_,,,...----..,_
　　　 　 　 　 ,r'´:::::::::::::::::::::::`.､,,r=-
　　 　 　 　 /::::::::::::::::::;;::''::::::::::::::::¨ヽ
　　　　　　/:::::::::::::::;r";;r';;;;r':;;;i;;;::;i;:::::i
　　　　 ＜:::;:::::;;;;;/;;;/;;;;;;;/;;;;/l;;;;;;;l;;:;;::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _______
　　　　 Σ;;;;;;;;;;;/;r'i;;;;;;r'i;;;/_''ﾄ;;/;;!;;i;;;l　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,-‐''´:::::::::::::::¨ヽ
　　　　 　 `､;;;;;;´V;;;/　 ﾚf/! ﾚi;;;;!;;!ﾚ′　　　　　　　　　　　　　　　,r";;:;;::i::;;;;;;;:ヽ:::::;;:::::::ヽ
　　　　 　 　 !;;;;_;;l;/!　:::: ｀　l_ﾚ!/　　　　　　　　　　　　　　　　　//;;/;;/'l::i;;;;;;;;;;:i;;;;;;;;;;;;;;;;;!
　　　　　　_r＜　　 ヽ　:　 - ／ '′　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾚ!;/;;/、!;;!;;i;;;i;;;;l;;;;;i;;;;;;;;;;;i
　　　 　 /:::`ヽ､`ヽ､ i´` ､／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Vﾚ!┬､!l/;!;/!i;;!;;;;;l;;;;;;;;;;;l
　　　　f:¨::ヽ::::::::`..､ `7､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ノ └' ,!l;/;;ﾚ';!;;;;;;;!;;;;;;;;;;l
　　　 /::::::::::::`:､:::::::::〈:.:.:i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `､ _ :;;　ｲ/;;;;;;!;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;!
　　　i:::;;::--::;;:::::`ｰ-､;ﾄ､:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iヽ __,.!:;;;;;;i;;i;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;i
　　 /;''::::::::::::::`､::::::::/:::::i.:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:;;;;;/:;;;;;/'ヽ;!;;;;;;;;ﾄ､;;;;;;;;!
　　i:/::::::::::::::::::::::i::::/:::::::::!:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!:;;;;;!::;;-‐''´ヽ;;;;;;;;;l;;ヽ;;;;;;;!
.　 i:i:::::::::::::::::::::::::l;;;:ヽ::::::::l.:!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,l-i''ﾚ'¨::''ヽ:::::ヽ;;;;;;;l;;;;ヽ;;;;;!
　 l:::!:::::::::::::::::::;;;;;;!:::::ヽ:::::::!l　　　　 __r_-‐'¨ヽ､__　　　　　　　　 　 　 ! ﾗ-!;;_-‐_;;;;;;i::::::i;;;;;;;;;!;;;;ヽ;;;;!
　 !;;;!::::::::::::::::::;;;r'i;:::::::ヽ:::::`!　　　 ヽｚ'''´　 　 /::::¨''‐-,,__　　　　　　 し';;__;;;;;;;-‐::::::!::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;`;､!
　 !;;;!::::::::::::::::::;;;!;;!::::::::::ヽ::::l　　　　　 ¨ヽ´____!::::::::::::::::::::::￣¨ｰ '''''''''''´::::;;;;:::::::::::::::::::l::::::::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`､
　 !;;;!::::::::::::::::::;;;!';;:::::::::::::ヽ:l　　　　　 　 　 　 !;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;_;!;;;;;;:::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾄ､
　 !;;;!:::::::::::::::;;;;;;!;;::::::::::::;;;;;;;!　　　　　　　　　　 ¨''‐--:;_;;;;;;;;;;::::::::;;;;;;;;::::::::;;;;;;;;;_;;;-''´i`ｰ;;;;;;::::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l `､
　 !;;;;!::::::::::::::;;;/;;:::::::::::::::;;r7　　　　　　　　　　　　　　　 ¨''-::;;_;;;;;;;;;;;;_;;::-i'''´::::::::::::::l:::::::::::::::::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! 　i
　 !;;;;!:::::::::::ヽ;;!;;;::::::::::::::::::l′　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣　 　 !;;;;;;:::::::::::::!::::::::::::::::〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:!　!
　 !;;;;!:::::::::::::::`!;;;::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;;::::::::::::::l::::::::::::::::`!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l

２．
　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　／　　　　 　 　 ＼　　　　・・・やる夫なら
　　　./　　　　　　　　　　ヽ
　　　.l　　　　　　　　　　　l　　　　「リア充シネェェッ！！」
　　　 l　　　　　　 　 　 　 l
　　　 .l　　　　　　　　　　 l　　　　とか言って暴れるんだろうが…
　　　　ヽ　　　　　　　　　 l
　　　　　ヽ　　　　　　　　 l
　　　　　　.)　　　　 __,,..／　　　　そんな事出来る分けないだろ…
　　　　 ／＝＝=､_〈
　　　／　　　　　　　＼
　 ／　　　　　 　 　 　 ヽ
　.ｉ　　　　　　　､　　　 . l　　　　　常識的に考えて…。
　.l ｉ　　 　 　 　 l　　 　 l
　l .l　　　　　 　 l　　 　 l
　l　l　　　　 　 . l　　 　 l
　l　l　　　　 　 . l　　　　l
　l　.l　　　　　　 ､　　　.ヽ
　ヽ .l　　　　　　 ヽ　　　ヽ
　　ヾ､_＿　 _＿＿ヽ＿,　')
　　　l_￣_￣￣__ __　.ヽ_ノ
　　　l　　 l　　 l　　l　　　l

＜Purururururr！！
　　Purururururur！！

　　 　　 ＿_　　　　 ━┓
　　　 ／　～＼ 　　┏┛
　　／ ノ　　(●)＼　・　　　　　携帯電話の音がどっかからするだろ？
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼
.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼
　　＼　　　　　　　　　 |
　　　　＼　　　　　　　/
.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩
　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.
　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ
　　　　（ 　y'　　　　　 .|

３．
　　　　　／￣￣Y￣￣＼
　　　 ／　　ヽ,_.　　 ノ　　＼　　　　一体どこに落ちてるんだ？
　　 （●）（● ）　 （ ●）（●）
　　 （__人__）　　　 　（__人__）
　　　{｀⌒ ´　　　彡　｀ ⌒´ﾉ
　　　 { 　 　　　　　　　　　 }　　　　と、これか。
　　 　 { 　　　　　彡　　 　}
　　　　 ヽ、　　　　/　　 ノ
　　　　　　 .ﾝ　　　 ヽ
　　　　　 ／／　　　 |
　 (⌒二_／ |　　.　　|

　　　　　　　　　 []
　　　＿＿＿＿_「]
　　/＿＿＿＿__ヽ
　　| | 　　　　　 ｜|
　　| |　　　　　　｜|
　　| |表示不可.｜|　＜Purururururr！！
　　| |　　　　　　｜|　　　Purururururur！！
　　| |　　　　　　｜|
　　| |　　　　　　｜|
　　| ~￣￣￣￣~ |
　　(⌒!二二二!⌒)　　　　　　　　　（かなり薄汚れているだろ。）
　　|⌒　⊂⊃　 ⌒|
　　| О （_Ｏ_） О |
　　| ①　 ②　 ③..|
　　| ④　 ⑤　 ⑥..|
　　| ⑦　 ⑧　 ⑨..|
　　| 〇　 〇　 〇..|
　　ゝ＿＿＿＿___ﾉ

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　常識的に考えて交番に届けるべきだろうが・・・
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　　ちょっとメンドクサイだろ。
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

４．
　　　　　 　∩
　　　　　　　||　　／￣￣＼　　　　　　（ちょっと無用心かもしれないが・・・・）
　　　　　　　|| ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　／〔|　 　 （ ●）（●）　　　　すいません。
　　　　　 〔ノ^ゝ　　　　（__人__）
　　　　 　ノ ノ^,-　　　　｀ ⌒´　　　　　この携帯電話を拾ったものですが。
　　　　 /´ ´ '　, ^ヽ　　　　　 }
　　 　 /　　　　　ﾉ'"＼.　 ⌒　　　　＜　『ひゃっ！！』　プッ！
　　　人　　　　ノ ＼／,＿ __ノ　　　　　　ツーツーツー―――
　 　/:::::＼_／l:::::::＼ｰ-.,ノ､ﾞ,
　 ,/::::::::::ﾉ::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(　　　ま、あたりまえだろ。
　　　|　　　 （ ─）（─　　) ;;;;)
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／　　　常識的に考えて。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'
　　／　　　　／ ＿ノ´　＜Purururururr！！
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │　　Purururururur！！
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　＿＿＿__
　　　　　　.。　 ／　　　　 　 ＼　　　はい？
　　　　　　┃　i　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 .,-' ,‐ｉ" _ノ 　ヽ､_　　　i
　　　　./　//´l （ー）　（ー） 　　i　　もしもし？
　　　　.l　 '-;;;;l　（__人___）　　 　i
　　　　l　│;;;;｜,,'｀⌒ ´　　　　i
　　　　l　　＼⊥　　　　　　　　 ,i　　『あの・・・・
　　　 /　　 /　ｉヽ,　　　　　　　/　　　　　私の携帯電話を拾って下さった方・・・・ですよね？』
　 .,､ ｉ　　 .' ／,‐'.l＼　　　　／l )),
　 .l　＼　 .ｉ､ ム ｀‐､_｀￣￣´-‐'´ .ヽ
　 .l　　 ｀‐-'ｉ _.-ヽ .,-､ｉ　　ｉ,‐､　. /　 .｀‐､_
　 .l　　　　 .ｉ　　 l　l　 l　　l　 l　/　　　　　｀‐､_
　 .l　　　　 .l　　 .l/　 ヽ　,'　 .l/　　　　　,　 ,　｀‐､_
　/l　　　　 .l　　　　　 /‐-l　　.　　　　 .,.'　.,'　　,-‐｀ｉ
. ｉ.,'　　　　 .l ､　　　 　l;;;;;;;;l　　'　　　 , '　 ,.'　 .,.'　　 .ｉ
. /　　　　　.l　 ､　　　 l;;;;;;;;l　　　　, .'　　 ｉ　 ,.'　　　 ｉ

５．
　　 　　　 ／￣￣＼
　　　 　／　 ヽ､_　　＼　　　ええ、そうです。
　　　 （●）（● ）　　　|
　　　 （__人__）　　　　 |　　　信用できないかも知れませんが何も見ていないので安心してください。
　 　　（　　　　　 　 　 |
.　　　　{　　　 　 　 　 |
　　　 ⊂ ヽ∩　　 　 く　　　『あ、大丈夫です。今日初めて自分のお金で買った携帯電話なので。
　　 　 | '､＿ ＼　／　 )　　　　　知られて困るようなものは何も入ってません。』
　 　 　|　 |_＼　 “　.／
　　 　 ヽ､ ＿_＼_／

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ 　 ⌒　　 ＼　　なるほど、嬉しくなって。外を出歩いているときに落としてしまった。
　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　.（__人__）　 　 　 |　　そういうわけですね？
　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　　　　　　　{　 　 　 　 　 .｜　　『は、恥ずかしながら///』
　　　　　　　{　　　　　 　＿ |
　　　　　　（ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　 |　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　 ゝ　ノ　　 　ヽ　 ノ
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ 　 ⌒　　 ＼　　なるほどよく分かりました。
　　　　　　（ へ）（ へ）　　｜
　　　　　　.（__人__）　 　 　 |　　『///』
　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　　　　　　　{　 　 　 　 　 .｜
　　　　　　　{　　　　　 　＿ |
　　　　　　（ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　 |　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　 ゝ　ノ　　 　ヽ　 ノ
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

６．
　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　 ( i)))
　　 ／￣￣＼　＼
　／　　 _ノ　　＼　）
　|　　　 （ ＞）（＜）
.　|　　///（__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
⊂ヽ γ　　　 く
i !ｌ ノ　ﾉ　　　　|
⊂ｃノ´| 　 　　｜

　　　　『電話の君』は少々おっちょこちょいだが、
　　　　落ち着いた性格らしく、俺の好みで。
　　　　同い年ということが分かってからは、互い趣味など話題が尽きることがなかった。

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　|　　 　（ ⌒）（⌒）
　 　 　 　 　 |　　 　　（__人__）
　　　　　　　 |　　 　　 ｀ ⌒´ﾉ
　 　 　 　 　 ,|　　 　　　　　 }
　　　　 　 ／ ヽ　　　　　　 }
　　　　　く 　く ヽ　　　　 ノ
　　　　 　 ＼　`' 　　　 く
　　　　　　　 ヽ、　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 |

７．
　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　 ／　　 _ノ　　＼　　　　あ、と。
　　　　　　　 |　　　 （⌒ ）（⌒）
　　　　　　　 |　　　　 （__人__）　　　もうこんな時間ですね。
　 　　　 　 　 |　 　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　|　　　　　　 　 }
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾍミ|　　　　『あ、そうですね。
　　　　　　　　／,`　、` -`,--` ,　　　　しまった。時間を忘れてました。』
　　＿＿,---/;;;;;`　　`-,-/ニﾆ |
　/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･　,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::|　　|`l,::::ヽ　　いえ、こっちも忘れてましたしおあいこでしょう。
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ　　『くす。
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、　　　そうですね。』
;;;;;/'　 `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く　　　';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/

　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　ところで、この携帯電話ですが。
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　どうしますか？
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　『あ、と…
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　やらない夫さんが持ってて下さい。
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　　又いつか返してもらいますので。』
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣

　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　それはそちらが不便ではないですか？
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　|　　　　 （__人__）　　　それに折角初めて買った物ですよね？
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼　　いいんですか？本当に。
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／　　『…いいんです。
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)　　　　　夜も遅いですし…
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（　　　　　　　　やらない夫さんなら悪用しないでしょうし。』
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

８．
　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ ヽ､.　_ノ　＼　　　　俺はあなたと初めてですよ？
　　　　　　　|　 （●）（●）　|
　　　　　　　|　　（__人__）　｜　　　そんなに簡単に信用していいんですか？
　 　 　 　 　 |　　 ｀ ⌒´　　|
　　　　　　　 |　　　　　　 　}　　　　俺と少し話しただけですよ？
　　　　　　　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　　　人＿__＿_ノ"⌒ヽ
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　｛;;;;;;;｝　　　　＼　　＼
　　　 　 （　　ヽγ⌒) 　 　 　 　 ゝ 　 i
　 ￣￣￣＼＿＿／￣￣￣(⌒)＿_ノ￣￣￣￣

まぁ、悪用するつもりなどさらさら無かったが、
ちょっと不安になって少しキツイ口調で言ったら。

　　　　　　　　　 []
　　　＿＿＿＿_「]
　　/＿＿＿＿__ヽ　　　　『大丈夫です。
　　| | 　　　　　 ｜|
　　| |　　　　　　｜|　　　　私、ばかだけど
　　| |表示不可.｜|
　　| |　　　　　　｜|　　　　人を見るのだけは得意なんです。』
　　| |　　　　　　｜|
　　| |　　　　　　｜|
　　| ~￣￣￣￣~ |
　　(⌒!二二二!⌒)　
　　|⌒　⊂⊃　 ⌒|
　　| О （_Ｏ_） О |
　　| ①　 ②　 ③..|
　　| ④　 ⑤　 ⑥..|
　　| ⑦　 ⑧　 ⑨..|
　　| 〇　 〇　 〇..|
　　ゝ＿＿＿＿___ﾉ

正直このセリフには唖然とされた。
そして、更に不安になってしまった。
拾った相手が俺でよかったと心底思った。

９．
　　　　　 　∩
　　　　　　　||　　／￣￣＼
　　　　　　　|| ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　／〔|　 　 （ へ）（へ）
　　　　　 〔ノ^ゝ　　　　（__人__）
　　　　 　ノ ノ^,-　　　　｀ ⌒´
　　　　 /´ ´ '　, ^ヽ　　　　　 }
　　 　 /　　　　　ﾉ'"＼.　 ⌒
　　　人　　　　ノ ＼／,＿ __ノ
　 　/:::::＼_／l:::::::＼ｰ-.,ノ､ﾞ,
　 ,/::::::::::ﾉ::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_

それから毎日、携帯電話を拾ったあの時間。
『電話の君』から電話が掛かり、
携帯電話を通した会話を始める。

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ 　 ⌒　　 ＼
　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　.（__人__）　 　 　 |
　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　　　　　　　{　 　 　 　 　 .｜
　　　　　　　{　　　　　 　＿ |
　　　　　　（ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　 |　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　 ゝ　ノ　　 　ヽ　 ノ
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
不便だろうに携帯電話の返却の頼みは不思議と無かった。
充電器の規格は俺の携帯電話と合っている為、充電の方は何とかなる事を理由にこっちからも切り出すことは無かった。

　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　　 　　 ＼
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　　　....,:::´,　.
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
なにより、『電話の君』との唯一の接点が切れてしまうことを恐れたともいえる。

１０．
そして、夏休みも近くなったある日。

俺はある決心をした。

　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　 ( i)))　　　　　さーて、あと少しで夏休みだろ！！
　　 ／￣￣＼　＼
　／　　 _ノ　　＼　）　　今からｗｋｔｋが止まらないだろ！！
　|　　　 （ ＞）（＜）
.　|　　///（__人__）　　　常識的に考えて。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　『ええ、そうですね。
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　私の友達も今からそわそわしてますね。』
⊂ヽ γ　　　 く
i !ｌ ノ　ﾉ　　　　|
⊂ｃノ´| 　 　　｜

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ 　 ⌒　　 ＼　　やる夫なんか、ミス入即大の水銀燈先輩にアタックかけて
　　　　　　（ へ）（ へ）　　｜　　　見事に玉砕したけど、それでも再度アタックするらしい。
　　　　　　.（__人__）　 　 　 |
　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　　　　　　　{　 　 　 　 　 .｜　　まぁ、こなたの話だと先輩のほうも満更じゃない様子らしいだろ。
　　　　　　　{　　　　　 　＿ |
　　　　　　（ヽ、ヽ　　　/ 　）|　　　　『へぇ、…そうですか……。』
　　　　　　 |　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　 ゝ　ノ　　 　ヽ　 ノ
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(
　　　|　　　 （ ─）（─　　) ;;;;)　　（やっちまっただろ。女子の話題を出して良い訳がないだろ。
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／　　　　　常識的に考えて。）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'　　　　ま、俺としてはああいうキツイのは苦手だけどな。
　　／　　　　／ ＿ノ´
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │　　　　　『…そうですか。』
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

１１．
　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　その通りだろ。
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　俺の好みは、一緒にいると和める。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　そんな子が好みだろ。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　『そうですか。』
　　　/　　　 く
　　　|　　　　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼　　おいおい。
　|　 （●）（●）　|
.　|　　（__人__）　 |　　俺の姉貴がキツイから苦手だって話はしただろ？
　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　『そうですか？』
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く
　　　|　　　　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)

　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　で、その姉貴がこの間、自分で作った料理食って
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）　　　　腹壊して、寝込んだ話を聞いて。
　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　ゲラゲラ笑っただろ？お互いに。
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）　　『・・・そうですか。
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／　　　　　　お姉さんの具合はどうなんですか？』
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

１２．
　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(　　　あぁ、心配損だよ。
　　　|　　　 （ ─）（─　　) ;;;;)
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／　　　出社するときは死にそうだったくせに
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´　　　　　　帰ってきたらピンシャンしてやがった。
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'
　　／　　　　／ ＿ノ´
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │　　　　『あ、相変わらず
　　＼　 “　／_＿_|　 |　　　　　　　頑丈なかたですね。』
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　あれは、きっとガンダリウムか何かで出来てるね。
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　とっとと男でも作ればいいだろ。
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ ヽ､.　_ノ　＼
　　　　　　　|　 （●）（●）　|　　　（よし、やってやるだろ！！
　　　　　　　|　　（__人__）　｜
　 　 　 　 　 |　　 ｀ ⌒´　　|　　　　　　男的に考えて！！）
　　　　　　　 |　　　　　　 　}
　　　　　　　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　　　人＿__＿_ノ"⌒ヽ　　　　　　　なぁ！！
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　｛;;;;;;;｝　　　　＼　　＼　　　『は、はいっ！？』
　　　 　 （　　ヽγ⌒) 　 　 　 　 ゝ 　 i
　 ￣￣￣＼＿＿／￣￣￣(⌒)＿_ノ￣￣￣￣

１３．
やっちまった。
ちょっと力みすぎてしまった。
が、決心は覆すつもりは無い。

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）　　　俺と付き合ってくrys――
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　『………』
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ○）（○）　　　　　　　あ
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　『………。』
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　─　　 ＼
　 　 　 　 　 　 （ ●）　　　　（●）
　 　 　 　 　 　 |　　　(入__,,ノ　 i_
　　　　　　　 　 |　　　(　 ／u　 |
　　　　　　　　　|　　　|!　|u 　　}
　　　　　　　　 　 ヽ　ι! .|　　　}
　　 　 　 　 　 　 　 ヽ;:i;l ｡ﾟ・　ノ　　　　　『…クス。』
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　思いっきりかんだ。

１４．
　　　　　　　　　　 　　,r-――-､
　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ_
　　　　　　　　　　/　　　　　　　　〉l^l^)　　　　　（どうする、どうするおれ！？）
　　　　　　　　　　l　　　　　　　　//ﾉ ｿl
　　　　　　　　　　ﾊ_ノ　　　ヽ_　/　　　/
　　　　　　　　　/(●)　　　(●)l　　 　lヽ
　　　　　　　　/　 ﾍ（__人__）　ﾑ　　 ｲ　 `ー―-､
　　　　　　　/　　 / ＼⌒´＜´ |　　 .l　 　 /　　 ∨
　　　　　　/ 　　 / 　 ﾍ　　　　 l　　　| 　 ,'　　　　 l
　　 　.　 /　　　,'　　　∧　　 　 |　　　|　ﾉ　　　 　ﾊ　　　　『…くすくす。』
　 　 　 /　　　 .l　　　/　ヽ　 　 |　　　 ﾚ'　　　　ノ l
　 　　/　　　　 l　　ノ　　　ヽ 　 |　　　 　　　 ／ 　}
　 　∧　　 　 / ,〆　　　　　ﾍ　 l　　　　　　/　　　l
　　　 ヽ､＿,ﾉ'´　　　　　 　　 ∨l　　　　　 /　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　', |　　　　 /　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ﾄ､　　 ノ　　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 `ー'

　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼　　　　　　（確かに雰囲気も何も無かった
　　　　　 __／　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　／.　　　　　　　　　　　 、 　　　|　　　　　　が、精一杯の勇気を振り絞っただろ。
　　　　|.　　 　　　　　　,(⌒(○)ヽ 　 　|
　　　　l　　ｌヽ　　　　　 )＞ 　 　 　　／　　　　　　思いの丈的に考えて
　　　/　　　 ヽ＼　　　`(__,(○) / ／
　　　|　　　 　 ＼ ￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　『///』
　　　|　　　 　|ヽ、二⌒)､

　　　　　　　 　 　 　 , ｎ　／￣￣＼ .ｎ
　　　　　 　　　　 .　/ / ｊ.´_ノ　 ヽ、u'l lヽ、　　　男らしくズバッと決めるつもりだったのに
　　　　　 　　　　　/,ｲ /　（○）（○） .ｌ i i i
　　　　　 　 　 　 〈 .ｒ　{u　（__人__）　.i. } } 〉　　　も、もう一回。
　　　　　　　　　　', ｉ. 　',　 　｀ ⌒´　/ 　 /
　　　　　　　　　　 .i　 　l.　　　　　　,'　 ./　　　　もう一回告白するだろ。
　　　　　　　　　.　 ヽ､_.ｲ、.　　　　人　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 　〈_ノ ﾉ　　　　　『ん。分かった。
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　.／　　　　　　　　私もやらない夫君が好きだよ。』
　 　 　　　　　　　　　　　|　 　 . 　 |

　　　　　　　　　　　　　　　アレ？

１５．
_ミ`ｰ‐､
　 `⌒丶、'ｰ-､＿　　　　　　　＋　　　　　　　　　　　　　十
　　　　￣＼―ヽ._　二＿‐-
　　　　　　　＼ 　 ＼　　￣　‐-　　　　　　￣二二＿　―＿,r'⌒ヽｰ､
　　　　　　　￣＼￣　＼‐-　　　　　╋＿_..ﾆ -―― ´￣ __... -―一┘
　　＋　 ニﾆ ｰ--＼　　　⌒Ｙ´￣ ｀丶　　　　　__,. -‐二´　￣　―　　　　　+
　　　　　　　　　　￣＼　　　 !　　　＝,.　-‐　二＿　　　　　　　　 　／ヽヽ
　　　　　　　 　 ＿　　 ヽ.._　　　　　ノ　　　　　　　　　　　／ヽヽ　　＼
　　　　　　　　　　￣　 　〉　　　ｰ- ﾉ三二　　　＋　　　　＼　　　　＿
　　　　十　　　 　 ￣―/　 ,'　　　/二　￣　＿　　　　　 ＿　　 　　∠、
　　　　　 　 ニー/⌒∨　 /　 二/ ／⌒'l　　　￣　　　　∠、 　　　oノ
　　　　 　＿ 　 /　l　/二 　　　／ 　,ｲ 　|二＿　　　　　 oノ　　 　/
　　　　　　　　/　/| /　.ﾉ　〈.　′　/　|　_|__　 　 　╋ 　 /　　 　 /^ヽノ
　　　　 ￣＿/ _/_ヽ＿,　 　._＿,／　　| 　|＿　　　　　　/^ヽノ
　　　　　彡ﾆ　,ﾉ　／　　 _ノ　　＼　　〈__　三ミ　　　　　　＋
　　　＋　 ｀⌒　　| 　 　 （ ●）（●）
.　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　　　　　　 | 　 　 　 ｀ ⌒´ﾉ　　　　　え！？
　 　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　 }
　　　　　　　　　 　 ヽ 　 　 　 　 }　　　　　　本当か！！
　　　　　 　　　　　　_,>､_　_＿ ノ
　　　　　 　 　 ,､-='l　＼_,ﾝ g<＼
　　　　　 　 / ＼　└〆＼ i=i|＼'＼　　　　　いいのか俺で！？
　　　　 　 丿 　　i　　＼　＼=i|　/　i|
　　　　 　 |　　 　 |. 　 　 ＼＼| /＝||　　　　　『うん。』
.　　　　 　|　　　　|　　　　　 ＼i/ 　 ||

　　　　　　　　　 []
　　　＿＿＿＿_「]
　　/＿＿＿＿__ヽ　　　　　　　　『恥ずかしいから
　　| | 　　　　　 ｜|　　　　　　　　　　一度しか言わないからね。
　　| |　　　　　　｜|　　　　　　　　　　　　よく聞いてね。』
　　| |表示不可.｜|
　　| |　　　　　　｜|　　
　　| |　　　　　　｜|　　　　　　　 『というよりもね。』
　　| |　　　　　　｜|
　　| ~￣￣￣￣~ |　　　　　　　　　　『やらない夫君『で』良いじゃ無くて
　　(⌒!二二二!⌒)　　　　　　　　　　 やらない夫君『が』良いなんだよ。』
　　|⌒　⊂⊃　 ⌒|
　　| О （_Ｏ_） О |
　　| ①　 ②　 ③..|
　　| ④　 ⑤　 ⑥..|
　　| ⑦　 ⑧　 ⑨..|
　　| 〇　 〇　 〇..|
　　ゝ＿＿＿＿___ﾉ

１６．
　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　 　 　 　 　 ／ 〉 ´　　　　　　＼　　　　　　すまん。
　 　 　 　 　 　 ／ ／'　 __ ノ 　 ゝ.__　ヽ　　　　　　　溶けた。
　　　　　　 　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　 ｌ　　　　　　　　　嬉しくて、何言えん。
　　　 　 　 　 ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ
.　　　　　　　 ｌ　 　 ｉYｌ　 　 ｀ ⌒ ´　　 ｌ　　　　　『///』
.　　　　　　　/　　 ﾊ !.!　　　　　　　 　 !
.　　　 　 　 /　　/　 ' ヽ 　 　 　 　 　 /　　　　　　　『私も、だよ。』
　　　　　　 ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　 ／ ヽ_
　　　 　 ´｀ ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　 ＼
.　　　　 ｉ　　　 　 ｉｉ　　 / ｀:.ｉ 　 ｉ´ヽ.　 /　　 　 ｀　 ､
. 　 　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　 ｌ 　 !　ﾊ　/　　　　　　　 ＼
　 　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　 　 　 ,　 ,　 　 ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　 ／　 ｉ
.　　!/　 !　　　 　 ｌ＼.　　 ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　 ／　/　 /　　　ｌ
　　/　　　　　　　 !　 ヽ.　 !:.:.:.:.:. !　 　 　 ´　　 !　 /　　 　 !

　　　　　　　　　　　　　参った。
　　　　　まさかここまで俺がほれるとは思わなかった。

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　いやぁ、嬉しいだろ。
　|　　　 （ mn）（mn）
.　|　////.|　 |人|　 |　　　　　　常識的に考えて。
　 |　　　　|　 |⌒|　 |
.　 | 　　　 |　 |.　|　 |　　　　　　　『私も、
.　 ヽ.　　 /　/　} 　/　　　　　　　　だから、もう一回告白する必要は無かったよ。』
　　 ヽ　 /　/ ノ ノ　
　　　/ ノ,,ノ　　　 |
　　　|　　　　 　　 |
　 　 |　　　　　　　|

　　 　　 ＿_　　　　 ━┓
　　　 ／　～＼ 　　┏┛
　　／ ノ　　(●)＼　・　　　　　あれ？
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼
.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼　　　　　何での事知ってるんだ？
　　＼　　　　　　　　　 |
　　　　＼　　　　　　　/　　　　『///
.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩　　　　　　ぇと、ね。』
　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.
　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ
　　　　（ 　y'　　　　　 .|

　　　　　　　　　　『口に出してたの。
　　　　　　　　　　　　全部。』

１７．
　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　/ _ノ;jijii;丶_ !　　　『雰囲気がなかった。
　 　 　 　 　 ,ク(゜_)）ij（_゜)）!`i　　　から
　　　　　　　| ﾋlli（__人__）.ｿ /　　　　　もう一回告白まで
　　　　　　　l ＼ .,ｷ呪ｶ'/ /
　　　　　　　 .＼ ヾ狂ﾘ |　{　　　　　　　　全部』
　　　　　　　　/ヽ　|ｰ-ｲ!_ﾉ`､
　　　　　　　/::::/i_ﾉ|_／:;l:::::::|
　　　　　　　|::/:::;:/;;:::::::::;|:::::::i　　　　本当に全部だろ。
　　　　　　　|/:::;:/;;:::::::::::;i;;::::ﾉ
　　　　　　　|:::::;;:|;;:::::::::::::::r
　　　　　　　＼;;/;;::::::::::::::::!　　　　　セリフ的に考えて！？
　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::/
　　　　　　　　 |:::::::::.::::::/
　　　　　　　　 |:::::::::::::ｲ

　　 　 ＿＿
..:...::.／:..:..:..::＼.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..::..:..:..::::...:.....
.::.／.:..:.._ノ::::..:..＼.:..:...::.:..:..::::....:::..:..::::..:.:..:....
:..|:::.... 　（ ○）（○）.::..:..:..:..::::..:..::.:..:...::...::::..:.:..:....　　　『私も嬉しかった。
.: |:::....　u　（__人__）.::..:..:..:………。..:.::..:.:..:....
::. |::u:.　　　(.::..:..:..::::..:...:..::::::::..:..::.:...:..::::..:..::.::..:....　　　　　だから、やらない夫君
.::. |:::.....u　　｀ ⌒´ﾉ.::..:...:..::::..:..::.:...:..::::..:...:....
::..:.ヽ:::.....　　　　 }.::..:..:..:..::::..:..::..::::..:..::.:..:...::..:....　　　　　　　これでこの関係はおわり。』
.::..:...ヽ::.....　　　ノ　　　　　　 　 ＼
::..:..:..:/::.. 　 く　　＼　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　え、ちょっ！！
.::..:..: |::...　　　＼　　＼　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　ま！！
::..:..:..:|:::.....　　|ヽ、二⌒)､　　 　 　 　 　 ＼　　　『だから』

　　　　　　_,,.. -　､
　　 　 ,.-'　　　 　 ｀' ､.
　　　,r'　　　 　　 ,rfn､ ＼　　　　　　　　　　『だから
　 　 ,'　 ,rffn.　　 '"　 　　 ヽ　　　　　　　　　　． ． ．． ．
　　 .i　 '"　　　　　,riiﾆヽ. 　 ',.　　　　　　　　　やらない夫。
　　 {　　,riiﾆヽ　　　 　 _.　 　 ',
　 　!　　　,..　 _,,..　-‐'　_,..r'　 i　　　　　　　　　　恋人としてこれからお願いします。』
　 　',　　 '､., __ ,.. -‐''"ﾞ　 }　　|
　 　 `､　　ヽ　　　　　　　 ! 　 }
　 　　 '､　　ヽ　　　　 　./　　 !　　　　　　『はずかしい///』
　　　　　＼　　｀ヽ==＝'ﾞ　 　 ,'
　　　　　　 ' ､　　　　　　　　/ .
　　　　　　　　`''‐　　　.　r'　＼
　　　　　　　　　/　　　 く　　　 ＼　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　|　　　　 ＼ 　 　　＼ 　 　　　　　　＼
　　　　　　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)　 ＼　 　 　　　　　 ＼

１８．
　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　ー　　‐＼
　　　　　　　　　|　　 （ ●） （ ●）
　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　　　　　|　　　 　 ｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　|　　　　　　　　}
　　　　　　　r⌒ヽｒヽ，　　　　}
　　　　　　/　　i／　|　__　　ノヽ
　　　　　./　 ／　　/　　　　　　)
　　　　 ./ ／　　／　　　　 /／
　　　　/　　　.／　　　　　/￣､⌒)
　　　 .ヽ､__.／　　　　 ／ ⌒ヽ￣
　　 　　　　 r　　　 ／　 　　　|
　　　　　　/　　 　　　　　　　ﾉ
　　　　　/　　　　　 /　　　 /
　　　　./　　　　／/　　 ／
　　　 /.　　　.／ ./　 ／
　　　i　　　／　./ ／
　　　i　　./　.ノ.＾/
　　　i　 ./　　|_／
　　　i　/
　　／ /
　 (_／

　　　電話を切った後
　　　　どうやって家に帰ったかはよく覚えていない。

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　　　_ノ　ヽ、　　　＼ ｸｽｸｽ
　　　　　　　 （●）(（●）)ﾟo　　|
　　　　　　 　（__人__） 　　　　 |
　　　　　　　　／/'}n　　　　　 |
.　　　　　　　ｲ / /./,n　　　　 |
　　　　　 　〈 . ' / '|//　　　　/
　　　　　　　.ヽ　　..ｲ　　　　/
　　　　　　 　　＼ く/　　 　ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.ノ　 .　　|
　　　　　　　　　　　|　　　 .　|

でもとても良い気分で眠った事だけはよく覚えている。

１９．
　　　　　 　∩
　　　　　　　||　　／￣￣＼
　　　　　　　|| ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　／〔|　 　 （ へ）（へ）
　　　　　 〔ノ^ゝ　　　　（__人__）
　　　　 　ノ ノ^,-　　　　｀ ⌒´
　　　　 /´ ´ '　, ^ヽ　　　　　 }
　　 　 /　　　　　ﾉ'"＼.　 ⌒
　　　人　　　　ノ ＼／,＿ __ノ
　 　/:::::＼_／l:::::::＼ｰ-.,ノ､ﾞ,
　 ,/::::::::::ﾉ::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
あれから夏休みに入り。
『電話の君』いや
『彼女』との連絡回数は更に増えた。

そしてある日俺は気づいた。

　　 　　 ＿_　　　　 ━┓
　　　 ／　～＼ 　　┏┛　　　そういえば。
　　／ ノ　　(●)＼　・
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼　　　　　　そっちの名前ってなんだっけ？それに一度も会ったことがないなぁ。
.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼
　　＼　　　　　　　　　 |　　　　今まで気にしたことは無いけど気になってきただろ。
　　　　＼　　　　　　　/
.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩　　　　　『あれ？
　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.　　　　　そういえば、そうだね。
　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ　　　　ん～。そうだ！！』
　　　　（ 　y'　　　　　 .|

　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼　　　どうしたんだ？
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　『来週の金曜日暇？』
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼　　　まぁ、暇といえば暇だが？
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

２０．

　　　　　『一緒に海に行こう！！
　　　　　　　　その時に私の水着姿と名前教えてあげる。』

　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／⌒　　⌒＼　　　　おぉ！！それは楽しみだろ。
　　　　　　　　　 ／（ ●） 　（●）＼
　　　　　　　　　｜:::::⌒（__人__）⌒::|　　　　常識的に考えて！！
　　　　　　　　 　 | 　 ｢匸匸匚|　'"|ィ'
　　　　, ヘｰ‐- ､ l 　｜ /＾''⌒|　　|　　　　『うん。期待しててね。
　 -‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ 　!‐}_＿,..ﾉ　 ｜|　　　　　そして、泳ぎを教えてね。』
　''"/／ヽｰ､ 　ﾉヽ∧　`ｰ一'´　／　|
　 /／＾＼ 　ヾ-､ :| ﾊ 　￣　／　ﾉ　|　　　ああ、お安い御用だろ！！
,ノ 　 ヽ,_　ヽノヽ_)ﾉ:l　'ｰｰ＜.　　/ 　|.
/　 　 <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ 　＼　｀丶､ 　|　　『ん。ありがとう。』
＼＿＿_,／|　 !　　::::::l、　　＼　　＼|

　　　　　　　　　　　＊
　　　　／￣|　　+　　 ／￣￣＼　　　　　+　　　　　　　水着はビキニそして
　　　 ｜　::｜　　　／ 　 ⌒　　 ＼
　　　 ｜　::｜x　 （ へ）（ へ）　　｜　　　　 .人　　『そしてパレオは許さない。
　 ,―　　　　＼ 　.（__人__）　 　 　 |　　　　 .｀Ｙ´　　　でしょ。
　| ＿＿_） 　::｜　. ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　| ＿＿_） 　::｜＋{　 　 　 　 　 .｜　　　　　十　　　　　やらない夫のえっち///』
　| ＿＿_） 　::｜ 　{　　　　　 　＿ |
　ヽ＿＿）＿／　　 ヽ、ヽ　　　/ 　）|　　　　　　　それは褒め言葉だろ。
　　　　　　　　　　　　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ノ

　　　　　　　　　　　　そう
　　　　　　　春が終わり夏が始まる。

２１．

　（　　　 ⌒ヽ　　　　　　　　　_,,...-‐‐''""￣　　　　　／　 /　 |　　＼　　　 （　　　⌒)　　　ゝ
　 ゝ　　　　　 ⌒ヽ,,　__,,,....--―-..、　　　　　　　 ／　　 /　　 |　　　 ＼　 ,,.(　　　　　）、,,(
　(　　　　 　　　　 ／　 ,,,,,,,,,;;》》》〉〉ゞ　　　 　 ／　　　 /　　　 |　　　　　（　　　　　　　　　　ゝ
_,,...-‐‐--..,,,_　　 /　ミ''　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　 　　　　　　/>　　/>
>〉〉》》》》>>,, `ヽ、,r'~￣￣`ヽ、￣＋;￣￣ __￣￣　/　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,,_p/>￣￣
　　　　_____,,,...（,;;）/⌒ヽ、"",,, ヽ、　。..: ＿'. ! ..::::. /　...::::::..　..::::::::........ ｡ﾟ｡,,,_p/> .....:::::::::::::::::::::
,,r''~￣,,,,,,;;;;《《（,;;）;;）彡　ヽ　　彡,,ゝ　／　 |　.:::::　＊....::::...　........＋::::::::.......　...::::::::.　......::::::.....:.:
《《《<""　　,r';i;i/ ..::. 　彡　）　＋:::　　|　／...........::::::::..:::::..　。...:::::::::::::.....　.::::::::........　 ...::::::::::.. ::...
。....　::::: ,r'ww/　:::::::::: 彡ﾉ::.　／￣￣|　　。..::::......　。...::　 ......＊.....::::::::..:::::..::.....::::::::::::::::...　...:::::::
～；,,｡,r';i;i;i;i;i/　:::::::...　::　　／　　　　 |　 .........:::::::::::::::::.........::...:::::::...::::::::::::::.....:::::::::::::。::::::.........::::::::
　 　 /www,'.。....　。.... . .　| 　　　　／。.....ﾟ　.........。・...｡....　。　。。..::::......　。...::::::::... ......::::::::::::::::..
　　/;i;i;i;i;i;,'.　~^^ﾟ～～~ﾟ^ |＿＿／～～・｡,,,,：～"~~。～・"　ﾟ''～｡,,,　。....ﾟ.......　。.....:::::::::..........:::::
　/w;w;w,'　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　~^^ﾟ～・,,｡,,　。....ﾟ......。..。....
/;;;i;;i;i;i;i;i
;w;w;w;ii
;;i;;i;i;i;i;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　この奇妙な恋人達も新たな季節に入る。
　　　　　　　　　　顔も名前も知り合っていない二人がこれからどういう物語を作るのかは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　例え神でも知りはしない。

２２．
　　　　　　　　　　　　　￣￣ 　 ､
　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　じゃぁ、
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　波に足を取られないよう俺の手を取るだろ。
　　 　 　 ｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　丶
　　 　 　 l　　　　　　 ／ ￣　　 　 　 　 　 丶
　　 　 　 |　　_＿ 　 　 　 　 _　ヽ　　　 　 　 丶
　　 　 　 ヽ/ 　 　 　 　 ｉ　ｲ::::ヽ l　　　　　　　丶
　　　 　 　 ヽ　 　 　 ヽ ゝ._ゞ::ノ '　　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　丶ｉ ｲ｀丶 l　 　 ｀ヽ 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 ゝ　　,　ヽ _　　丿　　　　　 　 　 　 ＼‐､-..､
　　　　　　　　　ヽ　 ゝ ﾉ , ‐ ´　　　　　　　　　　　 　 ソ:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　ヽ　　´　 　 　 　 　 　 　 　 '　　　 /:.:.:.:.:.:／＼
　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　/　　 ／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.ヽ､
　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　/　 ／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　 　 　 ／　 /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ　_＿　 ィ　　　/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

「えぇ、おねがいしますね。やらない夫。」
,,,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ、　　　 ノ⌒`''''－- ,,_　　　　　　　「ああ、分かっただろ―――――」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (⌒　 ノ 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　 　 __,,--
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀－へ,,,,,____ 　 　 ＼"''ヽ　_＿＿,,--－－''""￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣''''''－----- 、
　　＿＿ ,,　----─ ''' ￣￣ ＼　/⌒,!　/⌒,)　　　　　 ＼ ＿＿_　＼
￣　　　　　　　　 　　　　　　　　Y 　 ﾉ /　　/ /"`ヽ 　 _　.＼　　＼ 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∟___Y　　 /./　　/　　＼＼　＼　λ　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　.//　　:/./ﾞ`)　　＼.l 　|　　`┘　　　　　 ＿_,--－
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'--::`!　　 //　./　＼　`!　/　　＿,,--－''"￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ-.//　./　〉　 〉　〉"　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ-/　/　 /　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　E　N　D

元スレ
やらない夫ヒロイン短編スレ7