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　　　　　　　　　　　　　　　～ １９１０年７月、ガルミッシュ ～





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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　シュトラウスの下へ、『薔薇の騎士』について幾つか説明する内容の手紙が、ホフマンスタールより届けられた 　  │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　その、７月１２日付けの手紙の中で ホフマンスタールは、ゾフィーの設定について、このように述べている　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.．''"　　　　　　　,.．イ"　　　　　　　　 =彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} 　 　 ,.．''"　　 　 　 　 ,.．彡'　　　　　　　　　　　 ジ"
　･･･第二章を読めば、ゾフィーの人間性と口のききようが、 　 　 　 　 j.! ,．'"　　　　　　　,．イ"　　　　　　　　　　　 　 ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,..ｲj/,:　　　　　　,.．彡"　　　　　　　　　　　　　,．'"
　本来ナイーヴなものであり、これを土台としてその上に　 　 　 ,．‐'" 　 j!　　 　 ,．イ"　　　　　　　　　　 　 　 ,.．'ﾞ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,イ　　　　　{!　 ,．彡'　　　　　　　　　　　　_,.．彡"
　一部は彼女が修道院で覚えた、一部は父親の語る　　 ,ｨ"　　　　　　,.．彡"　　　　　　　　　 _,.．-''"´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/　　　　　 ,.．才　　　　　　　　　 ,.．彡´￣￣￣￣
　この階級独特の用語を、しっかり我がものと　　　　 .,:′　　　,.ィ,.イ　　　　　　　　 ,.．''"
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ⌒V　　　,.ィ,.イ 　 　 　 ,ゞ、,.．:'ﾞ'"￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　することもなく語り口の中に取り混ぜて　 　 　 　 　.{　,.ィ,.イ　　　　 ,.ｨfチ｀ﾞ"
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ _ミﾞヾ彡ｨ;",.イ　　_ ,.ィ彡ヘ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　いることに、きっと気付いたことでしょう。　=彡ィ",.イミ≦チ=彡'　　　　　　　彼女がきれいな気の良い、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,.ｲ ,.ィ彡 ".:ﾞミ辷彡￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.ィ".．イ彡ｨ''⌒ﾞミイ　　　　　 しかしどこにでもいるような平凡な娘
￣￣￣￣￣￣￣￣　 .／￣￣＼ . ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　 　 　 　 　 ..／ 　 　 　:::::＼　　　　　　だということ、それがまさにこのドラマの眼目なのです。･･･
￣￣￣￣￣￣￣　 |'__, 　 　 　 ::::::::|　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　((　　＼.....:::::::::　:::,／
￣￣.ｶﾘｶﾘ…　　/))　 ／　　 　 　ヽ.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　./⌒|￣　__,　 　 　　 i
￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |　　　　　　|.￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣／　　　　 ノ
　　　　　　 　 　 　 　 .|　　_／￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　 |　　|￣|￣|￣
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※『リヒャルト･シュトラウス/ホーフマンスタール往復書簡全集』 ヴィリー･シュー（編）中島悠爾（訳） 音楽之友社刊
　 より抜粋
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　　　　　　　　　　　　　　 　　/　 i　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　 i!　　　　／　　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ､　_,ﾞ,　　／　　　　　 '´￣`　　　`―- |
　　　　　　　 _　　　　　　　　　 ｆ´　 i　 |　　　　　　::;;（●　） 　 （●　）　　　　　　　 「語り口の本当の魅力、そしてまた
　　　　　　　i　｀丶､　　　　　　 ﾄ-' _〉　|　　　　　　　 ´"''"　　,　"''"ヽ　　　　　　　　人間性の強力な魅力は
　　　　　　　 `､_　　｀,ｰ- ､_＿_ﾉ￣:::人ヽ　　　　　　　┬ｧ―- .._ 　　|
　　　　　　　　　｀ ｰ' ､_,　ﾉ::::i　 ｀`´ 　 ヽ｀Tｰ-- ､_　　（　　 　/　　 /　　　　　　　　 元帥夫人
　　　　　　　　　　　　 冫ー'"　　 __／　i､ ヽ　　　 ｀!`!　￣￣　　／
　　　　　　　　　　 _,ｨﾞ´ヽ　　／￣〃／　 ヽ､!!　　 /　i　ヽ｀ヽ´ｨ　　　　　　　　　　　にこそ求められるべきものなのです」
　　　　　 　 _, - '´　 ｀i_ノ 　 !　　i i!/　　　 /´｀=-､i_＿i　　ゝ-〈i ﾄ､
　　　　.　ｬ'´_＿,ノｰ弋〉-､i /　　 ｙ´　　 　 i::::i´f　　　　） 人__ﾂi ヾi＼
　　　　　 ｀´　　　　 冫ヽ/〈_＿, -'ｰｧ-‐‐r'´Ｔ`亠‐ｒ‐‐'ﾞi´ /:::::i`!　i_i　.＼
　　　　　　　　　　.／　,ｲ_ -`ｰ‐‐'´　　／　./　　　 i! 　 i'´::::::::i!'ｰ<´　　 冫､
　　　　　　　　 .／　ﾉ´ `ｰ‐‐t‐‐--‐'´　 ／　　　　 ヽ　 ﾄ､____冫 /__　　/　 !
　　　　　　　　 ｀ｰ'´　　　　　 ｀`ｰ--‐t'´､_　　　 　　 ヽ ヽ　 ./　/　 ｀`/　　i
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）_ =＝＝＼
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　「元帥夫人は、オックスとカンカンの間にあって、常に優位」　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　「これらの主要人物たちに比べれば、ゾフィーは はっきりと一段下」　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　ホフマンスタールは、ゾフィーや他人物についての位置関係を、こう 述べている　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　＿,ﾉ　　⌒　＼　　　　　　　　　　　ゾフィーは修道院を出たばかりの おぼこ娘で、
　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 （●） 　（●） 　 ＼　　　　　　　　　人生経験といえるようなものは
　　　　　　　　　　　　　　 ｜　　　　　､　´　　 　 　 |　　(( ∩))　　　 まだ積んでいませんからね。
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　　 　 ￣￣　　　／　　　 （　⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　＼




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　 自己を確立してませんから、例えるなら
　　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　　 修道院と父親からキャラを借りてる存在
　　　　　　　　　　　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　 　 ' 　　　　 |　　　　　　　　と言えるんじゃないでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　⌒　　　／
. 　　　　　　　　　　　　 　/⌒ヽ　 　　　 　 　ｨヽ
　　　　　　　　　　　　　 / 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　　　　　　　　　　 ./　 　 ／　r─--⊃、 　|　　　　　　　　　･･･ドラマを進める上において、元帥夫人や
　　　　　　　　　　　　 |　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|　　　　　　　　　オクタヴィアン、オックス男爵よりも下位なんです

.

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│ 　 修道院の教え、父の教え に、まだ疑念を抱かない娘、ゾフィー　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　 　 　 　 　 /　　 {　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : ヽ　 | 　 ‘，
　　　　　　　　　　 　 {ｖ′　,ノ　 .´: : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : |: : : : : : : ‘，＼ 　 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ∧、__i　　/: : : : : : : :／ : : : : : : : : : | : : : : : : |: : : : : : : : ‘， }　　　 ＼
　　　　　　　　 　 　 ´￣＼}__,/___/＿__／: : : : : : : : |: : : :|: : : : :./∧: : : : : : : : :.'　＼―--　＼
　　　　　　　　　 (　　　　 / 7''￢――: : : :／: : : : /: : : : ′: : ://　‘，: :|: : : : : :|　　}
　　　　　　　　　　＼______{__ｉ___/＿／ : ／: : : : : :/ : : :.:/ : : : //　 　 '.: :|: : : : : :|　 〈
　　　　　　　　　　　　￣７¨Ｔ Ｔ￢―／／ : : : : //: : :／′: ://　　　　ｉ:.|: : : : : :|　　}
　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　 |: :|: : ／／: ／: : ／/／　/: : ／/　　　　　|/: : : :.:.| | 　 ′
　　　　　　 　 　 　 　 　 〉　|: :l／／: :イ　　　　　 　 /:.／ 　 　 　 　 　 |: : : : : | |　〈
　　　　　　　　　　 　 　 {　 :レ／ : : : : 从 　 　 　 　／　　　　　 　 　 丿: /.: :/|/ 　:}
　　　　　　　　　　　 　 ∧ノｨ: |ｉ: : : : : : |　　　 　 　 　　　　　　　 　 　 / /.: :/　 　 ∧
　　　　　　　　　 　 　 / : 〉｜八: : : : :八　　 　 　 　 　 　　　　 　 　 / ｲ : /　　　｜:‘，
　 　 　 　 　 　 　 　 /: : (　 / 　＼: : : : :＼　　　　　　　　　　　　　 　 /: :/　　 　 ﾉ.: : ‘，
　　　　　　　　　 　 /: : : :〉　　　〈 : ＼: : ｀ﾄﾐ　　　　　　　 　 　 　　 ／l :/:〉 　　 (: : : : : ‘，
　　　　　　 　 　 ／: : : :/　 　 　 } : : : ＼ ( : ＞._　　　　　　　　 _イ: : :|/.:{　　　　}: : : : : : :＼
.　　　　　　　 ／: : : : : :{　　　 ノ＼/＼ : :＼: :/　|｀　 　__　 　´|>}: : : : /＾〉　 　 〈: : : : : : : : : ＼
.　 　 　 　 ／: : : : : : : : 〉　　〈／＾>＼ﾉ＼―'　　＼＿　　 __／　`ー=^〉 ヽ 　 　 }: : : : : : : : : : : ＼
　　　　 ／: : : : : : : : : : {　　 /:::::::::_］ ‘,　く 　 ／￣￣ ｀Y´二二＼　　|　 { 　 　〈＼ : : : : : : : : : : : ＼
　 　 ／ : : : : : . : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .: : : ＼
　 ／: : : : : : . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .: : : : ＼
／: : : : : : : : . : :「･･･彼女たちは今日の娘以上に娘であり、今日の娘たちほど女になって　: : .: : : : :
: : : : : : : : : : . : : いなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : . : : : : :
: : : : : : : : : : . : : ガラス張りの家で人工的に過度に温められた雰囲気に包まれ、少しでも : : .: : : : : : :
: : : : : : : : : : . : : 悪い風に当たらないように守られ育てられる温室植物のエキゾティックな : : .: : : : : :
: : : : : : : : : : . : : 繊細さに似たものを、彼女たちは身に具えていたのであった。･･･」　　　　: : . :.＼: : : :
: : : : : : : : : : . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : . : : : ＼: :
　　　　　　　　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :

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※ 「」内は、『昨日の世界』（シュテファン・ツヴァイク（著）原田義人（訳）みすず書房 刊行）より抜粋
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　自ら積極的には動かないため、ドラマの進行に強くは働きかけない娘、ゾフィー　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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.　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼　　　　　　　　　　 　 ┌───────────────────────┐
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ.　 　 　 fＹ´） 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',　　　　|／　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !　　　　　 　 　 　 │　　ゆえに、オックス男爵の下品なプロポーズにも　　　  │
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　　 　 　 　 　 　 │　　最初の段階では、はっきりとは拒絶を表明しない　　 │
　　　|: : |: : : : /!/　　　| :/　|:./　　 Ｖ: |.: : : | V 　 　 　 . ／　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　＜ : ｣_: : / 〈　　 　.|/　　ﾚ　 　　|:./ヽ: : |　　　 　 ／　　　　ノ│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　＜:: |. 小{　　＿__ ｨ　　　 ､ .,_ 　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　...／　　　 ／ヽ./└───────────────────────┘
　　　厶ﾍ　ﾊ　　`¨ ¨ ´　　 ､　`¨¨´　{ﾊ/　V...／ :::　:　　ｒ'　 〆 ソ　　　　／　　　　　　　　ｉ ＼
　　　　　 ＼_!　　:::::::::　　　, 〉 　:::::: 　! 　 .／　 ::: : .::::／　　 ／　　　　/ 　　　　　/　　　　 ｉ　　ヽ
　　　　　　　 ヽ.　　　 　　 ｒ;２ 　 　.／　　 ー=ﾆﾆ>:::/　ｖ/, /::　　　　/　　　　　 ./　　 / /　ｉ.　　 `,
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 ヽﾌ　　／　　　　　　 　 |Ｖ　"ｧ‐/:::　　　 /:　　　　 .:／　.:/ｲ ./:　 ｉ::　　 ｉ ｌ
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ 　_　 .ィ ´　　　　　　　　　.ｌ ::）　ｉ　|::::　　 ｉ /::......:::::::／　::／ / /:　//:ｉ::　ｉ　ｉ: ｌ
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　　 　 　 　 .ｌ :（　　　|::::　:ｉ :ｉ Ｌ ...::::／　 ／ ''ﾌ／/ / ハ:ｉ: :ｉ　:ｉ ｉ|
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､　　 　 .ｌ　:ﾉ 、ｉ , ｌ:::::　ｉ | :|　　　　　　　 ﾉ´ / / >く. |:　ｉ:　ｉ ﾘ
::::::::::::::/:::::::::∧　　　　/二＼　|::::::ヽ::::::::::::＼ . .ｌ　ｉ:）ﾄ‐ ‐ ヽ::::. ｉ ｌ :ｌ　　　　　　　 ／／/ﾊｭ､_> /　ﾉ
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ　 /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::　ｌ ｉ ｉ(　 小　 ヽ:::::ｉ ｌ ヽ 　　　　 ／ "　ノ,　.ｱ/:/:／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ ｉ　ｉ ）　　　　 へ::ﾍ　　　　　　　　　　i　　{/／|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ :ｉ　ｉ.（　　　　 ハ　＼.__ 　　　　　　　 "　 イｉ　 ｌ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ :ｉ　ｉ　.）.ヽｉ ｨ　）::|　＼ 　 　 　 　 　 　 ／/　ｉ:　 ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ :ｉ .:ｉ　.:(　小　 （::｣　　 ｀ ‐ ､_　　 _, イ　 ｲ::　 ｉ:　 ｌ

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　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　　ホフマンスタールの最初の案、初校では･･･　│
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────┘

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　銀の薔薇の使者 オクタヴィアンに後れてファーニナル家を訪れたオックス男爵は　  │
│　　ゾフィーを見て上機嫌のあまり･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘


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　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V　　　　　　「自分専用の馬が厩に欲しいというのなら、まかせなさい！
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／　　　　　　　　　　 それとも犬の方がいいか？」
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､





　　　　　　　 　 ____ ,:
　　　　　 　 ..／:::::::: :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　　 　 ／::::::::::lﾞ:.: |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : !　　　_ ｎ＿ 　　 ｎ 　 　_ ｎ＿ 　　 ｎ 　　　_ｎ_,､　　 ∩　∩
　　　　 ／::::::::::::::,!: : ,,=''".＼: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　　　l ﾘ r┐| . /厶__　 l ﾘ r┐| . /厶__　└i rﾍ〉　 .∪　∪
　　　 /:::::::::::::::::::::ヽ./" _,=､ | :/　|:./,=､ Ｖ: ..|:.: : : | V　　 └1」 L｣ └'^ｰ┘└1」 L｣ └'^ｰ┘（才Ｐ_）　　ｏ　 ｏ
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　　　 ヽ:::::::::::::::::::::l　　 .￣　　　＿　￣　 ﾚ{: :.|ヽ:|
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　　　　　　　 ｀ﾞ''',".ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　　　 (⌒)　　　　└1」 L｣ └'^ｰ┘└1」 L｣ └'^ｰ┘（才Ｐ_）　　ｏ　 ｏ
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　　　　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //､　　ノ__　 |　.|　|　|
　　　　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧.＼､_＞'´　ノ'´ 〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚﾚ
　　　／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´　　 　 ￣｀ー‐---‐‐´

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 気を引こうとして 犬の真似まで始める　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────────┘

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┌─────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 男爵の行動にゾフィーは驚き、後ずさるが･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────┘


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　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　 ,､ -‐ '´ｨ' ´ .｀`ｰ ､
　　　　　　　,.ｨ'´　, ｨ ' ´＊ _,､-‐--､｀_ヽ_
　　　　 　／　 ／　＊ ,､ｨ'´: : : : : : : : : ｀ヽ`ー-､
.　　　 ／　 ／ ＊　／: : :/ : :/: : : :i:.l: :l: : : ｀ヽｨ'´
.　　／　／/　　 ／: : : :/: : :/: : : :.:l: l:.:l: ヽ: : : :ヽ､
. ／ 　´　 i .＊ /: : : : :/ : :./: : : : /:/|:.ﾄ､: :ヽ: : : :i!＼
´　_ﾄ､__　 l　　 l: :l: : : i!:.:／: : :.／:./ l:.lｰ-､: ヽ: : :.l.　 ｀ヽ
-‐' 　 i:￣l ＊ l: :.l:.:l: :i!: : : _／ .／ .// 　　 `.!: : i:l　＊　 ｀ヽ
　 　　l: :l:.:l 　 .l: : : ヽ:.l .ｨ 　 　 　 ／　　　　/: :／ヽｰ､_　＊. 丶
　　　l!: :l: :l ＊ヽ: : :.:ヽ! 　　　　　　　　 ゝ ./／: ､: : :ヽ　ヽ　　　 ヽ
.　　 l!: :.l: :.l　　　ヽ: : :ヽ 　 　 　 　 　' 　　./.: : : :ヽ: : :＼　｀ｰ､.＊`
　　 l!: :/: :∧　＊　l`ｰ-`-.　　 　 r‐y　 ／: :ヽ: : : :ヽ: : : ＼　　｀ｰ､
　　l!: : : :./: :.i　　　l:._: ,､`ｰ-- ,ｨヽ`´／-―‐,ｨﾅ≠ﾍ:ヽ: : : :.＼
.　 l!: : : :/: : : i .＊ l´.~　￣｀,ｨ`ｰ ｀!　　　 ｨﾌ".ヽ,_,､ｨ´: ＼: : : :.＼
　 l!: : :./: : : :∧　　li!　　 　,ﾍ.`ｰ .ﾘ　 　,ｨﾗ゛.........｀!: : : : : :`ｰ-､: : ＼
.　l: : :./: : : :/: :ﾄ､　 l　 ,ｨﾅﾚ'!　　/=ｭ､ `!..............l...l!: : `ｰ-､: : : `ｰ: :
　l: : : : : : :/: : : /.i　l!,ｨｸ　　 i,､,.ｲ`!　》.i´..............i....i!: : : : : : : : : : : : :
. l: : : : :.／: : : :i.....ゝl! ヾ;､ ,ｨﾄ=＝ｷ｀ヽｲ...../..............l!: : : : : :＼: : : : : :
..l: : :.／: : : : : :l.......ｲ! 　 ￣　!　　　　 ヽ.../..................l.､: : : : : : :＼: : : :
.l:.:／: : : : : : :/........ゝﾄ､.　　　＼　　　　ヽ.....／...........ﾄ､＼: : : : : : ＼: :

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　表立っては あらわさない 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────┘

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┌──────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　 しばらくしてオックス男爵やゾフィーの父ファーニナル以下の面々が退出し･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────┘


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　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,⊆ 乙0 0　 __＿
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `７⊂′　　 ア∠、　 ,⊆ 乙0 0　 __＿
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `‐┘　　　└'己」　　`７⊂′　　 ア∠、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `‐┘　　　└'己」ﾉ::::::::::::::::::;ｲ::::::::::::::::::::,〉
　　　　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::|　 |::::::::::::::::::::::::i　 　 　 　 ／:::::::_:＿,..-ー‐':;`ーー--.イ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::| 　.|::::::::::::::::::::::::l　　 　 　 .￣`下､:::::::::::::::ノﾉ!: :::::::::::::::`〉
　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::| 　 |::::::::::::::::::::::::|　　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::|!:::::::::::::::::: !
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　　　　　　　　　　　　 〈::::::〈二二二＼:::::／〈　　　　　　　　 　 　 　 〈/:..:.::.:..:.:.:.::..ヽ.`-──-'
　　　　　　　　　　　　 /＼/::/::/::/::∧ ＼:::::::〉　　　　　　　　　　　　 |::.:.:.::.:..:.:.::..::..:|
　　　 　 　 　 　 　 　〈::::::::∨::/::/::/::∧　∨￣＼　　　　　　　　　 　 `ー-------'
　　　　 　　　　　　　　`─‐∨ /::/:::/ /＼　　 　 〉
　　　　　 　 　 　　　.:.;::;.:;.; ..;:`ー─--- ───′

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　オクタヴィアンと二人っきりになってからも･･･　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────┘

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. 　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　│　「あの男と結婚なさるんですか？」　　│
　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 「ダメかしら？」　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿__乂




l三三三三三三三三三三三三ﾐ/
.＝＝"´￣.:.:/:.:/.:.:.:.:i: :ｲiﾍ : : ﾄノ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 V／.::/.:.:／　　　　　　.:.:l:! .:.:::::::::.`ヽ　_」 _
::::/.:.:.:.:.:./:.:/.:.:/:.:.:.::/: : : }: :',: :.ﾍ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／. .,.ｨ.:.::/　　　 .:.:::::::.:.　 .l:! ､ .:.:.:::::::::.`､下　.!
:/.:.:.:.:.:.,'.:.:;':.:.:/.:.:.:.:.:.／ :/ : :i : : :',　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:/ .::l:!.:./　　　.:.:.:.:::::::〃.:/::!::::.:.､ .:.:.:::::::.`､　/
,'.:.:.:.:.:.,.:.:/.:.:ノ_.:.:.:／: : ://: : :}: : ∧　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ./.:/ .::::l:|.:.:.　　.:.:.:.:::::::::〃.:/.:::ﾄ､::::.:.ヽ .:.:.::::::::Vヽ
.:.:.:.:.:._z=-‐'´:.:.:｀＞､:／ｲ: : : l : : i:.',　　　　　　　　　　　 　 　 /.:/ .:.:::::l:|.:.:.　.:.:.:::::::::／/.:/.::::ハﾄ､.:.:::::', .:.:.:::::::!.::.',
:i｀ミｰ--==ォ‐''"ィ／ヽ{:.i: : : :}: :i :}:i}　 　 　 　 　 　 　 　 　 ./.:/ .:.:.::::::i:|.:.:'"´￣`>'　/.:/.:::/ __　 ヽ .:.l　.:.:.:::::!::::::',
:l.:.:.:.:{:.:.;:.:.:.::|_ノｲﾄﾐx_､_ﾄ:.|: : ,':/: :,':.}i　　　　 　 　 　 　 　 　 l:::ﾊ .:.:.:::::::ﾘ.:.:.:.:::::／　ノ.::/.:::/ ´　￣` V:l　.:.::::::j:::::::::
:|.:.:.:.:i:.:,.:.:.'"{　　 ! 女ﾊゝ;: ://: :.ノﾉ}l　　　　 　 　 　 　 　 　 |::|　',.:.:.:::::.ヽ｀,　　　　 　/:／´　　　　 　.ﾘ .:.:.:::/l.:::::::::
:.!.:.:.:.:!:.!.:;ｨ:.:|　　 i {i/　! ﾑｲ/／// ﾘ　　　　 　 　 　 　 　 　 |::|　 ﾄ､.:.::::::::.Y 　　　　　　 　 　 　 　 　 / .:.::/ ﾘ::::::::::
..{{.:.:.:.:.:.:ハ:.ｉ 　 　 `　　 {,メ､ノ／ ./ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ!　{i　＼.:.::Λ '''' 　　　　　　　　　　　/.:.::／　ﾘ:::::::::::
l:ﾊ.:.:.:.:.:{　ヾ{　　　　　 　 > イ　 ノ　　　　　　　　　　　　　　　 　 {i _」 _ﾊ .::ゝ 　　 `　　　 　　 ''''　/;:イ　　 ﾘ.::::::::::::
ﾘ ∨:.:.:i　　 ヽ　　　　, イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{i 下 j} 1.:::ﾄ､　　 ` -ｰ 　　　　 ﾉﾉ_」 _　 ﾘ.:::::::::i::::
　　Ｖ.:.:{　　 　 　 ﾆ, '{:.:.i　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {i　　 j}. ＼.:.:::＞.､　　　 　 　 ノﾉ　下　,.ｲi::::::::::|::::
ヽ/´ヾ:.i＞､　_. ＜:{　ゞ;{　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {i　　 j}　 ,．'´　　 ｀`ﾆﾆﾆ"´ﾉノ　　　,.ｲ:::i:l::::::::::|::::
　 ＼　ﾘ. 　 ´　　{::!　　ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {i　　jレ' -米‐ 「:に>介フノ_」_ 　,..ｲ.:.:l::::l:l::::::::::|::::
　 ,ｲミﾖｭ 　 　 　 ヾ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼〈　　　　ノﾉl::,.ｨｲ.:／　　下イ　.i.::::|::::l:l::::::::::|::::
ヽ彡ｲi{　ﾞﾐ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀`~~´ ｀`フ.:::／　,．'"´　　　 .i.::::|::::l:l::::::::::|::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::／ ,．'´　,r‐‐y‐─ ｭ､::!::::l:l::::::::::!::::

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　彼女は さほど嫌がる素振りを見せない　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　／　　　　　/※／::.::.::.::.::.::.::.::.:／::.::.::.::.::.::.::j::.::.::.|::.::.::.::.::.＼　※ ｀､　　　　　,ゝ
　　　　　　 ＼　　　　/ ／::.::.:/::.::.::.::.::.／::.::.::.::.::.::.::.::./:::.::.::|::.::.＼::.::::∧`､　　|　　　 ／
　　　　　　　　｀ヽ､　//::.::.::.::/::.::.:.::.::/:::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.::.:|::.::.::.::.`､::.::.:}::.::`ヽl 　 ／
　　　　　　　　　　 `/::.::.::.::./::.::.::.:.::/:::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/|:::./::.:7::.::.::.::..∧::.::.|::.::.::.::ヽ´
　　 　 　 　 　 　 　|::.::.::.::.::|::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.:./ /::/::.:/､::.::.::.::.::.::`,::.:|::.::.::.::.::.|
　　　　　　　　　　 |::.::.::.::.:.|::.::.::../::.::.::.::.::.::.::.:.::..／ /://::/　ヽ::.::.::.::.::.:::l::.|::.::.::.::.::.|
　　　　　 　　 　　 |::.::.::.::.::|::.::.:/::.::.::.::.::.::.:／／　./:/./::/　　`､::.::.::.::.::.:|::|::.::.::.::.::.|!
.　　　　　　　　　　|::.::.::.::.::.|::.:.{::._:_:_:_:::／／　 .／　/::/　　　 .`ヽ::.::.::.::.|!::.::.::.::.;::.||
　　　　　　　　　　|!::.::.::.::.::.:|::.|_,ｪ-‐"´ 　 　／　　/:/ 　　　　 　 ｀゛ :､::.|::.::.::.::/:/::|
　　　　　　　　 　/∧::.::.::.::.:ヽ:| 　　　 　 　 　　　//　　　 　　　　　　　/::.::.::./:/::.::.|　　　　　　 「私は男爵様と
　　　　　　　　　7::.::.`,::.ﾄ､::.::.∧ 　　　　　　　　 /　　　 　 　 　 　 　 /::.::.／/ |::.::.:|　　　　　　　結婚しなくてはいけない
　　　　　　　　 7::.::|::.:{ヽ|＼::.::.＼　　 　 　 　.／　　　　　　 　 　 　 /::.／／　|::.::.::.|
　　　　　　　　7::.::.|::.::.|　＼｀`ヽ､`､　　　　　　　　i 　 　 　 　 　　 /／_ヾ!!ﾉ_/::.::.::.::|　　　　　　そうしなくてはいけないのです」
　　　 　 　 　 |::.::.:|::.:::.:|　_ヾ!!ﾉ_ |￣､　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ﾉ liヽ|:::.::.::.:::.|
　　　　　　 　|::.::.::|:_:::/| 　.ﾉ liヽ |　　` ､　　　　　⌒　　　　　.ｨ.´ | 　 　 　　 |ゝー-､:|
　　　　　　　7::.::.::.{　ゞ.|　　　　　|　　　　＞　､　　　　_. ｨ＜´　　.|　_ヾ!!ﾉ_　|､ij　__ ]∧
　　　　　 　/::.::.::/,ゝ-ij | _ヾ!!ﾉ_. |. 　　　ｨｪ=ﾆ三又三ﾆ=ｭ､,　　　|　 ﾉ liヽ　|`ij　f､,...|∧
　　　　　　/::.::.:7.....[,　ij |　ﾉ liヽ |　　　〃　　〃|!y|k|!ヾ　　ゞ､,.　|　　　　　|r.ij　_/.....|::∧
　　　　　/::.::.::.:|..........] .ij |　　　　|.　　 《　　〃　||y|k||　ゞ,　　》　| ._ヾ!!ﾉ_ |.ｨij　`j........|::.:∧
　　　　/::.::.::.::.|..........f,　.ij |_ヾ!!ﾉ_|　　　 ゞ="´　.||y||k.||　.ヾ="´　|　 ﾉ liヽ.|f.ij　_ﾌ........|::.:::.∧
　　　/::.::.::.::.::.|.............`-,ij |.ﾉ liヽ.|　　　　　　 　||{y||k}||　　　　　 |　　　　/rij .Y_...........|::.:::.::∧
　　/::.::.::.::.::.::|................ｲ. ij |　　　 |　 　 　 　 　||.{y||k}.||　　　　　| _ヾ!!ﾉ_.|tij ,､_/...........|::.:::.::::∧
　/::.::.::.::.::.::.:|...................`ｰ､.|_ヾ!!ﾉ_|　　　　　 　|| {y||k} ||　　　　　|　ﾉ liヽ.|fij ゝ................|::.::.::::::∧

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ィ ´　 ＿＿　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 ,.ィ ´　　　 ｀ｰ-､　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 く　 ／　※　　　　　※ ｀ヽ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　 _, -―‐-､_　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:l, -‐:'´: : : : : : : : : ｀ｰ､l',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :l: :l:: : : : : : : : l: : : : : : l: ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /: : :l: l: l: : : : : /:/!: : :l:l: :/:.∧　　　　　　　 「私は本当に平凡な娘です、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /: :ﾊ`ヽ:.l: : : ;.ィ:/-弋: l: /`７:∧　　　　　　　 他の娘たちと同じような。」
　　　　　　　　　　　　　　.　　　 /: : `iゝ! ヽ!'ヽ／_'_, ィ´/'´/ﾉ:l: :∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : :l:::::l　　l 《ﾉ 　 ､》 / ./:::::::l: : ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : l::::::l ※l ¨ij 〉〈 ij l　 l:::::::::l: : :.∧
　　　　　　　　　　　　　　.　 /: : : : :/:::::::! 　 ! .ij〈 ﾉ ij l※l::::::::::!: : : ∧
　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : :/::::::::::l 　 l .ij.ﾉ 〉 ii !　 !:::::::∧: : :.:∧
　　　　　　　　　　　　　　./: : : : :〈:::::::::::::l 　 l^.＞＜ｰ!　 l:::::::::::∧: : : ∧
　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : :ヽ::::::::::l ※l圭ヽ/圭!　 l::::::::::::::::〉: : : ∧





　　　　　　　　　　　　 　 } 八:::､:::::::､､｀￣　　 　 　 　 　 ｀￣　/::::::::ィ/｜
　　　　　　　　　　　　　 // i{＼i＼::::ヽ　　　　 　 }　　　 　　∠ - '´ ｊ}.　|
　　　　　　　　　　　　　//　i{　 ` _ 「｀`、　　　ゝ.二.ア　　　 ィ　i　 ｊ「　｜　　　　　　　　 「でも誇りは大きく高く持っていますの
　　　　　　　　　　　　 //　 .}i ‐ i ､ |:::::ii:｀丶､　　　　　　ィ::::ｊ{　水 ｊi::::　 |
　　　　　　　　　　 　 //　 .::ヽ　　　|:::::ii:::::ii::」｀ ー‐ ´Ｌ_::|::ｒ┴ュ_ ｊ}:::::　 ､　　　　　　　　　下世話なものや醜い愚直なものには
　　　　　　　　 　 　 //　 .:::;ｒ;ﾍ　　 |-一''"´ゝ.　　　 ﾉ'　｀ゝ＜　 ヽァＺﾕ　、　　　　　　　　吐き気を覚えます。」
　　　 　 　 　 　 　 //　 .／／ゝ､　､|　　 _ -‐‐＼∠....ｒ'´ヽ 　 ヽ　ヽ一'＼ 、
　 　 　 　 　 　 　 //　./　/　「　ﾊ ﾆ|- '´_ - 'フ:水く_「ヽ　 ヽ 　　　}ｧ|　　 ',､
　　　　　　　　　 //　./　/　　〉 i八 '|- '´　／::/ｒ'ﾞ|::トi　　　　　　 ノ}｜　　 i丶

―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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.＝＝"´￣.:.:/:.:/.:.:.:.:i: :ｲiﾍ : : ﾄノ
::::/.:.:.:.:.:./:.:/.:.:/:.:.:.::/: : : }: :',: :.ﾍ
:/.:.:.:.:.:.,'.:.:;':.:.:/.:.:.:.:.:.／ :/ : :i : : :',
,'.:.:.:.:.:.,.:.:/.:.:ノ_.:.:.:／: : ://: : :}: : ∧
.:.:.:.:.:._z=-‐'´:.:.:｀＞､:／ｲ: : : l : : i:.',
:i｀ミｰ--==ォ‐''"ィ／ヽ{:.i: : : :}: :i :}:i}　　　　　　　　　 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
:l.:.:.:.:{:.:.;:.:.:.::|_ノｲﾄﾐx_､_ﾄ:.|: : ,':/: :,':.}i　　　　　　　　　 │　「でもなんとなく感じているのです、　　　　 　 　 　 　 　 │
:|.:.:.:.:i:.:,.:.:.'"{　　 ! 女ﾊゝ;: ://: :.ノﾉ}l　　　　　　　　　 │　 一人ではそうしたものから この身を守れない と」　　 │
:.!.:.:.:.:!:.!.:;ｨ:.:|　　 i {i/　! ﾑｲ/／// ﾘ　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
..{{.:.:.:.:.:.:ハ:.ｉ 　 　 `　　 {,メ､ノ／ ./
l:ﾊ.:.:.:.:.:{　ヾ{　　　　　 　 > イ　 ノ
ﾘ ∨:.:.:i　　 ヽ　　　　, イ
　　Ｖ.:.:{　　 　 　 ﾆ, '{:.:.i
ヽ/´ヾ:.i＞､　_. ＜:{　ゞ;{
　 ＼　ﾘ. 　 ´　　{::!　　ヽ
　 ,ｲミﾖｭ 　 　 　 ヾ!
ヽ彡ｲi{　ﾞﾐ､

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　続けて彼女は 修道院にいた頃の身の打ち明け話をする　  │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧　 iﾆﾆiﾆiiﾆﾆiﾆi
　　　　　　　　　　†_____|￣|_____/;:;:'i,....|　 |;;| |　 |;;|iﾆﾆiﾆi　　　　　　　　　　　　　　 iﾆ::iﾆi
　　　　 †　 'i.|.i' /;i　'i.|.i' 　　'i.|.i';:;: ;,;'†iﾆ 'i.|.i'　'i.|.i' .'i.|.i'.ー†､,______＿＿＿＿＿＿__|　|::|
　　　　∧　,i鬻i､; i ,'i鬻i`、 /鬻i､;;;;;;∧ /i鬻i,/i鬻i/i鬻i､::∧ :.::.:__::.::.:.__:::.:.:..__:.::.:.__: ＼!_|
　　　|/　'i,_iﾆﾆﾆ.､iﾆﾆﾆﾆヽiﾆﾆﾆ.､:/　 'i, ﾆﾆ'i,,,ﾆﾆ'i,,ﾆﾆ,/　 'i,::/∧:::/∧:::./∧.::/∧:::/∧
　 ,,,/i''"``i:|i--i|;:;||i_i i_i |;:;|:|i--i|;:;|i''"``ｌ|i--i|;;|i--i||i--i;i''"``i:| i:ﾛ|::| i:ﾛ|::| i:ﾛ|::| i:ﾛ|::| i:ﾛ|＼
　| / i''"``i;|i_ii_i|;:;||i_i i_i |;:;|:|i_ii_i|;:;|i;ロ;: ||i_ii_i|:,|i_ii_i||i_ii_i;|;; 　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
, ;|/__i'ﾆﾆi'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ;:iﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ;iﾆﾆﾆ|:　　　　　　　　　　　　　　　　|
;;`|∩|　::::l |i--i|;　__|ﾛﾛ|＿,,|i--i|;;:;|　　 | |i_i| |.|i--i| |i_i| |;; 　 | |￣|　|￣|　|￣|　|￣|　|￣|　|
； |:! !|ｺ :::i |i_ii_i|; iLiLiLiLiL||i_ii_i|;;:;i;ロ;: | |i_i| |.|i_ii_i| |i_i| |;; 　 | |_i_i|　|_i_i|　|_i_i|　|_i_i|　|_i_i|　|
;!;:|:!_!i'ﾆﾆiﾆﾆﾆﾆ `ー--- "ﾆﾆﾆﾆ;:iﾆﾆﾆ|lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
； |　 |　;;::i|i--i|;| ;;i:, '⌒`､| ;;i|i--i|:;|　　 | |i_i|;, '⌒`､:|i_i|;;|;; 　 | ..!;;:∩|''⌒ ､ !;;:∩|　|i_i| :|i_i| |
； |　 |　;;:;i|i_ii_i|;| ;;i:|　　　|| ;;i|i_ii_i|:;i;ロ;: | |i_i|;|　　　|:|i_i|;;|;; 　 | ::!::::! !|::...　 i !::::! !|　|i_i| :|i_i| |
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│ 　 チェンバロを教える先生から しきりに体を触られたこと、見初められた男から付け文されたこと、を･･･　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　そして彼女は語る、レルヒェナウと結婚するのは爵位のためだ、と　　│
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　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　. : :　　「気高き貴族というものはそれ自体で一つの世界ですもの　　　　　 　 : : .
　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　･･････　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　. : : 　 貴族に属する方は、あらゆる醜悪なものから切り離されていますし 　 : : .
　　　　　　. : :　　愚かで、下劣で、卑しいものを手の一振りで排除できるような　　　　　: : .
　　　　　　. : :　　礼儀を、彼は持っているんだわ。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
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　　　　　　　　　{i 下 j} 1.:::ﾄ､　　 ` -ｰ 　　　　 ﾉﾉ_」 _　 ﾘ.:::::::::i::::　　　　　　　ですから、そのような方のものになりたいと
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　　　　　　　　　{i　　 j}　 ,．'´　　 ｀`ﾆﾆﾆ"´ﾉノ　　　,.ｲ:::i:l::::::::::|::::
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│　　二人が話してる間、外では男爵が連れて来たお供の者共が乱痴気騒ぎを起こして･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　､,r''"　､　　`''ｰv　　　　　　　　　　　　,....､,.........､|　　＼＿＿＿__／　 |　　　｣_-‐　, -､　 Z ､/
　　　　　　 ､_Z丶`､　/ ', ' _ - `r　　　　　　　　　 ／ﾆﾐ :彡三|　　　　　 ━━┓　　 ヽ_　 〉､｀7'("￣ ﾌ'/ri
　　　　　　　}　､ ,､,､,､,,､,､,､,,_ = ﾈ 　 　 　　　 　 /:::/``""'lヽ┘ . 　 ┃　　┃ ┛　　　 /.　i　´ﾉ､ `'"´　i_/
　　　　　　 Z　,_ }　　､;;;ｧ　　 { z` 　 　 　 　　　 i:i;/_　}l!{　|　 　　　 ┃　　┃　　　　　|. r‐'ヽ.F＝＝i　 l　ヽ
　　　　　　　 'ｰｎ' へ ､r, へ f''Y　 　 　 　 　　　|::i:!r‐､ r'r‐!　　　　 ┃　　　　　　　　 |┘＼ iL´￣,ﾉ／ ／
　　　 ,r--─‐ヾ:｣ ￣<ll.>￣ lソ￣｀｀`'ヽ-､_　　 |::|:|`ﾟ'ﾞl｣ `ﾟﾞ|　　　　 ┃　┏┻┓　　　|　 ヽ ﾉ　￣／　/／
.　　 ／　⌒ヽ　 lヽ　F＝ｦ／ /　　　|　　　　`ｰ-!:liﾊ F＝=ｧ|. 　 　　┃ 　 　　┃　　　|　　　｀二´r一',∠／
　　く　　　　　ヽ ＼ヽﾞ'=='ﾞ,.／　　　 |　//／　　 ヾl;i:l'ヽ-‐／i 　 　　┃　　 ━┛　　　|ヽ　　　　　}rイ
　　/／　r‐､　 l!　　`ー‐'´ 　　,　 　|//　　　　　　{　 ｀T´　/　　　　　　　　　　　　　　| ヽ　　　　/ |＞‐- ､
　　!　 r‐|__ ヽ、{　　 i　　　　　 |　　 |´￣￣｀`''ｰ-､ヽ　 ｀`/ 　　　 ┃┃　 ┃　　　　　＼.`､　　 r'"　 ,,..　ﾉ
　　Y´|.　lﾆ,ﾉ､ ＼　　|　　i　　　 ! 　 |　　　　,.､__,..､＿ヽ､＜_　　　　・. ・ 　 ┣━　　　 ／ヽ !　　 `ｰ'",｣./
　　ヽ_,ゝ⊥ィ'`ー''　 |　　 ヽ　　　i　 |　　,.ィ´__i　　`ー-､　 /　　 　 　　　　┃　　　 ／　　　 i. く￣￣　ヽ/
　　　　　　　|　　　 ﾉ　　　　ヽ　　 !. |　└‐''ソ|　l　/　,　〉 /＿＿　　　　　＿＿＿ ヽ　　　　∧i　￣｀L 　ヽ/
　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　ヽ__　　＼. とﾞ -`‐'‐,'ー'-'／_,. ‐'''"＼　 ／　　　／ ｀`　　 ／　 |_|　　| i｀ヽ､_
　 　 　 　 　ﾉ!　　　￣￣￣￣二ﾆ=‐　〈　　　　　　｀`ソ"´ヽヽ　　　|／　　　／　　　　　/　　　└─‐┘＼

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　ファーニナル家の者からは顰蹙を買っている･･･　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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┌──────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　レルヒェナウ家の者が起こす騒動を聞いているうちに･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└──────────────────────────┘


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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,---､　 　 　 　 　 　 　 　 f三彡ミ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {r_Ｕ_y　　　　　　　　　 　 　 {- .-}}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i .- .j　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ~ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r 冖冖┐　　　　　　　　　　 ≦{|丿≧
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ i 　 ii　 i }　 　 　 　 　 　 / r　/　;;; / .}
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_／{ 　 ll　 l i　　　　　　　　/ .ﾉ　{　 　j　.j
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ ／ 　 }.　 !!　.l .ヽ　　　　　　 {　(　 {　　ﾉ　/
　　　　　　　　　　　┌────────────────────────┐
　 　 　 　 　 　 　 　 }ミ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 彡Φヽ
　　　　　 　 .r二つ.　｝　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {ヽ　ヽ ﾉ⌒`
　　　　　　　ﾐ ´-`ｊ　 }...　　　　　麗　瑠　緋　衛　奈　宇　　参　上　！　　　　　　　 {　　ヽ.( ノ~7/
　　　　　/￣ゝ^7ゝ 　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　 　 .ﾐシﾉ＞
　　　　/　 /　∨　＼}　 　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .{　 　／　 )　　}
　　　 く.　く　　 人　 ＼彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ミ{ .／　 ／　　　}
　　　/　ヽｖ- 　 　丶丿ゝ..───────────────────────（..　,.く 　ミﾐ　 i
　　 ∧　　）ゞ ./　 /　`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣{　 　）＼　 i
　　 ヽー)　/ /＿/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }　 .{ ＿＼i
　　　 (＿/ 　ゞ__＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 L＿| 　 ￣
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　　　　　　　　「　｀ ー　´　　／:::::::::::/::::::::::::;ハ
　　　　　　　　 `ー --一..'.´:::::::::::::::/:::::ﾊ:::/:::::;l
　　 　 　 　 　 　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾚ.メ､ ｀l:::::/ｌ
　　　 　 　　 　　　l::::;:::::::::::::::::::i:::::::l　ﾋｿ　/;ノ ﾉ
　　　　　　　　　 　∨::::::::::::::::::::l:::::::l '''''　 〉　　　　　　　　「私の目を見て下さい！
.　　　　　　　　　　　',:::i::::::::::i:::::ﾊ:::::ｌ　 。/
　　　　　　　　　　　 ﾚ'|:::/::∧/　ヾ:ヽ .ノ　　　　　　　　　　私のことを少しは好きですか？」
　　　　　　　　　　　,..-ﾚ'ゝ'──┬ヾ｀ｰ.､
　　　　　　　　　　/} ｌ 　 　 　 　j　|:.::.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　 /:} l　　　　　　j　ｌ:.:.::.:.:.:.::.:l
　　　　　　　 　 /:.:} l_,. ､_,.､＿,.」　ｌ:.:.::.:.:.:.:.::l

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　オクタヴィアンは決意する　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────┘

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. 　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 │　「世界であなたほど好きな方はいないわ」 　 │
　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂





三三三三三三}! (三三 |
_,zz==──＝＝─--=={　　　　　　　　　　　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　}　(　 　 |　　　　　　　　　　　│　「レルヒェナウとは結婚しないで下さい」　 │
.　　　　 　 　 　 !　{ 　 　|＿＿＿＿__　　　　 .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
　　　 　 ＿zz=＝ニ二三三三三三ミ))
.=ニ二三三三三三三三三三三ミ／
l三三三三三三三三三三三三ﾐ/
.＝＝"´￣.:.:/:.:/.:.:.:.:i: :ｲiﾍ : : ﾄノ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 V／.::/.:.:／　　　　　　.:.:l:! .:.:::::::::.`ヽ　_」 _
::::/.:.:.:.:.:./:.:/.:.:/:.:.:.::/: : : }: :',: :.ﾍ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／. .,.ｨ.:.::/　　　 .:.:::::::.:.　 .l:! ､ .:.:.:::::::::.`､下　.!
:/.:.:.:.:.:.,'.:.:;':.:.:/.:.:.:.:.:.／ :/ : :i : : :',　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:/ .::l:!.:./　　　.:.:.:.:::::::〃.:/::!::::.:.､ .:.:.:::::::.`､　/
,'.:.:.:.:.:.,.:.:/.:.:ノ_.:.:.:／: : ://: : :}: : ∧　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ./.:/ .::::l:|.:.:.　　.:.:.:.:::::::::〃.:/.:::ﾄ､::::.:.ヽ .:.:.::::::::Vヽ
.:.:.:.:.:._z=-‐'´:.:.:｀＞､:／ｲ: : : l : : i:.',　　　　　　　　　　　 　 　 /.:/ .:.:::::l:|.:.:.　.:.:.:::::::::／/.:/.::::ハﾄ､.:.:::::', .:.:.:::::::!.::.',
:i｀ミｰ--==ォ‐''"ィ／ヽ{:.i: : : :}: :i :}:i}　 　 　 　 　 　 　 　 　 ./.:/ .:.:.::::::i:|.:.:'"´￣`>'　/.:/.:::/ __　 ヽ .:.l　.:.:.:::::!::::::',
:l.:.:.:.:{:.:.;:.:.:.::|_ノｲﾄﾐx_､_ﾄ:.|: : ,':/: :,':.}i　　　　 　 　 　 　 　 　 l:::ﾊ .:.:.:::::::ﾘ.:.:.:.:::::／　ノ.::/.:::/ ´　￣` V:l　.:.::::::j:::::::::
:|.:.:.:.:i:.:,.:.:.'"{　　 ! 女ﾊゝ;: ://: :.ノﾉ}l　　　　 　 　 　 　 　 　 |::|　',.:.:.:::::.ヽ｀,　　　　 　/:／´　　　　 　.ﾘ .:.:.:::/l.:::::::::
:.!.:.:.:.:!:.!.:;ｨ:.:|　　 i {i/　! ﾑｲ/／// ﾘ　　　　 　 　 　 　 　 　 |::|　 ﾄ､.:.::::::::.Y 　　　　　　 　 　 　 　 　 / .:.::/ ﾘ::::::::::
..{{.:.:.:.:.:.:ハ:.ｉ 　 　 `　　 {,メ､ノ／ ./ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ!　{i　＼.:.::Λ '''' 　　　　　　　　　　　/.:.::／　ﾘ:::::::::::
l:ﾊ.:.:.:.:.:{　ヾ{　　　　　 　 > イ　 ノ　　　　　　　　　　　　　　　 　 {i _」 _ﾊ .::ゝ 　　 `　　　 　　 ''''　/;:イ　　 ﾘ.::::::::::::
ﾘ ∨:.:.:i　　 ヽ　　　　, イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{i 下 j} 1.:::ﾄ､　　 ` -ｰ 　　　　 ﾉﾉ_」 _　 ﾘ.:::::::::i::::
　　Ｖ.:.:{　　 　 　 ﾆ, '{:.:.i　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {i　　 j}. ＼.:.:::＞.､　　　 　 　 ノﾉ　下　,.ｲi::::::::::|::::
ヽ/´ヾ:.i＞､　_. ＜:{　ゞ;{　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {i　　 j}　 ,．'´　　 ｀`ﾆﾆﾆ"´ﾉノ　　　,.ｲ:::i:l::::::::::|::::
　 ＼　ﾘ. 　 ´　　{::!　　ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {i　　jレ' -米‐ 「:に>介フノ_」_ 　,..ｲ.:.:l::::l:l::::::::::|::::
　 ,ｲミﾖｭ 　 　 　 ヾ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼〈　　　　ノﾉl::,.ｨｲ.:／　　下イ　.i.::::|::::l:l::::::::::|::::
ヽ彡ｲi{　ﾞﾐ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀`~~´ ｀`フ.:::／　,．'"´　　　 .i.::::|::::l:l::::::::::|::::


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　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　オックス男爵から花嫁ゾフィーを奪う決意を！　 │
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┌─────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│ 　 その後、ゾフィーにキスしようとしたオクタヴィアンは･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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――――――――'⌒＼￣￣￣ヽ　　 　 　 　 　 　 　 ノ冫⌒　　　　　　　　　　　　　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　＼　　 　 　 　 　 ／ 　｝´　　　　　　　　　　　　　　/
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　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　 　 　 |　　ﾉ　　　　　 ＼＿|　　　　　　　_.．＜　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　|　　 　 　 　 　 　 　 ゝ　＿＿＿＿　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　ヽ　＼_　　　　　　　　　　　|　|　　　ヽ　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|＿＿＿＿＿　　--――|　厂(⌒ゝ}／ヽ iノ__
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＿＿ﾉ　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ 人ノ￣ 　 　フ l ヽｘ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／／　　　　　　　／:::::::::
　　　　　　　　　　　＿＿＿_／　　　　　　　　　　　　　　　／　/ /　ヽ　| 　ノ　　/:::::::::::::::
＿＿＿＿＿／⌒´　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　/ /　―‐　　―‐ /::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/ /　　　ノ |　ヽ　/:::::::::::::::::::::

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　　　　　　　　【 ヴァルツァッキ 】

　　　　　ゝ彡'　　　　　　　　 　 　 　 　 ソ
　　　　　ｿ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒ゝ
　　 ｰ=イ　　 |　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾐ、
　　　　ゝ 　　从　/|　 /　 　　　 　 　　　（_,　　　　　　　　 「レルヒェナウの旦那様！
　　　ソ彡 イ　|ル从ﾊ| 　 / ／ .|　　　 　ノ
　　　　フ　 |　.| と ・ヾ| 　.!/_从人　　　（　　　　　　　　　　 レルヒェナウの旦那様！」
　　　　 うｲハﾄゝ 　''´从 .| ｀ ﾟ ..) |ル　≧_,　　 　_
.　　　　　　ヽ|　　　　 　 ﾊゝ　　ノ/ｲ（￣　　 　 /　）
　　　　　　 j∧ 　r、 ヾ=-'　　　 /ノ⌒　 　 　 /　/　　　　／ )
　　　　_,..-　ﾘ|ﾄ､ 　 　 三 ヲ 　ｲ/　 　 　 　 /　.ﾉ　　　／ .ノ
　ｔ=彡　　　　 |　＼　ー　　 　|ﾊ}⌒ ､　　　/⌒/　　／　ノ　　 ⌒
　 ＼.　　　 　 |　　　ー彡　　 | /　 .ﾉ 》　./ミ.ノ　／ヾ.／ ／　／
　 ￣V/　　／ｊ |　 　 /　　 　 |{.＿,.| /ヽ./⌒　ゝ ミ／ ／ヾ／
　　　 V. 　|　 　 ﾐ　　　　　　　}≧-:!､／ミ､　 ＼ ヾ／ヽ.／　 _　、
　　　　|. 　|　　　　　　 　/　 /{彡 〃}＼ 　 　 　 ＼　／_,,.-''　／
　　　　.V　ヾー- ､　 　〃__//∧ 　ノ　　ヾ　　＼　､　　 〉＞'´
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―　　　――――　　　　＝＝　￣￣￣ 　――＿――￣＿＿＿￣―
￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　＝＝　￣￣￣ 　――＿――＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
　＿＿＿―＝＝＝―＿＿＿　　　――――　　　　＝＝　￣￣￣ 　――＿――￣￣―‐――　＿＿＿





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【 アンニーナ 】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::´::_ﾉ ハヽ_ﾆ三　／　　　　　　　　　　　-‐''"_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:::iﾆ-‐'':::::::| | ￣／ ／／ ,. - 　 　 　 　　 ￣ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐'プ/7:::::::::::::::| |ミ/　/／ ／　 ,.　 ／／　| |. 　　､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|:::| |::::::::::::∠_`Ｖ　 / ／,.r;∠..,_ ／//　 !　|i　ヽ ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽヽ＿// ヽi/　/ /／ /__,.∠、ヾ/ ,ｲ// || |　 !　|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ト=＝! !そ/　/// ,／ /´::ｑﾞヽ/ 〉'/ /,ｲ|| |　 |i ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　ヽ　､lヽ､_'!　/|'′　　ヽ::::ノ　 !　 /／|｣l | l| |!| !!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 VＷＮ || / | 　 　　　 `''　　 ／,.ィiﾚ' //|/ﾘ ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r─一'ﾞー-､_　N　| 　 　　　 　 　 　 iン//,ｲ/ /
　)､_λ、_　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　 　 .｀ヽ､　 　 　　　, ､ 　　}ﾞ/　 /′
ﾝ 　　 　 （.　 │　「急いで旦那様を呼んで来い。　　　　　　　　│　＿＿　　　　 ｀ヽ、　　/　　>.´/
） 　ﾉ)ﾉヾτ　│　 俺はこいつを止めておかなくっちゃ！」　　...│ . -──｀`丶､　　 ＼. {　／／
´ﾐ.､ ﾟ.ヮﾟﾉ　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ　 ＿　, ‐'"￣￣ ｀`丶 ､＼''´

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　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　　ヴァルツァッキとアンニーナに見つかり、取り押さえられてしまうが･･･ 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────────────────────┘

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┌────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　懐から金貨の詰まった財布を出して、彼らを買収･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└────────────────────────┘


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　　　　　　　　　　　　　　　　∨三三三三三三三三三∨
　　　　　　　　　　　　 　 r=＝ゞ￣￣￣￣￣￣￣￣￣〈ミz､_
　　　　　　　　　　　　　　∨三三三三三三三三三三三三z/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨三三三二三三三三三三三ﾐ/
　　　　　　　　　　　　　 　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:ゝ|.:.:.:,.:',
　　　　　　　　　　　　　 ,'.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:, ィ.:.:.:.:ﾄ､:.:ヽ:.:.:.:',.:.:.::}:.i
　　　　　　　　　　　　　 {:.:.:.:／:,-＜二｀ヾ:.:.:, ‐＼-ミ､_ヽ/.:.:}
　　　　　　 　 　 　 　 　 ',∠彡1〈 だ'心ヽ＼', ｨだ坏7:.:ト＼'
　　　　　　　 　 　 　 .／ ﾍ:.:V:.:ﾍ 乂zツ　　 ｀ 乂_ツ/ｲ:.:.:/}
　　 　 ＿　　　　　 　 　 　 Vﾍ.:∧　　　　　,　　　　　/:.:;ｨ:.:{
　 　 {´:::: ｀＞ ､　　　 　 　 ﾊ:.:.',:.:ﾍ 　 　 r 　 ｧ　 　 .,ﾆ=､ .:|
　 　 i:::::::::::::::::::::｀＞､.　 /´ヽi⌒Y´｀ゝ'⌒., - ､/⌒'ｰi　　 'y
　　　)::::::::::::::::::::::::::::::::ミゝ-イ...,　== ､＿〈　　〈 　 { /　 ／ }‐､
　, -─────'´￣￣´ 　 .((　〃´ 丶 ＼≦) /ニミy　ノ　ﾉ┐ .x､_
. {　. : : : : : : : : . . . . : : : : : : : :.｀　{i　　　 ｀／ノ /　　　　 xイ　ﾉ.::::::::::::〉
　ゝ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..｀＞一'´　 ／　　　　 ∧ヾ｀ヽ.::::::::::(
.　　 ｀ミ､=========彡--r=､: :／　　　　　　　　　　　　{　', )) )).:::::::::ﾉ
　　　　)::::::::::::::::::::,ｲ:::::::::::::}: : :./　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |彡':::::::／
　　　〃::::::::::::::::〃::::::::::::::/:　..'　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.',:::::::/ゝ
　　　{{:::::::::::::::ノﾉ:::::::::::／　　.{　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ﾍ／ノﾉヽ
.　　　ゞ､イ"´, ':::::::::::/　　　　ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 ヽ　　　ﾍ
　　 　 　｀ヽ:::::::::::,　' 　 　 　 　 .＼　　　　　　　　 　 　 ／　　　 ＼　　ﾊ
　　　　　　　}, イ　 　 　 　 　 　 　 丶　　　　　　　　／ .__､: :　　　 ＼　 ',
　 　 　 　 ／　　　　　　 　 .,: : :.　　　..｀　ｰ---‐=ﾆ´　　＼＼: :　　　　ゝ､i
.　　 　 ／　　 　 　 　 　 .:/｀ヽ i:. 　　　　　レ'"´ﾍ: :　　 　 ＼ ＼: :　 　 　 ｀ヽ
.　　 , '　 　 　 　 　 　 .:／　　ゝ|:. 　　　　　',　　 ∧: :　　　　 ＼　ゝ､: : :. 　 　 ﾊ






　　　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　 _）　 「ご主人のご命令に！」 （_
　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　)､_λ、_ 　　　　　　　　　　　　　　　_） 「心も体も捧げるアル！」 （_
　　ﾝ 　　　　（　　　 〃⌒⌒ヽ　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　） 　ﾉ)ﾉヾτ　　 （|ﾚﾉﾙﾚﾚ|）　　　　／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　´ﾐ.､ ﾟ.ヮﾟﾉ　　　　 ﾘ､ ﾟヮﾟﾉ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 手下にしてしまう、という流れであった･･･　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────┘

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　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────┘

　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　｜　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　│　 　 │
　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　 └┘

　　　　　 　 　 　 .□

　　　　　　　　　　　　 ﾛ　　　　　　　　　　．
　　　　　　　　　　　　　　　 　 。　　　　　　　　　　 。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾛ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────┘

　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 └───────────────┘


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┌───────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　ツヴァイクが 『 昨日の世界 』 の中で描き出している女性たちと同様、　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────┘


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　　　　　　　　　　　 　 　 ./.:/ .:.:.::::::i:|.:.:'"´￣`>'　/.:/.:::/ __　 ヽ .:.l　.:.:.:::::!::::::',
　　　　　　　　　　　　　　 l:::ﾊ .:.:.:::::::ﾘ.:.:.:.:::::／　ノ.::/.:::/ ´　￣` V:l　.:.::::::j:::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 |::|　',.:.:.:::::.ヽ｀,　　　　 　/:／´　　　　 　.ﾘ .:.:.:::/l.:::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 |::|　 ﾄ､.:.::::::::.Y 　　　　　　 　 　 　 　 　 / .:.::/ ﾘ::::::::::
:三三三三三三}i.ﾐl三三| ヽ!　{i　＼.:.::Λ '''' 　　　　　　　　　　　/.:.::／　ﾘ:::::::::::
三三三三三三}! il{三三|　　...{i _」 _ﾊ .::ゝ 　　 `　　　 　　 ''''　/;:イ　　 ﾘ.::::::::::::
三三三三三三}! (三三 |　 　 {i 下 j} 1.:::ﾄ､　　 ` -ｰ 　　　　 ﾉﾉ_」 _　 ﾘ.:::::::::i::::
_,zz==──＝＝─--=={　　　{i　　 j}. ＼.:.:::＞.､　　　 　 　 ノﾉ　下　,.ｲi::::::::::|::::
　　　　　　　　　}　(　 　 |　 　 {i　　 j}　 ,．'´　　 ｀`ﾆﾆﾆ"´ﾉノ　　　,.ｲ:::i:l::::::::::|::::
.　　　　 　 　 　 !　{ 　 　|＿＿＿＿__ .' -米‐ 「:に>介フノ_」_ 　,..ｲ.:.:l::::l:l::::::::::|::::
　　　 　 ＿zz=＝ニ二三三三三三ミ))　　.ノﾉl::,.ｨｲ.:／　　下イ　.i.::::|::::l:l::::::::::|::::
.=ニ二三三三三三三三三三三ミ／..~~´ ｀`フ.:::／　,．'"´　　　 .i.::::|::::l:l::::::::::|::::
l三三三三三三三三三三三三ﾐ/　　 　 　 /::／ ,．'´　,r‐‐y‐─ ｭ､::!::::l:l::::::::::!::::
.＝＝"´￣.:.:/:.:/.:.:.:.:i: :ｲiﾍ : : ﾄノ　 　 　 ／ﾌ ^Y´　,.r'".:.:.:.:::::::.:.:.`ヽ＼:::l:l::::::::::!::::
::::/.:.:.:.:.:./:.:/.:.:/:.:.:.::/: : : }: :',: :.ﾍ　　 　 //ｼ'　 j!　, .┌──────────────────────┐
:/.:.:.:.:.:.,'.:.:;':.:.:/.:.:.:.:.:.／ :/ : :i : : :', 　 . //ｼ'　　j! 〃.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
,'.:.:.:.:.:.,.:.:/.:.:ノ_.:.:.:／: : ://: : :}: : ∧　　　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
.:.:.:.:.:._z=-‐'´:.:.:｀＞､:／ｲ: : : l : : i:.',　　　　　　　　　│ 　 ゾフィーは無邪気さと したたかさを併せ持った　　 │
:i｀ミｰ--==ォ‐''"ィ／ヽ{:.i: : : :}: :i :}:i}　 　 　 　 　 　 │　　ある種コケットリーな女性の姿を見せている　　　  │
:l.:.:.:.:{:.:.;:.:.:.::|_ノｲﾄﾐx_､_ﾄ:.|: : ,':/: :,':.}i　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
:|.:.:.:.:i:.:,.:.:.'"{　　 ! 女ﾊゝ;: ://: :.ノﾉ}l　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
:.!.:.:.:.:!:.!.:;ｨ:.:|　　 i {i/　! ﾑｲ/／// ﾘ　 　 　 　 　 　 └──────────────────────┘
..{{.:.:.:.:.:.:ハ:.ｉ 　 　 `　　 {,メ､ノ／ ./
l:ﾊ.:.:.:.:.:{　ヾ{　　　　　 　 > イ　 ノ
ﾘ ∨:.:.:i　　 ヽ　　　　, イ
　　Ｖ.:.:{　　 　 　 ﾆ, '{:.:.i

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│ 　 だが本質的に受動的な人間ゆえ、その周囲では大きな山場･見せ場は起こり難い　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘

.

┌────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　シュトラウスは、こういった点について大いに不満を抱いていたので･･･ 　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘




　　　　　　／￣￣＼
　　　　 ／　　 _ノ　　＼
　　　　 |　　　 （ ○）（○）　　　　　 これじゃ･･･
　　　　 |　　　　 （__人__）
　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　ドラマの盛り上がりに欠けるだろ、常識的に考えて
.　　　　 |　　　　　　 　 }
.　　　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　 ヽ　(＼ 　 　ﾉ､
　　　　　　/　 ＼＼く}　j
　　　　　　|　　〈￣ ﾞヽ ヽ
　　　　　　|　　.に 　　　}
　　　　　　|　　 (＿__，ノ



　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ 　 ＼
　　　　　　|　　　（ ●）（●）
.　　　　　　| 　　　　（__人__）　　　　　悪いが書き直して欲しいだろ、
　　　　　　 | 　 　　　｀ ⌒´）　　　　　オペラ制作のパートナー的に考えて
　　 　 　 　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　 ヽ　 　 　 　　　}
　　　　 　 　 > 　　　　　 ノ
　　　　　　/　　　　 　　　 ＼　　／て⊃
　　　　　　| 　ｨ　　　　　|＼　 `´　ゞ ＿三}
.　 　 　 　 | 　|　 　 　　| 　 ＼__／.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|.ヽ＿＿__／|
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |＿＿＿＿__|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ノ　　　＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●）　（●）　　u　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･･････　　　　|　u　 __´__　　　U　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿ `ー'´　　　　＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ ヽ∩　/　　　　 　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､＿　＼|　　　　　 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　＼　　／　　／



　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　 │　　前述したように（上引用の手紙より一年前の話だが）、書き直しを求めたのだ　 　 │
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　 └───────────────────────────────────┘

.

┌──────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　こうした〝ドラマ性〟を求めた書き直しの結果、第二幕後半では当初の案とは大きく変わり･･･　　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　／　　u　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　　 ＼　　　　　　　　　 　 ／　　u　　　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　　　　　　 ／　⌒　 　ヽ､_　　　＼
.　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::　　　　　｜ 　　　　　　　 |　 （≡）　 （≡）　　u　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　＼ 　　__'____　　　　　／
.　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　(( ¶／ 　 `ー'´　　　イ｀ヽ、
.　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　　　　　　　　〈⌒) ))　｀⌒ ´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　彡三三ミY彡三三ミ＼--、 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　 　 ＼　　　 ＼＼　　 　＼Ｅ　|　 　 ﾉ
　　　　　　　　　-―――――|:::::::::::::::: ＼-――――――――――――――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)




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　　　　　　　　　　　　　　　 ＼三三三三三三 三ﾆ!ｰ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　＞三三三三-‐' ´二,.!-'ﾆﾌ　　　　　　　　　　　　　　 ／／／
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ﾆヽ二二二ﾆ-- ´三三ﾆ/　　　　　　　　　　　　,-‐っ／／
　　　　　　　　　　　　　　　＼三三三三三三三ﾆ=-〈　　　　　　　　　　ｃ=ﾆL／ ／〃
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ三三三ニ＝‐'´.i..::.:..:.:ヽ　　　　　　　／ ,-‐i＿／／
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /;.::.:.i.:.::.:ﾄ､ﾄ;:.;;.:..::..:i:.:l.::.:;i lへ､　ノ｀ く´／ﾞ／ｖ,イ )
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i::.::.:l:.:i:/､ヾ､＼＼彡.:l.::.i:l !-　ヽ　,=-ｋ／　／/ i-
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ:|ｌ.::.::l::.ﾄうﾐゞ､　ゞｲ.ﾝ!ｌ.::.l:| ノ!-‐彡ﾋ/つ）〉く.!^＾´
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|〉:|:..::.ヾ=‐´　i 　｀´/.:,-'ﾌ‐iﾆラ／ﾆ　//
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｙ ヽ＼;ﾄミ:iｰ'´＾>-ー/ﾌて⌒ヽ〈／ﾉ, /
　　　　　　　　　　　　　　　　　i:: ::i:: :: :: ７ ,.- i´　 　/」_,､ヽヽ」 ノ　/
　　　　　　　　　　　　　　 ,. -┤:: :l:: :: ::/　〃ｌ　　　 ｌ )〃L!'´／　/
　　　　　　　　　　　　　i´:: :: ::i:: :: l:: :: ::ヽ　 └-‐--L」ｰ ' .´　　/
　　　　　　　　　　　　　ヾ:: /:: l:: ::i:: :: :: ::Yヽｒく〒元´ 　 　 　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　./:: :: :: ::!／￣て　 い　ｌ)）‐- -―'i´
　　　　　　　　　　　　　　ヾ;;:: :: :: :｀ｰ-‐っ_.,､_,､_,､)ヾ'´｀´／
　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣ヾ三三i､ﾆ,ﾌiﾆﾄ´ ヾ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 │ 　 オクタヴィアンとオックス男爵の決闘、などが 新たに加えられたのだ　　 │
　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────────────────┘

.

　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜
.　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜
.　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::　　　　}
.　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ:::::::::::::: 　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::: く
　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)





　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 _ノ　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 （●）（●） |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　｀ ⌒´　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　|ヽ、二⌒)





　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　 .ヽ、＼　　　　　　　　　　　 断っておくけど、否定したのは
　　　　　　　　　　　　　　　　|　 （●）（●）　|　　　　　　　　　　 〝劇的昂揚感に欠ける〟という点。
.　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 ｀ ⌒´ 　ﾉ
.　 　 　　 　 　 r─一'´￣`＜ヽ　　　　　　}　　　　　　　　　　　　つまり、「ゾフィーが若く、人生経験が乏しい」
.　　　　 　　 　 `ー‐ｧ　　 ,　 　 )　　　 　, -'~⌒ヽ、
　　　　　　　　　　 ノ　　　{. 　 ,ﾍ　　　　,l.　ゝ、_ .'ヽ).　　　　　　 という性格の設定は否定してないだろ
. 　 　 　 　 　　 ／, ､　_　　　/. |　　 　.　',　　.　..　 .ヽ、
　 　 　 　 　　 （／ / // / /　...|　 　 　 ...|＼..＼＼ ＼_)
　　　 　 　 　　 　 / // / /　　　　　　 　 . .　＼_＼_)､_）
　　　　　　 　　 　 ｰ' {_/ノ　　　　　　　　　 　 　　."´
.

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　 |　　　 （ ●）（●）
　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 （__人__）　　　　　　こういうことの表現こそ、音楽が向いてるだろ。
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 だから音楽で、元帥夫人とゾフィーの性格を
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　 　 }　　 　 　 　 描き分けたんよね
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
　　　　　　　　　　　　 .　　　 |　　　　　　l




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _＿＿　　　　 　 　 　 　 　 〉　　 l　　　　 ---,
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　,.ｨｬッz､ ＿__　｀丶､　 　 　 　 ＿/　　l/Ｔヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 　　／ 込ｔｭﾂ----　｀丶､ ヽ　　　　 ＼　　　　| ┘　　ー一
　 　 　 　 　 　 　　　　,.' ／／　 　 　　､　｀丶 ヽ ヽ __ 　 ィ 〉
　 　 　 　 　 　 　 　　/ / /　l 　 l　ヽ　ヽヽヽ　＼!_/__〉': : /　　　ｰ┼‐　　ナ　 、
　 　　、＿ 　 　 　 　 ! l /　l l　ヽ l　 |　l ﾉﾉﾉl/|　lヽ.＿｣: : ＼　　￣l￣　　　ｃト
　 　＿＼: :｀ヽト-､|ヽl　l｣｜lヽヽヽヽ.ﾉノ z=＝/l　|　lヽ＼: : : |　 ヽ ＿　　　＿l＿
＿／. : : : : : : : : : : : :l　l ヽヽ z=＝ 　 、　::::::::: l / 　!　＼: : 〈　　　　　　　　__l_/
／. : : : : : : : : : : : :/´〉､ ＼ヽし:::::__ ,-‐￢z､　/ｲ 　 |　　 ヽ:./　　|　　 ヽ　（__乂ヽ
. : : : : : : : : : : : : :/|　!　_, - ､ー､/.::::.｀ヽ　　ヽ　ｌ　 / ＿__／　　　し
丶: : : : : : : : , ィ ´ !　l/　ヽ　ヽ　, イ:::::::..i＿丿/l　/ー､ 　 ￣}　　　し　ヽ　　 あ
＿, -‐'´ ￣/　｣_ /l,..:'‐ﾍ　ﾍ　∨　{:::::::::/＿／/ ｲ 　 　＼ 　｣＿　　 い　　　 ぁ
　 　　　　, _,....::‐'::´::::::::::.ゝ._ﾄ､｣〉　}-‐ｲ/ lヽ /￣ヽ--､ 　 l　 　 ｣　　 い　　　ぁ
　 　 _,..:‐:'::::::::::::::::::::::::::_;::-‐' ´　／　／ /ｌ／| 　 ヽ｣　 l　 l ヽ　　＼　 ぃ
、 r'´.:::::::';:::::::::::_;::-‐'´､＿, -‐ '´ヽ /_／/｣ 　 　　　｀　∨ﾊ 　ヽ　　〕――- ､＿_＿
丶l｣:::::_;: -‐'l´「　 　l＿!　 i 　 ヽノ〈´ ／ |　 　 　 　 　　|_|　i 　 l　 　 　 　 　 　　ヽ
　 　＼　　| /　Y　 　ｌ　ゝ__rー ' __｣　 薔〕　 　　　　　　lノ!_　　 lｉ
　 　 　 ￣ ＼＿| ＿｣、　 　i 　 / ｣　,　 /＼＿_, --､/「　しﾍ　　|
　 　 　 　 　 　l」　 　|└冖'´￣´/　 l 厶￣ 　 /＿ /　〉´ 、/ 　 l
　 　 　 　 　 　└ Ｔ´Ｌ. --L＿/|:::::::.l::::Ｌ└ーｲ　└ T　 　｣　 　 !


　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
━━━━━━━━━ ／　 　 　 　 ＼　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　　　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 |　　　 　 　 　 |
　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 　 　 |　　　　　　　人生の酸いも甘いも噛み分けている元帥夫人には
　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 　　　/∩　　　　　　 色彩豊かな表現を用いて、ドラマティック･ソプラノで歌わせる
　　　　　　　　　　　　　　　.> 　　　<｀　}
　　　　　　　　　　　　　　　|. 　 　 　｀ヽl
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 |ヽノ
.

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　　　__／{　　　　　　　　　　　　　　☆
　 　 〉　　 ＞　o 。　　_ . -一…‐- ．.　　　　　　　　　　　　　　|
　　 ー 、/　　　 . -=ﾆ =ﾆ⌒⌒ﾆ=ｰ ､　 ｀　 、　　　　　　　　- + -
　　　　　　　 ／彡…ー一 '⌒⌒`: : .､＾ヽ.　　＼　　　　　 　 　 |
　 　 　 　 ／イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ｀}_　　＼
　　　　　厶′: : : : : : : : : : : : : :＼: : : : : :ヽ　L,　　 ＼　ｉ⌒i
　 　 　 /: : : : :／: : : ; : : : :!: : : : : :'.:, :__人__} :ﾊ　　　　`|　 |
. 　 ☆/: : : : :/: : : : / : :j: :.|:ヾ: : : : : :'; ｀Ｙ´.:l 　》f⌒ト-┤　|）
.　　　': : : : :/: : : ／: : 〃.:ハ:,斗:十: :ﾊ: :（ ｀ヽ. ｝: : :iｔ_ｒ┴､ {　　　　　　　　☆
　　　i: : : : :; : ／_＿／/ /／ ＼{＼ト-|:. :.＼　＼☆(　ヽ　 ＼丶 __ .ィ
　　　|: : : : {厶ｨ彡'ミィ／　　　　,ィ=ミｘ|: : : : ;＼　＼/＼　＼　}　 ,≫| _,ィ{
　　　|:.|: : =彡〈/んrﾊ　　　　 〃　,,,,,　|: :. :./　}}＼　　　＼_ﾉｰ'　 ト: /7 rｿー ､
　　　|∧: : Ⅵﾄ ` V/ｿ　　　　　　　 　 'ｲ: :/　 ,ﾘ: : ヽ　　⌒´　　「ヽ// rｿ 　 　 ＼
　　　}　jト: : ヾ㌧ ,,,,, 　 ′_　vﾍ　　 ｨ彡ｲ 、|/ }: : : :}　　　　　rそ7/ rｿ　 　 　 　 ＼ｰ､
　　 　 /　 }ヘ: ミ=ｧ　　 ＼　　　}　　／ヾ!} /|ヽ}: : :./　 , -‐＜}＿人_）　　 　 　 　 　 　 }｀ヽ
　　　　　 /　 }:{{ ＞:z:z:､　 　ｰ '　／,. イ/,　　;√7/　/-‐ｧ=…'―一廴_　　　　　　　 　 {　　＼
　　　　　 　 〃_/㏍㏍㏍}＞ー '　´ 彡ｲ/　　'/ rｿ ｰ'／　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　'.　　 ‘，
　　　　　　 /}ヽr-v―-ミ′イ７く￣　 〃 　 / rｿ　/　　　　　　　 　 　 　 　 入　　　　　　}　　　 '.
.　　　　　 //　 L_/: : :／ /::厂}:::::＼　'l>K /　 }　/　　　　　　　　　　 　 　 / 　 ヽ　　　　'　 　 　 }
　　　　　/.:`７´::::L＿{　/::/ 引:∧::::{　|　'/　ｨｿ　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　＼　 /　　 　 /
.　　　　,r …'‐-､:::::/ ,ｨ :::; 　Ⅳ:{　Vﾊ, | /　 rﾊ　'　　　　 丶　　　　　　／　　　　　　 `7　　 　 /
.　　 ／:{⌒ヽ-､　Vヽ}:::::/　 /::/　　VﾊK　　辷〉 丶ヽ. __　　 ＼　　 ／　　　　　　　　/　　　　,
　／: : 厂｀ヽ ＼ｰ{　}辷l　 /::/}　 　 ∨ハ　 Vﾊ　　 ＼ 厂}Z_ｰ-`ｧ' 　 　 　 　 　 　 /　　　　/
' : : : :√_ ＼ ＼ﾉ √´☆ /::,ｲ7　 　 /　 ヾ;　 r'_　　　　〉☆;ｺ}　/　　 　 　 　 　 　 /　 　 　 '〉
: : : : :{ /::＼ ）ｰ' /　　,／:イ弓　　 /　　　ﾊ　 }ﾌ　　　/　　 ;ｺ}く　　　　　　　 　 　 }　 　☆ /


　　　　　　 .r-､　　 　 　 　 ／￣￣＼
━━━　／て )　━━　／　　　 ⌒　⌒　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　 　 （ _ﾉ　 ﾌ.　　 　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　 ゝ、 〈　　　　　|　　　　（__人__）
　　　　　/ ハ　ヽ.　　 　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　 対してゾフィーは
　　　　 /〃　ﾍ　 ＼ . 　 | 　 　 　 　 　 }　　　　　　　 素朴なリート風の歌唱を歌うリリック･ソプラノで
　　　　ｉ ！　　 ＼　 ｀ ーヽ　　　　　　 }　　　　　　　　元帥夫人よりも高音の音域まで歌う。
　　　　丶丶　　　_ ＞　　　ヽ　　　　ノ､
　　　　　　　 ゝ'´- ､_ 　y-､　　　　　　　＼　　　　　　 つまり若さを出してるわけだろ
　　　　　　 〈　　　　 ￣　 う 　 　 　 /､　　ヽ
　 　 　 　 　 `ー― ￢､__ノ　　　　　| 　>　 /
　　　　　　　　　　　　　|　 　 　 r'＾ヽ'´ _／
　　　　　　　　　　 　 　|　　　 　 `く__ノ´
.

┌──────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　人生経験豊かな年上の女性、元帥夫人に対し　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────┘


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　　 　 　 　 　 　 ／r'^　_rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､
　　　　 　 　 　 /!７ト､7′ 〃　　　 ｌ ヽ ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,／　／
　　　、　　　　/ l//L｣| ∧ｌ |　! |l　 ｜　!　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　／
　 　 |:l　　　 / 〃 ||丁l トH､lV| |l　 /l　 } l　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　／
　 　 ヾヽ　 / 〃　|l　| ｌ抔卞｀ヽ{　/-ト/ //ﾘ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　／
　＼　 ヽ:∨　|」 /ｌ|　ｌﾄヽ￣　　 ﾚ'戎ｼ' ／ ′　　　　　　　　　　　 　 　 ／　／
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八　|ヽ　　　__ ' ∠r1=彳　　　　　　　　　　　　　　 ／　／
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/　ﾊ ヽ‐ >､　 ,. イ|　}::..｀ヽ、　 　 　 　 　 　 　 　 ／　／
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼ 　 　 　 　 　 　 ／　／
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀...`　　　　　　 　 ,／　／
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_　||　ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ..＼ ,,_人､ノ　,／　　　　　 　 　 ,　 --=ﾆﾆ､ヽ､
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉　..)ヽ　　　　 （　　　　 　 　 .∠ -―‐--- ､ ＼＼
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ .-　＜　　　　　　 ＞─ 　 　 ／　/ ／　 ,　　　｀ヽ ヽ＼
′　＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_　ゞ=仆ヽ.:.:_ノ　　　 .)　　　　　て　 　 　 　 // , / /　 ／/ /,ｲ　　 Vﾊ　ヽ
　,　　　〉个､:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_　ｌ　 }〉:.}'´ 　 　 .／　／`Y´^＼　　 　 　 // // / //　/ //｜｜l　ｌ！　 ＼
　|　　く_/^ﾄ､>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_ﾘ　〈|:.ハ　　 ／　／ 　 　 　 　 　 　 　 {ﾉl ｌ| ｢Ｚﾒ/l// /ム⊥｜|　| |　　／
　|　　//:.:.:||:.:./　ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ ､　／　／　　　　　 　 　 　 　 　 l l |l 〈f沁 {/ / ｨ汽く l| j ,ﾘ } rく
　!|　//:.:.:.:||:./　　 ｝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.|.／　／　　　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ八〉｀ﾞ′,　　 ｛ﾞりﾉ//〃/ｲ　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 jﾍ、　 _　　　" 彡'／/　|l　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / / 丶、｀　　, ィ7´ rク　l 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 厶ｲ __｣二兀／/-|-/厂ヽ、　｜
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　／　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/ ｌ { ´´rｸ〈 ｜　/´　　　〉　｜
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　/ /八　　｝| ∨　ﾉ! 　 　 /!　　､
.　　　　　　　 　 　 　 ／　／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/イ {几こﾌｌ｣__j 　 ）｝　　 ハ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ﾚ ﾉ //　　　r1ｰ┤　l|_｝　　 　 ヽ　 　 ＼

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　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　 │　　 若く、元気ではあるが、家と修道院以外の世界を知らない 素朴な娘、ゾフィー 　 │
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　　　　　　　　　　　 └───────────────────────────────────┘

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┌──────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　オクタヴィアンは、今まで見たことのないタイプの その娘に一目惚れし、彼女のためにオックスと決闘する　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘


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圭圭7　　　　　 　 ,佳圭圭圭圭圭＞ '"　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.｡x≦圭圭圭圭＞''"´
圭圭|　　　　　　　佳圭圭圭＞''"　　　　 　 　 ,.-'´三三三三三＞ヽ　 |圭|＞''"´　　　 　 　 ,.｡ｭ:‐:‐:‐:ｭ｡.,_
圭圭|　　　　　 　 炸圭紗'"　　　　　　　　 . ／三三三三三,-‐ﾆ二 | . ''"　　　 　 　 　 ,.ｨ≦圭圭圭圭圭...／／／
圭圭|　　　　　 　 |圭ア　　　　　 ,..｡x≦圭 .ｌ三三ニ三三ﾆ三　三ﾆｌ　　　 　 　 　 .,.ｨ≦|才冬|圭l圭l圭l.／／／..Ⅷ
圭圭|　　 　 　 　 |ア´　　,.｡x≦圭圭圭:少".＼三三三三三三 三ﾆ!ｰ-､　　 　 .,.x'圭ｱ　　　　｀ﾞミ圭 ／／／
圭圭|　 　 　 　 　 　 ,.ィ升圭圭圭圭圭7.　　＞三三三三-‐' ´二,.!-'ﾆﾌ　 　 .イ紗'"　　　　 　 　 .／／／.圭掛x、
圭圭l!　　　　　　　ィ佳圭圭圭圭圭圭7　..／ﾆヽ二二二ﾆ-- ´三三ﾆ/　 .,.x'紗'"　　　　　　 ,-‐っ／／圭圭圭掛
圭圭ll　　　　　 　 |圭圭圭圭圭圭圭7　　..＼三三三三三三三ﾆ=-〈　　　　　　　　　　ｃ=ﾆL／ ／〃 寸圭圭|圭
圭ﾆ从　　　　　　 |圭圭圭圭圭圭刃’　　 　 .ヽ三三三ニ＝‐'´.i..::.:..:.:ヽ　　　　　　　／ ,-‐i＿／／　 　 守:圭圭
圭圭ハ　 　 　 　 |圭圭圭圭圭ま刃　　 　 　'./;.::.:.i.:.::.:ﾄ､ﾄ;:.;;.:..::..:i:.:l.::.:;i lへ､　ノ｀ く´／ﾞ／ｖ,イ ) .、　　　　`寸圭
圭圭圭}　　　　　 |圭圭圭圭l圭lヲ′　 　 　 .|:i::.::.:l:.:i:/､ヾ､＼＼彡.:l.::.i:l !-　ヽ　,=-ｋ／　／/ i- 寸x　　　`㍉x｡.,,_
圭圭圭|　　 　 　 .Ⅷ圭圭圭圭ﾀ　　　　　 　 .ｌ:|ｌ.::.::l::.ﾄうﾐゞ､　ゞｲ.ﾝ!ｌ.::.l:| ノ!-‐彡ﾋ/つ）〉く.!^＾´　　 ヽli、　　　 `守
守圭ｻム.　　　　　Ⅷ圭圭l圭ﾀ　　　　　　　_,,.|:|〉:|:..::.ヾ=‐´　i 　｀´/.:,-'ﾌ‐iﾆラ／ﾆ　//　　　　　　　　｀㍉　 　 　 　
　 マ圭掛､ 　 　 　 Ⅶ圭圭タ　　　　　,,.ｨ≦l圭ｙ ヽ＼;ﾄミ:iｰ'´＾>-ー/ﾌて⌒ヽ〈／ﾉ, / .｡.　　　　　　　　　 ｀ﾞニ三圭
心、 マ∨ﾑ　　　　　Ⅵ圭ぐ　　　　　 佳圭圭 .i:: ::i:: :: :: ７ ,.- i´　 　/」_,､ヽヽ」 ノ　/　 会
圭㍉　 寸掛､　 　 　 Ⅵll掛,　　　　.,佳圭.,. -┤:: :l:: :: ::/　〃ｌ　　　 ｌ )〃L!'´／　/　.寸掛｡
圭圭l!　　寸掛､　　 　 寸l圭l 　 　 ,佳 .i´:: :: ::i:: :: l:: :: ::ヽ　 └-‐--L」ｰ ' .´　　/　 　 .寸掛x　
Ⅶ圭|!ﾄ､ 　 寸掛,　　 　 ﾏ圭ﾑ　　佳圭ヾ:: /:: l:: ::i:: :: :: ::Yヽｒく〒元´ 　 　 　 ノ　 　 　 .Ⅷ圭心

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　　　　　　　　　　　　　┌─────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　│　　ドラマ性が求められた結果、同時代的（世紀末ウィーン）の　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　│　　心理的要素の強い劇から、不変的な恋愛劇へとなったわけだ･･･　 │
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　└─────────────────────────────┘

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　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.youtube.com/watch?v=cQp6FYs42cc

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 薔薇の騎士 第二幕･第三幕 】






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│　　第一幕 終幕から数日後 　  │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　～ ファーニナル家 邸宅 ～




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│　　オックス男爵の婚約相手の家 ファーニナル家を舞台にして、第二幕の幕が開ける･･･ 　 │
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│　　今日は婚礼の日･･･ 　 │
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│ 　 大広間ではファーニナル家の者が、銀のバラを届けに来る使者と婚約者の訪れを待ちわびている･･･　 │
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│　　･･･が、その中でも特に待ち侘びているのは、花嫁のゾフィーと その父親のフォン･ファーニナルであろう　 │
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　　　　　　　　　　【 ゾフィーの父、フォン･ファーニナル 】

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　　　　　　/:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:|￣｀''- ､;i:.:.:.:.:.:.:.:.￣ヽ
　　 　 　 /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.|　　　　　 |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}　　　　　　 ., ｨ'´,ｨxXxXxXxXxXxヽ ｀ヽ､
　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_　　　　//:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:| 　 　　　 ,ｨ'´,ｨXxXxXxXxXxXxXxXxヽ､ ヽ
　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ､=､_,, ,/　|:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.| 　 　 ／　/XxXｨ'´: ￣:￣:￣｀'ヽ､xXxXヽ　ヽ､
　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´＼-;/￣ V￣ | |ｲ≧ミ=､/ 　 |:.:.:/:.:.:<´ヾ|　 _／ 　./x／:／: : :／: : : : : : : : : ヽxXx!ヽ　　＼
　 ｀ '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.　　　 | | 辷り｀ |}_　r-Vｿ:.:∧}　　　 ＼　 ／: :./: : :.／: : : : :/: /:.l: : : :ヽxXxヽ　　./
　　　　　 ／:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::　　　 ヽ廴_　 <ﾃ=/rァヾ:∧:.| 　 　 　 .〉´: : :./: : /: : : : : : /::/: i:.l: : : : :iXxX.i!.　/
　　　　　 フ/:.:.:.:.:.＼::::::::::::::::　　　　　￣ヾ=ﾉ　 <-ﾝ /:| .V　　　　 /:./: : :/: : /: : :／:／: : : /i:.|: : : : :lxXx!.l､/
　　　　　　´''- ､:.:.:.:./::::::::::::::::　　　　　　　　　　/=テヾ|　　　　 　 i:./i!: :/: :.//:／:／: : : : //.l:|!:l: : : :lXxXl∧
　　　　　　　　　 ヾ/:::::::＼::::::..　　　　　ー -　 　 /　　　　　　　　 |!　i!l/!:./:/:./:/: : : : :／/‐十ﾄ!l: :.:lXxX.l: :ﾍ
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　　　　　　／＼./::::::::::::::::::::::＼:::::::::...　　 　／　　　　　　　 　 ,ｨ'´/xXx |ﾄ､:l: l`=-　　　　 ゝ=-' ./: /xX./: :|: : :.ﾍ
　　　　 ／　　　∧:::::::::::::::　　 /｀ 'ー - ' ´　　　　　　　　 ,ｨ'´: : :/XxX/riｨ!`ｰ`-　　　 ,　 　 　 /／lXx.i: : :.l: : : : :`.､
　　　ノ |　　　　　 }ヽ::::　　 　/_　　　　　　　　　 ＿_,､-‐'´: : : :./XxX/ｨ´i.`j　 ` ､　　 ｰ　　 ／´　 |Xx.l:_: : |: : :i: : : :.＼
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│ 　 彼（フォン･ファーニナル）は 旧くからの貴族と縁故続きになる機会を、今か今かと待ち望んでいた･･･ 　 │
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::::::::::::::::::::::::::::i＞＼:: |||ﾏﾊ廴ｿ　　..川　ﾊ￣　iノﾉ
:::::::::::::::::::::::r-､}''´　＼||　￣　　　 //　 ﾉ ｀￣ |´　　　　　　　 Ein ernster Tag, ein großer Tag!
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:/　|::;;::::::::::ヽ　　＞　　　　　　　 ｀ー -　　／　　　　　　　　　（今日は厳粛な日、偉大なる日だ！）
　　ﾚハ:::::/i::::::≧::-:､　　　　　　　　　　／
　　　　 ﾚ'　￣￣￣Yi　　　　　　_＿__./ ＿
　　　　　_...-:::'´￣￣｀:-..､　　　 |ー-　∧　}､＿
　　　 i: : : : : : : : : : : : : : : : ｀::-.┴..､: /: :}: :}: : : ヽ
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―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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　　　　　　│　Ein Ehrentag, ein heilger Tag!　　　　 │
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　　　　　　│　（栄誉ある日、神聖なる日だ！）　　...│
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 { O　 }/⌒i　　 , '　　　　　 　 　 　 　　　 /: ／: : : : :.:/　　　 ノ　|　ヽ
　　　　　　　　　　　　＿＿＿　 　 .＼ﾟ　　　 /　／　　　　　　　　　　　　　 /／/: : : : ／
..ー――――――.'.´　　　　　｀ヽ、　＼　 /　 ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 ／　/: : : ／ 〉
　　　　　　　　　　　　　｀ー=ﾆヽ､__｀ヽ、.ヽ（　　　.＼ 　 　 　　 　 　　 　　　 /: :.／ 　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ,　｀ヽ、ヽ＿)　 　 　 　 .｀',　　 　 　 　 　 　 　 /／ 　 　 /　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、｀ヽ、l　　　　　　　　　　`ｰ-､　　　　　 　 .／　　　　 /　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ、｀ヽ　　　　　　　　 　 　 ヽ　 　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 /
、　　　　　　　　　　　　＿＿　　　 ｀ヽ､l 　 　 　 　 　 　 　 　 l｀ヽ､　 　 　 　 　 　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 l
..ヽ　　　　　　　　　 ／　　　 .〉ヽ、　　　ヽ　　　　　　　　　　　|　　 ＼　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　/
　　｀ヽ、　　　　 　 l　　　　　l　 ,ｲ｀ヽ　　 ヽ　　　 　 　 　 　 ./　　　　＼　　　　　/　　　　　　　　　　　 /
　　　 　 ｀ヽ、　　　 ヽ　　 　 ゝノ.|`ーﾄ､　　ヽ　　 　 　 　 　 |　ヽ　|　ノ ` ｰ-―/　　　ヽ　|　ノ　　　　ノ
　　　　　　　｀ヽ、　　 ヽ、　　 　 |　　|. ヽ.　　ヽ　　　　 　 　 | ―　　 ―　　　　| 　 　 ―　　 ―　　　|
　　 　 　 　 　 　 ヽ、　　 ヽ、　　ヽ_ノ　　ヽ　　.|　　　 　 　 /　 ノ　|　＼　　　/　　　　ノ　|　＼　　／
　　　　　　　　　　　 ｀ヽくヽ l　　　　　　　　`ー'
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│　　別れの挨拶をする父の手に、ゾフィーが接吻をしていると･･･　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　Der Josef fahrt vor mit der neuen Kaross',　　　　　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（ヨーゼフが新しい儀典馬車で乗り付けましたわ）　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!::,'::::::|!:::::::!:::::! ｉ　　　　　　　　　　　　　 　　l! !　|　　　　　!　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!::i::::::|!:::::::!:::::! .!　　　　　　　　　 　 　 　 　 .l! !　!　　　 　.|　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!::!::::::|!:::::.!::::.' ,′　　　　　　　　　　　　　 　.l! !　!　　　 　.l　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!.!::::::|!:::::.!::::,' !　　　　　　　　　　　 　　 　　 l! !　!　　　　 .l　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!.!::::::l!:::::!::.,' ,′　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l! !　!　　　　 .i　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!,'::::::|!::::,':,'::,′　　　　　　　　　　　　　 　 　.l! !　!　　　　 .i　.l
　　　　　　　　　　　　　　／´￣ヾ､ｉ.:!!:::::∥.,':,':/　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! !　!　　　　 .i　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.}} ,'::::〃/:,'/　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　l! !　l　　　 　 l　.l
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　　　　　 /　｀ヽ　ﾆ二ヘ／￣l:/ 　　ﾍﾍ､　　}　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l! !　l￣￣￣￣￣￣
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　∠　.:.::::.V^Yl/::;ﾚ'´ ,r =ﾐヽ __f　ﾄｯ !:.,ｲ:〈＿.!二二二二二二二二二二二二二ﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　/ .::.::::::::!人|:/〈⌒ヽ_,ﾋﾘ 1⌒ゝｰ/ /1l/　　 ＼
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./ .::::, イ^,　/　 |　　 ＼_｀二フ´　 / 　 |　|　　 / 　 |
l .:／ 　|　|/.　 │　　 ｨ介.､　　 , ｲ　　 |　L_ ノ　　　＼
|/ 　　ﾉ_ノi＼　 |＼／l::只ﾄ､ ／ /　 ／　`7　 　, -─　＼
　 　 〈　 .::|　 > ﾄ､ 　 |::| |:|　　 /_／　 　 /L_／.::. ￣｀`
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　　　　　　　　　　　　　　　　【 マリアンネ 】

　　　 　 　 　 　ヽ＼イヽ ヽ　l, - ､!|　　, - ､　　　 冫､_
　　　　　　　　　 ／ゝー＼／　 ,ﾍヽ　/,ﾍ, 　＼_ ‐'／　＼
　　　　　 〟=＝ィ￣冫￣゛　　/　 ヽ〃　 ',　　ヽヽ⌒ヽ　 ヽ
　　　　〃 　／　 　 　 　 　 　 |～ゝ〃～ｰl ヽ　　　　　ヽ　ヽ
　　 〃　　ｲ　　　　　　　　　　 !　　　 　　　! lヽ　､　　　ヽ　ヽ
　 /　　　ｲ /　　　　　 ,ｨ　l　|　|　　　　　　 ! | ヽ　l　　　 ヽ　 !
　l|　　 ///　　l 　　　/ |　」 」 」　　　　 　 | /　ヽ |　､　 ､ ヽ |
　l　　//　! j　 !　　　l ,イ´l |「 !|　　　　　 ナ＝-|､ﾊ　|　 |ヽヽ'
　　　l |　 | ||　 ﾄ、　彳　ゝ=从ヾ、　　　 ,-二-　|/|ト､|　 | ヽ|
.　　　!|　 l | ヽ ヽヽ、| ィ7てうゞ　l _＿ / ,ィ⊂ゞﾄ、 /〉 ,/ 　ﾘ　　　　　　　　hat himmelblaue Vorhäng,
　　　 ヽ　ヽ　 ﾄ､〈 |`ト7 l､`‐'_》　ﾘ'￣`lj　 i| ゞ´》 ゞ/ノ-、 /　　　　　　　　 vier Apfelschimmel sind dran.
.　　　　　　　　l ゝへ',　　-ニ´　/　,　 ヽ　　ﾆﾆ´　'´ﾉｒ^ |/
　　 　 　 　 　 〃ヽ、ゝー---‐'　 〈l　 　＼_　　 _,／ヾ､〃
　　　　　 , - -!|〈＼｀ｰヽ　　　　 ､― -,　　　￣　/_, ィ |l､_　　　　　　　　　 （窓には空色のカーテンが掛けられていて
　　　　　ヽ、　||　ヾ､>ー＼　　　　` ´　 　　　／ゝ彡イ||　`ヽ、　　　　　　　まだらの馬の四頭立てで走らせてます）
　　　　　　 |　ヾ、　　|　　　｀ヽ、　 ´ 　　,.ィ ´　r '　　 ∥　,　 ,ゝ
　　　　 ヽ=ｨ　 ｨ ,― '　　　　　|　｀ ｰ ' ´　 ﾄ、　`ー-､〃　ヽ〈_
　　　　　　 ヽ〈ヽゝ　　　　, イ´l　　　　　／　ヽ、　　ﾉｲ〉　ﾉ`ｰ ′
　　　　　　　　ヽ　　　 ／　/　 l　　　 ／　　 /　＼　 ヽ- '
　　　　　　　　　 , -‐/　　/　　 !　 ／　　　 /　　 /`-､
　　　　　 _, -‐'´　　/　　/　＿ |r亠ｰ- 、　/　　 /　　 ｀ヽ 、
　　　 , イ　　　　　/ 　／'二,ゝ l,. --‐ ⌒ヽ　　 /　　　　　　`ヽ､
.　　 /　 !　　　　 /　〈 ィ´ ／ｲ〈　　_. -　　 ',　 /　 ,　　　 ,　' ´´ ヽ
　　│　|　　 /　/　　ヽヽ´ ｲ |　〉'´　 , -　　', /　 /　 ／　　　　　 |

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ゾフィーの養育係のマリアンネが、馬車の到着を知らせに来･･･　　 │
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│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　続いて執事が･･･ 　  │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　Ist höchste Zeit, dass Euer Gnaden fahren.　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 （時間ですので、閣下にはご退出をお願いします） 　 .│
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　　　　　　　　　　　 　 　 | |　　　　　　　′　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　:.　　　l
　　　　　　　　　　　　　 ノノ　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　 l　　　　:.　　　l
　　　　　　　　　　　　　Ｙ{　　　　　　　 {　　　　　　　　 　 　 　 　 l　　　　:.　　　l
　　　　　　　 　 　 　 　 } }　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　:.　　　l
　　　　　　　　　　　　 厶__　　　　　　　　}　　　　　　　　　　　　 {　　　　 {　　　 ＼
　　　　　　　 　 　 　./三三＞．_　　　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　＼　　　 }
　　　　　　　 　 　.∠三三三三ニﾆーｖ′　　　　　　　　　　　　 　 i　　 　 く　　　｛
　　　　　　　　 ∠ニニ三三三三三三}　　　　　　　　　　　　　 　 人　_,,．x≦≧x,ﾘ
　　　　　 ．＜三三三三三三三三三ｉ|　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀}三三三三Ｙ
　 　 　 /三三三三三三三三才三三ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　 　 {三三三三∧
　　　　.L三三三三三三彡''´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }三三三三三ヽ
　　　　 ｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {三三三三三三ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 モブ執事B 】

　　　　　　　　　　　　　 l: : : l: : : : : : : : : : ／／　/: : : /　　',: : : : : : : :l 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　i: : : :l: : : : : : ／／／=-､/: : :/　.＿__',: : : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　l: : __l: : : : : :lｨ'ニt匆ﾆヽ/: : / ／ ⌒ヽ i: : : : : : :l　　　　Der hochadelige Bräutigamsvater,
　　　　　　　　　　　　 ｲl: f/i|:: :: : : :l　　　　　 /::／ .i　r=刄ミ､}: : : : : : : l　　　 sagt die Schicklichkeit,
　　　　　　　　　　　　 / ﾞi l }l: : : : : :l　　 　 ／'"　　 l　　　　　l:l l:: : : : : l　　　 muss ausgefahren sein,
　　　　　　　　　　　　　　ｌ　{ ｌ: : : : : ｌ　　／'　　　　_ | 　 　 　 l/l:: :: : : :/　　　 bevor der silberne Rosenkavalier vorfahrt.
　　　　　　　　　　　　　　丶ヾl: : : : : l　　　　　　ｰ' ノ　 　 　 / /: : : l: ;l
　　　　　　　　　　　　　　　|l:ゝ': : : :ll:l　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : :;/l/
　　　　　　　　　　　　　　　l! l: ::l: : ::ﾍl　｀¨ｰ─‐ ──‐''　　/: : : :l/ .ll　　　　　（慣例によりますと、貴族における花嫁の父親は
　　　　　　　　　　　　　　　　l: : ll: : :l　ヽ　　 ー---　　　　ノ: : : :/ll　l!　　　　　 銀の薔薇の騎士が到着する前に
　　　　　　　　　　　　　　　　 l:l:l ﾄ､::ﾄ､　　　　　　　　　　/　l: : :/ .l! /　　　　　　戸外に出てなければなりません）
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾘｲ l l: l　＼　　　　　　　／j　 lfl:/　l!
　　　　　　　　　　　　　　　　 __l,--ﾍ;ｌ--､＼　　　　 / _/　　l!l:l　 l!

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 厶l:::::lﾚ:::::V〃　＼::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |l:::::::::::::::〃　 　 |ﾄ､:::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |ｌ::l::::l:::l::廴　　､_||_ ＼::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |ｌ::l::::l:::りrrｧ┐　|lr_ｒぇl:l::l/^lﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　Wär' nicht geziemend,　　　 　 　 　 　 　 　 　 |ｌ::l::::ｌ::| 　 　 }　 ﾘ　　 |:l::| ﾉj
　　　　　　　　　　　　　　　　　dass vor der Tür sie sich begegneten.　　 　 jﾊj::::ｌ::|　　　　　 　 　 |:ｌ::し′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ハ::::l::ﾄ､　 　 ｀´　　　jﾉV
　　　　　　　　　　　　　　　　　（扉の前で会ったりするのは　　　　　　　　　　　ﾊ::l::ﾊ}＼　 ﾆﾆ.'　 /W
　　　　　　　　　　　　　　　　　好ましくありませんので）　　　　　　　　 　 　 　 　 W ,ﾘ　 l＼　　／　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ノ|　 ア´　　 _ﾉ＼＿　　＿＿
　 ,lヽヘ/ヽ　　 　,´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ア)yし'-　ﾆﾆィ三=|三ア三三三
＜ 　 　 　 へ.　│　 In Gottes Namen.　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ﾆ７^}:ア´/// /三ﾆレ'´三三三三
/ ﾉlﾉ^^ﾉノﾘ＞､.│　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿_∠三=/ /::|////／三ﾆ/三三三三三
ヾcﾘ口‐□yゝ　│　 （そりゃ大変だ） 　 .│　　　　　　　 　 　 　 　 ／三三三 〈三/ /:::::|//／三三/三三三三三三
　　ゝ.._ﾆ,ノ　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ

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.:.:.:.:.||　　　　　　　　 |:::::|| r√入.:.:.:.:.:.:.:　　 , 、
.:.:.:.:.||　　　　　　　　 |:::::|| |｛ （５）.:.:.:.:.:.:　　 ヽ.ヽ
.:.:.:.:.||　　　　　　　　 |:::::||└ヽУ.:,. ----─ｰ'、 ｀ヽ,,..z ー------‐‐
.:.:.:.:.||　　　　　　　　 |:::::||　 |:.:.:.:.:.ゝ三三., -- ､　　 i i三三三三三
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ファーニナルの退出を促した　│
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: : : : : .',　　　　　.:.:.:.:.:.:l　＼　＼／　　',::::l　　 ﾄ､|
: : : : ::::::',　　　　 .:.:.:.:.:.:l　　　`y':／ﾆヽ ',::l1 　 l |
.:.:.:.:::::::::∧ 　　　 .:.:.:.:.:.:l　 ／／／　 い / l　　l |
:.:.:.::::::::/　ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ..／∠　　　 い /ハノ/
.:.::::::::./　　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:V彳o:::ヽ　　　j! !　　`ヽ
.:::::::::〈 　　 　　 ＼.:.:.:.:.:.:.:}ﾑ:::::::ノ´ ／／　　　 /　　　　　　 Wenn ich wiederkomm',
､::::::::::.＼_,,　-‐　　＼.:.:.:.:l　￣　／／　　 　 ,.ｲ　　　　　　　so führ' ich deinen Herrn Zukünftigen bei der Hand.
　ヽ　　　　　　 　 　 　＼:L＿／／　　　　　 /
　　＼　　　　　　　　　　└＝＝'　　　　 ／/　　　　　　　　（この次 戻ってくるときには
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 お前の婿殿の手を引いてくるから）
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′
　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ,′
　　　　　　　　＼`ー--------r---‐‐'´
　　　　　　　　　 ＼　　　　　 ∠￣`ヽ
＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿
―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｎ　_ｎ__ ◎　　 __ｎ＿　　　　　　ｎ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l |└i七　　　　７/,ニ,　　　　 . /厶__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＬK⊆T′　　 〈/r三ｭ　　　　└'^ｰ┘





　　　　　　　　　　　　　　　 , ｨ'´,ｨxXxXxXxXxXxヽ ｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　　 　　 ,ｨ'´,ｨXxXxXxXxXxXxXxXxヽ､ ヽ
　　　　　　　　　　　　／　/XxXｨ'´: ￣:￣:￣｀'ヽ､xXxXヽ　ヽ､
　　　　　　　　　　_／ 　./x／:／: : :／: : : : : : : : : ヽxXx!ヽ　　＼
　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ／: :./: : :.／: : : : :/: /:.l: : : :ヽxXxヽ　　./
　　　　　　　 　 　 　 〉´: : :./: : /: : : : : : /::/: i:.l: : : : :iXxX.i!.　/
　　　　　　　　　　　/:./: : :/: : /: : :／:／: : : /i:.|: : : : :lxXx!.l､/
　　　　　　　　　 　 i:./i!: :/: :.//:／:／: : : : //.l:|!:l: : : :lXxXl∧
　　　　　　　　　　　|!　i!l/!:./:/:./:/: : : : :／/‐十ﾄ!l: :.:lXxX.l: :ﾍ
　 　 　　 　 　 　 　 |" l l |/: l:/:.//／／.／　　|　`!: :.lxXx/: : :.ﾍ
　　　　　　　 　 ,ｨ'´/xXx |ﾄ､:l: l`=-　　　　 ゝ=-' ./: /xX./: :|: : :.ﾍ
　　　　　　 ,ｨ'´: : :/XxX/riｨ!`ｰ`-　　　 ,　 　 　 /／lXx.i: : :.l: : : : :`.､
　 ＿_,､-‐'´: : : :./XxX/ｨ´i.`j　 ` ､　　 ｰ　　 ／´　 |Xx.l:_: : |: : :i: : : :.＼
￣: : : :／: : : : : lxXxX!..〈 .i.ゝ. 　 ,ｨ=≧､-,,≦＝=,　 lxXlYj､: |: : :|: : : ＼:｀'ー--
: : :＿＿: : : : : :,lXxXxl...ｲ, i ﾌ 　 《　　,ｨ又ﾄ､　 　》　ヽX|､ｨj､: : :.:l: : : : : ＼: :ｰ-
.ｲ´...........￣￣´.lxXxX!....ゝ.i`j　　 ゞ=ｲ"〃ヾゞ=ｲ´.　　＼!､ゝ､: : :l: : : :: : : :＼: :

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　娘に言葉をかけた後、ファーニナルは部屋から出て行き･･･　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 l::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. .:.:.: ￣｀`ヽゝ- _ﾉ:ﾉ､
　　　　　　　　　　　　 　 , -‐='ﾆ´.:.:.:.:　　.:.:.:.:.L,.::ﾍV/^ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／,.ィ.:.::／:; . .., .;ｨｲ.:ｨｲﾐ彡ﾍ::.:. ﾞ､
　　　　　　 　 　 　 　 　/:〃.::.:://.:/.:::/:/ /::://^"｀`ヾ:::::l:ﾄ､_
　　　　　　　　　　　　　l//.::/://::/::::/l/ /.:;.ｲノ　　　　';:::l:ﾄ､!::.ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　l.:.:l/l/:l/l:::/　 一' 　　　 ヽ___, !::l:l:::!:::::l::!
　　　　　　　　　　　 　 　l::::l:::ﾄ､VV（　　＼　l ┌_＿　 /:l/:::j!::::l::!
　　　　　　　　　　　　　　 VV:::ﾉ　　ヽ_ ￣ノ⌒1 ＼　/::/:／l::/l/
　　　　　　　　　　 　 　,　-‐1い､　　' ' ' ' ' 　 　ゝ--j::ノ´　 l/　　　　　　Den edlen und gestrengen Herrn von Lerchenau!
　　　　　　　　　　　　〈　　.:.::ﾄ､ __　　　　 |￣｀7　' ' 'ﾚ'⌒ヽ
　　　　　　　　　　　 _ノ　.:.:::::i::!`ヽ＼.　　 |.:.:.:/　　 ノ.:::::.:.:.l　　　　　　　（やんごとなき身分にして厳格なレルヒェナウ様を、ね！）
　　　　　　　　　　　 /　.:.::::::ﾉﾉ 　 　|＼　 l:.:/ ,. イ ＞=､.:.:ﾉ
　　　　　　 　 　 　 〈(⌒¨¨´,r‐- ､ _」 __｀`二´ ／　　　 V
　　　　　　　　　 　 　 　 　/　/　ノ/rttｭ 7´ﾚ'´ ./　　　　',
　　　　　　　　　　　 　 　/　/　に八___ノ/　| !.:/　　　　　,!
　　　　　　　　　　　　　　', 」　　//　ﾄ､/_＿」 !:l /　　　 V　　　,r--‐┐
　　　　　　　　　　　　　　 V　 //　　 / ￣｀`7V　　　　　}_r'⌒ヽ ,/　ﾉ.ｰ､
　　　 rﾉ￣｀`ヽ__　　　 　　l　 l/　　/　　　／　{　　 　 ,.ｲ l　 　 ﾉ<､ヽヽﾉ
　 　 ﾉし'´￣` 「 7⌒ヽ､ 　.l　 ﾄ､ ,.ｲ .:.:::／.:.:.:.:::|　　／　 V 　　 し'　）ﾉﾉ
　 　 }_ﾉ　　 ,.r:|/　 　 　 ｀`ﾄ､:.',　/.:.:／.:.:::::::::::::|　/　　　　＼ﾉ.:ﾉ`"´
　 　 (_＿_ノ　 L_ .　　　 　 {ハヽ|.::/.:.:.:::::::::::::::::| ﾉ　 　 　　　ﾌ´
　　　　　　　　　　 ｀`ヽ:::.:.:.　　',:l::ﾉ.:.:.:.:::::_ノ.:::人　　.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　　　　　　　 ｀`ヾ:.:.:.V.:.:.::; ィ´　　　　｀`ー'"´￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ1　　"´ ￣｀ 　　　.:.:.:.:.:.:.:.:::::.＼.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　ﾄ､　　　　　.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 浮き立つマリアンネが相槌を打つのを聞きながら･･･　 │
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│ 　 残されたゾフィーは、一人静かに祈りを捧げる･･･ 　 │
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈 ヽ//' 〉
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈｀ヾ //´}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /ヽ. ∨ /　　　　　　　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i　{´∨ ﾊ　　　　　 　 　 　 │　In dieser feierlichen Stunde der Prüfung,　....│
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l　 i.　V/´}　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾘ　.,ハ/　/'ヽ　　　　　　 　 │　（この厳粛なる試練の日･･･）　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　/　/　∧　 ヽ　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　/　/　 l 　ヽ　|
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 　 ,人　　　　　ヽ.

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　　　　　　　　　　　　　　 , ｨ'´,ｨxXxXxXxXxXxヽ ｀ヽ､
　　　 　 　 　 　　 　　 ,ｨ'´,ｨXxXxXxXxXxXxXxXxヽ､ ヽ
　　　　　　　　　　　／　/XxXｨ'´: ￣:￣:￣｀'ヽ､xXxXヽ　ヽ､
　　　　　　　　　_／ 　./x／:／: : :／: : : : : : : : : ヽxXx!ヽ　　＼　　　　　　da du mich, o mein Schöpfer,
.　　　　　　　 　 ＼　 ／: :./: : :.／: : : : :/: /:.l: : : :ヽxXxヽ　　./　　　　　　über mein Verdienst erhöhen
　　　　　　 　 　 　 〉´: : :./: : /: : : : : : /::/: i:.l: : : : :iXxX.i!.　/　　　　　　　und in den heiligen Ehestand führen willst,
　　　　　　　　　　/:./: : :/: : /: : :／:／: : : /i:.|: : : : :lxXx!.l､/
　　　　　　　　 　 i:./i!: :/: :.//:／:／: : : : //.l:|!:l: : : :lXxXl∧
　　　　　　　　　　|!　i!l/!:./:/:./:/: : : : :／/‐十ﾄ!l: :.:lXxX.l: :ﾍ　　　　　　　（おお 主よ、私のようなものにも恵みを垂れ
.　　　　　　 　 　 |" l l |/: l:/:.//／／.／　　|　`!: :.lxXx/: : :.ﾍ　　　　　　　神聖なる結婚生活にお導きになる･･･）
　　　　　　 　 ,ｨ'´/xXx |ﾄ､:l: l`=-　　　　 ゝ=-' ./: /xX./: :|: : :.ﾍ
　　　　　 ,ｨ'´: : :/XxX/riｨ!`ｰ`-　　　 ,　 　 　 /／lXx.i: : :.l: : : : :`.､
..＿_,､-‐'´: : : :./XxX/ｨ´i.`j　 ` ､　　 ｰ　　 ／´　 |Xx.l:_: : |: : :i: : : :.＼
: : : : ／: : : : : lxXxX!..〈 .i.ゝ. 　 ,ｨ=≧､-,,≦＝=,　 lxXlYj､: |: : :|: : : ＼:｀'ー--
. ＿＿: : : : : :,lXxXxl...ｲ, i ﾌ 　 《　　,ｨ又ﾄ､　 　》　ヽX|､ｨj､: : :.:l: : : : : ＼: :ｰ-
´...........￣￣´.lxXxX!....ゝ.i`j　　 ゞ=ｲ"〃ヾゞ=ｲ´.　　＼!､ゝ､: : :l: : : :: : : :＼: :
........................../XxX!|.....`i i.ｲ　　　　　〃.ｨj　ゞ､　　　　 ﾍXx＼: : : : : : :＼: : :｀:
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.　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　│　Jetzt steigt er ein.　　　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　（今 馬車に乗られましたわ）　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!.!::::::|!:::::.!::::,' !　　　　　　　　　　　 　　 　　 l! !　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!.!::::::l!:::::!::.,' ,′　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l! !　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::!::!,'::::::|!::::,':,'::,′　　　　　　　　　　　　　 　 　.l! !　!
　　　　　　　　　　　　　　／´￣ヾ､ｉ.:!!:::::∥.,':,':/　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! !　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.}} ,'::::〃/:,'/　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 　 　 　 　 ., -―∧￣ヽ,へﾐ 丿＿＿ .!ｿ　　　　　　　　　　 │　Der Xaver und der Anton springen hinten auf.　　　│
　 　 　 　 . ／　　　　　　　　　　,　＼　￣｀ヽ　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 /　｀ヽ　ﾆ二ヘ／￣l:/ 　　ﾍﾍ､　　}　　　　　 　 　 　 │　（クサーヴァーとアントンが後ろに飛び乗りました）　│
　　 　 　 |　.:.::/厂　 　 　 　/ミ彡　　, i:::ﾄ､ノ　　　　　　　　　 　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
　　　　　 | .:.:::|/ .:/　/ .:/::..| /"´ `i:/:::|:::|:::|.,　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　l! !　!
　　　　　 | .:.:::| .:::| .:::| /|:::/l/　　r‐ﾊ::::|.::|:::l,ﾊ　　　　　　　　　　　　　 　 .　　　　|! ! .ｌ
　　.., ヘ _ヾ:.:::|.::/|.::::l/Tl/ 　 　 r =ﾐ l/:l/l/:! !　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　.|! !└======
　∠　.:.::::.V^Yl/::;ﾚ'´ ,r =ﾐヽ __f　ﾄｯ !:.,ｲ:〈＿.!二二二二二二二二二二二二二ﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　/ .::.::::::::!人|:/〈⌒ヽ_,ﾋﾘ 1⌒ゝｰ/ /1l/　　 ＼
　/ .:.:::::::／　/^i｀`ヽ＼ー‐ ′_ '／ /　|　|　　 　 ＼ . ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
./ .::::, イ^,　/　 |　　 ＼_｀二フ´　 / 　 |　|　　 / 　 |
l .:／ 　|　|/.　 │　　 ｨ介.､　　 , ｲ　　 |　L_ ノ　　　＼
|/ 　　ﾉ_ノi＼　 |＼／l::只ﾄ､ ／ /　 ／　`7　 　, -─　＼
　 　 〈　 .::|　 > ﾄ､ 　 |::| |:|　　 /_／　 　 /L_／.::. ￣｀`
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　　　　 r'XXXXXXXXXXXXX ＞く
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:/: /XXXXXX〈､／:.:／／.:.:／: /:./: / l
:: /XXXXXXX}/ ｀ﾝ＜.:.::／.: :./:./／ :,′
:/〉XXXー＝彳ﾏミx＜ ＞:.:.:; ':.〃:/ /
::;'XXXXXXXﾉ　 x廴癶＾ ／::メ/ / /
/XXXXXXXl 　 　 ｀ﾞ　／　,ｨx'彡ｼ′
XXXXXXX八　　　　　　　{7ﾞ!　　　　　　　　　opfr' ich dir in Demut, mein Herz in Demut auf.
XXXXXX丿　　　　　 　 ,.ｨ:|::|
XXXXXX)　　 　 ｀ ｰ, イ:/::ｌ::|　　　　　　　　　（謹んで、主に心を捧げます、です）
XXXxx个 、　 　 . イX//::.:
XXXXXl::l::.:ｌ＞くXXX《:|::.:
XXXXXl⊥/XXXX_X_ｘ〉
XXXX》《ﾆ!} XXX∧::.::::

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　　　　 　 　 　 　 | 廴r…‐ /⌒｜ｉ　 卞ﾐ‐ ､_
　　　　 　 　 　 r ヘヽl|　｢　|　　！|　　} ﾉ　　 ＼
　　　　 　 　 　 ＞ '⌒ヽ_ヽ 　 　 ｌ/ _,ノｲ　 -､ 　 ヽ
　　　　　　　／ ／/ ／ｲ ∧　　 / ｨﾊヽ＼　　ﾞ,ヽ　 ',
.　 　 　 　 / ／　/〃/ il ﾄヽ＼//厶ハﾍ　＼　!　ﾞ　 i　　　　　　Der Stallpag' reicht dem Josef seine Peitsch'n.
　 　 　 　 ' /　/// | 「｀l |｀⌒ ^""´ ⌒ｌ |^ヽ.ヽﾄ 、ｌ　l　　　　　　Alle Fenster sind voller Leut'.
　　　　　 {/　 ′′ﾚ′l |　　　　　　　 l |　 |l　|　} |　|
　　　　　/ 　 |　|｜ト .,_ｌ'__　　　　 　__,.斗 ‐|l　|　'！ L
　　　 　 |,ｨ　 l　|i ! ｌ　_⊥_　　　　　　 ＿l_　l　/∧ｲ ﾉ 冫　　　　（馬丁がヨーゼフに鞭を渡したわ。
　　　　 （　ｰ人八 {,ｲ㌃i^ﾄﾞ　　__ 　 '1㌃i小!//-､} ヽ {　　　　　　どこの窓も見物人で鈴なりよ）
　　　　　 >'　 ﾉ { ﾊ. ゞ-'ノ　 }´　 ｀{　ゞｰノ　ｲ　リ　ハ｀ト､
　　 　 ∠_ -く_rﾍ, ﾊ　￣ 　 ′、　 、 ￣ 　 /_.ｨ_∠.ノノ__ﾉ　　　　　　‐-=ニヽ
　　　 （廴_）　）ノ _ﾌﾍ ー‐ 　 _ ＿　　ー‐ ｲ: : 卞　{ ｛ {　　　　　　　　　 _,,..-'
　　　　｀ァｰr'´／ ﾉ/: へ、　 ヽ　 ′　 ／ハ: : : ｉ ＼, -ﾐ⌒i　_＿_,,..-‐''"_,,..-‐''
　　　　（ 　 ゝァ '´ i: : : :ハ＞　 __,　＜彡'/ |: : :―‐==＝ニ-―‐ ‐''"´
.　　　　 　 ／　　　|: : : l|　ヽ｀ ｰ -　　 ／　 |: : : | 　 　 ヽ
　 　 　 　 |　　　　 |: : : ｌ|　　 ＼ 　 ／ 　 　 |: : :.:|　　 ,　'|
　 　 　 　 |　　＼. へ、 :|ヽ　　 / く　　　　.ｲ|: :_:人 ／　 |
　　　　　　､　 　 ′: : :｀: ┴─'ー-ﾍ　 ／:':￣: : :ﾊ'　 　 |
　　　　　　 ﾄ､　 l: : : : : : : : : : : : : : : ｀´: : : : : : : : :|　　　|
　　 　 　 　 ｌ　　l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ｌ　　　|
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.　　　　　　　 _,ィ´　　 ｀ン `　＝-　　 =` "ヽ、
　　　　 　 ／ィ　　　　　　/ |! ヽ　　　　　 ハ`:､
.　　　　 ,ｲ ´　,　　　　　 _ .．-―一=＝＝=‐.._ﾊ
.　 　 ／ ＿Ｖ ニ　　,.ィ:´: : : : : : : : : : :i: : : : : :ヾ.}
ﾍ　 //　／/ !　 ／: : : : : :／: : : : : :. :ｌ|: : : : : : :ﾊ
: :∨′　　′　,:′: : : : :./: : : : : : ;ｲ: :ﾘ : : : : : : :‘，
:.ｲ:{/　　　　　/: : : : : : :/: : : : : : / | :/: : : : : : : :i: :.
: : :》　　　　 /: : : : :/:.:/: : : : : ／　j;ｲ: : : : : : : :.:|: :!
: :.ｲ! ヽi| / .′: : : :ｲ: :!:.:.＞＜ 　 /:/}: :./: : : ;. :.:|: :|
.:ハ! -　‐　{: : : : :ﾊi. :レ'}＼､　`ｧｽ /:./: : : /: : ﾊ: :!
/ : { / !!ヽ.入: : : :{ヾ :{　 　 />ﾐ}/,ｨ:.:/: : : /}: :/　}:.′
.: :∧　　　《ハ: : :.!　ヾ!　`く:′’/.:〃:/:／/:./ 　 !:|　　　 Die Demut in mir zu erwecken,
: / ！　　　》　ヾ:.:|　　`　　　　 {／_:．" ./: /　　 l/　　　 muss ich mich demütigen.
/ 　 ヾ　　 ﾘ　　ヾ{ 　 　 　 　 　 〉　 　 /／　　　′
　 　 八、　i〉　　 `　　　 __　ｒ　´　 　 /′
..＞ ．. _〉、ﾘ:.､　　　　　 ‐ '　　　　　 ′　　　　　　　　　 （謙遜の心を目覚めさせるためには
　 　 　　¨ヾ､ﾐｘ≧‐＜:{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　謙虚にならなきゃなんねーですね）
　　 　 　 　 ト､}-ゝヽ|k!
　　　　　 　 |::ﾊﾐｘヾ辷ﾊ.
.=-､　　　　 ：::::ヾ `ミ＞､＼
厂:〉}=､　 　 ヾ:::::ﾊ　 ヾﾄ:､` ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. .:.:.: ￣｀`ヽゝ- _ﾉ:ﾉ､
　　　　　　　　　　　　 　 , -‐='ﾆ´.:.:.:.:　　.:.:.:.:.L,.::ﾍV/^ヽ
　　　　　　　　　　　　　　／,.ィ.:.::／:; . .., .;ｨｲ.:ｨｲﾐ彡ﾍ::.:. ﾞ､
　　　　　　 　 　 　 　 　/:〃.::.:://.:/.:::/:/ /::://^"｀`ヾ:::::l:ﾄ､_
　　　　　　　　　　　　　l//.::/://::/::::/l/ /.:;.ｲノ　　　　';:::l:ﾄ､!::.ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　l.:.:l/l/:l/l:::/　 一' 　　　 ヽ___, !::l:l:::!:::::l::!
　　　　　 　 （ 　 　 　 　 l::::l:::ﾄ､VV（　　＼　l ┌_＿　 /:l/:::j!::::l::!
　　　　　　（　ﾞ''ｰ--　　　 VV:::ﾉ　　ヽ_ ￣ノ⌒1 ＼　/::/:／l::/l/　　　　　　Die halbe Stadt ist auf die Füß'.
　　　　　 　 ﾞ''ｰ--　 　.,　-‐1い､　　' ' ' ' ' 　 　ゝ--j::ノ´　 l/
　　　　　　　　　　　　〈　　.:.::ﾄ､ __　　　　 |￣｀7　' ' 'ﾚ'⌒ヽ　　　　　　　　 （町の人の半分が来てるわよ！）
　　　　　　　　　　　 _ノ　.:.:::::i::!`ヽ＼.　　 |.:.:.:/　　 ノ.:::::.:.:.l
　　　　　　　　　　　 /　.:.::::::ﾉﾉ 　 　|＼　 l:.:/ ,. イ ＞=､.:.:ﾉ
　　　　　　 　 　 　 〈(⌒¨¨´,r‐- ､ _」 __｀`二´ ／　　　 V
　　　　　　　　　 　 　 　 　/　/　ノ/rttｭ 7´ﾚ'´ ./　　　　',
　　　　　　　　　　　 　 　/　/　に八___ノ/　| !.:/　　　　　,!
　　　　　　　　　　　　　　', 」　　//　ﾄ､/_＿」 !:l /　　　 V　　　,r--‐┐
　　　　　　　　　　　　　　 V　 //　　 / ￣｀`7V　　　　　}_r'⌒ヽ ,/　ﾉ.ｰ､　　　　_ 　 _
　　　 rﾉ￣｀`ヽ__　　　 　　l　 l/　　/　　　／　{　　 　 ,.ｲ l　 　 ﾉ<､ヽヽﾉ　　　　　｀)　｀)
　 　 ﾉし'´￣` 「 7⌒ヽ､ 　.l　 ﾄ､ ,.ｲ .:.:::／.:.:.:.:::|　　／　 V 　　 し'　）ﾉﾉ　　--‐''´-‐''´
　 　 }_ﾉ　　 ,.r:|/　 　 　 ｀`ﾄ､:.',　/.:.:／.:.:::::::::::::|　/　　　　＼ﾉ.:ﾉ`"´
　 　 (_＿_ノ　 L_ .　　　 　 {ハヽ|.::/.:.:.:::::::::::::::::| ﾉ　 　 　　　ﾌ´
　　　　　　　　　　 ｀`ヽ:::.:.:.　　',:l::ﾉ.:.:.:.:::::_ノ.:::人　　.:.:.:.:.:.／
　 　 　 　 _ 　 _ 　 　 　 ｀`ヾ:.:.:.V.:.:.::; ィ´　　　　｀`ー'"´￣＼
　 　 　　(´　 (´　 　 　 　 　 ｀`ｰ1　　"´ ￣｀ 　　　.:.:.:.:.:.:.:.:::::.＼
　 　　　　｀''ｰ-｀''‐--　　　 　 　./　ﾄ､　　　　　.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::

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　　　l　　 　　 //: : :/: : : l: : : : : :l :l: : : :.:ヽ
　　　l　 ※.　/: : : :/: : : :/: : : : :/! !l: :.l: : l:',
　　　l　　　 /: : : : l: : : :/: : : :／/　/!:l:l: : l!:l　　　　 Demütigen und recht bedenken:
　 　　l　 　　i: : : :.:l: :／:￣／｀| ||　‐!:/: :/.l!　　　　 die Sünde, die Schuld, die Niedrigkeit,
､ 　 　 l　※ l: : : : l:´: : ／ -===- |//: /　　　　　　 die Verlassenheit, die Anfechtung!
:｀ヽ､　l　　　',: : : :ﾍ‐'´　u　　　　　ヽ'/
: : : : ｀'l　　　ﾍ: :: : ﾍ　 　 r― ￢　　}
: : : : :.∧　※　＼: :.ヽ`　 |　　　 |　/　　　　　　　　（謙虚になって、心を正すです。
: : : : : : :ﾍ　　　　`｀`ｰ`- |　　　 |ノ　　　　　　　　　罪や 心にやましきことを避け、卑屈にならず、
: : : : /: : :ﾍ　　　＿＼. 　 |　　　 |　　　　　　　　　　寂しさや誘惑に負けねーようにです！）
: : : /: : : : ∧　※　＼:ﾊ.‐1　　　ｉ
: : /: : : :/ｰﾍ　　　　　Vﾍ└‐‐ ┘fY'} ;
: /: : : :/　/　　　　　　 }:∧　/7rく. }ﾉ　/7-､/7 ;
/: : : :/　/　　　 　　　　|　ﾊ/　-‐'ノ ／ Y^Y ﾑク ;
　　　　　| 　　　　　　　!　　|　　 ノ /　　'´/ ／ ;

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　　　　　　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
　　　　　　　　　　　　　　　 三　　Aus dem Seminari schaun die Hochwürdigen von die Balkoner.　　 三
　　　　　　　　　　　　　　　 三　　Ein alter Mann sitzt oben auf der Latern'.　　　　　　　　　　　　　　　三
";;|_￣;│　 │　 │|__￣;;|__三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
::|__ﾞﾞﾞﾞ;;├─┼─┤_""::|__. 三　　（神学校の神父様たちがバルコニーから見てらっしゃいますわ。　 .三
";;|_￣;│　 │　 │|__￣;;|__三　　 街灯に上って 腰掛けてる年寄りもいますわね）　　　　　 　 　 　 　 三
::|.r‐┐　　 /⌒ヽ│_""::|__　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
";]ｪｪi　,.-r{＿ノ￣]ﾞ|__￣;;|__／│││││││││││｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜＼
./￣¨Ｙ　　　　ヽ .;;|__""::|__￣;;|__￣::|__ﾞﾞﾞﾞ;;|__￣::|__￣;./}v|ヽ人.＼|.　|＼_／
　　　 |　|.　　 | |　, -､､ . ;;|__￣::|__"";;|__￣::|__￣;;|__ﾞﾞ.! |: |　|｛ ￣|}.__|＿.}」
　　　 }__}.　　 | |　{　ﾉ ).￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .L|:_|..ﾉ |　| ||　　　 {
＿＿/} |＿＿| |/￣ ∨ヽ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　.| | |　 |　| ||　 /}　|　 　 　 　 　 .／
　　　| |′　　.}ﾉ/　　/　}　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | | |　 |　|/|　 | |　|　　　　　　／
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.　|　 | }　 |:　 | ニニﾆ}_.」..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿...└‐┴‐┘.,,ｨ"
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　└─|＿つ⊃　と...ｒー-､　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∠二ヽ　　　....,,,........
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　　　　　　....,,,,.....　 /＼__ﾉ 　 /'¨}　　i{　　　　|　　 　 {＿人___ﾉ　ﾉ 　 　 　 　 　 ......,,......
　 　 　 　 　 　 　 /.{⌒}__|__,人_.ﾉ 　 j} 　 ｉ !　} 　 　 /　 ＼.7ﾆﾆﾆ}
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　 　 　 　 　 　 　 |: |　 |'. ＼　　 ト､{　　　,.ィ ´　 ＿＿　 ｀ヽ､　　.|　}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　Die Mutter ist tot und ich bin ganz allein.　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） （お母様は亡くなられ、私は一人ぼっちです）　　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　丶～'⌒'～'⌒'～'⌒,ﾉノ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　))
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ノ







.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　 |i:::| /:ｲ:ﾄ::v::}　 ヽ＼//////////////////////////│　Für mich selber steh' ich ein. 　 　 　 　 │
　　　 |l:::l:'::/l::ﾚ:::/　　　＼∨//////////////.:厂ヾ/////..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　 |:ヾﾝ’:`¨¨ヾ＼　　　ヾ:ﾐ:､////////////:{: : : }///// │　（自分のことは自分で判断しなきゃ　 　 │
　　　 }: : : : : : : : : }:::|　 　 　 ＼ヾ://////////:!: : :.:!/////.│　 なんねーですよ）　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 〉: : : : : : : : ﾉ:ｿ　　　　 ヽ ＼ヾ:////////1: : :i!/////: 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
.　　 /: : : : : : : :./:/　　　　　　 } 　 }_>､://////∧: :Ⅳ/////Ⅳ:〃　__L._　　　 　 ヾ:ヽ: : : :ヽ
　 ,.ｲ: : : : : : :／イ　　　　　_ .斗:ｧ〈 　 ）´/⌒)//∧: !ヾ:///ｊ　ゞく､_（{_　 入_　　　　　ヾﾐ:､: :.‘，
／:/: : :_: :=彡:1 　 ヽ＼　/::r‐ｬ彡' ´￣￣￣￣ ｀ヾ:j　|///ﾉ:ｨ‐'"´ ￣ ｀丶 厂｀ヽノ i　 }:｀ヾヽ: ､
: :/: ィ::ィ´: : : :.|　　　 ＼7::ﾑ/´　　　　　　　　　 　 ∨: ヾイ:/　　 i　 　 　 　 ＼ ノ{ /　 ﾉ: : :.ヾ:Ⅵ､
:/ィ:／: : : : : : :ヽ　　　　{::/ ﾉ　　　　　　　 ;　　 { 　 ヾ⌒ヽ/　　 /　　 , 　 　 　 ヾrﾍ.／: : : : : :.ヾヽ＼
彡’: : : : : : : : : : :`:ー‐ｧ'√{　　　　　i　 　 l　　 |　 　 〉ミ {　　 /　　 /　　 /　　 / /´: : : : : : : : : }::}: : `ｰ
: : : : : : : : : : : : : :_: =彡: 廴ゝ､ヽ　 　|　 　 l　　 }　　/ : : :‘，　!　　.:′　 /　　 √｀ヾ:､: ｀ヾ: : : : ヾ:!: : : :
: : : : : : : : :,ｨ７´: : : : : : :ィ´: : ｨ:圦 　 !　　 ﾉ　_ノ-‐彡: : : : 廴入__人＿,ｲ__ .ノ: : : : : : :.＼: :＼: : : :.ヾ､: : :
: : : : : : : :.7:/: : : : : :／: : : :./: : :ｲ`ー辷彡￣７1: : ヾ: i : : : :./: :三: :三: : : : ｀ヾ: : : : : : : :.ヽ: :.ﾍ : : : :‘，:
: : : : : : :〃:{: : : : :イ: :/: : :/: : :/: : : : : : : : : :./ノ: : : :.Ⅵ: : : :′: : : : :ヾ: : : : : : : !: : : : : : : : : :`: ‘，: : : :}: :
: : : : : :./:{:::L_: :/: : :./: : /: : :./: : : : : : : : : :.〃: : : : : :ヾ: : : {: : : : : : : : : : : : : : : ｉ: : : : : : : : : : : : :.!: : : :.|: :
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　　　　　　　　 　　　　　　／　　　 ,,ｘ―ｘ――xx―ｘ　　　　　 ＼
　　　　　　　　 　　　　 ／　　／￣　　　 ﾐ米ｲ　　　　ヽ _,　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　,イ　　x‐”米ｲ　 .　 　 水ミ　　　　 ,ﾉr ヽ_　　　　＼
　　　　　　　　 　　 ＼ ノ　　７ﾌ x‐―イ ＞─ へ _＿　水　　ヽ　　 ／
　　　　　　　　 　　　 /　　 r”´ /::.::.::.／::..::.　..::i::.ヾ::.::.:＼　　　 ヾ /
　　 　 　 　 　 　 　 /7 r”´::.::./::.　 /　.::　　.:::.:.|::.::.:ヽ::.::.: ヽ 7/k　|
　　　　　　　　 　　 レｲ:.　..:.:.i::.:...:,ｲ:.:..:/　 ..::..:: ﾄ::.::.:.::',::.　　ヾ ”　 .｝　　　　　　　　　　　Aber die Ehe ist ein heiliger Stand.
　　　　　　　　 　　//::.　 ..::..:l::.::/乂: /..::.ｲ..::.:i: | .ヾ::.::.ヽ::..　　V　 k'
　　 　 　 　 　 　 / i::.　 ..::. : |: /::/ﾒ/:／/..:::/|/―― ､::.:｝ｰ.:.　i　　ヽ　　　　　　　　　　 （でも結婚は聖なるものに
　　　　　　　　 　　 |:.　 ..:::....:|/_/ム-　/:..／/　，_＿_, ＼!::.i ..::|7米 ト､　　　　　　　　　　立脚してるんですよね）
　　　　　　　　 　　 {:. ﾄ:..:::.. :.V/／zミ,,／　　　 衍ﾊ;:::l;:ｱ.|::.l::.. |　　 .ヽ::｀:....._
　　　　　　　　 　　 i::.:ﾊ::. .:. .:.K《ｲ.l:..:ﾊ　　　　　 乂:=:ソ 从:!::./　　　　｝ヾ::...:｀:..ｰ
　　　　　　　　 　　 ヽ:{ ヽ:..:..ヾゞ弋=ン　　　　　　 ”￣ ｲ7:/!/ﾍ　　　　ヽ::.｀::.ー:-
　　　　　　　　 　　　{.＼ ＼::＼ゞ ”"　　　 ,　　　　　　　／ﾉハ ヽ　7K= ＼::.｀ヾ::.
　　　　 　 　 　 　 　 ｝,il ヽ{:ヽ _::≧､　 　　-ー.ｧ 　 　／i::.l::.',::.:ヾ:＼”　　　｀ｰ ､::.
　　　　　　　　 　　　｛7米ﾉ/::.ｲ::/＞...._　　 ｀ ´　　イﾄ､_|::.|::.:ヽ::.:',::.::｀ｰ.､　　　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 /　　ｲ::／::/:r＝vノ＞　 _　イ.　 |,,; .ヽﾄ,::. ..::. :..ヽ::.::.:＼ーｰ ､
　　　　　　　　　　 /　　ノ://::/:rZ/ r==､　V　　　　У　　 ＼ヾ::.::.:＼::.:::.::.:ヽ
　　　　　　　　　／7{ﾉr″.ｲ::.／Zﾉ .||＞ﾐﾒ､V　,,／＿＿　　　 ` ー ､_::.::.::.::.::.:.
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　　|　　　| / 〃　/ /　 　 　 ヾ└=￢ァハ 　 　 ヽ ！
　　|　　　|' / ﾍ / /　　　　　　 　 　 //　l|　ｉ　　　',　!　　　　　　　　Er kommt, er kommt in zwei Karossen.
　　|　　　|/ / ∧/　　　 　 　 　 　 //　 .l|　|　　　 Ⅵ
　　|　　 ｜/_,_ ∧　 　 　 　 　 　 //　　 l|　| 　 ｉ　 ｌ|′　　　　　　　（来たわ、二台 馬車を連ねて来たわ）
　　|　　　Ｋ⌒iく　ヽ　　　　　　　//　　 〃 ,′　|　 ｌ|
　　|　　　|个个}､　　　　　 　 ／ '　　／　/　/　|　 ﾘ
　　|　　　|^Y^ソ Ｌ. _ 　 　 　 　 ー '´/　/　/}　 ｌ　'′　　_人_
　　|　　　|￣´　 ｌ　　 ヽ.　 　 ,　=＜/　/　//　 ,’/　＋　　Y
　　|　　　|　　/７ -　_　 〉´　ハｰ个｢ /／〃　ｲ/
　　|　　 ├‐ｧ '　　 　 7′　 V＾Y＾ｿ　 ∠/／ /　　 　 _人_ *
　　|　　　| /　　　 　 / |　　　 ｀¨´　 ,.ｲ　 ｉ} X　ヽ　　　 Y　　┼
　　|　　　|'　　　　　/　 ､　　　　　／ /　 ハ　ヽ　!　　　　+
　　|　　 ｜　　 　 /　　　＼＿ ／_／ ／　 l}　ｌ|　| 　 ┼　 _人_
　　|　 ／⌒ヽ､.._/_＿＿__　 イ ｀7¨¨´}　　/　 l| ｜　　　　　Y　　+
　　| /　　 　 ｀Y　 /　＼　 （(　 /　 ／　イ　　ﾉ,ノ　*
―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜／
　　　　　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 三
　　　　　　　　　　　　　三　　 Die erste ist vierspännig, die ist leer.　　　 　 　 三
＿上ﾆニニニTR　　　 三　　 In der zweiten, sechsspännigen,　　　　　　　　　 三
―.王ニニニニﾆ＝､= .三　　 sitzt er selber, der Rosenkavalier.　　　　　　　　三
.:￣￣￣￣￣||ﾐ:.:.: : :: .三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 三
: : : :┌┐: : : :||il── .:三 　 （最初の馬車は四頭立てで誰も乗ってません。　三
: : : :││: : : :||: : : : : : 三　　 二台目は六頭立てで こちらに　　　　　　　　 　 .三
: : : :││: : : :||:──┬三　　 薔薇の騎士が乗ってますわ）　　　　　　　　　 　 三
: : : :││□: :||:──┴三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 三
: : : :││: : : :||: : : : : : ／│││││││││││｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜＼
: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : ／´三三三 ／
: : : : : : : : : : :ﾉ: : ,､: : //: : : : : /三三三三 /　　　　 　 　 ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ 　 ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ
: : : : : : : : : //ノ/∧://＿＿／三三三三 /　　　　　　　彡´　 r　 ﾑ　jl 　 彡´　 r　 ﾑ　jl
: : : : : : : ／／_ ././//＿_／´￣/￣ヽr――-､　　 　 彡　 　 入　ヶ {l7 彡　　　入　ヶ {l7
──＜_／ , -''´ ￣ ｀' ､ 　 　 /　 //,r ´ ￣ ＝ ｰ イ 　 　 //　 ヽ _｣l 　　　 // 　ヽ _｣l
==-==-=／／ヽ　|　/ﾊ　'n二二二二二二二二二⊃ｌ　 　 { ハ二㌧ﾘ| 　　　{ ハ　　㌧ﾘ
.ﾌ ┬─/ /＼　 V //　>､ ',三三／/{　　ﾚ　　　　　　!　　　!l　} 　　　 !　　 　!l　}
..　│　7 .ﾄ､＿＞-､／＿ ゝ',三彡ノ　t 　 ﾍ　　 　 　 ｌ　 　 j ｌ j 　　　 ｌ　　　 j ｌ j
_''---.┤ |＿__it j　｝ﾐ=､　|　iﾌ＝. ､ヽ>、　ゝ､、＿　 tヘ　/ ﾉ ﾊ ＿　 tヘ　/ ﾉ ﾊ
.　　　　{ ﾊ　 ／/不/ヽ｀'-i　｝　　　.｀'{　k　 〈　　　￣{　 V-＜.ハ 　￣{　 V-＜.ハ
.　　　　 ヽ V　./　|　ヽ　V ./ 　 　 　 .l　｢ ㌧こ、　　　y　}　　㌧ j 　　　y　}　　㌧ j
　　　　　　＼ソ-.上_＿ｿ／　　 　 　 ﾉｰl　　 ＼ヽ　　　}　l　　　ヽ‘、 　　}　l　　　ヽ‘、
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│　　マリアンネが実況中継（？）している間にも･･･　 │
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　　　　　　　　　　　　　 ＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜／
　　　　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　　　　 三　　　　 Rofrano, Rofrano!　　 　 　 三
　　　　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　　　　 三　　（ロフラーノ、ロフラーノ！）　　 三
　　　　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　　　　 ／│││││││││││｜｜｜＼　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　 　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ 　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー ､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　 ヾ!,､:::::::::__/_／　 ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　 　 ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　 ｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　外から聞こえてくる歓声が 次第に近づいてくる･･･　  │
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　　　　　　　　　　 !XxXx/: : : : : : :/: : : /: /: : /: : :!: : : l: //: : : : :ﾍxXxXx
　　　　　　　　　.　l.xXx/: : : : : :.／: : :./: /: : /: : :./: : :/l//: : : l: : : ',xXxXx
　　　　　　　　　.　!xX./: : : : ／: : : ／:／: : /: :/:/: :.:/ //: : : :.l: : :..:lXxXxX
　　　　　　　　　'ｰlXx,': : :.／:.／:／:／:／:/:.／:/: : / /'´ ';: : : l: : : :lXxXxX
　　　　　　　　　: : !X.l: : /:.／:／:／ /／/／/./: ／-――弋: :!: :..:/xXxX/
　　　　　　　　　: : :lXl: /／／ ＿＿__ ／　/./／　 ＿＿__　ヽ!: :./XxXx/:
　　　　　　　　　: : :.lxl／／ヽ ヽ辷　 ﾘ｀　/／　　 ´辷:::::::ﾘゝ l: :/xXxX/: :
　　　　　　　　　: : : lx!: : : : :ﾍ　　 ￣ 　　　　　　　　　￣　 ／:./XxX／: : :　　 　 Ich will mich niemals meines
　　　　　　　　　: : : :! ヽ: : : : ﾍ　　　　　　　 , 　 　 　 　 ／／/Xx／: : : : :　　　　neuen Standes überheben -
　　　　　　　　　: : : :lxX＼:..: :.:ヽ　　　　　　_ _　　　　／'´/: /x／: : : : : : :
　　　　　　　　　: : : :.!XxX.＼:/: :ヘ､　　 　 ￣　　　 　／: :/x/: : : :l: :l: : :　　　　（新しく得られる身分を 鼻にかけるような真似は
　　　　　　　　　: : : :.lxXxXxX!: : :l: : ＞　､　　　 ,. ＜l: : : /x/: : : : l: :l: : :　　　　 絶対にしねーですよ･･･）
　　　　　　　　　: : : :.lXxXxX/: : :l:,ｨｰ､l　＿｀' ´＿.　 l: : /X.l: : : :..:l: :l: : : :
　　　　　　　　　: : : /xXxXxl:.,.ィ'´ ,ｨ=彳'ｰ､`ｰ´ｰ､ヽ ヽ/.X/: : : :..:l: : : : : :
　　　　　　　　　: : /XxXxX/´ 　 〈〈　　／/￣ﾄ､ヽヽヽ/Xxlｰ､: : :.:l: : : : : :
　　　　　　　　　: /xXxXx./　　　　ヽ`'´//ゝjﾉl.l l | .〉〉!xXx!　 ｀ｰ〈ヽ-､ : :
　　　　　　　　　/XxXxX/　　　　　 ￣// 〉 〈.l l ゝ' / lXxXl　　　ノ i r'´ヽ







　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜===ｧ-､__　_　　　　 ==､_＞‐ .
　　　 　 　 　 　 　 　 　 _/>彳:::;:::::::／:／:::::}:::::::.､　　　　ヾ　　 ＞ .
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　　　　　　　　　 /::::::/:::/::/:::::::〃/ ﾑｰ=/ﾅﾒ､:{ﾊ:::::ﾊ ::::∨　　　）　　　　／
　　　　 　 　 　 /:::::::{ :::{ /::_／／〃::／ﾑ=ｫ､{::{ |'{ ::::|:::ﾊ∨　　 }}　　..／
　　　　 　 　 　 ::::::::/::/i::|:〃=､　　　彳:i:ﾘ::::} ≫ |:| :::|:::::}i:}　　　 {{／　　　　　　　　　　　Was rufen denn die?
　　　　　 　 　 {:::}}:i||::{::| |:ﾘ{:iﾊ　　　 .乂::::ノ/　ヽ|:|::A:::::/ﾘ{　 　　ﾘ::
　　　　　　　　人:||八.|v入}ヾﾂﾉ:::　 　　 ¨　　　 ﾘ :/rﾚ/:::}}{　　　 }}:::.　　　　　　　　　　 （何 叫んでるんですかね？）
　　 　 　 　 　 　 ﾄ､　ヽ}:ｆ:ﾄ　　' :::.　　　　　　　〃ん' }::::::人　　 　{{::::::.
　　 　 　 　 　 　 {　ヽ　J八　　 ｒy　　　　　_／ｨ､__ノﾘ:::/::::{{　　　 {{::::::::.
　　　　　　　　　　　　　ﾘ.　 ＼　 　　　　　　.／ム::::ﾉ//::::::::}}　　　 }}:::::::::::.
　　　　　　　　　　　　 {{ __ｘム.＞　..　＿＜　　|::|l::::::::::八::::∨}　　　ﾐぅ::::::::::.
　　　　　　 　 　 　 　 }Sﾅノｲﾌ{ 入ﾃ入 云ﾑ¨kヒﾊ:::::::::::::∨:.∨ｧ　　　｀ヽ::::::::::.
　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ.ﾗｲ:i:i:i:i:i:i:i:{　＼ぅﾐ ､人 ｛ﾊ:ﾑニ7｝:::∨::∨ヽ,　　　　ヽ:::::::::.
　　　　　　　　　　　 } .Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ＿Ｙ,ｰ､ ⅩУ､ }=､レ‐ﾆﾆﾆ二≧=:,､　　｀ヾ:::::::..　　　　　　　　 __, =
　　 　 　 　 　 　 　 ひｧ:i:i:i:i:i:i:l:i:i:i:i:i:i:i:iｺ }彳 　ﾋ{ V､_　{　く.Ｙヽ、_ :::::::::ヽ:i:ヽ.　　ヽ.=､._＿, ---　 ´　 ､__
　　　　　　　 　 　 /ｫ.ｿl:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉ:乙 { ﾑ　 ヽ＼≧ァ ､__ └ 《ｙ-､:::_＼:i:i＜==ィﾐ___　==､ィ…＝´¨

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　　　　 　 　 　 ＞ '⌒ヽ_ヽ 　 　 ｌ/ _,ノｲ　 -､ 　 ヽ
　　　　　　　／ ／/ ／ｲ ∧　　 / ｨﾊヽ＼　　ﾞ,ヽ　 ',
.　 　 　 　 / ／　/〃/ il ﾄヽ＼//厶ハﾍ　＼　!　ﾞ　 i
　 　 　 　 ' /　/// | 「｀l |｀⌒ ^""´ ⌒ｌ |^ヽ.ヽﾄ 、ｌ　l
　　　　　 {/　 ′′ﾚ′l |　　　　　　　 l |　 |l　|　} |　|
　　　　　/ 　 |　|｜ト .,_ｌ'__　　　　 　__,.斗 ‐|l　|　'！ L
　　　 　 |,ｨ　 l　|i ! ｌ　_⊥_　　　　　　 ＿l_　l　/∧ｲ ﾉ 冫　　　　Den Namen vom Rosenkavalier und alle Namen
　　　　 （　ｰ人八 {,ｲ㌃i^ﾄﾞ　　__ 　 '1㌃i小!//-､} ヽ {　　　　　 von deiner neuen fürstlichn Verwandschaft rufen's aus.
　　　　　 >'　 ﾉ { ﾊ. ゞ-'ノ　 }´　 ｀{　ゞｰノ　ｲ　リ　ハ｀ト､
　　 　 ∠_ -く_rﾍ, ﾊ　￣ 　 ′、　 、 ￣ 　 /_.ｨ_∠.ノノ__ﾉ
　　　 （廴_）　）ノ _ﾌﾍ ー‐ 　 _ ＿　　ー‐ ｲ: : 卞　{ ｛ {　　　　　（薔薇の騎士の名前と、貴女と新しく縁故続きなる方々
　　　　｀ァｰr'´／ ﾉ/: へ、　 ヽ　 ′　 ／ハ: : : ｉ ＼, -ﾐ⌒i　　　 皆の名前を呼んでるのよ）
　　　　（ 　 ゝァ '´ i: : : :ハ＞　 __,　＜彡'/ |: : : |　　＼ﾉ,ノ
.　　　　 　 ／　　　|: : : l|　ヽ｀ ｰ -　　 ／　 |: : : | 　 　 ヽ
　 　 　 　 |　　　　 |: : : ｌ|　　 ＼ 　 ／ 　 　 |: : :.:|　　 ,　'|

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　　　　　　　　　　　　　. : :　　jetzt rangier'n sich die Bedienten.　　 　.: : .
　　　　　　　　　　　　　. : :　　Die Lakaien springen rückwärts ab!　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　　　　　　　　. : :　　（今 召使いらが整列しましたわ。　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　. : :　　 従僕が下がりました！）　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
　　　,.　- ─-　、
　　/　 ノノノノハヽ
　 i　,-､_{＿＿＿ l'　　,. -─- ､
　 } | r} ` / -' | |`i ／　　,ﾍr^､ |　　 　,! -‐- ､
　 { 'ｧ'　　`ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉ　 　/ 　 　 ＿i
　,-ｿ　､ 　 ノ＿ 　i／/　 -　r {　　　|＿_∠＿_,へ　／￣￣ヽ
/#＼　 ､ 　　`='ノ iﾆij　 　,ﾆﾞ |　　　| r､/＿＿,|￣/ 　　ノノﾉij
＼＃i＼ 　 ￣,ﾉ`i ヽ　　　､ ノi'　　　{_　（__ﾊ_ !　　|　_ノ^i'_ﾌ'i,!
　 ＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ　､ヽ　　　|　i ` ,.-ｉ{ 　　}､|- 　　'i |
　　　＼|ヽ ｝ ﾉ　　i　＼ |　〉ノ`ｰヽ ,<j　　 二ﾉ 　/ｿ 　ヽ.､, ﾉ
　　　　　 Ｏ|/ 　　 |l/　i ﾉ´|　 　_ノ＼＼　"{ヽ /＼　ヽ､|
　　　　　　 |　　　　ﾘ　/　　|　　i/　　　ヽ_|＼ノヽ　　＼_|ヽ
　　　　　　 |０`　　 | 　　　　|　|＼ 　 ､　　　`|　 | 　|　　 | ヽ
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　Werden sie mein' Bräutigam sein' Namen　　　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　auch so ausrufen, wenn er angefahren kommt!?　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（お婿さんがいらしたときも 名前呼ぶですかね、 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 馬車でいらしたときに！？）　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (



　　 l::!::!::::.!:::::::ｉ:::::::.!:::::::ｉ !　　　　 　 　 　 ...................................
　　 !::!::!::::i::::::::!:::::::!:::::::ｉ !　　　..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
　　 l::!::!::::i::::::,':::::::::!:::::,' ,' .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 i.:ｉ::!::.i:::::::|!:::::::!:::::.:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　 !::!::!::,'::::::|!::::::::::::::::::::::　　　　　　　　 Rofrano, Rofrano!　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　 !::!::!::i::::::|!::::.:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::
　　 !::!::!::!::::::|!:::::.!.:::::::::::::::　　　　　　（ロフラーノ、ロフラーノ！）　　　　　 :::::::::::::::
　　 !::!::!.!::::::|!:::::.!::::,' .:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::
　　 !::!::!.!::::::l!:::::!::.,' ,′　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 !::!::!,'::::::|!::::,':,'::,′　　　 　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 !.:ｉ.:!!:::::∥.,':,':/　　　　　　 　 　 　 　 ....................................　 　 ..i　.l
　　 !//,'::::〃/:,'/　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　l! !　l　　＿,､-――‐- ､_
　　 ∨､_,',' ! !ｿ　　　　　　　　　　　 　 　　 　　 　　l! ._,､‐.'´`: ー:―‐-､￣ヽ ｀ｰ､
　　　|:::::::￣¨/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .l!.,ｲ: : : : : : : : : : : : : ＼　 ＼　｀ヽ､
　　　ゞ---イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./: :/: //:: : : :/:､ヽ: :l: :ヽ　　ヽ.　 /
　　 ,':/:!:!:',:::',',　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l: :.l: //:./: :／_l:lﾑヽ:l: : :.',.　　l　/
　　 !,':,':,'::::',:::',',　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　.l: :l://:./／/　 l! ヽ!l: :l: :.:l　　.l./,
　　,'!::!::!:::::::!:::',ﾊ　　　　　　　　　　　　　 　 .　　　　.ﾍ:l//rｭ,　/ ｨﾓハ´'l: /: : l　　.l: :ﾍ
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　　　　　　　　　l//.::/://::/::::/l/ /.:;.ｲノ　　　　';:::l:ﾄ､!::.ヽ　　　　　 Sie reißen den Schlag auf!
　　　　　　　 　 　l.:.:l/l/:l/l:::/　 一' 　　　 ヽ___, !::l:l:::!:::::l::!
　 　 （ 　 　 　 　 l::::l:::ﾄ､VV（　　＼　l ┌_＿　 /:l/:::j!::::l::!　　　　　（扉を開けられましたわ！）
　　（　ﾞ''ｰ--　　　 VV:::ﾉ　　ヽ_ ￣ノ⌒1 ＼　/::/:／l::/l/
　 　 ﾞ''ｰ--　 　.,　-‐1い､　　' ' ' ' ' 　 　ゝ--j::ノ´　 l/　　　　 _ 　 _
　　　　　　　　〈　　.:.::ﾄ､ __　　　　 |￣｀7　' ' 'ﾚ'⌒ヽ　　　　　　 ｀)　｀)　　　　　Er steigt aus!
　　　　　　　 _ノ　.:.:::::i::!`ヽ＼.　　 |.:.:.:/　　 ノ.:::::.:.:.l　　　--‐''´-‐''´
　　　　　　　 /　.:.::::::ﾉﾉ 　 　|＼　 l:.:/ ,. イ ＞=､.:.:ﾉ　　　　　　　　　　　　　　 （降りられました！）
　　 　 　 　 〈(⌒¨¨´,r‐- ､ _」 __｀`二´ ／　　　 V
　　　　　 　 　 　 　/　/　ノ/rttｭ 7´ﾚ'´ ./　　　　',
＿＿＿＿＿＿―――━━―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―━━―￣￣￣
―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 rﾆニニiｦニｺT彡t―.王ニニニ　ﾆ＝､=┬┬┬-D
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 ├──────''´￣￣￣￣￣.|ﾐ:.:.: : ::┴┴┴ｦﾉ
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 │: : : : : ┌──┐ : : ::┌┐: : : :.|il───┐li　/┬──┐
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 │┌　.＿＿_:::::::::|　: : ::││: : : :.|: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　ﾌ::│...|――‐|:::::::|　: : ::││: : : :.|:──┬─V:┌───､
　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 /:::　.i二ニニ二i::::|　: : ::││□: :.|:──┴ ‐/∧: : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿　 /:::::　./八＼＼ヽ::::|　: : ::││: : : :.|: : : : : : : //: : ＼／￣￣￣￣￣/
　　　　　　　　　　　　　 　 , ' ´,-i i-｀'､:::::　.i |I　Iiヽﾘ　l::::|　: : ::└┘: : : :.|: : : : : : //: : : : : ／´三三三 ／
　　　　　　　　　　　　　 ../ ハV | | .//ヽ:::::.Vゝ-　ノW.、.| : : : : : : : : : : :..: : ,､: : //: : : : : /三三三三 /
　　　　　　　　　　　　　 ｛ ﾍ　V | |//　 >',::::./,|l介l_｀Yノ | : : : : : : : : : //.ノ/∧://＿＿／三三三三 /
　　　　　　　　　　　　　 i.l 　＼V..|/ ／／ ○ （__,、_ヾ ::::| : : : : : : : ／／_.././//＿_／´￣/￣ヽr――-､
　　　　　　　　　　　　　 |.|---｛　 ヾ／＿｛i|ﾐ: (__,! ──┴──＜_／ , ..''´ ￣ ｀' ､ 　 　 /　 //,r ´ ￣ ＝ ｰ
　　　　　　　　　　　　　 |.|_ - ''v/ソ､＿___|.|├─======-==-==-=／／.ヽ　|　/ﾊ　'n二二二二二二二二二
　　　　　　　　　　　　　 ' ,　 ／/| i ＼￣ | |/i l┴──､ ､ ﾌ ┬─/ /＼　 V //　>､ ',三三／/{　　ﾚ
　　　　　　　　　　　　　 .V/　./ .| .i　　V//ｦ┘│　　　ヽ....　│　7 .ﾄ､＿＞-､／＿ ゝ',三彡ノ　t 　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 　V /. . |　i　　///.. .　└─　　　｀''---.┤ |＿__t j　｝ﾐ=､　|　iﾌ＝. ､ヽ>、　ゝ､、
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ﾐー　>／／　　　　　　　　　　　　　 { ﾊ 　 　/不/ヽ｀'-i　｝　　　.｀'{　k　 〈
　　　　　　　　　　　　　 　　　｀ー―''´　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ V . /　|　ヽ　V ./ 　 　 　 .l　｢ ㌧こ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ソ-.上_＿ｿ／　　 　 　 ﾉｰl　　 ＼ヽ
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.　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　│　Ganz in Silberstück' ist er angelegt, von Kopf zu Fuß.　 　 │
　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　│　（全身、頭の天辺から足の先まで銀色尽くしですわ）　　　　│
　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ

. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　Wie ein heil'ger Engel schaut er aus.　...│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（まるで天使のようなお姿です！） 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ


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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : , : : : : : : : , : : : : : : : :.＼　　　 ＿ｊ|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : /.: : : : : : :./|: : : : : : : : : ハ　　　￣|!
　　　　　　　　　　.　　　　　 /.: : : : : : : : : :./: : : :_:＿ ﾑ弋: : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　/.: : : : : : : : : :./ : : : : : :／ 　 |.:.|!: : : : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　{|: : : : : : : : ／イ: : : :／ _＿_-l:.:lﾊ.: .:.|: : : :ﾊ:}
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ!.:. : : :.:.／:´: ;': :.／　〈￣ら:ｉ`!:!　Ⅵ:|: : : | .}}
　　　　　　　　　　　　　 　 八.: : : : : : : : :.{／ {　u. 　弋ｿ 从 .ｨ刈: : :/.ノ
　 　 ＿ｊ|＿　　　　　　　　 　 ＼: : : : : : : {!: :.∧ .:::::::::..　　　　ﾚ/.: :/
　 　 ￣|!￣　　　　　　　　　　　 ヽ.: : : : : : : :.{　＼　 　 　 　 ′!／:}　　　　＿ｊ|＿
　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　 　 　 }＼＼: : : : }　 u　 　 　 _ 　 八:.从　　 　 ￣|!
　　　　　 　 ＿＿ｊ|＿＿　　　　　　　 ＼＼: :.|＞。　　 　 。イ : : : }　＼ ヽ
　　　　　 　 　 ￣|｢￣　　 　 　 .r ､／￣＼ﾟ :{　　 .≧≦: : ﾊ} ヽ: /　　　　 ),
　　　　　　　　 　 |!　　 　 　 ／(　)　　 　　_　＼￣　 　 ＼　　.}/　　＿ 彡
　　十　 　　　 　 |　　 　 　 .{::(　）　　　　 ハ　　　 　 　 　 ＞'＞、
　 ＿＿ｊ!＿_　　　　　　　ﾊ　|(　)＿　　／介 ＼、　　　　 （ 　):::::ヽ　　　　　　 　 |
　　　￣|!￣　　 　 　 ＿ { ∨／//∧７ト､ｌ | ＼_≫　　　( 　)´::::::::::}　 　 　 ＿＿ｊ|＿＿
　　　　　　　　　　　ﾉ　 　 ／/////∧//∧｀ヽ　 　 　 ｒ'　r'::::::::::::::{　　　　　　￣|｢￣
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　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::　　　　　　　　 Rofrano, Rofrano!　　　　　　　　 :::::::::::::::
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　　　　ゞ---イ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　-―- ､　.￣￣￣￣￣￣.|　.!￣￣
　　　 ,':/:!:!:',:::',',　　　　　　　　　　　　　　　,.ィ ´　 ＿＿　 ｀ヽ､　　　　 　 　 .l　.!
　　　 !,':,':,'::::',:::',',　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 ,.ィ ´　　　 ｀ｰ-､　｀ヽ､　 　 　 ..l　.!
　　　,'!::!::!:::::::!:::',ﾊ　　　　　　　　　　　く　 ／　※　　　　　※ ｀ヽ／
　　　!:!::!::!:::::::!::::! !　 　 　 　 　 　 　 　 `/　　　 _, -―‐-､_　 　 l.====　　　 Herrgott im Himmel!
　　　!:!::!::!:::::::!::::! !二二二二二二二二/:l, -‐:'´: : : : : : : : : ｀ｰ､l',..ﾆﾆﾆﾆ　　Ich weiß, der Stolz ist eine schwere Sünd'.
　　　!:!::!::!:::::::!::::! l　　 　 　 　 　 　 　 /: :l: :l:: : : : : : : : l: : : : : : l: ',
　　　!:!::!::!:::::::!::::! ',￣￣￣￣￣￣￣./: : :l: l: l: : : : : /:/!: : :l:l: :/:.∧ 　　　　（天におわします我らが神よ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /: :ﾊ`ヽ:.l: : : ;.ィ:/-弋: l: /`７:∧　　　　 高慢が大いなる罪だということは承知してるです）
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : `iゝ! ヽ!'ヽ／_'_, ィ´/'´/ﾉ:l: :∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : :l:::::l　　l 《ﾉ 　 ､》 / ./:::::::l: : ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : l::::::l ※l ¨ij 〉〈 ij l　 l:::::::::l: : :.∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : :/:::::::! 　 ! .ij〈 ﾉ ij l※l::::::::::!: : : ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : :/::::::::::l 　 l .ij.ﾉ 〉 ii !　 !:::::::∧: : :.:∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） Aber jetzt kann ich mich nicht demütigen. （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　Jetzt geht's halt nicht!　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　（でも今だけは 謙虚に なんてできねーです。）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 今だけは無理です！）　 　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶～'⌒'～'⌒'～'⌒'ﾉ,ﾉ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　))
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ





　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　--―――――――‐-- ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 ,　――――――‐　､　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 ／　　,ｧ ´ ※　　 　 ※　　 　 ※｀ ヽ､.　 　 ＼
　　　　 　 　 　 　 　 ／　＞ ´　 , . =. ＝. .＝. ､, .=. .＝. .=. ､　｀ ＜　　＼
　　　　　 　 　 　 .／　／　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼　　 ＼ 　 ＼
　　　　　　　　 ／ 　 / ※.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼.※ ヽ　　 ＼
　　 　 　 　 ／　 　 〃 ／: : : : : : : : : : : : : : : :ｧ: : : :ｉ : : : : : : : : : : ＼　 ﾍ.　　　＼
　　　　　　〈　　　　（／ : : : : : : :／ :￣:｀: :.／〃: : /´ヽ￣:＼: : : : : : :＼ ）　 　 　 〉
　　 　 　 　 ＼　　 /: : : : : : :.／: : : : : : ／　 /: :／　 　 ＼.: :.＼ : : : : : : ヽ　　 ／
　　　　　　　　 ＼/: : : : : : : : : : : : :.:.／　　 /／ 　 　 　 　 ＼: : : : : : : : : : :',／
　　　　　　　 　 ./.: : : : : : : : : : :.:.:／ __　　 ´　　　　　__　　　 ヽ: : : : : : : : : : ',
　　　　　　　 　 ｉ: : : : : : : : : : : :x=＝＝ﾐ､　　　　　　x=＝＝ミ､i : : : : : : : : : : ｉ
　　　　　　　 　 |.: : :.:./: : : : :./´/////　　　 　 　 　 　 //////| : : : : : ヽ: : : :|　　　　Denn das ist ja so schön, so schön!
　　　　　　　 　 {ヽ: :/: : : : : :ｉ 　 　 　 　 　 　 ' 　 　 　 　 　 　 | : : : : : : :ヽ: :/}
　　　　　　　　　{i У＼.: : : :.ﾊ　　　　　　/ ￣￣￣ ',　　 　 　 ﾊ: : : : : :.／∨ｉ}　　　　（だって あまりにも美し過ぎるですよ！）
　　　　　　　　　{i　 」 _ ＼: : : :.＼　　 　 l 　 　 　 　 ｌ　　　 ／.: : : : :.／ 」 _　ｉ}
　　　　　　　　　{i　 下　 ｉ}＼: : : : :＞　　ヽ 　 　 　 / 　 ＜: : : : : :／i　 下　 ｉ}
　　　　　　　　　{i　 　 　 ｉ} : :｀:＝´ ＞　.　 ｀ ―‐　'　 .　＜:｀:＝:´: :.{i　 　 　 ｉ}
　　 　 　 　 　 /{i　 　 　 ｉ}.: : : : :／: : : :.ｉ ｀　――　´ ｉ : : : :＼: : : : :{i　 　 　 i}､
　　 　 　 　 ／: {ｉ　_」 __ .ｉ} : : ／_:_:_:_:r´===========｀7､:_:_:_:_: : : :.{i　_」 __ .ｉ} :＼
　　 　 　 ／: : : {i　 下　 ｉ}.:../／》　》　　　,ィ≧≡≦ｧ､　　　《　《＼: {i　 下　 i}.: : :.＼

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│　　ゾフィーの昂ぶりを伝えたいかのように･･･　  │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 //〃: : : : : : ヽ.　_　 __　　　　　《　 　.ノ　 《　 　.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒}ﾊ//ノ': : .: : : : : :. :（　V , ﾟ，　_　　　 ￣　　　　 ￣
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ィ≦辷ﾟ//ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ「ヽﾆ{　ﾏ　 }-‐{_}　 _
　 　 　 　 　 　 　 　 ,ィ/| ヽ. ヽ.＿__/ｨ圭|ﾆ｡//三三三三 「ヽ ヽj　 ﾞ}　ヾﾆヽ＼{_}三ﾐ:
　　　　　　 ,．-‐━＜ / .| 　 ＞＜ (ィ⌒: :ｰ//: :,，: : : : : : : }　ﾞ､ ｀ヽ　ヽ　}:＼ヾ=ｏ:ヽ.ﾘ
　　　　　　{　　　　　 /　 |／l!ゞ=-::〃: : : :.//=≠: : : : : : : : :ヽ　ヽ 　Y l{ /{_}､｀: : : : ノ
　　　　　　| . 　 　 　 ＞　　 |､〉=く {! : : (’'/ｨ＝､: : : : : : : :〃〈　 ヾ　　　;!　　 ￣￣
　　　　　　|　　　　　「　　　 .|yﾞ:::i!::ﾊ:.: :_//: : :,-《:_: : : : ／': : :入　　　　 ;!
　　　　　　ゝ.　　　　{　　　　!|: :::!:/ `ﾏ//:_:_ノ　 ヽ:_:_: : : : :／　 ﾞ､ﾐ　　　,{
　　　　　　ハ　　　　､　　　 ! !::::/　 i //　　　　ヽ　 | ￣ ´ __．ィ ｉﾄ､-‐　 }､
　　　　　 _!　ヽ　　　 ﾞ､　　 l　∨　　//　　　　　 ヽﾞ.|　　＜＿ノ　ゞ､￣`ｰ'､}
　　　　 ノ√二ヽ　　　ﾞ、　 | ,┴'⌒ー- ､_　　　　　ﾞ|　 ,'⌒　"　　　　＼　/l!
　　　 /　　ﾑ　ヽ!　　　 ﾞ､ r‐' ー‐⌒ー=､_）　　　　 |　/　　　　　　　　　＼j{
　　　'　ノ}　,ﾆ､　ﾑ　 　　r' `ｰ-=ﾆ二ｰ､__)　　､＿__L.′　　　　　　　　　,／
　　/'´≦-‐-､,ﾆヽﾑ､　 {ﾞ　 ヽ.＿＿__￣`)　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ノ′
　ノ '´ ／　　　　　二＞j゛= ｰ､＿｀ヽ! ￣　　　ー――,}　　　　　　 ／
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{/　 ′　　　　　 {　　　!ヽ＿__ノ!　　ヽ l!　　　　　　　／　＞--‐ ’
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　音楽が高潮していく中･･･　  │
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　　　 　 　 　 i: : : : : :k: :ｌ ', ﾞｨ弋寸; : : :l : : : l
.　　　　　　　 l ﾄ : ':, :ﾅﾍﾄﾐ.､　行示Ｙ : |: :i : |
　　　 　 　 　 |:k ﾞ:､ ﾒ禁 `　　 込ツ |i : l:l:| l:|
.　　　　 　 　 乂ヾ个 ゞ′､　　　,,,, 仆: 川:从
　 　 　 　 r;┤ｌ } }｀圦 '''''　-‐'　　,ｲﾒ / ﾙ′
. 　 　 rｖｭl^┴' .リ　ﾏ ＞.． __,. イ小ｲ:/＞､_
　　　 トﾐ_爻ｰ=ﾁ} ,.ィゞﾐ、 　 1_,.イ　ｼ ,.仗ｱ:｀.，
　　Y^|　 ｀¨¨¨^ｊ'´::.,仔' _,..xz､　　　　,.仗ｱ.:::::.ﾊ
　　Y^| 。 　 　 j::::.,仔,ｨｹ,.仆,ﾏ､　　,.仗ｱ.::::::::::.ﾊ
.　 Y＾| 。 　 　 j:.,仔'《_,ｨﾀ ｊｊ 　}}　,.仗ｱ.::::::::::::::::.ﾊ
　 Ｙ^ｊ 。 　 　 j,仔'　 〃 〃｀¨´,.仗ｱ.::::::::::::::.i::::::.ﾊ
　 Y^{　　　　,.仔'′　''　''　　 ,.仗ｱ.:::::::::::::::::.ｊ:::::::.∧
　 Y^{　　　く心ぇｭ､ 　　　　ィ,.〆.::::::::::::::::::::.ﾊ.::::::::.∧
　 ヾ人 　 　 ﾉ｀¨ｰ ミ≧ォ法-､__;ァﾃ～ｧ.:./.::::::::::::::::;〉
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　　　　　　　 　 　 仁{　,ｲ　　 ｀¨乃ﾆヽ
　　　　　　　　　　,仁／　 　 　 .乃;.＞ﾍ
　　　　　　　　　　トﾑ　　 　 　 ﾉア:::::::::::ヽ、
　 　 　 　 　 　 　ｊｲ　　 　 　 ﾉア::,:::::::::::::::::ヽ、
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　　 　 　 　 ｀寸弌ﾃｧ'｀ヽ /ｱ::,ｲ::::::::::::::::::::::::::::ｌ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　銀の薔薇の使者、オクタヴィアンが現われた！　  │
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│　　官能的な音楽が流れる中･･･　　 │
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: : : : : ´l ｀了''ゝ..､ｰ ､ _／ノ/: /:.:.:.: }: . : . !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨/////＼::::::＼
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:.: : : : ｌヽ　ヾヽヽﾊ　　　　　 が;､∨:.:.:.;ｊﾉ　　　　　　, .. . 　　　+　　　　　　。　　　 l.:.:.:.:.|､.:.`!:､.:.:.:.:i.:.:.:.:＼///////
:＼: : '､　 　 　 　　 　 　 ､ じ'/:/:.:.:.∧　， 　　，:‘. 　　　　♪　　　。 　 　 　 　 .八.:.ゝ! ゞﾐﾄ､.:ﾒ.:.:.!.:.:.:.:.:.:＼/////
: : .丶､＼ 　 　 　 　 　 　///ノ:.:／　　　 ’‘ 　　　　+　　 ，.. 　　　　　　. ..; '， 　　.'_:ノ ｲｿ.:〉ヾ,,ヽﾊ.:.:.:.:.:/.:.:＼///
:　:　:　.　.｀　　　 ヽ､ _　　　人／　　　　:::::　　:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:}　　 レ' ／　　X.:.:.:./.:.:.:.:.:.:`x/
::　:　:　:　.　　　　　　　 ..ィ:::::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /.:ｲ　　 ー 　 　 /.:.:／.:.:.:.:.:./.:.:.:.:`
ヽ　:　ヽ:.:__:_ .　　　, イ:.:.※:.:.:}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.イ〉 　 /// 　 /.:.:ｲ.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:
　ト､　/:::::.:.:.:￣丁::l　ヽ: : : : ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ノｲ /.:ﾊ 　 　 　 ノイ/.:.:.:.:.:.:.:/!.:.:.:./.:.
｀ヽ Yハ:::::.:.:.:.:.:.l: : |／{: .　〈　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:八_　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:/ |.:.:.:,'.:.:.:
ｊ　 }Z´斤＼:.:._:.:l: : .|　 ヽn, |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ノ イ.:{::{i!}:.￣.:{｀} {.:.:.:.:.:.:./　.|从!:∧.
.え ヽ〃|ﾊ　ヾﾍ）-､:.l　　{f!〈　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /::::乂{i!} 　　　ゝ/:.ｲ.:.:.:/　 _x｀.:ヽ､
ｊ　　〈:/ |ﾊ　　> 〉　ヾ､　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::{i!}　　圭.ノｲ./.:／ ／
　　 ﾉ　 |ﾍ|／／{　 　 ヽ|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / ::::::::::{i!}　　 |||`:ミノイ ／
　　..）　 |ﾍ|"　　l）:.: . ／|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::::::{i!}　 　 |||　X<>圭圭ミﾄ、 　　｛i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::{i!}　　　 !iﾚ'i/ ⅷ、 　　 ))) 　.｛i!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　二人は見詰めあう･･･　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　お互いに意識し合い、ドギマギしながらも･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　Mir ist die Ehre widerfahren,　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　dass ich der hoch-　　　　　　　　 　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　（光栄にも僕がこの大役を　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　仰せ使いまして、高貴な･･･）　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　丶～'⌒'～'⌒'～'⌒ﾉ,ﾉ'⌒'～'⌒'～'⌒'～'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ))
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ




　　　　　　　　 Vイ ／三三三三三三三三三三三≧┴ｚx
　　　　　　　　　V/三三ヲ⌒ ｰ ''⌒ '' ｰ ､三三三三三三/
　　　　　　　　／三ニ／　/ ｛　　　､　　　｀'＜三三三三/
　　　　　　_ ノ三ニ／　/ .i　∥　　 　ヽ,　　　 ＼`ｰtzz.ｲ　　　　　　　und wohlgeborenen Jungfer Braut,
　　　 　　 ヽﾆﾆ,／　　 i　 !　j!　　　＼　＼　　　 ',,　i i　i!
　　　　　　　 V' ,ｲ　 　 !　j!　ト --z＿,＼__ヽ　　　}　 j　|　　　　　　　（清純なる花嫁の下へ･･･）
　　　　　　　/ 人! i　　 !ﾉ八 ',　＼　_ _ヽ ＼ }　　i !　　人
　　　　 　 　{/　 j !i　　.V,-‐＼`ー　zz=≠=ｧz､_ 川　∧ .!..._ 　_ 　_
　　　　　　　j!　　!iﾊ　　-xz=ミ ヽ　　''　（(,;:ﾉ）! ./ ..._¨｀ ／::;::;Ｙ::;｀´::｀ヽ、
　　　　　　　　　　i! ヽ　 从弋:;,}　`　　　"￣ノ,/.! .´ ,. -'-_‐-- ､＿::;::;::;::｀ヽ
　　　　　　　　　　ヽ　 ＼　ﾄゞ''　 '　　　ｰ=彡ｲ　|.／:;:;::/::;::r-_‐-､:｀ヽ::;::;::;::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　`ー 7ニ=Yヽ　　,ｲ..: / /::;::;::;::!::;:/i:/rﾐ､:;:i､::;:〉::;::;::;::;:i:｀ー､
　　　　　　　　　　　 Y⌒ーV'　ｰ^', j .ﾄイ ..;;;z.._」::;::;::;::;::!:::{i;!i､ン:;ノi;;!:;!::;::;::;::;:/::;::;::;|
　　　　　　　 　 　　 ﾉ::::r＝{　､_^}ﾉ/Kヽr''..,r'´ （::;::;::;:!::;:i::;::ﾄ-＝-‐イﾉ:i､::;::;ノ::;::;::;::;!
　　　　　　　　　　 /:｛　|ゝ::|　 ゞ,ノ　ﾉ=O〈　　　 !::;::;::ｌ::;::ヽ:;:Yt､:;_／::;/,. ='､::;::;::;::;〈
　　 　 　 　 　 　 /:::::i!　ヾ::::V::v､,／<巛》 .ヽ､.__ヽ::;::;::!::;::;:ヽ､!ｨ'_ノ,r'´::;::;::;::;〉::;::;:_ノ
　 　 　 　 　 　 ノ:::::::}!　 }:/:::::: i::::ノ:/}巛》》 ヽ.l　　`!::;::ヽ､:;__ノ-ｲ::;::;::;::;::;::;ノ::;::;::;}
　　　　　　_ ／:/::::::::{ ） ｝Y⌒Y⌒V　}/∧V⌒.}ヽ../｀ー‐ｧ､__ノ ｀ヽ.,_,. -':;r-､,.ノ
　　　　r.'´:::i!::/:::::::::::ﾊY⌒ヽ::ﾉ:::::::j::::{{ { ノ::::::::｛　ﾉ　,.r'´　　　 ﾉ｀ヽ、｀＞'
　　　　i:::::: : /::::::::::ノ{　!ﾄ､　 `ー'⌒Y／｛:::::::::::::人>x!:/:::ｲ::x{::::::::::>!￣
　　　　ヽ:: ノ::::::／::::::)）ﾊ　`ｰ　　　 j!　　j!::::rｰ'':::::＞zミ≠zzzィく::i;!
　　　 　 У:::::/＝癶{ / ｛{　　　　　ｲ!_ ／ 7ハ:::::::::::ｨ:::::::￣:::i!:`::::ﾉ:ﾄ､
　　　　　`ー''⌒Y/　/{　 ::..　　 　 /{}　＞/ililil{::::::::{⌒`ー!::::ィ Y:::V:::::ヽ
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　まずはオクタヴィアンが口上を述べ･･･　 │
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　　／　　　　_（　　 　 　 ／´: : : : : : : : : : : : : : :＼_
／　　　　　f 　 fｊ　 　／: : : : : : : : : : ／: : : : : : : :ヽ丶､
　 l　　　 /´⊆※っ /: . : . : . : . : .:／ : : : : : : : :ﾊ: : :ヽ: :＼
　 ヽ　　ｊ 　　 ` 　 /: . : . : . : . :／: ; : ‐''´: : : :/　l : : : }: : : ヽ
￣丁ヽf　 　　　 _/_:_:_:_:_:_:;;..≠､ﾆ -‐ ﾌ´: :／　 / : . : l: . : . ヽ
三/:.:.:.{　　､h,. 　l:.:.: : : : : : :/ _ ..｀｀' ´‐＜ ,, _ ../::ｲ:.:../: . : . : .l
;;/:.:.:.:.:.} ⊂,. ､⊃{:.i:.: : : : : ´l ｀了''ゝ..､ｰ ､ _／ノ/: /:.:.:.: }: . : . !
: :.:.:.:.:.（　　 J 　 |:.l:.: : : : :l: | 　 　{ ノ:;;ｊﾊ ´　　 /:Xl l:.:.:.:.l : l. .:l
:.:.:.:.:.:.:/　　　　　ヽl: : : : : |!:ｌ 　 　ヾ'ソ　 　 　ノ _｀ﾍ:.:.:.:./:.:.:l:./
:.:.:.:.:.:.ヽ　　「!　 　ﾄヽ: : : : ｌヽ　ヾヽヽﾊ　　　　　 が;､∨:.:.:.;ｊﾉ
:.:.:.:.:.:.ﾊ ⊂,.､⊇ ｛　 ＼: : '､　 　 　 　　 　 　 ､ じ'/:/:.:.:.∧
:.:.:.:.:/:.:ヽ　lJ　　 |:　:　:.丶､＼ 　 　 　 　 　 　///ノ:.:／
:.:.:.:./:.:.:.:ム　　　　ヽ:　:　:　.　 ｀　　　 ヽ､ _　　　人／
:.:./-‐≦ヽヽ　　r､　}::　:　:　:　.　　　　　　　 ..ィ:::::::}
´〃　　　　 {　c X'' ヽ:　:　ヽ:.:__:_ .　　　, イ:.:.※:.:.:}
　ll　　 　 　 ヽ　ヾゝ　ト､　/:::::.:.:.:￣丁::l　ヽ: : : : ﾉ　　　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　l!　　　　　　{　　　 ｀ヽ Yハ:::::.:.:.:.:.:.l: : |／{: .　〈　　　　　　│　in meines Herrn Vetters Namen,　　 　 　 　 .│
　|　　　　　　 ヽ　　fｊ　 }Z´斤＼:.:._:.:l: : .|　 ヽn, |　　　　 　 │　dessen zu Lerchenau Namen,　　　　 　 　 　 │
　l　　　　　　　 〉⊂, え ヽ〃|ﾊ　ヾﾍ）-､:.l　　{f!〈　　　　　　│　die Rose seiner Liebe überreichen darf.　　...│
　ヽ　　 ｀丶､　{　　 lｊ　　〈:/ |ﾊ　　> 〉　ヾ､　|　 |　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　. .ヽ　　　　 ｀ 〉　　　　 ﾉ　 |ﾍ|／／{　 　 ヽ|　 |　 　 　 　 │　（我が従兄弟の名において、　　　　　　 　 　 │
　 　 ヽ　　　　 ヽ　　　　 ）　 |ﾍ|"　　l）:.: . ／|　 |　 　 　 　 │　 レルヒェナウの名におきまして、　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 この薔薇を愛の証として お渡しします）　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂


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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　ゾフィーに銀の薔薇 ―― オックス男爵から、婚約の証としての贈り物 ―― を手渡した　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,､-‐ ''´￣｀''―-､,
　　　　　　　　　　　　　　　 , ｨ'´,ｨxXxXxXxXxXxヽ ｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　　 　　 ,ｨ'´,ｨXxXxXxXxXxXxXxXxヽ､ ヽ
　　　　　　　　　　　　／　/XxXｨ'´: ￣:￣:￣｀'ヽ､xXxXヽ　ヽ､
　　　　　　　　　　_／ 　./x／:／: : :／: : : : : : : : : ヽxXx!ヽ　　＼
　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ／: :./: : :.／: : : : :/: /:.l: : : :ヽxXxヽ　　./
　　　　　　　 　 　 　 〉´: : :./: : /: : : : : : /::/: i:.l: : : : :iXxX.i!.　/
　　　　　　　　　　　/:./: : :/: : /: : :／:／: : : /i:.|: : : : :lxXx!.l､/　　　　　　　Ich bin Euer Liebden sehr verbunden.
　　　　　　　　　 　 i:./i!: :/: :.//:／:／: : : : //.l:|!:l: : : :lXxXl∧　　　　　　　- Ich bin Euer Liebden in aller Ewigkeit verbunden. -
　　　　　　　　　　　|!　i!l/!:./:/:./:/: : : : :／/‐十ﾄ!l: :.:lXxX.l: :ﾍ
　 　 　　 　 　 　 　 |" l l |/: l:/:.//／／.／　　|　`!: :.lxXx/: : :.ﾍ　　　　　　（貴殿に感謝するですよ。
　　　　　　　 　 ,ｨ'´/xXx |ﾄ､:l: l`=-　　　　 ゝ=-' ./: /xX./: :|: : :.ﾍ　　　　　 ･･･永遠に感謝の念を捧げるですぅ）
　　　　　　 ,ｨ'´: : :/XxX/riｨ!`ｰ`-　　　 ,　 　 　 /／lXx.i: : :.l: : : : :`.､
　 ＿_,､-‐'´: : : :./XxX/ｨ´i.`j　 ` ､　　 ｰ　　 ／´　 |Xx.l:_: : |: : :i: : : :.＼
￣: : : :／: : : : : lxXxX!..〈 .i.ゝ. 　 ,ｨ=≧､-,,≦＝=,　 lxXlYj､: |: : :|: : : ＼:｀'ー--
: : :＿＿: : : : : :,lXxXxl...ｲ, i ﾌ 　 《　　,ｨ又ﾄ､　 　》　ヽX|､ｨj､: : :.:l: : : : : ＼: :ｰ-
.ｲ´...........￣￣´.lxXxX!....ゝ.i`j　　 ゞ=ｲ"〃ヾゞ=ｲ´.　　＼!､ゝ､: : :l: : : :: : : :＼: :
............................../XxX!|.....`i i.ｲ　　　　　〃.ｨj　ゞ､　　　　 ﾍXx＼: : : : : : :＼: : :｀:
.........................../XxXx/......ゝ.i 〉　　　　〃ｲj　ﾄj　ゞ､　ｨｪｸ≠ヽｘX＼: : : : : : :＼: :
......................../xXxXxi....../`j.i.ﾄ､ 　 　 　 ｲj.....ﾄｨｹ≠ｲ"......./　VXｘX.＼: : : : : : ＼:
...................../xXxﾊXx!.／iii ゞｸゝﾍ_ﾊｲ^"ｹ......`´.............././､_　∨XxXｘ.＼: : : : : : :
................./,､xXxゝヽ,//ヾ＝ゝﾄｲゝｲﾍﾉﾄｲ.......................... /､.....｀`ｰVXxXxXx＼: : : :
..............r-ゝ.ヽ,ｨ'´　 ヽ_r.､_,､..《三三!　l....................ヽ.....i.....ヽ,.....ゝ..ﾍxXxXXXx.＼: :
.........../x｀＞ ,､-　　　ゝﾉ.〈.ｲ`'ｰ-､_i! .ゝ-､......................i､........i!............ヽxXxXxXxXヽ
........./Xxゝｨ´`ｰ-､___r＾}.{ｨｹ　　　､　 ´ij..ﾍ....................ﾉ.ゞ,......i!..............}XxXxXxXxX
......./xXxXxXxX./.ｬ!.｀ゝｲ､_　＼　｀ｰ　ﾘ... ﾍ.............／!...ゞ!......i!.............lxXxXxXxXx
...../XxXxXxXxノｨｹ.................｀≧-､__,.ｨﾘ.......､.....／....|!......ゞ!......i!..........ゞ､xXxXxXx

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　ゾフィーは、感謝の詞を述べた後･･･　　 │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　（銀の）薔薇の花を嗅いで驚く　　│
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　　　 |::.| |::.::.|::.::.:|::.::.::|::.::.::.::/::.::.::.::./|::.::.:/|::.::|＿＼⊥∨:: ::::: :::: :.::|　　 |::.:: :.:: :
　　　 |::|. |::.:.||::.::.:|::.::.:|＿_;;/_::.::..／./::.:./''T::/　　　＼::.∨::.:: ::: :::.::|.　　 |:: :::: :::
　　　 |:|　|::.:7|::.::.:.|::.::|::.:／::.::.／　./::.:/　 |:/　　　　　＼ゝ::::.:: ::.:::7ヾ!!ﾉ.|::::.:: ::.:
　　　 ||　 |:::| .|::.::.::.|::.:|´::.::／　　 /:／ 　 / 　　　　　 　 /::.::.::/:::/　/.liヽ|:::: ::.::.:
　　　 |! 　.|::|∧::.::.∧::.|／　　 　／　　.／　.ｨ==≡ﾖゝ ./::.::.::/::/　　　　 |::. ::.:: :
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　　　　　　 |　　 |`ヽ､::.:＼＼.　　　 ｀ 　 　 　 　 　 /／／ ./ ゝ| 　 　 　.|::.::.:::::.　　　＼　/⌒し　＼　/⌒し
　　　　　　　　　|::.::.::.:｀`ｰ.τ' '"ﾞ⌒~`ヽ,..." 　　　 ´／　　　／.|　_ヾ!!ﾉ_ |::.::.___
　　　　 　 　 　 |::.::.::.::.i~`''l'　'´∩｀ヽ ノ、　　..._ ＜´　　　／　 |　 ﾉ liヽ　|f´
　　　　　　　　 |::.γ´ﾞヽ　 ﾞ! li _乂ノ　i　 ﾞﾞ) . -‐"´ `,　／　　　|　　　　　 |
　　　　　　　 V.⌒丶,　）　　,'-''　　ﾟゝ,　 （　　　　　　l/　　　　 |　_ヾ!!ﾉ_　|
　　　　　　　　　　 （　li　　从　　　　　l:　 !
　　　　　　　　　 　 .,ヽ.ﾟﾞ`弌 　　　　.,人 _ ）
　　　　　　　　 _,､;;;;;;;;;~l,,,,: ._ ,ﾞゝ - ｲ,:., 丿
　　　　　　　　 ~`'　';;;;;;;;ﾞi、_,,.....,,-‐'°
　　　　　　　　　　　　 ﾞ｀,;;;;;ﾞ;;| |ﾞﾞ;;;ﾞ;;;ﾞ;;ﾞ





　　　　　　　　 .　　 /7 r”´::.::./::.　 /　.::　　.:::.:.|::.::.:ヽ::.::.: ヽ 7/k　|
　　　　　　　　 　　 レｲ:.　..:.:.i::.:...:,ｲ:.:..:/　 ..::..:: ﾄ::.::.:.::',::.　　ヾ ”　 .｝
　　　　　　　　 　　//::.　 ..::..:l::.::/乂: /..::.ｲ..::.:i: | .ヾ::.::.ヽ::..　　V　 k'
　　 　 　 　 　 　 / i::.　 ..::. : |: /::/ﾒ/:／/..:::/|/―― ､::.:｝ｰ.:.　i　　ヽ
　　　　　　　　 　　 |:.　 ..:::....:|/_/ム-　/:..／/　，_＿_, ＼!::.i ..::|7米 ト､
　　　　　　　　 　　 {:. ﾄ:..:::.. :.V/／zミ,,／　　　 衍ﾊ;:::l;:ｱ.|::.l::.. |　　 .ヽ::｀:....._　　　　　　Hat einen starken Geruch.
　　　　　　　　 　　 i::.:ﾊ::. .:. .:.K《ｲ.l:..:ﾊ　　　　　 乂:=:ソ 从:!::./　　　　｝ヾ::...:｀:..ｰ　　　 Wie Rosen, wie lebendige.
　　　　　　　　 　　 ヽ:{ ヽ:..:..ヾゞ弋=ン　　　　　　 ”￣ ｲ7:/!/ﾍ　　　　ヽ::.｀::.ー:-
　　　　　　　　 　　　{.＼ ＼::＼ゞ ”"　　　 ,　　　　　　　／ﾉハ ヽ　7K= ＼::.｀ヾ::.　　　（強い香りがするですね。
　　　　 　 　 　 　 　 ｝,il ヽ{:ヽ _::≧､　 　　-ー.ｧ 　 　／i::.l::.',::.:ヾ:＼”　　　｀ｰ ､::.　　　　まるで本物の薔薇みたいですよ）
　　　　　　　　 　　　｛7米ﾉ/::.ｲ::/＞...._　　 ｀ ´　　イﾄ､_|::.|::.:ヽ::.:',::.::｀ｰ.､　　　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 /　　ｲ::／::/:r＝vノ＞　 _　イ.　 |,,; .ヽﾄ,::. ..::. :..ヽ::.::.:＼ーｰ ､
　　　　　　　　　　 /　　ノ://::/:rZ/ r==､　V　　　　У　　 ＼ヾ::.::.:＼::.:::.::.:ヽ
　　　　　　　　　／7{ﾉr″.ｲ::.／Zﾉ .||＞ﾐﾒ､V　,,／＿＿　　　 ` ー ､_::.::.::.::.::.:.
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　┌──┐ 　 　 │　 Ja, ist ein Tropfen persischen Rosenöls darein getan.　　　　│
　i二ニニ二i　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　i´ノﾉﾉヽ）））　　 │　 （ええ、ペルシャのローズオイルを一滴垂らしてますから） 　 │
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　{　⌒ヽ、　　／⌒　r'　 ト､__　　　｀┐　　 ﾟ : ., ;. ;.　　 　○　　_r'⌒く　{　　　(_　ヽ／´7^ｰ-､_
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　{_j　　　　　　/　　　　{　l　。　　_}　　　)_　　　i-‐-､j'　　r'´「　　　r┴-､_>「　{___r､ゝ、　　／｀ヽ、
　ヽ　｀ｰ--､__{_　_r'y'⌒ヽ!o｡　／(　 　 _)｀ゝ　 ｀o　　　　_> (___　ヽ」　＼　ヽ}_r'　/⌒´＼　　　　ﾉヽ
　　l__　　　　　｀ヽｰ'　　ノ-､oﾟ　 j'　ハ´ヽ┴､　｡　゜　　r'‐-y'´ ｀7_j｀ヽ　(⌒´(___ﾊ/-'7　/)　　　 )-く
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　　　　　 ｀ｰﾆ二´＞‐‐'⌒｀ｰ'´_r'´i'　　　 {´-!　　　　｀}‐-┤　　　ゝ-=ﾆ) ∠_r'￣j　 /　ヾ、　ヽ丿
　　　　　　　　ヽ､´_>､__｀ヽ__ノ　　/⌒　　_j　 )　　　　(_　　L　　　　　/´ﾚ'　　　´　ノ　　　 ヽ　 ）
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　　　　　　　　 　 　 i:{: : : : :{:.|: : ;ｲ': :./:./ﾉ:.:ｨ:ﾊ:| ヾ:ヽ: : :}: : : :.!|
　　　　　　　　 　 　 |ﾊ: : : : ヾ／ｨ: :彡ﾑ/:ノ }:ｲﾒｰ-ﾐ:ﾄx: j: : : :八
　　　　　　　　 　 　 |: :ヾ{: : :.:∨:ィ／__/'’ /:/:/ ｨﾁ笊ﾐｧ7: : :ｲ､: ヽ　　　　　Wie himmlische, nicht irdische,
　　　　　　　　 　 　 |: : i ゝ:.／イ,イてミ` / }:/　弋z_ソ /ｨ: :/ }|: : :ﾊ　　　　 wie Rosen vom hochheiligen Paradies.
　　　　　　　　 　 　 |: : l :{i乂: :.㍉乂zｿ 　 '7　 　 ..:::::::イ:／k.《: : : : }
　　　　　　　　 　 　 |i : l ﾊ､ vミｘ:`zｧ.::::.. 　 `_　　　　';ｨ: {i ﾊﾞ ﾘ: : : :.i　　　　（まるで天国の花みたい、
.　　　　　　 　 　 　 八:ﾉ,.ｨ/7､ ゞ､＞．　　 ‘ｰ '　　 ｨく: : :》　Y : : : : |　　　　 この世のものとは思えねーですね
　　　　　　　　　　 /: :.ｒﾁ‐::'_ｧ∨Y)´　 ｀≧ｒ-- .ｧ彡 　 ｀ヾ　ｿ ､: : : :i
　　 　 　 　 　 　 /: : /r彡:くゞ　v } .ィ:ﾁミｘ≧≦彡ミ:ｘ:､ rｿくイ、､!:.ｉｌ　　　　 清らかな楽園の薔薇みたいですぅ）
　　　　　　　　　/: : ;入 {　 ヽ.　 }ﾘく:く　　 ,ｲ}-:く　　 ＞:}'　ﾊノ　Ⅵ:八
.　　　　　　　　/: :.:/: : >ﾐｘ　 ｀ /ﾑYヾヽ彡ｨ7i:ヾ:τ' '"ﾞ⌒~`ヽ,　..ヾ､: :ヽ
.　 　 　 　 　 /: :.:/:.／/ {¨Lｒｖ'ﾚｿﾊ　 ￣/:/ .i~`''l'　'´∩｀ヽ ノ、 　 ﾍ: : :.＼
　　 　 　 　 /: :.:/:.{　〈　ｨﾐ＝=く､i ,i} 　 γ´ﾞヽ　 ﾞ! li _乂ノ　i　 ﾞﾞ)　　 .ヾ:､: :.＼
.　 　 　 　 /: ィ:rミト:､У´`´ｿ¨ｙ'ﾊ｀ﾐ ⌒丶,　）　　,'-''　　ﾟゝ,　 （　　　　.ﾊ＼: : ヽ
.　　　 　 ,:′: >三水:´　　 /　ｲ　　 j}＿, （　li　　从　　　　　l:　 ! `　　　 ヽ: :ヽ: :ﾊ
　　　　 /:r=彡〃::{　 　 ／　/{j　 　 }!-―..,ヽ.ﾟﾞ`弌 　　　　.,人 _ ） 　 . ,ィ　〉: :}: : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,､;;;;;;;;;~l,,,,: ._ ,ﾞゝ - ｲ,:., 丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ~`'　';;;;;;;;ﾞi、_,,.....,,-‐'°
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾞ｀,;;;;;ﾞ/ /ﾞﾞ;;;ﾞ;;;ﾞ;;ﾞ


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　　＞＜ :. |:. ::.＼:. ::.| :. |::._＿_>=-＼ ＼、＼｀　 ー ＼､_ﾆ≠亥圭ミＸ ＼ 　 :. | lヽ:.:.'.
　　|:. :.　＼|:. :. ::. ＞-─|「　_フヽ,ニ、＼ ヽﾄ､＼_　　　冫xf":. rｖ‐う!　ヽ〈＼x.:!| |　ヽ '.
　　|　　　　|ヽ　:.´　 i| : |!ﾚ≠イﾍ支圭ミ､>、　＼ヽ｀`ヽ∥iﾄ､ :ゞ'￣ﾘ＼ iﾄ､:.ヽ:.:i | .:. ∨!
　　ﾍ :. :. :. |/|:.　　　 |　,ｲf代l亥ミxvf‐}!　　＼　　＼　　 　 ゞ.,,＿,亥　ヽ|　'. :. :.ﾄ､:. :. Ｎ
　　　|:. :. :./　＼:　　 ヽ:.:ﾄ､!　l「 ゞ_∧_ﾈ　　　　　　　ヽ　　　　´￣｀　　　|＼}:. : |:.ﾄ､:.:.|:.|
　　　|:. :../: :. :. :.ヽ:. :.　'. ヽ 　"'ゝ,,＿,亥　　　　　　　　)　 　 　///// 　 |:|:. :. :. | |　lヽ.:ﾄ､
　　　ヽ ∧:. :. :. :. ﾍ:. :. :. :. '.　 　 ´￣｀　＼　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 从.:. :. :.| |　|:. i:|
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　 ヽ.　 !　 　i/ 　 　　 :::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .:::::::::::::::::
.　　 ＼　　 /! 　　 . 　 　 　　 　　　　　　 　 　 　 ’　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／
:.ﾍ. 　 　ヽ. 　 !　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ／　　　　　　　Ist Ihm nicht auch?
: : 　　　　 ＼ |　　! 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　 _＿　　　　　　　　　_.．
: : : :’.　　　　ヽ 　|　　 　 .　　 　 　　 　 　　 　 　 ー一｀　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　 （そう思わねーですか？）
: : : : :.）　　　￤） 　 　 　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=彡
＼: : : : ヽ　　 i　　|　　i! 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ::／
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│　　ここで変化記号の多い嬰へから変ホに転調して･･･　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　 ＿ ,. -- 　　　　　/　/ 　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　 ',7/　　 　 　 　　／　/　　,,一'ﾍ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　 ,r=z'::∧ 　 　 　 　／ 　 _,,-‐'"　　／:.:.｀ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　f::≠ン　 ヽ、_ -､'"　_∠´　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　,.､.-―-.､., 　 　 　 　.;-､__　　ｨメ〆／　　　　　　r∨彡''´{ 　 　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 ♪ -.､,_　　　　　　　　　　　　　-''´　　　　　　 `'　♪　 /　　 ｀ー‐､::／　 　 ﾍ￣｀7'"/´-、　|　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　 `'-.､,_　　♪　　_,.､-'´　　　　　　 　 　 　 　 r'‐─''ｰ─　　く 　 　　　ヽ‐'ゝ_ヽ 　 　 |y':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　　　　　　　　　　　 　 _,.､.-―-.♪　　∧:V::.::.:.::.ヽ.　｀´　ヽ,　　　　　　　　 　 /:::.:.／/／|　　　 　 |::.::.:::.:.::.::|
.♪　　　　　　 　　　　　 ､-''´　　　 　 　 `'- .|∧:∨:､_:::.::.:＞､_　　　r-､ 　　　　　 /::／　／　 |　_ヾ!!ﾉ_ |::.::.|::.::.::.::|
. 　 `'-.､,_　♪　_,.､-''^ ´　 　 　 　 　 　 　 　 |　.＼　　￣￣￣　　　`ｰ´　　　 　／　　　　　,ﾝ|　 ﾉ liヽﾉ:::.::.|::.::.::.::.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　_ヾ!!ﾉ_　　`.､　　　　　　　　　　　　　　／￣::.:|.　　　　|::.::.::.|::.::.::.::.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ﾉ liヽ　　|::.::.:＞､　　　　　　　　　　　|::.::.::.::.::.| _ヾ!!ﾉ_.|:.::.::.|::.::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､.　 　 　　 |::.::.::.::.::.`＞- ､.,-‐"´　　　.|::.::.::.::.::.|　ﾉ liヽ |.::.::.:|::.::.::.::.:|
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　　　　　　　　　　　　　 │　　木管楽器の伴奏に乗って、ゾフィーの〝至福〟の気持ちが歌われ･･･　 │
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　　　 　 　 :::::::::::::::　　　　Ist wie ein Gruß vom Himmel.　　　　　 :::::::::::::::
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　　　　　　 :::::::::::::::　　　 （まるで天国からの挨拶みたい）　　　　 :::::::::::::::
　　　　 ／:／: :::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::../　　　／::|
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　　 /. /::./:::.:./::.::.::.:: :::::: :::: :: :/::.::......................................:: ::: :::.:::: ::.::.::.| !!ﾉ |´:: : :::: ::. .::.::|
.　 /. 7::./|::.::.:|::.::.|::.::.::.i::.::.::.:::./::.::.::..::. /::.::.:|::.::.ﾄ､::.::.:ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.:| .liヽ|::.::.: .:.:.:: ::::.::.|
　　　 |::.| |::.::.|::.::.:|::.::.::|::.::.::.::/::.::.::.::./|::.::.:/|::.::|＿＼⊥∨:: ::::: :::: :.::|　　 |::.:: :.:: :.::. ::.::.|
　　　 |::|. |::.:.||::.::.:|::.::.:|＿_;;/_::.::..／./::.:./''T::/　　　＼::.∨::.:: ::: :::.::|.　　 |:: :::: ::: |:: ::::::|　　　　　 ♪
　　　 |:|　|::.:7|::.::.:.|::.::|::.:／::.::.／　./::.:/　 |:/　　　　　＼ゝ::::.:: ::.:::7ヾ!!ﾉ.|::::.:: ::.::.|::::::.::.|
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　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　. : :　　Ist bereits zu stark, als dass mans ertragen kann.　　　　: : .
　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　. : :　　（強すぎて ほとんど耐えらんねーぐらいですよ）　 　 　 　 : : .
　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :


　　　　　／::.::.:/::.::.::.::.::.::|::.:.|::.::.::.|::.::.::.::.::.::.::.::.: ﾍ::.::.::.::.:｀`ヽ,　　`､　　＼
　♪　　/::.::.::. /::.::.::.::.::.::|::.::.|::.:i::.:|:::..:V::.::.::.::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::.::`､　 ヽ,　　　＼
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.　　7::.::.::.::.:l:::.::.::.::.::.:./::.::/　|:/|:/￣　￣＼ ｀`ｰ-|::.::.::.::.::.::.::.::.:|.　 |　 |! ________､ゝ,
　　l::.::/::.::.:l::.::.::.::.::.:/::.::/　 /　l/　ｨｮｴ又ﾊ'ｱ　　7::./::.::.::.::.::.::.::|　　| /::.::.::|　　／
.　 |::./::.::.::.:|::.::.::.::／／　／　 /　　ﾔ::ひ:::::ﾘ　　/:/::.::.::.::.::.::.::.:.|　　|/::.::.::.::|／
　　|:| |::.::.::.::l::.／／ｨｪ､,　　／　　　弋Z:ﾂﾉ　　///::.::.::.::./::.::./　　 |::.::.::.::.::|
.　　|! |::l.::.::.:ﾍ"´〃::ひ||　　　　　　　 ￣　　 ／ /::.::.::.::/.::.::./.ヾ!!ﾉ_|::.::.::.::.::|
　　 |　l::|::.::.::.:.ヽヾ弋Zﾘ　　　　　　　　　　／　./::.:.::.:./:::.:／　ﾉ liヽ|:::.::.::.::.::.|
　　　 ∧:V::.::.:.::.ヽ.　｀´　ヽ,　　　　　　　　 　 /:::.:.／/／|　　　 　 |::.::.:::.:.::.::|
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　　　　　ﾄ､.　 　 　　 |::.::.::.::.::.`＞- ､.,-‐"´　　　.|::.::.::.::.::.|　ﾉ liヽ |.::.::.:|::.::.::.::.:|
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.　　　 |::.::.::.::.::.:i´"ﾄ-‐. : :　　Zieht einen nach, als lägen Stricke um das Herz. 　 　 　 : : .
　　　∧::.::.::.::.:.〉............. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　 . : :　　（心臓がキュンと締め付けられてるみてーです）　　　　　 : : .
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　|　　　　|ヽ　:.´　 i| : |!ﾚ≠イﾍ支圭ミ､>、　＼ヽ｀`ヽ∥iﾄ､ :ゞ'￣ﾘ＼ iﾄ､:.ヽ:.:i | .:. ∨!
　ﾍ :. :. :. |/|:.　　　 |　,ｲf代l亥ミxvf‐}!　　＼　　＼　　 　 ゞ.,,＿,亥　ヽ|　'. :. :.ﾄ､:. :. Ｎ
　　|:. :. :./　＼:　　 ヽ:.:ﾄ､!　l「 ゞ_∧_ﾈ　　　　　　　ヽ　　　　´￣｀　　　|＼}:. : |:.ﾄ､:.:.|:.|
　　|:. :../: :. :. :.ヽ:. :.　'. ヽ 　"'ゝ,,＿,亥　　　　　　　　)　 　 　///// 　 |:|:. :. :. | |　lヽ.:ﾄ､
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　　 :.:.:.:.:.:.:.::.:/::.:./､ 　　 ゝ,, _　_ ノ 　 　 　／　 　 　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 :.:.:.:.:.:.::,.ｲ:.:.ハ:l　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 │　Wo war ich schon einmal und war so selig?　　 │
　　 l:.:.:.:.: / l!:.: lヽ:.＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　 |:.:.:.:./　|:.:.:.| 　＼ヽ 　　 　///// 　 　 ヽ　　　　　　│　（これほどまでに幸せだったことが　　　　　　　..│
　　 l .:..,' 　 |:.:.:.|　　　ヽ.ゝ　 　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 │　 今までにあったですかね･･･？）　　　　　　　　 .│
　　 l:.:/　　 l:.:.:.l　 　乂ハ　　 　　 　 　 　 　_＿　　 　 　.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　 ﾚ　　　　､:.| 　 　乂):..＼ 　 　 　 　 　 ´ー一｀ 　　 　 　 　　 ／ ﾊ乂 　 　　　　　　　　 乂）):.:. l:.:.:.:.
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│　　釣られるようにオクタヴィアンも･･･ 　  │
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三三三三三三三_.＞＜:.￣＼＿:. :. :. ::.＼ヽ:. :. :. :.＼: :.＼:. :. :. ＞　　ヽ :. !:. :'.
三三三三三＞＜ :. |ヽ:. ＼:.＼::. ＼:. :. :. ::.＼＼:. :. :,_＞─＼＜　　:.　:. ヽ:|:. :.ﾊ
三三_.＞＜:. :. :. :| :. |::. ＼　＼ ヽ、:.＼＼ :. :. ＼￣へ　,.＞＜＼＼　:.:. :. :..ﾄ､:. :.'.
＞＜ :. |:. ::.＼:. ::.| :. |::._＿_>=-＼ ＼、＼｀　 ー ＼､_ﾆ≠亥圭ミＸ ＼ 　 :. | lヽ:.:.'.
|:. :.　＼|:. :. ::. ＞-─|「　_フヽ,ニ、＼ ヽﾄ､＼_　　　冫xf":. rｖ‐う!　ヽ〈＼x.:!| |　ヽ '.　　　　　　　　 , .. . 　　　+
|　　　　|ヽ　:.´　 i| : |!ﾚ≠イﾍ支圭ミ､>、　＼ヽ｀`ヽ∥iﾄ､ :ゞ'￣ﾘ＼ iﾄ､:.ヽ:.:i | .:. ∨!　　， 　　，:‘. 　　　　♪
ﾍ :. :. :. |/|:.　　　 |　,ｲf代l亥ミxvf‐}!　　＼　　＼　　 　 ゞ.,,＿,亥　ヽ|　'. :. :.ﾄ､:. :. Ｎ　　　’‘ 　　　　+　　 ，..
　|:. :. :./　＼:　　 ヽ:.:ﾄ､!　l「 ゞ_∧_ﾈ　　　　　　　ヽ　　　　´￣｀　　　|＼}:. : |:.ﾄ､:.:.|:.|　　:::::　　:
　|:. :../: :. :. :.ヽ:. :.　'. ヽ 　"'ゝ,,＿,亥　　　　　　　　)　 　 　///// 　 |:|:. :. :. | |　lヽ.:ﾄ､
　ヽ ∧:. :. :. :. ﾍ:. :. :. :. '.　 　 ´￣｀　＼　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 从.:. :. :.| |　|:. i:|

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l .:..,' 　 |:.:.:.|　　　ヽ.ゝ　 　　 　　 　 　 　 　 　　 　　　 　　 　　／イ乂　　　　　　　　　　乂,ｲ:. !.::.:.:.:
l:.:/　　 l:.:.:.l　 　乂ハ　　 　　 　 　 　 　_＿　　 　 　 　 　 　 　 ／´イ　　　　　　　　　　乂彳.: !:.:.:.:.
ﾚ　　　　､:.| 　 　乂):..＼ 　 　 　 　 　 ´ー一｀ 　　 　 　 　　 ／ ﾊ乂　　　　　　　　　　 乂）):.:. l:.:.:.:.
. 乂　 　　ゝ 　 　乂)ヽ:.!ゝ 　 　 　 　 　　 　 　 　 　 　 　, イ　　（乂　　　　　　　　　 　乂）) :.:.:|:.::.:.:
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|:. :.　＼|:. :. ::. ＞-─|「　_フヽ,ニ、＼ ヽﾄ､＼_　　　冫xf":. rｖ‐う!　ヽ〈＼x.:!| |　ヽ '.　 　 。　　　　　　　　’‘
|　　　　|ヽ　:.´　 i| : |!ﾚ≠イﾍ支圭ミ､>、　＼ヽ｀`ヽ∥iﾄ､ :ゞ'￣ﾘ＼ iﾄ､:.ヽ:.:i | .:. ∨!。　　　　　　　　　　　+
ﾍ :. :. :. |/|:.　　　 |　,ｲf代l亥ミxvf‐}!　　＼　　＼　　 　 ゞ.,,＿,亥　ヽ|　'. :. :.ﾄ､:. :. Ｎ　 　. ..; '， 　，:‘
　|:. :. :./　＼:　　 ヽ:.:ﾄ､!　l「 ゞ_∧_ﾈ　　　　　　　ヽ　　　　´￣｀　　　|＼}:. : |:.ﾄ､:.:.|:.|　　　　　　　　　　♪
　|:. :../: :. :. :.ヽ:. :.　'. ヽ 　"'ゝ,,＿,亥　　　　　　　　)　 　 　///// 　 |:|:. :. :. | |　lヽ.:ﾄ､
　ヽ ∧:. :. :. :. ﾍ:. :. :. :. '.　 　 ´￣｀　＼　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 从.:. :. :.| |　|:. i:|　　　　Wo war ich schon einmal
　　∧ '. :. :. :. :. i :. :. :. :. '.　 　/////　 　 　 　 　 ′　 　 　　　　　/i/:.}:.:. :. ﾄ1　'. :.:|　　　　und war so selig?
.　/　i ∧:. :. :. :. '. :. :. : :.: ＼　　　　　 　 　 　 　 ＿.　　　　　　　,.ｲ|ｲ :.|:. :. N ヽ　ヽ;＼
../ 　 |/　ヽ:. :. :. :.＼:. :. :.「ヽ＼　　　 　 　　 　 ´ｰ　'　　　　　　∧:lj : : |:. :. |:.∨} 　 i∧ヽ　 （これほど幸せだったことが
　　　|i　 　 ＼.:. :. :. ＼:. :.ヽ ＼＼　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／|　}| : :. |:. :. |:.: Ｎ 　 ﾘ jノ　　今までにあったかな？）

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　　　　　　　　Dahin muss ich zurück!　　　　　　　　 　　　　　　　　 {:::}}:i||::{::| |:ﾘ{:iﾊ　　　 .乂::::ノ/　ヽ|:|::A:::::/ﾘ{　 　　ﾘ
.　　　　　　 　 und müsst' ich völlig sterben auf dem Weg!　　　　 人:||八.|v入}ヾﾂﾉ:::　 　　 ¨　　　 ﾘ :/rﾚ/:::}}{　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 ﾄ､　ヽ}:ｆ:ﾄ　　' :::.　　　　　　　〃ん' }::::::人　　 　{
　　　　　　　　（あそこへ戻らないと！　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {　ヽ　J八　　 ｒy　　　　　_／ｨ､__ノﾘ:::/::::{{
.　　　　　　　　 途上で死ななければならねーとしてもですよ！） 　 　 　 　 ﾘ.　 ＼　 　　　　　　.／ム::::ﾉ//::::::::}}
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l::/.:::;ｨ:/＝-ヽ＼ヽ,.ｨイ1!::!::/　′　　　’‘ 　　　　+　　 ，..
l/:／ /-‐ 　 　　 〈tfｼﾉ::!::!′
K　,.ィﾃﾃ'ヽ　　　　`´1://
::::', V弋ｿノ　　　　､　 l::::|　　　　 Ich war ein Bub', da hab' ich die noch nicht gekannt.
::::::',　¨¨´ 　 　 　 /　/::::|　　　　 Wer bin denn ich?
::::ﾄ､ヽ､　　　 　_　 ,.ｲ::::ﾊ!
::::i　　 　　　　 `'／l:::::/　　　　　 （僕は坊やだったんだ、この女を知らずにいた間は･･･
:::::i　 ｀`ｰ┬一'´　 |::/　　　　　　 今の僕は 一体？）
:::::L ＿ __/ 　　　　|/
＼|＿_ _ ユ_＝=ァｧ
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　　　　♪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __(　＼　 　 　 　｛　 　 ｢/ 　 //　　),|　　　 __　-‐┘人＿＿
　　　　　　　　　　　　Allein ich sterb' ja nicht.　 　　　　/　冫⌒ヽ　　　　/　　　{ゝ__,ｨ{ ｢￣｛斗＜⌒　厂⌒７////: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ♪　 /　　 　￣￣}　 　 {　　　 ゝ,-～ﾍ､∠二ニニ｢//////// /: : :
.　　　　　　　　 　 　 （でも まだ死なねーですよ） 　 　　　　　　￣￣〉　 /　 　 　 /`ｰ―|'.／　 　／|/////////| : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 　 ｀くヽ ｛　　　　 ‘　　　｜l―‐≠―|/////////{: : :
　　　　　　　　　　♪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 　 　 Ｖ＾V＾ヽ　_　 }　　 ∧ﾊ／　 　,ハ////////＼: :
―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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:ｉ: : :/.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|
: : :/　 _,.ヽ ﾄ、 .l＼: : ヽ ＼￣「: |: : l !:|　　　　♪
: :/￣_＿_ ヾ:.＼ヽ.　>ｧ水 ｧ.｜: l: :/ ﾘ
.ｲ.ヾ'ｱｭ _ !` 　 　｀`　.ﾋ:;;'ｿ　〉! ./;/　　　　　　　Wie komm' denn ich zu ihr?
.､ヽ 　ゞ‐ '　 　 　　 　 ,,,,,,　//ノ: :!:ヽ
: ﾍ.`　''''''' 　 　 　 i 　 　 ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼　　　　（どうして僕はこの女の下へ来たんだろう？）
: : : ヽ、 　 　 　 -‐　　／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／
: : : :ｌ ｌ ＞ｔ-　.,,＿,. イ:.　 ）! | / .ﾚ:／
:＼: : | : . . ＞ｧｔ＜ヾヽ　（　ﾄ'´:.:,.ｲ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i!: : : : l: : :i!: : : : : : //:/　l:.l 　,､-弋:.＼!: : : : l ※.l
　　　　　　　　♪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!:.:l: : : l: : l: : : : :.:./ //　.//ｨ'´ ＿＿,,｀`l: : : : l　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪　　　　　　l: :l: : : :l:.:.l: ―-／／ 　 / 　 ｲけ::ﾊ /　.l: : : :.l ※ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l:.|!: : : :l: :lﾚ'´ん示　 ／　　　弋:::ｿ 　 /: : : :/ 　　l
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　Das ist ja weit.　 　 　 　 　　　　　　l:|.l: : :､:ﾍ:ﾍ `乂: ﾘ 　 　 　　　 ￣　／/: ／l　※. l
　　　　　　　　　　　　　　♪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!.ﾍ: :ヽ: : :ヽ､ ｀´ 　　 ､ 　　　　　 -‐´'´: / 　　　l
.　　　　　　　　　　　　　　　　　 （それはまだ先のことですよ） 　 　 　 　 ヽ: :ヽ､`ｰ`ｰ-　　　-.‐　 　 　　／: :./　※　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／ヽ! 　 　 ＞　,　　　　　　／　 |:./　　　 /: :
―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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,.匕ｲ´:｀Yλ〕　　／./ｊ ﾄ､ヽ ,.ィ::,.ﾆ＝ミ､
少.:.:.:.:.:.:{.λ〉 　{　/ ｊ │／:／,.ｨ,.ｨ≦ ≧ ､　　　　Wie kommt denn sie zu mir?
ｲ.:.:.:.:.:.:..{.λ〕 　 V　ｊ　 /:::/　/:/二ﾆn､ﾆﾆﾊ
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〉.　　　 j　ﾑV　.ﾊ:ﾑﾆﾆf | i ',ﾆﾆ}　　　（どうして彼女は僕の下へ？）
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〕　　　　　{::::|　{:::{二ﾆ「! ﾞ .! 'nﾆ}
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〉. 　 　 　 {::::|　{:::{二ﾆ|　　　j |/　　 ♪
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　　　　　　,.ｲ : : : : : : :,': : : : : : : :｀ヽ､
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　 　 　 / : : : : :,': : : : {: i: : :k : : ', : : : :ヾ¨ﾞ
.　　　 ,': : : : : :,' : : : /{: :ｌ : :|: i: : :',: : : : :ﾊ
. 　 　 {: : : : : :i: : : :/　{ :|: : |:l:|:i : |: : : : : :|　　　　　　　_,.､.-――♪ 　　　　　_,.､.-―-.､.,
.　　　 |: : : : : l: : :/ ⌒Vﾄ : ﾄ川: ,:| j : : :i :|　　　　 ､-''´　　　　　　　　　　､-''´　　　　　　 `'-.♪　　　　　　♪
　　　 从:i: : :,'|: : {.f笏ぅ ヽN　爪 ﾚ': : : ﾙ′　　　　　　　　　 ―--:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-''
　 　 　 仆i:/ﾞ:', :圦｀¨´ 　 　 f芯j/ : : /|
.　　　　　乂:i: :',:.ﾊ ﾞﾞﾞ　　　,　xx/ /: / ﾉ
　　　　　　ヾトﾄ}ﾘﾄヽ.　ー　,. イ:ノ;イ　　　　　　　　　　　 Wär' ich kein Mann, die Sinne möchten mir vergehn.
　　　_, ､　_,,. イヽ、　｀T 彡ﾚ少 '′
　　斤芸か、　　　｀ ｫム、｀ぃ.ス　　　　　　　　　　　　　（男らしくしてないと、気を失ってしまいそうだ）
,.匕ｲ´:｀Yλ〕　　／./ｊ ﾄ､ヽ ,.ィ::,.ﾆ＝ミ､
少.:.:.:.:.:.:{.λ〉 　{　/ ｊ │／:／,.ｨ,.ｨ≦ ≧ ､
ｲ.:.:.:.:.:.:..{.λ〕 　 V　ｊ　 /:::/　/:/二ﾆn､ﾆﾆﾊ
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〉.　　　 j　ﾑV　.ﾊ:ﾑﾆﾆf | i ',ﾆﾆ}　　　　　　　Das ist ein seliger Augenblick,
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〕　　　　　{::::|　{:::{二ﾆ「! ﾞ .! 'nﾆ}
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〉. 　 　 　 {::::|　{:::{二ﾆ|　　　j |/　　　　　　　（この至福の瞬間を）
.:.:.:.:.:.:.:.:.{.λ〕　　　　　ﾔ〒〒ﾃiﾆﾆ.ｌ　 　_.ﾉ
.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ;升壬几ヶ彡,Y=y=.く ﾆ.ｫ伝壬交ｧ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀´＿_｀¨´.:./ ゞ介='ﾍﾐ〈'""´　 /ｧ
.:.:.:.:.:.:.:.:.; ＜ 　　｀≧/　　　　　 ﾍ ヽ､__,ノ'′
、.:.:.:.:.:.｛_　　　 ,.ィ´.i　 　 　 　 　ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　＼ ヽ.: : !| j/ 　　　　　　 　`"Y:: / !: : : : : : !｀!| !!
　　　　　　　　　　　　　　　Ist Zeit und Ewigkeit 　 　 　 　 　 　　　　　　ヽfヽ. !´ 　　ゞ＝=ゝ　　.../: /　|: : : : : /　!: ::!,
　　　　　　　　　　　　　　　in einem sel'gen Augenblick, 　　 　 　 　　　　　ソ　　　　 　　 　 　 　/:/ 　 l: : : : / ／!ノ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　 　j/　 　 |: : : /< ゞ＿: :
　　　　　　　　　　　　　　　（この一瞬とも永遠ともいえる　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　/: ／ 　 ＼/' ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 至福のときを）　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 `ゃ　 　　　　　　　 　 j／　　　 ／
　　　　♪ ―-.､.,　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　_,.､. -―- .　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　.　　　　　　 `'-.♪　　　　　　　 　　　　　　 ､-''´　　　　　　`' 　　　　　　　　　＼　　 _,,. -‐ ´ `j､　／
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　　　　　　　　　　　　. : :　den will ich nie vergessen bis an meinen Tod. 　 : : .
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　　　　　　　　　　　　. : :　　（死ぬまで忘れない（よ、です））　　　　　　　　　: : .　　　　　　　 . . : :♪
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　　　　　 　 ＿ヽﾙノ　　ｒ=‐ ､ '　''∠::/　　　　 　 　 　 　 　 　 辷ﾐ､　 〈Y´ }　彳ｲr少廴:＼::: : : : ＼
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　　　　 ノ........{込　＼|＞-r´‐<´::/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 r少r込|｀;≧ｆ‐くr※7}匕. . 〉 : ｀'' - ．:::辷z､
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　･･･加わり、二重唱となって、二人の至福の気持ちが歌い上げられる･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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│　　そしてオクタヴィアンが “銀の薔薇の使者” としての役を果たしている間･･･　 　│
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│　　従者や家僕らは整列して待っていたのだが･･･　　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　儀礼が終わったのを見届け、皆 立ち去り･･･　  │
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│ 　 オクタヴィアンは ゾフィー（とマリアンネ）と共に、広間に残される･･･　 │
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　　　 从:i: : :,'|: : {.f笏ぅ ヽN　爪 ﾚ': : : ﾙ′　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾍ:l//rｭ,　/ ｨﾓハ´'l: /: : l　　.l: :ﾍ
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少.:.:.:.:.:.:{.λ〉 　{　/ ｊ │／:／,.ｨ,.ｨ≦ ≧ ､　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　/// 　 ./x..|　　 ij::::l　　　lヽ: : : ヽ: :.∧
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.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Ich kenn' Ihn schon recht wohl, mon Cousin!　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　（私、あなたのことよく知ってるですよ）　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _, -――― -　.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.. '´￣ ´ﾞ'ー‐１:i　　￣´ト､
　　　　　　 　 　 ,.ｘ≦三三三三三≧ｭ.､　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,　 ,r'　 ,　,r' ﾉ'､:ｰ､　 　l｣　＼
　　　　　　　 ,zﾆ三三三三三三三三三ｵ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,..'　, '　,:i　 　ｘ'　/|　 ´l: ! ､ !.ﾊﾍ.　 ＼
　　　　　　　 ∨三＞'"´ ￣￣￣ ｀¨ﾞ＝=|　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ 　 .// /　 ｉ/　／/ /＞- / '､:! -　‐ l !　 　丶＿
.　　　　　 　 　∨　 ,.．-‐=＝＝＝＝＝　.│　Sie kennt mich, ma Cousine? 　 │　〃 /　 ｲ _/　〃z==ｬx　/ﾍ:ヽ' !丶ﾘ 　 ／´
　 　 　 　 ｒ.=＝ﾆ三三三三三三三三三..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │　　| l　　l 行 /ﾞ /'l;;;;;ﾍﾊ/　 {: {　 　 ヽイ1
　　　　　　.ヽ≡,.斗＜´ : : : : : : : : : : ｀¨ﾞ...│　（よく知ってるって？）　　　　　　 .│　　'.ﾊ　 l代ｿ ,　 　＞:ｚ.' ／ l: l　 　 　ｌ|　l
　　　　　　　 ﾞｆ : : : : : / : :;ｫ i: : : i : : ﾍ: : :..乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ 　 .// ゝ、ゝ　r,ーｬ_-'´-__..∠}､ヽ　 　 ﾘ　ll
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（※ mon Cousin ，ma Cousine ： フランス語で〝いとこ〟。ゾフィーとオックス男爵との婚約によって
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゾフィーとオクタヴィアンの間にも姻戚関係が生まれるから）
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〃::/:::/:.:.:/::/::.:/::|::.:､:.::.::ヽ ﾊ ｀、
　　　　　　　　Ja, aus dem Buch,　　　　　　　　　　 　 　 　 l::.:::l:: ,':l:::/::/::.:/::;小:::ｌ::ﾄ､::.:Ｖ ｌ　ヽ
　　　　　　　　wo die Stammbäumer drin sind,　　　　　 　 {::.:::|:::ｌ::|::l::/::.:/::/:/:_j⊥ｌ::ヽ:！}　　＼
　　　　　　　　dem Ehrenspiegel Österreichs.　 　 　　　　 ﾊ::.::l:::|┼く:／::/ /'´ﾉ ヽ:∨::.:l |　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〈　l::.:|:::l::|∠、ノ　　 , =≡V::.::/｜／
　　　　　　　　（そうですよ、本でね　　　　　　　 　 　 　 　 ヽﾍ::ヽ::Ｖ⌒ﾞ　 ,　　　"ﾞ / :::,'　 l〔
　　　　　　　　 オーストリア貴族名鑑という本を 　 　 　 　 /rヘ::＼ ゛゛　rーﾍ　 彡: /　 /:::Y⌒i
　　　　　　　　 読んでですね）　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l冫/ }｀ヽﾐヽ、ヽ､ノ, イ:｀7十/::.::.:l　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／ /:::_rﾍ_｀二√ ＿_〉/　　ﾚヘ::}　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 //　 ,'／夕r=＝､∨---/､/　f==ﾐﾌ　 厂ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　／/　 〃r７,ｲ|　　 >ﾄﾏ￣〉 7ヽ厶ィ {ヽ ｣__/ / 〉

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　　　　　　　　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 : : .
　　　　　　　　　　 . : :　　Das nehm' Ich immer abends mit ins Bett und such'　 : : .
　　　　　　　　　　 . : :　　 mir meine zukünft'ge, gräflich' und fürstlich'　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　 . : :　　 Verwandtschaft drin zusammen.　　　　　　　　　　　 　: : .
　　　　　　　　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　: : .
　　　　　　　　　　 . : :　　 （毎晩ベッドで読みながら　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　 . : :　　　未来の親戚、伯爵や侯爵を探すのが　　　　　　 　　 : : .
　　　 /　　　　　 　. : :　　　楽しみなんですよ）　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　′　　　　 /　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 : : .
　　 l　　 　 　 / 　 /: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
　　 !　　　　　l 　 / /／　 /　／//　 ＼　　　 ｌ　　　l　 ｌ　 {　 l
　　 !　l　　 　 l／∠　_丿/／　//ヽ ＿_ ＼ 　 !　 　 !　 !　 ﾊ　!
　　 l　l　､＿ ィ´＿‐_-／　　 / ′ _‐ -＿_ ヽ/　　 /　/　/ ∧ l
　　 　 ﾄ、　　∧ヽ r ,ﾊヽ　／　　〃rﾍﾊ　〃/ 　 ／　/　/　　 ヽ! ＿
　　　ヽ! ＼　ヽ ＼.ゞ=′　　　　 　 ゞ= '　／　∠　-‐ 　 ￣￣
　　　　　/{ ヽ、 　 ヽ､// ヽ　　 //,　-‐　￣　　　　　　　 ＿　　　-―
｀丶､　 /　!　　 ￣ﾄ￣　　　 ＿／　　　＿　　 -‐ 　 ￣
　　　 丶、j　　 　 j　｀＞　.._／
｀丶､　　　ヽ、 　 { ／　　／　 ／
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　　　　　　　　　 ｌ￣￣! !
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.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:ｰナオ // |:.:.| ￣ ゞ ､_:ヽ､.:.:.:.:.,小
:.:.:.:. {:.:.:.:,.イ ／　〃　|:.:,′　　 　 }｀广:.:.:,'丿
:.:.:.:.:.ﾔ´　 '"　　　　　|:/　,.ｪ=＝. j:.;ﾊ.:.〃
.:.:.､.:.ﾊ 　,.x=＝=　 　'′　　　　 ﾑ'_,,.ｨ″　　　　　　Tut Sie das, ma Cousine?
l.:.:.:ヽ､ﾍ ´　　　　　　　 ,　　　　 从.:.:.|
.',:i.:.:.圦`　　　　　 　 　 ,　　　 ,.ｲ.:.:.:i:.|　　　　　　　 （そんなことするの？）
',ﾄﾄ.:.:.:.:i＞.､　　　　　¨´　　 ／从.:.:.乂
　ﾍ.:.:.弋ﾒ,ｨえｰ- ．.　___,.イ≦~ヽ.:.:.:|　 　_,. -y､
.､__,ヽ.:λ　　 ∧　　　　　〆　　　V.ﾘﾞﾃ升矛i } ｝
. /　　ヾｊ　　　 ∧　,.．＜　　　 　 ﾚ' ム-. 广:`ヾｽ
/　　　　　 ,.ィ≠斤ーｪｚｭ､ 　 　 　 ム ド'′:::::::.ヽ}



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　/ .:./ .:.:::::1:::l .:.:::::::/:/ .:.:/:::/::::入.:.＼.:.:.:::::!:::::::
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Ich weiß, wie alt Euer Liebden sind:　 　 　,′/ .:::!.:.:::|::::|.:.::::::/ｲ.:.:::/`ナ:::/＿＼:::.＼_」:::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i.:.::! .:::::!.:.:::|.:::|.::;;:ｲ7.::::://://::/￣￣｀¨`ヽV.:.:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 （貴殿のお年も存じてるですよ）　　　　　　 |.:::| .:.:::|.:.::::!:イ.::://::／ "´/::/　 　 　 　 　〉.:.:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.:::| .:.:::|.:.::::lVl::/''"´ 　,　/／　 ミ===＝¨7.:.:.:::/
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Siebzehn Jahr' und zwei Monat. 　　　　 　 ﾄ､:ﾄ､.:::ﾄ､.::ヽ、ｰ=＝'" 　　　　　///////.:::／.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 /^1 ヽ:ﾄ､::::.:.ヽ///// 　i　 　 　 　 　　/／　/:::
　　　　　　　　　　　　　　　　 （十七歳と二ヶ月ですね）　　　　　　　　 　 ,′ l　　 `入::::::.:.､　　 　r---イ　　　　　　　 ﾌ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　　|　　　〉 　､.ﾄ､.　　　 |: : : : !　　　　　　 ,.ｲ､.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　| 　 !　　　〉　‐米:＼　 　ｌ 　　ﾉ　　　　　／V‐米
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,r‐-| 　 L_　　〉 　/!ヽ: : :ヽ､. `ー' 　 　 ,. イ　 ﾉ.: /l
　　　　　　　　　　　　　　　　Ich weiß all Ihre Taufnamen:　　　, r‐イ　 ハ　/^┤　〉　 　 : : : : ﾘ:::＞ｰ-- ＜ 　　／ { :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / 1 　|　 |　 /　　|　 〉　　　　: : :ﾘソ, -┴‐'　L_／　　 { :
　　　　　　　　　　　　 　 　 （洗礼名も存じてるですよ）　　 　 !　L_人_ノ 　 　　 !.　〉　　 i /. : :ﾘ　　,r‐--‐介ー---‐{ :.　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └r'　 　 　 　　　ﾉ　 〉　 -米‐: :.ﾘ ／:/´￣ﾌ:ﾊ:「￣｀¨`{ :-米

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,ｨ´‐.:.:"~￣:.｀`ヽ_　　　ヽ　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r '´ ,ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、　 ヽ 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼/:.:.:.:/:.:,イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..L、　ヽ 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //:.:.:.:l:.://:.,ｲ:.:./l:.:/'{:.:.:.:.:.:i,　　}　丶
　　　　　　　　　　　　　　　Octavian, Maria, Ehrenreich,　　　　　　　　 　 　 　 l:l:.:.:.-l┼l､//:.:/ l┼-l:､l:.:.:i:l　　l ,　 ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　Bonaventura, Fernand, Hyacinth.　　　　　　　　　　l:l:.:.:.il,jィ=ﾐ,ｲ:/　l:/_,..,l:｀l:.:.:l:l　 ﾑ-‐ '"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞlﾄヽ{〈ぅ:::ﾟlﾚ'′ l/幺;;ﾟﾄｿ:./ﾘ ,/:.l
　　　　　　　　　　　　　　　（オクタヴィアン、マリア、エーレンライヒ、　　　　　　l ﾞi:ﾄゞﾞ ‐'′ 　　 ヾ:ノ/:/:/ ﾉ:.:.:l,
　　　　　　　　　　　　　　　 ボナヴェントゥーラ、フェルナンド、 　 　 　 　 　 　 　 `'卞、 ┌`--､"" ノｲｼ' /:.:.:.l:.i,
　　　　　　　　　　　　　　　 ヒヤキンス）　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,..､＿＿_j-y(zゝ.丶　.ノ _,. ィ"　 /:.:.:.:.l:.:l,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r'^ゝｲ::::/::::::::'´:::(/) ヽヾ` ニ´」ソ　 ,ﾉ､_:.:.:.:.l:.:.l,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　r-―-(Y)´￣￣￣￣￣￣l:::::::::::::::{:::::::::::::::(/)　_,,ﾝ不,´　/　　/(ﾌrﾍ、:.l:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,＞　　( l )　　　　　　 ＿__ l::::::::::::::l:::::::il::::(/)r''",,ｨ介iヽ､f　　/ lﾉ:::::::::ﾄ.:.l:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　(´　　　,r)Z(, ―--―--―--ゞ:ヽ::::::V::::lﾄ::(j )lﾚ''",il'{}lﾄli, Y　 ,l　l(::::::::::::丶:.:.:.:.ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {l::{l:::::lﾄL;;ﾉ(j)_　　｀Zl)(L!　l, 　 l (l,):::::::::::::,::ィ77}:.:.l:.'i,



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.　　∨::::::::':;::::::::::.　｀N　　　　ｒ-─ｧ 　 / i､|　　　　　　 So gut weiß ich sie selber nicht einmal.
　　　ヽ::::::|::':;::::::::::..　ヽ　　 　｀　´ 　／. / `
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ich weiß noch was.　　　 　 i : : i: :./~rl;;;;i`　 /　　　 .'　.ﾔﾆｿ ': :／※i: : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾlヽ: :ヽ .!.kri　　　　　　　　 ｀´/ .イ　　 i: : : : : ::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（他にも知ってるですよ）　　　 ﾄ: :ヽ: : `ｰ′　　　　　　""　/イ　!　※.i: : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::ヾ、ヽﾄ ゝ　　　`　　　　　／　ィ'i　　　i: : : : : : .ｌ
.　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　!: :i　　 ヽ、　　 　 ＿　　　 , -'"トi※ 　i: : : : : : : l
　　　　│　Was weiß Sie noch, 　 　 　 　 │ 　 　 　 　 　 　 　 .l: : i　※ .i: :｀:ｰ-　,,`_´,, - '　 ／　i　 　 i、: : : : : : l
　　　　│　sag' Sie mir's, ma Cousine. 　 │ 　 　 　 　 　 　 　 l: : .i　　　i r‐- ．..,r'´ /　　／　.／i　.※i〉7´￣`､_.l
　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　 　 　 　 　 　 　 l : : i ※　iノ:.:.::.r'/　　.!__／　 ∠＿i　　 .i　＞.:.:.:.:.:.｀i
　　　　│　（何ですか、言って下さい）　....│
　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



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ヾ　.//　　Ⅶ_／　il　 .升　|　ﾘﾊ　il ﾘ ｲ 丿
　.Y /　　　 iliｲ.　 iﾄ　 ﾊﾄ>K彡' ｝/ ｲ.／/
　//　　　　川　　.il ヽK' ／　　./　i､ il　　　　 . : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .
.//　　　　 ﾊi.l　　人｝　　　　　　　　｀ー,　　 . : :　　　　　　　　　　　 　: : .
Ⅵ　　　　 i　i.l　 .ハﾘ　　　 　 　　　　　/　　 . : :　　　Quinquin.　　　　: : .
illi｝　　　　il　il　 il　il　　　　　　　　_ _ｲ　　　 . : :　　　　　　　　　 　 　 : : .
ilil｝　　　　il　Ⅵ/　ﾉ　　　　　　 - ' ﾉilﾘ　　　 . : :　　 （カンカン）　　　 : : .
人　　　　　ヾ≧　'　　　　　　　　 / /　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　 : : .
ilililゝ,　- -　､ ＼＼　r､＿＿＿ /i./　　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
ィ三三三三三ミ､ヽⅦﾐ=､_
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.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:ｰナオ // |:.:.| ￣ ゞ ､_:ヽ､.:.:.:.:.,小
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:.:.:.:.:.ﾔ´　 '"　　　　　|:/　,.ｪ=＝. j:.;ﾊ.:.〃
.:.:.､.:.ﾊ 　,.x=＝=　 　'′　　　　 ﾑ'_,,.ｨ″　　　　　 Weiß Sie den Namen auch?
l.:.:.:ヽ､ﾍ ´　　　　　　　 ,　　　　 从.:.:.|
.',:i.:.:.圦`　　　　　 　 　 ,　　　 ,.ｲ.:.:.:i:.|　　　　　　　（その呼び名もご存知でしたか）
',ﾄﾄ.:.:.:.:i＞.､　　　　　¨´　　 ／从.:.:.乂
　ﾍ.:.:.弋ﾒ,ｨえｰ- ．.　___,.イ≦~ヽ.:.:.:|　 　_,. -y､
.､__,ヽ.:λ　　 ∧　　　　　〆　　　V.ﾘﾞﾃ升矛i } ｝
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/　　　　　 ,.ィ≠斤ーｪｚｭ､ 　 　 　 ム ド'′:::::::.ヽ}

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　'; l: /,xｭ､　　　　　｀/ヽ!: i: :l　　　 l　 　 ／
　　　　　　　　　　　 　 So nennen Ihn halt seine guten Freunde 　 　 　 　ヾ: }{　{,ﾊ　　　 ,ｨﾁﾐｭ l:/: :.l　　　 !, イ:.l
　　　　　　　　　　　 　 und schöne Damen, denk' ich mir,　 　 　　　　　　　　:l l:.　ゝ'　　　 弋::ﾘ 〉!:/:..l　※　l: : : :.!
　　　　　　　　　　　 　 mit denen Er recht gut ist.　　　　　　　　　　　　　 　 i:!八　　'　　　　　　//: : :l 　 　 l:..: : :.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l:l ※ヽ、-､　　　　 /:,:ィ´:!　　　l:: : : :.l
　　　　　　　　　　　　 （そう呼んで言いのは、仲のいいお友達や　　　　 　 l:l　　　l ＞‐‐r‐ '´/´l>､:.:l　※. l: : : : :l
　　　　　　　　　　 　 　 美しいご婦人だけなんですよね、 　 　 　 　　　　　 l:.ヽ　　 !: ; ィ´! 　 , イ　 ヽ! 　　 l: : : : :l
　　　　　　　　　　 　 　 貴方と気の合った）　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l: : ;>‐'7´　 |_, イ　　 　 　 l　　　l: : : : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l:く ij,x=ｪｭ､＿　　　　　　r' ｌ .※. l､: : :..:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／r'ij{{__,ｨﾀ}{ﾄ､¨ヾｭ　 　 ノ r!　　　!::i : :..:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:::::ゝゞ彡"{i {iミ､,彡'　　く　ﾉ:l　　　l:::l : : :l

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///:;:/::/::/::/::'/::/ :::/ //∧:｀くXXXXX)、 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .(ﾞ　 ( ,,__　 _　 　 　 　 　 　 ! '.:い::,:イlうミ／ //　,ﾍ:､::j:}》ﾍ::Ｙ::ﾊXX/::ｌ::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ }ヽ::.:` ﾞ ''′　 、　 　 '"ｰ=彡'XX / ::.:::ｌ::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:ｌ|:::|ｌ:ﾍ.'″　　r　^,　 　 ,.ｲXXXX{::.::.::.:|::|
　　　　　　　 　 Ich freu' mich aufs Heiraten!　 　 　 　 　 　 　 /::.;'::.:ﾘ::|X> 、　 ｀　 　 ／ ﾉ XXXX）::.::.::|::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,厶/:_::/::;'XXXX７￢‐ '´ ／XXXXX}i::.::.::.:|::|
　　　　　 　 　 （この結婚、本当に喜んでるですよ！）　　　/　／｀ヽ)/XX, -_‐=ﾐﾉ＿r┴<XXXX７:l::.::.::.:l::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 八　　'´_ ⊥7｝｛ {　　,ィ::（/'⌒ヽ｀ＹXｘ/::.:|::.::.:::|::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'::.::ヽ　　　 r､){　ヽ)／/:;ノｰ 、｀　 八X|７う､::.::.:!::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /::.::.:)'＾う｀)ﾍＪく）　 　 /:/>'´　　　, 'XXx|[_): :l::.::.:l:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::.:／; てｈ_ｎ_ｎ_}　 　 /:/r{_r(_r､∠XXXx|ﾉ: : :ﾄ､:::|:::l

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.　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　│　Freut Er sich auch darauf ?　　　　　　　　　　　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　│　Oder hat Er leicht noch gar nicht dran gedacht,　....│
　　　　　　　　　　　　　　│　mon Cousin?　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　│　（貴方も そう思わねーですか？　　　　　　　　　　　....│
　　　　　　　　　　　　　　│　 それとも まだ考えたことねーですかね？）　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　乂
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,´　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Denk' Er: Ist doch was andres als der ledige Stand.　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　　 _＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　（考えてみろ ですよ、だって独り身のときとは　　　　　 　 │ く/二二,'ヽ>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 違うですからね）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│　（(ハｲ)）|l|
　三三三三三三三三三三＞＜:. :. :. ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂　 从ﾟヮﾟ iﾘ|l|
　三三三三三三三_.＞＜:.￣＼＿:. :. :. ::.＼ヽ:. :. :. :.＼: :.＼:. :. :. ＞　　ヽ :. !:. :'.
　三三三三三＞＜ :. |ヽ:. ＼:.＼::. ＼:. :. :. ::.＼＼:. :. :,_＞─＼＜　　:.　:. ヽ:|:. :.ﾊ
　三三_.＞＜:. :. :. :| :. |::. ＼　＼ ヽ、:.＼＼ :. :. ＼￣へ　,.＞＜＼＼　:.:. :. :..ﾄ､:. :.'.
　＞＜ :. |:. ::.＼:. ::.| :. |::._＿_>=-＼ ＼、＼｀　 ー ＼､_ﾆ≠亥圭ミＸ ＼ 　 :. | lヽ:.:.'.
　|:. :.　＼|:. :. ::. ＞-─|「　_フヽ,ニ、＼ ヽﾄ､＼_　　　冫xf":. rｖ‐う!　ヽ〈＼x.:!| |　ヽ '.
　|　　　　|ヽ　:.´　 i| : |!ﾚ≠イﾍ支圭ミ､>、　＼ヽ｀`ヽ∥iﾄ､ :ゞ'￣ﾘ＼ iﾄ､:.ヽ:.:i | .:. ∨!
　ﾍ :. :. :. |/|:.　　　 |　,ｲf代l亥ミxvf‐}!　　＼　　＼　　 　 ゞ.,,＿,亥　＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜／
　　|:. :. :./　＼:　　 ヽ:.:ﾄ､!　l「 ゞ_∧_ﾈ　　　　　　　ヽ　　　　´￣｀　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 三
　　|:. :../: :. :. :.ヽ:. :.　'. ヽ 　"'ゝ,,＿,亥　　　　　　　　)　 　 　/////　三　　 Wie schön sie ist!　　　　　　　 　 三
　　ヽ ∧:. :. :. :. ﾍ:. :. :. :. '.　 　 ´￣｀　＼　　　　　　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 三
　 　 ∧ '. :. :. :. :. i :. :. :. :. '.　 　/////　 　 　 　 　 ′　　　　　　　　.三　 （なんて美しい女なんだろう！） 　 三
.　　/　i ∧:. :. :. :. '. :. :. : :.: ＼　　　　　 　 　 　 　 ＿.　　　　　　　,.ｲ.三　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 三
　 / 　 |/　ヽ:. :. :. :.＼:. :. :.「ヽ＼　　　　　　　 　 ´ｰ　'　　　　　　∧:l／│││││││││││｜｜｜｜＼
　　　　|i　 　 ＼.:. :. :. ＼:. :.ヽ ＼＼　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／|　}| : :. |:. :. |:.: Ｎ 　 ﾘ jノ

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.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　Freilich, Er ist ein Mann, da ist Er,　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　was Er bleibt.　　　　　　　　　　　　 　 　 │
ニニ_,.. - ''': ´￣ : : : : : : : : : : : ＼ 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
:.'"´: : : !:. : : : : : : : i: : : : :｀ヽ.: : : : ヽ　　 │　 （もちろん貴方は男ですからね、 　 　 .│
.: : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ﾍ　 .│ 　 そうじゃねーですけど）　　　　　　　　　│
.: .!: : : :ﾊ : :!: : '; : : : ＼ : : : : : '; : : ヽ : !　.ゝ＿＿＿＿＿ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .乂
: :ｉ: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|　　　 　 　 　 　 ,´　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣｀ヽ
: / : :/　 _,.ヽ ﾄ、 .l＼: : ヽ ＼￣「: |: : l !:| 　 ' _　　　　　│　Ich aber brauch' erst einen Mann,　　　　 │
/: : /￣_＿_ ヾ:.＼ヽ.　>ｧ水 ｧ.｜: l: :/ ﾘ　　、　　 　 　 │　dass ich was bin.　　　　　　　　　　 　 　 　 │
. ;.ｲ.ヾ'ｱｭ _ !` 　 　｀`　.ﾋ:;;'ｿ　〉! ./;/　　　　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
: ､ヽ 　ゞ‐ '　 　 　　 　 ,,,,,,　//ノ: :!:ヽ　　 　 　 　 　 　 │　（しかし私は女ですからね、　　　　　　　　 │
' : :ﾍ.`　''''''' 　 　 　 i 　 　 ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼　　　　 　 　 .│　 夫がいて初めて一人前になるですよ）　...│
: : : : ヽ、 　 　 　 -‐　　／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／　　　　　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
ヽ: : : :ｌ ｌ ＞ｔ-　.,,＿,. イ:.　 ）! | / .ﾚ:／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ）




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　 　 ／　※ ＿_r―ｚ_　 ※　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 十 //+__ノ:/::,::.:::/:/::}:｀Ｔ￢､+ ヽ　　┼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dafür bin ich dem Mann　　 　　　　　　　　/ ﾑ'::/:::/:/:://:/:::,'::.::ﾊ:l::l:ヽ　ﾊ
.　　　　　　　　　　　　　　 　 　 dann auch gar sehr verschuldet.　　　 　///:::/:{::.:厶ム:/:::/}￢‐ ト､ :∨　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 く　」::.:l:::l:'´;ニﾐ　／/:;ｨうK!:|::l::!|　 ／ ll ==
　　　　　　　　　　　　　　　　 　（ですから、夫になる人には 　 　 　 　 　 ｀ |::.:|::|::仆Ｊj}`　ノ　 Ｖヅ'|:ｌ::リ爪 　 ll ==
.　　　　　　　　　　　　　　　　 　 感謝しなきゃなんねーんですよね）　 　 + ﾄ､ｌ:::!:ﾄ､｀ﾞ´　　'　　""イ//　l::ハ　　＿っ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ::｢ヽ＼ﾐ、　 < _ フ　 彡' 　 |:l::.:|ヽ rこ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 __||__　　|::l　　 }:|::＞　、__ . ィ´::| ※ |:l::.:l::.::'.￣ ll l|
.　 　 　　　＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜／　　　　 　||　　 // ※/::l::ﾚ'⌒ヽ､／｀ヽ l　　 l:|::.:l::.:::'.　　 j|
　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
　　　　　　三　　Mein Gott, wie schön und gut sie ist.　三
　　　　　　三　　Sie macht mich ganz verwirrt.　　　 　 三
　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
┌──┐.三　　（なんて美しくていい娘だ！　　　　　　 .三
i二ニニ二i三　　頭が混乱してきそうだ）　　　　　　　 　 三
i´ノﾉﾉヽ））三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 三
.Ｗ////ﾉﾘ／│││││││││││｜｜｜｜｜｜＼

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.　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　│　Ich werd' ihm keine Schand' nicht machen　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　│　und meinem Rang und Vortritt.　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　│　（旦那の体面を傷つけるようなことも　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　│　 自分の権利や位を傷つけるようなことも しねーですよ）　　│
　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂





　　 　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　 　 _）　 Täte eine, die sich besser dünkt als ich,　　（_
　　　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　 　 _）　 （もし、私よりも上であると勘違いした者が　（_　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,　　　─＝､─-=ﾆL｣_
　　　 　 _）　　つまんねー まねに及ぼうもんなら）　　　　 （_　　　　　 　 　 　 　 　 ／二ﾆ=‐-=ﾆ、＼　　　　,＞
　　　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　　 　 　 　 　 ,ムｲ／　 .}、　 　 ヽ. ヽ　 ｧ′
　　 　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼　　　　　　　　　 / 　 /　 　 ﾉ,ﾄ､　,ｨ　,ハ. ∨ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＼　＿_　　　　　　　　　　 ∧　 ;'　　,ノｌﾉj,ｨ込ｧ｀!　,),　V　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,f＼孑=ｧ),__　　　　　　　 　 |　!　ｉ,ｧ示. ﾉ'ﾉ ゞr'ﾘ ﾘ 　 !　|　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ヾ､ム,. 》 :|| ＼　　　　　　　 |!､ﾄ､ﾄ弋ﾘ　､　 　 　 l　 ,ﾉ※
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `ｰ'─(,ﾑｲ'　　 ＼　　　 ,.　-'‐ ＼＼ 　　ｱ｀ヽ　_ﾑｲi　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 ｀　 7マ'７　 　| ヽ.≧　ゝ._ﾉ　,: ｨ´|.※ |
　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／ .,ハ}　　　|.※ | ＞ｘ､. イ　 ! i|. 　 !
　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_.ｘl/　　,　 　 !　　i　　《 ,≫vﾍ.)､i),　 !
　　 _）　 ihn mir bestreiten bei einer Kindstauf' oder Leich',　　　 （_./　 　 |＿　ｉ.※ i.　　《|{,／/iﾍ.∨), ∨　　 ,r- 、
　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_　　　　.!　)`i　　 !,　　《!_／i |《ﾍ.∨), ∨　,Xﾍ. }
　　 _）　（赤ちゃんの洗礼の場だろーが、葬儀の場だろーが）　　（_...＿.　　!/　.|.※ |ﾍ.　 《　　ｉ | 《.ﾍ.∨ﾍ,.ﾏ^ヽヽﾉ
　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_ 　 .i　 ！　 |. 　 |　',.　《. 　! i　《. | |　 ﾒ.}i;ｘr≦
　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒｀＼　.ヽ.　| 　 |.※ |　 ∨《 　Lｉ　 《 L!　:|. |　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼.　　∨ 　 |. 　 |　 〈　》～～～''～　|　i　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　 　.!.※ ! ,／｣Lﾆ=-　|!>X<| :|　i　 　 !
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　　　　　　　　　＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　_）　so will ich, wenn es sein muss,　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　_）　mit Ohrfeigen ihr beweisen,　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　_）　（その泥棒猫にビンタ食らわせてでも　　 （_
　　　　　　　　　　_）　思い知らせてやるですよ）　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　dass ich die Vornehmere bin 　 　 　 　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　und lieber alles hinnehme　　 　 　 　 　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　wie Kränkung oder Ungebühr.　 　 　 　 （_
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.|..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,l.:.:.:|.:.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:',.ﾍ　　　　　 _）　　（私の方が上位であるって。　　　　　　 （_
:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |.:.:ﾊ.:.:.:|　ヽ、.:.:＼.:.:.',:.:.i.:.:.:.:',.:.:.:.k:ﾊ　　　　　_）　　 そして他の事は許せても　　　　　　　　（_
:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　j:.:,'│.:.:| 一'卞弋.:.＼ｌ.:.:|.:.:.:.:l:.:.:.:| ',:|　　　　　_）　　 侮辱や無礼は絶対に許さないって）　 （_
:.:.:ｌ.:.:.:.:.:.:.:.ー.ナﾅﾌ¨　ﾊ/　|.:.:.j　　 　 　 ｀丶ミｘ､_.:.:l.:.:.:ｊ　ｌ:|　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
:.:i:|.:.:.:.:.:.:.:.:／:.／ 　 /:/　│.:,′　　　 　 　 |.:.:.j｀¨ﾞ.ｌ.:.:,′リ　　　　／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
:.:ｌ:|_;.＞ '",. イ 　　 〃　 　|.:/　　 　_＿_　　|.:.:.ﾊ.:.:.:j.:/
.:.从　　　　　　　　　　　　 ﾚ′　.ィ"´￣｀ﾞ　ｊ.:./.:.:.}:〃
、.:.ﾍ　　　,.xz=＝=　　　　　　　　　　　　　ﾑｲ.:.;ｲ}′　　　　　　Wie kann Sie denn nur denken,
:.＼.:.ﾍ.　'"　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 }ｨ".:.:.|　　　　　　　 dass man Ihr mit Ungebühr begegnen wird,
:.:.:.:..ｔ､:ﾍ　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ　　　 　 　 /.:.:.:.:.:.|
:.:.:.:ﾊ ｀ヾx　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.',:.:|　　　　　　　 （そんなことあり得ませんよ
.:.:.:.:.ﾊ-.､ ｀ﾞ　　　　　　　 ｰ　"　　　 ／{.:.j.:.:.:.:.λ{　　　　　　　　誰かが貴女に無礼を働く、なんて）
:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.心 ､_ 　 　 　 　 　 　 　 ／彡ﾔ:ﾊ.:.:.:.:.:ﾄ{
:.:.:.:.:..ｷ乂,.イ　',` ｰ-　．.　＿ ,.イ´　　 乂. Ｖ.:.:.:.}　　　 _,. ィ７ヽ
..ヽ.:.:.:ﾔ'´ 　 　 ﾍ　　　　　　 　 ,.У 　 　 　 ',:.:.ﾘ｀ フ_´-ｫ-, |　 ｝
'"＾ヽ、', 　 　 　 ∧　　　　,. ＜　 　 　 　 　 |.:/　/'"　　匕ﾚﾍ升ぇ、
　　　｀`　　　　　　i　 ,.ィ"　　　　　　　　 　 ﾚ　/ィ７k　/.:::::::::.＼ｱ
.　　　 　 ,. -ｪ≦チ圷{二二ﾆュ､　 　 　 　 　 /　　{斗'.:::::::::::::::::...＼

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　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/;: : : : : : : : :ト: : : : ﾍ:ﾍ: : ﾍ:ヽ
　　　 'ｲ: : :i: : : ::j: ; ll: ＼ : : i: i : l:l: :N
　　 　 ll : : l: : :/ /:八: : {＼_:L:L l:l :ｌ {
　　 　 |:i: : ﾍ: イﾑ仁¨＼l　 x=zﾐ从/
　　 　 lﾊ : : :ﾍ:jx.た示　　　比!ﾚハ!　　　 da Sie doch immer die Schönste,
.　　　　 }ﾊ: : : :＼ゞ-'　　　、¨´ｊ: :人　　　 die Allerschönste sein wird.
.　　 　 　 !ヘﾄ､: :ﾊ　　　 ｰ　,.ｲ:八ヾ
　　 　 　 　 　 入 ﾊ._r_ｪ- ｲ　 ヾ|ヽl　　　 （だって貴女は一番美しい女性なんですから）
　　　　　　　/´¨,,'ゞl≧ﾕ杯==ミ
.　　　　　　/　 ,',':.:.:.:.:.:.:ﾇｭL_//
　　　　　 /　 ,',':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ぃトミぇ.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　／　 ,',':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘヘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.ィ_´-――‐-二_￣｀ヽ､
　　　 ’ｿﾐミｿ:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼》　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ｲ´　※　　　　※　｀ヽ､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/　,.ィ´￣￣￣｀ｰ-､.　　　 ﾍ　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　,'／: : : : : : : : : : : l:l: :＼　　　ﾍ　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　,'/: : : : : : :/: : : /://l: : : :ヽ ※ ﾍ　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //: : : : : :/: :.／ //　',: : : : ヽ　　',.ｨ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / l: : : : __/l:／ ／/-‐冖!: : : : ',　　l:.l
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Lacht Er mich aus, mon cousin?　　 　 l　l!l: : : :/示 ／／ｲモ示l: : : : l:! 　 l:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|　l'l: :l: :l'乂ﾘ　　　 辷:ﾘ '!: : : /l!※ !:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（私を笑うですか？）　 　 　 　 　 　　 　 　 l '; :l: :l xx　'　　 xxx　/: :／ /　 /:.:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ヽ: :へ 　 -( 　 　 /／ 　　／: :..:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　　／　 /: : ｀ヽ＿:｀'ｰ-‐ '´'´/　　 / : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　／ ※ /: rrﾍﾉ´,ｨ=示=´ﾐ､`/ .※ /f',-､: : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 　／　　 ／: /:::〉〈 .《　/ijjヾ､　/　　 ./ﾉ 〉::::l: : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 ／: : /::::〈 .ﾉ　ゞ' ijij　ゞ"l　　　l〈 .ﾉ::::::l: : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ／/: : /::::::::ﾉゝ,　　 ij.ij　　 l　　　lﾉ〈:::::::::l: : :l

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.　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　┌──┐　　.│　 Wie, glaubt Sie das von mir? 　 │
　i二ニニ二i 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　|´ノﾉﾉヽ）））　.│　（そんなふうに見える？）　 　 　 .│
　Ｗﾘﾟдﾟﾉﾘ　　 .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ　　　　　 　 　 　 /　_人__人__人__,ィ　　 ｀ヽ_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 y´: ／: : : : : : ´: : ⌒廴 　　)_　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.: : : : : : :／. : : ｌi : : : : 廴　 　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /. :/. : : : :／. : : : .:八: : : : : :.廴　　)
　　Er darf mich auslachen, wenn Er will.　 　 　　　　　　　　　　　 /. :/. : :_:／ /. : :.:／　 ヽ: : : : : :|　　 ) 　 　}
　　Von Ihm lass ich alles mir gerne geschehn,　　 　　 　 　 　 　 '. :/. : ／ ｀/ . :／ ___　　 !: : : : i:|　　 )イ ￣
　　weil mir nie noch ein junger Kavalier　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: .' : :ｲﾆミﾒ:／　´ ＿ ｀ヽi: : : : ｌ:|　　ﾉ:ﾘ
　　von Nähe oder Weitem also wohlgefallen hat wie Er.　　　　八{l : /} ,,,, {/　 　ｨﾇ三ﾐ、 |: : : :ﾊ!　 ) :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /. :{八　 '　　　　　,,,,　`/: : : :/ﾉ　ﾉ:/
　　（笑いたきゃ笑っていいですよ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／.:＼｀ヽ` ｰ　　　　ノ７´j´}/　　ﾉ: i
　　 貴方にだったら何されたっていいですからね　　　 　 　 ／／.:::/ｉ{7Yヽ.〉ｰ/ ￣￣ ／／,ｲ―ﾐ' : : |
　　 だって貴方みてーに若い貴族で 　 　 　　　　　　　 　 ／.:/.:::／ └ししＪ YYYYYj-―=彡:::::::::::} :八
　　 感じのいい男って、初めてですからね） 　 　 　 　 　-‐=ｲ／　　　 /　/ハ{しししJ /／.::::::::::::::ｉ|: : : .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 《:::::::::／　　 　,／　/人.:| 　 i 　 Y.::::::::::::::::::ノ 〉:ヽ:. :.:.＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　※　／: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　 / .,'　　 ／: : :l: : : : : : : : : /: l: l: : :ヽ: : : : : ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　／　 ! ※/: : : : :l: : : : : :/: :./l: :l:.:lﾑ-‐:ヽ: : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　l　 ,': : : : : :l: : :/:_/__:/　!: l: l　 ヽ､:､!: : : :i:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ヽ,　',　l: : : : : : l: :/´/:／ 　 !: l:/,ｨ示'!`十: : ;'',:!
　　　Jetzt aber kommt mein Herr Zukünftiger.　　　　　　　`l: ＼', ';: : : : : :l:/／ﾓﾊﾐ､　l:.:/ ﾘけﾘ i　l/: /　'!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l: : : `､ﾍ: : : : :/!ヽ い::ｶ　 l/　　 ゞ'　l　 l:/!
　 　 （でも もうそろそろ花婿様が来るようですね） 　 　 　　 l: : : : : `r‐/`Y`r‐､ ゞ‐'　 /　 '　　　/　.//ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　　　l: : : rﾍｰ! i　/　l ｲ.ﾄ､　　 r‐ ''7　 ／※／ﾉヾ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　; : : : 〉ﾉ `ヽ､　　　_,､ `ヽ__ゝ‐',.ィ´/ ／ r'´::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l: : : :l:::ゝ､ 〈. ｀ｰ､´_i`ｰ'´ﾉ､￣　 ./　l　r､〉::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !: : :.:l::::::::ﾉ　〉　　lゞ＝＝l圭ﾄ､　/※.!ﾉ:::::::::::::::l

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　ここでテンポが落とされ･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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　　　　 　 　 　 　 　 　 .　イ __＿＿＿__　 　 ＼＿＿＿_／／
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　　 ♪　 　 　 　 |　　　　`く三ﾆ=ｰ- 　 　 ﾆ=‐-　 ／／　　　　　　　　 }|',
　　　　　　 　 ／　　　　　　 ＼/⌒　　‐-=ﾆL」_／／　　　ﾆ=‐-　　. _　 へ.　　＿__
.　　　　 　 　 |{　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／　　 ‐-=ﾆL｣_　　　 〔_∧　=┴-;　}＼
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│　　変ニ長調の荘重な調べに乗って、従者を連れたオックス男爵が ファーニナルに先導されて現われる･･･　 │
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乙乙乙乙乙Ｌ||　 |l乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙||　 ||乙乙乙乙乙乙
㏄i　　人　　　||　 ||　　　}｀ニニ´{　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 人　　　||　 ||　 　 　 　 　 ㏄i
[ｲ]　 ｛［]}.　　 ||　 ||　　　} |ヒfう| { 　 　 　 　 ,rァ　　　 　 　 　 　 ｛[］｝　　 ||　 ||　 　 　 　 　 [ﾄ]
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Ⅴ从人ハ/!1―′
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:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |＿,,,-＝＝=ヽ/　_||=__ﾒ:|　||　　　ヾ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|＞''￣=.ィ-　 ||＝||{t..:jｱ　||
::::::::::::::::::::::::::::i＞＼:: |||ﾏﾊ廴ｿ　　..川　ﾊ￣　iノﾉ
:::::::::::::::::::::::r-､}''´　＼||　￣　　　 //　 ﾉ ｀￣ |´　　　　　　　　 Ich präsentiere Euer Gnaden Dero Zukünftige.
::::/i:::::::::::::::| /ヽ　　　　ヾ＝=─''´´　　　　　 /
:/　|::;;::::::::::ヽ　　＞　　　　　　　 ｀ー -　　／　　　　　　　　　　（閣下の花嫁をご紹介いたします）
　　ﾚハ:::::/i::::::≧::-:､　　　　　　　　　　／
　　　　 ﾚ'　￣￣￣Yi　　　　　　_＿__./ ＿
...............,,,,,__, :::'´￣￣｀:-..､　　　 |ー-　∧　}､＿
::::::::::::::::::::::::::::::´ﾞ''''ｰ ..._.: : : ｀::-.┴..､: /: :}: :}: : : ヽ
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　　 !::/ ヽ　|;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ 　 　ﾘ
　　i/ 　 　ヽ7 |:∧　|:/　′
　　　　　　　　ﾞ　 ヽｿ　　　　　　　　　　　　Deliziös! Mach' Ihm mein Kompliment.
　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　（こりゃ結構！素敵な娘さんだ）
　　　　 　 ( ￣ 7 /
　　　　　 　 ￣ , '
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../　　｀　ー - ′
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│　　オックス男爵は、ゾフィーの手にキスすると同時に値踏みをする　　│
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:::::::::::::::::::/　|/　　　　　　　　　　ﾞ　 ヽｿ
:::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　Ein feines Handgelenk.
:::::::∧:::/　｀ｰ　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 Darauf halt' ich gar viel.
:::::/　∨　　　 　 　 　 　 　`ｰ=ニﾌ /
／ﾍ　　　　　　　　　　 　 　 　　 , '　　　　　　　　　（ほっそりした手首だ。
＼　 ＼　　　　　 ＿　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　こういうのが大切なんだよな）
　 ＼　 ＼　　　 /　　｀　ー - ′
　　　＼ 　＼__ /
　　　　　￣＼ ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　'　´　　　　｀　' -　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ' ´　　 , -v─x＝､　_ _　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ _イ　　　 ／｀. . . . . . . . . . . . .ヽ-､　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐ '´　　　 　／. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ｀ヽ　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　/. .>=-､＿人_ィ-'ー''ゝ＿ ,. . . . '-､　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　_ ｨ:::/::::::::::::::::／::::::::::::::::::::/:::ﾊ::::ヾ. . . .ヽ　　　　/｀ｰ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀─'' ７:::::/::::::::::_:／::::::::::::::::;;ィ::/:::/ .i::::::::::廴. . ｝　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:::::ｲ::ー=イ:::::::::::::::::ィ':::::/:::/　.:|::::::::::::::｝. ｛　　/　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ::ｨ:::i:::::／＞ ､:- ' ´./:::::/／　_ 」:::-::::::::∧. i　r ' ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／i!:: ﾚ｛／::r7=-､7　i:::./ー彡= _ﾊ::::::::::::ﾍ:Ⅵ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／i!:: |:::i::::V（;;;...::ｹ　/ノ　 イ;;;...:::ﾏ､:::::::::::::＼:｀ｰ-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ,..ィ:::::::::Vﾊ:::l:::::i　ゞ=ｿ　　　　　 廴z:ン升≧:､::＿::::＞￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_..ィ:::::::イ::::::::::ﾊ ゝ-::､::_ﾌヽ丶 ､ 　　ヽヽヽノ:::/:::／/ヾ::::::｝
　　　　　　　　　　　　　　　　_...-:'::´:::／:::::::／:::::/::/　ヾ. . . ヽ　 / ー -､　　-=ﾌ./／. /i!:i:｝:::::ﾊ
　　　　　 　 　 　 　 　 ,r::'::´::,　 '´／::::::::／:::::: /::/　　　｝. . . ト､ヽ＿＿ ）　イ∠/. . ..ﾉ::人i:::｝::::i
　　　　　　　　　　　　/::::::／ 　 /:::::::::／:::::::::イ::/　　　 ｛. . . . ｝ ＞- - r;;´ﾉﾍ　/. . ..ノ ';:::i/:/:::/
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　　　　　　　　　　　　.V::/:/i::::::::/:::::://::::::/　　...:::::::....::.. ｛. . . .｛ ｛　　　 _, -─' : . . :-'､/ﾉ ::::::::::ﾊ
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　　　　 >　　　 │　Ist unter Bürgerlichen eine seltne Distinktion.　　│/ヽ　　i!. . . . ..ﾉ:::/
　..,''´ '｀´ ﾞヾ　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　 ﾙ ﾝﾉｿヾﾘﾞ . │　（町人の娘ではレアものだな）　　　　　　　　　　　 │
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￣´　}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　'⌒'⌒⌒⌒⌒ﾞ　　　　　　　　 '⌒⌒⌒⌒⌒ﾞ　 　 　 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:） Es wird mir heiß und kalt. （
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　　　'⌒⌒⌒⌒⌒ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '⌒⌒⌒⌒） （見ててムカムカする）　 　（
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　　　　　　　　＼／ヽヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 // ＼／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ((
　　　　　　　　／＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／＼
´￣｀ヽ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､-‐- ､
｀`ｰ- Y　　＿ ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　r'"´　,,､-､ ｀`ヽ　　　 ,r'ﾞ´￣￣｀`ヽ,　 　 　 　 ,　-―－- ､
　　 　 レ'´　　,､-'´ヽ, -‐- ､　　　　　　　　　　　 },r'ﾞ´　　　 ｀ヾ　,!.　　/´￣｀ヾ　 　　 ヽ　　　／　　　　 /　　＼
=　斤/　　　 /　　　_,i　　　 ﾞ｀ヽ､　　　　　　　　　i!　-‐､ ,ｨﾆ､　i ,ｲ　 /　　　　 `､　　　 ﾞi 　 ./　　　/　　l　 |　:l :.',
:; ,」,/　　　　 ヽ　　　,ヽ　　　　　,!　　　　　　　　 ヾ　'ﾞ~`,　　　 ,!ｲj　 !,ｨ=-　　　 V､　　 l　　 !::. 　　l　　 |/ｰV.::!リ|
　　,〉　　 ,r､　/　　,ｨｪY､-‐''"´V　　　　　　　　　　｀､　 」 - ヽ ｀`j　/ ;:.´　　　　　ｿ　　,!　　.l::::...　:|　／} くlj ∨'
￣Λゞ-─‐- ､　　　　ﾘ -‐､　ｿ　　　　　　　　　　　 ヽ,' ｰ-‐ ,!　/ﾄ､,､ ゝ､　　　　Yゞ ｲ　 　 .ヽ::::.::...',:.　N　　､_〉
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　その光景を見て、誰にともなく一人つぶやくオクタヴィアン　 │
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│　　ファーニナルは、続けて養育係のマリアンネを紹介するが･･･　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 {i　　ゝ､ヽ, -/ |ﾐⅦﾑ　　 ヽ　ヽ＼　小、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽヽ ..{ ｀ﾏ　 ,’|`~´　}.| i.　 }､ } } . ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　｀￣7　， i| i　　　,ﾘi.i-┼‐i-’ﾇ= _ ．}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 /,　,{　 iﾊ､_　　　//’_」」、}￣､　}/-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ,’,ｲ i|ヽ ／　‐ ､_ ゝ.'´￣ .ﾉ　　}〉'､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　{ iﾊ i{ゝ､ｰ-ｨ'¨ ﾘ ,　 ｀ｰ''´､　,i-'　i}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ヾ ヽゝ{少　_／ ｀_ -,　　 ゝﾆィ 〃
.　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　 　 　 　 　 　 　 　 　 {i/{. ヽ．_　｀ ´ 　 .ｨ　{/.､
　　　　　│　Gestatten, dass ich die getreue　 　 │　　　 　　　　　　　　　 ヽ､{　　 ヽ¨　匕　　 ｀ .V } /
　　　　　│　Jungfer Marianne Leitmetzerin -　....│　　　 　　　　　　　　 、_ノ/　　}.ﾋ'　　.| 　 　,,　-ヽ､
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　 　　　　　＿　　￣ { {　 ｲ’￣　/　才´∠￣　ヽ
　　　　　│　（そしてこちらが忠実なる　　　　　　　│　　　 　　　　 {::::ｰ￣￣≧-ゝ{ヽ　／／／　／´
　　　　　│　 マリアンネ・ライトメッツェリン嬢･･･）.│
　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
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　　　 　 　 　 ,..-''"　／
　　　　　　.／　　 　ヽ、
　　　　　 /　 　 　 　 /｀"''―‐--..,,__
　　　　 ./　 ＿_,,..-''´　　　 ｀"''‐-..,,_｀ヽ
　　 ,,.-'' ヽ　　　　　　　　　 ￣"''‐-.._｀"ヽ
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Ⅴ从人ハ/!1―′
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│　　オックス男爵は面倒くさそうに済ませ･･･　  │
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:::::::::::::::::::/　|/　　　　　　　　　　ﾞ　 ヽｿ
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:::::::∧:::/　｀ｰ　　 Ｕ 　　　　　　　　　／　　　　　　　　　Lass Er das weg.
:::::/　∨　　　　　　　 　　　∠二 7 /
／ﾍ　　　　　　　　　　 　 　 　　 , '　　　　　　　　　　　 （そんなのいいから）
＼　 ＼　　　　　 ＿　 　 　 　 /
　 ＼　 ＼　　　 /　　｀　ー - ′
　　　＼ 　＼__ /
　　　　　￣＼ ＼





　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　　　‐-､
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＿__＿,ノ -､
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |　　　 ＿__＿,ノ
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !　　　　　　　　　　 Begrüß' Er jetzt mit mir meinen Herrn Rosenkavalier.
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／　　　　　　　　　　　　 （んなことより 我が薔薇の騎士殿に挨拶しようぜ）
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│ 　 ファーニナルと共にオクタヴィアンの所へ、挨拶に行く･･･ 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧≠-‐‐,　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ヽ三三三三三三三　＼
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　　　　　　　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　　　　　 　 　 ＿..:-――┤　 三三三`ー-x三三三三ﾐ 〉
　　　　　　　　　　　_,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..;.':.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:ﾘ　　　　　 　 　 ＼ ` x三ミ.}　三三三三三三　　`ー― '/
　　　　　　　　　 　 ｫi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:;i:.:.:.:.:.:.i:.:i　　 　 　 　 　 　 　 ＼　` ｘ、　 三三三三三三三三 　 /‐―- x
　　　　　 　 　 　 　 ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:./:.:.: /:.:l.i.:.:.:.:./V　　　　　 　 　 　 　 　 ＼三ミ`ー-x＿三三三三三__／＝―'／
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　その一方、オックス男爵と共にファーニナル邸に入り、興奮した従者らが･･･　　│
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　　　　　j｡ ｡ﾞLﾞi　　　　 rﾆ二`ヽ.　　　Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;）
　r-=、　l≦ ﾉ6)＿　　　l_,.､ヾ;r､ﾞt　　 lｦ '・=　 ）rテ-┴- ､
　｀ﾞゝヽ、`ｰ!　ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ　tﾉ`ｿﾞ`ｰ ﾞiｰ'　 ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ.
　　にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ　 _,,ﾉ　,　　ﾞtﾌ　ﾞゞ''"´　　 ﾞifrﾐソﾍ,
　,.、　｀~iヽ､. ｀~`''"´　ﾞt　（,,￣,　frﾉ　　 ゝ-‐,i ,,.,...、　 ヾミく::::::l
　ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi,　ヽ　ヽ,/　　　/　　lｦ ｪ｡､　　 〉:,r-､::ﾘ
　W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/　i　/ ,, 、　　 '"fっ)ﾉ::l
　　￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ　　,.:ﾞ''" )'^`''ｰ- :、
　　　 lﾐ､　　／ f´　 r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"　 ,:ｲ`i /i､ヲﾞi　.:" ,,.　/;;;;;;;;;＼ ,,_人､ノヽ
　　　 !　ヾ .il　　l　　l;;;ﾄ､つノ,ノ ／　　 ／:ﾄ-"ﾉﾞi　　,,.:ｨ'"　/;;;;;;;;;;;;;;;)ヽ　　　　（
.　 　 l　　　ハ.　l　　l;;;;i _,,.:イ　/　　 ／ 　,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;-　＜　　　　　　 ＞─
　　 人 ヾﾆﾞi　ヽ.l　 yt,;ヽ　 ﾞv'′ ,:ｨ"　　/;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)　　　　　て
　 r'"::::ゝ､_ﾉ　　ﾞi_,/　 l ヽ　　ﾞ':く´　_,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' 　 　 ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;／^⌒`Y´^＼


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　/_人从'' ､　乂ｿ ｲ: / /: : : :.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ゾフィーを突き倒しそうになったり、していた･･･　　 │
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│　　ゾフィーは腹を立てるが･･･　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿/＼／＼/＼／＼／＼/＼／＼／|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　Was sind das für Manieren?　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　（なんて行儀ですかね！？）　　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣|／＼/＼／＼/＼／＼/＼／＼/￣

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿　_　　-―-　　、
　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　＼　　　　　　　　　　‐-
　　　　　　　　　　　 ┴┐　　　　　　｀ヽ、　　　　　　　　　　　｀ヽ、
.　　　　　 　 　 ／: : : : : ￣＼　　　　　　}　　　　　　　　　 　 　 ／
　　　　　 　 ／: : : : : : : : : : : : ￣} 　 　　＼　　　　　　　　　 ／
.　　　　　／: : : : : : : : : : ┛┗: : :＼＿　　　ヽ　　　 　 　 ／
.　　‐=イ: /: : : : : :i: : : : : ┓┏ : : : : : : }　　　 `ｰ､ ――ﾍ
.　　 　 |:/ : /:| |: : |＼: : : : : : : :ヽ: : : : : ＼　　　　}: : : : : ∧
.　　 　 |:|: ://|:.|: : |　 ＼: : : : : : :.i: : : : : : :{　　　　ヽ: : : : : ∧
.　　 　 |:レ': //|: : |　　 ノ ￣￣　|: : : : : : : ＼　　　 i : : : : : : ＼
. 　 　 ,イ: :i〃: |: : | -イ _／〃　 i! : : : : : : : : {　　　 |: : : : : : : : : :　　　 Ist da leicht ein Roßtauscher
　　　　 |: : ＼:.:|: :ﾘ　　=彡'´　　 |: : /: :/: : /: :〉　　　ヽ: : : : : : : :　　　　und kommt ihm vor, er hätt' mich eingekauft?
　　　　　＼: : :/´/　/／/／/　 /: /: :/: : /: : }　 　 　 !: : : : : : : :
　　　　　　 ＼　<　　 　 　 　 ／:∠／-‐く : : {　　　　ﾉ: : : : : : : :　　　　（まるで博労みてーです
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　 　 　 　 |＼/　　 　 i: : : : : : : : :　　　　 私を買い取ったとでも思ってるんですかね？）
　　　　　　　　　　　 ＼⌒　　 　 ／ 　　　|　 〉　　　 ﾉ: : : : : : : : :
　　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ、__／| ／￣￣ } i{　　　　}: : : : : : : : :
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 ／}　　 　 }: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　＿＿,へ ヽ _／　ｒ={／　　 　 /ヽ: :. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 ／======≠ハ￣￣//(＿＿__／⌒＼│　Ein Kavalier hat halt ein ungezwungenes,　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　leutseliges Benehmen.　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（立派な紳士というものは格式張らない　　　　　　│　　 ,, ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 ざっくばらんな振る舞いをするものですから　 　 .│　i´ヽﾍﾍヽﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 仕方ありませんわ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　│（l |ノﾉ^^ﾉ)）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂￡lc○ヮ○l)ヽ


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　　　　　　　　,〟,ニ＝ゝ＼ ､＼　iｌ　/＼＼⌒ヽ.　＼゛､ ヽ　^ヽ　　ヽλ
. 　 　 　 　 ／／　 ｲ´　 ｲ　ヽ.　ヽｌi/ /　ヽ.∨,,,,,＼　 ＼　ヾ　 .＼　 ﾍ i
　 　 　 　 /／　　/ﾉ　　 ﾊrーﾞヾ､ゞ　　　　 ヾ ､　　ヽ.　 .ヽ　　ﾍ　　　 ﾞ{　　　　　　Sag' dir vor,
.　　　　 　/　　　(/　/　.ハ　　　　　　　　　　ヾ､　　 .ﾍ　　ヽ　　iｌ　　　i　　　　　　wer er ist und zu was er dich macht,
　　　　　 　　　　 〉 .i　.ｲ　ヽ　　　　　　　　　　 ヽ.　 　 ＼　 ヽ　ｌii　　　ｌ.
.　　　　　 　 　 　ｌ　|　 .ﾄ　　＼　　　　　　　　　"´￣｀゛ﾞﾞｰﾄ　　　ﾄ､　　i ｌ　　　　　（考えて御覧なさい
.　　　　　 　 　 　ｌ　i　 ∧　　　　,-‐　　　　　　　　 ＼　　 | ＼　 ＼　 .ｌ .ｌ　　　　　 あの方が誰で、貴女をどうされる方で
　　　　　　　　　 |　 ｌ /　ﾍ　 ／´　　　　　　　　　 ,,,=＝=､.ヽ_ ﾞ'´＼ ヽ ｌ .|　　　　　 あるかを）
　　　　　　　　　 |　 Y　　 ﾍ＼　　＿　､　　　　,　"　　　　　Y　{　〉ト､　i ｌ
　　　　　　　　　 ﾍ.　＼　　ﾊ., .,''"´´｀　｡i ⌒　i　　　,,.,,.,　　 ｌ　 y .ハ　 〃ー､
.　　　　　　 　 　 　＼　.ﾞ　.i　{　　 ,, ,,　　ｌ　 ､　ヽ..　""　　 ,ｲ´_／∨.＼"　　i }
　　　　　　　　　　　　Y　 人 ヽ.　""　_. ′ `　　　 ゛─‐ " / Y⌒)（　 ./i　　/ 〉
　　　　 　　 　 　 　 　 ＼_／＼,ﾍ.￣　　　　ー‐´　　　　 ｲ　 | ノ　 ）　 .| ,イ ﾉ 丿
　　　　　　　　　　　　　／i　(　 iｌ .丶.　　　　　　　　　 イ三　.|　 ／　　.ハ `ー′　so werden dir die Faxen gleich vergehn.
　　　　　　　　　　　　 (＿ヽ. )　ｌi　ｲ　｀ー-= 〟___,イ三　　　.|､　ヽ.　　ｌ
　　　　　　　　　　／　　　）　ハﾊ （　　　　　　 イ三　　　　　.ｌ ＼　｀ヽ.{　　　　　　（しかめっ面はやめて、ね）
　　　　　　 　 (⌒)
　　　　　　　 　゛゛





　　( ⌒ ､ 　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　（　　　ﾉ　　 　 　 　 　 .　-‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒)
.　　￣ ＼ 　 　 　 　 ／　／⌒ー‐'⌒'ー　 ._　　　　 ＼　　　／´
.　　　　　　　　　 ,　／￣-‐一'⌒ー―　､　　｀Y　　　　 ＼
　　　　　　　　　/ノ ‐:'´: : : : : : : : : : : : : :＼__　＼　　　 　 ＼
.　　　　　　　　/{/: : : : : :/ : : : : |: :、: :＼: ヽ: :ﾟ｡　ﾟ｡ ./.ィＴ⌒｀
　　　　　　　 / /: /: :/: /: : : /: /＼Χ: : :ﾟ｡: i: : i　 ∨ : l: |
　　　　　　 　 7 : ｉ: : ｉ: :i: : : /: / ／ｨf笊ﾐト|: |: : | 　 } : : :｜
　　　　　　　　|: : |: : |: :|: : /／　　圦:::i |'　|: |: : |　 ｛: : : : |
　　　　　　　　|: : |: : | Т孑ｭ 　 　 ＼ン　 |/|: : | 　 }: : : : |
　　　　　　　 　、: ､: :＼:､乂}　､　　　　　　　| : /　 ｛: : : : :
　　　　　　　　　＼ ＼: :`ト 　　　-(　　　　 /／ 　 /: : : : : :
.　　　　 　 　 　 　 `ー＼_＼　　　　　　　 ィ´　　　}: : : : : : :.
　　　　　 　 　 　 　 　 |、　　`ト 　__ 　＜ ｛〉　　　′_: : : : : :
　　　　　　　　　　　　 八　　　 Yノく　 　 _/ 　 　 |┬く)_: : : : :
　 　 　 　 　 　 　 　 ／/　　 　 ｝ 　 ＼/｜　　　 } |Ｌ::::::＼ : : :
　　　　　　　　　　　 i::: |　　　　 ＼／ 亦/　　 　 { i|　|:::::::::|: : : :.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　マリアンネから宥められる　　  │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　一方、挨拶のため、オクタヴィアンの所へ行ったオックス男爵は･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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乙乙乙乙乙Ｌ||　 |l乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙||　 ||乙乙乙乙乙乙
㏄i　　人　　　||　 ||　　　}｀ニニ´{　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 人　　　||　 ||　 　 　 　 　 ㏄i
[ｲ]　 ｛［]}.　　 ||　 ||　　　} |ヒfう| { 　 　 　 　 ,rァ　　　 　 　 　 　 ｛[］｝　　 ||　 ||　 　 　 　 　 [ﾄ]
,}_{;┐ `Ｙ　　　||　 ||　　　}_,ニニ,_{　　 ｒ――（__）U―┐　　　　 　 ﾞY′ 　 ||　 || 　 　 　 　┌;}_{,
ーr'{＿＿_____ ||　 || 　 　 ＿／⌒ヽ___ |工l丕丕丕l工| ＿／⌒ヽ＿　　 　 ||　 || ＿＿＿＿}`ｒｰ
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＿__j | lT}⌒⌒{Tl |　　　 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　　　　　 　 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{.　 　 　 | lT}⌒⌒{Tl | |__＿
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　　　 く/',二二ヽ>　　　　i´ヽﾍﾍヽﾉ　　 　 .（(　（つ　　　ノ（つ　　丿（つ　　つ⊂　⊂丿　（　（　ﾉ　（　（　ﾉ　)）
　　 　 |l |ノﾉｲﾊ)）　　　（l |ノﾉ^^ﾉ)）　　　　　　　ヽ　 （　ﾉ　（　ヽノ　　）　）　）　（　（　（　　し'し'　　　し'し'
　 　 　|∩#ﾟ⊿ﾟﾉ∩　　￡lc○ヮ○l)ヽ　　　　　　 （＿）し'　し（＿）　（＿）＿）　（＿（＿）
　　 　ﾉ l_|(l_介｣)丿　　　｀(ll~~~l)
　　　 ≦ノ｀ヽﾉﾍ≧　　　　/| ヮ|ヽ
.　　　ミく二二二〉ﾐ　　　　~Ｊ~Ｊ~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>　　　　　,lヽヘ/ヽ　　　　　　　　　 ┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,''´ '｀´ ﾞヾ　 ＜　　　　　へ　　　　　　　　i二ニニ二i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾙ ﾝﾉｿヾﾘﾞ　/ ﾉlﾉ^^ﾉノﾘ＞､　　　　　　　 （((/从从i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''v(iﾟ ｰﾟﾉi　　ヾcﾘ口 _ 口ゝ　　　　　　　　 从ﾟ‐ﾟ ||W
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 くj~Y~iヽ　　　　(ll＾Ｙ＾l)　　　　　　　　　 ⊂L介 (つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 l__ﾊ_!ｿ　　　　 |._ﾊ_.|　　　　　　　　　　　 〈__l__〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |__ｌ_j　　　　　 ゝ' ゝ'　　　　　 　 　 　 　 〈_ハ_〉


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　　ﾚハ:::::/i::::::≧::-:､　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　） 　Ist gar zum Staunen,　　 （
　　　　 ﾚ'　￣￣￣Yi　　　　　　_＿__./ ＿　　　　　　　　　　　　　　（　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
...............,,,,,__, :::'´￣￣｀:-..､　　　 |ー-　∧　}､＿　　　　　　　　　　　　） 　 （まったく驚きだ） 　 　 　（
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　　 !::/ ヽ　|;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ 　 　ﾘ
　　i/ 　 　ヽ7 |:∧　|:/　′
　　　　　　　　ﾞ　 ヽｿ
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 wie der junge Herr jemand Gewissem ähnlich sieht.
　　　　　　　　　　　／
　　　　 　 ( ￣ 7 /　　　　　　　　　　（この青年の、ある人に似てることと言ったら）
　　　　　 　 ￣ , '
　＿　 　 　 　 /
../　　｀　ー - ′

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 j八: :{/彡,:ｲ云ｰ: :乂ハ=彳ハ: {ﾊ: :/ ,: : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 从: 乂ハ　　　 ｀｀ヾ　　　'"　　}ﾘ　}'. / : : ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ∨: : 爻_ゞ＝=-　　　　　r==＝彡彳.: ::.′
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 ∨从ハﾊ＞　. -‐ミ.. . .イﾊ.: :/: /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　rfー--‐ " ィ{ .二二}=ミ｀ ＜从(___
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ 　 　 　 /:ﾌ {　　 ／／:.　-‐ ｦ 　 ＼　　　}　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,′ l　　 　./. :｝ i}　　{ i{才:ﾊ　　fﾊ＼___ﾉi}　　′ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,′ :′　　/. : 乙{　　 ゞ=ミf }　　j〈 ヾ==彡　 ′｛∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 .:′　 ..ﾞ. : : フi}　　　 /乙′⌒Y{　}i:{　 　 ′乙 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ::/　　.,.: : : : :廴ﾊ　　./　{__　　乂气{i:{　　 .ﾞ⌒(: : :.∧
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　　　　　　　　　　　　　　 .:::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::｀丶
　　　　　　　　　　　　　..:::::::::::::::::::|::::::::::_::-- ::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.::::::::::::::::::::::::|, -‐　　　　`ー '　　 　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 .::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　 　 　 　 │　Hat ein Bastardl,　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　 　 │　recht ein saubres, zur Schwester.　　　│
　　　　　　　　 ..:::::::::::::::::::::::::::::{:::／　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　（腹違いだが　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 とても可愛い妹がいるようでね）　　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 ハ:::/i::::::::::ﾊ／ヽ/　　ヾ＿＿＿ノ　　　}､-　i::./ハ.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　／=＼ ﾚﾍ::ﾊ ヽ　{　　　　￣￣￣　　　 ノ　　|'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　/'´　　　＼＼::::ヽ ヽi　　　　　　　　_ ＿　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　{　　　　　　￣＼￣｀ー ､　　　　　 'ー-' 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ノ｀ー ─　ミ､　　.＼＼　 ￣}　　　　　｀　／┐
　　　　　　　　　　　　　　. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ──'´　　ヽr-､
　　　　　　　　　　　　　　│　Ist kein Geheimnis unter Personen von Stand.　　....│'´　　　/　　 /
　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 /／　　イ
　　　　　　　　　　　　　　│　（上流の人々の間じゃ周知の事でね）　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ


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::::::::／:::::::／ヘ|::::::::::::::::::::::::::!　';:::l　　　　　　Hab's aus der Fürstin eignem Mund,
::／ |:::::／／IIj:|:::::::::::::::::ﾄ::::/ 　 !:!　　　　　　und weil der Faninal sozusagen jetzo
　　 !::/ ヽ　|;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ 　 　ﾘ　　　　　　 zu der Verwandtschaft gehört!
　　i/ 　 　ヽ7 |:∧　|:/　′
　　　　　　　　ﾞ　 ヽｿ
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　 （侯爵夫人のお口から そう伺いましてね、
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　それにファーニナル君も今や
　　　　　 `ｰ=ニﾌ /　　　　　　　　　　　　　　 貴族の仲間になったんですから！）
　　　　　　　 ￣ , '
　 ＿　 　　　　 /
　/　　｀　ー - ′

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼三二ニ≡＝＝==ー---－―=＝≡ニ二三三三:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　＼三三三三三三三三三三三三三三三三三／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7: : :/. : :/. : {:∨∧: : : : : ｀ヾ: : :ヽ: :ヽハ才
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,: i : :{:: ::/. : :∧:∨∧: : : : : : .∨: : :': : i: :{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {: |: : }: /_才/:ハ:.∨∧: : : :斗弌: : : : : : ::!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨从ハﾊ＞　. -‐ミ.. . .イﾊ.: :/: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 乂{　　　. ィf　-‐:._}ヽ(　 .ｲ乂::.′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rfー--‐ " ィ{ .二二}=ミ｀ ＜从(___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:ﾌ {　　 ／／:.　-‐ ｦ 　 ＼　　　}　}
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /. :｝ i}　　{ i{才:ﾊ　　fﾊ＼___ﾉi}　　′ﾊ
.　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ==彡　 ′｛∧
　　　　│　Mach' dir keine Depit darum, Rofrano,　　　　　　 .│{　 　.′乙 ∧
　　　　│　dass dein Vater ein Streichmacher war,　　　　　 │　　 .ﾞ⌒(: : :.∧
　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　│　（恥じ入らなくっていいんだよ、ロフラーノ君、　 　 │
　　　　│　 君の父親が好色漢だからって）　　　　 　 　 　 　 │
　　　　 乂　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿_.ノ
.　 ,´￣￣　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　│　befindet sich dabei in guter Kompanie,　　　.│
　│　der selge Marchese.　　　　　　　　　　　　　　.│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　│　（今は亡き侯爵閣下も立派な男だった、　　 │
　│　 ってことさ）　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ


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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　元帥夫人の所で見たマリアンデル（＝オクタヴィアン）のことを、あけすけに話し始めた･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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　　　　 |
　　＿ 人 ＿
　　　 ｀Y
　　 　 ｜　　　　　 　/＼
　　　　　　　　 ｢r＼__} i　＼
　　　　　　 ___, ∨`ｰ‐┘ ノﾑ.、
　　　　 　 | .iﾍヽ＼ｰ ､　 `ー-ﾐi
　　　　　 ﾍ　｀　￣ ′　､＿,.ﾉ
　　　　　　 ＼ー―┐　 　 ￣｀ヽト　__
　　　　　　 　 ｀￣ /'　 /r―==ト ﾐ__ ＿）
　　　　　　　　 　 /{　 //　　　 廴＿　ヽ
　　　　　　　　 　 廴_ ノ　　　　　　／.ﾉ nﾄ､
　　　　　 　 　 二ヽ,,..::":::::::::.┌‐ ´ ／　}_}_}ﾊ　　　 　 　 　 　 　 　 　 人
　　　　　　 ／::::::::｀`:::::::::::::::::::.￣´　　 _ ／ノ 　　　　　　　　　　　　　｀Y´
　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀¨´.::::::::::::ヽ　　　☆
　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.人.:::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
　　　　 /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::　｀Y´ . ,､_:::::＼::::＼:::::',
　 　 　 i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
　 　 　 l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l　 >≧r､＼::::::ヾ＼_ r ､
　 　 　 ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 　 辻ヾ〉　＼:::ヾ） (ヽ､｀＼　　　　　　　　　　　Ich selber exkludier' mich nicht.
　　　　 i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', 　 ゞ-′　　ラ∨/＼ ＼　＼
.　　　　 l:::i　l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ　 ＼ 　 　　　┌::ソﾉ　　 ＼ ＼　＼_　　　　　　　（かく言う俺だって例外じゃねーぜ）
　　☆　 ∨　l::::l::::l:::＼　" 　　　　　　　　　　ﾍ::::/ r--‐-､>､　　　 ｀ヽ
　　　　　　　 ＼|＼!＼　　′　　　　　　 　 　∨ 　 ` ‐-､ ｀`　　 　 　 `､
　　　　　　　　　ヾ ヾ　､　　　 ｰ　´　　　 , 　　ヽ､　　　 -＼　　 　 　 　 `､
　　　　　　　　　　_, r ´:｀　 ､　　　　　 , ′ 、 　 |　　!:.:ヽ : ヽ　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....｀ ｰ ＜´　　　 ヽ 　|　　|::.:.:ヽ: : ﾍ　　　　　　 `､
　　　　_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|　.ヽ 　 -､ー_'/ 　　!::.:.:.:.:ヽ: : ` ､　 ____＿__i_
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　　　　　　　/　/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ}! ヽ
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　　　　　　 ＼l:.:.:.l:,ｨ:.:.l:.:,!:.:.:ll:.:.:/ 丶:.ﾄ.:.l:.､:.:.:lに ,ノ
　　　 　 　 　 l:.:.:.llﾊ､_l/ l:.:/l:.:/ -‐'i´l !:l:.:i:.:.:l l￣|
　　　　　　 　 l:i:.:.:l',-三､l:.ﾘl:./　,r,＝'､ﾐ,l:.l:.:l:! l:.:.:l
　　　　/　　　Nﾄ:.:.仏:::ﾟヽY,l/　 ' ぅ;:;ﾟ;:l ｿｨ':/} ,!:.:.:l
　　　 /__､　　!:ゝヾi丶- '　　,　　丶- ' '´/ｲ　ﾉ:.:.:.l,　　　　　　 Jetzt läßt er mich so stehn, der grobe Ding.
　　 　 　 ｀　ﾑ,_〉 ｀ﾄ(二)　　　　　 (二)/'´　f:.:.:.:.:.:',
　　　　/ 　 />-{　　}ヽ、 　 ⌒　　, ィ"{　　 }ｧ^):.:.:.',　　　　　 （あの無作法者は、なに私をほったらかしにしてるですかね）
　　　　|　　f':`うl　 〈　_,.≧‐ - ‐≦、　）　　lぅ::｀ヽ:.:',
　　　 /　 /）:::::{l　　lr'r''"´,ｨ介>､`ヾヽ〉　　lﾌ::::::ｲ:.:.:',
　 　 l l　//:::::::::'i 　 ﾄぃｨ'ｼｸ/l l丶ﾐ' ,ﾉ{　　ﾉ::::::::::ヽ:.:.:',
　　　 ノ/ｸ::::::::::::l　　ﾞi`"　,l 巾 l　`"　 〉　ヽ::::::::::::ヽ:.:.:',
　　　　/ｲ::::::::::::::ゝ　ﾉ　　,! l)l(l l　　　 「　 ﾉ::::::::::::::::ヽ:.:.',
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　 　 　 　 　 　 　 ／⌒´　 ,二 ＿rﾍ＿　　　 ｀ヽ、 ヽ
　　　　　　　　　 / ＿r一'´::.::.::.::.:: Ｙ::.::.:｀ヽ、>|く ｀ 　｀、
　 　 　 　 　 　 /ノ::.::.::.:/::.:::ｌ::|::.:::!:::ﾄ､丶::.::└ﾍ　〉 } 　 ヽ
　 　 　 　 　 　 7::.::.;::.::,′::.:|::l::.:::|ｌ::|　､:::＼l:::､:∨ ハ　　 ＼
　　　　　　 　 , ′:/::.::;::.::.::/:::|i::.::|l::| 　 >く::!:::|::ハ　 ）　 ／
　　　 　 　 　 |;:::|::!:::ｌ::l: |::.;'|::.:ﾘ::.:ハ／ , =ミ､::|::l::.:l　{　/::|　　　　　　　　　　 Und das ist mein Zukünftiger.
　　　　　　 　 l::.:l |::.:|::!::|:/ !::/!::.:ﾚ' ,ｨ升1ハ》:ｌ::|:l::|　ﾚ1::.::､　　　　　 　 　 　 Und blattersteppig ist er auch, o mein Gott!
　　　　　　 　 |::.:l:|ーH-__-ｯ　|:::;'　 癶ヽじっｌ:|::|:l::l　|:::!:::､:｀､
　　　　　　　　ｌ::.:|l:､::j:爪じﾍ　l:/　　　 ｀´// l:|::l:|::|　）:|::.::ヽ::ヽ　　　　　　　　（あれが花婿だなんて！
　　 　 　 　 　 ｀:::|::ヽ:､ ヽ＞'　　､　　 　 　 //::ハ:l /:::ヽ::.::｀､:丶　　　　　　　 おまけに痘痕だらけだし、何てこと！）
　　　　 　 　 　 .}l|::､::＼ヽﾟ//　　　,　-一　'/ /､l / ﾚ＜｀ヽr ┐::＼
　　　　　　　　 ﾉ人::＼::{ ｀ヽ、　 ´　　　　／｛ /ハ　）└1/ rＪ- ､:::ヽ
　　　 　 　 　 　 　 ｀Ｙﾍ｀　　 ヽ ヽフ￢彡-‐ｸ　　 /　 r┘ ﾑﾍ: :｜::.:丶
　　　　　　　　　　 　 ! ハ　　　 ｀ }‐冖７l〈 了､|/　｝　 し!|　r┘: :ﾄ､::.::.::＼
.　　　　　　 　 　 　 /　　rﾍ_r￢rｲ　　/∧ヽ|/ |ヽ〈　　rＪ|　廴: : :! :ヽ::.::.::.:ヽ
　 　 　 　 　 　 　 ノ V/ ﾑニニニ）　//ｌ}{∨　　　 ヽ、ﾚ1!　r'´: : l: : :丶::.::.::.::＼
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　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─────────────┐
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　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　　　∴　　・　　　　〃　　　　　　.│
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V 　 　 　 　 　 ＿,,,,,,,,,,､.----―ｰ'''''''' . 　・ ∴ ∵　　　　　　　　　　 　 　 │
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　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾄ---─　´ 　 }　_j, イ　　 　 │
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／　　　　￣~~゛゛ ''''''ー－-- .....,,,,,____　　　　　　 　 　　　∨__i＿Y, x＜´　|　 |　　　　.│
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ￣~~゛゛ ''''''. 　 　　　ヽ `　 i.　 ヽ　 /_, イ 　 　 .│
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　 ＞----≦　　　 　 　 .│
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.　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　│　Seh', Liebden, schau' dir dort den Langen an,　　│
　　　　　　　　　　　　│　den Blonden, hinten dort.　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　│　（見なさい、ほら あそこの後ろの方にいる　　　　.│
　　　　　　　　　　　　│　 背の高い金髪の者）　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ

　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ィ:::::::／:i:::|::|M::::::::|::::::|:.＼:＼＼::::::::::::::::.ヽ{ヽ
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !.ムｧ/.::: :|:::|::|　|:::::::l::::::|:::::::.＼:＼｀ゝ::::::::::::::.｀
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　/ｲ.:/.:::|:::|::|　ヽ:::::|:::::|､:::::ﾄ.::.＼:ヽ ::::::::::::::::|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V 　 ｊｲ:::::::|::ﾊ:|≧‐＼{､::{ｰヾ:≦ヽ:.V.::::::::::::::{､|
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |　　　...|:|:l:::l〃{ｭ::::}ヽ　ヽヽ,イｭ::::}㍉:::lヽ:::|::|､| ｀
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　}从∧　ゞ-'　}´￣`i　ゞ:ツ　}ヽﾄ|ﾊ:l､| ｀
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V　　　 {´　 ﾄ∧＿__ノ　 '　 ヽ ＿__ノ　ﾑﾄ:{ヽ｀
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !　　　　　 .／｀　 |　 ヽ　　　 r= ｭ　　　,ｲ〉'　/ ｀ヽ
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／　　　　 ／　　 　 l　 　 ＞.. 　 　 　. ｨ1　　 / 　 　 ＼
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　　 │　Ich will ihn nicht mit Fingern weisen,　...│
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼ `ｰ- ､│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（指差したりはしませんがね）　　　　　　│
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　　　　　　 /::::::::::/　 /／ ￣´　　　 }:::i:::│　du Jungfer Hochmut,　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　 　 　 　イ!::::::: /=='" 　 　｀ｰ=='''　|:/:: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　 |::::::::l///　r-､　/////　 !j :: │　（まあ、前から見てお気に召しませんでしたか　....│
　　　　　　 ヽ:::∧.　　 |　 ',　　 　 　/::::/:│　 わがままなお嬢様だこと）　　　　　　　　　　　　　 │
　　」⌒ｰ-z　ゞ､::ゝ､　廴　!　　＿,ノ;／　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　　廴＿ﾉ´　　ﾉV::} 　 rZ==ｰYz-､::::［　　 ﾉ::::廴
　　 　　　　　人:::::ｿ　//介Yろ}　 }:::::{　　.{::::::::::::〉
　　　　　 　 　 ﾉ::::ゞ'/ <二ｸｰ’　/::::::廴＿}::::::::/
　　　　 ヾ^ヽ__,〉:::::::｀ー=ﾂゝ一'"＼::::::::::::::::::::::｀７

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.　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　│　so schau' ihn dir von rückwärts an,　　　　　　　　 　 │ 　 ／　,ィ´-イ{ ,、　}ヽ｀　￣ヽ､　｀　 ヽ
　　　　　　　│　da wirst was sehn, was dir schon gefallen wird.　　　│　 {i　　ゝ､ヽ, -/ |ﾐⅦﾑ　　 ヽ　ヽ＼　小、
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 ヽヽ ..{ ｀ﾏ　 ,’|`~´　}.| i.　 }､ } } . ＼
　　　　　　　│　（後ろから見て御覧なさい、　　　　　　　　　　　　　　..│　　　｀￣7　， i| i　　　,ﾘi.i-┼‐i-’ﾇ= _ ．}
　　　　　　　│　 そうしたら何かお気に召すものが見えてよ）　　　　..│　　　　 /,　,{　 iﾊ､_　　　//’_」」、}￣､　}/-､
　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂　　　 　,’,ｲ i|ヽ ／　‐ ､_ ゝ.'´￣ .ﾉ　　}〉'､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ iﾊ i{ゝ､ｰ-ｨ'¨ ﾘ ,　 ｀ｰ''´､　,i-'　i}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ ヽゝ{少　_／ ｀_ -,　　 ゝﾆィ 〃
--- ──ｧ- ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {i/{. ヽ．_　｀ ´ 　 .ｨ　{/.､
　　 　 ／:.:.／::＞､　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ 　　ヽ､{　　 ヽ¨　匕　　 ｀ .V } /
　　　/:.:.:.:/::／_ノヾ　　　　 │　Möcht' wissen, was ich da schon sehen werd'.　....│. 、_ノ/　　}.ﾋ'　　.| 　 　,,　-ヽ､
, 　 /:.:.:.:/''´ 　 0′',　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │. ￣ { {　 ｲ’￣　/　才´∠￣　ヽ
:＼{|:.:.:.:.ｉ}　　　　　　ﾚ＾)　　│　（何か見えるようなもんがあるですかね）　　　　　 │ ￣≧-ゝ{ヽ　／／／　／´
::l:::{|:.:.:.:.|}　　　　 　 〔　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
::l:::{|:.:.:.:.|}　　　　　 人_）　＼ -､
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　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!jニﾆｺ| :/　|:./iﾆニＶ: :|.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈fｴ:ｴi |/　　ﾚ fｴｴ)　|./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 　　　　　　　　　　 ﾚ{:.| ヽ:|　　　　　aber er sticht wohl hervor durch eine adelige Kontenance.
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　＞　　　　 {ﾊ/　.V　　　　　 Ist aber ein ganz besonderer Kerl.
　　　　　 ＼_!　　　☆　　　 　　　 　 !
　　　　　　　 ヽ 　 　 !ー―‐r　 　／　　　　　　　　　 （だが貴族的な物腰で、他との違いは一目瞭然だろ、
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀ー―'　 ／　　　　　　　　　　　 まったく特別な奴なんだ）
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _￣ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
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　　　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 │　Sagt nichts, weil ich der Vater bin,　　　　 　 　.│
　　　　　　　　 　 　 │　hat's aber faustdick hinter den Ohren.　　　 　 │
　　　　　　 >　　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 ,''´ '｀´ ﾞヾ　　.│　（父親だからって親馬鹿で言うんじゃないが　　│
　　　 ﾙ ﾝﾉｿヾﾘﾞ 　 │　 抜け目のない 頭が回る奴だよ）　　 　 　 　 　 │
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ｨ: : : : : : : : : :/ﾚi/!/!ﾊ: :|: ! : : iヽ: : : :／/ ./ .i　.i　＜_: : : ､: : :,――― ､: :7:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
: : : : : : : : : :/,ｨ===､　!/|/iﾄ､: ト､: : / ./ ./　/!　!＼　{: : : } ￣　 　 　 　 Y .:.:.:.:.;ｨ :.:.:.:| :.:.i:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:Y
: : : : : : : /i/　く了｡!ヽ=' ﾄ==､ ｢: : /_i/! //__i/l/|ハﾄ､!ヽ:/　 ｰ-＿､ 　 　.l.:.:/.:./ !:.:|:.:.| :.:.ﾄ､:.:.:.{＼l:.:.:.:.:|
: :/⌒ヽ/　 　 　 ￣　 　 ヽﾟ┘!:／＿人l/エ!ヾ!=r┬ ﾄ､: :7　　<＿iｿヽ /ﾆ!..:|:./　|:. ﾄ､{＼乂∨:.{::::ヾ,:.:人
: !i　　 ;　　u　　　 　　　 ,　〉　lV　　　　 `ー‐'　ヽ二!ノ!/　 u　　 　 　 ∨!..:.:.:|-‐＼:.ﾄ､　＼「＼ﾄ､:::::＼:.:.ゝ､_
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　 ＼__　　　　　 ／ー― 冫　l　　　　　　　　__＿ 　 }　 　 　 　 ＿＿＿ /:.l{《 {i:fZ:|　 }__{　|ifZ:} 》 fヽ:.;ｲ
　　 i:ハ　 u　　{　　 　 　.{　/ﾍ　 　 u　　.／ー‐冫 ∧　　 　 / 　 ￣￣/.{へ{ヽゞ=ﾟ'　ﾉ　'.　ゞ=ﾟ'　/}　}ｲ}
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　　　　　　/〃　　　　　ハム〃ﾊ　　 ｀　 ヽ　　　ヽ
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　　　　 ! l:.:.:.l:.:.:|　__ヾ￢　　 　 ノ__`メLl_　/|ソ
　　　　 ヽﾄ､:.|:f:l;之i歹`　i ＿i　仍ぇ､ ィ／ノ　　　　　　　　　Möcht' wissen, was ich da schon sehen werd.
　　　　　 __ムﾊ ￣､､､　ｿ　　p　~´´ ＾/ ハ
　　　　/(　{{:.｀∧ー-‐_´　 　, 丶､~_,ノノｰﾉ､　　　　　　　　　（何が見えるか、ですって）
　　　　{ 　.:ヽ:.:.:.:.＼　 ヽ `_ｰ_ｧ　 ..イ　　´（__ ノ
　　　　ﾉ　　:.:.:.:.:.:.:.:〉＞､ _r∩- 个:.:.:.:.....　 ヾ
　　　f（ . ..:.:.:.:.r "´　 }　 r| | |〈　 ｀ヽｊ:.:.:.:.:.:.リ
　　　　i／´¨辷ー7´/　/1 !　 }＼（ノ-‐ァ⌒ヽ
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　　　　　　　　 　 　 │　Sagt nichts, weil ich der Vater bin,　　　　 　 　.│
　　　　　　　　 　 　 │　hat's aber faustdick hinter den Ohren.　　　 　 │
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　　　 ,''´ '｀´ ﾞヾ　　.│　（父親だからって親馬鹿で言うんじゃないが　　│
　　　 ﾙ ﾝﾉｿヾﾘﾞ 　 │　 抜け目のない 頭が回る奴だよ）　　 　 　 　 　 │
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　　　　　 __ムﾊ ￣､､､　ｿ　　p　~´´ ＾/ ハ
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　　　　　　　 │　 Dass es ein kaiserlicher Kämmerer ist,　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　 │　 den dir dein Schutzpatron als Herrn Gemahl spendiert hat. 　 │
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　 │　（かたじけなくも皇帝陛下の侍従にして　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 │ 　神様が貴女の夫に選ばれた方）　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　l//.::/://::/::::/l/ /.:;.ｲノ　　　　';:::l:ﾄ､!::.ヽ
　　　　　　　　 　 　l.:.:l/l/:l/l:::/　 一' 　　　 ヽ___, !::l:l:::!:::::l::!
　　　　　　　　 　 　l::::l:::ﾄ､VV（　　＼　l ┌_＿　 /:l/:::j!::::l::!
　　　　　　　　　　　 VV:::ﾉ　　ヽ_ ￣ノ⌒1 ＼　/::/:／l::/l/　　　　　　Das kannst sehn mit einem Blick.
　　　　　　　 　 　,　-‐1い､　　' ' ' ' ' 　 　ゝ--j::ノ´　 l/
　　　　　　　　　〈　　.:.::ﾄ､ __　　　　 |￣｀7　' ' 'ﾚ'⌒ヽ　　　　　　　　　（そんなの一目で分かるじゃない）
　　　　　　　　 _ノ　.:.:::::i::!`ヽ＼.　　 |.:.:.:/　　 ノ.:::::.:.:.l
　　　　　　　　 /　.:.::::::ﾉﾉ 　 　|＼　 l:.:/ ,. イ ＞=､.:.:ﾉ
　　　 　 　 　 〈(⌒¨¨´,r‐- ､ _」 __｀`二´ ／　　　 V
　　　　　　 　 　 　 　/　/　ノ/rttｭ 7´ﾚ'´ ./　　　　',
　　　　　　　　 　 　/　/　に八___ノ/　| !.:/　　　　　,!
　　　　　　　　　　　', 」　　//　ﾄ､/_＿」 !:l /　　　 V　　　,r--‐┐
　　　　　　　　　　　 V　 //　　 / ￣｀`7V　　　　　}_r'⌒ヽ ,/　ﾉ.ｰ､
..rﾉ￣｀`ヽ__　　　 　　l　 l/　　/　　　／　{　　 　 ,.ｲ l　 　 ﾉ<､ヽヽﾉ
ﾉし'´￣` 「 7⌒ヽ､ 　.l　 ﾄ､ ,.ｲ .:.:::／.:.:.:.:::|　　／　 V 　　 し'　）ﾉﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　彼らが話していると･･･ 　 │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　執事が現われ、オックス男爵が連れて来た者らを外へ案内した　　│
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.　　　　　 |　　 /＼　,ｘヘ._　　　_　 ﾄ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ’　　　,'　　　 !　　　!　　ｉ
.　　　　　 |　　 |ﾓヶ　 ,ﾓヶ}　　/　} {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘　　　.ｉ　　　 {.　　　;　　.|
.　　　　　 {　　 | 　 |　　　 |　 /　ﾉ ゝ.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　’　　　｜　　　!　　　i.　　{
.　　　　　 ‘，　.!　 ､ _　　 |　/ｒ'' .,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘　　　　.!　　　 !　　　i　　 !
.　　　　　 　‘，.| ＼ ｰ ‐　} /ﾉ从{ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 }　　　 |　　　|　　 }
.　　　　　　 　刈　　` ｰ‐ .ｿ斗zﾄ､　　　x…─‐x 　　　　　　　　　 　　　 　　　　!　　　 ィぅ　　　ｔ　　　|　　 |
　　　　　　　　　　_,ノ{ ／ .／/　/ `≠"　　x=ミ .＼　　　 　　　　　　 　　　　　 |　ｧ－､　　　　　　　　{　　 }
　　　　　　 _,ｘ…~¨ﾙ冖≠ ./　/　 ./　　ｧ" 　　　　 `､＿_x ……､　　　　　　　 } /　　　,.　　　　　　　　~　 }
　　 ｒ─''¨’　 /　./ | ./.　 /　 {　 ./　, '　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ＝z＿＿//　　　 ,'　　　　　　　　　　 i
　　/{　　　　/　./　八.　 /　 ./　/ /　 /　／　　　　　　　　　　　　　　　ｒ──''　　　 .,'　　　　　　　　-‐=ﾆ}
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　 {　|　　　{　 .{　∧V ./　〆 }　　! 　　/　　　　　　 　　　　　　　　　　　!　≠=ｭ┌''　　ヽ　　　　　　　　　 .{
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　{　　.!　 C .!　|/　／　　　 ,'　　 .!　!　　 ，　　　　　　　　　¨''≠z　　 ﾊ　　　　　　　　 |　　　　　　　 ／
. |　　 |.　　　| / ／ C　　　i　　　 !　!　　，　　　　　　　　　　　　　＼　　‘，　　　, -'" =‐-─…… ''
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│　　レルヒェナウのお供の者、続いてファーニナル家の家僕が出て行くと･･･ 　 │
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　　　 　 　 　 ｉ |　　　　 /____ 　　´┌--, 　 | 　 　 　 |　r==､_,┐　イ三ミ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Belieben jetzt vielleicht? -　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　（いかがでしょうか？）　　　　...│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



　　　　　　　　　　　/　｀ ‐-　 ._　　ヽ {/
　　　　　　　　　　　}　　　 　 　 ｀ヽ 　}
　　　　　　　　　　 /　 ｀　‐-　、　 ﾍ /
　　　　　　　　　　 ヽ >､＿＿　 ＼ノ
　　　　　　　　　　 ／.:::::::::::::::｀ヽ _｀)
　　　　　　　 　 ／‐ -　　､:::::::::::::|
　　　　 　 　 ／____ 　　　　｀ ､:::: l
　 　 　 　 ／.:::::::::::::::::::｀　､ 　 ヽ |
　　　　　/.::::::::::::::::::::::::::::::::. ＼　ﾉ|
　 　 　 /´￣￣ ｀　　 ､:::::::::::::::::::::!
　　　 ,　´￣￣ ｀ 丶 、｀丶:::::::::::::|
　 　 /　　　　 　 　 　 ｀丶　ヽ:::::::|
　　 ' 　　　　　　　　　　　 ヽ　〉.::,'
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　　/ ／.:/.: 　 i.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:＼:::（　 　 　 . : : : : ::)／
　 　 l.:.:./ .:.:　.|.:.:.:l..:/l.:.:/　|.:/l.:.:.l.:l.:..＼＼ 　 . : : : : :／
　　./.:./ :. :.: :|.:.:.:l/ .l.:/　 |/　l.:.:N.::.|__　ヽ　 . : : :::／
　 /.:./ .: .:.:.: :|.:.:.:仁l/二ﾆ　　l.:仁l:/=== ヽ:.Ｙ:　:/ - ､　　　　　　　　 - ist ein alter Tokaier.
　 l:/.l.:.:.:.:.:.:. .ﾄ､.:.l ﾃ示ﾐヽ1 Ll/ l 「 戍ﾃ.( ヽ}::／／　 ＼
　　　l.:.:/l .:　ﾊ:lN{　辷ｿ ﾉ ! 「￣l |弋辷ｿ.＼l/ .// .／ ヽ＼　　　　　･･･古いトカイ酒ですが
　　　l:/　l.:/　　 lL_ ＿＿ノ　 ,　　ヽ _二 ノ.:.{Y'Ｙ ./ ./＞‐‐　､
　 　　 　 l/　､__',　　　　　　　 　 　 　　 /　..ﾚ.!.|Ｙ{　jﾉ ノｰｭ 　ヽ
　 　 　 　　　　　ヽ　　　　　r‐‐ｯ　　　/.　...ﾉ八ﾚ |Ｙ⌒＼ 〔 　　|
　 　 　 　　　　 　 入　　　　　　　 ,..ｲ.:...／.: 　.:｀::ﾚ.、}　　 　 　 |
　 　 　 　　　.　'´　i.:.＼＞ -- ＜/　　　｀¨¨¨¨¨¨¨¨´(　　 　 　 '
　 　 　 　／　　 　 |.:.／＼　 　 ノ.:　　　　　　　 　 ｊ　:}＼　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　/　 　 ／

※ トカイ酒：ハンガリーのトカイ地方で造られる、ワインの一種。かなり高級

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ファーニナルが、男爵にお酒を勧めてきた　  │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　オックス男爵は 酒を賞味し･･･　 │
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　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　 ノ　|/　　ﾚ　ヽ　}|:./ヽ: : :|
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　　　　　　Brav, Faninal, Er weiß, was sich gehört.
　　　厶ﾍ　ﾊ 　 　 　 　 　 , 　 -―…・・・…―- 　、
　　　　　 ＼_!　　　　 　 　 ＼:::（　 　 　 . : : : : ::)／　　　　 （こりゃいい、ファーニナルさん
　　　　　　　 ヽ　 　 'ー―-- .＼＼ 　 . : : : : :／　　　　　 　 あなたはよく心得てらっしゃる）
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 　 　 　ヽ　 . : : :::／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _　,　ィ´　 　 .Ｙ:　:/ - ､
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞.( ヽ}::／／　 ＼
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 ! ,ｒ-＼l/ .// .／ ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {Y'Ｙ ./ ./＞‐‐　､





　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　　　　　Serviert einen alten Tokaier zu einem jungen Mädel.
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |　　　　　　 （若い娘とのセットで古いトカイ酒を出す）
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !　　　　　　　　　　 Ich bin mit Ihm zufrieden.
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／　　　　　　　　　　　 　 （大いに満足しましたよ）
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 口先では、ファーニナルを褒めるが･･･　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 > ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　l　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く　　　　　　　　　.　-‐=＝＝＝＝= ー-く　　　　　.′／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　,.　. :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ //　V: :l: : : l : ;′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞　Vく: :./}:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀　tり:.:/ l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ 　 　ヽjⅣ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ヽ仆ヽ: : : :lN　　 _ _／: :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 ／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
.　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　 　.／　　　　　 　　V　　`ー ﾕヽ.:.|
　　　　│　Musst denen Bagatelladeligen immer zeigen,　　....│ ,ん子こ`ヽ　　　　 |　　　　　ﾕ､l./
　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　│　（こういった成り上がり者には教え込まんとな）　　│
　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
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　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
　　　　　_,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..;.':.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:ﾘ
　　　 　 ｫi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:;i:.:.:.:.:.:.i:.:i
.　　　　　ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:./:.:.: /:.:l.i.:.:.:.:./V
　　　　　　V:.:.:.:.:.:.:i:/ i :.:.:.:/ i:.:./:./:.:!.:.:.ｲ　　　　　dass nicht für unsresgleichen sich ansehen dürfen,
　 　 　 　 . V:.:.:.:.:.:.:ヽi:.:.: /　i:./l/l/i.く´　　　　　　 muss immer was von Herablassung dabei sein.
　　　　　 .人/ﾍ￣´　i:.／　 .i;'　　　 _〉
　 　 . ／::::::::::ヽ ＼　 '　 ＼　　 　 /　　　　　　　 （我々由緒ある貴族と同列だと思い上がっちゃいけない
　　／::::::::::::::::::::ヽ.　＼_, -'´ `　ｰ'　　　　　　　　　 常にへりくだっているべきだって、教え込まんと）
　/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ　　.>ﾊ

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　こっそり裏ではオクタヴィアンに、成金貴族の扱い方（？）について、レクチャーする･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　それに対し、オクタヴィアンは･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ヽ三三二ニﾆﾆニ二三三／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:ハ、.:.:＼.:.:.:.ヾ.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 l.:.:|:_/∠_｀＼ヽ ￣ ＼.:ヽ.:
　　　　　　　　　　　　Ich muss deine Liebden sehr bewundern.　 　 　 　 　 ヽ／＿___ 　 ヾ┬―ｩ ヽ.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 !｀､ヽ.__ノ　　　 ヽ-‐'　/ﾚ'
　　　　　　　　　　　　（敬服致しました）　　　　　　　　　 　 　 　 　r"´　　　　　|.:.:.:ゝ　 　 ＿ 　 　 ／.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　（　　　=‐'　　 ヽ.:.:ｌ|ヽ､___ヽﾉ_ ,ｨ i:|.:l|.::,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ゝ-' 　 　 　 　 ＼:ﾄ､｝-‐斤ヒl､ﾚl/|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　r､ 　 　 　 　 ／}｝　l|》o《|!　｛{｀lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　__ゝ |i}＾ヽ.＿/　　}｝　　ハ　　｛{　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ　 ﾉ'　 ｀j　 ｀ヽ､}｝　 /Ｘ |　 ｛{　 |

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┥　　皮肉を飛ばすが･･･ 　  ┝━
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│　　　　　　　　　　　　　　　　│
　. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　 　└───────────┘
　│　Hast wahrhaft große Weltmanieren.　　　　　　　　　　　　　　　　...│
　│　Könntst einen Ambassadeur vorstellen heut oder morgen.　　　.│
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
　│　（全く世間の作法というのを心得てらっしゃいますね。　　　　　　 │
　│　 明日からでも大使として務まりますよ）　　　　　　　　　　　　　　　│
　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ



　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　 ノ　|/　　ﾚ　ヽ　}|:./ヽ: : :|
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　{ﾊ,;'
　　　　　 ＼_!　　　　　　　 　'　　　　!
　　　　　　　 ヽ　 　 'ー―--　 　 ／　　　 ･･････
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 　 　 ／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _　,　ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　オックス男爵には通じない･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V　　　　　 Ich hol'mir jetzt das Mädel her.
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／　　　　　　　　　（では、あの娘を連れてこよう）
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､

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. 　　　　　　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　>　 　 　.│　Soll uns jetzt Konversation vormachen,　　 │
　,''´ '｀´ ﾞヾ.　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　ﾙ ﾝﾉｿヾﾘﾞ 　 │　（今度はトークを試してみるか）　　　 　 　 　 │
　''v(iﾟ∀ﾟﾉi　 　 .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ



　　　　　　　　　　　　＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜│││││││｜／
　　　　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
　　　　　　　　　　　　三　　damit ich seh', wie sie beschlagen ist.　　　　 .三
　　　　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
　　　　　　　　　　　　三　 （そうすりゃ躾けの程が分かろうってもんよ）　 三
　　　　　　　　　　　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三
　　　　　　　　　　　　／│││││││││││｜│││││││｜＼




　　　　　　　　　　_,　-,x‐‐:‐:‐:-. .､　　　　　　　　　　　　　　　 　 {i　　ゝ､ヽ, -/ |ﾐⅦﾑ　　 ヽ　ヽ＼　小、
　　 　 　 　 , ィ ´　／: : : : : : : : : : ｀ヽ、　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ ..{ ｀ﾏ　 ,’|`~´　}.| i.　 }､ } } . ＼
　　　　 , ィ´ /　 ,ｲ: : : : :/: : : : :/:/:l: : :.ヽ　　　　　　　　　　　　　 　 ｀￣7　， i| i　　　,ﾘi.i-┼‐i-’ﾇ= _ ．}
　　　,.ｲ　　 , ※,: : : : :l:/:_:_:_:／'/:/}: l: : :.ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　 /,　,{　 iﾊ､_　　　//’_」」、}￣､　}/-､
　　/　　:..　{　　l: : : : :l'-r'zｪｭ､/'´ ,:/: i: : :.ﾊ　　　　　　　　 　 　 　 　 ,’,ｲ i|ヽ ／　‐ ､_ ゝ.'´￣ .ﾉ　　}〉'､ヽ
.　/, - t- ､ l　　ヾ: : : :!　弋 ﾉ　　/xt}.;': : :.ｌ:}　　　　　　　　 　 　 　 　 { iﾊ i{ゝ､ｰ-ｨ'¨ ﾘ ,　 ｀ｰ''´､　,i-'　i}
　´￣　!: : : {　※ ｀ﾄ､:ﾍ　　　　　 ､ゞ'l: : ／″　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヾ ヽゝ{少　_／ ｀_ -,　　 ゝﾆィ 〃
.　　　 ,: : : :.ﾍ 　 　 !　｀　　　 , ‐y 　八/　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {i/{. ヽ．_　｀ ´ 　 .ｨ　{/.､
　　　 ,: : : : :.∧　　 l 　 ::...　　｀¨ ／ }　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ､{　　 ヽ¨　匕　　 ｀ .V } /
　　　,: : :..: :/: ∧※ !　　/: ―: i´　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 、_ノ/　　}.ﾋ'　　.| 　 　,,　-ヽ､
　　 ,: : :rt‐f_´　 l 　 }｀ヽt_: :l: : ｌ※ l　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿　　￣ { {　 ｲ’￣　/　才´∠￣　ヽ
　　,: : :.f´::::::ゝゝ}　　! ,ｲ7ﾐﾊ-､:ﾍ　 l　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {::::ｰ￣￣≧-ゝ{ヽ　／／／　／´
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　そう言うと、男爵はゾフィーの所へ行き･･･　　 │
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＿,. ―‐. .､_　　　　　　　 　 　 　 　 、　　　　l: | : :l/／ﾆl/　′_ヽ＼l: : : : }　 K
: : : : : : : : : :｀: : .._　　　　　　　 　 -　　 　 　 l: | : :{ tﾃﾃヽ　　行ﾃヽ1: : ::/　 j
: : : : : : : : : : : : : : ｀: ､　　　　　　 　 ′ 　 　 Nﾄ､: l　込ｿ　 　 込ｿﾉ.:/.:.:/　　ll
: : : : :. : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　　　　 　 　 i.:.ヽ' ' '　′　' ' ' 'l/.:／.:.i米l:!
: : : : :.:. : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ミヽ　　　　　　　　 　 　 l 米 ､　　「_)　　 ,.ｲ l.:.l.:.:i　 l.:!
: : : :.:.:.:.:. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼｀ヽ　　　　　　　　　　i　　i.:l ｀ー-- ＜.:.:l.:l.:.l.:.:l　 l.:.!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :ヽ　　　　 　 　 　 　 .l　　l.:l.:.:l.:.L, .ィ´ ＼.l.::l.:.:i米l.:..!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､ｌ　　　　　 　 　 　 .,′ /7´／介ヽ､＼　｀77ﾊ.　!.:.:!
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Ⅴ从人ハ/!1―′
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 ゾフィーの手を引いて 連れて来た･･･ 　 │
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│　　上機嫌の男爵はゾフィーが嫌がるのに気付かず、体を寄せながら語りかける･･･　　 │
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::::::::::::::ﾒ´::/　　　　 ',:::::::l;:::::::::::::::::::i 　　',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
:::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/　　 ';:::::::!::ヾ;:::i
::::::::::::i　彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ''　'.;:!　＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､　 〉::::ﾊ:::::入ゝ　　　Eh bien!
!::::::::::ﾄ `"　　　　　　　　ヽ　　＼:::　　　　　 ｀´ /ヾ:::) //　　　　　 Nun plauder' Sie uns eins,
::';::::::∧　::::::::::::::::::::::　　　　　　　 ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞　　 　 mir und dem Vetter Taverl.
,:::';::::iﾍ',　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　 ､　　　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
∨∨＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ソ::::!/""´´　　　　　（サアサア！
　　　　 ',　　　　 ｀∀￣￣￣￣∀´ 　 　 　 /へ;:::|　　　　　　　　 俺、そして従兄弟のターヴェル君と一緒に
　　　 　 ヽ　　　　　', 　 　 　 　 ,'　　 　 　, ' 　　ヾ　　　　　　　　　お話ししよう）
　　　　　　｀　､　　　',　　　　　 ,' 　 　 ,　´
　　　　　　　　 ＞ ､　',　　　 　,'_ 　＜く__
　　　　　　＜:.:.:.:.:.:|　＞二 二＜　|:.:.:.:.:.:.＼
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.　　　　　　　　　　 　 　 ∧
.　　　　　　 ,´￣￣￣￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　│　Sag' Sie heraus, auf was Sie sich halt in der Eh' am meisten freut.　　..│
　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　│　（言ってごらん、この結婚で何を一番楽しみにしてるか、を）　　　　　　　.│
　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ





.　　／　／/　　 ／: : : :/: : :/: : : :.:l: l:.:l: ヽ: : : :ヽ､
. ／ 　´　 i .＊ /: : : : :/ : :./: : : : /:/|:.ﾄ､: :ヽ: : : :i!＼
´　_ﾄ､__　 l　　 l: :l: : : i!:.:／: : :.／:./ l:.lｰ-､: ヽ: : :.l.　 ｀ヽ
-‐' 　 i:￣l ＊ l: :.l:.:l: :i!: : : _／ .／ .// ,ｬｮｭ`.!: : i:l　＊　 ｀ヽ
　 　　l: :l:.:l 　 .l: : : ヽ:.l .ｨｪﾃ:ﾊ 　 ／　 ﾄ:::ﾘ /: :／ヽｰ､_　＊
　　　l!: :l: :l ＊ヽ: : :.:ヽ! 弋z .ﾘ 　　　　 ゞ゛/／: ､: : :ヽ　ヽ
.　　 l!: :.l: :.l　　　ヽ: : :ヽ　 ￣ 　 　 　' 　 ´/.: : : :ヽ: : :＼　｀　　　　Wo denkt Er hin?
　　 l!: :/: :∧　＊　l`ｰ-`-.　　 　 r‐y　 ／: :ヽ: : : :ヽ: : : ＼
　　l!: : : :./: :.i　　　l:._: ,､`ｰ-- ,ｨヽ`´／-―‐,ｨﾅ≠ﾍ:ヽ: : : :.　　　　（何 考えてるですか？）
.　 l!: : : :/: : : i .＊ l´.~　￣｀,ｨ`ｰ ｀!　　　 ｨﾌ".ヽ,_,､ｨ´: ＼: :
　 l!: : :./: : : :∧　　li!　　 　,ﾍ.`ｰ .ﾘ　 　,ｨﾗ゛.........｀!: : : : : :`ｰ
.　l: : :./: : : :/: :ﾄ､　 l　 ,ｨﾅﾚ'!　　/=ｭ､ `!..............l...l!: : `ｰ-､: :
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※ Eh bien：フランス語の慣用句。ここでは 「それでは」 等の意
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　　　　　　　 　 　 /: : /: /: ::::::|::::/　V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::|
　　 　　 　　　　　 |: :/: /: :/:::::|∠─ V| ヾ:::::::|￣ V:::::i:::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　 ﾚ.|:.::::|:::i:::::/:/　　.､ﾊi　＼:::ﾚｨ--V::ﾄ::::::::::::::::ヽ
　　　　　 　　 　　　 .|::::::|:::l::/|::ﾚ'¨￣ヽ　　　ヾ| .ｨｧiｭVﾊ::::::::::::::::ﾊ
　　　　 　 　　　　 　 |::::::|:::K .V　ｨTj.}　　　　 　 { J i ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ　　　　　　 Pah! Wo ich hindenk'!
　　　　　　　　　　　　|::::∧:r-､. ┴‐┴　　　　　￣￣　i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞
　　　　　　　　　　　　|::/　|:|ﾚヽ //// 　　i 　　 ////　レｲ/'ﾘ::::::＞　　　　　 （ほう、何を考えているかって？）
　　　　　　　　　　　　ヾ.　 | ヽ∧　　　　　　　　, ｨ　　r‐ム::ﾊ／
　　　　　　　　　　　　　　　V:::/ ヽ､　 ヾ≡三彡ij　／'´
　　　　　　　　　　　　　　　 ヾi　 　}＞　　　　　, イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　| ｀ - ´_ -┴┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐'V/￣　　　　/::＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　 Komm' Sie da ganz nah zu mir,　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　 dann will ich Ihr erzählen, wo ich hindenk'.　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）　 （こっちへ来な、　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／´｀v'::::::::::::::::::::::｀ヽ　 _）　　そしたら教えてやっからよ）　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::ﾊ. _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::/::/:::/l:::::::ヽ::::＼::ﾍ:::;／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,':::::/::/:::/,_l::ヽ:::::ﾄﾍ::::＼::ヽ:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'::/l:::/:::/ｾ=',:::iヽ::|ﾔﾐ::ﾍ::::::::l__
　 　 　 　 　 　 ＿＿　 　 　 　 |.l/ .|/l::rY弋i} ヽl ｀ヽ{iｿ｀ YヾΣ
　　　 　 　 　 　＼ 　 　 　 . : :´: : : : : : : : : : ＼　/／/／/ソﾞ｀
　　　　　　　　　＜　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : ヽ　　　　 ,ｲ/
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乙乙乙乙乙Ｌ||　 |l乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙||　 ||乙乙乙乙乙乙
㏄i　　人　　　||　 ||　　　}｀ニニ´{　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 人　　　||　 ||　 　 　 　 　 ㏄i
[ｲ]　 ｛［]}.　　 ||　 ||　　　} |ヒfう| { 　 　 　 　 ,rァ　　　 　 　 　 　 ｛[］｝　　 ||　 ||　 　 　 　 　 [ﾄ]
,}_{;┐ `Ｙ　　　||　 ||　　　}_,ニニ,_{　　 ｒ――（__）U―┐　　　　 　 ﾞY′ 　 ||　 || 　 　 　 　┌;}_{,
ーr'{＿＿_____ ||　 || 　 　 ＿／⌒ヽ___ |工l丕丕丕l工| ＿／⌒ヽ＿　　 　 ||　 || ＿＿＿＿}`ｒｰ
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　　 ｌＴエア⌒ヾ＿jj┴┴<´´:￣￣:｀｀ﾞ>二{ｴｴｴエl}二}<´´:￣￣::｀`'>┴┴ｌ|___jjア⌒ヾエ,Ｔl
＿__j | lT}⌒⌒{Tl |　　　 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　　　　　 　 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{.　 　 　 | lT}⌒⌒{Tl | |__＿
Eエ{ <´´:￣￣:.｀｀>　 　 |::｢::｢::｢::｀!::｀!::|　　 　 　 　 　 |::｢::｢::｢::｀!::｀!::|　　 　 <´´.:￣￣:.｀｀> }エｺ
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　　 　 　 /: : /: /: ::::::|:::/　.V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::|
　　 　 　 |: :/: /: :/:::::|/ _ノ .V|ヾ:::::::::| 　 ∨::i::::::::::::::::::}　　　　　　　　 Wär' Ihr leicht präferabel,
　　　　　 ﾚ.|:.::::|:::i:::::/|　 　 ､ﾊi　＼::::|｀^ｰV::ﾄ::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　dass man gegen Ihrer
.　　　 　 　 |::::::|:::l::/|::ﾚ'¨￣ヽ　　　ヾ| .ｨｧiｭVﾊ::::::::::::::::ﾊ　　　　　　　 den Zeromonienmeister sollt' hervortun?
　　 　 　 　 |::::::|:::K .V　ｨTj.}　　　　 　 { J i ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ
　　　　　　　|::::∧:r-､. ┴‐┴　　　　　￣￣　i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞　　　　　 （貴女が気に入っている立ち居振る舞いってのなら、
　　　　　　　|::/　|:|ﾚヽ　　　　　　i 　　　 ､　　 レｲ/'ﾘ::::::＞　　　　　　 式部長官みたく振る舞う方がいいんだろ？）
　　　　　　　ヾ.　 | ヽ∧ 　　 ＿　　.. -イ　　.r‐ム::ﾊ／
　　　　　　　　　　V:::/ ヽ､　　｀ ー‐‐ ´　 ／'´
　　　　　　　　　　 ヾi　 　}＞　　　　　, イ
　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｀ - ´_ -┴┐
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　　　　　　　　　　　　　　 / /:::::入 　 　 ./::::::::::|""＼
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　　 　 　 |: :/: /: :/:::::|/ _ノ .V| ヾ:::::::| 　 ∨::i::::::::::::::::::}
　　　　　 ﾚ.|:.::::|:::i:::::/|　 　 ､ﾊi　＼::::|｀^ｰV::ﾄ::::::::::::::::ヽ
.　　　 　 　 |::::::|:::l::/|::i　 　 　 　 　 ヾ|　 　 Vﾊ::::::::::::::::ﾊ
　　 　 　 　 |::::::|:::K .V　≡≡′　 　`≡≡'　.ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ　　　　　　Mit "mille pardons" und "devotion"
　　　　　　　|::::∧:r-､　　　　　　　 　 　 　 　 i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞　　　　　und "Geh da weg" und "hab Respekt"?
　　　　　　　|::/　|:|ﾚヽ　　　　　丶 　 　 　 　 レｲ/'ﾘ::::::＞
　　　　　　　ヾ.　 | ヽ∧　　　　　　　　 ､　 　 r‐ム::ﾊ／　　　　　　　（「恐悦千万」とか「敬愛」とか
　　　　　　　　　　V:::/ ヽ､ 　 ｰ､―‐ノ 　 ／'´　　　　　　　　　　　　　「失礼しまして」とか「尊重して」とか）
　　　　　　　　　　 ヾi　 　}＞ 　　￣ 　 イ
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　　　l　 ※.　/: : : :/: : : :/: : : : :/! !l: :.l: : l:',
　　　l　　　 /: : : : l: : : :/: : : :／/　/!:l:l: : l!:l
　 　　l　 　　i: : : :.:l: :／:￣／｀| ||　‐!:/: :/.l!
､ 　 　 l　※ l: : : : l:´: : ／ -===- |//: /
:｀ヽ､　l　　　',: : : :ﾍ‐'´　u　　　　　ヽ'/
: : : : ｀'l　　　ﾍ: :: : ﾍ　 　 r― ￢　　}　　　　　　　　　Wahrhaftig und ja gefiele mir das besser!
: : : : :.∧　※　＼: :.ヽ`　 |　　　 |　/
: : : : : : :ﾍ　　　　`｀`ｰ`- |　　　 |ノ　　　　　　　　　　（そうしてほしいですよ！）
: : : : /: : :ﾍ　　　＿＼. 　 |　　　 |
: : : /: : : : ∧　※　＼:ﾊ.‐1　　　ｉ
: : /: : : :/ｰﾍ　　　　　Vﾍ└‐‐ ┘fY'} ;
: /: : : :/　/　　　　　　 }:∧　/7rく. }ﾉ　/7-､/7 ;
/: : : :/　/　　　 　　　　|　ﾊ/　-‐'ノ ／ Y^Y ﾑク ;
　　　　　| 　　　　　　　!　　|　　 ノ /　　'´/ ／ ;
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※ mille pardons ，devotion：共にフランス語
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　　　　　　　　 ＿/＼／＼/＼／＼/＼／＼／|＿
　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ＜　　　Mir auch nicht!　　　　　＞
　　　　　　　　 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　 ＜　 　 （俺ァ嫌だね！）　 　 　 ＞
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 ￣|／＼/＼／＼/＼／＼/＼/￣　 ＿/＼／＼／＼/＼／＼／＼/＼／＼／＼／＼／|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
＿＿＿＿＿__||　 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＜　Da sieht Sie! Mir auch ganz und gar nicht!　　 ＞
乙乙乙乙乙Ｌ||　 |l乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
㏄i　　人　　　||　 ||　　　}｀ニニ´{　　　　　　　　　　＜　（いいかい！ 俺ァそんなのご免だね！）　　　　＞
[ｲ]　 ｛［]}.　　 ||　 ||　　　} |ヒfう| { 　 　 　 　 ,rァ　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
,}_{;┐ `Ｙ　　　||　 ||　　　}_,ニニ,_{　　 ｒ――（__）U―￣|／＼／＼/＼／＼／＼/＼／＼／＼/＼／＼/￣
ーr'{＿＿_____ ||　 || 　 　 ＿／⌒ヽ___ |工l丕丕丕l工| ＿／⌒ヽ＿　　 　 ||　 || ＿＿＿＿}`ｒｰ
⌒'´　　 　 　 |||　 ||マﾏﾏ| lT}⌒⌒{Tl ||―{:::ｨ爻､:::}―｢| lT}⌒⌒{Tl |ママﾏ||　 |||　　　　　　｀'⌒
　　 ｌＴエア⌒ヾ＿jj┴┴<´´:￣￣:｀｀ﾞ>二{ｴｴｴエl}二}<´´:￣￣::｀`'>┴┴ｌ|___jjア⌒ヾエ,Ｔl
＿__j | lT}⌒⌒{Tl |.　　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
Eエ{ <´´:￣￣:.｀｀>　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
￣´　}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　 _）　Bin einer biedern offenherzigen Galanterie recht zugetan.　 （_
　 　 |::｢::｢::｢::｀!::｀!::|　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　'⌒⌒⌒⌒⌒ﾞ　　　 _）　（気取らず開けっぴろげなのが いいんだよ！）　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒｀＼





　　　　　 　 ／|
　　　　　　〈::::::L-……‐-ミ＿＿　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/
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　　　 |/L: ｰﾍ　 　　､_,､_,　　 ﾉ｀　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !i .､ゝゞｰ' '''''''''''`ｰ'' ノｨ::::/
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│　　ファーニナルは、男爵とゾフィーが打ち解けていると見て、喜ぶが･･･　　 │
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;;::::::::::ヽ　　＞　　　　　　　 ｀ー -　　／　　　　　　　　 （これは いい！）
ハ:::::/i::::::≧::-:､　　　　　　　　　　／
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　　　　　　　　／,　-‐'"´　 ‐米-　 　 ＼_　＼　 ｊ､八i　　´　　ｊ〉　　 爪i:::::::::::::::::::::::::ﾊ
.　　　　　　／　/ ‐寸r-ー-ー‐- ､_　卞　＼　＼　::::ｊヽ､　 ｔ＿ ,rっﾍへ､::::::::::::::〉:::::,:: !
　　 　 　 <　 _/ , イ.:::,ィ彡´　.::::::::::i:`ヽ　　　i　j　＼::::{　＞　__ 〈 ｰYﾉ乃.::::::::〈:::::::/::::{
　　　　　　｀>y'′.:,r'´　　　.:.:::;:::i::::l|:::､::.＼γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　 　 　 　 / .::,　.:/ .:.:/　.:,.::,::/::ﾉ::ﾉ||:::::`,:::.:│　Da sitzt ein Lerchenau und karessiert in Ehrbarkeit　　...│
　　　　　..l/.::|.:.:::i.::::/::::::/:://::/:::ﾊ1|::::::::i::::│　mein Sopherl, als wär' sie ihm schon angetraut.　　　　　 │
　 　 　 　 . |.:|.:.:::|:./::,:ｨｲ,ｲ/::/|:/　ヾ!:::::::l:: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　 .`ﾄ､:::l/ィ'''"´ '′｀`ー- ､｀`y':: │　 （あちらにレルヒェナウ様がおわされ、もう結婚してる 　 │
　　　　　　　 |/ヾ::､z＝= 　 　 r≡=ﾐ　/:::...│ 　 かのように我が娘ゾフィーをあやされてらっしゃる）　　 .│
　　 　 　 　 /　, ィﾊ　　　　'　　　　 ｨ.:::,:ｲ;:;:.ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ
　　　　　　/.／　.::]jf＼　 「 ｀)　 , ｲ　｀Yﾄ､;:;:::.:.:/::.: .:.: . : . /　`ｰ米- ､ 　　 _＞.::::::::::::::::::ム
　　　　　 .!/　　 /〈 j!　 ＞ -- <,r=ーｭ ヽfﾄ､,イ:::::.:.:.:.＿／ー -＝＝== '"´.::∠::::::::::::::::::::::::}
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.　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　│Und da steht ein Rofrano, grad' als müsst's so sein -　　　　 │
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　│（そしてこちらにはロフラーノ様がお立ちになられて･･･）　　　.│
　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　 　 ┌＜二三三三三≧
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨三三三三三三７
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨‐' ´￣￣二二ﾕ＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 r=＝ﾆ二ニ三三三三三二≧
　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ三斗‐〒::￣｀::.:‐＜三／
　　　　　　　　 　 　 　 　 /::.::/::;´::.::.::.::.:.::.::.ヽ::.::ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ::.::;'::/::.::,:::.::.:::.::.. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　|::.::ﾚ'::.::::i:.::.::.::.:. │- ein Graf Rofrano, sonsten nix -　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　∨::.l::.:::.:ﾚ:.::.::.::; │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }:l::.|:::.::.:::.::.:::.::.::│（他でもない、ロフラーノ伯爵家の一員が･･･）　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　/人:ドレ|::.::.::.:.::.::ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ′　｀ヽ ﾚ'|ゝ'V´| ﾚ'|;/
　　　　　　　　　　　　　　　 rt＜　　 　 　 　 ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　/ :.｀ヾ､　　 　 　 　 ﾊ
. 　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 │- der Bruder vom Marchese Obersttruchsess.　　　　│
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　 │（侍従長を務めてらっしゃる侯爵様の弟君が）　　　　..│
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