┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　それでも、男子からは羨望の

　　　　　　　　　　女子からは憧れの的となっている
　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'"´: : : : : : :｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _／: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ｀＾7: : : : : : : : : : : : : : : : : 丶:.::ﾊ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　_ｲ: :.::_/ : : : : : : : : : : : : : .::|.::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌ::::ハ|: ／: . :/ｌ:|:.:. :.:../::∧|:::::::|
　　　　　　　　　　　　 　 　 ´∧:ヽ(|:::/. :::/＜|:.:. : : :::斗ﾘ::::ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　 ／|::::Ⅵ`!/{::::∧ﾟ　＞l:::j:/ﾟ_//:::/_
　　　　　　　　　　　 　 ／::::::|:::: ＼l小:/　￣´　|ハ　 /|::/::::ヽ
　　　　　　　　 ＿_,...イ::::::::::::丶::::::::＼＼t_、　 　 _′′〈:::::::::｝
　　　　　　　 〃:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ_＞`ｰ=ﾆ ｲ:::::::::::〉::::/
　　　　　　　 |l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ :::::＼／>ｰ1::::::__／:／
　　　　　　　　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼／ ノ　　|￣:::::／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : /ヽ: l: : :.|: : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ 　,/: : :,ｲ:/⌒l: ﾄ; : :|: : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　: : : : : : :7: : : ,. |;'　　'; | '; :.|: : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　 , : : : : : : : :ヽ:.,: : : :l　|! 〃　ﾘ ヾ;.|: : : : :
　　　　　　　　　　　　　＿ ,ｨ: : : ﾊ: : : : : : : {: : : :l　　　ｨ行ト、ﾘ: : : : :
　　　　　　　　　 , : : : : : : /: : ;ｨ:!ヾ: : : : : : l:ヽ!: :.} .,　　 l:::ﾘ〃; : : /: :
　　　　　　 　 ／: : : : : : ｲ: : :/ |!_ '; : : : : : | : : ,＝ｷ　　 `′ /: :./: : :
　　　　 ＿__,/: : :A: : : : : |从;!　 伝ヾ: : : : :!: r'　　 ゝ- ′　ｲ.: :/: : : :
　 _, ≦:.:.:.:.:.从V　 Ⅵ: : : : : :.}　 l::l " }: : : ;!;.ﾊ 　 　 　 　 　 !: /: : : : :
　 7:.:ﾊ:.:.:.:.:l:.:.:.|　行7Ⅶ; : r '　　 ¨　 l: : ノﾚぃ}　　　　　　　 ﾚ1: : : : :
　 !ﾙ「 Ⅶ:.:.l:.:ノ　 ﾚ　 `"r'ﾊ　　　　　 レ′　　ヽ - '　　　 　 /.: : : : .:
　　j lｱ |:.:.:.rヽ　　　　　　 入 r= ､　　　　　ィ´ﾍ;!　　　　　　/.: .: : : : :
　.「　　 |:.:.:.|,ﾊ r＝,　　 ノ　　 ゝ'　　　　,ノ　　　 l　　　　　 /.: : : : : : :
　 ヽぃ .|:.:.:! ヾ!ヽ '　,　　　　　 ヽ　　 ィ　　　　　 ゝ-　 一./: : : : : : : :
　　 ｰ -|:.:.! ／｀ ｰ　ヽ　,　≦二l　　　l ,　＜　二= l: : : : /: : : : : : : : :
　　　　ﾉV／:.:.:.:.＼ ィ´￣7:.:.:.:.:.:.ヽ　<　　／:.:.:.:.:.:.:|: : :./: : : : : : : : : :

┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　┓
　　しかしそれらは、やらない夫にとっては どうでも良いことだった
┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .l　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.)　　　　 __,,..／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＝＝=､_〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｉ　　　　　　　､　　　 . l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l ｉ　　 　 　 　 l　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l .l　　　　　 　 l　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　l　　　　 　 . l　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　l　　　　 　 . l　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　.l　　　　　　 ､　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ .l　　　　　　 ヽ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ､_＿　 _＿＿ヽ＿,　')
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l_￣_￣￣__ __　.ヽ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　 l　　 l　　l　　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,-=-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,, ----- ,,_　(" 　 　　 ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, - ''"　　: : : : 　　 "'>,=''''ヽ,　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,,__／ 　　: : : : : : : : :　　　: l,　　　l: : :　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　./"": ,,,,/　　　: : : : : : : : : : : : : : : :"''''llll|: : :.　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : >''"/　　　: : : : f :l　　　　　　　 ヽ: :ﾄ': : :　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　.l　　i　 |:　　　　　　.|-'.|: : : : : : : : . . .ヽ:|、: : 　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 ./: 　　"f: : : : : : : : : |.　 |: : : _;,;,;,;==,,: : |ヽl: : : :　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　/: :　　 : |: : : . . . . . . |__　| >''"_,ﾙ,ﾘ,,-|: :.| ﾉヽ: : : 　　　l
.　　　　　　　　　　　　　　　/: : 　　: : :|: : : : :＞''V_,,-_ ﾚ' '"''"=少''l: : |'　　|: : : :　　 .ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /: : :　: : : : :ヽ|: : : : | 弋戈''　　　　　　 /: :ﾉ＿　|: : : : 　　 : ヽ　　　「あなたが私のお願いを聞いてくれたら」
　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : :ハ: : :|∩_ 　　　, 　　　 ／: /∠ "'.|: : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : /　　'l: :lﾍ.._¨>へ,,－_ ／/,, "_　　　 ヽ: /|: : :ﾊ: :l
　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : : : : : :|　　∧: lヽ_,, -- ''" "'' ">-- ,,ヽ　　　 ﾚ' |: :/ .|:.|　　　　　「私があなたの願いを叶えてあげるわ」
　　　　　　　　　　　　　 ヽ: : : :|: : :/: /　　 |　> ''"　　　　　　　l　　　 ` ,　　　|　|:/　 リ
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ: : |l: : |ヽ　　,　'"　　　　　　　　　　> 　　　ﾉ.　　 |.　ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼| ＼|　,.. '"　　　　　　 ,,,_　　　　　 "''''' "　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ -'"　　　　　　　　　/-<-- ''''''' =-,,　　　　|
.　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　""　　　　,,　- ''"　 ヽ、;;　　 ヽ.、、　　|:）
.　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　'' ) _, - "　　　,,.　　　ヽ ;:.　　　 ヽ、／|
　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　　　 l"l＿　　　　,;　　　 　 ヽ.　　　　　>ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 /=---= ,,__ l,,,l :::::""''-,,_;　　　　　　 ヽ.　　／:l
　　　　　　　　　　　　　　 　 >,|　　　_　Y_l ::::::::::::::::: /　　　　　　　 ヽ／:: l
.　　　　　　　　　　　　　　 ／ .ｾi__ 　 ヽ,ソ ::::::::::::: ∨　　　　　　　　　ヽ:::: l
　　　　　　　　　　　　　　/　　 .t-__ｻ"　l :::::::::::::::: / ∧　　　　　　　　　ヽ:: l
　　　　　　　　　　　　　/- ,,_　　　 .／　l :::::::::::::: /.　　 、　　　　　　 　　 ヽ:l
　　　　　　　　　　　　/ ::::::::::'' ,,　 /　ﾍl ::::::::::::: /　　　　 、　　　　　　　　　l: l
.　　　　　　　　　　　/ :::::::::::::::　>/　　 l ::::::::::: /　　　　　ヽ　　　　　　　　　l:: l
　　　　　　　　　　 / :::::::::::::::　／　　　l :::::::::: /　　　　　　 l 、　　　　　　　 j::: l
.　　　　　　　　　 / :::::::::::::　／　　f'k-''"| :::: /、.　　　　　 l　 、　　　　　　/:: /
　　　　　　　　　/ :::::::::::　／　　　l　l 　 | :: l　ヘ. 　 　　　.l',　ヽ　　　　 ／:: /
.　　　　　　　　/ :::::::::　／　　　　l　l 　｜: l　　　＼＿　,,ノ ',　 ｾ　 ,, -":::: ／
　　　　　　　 / ::::::::　／　　　　 /　l　　 >,:: ),,　　　　 """￣￣"'''--- ''"
　　　　　∧=-j:::::::　/　　　　　/==ヽ　 ／>'' )
　　　　 /　　 l:::::　/　　　　　 /l......ﾉヽ=-" ／
.　　　 /　　　l:::　/　　　　　 ﾉ　 -　'／　／ |
　　　f _　　　L:　)　　　　 ／　　　　l　 /-''"
　　 /''　ヽ, ／>_|"　　　/　　　="　　ノ- "
　／l　　　>- '／　 ,,　-(　　　　_, -"
//　 ￣ F　／ ,, ''　　　 ¨'''''' ¨
| |¨ ¨_ >i　l ,, '
|　 　 　　/
＼_,, - '"

┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　何に対しても興味を示さなかった男が

　　　　　　　　　　　　　　　幼馴染の言葉に前向きな反応を見せた
┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　|　　　 （ 一）（●）
　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　「願い？」
　　　　　 |　　　,.<))／´二⊃
　　　　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　　「どんな願いでも？」
　　　''"::l:::::::/　　　 __人〉　
　　　:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　　　:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
　　　:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
　　　／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　威圧的な問いかけに、ルリは不敵な笑みを浮かべ返す
　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣ヽ＼
　　 　 　 　 , -‐＝=‐- ､　__,. ‐'"´￣￣｀ ｰ'⌒７⌒ﾝ-イ ｀ヽ　ヽ　 ＼
　　 　 　 ／ -‐ _,ﾆ 　>'／　　　 　 　 　 　 　 /　〃|　 |　ｌ　｀、 i　 　 ヽ
　　　　 / 　 ／　／ //　　　　　　　　　 　 　 |　 　 |　l |　l 　 l　|　l| 　 |
　　　 /　／　／ 　 l/　／　　　 　 　 　 　 　 | 　 l!｜ l |　|　　|l |　l|　　|
　　　l　/　, /　　　/／　 /　　　 　 　 i　　　 ｀､.　l!｜ l｜ l　i　l　 ∥　l |
　　　|/　//　　　/〃　　l　/　　　　　 |＼　　　＼`ﾆl、l |　|　l　|　 l|　 l｜
　　　l|　 l |　 / /ｲ , /　 |/l l 　 　 _LL|＿_`ー ､　＼ _ヽl、|　|　|　/ 　 l.|
　　　l 　 | |　l /　l// 　l_|_ l |　 T｢lﾉﾘ厶‐- ﾆ._　ヾl/ｨく ヽ l　|　| / ｌ　　l|
　　　 !　 |｜ l′l//　l「⊥_从　 ,ｌ|/彳,ﾍ._) ﾊ／　 ｌ|　〉 } | 　 l　l/　|　l　|　　　　「もちろん」
.　　　 | l l　l.｜　Vﾊ＜〈¨Ｊﾊ.|V ﾘ　 ､ヽ.ｰ' ﾉ　 　 ﾘ　,ノ ﾉ ｌ　l / 　 l　l　|
　　　　l ! l　|｜ 〈 l 　ﾊ ､ 辷}　　　　 ｀¨￣´　　 ノ　,イ ／!　/　/ / /　|
　 　 　 l　|　l |　 ﾄゝ（ハ　¨´　,　　　 　 　 　 　 　 /　|/　|／　/ / /l|　|　　　　　「だって私、魔法使いだもん」
　　　　 l　l　l |　 ｌ　 | ヽゝ、　 `　 ＿,　　　　　　　　　l.／/ ／, '　,　ｌ|｜
　　　　 |　|　｜　ｌ　｜　　 ＼　　　ｰ　　　　 ／　＿／　/　／　 /　ｌl/
　　　　 |　l　｜　ｌ　｜　 　 　 ＼　　　　　／, ‐'´／　／／　 / /　 ,ｌ|
　　 　 ｜ | 　|｜ｌ 　|　　 　 　 　 ` ┬＜//´__／　／／ 　 , ' /　／ｌ|
　　　　｜ l 　| |/　 l　　　　　 　 　 , ﾍV/ ｢／　' ´／ 　 ／　' ／　/ﾘ
　　　　 | 　!　|｜　,′　 　 　 , ‐'´ ／::l ﾚ'´　_, ‐'´　_,∠-‐＜＿_ノ/
　　 　 ｜　l ｜l　/　 　 　 ／　 ／::::／ ,. ‐'´　 ,∠三＝=_ニニｴノ
　　 　 ｜　l　l　l/　　 　 /　 　 ゝ:／ '´　　　／　　　 　 　 ￣｢´|
　　　　 |　　l｜ |　　　 /　　　　 /　　　 〃/　　　　　 　 　 　 |｜
　　　　 |　　l｜｜ 　 /　　　　　l　　 　 / /　　　　　　　　　　 l |

　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　予想外の返答に、やらない夫は思わずオウム返しをした
　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|　　　　　「魔法使い？」
　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　 　 　 　　 　　　 　 ,､ヽ　　　　　ノ-､　　　　　「なんだそりゃ？」
　　　　　　　 　 　 　 　 ／;;;i/　　　　　　'､!＼
　　　　　 　 　 　 _,､-／;;;;;;;;|　i　 　 　　i　 i;;;;;ﾞ､-､_
　　　　　　 ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!､_｀ヽ　 ､-'_／!;;;;;;ヽ;;;;;｀'';;ｰ;;-,
.　　　　　　!;;;|;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|'ｰニ_ー_ニﾞ／.|;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
　　　　　　|;;;;;i;;;;;;;;;;;;／´;;;;;;|　　 　 　 　 　 |;;;＼;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
.　　　　　 |;;;;;;;ﾞi;;;;;;;;;'､;;;;;;;;;;;;!─┐　　┌─.|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;/;;;;;;;;i
　　　　　/;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;ﾞ､;;;;;;;;;!　　l　　　l　 　l;;;;;;;;;;/;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;|

　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　ルリは矛盾したことを言って答えを急かす
　　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -─ ､, - ､_,.　-─- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ,. 　 ／::,. '´　　　　　 ￣｀`ヽ､　 　 ,. - ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , '　, ' 　 ,':::／　 _,. /,.イ　　　　　 ::::ヽ‐<⌒ヽ::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　 　 {::/　 ／-ﾚ‐トl ､　　 iヽ 　:::::.ヽ::ﾄ､.::. ヽﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　/　　 ,ィﾄl　/､-‐ﾃ､ﾄヽﾄ､ 　 -l-､_　:　:ﾊ::::}',::　 }:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　/　/ 　 ／ /,l-il　 ヽ.Lシ!　　ヽ ﾘ-ﾃ､｀ L !　ﾚ' l　 ﾘ:::.|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /.／　／ ／,f{ >ﾄ､　　　　　　　 ﾘ _Lシﾄ､_ﾘ l ﾄ､ ﾚ/i::.:.!
　　　　　　　　　　　　　　 ／　／ ／ ／ ヽ､!　　　　　　　!　 　 `　"´ ﾊﾊ!　,ｒ':./.:.,'
　　　　　　　　　　　 　 ／　／ ／ ／　　　　ﾞ､　　　　　r_､　　　　　ノｿ /,ィ .:/.:.:/
　　 　 　 　 　 　 　 ／...:／　　／　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　/ '／ 　 , '.:::〃　　　「断っても構わないわよ」
　　　　　　　　　 ／..:::／　 ,ィ /　　　　　　　 / .l＼　　　　　 _,.ィ'-'　 　 ／　,ｲ!
　　　　　　 　 ／...::／　／ / /　　　　　　　 /∧! /` ー=＜,.ｒ'´　　　／ _,.＜ l}
　　　　　　 ／...::／ ／/　/ /　　　　　　　 ,/_ﾉ }//ｱ= _,.ｒ'´　　　_,..=r '　　　　　　　　　「どのみち、私には魔法があるから」
　　　 　 ／ ..:／／　 /　/./　　　 _,../ヽァ⌒fj/　,.ｒ '' ´　　 　 _rf--ﾆヽ
.　　　／　..:/／　　 /　 //　　 ／ィ／　 ゝ'/　／　　　,. -‐ '´ H　/　　＼
.　 ／ 　.:,ィ/　　　 /　　〃　,ｒ' /.::/　　 /／イ　　_,. ＜._　　 .::l l /　　 　 l
／　　／//　　　 /　　 /　 / /::::/　　 ／'´　　,＜＿＿_７ .::::::l l　　　　　 l
.　　/　.//　　　 /　　 ,'　 / /:::::1　 ,ｒ'　　 　,ｒ'　 ﾀ　　　　.:::::::l l　　　　　　ヽ
　 /　 //　　　 /　　　レ'´　!:::::::!　/　　　　/　 ,' !　　 　 .::::: ｌｌ l　　　 ,. ｒ‐-､ヾ!
. /　 //　　　 /　　 ／　　　|:::::::l /　 　 　/!　 i ｌl　　　 ..::　 ｌl ｌl　　／_,..|::::::　ヽ
/ 　 i i　　　 /　　,ｲ 　 　 　 ｌ::::::::l　　 　 / ::　 ｌl ｌl.....:::: :　　 ｌl_ｌl-‐ '〈＼ 1::: 　〃
　　 l l　　　/　／!　 　 　 　 l:::::::::l 　 　 ｌ　 ::::::ｌｌ::ｌl:::::　_,..ィ〃,ﾘ　　　ヽ ヽ.／:!′
　　 l l　 ,.ｒ'- '´　 ヽ　　　　　 l::::::::V　　|　　::__,ゝ- f＿／//_7ﾄ､_,.　-─-!::::l

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　自分一人じゃ叶えられないからこそ、おれに依頼したんだろう？

　　　　　　　しかし やらない夫は胸の内に湧いた不満を口にせず、ただ眉をしかめるだけだ
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／ 　　　 _ノ ⊂_ ‐-' ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　　（ ―）　 λ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ__|　　　 　　（__人）　　ヽ　　',　　　　「…いいよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,/　　　｀ ＜　 　　⌒ﾉ　　. ｒ'-‐￢
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／---‐――--.､ゝ＼　 ノ　　　」-‐＞ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒ヽ. ´_ノ　　　/　 ´　　 l　　「その話に乗るよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／´ ｀ヽ　　　　 ヽ.　　,　, .!
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　　　 ヽ　　　　 l｀ / / /!
　　　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　 ./　　　　＿ __ヽ-､　　 !/. ,'　l　!
　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　＿十''''''''""　　　　　＼ ＜　　　'　l

　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　ルリの提案は、やらない夫にとっても好都合だ

　　　　　　今のところ断る理由がなかった
　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


: : : : : : Λ　ヽ : : :　／ : : : : : : : : : : : : : : :＼ : : : ',
: : : : : /:,ハ　 } : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : i
: : : : : : : : :},.ｲ: : /. : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :＼l
: : : : : : : :/ /:　/ : : : : : : : : : : : : : : 　', : : : : : : : 、:ヽ
: : : : : : :/ノ: : / : : : : : : :/ : : : /: j: ｌ: : l: ', : ､ : : : ヽ: :',
!: : : : : ,'､ : : ,' ,': : : : : : / /: : /: /j: !: : }斗‐‐',: : : !: ｉ: :l
',: : : : :l : `ー! !: : : : : :/_厶∠∠.//ｌ: :,ﾊ,ﾆ=ｧ'ｉ: :l :l: :}:lﾉ　　　「言ったわね？」
: '､ : : l:＼_ ｒ{ {: : : : : :{´{=_;;云ｧｧ' ,ﾉノ 仂jｲ}/: /:/ //
: : ヽ: :lヽ : :{ ヾ＼ : ‐=f壬辷'丿;　　 　 ﾟｰ〈ﾉ／ノイ´
: : :',:ヽl : ＼＼　 |＼: {´¨''￢'"´　　 　` ｀｀}: :ｌ : :ｉ:l　　　　　　「約束よ？」
: : : ',: :ヽ: : :`7｀T|: : l`ｰ　 ヽヽヽ 　 (_ｱ ,.ｲ: :.:ｌ : :i l
: : : :.',: : :ヽ : {{ ｢ﾞ|: : |､ヽ､_　　　　　　,.ｲ: :ｌ : :.ｌ : :ｉ l
: : : : :'、: : :ヽrく　'､: '､＼　｀T￢ーｒく: :! : !.:.:.:ｌ : :i: l
: : : : : ヽ : : : ヽ ＼ヽ :ヽ ＼,ﾊ.　　 ヽﾊ: : :| : :.ｌ : :ｉ: |


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　「ああ」
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　「そして その言葉をそのまま お前に返すよ」
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　｀ヽ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -‐…‐-
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ . : 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　／　〃　／´￣￣￣ ｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 /. : : :　　￣　ヾ 　′ 　 　 　 　 　 　 　 {　　i{　/　　　 -‐…－- ミ
　　　　　　　　　　　 　 ′／　　　　　　　　}　　　　　　　　　-‐- ＼　∨ . :‐=ミ　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 {／　　　　　. :‐＝ﾐ i}　　-‐ 　 ¨¨´ 　 　 　 　｀ く : : : : : ヽ　　　　　　　　 ,
　　　　　 　 　 　 　 ／　　　. :／.′. : : : : >´　　　. ．．　　　　　　　　　ヽ: : : : : }　　　　　　　　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　. :　　{: : : : : :./　　　 ´　　 　 ｀　　　　´　　 ｀ヽ'.: : :乂　｀ヽ 　 　 　 /　 ,
　　　　　　　　　 / 　 　 . :〃 　 乂: :_:_:/　／　　　　　　　　　　　　　　　　 ｰ―ｧ　ヾ　　　　　　 　 ′
　 　 　 　 　 　 / 　 　 . : 　 　 　 　 {i:i:′″ 　　　｜i　!　.斗　　　 ､　＼ 　　 ｰｧ＿　　　　　 　 /　 ,
　　　　　 　 　 ,′　 　. :/　　　　. : ∧| . : ／　/} |i｜|ｉ |〃 ｉ{　＼　　＼　＼　 ＼⌒ヽ　　　　　　 　 ′
　　　　　　　 　 　 　 . :/　　　　. : /　 |i 〃 　/_l. +┼+ |l!　八{＼ -─- ＼　＼　 ＼　,　　 　 　 　 / ,
　　　 　 　 　 { 　 　 . :{ ／　　. : /　. :从′　´l l_」L| 」l从　　 ＼_＼以_,,,　＼、ヽ }⌒ ′ } i　　　,/ /
　　　　 　 　 　 　 　 ／　 　 . : / . : :/{: :{ 　 ≪fr'::( ﾊ ｀　ヽ　 　 fr'::( ﾊ }≫　}＼り　　 }　 　 　 　 //　　「あら」
　　　　　 　 　 ヽ ／　　　 . :　' 　. :/ :ﾄ: :　 　 ,,乂)_ツ_　 　 　 　 乂)_ツ_,,从 iト｡い　　 |//　 　 　 / ′
　　　　　 　 　 ／ 　 　 . : ／　 . : / 　{i＼＼　＼´ " ｀　　　 　 　 ´ " ｀ｲ/　 i|　) ﾉ-=彡'　　　　 / /
　　　　　　　　　　 　 . :／ 　 . : 乂 　 {i : : ミ爻≧ 　 　 　 　 ’　　　　　八　,り 　 　 　 }　　　　　 / /　　「どういうこと？」
　　　　　　 /　　　 . :　　　 . : 〃⌒　八 : :乂　 ＼　 　 　 　 ‐　 　 　 ｲ 　 /　　　　　 ,′　　　　/　′
　　　　 　 / 　 　 . :/　 　 . : /　　 　 　 ＼ : .≧　 〕iト　　　 　 　 ィ升 　//　　　　　 /　　　　　　 /,
　　 　 　 ,′　　 . : 　 　 . : / 　 　 　 　 　 ＼ ＼「￣＼ 　 ー　 }∨/　,//￣厂｀ヽ. / ／　 　 　 ノﾘ
　　　　　{　　 　 : :{　　　: :　　　　　　　　　　x＼ 廴.　　¨ﾌﾌ＿く　}′/从: :{{　　 　Y　　 　 -=彡r
　　　　 八 　 　　: . 　 　 ！　 　 　 　 　 ／{{: : ｀⌒ゝ　//∨//)Ｖ　 '(: : : :八 　 　 |　 　ー＝彡'
　　　　　　＼　　　　＼ 　 ′　　　　　／ 　:{{: : : : : : .＼′ ゝ=《八 (. : : :/. : ヾ! 　 |　 　 ノイ
　　　　 　 　 ＼　　　　＼　,　　　　Y　　　　ヾ､: : : : : : : ＼ {//∧　ヾ: : : : : . : ヾ ー＝彡 り


　　　 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●
.　　　　　　　　　|　　　 　 （__人__）
　　　　　 　 　　 |,　 　　 　｀ ⌒´ﾉ　　　　　「お前の願いを先に教えろ」
　　　　　　 　　 │ 　　　　 　　 ｝
　　　　　 　　　　 ヽ､　　　 　　ｿ
　　　　　　　 　 ｲ斗┴r┐｀ .;
　　　　／￣`ーゞ､　 /　|__ 〈ー─r､
　　　/　　　　　＼ ∨＼ 　|,ベ._ /　|
　　 ｛　　　 . : : : . ヽ＞ｰ＼[￣{ 〉＼|､_
　　　| 　 　 　　 ｀丶}＼　 __＼_]~∨'＼｀ヽ
　　　:|　　　._　　　　＼_}/r‐-}＼　ﾞ,`''く l　ﾞ,
　　　 ﾄ､: :./ ／￣｀` ぐ└f'二）::{　 ',　 | !,ゞ┐
　　　 `､∨ ´　,.､-''"~￣}_｛‐''く:::{_　 ', _|_|_,rｰ'､_
　　　　 }｛　／　_､-'''"~￣{_＼;;;;;ｊ;＞＜;:::::＼:::ﾍ}＼
　　 　 　}∨: ／　　_､-''ﾞ~￣￣　　　　　＼::::},之_　ヽ
　　 　 　 〉∨ 　 ／　　 　 　　　　　　,.､イ;;ノ_ 　 ｀ヽ}
　　　　　{:　＼,/＼　　-‐　'"　　　／｀￣　　　 　　:.:｝

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　 やらない夫は現実的に、自分の願いを叶えてもらうつもりでいる

　　　　　　 そのためにまず、現時点から目標までの道筋を把握しておきたかった
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

　 /　　　 /　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　 ヽ　|
／|　 　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 Ｖ
　/　　/　　 　 　 　 /　　　　　|　　ヽ　　　 　 　 　 　 i
/　　/　　　　　　　/　　　　　/l　! 　 ll　l 　 　 　 　 　 l
　　i　　　　　　　 /　　　　　/　! l|　　!i　ﾄ､　　 　 　 　 !　　　
　　!　　　　　 　 l　　　　ﾉ /　 l l |　 i　! ﾚ'l　　l　　　　 i　　　
　　!　　　　　 l　|　　 ,イ /-―l/ i　 l ﾆl/,斗ｪｧl　　l｀! /
., -|　　　　　 l　l　　/　l/-―　　l　/ 云ﾃlyi´ /　 ///　　　　
i┬ヽ　　 　 l lV_!,.斗ﾃ元于〒　　 　 |ツ lﾘ !/_／ /ｨ　　　　　　
.l l/　iヽ. 　 | l≦代_ツ_,ン′' 　 　 　 ー' l　　l　　 | |　　　　　　「…全部で６つ」
. !ヽ._ l　＼ ヽl　 　＾ー一 '　　　　　　〉 　 !　　l　　| |　　　
　｀ｰ-r!　　＼!　　　　,,,,,,　　　　 　　_ 　 ﾉ!　　 l　 | |　　
　　　,ハ　　 |、　　　　　　 　 　 　 ´ ／　l　　　l　 ! |
　　 i ヾﾞﾍ 　 l ｀ 　、　　　　　　　　/l　l　 |　　　|　 l |　　　　　　　
　rくl　 　 ヽ. ﾍ　　　｀ .ｧ‐-　.＿,.ノ　|　l　 |　　　|　 l l
/ ＼＼　　 ヽ. ヽ　　 ∧　　　　V　　|　l　 |　　　l　 l | 　 　
.　　 ＼＼　　ヽ. ヽ　 |　l　　　 　l　　|　l　 |　　　l　 l |　　
　 　 　 ＼＼　 ヽ ヽ　!. l　　 　　l　　|　ｌ　 l　 　 !　 i l


　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|　　　　「内容は？」
　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　 　 　 　　 　　　 　 ,､ヽ　　　　　ノ-､
　　　　 　 　 　 　 ／;;;i/　　　　　　'､!＼
　　 　 　 　 _,､-／;;;;;;;;|　i　 　 　　i　 i;;;;;ﾞ､-､_
　　　 ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!､_｀ヽ　 ､-'_／!;;;;;;ヽ;;;;;｀'';;ｰ;;-,
.　　　!;;;|;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|'ｰニ_ー_ニﾞ／.|;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
　　　|;;;;;i;;;;;;;;;;;;／´;;;;;;|　　 　 　 　 　 |;;;＼;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
.　　 |;;;;;;;ﾞi;;;;;;;;;'､;;;;;;;;;;;;!─┐　　┌─.|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;/;;;;;;;;i
　　/;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;ﾞ､;;;;;;;;;!　　l　　　l　 　l;;;;;;;;;;/;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;|

　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　焦らされるのは好きじゃない

　　　　　　　　　やらない夫は声に苛立ちを込めた
　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

　　　　　　　　　　　　　r ─ ､
　　　　　　 　 　 　 　 /　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /／ 　 x===x＿ヽ__,,．----　_＿　　　　　　／　　　 ヽ
　　　　　 　 　 　 ／　 　 {:...::::::::::}＞'´　￣`　　´￣￣＞.､ 　 /
.　　　　　　 　 ／　　/ 　 ゝ::::／￣`　　ノ＼　　　 __＿＿x_,,/
. 　 　 　 　 ／　 　 /　　　У　　　　　　　　 ＼ヽ､___ Y:::: : /　　　　　 ､
　　　 　 ／　　　 〃　　／　　　　　r斗　　　　 ヽ　＼{::::::::i　　　　　　　i
.　　　／ 　 　 　 /　 ／　 .,　 　 i　.厂|　　　　　　　　 廴:::|　　　　　　　|
　　〃　　　　　 ,'　〃　　./　 　 .|　{　 l　ヽ　　 　.i　　　V::|　　 　 　 i　 |
　 /.　　　　 　 ,'　/ｲ　　/　　　__|__|　 ヽ　 ＼ 　 :|､　i 　}:}|　　 　 　 |　 !
　,'　　　　　　/　/　{　,ｲ　　　{L_|,八　　 ＼厂`ヽj .Ⅵ　 八. 　 　 　 |　 !
./　 　 　 　 /　　　 |./ {　　　ﾉｷメﾐ＼ 　 Z≡≠､_! ,}}!　}! 人.　　　　|　 !i　　　「一つ目が叶わないんじゃ、全部 言っても無駄でしょう？」
　　　　　　,.'.　　 　 |{　|! 八　{ .代y!　　 ´　{うcﾘア },' /Y⌒!iz　　　 |　 !i
　　　　　 ,', 　 　 　 ヾ人{ｨ/＼N ￣ ﾉ　　　 ゞ- '´ /／ ,')ｨУヽ　　　| ./,'
　　　/　,'　　 　 　 ／　 Ⅹ　/八　 `　　　　　　ーイ　/_／　　}　　　!//
　　 ,'　 ;.　　　　／　　 /　爪 { 　ヽ､　ゝ　　　　 ,ｨ/ ./{¨　　 　 |:　　//!
　　,　　;{　　 ／　　 　 { /{　ヽ!.　 　 ＼____,, ィ　./ ./ .| 　 　 　 |　 // .!
V./!　 ,'　 ／.　　 　 　 |　|!　　＼　__,,．イ:}　 ／〃　入　 　 　 | .//　 !
..V !　.{.／　 　 　 　 　 !　レ´￣￣/::::::/:八/　 / ／　 }ト､　　 У,'　　l
　V!　 {!　　　　　 　 　 |　|! i:..　　/:::: / 　 /　 /¨　　　/:::::ヽ／,.ｲ　　.,'
　 V　 |　　　　　　　　 .',　Vi!　／:::::::{{ ／{　　{　 　 ／:::::／／/　　 /
　　V　!　　　　　　　　/ ＼Ⅴ/:::::::::: {{イ　! 　 |==ヲ: : ／／:::/　　 /


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　「……」
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓　
　　　　　　　　　　　　　ルリは挑発を重ねる

　　　　　　　　　　　　　やらない夫は怒気を鎮めるために黙り込んだ
　　　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　 ィ⌒＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／⌒丶、
　　　　　 ／　/　 　 ＞:=ミ. _＿ _＿__　　_ ..,,,　 __＿,. ‐=＜,_　　　　 ヽ
.　 　 　 /　　 ;　　 /:.:､ノ.:.:.:.:∨´ 　 　 ｀´　　　　｀ヾ(:.､ノ.:.:.:.'.＼　　　　'.
　　　　, 　 　 {　　 {.:.:.:.:.:.:.:／ ／　　　　　　　 　 ＼ 'ﾍ.:.:.:.:.:.:.}　 '.　　 　 '.
　　　　i　 　 八　　 ゞ:._:.:厶 '　　　　　　　　　　　　 ＼ﾉ廴:ィ　　 '.　　 　 '
　　　　|　　 {　 '.　　 Ⅵ/　　　　　　 　 ハ　　　　　　　ヾⅣ′　　}i　　　 i
　　　　|　　 '　　'.　　У　　　　 , 　 /　ﾄｖﾍ　 ､　ヽ　　 　 ＼　 　 }| 　 　 |
　　　　|　　′　！ /〃　/ ,　 /　 /,　 |　 | i　 }i　 }　　 　 　 '.　　ﾘ 　 　 |
　　　 ｜ /　　　 Ⅵ/ 　ｲ /　ハ ,/lﾊ i |　 | |　ハ /|　 } 　 　 ﾄ}　/　　 　 |
　　　　j〃　　　　 }i　/　i_{__土工工ハ{　/j「工工土厶,. 　 , l　/'　 　 　 |
.　　　　7　　　　　八{　　`ド代で'ﾊ7ヾ　　　ﾍfで'ﾊ7):／　/}/ /　　 　 　 |　　　「あなたの願いを教えてくれるなら」
　　　　,　　　　　/　 ＼{＼ 丶 `ﾆﾟ'　　　　　　 `ﾆﾟ' ,厶 ィ | ′{i　　　　　 |
　　 　 i　 　 　 /　 . .:i : : ﾊミｒ`' ' '　　　 j　 　 ' ' ' 　 /:.i　|: :i: .ヽ,　 　 　 |
　　 　 |　　　　{ 　 . : ｉ: : :| i: .|丶　　　　_ _　　　　 ／|: .i　|: :i: . 　': .　　　|　　　「今すぐ６つ全てを言ってもいいわよ？」
　　 　 |　　　.: j 　 . : ｉ: : :| i: .|　 ＞ .　　　　　 . ＜　 |: .i　|: :i: . 　 ｉ: :　　 |
　　 　 | 　 .:iﾊ |ｉ　 . : ｉ: : :| i: .|　　_rf{≧ - ≦入__　　|: .i　|: :i: . 　 |: :　　 |
　　　　'.　 N＾Ⅵ　 . : ｉ: : :| i: .|=ﾆ|{　＼ 　 ／ 　 ｉl:.＼|: .i　|: :i: . 　 |: :　　 ;
　　　　 ヽ {　　|ｉ　 . : i :ィｉ! Ⅵ: : :|ｉ　　 >:< 　 　 ｉ|: : :.|: .ト､{: i: . 　 j厂}　 ′
　　　　 　 ＼　{i.:＞ ´ 　 }ﾊ i| : : |ｉ 　∧::∧　　 ｉl: : : |: .厂≫ｘ _／　/／
.　　　　　 　 　 入 　 　 /ハ {: : :.|i／　}={　＼_/,: : :/ /: : :{ {　ハ　/′
　　　　　 　 　 j　 ヽ　 //: : :＼: :.{{ 　//∧　 〃.: :厶': : : :ﾍ V　 '.
.　　　　 　 　 /　 　 ∨/: : : : : : : ﾍ∨///∧//: : : : : : : : : :} {　　|


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　「いや、十分だ」
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　今すぐ言えるということは、ルリの中では６つ全て決まっているに違いない

　　　　　　　何より、ルリは嘘をつかない

　　　　　　　自分の願いを言いたくないという気持ちも相まって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やらない夫は半分 力づくで自分を納得させた
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,.-―':::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,.、__　　　　 　)::::::::::::::::::::::::
　　　　　　_,,,.　　　　　_,,,.-''''"　　　　::::`''冖ｒ'‐､｀''‐､::::::::::::
　　　　,‐'´:::::::::::::::ヽ r',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''‐､　ヽ、:::::
　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::|＾|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾉ　ヽ、
　　　,':::::::::::::::::::::::::::::|　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::
　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::|　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　,':::::ｲ:::::::::::::::::::::::j　j:::::::::,1:|ﾞ;::　:::::: ﾍ::::::::::::ヽ、::::::::::::::ｊ:
　 i::::::::::::i:::l::::::::::::::::::j　j:::::::ノ ﾊ|　;ゝ､::ヽ、ｙ､ヽ、'´. ",.,::i:
　 | //::::|:::|、:::::::::i,:レ:::::::::f　_,,.-''''"￣'ヽ､〉　　ｒ'ｊ＾Ｔ/ヽ:ｙ
　///::::::|:::::::::::::::|　,'　`ｈ'　_,,-ｰ,＾λ`　　ﾚ　 　'､ﾉ　 ,|:::l　　　　　「あら、残念ね」
　r'ﾊ::::::::i;;;::::::::::::ﾞ;　i,　i i　　ゝr'　ノ　　　　　　　￣｜:ｊ
　|:.| ヽ:::::::::::::::::::::l　　ヽ,ｔヽ、　`~'''￣　　　　　､　　｜
　|:.| 　',::::::::::::::::::入　　ヽ、 ヽ、　　　　　　　　　　　ｙ'
　|:.|　　',::::::::::::::::::;;;、　　　i　　　　　　　　　ｰ'　／
　|.:|　　 ',::::::::::::::::::;;;ヽ、　{＾￣"`''`''ｰ-　、. , '´`''ｰ-､
　|.:|　　　' ,::::::::::::::::::;;;ヽ`''ｰ-､　（|＞〈　　　　＞
　|.:|　　 　 ヽ、::::::::::::::::::;;;ヽ　　　`''ｰ-､　　　＾ヘ　r'

　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|　　　　　「さっさと一つ目を言えよ」
　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　 　 　 　　 　　　 　 ,､ヽ　　　　　ノ-､
　　　　 　 　 　 　 ／;;;i/　　　　　　'､!＼
　　 　 　 　 _,､-／;;;;;;;;|　i　 　 　　i　 i;;;;;ﾞ､-､_
　　　 ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!､_｀ヽ　 ､-'_／!;;;;;;ヽ;;;;;｀'';;ｰ;;-,
.　　　!;;;|;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|'ｰニ_ー_ニﾞ／.|;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
　　　|;;;;;i;;;;;;;;;;;;／´;;;;;;|　　 　 　 　 　 |;;;＼;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
.　　 |;;;;;;;ﾞi;;;;;;;;;'､;;;;;;;;;;;;!─┐　　┌─.|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;/;;;;;;;;i
　　/;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;ﾞ､;;;;;;;;;!　　l　　　l　 　l;;;;;;;;;;/;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;|

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　ルリは嬉しそうに残念がった

　　　　　　　相変わらずだな、と思いつつ やらない夫は返答を急かした

　　　　　　　ルリの気持ちに気付き、やらない夫の心がほぐれ始めた
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

　　　　　　 　 　 r──.=- ､　　　　　　　　　　　　　　 　 _
　　　 　 　 　 　 |　i / 　._,ﾊ ヽ　　　　　　　　　＿_　　／　ヽ
　　　　　　 　 　 ! ,! |　ゝ_ノ　ﾉ＞-　､,_　 　 /´,､_, ｀>′　　 ',
　　　　　　　　 / /　ゝ､_, -'" 　　 .:::　　￣Yl　ヽ ／ヽヽ、　　l
　　　　　　　　 l/　,.､‐'ﾆ"´　　 ,　　　　　　| ＼./　　　ﾞ, ｉ　　｜
　　　　　　　／ ／／ /／ ,　,ｨﾞ　　　　 i、 ゝ、 |　　　　i |　　 |､
　　 　 　 ／ ／,ｨ　　//　,ｆ ﾊ/,｜l　 !　 ﾄ、 ＼`!　　　　l |　　 | ﾞ､
　　　 ／　 /.//.| / i　!_｣L |｜l｜|＿!_　i､　　 ヾ!　　　 .||　 　 |i ヽ
　　 /　　　l//　|/　|　|,二､ヽﾞ､!ﾊﾍ_,.ゝ_｀`ト,　　 i､　　　l|　　　|.|　 ＼　　　　　「ふふっ」
　　,'　／ , | l ／l　∧ ﾞ!ﾞ{　iﾊ　　　 :'ﾞて｢iト;､‐ｧ!　Lﾞ:、　;! 　 / l |　　　ヽ
　　! /.／　乂/ ∧　冫! ､_,り　　　 ､ゝこﾞﾉ,i'´| ﾚ'| |ｲ　/　　/ / |、 　 　 i
　　l//　 / //　ﾚ' Ｘ　|　 　 く　　　　｀""´　ノﾉ ,ﾚﾞ |ﾚﾞ　／／ , |丶　 　 |　　　　「普段は何に対しても無関心なくせに、今は やたらと食いつくのね」
　　 ｿ ／!/ i |　| / i ,ｲ＼　　 ー　　　　　=ァﾞ / |!＞　　　　 ｲ ﾊ ､ 　ヽ |
　　j//　|l　 V､ /　l ﾊ!　　.>､　 　 　 _,.-７/　/ ,!'ﾞ　　　　／ィｲ! | ヽ i　|′
　 ,' / 　 !'　　　| i | l　｀ /　　 iー‐T´レｲ/　/, ′ 　,.-''´イｿ丿|ﾉ　 ｿ　!
　 | !　　　　　　| | トゝ　l　 ﾞ、 ﾞ、　 |/＼|　//　, ／ ／ ／/へ/ﾊ　 !　ﾉ　　　　　　「驚いたわ」
　 ゝ､　　　　　　ゝ､!、　 i｀丶l、 〉　|`i ｲ|　l∧//7／-'ﾞ_ｨﾝﾞ　ﾉ!ﾞ｜i レ′
　　　　　　　　　　　 　 　 '、　∨　 i, |　| 〉!′Ｖ/ｒ'ﾞ　'´_,.､-''´｜ﾉ.ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　ヽ　 V.　 V`ーi l|/ r'"´　　　 /|''´
　　　　　　　　　　　　　　　＼＼ l　　＼/　r⌒)|　j　　　　　/｜


　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／ 　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　|　_ノ　　ヽ､ 　 |
　　　　　　　　　　　　　|　（ー）（ー） 　|
　　　　　　　　　　　　　| 　（__人__） 　 |　　　　「……」
.　　　　　　　　　　　　　l　　｀⌒ ´　　 }
　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　./
　　　　　　　　　　　 　／:ヽ　　　　.ノ,'ヽ､--､
　　　　　　　　 ,.-‐,ｨ‐"/ゝ.ヽ.＿__ノゝ::::::::ヽ､:::ヽ.
　　　 　 　 　 /／::_,､/,';;;;;;;ﾞ;;;;;;;;;;;;;";;;;;|:ﾞ､::::_::ゝ､ヽ.
　　　　　　　ﾉ:::i￣／/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l::::/::::::::::::l:::ﾞi
　　　　　　/:::: /::::｀ヽ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|／:::::::::::::::l:::ﾞ,
　　　　　　|:::::|::/::,ｨ '";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ､::::::::::::::::/::::､
　　　　　　l:::::;/:/:　 :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::::l::::::ﾞ,
　　　　　　i::::/,':　:　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;lﾞ,::::::::::::::::ﾄ::::::}
　　　　　　〉/,':　:　 :/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ.::::::::::::::::ゞｲ
　　　　　/::/ﾄ:　:　: ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ､ヽ::::::::ｲ::::::|
　　　　 .',::::ﾞ､ヾ:　:　 :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ:ヾ::::l::::::|

　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　なんだか機嫌がいいみたいだ、という確信を強めた

　　　　　焦らされるのは嫌いだが、ルリに釣られて心が和んだ
　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　ルリは上機嫌を保ちながら口を開く
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -─ ､, - ､_,.　-─- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ,. 　 ／::,. '´　　　　　 ￣｀`ヽ､　 　 ,. - ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , '　, ' 　 ,':::／　 _,. /,.イ　　　　　 ::::ヽ‐<⌒ヽ::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　 　 {::/　 ／-ﾚ‐トl ､　　 iヽ 　:::::.ヽ::ﾄ､.::. ヽﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　/　　 ,ィﾄl　/､-‐ﾃ､ﾄヽﾄ､ 　 -l-､_　:　:ﾊ::::}',::　 }:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　/　/ 　 ／ /,l-il　 ヽ.Lシ!　　ヽ ﾘ-ﾃ､｀ L !　ﾚ' l　 ﾘ:::.|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /.／　／ ／,f{ >ﾄ､　　　　　　　 ﾘ _Lシﾄ､_ﾘ l ﾄ､ ﾚ/i::.:.!
　　　　　　　　　　　　　　 ／　／ ／ ／ ヽ､!　　　　　　　!　 　 `　"´ ﾊﾊ!　,ｒ':./.:.,'
　　　　　　　　　　　 　 ／　／ ／ ／　　　　ﾞ､　　　　　r_､　　　　　ノｿ /,ィ .:/.:.:/
　　 　 　 　 　 　 　 ／...:／　　／　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　/ '／ 　 , '.:::〃　　　「そうね」
　　　　　　　　　 ／..:::／　 ,ィ /　　　　　　　 / .l＼　　　　　 _,.ィ'-'　 　 ／　,ｲ
　　　　　　 　 ／...::／　／ / /　　　　　　　 /∧! /` ー=＜,.ｒ'´　　　／ _,.＜
　　　　　　 ／...::／ ／/　/ /　　　　　　　 ,/_ﾉ }//ｱ= _,.ｒ'´　　　_,..=r '　　　　　　　　　「私も自分の願いを早く叶えて欲しいし」
　　　 　 ／ ..:／／　 /　/./　　　 _,../ヽァ⌒fj/　,.ｒ '' ´　　 　 _rf--ﾆヽ
.　　　／　..:/／　　 /　 //　　 ／ィ／　 ゝ'/　／　　　,. -‐ '´ H　/　　＼
.　 ／ 　.:,ィ/　　　 /　　〃　,ｒ' /.::/　　 /／イ　　_,. ＜._　　 .::l l /　　 　 l
／　　／//　　　 /　　 /　 / /::::/　　 ／'´　　,＜＿＿_７ .::::::l l　　　　　 l　　　　　　　「やらない夫には手早く こなしてもらわないと」
.　　/　.//　　　 /　　 ,'　 / /:::::1　 ,ｒ'　　 　,ｒ'　 ﾀ　　　　.:::::::l l　　　　　　ヽ
　 /　 //　　　 /　　　レ'´　!:::::::!　/　　　　/　 ,' !　　 　 .::::: ｌｌ l　　　 ,. ｒ‐-､ヾ!
. /　 //　　　 /　　 ／　　　|:::::::l /　 　 　/!　 i ｌl　　　 ..::　 ｌl ｌl　　／_,..|::::::　ヽ
/ 　 i i　　　 /　　,ｲ 　 　 　 ｌ::::::::l　　 　 / ::　 ｌl ｌl.....:::: :　　 ｌl_ｌl-‐ '〈＼ 1::: 　〃
　　 l l　　　/　／!　 　 　 　 l:::::::::l 　 　 ｌ　 ::::::ｌｌ::ｌl:::::　_,..ィ〃,ﾘ　　　ヽ ヽ.／:!′
　　 l l　 ,.ｒ'- '´　 ヽ　　　　　 l::::::::V　　|　　::__,ゝ- f＿／//_7ﾄ､_,.　-─-!::::l


　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　間もなくルリの口から、一つ目の願いが聞けるはずなのに

　　　　　　　やらない夫のせっかちな性分が、頭にその内容を予想させていた

　　　　　　　その予想は大きく裏切られるのであるが
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

: /: : : : : : : : .:/: : : : : : : : : : : : : :｜　　　 　 |: : : : : : : : : : : : ＼: : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : : : : : :,/: : : : : : : : : : : : : : :｜　　　 　 l: : : : :i : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : :
: : : /: : : : :〃: :/: : : : : : : : : : : : :｜　　　 　 l: : : : :| : : : : : : : : : l : : :|l |: :ヽ: : : : : : :
: : ::i: : : : : :|{:../: : i: : : : : : : :ｉ: : : : |　　　　　 |: : :ｉ: :| : : : : : : : : : l : : :|l |: : : : : : : : : :
: : ::l: : : : : :|∨ : : | : : |:: : : :.|: : : : |　　　　　 |: : :|: :|:. :.| : : : : : : :l : : :|l | : :｜: : : : : :
: : ::|: : : :..斗 r=ﾆﾆニ l:ニ==ト､: : :|　　　　　 l: :斗=l=ﾆ|ニニﾆ=/ト:.: :|l | : :｜: : : : : :
: :.八: ´: : :.| :|: : : |: : ｜: : : :|:|ｉ : : |　　　　　 |: : :|: :| |: |: : : : : //|: : :八| : :｜: : : : : :
: : :.∧ : : ｉ | :|: : : ト: 八 : : : |:|ｌ : : |　　　　　 |: :/|: :| |/|: : : : /　 |: :/　 |: : ∧: : : : : :
: : _{_ 　 : | |八{＼|.　＼ : :_:_|八: : |　 　 　 　 :/_..:斗=十ｰ-/　 ._|:/ 　 :|: /__,}: : : : :/
＿_|__≧==-=ﾆ二＼二|＼__|＼＼:.　　　 　 ,/ /イ/__,/二/二二/二ニj/==≦.___:/}/
⌒ヽi:i:i:i:i:{￣/¨¨¨う芯cﾟ刈¨⌒ 　 ＼　　　　 /.:／⌒7(¨¨¨¨う芯cﾟ刈￣}:ｉ:ィ⌒´/|/ :
: :＼:｀¨＞＼{竺≦//cｰっ|__,､　　　 　 　 　 ／ 　 __.乂竺≦//ｃｰっ|／　/ : : /: | : :　　　　　「一つ目のお願いは――」
.: : （＼＼⌒¨＾¨¨¨¨¨¨¨¨⌒＾　　　　　　　　　　 　 ｀¨⌒¨¨¨¨¨¨＾¨⌒ 　 . : ／| :｜: :
＼:..:＼＼＼__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :イ: : :| :｜: :
＼ :ト-=ﾆ.¨⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /|: : : : : |: : :
: : : |: : :|⌒　　　　　　　　　　　　 　 　 j|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: |: : : : : |: : :
: : : |: : :|八　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈i|　　　　　　　　　　　　　　　　 . : : |: /: : : |: : :
: : : |: : :|: :|＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／|: : : |/: : : : |: : :
: : : |: : :|: :|: : :＼　　　　　　 　 　 　 -=…=-　　　　　　　　　 　 ／: :｜: :./: : : : : |: : :
: : : |: : :|: :| : : : : ＼ 　 　 　 　 　 　 　 ::::::　　　　　　 　 　 　 イ: : : : : : :/: : : : : : |: : :
: : : |: : :|: :|: : : : : 〈（＞　 ..　　　　　　　　　　　　　　　.. 　＜）〉|: : : :/: :/: : : : : : : |: : :
: : : |: : :|乂: : : : : :}＼¨⌒≧=-　 　 　 　 　 　 　 -=≦⌒¨／{ |: : ://i/: : : : : : : : |: : :

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　一つ目の願いが言い渡され、そして物語は始まる――
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.

20 ◆Z2fR3BzZbM 2011/05/02(月) 03:33:34 ID:hNII8FFA 以上がプロローグになります 次回の投下は未定です 22 名前なんて無いだろ常識的に考えて 2011/05/02(月) 03:41:33 ID:E1m73ePU 乙乙！ ルリはぱんつ見せながら、ない夫を誘導してるのか　やるね！ｗ 24 ◆Z2fR3BzZbM 2011/05/02(月) 13:06:39 ID:hNII8FFA 乙ありがとうございます 雰囲気をお伝えするために、これから次話のプロローグも投下しておきます よろしくお願いします

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　ルリの口から、とあるクラスメイトの名が出る
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　┛


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　「鈴木？」
　　　　　　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　　　　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　　　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　　　　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
.　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
.

　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　鈴木ほど目立つ人間もなかなか いまい

　　　　　　　　　　　　嫌でも耳に入って来る名前だ
　　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　r ─ ､
　　　　　　 　 　 　 　 /　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /／ 　 x===x＿ヽ__,,．----　_＿　　　　　　／　　　 ヽ
　　　　　 　 　 　 ／　 　 {:...::::::::::}＞'´　￣`　　´￣￣＞.､ 　 /
.　　　　　　 　 ／　　/ 　 ゝ::::／￣`　　ノ＼　　　 __＿＿x_,,/
. 　 　 　 　 ／　 　 /　　　У　　　　　　　　 ＼ヽ､___ Y:::: : /　　　　　 ､
　　　 　 ／　　　 〃　　／　　　　　r斗　　　　 ヽ　＼{::::::::i　　　　　　　i
.　　　／ 　 　 　 /　 ／　 .,　 　 i　.厂|　　　　　　　　 廴:::|　　　　　　　|
　　〃　　　　　 ,'　〃　　./　 　 .|　{　 l　ヽ　　 　.i　　　V::|　　 　 　 i　 |
　 /.　　　　 　 ,'　/ｲ　　/　　　__|__|　 ヽ　 ＼ 　 :|､　i 　}:}|　　 　 　 |　 !
　,'　　　　　　/　/　{　,ｲ　　　{L_|,八　　 ＼厂`ヽj .Ⅵ　 八. 　 　 　 |　 !
./　 　 　 　 /　　　 |./ {　　　ﾉｷメﾐ＼ 　 Z≡≠､_! ,}}!　}! 人.　　　　|　 !i　　　　「あら、まさか知らないの？」
　　　　　　,.'.　　 　 |{　|! 八　{ .代y!　　 ´　{うcﾘア },' /Y⌒!iz　　　 |　 !i
　　　　　 ,', 　 　 　 ヾ人{ｨ/＼N ￣ ﾉ　　　 ゞ- '´ /／ ,')ｨУヽ　　　| ./,'
　　　/　,'　　 　 　 ／　 Ⅹ　/八　 `　　　　　　ーイ　/_／　　}　　　!//
　　 ,'　 ;.　　　　／　　 /　爪 { 　ヽ､　ゝ　　　　 ,ｨ/ ./{¨　　 　 |:　　//!
　　,　　;{　　 ／　　 　 { /{　ヽ!.　 　 ＼____,, ィ　./ ./ .| 　 　 　 |　 // .!
V./!　 ,'　 ／.　　 　 　 |　|!　　＼　__,,．イ:}　 ／〃　入　 　 　 | .//　 !
..V !　.{.／　 　 　 　 　 !　レ´￣￣/::::::/:八/　 / ／　 }ト､　　 У,'　　l
　V!　 {!　　　　　 　 　 |　|! i:..　　/:::: / 　 /　 /¨　　　/:::::ヽ／,.ｲ　　.,'
　 V　 |　　　　　　　　 .',　Vi!　／:::::::{{ ／{　　{　 　 ／:::::／／/　　 /
　　V　!　　　　　　　　/ ＼Ⅴ/:::::::::: {{イ　! 　 |==ヲ: : ／／:::/　　 /


　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|　　　　「いや、そうじゃないよ」
　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　 　 　 　　 　　　 　 ,､ヽ　　　　　ノ-､　　　　「意外に感じただけだ」
　　　　 　 　 　 　 ／;;;i/　　　　　　'､!＼
　　 　 　 　 _,､-／;;;;;;;;|　i　 　 　　i　 i;;;;;ﾞ､-､_
　　　 ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!､_｀ヽ　 ､-'_／!;;;;;;ヽ;;;;;｀'';;ｰ;;-,
.　　　!;;;|;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|'ｰニ_ー_ニﾞ／.|;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
　　　|;;;;;i;;;;;;;;;;;;／´;;;;;;|　　 　 　 　 　 |;;;＼;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
.　　 |;;;;;;;ﾞi;;;;;;;;;'､;;;;;;;;;;;;!─┐　　┌─.|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;/;;;;;;;;i
　　/;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;ﾞ､;;;;;;;;;!　　l　　　l　 　l;;;;;;;;;;/;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;|

　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　間藤家鈴木

　　　　　　　　　　　簡単に言うと いじめられっ子だ
　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


　　　　　　　　　｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
　　　　　　　　　　　 ｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
　　　　　　　　　　　　　ｒ'　　　　(⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
　　　　　　　　　　　　　|　 {辻l/丶・≠ ﾑ/　　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 !　　 γ´｀Y´　/ |
　　　　　　　　　　　　　 ', 　 /ゝ...ノ ',　|ｒ´
　　　　　　　　　　　　 　 ヽｲ（ ｰ=‐´） /
　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ｀ ^　´ ｲ　　　　　　 ／'ｈ
　　　　　　,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／
　　　　　＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' /　 ' ∠＿｀ﾞ'＞
　　　　　　/　ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　／|;;;;/　　　　ー－三)
　　　　　 ,'　 ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼　／;;;;;;|/＿　＿／"~´　ヽ
　　　　　/　　　　ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、　｝
　　　　　|　　'''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
　　　　　|　　　　／　／　/ ／　　 !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
　　　　　ヽ　　/　　/　　／　　　／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ 　　 　 　 /
　　　　　　＼　　ヽ　　　　　　／　/　　　 　 　 　 　 ／

　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　なんでも、上半身 裸で校内を歩く姿が多数の人間に目撃されたとのこと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｳﾂﾑ
　　　そのうわさが流れた日から、鈴木は教室で一人、俯いて過ごすようになった
　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　ヽ、｀ヽ、｀ヽ、ヽヾ｀ヽi!!!ｌ||,'///／／
　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ｀ヽ｀ヽ、从从≧| | //　/／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヾゞ/。ヽﾉ/〈//／/ へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/￣´　 i!三三＝=／´｀ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ,＿　i!（::::Y::::::〉|ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　｀‐ﾟ｀| ヽ｀ﾟ´/ |/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　/し,,,,Ｙ 　 /｀ヽーｰ＝x　　　,,,＿
　　　　　　　　　　　　　＿　　　／＼/iﾄ--‐i!　/　　　＼　　 ｀ー´　 　￣｀ヽ
　　　　　　　　　／´￣　　｀Y　 ,,''　 ヽ¨¨¨" /　　　　/　〉　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　/　　　　　 　 i!　　ヾﾐヽ　｀￣´厶　,,ノ　ﾐミ壬"　　　　　　　　 　〉ヽ
　　　　　　　　i　　　　　　　ﾐ彡"´｀ｰ=ﾐ、　,彡"´　　　　　ﾐ　　　　　　　　　 　}　｝
　　　　　　　　|　　　　,,"　　 }　　　　　　　　　　　　　　　 ﾐ　ﾐ　　　　　　　 　　 /
　　　　　　　　i!　　　,,'"　 ,,ノ　　　｀ヽ、　　　　/／　　　　i! ミ　　　　　,,／ ｀ヽ〈
　　　　　　　/　ｰ=彡ﾐ三彡"　　　　　｀ヽ　　ｒ´　　　　　　人ミ三＝=ｰr'　　　　ヽ
　　　　　　　i ,　　　ﾐﾐ　　イ|　　 　　　｀ヽ　ｒ´　　　　 　 川/　　　 ミﾐ　　　 　 　 |
　　　　　　／　 / 　ﾐ　　 　 ヽ　　　　　　 Ｙ 　　　　　　州i!{ 　　　 i! ﾐ　 　 　 　 /
　　　　　/　　 ,'/　ﾐ 　 　 　 〉ヾミ壬彡"　 ｀ヾミ三壬彡州｛　　　　i!　ミ　　 /／
　　　　　{　　 ｌ|ｌ　 ﾐ　　 　 ,'　}　　　　　, 个　、　　　　ﾐ壬三＼　　ﾉ　　ミ壬彡>
　　　　　 〉　　 　 ﾐ　,,,　,,,,ﾉ 人　　　,'　　i　　 ｀ヽ　　｀ｰ=三壬ヾ彡"　　／ ｀ヽ｝
　　　　　/　　　i　　｀ヽ　´／　　＼ （　　人　　　ﾉ＿　｀ｰ=壬／´／　　　　 　　|
　　　　　{　　　ﾐ　　　　 Y　　　　　|　Y　 Y ￣, -く　　ヽ 　 /　,, ''　　　　　 ノ　/
　　　　　〈　　 ﾐ　　　 　 ｝＿　　　　＼(　　|　 | くﾉ´　　｀Y´／　　 　 ,, ''　　　/
　　　　　　＼　ミ　　　 ´　　￣ ｀ヽ、|^￣i⌒ <　　　　　　　　　　 ／　／　 ／
　　　　　　　 ＼｀ヽ　　　　/￣ヽ　〈　ゝ‐-＼ ゝーー　　-‐‐‐=彡'" 　 ,,／
　　　　　　　　　`ヽi　　　ヽ i_ﾉ　ト-!´　　　　　｀ ｰ ＿　 ‐ ^´ー-‐ 匕´
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　/ / 〉　ヽ　ヽ　　　　　　￣´　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　／ ＼ 　 / / /　　　i　|　　　　!／　／　　／　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　/　　　　￣ ｰ^´　　　 ヾ ヽ　　/　　/　 　 /　　　　　　　　＼

　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　なぜ、鈴木の名が出てくるのか

　　　ルリとの関係が気になったが、それよりも早く話を進めたかった
　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　「…で、おれは何をすればいいんだ？」
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　rγ￢ ､ ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 〉　　´　　　 ￣｀ﾞ ' ‐- ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　/　_,. --　､_　　　　　　　-｀--‐ ' ,フ---､
　　　　　　　　　　　　　　　| .／イ´/　　　　｀lヽ、 　 　　　　　／ 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 ／/ '/ /　 　 　 　 |　 ＼　　　 l.　/　　 　　　 |
　　　　　　　　　　　　 　/ | ,'/ﾊ ﾊ　　　　　 人　 　 ヽ l　| /　　 　 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 　　 　 | l ｲト､ ∨　 l　ノ　 ∨　　 ﾊ.l И　　 　 　　　,
　　　　　　　　　　　　　　 | ﾍ.|､,,_ヽ∨ /ナー- ､＼ ',　|ﾍ{::|　　　　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　 |　lﾞ|l' ハ　)ｿ　 ,ｚ-､=-､_ Y / 'ヾ:|　　　 　 　,'
　　　　　　　　　　　　　　 |.　'| ' ﾏ′ 　 ´　V:'ンｱ /ｲ´ ,. ,'ﾞ|　　 　 　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　 |　 ',　　, 　 　 　 ｀ ¨_,ン ι',／　|　 　　 　,'
　　　　　　　　　　　　　　/　　',　 　 　 　　　 ´　　,ｨ '/ ヽ　| 　 　 　 l　　　　「鈴木くんと、仲良くしてあげて」
　　　　　　　　　　 　 　 /　　　,>、｀丶　　　　　／ .K　　ﾊ | 　 　 　 l
　　　　 　 　 　 　　 　 /　,. ＜　　>、　　 _,._ ',.....:::'´/　　 l､| 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 ノ　'----‐イl /｀T::´:::::::::::::::::::::|ヽ　　 ヽ　　 　 l |
　　　　　　, ‐ ' ´￣　　ﾉ　 /　　//=-ｲ::::::::::::::::::::::::::l、 ｀ーr､.} 　　　l |
　 　 　 ／　　　　　／　／　　/ィ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_　/　｀　　　 ﾄ |
　 　 ／　 ,　'´, ィ'´　 , ' 　 ／'::::｀‐-:::::::::::::::::::::::::;r '´ _,y'　　　　　　lﾊ.',
　 ／　／　 / ,ノ　 ／　／/:::::::::::::::::::::::::::::::｀ー-ﾉ,　'´　　　　　　　, l | l.',
. /　／/　 /´　　 / ,.-'^ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　 　　　　　　 　 ﾉｲ | l ',


　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　「えっ」
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　やらない夫の口から気の抜けた声が漏れた
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　てっきり、ルリ本人に何かをするのだと考えていたやらない夫は興をそがれた

　　　　仲良くする、の基準が曖昧だが、テキトーで構わないに違いないと質問を省いた
　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（─）
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　　　　　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　「…分かった、すぐに取りかかろう」
　　　　　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　　　　　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　　　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　　　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　ルリはやらない夫の言葉を聞くと、そのまま背を向けて立ち去った
　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


　　　　　　 　 　 r──.=- ､　　　　　　　　　　　　　　 　 _
　　　 　 　 　 　 |　i / 　._,ﾊ ヽ　　　　　　　　　＿_　　／　ヽ
　　　　　　 　 　 ! ,! |　ゝ_ノ　ﾉ＞-　､,_　 　 /´,､_, ｀>′　　 ',
　　　　　　　　 / /　ゝ､_, -'" 　　 .:::　　￣Yl　ヽ ／ヽヽ、　　l
　　　　　　　　 l/　,.､‐'ﾆ"´　　 ,　　　　　　| ＼./　　　ﾞ, ｉ　　｜
　　　　　　　／ ／／ /／ ,　,ｨﾞ　　　　 i、 ゝ、 |　　　　i |　　 |､
　　 　 　 ／ ／,ｨ　　//　,ｆ ﾊ/,｜l　 !　 ﾄ、 ＼`!　　　　l |　　 | ﾞ､
　　　 ／　 /.//.| / i　!_｣L |｜l｜|＿!_　i､　　 ヾ!　　　 .||　 　 |i ヽ
　　 /　　　l//　|/　|　|,二､ヽﾞ､!ﾊﾍ_,.ゝ_｀`ト,　　 i､　　　l|　　　|.|　 ＼
　　,'　／ , | l ／l　∧ ﾞ!ﾞ{　iﾊ　　　 :'ﾞて｢iト;､‐ｧ!　Lﾞ:、　;! 　 / l |　　　ヽ　　　　「…よろしく」
　　! /.／　乂/ ∧　冫! ､_,り　　　 ､ゝこﾞﾉ,i'´| ﾚ'| |ｲ　/　　/ / |、 　 　 i
　　l//　 / //　ﾚ' Ｘ　|　 　 く　　　　｀""´　ノﾉ ,ﾚﾞ |ﾚﾞ　／／ , |丶　 　 |
　　 ｿ ／!/ i |　| / i ,ｲ＼　　 ー　　　　　=ァﾞ / |!＞　　　　 ｲ ﾊ ､ 　ヽ |
　　j//　|l　 V､ /　l ﾊ!　　.>､　 　 　 _,.-７/　/ ,!'ﾞ　　　　／ィｲ! | ヽ i　|′
　 ,' / 　 !'　　　| i | l　｀ /　　 iー‐T´レｲ/　/, ′ 　,.-''´イｿ丿|ﾉ　 ｿ　!
　 | !　　　　　　| | トゝ　l　 ﾞ、 ﾞ、　 |/＼|　//　, ／ ／ ／/へ/ﾊ　 !　ﾉ
　 ゝ､　　　　　　ゝ､!、　 i｀丶l、 〉　|`i ｲ|　l∧//7／-'ﾞ_ｨﾝﾞ　ﾉ!ﾞ｜i レ′
　　　　　　　　　　　 　 　 '、　∨　 i, |　| 〉!′Ｖ/ｒ'ﾞ　'´_,.､-''´｜ﾉ.ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　ヽ　 V.　 V`ーi l|/ r'"´　　　 /|''´
　　　　　　　　　　　　　　　＼＼ l　　＼/　r⌒)|　j　　　　　/｜

　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　一緒にいれば、それは仲が良い証拠だ

　　　　　　　　やらない夫はすぐさま鈴木の元へ歩いて行った
　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ヘ　　　　 　 　 　 　 - 、
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 '.　　　　　　　　 /　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 .:'::フ=ﾆﾆ=ﾆニ=v::7!　 　 　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ /　/:::／　　／　　　/::/ }/　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅵ　{::/` ｰ /　　　　 _V　 '.　　　 ,ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }′ Yヾ. 　{　 　 ￣　｜　 {　　 /　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｜　！　丶 '.　　-=彡 {　　'.　 〈　　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 ヾ=ミ　｝　　　_ノ ﾊj{　}　　＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 　 ＼　「￣　 ／ノ爪/　　　　} 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾊ　　 i　 ハxv、　 ／　{ﾚ′　　　/　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　'. 　 |　{　_L.._`"′r-〃　　　／　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　ｔ＼ トxⅣ￣⌒＾`く　{　 　 厶ｨ/}/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼{　 ヾ　厂￣￣＾⌒ヽ＼厂j√' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 /: : :.／⌒＼: : '.　丶}′.′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 { : : / ／⌒ト,ヾ;.:＼
　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　　　 ／￣￣＼
　　 　 ／ 　 ノ 　ヽ ＼
　　 　 |　 （ ●） （●）|
　　 　 |　 　 （__人__） |
　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　|　　　　　「おい鈴木」
　　　　 |　　　　　　　|
　　　 　 ヽ 　 　　　/
　　　　 _,,ゝ　　　 (,_
　　　/´　 `ー-一´｀ヽ
　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　/ 　 ﾉ　 　 　 　 |　 l
　 （ 　y'l　　　　　　 l_　|
　　ヽ　ヽ.　 　 　 　 |'　}
　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/
　　　　 |　　　 ij　　ﾉ
　　　 　 |　　　|. 　 |

　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'　　　　(⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 {辻l/丶・≠ ﾑ/　　 ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !　u. γ´｀Y´　/ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ', 　 /ゝ...ノ ',　|ｒ´　　　　　　　　　　「えっ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽｲ（ ｰ=‐´） /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ｀ ^　´ ｲ　　　　　　 ／'ｈ
　　　　　　　　　　　,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／　　　　「みっ、みみみ、美筆くん？」
　　　　　　　　　　＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' /　 ' ∠＿｀ﾞ'＞
　　　　　　　　　　　/　ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　／|;;;;/　　　　ー－三)
　　　　　　　　　　 ,'　 ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼　／;;;;;;|/＿　＿／"~´　ヽ
　　　　　　　　　　/　　　　ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、　｝
　　　　　　　　　　|　　'''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
　　　　　　　　　　|　　　　／　／　/ ／　　 !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
　　　　　　　　　　ヽ　　/　　/　　／　　　／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ 　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　＼　　ヽ　　　　　　／　/　　　 　 　 　 　 ／

　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ
　　　　　|　 　　　（ ●） |
　　　　　|　　　 　　（__人）
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ　　　「おれと一緒にいろ」
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´
　 /　 /　　　　'|.
　（　　y　 　 　 |.
　　 ＼　＼　　　 |
　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、
　　　　 .| 　 　 ij　,ﾉ


　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'　　　　(⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 {辻l/丶・≠ ﾑ/　　 ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !　u. γ´｀Y´　/ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ', 　 /ゝ...ノ ',　|ｒ´　　　　　　　「……」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽｲ（ ｰ=‐´） /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ｀ ^　´ ｲ　　　　　　 ／'ｈ
　　　　　　　　　　　,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／
　　　　　　　　　　＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' /　 ' ∠＿｀ﾞ'＞
　　　　　　　　　　　/　ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　／|;;;;/　　　　ー－三)
　　　　　　　　　　 ,'　 ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼　／;;;;;;|/＿　＿／"~´　ヽ
　　　　　　　　　　/　　　　ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、　｝
　　　　　　　　　　|　　'''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
　　　　　　　　　　|　　　　／　／　/ ／　　 !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
　　　　　　　　　　ヽ　　/　　/　　／　　　／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ 　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　＼　　ヽ　　　　　　／　/　　　 　 　 　 　 ／

　　　　　｀ヽヾ＼＼从人从从|i人从,'/,,/／'从彡
　　　　　　　＼ヾヽヾ／￣￣o))=＝＝=ｰ-
　　　　　　　　　ヾ／　　　 ,'/⌒｀Y⌒｀ヽ　彡
　　　　　　　　　 /　　　　,'/(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｝　彡
　　　　　　　　　 |　＿.、,'/　ヽ;;∠・ﾌ;;;/　　彡
　　　　　　　　　 | √・γ⌒｀ヽ＼;;;;;;/　　　　彡
　　　　　　　　 　{ ｀ー｛　 　 　 ｝ ｀Y
　　　　　 　 　 　 |　　 廴 　　ノ;;ヽ　|　Ｕ　　　　　　　　　　　「えっ」
　　　　　　　　　　i　 ,'/;;;;-一'ﾞ ヽ:;ｉ　|
　　　　　　　　　　ﾞｉ　/:|;;|-一''∨|;;|,＿...,, -一っ
　　　　　　　　　　 ﾞヽ! |;|　　／~''"´（'"ﾞ´~￣~
　　　　　　　　　　　　Ｙ|;| r' /" /;;ｉ⌒｀っ
　　　　　 　 　 　 　 　 ';（_＿..,/;;;ｉ
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;;;;;;;;;;:ｉ'"　　　/
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　.,/
　　　　　　　　　　　　　　　　ー‐' '' イ

　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　さっそく、二人の間に壁ができた
　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　 ┏━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
┏┛|￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣|┗┓
┃|￣　　　　　　　　　　やらない夫はルリの願いを叶えるそうです　　　　　　 　 　.￣|┃
┃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　 　 |┃
┃|＿　　　　　　　　　　　　　　　 鈴木編　プロローグ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿|┃
┗┓|＿　　　　　　　　　　　　～一人でないということ～　　　　　　　　 　.　 　 　 ＿|┏┛
　 ┗━　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┛

　　　　　　　　　　　　　ヽ、｀ヽ、｀ヽ、ヽヾ｀ヽi!!!ｌ||,'///／／
　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ｀ヽ｀ヽ、从从≧| | //　/／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヾゞ/。ヽﾉ/〈//／/ へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/￣´　 i!三三＝=／´｀ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ,＿　i!（::::Y::::::〉|ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　｀‐ﾟ｀| ヽ｀ﾟ´/ |/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　/し,,,,Ｙ 　 /｀ヽーｰ＝x　　　,,,＿
　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　／＼/iﾄ--‐i!　/　　　＼　　 ｀ー´　 　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　／´￣　　｀Y　 ,,''　 ヽ¨¨¨" /　　　　/　〉　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　/　　　　　 　 i!　　ヾﾐヽ　｀￣´厶　,,ノ　ﾐミ壬"　　　　　　　　 　〉ヽ
　　　　　　　　　　i　　　　　　　ﾐ彡"´｀ｰ=ﾐ、　,彡"´　　　　　ﾐ　　　　　　　　　 　}　｝
　　　　　　　　　　|　　　　,,"　　 }　　　　　　　　　　　　　　　 ﾐ　ﾐ　　　　　　　 　　 /
　　　　　　　　　　i!　　　,,'"　 ,,ノ　　　｀ヽ、　　　　/／　　　　i! ミ　　　　　,,／ ｀ヽ〈
　　　　　　　　　/　ｰ=彡ﾐ三彡"　　　　　｀ヽ　　ｒ´　　　　　　人ミ三＝=ｰr'　　　　ヽ
　　　　　　　　　i ,　　　ﾐﾐ　　イ|　　 　　　｀ヽ　ｒ´　　　　 　 川/　　　 ミﾐ　　　 　 　 |
　　　　　　　　／　 / 　ﾐ　　 　 ヽ　　　　　　 Ｙ 　　　　　　州i!{ 　　　 i! ﾐ　 　 　 　 /
　　　　　　　/　　 ,'/　ﾐ 　 　 　 〉ヾミ壬彡"　 ｀ヾミ三壬彡州｛　　　　i!　ミ　　 /／
　　　　　　　{　　 ｌ|ｌ　 ﾐ　　 　 ,'　}　　　　　, 个　、　　　　ﾐ壬三＼　　ﾉ　　ミ壬彡>
　　　　　　　 〉　　 　 ﾐ　,,,　,,,,ﾉ 人　　　,'　　i　　 ｀ヽ　　｀ｰ=三壬ヾ彡"　　／ ｀ヽ｝
　　　　　　　/　　　i　　｀ヽ　´／　　＼ （　　人　　　ﾉ＿　｀ｰ=壬／´／　　　　 　　|
　　　　　　　{　　　ﾐ　　　　 Y　　　　　|　Y　 Y ￣, -く　　ヽ 　 /　,, ''　　　　　 ノ　/
　　　　　　　〈　　 ﾐ　　　 　 ｝＿　　　　＼(　　|　 | くﾉ´　　｀Y´／　　 　 ,, ''　　　/
　　　　　　　　＼　ミ　　　 ´　　￣ ｀ヽ、|^￣i⌒ <　　　　　　　　　　 ／　／　 ／
　　　　　　　　　 ＼｀ヽ　　　　/￣ヽ　〈　ゝ‐-＼ ゝーー　　-‐‐‐=彡'" 　 ,,／
　　　　　　　　　　　`ヽi　　　ヽ i_ﾉ　ト-!´　　　　　｀ ｰ ＿　 ‐ ^´ー-‐ 匕´
　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　/ / 〉　ヽ　ヽ　　　　　　￣´　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　／ ＼ 　 / / /　　　i　|　　　　!／　／　　／　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　/　　　　￣ ｰ^´　　　 ヾ ヽ　　/　　/　 　 /　　　　　　　　＼

今回の投下は以上です

次回の投下は未定です

39 名前なんて無いだろ常識的に考えて 2011/05/02(月) 13:23:48 ID:Vt4Oq6ks 乙 なんだこりゃｗ 41 名前なんて無いだろ常識的に考えて 2011/05/02(月) 14:30:07 ID:5Xy/YN0k 乙 ルリの口調が原作とは違うのが結構新鮮だな あとこれ誰だっけ、美しい魔闘家鈴木だっけ？ｗ 42 名前なんて無いだろ常識的に考えて 2011/05/02(月) 17:10:45 ID:TN8EGruU 乙 まさかの強い妖戦士田中さんの出番とはｗ 43 名前なんて無いだろ常識的に考えて 2011/05/02(月) 18:03:05 ID:zlieQoYo 乙！ いきなり壁ができとるｗｗｗ ってか、ルリもない夫も、言葉が足り無すぎるよなｗ 44 名前なんて無いだろ常識的に考えて 2011/05/02(月) 18:29:05 ID:65/16tUY いじめっ子は玄海と戸愚呂ですか？

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