フランス中部の街　アンボワーズ


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同市　サン・ドニ教会内特別法廷

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　｀'-､ ｀'-､　｀i-'　　　　　　　　　　 　 　 ／ 　 ､ ─ ､　 ＼　　　　　　　　　　　　　　ﾞ-i 　,､-'´,､ '´
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i/ｿi~'）,!-､.i_　　　　　　　　　　　　　　　| ;; 　|￣￣￣￣|　 ;; |　　　　　　　　　　　　 ,...,,.-,!c,=!i_・i.!_;,ﾉ
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　 i　　　　 !　　 i　丿 く i　i i ! !- ┬ - ┤i- ∩ ┐┌ ∩ -i├ - ┬ -! i !ﾞ(ﾏi iﾞT''ﾞヽi.　　 i　　　　i　
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┌‐────┐　| i~!　　　 .!i　　　　i└-───────┘!.　　 　 !　　　 i~! | i　　　!　　　　!
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　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ
　　　　　|　 　　　（ ●） |　　　　　（舞台が移ったか
　　　　　|　　　 　　（__人）
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ　　　　 　 ペストの発生が口実のようだが、
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ　　　　　　 　おそらく違うだろう。実際は──）
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´
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　（　　y　 　 　 |.
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工エエ|::.:.:旧:|::...|.::[].. .: :.ﾛ.::| ./:ﾊ.:..:: :|. .::.:: .:|::／／.:::::;＞|::::|/ﾍ｢ ｰ┴─ｰ|＿_;;|　| |〒|:. :[] :|:| .:::::::||＝|│｜.::.[]:::}iｌ|{´


アンボワーズはトゥールと同じロワール地方の都市だが、法廷の雰囲気は一変していた。

トゥールをキルオ王が主に拠点としていたのに対して、アンボワーズは判事の一人タケフミ・アウチ出身の地である。

そのためマコト国王側に有利になると考えられたのだろう。

トゥールの重々しさに対して、アンボワーズは軽くて明るい。

これは二人の王としての質の違い、そのものを指していると言えた。


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例

キルオ

　　　　 ／.:￣￣￣￣￣ ＼
　 　 ／: : :: : :: : :: : :: : :: : :: :＼
　 ／: : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :＼
／: : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : ＼　　　　　　　　　　　　　　　強い　
: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :＼
: : : : : :.; '⌒｀: : :: : :: : :´⌒ヽ: : :: : :: : : l　　＿,-ｰ､　　　　　.　　 怖い
: : : :.:;;（w●w）: : :: : :（w●w）: : :: : :: : |／'､=--ｰ: :ﾒ,
: : : : : : ´'==´: : :: : :: : :`==´: : :: : :: :／: ／' _.,,=-ー`´ｉ　　.　　　権謀術数に長ける
: : : : : : . ..: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :'ｰ／ ／´,_=-ー'': : :)
＼: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :／　'ｰ(,,r'"_,--一,ｰ ,.ﾞ(,
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　 ゝ: :￣.:ﾞｉ,: : :: : :,r': ヽ
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´: : :: : :: : :: :＼　｀`-" ＼,_､: : :: : : :ヽ



マコト＝イトウ

　　 　 /: : /:: : :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : : |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : !
　　　|: : |: : : : : ,,=''".＼: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　　　　　　　　　　弱い
　　　|: : |: : : : /" _,=､ | :/　|:./,=､ Ｖ: ..|:.: : : | V
　　＜ : _: : : /　 ((;･.,;)|/　　ﾚ((･.,;) |:./ ヽ: : |　　　　　　　　　.　　 軽い
　　＜:: |. 小{　 　 ￣　　　　　￣　　ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ/　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）　　　　馬鹿（笑）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !!　　 ,'　;'⌒'ー''´
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　　　 (⌒)
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　　　ﾉ ~.ﾚ-r┐､
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //､　　ノ__　 |　.|　|　|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧.＼､_＞'´　ノ'´ 〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚﾚ
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´　　 　 ￣｀ー‐---‐‐´


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　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､- '' ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　今回の裁判における3人の判事の内の一人
　　　　　　　　　　　　　　/　　 !ﾞ　　 　 |　　　｀.
　　　　　 　　 　　 　　　├--''ﾞ　　　　/　　　　i　　　　　　　　　　　　 高僧というより、野心的な政治家という雰囲気
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!　　　　　　　　　　　　 マコト王の寵愛を受けており、当然裁判で原告側に
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ,　　　　　 　　.　 　　 有利な判決を下せるよう送り込まれた模様
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i　見返りとして、更なる出世を狙っている
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 !
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　タケフミ＝アウチ

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　　　　　　. : "´ ￣ ｀ : ､
　　　 　 .,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､
　　 　 //:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:.
.　　　 ｌ,f:::i|_:::::|:::::::||:::::_|i::::i::|　　　　　　　　　時間はキルコ王妃が抗戦の意思を表明して、
　　　 |:|:::::|（●)　 (●）|::::::|:|
　　　 |:|::::_| 　　 ､　 　 |_::::|::|　　　　　　　　　半月ばかりが経過していた。
　　　 |:|:´:|ﾞ:､_　‐‐　_,.ｨ|:｀::|::|
　　　 |:|::::|:::::/ ヽ//ヽ:::1::::|::|　　　　　　　　　すでに検察側の証人はうんざりするほど連なっており、
　　　 |:|::::|::/､ ,/　 　, ﾞ.|:::::|::|
　　　 |:|::::|.'　i┴─‐ i　|:::::|::i　　　　　　　　　そのすべてが検事の尋問と同調をして、
　　　 |:|:i'l:j　|＿＿＿|　l'i,:|::||
　　　 |::::::/ _|───|_,.ｨﾔ|::|　　　　　　　　　異口同音の証言を重ねていた。
　　　 |仆{lｪr| 　 　 　 lrｪl}:| |
　　　　 　V || 　　　　:|　/　　　　　　　　　　　「原告と被告の間に結婚の同意はなかった」と
　　　 　 　ゝ:| 　 　 　 ﾚ'
　 　 　 　 　|| 　　　　 |
　 　 　 　 　|:|＿＿＿,|
　　　　 　 　 {ｰｲ　ﾄｰ}
　　　　 　 　 ﾞｰ" 　ﾞｰ'

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ,＿___　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|?睨■∧　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣￣￣（・∀・　）￣￣￣　　そして本日より弁護側の証人喚問と場となって、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　○　　 ｌ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　いよいよ王妃側の反撃になるかと思われたのが・・・
　　　　　　 　 　 　 　 ――――― |　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 |
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　　　　∧,,∧ ＿__
　　　ミ,,　　 ミ　 /
　　　 ミ 　　ﾐつ'
　 *～ﾐ 　　ﾐ
　　　　∪∪


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　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　ノ^,　 ^ヽ　|　　　　　　失礼
　　　|::::::（ （(・）　（（・）　|
　 　（@　 ::::⌒（__人__）⌒)　　　　　 もう1度繰り返していただけませんか？
　　　 |　　　　　|r┬-|　 |
　 　　＼ 　　 　 `ー'´ ／
　,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i







　　　　　　　　　 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 ヽ 　 　 　 　 　 　 ＼　ｷﾘｯ
　　　　　　 　 　 ⌒≧x　　 ／＾^＼/ ＼　＼
　　　　　　　　　 　 彡　 〆　　　　 ） 　 丶　∨　　　　　はい
　　　　　　 　 　 　 〃　ﾊ 　 　 ＼　　 ／　Y:ｉ|
　　　　 　 　 　 　 ｲ　从§　 （ ●）　（●） |从　　　　.　マコト陛下は事実、結婚当初から
　　　　　　　 　 　 乂ｲ§　 　 ⌒ﾉ( ､ )ヽ⌒|
　　　　 　 　 　 　 　 ／ ﾟ o　　 ｀ｰ=ﾆ=- ／　　　　　　　被告キルコ王妃と同居していませんでした
　　　　　　　　　 　 /　 　 　 ∽　　　　∽
　　　　　　 　 　 　 |　　ヽ　ヽ 　 ∞∞　ヽ

　　　　　　　　　　　弁護側証人１　ギャルオ

　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　＼　　／　|　　　　その理由について、
　　　|::::::（ （ ●）　（●）|
　 　（@　::::⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒)　　　　何か原告の口から語られたことは
　　 　|　　　　｀-=ﾆ=-　 |
　　　 ＼ 　　 　`ー'´ ／　 　　　ありませんでしたか？
　,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i





　　　　　　　　　 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 ヽ 　 　 　 　 　 　 ＼ 　　　　　　はい
　　　　　　 　 　 ⌒≧x　　 ／＾^＼/ ＼　＼
　　　　　　　　　 　 彡　 〆　　　　 ） 　 丶　∨　　　 その敬虔な信仰や優しさを認めることはできても、
　　　　　　 　 　 　 〃　ﾊ 　 　 _ノ　　 ―　Y:ｉ|
　　　　 　 　 　 　 ｲ　从§　 （ ●）　（●） |从　　　　生理的な拒否感だけは抗いがたい
　　　　　　　 　 　 乂ｲ§　　 　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　　　　 / ﾟ o 　 　 ｀ ー´　／ ∩ノつ　　
　　　　 　 　 　 　 　 （　　　∽　　　　∽　／＿_ノ
　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　＼∞∞＿／　／　　　　　
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿／






　　　　　　　　　 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 ヽ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 　 ⌒≧x　　 ／＾^＼/ ＼　＼
　　　　　　　　　 　 彡　 〆　　　　 ） 　 丶　∨　　　　　　それを至らないが故の弱さなのだと仰り、
　　　 　 　 　 　 　 〃　ﾊ 　 　 _ノ　　 ヽ_　Y:ｉ|
　　　　 　 　 　 　 ｲ　从§　 （ ―）　（―） |从　　　　　 　陛下は御自身を責め、
　　　　　　　 　 　 乂ｲ§　　 　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　 　 　 / ﾟ o　　　∩_　つ ／　　　　.　　　　いつも悩んでおられました・・・
　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 　 ／　＿ ｲ　|
　　　　　　　　　　 　 ＼　 ｀´　／＿__!　|
　　　　　　　　　　　　　 ＼__／＿＿__／

　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　 　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::/　⌒　　⌒　|　　　　　　　悩んでおられたとすれば、
　　　|:::::::〉 （ ●） （●）|
　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　別居までする必要はないように思われますが
　　　 |　　　　 |r┬-|　 |
　 　　＼ 　　　`ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜





　　ＮVVVVVVV＼
　　＼　　　　　　　　＼
　　＜　　　　　　　　　｀ヽ､
　　＜／　／"" ＼ .ノヽ.　＼
　　　//, '〆　　　　 ）　　＼ ヽ　　　　　　お優しい陛下は、母君思いの
　　〃 {_{　　　　ノ　 　 ─ │i|
　　ﾚ!小§ 　（＞） 　（＜） | ｲ ━　　　　孝行息子でもあられるわけです
　　　ﾚ § ::::⌒（__人__）⌒ |ﾉ ┃┃
　　/　　　゜。 　 | | | ||　。゜　∩ノ ⊃
　　(受＼　　∞ `ー‐'　∞ ／＿ノ
.　　＼　“　　＿∞∞＿ノ∞／
　　　　＼。＿＿＿＿　　／

　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 　　　　　　　　|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　　　　　　　　　 　 |::::::::ゝ　⌒　　⌒　|
　　　　　　　　　　　|::::::（ （ ●）　（●）|　　　　　発言の意図を明確にお願いします
　　　　　　　　　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)
　 　 　 　 ,＿＿__／ヽ　　　 |r┬-|　　|
　　　　 r'"ヽ　　 t､　 　＼　 `ー'´　／
　　　　/ ､､i　　　ヽ＿＿,,/￣￣￣
　　　 /　ヽﾉ　　j　,　　　j　|ヽ
　　　 |⌒`'､__ /　/　　　/r　 |
　　　 {　　　　￣''ｰ-､,,_,ﾍ＾　|
　　　　ゝ-,,,＿＿＿＿_）--､j
　　　 /　　＼__　　　　 　　/
　　 　|　 　　 　"'ｰ‐‐---''






　　　　　　　　　 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 ヽ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 　 ⌒≧x　　 ／＾^＼/ ＼　＼　　　　はい。陛下の母君は、一貫してこの結婚に
　　　　　　　　　 　 彡　 〆　　　　 ） 　 丶　∨
　　　　　　 　 　 　 〃　ﾊ 　 　 ⌒　　 ⌒　Y:ｉ|　　　遺憾の意を表されておられました
　　　　 　 　 　 　 ｲ　从§　 （ ●）　（●） |从
　　　　　　　 　 　 乂ｲ§　　 ⌒（__人__）⌒|　　.　　「ああ、聖母様。どうして私の愛息子は、
　　　　　　 　 　 　 　 ＼ﾟ o 　 　 Ｙ⌒Ｙ　／
　　　　　　　　　　 　 /⌒ヽ　∽　　ー ∽ヽ　　　　　こんなにも恐ろしい顔の娘と結婚しなければならないのですか？」
　　 　 　 　 　 　 　 / r‐､　　　 ∞∞〆ヽ |
　　　　　　　　　　 / ﾉヾ　>　　　　　 ヾ_ノ |　　　　　という言葉が、日々の祈りの言葉だったくらいなのです
　　　　　　　 　 　 |　ヽイ　 　 　 　 　 |　　|

　　 　　 　＿＿＿＿＿
　　 　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 　 |::::::::ゝ　―　　―　|　　　　　別居は、母君の希望を酌んだ
　 　　　|::::::（ （ ─）　（─）|
　 　 　（@　 ::::⌒（__人__）⌒)　　　　苦渋の決断であったということですね
　　 　 ｌ^l^lｎ 　　 ｀ ⌒´　｜
　　 　 ヽ 　 L　 　　　　 ／　　　　.　ではなぜ原告は不幸な結婚を解消
　　 ,,.... ゝ 　ﾉ_、___ ーノﾞ-､
　 .i　／ 　/ ';　＼_____ ノ.|　ヽ　　　　しなかったのでしょうか？
　 l /　　 / 　 ＼/ﾞ（__)＼,| 　 i





　　 　 　 　 　 ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
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　　　　　 　 　 　 ﾊ　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 　 ⌒≧ ／　 ／＾＾＼〆 ､　＼
　　　 　 　 　 　 彡　 〆　　　　 ＼　＼　ヽ　　　キルオ国王及びシャルル8世両陛下の、
　　　　　　　 　 〃　ﾊ 　 _ノ　　 ―＼　l　 |
　　　　　　　　　ﾙ从§ （●）　（●）　ヾ　 |　　　圧力が常にあったためであります
　　 　 　 　 　 　 乂§ 　 （__人__）　　 从ｲ
　　　　　　　　　 　 ＼　　　｀ー´　　　／
　　　　　　　　　 　 ／　　　　 　 　 　 ＼





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　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　 　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::/　ノ　　 ―　|　　　　　　　　　　　　　　その個人的な見解には何か裏づけでも？
　　　|:::::::〉 （ ●） （●）|
　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)
　　　 |　　　　 |r┬-|　 |
　 　　＼ 　　　`ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

　　ＮVVVVVVV＼
　　＼　　　　　　　　＼
　　＜　　　　　　　　　｀ヽ､
　　＜／　／"" ＼ .ノヽ.　＼
　　　//, '〆　　　　 ）　　＼ ヽ　　　はい、国王陛下は「自分はともかく、
　　〃 {_{　　　ノ　 　 ─ │i|
　　ﾚ!小§ （○） 　（○）　 | ｲ　　　 母上を命の危険にさらすわけにはいかない」
　　　ﾚ §　u （__人__）　　 |ﾉ
　　　 /⌒゜。　　ー‐ 　。゜ｨヽ　　　　と口癖のように仰られてました。
　　　/ rｰ'ゝ∞　　　∞　〆ヽ
　　 /,ﾉヾ　,>　∞∞　　ヾ_ノ,|
　　 |　ヽ〆　　　　　　　　|∞|





　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　―　　―　|　　　　　　　　　　なるほど
　　　|::::::（ （ ●）　（●）|
　 　（@　 ::::⌒（__人__）⌒)
　 　　|　　　　 ｀ ⌒´　　|
　　　 ＼ 　　　　 　　 ／
　,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i

　　　　　　　 ＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　では最後にお尋ねします
　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ　 　）　　　　　
　　　　　　|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|　　ヽ　　　　　 原告は結婚に同意していたと思いますか？
　　　　　　|::::::::/　⌒　　⌒　|　　　）　　　　　
　　　　　　|:::::::〉 （ ●） （●）|　　　`ｖ'⌒ヽ／⌒ヽ／　　　　　　 ,. ‐-　.. _
　　　　　 （@　::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　　　　　　　　　　　.／　　__　　｀` ｰ- 、
　　　　　　|　　　　 |r┬-|　 |　　　　　　　　　　　　　　 , ｨ／　　　ゝヽ￣ヽ　ｰ- '
　　　　　　 ＼ 　　　`ー'´ ／　　　　　　　　　　　　 _ ／ { {ヽ、_　　　ヽ' ﾉ_,.〉
　　　　　　　イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-_　-ｧー- ､＿　...　-‐　'　　　 ヽヽ、｀＞､..ﾉ=┘
　　　　　　 ／j >-‐ ' ´／ /　　 /　　　　／　　　_ノ　　　　　 ＼ `ｰ '!
　　 , -‐ 7´/{⌒|　 ／　_/　　 ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞‐'
　 /　/ /／| 〉‐ｆ／ ＼'　　　　!　　　　　　　　　　　　　 　 , 　' ´
　/　,'　>　.|/　ﾚ　　 ﾟﾉ　　　　|　　　　　　　　　　 ,.. -‐ '"
/　 {　 ヽ　|　 〉　　／＿＿　　ｔ　　　　　,.　-‐ ' ´
　　|　　 ヽ|　/　／　 '　　 `　　ヽ、　 ／
　　|　　　｀!/／　　　　　　　　　　 ／






　　 　 　 　 　 ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼　　　 *
　 ☆　 　 　 　 ＼　　 　 　 　 　 ＼　　 　 ☆
　　 　 　 　 *　.　ﾊ　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　 +
　　　　 　 　 ⌒≧ ／　 ／＾＾＼〆 ､　＼　　 *
　+ 　 .＊　　 　 彡　 〆　　　　 ＼　＼　ヽ　　　　☆ 　　　　　　　思いません
　　　　　　　 　 〃　ﾊ　　 ⌒　　 ⌒ 、 l　 |　　　　 　 +
　＊ 　 　 　. 　 ﾙ从§　（● ）　（＜）ヾ　 |　 　 *
　　　　*　　　　　乂§　⌒（__人__）⌒ 从ｲ　　　　　
　　　　　　☆ 　 　 ＼ 　 ∩ ｀ー´　　 ／　　 +
　　 +　　　　　　　　 / ⊂　 ＼∩ィつ ヽ
　　　　　　　　　　　/　　ゝィ／ ＿ノ　　丶
　　　　　　　 　 　 （　　　／　 ／ ＼　　　）
　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　 ／ ＼　 　 ／
　　　　 　 　 　 　 　 　 ー ´　　　 ー ´

　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　＼　　 ／ |　　　　　　　　　ありがとうございました
　　　|::::::（ （ ─）　（─）|
　 　（@　 ::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　　　ご協力に感謝いたします
　　　 |　　　　　|r┬-|　 |
　　　 ＼ 　　 　 `ー'´／
　,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i 　　　　　　　　　　　　　では次の証人前へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___　.　　　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´.　　　　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　はい＞
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
　　/　　　＼　　　　　　　　 　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/ 　 　 |
　 /　　　　　＼　　　　　　 　　 　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |






　　　　　　 　.　＿＿
　　　　　　　.／::::::.　＼
　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　 ＼
　　　　　. （:::::（::::冫 　　　|　　　　　　　・・・・・・
　　　　　. （:人;;;） .　　　　|
　　　　　r‐-;::::::. .　 　　　|
　　　　 （三））:::::..　.　　　|
　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /
　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /
　　 　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
　 　 （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　（いくらなんでも・・・・・・）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　 （__人__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ　⊂二二￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　 ⊂、'　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　＼＿, ｀7　　/　　　　　　　　　　　　　名前は？
　　　　　　　　　　　　　/　　　　へ　　　　 ＼　!/　　/　　　　　　　　　　　　　　　　～～です






　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　 　／　　　　.r┐ヽ「|
　　　　　／　　r-､　　| .|　./ l　lﾞl
　　 .　／　.__,ノヽ ﾞ､_,ﾉ　'-'　.|,,/ |　　　　　　（そこまで作って恥ずかしくないものか？？）
　　　｜ 　　（●）ヽ　　　　　ﾉ ´/
　　 　|　　　　　　　〉　　　　　 〈_,,.-､
　　 　.|　　 　（__人{　　　　 　 　 .r''´
　　　 .| 　　 　´ ⌒|　　　　_,.-i'´
　　 .　.{　　　 　　　l-‐'''''''ｰl　}
　　　　｛　　 .　　　|´￣￣｀`l }
　　　　 {　　　　 　.|　　　　　|.}

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　（明らかに今回はやり過ぎだろ）
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっとすみません＞





　 　　 　　＿＿＿_
　 　　　／～～～ ＼
　　　／　_ノ Ξヽ､_ 　＼ 　　　　失礼ですが、あなたもパリ大学の先生ですかな？
　 ／ 　 （◎）―（◎） 　 ＼
　 |　 ::::（（（__人__）））::::　　|
　 ＼　　 　 ｀⌒´　　 　 ／





　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　　　　　いえ、ナントから研修に来た弁護士ですよ
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　　（誰だ？）
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 　,-/　　　 __人〉
　 　/ ./. 　 /　 　 ＼
　 　| / 　 /　 　 　i　＼
　 　|"　 / 　 　 　 | >　 )
　　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 　|　　　　　 　そ ﾉ

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／～～u　＼　　　　　　　ああ、現職の方でしたか。なら都合がいい
　　　　 　／　　／～～＼＼
　　　　／ 　し （◎）―（◎） ＼　　　　一つお伺いしたいのですが、裁判ではこういうことは
　　　　|　∪　::::（（（__人__）））J|
　 　　 ＼　　u　　 ｀⌒´　 　／　.　　　よくあることなのでしょうか？





　　 　　 ＿_　　　　 ━┓
　　　 ／　～＼ 　　┏┛
　　／ ノ　　(●)＼　・　　　　　　　　　　こういうことと言われますと？
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼
.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼
　　＼　　　　　　　　　 |
　　　　＼　　　　　　　/
.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩
　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.
　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ
　　　　（ 　y'　　　　　 .|

　 　　 　　＿＿＿_
　 　　　／～～～ ＼
　　　／　_ノ Ξヽ､_ 　＼　　　　　　　　あれは私が集めてきた証人なのです
　 ／ oﾟ（◎）―（◎）ﾟo　＼
　 |　 ::::（（（__人__）））::::　　|
　 ＼　　 　 ｀⌒´　　 　 ／





　　　　　　　　　　　　　l　 /
　　　　 ／￣￣＼　　　　′／
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●　　　　　　　　　　　あなたは・・・
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /





　 　 　　　＿＿＿
　 　　　／～～～＼　　　　　　　　　　　　　申し遅れましたな
　　　／（ ◎）―（◎）＼
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼　　　　　　　　　　私はヤルゾー、キルコ様に長く仕えさせていただきました
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　　　　　　　　　官房付きの侍従にございます

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　　ああ、それは・・・
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　（気の毒に）
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l





　　::::::::　　::　　　　::　　　　　:::::　　::　　:::
　　::::::　　:: 　　＿＿＿_　　 :::::　　::::　　:::
　 ::::::　　::::　／_～～～＼　:::　　 :::　　 ::
　 ::::　　::::／　　～～～　 ＼::　　:::　　::
　::::　　／:::　　　 ─　 　 ─　＼　::　　::　　　　　あぁ～姫さま～
　:::　　|　 :: 　　.（＿） 　（＿）　 |　:　　::::
　 ::: 　 ＼　　（ （ （__人__）））,／　:　 :::　　　　　　わしが不甲斐ないばかりにとんだご迷惑を・・・
　　:: 　ノ　　　　　 ｀ ⌒´　 　＼ :　　 :::
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ　　:::
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼:::
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　 ／　 　_ﾉ＼
　　　　　　 /　　　　 （一）　　　　　　（おそらく引き抜きがあったのだろう
　　　 　 　 |　　　　　（__人）
　　　　　　 |　　　 　 　 　 ｌ　　　　　　今証言しているあの女も同じく──）
.　　　 　 　 |　　　　　　 　|
.　　　　　　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 ヽ　　　 　/
　　　　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　 　 |. 　 　 　 |





──────────────────────────────────────────────────


　　　　　　 　 　 ／＞'´￣　　　　　　　｀＼
　　　　　　　　 /／ ／　　　 　 ＼　 ､ 　 ‐-Y⌒ヽ
　　　　　　 　//　〃ハ　 　 ヽヽ　ヽ　＼＝┤ 　 ‘,
　　 　 　 　 /ｲ ｌ　|ｌ l　 、 　 ｜|　　ｌ|　　ﾞ, ノﾄ､　　 }
　　　　　　//ﾊ ｌ　|l｜｜ﾄ､　｜|　　ｌ|　i　|　 |ﾍ 　　 l
　　　　　,///ハl　ｌl十┼|li ＼|┼--ﾘ　l　l　∧ﾍ　　 l　　　　　　　で～私も国王陛下のお母様には
　　　　 〃/ ｉ ハﾊ 圷 ㍉　 　 ｨ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ　 l
　　 　 ″′|｜ '. *（ ●）′　（●）*ノ| l ）/斤 lﾍヽ！　　　　　　すごく同情しちゃったんです～ﾃﾍ
　　 　 |l　l　i|/　 ,ハ⊂⊃､_,､_,⊂⊃｜!§／　　 ﾍ 　l
　　 　 |l　|l /　 /./§＞ 、ゝ._）　ィ´人§ヽ|　 　　ﾍ　 ﾍ
　　 　 |l　|/_.／ /　/,. ィく 「´ 　 ｢》､_ _＼| .|　　　　∧　ヽ
　　 　 |l　|／仁二]/´/}§　　　ξ ／:/‐-＞｝　　　　ﾊ　ﾍ
　　　 八/　｛二二] ::::::|∝　ξ´／:::::/[二二]　 　　　 Ｖ 　Y
　　 ./∧ヽ、 [二} /:::::/　￡ ／:::::::::::::[二二.]　　　　　}∧　l|
　　//　 Vﾍ￣）ソ::::::/ 　 ／::::::::::::::::}|└≧}　　　　　/ / |　ｌ|
　/ ′ 　 V 　| /::::::::ｌ 　/／:::::::::::::::::ヽ彡´ | 　　　 / / 　|　ｌ|
　l｜　　　　　 ::::::::::::｝　{/:::::::::::T;B::::::',|＿_,|　　　/ /　　 |　ｌ|
　ヽ　　　 　 　{:::::::::::｀V/:::::::::::::::::::::::::::}三::::} 　　 |ｌ |　 　/ /
　　＼　　　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ノi三:::::ﾘ　　 |ｌ | 　/ /
　　　　
　　　　　　弁護側証人２　ギャルミ

──────────────────────────────────────────────────

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ ●）（●）　　　　　　　　　よくあることではありませんよ
.　|　　　　 （__人__）. ｒｍ､
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉｒ川 ||　　　　　　悪いのは、検事にいいようにされてる
.　 |　　　　　　 　 },.!　 ノ'
.　 ヽ　　　　　 　 ｒ / .|　　　　　　　　弁護人なのですから
　　 ヽ　　　　　ノノ　ﾉ
　　　/　　 　 ／ .／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　|　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／～～～ ＼ ｳｩ～ﾋﾒｻﾏ～
　 　 |　　　　i´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　_ノ Ξヽ､_ 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ oﾟ（◎）―（◎）ﾟo　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ::::（（（__人__）））::::　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 　 ｀⌒´　　 　 ／





【被告人弁護団】
　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧　お前尋問しろよ
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　　やだよ、お前がやれよ
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i 　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___　.　　　 　 　 　 　 　弁護人は早く尋問を開始するように
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´.　　　　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
　　/　　　＼　　　　　　　　 　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/ 　 　 |
　 /　　　　　＼　　　　　　 　　 　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |

　　　〃∩ ∧＿∧
　　　⊂⌒（ 　・ω・）　　　　　　　　　じゃあ自分が代表して尋問するんよ
　　　　　｀ヽ_っ⌒/⌒ｃ
　　　　　　　　⌒ ⌒





　　　　 　　
　∧＿∧　
　( ´・ω・)　　　　　　　　　　　　　　　えー、貴女は原告が結婚に同意したと
　っ⌒/⌒ｃ
　 　⌒'⌒　　　　　　　　　　　　　　　 そういう場面を目撃したとか





　　　　　　　　 ／＞'´￣　　　　 ｀ヾ＼
　　　　　　 ／ ／　　　 　 ＼　 ､ 　 ‐-Y⌒ヽ
　　　　　 /　〃ハ　 　 ヽヽ　ヽ　＼＝┤ 　 ‘,
　　　　　/ｲ ｌ　|ｌ l|l｜｜ﾄ､　｜|　　ｌ|　i　|　ﾞ　 l 　　　　　　　何かの間違いっしょ～
.　　　　　//ﾊ ｌ＜ｌl十┼|li ＼|┼--ﾘ│ i|ﾍ　　l
　　　　 //ハlﾚ!小圷 ㍉　 　ｨ〒ミ　 |、i|∧ﾍ l　　　　　　　　私陛下の嘆きなら何度も聞いたけど～
　　 　 〃ｉ ハﾊ ﾚ*-=･=-′-=･=-*　 |ﾉハ ヽ l
　 　 〃′|｜ '. *⊂⊃ ､_,､_,　⊂⊃／ lﾍヽ　｜
　　 |l　l　i|/　　　 ,ハヘ,､ __,　イ ／　　l ﾍ 　､|
　 　|l /　 /　ｒ ヽヽ::::::|ヽ　　　,1ｰ:::::ヽ　l　ﾍ ﾍl
　　 |/　ノ　　{　 Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／, 1 ∧　.ﾍ
　　　|l　|　　 |ノ''::"::::::::::ゝ ノ::::::::::: r"　| ∨ ﾊ ﾍ
.　　 八ﾉ　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ |ゝ}ヾ∧ l|
　　 /∧ヽ 　{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | / /ヽ|　ｌ|





　　　　　　　　　　 Λ＿Λｼｮﾎﾞｰﾝ
　　　　　　　　　　(´･ω･`)
　　　　　　　　　　（　＿　）
　　　　　　　　　　　U　U

【審議中】
　　　　　 　 ∧,,∧　∧,,∧
　　 ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・｀)∧,,∧　おい、どうする？
　　( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・｀ )
　 　ｌ　Ｕ ｌ (　　´・) (・｀　　)ｌ と　ﾉ　　誰か尋問交代しろよ
　　 .ｕ-ｕ　(　　　l). (l　　　) u-ｕ'
　　　 　 　 `ｕ-ｕ' 　 `ｕ-u'





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i 　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___　.　　　 　弁護人は早く続きをするように
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´.　　　　 　それとももう終わりですか？
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
　　/　　　＼　　　　　　　　 　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/ 　 　 |
　 /　　　　　＼　　　　　　 　　 　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |





【審議中】
　　　　　 　 ∧,,∧　∧,,∧
　　 ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・｀)∧,,∧…
　　( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・｀ )
　 　ｌ　Ｕ ｌ (　　´・) (・｀　　)ｌ と　ﾉ　…
　　 .ｕ-ｕ　(　　　l). (l　　　) u-ｕ'
　　　 　 　 `ｕ-ｕ' 　 `ｕ-u'





【結果発表】
ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ　　　　ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ　　　　ﾊﾟｯ
　[無理]　　[無理]　　[無理]　 [無理]　　[無理]　 [無理]
　　∥∧∧　 ∥∧∧　∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧　 ∥,∧∧
　　∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)　　　【結論】
　　 （　　　 ）. （　　　 ）. （　　　 ） （　　　 ） （　　　 ）　（　　　 ）　　　　　　「尋問終了」
　　　｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´ 　 ｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´ 　｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ

　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ
　　　　　|　 　　　（ ●） |　　　　　　（何て様だ、少しは恥を知れ
　　　　　|　　　 　　（__人）
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ　　　　　　　やる気がないのはわかる、所詮無駄な足掻きだしな
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ　　　　　　　　　ただ1度法廷に立ったのなら、その品位だけは落とさないでくれよ）
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´
　 /　 /　　　　'|.
　（　　y　 　 　 |.
　　 ＼　＼　　　 |
　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、
　　　　 .| 　 　 ij　,ﾉ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : "´ ￣ ｀ : ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 　 ｌ,f:::i| :::::|:::::::||::::: |i::::i:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|:::::|_:::::|:::::::||:::::_|::::::|::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|:::::|　　　､　　　|_::::|::|
　　　　　 ／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:|:´:|ﾞ:､_　‐‐　_,.ｨl:｀::|::|
　　　　／　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|::::|:::::/ ヽ//ヽ:::1::::|::|
　　　./　　　　　　　　　　ヽ
　　　.l　　　　　　　　　　　l　　　　　　　（暴君の娘か・・・
　　　 l　　　　　　 　 　 　 l
　　　 .l　　　　　　　　　　 l　　　　 　 　 おまえは今その鉄面皮の下で何を考えているんだ
　　　　ヽ　　　　　　　　　 l
　　　　　ヽ　　　　　　　　 l　　　　　.　　こんな状況でもまだ抵抗を続けるつもりか？）
　　　　　　.)　　　　 __,,..／
　　　　 ／＝＝=､_〈　　　　　　　　　　
　　　／　　　　　　　＼
　 ／　　　　　 　 　 　 ヽ
　.ｉ　　　　　　　､　　　 . l
　.l ｉ　　 　 　 　 l　　 　 l
　l .l　　　　　 　 l　　 　 l
　l　l　　　　 　 . l　　 　 l
　l　l　　　　 　 . l　　　　l
　l　.l　　　　　　 ､　　　.ヽ
　ヽ .l　　　　　　 ヽ　　　ヽ
　　ヾ､_＿　 _＿＿ヽ＿,　')
　　　l_￣_￣￣__ __　.ヽ_ノ
　　　l　　 l　　 l　　l　　　l

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼
　 　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　（だとしたら、まだまだ苦しめられるべきなんだ
.　 　|　　　　 （__人__）
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　この裁判で検察側に証人が殺到したのも、
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}　　　　　　　　すべては暴君の被害者が報復するためさ）
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ








　　　 ／ ￣￣＼
　　／　　　 　 ノ ヽ
　　|:::::: 　 　　（● ）　　　　　　　（それとも父親と同じように裏で復讐する気か？
.　　|:::::::::::　　　（__人）
　　 |::::::::::::::　　　⌒ﾉ　　　　　　　かつて俺にやったように、あそこにいる連中を使ってな・・・）
.　　 |::::::::::::::　　　　}
.　　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　
　　　 ヽ::::::::::　　ノ ﾁﾗ
　　　　/:::::::::::: く
　　　　|:::::::::::::: 　|
　　 　 |:::::::::::::::|　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -､ `､l
　　　　　　　　　　　　　　　　〈｀'-ｰｰ-'^ヽ `､l　　　　　　 ,ｰ-､
　　　　　　　　　／￣＼　　　 ヽ-''´~ｿ　/　　　　　　　　 ｀l､_l　　　　,,-ｧ
　　　　 　 　 　 |　　　　|　　　　　　,/　く　　　　　　　　　　　　　 ,,.-''／
　　　　　　　　　＼＿／　　　　 _,.r' .,へ ｀ヽ　　　　　　 r､__,,.-''ﾞ,,.-'´
　　　　　　　　　　　|　　　　　=ﾆ-ｰ'´　 `;､ﾉ　　　　　　 ヽ_,rｰ'ﾞ´
　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼　
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　　　・・・・・・
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│


　　　　　　　　　　　　／￣＼　 　
　　　　　　　　　　　　|　　　　|　 　
　　　　　　　　　　　　＼＿／　 　
　　　　　　　　　　　 　 ＿|＿　　　 　 　 　 　||:::::::::||　　　　　　　　　.　／￣＼ 　
　　　　　　　　　　.　 ´＿＿ ｀ヽ　　　　　　　 ||:::::::::||　　　　　　　　　　|　　　　|　 　 　 　 　 　||:::::::::||
　　　　　　　　　/　／ .＞┐　　＼　 　 　 　 ||:::::::::||　　　　　　　　　　＼＿／　 　 　 　 　 　 ||:::::::::||
　　　　　　 　 ,r＝＝ミ|:::::::|　　|::.. ',　　 　 　 ||:::::::::||　　　　　　　　　 　 ＿|＿　　　 　 　 　 　||:::::::::||　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　 |　　　　 ||:::::::|　　|:::|| | 　 　 　 .||:::::::::||　　　　　　　　.　 ´＿＿ ｀ヽ　　　　　　　 ||:::::::::||　　　　　 |　　　　|
　　　　　　　 |　　　　 ||:::::│ 　|:::|| | 　 　 　 .||:::::::::||　　　　　　　/　／ .＞┐　　＼　 　 　 　 ||:::::::::||　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　 |　　　　 |l:::::: 廴ノ ::|| | 　 　 　 .||:::::::::||　　　　 　 ,r＝＝ミ|:::::::|　　|::.. ',　　 　 　 ||:::::::::||　　　　 　 ＿|＿
　　　　　　　 |　　　　 ＼ :::::::::::::／ | 　 　 　 .||:::::::::||　　　　　 |　　　　 ||:::::::|　　|:::|| | 　 　 　 .||:::::::::||　　　.　 ´＿＿ ｀ヽ
　　　　　　　 ｢二＞ ､ 　 |::::::::::::|　 .!　　　　　||:::::::::||　　　　　 |　　　　 ||:::::│ 　|:::|| | 　 　 　 .||:::::::::||　　/　／ .＞┐　　＼
　　　　　　＿/＞─　ヽ　＼:::／ ／　　　　　.||:::::::::||　　　　　 |　　　　 |l:::::: 廴ノ ::|| | 　 　 　 .||:::::::::|l　,r＝＝ミ|:::::::|　　|::.. ',
　　.　＜　　 　 　 　 　 .∧＿＿∧　　　　　　||:::::::::||　　　　　 |　　　　 ＼ :::::::::::::／ | 　 　 　 .||:::::::::|| |　　　　 ||:::::::|　　|:::|| |
／　｀ヽ　　　　　　　　 　 ヽ　 ｌ　/:＞　.　　　.||:::::::::||　　　　　 ｢二＞ ､ 　 |::::::::::::|　 .!　　　　　||:::::::::|| |　　　　 ||:::::│ 　|:::|| |
　　　　 ∨　　　　　　　　　 ',　lｲ　　 　 ＼　 .||:::::::::||　　　　＿/＞─　ヽ　＼:::／ ／　　　　　.||:::::::::|| |　　　　 |l:::::: 廴ノ ::|| |
　　　　　ｌ 　　　　 |￣ヽ　　 |　ｌ |　　l￣l .∧ .||:::::::::||.　＜　　 　 　 　 　 .∧＿＿∧　　　　　　||:::::::::|| |　　　　 ＼ :::::::::::::／ |
￣ ヽ　　l!.　　　　∧　　 ',　 ｌ　ｌ ｌ　 /　/　　| ||:::::::::|| ｀ヽ　　　　　　　　 　 ヽ　 ｌ　/:＞　.　　　.||:::::::::|| ｢二＞ ､ 　 |::::::::::::|　 .!
　　 　＼.l!　　 　 　 ＼　 ＼_ｌ　ｌ ｌノ　./　　 .| ||:::::::::||　　 ∨　　　　　　　　　 ',　lｲ　　 　 ＼　 .||:::::::::||_/＞─　ヽ　＼:::／ ／
＿＿　　:ｌ!　　　　　　　＼　　　ｌ　 .／ 　 　 | ||:::::::::||　　　ｌ 　　　　 |￣ヽ　　 |　ｌ |　　l￣l .∧ .||:::::::::||. 　　 　 　 .∧＿＿∧
/::::::::::＼ ｌ!　　　　 　 ┌‐､ヽ　 l ./　ｘ‐┐　.| ||:::::::::||￣ ヽl!.　　　　∧　　 ',　 ｌ　ｌ ｌ　 /　/　　| ||:::::::::|| ｀ヽ 　 　 　 ヽ　 ｌ　/:＞　.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
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　　　　　　　　　　　　／￣＼　　　　　　　　　　　　　栄華を極めるフランス王家も、一昔前は動乱の渦中にあった
　　　　　　　　　　　 |　　　　|
　　　　　　　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　イングランド王の侵攻を支持するものは後を絶たず、
　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　 .　´ ￣　｀ヽ 　　　　　　　　　　　　百年戦争は内乱の性格を併せ持っていた。
　 　 　 　 　 　 ／　／ ￣￣ ヽ',
　　　　　　　　 ｌ　 /　.ｨ┐ ｌ　　　.　　　　　　　　　　　そこで王家が目をつけたのがスコットランド人である。
　　　　　　　　ｌ⌒ヽY :::::|　ｌ　|ヽ |　　　　 　 　 ,ｨ|
　　　　　　　　|　 　 |::::: ＼／ ::| |　　　　　 .／:l |　　 イングランドを憎み、かつ反乱起こす可能性も少ない。
　　　　　　　　|　 　 ＼ :::::::::::::ノ |　　　　　//:://
　　　　　　　　|　　　　 |::::::::::::l　 l　 　 　 //:://　　　 故郷を追われた彼らを、フランス王は近衛兵の一団として組織し、
　　　　　　　 　 ｀ヽ　　 }:::::::::::{ ./　　　 .//:://
　　 　 　 　 ,. ィ二 ＼　＼／　/＞ 　 .//:://　　　 　 そばに置いた。太平の世となった今では権力者にとっての
　 .　＜ ￣　　　　　　 ` ー─ｲ 　 　 //:://
／　　　 ヽ　　　　　　　　 ',　|　| 　　.//::/∧　　.　　　都合のいい道具でしかなく、裏仕事を与えられ、
　　 　 　 |　　　┌─､ 　 |. |　l 　 .//::// ∧
＿　　 　 l　　 　 ', 　 ＼ .|. |　l　 //:://| 　 |　.　　 　 その非道な行いが内外に恐れられていた。
　　 丶 　 |　 　 　 ＼　　＼.|　l .//::// .| 　 |
＿　 　 ＼|　 　 　 ＿` ー┐　 //::// 　| 　 |　.　　　 なお団員の証として、全員が兜に飾りを着けている。
　 ｀ ＜　.|　 　 　 ＼ ＼　.ｌ lｌ//:://　　:| 　 |



──────────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・



　　 ／￣￣＼
　 /ﾉ　 ヽ､_　　＼
. （ ●）（ ●）　　 |　　　　　　　　　　（ﾌﾝ、一人だけ隊長として違う格好か
　|（人__） 　 　 　 |
　 | ⌒ ´　　　 　 |　　　　　　　　　　　どうやら順調に出世を果たしているみたいだな
.　 |　　　 　　　　|
.　 ヽ　　　　　　/　　　　　　　　　　　　オプーナ・・・）
　　 ヽ　　　　 /
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |








　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　 　 　 　 　 ＼＿／ 　　│　/
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　′／
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼　　
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　／ 　.<○>::::::<○>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l

　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼　　　・・・
　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l





　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　 　　.|　　　　| ＿
　　　　　　　　　　＼＿.人 　　＼
　　　　　　　　　　.／:::::::::::: 　 .　 ＼ﾆﾔﾘ
　　　　　　　　　 /::::::::::─:::::─::: .　ヽ
　　　　　　　　　 |::::::::=・=::::: =・=::::　|
　　　　　　　　　 |:::::::::::（__人__）　　. |
　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::　／＼
　　　　　　　　　　/ ⌒ ):::::::::::::::::::::　　|
　 　　　　 　　　　L　/::::::::::::::::::::::(⌒　）


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　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　 　　 　 ＼＿／　　　　　　　　　　　　知った男だった。
　　　　　　　　　＿|＿__
　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　 　 名前をオプーナ・オブ・カニンガムという
　　　　　 ／　　::＼:::::::／::＼
　　　　／　 　 <●>::::::<●> ＼　　　　　　　近衛スコットランド兵の名門カニンガム家に生まれ、
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　　　　　現在は近衛隊長として部隊を指揮している。
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　　　　　 その風貌は「キルオ王の犬」と恐れられた今でも変わっていない
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　





　　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　　 　　　　 　 ＼＿／　　　　　　　　　少年時代からヤラナイオに懐き、兄のように慕っていた。
　　　　　　　　　 　　 　 |
　l^ヽ 　 /^l 　　　／ ￣ ￣　＼　　　　　　　ヤラナイオも家庭教師としてではなく、弟のように可愛がった。
　ヽ ｀_/　/ 　 .／ 　＼　 ／ 　 ＼
　r'ヽ 　　ヽ ／　　⌒　　　⌒ 　　＼　　　　 なぜなら他でもない──
　 ゝ、　r'ヽi|　　　　（__人__）　　 　　|
　　`ヽｰ､ノ ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　.　　彼は忘れえぬ恋人、ヤラナイコの実弟だったからである。


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アンボワーズ　サン・ドニ教会


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　†
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./;' ﾍ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　､_/,: ,､ﾞ.ﾍ._,,　　ﾜｲﾜｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　iﾞ7;' li^il　ﾞVi　　　　　ｶﾞﾔｶﾞﾔ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ﾚ´l￣￣｀ﾄ､:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔;'´l￣￣`ﾄ､〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　|　　　 |　|　　　
　　　　　　　　　　　╋　　　　　　　　|^i|　r^'i　|i^|　　　
　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　|ﾋi| .ｌ韮ｌ .|ﾄi|　　　　　　　　
　　　　　　　　　　.／＼.　　　　　　　|　| 　 　 :|　|　　　　　　　　　　
　　　　　　　　 .／／＼＼. 　 　 　i幵iｪｪｪｪｪｪｪｪi幵i　　　　　　　　
　　　　　　　.／／　　　＼＼. 　 　冂|￣￣￣￣|冂
　　　　　 .／／　　.仝.　　＼＼. 　|　|l　 ∧∧　l|　|　　　　　　　　　　　　
　　　　.／／　　　 i燹! 　　　＼＼.!　|l 　目目　l|　|　　　　　　　　　　　　
　　 .／／　　　　　　　　　　　　＼＼.|l　.且且　ｌ|　|(;;"'',,,;;ﾞ);;ﾞ)
　　<／　　　　　　　　　　　　　　　＼> .. 　(;;"'',,,;;ﾞ);;ﾞ);;;:::::::Y:;;;;;:::ヾ
　　　| 　 　 　 　　　　　　　　　　　　|　　　（;;;;;（;;;;;;;;;;;,,):::;;::::,,, ;;;;,):;,,)
　　　| 　　　　　　,r'全ﾐ､ 　　　　　　|　　（ｒill;;::(;;;,,,,　,,,;;ヾ,,,,;;;;,,;ゞ::::::)
　　　| 　　　　　　|田l田| 　　　　　　|　丶;;;l;;;;ｉｌ;;;;;,,, ;;;;;;;;;; ､'ﾞ,;;, ,,;;)::::）::)
　　　| 　　　　　　|田l田| 　　　　　　|　（(;;;;;;;;;;(ﾘ;;;;;;,,　;;;ﾉ　;;;,,,ゞ;;,,,ゞ;;;;）
　　　| 　　　　　　|田l田| 　　　　　　|巫巫　ﾞ'''''';'ﾚ;;;li:;;ヾﾞ~ ';;lii;_ヾlii;ヾ
__辷辷辷辷　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　　辷辷辷辷辷...　ヽ;ii;l;ﾂ　`!ii,|゛Y:;iﾂ
辷辷辷辷辷 iニニニニニi　　辷辷辷辷辷辷　|ｌl|i;|　　ｌil;|　|:;|
.... .. 　.:.:.:.　. .　　 ,,,　　　　.. .... .. 　.:.:.:..: .:.:. .　　..l;;lii;ｌ, ､y;il;ｌ､ !:;ﾄ､.:.:.:.: .:


.　　　+　　 ／■＼　　／■＼　 ／■＼　　+
　　　　　　（　´∀｀∩（´∀｀∩） （　´ー｀）
　+　　（(　（つ　　　ノ（つ　　丿　（つ　　つ　)）　　+
　　　　　　 ヽ　 （　ノ （　ヽノ　　　）　）　）
　　　　　　　（＿）し'　 し（＿）　 （＿）＿）

　　　　　　　　　　＼　ヽ　　　　　/　　/　　／

　　　　　　　　　　(Д´)　∧＿∧　∧＿∧
　　　　　　　　　　ノノ⊂（∀・　 ）､（∀｀∧ ∧
　　　　　　　　　　┌ <　　 (^ニ　 /l　 .(Дﾟ,, )
　　　　　　　　　　　　　　（_┌　（_ ○ﾆ　○v
　　　　　　　　　　　　　　　　し　　l　l　 l ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さぁさぁみなさまお立ち寄り

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,..-‐ ﾆ三 ‐ ､　　　　　　このスイセイセキが話す今日の裁判のあらましを、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/　／´　　Tヽヽ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ｆﾞｙ´　 / //ﾒ､　ﾄ､く´　　　　ありがたく耳かっぽじってよく聞くですぅ
　　　　 　＿＿､,_,､ ＿ 　　　　　　　　 /:.:.ｊ { ﾘノﾒ〃ノ≦ﾄｊ　}ト::.､ 　　　　　　　　　　__.,　　 __
　　　　　｀フ　,r' }} ｆ ｀　｀ゝｒ､､　　　　 {::{/ ﾉﾑ ゞ'´　__ ゞｿノ |:://　　　　 ＿ _ -‐'ニ{ i|ｊ´￣ィ´
　　 　　彡' ,　ﾉﾞ弌､ヽz;'　　ｊヽ､｀:.‐-､,-ﾄ､ヽ｣｀ｒ､　「　ﾉ ,ﾌ}坏ノ/　__　-┬{ i´　　´ _,｣ ii }´｀　ミ'
　　　　　´'´!'´　　/¨| l 　　 |r' ヽ:.:.:.:... .:.:.:.:.:.:.:`ヽヽ ﾆィ７'´:::::/ヽ´ .:::::;イii| L__,.. -‐'´`´´ ｀ヽr'
　　　　　　　　　 i　　ｌ | 　　 ,ﾆ´ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｪ＝＝＝ｪ-:'´:.:.:.:.:.:.:/ ||-'j, i! ｊ,--‐'=､
　　　　　　　　　 |　　| i 　ｒ'´＞'＞､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:7Yヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./__,..'´`''´ 　; ', ゛ i ﾑ
　　　　　　　　　 ', 　 ｊ'　/／- '´ 　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;イiiﾄ､iiﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Kｒ'´　　` '' ﾞ,, :; ; | : !
　　　　　　　　 　 〉　ﾚ'´´ 　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.／ ll }}､>!} | ＼:.:.:.:.:.:/　ヾ 　　　　　｀__'　ｿ､
　　　 　　 ,　-‐'´　`´　__,.. -‐'　　　 　 〉'´ｊｆ`ｒ､ｨ jj､ >刈,,､,r;､:.:./　　 ゝ_　 -‐二..-‐'´ 　｀ヽ､
＿＿＿∠..　-‐─　 '´ 　　　　　,　ィ'ヽ　　　フ'll=ﾚ'ヽﾉﾞｧ＜´∨＼- ､ 　`´~´　　　￣￣￣￣二ニﾆ=-‐ ､
─‐-　 ､ ＿__　　　　　__..　-‐'´／　　 ｀ゝ'´f´K｀ヽ=｢::::ﾉ-'}}ヽ　／｀ヽ　ニﾆ＝- ､ ＿＿_ 　　　__　ｨ-卞ヽ
｀ ‐- ､　＿_　 ￣￣　　　　-‐, ' 　　　／　／　　';:::{　}::::! 　ヾ､ヽ､　　 'ー弋　────＝ニ二 ＿｣ ﾉ/ノ
────＝=──‐─ヶ-‐'´　 　.／　／　　　　`'　 ''´ 　　 ヽヽヽ　　　　｀ヽ､ __ 　　　　　　　　　　｀~｀ヽ
　　　　　　　 　　_　z- '´　　　　／　／　　　　　　　　　　　　　ヽヽ ＼　　　　　ヽ二ニﾆ ─　　＿＿ニ＝




　　　　　 ,r=ヽ、　　　　　　　　　　　　r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　j｡ ｡ﾞLﾞi　　　　 rﾆ二`ヽ.　　　Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;）
　r-=、　l≦ ﾉ6)＿　　　l_,.､ヾ;r､ﾞt　　 lｦ '・=　 ）rテ-┴- ､　　　　　ｳｫｫｫｰ
　｀ﾞゝヽ、`ｰ!　ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ　tﾉ`ｿﾞ`ｰ ﾞiｰ'　 ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ.
　　にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ　 _,,ﾉ　,　　ﾞtﾌ　ﾞゞ''"´　　 ﾞifrﾐソﾍ,　　　ｵｼﾞｮｳﾁｬﾝﾖﾛｼｸﾀﾉﾑｾﾞｰ
　,.、　｀~iヽ､. ｀~`''"´　ﾞt　（,,￣,　frﾉ　　 ゝ-‐,i ,,.,...、　 ヾミく::::::l
　ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi,　ヽ　ヽ,/　　　/　　lｦ ｪ｡､　　 〉:,r-､::ﾘ
　W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/　i　/ ,, 、　　 '"fっ)ﾉ::l
　　￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ　　,.:ﾞ''" )'^`''ｰ- :、
　　　 lﾐ､　　／ f´　 r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"　 ,:ｲ`i /i､ヲﾞi　.:" ,,.　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ
　　　 !　ヾ .il　　l　　l;;;ﾄ､つノ,ノ ／　　 ／:ﾄ-"ﾉﾞi　　,,.:ｨ'"　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.　 　 l　　　ハ.　l　　l;;;;i _,,.:イ　/　　 ／ 　,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　 人 ヾﾆﾞi　ヽ.l　 yt,;ヽ　 ﾞv'′ ,:ｨ"　　/;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 r'"::::ゝ､_ﾉ　　ﾞi_,/　 l ヽ　　ﾞ':く´　_,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' 　 　 ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 ｀￣´　　　　 ／　　l　 ヽ　　　ヾ"／　 ｀ﾞ''ーハ.　　 　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　 ／　　　 l　　ﾞt　　　 `'　　　　 ／^t;＼　　,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;

　　　／　Ｖ´　＊_ｒー' ￣￣ ｉ :Ｔヽ、＊ ヽ　＼
　／　　::/　ノ: ￣／: : : : : : :ｉ: : :ｉ : : :ヽ、 .}　　＼
く　　　:::レ': : : :/ : : : : : : : ::/: : ::ｉ: : ヽ: ::＼}.　　　＼
　＼　::/: : : : /: : : : : : :/: /: : /: ｉ: : : :.ｉ: : : ヽ　　 ／　　　今日はとうとう弁護側の証人が現れ、
　　　Ｙ: : : : :`:く;; : : : :/://: //:/＾レ:'":|: : : : :レ'´
　　　|: : : : : :|＿_＞ｧ'-./／ /_ｪ‐ﾆＬ;_: |: : : :ｉ:|　　　　　　 いよいよ王妃様の反撃かと思われたですぅ
　　　|: : : : ｉ レｲつ＾ﾄｖ"　／　イﾌﾞい/ﾞ| : : :ｉ:ｉ
　　 .∧: : : い　ﾋﾆソ　／　　　 ﾋ二ｿ ./: : :./:|
　　 ,': :(Ｖ＼:＼　　　　　 ､　　　　　／: :／}: :|
　　,': : :}　ヽ. `ｒー　　　-ー-ｧ　　 "フ´　 ﾉ__::|
　 ,': : : :{ ＊　.}: ｀ｉ　､　　`''　　_. .イｉ ＊ /:::　　ヽ.
　,': : : : :{.　　 |: : ｉ: :ｉ _|　ー‐ .｢: ｉ:ｒ┴┐|:::::...　 　|
.,': : : : :.ｒ┤　 レー ' ヽ.　　　.ﾉ ｀＞く⌒ ﾏ:::ｲ__ク
: : : :.ｒ'´.ハ{　 .|　　　 ｪ=＞くｪ.く ＼　ヽ 　Ｖ ｢ ヽ|
: : :/　/: （ ﾊ ﾌ|=＝"ﾞ　/＾Ｔヽ|　ヽ `　　　ﾉ |　　|ｉ
: :/　/　 ﾉ |ﾊ　|　　　 / |（ ／＼.　　　　/　|　　 ｌ:|





　　　　　　　 ,ｨﾆ==‐-x-､__
　　　　　 ,.イ　　＿＿_ ｀ヽ、＼
　　 　 ,.ｲ , ィ:´: : : : : : : ｀ヽ ヽ ｀ヽ、　　　 _r‐_､
　　　//／: : : : : :..l:.l:.l: : ヽ: ヽﾊ ／ 　　　 ﾄy'ｘ }
. 　 / /: : : :/ : : :./!:l:.l､:､: :',: : } !:ﾍ　　 　 rﾍゝ'ﾉ､　　　　　　しかし出てきたのはキンキラの派手な男女！
　 く_,': : :.i: l: : :／ ;./:j ,x≦r: : ｌ{: :∧　　　ゝ≠彡ﾍ
　　 ,:.ｉ: : :{:`≦ｭ､ / / 'ﾋ::ﾘﾉ: :/ !: : ∧　　　〈　 :.　 l　　　　　普通素人が裁判に呼ばれたら緊張で、
　　 {:lヽ: :ヾ. ﾋ_ﾘ　 、　 　 ﾑｲ　l-､ :.∧　　　}　 :　 l
　　 ヾ}: i｀ヾ:ゝ　　 rヘ　 　ｲ * l_厂:ｰ―:-:ｲ:ﾍ　 　 !　　　　 大して話せねぇもんですぅ
　　　 ; :{ *　!:≧ 　ゝ_', イ　l　 {ゝt::::::::::::::::::ゞ:ﾍ　　ﾊ
　　　,:..:ﾍ 　ﾚtr　　 _≧fｪｭ､ヽ } ,ﾉ::::::::::::::::::i::::::∧´　}
　　 ,': : : {　l:::r'{ ,t彡7ﾊﾐ､　7{ l r'ｰ ､__::::::::}::::::::::ﾍ-:ﾍ
.　 / : : : :〉 l::::ｺ{ ヾ:ｲ/〔 j}ゞ'/V ゝ: : : : :￣l::::::::::::::}}::::ﾊ
　/: : :.／}∨:::ゝ} 　 j:}　〕j}　!　} r'ﾄ､: : : : : l::::::::::::xf}::::::}
./: :／:::/　l::::::ゝﾍ　 j} 〔 {i　{ *{ }ﾉ　ヽ: : : :.{:::::::tf'"::::::/

　　　　　　　　 ／　　 　 　 〃 　 　 ／　　　／　　　 　 ｌ l　 ＼
　　　　　　　／ 　 　 　 　 ｊｊ　　　／　　　／　　　　 ﾉ　 | li　　 ヽ
　　　　　 ／　-- 、　　　 {{　※/　　　　,'　　／　／ ／ｊ川
　　　　　＜￣￣/＼　　 {{　　 ′　 ￣7 ＜　 ／ ／　〃ハ 　 　 |　　　　なのにあのギャルオとかいう男ときたら、
　　　　　　　 ｀ /　　 ＼ {{　　 |　　　 斗=≠へ／　　/ /∧l　　　 !
　　　　　　 　 / 　 　 /　{{　※|　 　 ヾ了::::卞ﾐヾﾒ,.　 //　｣ｌ_　　 ;　　　　 そこらへんの大根役者と変わらない
　　　　　 　 ./　　 　 ! 　 {{ 　 ﾍ　　 　 | しｸj　　　　　/ ｨ≦ﾊ　　′
　　　　　　 〈　　　　 |　　 {{　　 ﾄ　　　ヾーく　　　　　　fﾈ〉 /　/　.　　　　わざとらしい話し方をするもんですぅ
　　｢￣￣￣￣　　‐-　 _　{{ ※ }}ヽ　　 { 　　　 　 　　ヽ'/'/ ／
　　ト　　＿＿＿_　 　 　 　 ‐＜ }}　＼　＼　　　　_　'　イ jﾉ
　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....　　　　｀　 、 ｀　 ＼ ／}/　　ｲ ﾉ
　　ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....　 ＼　　 　 ｰ'　／ 〃
　 　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......＼＿,　＜,, 彳
　　　 ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀＜／ ／
　　　　〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀Y
　 　 .〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_　-‐￢冖　￣￣￣＼





　　　　/ノ´: /: : : : : : : : : : : : : :ｉ: : : ::ｉ: ::ヽ: : : : : :＼　　　＼
　　　/": : :/: : : : : : : : : : : : : : ::|: : :|: |: : : ヽ: : : : : : :ヽ　 ／
　　/: : : ::/: : : : : : : : : : : : :／:/}: : ｉ: :|: : : : :ヽ: : : : : : :Ｖ
　 /: : : : :|: : : : : : : ／: ::／:: / /: :/: / ヽ: : : : }: : : : : : :ｌ
｀.{: : : : : :|: : : : : : : : ::／./／ /:／/:/-―--:､; |: : : : : : :|　　　　　　　スイセイセキは一目で胡散臭ぇと思ったですぅ
　|: : : :{: : |: : : :,斗ｧ''フ"　 ／"　 //　　　　＼ヽ|: : ｉ : : ::|
　|:ｉ: : :ｉ: : :ｌ ｒ彡"´　　　　"　　　/　　　　　　　　}: :ﾉ : : ::|
　ｌ: ｉ: : { : : ｌ |　　　　 __,..　　　 /　　''ェ;_＿_,ｪ; /: : : : /∧
.　 ',ヽ: : : : ヽｌ ,ｒ＝=＝"　　　　　　　　￣￣ ./: : : :ノ/　 ｌ
　　 ＼＼: : : ＼　　　　　　　　!　　　　　　 /, ｒ '´　}: : :ヽｌ
　　 |: : : {　`ー　＞　　　　　　　　　　　　　　/{ ＊ }: :　 ヽｌ
　　 |:/: : {　__ ｉ/ ヽ　　　　　　　　　　　 　.／: {　　 }:_:: : : : ｌ
.　 //: : : :{　 "ｉヽ { :ヽ､　　　　⌒　　　／:__ : {　／　ﾉ: : : : :.'.,
　 ｌ/: : : : : :}　ｒ－┘､: ::ｒ`ｖｒ‐　-　 ´|: : : | _｣_{./　 ./: : : : : : : '.,
　/: : : : : : : {　｀ヽ、　ヽ.Ｌ._ヽ.　　　　レ'Ｖ＿＿ ヽ/: : : : : : : : : :'.,
/: : : : : : : : ｒ ト ＊|ヽ／ ノ ヽ.'､　 ／　{ （＿__　　〕ｒ､＿: : : : : : : '.,
: : : : : : : : :∧.ｌ.｝　 }〔　´　／ ヽG＝ニ:|（　　　　./ｒ'/ｒく: : : : : : : : :',
: : : : : : : ::/　)|.ﾄ}　 }ヽ　　　 へ）|ノ＼.{ |/ｰｉ　　/`./ (　ヽ: : : : : : : : ',
: : : : : : : /　 .)|.｢.） .} ∧　　　　 ） ７ .ヽ |　　　 { フ　 |　 ヽ: : : : : : : : ',

　　　　　　　　　そーだそーだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どうせ検察とグルに違いねぇ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　 　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ 　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー ､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　 ヾ!,､:::::::::__/_／　 ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　 　 ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　 ｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
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　　 ／￣￣＼
　／　　 　_ノ　＼
　|　　　 　（ ●）　）　　　　　　（すごい活気だろ・・・）
.　|　　　　 　（__ﾉ､_）
　 |　　　　　 ｀ ⌒ﾉ
.　 |　　　 　　　　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
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　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　 ／　 　_ﾉ＼
　　　　　　 /　　　　 （一）　　　　　　（アンボワーズは昔から王家に近い土地柄
　　　 　 　 |　　　　　（__人）
　　　　　　 |　　　 　 　 　 ｌ　　　　　　そいやキルオ王の子供達も幼年期はここで過ごしてたんだっけ・・・
.　　　 　 　 |　　　　　　 　|
.　　　　　　 ヽ　　　　　　ﾉ　　　　　　 シャルル8世にいたってはここに居城を置いてたしな※）
　　　　　　　 ヽ　　　 　/
　　　　　　　　/　　　　ヽ　　　　　　　
　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　 　 |. 　 　 　 |

※アンボワーズ城
歴代のフランス王に愛された城で、シャルル8世によりイタリア様式に改築された。
文化人も多く招かれ、レオナルド・ダヴィンチもその中に含まれる。
現在この付近一帯は世界遺産に登録されている。





　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　（だからこそ王家の人間に対する愛着が深い。
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　　　　どうやら原告側が場所を移した作戦は
　　|　　　　 （__人__）
　　|　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　失敗に終わったみたいだろ）
　　|　　 　 ∩ノ ⊃ }
　 /ヽ　　 ／ ＿ノ }
　(　ヽ　 /　　/　ノ
　　ヽ　“　　/＿|　 |
　　　＼＿_/＿＿ /

　　　　　　　／ 　 　 ／　※　　　　　　　　　※ 　 ヽ. 　 　 ＼
.　　　　　　〈　 　 | / ,. 　-'ー‐'ー‐'ー‐'ー-　 __　　　＼　　 　＼
　　　　　　　＼　 |／　　　　　　　　　　 |　　　　＼　　　｀ヽ|　　 ｿ
　　　　 　 　 　 >'　　 　 　 　 　 　 　 川　　　　　　｀ヽ.※ }ｊ　イ
　　　　　　　　/ ,　　 /　 ／ 　 　 　 /ハ　　　　ヽ　　　ヽ ｌ｝　 |　　　　弁護側証人を名乗るからには
　　　　　　　 ;' / 　 / ／　 　 ／　 //　 ＼　　　 l|　　　 | }ｌ　 ！
　 　 　 　 　 | | 　 / /―- ／/　／/　　　__＞＜亅　 　 | ｌ｝ 　 |　　　 王妃様の味方かと思いきや、
　 　 　 　 　 | |　 | ムr‐＜／)< //　ｰ '"　　 ＿_ |　　　/ }ｌ　　！
　 　 　 　 　 ヽヽ |ﾍ｢ ＼＿＞ ／　　 ｘ　"´　 ／/　　 /　ｌ｝　　 |　　　弁護士にはそっぽ向きやがるですぅ
　　　　　 　 　 /＼∧　　　　　　　　　　｀ー '　∠ ｲ　/※ }|　 ! ！
.　 　 　 　 　 /　ﾄ　八　　　　　　　　　 　 　 　 ／　ｲ　　 ｌ｝　 i　 ｌ
　　 　 　 　 /　 ハ 　| ＞　　ヽ ＝ ﾆ⌒)　　∠ ＜ |{　　　}l　　ｉ　！
　　　　　　/　 /　｛l　トy/ 　＞ 　 ＿,.　　＜ 　 　 ｛ｌ .※. ｌ｝ 　 ｉ　｜
. 　 　　　/　 / 　 ｌ{　 V/　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ{　　　}ﾄ　　 ｉ　！
　 　 　 /　 /　　｛ハ　|　　　　　　　　　　　　　　　｛ｌ 　 　ｌ｝ﾍ 　 !
　 　 ／　 /　 ／ｌ{　ヽｊ、　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ{ .※　}ｌ ∧　 ｉ
　／　　 /　 ｜ ｛ｌ ※〉 ＼　　　　　　　　　 (⌒ヽ ｛ｌ 　 　ｌ｝　∧　ﾞ 、
　　　　/　/了　ｌ{　　〈＞　＼　　　　　　　　 ｀ｰ'　ｌ{ 　 　 }ｌ　　 ＼　＼





　　　　　　　　　　　　　　＿　,　ー────　- ､
.　　　　　　　,ー─　￣　＿　　＿　　　　　　　　　＼
　　　　　　 /　 /", '　￣※ ￣　　`￣`＼ _　　　　　`!
.　　　　　　|　/,"-ｰ　￣　ーｰ- ､　　※　　 ＼.　　　　!
　　　　　 　!.'"　　 ／　　　　　　　`　‐ ､　　　 ＼.　　　i､　　　　　　　　　それどころか、検事のやつと調子合わせて
　　　　　／　　　／　　　　 ,　' "　　 i　　 ヽ　※　＼　　＼
　　　　,/ 　 /､ /　/　　 ／　　　　i　|　 i　　 ＼　　　`i　　　＼　　　　　　王妃様を苦しめる発言ばかり・・・
.　　　/　　/　/､ /　　, '　　　　　/!　|　 |　　　i ＼　　 !　 !　　 ＼
　　 /　　/　/,／､ 　 //.'　 　　 // /| ,　|'　　 |　 i　　 |　/　　　　>
　ー,.'＝ﾆ二~＿ ,`< i/.!　　　／// , 汁　|　　 !　 | ※.}/　　　／
　　|　 ./!　| |　i　＼`' i　　／,／''" ､! ＼ |　　i　　|　　}　　 ,/ヽ　　　　　　　　ちったぁ恥を知れですぅ！！
　　{　 i i　 i､i.､l"r ,i . |　/　' _, ー､─ヾ､.`i　 /　　|　　}　／　　＼
/＼丶.| ､､　!` `､`_!　i/　　　　ﾄ‐r ､　/ '/　/　　/　　ﾚ'
　　　!､`　 丶､////　,　　　 　､!__`'_,/_,/　/_, ‐/‐'　￣`i　 ＼ヽ
　　　　＼　,‐! Ｕ　, ｰ,--──‐､/// / ／とiーーー､　 !　　　＼
八　　_　ﾉ､ ､_＼　|/　　　　　　 i　／,/"／￣　　　　 ＼トー ､
ー､　( ￣"`!､￣!` ＼ _＿＿_ , ﾞ!"_て/~　　　　　　　　　 　　　|
　　iー､ i　　＼　K￣`＞,テト< ' /／　　　　　　　　　　　　i(￣ヽ
　　　　 i､ー､　 ＼`"ー'ー'-`>‐ト,i _　＿　ー　　　　　　　　|!､_
./ 　　　　| ／　　 .＼　　　　　` ‐､ｔ ト ､　　　　　　　i　　, /　　}
'　　/ 　／(　　　　　　　　　　　／/ | ＼ ` ト ､　　　　　/　＿,/
〉-'､_／　ノ　/"､ー─- ､ ＿／ /　.|　　`＼　`i　　　　八＼
入三／"　 /　　ヽ　　　　　　 /　/|i　　　　i　/　　　　i　　　}

　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃　┃
　┏━━ ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　┃
　　　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　━━━━　　┛　┛
　　　 　 ┃　,╋　,╋　,╋　,╋　,╋　,╋　　　　　　　　　┛　┛




　　　　　その通りだ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よくいったー！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f,} ｲ　{　 r.､　　　　　　　ハﾟヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　 ヽﾉ　}　　　　　　 .}　｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 /　　　 　 　 ‘.　　　.{
＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_>=ミ､ _ノ　　　　　　　　ヽ_,　ィ
_　　　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _r- ､　　　　 ／￣￣｀ヽ　　　＿　　　　 __ >イ´:
_>　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ'　 {　　　./::::::::::::::::::::/　 __＞:.:.｀ー'￣＜ ヽ::::::
ヽ　　　 ＿⊥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　＞^＼　/:::::::::::::::::／　 ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｧヽ::
　`ーイ／￣｀ヽ　　　r-､　　　　　　　　　　__r､　　　 , ＜:.:.:.:.:ヽ　＼:::::::7::::::::::::::::::/　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ　ヽ
　 　 く:::::::::::::::::‘.__　厂Yヒｧ-- ､　とア＼　ヽ___>x　./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}.　　ヽ/::::::::::::::::::/　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
ー-､ハ:::::::::::::::::::V:.ヽ／:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　> ⌒ヽ　　Y　ヽ!ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:./　　 _/::::::::::::::::::::ヽ　　Ⅵ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
:.:.:.:.:.} /ヽ:::::::::::::::::V/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::::::::::}'´¨｀ヽ　ヽ ﾍ:.:.:.:,､ｲ＞＜::V::::::::::::::::::::く　　 ﾊヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:.:.:./ .}:::::V::::::::::::::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:::::::::/!:.:.:.:.::ﾊ　　>^⌒＞ ´￣￣へ::::::::::::::::::::ヽ　 }::}' ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./V　／
≠^ー'::::::::V:::::::::::::::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Y仁!＞==ｲ_＞ ´:::::::::ト-､:.:.:.:.:.:.:.:∧::::::::::::::::::::::`＜ﾆヽ　ヽ:.:.:.:.:.:./ｲ　／:::::
:::::::::::::＞::´^ｰ=-::::::::::ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:ﾊ!¨¨¨ヽ　　 {::::::::::::::::/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:}ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣^ﾞV^'^ヽイ:::::::::::
＞:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.:.:.:.:.:.:ハイ::::r^ﾍ::{ー- }:::::::::::::/:.:.:/ヽ_:.:.:.:.:.:／!:.:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞へ:.:.:ｈイ ././ヽ_L=<_|＿__!::::::::_ノ:.:.:/＞-=^￣ゝ._}:.:.ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　
　
　
　　　　 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
　　　 ＜CHS！CHS！CHS！CHS！CHS！CHS！CHS！CHS！CHS！　＞
　　　　 ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
　　　　　　、　　　　　　 　、　　　　　　　　、　　　　　　 、　　　　　　　 、
　　　　/っﾉ　　　　　　/っﾉ　　　　　　/っﾉ　　　　　/っﾉ　　　　　　/っﾉ
　　　 / /　 ∧＿∧ / /　 ∧＿∧　/ /　 ∧＿∧ / /　 ∧＿∧ / /　 ∧＿∧
　　　 ＼＼（　　　　）＼＼（　　　　）＼＼（　　　　）＼＼（　　　　）＼＼（　　　　）
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ちったぁ（C）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恥を（H）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　知れ（S）」





　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　　（雰囲気が段々とやばい方向に行ってるだろ・・・）
.　|　u.　　 （__人__）　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

『善良なるアンボワーズ市民のみなさん』


　 ／.:::::::::::::::::::::::::::::::､::::､::､.´／／´　ヾﾐ､＿: : : : : : : :｀:ヽ
／....../.........,............,'......ヽ...ヽ:.ﾞ､,".:´ ／l!i:., ,ィ |: : : : : : : : : i:}
/....../..........,'.........,ｲ...........ヾ.....､.∨,/_､'´ﾞ"}:.:.:! l:＿_,厶二二ﾆー､-―-､-､　　　　　にやけたオルレアンの馬鹿殿が
::::::/:::::::::::;:::::::::/:::::::::::::i::::}:::::i'ヽ!/ /7=,-ﾞ，:l lゞ:.,'ﾊﾄ「_`ｲ;ｨ:i:i二＞三ﾐｨﾄ､>､
:::::;:::::::::::i:;::､i:://i:'|:;､::::j::::i::､:l/{i'￣´_ 〉y′ｉ.|`r'´/ﾆ┐ﾞ'〉r'ﾊﾆ=-ﾐﾞ,.-､_､j,ｿ;　　　　調子に乗ってんじゃねーぞ！
::::{::::::::::::l::...i:`≧ﾐ斗::ｨ〉::ﾉ::ﾊ:! l!'/=y,/:.:.:.;ﾘﾊ, `/〈/ﾊ==，!,'",ﾆﾒ　 ＞｡ｧ'{f
::i::ヽ::::::i::Vj:〃 (),`｀ｿ<ｿ:::/､j'　/`l!/ｲ:.:.ノﾘヽ!　' "'/ﾉ_// ﾞ､,{ﾍﾐヽ　ﾞ´ <, ｿ
:::､:::ﾄ､:::､::＼　ｰ"　　'´ｲ::{／i>ﾐ彡ﾍｲ'´|､ .! |　 　,ｲ`ｰ ′ﾉｲ`iﾍ　､/{=ﾃﾌ}　　　　 若い女の尻ばかり追いかけてるスケベ野郎が
ヽ:::人ﾞ)`｀ﾞ‐ `　/=＝ｨ ﾉヽﾉ} ＼　}　j;;;;;ヽヽﾉ-　_ノ;;`i´￣｀ヽ＾　ｰ､ﾞ_`三'ﾉ
／ｿ､::}ﾞﾍ　　　/　ヾ;//イ¨〉ﾍ　 ヽ!､ﾉ;;;;;;／　　イノ;;;;;}　　　 `ｰ`-―-'､＞―‐--　 繊細に思い悩む玉かー！！
{　　 ヾ､　｀＞ ゞﾆ彡'｀ヽ:.:i;;;;|　＜i_ `／　　　/;;;;;;;;;;;;;ｉ　　　／ヽ　　/´
l　　　　 ＼　　／´ヽ.　　ﾞ.:|;;;|　「....」'´　　　 /;／７┐;}_,ゝ､　　　　´　　　　　　,. -
＞ｲ＾ヽ.__　ヽｲ　　／ヽ. ノﾍ;;|　 /)　　 　 ／rヘi´/ ７､'´￣`llーr―r┬rt‐‐ ´
":. ' .／ "L/`|） 〈__⌒`　〃`ヽ },ﾊ.　　／;;;;〈｀ｰ`ゝ'ノﾉ;';';'Y;';||;';'j:.:.:.|;';ヾiく;';';＼





　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , -―､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　 　 　＿＿|_
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （　 ｆ⌒}　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 , .:::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　　r ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |／.:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 |　_｣__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 r '´　　|　　　　　　　　　　　　　　 　 , - ､r―‐- ､　 ;::::::::/l:::::::::::::::::::::::　　そーだそーだ
　　　　　　　　　 -―‐-　､|　　　｜　　　　　　　　　　　　　 ／.:::::::::､ｖi::::::::::.､｀{:::/ﾘ　∨ヽ:::::::ト､:
　　　　　 　 ／.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　 ト､ __ 　 　 　 　 　 　 　 /.::::::;:ｲ:/　 l:::::::::::.ヽVl //////}::::::|　}
　　　　　　/.:.:.:{.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.::|　 ／｀　 ＼￣｀ ＜￣ヽ　　　/イ::/‐{/　 ‐ﾍﾄ:::::::::::! | ,. -‐┐ |::::::lノ::　　女だからって馬鹿にすんなー
　　　　　 ,:.:.:.;ｨﾍ:.:.:.ト､--:.:.:| .〈:.、.. ..　、＼　 　 ＼:|　　 　 /:/― L/ ―- ＼ﾄ､}:{〈　 　 |　|::::::l:::::
　　 　 　 {.:´:lﾘ　'; .:| rｧく ､:.|/:ﾍ:.＼:::::..＼:.＼:..:..:..:.i|　 　 ｲ::/-　'´ ﾞｰ-　-‐' |:::::::ヽ＼.　|　|::::::l:::::
　　　　　 l/ｌ:.代:）ヽ! ｀ｰ'　ﾄ{:::::/＼|｀ ｰ＿|::::::ﾄ､::::}:|ｌ　　　ﾚ{　 　 ,､　　 　 　 |:::::::::::＞r┴､!:::::::::::
　　 　 　 　 V:. 　 ＿　 　 l:.ﾘl::|‐-r┐'´　 lｧ::::|　V.::!:!.　 　 |:＼　ｌ__〉　　　　 ｣::::::;､:::} |:::::{/〉::::::::::
　 　 　 　 　 }.:ヽ　ヽ ）　ノ./ |L..ノr‐〒―'|:::::::l_ノ::::l::＼　　ﾘ|::/＞――ｧ　´ ﾍ::/＞、|::::::/ヽ:::::::::
　＿_ 　 ､__ノ:.}:}:.:|＞r '/:ノ.:.:l::ﾄ､　ｌ　ｌ　　 |::::::::l::::／￣ヽ＞_｣ノﾍ　ｊr‐'´ 〉、　／.:／　|::::,′ }ﾍ:::::
./ （_,ﾍ　　 7ノ/＞ｧ'7 (:(　 ノ.:::::::トl__ｊ_ . イ:::::::::} l　　　　）/　　　∨　　　　`/.::::/　　 |:::′　l　l::::
{　 　 ﾉ　 ／ｆ(ｲ　,' /　ﾉﾉ（:::::::::;:ｲ,.ｨ::｢　lノ::::::／｜　　 ノr{,　　　 '　　　 　 /.::::/, 　 　l::{　　,′l::::

　　　　　　　　　　 /／__/＿/ /　|　　ヽ　＼＼ ',
　　　　　　　　 　 r┴'　/　/ ｀∧ ! /^＼＜￣ヾヘ
　　　　　　　　 ／／ /　　　 / ,、∨,、　 ＼ヽ 　＼＼
　　　　　　　∠..ノ　/　 /　 / ∧ヽ|/∧ヽ　 ヽ＼　 ヽ ヽ　　　　まったく言ってくれるじゃないか
　　　　　　　 r'　/ ,'　 /　 /l /´｀"ﾞ｀´ ',　!　､ 　 ',　ヽ＼}
　　　　　　　 |　{　l 　 ﾘ　,' 从　　　　　ﾘ |　 〉　　}　 }　ﾘ　　　 キルコ様は天下の王女なんだよ
　　　　　　／ﾚﾍ　|＼トﾍ匕Ｌ..＿,.　､__/厶∠L／ ｌ　ｌイL
　　　,ィ ´　／　∧ﾄ､ゝ弋‐辷ﾃﾐ､　　 ,ィ辷テｧ/／|,.ｲ　ヽ＼ー- ､
　　/　　／-ｰ彡'´|l　lﾍミi｀￣彡 ｜ ヽ ｀￣´/ // ! ｀ ‐- ＼｀ヽ　＼
　_,.〉＜´　　// 　 |ｌ　トゝﾐ彡'7 　 | 　　　 ／／,'　|ヽ　　　｀¨ ｰ-　　ヽ
.´　　 　 　 //　　 |ｌ　|ヘ三彡ﾞ　 ┘'　　　,.ﾌ　/　 ｌ　 ＼　　　　　　｀¨＞ｰ ､
.　　 　 　 ,'/ 　 　 | ', ヽ.l｀マ{　ゞ二.Tミ、／ｌ　l　　|　 　 ヽ　　　　　　　 〉 　 ',
　　　　　 / 　 　 /|　ｌ　ｌ|　　＼　 　 |ヽ|´　｜ ｌ 　ｌ| 　　　 ',.　　　　　　/　　　l
.　　　　 ,'　　　 ,' ｜ ｌ　ｌ| 　　　｀　ｰ'|ヽl　　 |　ｌ　ｌ ト、　　｜　　　　　/ 　　　 !
　　　　/＿＿ /　 |　l　 |　　　＼　　ゞ'ﾞ　　 |　ｌ　ｌ |　ヽ___⊥__ 　　　/ 　　　 ,'
　　　　ヽ, 　　　　 |　l　 |彡　　　｀ ´　ィ三ﾐ:!　l　ｌ |　　　　　/ 　　 /　　　　/
　　　　　 ＼　　　ﾉ　l　 |三i 　 　 　 　ゞﾐ三|　l　ｌ | 　 　　 / 　　 / 　　　 /





彡|　　　|　|从 |　 /三三　三　ヾミ＝-==彡イ　 ゞミﾍｚ=＝＝彡'´: : : : : : : : : /　 /
　人　　ﾘ　}､:ヾ!　|≧‐>=．..,,__三　三 ﾐ:.､ヾー::::.,　 ,ﾉー=＝'´　__,,.. z≦､: : :／　,ｲ /
/ //:､　|　ﾊ ＼ 从￣ヽ.　　弋 ・ テﾐ-ﾐヾ::.彡ー　ｲ: : : : :::＞'弋 ・ ノ 　,.ｲ,.:彡'´/ ,:':
　 ,'　 ヽ{　 ∧　ミ:､ミ=三｀二二二二二´{ /ｲ:ﾍ　彳: : : : ー￣￣￣￣: :-=彡'.,:',.':::::　　公家のせがれが格下の亭主のくせして、
//　, 　 |ゝ'ﾍ＼｀ヽミ:､　三　三　三　三ｿ´　　 　 |: : : : : : : : :.､_ 　 　 　 : : : /,::::::::::
/　/　.:: !|　|∧　ヾ:､ミ 三　三　三　≧'ﾞ　　　　　｜: : : : : : 　　　　　 ,: : : : ::´::::::::::::　　不細工がなんだとずいぶん
ｲ,:　＞'ﾘ !　　ﾑ＼｀ﾐ:､　三　三　三ｲ　 　 　 　 　 !: : : : : : : :.　　　 ,..:::::::::::::::::::::::::::::::
彡'　　 | .|　|　 ﾑ　ヽ三　三　三　三}　　 　 　i||i! |: : : : : : : : .　　,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::　. 大きなことを言うもんだね
.　　　　|　!　! 　 ﾑ ヾ　三　三　三ｿ´ 　 　 　 il|||li|: : : : : : :: :::..,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 |i | 　　　 ﾊ＼ミ:､三　三{　　　　　　 ,ゝ--<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : : ;
　 　 　 |　　i　　 　|　.ヽ.ﾞ三　三|　 _　　 　　: ｀::::::ﾁ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : ::'
　 　 　 i　　　　|i | |　　|ﾍ三 三!イゝミ．..,＿＿＿＿＿__ ,.:｀ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::,　:.,:/
　　　　 |　　|!　:.　｜　 !　ﾍ三三}_ 　｀　 ｡｀ー-----‐ ´彡'´.:::::::::::::::::::::::::::::::::,　 ;:,　,
　　　　 |　　　　|　｜: ｜.　 ＼三ﾘ　　　 　｀　ー―　 ´. : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,　〃 ,;
　　　　 |　　 |　 |　 !.: : !　 　　 ＼　　　　　'´: : : : : : :: :: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　/　,:'
　　　　 |　　 i|　 | i｜　|　 　 　 　 ＼　　　　　　　　 　 j : : : : ::: ::::::::::::::::::::,'　,:　,:
　　　　 |　　 |i　 |　 |　 !　　　　　　　｀　.　　　　　. : : : : : : :: :: ::: :::::::::::::::::,　,'　,
　　　　 |　 　 ! 　 　 !::｜　　　　　　　　　｀　ｰ―. : : : :: ::: ::::::::::::::::::::::::::::,　,　 ,

（注：市民の一人です）

　　　　　 　 　 　 ／ｲ:: |:::::::: |:::|:::::::::|i::::|ヾ∨イ::::::::::::∨::::::::::::ヾ＼　　　　　　　　　　　　　　 j
　　　　　　　　　　　/:::::|:::::::: |:::i!::::::::ﾘ::::!　　 /!:: i:: l:ｌ:::|:::::::::::::::ハ　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /
　　　　　　　 　 　 /:::::/!::::::::ﾘ::从::: ハ:::!　　　|::::|:::|:|:::i/: |:::i::!::::!ﾍｰ―‐---ー―＜´　　　/
　　　　　　　　　　ハ:/ﾊ:::::::::|从!_∨￣ヾ、 　 ﾘ八ﾉﾉノi:::::!: |::!::/ 　 　 　 ／　 　 　 　 　 /
　　　　　 　 　 　 |::::i{｛, ∨::::!＜弋歹　　　　 ｨ弋テゝｲ:ノ!リ//　　 　 ／　　　　　　　　/
　　　　　 　 　 　 |::/:ヽ､ ∨小、　　　　　　　　 　 　 ｲ:|ノ|　/　　　／　　　　 　 　 　 /　　　　ほんとその通りだぜ
　　　　　　　　 　 /:.:::::::ヽハ:!　＼　　　　 {､　　　 　 /::!:: !　 　,　′　　　　 　 　 　 /
.　　　　 　 　 　 /:.:.:::::::::::|:八! 　 　 　 　 `"　 　 　 /::: !:: ! ／　　 　 　 　 　 　 　 /
　　 　 　 　 　 /:.:.:.:.::::::::::|:::::::＼ 　 　　　__,、 　　 ｲ:::::::|／　　 　 　 　 　 　 　 　 ′
　　　　　　　 /:.:.:.:::::::::::::::|:::::::::l| ＼ 　　´ ＼＼∠:::!:::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 ,　′
.　　　 　 　 / :.:.:.:.:::::::::::::::!::::::::ij}）　｀ 　 __ イ＼,>く !::::ハ.　　　 　 　 　 　 ／
　 　 　 　 /:.:.:.:.::::::::::::::＞∨:::::|::へ :　　　　　ハ Ⅵ|::::::ハ　　　　 　 　 ／
　　　　　 ハ:＞ " ´マム　∨::ﾊ⌒) :　　 　 /　　 ヾ∨::::∧　　　　　／
　　　　 , '´　 　 ヽ.､ 　マム.∨:ﾊ　　　　 　 {　　　　, ∨::::::i　　　　/
.　　　 / _＿__　 ノ:ﾉ　 　マム∨:i｀ ー-- 、 ヽ　　ノ 　∨:::::! 　　 /
.　 　 ,'´ :::::::　｀::::く.　　 　 Ⅴﾊ∨､、 　 　 ヽ 　 / 　 　 ∨::!≧.､/





　　　　　　.　　 　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::;::::::|::: |!:以 ヾr''¨}:::::::|::::::::ﾄ;:::::::::::::::::::::ヽ:::: ﾄ＼
　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::∧::::i!::::|:∧!　　　 |::::: |::::::::|ﾊ:::::::|::::::::::::::::Vハ　｀
　　　　　　　 　 ｰ=ｲ:::::::::::::::::::::::::;::: |　}::ﾊ::::|:|　}　　　 ﾘ:: 小::: ﾘ　}:::: |::::::::::::i:::::}ﾊ:|　
　　　　　　　　 　　 |:::::::::::::::::::::::::ﾊ:::!-≠.|:::|- ､　　　/ !/-≠V--ﾘ､!:|:::::::::从:: | .ﾘ　
　　　　　　　　　 　 |:::ﾊ::::::::::::::::::| }: |＿ .ﾑ::! -､`　 　 / r _ _/＿/升:!:::::::::ﾘ }::ﾘ./　　　　仮にほざいてみなよ
　　　　　　　　　 　 |/　}::::::::::::::: ﾄ≦以::::::ﾌｱｰ　　　　　 ﾃr:::::::7≧.ﾘ/::::::/Y /
　　　　　　　　　 　 |!　 ゝ､::::::: 八　 　 ￣　　　　　　　　 　 ￣　　//:::: / /　　　　　　　 あたしなら宿六のイチモツくらい、
　　　　　　　　　　　　　　 |::>从:::::＼　　　　　　　.:::.　　　　　　　／ｲ彡!/:|
　　　　　　　　　　　　　　　ム}＿＼＼　　　　　　 ::::::　　　　　　　　 /::.:: |ﾊ　　　　　　　すぐにでも吹っ飛ばしてやるよ
　　　　　　　　　　　r=､　/Y⌒Yミﾐ､　　　　　　　｀ ´　　　　　　　　/!::.::.::|:∧
　　　　　　　　　　　|　 V__￣ ＞､ }iii}　　　　`ｰ=　─ = - '　　　 ,..': i::.::.: |:: ∧
　　　　　　　　　 ／{!_V ミ_メ､　　.>Y!>､　　　 　 ￣￣ 　　　 ／,'::.: |::.::.: |::.: ∧
　　　　　　　　 /イ＝＝ミ､,＼＼/ /ﾊハ＼　　　 ￣　　　 ／　,..:..:. |::.::.::.|::.::.::.::＼
.　　　　 　 　 /イ,r---.､ 　 Y. Y￣!　||::∧　＞ ..　　　. ィ　 　.,'::.::.::.|::.:: : |::.::.::.:ﾄ::ハ
　　　　　　 〃 ./::::::::::::::::Y　i!　i:.　j_..以ト-＝---｀ｴ´ ．..._＿ﾑ_::.::.:|::.::.:: |::.::.::.ﾊﾘ　}
　　　　　 /:::{　{::::::::::::::::::::}　ﾘ　|　 Ⅴi　iｨ.　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ｱ. . |::.::.::.:|::.::.::.::.:i. ﾉ
　　　　　,::: 人. ゞ ::::::::::ン _/　 i!　/.N　{　　　 ﾑ:::::::::::::::::::::::::::::|.::.::.|.::.::::::|::.::.::. . |
　　　 　 |:::::::/::>､￣￣　／　　 Y　 |.|　!　　 /::::::::::::::::::::::::::::: : |.::. .|.::.::::::|.::.::.::.:: |

（注：同じく市民です）

　　　　　　　　／,　　'´　　　　　　　　　　`丶､　＼　　　　ヽ
　　　　　　　/　'´　　　　　　　　　　　　　　　　`丶､ヽ　　　 ヽ
　　　 ＿,　'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `｀､　　　 ヽ
　　￣ ＞　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　　　　　　そうだねぇ
　　 ／　　/　　　　　　　　 i　 　ヽ　　ヽ　　　　　 　　　　ヽ　　　ヽ
.　 /／　 /　　　　　　/　 / i　　　iヽ　　ヽ　　 ヽ　　　　　i }ヽ　　 ヽ　　　　　大体端から女を馬鹿にしてるよ
.　 !　/　 i　　　　　　/ 　/　 i　 　 i　`,　'´ `丶､ ヽ　　 　 ! 　',. 　　ヽ
　　　{　　!　　　　 　.i--ﾃ=-　i　　 i-＝√二`丶-ヽ　　　ﾉ　　}.　　　ヽ
　　　i　　i!　　　 　　i　/-'二丶ヽ　!　 '´__(_::)- '´　ヽ　　/　 丿　　 　 ヽ
　　　 i　 i i　　　　　ﾊ'´__(_::),　　ヽ!　　 ,　''''"""　" | i /_／i　　　　　　ヽ
　　　　ヽ !ヽ　iヽ　　ヽ　,,,,,.　　　i　　　　　　 　　 　 f'´￣ `',i　　　　　　　ヽ
　　　　　ヽ　ヽi　ヽ､_ゝヽ　　　　ﾉ　　　　　　　　　　 i:::::::::::丿!
　　　　　　　　ヽ　 ! {.ハ　　　　` - ｀　　　 　　 　 　 ,` Ｔ'´　 ヽ､ 　 ,.....'´:
　＿＿＿＿＿ 　　ヽヽ_.ゝ　　　　 -=＝ ｱ　　　 　 / .〃i　　　ヽ`-'´:::::::/
'´￣￣￣￣￣` ＞'´`─ '` ､　 　 ｀ -- '　　　　／ 〃　 !　　 　 !:::::::::::/
　　　　　　　　〃::::::::::::::::::::i∥＼　　　　　　　／::::／　 　 !　　　 ヽ:::::::/
　　　　　　　 〃::::::::::::::::::::::ヽ＼_ `丶､＿,　'´::::〃　　　　　i　　　　}::::::{
　　　　　　　〃::::::::::::::::::::::::::::',　　ヽ　/::::.....√´　　　　　 ／!　　 　!:::::::i





　　　　　　　　　　　　　　　lヽ　　　　　 _,, -―'''‐-二‐- ､,
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀'-zz-‐''"'''''―- : :,,: : : ヽ,　 ｀ヽy
　　　　　　　　　　　　　　,, -‐"　　　　　　　　　　｀''　､: :ヽ　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　／'／　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､ヽ　　　ヽ　　　　　　　身の程知らずの能無し殿下なんて、
　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　/ ｲ ヽヽ　ヽ　　　　　ヾ､　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 / ｲ　/　　　/.ｲ .|ヽ､ヽ､ヽ､ヽ､　　 　 ヽ､. 　　 ',　　　　　　キルコ様の内助の功が無けりゃ
　　　　　　　　　　　 　| l | .|　　 l　l ハヽ `,_>‐ｨ‐-､,_'ヽ,.i　　r-､ 　 　l
　　　　　　　　　　　　 l.|　l.ﾄヽ　ヽ.ﾄ,ﾝ-＼　　 "(;;;>‐"　 l.| 　.|"'ヽ　　.l　　　　　　イチモツどころか首だって
　　　　　　　　　　 　　 ｀　ヽヽヽ､＼'(;;;),〉ヽ　　　　　　　ﾘ　ﾉ`'ﾉ l　　　',
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　.｀`r-　 /　　　　　　　 　/／'ヽｲﾄ　　 　ヽ　　　　 無くなっていた筈さ
　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　l　　 ヽ '　　 　 　 　´ （;;;;;;;）|ヽ､　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　 　-==‐‐'　　　　 /l`'/　　.l,ヽ　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| .|＼　　　　　　　　／　l / i　　 |､ヽ　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　l　,,ヘ､　　　ｨ''￣￣ﾌ/ .l　　　ﾊ　,>‐―''"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　i 〈 ::ﾄ-｀T'"/　. : ::://　|　　　ﾑ : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　l　.l :::ヽ::| ./　 . : ::/'　 l　 　 // : : : : : : ／: : :
　　　　　　　 　 ,, -‐´￣｀`''‐-､_ |＿,,,ハ ::ヽ:ﾚ .__; ; ;ｨ　 　〈　 //ヽ : : : : :／: : : : : :
　　　　　　　∠二､ : : : : : : :／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::-‐ヽ　　　 ヽ;;;| / : : :／: : : ／::二
　　　　　＿/ : : : :ヽ : :_:_:_ﾑ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r"　 . : : :`ー‐-､　　ヽ; ::ｲ : : :／ 二二

(注：もちろん彼女もｒｙ）

　　　　　　　　　　ヽ､ _,,,,..............,,,,__
　　　　　　 _. -‐=､'}　ヾ,　　　　　　 ｀' ､
　　　　　. ‐''´￣｀' ｀'　　l彡-　　　　　　ヽ
　　　　'´ﾌ´／　　'"｀ヽ　}'⌒　　　　　　　 ヽ
　　　　ノ　/ 　 ,.‐''ｿ /"ry⌒ヽ,　 ､　　　　　',　　　　命拾いしただけじゃないよ
　　　 ´7 ﾉ / /　,.ｲ. |　|::::::::::::::ヽ, li　　　　　 |
　　　　´7. |　|　ト-i､|　|::::::::::::::__;ゝ}ﾐ､ 　 　 　|　　　 あの馬鹿殿はキルコ様の取り成しで
　　　　　ﾚl　|　|ｬｰr,､ヽ|'vｯ＝'-ry:|　:レヽ　　 |
　　　　　　`'ﾄ､.ﾄ｀'ｰ'^ .i::.､^'ｰ-‐'ﾞ:::|　:|'ｱ |　　 |　　　一度捕まってるにもかかわらず、年金だ官職だ
　 　 　 　　 | :::| 　　　j::::. ｀ 　　:::::|　::|_ノ: 　 　|
　.　　　　　 | :::::l. 　 ヽ-　　　　::::::|　:::|;:: : .　　 |　　 もらい放題だったそうじゃないか
　　　　　　 | ;:::::|i:､　 ''━ｰ' 　.::イ|　 :::|;:l : : . 　 |
　　　　　　|　;:::::l「l^' ､.＿... -''´__,|　 ::::|;:l : : :　　|　　イタリアに行った時なんか、なんと将軍に抜擢されたそうだよ
　　 　 　　| : ;::::||:|::ﾖ＝､｀'Y´,..＝| li ;::::|;:l : : :　　|
　 　 　 　ﾉ : li:::||ﾉヲ''＝} :∥:}＝'| |　;::::|;:l : : ::.　｜





　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 , 　 ¨　 ￣¨ ─ - ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　 　 ､─ 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　/ 　 　 ゝ､　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　 　 　 ｉ　 彡/　　＼ヽ＼ヽ!
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |!　　　　 |　 ／ 　 ` ゝ､　＼ヽ　　　　あの馬鹿殿は戦場に行くにも派手に着飾ってたそうね
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |!　　　　 l.∨　　 寸tｯk　 rｉ_ﾘ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　 　 　 |ｽ　　　　　　　　fﾞ´　　　　　キルコ様の方が、どれだけ騎士の姿が
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　　　 　 b,　　　　　　　　 ゝ',
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l∧　l l ! 〔!ヽ.　　　　 -＝ｯ′',　　　　　お似合いになることかわかるったらありゃしない
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　 ', l l ! |　　へ　　　 　 /ﾘ从!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 r‐､　 ﾘ!从l＿＿＿＞ー‐　　　＿__
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　　＼( ＿＿_　／　 　〕　　／　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　,. ─ ﾑ　　　　|￣//r　 ,.ィつ:::ー/　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　 ／　 　 Υ￣¨＞|._//＜¨￣￣ヽ : :ｉ　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　 　 ／　　　　　|r 二 ／　i下 :::ヽ二ヽ/::::::|　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　 　 ／　　　 　 ／ ／／　 　|! 　＼::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 ／　　　 　 ／::∠ 〃　　 　|!　　　ヽ ::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　 }
　　　　　　/　　 　 　 /::::::::::::::/＿＿＿,|ｒ─‐一´ : ::::::::::!　　　　　　　　　 　 　 l
　 　 　 　 l　 　 　 　 l:::::::::::::::::マ　∨乙_)::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　 　 　 ‐──/
　 　 　 　 l　　　　 　 ヽ::::::::::::::::〉〉// : :::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　　　／／￣￣_］
　　　　　　＼　　　　 　 ＼::::::://∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー┬─f__f　　 　 　 ＼
.　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 ヽ///　 ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 　ヽ　　　　　　 ＼

　　　 /::/,/　:/ ﾑ:|| |-､　 / i|￣`ヽ;:::::i
.　　　i::/./|　/| :ム|-||-､_ L -――-ｬ:::i
　　　i:::|/ri　k´!|　　 i| .ﾉ´ ﾄ､＿　- ´i::::::i　　　　　今にごらんなさいませ
　　　|::::::/ﾍ |　i|￣　|´　,　i〉　　　　 :|:::::::i
　　　r ﾆ ´ ﾍ|ﾌ　　　　　 ＿　　- ｫ　:|:::::::::i　　　　オルレアンの殿はきっと罰を被るに違いありません（笑
　　 i / r ／.ノl　下二￣-―　￣ﾏ　 i:::::::::::i
.　　|' ／ ／ 　 l　∨　　　　　　　/　.ﾊ::::::::::::i　　　どうしてですって？
　r.'|　 イ .ﾊ　　 .l　 ＼　　　　　/　/::::|:::::::::::::i
　∨　　i　しﾍv ´ l＼　`　ー　´ ／|::::::|::::::::::::::i- ､
　 |　　　ヽ ´ .l 　　 l　` - ＿.／_ - i:::::|::::::::::::::::i::::`ー
　 !　　　　i　　＼_イ￣　　-v ´　　 .|::::|::::::::::::::::::i:::::::::
.　|　　　　　　　 ﾉ::::i　　　 　 i　　　　ﾏ.|::::::::::::::::::::i:::::::
／　　　　　　／:::i´ﾉ＿　　　 i　　／　i|:::::::::::::::::::::::i:::::





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿＿＿__＿____
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞..､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::＿＿＿::::::::::::::::ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::＞"´　　　　　　￣ ヽ::::::',
　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::＞ "　　　　　　　　___　　　∨::',
　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::ｲ　 　 ノ７ゝ、　 ／￢ ヽ_____∨:',　　　　私ら女はイヴの末裔
　　　　　　　　　　　　　　 l::::::i!|　 ノ/ /〃ヾヽ/／⌒} /　　 ミ:::;
　　　　　　　　　　　　　　 ｊ:::::i::ﾚ///∧{ ｛　　　　　ノﾒー-､ ﾘ:::::;　　　　元は男の肋骨過ぎないけれど、
　　　　　　　　　　　　　　/::::ﾉ::///ｲ＿ヽj__,,,､ 　/:ノ...:.:.::::ヽj:::::::',
　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::::{ { l?礒::::::::::::::::ｱー<::::::::::::::ノ !::::::::', 　　　キリスト教の洗礼を受けたからには
　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::ヽ＼ヽ:::::::::::ノ 　 ヽ｀ー "___ハ::::::::',
　　　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::ヾj＼＼__, 　　γ:.´.:.:.:.:.:.:.:.ヽ;::::::::',　　 もう聖母マリア様の立派な後継者なんですからね
　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::＼￣　 　 　⌒:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨::::',
.　　　　　　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::i＞ 、　 {､...ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}::::::::'.、
　 　 　 ｒｰ 、 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;＞ ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.八:::::::::ヽ、
　　　　 l　　ｌ　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j;;;;;;;;;;;;;;;;}:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｲ:::::::::::::::.:.:.＞:..、_
.　 　 　 l 　 へ、 /:::::::::::::::::::::::::::::::::＞'"!ミ　　　i　　` ｰ　 ＜ｊ:.:.:::::::::::::::〃:.:.:.:.:.:.:.:｀.､、
　　　　／　　　｝/::::::::::::::::::::::::::::::l´:.:_＿!,三二 ｛　￢ニ三/__l:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:＼
　　 ／　　 ∠ ⌒ヽ::::::::::::::::::::::::::l:.:.:　　 i,￣ ￢ }＞´￣ / 　 l:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　 { 　 ／　　　　ヘ:::::::::::::::::::::::l:.:. 　 　 i,　　　i　　　 /　 　 l:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.＼
.　　 ',　　　　／ 　 ,ｲ:::::::::::::::::::::l:. 　 　 　 i,　　 l　 　/　　 　 !:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.ﾍ

（注：敬虔なシスターです）

　　　　　　　　　　　　 /ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ／　　　　　 }＼|ｉ}
　　　　　　　 　 　 　 /ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|／　　 ／／/i }}／⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　/ｉ|ｉ|ｉ|ｉ/ /　/ ///　/　¨''-､ヽ　 ＼　　　　　　　　　 　　 ,ィ//ﾊ
　 　 　 　 　 　 　 /ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ{/|　 } .{/＼/　　　 　} }|| |　ヽ　　　　　　　　 ,ィ//////j}
　　　　　　　　　, 'ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|i|　/ ﾉ､＿〉‐/￣ ７ﾚ'|!||　　　　　　　　,ィ///////／
　　　　　　　 ／ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|УY　　　　{`ｰ_イｉ|ｉ| |!　　　　　　,ィ///////／
　　　　　　, 'ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|/ミﾍ　　　　／　　 ヽｉ|　　　ｒ､,ィ////////, 匕　　　　聖母様を軽んじるなんて冒涜行為、
　　　　 , 'ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|/　　　＼　　{　　 　 　.ｉ　　 く/////////／ ／
.　　　 /ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|／　￣ ‐-､{｀¨人　　　　/ｉ　　　 }〉/////／ ／)〉　　　　　あなた方は許しておけると思いますかい？
　　　/ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ／ ､＼_　　　 ﾉ}‐- _ ｀‐-‐ 'ｉ|ｉ|　　　| ヽ-‐'´　 /_ノヽ
　　 ,'ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ／　　 ＼　｀ '' '' ┘ .i　　ヽｉ|ｉ|ｉ|ｉ||　　　}　　　　　　　ノ
.　 /ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|／　　　',　　＼. 　 　 　 i　　　}ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|　　　{　　　　　　　)
　 ;ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ／　　　　　 ', i　　 ＼ 　 　 i　　＼ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|　　　}　　　　　_,ノ
. ;iｉ|ｉ|ｉ|ｉ|/　　　　　　　 i |　　 　 ＼ 　 i　　　 ' ,ｉ|ｉ||　／　　　 _,／
/|ｉ|ｉ|ｉ|/　　　　　-‐=ﾆ＿ _　　　　 ＼ﾉ　　　　 ヽ／　　　　 /
|ｉ|ｉ|ｉ|/　　　　　　　　　　　{　　　　 ‐┼　　　 ／　　 　　 ／
|ｉ|ｉ|,'　　　　　　-‐=ﾆ￣　 ＼　　　　｜ 　 ／　　　　　／







　　　　　　＿＿
　　　 　 ／　　　＼
　　　 ／ 　ゝ_　　　＼　　　（やれやれ、女房連中のほうがよっぽど威勢がいいだろ）
　　 （●）（●）U　　　|
　　 （__人__）　　　　　|　ｶｶﾜﾘﾓﾀﾝﾄｺｳ
　 ・━(＼_∩　　　 　|
　　　 ヾ(_　 ＼　　　 |
　　　　 {　＼　＼　　＼
　　　 /　＼_＼　＼ /　.)
　　　 | 　|＿__ ＼　“　/
　　　 ＼＿＿＿ ＼／

　　　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ　　　　　　　　 (ヽ、００　　∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＞'´￣　　　　　　｀ヾ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／ ／　　　 　 ＼　 ､ 　 ‐-Y⌒ヽ
　　ＮVVVVVVV＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　〃ハ　 　 ヽヽ　ヽ　＼＝┤ 　 ‘,
　　＼　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ ｌ　|ｌ l　 、 　 ｜|　　ｌ|　　ﾞ, ノﾄ､　　 l　ﾅﾆｺﾚ…
　　＜　　　　　　　　　｀ヽ､　え、なにこの人だかり　　　　　　　//ﾊ ｌ　|l｜｜ﾄ､　｜|　　ｌ|　i　|　 | ﾍ.　　l
　　＜／　／"" ＼ .ノヽ.　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///ハl　ｌl十┼|li ＼|┼--ﾘ　l　l　∧ ﾍ　　l
　　　//, '〆　　　　 ）　　＼ ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃/ ｉ ハﾊ 圷 ㍉　 u　ｨ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ　 l
　　〃 {_{　　　ノ　 　 ─ │i|　　　　　　　　　.　　　　　　　 　 ″′|｜ '. *（ ○）′　（○）*ノ| lソ/／ lﾍヽ！
　　ﾚ!小§ （○） 　（○）　 | ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　|l　l　i|/　 ,ハ⊂⊃､_,､_,⊂⊃｜!§／　 l ﾍ 　 ､
　　　ﾚ §　u （__人__）　　 |ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l　|. /　 /./§＞、丶_ﾉ u,ィ´人§//.　 i　ﾍ　ﾍ
　　　 /⌒゜。　　ー‐ 　。゜ｨヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l　|/_.／ /　ノ, ィく 「´ 　 ｢>､ _＼＼＿　'.　∧　.ﾍ
　　　/ rｰ'ゝ∞　　　∞　〆ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l　|仁二二]/＼ §　　　ξ ／::/ ＞‐｛　V　ﾊ　 ﾍ
　　 /,ﾉヾ　,>　∞∞　　ヾ_ノ,|　　　　　　　　　　　　　　　　　八 [_二二二] :::::|∝　ξ ／::::::/[二二二]　 ∨ ﾊ ﾍ
　　 |　ヽ〆　　　　　　　　|∞|　　　　　　　　　　　　　　　　/∧ヽ[二二二}::::/　￡ ／:::::::／ [二二二.]　}ヾ∧　l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//　 Vﾍ￣）ソ:::／　 ／::::::::::::::|　γ └‐＝ミ　/ /ヽ|　ｌ|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ヘ､＿＿＿　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,心､_| ハ ＼ﾐ＼　＼ﾍ癶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ ﾉ rﾐl:l:lﾊ　 ヽ　｀ヽ　＼ｰ'＼　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　/　 |ジ´,,´´} /Nヽ ト,ｌ＼ V Yﾍ　　　　　　ようやくお出ましかい
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　〈l 　lﾊ　　ゞｊノー--H/､|　} lﾊ ＼〉
　　　　　　　　　　　　　　　 ／/ / Nゝ!'＾｀ヽ　 ~''´_,z≧､_N | l ∧　ヽ　　　　　待ちくたびれたよ
　　　　　　　　　　　　　　 /　 l　{イ弓彡､ﾐ_ｊ　　､_´￢‐’='＾ｊ/ l　ﾊｊ)ハ
　　　　　　　　　　　 　 　 |　 l ! ﾄﾄ!〃_(・'`/　　　　　　　　ﾟ // /ｲ 〉　|
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼l,! ﾍ|Z?呎彡7ヽ　r､　　　　　　!ｲ/ /ﾄ! }　|　　　　　　∫⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､|ﾐ彡彡{　　　　　　　　　　ス//|rノ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|lﾏ三彡7∠_ 二`ﾆー'　　　 ｊ/´|　!　|　　　　　　 （(
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　| l∨辷/　　　　　　　　　　　|　 |　!　|　　　　（　⌒ )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ll ＼払　　　´ ﾐ　　　　　 /|　 |　!　l　　　(~　 ノ
　　　　　 　 　 　 　 ／} 　 　　 　| |l　 l＼}　　　　　　　　 ／ｹl　 |　　 |　 　ノ
　　 　 ヾ 彡＼　／ｰ'/ 　 　 　 　! li　 | ｌ |＼　　　　　　 　 　 |　 |　　 lヽ∫
　　　　／｀ヾ ／　 ／ 　 　　　 ノ|　l　 | llﾊ ::::＼ ＿ ィ　　　_ｨ|　 |l 　 r_i~＼
　　 ／　　／　 ／ ＼─‐-､_/ム|　 l 　l／ﾊ　　ヾ壬/　　 ｀ヾ|　 l|ﾊノ人､ヽ_三⌒ヽ
　　|　_／　　／‐ヾ､ノﾘ＼::::::::::::::::| 　ｌ　|三∧　　 　_ _ 　 　__,|z ﾆ1'＼ﾍ＼ _｀ヽ_ﾐリ
　　ヽ　　ー'´ー=ハヾ､ジ ＝=二_ァこ- |-￢'}＾´￣ｰ´ ￣ 　 │!　lﾍ:::::::`ー--..､ﾙ(_rﾍ





　　__..／イ／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:∧V∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ＼ヽ｀＼
　 　 　 //　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:!:.:.:.:.: | 　 　 !i:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.!:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.: ﾍ ＼
. 　 　 //　/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:!∨ :. | 　 　 !i:.:.:./|:.:.:.:. ﾊ:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:ﾍ　ヽ
　　　 |′/:.:/| :.:.:.:.:.:.: i　!:.:.:.|i　∨:.:|　 　 /!:.:/ :j:.:.:.:/　!:.:ハ:.:.:.:.:.:!∨:.ﾍ　　　　　王妃様に嘗めた真似してくれたみたいだね
　　　　　|: /　! :.:.:.:.:.:. |:.:|∨:ト、 ∨:!　　//:/　厶: /　 八!:.:.:.!:.:.::/　V:.:.i
　　　　　|/　∧:.:.:.:.:.:.::ﾄ:.|. ∨　｀ゝ｀＼　厶＜,//:/＿/:./!:.:./:.:.:ハ　 V:.!　　　　　あんたらを天国へご招待するよ
　　　　　|!　 i　ヾ:.:.:.:.:!i乂¨弋歹ヾ　　　　　＜/弋歹厂/:.:/:.:.:ｲ }:｝　 }/
　　　　　|　　いV＼ヽ＼　　　　　　　　　　　　　　　　///:／ ノ ﾉ　 /
　　　 　 　 　 ＼|:.:.:∨＼　　　　　　　　i　　　　　　／/ｲ/ !: ／
　　　 　 　 　 　_|:.:.:ハ　　　　　　　　 、|;　　　　　　　　/:.:.!′
　　　　　　　／:.:|:.:.:.:小　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　 　 /:.:.: !
　　 　 　 ／:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:ヽ　　　ヽ､__ ── 彡′　　.ｲ:.:.:.:.:|
.　　　 ／:.:.:.:.:.／!:.:.:.: |:.:.:.|＼　　　　 ￣￣　　　　／|:| :.:.:. |
　　　/／:.:.／:.:.:l.:.:.:.:.:l:.:.: !　:. ヽ　　　｀¨´　 　 ／　.:|:| :.:.:. |
.　　////ｲ:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:l:.:.:.l　 :.　　ヽ 　 　 　 イ　 　 :|:l:.:.:.:. |
.　　/// /:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:il:.:ﾉ!　 :.　　　　ー‐　　　　　　|:l:.:.:.:. |
.　　 　 / .:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:.:i!l　:!　　:..　　　　　 　 　 　 　 |:! :.:.:. |､、
　　　 /:.:_:.＞:":l:.:.:.:.:.:i!:l .:l　 　 :.　　　　　　 　 　 　 !:.:.:.:.:. |;:;:;:｀;:;:ｰ-､、_
- ― "//:;:;:;:;:;:;l:.:.:.:.:.:.|!:!　　　　 :.　 　 　 　 　 　 　 !:.:.:.:.:.i:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾍ　 ｀
.　 　 //:;:;:;:;:;:;:;:V:.:.:.:.:|i:!.　　　 　 :.　 　 　 　 /　 　 !:.:.:.:./:ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾍ

　　　　　　　　　 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 ヽ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 　 ⌒≧x　　 ／＾^＼/ ＼　＼
　　　　　　　　　 　 彡　 〆　　　　 ） 　 丶　∨　　　　　　　━━┓┃┃
　　　　　　 　 　 　 〃　ﾊ 　 　 ⌒　　 ⌒　Y:ｉ|　　　　　　　　　　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　　 　 　 　 　 ｲ　从§　 （ ≡）　（≡） |从　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　　　　 　 　 乂ｲ§　　 　 （__人__）　 |　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ━┛
　　　　 　 　 　 　 　 ／ ﾟ o　　 ゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ
　　　　　　　　　 　 /　 　 　 ∽｡≧　　　　　　　三　＝=-
　　　　　　 　 　 　 |　　ヽ　ヽ 　-ｧ,　　　　　　　　≧=-　。
　　　　　　　　　＜"´　　　　　￣` ＜＼　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ
　　　　 ,r⌒Y-‐　　,　　／　　　　 ＼＼ヽ　　　　　　ヾ　≧
　　　　 ,'　　├＝／　／　／／　　ハヾ　ヾ､　　　　｀ミ　｡ ﾟ　｡ ･
　　　　 i 　　 | / _　 |　　| |　　　,　　l:|　 　lハ　　　　━━┓┃┃
　　　　i 　　/ l　|　i | 　 | | 　 ,'| |ｉ　|l:| 　　l !　　　　　　　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　　i　　/ :∧ |　 l　ﾘ-十/l／l十十lﾊ|　lﾊ　　　　　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　i　 /　ハヽヽ⊥|圷 t 　 r〒メミﾊl/　|!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┛
　　　 .i　/ /∧ヾl |ヽ*( ○)　　´(○ )*':ﾘ 　|
　　　 i 　 /　　＼§! |⊂⊃､_,､_, 　⊂つｌ 　|
　　 //　/ 　　　　§人'ゝゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ
　 / /　/ 　　 　r／／_r,<|｡≧　　　　　　　三　＝=-
, / ﾊ∨　　　 仁二]＼ §-ｧ,　　　　　　　　≧=-　。
//　 l | 　　　仁二] ::/＼　ｲﾚ,､　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ
∧　/ |　　　　[二ﾒ ｲ::::::::｀≦｀Vヾ　　　　　　　ヾ　≧
|　∨/　　　　{ 　ゝj/{ :::::::::｡ﾟ　/｡･ｲﾊ ､､　　　　｀ミ　｡ ﾟ　｡ ･
|　!∨　 　　　|　　｛::::::::::::::::::! 　 　l:::::::::::::Ｖ|l/ｌ　|
|　＼＼ 　　　|　　|/:::::::::::::::∧ 　 ﾊ::::::::T;B:l_ l　|
ヽ　　| l|　　　{::::三{::::::::::::::::::::::｝ , /::::::::::::::::}_ ｌ　l
　 ＼| ｌ|　　　《::::三ゝ:::::::::::::::::::｀V/:::::::::::::ノ／ /

　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　☆ 　　ｵﾗｵﾗﾐﾆﾂｹﾃﾙﾓﾝｾﾞﾝﾌﾞﾖｺｼﾅ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒ ⌒ヽ　　　/
　　　　　　　　　　　　　　＼　　（´⌒　　⌒　　⌒ヾ　　　／　　ﾋｰｵﾀｽｹｦｰ
　　　　　　　　　　　　　　　 （'⌒　;　⌒　　　::⌒　　）
　　　　　　　　　　　　　　　（´　　　　　）　　　　　:::　）　／
　　　　　　　　　　　　☆─　（´⌒;:　　　　::⌒`）　:;　　）
　　　　　　　　　　　　　　　（⌒::　　　::　　　　　::⌒　）
　　　　　　　　　　　　 　／　（　　　　ゝ　　ヾ　丶　　ソ　─
　　　　　　ヽ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～





　　　　　　　／￣￣＼　　　 ）)
　　　　 　／　 ＼　 　 ＼ 彡
　　　　.（●）（● ） 　u.　|　　　　（巻き込まれない内にさっさと移動しよう）
　　　　 （__人__） 　u　 　|
　 　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　ｵﾚﾊﾅﾆﾓﾐﾅｶｯﾀ…
　　　　　{ 　 　　　　　　|
　　　　　 { 　 　　　u.　/
　　　　　　＼　　　　 /
　　　　　　ノ　　　　　＼　
　 　　 ／´　　　　　　　　ヽ

　　 　 　 　 , -―- ､
　　　　　　/　　　　　＼
　　　　　 /　　＼_　　　|
　　　 　 (●) （●）　　 |　　　　　　（修道院へ戻って休むとするか
　　　 　　(_人__)　　　 /
　　　　　 l｀⌒´　　　 /　　　　　　　大した施設じゃ無いが、只で宿にありつけるだけマシだろ）
　　　　　　|　　　　　　ヽ
　 　　　　__!､＿___／　　＼
　　　　／､ ヽ　　　　　r ､　ヽ
　　 　ﾊ ヽ Y｀l　　　　 |　 >　 Y
　　　{　ヽ_ゾﾉ　　　　　|　ﾚi i i}
　　　｀¨´　　ヽ　　　　ハ　 `'''
　　　　　　　 　>　　 /　ﾍ
　　　　　　　　/　　/ヽ　 ﾍ
　　　 　　　 _,/　　/　ご_ノ　ｽﾀｽﾀ
　　　　　　（　ヽ　/
　　　　　　 ＼__ノ





　　 ／￣￣＼
　 /　ヽ､_　　　＼
. （　（ー ）　　　　|　　　　　　　　（どちらにしてもキルコ王妃の敗訴は間違いない。
. （人__）　　　　　 |
　 |⌒´　　　 　　 |　　　　　　　　たとえ裏取引があったにせよ、やはり正式な手続きを
.　 |　　　 　　　　|
.　 ヽ　　　　　　/　　　　　　　　　踏んだ以上、証言は裁判記録に残される）
　　 ヽ　　　　 /
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |





　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　／　 ヽ､_　　＼
　　　　（●）（● ）　　　|　　　　（これに基づき判決は下されるわけだから
　　　　（__人__）　　　　 |
　　 　 （｀⌒ ´　　　　　|　　　　　結果は見えたもんだろ。
.　　　　 { 　 　 　 　 　 |
　　　　　{　　　　　 　 ﾉ　　　　　ここで潮時かな──）
　　　　　 ヽ　　　 　ノ
　　　　　　ﾉ　 　　 ヽ
　　 　 　 /　　　　　 |

　　 ／￣￣＼
　 /ヽ､_　　　　＼
. （（● ）　　　　　|　　　　（結局何だかんだ、トゥールから
. （ﾉ､__）　　　　　 |
　.|⌒´　　　 　　 |　　　　　アンボワーズまで追っかけちまっただろ
.　 |　　　 　　　　|
.　 ヽ　　　　　　/　　　　　　どこかに未練があったのかもしれないけど、
　　 ヽ　　　　 /
　　　.>　　　 <　　　　　　　　これ以上仕事を休むの微妙だな・・・）
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |





　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(
　　　|　　　 （ ─）（─　　) ;;;;)　　　（1泊したらぼちぼち帰るか）
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'　　　　　（そういやナントじゃそろそろ牡蠣が食べ頃だったな・・・）
　　／　　　　／ ＿ノ´
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ::＼:::／:: 　＼　　・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　l


　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　/　ヽ､_　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 . （　（● ）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 . （人__）　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　|⌒´　　　 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 .　 |　　　 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 .　 ヽ　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .>　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 |ｽﾀｽﾀ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ::＼:::／::::＼　　　よぉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 <●>::::::<●>　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　（__人__）　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣（⌒`::::　　⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　　 　│

　　　　　　　　　　　　　　　　, -―- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　/　　＼_　　　|　ﾑｼﾀﾞ
　　　　　　　　　　　　　　(●) （●）　　 |　　　　ﾑｼ
　　　　　　　　　　　　　　　(_人__)　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　l｀⌒´　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　__!､＿___／　　＼
　　　　　　　　　　　　　 ／､ ヽ　　　　　r ､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　ﾊ ヽ Y｀l　　　　 |　 >　 Y
　　　　　　　　　　　　 {　ヽ_ゾﾉ　　　　　|　ﾚi i i}
　　　　　　　　　　　　 ｀¨´　　ヽ　　　　ハ　 `'''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　>　　 /　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/ヽ　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　_,/　　/　ご_ノ　　
　　　　　　　　　　　　　　　 （　ヽ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　＼__ノ

　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　|　　　 　|
　 　　　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　|　
　　　　 　／ ￣ ￣　＼　　　　　　　　久しぶりだな　アベラールの先生よぉ・・・
　　　　／　　＼　／　　＼
　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　　　　　色男の先生さまはご健在であられましたか
　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼





　　　　　　　　／￣＼
　　　 　 　 　 |　　　　|
　　　　 　　　 ＼＿／
　　　　　 　 　　　|　　　　　　　　　/)
　　　　　 　／ ￣ ￣　＼　　　　( i )))　　　パリを逃げ出して
　　　　　／　 ::＼:::／:: 　＼　　 /　/
　　　 ／　 <●>::::::<●> 　 ＼ﾉ　/　　　　　どこへ行ってらしたんですか？
　　　 |　　　　（__人__）　　 　　| .,/
　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　 　　／＿＿　 　　　　 /´
　　　(＿＿＿）　　　　 /





　　　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　　　 ＼＿／　　　　　　　　　　　なぁ無視するなよ
　　　　　　　　　　　　 　　|
　　　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼　　　　　　　　　教えてくれたっていいじゃねぇか
　　　　　／￣＼／　 ::＼:::／:: 　＼／￣＼
　　　　　|　　 ／ 　.<●>::::::<●>　 ＼ 　　|　))　　えっ　アベラールの先生よぉ
　　　((　|　　 |　　　　（__人__）　　 　　| 　　|
　　　　　|　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／ 　　|

　　 ／￣￣＼
　 /ﾉ　 ヽ､_　　＼
. （ ●）（ ●）　　 |　　　ナントだ
　|（人__） 　 　 　 |
　 | ⌒ ´　　　 　 |
.　 |　　　 　　　　|
.　 ヽ　　　　　　/
　　 ヽ　　　　 /
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |





　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　 　　.|　　　　| ＿
　　　　　　　　　　＼＿.人 　　＼　　　　　ほほぉ
　　　　　　　　　　.／:::::::::::: 　 .　 ＼
　　　　　　　　　 /:::::＼:::::／::: 　　. ヽ　　　色男の先生は故郷のブルターニュへ
　　　　　　　　　 |:::=・=::::: =・=::::　　　|
　　　　　　　　　 |:::::（__人__）　　　　／　　　逃げ帰っておられましたか※
　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::　 　＼
　　　　　　　　　　/ ⌒ ):::::::::::::::::::::　　|
　 　　　　 　　　　し:￣::::::::::::::::::::(⌒　）






※ブルターニュ地方

　 　 /　　　´7　　　　　　　　　´-´~ヽ,　　　　　　i‐､ ）
―‐´　　　, -´　　　　　　　　 　 　 　 !　　　　　 ﾉ　 ´　　　 ;
　　　　　!__､-､　　　　　　　　　　　／　　　　　/--‐―‐ヽ､''
　　　　　　　 ＿二っ　　　 　 　 く´_,,　　　 ,／,,,,,;''''"''';,,,,,; i､ 　　　　　　　　フランス北西部、ブルターニュ半島一帯を
　　　　　　i`´　　_　　_　　　　　　 ノ ,,- ‐;´,,,　　　　　　,,;　ヽ,
　　　　／´-､　i´　`‐` ~`´~~~~~´　 |　　　　 "';,,,　　　　 ";　ヽ,　　　　　　　指す地方
　　　 ~`´　　`´　　　　　　　　　　_,,ﾉ　　　　　　　;,,,;';　　;'';　　`‐-､
　　　　　　　　　　　　i--､　　 ／´　　　　　　　　　　 "';,,,;,,,',; 　　　）　　　　ブルターニュ文化（ケルト色）が強く残っている
　　　　　　　　　　　　 `i　"‐-´　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 "''''''''/
　　　　　,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,,,;:;:;:;:;: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　 　　なお現在のナントは、同地域の都市レンヌと
　　　　　;:;:;;::;;::;:;:;;::;:;:;:;:;:;:　←この辺一帯　 　　　　 　　　　　　i
　　　　　`‐`;:;;::;:;:;;::;:;:;:;:;:;:;:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿,,,,-､,,,,,,　競合する形となったため、仲違いを防ぐため
　　　　　　　　　 ヽ,ﾅﾝﾄ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;''''"　　 　 （
　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;"　　　.,,-‐´　隣の地域に含まれている
　　　　　　　　　　　＼,_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,;"
　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;''"';,,
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　';",
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,;'
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"';

　　　　　 　 　 　 ／￣＼
　　　　　　　　 　|　　　 　|
　　　　 　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　 　 　＿_|_＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　　　　　そちらで相変わらず田舎娘の家庭教師ですか
　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　／ 　 <●> 　<●>　 ＼　　　　　　　えーっとなんて言いましたっけ・・・
　　　　　|　 ::::::　（__人__）　 ::::::　|
　 　　　 ＼.　　　　`ー'´　 　　／ヽ　　　　　「説明より接吻があった。手は本よりも女の胸に行った。
　　　　　　（ヽ、　　　　　　/￣）　　|
　　　　　　 |　｀`ー――‐''|　　ヽ、. |　　　　　文字を辿るより見つめあった」
　　　　　　 ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ　 |






　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　 　　.|　　　　| ＿
　　　　　　　　　　＼＿.人 　　＼　　　　　　　　「ときに女に鞭を与えた。
　　　　　　　　　　.／:::::::::::: 　 .　 ＼
　　　　　　　　　 /::::::::::─:::::─::: .　ヽ　　　　　　怒りの鞭ではなく愛の鞭を」
　　　　　　　　　 |::::::::=・=::::: =・=::::　|
　　　　　　　　　 |:::::::::::（__人__）　　. |　　　　　　さすがは学者先生だ、うまいこというもんですなぁｗｗ
　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::　／＼
　　　　　　　　　　/ ⌒ ):::::::::::::::::::::　　| ｸｸｸ
　 　　　　 　　　　L　/::::::::::::::::::::::(⌒　）





　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　　　　　　今は教会裁判所の弁護士をしている
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　（ﾁｯ　わざわざアベラールの回想から
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ　　　　　　　　　　　引用してきやがって）
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼

　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　 　 　 　 　 ＼＿／ 　　│　/
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　′／
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼　　
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　／ 　.<○>::::::<○>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l





　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　地味な仕事だ
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　意外とまともで悪かったな
.　 |　　　 　　　　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |





　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼　　　　　・・・
　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|　　　あんたも成長したってわけか
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l


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━━…‥

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　　　　　　　　　／￣＼
　　　　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　　　　オプーナとていつもヤラナイオを馬鹿にしていたわけではなかった。
　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　／￣￣￣ ＼　　　　　　　　　　　　　　　ヤラナイオの真剣な過去を覚え、当時はその情熱的な学究に対する
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　　　　　　　　　　　　精神に深く共感し、応援をしていたのである。
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＿／　　　　　　　　　　　　さらにヤラナイオに対して、懇願したこともあった。
:　　゜ 　 i 　 ﾟ　　　 　 　 　 i 　 　　 　　　　　　 ､i;,|　,　ﾟ,゜　　 ゜　
　　　|　　　　　　　 　｡i　　　　　l　　　l　　 ゜;／￣u￣;j＼｡´　　　　i　　　　　　　“還俗し姉との結婚を挙げてほしい、
゜　　｡　 　　　　 .|　　 i　 　 　 i　　　　　:｡／　:j :::::＼:::／＼;ﾟ　　!゜
　l　゜　　ﾟ　　　 　 　　　　　。゜　　 　i　／　u 　｡<一>:::::<ー>。　!　ﾟ　　　　　　　　学問なら他にも学ぶ方法はあるだろうと”
　　　　i　　 ゜　　　　 |　　　　　　 　 　 |:j　° .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj 　　　
　　|。　　　　　! 　 　 　　　　 i　　　 !　 ＼、　u　;゜.｀ ⌒´,;／゜　 　　　　　　　　だがヤラナイオの無下な断りにより、
　 　 !　 　 　 　 　 　 l 　 　 　 ｡i　 　 　 ／ﾟ:j⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡ 　 　 !　
　　 　 　 ｡　　ﾟ:　 　　　!　ﾟ　　　　l　　 /　,＿ ＼　＼／＼ ＼゜　　　　　　　　　その願いが果たされることはなかった。
　　､i;,　　､|;　　　 　 ､i;,　。　　゜　;ﾟ ､i;,と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;._　｡ 　l　
´´　ﾞ　´ ﾞ ´ `｀" ´　´ ` ~ "　ﾞ ﾞ" ﾞ ´ `"　 ﾞ ´´ " ´ ' ´　´ ´ ' " "　ﾞ ﾞ　´ ﾞ ´


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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　　　　　　　　　　／￣＼
　　 　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　 　　　 ＼＿／
　　　　　　　　ﾉ Ｌ＿_|＿_　　　　　　　　　　　　　　　強情で地道な仕事を嫌う姿勢
　　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼
　　　　　　　／　<●>::::<●>＼　　　　　　　　　　　 愛する女を日陰者に貶めて、
　　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼
　　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|　　　　　　　　　　自分だけは良かれと思う精神
　　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!|
　　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi　　　　　　　　　オプーナの心には、傲慢なその態度は
　　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|
　　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 �堯�l､Ｅ ﾉ　　　　　　　 　 一生変わることはないだろうと刻み込まれていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ　



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
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　　　　　　　　　／￣＼
　　　　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼　　　　　　はっきり言って驚いたよ
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　　　　 あんたもようやく気づいたってわけだ
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ　　　　　　　だったらあの時どうして──
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│





　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　　　　　　　　お前はいつになったら気づくんだ？
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　　　.　 俺は過ちに気づいた
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　　　　　　なのにお前はちっとも成長してないようじゃないか
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 　,-/　　　 __人〉
　 　/ ./. 　 /　 　 ＼
　 　| / 　 /　 　 　i　＼
　 　|"　 / 　 　 　 | >　 )
　　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 　|　　　　　 　そ ﾉ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i'´|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|_;. -‐''´i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　　　　　 |　._ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i´ _ ..　i ´|　　 |　|　 |../　7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7´　|　|　|　　 |　|　 |/　/
　　　　　　　　　　 ／￣＼　　　　　　|　|　|　　 |　|　 {　/
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|　　　　　.││ |.　 _」. |_,.ｨ_/
　　　　 　 　 　 　 ＼＿／ |　　　　　.| _」　' ´
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼　　　　　　　　　なん・・・だと・・・
　　　　　　／ 　.<○>::::::<○>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l

　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |　＿＿
　　　　　　　　　　　　┴´　　　｀｀ヽ　　　　　　　　　どういうことだ
　　　　　　　　　　／::::::::::|::::::　　　 ｀ヽ
　　　　　　 　　／:::＼::::::::<● >　　　｀ヽ　　　　　　　何が言いたい？
　　　　（（　　 /　<●>::::::::::⌒　 　　　　）
　　　　　　　　|　 ⌒（_人__）　　 　　　　ﾉ　| |
　　　　　　　　ヽ 　 　）vvﾉ:　　　　　　/　ノﾉ
　　　　 　　　　 ヽ　（__ン　　　　　　 人
　　　　　　　　　人　　　　　　　　　　　＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..イ 　 　 　 |
　　　　　　　l　　　　　　　　　　_,,,...イ´ 　 |　　　　　|　　　　　　変わった・・・いやむしろもっと悪くなったな
　　　　　　　ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::|　 　 l　　　　　|
　　　　　　　　　　　　|　　ヽ:::::::::::::ノ　　 /　　　 　 .|　　　　　　近衛隊長を名乗って威張ってるようだが、
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ￣　　　／　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 ｀　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　 実際はゴロツキがやくざの親玉になっただけの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　話だろ？
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 |
.人　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 　 |





　　　　　　　　　,ｲ
　　　　　　　　　/ | 　　　　　　　　　　　━┓¨
　　　　　,r‐､λノ　 ﾞi､_,､ﾉゝ　　　　　 　━┛
　　　 　 ﾞl　　 ／￣＼ 　　 ﾞ､　　　　　　 ━┓¨　　　　　　　　　きさま・・・
　　　　 .j´　　|　　　　| 　 　 （.　 　 　 　 ━┛
　　　 　 {.　　 ＼＿／ 　　　 /　　　 　 ━┓¨　　　　　　　　　　また痛い目に合わされないと気が済まないのか？
　　　　 　)　　　　| 　　　　　　,l~　　　　━┛
　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　 ／　 <●>::::::<●> 　 ＼
　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i　　　　　あの時すべてを失った俺が今更何を恐れる？
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　恐れているのはお前の方だろう？
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′





　　　　　, (⌒　　　　　　⌒)
　　　(⌒　　(　　　　　　)　　⌒)
　　（　　　　　　　　　　　　　)　　)
　　　　（＿ヽ＿ﾊ从人＿ﾉ＿ノ
　　　　　　　　　 | || | |
　　　　　　　ﾉ Ｌ,l ,|| |､l、
　　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼
　　　　　　／　<●>::::<●>＼
　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼　　　　　　　この俺が何を恐れていると言うんだ！！
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!|
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|　　　　
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 �堯�l､Ｅ ﾉ　>
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　“王”さ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 i 　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 、__,ィ、　　　　　 ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 V　 ﾍ _ノ-､　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ゝ 、___ノ　　　　}　　　＞、＿　　　__
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '､丿_ ,.　　 　 /}　 ／/ : :/. : 二ﾆ{　｀ﾏ:ヽ　,.- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ヽ 、　　/;:' ,.ｲ / : : :i : : : :.｛¨V　 ＼:Y　 /
　　　　　　__　　　　　　　　　　 　 　 　　　 `-ｭ＜ｨ＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧　＼　 ∧　{
　　　　　 (　｀､　　　　　　　　　　　　　　 _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i {　' ､　　ヽ　 ｀ﾄ､
　 r-、　　ヽ ∧､　　　　　　　　　　　　　{ : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、　ヽ　　　　',ﾊ
　 } r-、　　〉、　ヽ　　　　　　　　　　　　｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:(　＼　_ヽノ　　}:ﾊ
　 } }　 {_／　{　　 {、　　　　　　　　　　　}λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ　 . : : : :　　r）､:
　 } }　 {r-､　,'⌒　　',　　　　　　　　　　/:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._// : :
　 ヽ}､ .i　 { r-､　　 人ｭ､　　　　　　　 /:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'､: : : : 〉二ﾆ／ : : :
　　　⌒}､└i　'ト ィ　ﾉﾉ:.｀ヽ､　　　　 /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{-´ : : : : : :





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　.／}＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　,r'"／　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ハ　/　/ ヽ、　／"i　　　　　　　　　　　お前は“王の犬”だからな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ｿ ﾉ /　/ （●／ ..,ｨ´　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ﾚ' 　 '- '~　 ／..|_　　　　　　　　　　　 餌を投げてくれる主人には逆らえないのさ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　 　　 ｔ".,.-┘.)
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　',　　　　　　 　､-ｰｒ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.＼　　　　　　　゛''´.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　／｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　/　　　　／　　│

　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　 　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　＿|＿__
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　::＼:::::::／::＼　　　　 　　　　何が悪い
　　　　／　 　 <●>::::::<●> ＼
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|　.　　 　　　 国王を守るのが俺の仕事だ
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |





　　 ／￣￣＼
　 /ﾉ　 ヽ､_　　＼
. （ ●）（ ●）　　 | 　　　　　　　　　　　　　　権力にへつらうの間違いだろ？
　|（人__） 　 　 　 |
　 | ⌒ ´　　　 　 | 　　　　　　　　　　　　　　暴君だろうが、優男だろうが
.　 |　　　 　　　　|
.　 ヽ　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　主人が変わってもやることは同じ
　　 ヽ　　　　 /
　　　.>　　　 <　　　　　　　　　　　　　　　　 尻尾を振って餌が来るのを待つ飼い犬さ
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |

　　 ／￣￣＼
　／　　ノ　ヽ､＼　　　　　　　　お前はかつて俺にこう言ったな
. |　　 （●）（●）|
. |　　　（＿人_）│　　　　　　　「ヤラナイオ兄にも紹介したいんだ。
　| 　 　 ｀ ⌒´　 |
　 | 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　キルオ王は決して暴君なんかじゃない、
.　 ヽ　　　　　　/
　　 ヽ　 　　　/　　　　　　　　　聡明すぎて誤解されているんだけなんだ。
　　　.> 　　　<
　　　|　　　　 |　　　　　　　　　 心の底から尊敬できる人なんだ」と
　 　 |　　　　 |





　　　／￣￣＼
　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼
.　|　（ ●）（● ）　|　　　　　　　しかし、お前が心酔していたのは人じゃない
.　|　　（__人__） 　│
　 | 　　｀⌒ ´　 　|　　　　　　　“権力”という卑しい魔物さ
.　 | 　 　 　 　 　 |
.　 ヽ　　 　　　　/
　　 ヽ　 　　　 /
　　　>　 　　 <
　　　|　　 　　 |
　 　 |　　　 　 |





　　　　　　　／￣＼
　　　　　 　|　　　 　|
　　　 　　　 ＼＿／
　　　　 　 　＿_|_＿
　　　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 　　／　　　_ノ ,､ヽ､_＼) ;;;;）　　　　　　　あんたに俺の何がわかる！！
　　／　 　;;;（○）::::::（○/;;／
　　|　　　　:;:, （__人__） l;;,´|
　　＼.　 ∩　 |++++━・／
,,.....イ ヽ .|｜　`ー‐´ ／-､.
:　 　|　'ｆ｢| |^ﾄ、__ ノ .| ヽ　i
　 　 |　|:. ::　 ! }__)＼,| 　i　|
　 　 ＞.ヽ　　,ｲハ　 | 　 |｜

　　　　　　　　　　お前こそ俺とヤラナイコの何がわかる！！


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　 |　　ゝ､　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　 _,,　-'　 　　|　　　　i'´|
　　　　　　　　 |　　　 __`＞､::::::::::::::::::::::i!::::,ｨ::::::::::::::::::,,ィ二＿　　 　 　 |　　　　|　|_;. -‐''´i
　　　　　　　 　|　　　/　　 , -＼_,,_,,ｨ'"ヽ'´⌒ヽ>‐,／ ,-‐　､　｀ヽ　　　.|　　_,ノ　　　　　 |
　　　　　　　　 |　 　 i　　 |:::::･::::|ヽi!::::::::::::::::::::::､,/ 　 |::::･:::::|　　/ 　 　.l　i´ _ ..　i ´|　　 |
　　　　　　　　 i　　　ヽ､　.`ー‐'　 ﾉ,'::::::::::::::::::::::ヽヽ　`ー‐' _,／　　　 .|　　7´ |　|　|　　 |
　 　 　 　 　 　 i　　　 　 `ー‐‐ '::./　　　　　　 　　ヽ　￣￣　　　 　 　|　　　　|　|　|　　 |　　 　._　_ 　 __
　　　　　　　　　',　　　　　　　　 /　　　　　l　　 　 　',　　　　　　 　 　 i　　　 .││ |.　 _」.　　　|_| |_| / /
　　　　　　　　　 i　　 　 　 　 　 ! 　 　 　 人　　　 　 !　 　 　 　 　 　 i　 　 　 | _」　' ´　　　　　　　　/ /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　i_/





　　　　 　＿＿
　　　 .,／,-､　 ＼　　　　　　　　　少なくともヤラナイコは純粋だった
　　／ ﾉ:/　ﾉfヽ.. ＼
　　|　/:/　/...|　|　　|　　　　　　　 薄汚れていた弟とは違った
　　l　ﾚ　./..ノ .,''´}　i
　　l　　　' ´ .〃 /　|　　　　　　　　むしろ結婚したくないと言ったのは、お前の姉貴の方だった
　　ヽ.　 　 　.　〈　.ﾉ
　　　 ＼.,_　　._ﾉ /
　　　 　/　　/　 ヽ
　　　 ./　　/　　　|
　　 　i　.／　　.　 |





　　　　　　　　　　　　　￣　 　 ､
　　　　　　　　　´　　　　　 　 　 ＼
　　　　　／　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　 /　　　　　　　　　　　､＿　　ヽ
　　　　'　　　　　　　　　　　　:::::::::｀ゝ"ヽ　　　　　　　　　人を愛する気持ちにどんな保険もかけたくない
　　　 l　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::,､__
.　　　l　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::|　', ',｀,　　　　　　　形だけの虚飾に陥るのなら、いっそ別れた方がいい
.　 　 l　　　　　　　　　　　　　　冫.:::::｜　', ', ',
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 l　　::::l 　 ', ', ',　　　　　　道ならぬ女のままでもいいから
　　　l　　　　　　　　　　　{｀ヽ 　u 　 ::::｝　 ヽヽヽ
　　　l　　　　　　　　　　　　',´ ヽ J 　 /　　　　　｝　　　　　「ただの皮膚にはなりたくない」
　　　!　　　　　　　　 　 　 　',　　ヽ､_/　　　　　./
　　 ,'　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 　 　 　 　./　　　　　　と、エロイーズの言葉を引用してな
￣　｀ー -　　　　　　　　　 　 `, 　 　 　 　 　　,'
　　　　　　　 ｀　 ､　　　　　　　ゝ 　　 　 　 　,'
:.:.:.:.:.:...　　　　　　　　､　 　 　 ／ヽ　 　　 　〈
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..　　　　　　.:.:ヽ _　´　　 ｜　　　　 .i
ー-　:.:.:.:.:.:.:.:..　　　..:.:.:.:.:.:ヽ　　　　｜　　　　 ｜
　　　 ｀　､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　｜　　　　 ｜
　　　　　　　､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　｜　　　　 ｜

＿＿／


￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　＼
　　　　..／　　　　　.＼　　　　　　　　　　　　　　　あんたはそうやっていつでも綺麗ごとだ
::::::::　／::::::..　　　　　　＼
:::::::／:::::::::::.. ＿　　　　 　＼
;;;;;;;;;;;;;::::／,..::::::::::.ヽ＼　　　.＼
;;;;;;;;;;;;;::<　 {:::::::::::::::::}　 >　 　　＼
:::::::::::::::::＼ ヽ;;;;;;;;;／／　　　　　 .＼
　i　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ
. ∧　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　 |
/　ヽ　　　　　｝　　　　　　　　　　　　　|
. ＿_ ＼＿＿_ﾉ 　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／





　　　　　　　 ／￣＼
.　　　　　　　| 　　　 |
　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　 |
　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　 ／　::＼:::／::　 ＼./´`;
　　　／　 <●>:::::<●>　/ 　 /　,. -､
.　　 |　　　　（__人__）　.ｧ' 　 / ／　／
　　　＼　　　 ｀ ⌒´ ｧ'/　　/''　 ∠__,,,...､
　　　　.ヽ　　　　. _.ﾉ.ノ_　　 .　´　 　 __.ノ
　　　　 / 　r'"´　　　 `ヽ 　　　＜´
　　 ＿_| .　 `''ｰｒ ､,　 　　　　 　,._　`ヽ.
　/´＿_.ﾝr, 　　 `ヽ二iヽ､.,__,.イ 　`' ｰ'
　i　＿＿.i !　　　　　　　　　　 |




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ |　,!　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .l 　l　 ! ／
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／!　　　　 ,,.rｧ　.l　,l　.lr'
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　lﾞ　　,,､r'´　/　 lﾞ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　l_,.r''´　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　,.､r'!　 /
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,,l　　 ,,r'’ 　l　 /
　　　　　　　　　　　　　　 .／　　 .lﾞ 　　　l　./
　　　　　　　 　 　 　 　 ／　./!　 l!　　　 lﾞ／
　　　　　　　　　　　　r'´　 ./ .|　 |
　　　　　　　　　　　　| 　 ./　 |　 |
　　　　　　　　　　　　|　./　 　|　 |
　　　　　　　　　　　　レ' 　 　 |　/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,,.rｧ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 r''´! ./ﾞ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／| .|　,l /　./
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 | |／./ . /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| ./　　./　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l/　　 /　./
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ;'_／

　　　　　　　|　ヽヽ　＿|＿ ヽヽ　|　|
　　　　　　　|＼　　 .　 |　.|　　　 |　|
　　　　　　　|　　　　.　ﾉ　ﾉ　　　.・..・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　/　 _,.ノヽ､__＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ;;;（＞）（＜） ;|　　ｎ /＾, ／人 __
　　　　　　　　　　　　　　　　人,..　 　 　 　 |　u（__人＿）,;;|　　ｌ　　.＾－f　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　ζ＾ヽ 　__ｊ #　 |++++|　 | 　 ,ゝ　 えノ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　)　　ヾ　ど, 　｀ー　￣￣ .ノ ￣　／　　 (_
　　　　　　　　　　　　　　-　＜　　　 ｀´ーヽ　　　　 　 　 ,ーー'　　　　　＞　-
　　　　　　　　　　　　　　　　　)　　　　　　　) 　 　 　 　 〈　　__　 　 　 (´
　　　　　　　　　　　　　　　　／^　　　　　／　　　 ,-､　　｀ ｆ´　ヽ　　　^＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,/　　　 ／　　＼　 j　 　l
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〈 　 ｀ .　／　　 　 　 ＼＿_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＿,ノ






　　　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　／# ヽ､_　　＼
　　　　　　　（○）（＜ ）　u　|　　　　　　く・・・　
　　　　　　　（__人__）　　　　|
　　　　　 　 （｀⌒ ´　　#　　|　　　　　　　何をしやがる
　　　.　　　　 { 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　{　　　　　 　 ﾉ
　　　　　　　　 ヽ　　　 　ノ
　　　　　　　　i　　　　　　　 ､＼　;
　　　　　　　　|　 　!　　　　／__｝ ；
　　　　　　　,-|　.　|ー-､/ ゞノヽ
　　　　　　｛_　i､___,l　　 |　　　　| ；
　　　　　　　）ｿ(___i）---|　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 ゝ-i--i´ ；
　　　　　　　　　　　　　　　 ｀-ﾞ

　　　　　　　 　 ／￣＼
　　　　　　　　 |　　　 　|
　　　　　 　　　 ＼＿／
　　　　　　　ﾉ Ｌ＿_|＿__　　　　　　　）　　姉貴は・・・
　　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼　 　　　　ヽ　
　　　　　　／　<●>::::<●>＼　　 　 　 ）　ヤラナイコは死んだんだぞ！！
　　　　 ／　　　 （__人__）　 　 ＼,　　　`ｖ'⌒ヽ／⌒ヽ／　　　　　　 ,. ‐-　.. _
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　| 　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__　　｀` ｰ- 、
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　 , ｨ／　　　ゝヽ￣ヽ　ｰ- '
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／"　　　　　　　　　　　　 _ ／ { {ヽ、_　　　ヽ' ﾉ_,.〉
　　　　 　 ＼　　 　`ｰ'　 　　＼_　-ｧー- ､＿　...　-‐　'　　　 ヽヽ、　｀＞､..ﾉ=┘
　　　　　　 ／j >-‐ ' ´／ /　　 /　　　　／　　　_ノ　　　　　 ＼ `ｰ '!
　　 , -‐ 7´/{⌒|　 ／　_/　　 ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞‐'
　 /　/ /／| 〉‐ｆ／ ＼'　　　　!　　　´
　/　,'　>　.|/　ﾚ　　 ﾟﾉ





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　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　 く
　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ

　どんなに綺麗な言葉で飾ろうが、死んでしまった姉貴は戻ってきやしない

　カノン法の奥義でも使えば、生き返らせるとでもいうつもりか？


　　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　　　　|　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..ｨ=z.､
　　　　　　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.三三三＼
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ﾆ三三三三ト､
　　　　　　 　　　　　＿|＿＼￣ ¨¨　 ―-　 _　　　　　　　　 ﾝ !　 V三三三三.Vヽ- 、　　　　　もう１発くらっとけ！！
　　　　　　　　　　.-´　　　｀｀ヽ　　　　　　　　￣　ｰ　.　　／ il { 　 ー――-ミﾆ|三三ヽ
　　　 　 　 　 ／::::::::::|::::::　　　 ｀ヽ　　　　　　　　　　｀ヽ/　　i ! ＼　　 　 　 　 ﾉ三三./
　 　 　　　 ／:::＼::::::::<● >　ﾉし ｀ヽ ,.　　　　　　　　_∠　　ノ ヽ　 ｀ ー┬ｧ 千三三/{__
　　 　 　　/　<●>::::::::::⌒　　⌒　　,.r'"￣￣￣￣￣´　　‐ ´　 　 ＼.　 　{/　 ﾆ三三ﾑ三｀ヽ
　 　 　 　 |　 ⌒（_人__）　　　r-'γヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀三 }　　ﾆ三三|三三 {
　　　　　　ヽ 　 　）vvﾉ:　 　 ﾉﾚ'"!　/`ｰ-　..__　,.、　 　＜ ＿_...z=＝ﾆ三.,ｲ　ヽ. ﾆ三/三三ハ
　　　　　　　ヽ　（__ン:　 ,／/　!　 /三／l:i {{　　　￣ーｫ　　　￣￣￣／　　　ヽ＼ ﾆ!三ﾆ/三/
　　　　　　　　ヽ＿　.,／ｲ/　　!　/三/　 !{ |:!　　　　　ヽ　　　　　 ,ｨ′　　　　 ｀ ノニ三|三ﾆ/
　⌒`､～ー-__　 フ"/::::{ j　　 ! /　 /　ヽ.l:! i:l　　　　　　`ｰ-　._/´　　　　　 ／´　　三/三 ﾉ
　　　　ゝ､__,,.r'''",､ 1/.::::ﾉ　　 Y　 /　　　ヾ.ヾ､　　　　　　　　〈r ､　　　_ ノ　　 _.. -＜三 / ＼
　:::...:::　/　 ､( ／:::} {::::::::.|　　　ﾞ､/　　　　　＼ヽ、　　　　　イ´ `ー ¨¨ ヽ.`ーく＿＿　ヽ/　　 丶
　:::::....ノ／/::::＼.::::....＼:::::|　　　 ﾞ､　　　　　　ヽ≧z -- イ´　　 ー‐ｧ ¨´　 ￣　　　　￣





　　　 ..　/⌒i　　　　　　　/`l　_ 　 ,､
　 _,,..､　.|　 / ,..-､　,､. 　 l　 |/ 〉 .〈 .|　　,.-､
　l 　 l　| /´ l,､_ノ ,l |　　l　 |ﾚ'　_,,」 .｀'´　　 〉
　|　 i'　'´_,,、　　 ,!　L.-ヾ=,'　　l､_,.. ､ 「Zノ
　.|　 し''´　」 _,.-'´　 _, - '_´　　　　　ﾞl_,〉
　 .|　 ,,.-''´　(_,.- '´|　L-'´ _)
　　|　.|　　　　　,.-'´　 ,.-'"
　 ..l､_ﾉ　　　　｛,.- '´| |
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　　＿,､-'　　 　 （　　　　　　　　　　　　　 ! |｜　||　| | 　 ／　/￣ ~/　 　＿＿ ＿＿
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　　　　　　し　 　ヽ　　　　　　ﾉ　　　 　| |　 !　 !　　　　/　　 /　/　　 /
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　　　　　　＼＼　　　　　　¨¨･･，　　　 |　　　|　/　 /μM/　/　　 /　＿　＿　＿
　　　　　　　 ＼　　　＼　　　　　；，　　　　 し'/　　　　　　./μM/　/　//　//　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 て_　　　　　　　　　./M//M//　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　て　　　　　　　　　　　　　 　 /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～　　　　　　　　　　　　　　　/M/





　　　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　 　 　 ／　　 _ノ:::::::＼
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　　　 　 　 |　u 　　 （__人__)
　　　　　　 |.:.:.:.:.:　　｀ ⌒´ﾉ
.　　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:　　 　 }
.　　　　　　 ヽ.:.:.:.:.:　　 　 }
　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　　　 .／.:.:.:.:.:　　　　ヽ
　　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.::　　　　　|
　　　　　　 | 　 i　　　　　　l .|
　　　　　　 |　　|　　　　　　| |
　　　　　　 |　　|.:.:.:.:　　　　| |
　　　　　　（__ソ.:.:.:.:　　　丿_ｿ
　　　　　　　　il|　　　ト-i　 |li
　　　　　　　　il|　　　|＿|　 |il　　ｶﾞｸｯ　:;:;:;:;
　　　　 il/⌒ー　　 丿　 __/il　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　　　ilヽ＿ヾー´　ヽ-イi　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
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　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ィ　　|　　　　|
　　　　　/ヽ　　　　､ 　 　 　 　　　　　　 ／/.　　 ＼＿／
　　　　　|　 ｀ヽ、　ヽ＼　　　　 ／i　　 /　/　　　　　 |
　　　　　ヽ　　　ヽ､ノ　 ヽ_ノL/　　ー'´　〈　　　／￣￣￣＼
　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　 /.　／　 ::＼:::／:: 　＼　　　　　なかなかしぶといな
　　　　　N　　　　　　　　　　　　　　　　 |. ／ 　<●>::::::<●>　 ＼
　　　 _ノ　　　　,. -┐　＿　　　　...:::::::::::|-|　　　　（__人__）　　　　|　　　　こいつでとどめだ
　　＿）　　　　ﾉ::　ノ ノ::. ｿ　.:::::::.:　...　　ヽへ＿　　 ｀ ⌒´＿＿／
　　＼ 　 　　 !... /　,'.　 /　.:::　　　　::::::. （.　 ＼`､　 　 　/　/　 ヽ　　　　　今すぐそこで寝てろ
　　 __） 　 　　i::: ヽﾉ::: /　 ／ ）　　:::..　::　〉＼　ヽヽ.‐-‐/　/／　 _ｽ
　　ヽ　　　　 〈..::. ...　　`''くo>′　　::::.　 〈｀ヽ、ヽヽヽ､_/ ／,. ＜´　 ＼
　　　ヽ　　　　ヽ:: ::: 　 :::.　'ー'⌒)　::::::　　＞　`ヽ､.　{＿}／　／／ヽ/ i
　　　　i　　　　 ヽ.::: .. .:::: ..:::..::／　　::::　 （　　:::.　　｀ / l!　　く／　／ l |
　　　　 ｀ヽ､_l! | ＼:::.:.:::::.:::: /　　　　　 ／　　　:::..　 /　ﾊ 　 　　／　　 l
　　　　　　　 L ヽ　`ヽ､＿/ |　　　　　ヽ-ｧ　　　 :. /　/　iヽ　　/／_／〈
　　　　　　　|!l )　 `ー─一'′l! 　　　　 i　　　　　i　 i |　ヽ ＼.{ =-‐　l }
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三三三二 ﾆ － ‐ ‐
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1478年　パリ


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　　　　　／　 　 ハ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ヽ ノ ヾ ヽ二ソ/// /　　ヽ
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　 　 　ﾍ::::::::／/:::::} ∧ ／　　　 Y　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≦=〈　　}二二ニ〈:::::/　/　/
　　　　 .ﾍ ,---、ノ ｲ　/　　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 ヽ /}─── ≧　/　/
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　/　　　 /＿　　 ─ ﾍミ三ミ　 ノミ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　i　}i}　　 /´　∨ ﾉ
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　≧三彡}○　　　　 　/ ∨//三ﾐ }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヾヽ/, ==,／　 ヽ
/　　,　 ∨──── ヘノ/ ∧彡/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 〈 ,－、ノ　　　　 }
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　　　　　　　（○）（＜ ）　u　| 　　　　　　　くそ
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　　　　　　　　{　　　　　 　 ﾉ
　　　　　　　　 ヽ　　　 　ノ
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　　　　　　　　|　 　!　　　　／__｝ ；
　　　　　　　,-|　.　|ー-､/ ゞノヽ
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　　　　　　　　　　　　　 ゝ-i--i´ ；
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　　　　 　 　!/／.:._,．-── ─‐- ､::.＼ｲ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､_　　　　￣　 ＞/ ﾐ　 /
　　　　　　　ヾ!.:,ｲ:〈≧rｪｭ; ''ｰェｪ＜「::::| ﾄ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　７　ｰ=　　 ((_)　　}/ミ
　　　　　　　　 |::l1:::ヽ ＿j;:.:.__＿ ,,ノ:::::H.:.:〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人　//　　　//　７　／||: : :}: .｀ヽ.
　　　　　　　　 Lli|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:V　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　＿//彡'__/　 ﾉ|: : 〃: : : .＼
　　　　　　　　 ヾT:::::::::::::::::::::::::::::::::::://厂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ‐-　　/／　／: : : /: : : : : : : .＼
　　　　　　　　　　`ﾄ､::::::::::::::::::::::::::,ｲ/{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｰ=彡: : : : : : : ／. : : -=ﾆニミ: :ヽ.
　　　　　　　　 　 　〉「二三三三ｺ,/:.:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ﾄ､ : : : : ／. : /´.　-─ - .　ヾﾊ
　　　　　　　　　　_」.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼-─‐- ､　　　　　　　　　　／￣＼　　　　　　　　　　　 〉: .ｰ=彡.: : :/ /　　　　　　＼　}
　　　 ､-‐'''"⌒Y´ｿ..:.::::::::::::::::::::::::::::..:.:.:.:/: : : : : : :　　　　　　　　　　|　　　　|　　　　　　　　　　　 ヾ : : : : : : : | {{　　　　　　　　}入
　　　: : : : : : : : :|/.:.::::::::::::::::::::::::::::::::.:.／: : : : : : : :　　　　　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　} : : : : : : | ∧　　　　　　　ﾉ/∧
　　　: : : : : : : : ::＼.:.::::::::::::::::::::::::.:.／: : : : : : : : : : :　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 ＼: : : : : :/　　　　　　　 〃: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼　　　フン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　一々説明してやらないとわからないか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）　　　おい、もっと痛めつけてやれ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハイ＞

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..　/⌒i　　　　　　　/`l　_ 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..､　.|　 / ,..-､　,､. 　 l　 |/ 〉 .〈 .|　　,.-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　 l　| /´ l,､_ノ ,l |　　l　 |ﾚ'　_,,」 .｀'´　　 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 i'　'´_,,、　　 ,!　L.-ヾ=,'　　l､_,.. ､ 「Zノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　 し''´　」 _,.-'´　 _, - '_´　　　　　ﾞl_,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 ,,.-''´　(_,.- '´|　L-'´ _)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　.|　　　　　,.-'´　 ,.-'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..l､_ﾉ　　　　｛,.- '´| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|,i









　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　＼
　, ;　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　/Y /　 　 r-、　　_
　　　　　　　 c=＝ｰ＾ 　　　　　/li 　 ＜こ＿ .:; イ.:.:.:.:.:7:::ヽ　/V::::/ 　 /::t__　　　 ＿＿
　　　　z　 　 　 　　,ｨ≦　　 　ﾑ}|/__／´⌒　 ／.:.:::::.:.:/:/`' 　７::::く　 /:t-i::/ ./￣____:::::/
　　 　 　 　 　　__　-一　　　.:fr'/{ﾐ ,彡／ ,／.:.:.::::／.:.l,/　　 /::/ヽ'　ヽ;:`'/ 　 ￣,-, /／
　 　 c=＝ ¨¨　　　　　　 ／^{ノ ilil/／　/⌒´￣￣￣`7´ /　l,/　　 　/:/　　　 /:/
　　 　 　 ｃ　に≠==ー 厶-　　il,／ 　 〃　　　　ｰ／, {　 {　　 　 i　　`'　 　 　 `'ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 `ーﾄ､　　 〃　　　{i　　　　　　 　 ﾍ. :丶ヽ: : :ヽ: : : : : : : : : : { :＼
　　 C °。　: . 　 　　　ﾍ にﾍ,{i.　　ヽ.i{　　 . . . . . : : : : ヽ、:＼: : : :＼: : : : : : : : ヽ. : :
　　　　 　 　 　 　 　　　 : ', ,〉ｨﾍ　 ヾミ{!. : : : : : : : : : : : : : :＼. :＼: : : 丶: : : : : : : : ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 く {^ヽ人　　 ﾍ≧ー‐rｰ宀7⌒ヽ. : : ヽ､__. : : : : :＼. : : : : : : :
　　　　 　 　 　　 :｀　、: :ﾄ　´　 ヾ　 　　 ¨＞く__ノ ＿,人___／,　　|¨¨"￢ｒ一=,,___ : :
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　　　 　 ,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :.　　　　　　　　　ヤラナイオ！
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　　　　 /::::::::′/:::::::::/:::丿　'.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ'　　　　　　　　　　ヤラナイオー！！
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　 , '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、　　､::|　 ＼!:::::|:::::l＼:::::::
　 {::::::/:::://｜'::::::l::/ｌ_∟､　　 　ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
　 l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ彡＝ﾐ　 　 　 ｨ＝ミ|:::ﾚ'::!ヽj/　）ヽ
　 ｀/,'　　l:||::l:::ヽ∧ ” o　　　　　　　 ”っ /|:::l丿::ﾘ::|　　`丶　　‐-､
　 （ l　　ﾘｌ:!い::::::{t　o 　　　　　　　　 。　|:::|::/ｲ|::l　　　　 ）__＿,ノ -､
　　　ヽ　ｌ/　Ｖ｜トrﾍ 　 　 ＿_ _＿ _　o ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ　　 　　　　__＿,ノ
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　　　　　　　 |::::j人!::::｜「 ト￣__￣ィ´｜ ′ｲ八|
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　　 　 　 　 / 　 　ｌ:::::::川　　　 　　／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　人,..　 　 　 　 |　u（__人＿）,;;|　　ｌ　　.＾－f　　／
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　　　　　　 ／￣￣＼：
　　　　：／# ヽ､_#;;;{ ＼
　　　　（○）{;{;;;};;}};;;;{　 |：　　　　　　　　　　ヤラ・・・ナイコ
　　　 ：（__人__）##　 ＃|
　　　　（｀⌒ ´　};;;{　　.|：　　　　　　　　　　　お前は一人でも逃げるんだ
.　　　　：{ 　 　 　};{, 　 |
　　　　　{　　　　　 　 ﾉ：
　　　　　：ヽ　　　 　ノ
　　　　　i　　　　　　　 ､＼：　;
　　　　　|　 　!　　　　／__｝ ；
　　　　,-|　.　|ー-､/ ゞノヽ
　　　｛_　i､___,l　　 |　　　　| ；
　　　　）ｿ(___i）---|　　　　|
　　　　　　　　　　 ゝ-i--i´ ；
　　　　　　　　　　　　 ｀-ﾞ





　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i　　　　　　　そんなことできるわけないじゃない！！
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ＞）　(く::（　　　　　　　　　　　　　　 ／￣＼
.　　　　ﾊ::::ﾊ　。ﾟ ,ーｭ。j） )　　　　　　　　　　　　　 |　　　 　|
　　　　　） ) ）、 　　 ノくﾊ（　　　　　　　　　　　　　　＼＿／
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　　　　　　　　　 ＿|＿__
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ｿ￣（(　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼　　　　　おい、こいつはさっさと別のところへ連れて行け
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ　　　　Y　　　　　　　　　　／　　::＼:::::::／::＼
　　　　 l:　（　......　　 　..... 　i　　　　　　　　　／　 　 <●>::::::<●> ＼
　　　　 lヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ　　　　　　　　　|　　 　 　 （__人__）　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了解しました＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 |　　　　　　　　　 |

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　　　　　　　　　　　　 ,ハ　/＼　　　　　 /::::::ﾍ
　　　　　　　/´ヽ　　,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
　　　　　　 /l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
　　　 　 ,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
　　　　　i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:　　　　　　　いや、離してよ！
　　　　 /::::::::′/:::::::::/:::丿　'.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
　　　／:::::::/::::〃::::::/:::::|　u:::ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>　　　　　これ以上ヤラナイオを傷つけないで！
　 , '::::::/::::/,ｨ!/:::::l:::::l- -!:::::::::::::、:|---イi::::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
　 {::::::/:::://｜'::::::l::/L_:;ヽ::::U:::::ヽィl二,_ j:::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ　　　　　　オプーナ！もう止めて！！
　 l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ {::::::ﾊ}:::::::::::::::{{:::::::j }|:::ﾚ'::!ヽj/　）ヽ
　 ｀/,'　　l:||::l:::ヽ∧ヾ`;;;;;ｿ:::::::::::ij:::::ﾊ;;;ノ /|:::l丿::ﾘ::|　　`丶　　　　　ねぇってば！！
　 （ l　　ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,　 　 　　,　　 　　u;ｌ|::::|::/ｲ|::l　　　　 ）
　　　ヽ　ｌ/　Ｖ｜トrﾍ、　u　 　 　 　 　 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
　　　　　 ＼｜::| |｜::::ﾄ､ 　　ｒ　っ　　ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
　　　　　　　 |::::j人!::::｜「 ト　 __ ,　´｜ ′ｲ八|
　　　　　　　 |::/　 i:::::::ｌ l! |　　　　　　∨/::∧::丶
　　　　 　 　 |/　　|:::::::l !ﾚ 　 　 　　　//::∧ ﾄ､::::＼＿,
　　 　 　 　 / 　 　ｌ:::::::川　　　 　　／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
　　 　 　 ／　＿ 厶ィ'::::/　　ｰ一' _／∠_ヽヾ. 　 　￣｀ヽ　　　　　　　　　　おい早くしろ、人が来る前に片付けるからな＞
　 　 　 ／￣　 　〃 j::/￣￣｀　 ´￣￣　　ヾ.j　　　 　　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了解＞






　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿;
.　　　　　　　　　 ／:;:;:;:　;　　　　　ﾒ＼ （⌒二＼
　　　　　　　　　│:;:;:;:;:;:;:;　　 　 　　　|´:￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　（まさか・・・
　　　　　　　　　│:;:;:;:;:;:;:;: ＃　　　ﾒ　|　',∴ ･':;;:：：##;　 ヽ＼＿＿
　　　　　 .ｨ-=-;;;＼:;:;:;:;:;:;:;:　　　＃　 /　',∴ ･' :;; 　　　　ﾒ　＼＿＿）_．　　　　最初から見張られていたのか、ちくしょう・・・）
　　　　 .ｰ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;￣￣￣￣￣#;il;;ﾞ　 /￣￣￣￣￣￣ヽ､ 　　　ﾒ　 ）
　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v .. 　　￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣￣￣
　　　　 .ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／ 　　　 ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￢';;ナ
　　　　 ;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/　　 　 　 　 　 　 |;;;;;;;;;;i￢ｰ-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´


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その日の午後


　　　　　　　　　　 ｀丶､
　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　ヤラナイコ、俺と逃げよう！
　　　　　　　 ｘ ＼　　　　　　　　　k
　　　　　　 〃 γ ＼ 　　　　　 ／ l.
　　　　　　 {i　 {　● }>､ﾉﾘ　xく●} l!
　　　　　　　ﾍ、`ｰ‐'′/　　 ﾍ.ﾞｰ'ノ:!
　　　　　　　　　￣　　　　　 　 ￣　 l
　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　∨ /
　　　　　　　　 /　　　 　 　 　 　 ∨
　　　　　 　 　 l　　 　 　 　 ﾉ　　　|
　　　　　　　　　>､＿＿_／ ゝ､__ノ
　　　　　　 　 ./　　 　 　l//　 /
　　　　　　　 ｜　　　　　l/　 /
　　　　　　 　 |　　　　 　 !　 ′
　　　　　　 　 |　 　 　 　 !　 i
､　　 　 　 　 ！　　　　 /　 l
　丶、　　　　　｀ ｰ---" 　 !
　　　 丶、　　　　 ｀￣´　ノ
　　　　　 ＞－----－''"





　　　　　　 , '::::::::::::ﾍ:, ::::::::＼::::::::::: ＼::::::::::＼::::::ヽ:i::::::::ﾍ:::::ヽ.:ヘ
　 　 　 　 /:::/::::,:/::::,ﾍ|＼::::＼:::::::::::::::＼ :::::::ヽ:::: ヾ:li､:.:::::ﾍ:::.ヽ.:.ヘ
　　　　　/::/:::::::/::::/　　　｀' ､i｀丶､::::::::::ヾ::.:.::`､:::::::ﾍ::ヾ.:.:::::ﾍ.:..＼.:ヽ　　　　　　ちょっと待って
　　　　 ':::/::::::::/::/ 　　　　　　ー--ト ,._､::ヽ:::::::ﾍ::::::::ﾍ::::::ヽ::::::丶.:.ヽ.:ﾊ
　　　　 |::l!:::::::/::::|,.-‐'　　　　　　ｫ=＝ｱ＼｀i::＼i::＼::::ﾍ:.:.:.::ゞ::.:.:.ヾ.:ヽ））　　　　　急にどうしたの？
　　　　 |::ﾊ::::/:ｲ::|,ｨ= ､　 　 　 　 r::::::::ﾘ ｲﾉﾘ｀'::ﾊ::::::::ﾉ＼i::::::::´ゝ､ヾ（.:.:（
　　　　 ゞ! V/::::ﾊ!::::::ﾘ!　　　　 　 ゝ- '　（::::(ﾉ::::(:::::::（::::::::::（:::::（　｀‐-､））ﾘ
　　　　　　　ﾉ:::::l:|:｀ｰ' 　　　　　　 /／l/l　）::)ｿ:::):::::::::）::::::::::）:::::）　　　ｿﾊ
　　　　　　　ﾉ::）::|/l／ヽ　　　　 　 　　　　（::::(:::::(::::ﾉ:::（:::::::（:: ﾉ.:ﾊ
　　　　　　　（.::::::i　　　　r ､　 　 　 　 ｕ 　 ）::)::::::i::::ﾊ::::）:::::::）::ﾉ
　　　　　　　　）:::ﾍ　　　 ー'　　　 　 　 　 （:::(::::/::::::（:::::::（:::::::.(
　　　　　　　 /:（:::::ﾊ.　　 　　 　　　 　 　 　 ）:::):::ﾊ:::::::::）::::::）::,.:::)
　　　　　 　 ﾉ::）:::::::）::ヽ　　　　 　　 　 　 ／ﾉ:::ﾉ:/ ）:::::::(::::::::(::::::(
　　　　　　　 （:::::::（::::（:へ.　 ＿　　　　 　 ﾊﾚ''(::（(:::::::::)::::::::::)::::(
　　　　　 　 　 )::::ﾊ:::::::ﾊ::)｀´)::::|　 　 　|/　 ___ﾉ::::)::::::(:::::::::::(:::::ﾊ


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　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　どうやら俺はやり過ぎて、
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　開けちゃいけないものを開けちまったらしい・・・
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　.　　 急いでパリから脱出しないとヤバイことになりそうなんだ
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l





　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　/｀i､_ , ' ~ ￣ ＼ __/ .:::＼
　　　 ／::::: ／..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::｀i
　　　ﾙ:::::: /: ::..:::::／ ｀vﾍ、: : ::∧:::::::ﾘ　　　　え　ちょっと待ってよ
　　 （Yy∧ﾉ :ﾉ_.:ﾉ_ ノ　　__｀ ､:::） ゝ:/
　　　 ）ﾉ　ﾘ:::〃 （○）　 （○）i:!:〉 Yy　　　　　今すぐって急過ぎない？
　　 （/　 　ソ::ﾊ u　　　　　　/i/　 ﾘ
　　　!　　　ノ ::/iゝ.　 ▽ . イく
　　　　　.（::ｲ/ﾙ|_.ｲ|. ￣i'Y;ﾉ::ﾙ
　　　　　　）ﾉ.　　　　~V~ 　　 ＼





　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ ヽ､.　_ノ　＼　
　　　　　　　|　 （●）（●）　|　　　　　　　　　　マジで急がないとヤバいんだ
　　　　　　　|　　（__人__）　｜
　 　 　 　 　 |　　 ｀ ⌒´　　|　　　　　　　　　　 頼む
　　　　　　　 |　　　　　　 　}
　　　　　　　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　　　人＿__＿_ノ"⌒ヽ
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　/ 　　　　　　　　　　 へ　　＼
　　　　 （　　ヽγ⌒)　　　　　| 　＼ 　 ＼
　￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　 ,,/,　　　　　　　　　　　　 ,,／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ＼　 　／ ＼　　　　　　　　　　 ,. '''ﾊｿ, r'⌒ Ｙ　⌒ ^ﾍ, ,rﾊ'''　ｿノ
　　　　　　　　　　　　　　　　 .　|　（ ○）（○ ）　|　　　　　　　　　　　i:::: ﾞｉ,(ッ. .:: ::::..::::....::::.. ）j::::::::ソ 　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　 .　|　　（__人__） 　│　　　　　　　　　　`Ny(, :: : : : ,.ﾍ...:::..:::::..::ヾ:''' 　＿∠_ヽヽ-,
　　　　　　　　　　　　　 　　　 　| 　　｀⌒ ´　 　|　　　　　　　　　　　　 （::::::::: ノ　　ヽ　u,:...::.ﾘ''"´　　 　 | ! |'
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　　　　 　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　 　　u　/　　　　　　　　　　　　　　 (（（u　 ─　,,　 ﾊ::::ﾊ! _＿,.-‐''"
　　　　　 　　　　　　.　　　 　　　　ヽ　 　 　　/ _,,_ii　　　　　　　　　　　　　）ﾊゝ.　　　（ ( （(.〈
　　　　　　　　　　 　　　　　 ,,i-=''"|ﾍ. ┴-/::|::::ヽ:::"''=- i,　　　　　　 /〃´77―､､＼_」:;:;:;:ｌ　ｌ>‐
　　　　　　　　　　　　　　 ／::ノ"''ﾌ:ﾉ|ﾞ x ''|ヽ!:::_,,,L,,ﾉ,,ﾉ_ノﾞ>i、　　　 /　l　 | {__ミ}ヾ､＼!_;:ノ‐":::::/
　　　　　　　　　　　.　　i／ﾍ"　ﾑﾉ:::::| i::::! |-''"::::/　　　 ﾞヾノヽ　　　＼_ヽ ',',∨/､ヽｰ‐､:´::､--"!
　　　　　　　　　　 　　 /（:::::::ﾞソ"_;;;;;;ﾉ: :V: :ヽ,,.::''"ヽi、 　　をノ　　　　　ﾞー'"´:;:ゝ---'ｌ:::::::::＼ﾉ
　　　　　　　　　　　　 （::::ヽ,ノ"!,,_::;／: :i: :i: : :ヽ_;;:::::"ヽi、　　　　　　　　　　ゞヽ:;:;:;:;:;:;:/:;:;:ﾞー-､_ゝ
　　　　　　　　　　　　　^ﾞ''" ／::::;ｼ: : : : i , -ii !、＼::;;ノ::::）　　　　　　　　　　ﾞトL__/;/＝=|__;:>､/
　　　　　　　　　　　　　　　（::::ヽへ、: : : i　　　 i/　 ﾞ''ヽ,/　　　　　　　　　　　!　　l｀´7ﾞーﾞァｰ'
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ" 　|　ﾞ''' -ｒ|　　　 |　　　 !ﾞ　　　　　　　　　　　lヽ_ノ　/　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 |　"''ヾ!| 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　 ｀´　 /　　,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　 i|　　　.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　/|　, il　|　　　　　　　　　　　　　　　　　/__　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|,ﾚ'"~ﾞ'ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'´　У
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ:.......:|（"::::::::y　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::::::::| i:::::::;r'　　　　　　　　　　　　　　　　/　 _/
　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　i:::::::::| ﾞ''=i'　　　　　　　　　　　　　　　　 /,〃　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,.-―-､.|
　　　　　　　　　　　 .　 　　　　　　　i::::::::i　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ"´￣ﾞ､/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ=-〈iiiii i i , , ,　　　　　　　　　　　　　ﾞー―‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　i i iiilll|||（ __,ノ|||||lllllliiiiiii i i i , , ,


そうしてヤラナイオは恋人を傍らに伴い、夜のパリを逃げ出した

「暴君に逆らったものは、皆殺される」

恐怖に押しつぶされそうになりながらも、ヤラナイコを心配させないよう気を配り続けた


━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━━　━　━━　━　━

━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━━　━　━━　━　━


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ,,　　、　　　　　　　ｌ
　　　　　　　　 ゝ_　　　 _/　 .. ＞..、　　　　　l
　　　　　　　　　　`''''''‐" 　_ __ ﾆ:＿丶　　 　 1　　　　「このままとりあえずノルマンディまで逃げよう
　　　　　　　/　、　　　　　　＾''''ー ､__　ゝ　　 │
　　　 / . ｌ 丿　　l'"! 、 、　'''-ｰ-､ ´　^ｰ-..､　.　　　　そこから船に乗って脱出だ
　　　 |　」　|　　|　|| ! 　! ｌ　│　'　　 ,ｒ _..,,　ｆ.
　　　 `、　 '、　ゝ　ﾉ　/ l　..′ ,´　　|　l│l .ｉ　　　　　大丈夫、俺にはヨーロッパ中に手紙仲間がいる
　　　　　　　｀- － ﾞ‐'′　 --"　　,ﾍ ∪ ﾉ l.
　　　 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　´ /　　　　　彼らに頼れれば、この国なんて用はない
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　 ｀）
　　　　　　　　　　 f　　　　　　　 丿　　 ヽ/　　　　　　暴君だって国外にまでは手を出せやしないさ」
　　　　　　　　　　入 ＿＿＿ -'　　　　　,′
　　　　　　　　　（　V ｖ 　　　 　"‐＿ -'′
　　　　　　　　　　''-二ﾆ -=　　`'`ソ　/
　　　　　　　　　　　 ´　‐‐;ｭ ｀' ､ノ　 /...
　　　　　　　　　　　　 　ニ　　　′　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.
　　　　 丶.._ 　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　｀ﾞ　‐--- ＿＿＿＿-''
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼


そう言って彼女を励まし、自分でもうまくいくように願い続けた

だが権力者の魔の手はすでに近くまで伸びており、カルチェ・ラタンを抜け出したときに

あっけなく彼らの命運は尽きてしまった・・・


━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━　━━　━　━━　━　━

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

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　　　　　　　　　／￣＼
　　　　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　／￣￣￣ ＼　　　　　　　ざまぁねえなぁ、アベラールの先生よぉ
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　　　　あっちの方は得意でも、荒事は苦手でございますか
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│





　　　　　::::::::　　::　　　　　　::　　　　　 :::::　　::　　:::
　　　　　::::::　　:: 　　　　／￣￣＼　　 :::::　　::::　　:::
　　　　 ::::::　　:::: 　　 ／　　:::　　　 ヽ　:::　　 :::　　 ::
　　　　 ::::　　::::　　 /　　　::⌒　⌒ /::　　:::　　::　　　　　　（こいつらはプロだ
　　　　::::　　 :::　　/　　　（＿）（＿）　::　　::
　　　　:::　　　 ::　/　　　　（__人__）　:　　::::　　　　　　　　　俺が敵うわけがなかった・・・）
　　　　 ::: 　 　　 i　　 　 ｀ ⌒´/:　 :::
　　　　　:: 　　　 ヽ　　　　　　< :　　 :::
　　　　 　　　　/´　　　　　　　ヽ　:::
　　　　　　　 　|　　ｌ　　　　　　　＼:::
　　　　　　　 　ヽ　　-‐‐‐--､　 -‐‐‐-､.
　　　　　　　　　　ヽ ＿(_)(_)＿)　(_(＿)_)_))


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　　　〈:.:.:.:.,　' |／　|　　　/　　＼　　　　　ゝ　　ヽ::::／：
　　//　へ　 /　　.:l:..∧｀　　　　ヽ丶　　　　　　　j:::）ヽ　：
　,//　/　　 /　　　|〈　∨::::　　　　　　　　＼　　　ヽ:::..`：.　：
!／　/　　　|　　　　ﾊﾍ　丶:::　　ヽ　　ｲゝ　　丶　　　:::::::::...：
| 　 .:!　　　 !/l:.:.:.:.:|　丶　　ヽ:::　　|　　　1::::::.:.:.:.:.:.:.::.:.}::::::::........　：
|:.:.:.:.|　..:.:.:.:.:|　＼:.:!　　 ヽ　　ヽ::　}:|..:.:.:.::|ヽ:.:.:.:.:.:.:./l::j.＼::::::.:.:.......：
| !:.:.:.|::.:.:.:.|:.:|,_　 |_,ｌ::::::::::::::::::::::::',:: l::|_:..-:::|,;::|　　ﾊ　l:.:.＼: ＼:＼ｲ　：　　　　　お願い、しっかりしてヤラナイオ！
/|:.:.:.:.l:.:.:.:.|´| ￣λ|`ヽ::::::u::::::::::!/L;|＿　j/ :|　/|Ｖl:.:.l 　:）:::/／：
!:ヾ:.:.:.l:.:.:.:|:.:||:{´'{:::::::|｀'::::::::::u:::::|/´{:::::'ﾘ~ }　!/h|　ﾚ:.:.|　(:.ノ7　　：　　　　　　オプーナ、私が謝るからもう止めて！
!:./丶:.:|＼|ヽ!ヽ とつ::::::::::::::::::::::::::::とつ　' 〈;/::|.|　|,/ 　 !:.八：
l/　　ヽ:.:.:.:.:.lﾍ　 ｀¨´　　　　　　　　￣ 　./ノ|::|:::;:::::〈　　/　　：
|l　　　ｌ:.:.:.:.:.:iﾒ,　U　　 　　,　　　　　u　, '::::|:|;∧|::::::::<：
7　　　|:.:.:l:.:.|:::::|>､　　ｪﾆ=-―=ｪ-　 ∠､:::::!:|:.:.:.ﾍ::::::::.:.く　　：
　　　 |l:::ｲ::::|::人Ｖ:｀:..:.､　　￣　　 ' :l::::.|.:.:ヽｌ:.:.:.:.:.',::::ヽ::.:ヽ：
　　　 |l:::/::::l,'::::∧::::::::V:`　-‐ ´　 /l:::/｀ヽ､.:..:..:..:∧:::::Ｖ:::::　　：
　　　 |:/:::::::l:::::::::,:ﾐ:ﾏ:::|　　　　　　｛l/7　　　` 　、;;;:ﾐ:::::::l:::::::＼：
　　　 /::::::::::,::＜´ ', Y::!　　　　　　 ,'　　　　　　　　 `ｲ‐　　：
　 ＿/　ﾘ-´　　　　ヽ　ヾ　　　　　/　　　　　　　　ｨ　　}：
　んノ＼　　　　　　　i　　ヽ　 　 /　　　　　 /　／}}　 八　：
　/　　＼＼　　　　　 ヽ＜¨｀＞/　　　　　　　　　,ﾉ:::.:....：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さぁ来い、行くぞ＞







　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿;
.　　　　　　　　　 ／:;:;:;:　;　　　　　ﾒ＼ （⌒二＼
　　　　　　　　　│:;:;:;:;:;:;:;　　 　 　　　|´:￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　（ホント済まないだろ・・・
　　　　　　　　　│:;:;:;:;:;:;:;: ＃　　　ﾒ　|　',∴ ･':;;:：：##;　 ヽ＼＿＿
　　　　　 .ｨ-=-;;;＼:;:;:;:;:;:;:;:　　　＃　 /　',∴ ･' :;; 　　　　ﾒ　＼＿＿）_．　　　　　俺と一緒だったばかりに）
　　　　 .ｰ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;￣￣￣￣￣#;il;;ﾞ　 /￣￣￣￣￣￣ヽ､ 　　　ﾒ　 ）
　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v .. 　　￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣￣￣
　　　　 .ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／ 　　　 ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￢';;ナ
　　　　 ;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/　　 　 　 　 　 　 |;;;;;;;;;;i￢ｰ-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´　　　　　　　　　　　　いや、離してよ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤラナイオ！ヤラナイオー！！＞


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*




　　　　　　　　　　　　　　　　　（そいや出かけ際にとぼけたこと言ってたっけ・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　もうお別れだってのにこんなことしか思い出せないなんて）





　　　　　　　　　　　　 ,ハ　/＼　　　　　 /::::::ﾍ
　　　　　　　/´ヽ　　,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
　　　　　　 /l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
　　　 　 ,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|
　　　　　i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:　　　　　　　　あらやだ、太ったのかしら？
　　　　 /::::::::′/:::::::::/:::丿　'.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､
　　　／:::::::/::::〃::::::/:::::|　　　ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>　　　　　　ううん違うわ、私って着太りする方なのよね
　 , '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、　　､::|　 ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ
　 {::::::/:::://｜'::::::l::/ｌ_∟､　　 　ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ　　　　　　　　だから冬服が似合わないんだわ、きっと
　 l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'ｌ { ﾄ;ﾊ` 　 　 '´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/　）ヽ
　 ｀/,'　　l:||::l:::ヽ∧ヾ` vｿ　　　　　 Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::|　　`丶
　 （ l　　ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, 　 　　,　　 　　,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l　　　　 ）　　　　　　食べすぎか？嘘は良くないだろｊｋ　ｗｗ＞ヤラ
　　　ヽ　ｌ/　Ｖ｜トrﾍ、　 　 　 　 　 　 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
　　　　　 ＼｜::| |｜::::ﾄ､ 　　(⌒ヽ　 ｨ:::ﾚ':::::jl:::l　ｺﾗ、ｱﾄﾃﾞｵｼｵｷｶﾞﾋﾂﾖｳﾈ
　　　　　　　 |::::j人!::::｜「 ト　 __ ,　´｜ ′ｲ八|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 ｻｰｾﾝ＞ヤラ
　　　　　　　 |::/　 i:::::::ｌ l! |　　　　　　∨/::∧::丶
　　　　 　 　 |/　　|:::::::l !ﾚ 　 　 　　　//::∧ ﾄ､::::＼＿,　　　　　　　
　　 　 　 　 / 　 　ｌ:::::::川　　　 　　／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
　　 　 　 ／　＿ 厶ィ'::::/　　ｰ一' _／∠_ヽヾ. 　 　￣｀ヽ　　　　　　


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*


　　　　　_　　　　　　_,..‐.....-.....､..._　vr 、
　　　　/:.:.:｀ヽ、, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ .: ﾊ.j∧:
.　　　 ハ.::.:.:. l孑:.:.ｲ.:.:.:.:.:.,:.:'"´ .:,.,ィ´:.:.7.:ヽ、　　　　
　　　/:ﾉ:.:.:.:.l〉:.:.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:.l:.:.:.:/!ヽ:.l:.:.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　． ．
　　　l:.:l:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.;〃..:.:.:／:.:..l:.:.:.:./ ヽ:.:.l:.ヽﾍ　　　　私ね、ベーコンにだけはうるさい質なの
　 /イ.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:-:.:.l:.:.:.:./:.:.:l:.:/.:.:.:./ 　!:.l:. l､:.:.ヾ、
　 l:.:.:l:.:.:.:.:.:,ｌヽ:.ヽ:.:.j. :.ノ:.:.:,:ｌ::.lﾑ､_/ヽ　 :.ﾊ,l:.:l:iト|
.　l:.:.:.:l :.:.:./　:.ヽ:.:.:.／V:／:.i'|__-,=‐　　_二ｿ:.l|:.ｌ
　 l:.:.:.::.ｨｿ　　!:.､:.:./r,ヾ;.:.:.:.:l f込厂　　 {ﾗ!ｌﾚヽ|〉
　　l:.:.（　　　 ,':.:!.:.ヽ ､6ｌ.:.:.:.l 　 　 　 　 丶}..j:l
　　:.:.ｿ　　　/:.:l:.:.ｲ:.:.ﾌ|ﾊ :.:.l　　　　､ _ , /:l
　　（　　　　l:.:.,':.:l_|ヽ:.:.lヘ.:.:|　　　 　　 /| ｿ
　　　　　　/:.八丿l,/‐~:＼ヽﾄ､:.. ┬‐-ｲ:ﾒ
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　　　　　　）:: //⌒ヽ＼　　 ',　　 ´　`‐-、
　　　　　 （／:.{　　　｀ヽ、　　　　 . ..:;　　∟





　　　　　　　　 ,⌒ﾊ　　　　　　　　　　　　　,ﾊ⌒　、
　　　　　　　 ,'...::::::ヽ、,_r　-　－¨⌒`へ　_,、_-_:.:::ヽ
　　　　　　　ﾉ....:::::::.ｨ〃:::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ヽ`ヽ::::::::ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　． ．
　　　　　　i...:::ｨ::::∧::::::::　　::´::::,::::ﾊ:::::::::::::::::ヽ ´丶/:i　　　　　私ね、マチ針の持ち方だけは譲れないわ
　　　　　 ﾄ..:::/::/::|/:::　　:/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::i
　　　　　ﾙ.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/l/::::::/|　l:::::l::::::::::::丶::ヽ::ﾘ
　　　　　{　/jYyﾉ::/::::ｲ::::/::l::::::/|/　l:::/l:::/l::::::::i:::::l:::〈
　　　　　 ）　　　|/|/:::;/l;::/.:::l/ 　　 l:/ ,l;/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
　　　　　　　　　 　 ﾚ::l;::/.ﾚl/.,　　　l/_, l;_　l:::,:/:::l:!　　 ヽ）
　　　　　　　　　 　 l/:ｌ::i "￣``　 　 "￣``ﾚ::i::l:::l
　　　ｆﾍ　　　　,ｨｧ_ |::::::ﾍ'''' 　 　　.　　　 '''/::l::::l:/
　　.ｲ ） ,彡 ／)ﾉﾉ::|/::::.::ﾄ.　　 r‐‐ｧ　 　 ,':::/|::::i:|
ｼ　| } ヽ、 /＾) l/ ,､,':::::i::::::ｌ:`r　、_　 イ/::::/:::|::::i:|
　　ﾍ ヽ、/　′}/ /::::::l/:l;;;l:::l　　　　　|l::从:::ﾉｌ::.:.V
　　　∨,/　ヽ 　 /;;;;;;::l:/l/l::{ヾ、　　　　ｿ/￣/'ヽ、ヽ
　　　 { {　　　} /ヽｨ-‐/　　ゞ　ヽ　　　ｲ/　　　　／ヽ
　　　　ﾉ　 　 /::::::::|ゝ＼　 ﾞ⌒`Ｖ＾¨＾Ｖ⌒"　　/　i/　',

.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*

　　　　　　　　　　　　 ,ハ　/＼　　　　　 /::::::ﾍ
　　　　　　　/´ヽ　　,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､
　　　　　　 /l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,}
　　　 　 ,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::|　　　　　　もう、いやんなるわ
　　　　　i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;:　　　　　　　　　　　． ．
　　　　 /::::::::′/:::::::::/:::丿　'.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､　　　　　石鹸にだけは妥協したくなかったのに・・・
　　　／:::::::/::::〃::::::/:::::|　　　ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::>
　 , '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、　　､::|　 ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ　　.　　あの雑貨屋のおじさんたら、
　 {::::::/:::://｜'::::::l-/-ｰ-　_　 　ヽl二,,'_'j::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ
　 l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l,'　－ｰ　　　　'´‘;!iﾒj }|:::ﾚ'::!ヽj/　）ヽ　　.　 　 私を誰だと思っているのかしら
　 ｀/,'　　l:||::l:::ヽ∧`-ｰ=-" 　　　　Ｖノ /|:::l丿::ﾘ::|　　`丶
　 （ l　　ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, 　 　　,　　 　　,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l　　　　 ）
　　　ヽ　ｌ/　Ｖ｜トrﾍ、　 　 　 　 　 　 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
　　　　　 ＼｜::| |｜::::ﾄ､ 　　(⌒ヽ　 ｨ:::ﾚ':::::jl:::l
　　　　　　　 |::::j人!::::｜「 ト　 __ ,　´｜ ′ｲ八|
　　　　　　　 |::/　 i:::::::ｌ l! |　　　　　　∨/::∧::丶
　　　　 　 　 |/　　|:::::::l !ﾚ 　 　 　　　//::∧ ﾄ､::::＼＿,
　　 　 　 　 / 　 　ｌ:::::::川　　　 　　／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ





　　　　　　　 ／´￣￣￣￣ ｀＼.
　　　　　　／　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　/　　　　　 　 　 　 　 　 　 '.,
　　　　　|　 　___ノ'′　　 ﾞヽ､___　　 ..|　　　　　　　　　　　　　　　お前の「～だけ」を数えたら
　　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .|
　　　　　|　;;;（　● ） ﾉヽ （ ●　） 　 |　　　　　　　　　　　　　　　 一冊の本が出来上がっちまうぜｗ
　　　　　|　　.´"''",.　　　　 "''"´　　 |
　　　　　|..　　　（　　　 j　　　 ）　 　.l
　　　　　|　　 　 ｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　　 /
　 　 　 .丶　　　　　｀ ⌒ ´　　　 　 /
　　　　 　ヽ　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　 　ヽ　　　　　　　　　　　/
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　　　 ,' ⌒ﾊヽ、,_r　-　－¨⌒`へ　_,、,ﾊ⌒　、
　　 ﾉ....:::::::::.%〃:::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::ヽ`ヽ:::::::::::ﾊ
　　i...:::ｨ::::∧::::::::　　::_::::::::,::::ﾊ:::::::::::ヽ:ヽ ´丶:/:i
　 ﾄ..:::/::/::|/:::　　:/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::::::i　　　　　　　なんですって～
　/.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/´::::/::/|　l:::::l::::::::::::丶::ヽ::::::ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　． ．
　{.: 〈jYyﾉ::/::::ｲ:::::::::::::::::/|/　l:::/l:::/l::::::::i:ヽ::l:::〈　　　　　　　 私、そんな冗談だけは許せないわ
　 ）　　　|/|/:::;;/l;::/.ﾚl/,. j　 l::/l;:/　!:::::::l::::l ﾙﾘ:::、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ． ．
　　　　　　l:/::::l;::/.ﾚl/,.　　　 l/ ,l;_　l:::,::::l:::!　　 ヽ）　　.　　　 だって私は、いつもあなたのことだけを考えて──
　　　　　　ﾚ∧:j:l"弋ラ``　 " ﾋラ``ﾚ::i::l:Y
　　　　　　　|/::ハ''''　　　　.　　　''',!ﾉ:l:::l:/
　　　　　　　!/:::::｀ﾄ　　　　,、　　, ':::/|:::i:|
　　　　　 　 l:::,':::i:::;;ｌ:`r 、_　, イ/:::/:::|:::i:|
　　　　　　:l::l/:::::l/:l;l:::l 　　　　|l::从:ﾉｌ:.:.V
　　　　　:::/ ...;;::::l:/l::l:{ヾ、　　_ ｿ/￣/'ヽl:.::ヽ,
　　　　　/'l..,ｨ'´‐∧　ゞi ﾍ-‐-ｲ/　 /　　 ｀ヽ、





　　　　　　 _,.-、　　　　＿＿　 _,/⌒ 、
　　　　　／::::::::::＼,.-''::r丶:／ヽ::::::::::::ﾍ
　　　 ／:::::::::::ｲ::::::::::r'´::::::::::::::::::::ヽﾊ::::::ﾍ
　　 /:::::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::/:::`:::::::::::∧:::::::::ヽ　ﾊｯ
　　 ヽ::::::::::::::::.,":::::/i:::|ヾ |l::::|ヽﾍ::::::ヽ::::ﾍ/
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　　　　　　　　　│:;:;:;:;:;:;:;　　 　 　　　|´:￣￣￣￣￣｀ヽ　　　ｳ　ｳｳ…
　　　　　　　　　│:;:;:;:;:;:;:;: ＃　　　ﾒ　|　',∴ ･':;;:：：##;　 ヽ＼＿＿　ﾔﾗﾅｲｺｫ…
　　　　　 .ｨ-=-;;;＼:;:;:;:;:;:;:;:　　　＃　 /　',∴ ･' :;; 　　　　ﾒ　＼＿＿）_．
　　　　 .ｰ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;￣￣￣￣￣#;il;;ﾞ　 /￣￣￣￣￣￣ヽ､ 　　　ﾒ　 ）
　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v .. 　　￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣￣￣
　　　　 .ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／ 　　　 ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￢';;ナ
　　　　 ;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/　　 　 　 　 　 　 |;;;;;;;;;;i￢ｰ-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´






　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼　　　　　　　さぁてアベラールの大先生
　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|　　　　.　我等が王は大層ご立腹のようで、
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､　　　　　 あんたには相応の罰を御所望だ
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l





　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　　　|　　　　|
　　　　　　　　　| | ＼＿／ | |　　
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　／ 　.<○>::::::<○>　 ＼　　　　　　　　　悪いがしばらくの間、生き地獄を見てもらうぞ
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　｜　　　　　　　　　　｜
　　　　　　｜|　　　　　　　 /　｜
　　　　　　｜|　　　　　　　ﾄ｜｜
　　　　 ＜三三三三三三| |(＿）
　　　　　　　　ヽ　　｜／ ﾚ
　　　　　　　　　>__ノ;:::......


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　　　　　　 ／￣￣＼：
　　　　：／# ヽ､_#;;;{ ＼
　　　　（○）{;{;;;};;}};;;;{　 |：
　　　 ：（__人__）##　 ＃|　　　　　　　やめろ、やめてくれ・・・
　　　　（｀⌒ ´　};;;{　　.|：
.　　　　：{ 　 　 　};{, 　 |　　　　　　
　　　　　{　　　　　 　 ﾉ：
　　　　　：ヽ　　　 　ノ
　　　　　i　　　　　　　 ､＼：　;
　　　　　|　 　!　　　　／__｝ ；
　　　　,-|　.　|ー-､/ ゞノヽ
　　　｛_　i､___,l　　 |　　　　| ；
　　　　）ｿ(___i）---|　　　　|
　　　　　　　　　　 ゝ-i--i´ ；
　　　　　　　　　　　　 ｀-ﾞ





　　　　　　　　　　　　　　　|＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/　 /
　　　　　　　　　　　　　 ＿|　 ＼/＼/　　 ＼／＼/　|∧／　/／/
　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/
　　　　　　　　　　　　　 ∠　　　うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ　　　　 ＞
　　　　　　　　　　　　　 ／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ ＼
　　　　　　　　　　　　　 ￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　￣
　　　　　　　　　　　　　　　 /／　　　|/　　 　 ＼/　　 　 ＼|






　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　-､ `､l
　　　　　　　　　 〈｀'-ｰｰ-'^ヽ `､l　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ｰ-､
　　　　　　　　　　ヽ-''´~ｿ　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀l､_l　　　　,,-ｧ
　　　　　　　　　　　　　,/　く　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,.-''／
　　　　　　　　　　　_,.r' .,へ ｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　 　 r､__,,.-''ﾞ,,.-'´
　　　　　　　　　 =ﾆ-ｰ'´　 `;､ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_,rｰ'ﾞ´




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‐ ‐
二 ﾆ － ‐ ‐
三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ － ‐ ‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 _ノ､　＼_　 　 ＼ ガバッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊｧﾊｧ　　　( ○）（ ○） 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　（__人__）　　 　 u |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(｀⌒ ´　u　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　{ 　 　 　 ＃　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ # 　 　 　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 人 　 　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐'／ <,ム、 ／´ ￣ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐'".／:::.　......　o::::::"''"...::::::..', ｀ﾞヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ‐'"　　 ／:::::. ::i::::::: 　 ::::...　　:::::::::　i　　　／￣￣｀゛'' -､,
　　　　　　　　　　　　　 　,. ‐'"　　　　／　　　:::l　　　 o 　 　.,　　 　 l　／: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　　　＿　　　　　　,. ‐'"　　　　　 ／::.　 .:::::::./i::::: 　::: 　　,,ｲ::.　　　l/: : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　　　　　　 /　 /::::..　　　/　　 ::::::::::li　　＼: : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　(＿　　 人_,,.-‐''"　　　　　　　／::::::::::::　　 /ヽ,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 し'　　　　　　　　　　　　／　　　　..:::::/　　　＼





　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　ここは・・・？
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　#　 　　　　 }
.　 ヽ　　　　#.　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |

　 　 　　　＿＿＿
　 　　　／～～～＼
　　　／（ ◎）―（◎）＼　　　　　　おや、お目覚めになられましたか
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／






　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）　　　　　あなたは・・・
　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　あの時の！？
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）






　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／～Ξ ～＼
　　　／（ ◎）Ξ（◎）＼　　　　　　　ええ、キルコ王妃の侍従を務めております
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　　 ヤルゾーです
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　　あぁ、手当てしていただきありがとうございます
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　ところでここはどこですか？
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 　,-/　　　 __人〉
　 　/ ./. 　 /　 　 ＼
　 　| / 　 /　 　 　i　＼
　 　|"　 / 　 　 　 | >　 )
　　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 　|　　　　　 　そ ﾉ





　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒Ξ`ー＼　　　　　　　アンボワーズ市の、サン・ドニ教会にある司祭館でございます
　　　／（ ◎）―（◎）＼
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／





　　　　　／￣￣＼
　　　 ／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　司祭館ということは王妃がここで寝泊りをしている？
　　　 |　　　 （ ○）（○）
　.　　 |　Ｕ　　 （__人__）
　　　　|　　Ｕ　　|r┬-|　　彡
　.　　　|　　　　　｀ ⌒}　　　彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　左様でございます＞
　.　　　ヽ　　　　　 　 }
　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　／　　　　 ＼
　　　　/ /＼　　　/￣＼＿＿＿＿l⌒l
　　 　 |　|　 ＼　/　 ヽ　＼_＿＿＿＿|
　Σ(⌒ノ　　　ゝ　　　 ＼＿_）

　　　　　／￣￣＼
　　　 ／　　 _,.ノ　 ヽ､_
　 　 ｜　 　 ( ○) (○）　　　　　　まさかオプーナのやつがここへ・・・？
　　　｜ U　　（___人__）
　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__
　　　　|　　　 　_／ ___＼ヽ_
　　　　 ､　　　 '-／____ヽ　 |
　　　　 ﾉ ､　.＿'-〈 　、ヽ　 |
　　　 ,´ 　 　 　 　 ヽﾉ}　　　|
　　 /　　　　　　 　 　{　 　/
　 ./　　/　　　　　 　/　　 {






　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／ ～～～＼　　　　　　　　　ええ、驚きましたぞ
　　　／（◎）―（◎）.＼
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼　　　　　　オプーナ殿は突然血まみれのあなたを
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　 ＼　 (、`ー―'´,　　 　／　　　　　　ここへ担ぎ込んできましたのでなぁ
　　　　　 ￣￣￣

　　　　　 　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 ノし. u:_ノ｀ ,,＼.
　 　 　 　　 　　　/⌒`　 （ ◯）（Ｏ):　　　　　　冗談じゃない！
　　　　　 　 　 　.:| 　　j（ 　　（__人__）
　　　　　　　　 　:|　　 ＾　　､｀ ⌒´ﾉ:　　　　　　あれだけのことをしておいて、施しまでするとは
　　　　　　　　　　|　　u; 　　 　ﾞ⌒}:
　　　　　　　　　　ヽ 　 　　ﾟ　　" }:　　　　　　　まったく馬鹿にしている！！
　　　　　　 　　　　 ヽ　:j　　　 ノ:　ｉ |ｉ　|
　　　　　　　　　／⌒　 　 　 ヽ　 | ||　|　　|　　 すぐに帰らせていただく
　　　　　:: ／￣￣ヽ :: 　 　 　 ＼　|| 　 　 |i
　　　　:: （｢　　　 ｀rﾉ ::　　　　　　＼　　　||i　　＼
　　　　　:: ヽ　　　ノ ::　　　　　 　 　 ＼　　　　 　 ＼
ガタッ！　　|　　 | r 　 　 　 　 ｢＼　　 ＼　　　　 　 ＼
　　　　　　　|　　 | | 　　　　　 ﾉ　　＼　　 ＼＿＿　　　＼
　 　 　 　 　 ヽ＿ノ　　 　 　 /||| l　　 ＼_, 　 　 　 ｀ヽ　　 ＼
　　　　 || ｉ　　/　　　　 　 　 | ||| |　　　　(＿つ￣と_ノ)　　　 ＼
　　　　 || ||　 |　　　　　　 　 | ||| |　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼





　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／ノΞΞヽ＼
　　　／（ ◎）―（◎）＼　　　　　　　　　　お、お待ちくだされ　べトゥーラス弁護士
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　 　 |　　　　　　　　折り入ってお話したいことがあるのです
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／





　　 ／￣￣＼
　 /ﾉ　 ヽ､_　　＼
. （ ●）（ ●）　　 | 　　　　　　　　　　　　　弁護士とは名乗ったが、あなた方にかかわる気など無い
　|（人__） 　 　 　 |
　 | ⌒ ´　　　 　 |　　　　　　　　　　　.　 　失礼
.　 |　　　 　　　　|
.　 ヽ　　　　　　/
　　 ヽ　　　　 /
　　　.>　　　 <
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お待ちください












　　　　 |i:::::::::: |i l | |l|::::::::: l | |i::::::::::::::: l i| l｜ li i|｜l i| l ::::::|
　　　　 |i:::::::::: |i l | |l|::::::::: l | |i::::::::::::::: l i| l｜ li i|｜l i| l ::::::|
　　　　 |i:::::::::: |i l | H::::::::: j_ｌ_|i::::::::::::::: l i|_l⊥⊥i|｜l i| l ::::::|
　　　　 |i l .:, -|i l | kf不气ixヽ｀　　　 ´,.',.ｨIヲ气|｜l iﾄ､:::::::| 　　　　　　　わたくしのことはご存知ですね？
　　　　 |i l ｛.　|i l | |ﾞ{li:●:;ﾊ｀ `　　 　 ′ {i:●ﾘj|｜l i|　}i : |
　　　　 |i::::::ヽ |i l | | ` ｰ "　 　 　 　 　 　 ` ｰ "|｜l i|ノ::::: |
　　　　 |i::::::ｌ ｀|i l | |　　 　 　 　 　i　　　　　　　 |｜l i|｜:::::|
　　　　 |i::::::ｌi : ＼j_j、　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.| j,／l::|:::::::|
　　　　 |i::::::|i l :iｌ l iｌ ＼　　　　 --_--　　 　 ,.ｲ 「´ |i l::|:::::::|
　　　　 |i::::::|i l :i| l iｌl l l ｀! ､　　　　 　 　 ,.イl il !|i l |i l::|:::::::|
　　　　 |i::::::|i l :i| l i|l l ｌ_⊥_ ｀` ‐--‐ '"´ .⊥､j_!|i l |i l::|:::::::|
　　　　 |i::::::|i l :i| l i /´　＼ ｀ヽ　　 　 . ´　／ . :|i l |i l::|:::::::|
　　　　 |i::::::|i l :ij_／　　　　ヽ 　＼ ／　 ｡　 　. :|i l トゞ|:::::::|
　　　　 |i::::::lj｡イく　　 　 　 　 ＼／ 　／　 　. : :|i l |: .＼:::::|
　 　 　 ji／ 　　ヽi　　　　　 　 　ヽ ／　　 　 . : :|i l |: : : . 丶
　　 ,イ´　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 ／　　　 　. :／:|i l |: . ／ ／＼
　 / 　 Y　 　 　 　 　 ヽ　　　 , '　　　 　 　 ./. : :|i l | 　 ／　　　ヽ
. / 　 　 ＼　 　 　 　 　 丶、/　　　　　 　 . : : : :|i l | 　 　 　 　 　 ﾟ 、

　　　　　　／￣￣＼
　　　　 ／　　u　　ノ ＼
　　　　 |　　　 .u （ ○） |　　　　　　ええ
.　　　　 |　　　　 　（__人_）
　　　　　|　　　　　 ｀ ⌒ﾉ　　　　　　今じゃこの国で知らぬものはおられないでしょう・・・
　　　　　 |　　　　　　 　}
　　　　　 ヽ　u 　　　　 }　　　　　　　（いきなりご本人の登場とは不意打ちだろ）
　 　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　　　ノ　　　　　＼
　 　　 ／´　　　　　　　　ヽ





　　　　　　　　　　　　　　　+　　　　　　+
　　　ｍ ｎ　_∩　　　　　　　　　　+　　　　　　+　　　 ∩_　ｎ ｍ
　　⊂二⌒　__）　　+　　　　　＿＿＿　+　　 　　　　（__　⌒二⊃
　　　　　＼　＼　　　　　　／～三 ～＼　　　　　 　 ／　／
　　　 　　　＼　＼　　　／（ ◎）三（◎）＼　　　　／　／　　　　　　　　　おぉ～姫さま～
　　　　　　　　＼　＼／:::::（ （（__人__）））::: ＼　／　／
　　　 　　　　　　＼　|　　　　　|r┬-|　　　　　|　 ／　　　　　　　　　　　　爺がすぐもてなしの用意をするので
　　　　　　　　　　　＼＼　　　　`ー'J　　　 ／／
　　　 　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　少々お待ちくだされ～
　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 　/






　　 　 　 　 　 　 , ':::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::ヽ
　　　　 　 　 　 /::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:ヽ
　　　　　　　　/:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.'
　　　　　　　 ,'.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::i
　 　 　 　 　 !::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::|:.:::.:::|!:::.:::.:::.:::.:::.|
　　　　　　　l:.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::|.:::.:|ｌ|::.:::.:||:.:::.:::.:::.:::.::.!　　　　　　　ゆっくりで構いませんよ
　　　　　　　|::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:!l::.:::.:::.:::.:::.:::|.::.::|｣|:.::.::|!L:.__:｣::.::.::.l
　　　　　　　|:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::._:|:|.::.:::.:::.l:::.::.|Ｌ:::｣ｰ=ﾐ;　　　ﾊ|.:::.:l:.:!
　　　　　　　|::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:/　|]::.:::.:::.::|:.:::.||　{ ｡● i　 　 {;;;!::.::ｌ|:l
　 　 　 　 　 !.:::.:::.:::.:::.:::.:::..i　/|:!::.:::.:::.:|::.:::l|l　ゞー 'ﾟ　　　'V:.::l.|:!|
　 　 　 　 　 |::.:::.:::.:::.:::.::: 八ヽ.||.:::.:::.:::|.:::.:l||　　 　 　 　 　 ヽ川
　　　　 　 　 |.:::.:::.:::.:::.:::.,':.:::.＼l|::.|::.:::.|!::.::||　　　　 　 　 r '´
　　　　　　　 |::.:::.:::.:::.:::.:i::.:::.:::.:::|.:.!:::.:::|L::」|　　　　　 ‐ｾ′
　　　　　　　 |.:::.:::.:::.:::.:::|.:::.:::.:::.:|:.|:.:::.::||　　　 　 　 　 /|
　　　　 　 　 !::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::: |.:|:::.:::.|　 えﾆ_ー‐一1|:!
　　 　 　 　 ,':.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::./|:::!:.:::.::| /、 ＼｀`ヽ.:/ !|
　　　　　　/:.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:／/:ハ::.:::.:l'　 ＼　ヽ　 ＼|!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..イ 　 　 　 |
　　　　　　　l　　　　　　　　　　_,,,...イ´ 　 |　　　　　|
　　　　　　　ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::|　 　 l　　　　　|　　　　　　（だが彼女こそが
　　　　　　　　　　　　|　　ヽ:::::::::::::ノ　　 /　　　 　 .|
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ￣　　　／　 　 　 　 |　　　　　　　憎きあの暴君の娘・・・）
　　　　　　　　　　　　　 ｀　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　.:::::...｀` ‐┴----_以ヘ‐-､　　　　　　　　　　　　|
:::::::::::::::::::::::::::::::::;/ｲ　´..:::::::::.ヽ、　　　　　　 　 　 .|
::::i;_;:_:::;_:::;, ィ'¨´::::::i:::;ｿ　　:::::::..＼　　　　　　　　 |
,r'-‐‐::'::::::::::::::::::::::::;ｙ'　　 .::::...　　 ｀¨`' ､.　 　 　 |
　　:::::::::::::::::::::::;:／　　..::::::::::::::￣｀ヾ､_ 　　｀'ｰ- .|
.　..:::::::::::::::::::;ィ'´　　 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::...`丶、　.＼_`マ
.:::::::　;:__;斗＞'´　 ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾ
≧´　.....::::::::::::::::::::::::_;;;､ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　i:::::::::::::::::::::;ィ¨´:_:_:i'::::::｀ゝ‐---ｭ､;::::::::::::::::::::::::::::::::










　 　 　　　＿＿＿
　 　　　／～～～＼　　　　　さぁ姫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ' "´￣ ｀ : ､
　　　／（ ◎）―（◎）＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼　　お茶が入りましたぞ　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::.
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::|　　ありがとう
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::|::::|(●）　（●）|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´ |::::| 　　､ 　 　 |_:::::|:::::|　　ヤルゾー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ iヽ､_ ‐-　　_,.|:｀:|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 　 　 |:::::|:::7 l/'　 ﾞ1::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::|::ｲ./　 ,ィ |:::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::|:,i┴─:|／|::::|::|i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |;'i//|＿_／ 　|l'i,:|::||:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｪf_rｪ｀ﾞ>,　／ﾔ.| |!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //´￣ 　￣Y　　 ﾞ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　旦　　 r_||　 　　　r-‐ﾄ､_　 ヾ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣´

　　 ／￣￣＼
　／　　ノ　ヽ､＼
. |　　 （●）（●）|　　　　（何かを切り出される前に、さっさと帰るか）
. |　　　（＿人_）│
　| 　 　 ｀ ⌒´　 |　　　　王妃様に措かれましては、
　 | 　 　 　 　 　 |
.　 ヽ　　　　　　/　　　　大変お困りのご様子ですが──
　　 ヽ　 　　　/
　　　.> 　　　<
　　　|　　　　 |
　 　 |　　　　 |









.　　　　 !:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::|:|::l|:::::::::::::ll|::::::::::::::::::|||:::::::::::::::::::::::::ｌ
　　　　 |:: ::::::::::::::::: :::::::::::::::::|:|!:lｌ:::::::::::::||l: :::::::::::::::l||::::::|::::::::::::::::::.!
　　　　 |:: ::::::::: ::_l||::::::::::::::::::|ll.l||::＿:::_| ll　:::::::::::::||.!:::::|l:::::!::::::::::::|
　　　　 |: ::::::::: /､ll|::::::::::::::::::|＞|ｧ-､､''ﾐ ￣￣￣〃ﾆ‐く∠!::::::::::::|　　　　　貴僧にわたくしの弁護をお願いしたい
　　　　 |:::::::::::::! /l!|: :::::::::::::::||/;●.c !＼'　　　　'.f{●.!..∨::: :.!::::::|
　　　　 !::::::::::::::!.ｌ.|!|:::::::::::::::::|ヽ:l..≦.ﾉ . '　　　　　.!ic丿 /:::.!:::l:::::f|
　　　　 |:: :::::::: :ヽ.!||: :::::::::: ::|l|　l｀.´ 　　　　　　　　´　 .!:: :|::l||::::ll|
　　　　 |:: :::::::::::: ::||:!: ::::::::: ::||| │　　　　　 　 !　　　　/:::::l!:.!||:::|l|
　　　　,l:: ::::::::::::::::::::::::::::::_::_l:!|| │　　　　　´ 　　　　/.::::::.!|:|.!|:::|l!
　　　　l|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ﾄ､　|　　　 ─‐‐　　 ／.:::::::::i|￣ ￣
　　 　 l|::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::||　 丶、　　　　　 ／ :::::::::::::::||
　　　 !|:: :::::::::: :::/|::::::::::::::::::|.| 、　　.｀ ｰ┬ '´::::::::::::::::::::::::l|
　　　l:!::::::::::::::::/ :l|::::::::::::::::::l |､ 丶、　　/丶、:::::::::::::::::::::::|.!
　　 l:!|::::::::::／::::: !|:::::::::::::::::.! !､ヽ 　＼ l ｉ　　!ヽ:::::: :::::: ::::lｌ|
　　!:|:!:::／'"｀ﾉ ｰ!|: ::::::::::::::::|:.!:::ヽ丶、 ヽ! 　 ! |:､!::::: :ヽ:::|.||
　 !::!'´ノ＞∠: :: :||!::::::::::::::::::.!:|:::::::＼ヽ　.! 　 | .!:(ヽ:::: ::ヽ|､!|
／::￣ｿ '´ 　 ＼::|:l|::::::: ::::::: :|:.!:::::::::::ヽ ヽl 　 |　!::::ヽ:::::::::ヽ:＼

　　　　＿＿
　　 ／ノ　ヽ＼
　／.（○）（○）＼　　　　（クソッ！予想通りとはいえ
　|. u.　（__人__）　|
.　|　　　　　　　　|　　　　　いきなりきたか）
　 |　　　　　　 　|
.　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　 ヽ　　　 　/
　　　/　　　　ヽ
　　　|　　　　　|
　 　 |　 　 . 　 |






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ,,　　、　　　　　　　ｌ
　　　　　　　　 ゝ_　　　 _/　 .. ＞..、　　　　　l
　　　　　　　　　　`''''''‐" 　_ __ ﾆ:＿丶　　 　 1
　　　　　　　/　、　　　　　　＾''''ー ､__　ゝ　　 │
　　　 / . ｌ 丿　　l'"! 、 、　'''-ｰ-､ ´　^ｰ-..､　.
　　　 |　」　|　　|　|| ! 　! ｌ　│　'　　 ,ｒ _..,,　ｆ.
　　　 `、　 '、　ゝ　ﾉ　/ l　..′ ,´　　|　l│l .ｉ　　　　だが、断る
　　　　　　　｀- － ﾞ‐'′　 --"　　,ﾍ ∪ ﾉ l.
　　　 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　´ /
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　 ｀）
　　　　　　　　　　 f　　　　　　　 丿　　 ヽ/
　　　　　　　　　　入 ＿＿＿ -'　　　　　,′
　　　　　　　　　（　V ｖ 　　　 　"‐＿ -'′
　　　　　　　　　　''-二ﾆ -=　　`'`ソ　/
　　　　　　　　　　　 ´　‐‐;ｭ ｀' ､ノ　 /...
　　　　　　　　　　　　 　ニ　　　′　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.
　　　　 丶.._ 　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　｀ﾞ　‐--- ＿＿＿＿-''
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　／￣￣＼
　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼
.　|　（ ●）（● ）　|　　　　　（さぁなんとでも言え
.　|　　（__人__） 　│
　 | 　　｀⌒ ´　 　|　　　　　　誰だって断るに決まってるさ）
.　 | 　 　 　 　 　 |
.　 ヽ　　 　　　　/　　　　　　
　　 ヽ　 　　　 /
　　　>　 　　 <
　　　|　　 　　 |
　 　 |　　　 　 |





　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　.／}＼
　　　　／　,r'"／　 .＼
　　　ハ　/　/ ヽ、　／"i　　　　　（お前には、そもそも人に弁護を頼む資格なんて無いんだ
　　.ｿ ﾉ /　/ （●／ ..,ｨ´　　　　
　　|　 ﾚ' 　 '- '~　 ／..|_　　　　　　場合によっては口汚く罵ってやる）
　　l　　　　 　　 ｔ".,.-┘.)
.　　',　　　　　　 　､-ｰｒ'､
　 　.＼　　　　　　　゛''´.ﾉ
　　　　）　　　　　　／｀´
　　　 /　　　　　／ヽ
　 .　/　　　　／　　│





　　　　　 　 　 　 ／: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : :/.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　': :/ : : : : : : :/: i: :, : : / : : : /: : : : : : : : : :i
　　　 　 　 　 : /: : : : :ｨ :./ : :.i: i : : ｉ: : : : :i : :/ : : ｉ : : : :|　　　　暴君の娘は弁護できないと
　　　　　　　 |/ : : : /: : / : : : : i.: :/{.: :/ｉ: :i ://|: : j: : : !::!
　 　 　 　 　 |/: : : /: :./: : : : : :i:::/7ﾊ/ノノｊ/:/_|:./ }: :/:ｉ:|　　　　そういうことですか？
　　　　　　 /: : : :/: : /: : : : i :.:i斥r≧ミ､　　　 ｊ/｣_ｊ:/l/::|
　　　　　　 |: : : : l :./ i : i : i i :.|弋.ﾟ●ｿ`　　　,.≦zﾐ,/: ::!
　　　　　　 !: : : / :/ヽ､: : : i i :.|　 ﾞ¨ ´　　　　'ﾟ●ﾀ/: : : !
　　　　　　,: : :./: /i /i_:_i!:_:_|!i:_i.　　　　　　　{　¨´'i i : : :!
　　　　 　 j: :/ : /: : : |: : : : :.: |　　　 　 　 　 ′ ﾉ: :i:_:i!:｣
　　　　 　,"/: : :｢: : : :| : : : : :.:| ､　　　　-ｰ　 ／: : ｜
　　　　　/: : : : /: : : :.i: i : i : :.!　 　 ､ 　 ｀ .イ: : : : :.|
　　　 　 j: : : : ,'─=ミ:|: : : ｊ : :|　　　 / : : {: i: : i: : : :!
　　　　 j: : : : ﾉ￣￣´i: : : ii: : i　 　 /: : ﾉﾉ八: :ii:: : :|
　　　　 i': : :./　　|　　|: : : ii: |:.!ヽ　｛ ＼／　|: : |: : ||
　　　　 |: : /　 /　　　|i|: : ii: : i＼＼: 　 ＼　!: ||i!: : |
　　　　∠/..._　 　　　 !: : : |: : |　 ＼＼　　＼: |: : : i!
　　　 /　　 　 ｀　　、 .|: : : |: !i|　 　 ＼＼　ヽヽ: : : i!

　　　　　　　 　 　 　 , ｎ　／￣￣＼ .ｎ
　　　　　 　　　　 .　/ / ｊ.´_ノ　 ヽ、u'l lヽ、　　　（どういうことだ
　　　　　 　　　　　/,ｲ /　（○）（○） .ｌ i i i
　　　　　 　 　 　 〈 .ｒ　{u　（__人__）　.i. } } 〉　　　 もしやオプーナのやつが
　　　　　　　　　　', ｉ. 　',　 　｀ ⌒´　/ 　 /
　　　　　　　　　　 .i　 　l.　　　　　　,'　 ./　　　　　ベラベラと全部しゃべりやがったのか？？）
　　　　　　　　　.　 ヽ､_.ｲ、.　　　　人　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 　〈_ノ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　.／
　 　 　　　　　　　　　　　|　 　 . 　 |






　　　　　　　　　　　　　　　 　 ...:::::::::::::::`"::::::::..､
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　 ／／:::::/::::/:::::::::',:::::::::､:::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 /:::/::::::::/:::::/:::::::::::::ﾞ.:::::::::',::::::::ヽヽ.
　　　　　　　　　　　　/:::i::::::::::!:::::::i:::::::::::::::::|:::::::::::i::::::::::ﾞ.::::.
　　　　　　　　　　　 ,:::::i::::::::::|:::::::|:::::::::::::::::::|:::::::::::|:::::::::::ﾔ::i　　　　　　マギステル
　　　　　　　　　　　,::::::i::::::::::|:::::::|::::::::::::::::::::|:::::::::::|::::::::::::|:::::!
　　　　　　　　　 　 i:::::|:::::::::::|:::::::|:::::::::::::::::::::|::::::::::|:::::::::::::|:::::!　　　　　ヤラナイオ・ベトゥーラスでございますね？
　　　　　　　　　　 i:::!::|:::::::::::|r‐-ﾄ､-──‐-!ｨ─:.|:::::::::::::|:::::!.
　　　　　　　 　 　 |::|:::|:::::::::::|!｡●ﾟ !　 　 　 !｡●ﾟ ||:::::::::::::|:::i::!.
　　　　　　　　　　,:::ｲ::|_:::::::::|ﾞ ー "　　　　　`ー:ｲ|::::::::::::::|::::|!:､
　　　　　　　　　　j:::ﾙ:::|::｀:ﾔ. 　　　　　､　　　　 └-‐:=:i"::::|ﾞ::i.
　　　　　　　　　 /::j |::::|:::::::|::.､ 　 　 　 　 　　　　 |:::::::::::|:::::::|ﾔ::i.
　　　　　　　　　 |::'　|:::|::::::::|:::::ヽ.　　 ´　｀　 　 ／|:::::::::::|:::::::| ﾞ::::i
　　　　　　　　　|/　 |:::|::::::::|::::::::::｀ﾄ .　　　 ,. : "|:::j::::::::::::|:::::::|　!:::i
　　　　　　　　　|! 　.|:::|::::::::|:::::,.ｲ､:|　　｀ ´　 ,.ｨﾄ/|::::::::::::|:::::::|　l::::i
　　　　　　　 　 !|　 |::::|::::::::|ｨ"　ﾞ. ﾔ　　　 ／／　|::::::::::::|::::::::|　|::::i
　　　　　　　　 |::!　_!:,.|:::::::::|　　 .i　∨ ／,／　　 |:::::::::::::|ヽﾄ､!　|::::i
　　　　　　　　 |:ｨ´ 　 i:::::::::|　 　 i　　〉.／　　　　|:::::::::::::|　　 ｀ヽ､::!
　　　　　　　　/ .i　　 |:::::::::|　　　 ﾞﾔ／　　　　,/'|:::::::::::::|　　　　 ,ヽ!
　　　　　　　 /　 | 　 |::::::::::|　　　 X　　 　　 /　 |:::::::::::::|　　　 〃　 ﾞ:.
　　　　　　　/　　i　 i::::::::::::|　　／　　　 　 / 　 .|::::::::::::::|　　 /'　　　i ﾞ.
　　　　　　 /　 ! .i　 |:::::::::::|　V　　　　　 / 　 　 |::::::::::::::|　 //　　　 |　ﾞ.

　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　カノン法で教授資格は持ちません、ただの学士です
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　いえ、そんなことはどうでもいい
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 私がヤラナイオ・べトゥーラスなら
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　　いったい何だと言うのですか？
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣





　　　　　 　 　 　 ,..-‐:::::::::::::::::::::::::｀ヽ,__
　　　 　 　 　 ／::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　／::／:::::::::::::／:::::::::::::/:::::､::::::::::::::＼
　　　　　 {::〃:::::::::::::::/:::::::::::::::::/::::::::j::::::::::::::::::::ヽ　　　　　お噂はかねがね伺っておりました
　　　　　 "/::::::::::::::::/::::::::::::／/:::/::/j::::::::::l:::::::::::ﾊ
　　　 　 　 V/::::::://::::::::／ _/__/:/ /::::i::::::l::::::::::::::}.　　　　パリ大学で学ばれた、大変優秀な方だと
　　　　 　 　 ヾV,=-､-‐´　/'=-､`ノ:::::::j::::::l::::::::::::::j　
　　　　　　　　　i!ﾟ●,!　　 ｣゜●｡;'/:::::/::::::::l::::::::::::;′　　　 将来を嘱望され、また婚姻条項の専門家であることも
　　　　　　　　 /|｀ "　 　　｀""´ｲ:::::/::::::::::l:::::::::::/
　　 　 　 　 　 {::､　 　 　 　 ／/::::://:!／:::::::::::::i　　　　.　 すべて存じ上げております
　　　　　 　 　 |::::lヽ.　｀　／／:::::/ｲ::j:::::::::::::::::::;
.　　　　　 　 　 !:::|　{ヽ／／:::::／ナ:/:::::::::::::::::::{
　　　　 　 　 　 !:::!　／::::::::／／￣｀ヽ､:::::::::::::::::､
　　　　　　　 　 V／:／:::::::｀/　 　 ヽ.　 ＼::::::::::::＼ｰ--── '´
　　　　　　　 ／:ィ! ￣ r:77// 　 　 　〉､＿ヽ::::::::::::::｀ヽ､＿_
　 　 　 ／⌒:／　V!　 ´/〃i　　　／　　ヽ.｀ヽ:::::::::＼｀ｰ─-｀ﾆ＝ﾆﾐ､ﾄ､
　　　 /::::/:／　　　V! ///　l!　／　　　　　＼ ､､:::::::::::::｀ヽ､＿　　　　｀ﾞヾヽ､
　　　/::/:/　　　　　.V!/ i　 |i /　　 ／　　　 　 i､ヽ::::::::::::::::::::::::￣::￣￣｀ﾞ`ヾ─-:､..
　　 // !/　　　　　 　 ヽ!　 |i/　 ／ 　 　 　 　　! 〉　＼:::::::::::::::::::::::::＝=ﾄ､:::::::::::::::::::::｀ヽ.
　　 〉'　!|　　　 　 　 　 l　　||　/ 　 　 　 　 　 / .l.､_ 　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ.::::::::::::::::::::＼
　　/:|　|.　　　　　　　　l　　|／　　 　 　 　　/ 　/　 ｀ヽ.　ヽﾄ.:::::::｀ヽ､｀ヽ､.::::::::＼::::::::::::::::::::::＼
　　|::|　|:､　　　　　　　 ヽ／　　　　　　　　/　　/　　　/ 　 ﾞ､　＼::::::::｀ヽ.　｀`ヽ.::ヽ.::::::::::::::::::::::::ヽ
　　|::|　.|::ﾞ､　　　 　 　 ／　　　　　　　　 /　　 /　 　 /　　　ヽ　　＼::::::::::ヽ.　　 ｀､:::::::::::::::::::::::::::::ﾞ.

　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　カニンガム隊長に何を言われたか知りませんが
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　先ほど断ると申し上げたはずで──
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 　,-/　　　 __人〉
　 　/ ./. 　 /　 　 ＼
　 　| / 　 /　 　 　i　＼
　 　|"　 / 　 　 　 | >　 )
　　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 　|　　　　　 　そ ﾉ






　 　 　 　 　 !::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::|:.:::.:::|!:::.:::.:::.:::.:::.|
　　　　　　　l:.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::|.:::.:|ｌ|::.:::.:||:.:::.:::.:::.:::.::.!
　　　　　　　|::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:!l::.:::.:::.:::.:::.:::|.::.::|｣|:.::.::|!L:.__:｣::.::.::.l
　　　　　　　|:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::._:|:|.::.:::.:::.l:::.::.|Ｌ:::｣　￣´　 　ﾊl.:::.:l:.:!　　　オプーナではありません
　　　　　　　|::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:/　|]::.:::.:::.::|:.:::.||　　　 _､　　　{;;;!::.::ｌ|:l
　 　 　 　 　 !.:::.:::.:::.:::.:::.:::..i　/|:!::.:::.:::.:|::.:::l|l　ミ＝'"　　　'V:.::l.|:!|　　　 ヤラナイコに聞きました
　 　 　 　 　 |::.:::.:::.:::.:::.::: 八ヽ.||.:::.:::.:::|.:::.:l||　　 　 　 　 　 ヽ川
　　　　 　 　 |.:::.:::.:::.:::.:::.,':.:::.＼l|::.|::.:::.|!::.::||　　　　 　 　 r '´
　　　　　　　 |::.:::.:::.:::.:::.:i::.:::.:::.:::|.:.!:::.:::|L::」|　　　　　 ‐ｾ′
　　　　　　　 |.:::.:::.:::.:::.:::|.:::.:::.:::.:|:.|:.:::.::||　　　 　 　 　 /|
　　　　 　 　 !::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::: |.:|:::.:::.|　 えﾆ_ー‐一1|:!
　　 　 　 　 ,':.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::./|:::!:.:::.::| /、 ＼｀`ヽ.:/ !|

　　 　 ＿＿
..:...::.／:..:..:..::＼.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..::..:..:..::::...:.....
.::.／.:..:.._ ノ::::..:..＼.:..:...::.:..:..::::....:::..:..::::..:.:..:....
:..|:::.... 　（ ○）（○）.::..:..:..:..::::..:..::.:..:...::...::::..:.:..:....
.: |:::....　u　（__人__）.::..:..:..:………。..:.::..:.:..:....
::. |::u:.　　　 (.::..:..:..::::..:...:..::::::::..:..::.:...:..::::..:..::.::..:....
.::. |:::.....u　　｀ ⌒´ﾉ.::..:...:..::::..:..::.:...:..::::..:...:....
::..:.ヽ:::.....　　　　 }.::..:..:..:..::::..:..::..::::..:..::.:..:...::..:....
.::..:...ヽ::.....　　　ノ　　　　　　 　 ＼
::..:..:..:/::.. 　 く　　＼　　　　　　　　＼
.::..:..: |::...　　　＼　　＼　　　　　　　　＼
::..:..:..:|:::.....　　|ヽ、二⌒)､　　 　 　 　 　 ＼





　　　　　 　 　 　 ／: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : :/.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　': :/ : : : : : : :/: i: :, : : / : : : /: : : : : : : : : :i
　　　 　 　 　 : /: : : : :ｨ :./ : :.i: i : : ｉ: : : : :i : :/ : : ｉ : : : :|　　　　彼女は、あなたがパリから去ってからしばらく
　　　　　　　 |/ : : : /: : / : : : : i.: :/{.: :/ｉ: :i ://|: : j: : : !::!
　 　 　 　 　 |/: : : /: :./: : : : : :i:::/7ﾊ/ノノｊ/:/_|:./ }: :/:ｉ:|　　　　わたくしのところで侍女をしておりました
　　　　　　 /: : : :/: : /: : : : i :.:i斥r≧ミ､　　　 ｊ/｣_ｊ:/l/::|
　　　　　　 |: : : : l :./ i : i : i i :.|{弋ﾟ:::ソ}`　　　,.≦zﾐ,/: ::!
　　　　　　 !: : : / :/ヽ､: : : i i :.|　 ﾞ¨ ´　　　　弋ﾉﾀ/: : : !
　　　　　　,: : :./: /i /i_:_i!:_:_|!i:_i.　"""　　　　{´¨´'i i : : :!
　　　　 　 j: :/ : /: : : |: : : : :.: |　　　　　　 　 ′ ﾉ: :i:_:i!:｣
　　　　 　,"/: : :｢: : : :| : : : : :.:| ､　　　　｀　　 ／: : ｜
　　　　　/: : : : /: : : :.i: i : i : :.!　 　 ､ 　 　 イ: : : : :.|
　　　 　 j: : : : ,'─=ミ:|: : : ｊ : :|　　　 / : : {: i: : i: : : :!
　　　　 j: : : : ﾉ￣￣´i: : : ii: : i　 　 /: : ﾉﾉ八: :ii:: : :|
　　　　 i': : :./　　|　　|: : : ii: |:.!ヽ　｛ ＼／　|: : |: : ||
　　　　 |: : /　 /　　　|i|: : ii: : i＼＼: 　 ＼　!: ||i!: : |
　　　　∠/..._　 　　　 !: : : |: : |　 ＼＼　　＼: |: : : i!
　　　 /　　 　 ｀　　、 .|: : : |: !i|　 　 ＼＼　ヽヽ: : : i!

　　　　　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !
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　　　　　　 　 ／/l:::::::::::::::::::::|.|.|:::::j | | !::::::::::::: !,!|::::::::|:||:::::::::::::::::::::l　　　　ヤラナイコは、いつも貴僧のことばかり
　　　　　　 ／／/l ::::r┐::::::,j !ｲﾆ |_|､! |l_＿_l ll ｨ--,ﾆ,┐::::::::::l !:::: !
　　　　 .／／／/l::::::|,!.|::::::::l'l　 ＿__　　 　 　 　　,_＿ 　||::::::::::| !::::::|　　　話しておりましたよ
　　　／ ／./. //l::::::::|亅::::::|.|.,-=＝x 　　　　　ｨ＝=ミ/ ||:::::::::|ﾉ::::::::!
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　 ／.／ /　　.l::::::::::::::/|::::::,!,!|:::_,ノ|　｀`ｰ---‐'"　 ト_ ::::::l !::::::::|l:::|l::::| !l
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　　　　　 __／　　　　　　　　　　　　 ＼　ﾔﾗﾅｲｺ…
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　　　　|.　　 　　　　　　,(⌒(○)ヽ 　 　|　ﾄﾞｳｼﾃｼﾝﾃﾞｼﾏｯﾀﾀﾞﾛ…
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　　　　　　　　 ,⌒ﾊ　　　　　　　　　　　　　,ﾊ⌒　、
　　　　　　　 ,'...::::::ヽ、,_r　-　－¨⌒`へ　_,、_-_:.:::ヽ
　　　　　　　ﾉ....:::::::.ｨ〃:::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ヽ`ヽ::::::::ﾊ　　　　　　ねぇねぇ聞いてよ
　　　　　　i...:::ｨ::::∧::::::::　　::´::::,::::ﾊ:::::::::::::::::ヽ ´丶/:i
　　　　　 ﾄ..:::/::/::|/:::　　:/´:::::::::ﾒ:/ヽ:::i::::::: :ゝ:::ヽy::::i　　　　　　八百屋のおばさんたら、
　　　　　ﾙ.:::ﾉ::::ﾘ/:::/:::::/:::/l/::::::/|　l:::::l::::::::::::丶::ヽ::ﾘ
　　　　　{　/jYyﾉ::/::::ｲ::::/::l::::::/|/　l:::/l:::/l::::::::i:::::l:::〈　　　　　　 「カノン法の婚姻に関する一考察」なんて
　　　　　 ）　　　|/|/:::;/l;::/.:::l/ 　　 l:/ ,l;/ !:::::::l::::l ﾙﾘ:::、
　　　　　　　　　 　 ﾚ::l;::/.ﾚl/.,　　　l/_, l;_　l:::,:/:::l:!　　 ヽ）　　　　あなたの2番目の論文の題名も、そらで言えるのよ
　　　　　　　　　 　 l/∧, "￣``　 　 "￣``ﾚ::i::l:::l
　　　ｆﾍ　　　　,ｨｧ_ |:::::⊂⊃　　　　　　⊂⊃:l::::l:/　　　　　　　　　
　　.ｲ ） ,彡 ／)ﾉﾉ::|/::::.｀ﾄ.　　 r‐‐ｧ　　 ,':::/|::::i:|
ｼ　| } ヽ、 /＾) l/ ,､,':::::i::::::ｌ:`r　、_　 イ/::::/:::|::::i:|
　　ﾍ ヽ、/　′}/ /::::::l/:l;;;l:::l　　　　　|l::从:::ﾉｌ::.:.V
　　　∨,/　ヽ 　 /;;;;;;::l:/l/l::{ヾ、　　　　ｿ/￣/'ヽ、ヽ
　　　 { {　　　} /ヽｨ-‐/　　ゞ　ヽ　　　ｲ/　　　　／ヽ
　　　　ﾉ　 　 /::::::::|ゝ＼　 ﾞ⌒`Ｖ＾¨＾Ｖ⌒"　　/　i/　',






　　/: :ヽ　　 ,.-‐' ´フ^ヽ,｀イ´ヽ,.ﾍ ／｀ｌ
.　/: : :. :!／: : : ／: : : : : ,: : : ,:ﾊ´: : :ヾ l､
/￣: :､,/: : : : :/: : : : : /:/: : :,' ', ∧l: : ｀ ﾍ　　　　　　　　　　　　　さすが、カルチェ・ラタンの八百屋さんは
:.:. : : .:/｀`; : :/: : : : : ,': :ｌ: l lﾞ‐-‐ | l: :: :: : ',
: : : :..,'.: : : : :,'.: : : : :, l ,斗ト|　　　ﾄ-、l:,: :ﾊ　　　　　　　　　　　　一味違うなぁって思ったら、
:: : : {｀'; : : : |: : : : : l |: :ﾊ ﾊ|　　　ﾘ |. l | : :l|
: : : :ト- ､_:.:.|l : : : : l |　| '-' '　　　'　|/r',' 乂　　　　　　　　　　　　ヤラナイコちゃんが百遍も繰り返したからじゃないの
:./: : l: :ヽ: :｀ﾊ: : :ｨ/|r￣￣　 　　'￣r::ﾉl:ﾉ　ヽ
ﾊ: :,/ l : : !ﾍ:γ|∨:| ＝≡≡　　≡≡l |/　 　 ゝ　　　　　　　　　　だって
丿/　 l,: : /ヽ乂', ＾|U　　　　　｀ 　　',!γＹ⌒ヽ
: / 　　i.,':::::/lﾊ .､', |　　　　(二つ _ー (　　　ﾉ ）　　　　　　　　　　私って意外とお喋りなのよね
（　 　 ,'::,':/ﾊｌ,'-‐ヽ|ｨ｀ﾆ､r‐､‐ T´|　　ゝ、＿ノ
　　　/: : /ﾉ ﾚヾ,　 | ',.=ﾆ|　 /ｽ|丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲｶﾞｲｯﾃﾚﾍﾞﾙｼﾞｬﾅｲﾀﾞﾛw＞ﾔﾗ
　　 ,'.: :/ﾉ /　｀ '、　',　　| // ﾊl
　 _ﾉ:/（　/　　　',｀ヽ､ﾄ'/ﾚ'/ 　 |　　ﾅﾆｦ～


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　　　 　 　 _,. -┬ ｆﾆト､
　 　 　 r'´　､r　|　| ,.L |
　 　 　 |　　 （_ノ　j {.　'､＼
　 　 　 |　　　 }‐イ-上　〉. ＼　　　　く・・・
　 　 　 |　 　 ﾉ´　　 　 /)ﾟo　|
　　　 　i　　　 　 ｒ‐‐人__）　.|　　　　ヤラナイコォ　会いてぇよー
　　　　　ヽ　　 .ノ　｀ ⌒´ .　|
　　　　　　i　　!,　　　　 　　ﾉ
　　　　　　.',　　ヽ、　.　 　/
　　　　　 　 ＼　 . 　　　　ヽ、
　　　　　　　　 ＼ 　　　　　|.i
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　　　　　　　　　　　　　　　＿））
　　　　　　　　／￣￣＼　 ￣
　　　　　　 ／　　　　　　＼ﾀﾞｯ
　　　　　　 |　 　　　　　　　|　　　　　　　　すみませんが今日はここで
　　　　　 .　|　　　　　　　　 |
　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　失礼させていただきます
　　　　　 .　 |　　　　　　　 }
　　　　　 .　 ヽ　　　　　 　 }
　　　,,.. ．-‐' 　　　　　　　　＼
　 <"　　 ,__,,_　　　　 　　　 　 ＼
　　ヽヾ丿　　|　 　 　　　　　 i　　ヽ
　　　 ヽ＆　　|　　　　　　 　 |　　　ヽ
　　　　　　　　 |, ,_　 　 　　　 i''ヽ、　 )
　　　　　　　　 i　　　　　　 　, -ii、^ﾞ''"
　　　　　　　　 |　　　 へ　 i　　　 i
　　　　　　　　.|　　 /　　＼|　　　 |　.
　　　　　　　　|　　/　 　 　 |　　　 |　.
　　　　　　　　|　 /　　　　　｀--- ´

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／ノΞΞヽ＼　　　　　　あ、ちょっと！
　　　／（ ◎）―（◎）＼
　 ／:::::（ （（__人__）））::: ＼　　　　話がまだ──
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　 　 |
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／






.　　　　 !:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::|:|::l|:::::::::::::ll|::::::::::::::::::|||:::::::::::::::::::::::::ｌ
　　　　 |:: ::::::::::::::::: :::::::::::::::::|:|!:lｌ:::::::::::::||l: :::::::::::::::l||::::::|::::::::::::::::::.!
　　　　 |:: ::::::::: ::_l||::::::::::::::::::|ll.l||::＿:::_| ll　:::::::::::::||.!:::::|l:::::!::::::::::::|
　　　　 |: ::::::::: /､ll|::::::::::::::::::|l.l|ゞ=≠ミ､￣￣￣y,ｨ=ミ L;:!::::::::::::|　　　　いいのです、ヤルゾー
　　　　 |:::::::::::::! /l!|: :::::::::::::::|l.l|`ち少j　　　　　 {ん::〉/}:::::: :.!::::::|
　　　　 !::::::::::::::!.ｌ.|!|:::::::::::::::::|.l.l| 弋zン　　　　 　ら;/ 　!::::.!:::l:::::f|　　　　彼にも心を整理する時間が
　　　　 |:: :::::::: :ヽ.!||: :::::::::: ::|l!　l　　　　　　　　　　 　 !::: :|::l||::::ll|
　　　　 |:: :::::::::::: ::||:!: ::::::::: ::||| │″″　　 　!　″″/:::::l!:.!||:::|l|　　　　必要なのですから・・・
　　　　,l:: ::::::::::::::::::::::::::::::_::_l:!|| │　　　　　´　　 　 ./.::::::.!|:|.!|:::|l!
　　　　l|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ﾄ､　|　　　 ─‐‐　　 ／.:::::::::i|￣ ￣
　　 　 l|::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::||　 丶、　　　　　 ／ :::::::::::::::||
　　　 !|:: :::::::::: :::/|::::::::::::::::::|.| 、　　.｀ ｰ┬ '´::::::::::::::::::::::::l|
　　　l:!::::::::::::::::/ :l|::::::::::::::::::l |､ 丶、　　/丶、:::::::::::::::::::::::|.!
　　 l:!|::::::::::／::::: !|:::::::::::::::::.! !､ヽ 　＼ l ｉ　　!ヽ:::::: :::::: ::::lｌ|
　　!:|:!:::／'"｀ﾉ ｰ!|: ::::::::::::::::|:.!:::ヽ丶、 ヽ! 　 ! |:､!::::: :ヽ:::|.||

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ...:::::"::::::::､::::::::::::｀::´｀::::.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .::;"::::::::::/:::::::::ヽ:::::::::::::::::::､::::｀ヽ､.
　　　　　　　　　　　　　　　 ./::／::::::::::/::::::::::::::::!:::::::::::::::::::',:::::',::::::ﾞ:::.
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　　　　　　　　　　　　　　///::::::::::::::/!::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|::::::::',:::::::::',
　　　　　　　　　　　　　/://::::::::::::::::i.|::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::|::::::::i::::::::::',　　　　（ヤラナイコ、あなたのおっしゃる通りあの方は
　　　　　　　　　　　　 /:ｲ:|:::::::::::::::::| |:::::::::::_,:-'＜:::::::::::::::::::::::|::::::::|::::::::::|
　　　　　　　　　　　　/:,j:::|:::::::::::::::::| |_,:ｨ"i|ﾟ● 。|:::::::::::::::::::::::|::::::::|::::::::::!.　　　　瞳の中に情熱の炎を滾らせておりました
　　　　　　　　　　 　 ,:/|:::|:::::,ｨ､ｨ=:､　　　 ゝ=＝'|:::::::::::::_,:ｨ'"´:::::::|:::::::::j:!
　　　　　　　　　　　 i::! |:::l／:::::ﾞ'●｡;　　　　　　 |:,:ｨｉ|イ::::::::::::::::::::|:::::::::ﾄ:i　　　　今はまだ小さくとも、
　　　　　　　　　　　 i::| ﾔ::::／j::::iゝ"　　　　 　 　 　 |::::::::::::::::::::::::i:::::::/ ﾞi:!
　　　　　　　　　　 　 !| .V´　/::::::､丶　 _ 　　　　　　|:::::::::::::::::::::::|:::::::j 　 ||　　.　いずれ大きくなればあるいは・・・・・）
　　　　　　　　　　　　ﾞi　　 /::::::::::::＼´　　　　　　　.:!::::::::::::::::::::::|:::::::i　　 i|
.　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::::::ヽ､　　　 　 ´ i::::::::::::::::::::::|::::::::|　　j::|
:::｀::-..___　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::`=r´､ﾔ　,i::::::::::::::::::::::|:::::::::|　　j:'
::::::::::::::::::｀:::丶､........ｨ"::::::::::::::::::::::,ﾆ─- ﾄ､/　`ヽ＼|::::::::::::::::::::::ﾄ､::::::|　 /ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／- 　　　　`ヽ.　 .｀ﾞ/:::::::::::::::::::::||　ﾄ､|＿ﾘ__
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ﾉ　　､　　　　　 ＼ ./::::::::::::::::::::::ﾙ　　.i　　 ヽヽ
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￣二≧─ ‐::::::::::::ｲ.／　　　　　　　ﾄ.∨　　　/::::::::::::::::::::/　｀|　　　 |i　　　 ∨ﾞ.
￣::::::::::::::::::::::::::::/／　　　　　　　　　∨.　　 /::::::::::::::::::::/　　,!　　　 |　　　 　',　ﾞ.
::::::::::::::::::::::::::::／/　　　　　　　　　　　∨.　 /:::::::::::::::::::/∨　/　　　 j　　　　　i　 ﾞ.




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　　　┌──────────────────── ──　─
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　　　└── ──　─



　　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┓
　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃
　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一時閉廷　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 ┃
　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃
　　　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┛

次回予告

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　　　　　　　　　　　 　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　　　　　　　　　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|　　　　　　　　　　　　　　　被告人に処女検査を要求します！
　 　 　　　　　　　　|::::::::ゝ　⌒　　⌒　|
　　　　　　　　　　　|::::::（ （ ●） 　（●）|
　　　　　,...-',,⌒ゞ（@　 ::::⌒（__人__）⌒)::::::::.ヽ､
　　　　/::／..::::::::::::..ヽl_　　 　|r┬-| 　/ｖ':::::::::::ﾉ::_;;:::::j,ト､
　　　/:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ 　　 `ー'´　.,ﾍ:::::;::::::/￣　ﾞ''ﾍｭ_ﾉ
　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､　　　　 ／:>:l/:::／
　 ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.|／　_ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿　　＿
　 }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐ 'ﾞ　　　　　　　　 　 ／/ 　 ヽ
　「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf　　　　 ヽ　　　 　 　 l /　　　 l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'"　　　　　　＼___　　　　　　 　/
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／　l　　　　　　　　　 ＼X=-､,,＿_／
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::|　|　　ﾉ　　　　 ` ､ 　　　　 ヽ ,ﾍ./
:::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::|　l　i´　　　　　　　` ､　　　 ﾉ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::|　|　|　　　　､　　　　　`'rイ　 ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::|　l＼ 　　　　 `=､.._＿,ノ　 ￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/　 |　ヽ､＿　　　　ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|　 ＼:!`ｰ､ 　,,=''::::｀､'‐-'ﾞ





　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　ノ^,　 ^ヽ　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もちろん王妃様とて公開検査ですよ？
　　　|::::::（ （(・）　（（・）　|
　 　（@　 ::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だって結婚の事実が本当なら、
　　　 |　　　　　|r┬-|　 |
　 　　＼ 　　 　 `ー'´ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 皆さん処女かどうか一目でわかるじゃないですか
　,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.ｹﾞｯﾍｯﾍ
　:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ
　　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i





　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : :/.' : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　': :/ : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　 　 　 　 : /: : : : :ｨ :./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 |/ : : : /: : / : : :.i: :, : : / : : : /: : : : : : : : : :i
　 　 　 　 　 |/: : : /: :./.: : : :.:i: i : : ｉ: : : : :i : :/ : : ｉ : : : :|
　　　　　　 /: : : :/: : /: : : : i :.: i.: :/{.: :/ｉ: :i ://|: : j: : : !::!
　　　　　　 |: : : : l :./ : : : : : : :.:ｉ::/7ﾊ/ノノｊ/:/_|:./ }: :/:ｉ:|
　　　　　　 !: : : / :/:.: : : : :.:i :..:i 　 ii　 　 　 　 ｊ/｣_ｊ:/l/::|
　　　　　　,: : :./: /ヽ: i : i : i i :.|.　 ii　　　 　 {　　 'i i: :.:.:l
　　　　 　 j: :/ : / ｉ.:ヽ､: : : i i :.|　 ij　　 　 　 ′ ﾉ: :i: : : !
　　　　 　,"/: : :｢:.:ｉ.:/i_:_i!:_:_|!i:_i、 ;!　 　-ｰ　 ／: : ｜:.: :!
　　　　　/: : : : /: : : :.i: i : i : :.!　　。､ 　 ｀ .イ: : : : :.|:_:i!:｣
　　　 　 j: : : : ,'─=ミ:|: : : ｊ : :|　　 　/ : : {: i: : i: : : :!
　　　　 j: : : : ﾉ￣￣´i: : : ii: : i　 　 /: : ﾉﾉ八: :ii:: : :|
　　　　 i': : :./　　|　　|: : : ii: |:.!ヽ　｛ ＼／　|: : |: : ||
　　　　 |: : /　 /　　　|i|: : ii: : i＼＼: 　 ＼　!: ||i!: : |


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とうとう最大のピンチを迎える、王妃キルコ

果たしてヤラナイオは過去の因縁を断ち切り、彼女の求めに手を挿し出すことが出来るのか



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　　（俺はどうしたらいい？ヤラナイコ・・・）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　 （__人__）　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ　⊂二二￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　 ⊂、'　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　＼＿, ｀7　　/
　　　　　　　　　　　　　/　　　　へ　　　　 ＼　!/　　/
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　＼　　　　Υ　　/
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　 ＼　　　　　/＼
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　/ ＼＿_／.,,_r ヽ、
　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 _,,＿_|'"´　　　　　 ﾚi　 }
　　　　　　　　　　　　|　　　｀'"´　　　｀¨ー､　　　 　/ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　}ィ 　 　´/
　　　　　　　　　　 ／＼＿＿＿,,.._7 　　　/::/　　 , '
　　　　　　　　　 /::::::::::::::/::::::::::::::::{ 　　　/::/　　/:
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　　　　　　　　　 |:::::::::::::::|::::::::::::::::/ 　 /:::（　　　 ヽ、
　　　　　　　　　 |:::::::::::::/::::::::::::::/　　 {,_:::::::｀ヽ、＿_,,ゝ
　　　　　　　　　/:::::::::::::|:::::::::::::（＿ 　 　｀¨つ:::::::::::::::
　　　　　　　　　|::::::::::::::::＼:::::::::::::::::｀¨ー-'"::::::::
　　　　　　　　　　　　　::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::









　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次回第1章最終話　　「新弁護士」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お楽しみに










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