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:::::::/:::::::::::::::::::::＼＿＿＿＿＿＿＿;／：：：　　 ／　　 |:::::::::::::::::::::::::|:::ｲ:::l:::ﾊ:::ヽヽ　　　　.ヽ:｀-､_
┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　その青酸カリは恐らく、利根川がすり替えたものだろう。
　　血が繋がってないとはいえ、何故自分の娘を殺そうとするのか。

　　恐らくそれは、碇商会からの融資を交換条件として頼まれたからではないだろうか？
┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　　　|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　　　　　　　　　　　　|::::::::/　⌒　　⌒　|
　　　　　　　　　　　　|:::::::〉 （ ●） （●）|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ‐-　.. _
　　　　　　　　　　　 （@　::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　　　　　　　　　　　.／　　__　　｀` ｰ- 、
　　　　　　　　　　　　|　　　　 |r┬-|　 |　　　　　　　　　　　　　　 , ｨ／　　　ゝヽ￣ヽ　ｰ- '
　　　　　　　　　　　　 ＼ 　　　`ー'´ ／　　　　　　　　　　　　 _ ／ { {ヽ、_　　　ヽ' ﾉ_,.〉
　　　　　　　　　　　　　イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-_　-ｧー- ､＿　...　-‐　'　　　 ヽヽ、｀＞､..ﾉ=┘
　　　　　　　　　　　　 ／j >-‐ ' ´／ /　　 /　　　　／　　　_ノ　　　　　 ＼ `ｰ '!
　　　　　　　　 , -‐ 7´/{⌒|　 ／　_/　　 ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞‐'
　　　　　　　 /　/ /／| 〉‐ｆ／ ＼'　　　　!　　　　　　　　　　　　　 　 , 　' ´
　　　　　　　/　,'　>　.|/　ﾚ　　 ﾟﾉ　　　　|　　　　　　　　　　 ,.. -‐ '"
　　　　　　/　 {　 ヽ　|　 〉　　／＿＿　　ｔ　　　　　,.　-‐ ' ´
　　　　　　　　|　　 ヽ|　/　／　 '　　 `　　ヽ、　 ／
　　　　　　　　|　　　｀!/／　　　　　　　　　　 ／
┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　碇商会の社長・碇いく夫には、水銀燈の命を狙うだけの理由がある。
　　亡くなった碇ゲンドウ会長の遺言には、遺産は全て水銀燈に譲るとあったからだ。

　　金に執着を持ついく夫なら、水銀燈が死ねば自分にも遺産が回ってくるかも知れないと
　　考えても不思議は無い。
　　だからこそ回収の見込みが薄い利根川に、敢えて融資を約束することで
　　水銀燈殺害を任せたんじゃないだろうか？
┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　-‐　￣ ‐=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣‐=ﾆ二ﾆ=-　_,　-‐　￣
　　　　　　　　　　　　 / 　　　　 　　 ヽ 　　　　　　　,～'_,　-‐　￣`ｰ-----― '
　　　　　　　　　　　　/　　　 　　　　　丶　　　　_,～'_ｯ'-
　　　　　　　　　　　　|　　　　　_ノ　 （ ●）　　.厂
　　　　　　　　　　　　i　　　　　（ ●）　　!　　.⊃
　　　　　　　　　　　　 |　　 　　　　（__人_） /〉　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　 ／∧ 　　　 ,.<))／´二//⊃　　　　　　　　次の目的は、利根川といく夫……この二人の尋問だ。
　　　　　　　　　／ : |　ヽ　　/ ／　 '‐､二ﾆ⊃`　　　　　　　　結果的に殺した訳じゃないとはいえ、
　　　　　, -‐'´: : : : :l　　 丶ｌ　　　　´ヽ〉: : : : ＼　　　　　　　 殺人未遂の疑いがある以上、見過ごす訳にはいかないだろう。
　　　 ／: : : : : : : : :|　　／_/　　　 __人〉｜: : : : :|　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　 ｢ヾ: : : : : : : : : :l_／:_/ヽ. 　 /´　　 　 | : : : : :|
　　〈＼ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ｰ'〉　|＿|　｜: : : : :|
　　　!: : :ミヽ: : :／ `ｙ′.: ',ゝ､_/　　　　　l: : : : : :|
　　　! ⌒ヽ: : : :.ヾ／: :／/: : : :|　　　　　 l: : : : : :|









　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　|　　 　（ ●）（●）　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　　　　　　　　　　……そういえば遺産絡みで一つ気になる事がある。
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　 ゲンドウの遺産は全て水銀燈が受け継ぐのは分かったが、
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　　　　}　　　　　　　　　　　　　肝心の水銀燈が死んだ今、結局遺産はどうなるんだろうな？
.　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　(　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　 　 　_ヽ　　　　　ノ｀ヽ､_　　　　 ）
　 　 　 　 　 　 　 　 _/｜＼ `　､,__ ､小　L　￣ ヽ （
　　　　　 　 　 　 _, ハ　 ＼　｀ ァ､　/ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
　 　 　 　 ,　-‐ ´　　 ,ゝ 　 ＼/ _ 又／　 　 ,ヽ＼丁
　　　　　/　　 ヾ. 　 　＼ 　 　, ｲ{｀<　　 ＿ ,ィ 〉〉〉|
　 　 　 /　　｀ﾞヾ＼　　　 ヽ／　ヽ＼｀く´　/ ｀ｰ(/　|
　 　 　 !　　 ´⌒｀ ヽ　　／　　 　 ｀ーヲ｀〈　 　 i 　 !

　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　 |::::::::::::: 　 　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)　　　　　　遺言状の内容を詳しく知る必要がありそうだ。
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　 　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.　　　　　　確かムスカの話だと、遺言状はゲンドウの友人・冬月が
　　　　　.　 ヽ＿＿__　 　 }　　..... ......: :::: （( ￣　　　　　　　　預かっているとか言ってたが……。
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　 　 　 　 　 [l、.　　　　　　　　冬月というのは、演劇評論家の冬月コウゾウの事だろうか？
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　 　 ／,ｨつ　　　　　　　 もしそうなら、どうにかして連絡を取れないものか……
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　 ）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉

　　　　　　　　　　　　　　:: :: :::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : ::::::::::::::::::::::::::..
　[￣＼／￣]　　　　　　　　　[￣]: :.:.:.:.:.:.:.:..: :..:.:. . : .: .: ::: :.:.:.:.:.:.:.:..: :.:.:.:.:.:.:.:.: :..:::::...
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　 |　|ヽノ|　| f 　　|　 f 　　 | . | 　　 |. f 　　|　.[　].[　] f 　　|　 f 　　 |:: :::::: ::::::::::::::: ::: : ::::::::.:...
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　[＿]　 [＿]（ Ｏ　ヽ [__]. [__] [__]. [__]（ Ｏ　ヽ .Ｌ_]Ｌ_]（ Ｏ　ヽ [__]. [__]＿＿＿:::::::::::::::::: :::: :::::::...
　　　　　::::: ::: :: ￣￣　　　　　　　　　　　￣￣　　　　 　 ￣￣:: :: ::: :+:|lll| |lll|lllllllllllllllllll!::::::::::::::::::::::
　　　　 ::: :: :: ::: ::::: ::::[￣￣丶o:::::::: ::: :: : :干::::::::::::: :::: :::::: ::::: :::::::: :: :: :|ﾛ| |ﾛ||||||||||||||||:::::::: :::::::: :::::::
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　　::: : : ::: :::: ::: :::: :::::::.|　.￣f''　／三ヽ ／二￣] |　|　|　.] [￣| ／三ヽ.f .__　__ .|　llllllll!:::::::::::: ::::::::::::
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同|Ll Ll Ll |ii|ユ+: :o :o| 「 「 「 「 「 「 「 「i |ii| ﾛﾛﾛ|Ｌ |┌┌┌┌|￣￣￣￣| iエ!i|||||┌┌┌┌ |:::::::
廿干 Ll Ll |ii|_＿_ f!f!| | 「 「 「 「 「 「 「 「i |ii| ﾛﾛﾛ|Ｌ |┌┌┌┌|i ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ | iエ!i|||||┌┌┌┌ |:::::::
|￣￣￣￣￣| ｺ | f!f!| | 「 「 「 「 「 「 「 「i |ii| ﾛﾛﾛ|Ｌ|ii￣￣￣￣￣| ﾛ ﾛ ﾛ | iエ|三三三三|i┌ |:::::::
| iエ! iエ! iエi.| ｺ | f!f!| | 「 「 「 「 「 「 「 「i |ii| ﾛﾛﾛ|Ｌ|ii　田田田田 | ﾛ ﾛ ﾛ | iエ| 　 　　 　 |l┌ |:::::::
| iエ! iエ! iエi.| ｺ | f!f!|合 |￣::::: :o: :::￣￣￣￣￣从ii　田田田田 | ﾛ ﾛ ﾛ |Hl‐|合　　　　 |l┌ |:::::::
| iエ! iエ! iエi.| ｺ |三三三| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ﾐ;;:;:ﾐ;从　　　門　| ﾛ ﾛ ﾛ |三三三三|￣￣￣￣|

http://www.youtube.com/watch?v=rau9aRsdsPs

【第６話】

　　　　　夢と絶望の薔薇乙女

.

111 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/15 23:16:33 ID:ZYwD2ZIL しかしサブタイトルのせいか薔薇乙女達が酷い目に遭いまくってるなｗ

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┃│利根川宝石店｜┃ . .|　|　 　 　 　 |　　　　　　|　:|　 |￣￣￣||￣￣￣||　:|　 |＼＼＼＼
┃└──────┘┃___|　|＿＿＿＿|　　　　　　|　:|　 | 　 　 　|| 　 　 　||　:|　 |: : |￣￣￣|
┗━━━━━━━━┛＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_:|　:|　 | 　 　 　|| 　　 　 ||　:|　 |: : |＿＿＿|
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＿＿|＿|　:|　 |＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿|　:|　 | 　 　 　|| 　　 　 ||　:|　 |: : |　 　 　 |
＿|＿＿|　:| 　|＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|　:|　 |＿＿＿||＿＿＿||　:|　 |＼|＿＿＿|
　　　 　 ＼|＿|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:＼|＿|　　　　　　　　　　＼|＿|

　　　　　　　　 　 　 　 ,.､-rｧｧｧｧｧ‐-,.、
　　　　　　 　 　 　 　 ﾊｼ'"`''ｰ‐''"`ヾ;ﾊ
　　　　　　　　　　　　lﾐ' 　 _ ､__,. _ 　 ﾞﾐl
　　　　　　　　　　　　|| へ､_｀ｰ '_,._へ ||
　　 　 　 　 　 　 　 rｮl　,.=｡=ﾞ　'=｡=､　ｈ　　　　　　　　　　　　　あんたは確か、昨日の……
　　 　 　 　 　 　 　 |ﾋ|.　｀二｝ ｛二´　:|j.|　　　　　　　　　　　　　まだサラの事を調べてたのか？
.　　　　　　 　 　 　 ,ゞ|　　 人__人　　 |く
　　　　　_,,.　-‐''"´| : lヽ、{.￣-￣.｝,.イ: :|｀`'''‐- ､.._　　　　　　　あの子の死は、ただの自殺だろう？
　　　/´l : : : : : : : :|: : |.＼｀'' ‐-‐''´／|: : ｌ: : : : : : : : ｢ヽ
　　 /: : l : : : : : : : |: : :|.　 ＼　　／　 |: : :| : : : : : : : |: : l
　　ﾊ : : |: : : : : : :│: : | 　 　 ><　　　| : :│: : : : : : :| : : 〉
.　 {: : : : | : : : : : :│: : :|　 ／| /|＼.　|: : :│: : : : : : | : / }
　 ﾊ : : :│: : : : : : ＼;ノﾚ'´　 〉〈.　 ヽlヽ;／ : : : : : : |: : : ;ﾊ
　 〉:＼ :│: : : : : :.／: :│　　|/ |　　 | : :＼: : : : : : :|: : :/:〈



　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　……ただの自殺として片付けるには、
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　　　看過できない事が多すぎる……。
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　ﾉ:　:　: .:.:.::::::::::::::::::::.:.:.:..:..ヽ　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　 　 /:　:　: : .:.:::::::::::::::::::::::::.::.:..:..:..',　　　　　　　例えば水銀燈の部屋で見つかったアスピリンの薬瓶。
　　 　 i :　:　;. 　　　　　　　　:.､::.:::.:.::i　　　　　　　中身を分析したところ、青酸カリが含まれている事が判明した。
　　 　 i: : 　 .　　　　　　　　　　　 :::.::l　　　　　　　服毒自殺でない事は判明しているが、
　　 　 ｌ: 　　　　　　　　　　　　　　 .::;|　　　　　　　何者かがこれを持ち込んでいる以上、放っておく訳にはいかない。
　　 　 | 　　　　　　　　　　　　　　　::;l　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　 　 l 　　　　　　　　　　　　　　　::;|
　　 　 i : 　　　　　　　　　　　　　　:::;|
　　　　!: :　　　　　　　　　　　 　 ..::::;;|
　　　　',:　:　　　　　　　　　　　..:::;;:;;:;j
　　　　 ヽ :　:　: : .:.:::::::::::::::::::::::;;:;;:;;;;/
　　　　　 ｀tー-　.:._＿___;;;::-一ァ''´
　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´



　　　　　　「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣７
　　　　　　|　　 | ￣￣￣―――￣￣ ∨
　　　　　 ｜　｜　　￣￣―――￣　ヽ
　　　　　 |　　| 　　　lllllll　　￣￣ llll ヽ
　　　　　｜　｜　U　 　　lll　　 　ll　　　 ヽ
　　　　　｜　 ＼　 ＜￣・＞　　/ ・￣＞く
　　　　　｜i⌒i｜＼ ￣￣／　 ヽ￣￣／ |
　　　　　｜|| ||　u 　　 ‐　　　　 　ヽ‐　 u｜　　　　　！！
　　　　　｜|| ∥ 　/　 　/（　　 　ヽ ヽ　　|　　　　　　そ、それは…………
　　　　　｜ ＼｜　　 /　　　　~　　 )　ヽ｜
　　　　 　|　　 /|　 （ ［￣￣￣￣￣］）　|
　　　　 ／|　/ ｜　　 ￣￣￣￣￣　　 ∥
　　　 ／　 |/　 L　　　　　　≡　 　U　」｜
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　　　｜　　｜＼　　　 ￣　― ￣　 ｜ ｜

　　　　　 　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　.|=========| MADE IＮ |=========|
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　 　 　 　 　 　| 　 　　　　└-――― ┘　　　　　 ｜
　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　 　 　 　 　 　|　(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　水銀燈も西園寺世界も煙草は吸わない。
　 　 　 　 　 　|　 ヾ　　,,;;;/　,;;;;;;;;;;;;;;. ,, .,;;;;;;,,;;;;;;;,　　|　　　　　　　ましてタウンなんて珍しい銘柄を吸う人間は限られている。
　 　 　 　 　 　|　　　　,;;;/　,;;　,;;　;;;;.;;;;..;; ,;;;;'' ,;;;'　 . |
　 　 　 　 　 　|　　,,,,,;;;;/　 ;;;;;;;; 　';;;;' ;;;;' ,;;;' ,;;;'　　　|　　　　　　　この男がタウンを吸う事は既に知っている。
　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　ではこの煙草が水銀燈の部屋で見つかったのは何故だ？
　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
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　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　 　 　 　 　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　 　 　 　 　 　|　　 　　an american originaｌ　 　 .｜
　　 　 　 　 　 |============================|






.　　　　|　　＼ｌｌ＼　　　 　 _,-‐'　ll _- '　　　::::/ ￣￣￣│
　　　　 | _二二＼ll||　　　||l＿ll二二二＿　 ::::| 　/⌒i.＿|
..　　　　| ￣￣￣o >.......≡￣￣￣o￣￣　　:::|:ミ|ｌ⌒:|─|
　　　　｜ ｀ ‐--／.:::::::::　　 ｀ ‐---‐ '´　U　:::|　|l⌒l.|￣|　　　　っ…………！！
　　　　｜　､＿/,::::::::::::::::　 ､_　　　 　,ノ　　　:::|: ||⌒l.|＿|
　　　　｜　　 /,::::::::::::::::::::　　￣￣￣ 　 、　:::::|ﾐ||ノノ ─|
　　　　｜／./,::::::::::::::::＿:::）　　 `‐--- ､ ＼ ::::|.|`‐'￣￣|＼
　　　　│v　Ｌ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　＼　 ::|| l、＿＿|:::::＼

　　　　　 　 　 　 　 ‐――――‐‐ ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ＼
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 |　　二二二二 三 二二二二　 　 ｉ　　　　　　９日の夜に、この男が水銀燈のアパートから
　　　　　 | 　 ― ― ― ＝＝ ― ― ― ‐　 |　　　　　　慌てて出て行く所を目撃した人がいる。
　　　　　 l　　 _＿＿ ノ　　 　 ^ー―－　　　|
　 　 　 　 l 　 / 　 　 ヾ≧=≦Ｙ　　　 ヽ　　 l　　　　　　そして、黒井ななこがこの男のために、
　　　　　　!　 |　{:::::::}　| }llllllll{ |　{::::::}　|　　 l　　　　　　 隠蔽を行っていた事も黒井本人が認めている。
　　　　　　l. 　ヽ　,　　彡!!!!!!ゞﾐ､　 　 /　　 '
　　　 　 　 ',　　 /　　　　|　　　 ヽ　　　　/　　　　　　　 これでもまだ９日の夜にやった事を隠すつもりなのか？
　　　　　　　ヽ　 ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ 　 　 /　　　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　ヽ　　 ｀ ー―― ´　　 　∧__
　　　　　　　　　＼　　　　　 　 　 　 ／ / 〉::｀丶、
　　　　　　　　　／＼　　 　 　 　 ／ 　/ /::::::::::::::丶、
　　　　　　　 ／:::::l　　ー――‐ ´　 ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _
　　　　　-‐::::::::::::::l　　　　　　　　／　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::



　　　 ＿＿＿,,,,... ､ -‐ｧ´／'''7
　　 f　r―--　...,,,,__／.／　 /
.　　|　|　|j~ 　　　／／"'＼/
　　|　|　　　 ヾソ ／ミ三彡ゝ,
　　|　|　|j~　／,.<＼　　 　 //＼
　　|　`‐-／／＿ゝ"　 　 i!/＿_ヽ.　　　／
.　 | r‐.／／<´￣｀ヾ　u.　/´￣ﾌ }　.／ ／
.　 | ﾚ´,.ｲ | ヾヽ　｡ /　　　`i.ﾟ=彡,.ﾚ´ ／　　 　　　…………
,､-'´,､.'_`| |　 ゞ三（　 |j u　ﾄ.ァ''´,､-'´
　,､i.| f. ｀| | ／二ノ } u　,､-'´,､-'-､|
'´　| l に.|.| ｒ‐t-,.､/,､-'´,､-'´u. ) u＼
.　 /| ゝｧ|.| |二ﾝ-'´,､,=;'＿,=,=,´,-,‐ｎ i
　 |::::|. / ｀!,!-'´,､-,'〒〒〒〒〒〒.ヲ }__
／::::::| !,-'´,､-'´￣￣￣￣￣￣￣　　{::::
::::::､-'´,､-´|　　u　　 　 三三三　u.　 !:::
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115 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/15 23:19:10 ID:ZYwD2ZIL おお、リバーヒルソフトお得意の物証突きつけて尋問シーンだ！

　　　　　 ／ミﾐ､￣｢｢｢¨ﾘﾘﾞ777
.　　　　 /:＝＝≡ｼﾞ￣￣￣"＼
.　　　　ｉ:三三三/　　　 ,.､_ ｀ﾆﾆゝ、
　　 　 l＝＝＝ｼ Ｕ 　 '＾'''‐-ﾞﾆ７' /
. 　 　 !三三ニ└- 、 　 ＝==t ,,/
.　　　l＝＝＝r'ﾆヾﾐ|　 　｀ﾆﾆ 　 ＼　　　　　　…………仕方無かったんだ。
　　　l:三三三| {こ|ﾐ|.　　 __,ノ r __　 ヽ　　　　　こうでもしないと、私にはまとまった金が手に入らなかったんだから。
.　　 |＝＝＝ | に|ﾐ|.　／r'ﾆ.‐- ､.__ラ
　　│三三三:ヽﾆlｼ　/　に二二ﾆZ
　　 |＝＝＝シ´ :|　　 　 　 　 　 __ﾉ
__／|三三／　　 :|　　u 　　　　　 |
/::::::!ﾆ／ 　 　 　 `ｰ-　､..＿＿__,ﾉ`ｰ-
::::::::K　　　　　　　　　　　　 ,ｲ:::::::|::::::






｜｜/:::::::::::::::::::::￣::　　　＼　＼　　　　　　　　　　　..／　／　　.｜
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｜｜｜｜::＼:::::::::::::::::￣￣￣￣￣｀　　　　　　　／￣￣￣￣　｜　　　　ななこの事を抜きにしても、
｜　／￣＼.｜::::::::::::::::＼　　　o　／　llll　　　:::::::＼　o　　　／::｜　　　　金を借りられなきゃ店を手放さなくてはならない……
｜｜ 「￣｜｜:::::::::::::　　 ￣￣￣　　　　　　　::::::::::::::￣￣　　　｜　　　　それくらい、うちは経営が逼迫していたんだ。
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　　＼＿＿/　　　　　　　　 ＼＿＿／＼＿＿／|　　　　　　　　　　,. ,._ 　 ,.-,.､　　 　　　　-=二＿ニニ
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　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 ／　}ヽ　＼　 ノ　　 _}　　/ ＼
　 ┌───┐
┌┤利根川├─────────────────────────────────────┐
│└───┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　どういう訳かは知らんが、碇商会の碇いく夫という男……サラの事を調べあげて、　　　　　 　 　 　 .│
│　　私が父だという事も知っていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .│
│　　私があの若造に借金の直談判を行った時……サラをどうにかすれば考えてもいいと言ってきた。　 |
│　　……その時、つい喋ってしまったのがいけなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　心臓の弱い娘が痛み止めのアスピリンを常飲していた事を……。　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .│
└──────────────────────────────────────────┘

.　 　　 　 ┌r┬r┬r┬r┬r┐
　　　　　　ドﾐヾ＞冖┴冖く'/
　　　　　　|ニ/　__￣ニニﾆヽ
　　　　　　|=〈 /ベ≧ｚｚ　jｚｚﾍ　　　　　　　　後日、奴は私を呼び出し、その薬瓶を出して言ったんだ。
　　　　　　|Fｔ|　==｡＝:::/=｡=〈　　　　　　　　それをサラの持ってる薬とすり替えれば、金はいくらでも貸してやる、と。
　　　　　　|{(||　｀ﾆﾆ´　ヽ｀ご.|
　　　　　　ﾄ=|　 , -‐ '-　_}｀ヽ|　　　　　　　　私は９日の夜、その薬瓶を持ってサラの部屋に行った。
　　　　 ／|ｼ'l　/ (二ﾆニﾆ⊃|、　　　　　　　　そしてサラが台所に立った隙に、薬をすり替えたんだ……。
-一''¨´| 　ﾄ､｀丶、　　≡　　ハ｀'ｰ-､＿
-‐　¨´| 　 |　＼　｀'ー--‐''´!　|｀'ｰ-､＿￣
　　　｜ 　 |　　 ＼　　 　／|　 |






　　　 ＿＿＿,,,,... ､ -‐ｧ´／'''7
　　 f　r―--　...,,,,__／.／　 /
.　　|　|　|j~ 　　　／／"'＼/
　　|　|　　　 ヾソ ／ミ三彡ゝ,
　　|　|　|j~　／,.<＼　　 　 //＼
　　|　`‐-／／＿ゝ"　 　 i!/＿_ヽ.　　　／
.　 | r‐.／／<´￣｀ヾ　u.　/´￣ﾌ }　.／ ／
.　 | ﾚ´,.ｲ | ヾヽ　｡ /　　　`i.ﾟ=彡,.ﾚ´ ／　　 　　　すり替えた薬に何が入ってたかなんて知らなかった。
,､-'´,､.'_`| |　 ゞ三（　 |j u　ﾄ.ァ''´,､-'´　　　　　　　ロクでもない事だという予感はあったが、まさか青酸カリだったとは……！！
　,､i.| f. ｀| | ／二ノ } u　,､-'´,､-'-､|
'´　| l に.|.| ｒ‐t-,.､/,､-'´,､-'´u. ) u＼　　　　　　　あの時、何も知らないサラが私を見送ってくれた時……
.　 /| ゝｧ|.| |二ﾝ-'´,､,=;'＿,=,=,´,-,‐ｎ i　　　　　　　途端にいたたまれなくなって……胸が締め付けられるようで…………
　 |::::|. / ｀!,!-'´,､-,'〒〒〒〒〒〒.ヲ }__　　　　　　とても、あの場にいられなくなって……つい、逃げるように帰ってしまった……。
／::::::| !,-'´,､-'´￣￣￣￣￣￣￣　　{::::
::::::､-'´,､-´|　　u　　 　 三三三　u.　 !:::
-'´,､-.ﾘ　　 '､＿＿　　　　　　　u　 ／:::::
-'´:::::::|＼ u　　　　 ￣￣"''‐-､._／|::::::::::
::::::::::::::|　 ＼　　　　 　 　 　 　 　 /|::::::::::

　　　　　　＿＿＿＿＿＿_,,,,,､ ---―‐'''''!!!"／　／.〃〃/
　　　　　 fミヽ　ヾ　ヾ　ヾ 　 !!!　 !!!　 !!!　!／ .／　〃〃/
　　　　　|　　 i''"""""'''''''‐‐-､!!__!!!___!!!／ .∠,,,,_〃〃/
.　　　　 | 三 ! 　 | ,～　　　 　 　 　 ､／ ／　　　.＼"/
　　　　 |　　 !　　Ｕ　　ヾ.＼ 　 ｀'-／.／-､,___､-'´　＼
.　　　　| 彡 !　　　　　　　＼＼'／／'-､,＿＿__､-'´　.ﾉ'ｯ
　　　　|　　 ! 　 　| ,～　|j.　 ／／｀''-､.,＿＿＿､-'´ /./.＼
.　　　 | 彡 !.　　　Ｕ 　 　 ／／＼＼　　　　　　　　 /./　　 ＼
　　　　|　　!､.　　　　　 ／／ ＿__.＼ 》　　　　　　 i!./＿＿＿.ヽ,
　　　　|　 彡`''‐- ､,,／／,､-´￣￣ヾ　　　ｕ　　　　〃´￣￣/　}　　　　／
.　　　 |彡　　 彡 ／／　ヽ　 　 　 　 ヾ.　　　　　　/　　　　 /　 !　　 ／ ／
　　　 | .ｒ''""'',､-´／!　　　＼　 　 　 　 〉 　 　 　 ヽ.ｏ 　 ／/ｕ|　 ／ ／　　　　　後であの娘が死んだと聞いた時、
　　　 | |. ,､-´,､イ　 i　 　 ヾﾐヽ､　ｏ　 / 　 |.| ｕ　　 |三彡／　,!-'´.／　　　　　　　金のためとはいえ、あんな馬鹿な若造の言うなりに
　　 ,､-´ ,､-´ ヽ|三|　　 ｕ ＼ゞ三三（　　 .|j　　　　|--‐´,､-'´,､-'´　　　　　　　　　なってた自分を心底恥じた！！
,､-´,､ィi´ |/⌒ヽ|　 |　 　 _＿ ` ‐--‐´}　　　u　ｕ　.|ヽ,-'´,､ﾆ'_|
,､-´.　| ヽ,ヽ,　　.|ミ|.　／　 __`　　 ﾉ　 !　　　　　.,､-'´,､-'｀‐-､ !　　　　　　　　　　だが……サラが死んだのは薬のせいじゃない！
　　. /|彡.i　i ⌒ |　|.　／￣　￣｀´　 /　|j　 ,､-'´,､-'´ ＼　　　 'i　　　　　　　　　　あの娘は自殺したんだ……。
　　/:::| 　 |　'i　　|ﾐ|　 ＿＿　　　Ｕ /　 ,､-'´,､-'´　　ｕ　 ヽ　Ｕ　ヽ,　　　　　　　　　私のせいじゃない！！
　 i::::::::|彡 |　ゝ-''| |　{ .|　　|￣.T''‐i,､-'´,､-'´　　　　　　　ﾉ　　 ,､-､ヽ,
.　|:::::::::| 　 ゝ-ｧ'´Ｖ　 !_|　　|　　|､-'´,､-'=ﾆﾆ=､＿_,,=ﾆﾆ´i-‐T´ |　_D .!
／:::::::::::| /〃/　　{　 i'__￣`,''-'´,､-､'__|___|＿|＿|＿|＿|＿|_,,､!-‐''"＿} |
:::::::::::::::::|.〃 i.　　　|　{,,､-`´,､-'二!二!ﾆコﾆコﾆコﾆコﾆコ二!二!二!__.ﾉ {
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　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　　思った通りだった。
　　　　　　　　　　　.|　　　　 （__人__）　　　　　　　利根川は借金のために娘を売り渡そうとしていた……。
　　　　　　　　　　　/　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　そして利根川を操っていたのは、予想通り……。
　　　　　　　　　／　　ヽ　⊂二二￣＼　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　／　　　　　＼　 ⊂、'　 　 ヽ
　　　　　　/　　　　　　　　＼＿, ｀7　　/
　　　　　/　　　　へ　　　　 ＼　!/　　/
　　　　　|　　　　　　＼　　　　Υ　　/



　　　 ／ ￣￣＼
　　／　　　 　 ノ ヽ
　　|:::::: 　 　　（● ）　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　|:::::::::::　　　（__人）　　　　　　碇いく夫、か。
　　 |::::::::::::::　　　⌒ﾉ　　　　　　 次はあの男を問い詰めるべきだろう。
.　　 |::::::::::::::　　　　}　　　　　　　散々遺産に執着を見せたのに、何故ある日突然遺言を受け入れたのか……
.　　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　 ヽ::::::::::　　ノ
　　　　/:::::::::::: く
　　　　|:::::::::::::: 　|
　　 　 |:::::::::::::::|　|

┏━━━━━┓〃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　// ./;:/　 |::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
┃┌───┐┃:　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 __/ 　 // ./;;/.,/' l|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
┃│碇商会│┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /|/ 　 // /::/../;;;/..|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
┃└───┘┃〃,,,,....　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　//./::/ /;;;/..,::'|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::||
┗━━━━━┛"'ﾒ':ﾒ,.ｷｷ〃'　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　//./::/ /::/ .,'' : |::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
〃ﾒ,,.ｲ〃ｷｷk'"ｷｷ'ﾒ':〃'　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　 　.// /:/ /:/ ::, '::,' ::|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
ｷﾒ〃〃l'ﾒ〃'"'ﾒ':〃　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 . // // /:/　.':::,.'::　,:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
〃ﾒ,,.ｲ k'"ﾒ'ゞ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　..//.// / / ,.:":, " ／::|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
ﾒ〃ﾒ,,.ｲ〃ｷｷ k'"'ﾒ':ﾒ,.〃'　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　 //.// /:/ ,.:'::,,' ／:: ／|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
ｷｷ;;:〃ｷﾒｋ"〃ｷﾒ,,ﾒ"　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　l/// /:/ , '::, '／:::／　,.|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
〃ﾒ,,.ｲ〃ｷｷk'"'ﾒ':〃' 　 　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　/ｌ　 ://,/:/ ,'':,' .／:::／ .／::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
ｷﾒ〃ｋ"〃ｷﾒｷ,'"___ __　　　　　　　　　　　　　　　　 |.// 　 l///,,.'::, .／:::／ ／: ／|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
〃ﾒ,,.ｲ〃k'"'ﾒ':・・・・|::::|　　　　　　　　　　　　　　　　|://l　 .//,.''　／::／.／::::／　::|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
〃ｷﾒｋ"〃ｷ :･・・・・|::::|　　　　　　　　　　　　　　　　|:// 　:l/' ,,'／／ ／:::／　 ／::|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|
ｷﾒ〃〃l'ﾒ" ・・・・・・|::::|　　　　　　　　　　　　　　　　|//l.　::;　／／.／::／　／ ; ／|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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〃〃ゞ　・・・・・・・・・ 彡ﾒ〃ゞ〃ゞゞゞゞ(〃ﾒﾒゞｷ;;;::;;|. '"　　l,,-''",,-'::::::::::|:|::::: |　　::|::::l::::::::::::::::l::l:::::::l::l::::::::::::::::l::::|

　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　 　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::/　ノ　　 ―　|
　　　|:::::::〉 （ ●） （●）|　　　　　　　……なんだ、また貴方ですか。
　 　（@　::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　で、今度は何の用です？
　　　 |　　　　 |r┬-|　 |　　　　　　　お金を借りに来たのなら相談に乗りますよ。
　 　　＼ 　　　`ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜



　　　　　　／￣￣＼
　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜　　　　　　　生憎と金を借りる事に興味は無い。
　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /　　　　　　　　だが金を借りている人間に興味がある。
　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／
　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',　　　　　　　　　　……利根川宝石店の社長・利根川幸雄が、
　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',　　　　　　　　　 ここで金を借りている事は既に知っている。
　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|　　　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|

　　　　　＿＿＿＿＿
..　　 ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
..　 　|:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ :.|
..　　 |:::::::::/ ._ノ 　ヽ　 ..|
　　　|:::::::〉 （ ○） （○）|
.　　（@　::::⌒（__人__）⌒)　　　　！！
　　　 |　　u 　 |r┬-|　 |
　 　　＼ 　　　`ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜



　　　 　＿＿＿＿＿
　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　⌒　　⌒　|　　　　　　　ま、まあ確かに、その利根川という男に融資したのは認めますよ。
　　　|::::::（ （ ●） 　（●）|　　　　　　　でもウチは金を貸すのが商売です。
　 　（@　 ::::⌒（__人__）⌒)　　　　　　　何もおかしな事は無いでしょう？
　　　 |　Ｕ　　　|r┬-|　 |
　 　　＼ 　　 　 `ー'´／　　　　　　　さっき来た時に言わなかったのは、客のプライバシーに関わるからです。
　　　　/　　　　 ∩ノ ⊃　 ヽ
　　　　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
　　　　.＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　 |　　ゝ､　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　 _,,　-'　 　　|　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　 |　　　 __`＞､::::::::::::::::::::::i!::::,ｨ::::::::::::::::::,,ィ二＿　　 　 　 |　　　　　　他の金融機関が融資を断ってる中で金を出すのは何故か。
　　　 　|　　　/　　 , -＼_,,_,,ｨ'"ヽ'´⌒ヽ>‐,／ ,-‐　､　｀ヽ　　　.|　　　　　　既に利根川からは、金を借りる交換条件を出された事を聞いている。
　　　　 |　 　 i　　 |:::::･::::|ヽi!::::::::::::::::::::::､,/ 　 |::::･:::::|　　/ 　 　.l
　　　　 i　　　ヽ､　.`ー‐'　 ﾉ,'::::::::::::::::::::::ヽヽ　`ー‐' _,／　　　 .|　　　　　　それに……
　　　　 i　　　 　 `ー‐‐ '::./　　　　　　 　　ヽ　￣￣　　　 　 　|　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　',　　　　　　　　 /　　　　　l　　 　 　',　　　　　　 　 　 i
　　　　　 i　　 　 　 　 　 ! 　 　 　 人　　　 　 !　 　 　 　 　 　 i



　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　ﾉ:　:　: .:.:.::::::::::::::::::::.:.:.:..:..ヽ　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　 　 /:　:　: : .:.:::::::::::::::::::::::::.::.:..:..:..',　　　　　　　こいつを水銀燈の薬とすり替えるよう指示した事まで聞いている。
　　 　 i :　:　;. 　　　　　　　　:.､::.:::.:.::i　　　　　　　この青酸入りアスピリンを……
　　 　 i: : 　 .　　　　　　　　　　　 :::.::l　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　 　 ｌ: 　　　　　　　　　　　　　　 .::;|
　　 　 | 　　　　　　　　　　　　　　　::;l
　　 　 l 　　　　　　　　　　　　　　　::;|
　　 　 i : 　　　　　　　　　　　　　　:::;|
　　　　!: :　　　　　　　　　　　 　 ..::::;;|
　　　　',:　:　　　　　　　　　　　..:::;;:;;:;j
　　　　 ヽ :　:　: : .:.:::::::::::::::::::::::;;:;;:;;;;/
　　　　　 ｀tー-　.:._＿___;;;::-一ァ''´
　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´

　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　　 |::::::::/　＼:三::／i:::|
　　 |:::::::〉（ ○）::（ ○）.|
　 .（@ ::::::⌒（__人__）⌒)　　　　…………
　 　 |　　u 　 |ｉ|!i|!|　　|
　　　＼　　 　｀⌒´ ,／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　　|　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　　＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜






　　　　　 　 　 　 　 ‐――――‐‐ ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ＼
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ
　　　　　 |　　二二二二 三 二二二二　 　 ｉ　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 | 　 ― ― ― ＝＝ ― ― ― ‐　 |　　　　　　　　　　何故こんな真似をするのか。
　　　　　 l　　 _＿＿ ノ　　 　 ^ー―－　　　|　　　　　　　　　　そんなに遺言の内容に納得がいかなかったのか？
　 　 　 　 l 　 / 　 　 ヾ≧=≦Ｙ　　　 ヽ　　 l
　　　　　　!　 |　{:::::::}　| }llllllll{ |　{::::::}　|　　 l　　　　　　　　　　だったらそれならそれで、何故アッサリと矛を収めるのか？
　　　　　　l. 　ヽ　,　　彡!!!!!!ゞﾐ､　 　 /　　 '　　　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　 　 　 ',　　 /　　　　|　　　 ヽ　　　　/
　　　　　　　ヽ　 ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　 ｀ ー―― ´　　 　∧__
　　　　　　　　　＼　　　　　 　 　 　 ／ / 〉::｀丶、
　　　　　　　　　／＼　　 　 　 　 ／ 　/ /::::::::::::::丶、
　　　　　　　 ／:::::l　　ー――‐ ´　 ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _
　　　　　-‐::::::::::::::l　　　　　　　　／　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::














.

　 　　　＿＿＿＿＿
　　　／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
　 　 |::::::::ゝ　:::::＼:::／　|
　　　|::::::（ 　｡<一>:::::<ー>　　　　　…………彼女が死んでも、遺産が僕に回ってこない事が判ったからです。
　 　（@　:.::: ｡ﾟ~（__人__）~ﾟj
　　　 |　、 u　;゜.｀ ⌒´,;／゜
　 　／　ﾟ:j⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ
　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼
　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;



　　　／￣￣＼
　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼
.　|　（ ●）（● ）　|
.　|　　（__人__） 　│
　 | 　　｀⌒ ´　 　|
.　 | 　 　 　 　 　 |
.　 ヽ　　 　　　　/
　　 ヽ　 　　　 /
　　　>　 　　 <
　　　|　　 　　 |
　 　 |　　　 　 |

.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿＿＿＿＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.::::::::::::::::::::::::::ヽ
.:.:.:.:.:.:.:/:.::::::::::::::::::::::::::::: ﾍﾂ
.:.:.:.:.:.:.:|:::::::::::::::::::::::::::::/ ⌒|
.:.:.:.:.:.:.:|::::::::::::::::::::::::::::〉 (Ｏ|　　　　祖父はサラ・水銀燈・ローゼンなる女に遺産を全て譲ると言い残した……。
.:.:.:.:.:.:.:|:::::::::::::::::::::::.（@ ⌒ )　　　　そのサラが居なくなれば、遺産は当然自分と姉のものになると思ったんだ。
.:.:.:.:.:.:.:.|:::::::::::::::::::::ﾉ 　　i-|　　　　　だけどその遺言には続きがある事を、あの時は頭に血が上って気付かなかった……。
.:.:.:.:.:.:.:.:.xｱ''ｰ'ﾞ'ｰ''､.　　 `ﾉ
.:.:.:.:.:.:.:/ ｰ｀¨`''''ーゝ─ ﾞ-､



　　　 ＿＿＿＿＿
　　 /:::::::::::::::::::::::::::.＼
　　|.::/⌒Ｙ⌒ヽ:::::::::::.|
　　|　ノ　　 ＼　 ｉ:::::::|　　　　　　……祖父はとことん冷たい人間だよ。
　　|（─） （─ ） 〈::::::|　　　　　　サラが死んだところで、どの道僕らに遺産が回って来ない事が明記されていたんだ。
　(⌒（__人__）⌒::::　@）　　　　　　後になってそれに気付いて……愕然としたよ。
　　|　 |r┬-| 　u　　|
　　＼ `ー'´　　　 ／　　　　　　　せめて殺しを失敗して幸いだった。
　,--　ゝーー ___／ /ゝ--、　　　　意味の無い殺人を行わなくて済んだのだから。
ｲ　/ |.!､ _____ ／　ノ　|　　 i
|　i　 |,／(__）ヽ／　　 |　 　l

　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　 　 　 　 　 ／ 〉 ´　　　　　　＼　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　 　 　 　 　 　 ／ ／'　 __ ノ 　 ゝ.__　ヽ　　　　　　　遺産に目が眩み、欲望に振り回された男の滑稽な姿がそこにあった。
　　　　　　 　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　 ｌ　　　　　　　.利根川共々、殺人未遂を起こした事には変わらない以上、
　　　 　 　 　 ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ　　　　　　　お咎め無しとはいかないだろう。
.　　　　　　　 ｌ　 　 ｉYｌ　 　 ｀ ⌒ ´　　 ｌ
.　　　　　　　/　　 ﾊ !.!　　　　　　　 　 !　　　　　　　 だがそれ以上は俺が関与する事じゃない。
.　　　 　 　 /　　/　 ' ヽ 　 　 　 　 　 /　　　　　　　 以降はニューヨーク市警の管轄だな……。
　　　　　　 ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　 ／ ヽ_　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　 　 ´｀ ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　 ＼
.　　　　 ｉ　　　 　 ｉｉ　　 / ｀:.ｉ 　 ｉ´ヽ.　 /　　 　 ｀　 ､
. 　 　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　 ｌ 　 !　ﾊ　/　　　　　　　 ＼
　 　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　 　 　 ,　 ,　 　 ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　 ／　 ｉ
.　　!/　 !　　　 　 ｌ＼.　　 ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　 ／　/　 /　　　ｌ






　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　それにしても……碇ゲンドウの遺言状か。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　　 確か、問題の遺言状は彼の親友の冬月とやらが持ってるとか。
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　　　　演劇評論家の冬月コウゾウと同一人物ならば、
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　　　 是非にも会ってみたいが、彼と連絡取れそうな知り合いといえば……
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

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　　　　　 　∧,,∧ |l￣￣l|　 |l l l l l l|_／ |　　　 ｜|三|　 |i iiｉ|　 |／|　　　／
　　　　 ／ミ ,,ﾟД彡______l|.／ ￣／ｉ／　└┬┬┘|＿|／|l llｌ|.／　｜　／
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　　 ||　　 ヽ＿＿]ヽ　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ||　　ヽ＿＿］　 　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ|　 ／
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　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　 l
　　 　　　　　　　 l 　_ -　´　 ｀丶 、　 !
　　　　　　　　　 | ／　_, -┬ｒ - __ ＼ |
　　　　　　　 　／　∠二≧|ﾑ::V ,＞､_ィ:　　　　　　おや、昨日の……できる夫君に用ですか？
　　　　　　　 　L ／ｔ「/辷jﾘ ヽ! 辷j`｢|::|　　　　　　残念ながら今は外に出ていて居ないんですよ。
　　　　　　　 　　|:::::l 丶--´ !　ヽ-- '|:i::l
　　　　　　　　 　 ﾍ l　　 ＿＿＿　　l ﾉ
　　　　　　　 　　　ヽ!　 ∨　　 У　 !
　　 　　　　 　　　　　＼　` 二 ´ ／ |
　　　　　　　　　　　, .ｯi! ヽ　　　 / 　iヽ.
　　　　　　＿__,, - "//.!　　　　　　'　 /,.!|　ヽ、
　　　,, 　"　　./　　 !.!i .!-　、　　 _ ,,,./,/ !.!　　　ヽ- 　,,
　　/　　　　 /　　　!.!　''i 、　　'" ,,／"　.!.!　　　 !　　　　 ヽ、
　./　 　　　/　　　 !.!　　ゝ ゛'' '' .ｼ　　　　!.!　　　.|　　　　　　 ヽ
　|　 ヽ　　/　　　 .!.!　　 　ゝ,,／　　　　　!.!　　　 !　　　　　　　 .Y
　|　　 !　/　　　　.!.!　　　 i'0 l　　　　　　.!.!　　　　!　　 /　　　　.|
./!　　 .Y　　　　　!.!　　　　゛"　　　　　　.!.!　　　　 ゝ　/　　　　　|



　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　できる夫が居ないのなら、彼でも構わない。
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　同じ演劇担当の記者なら、
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼　　　　　　　 評論家との繋がりがあってもおかしくないだろう。
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼ 　 　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）

　　　　　　　　　　　　　　,. -‐ ァ ー─- ､
　　　　　　　　　　　　 ／　　　l　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　 」 ＿　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 　 　 l　_,. -‐'´　　　｀ヽ､　　　 ﾍ
　　　　　　　　　　 _ﾉ´　＿_　　　　　　 _＞ ､＿}
　　　　　　　　 　 L_ｨ7´ﾆ､_｀7ー＝ﾆ¨ｰ､个17ﾊ　　　　　　　評論家の冬月先生ですか？
　　　　　　　　　　 ﾊｌｉ{ ｨrュ､{　 __ｲヱュ､ 川 l ｌ|　　　　　　　ええ、何度か取材をお願いした事がありますので、
　　　　　　　　 　 　 ｌrく ﾋｆﾘT¨「　ヽしﾘィｰｲ¨Yﾘ　　　　　　　連絡は取れますよ。
　　　　　　　　　　　　{｀二´ﾉ　 ｀ー--‐′/ ノ
　 　 　 　 　 　 　 　 ｀!　　､ ｀　´ _,　　 ,ｲ´　　　　　　　　　　冬月先生に会いたいのでしたら、
　　　　　　　　　　　　　ヽ、　￣￣　　／ |　　　　　　　　　　　僕の方からアポを取っておきますよ。
　　　　　　　　　　　 　 　 ＞､ ＿,. ィ´ 　 Ｌ ＿
　　　　　　　　　　＿_,,.ィ´}　 　 　 　 　 /　 　 ＞ｰ ､
　　　　　　 　 ￣　　　 /　|ト､＿＿,,.. イ　　／　　 ´￣`ヽ､



　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　|　　 　（ ⌒）（⌒）　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　 　 　 　 　 |　　 　　（__人__）　　　　　　有り難い話だった。
　　　　　　　 |　　 　　 ｀ ⌒´ﾉ　　　　　　俺は彼から冬月の事務所を教えてもらうと、
　 　 　 　 　 ,|　　 　　　　　 }　　　　　　 雑誌社を後にした。
　　　　 　 ／ ヽ　　　　　　 }　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　く 　く ヽ　　　　 ノ
　　　　 　 ＼　`' 　　　 く
　　　　　　　 ヽ、　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 |








.

＿＿＿___| 　　　　　　　　　　　""''､|"';|／　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━┓
....|　　　　|ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿___;| :::|　　　　　　　　　　 ┃┌───────┐┃
::::|　　　　|:::|""''' ''' '''' ''' '''' ''' '''''''.:::;;| :::|　　　　　　　　　　 ┃│..冬月のオフィス..｜┃
....|　　　　|:::|　　　　　　　　　　　...:::;;| :::|　　　　　　　　　　 ┃└───────┘┃
::::|　　　　|:::|　　　　　. 口　　　..:::::::::| :::|　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━┛
....|　　　　|:::|二二二ニ┻ニ二二二,| :::|
::::|　　　　|:::|　　　 .__＿__|≡≡≡≡| :::|
....|　　　　|:::|__＿/l　　　　l＼ _＿＿,|_,,,|　　　 ,,,......_
..::|＿_____.|,/　　I::/ーーーヽ::I　　　　　 ＼...::;;l"' ､,"'　､,
　　　　　　　　 :|_|ニニニニ|_|　　　 ,.'ﾆﾆﾆﾆﾆ|　 　"' ､,"'　､,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L__＿＿_,i　　　　　"' ､, "' ､,
　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿__ l＼　　　:: "' ､, 　　　　 "' ､, "' ､
　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　 ＼　＼　　　　　"' ､,　　　　　' /　|
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼　　　/二二二二二"　.:|
　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＼　＼　::|　　　　　　　　...::::|
　／　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　＼　＼|　　　　　　　　...::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　＼.::L, -──── -､_|

　　　　　　　　　　＿,,､ ＿ 、
　　　　　　　　／|　　 / /　 ｀ ｰ ､
　　　　　　_rｲ　 i|　 l !/　　_, イ´｀ ┐
　　　 　 ﾉ_,,.､　、|　{ i|　 イ'´　 _ﾆ二ｽ
　　　　 ﾉ ＿　＼ヽ { i} ／Z _∠r√¨`ﾊ
　　 　 厂 _ｿ´｀` ヾﾊﾉ/-‐'´　　 ヾ＝弌
　　　　ﾝ_,イ!　　　 ｲ|{ヽ　　　　　r/二ﾆ〉　　　　　　　富竹君から話は聞いている。
　　　　 ヾ、j　＿　__｣{ ﾉ ＿,,,,､､_! 〉孑/　　　　　　　　君がヤラナイ・Ｏ・ハロルド君か。
　　　　　 {ヽ'"フｭｯｷ< ｀＾､''エi'ヽ-,ﾊr‐}　　　　　　　　　それで、私に聞きたい事とは何かね？
　 　 　 　 lrﾊ　　 '′{　　 ｀`　 　 j彳ｿ
　　　　　　ヾﾊ､　　 r'}　 >　、　/ﾉﾐj/
　　　　　　　 `ﾍ} /_ `ｰ' ＿_,ヽ /|`´　　　　　　　　　　┌【冬月コウゾウ】
　　　　　　　　 _|ヾ　￣､、　 ﾞ／ | ､　　　　　　　　　　.│　　演劇評論家。
　　　　　　　 i（人ﾍ 　 　 　 /-‐'ノ |　　　　　　　　　 ..│　　生前の碇ゲンドウと親交が深い。
　　　　　　　ﾉ　＼　'ｰ--‐ ', - '′　ヽ、　　　　　　 　 └───────────────────
　　　　 _／/　　　 ｀ヽ､／´　　　 　 　 ＞ ､_
　　_／´　　 ヽ、　　　 |　　　　　_,､‐'´　　　 ｀＼_



　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　彼が評論家の冬月氏か……。
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　俺は挨拶を済ませると、碇ゲンドウの事について訪ねてみた。
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

.__,‐l'　l　, /　　_,../-ヽ
,:::::::,'_ ', .l l　 ,''　_,......, '-,
_,,,,, -:::,,_':,l /,.::-‐'':,__,,._/
___l　　　 >l'"　　　 '':,,,''.',
,_ ,l　　　（|｀　___,,,,,,,〈''''.〉　　　　　　いかにも、私は碇とは……というより、碇家と親交が深い。
. l';,'".'_':''' l ""-''-‐' l,,l l　　　　　　　彼の遺言を預かっているのも間違い無く私だ。
. ':,':', 　 . ::l　　　　 ﾉ=/'
　 ヽ,i　　' l／ ヽ,./ .ｿ"　　　　　　　……それにしても、友人に先立たれるというのは寂しいものがあるな。
　　 ,,''::_〈 '''''''''"'_,:".:l_
　　 l::::::':_ "　　/'",::' ";__
......:::::::::::::"'''''''"‐'"　　,/ "''‐-::...,_
:::::::::::::::::::::::::　　　 _,. '"　　　　　 "'''‐-::..,_
'''::::::::::::::::,----,‐''"　　　　　　　　　　　　"''‐-,_



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　　心中察するに余りある……。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　　　だが出来れば遺言状の内容を是非教えてほしいところだ。
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　　　　 水銀燈の死が遺言と無関係と言い切れない以上、
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　　　　知らないわけにはいかない。
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

　　　　　　　　 / ＼ヽ＼ヽﾍ i ｿ/／ ／　_八_
　　　　　　　　ﾉ＼　ミﾐヾ､ヽN /　／イ´　三{
　　　　　　 　 ゝヘ.r'　　　 ｲﾘﾊ´　　　｀ヾ≦ｲ
　　　　　　 　 ﾄｭ､lｿ _,､　 '　　　　　,､ﾑ 仁{　　　　　　　　　　　　　　君は碇家の関係者から、大まかな内容を聞いたんじゃないか？
　　　　　　　　ゝ { { ｀≧､__｣__/_,ｨ≦__｀/}ｨ,ｊ　　　　　　　　　　　　　　だからサラ・水銀燈・ローゼンの名前が出てくるんだろう。
　　　　　　　　　>､ ﾐ{｀￣´ｲj ,iヾ'"￣｀ }_入
　　　　　　 , ィ'´　`ヽ.　　　,'| 　　　　,'/: : : ＼
　　　,､, ィ´　　　　　.ｌi.　,　<`_〉 ､ 　/: : : : : : : ｀': . .
　　/.:L: : : : : : : : : :.ｌ.ハ.' ー ―-ﾉ ィ: : : : : : : : : : : ｀丶、
　 ,′|: : : : : : : : : : .|　 ﾍ　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　 l: : {: : : : : : :　　　'., 　 {ゝ---′_,/　: : : : : : : : : : : : : : : /｀､
　 |: : ;　　　　　　　　 ヽ_.l ﾉ　__,ィ´　　　　　　　　: : : : : : /.: : :|
　入: ',　　　　　　　　　rヘ,　二＞　　　　　　　　　　: : :/.: : : :|
　ヽ＼' ,　　　　　　　　Ⅷ/　　　　　　　　 　 　　 　 　./.: : : :ハ
　　ｌ　 ヽ　　　　　　　　ｙ′　　　　　　　　　　　　　.／.: : : : : : |
　　|　　 ',　　　　　　　《　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : : :|



　　　　　　　　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　 　 　　|　（ ●）　（●） |　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　 　 　　.　|　　 （__人__）　 |　　　　　　　　しかし問題の水銀燈が亡くなってしまっている。
　　　　　　　　 　 　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　　 　 　　　　そして、孫であるやらない子、いく夫に遺産が回らない事が確定している。
　　　　　　　 　　　　 .　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　　 では結局、遺産は誰のものになってしまうのか？
　　　　　　　 　　　　 _, -ヽ　　　　　 　 }　　　　 　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 　 ,,-‐'':::::::::::ヽ　　　　　ノlヽ
　　　　　　　 　 >iヽ:::::::::;/ l ヽ　￣,イ　 l　　＼.
　　　　　　　 　ﾞ!i!　　 ::/　l :lr'´};;;r ､r'l　 i!　　　＼
　　　　　　　　 /i!ヾ　 /　,/ :l　/:::l　/ l　　i!　　 / i}
　 　　　　 　 r''　 l ,／　 /　:l,/::::::l /　l　　:i!　/　/

　　　　　　 r '――- ､_-､ ＼｀丶､
　　　　　,ィ′ニ二 ｰ ､　 ＼　ヽ、､`‐ 、
　　　　 r' ￣￣＿､￣ヽﾆr‐''＼　! ヽ.　l、
　　　　 Y'´／/ィァ八＼_｣　　　ヾ|_　|　l |
　　　 ,.ノ∠_,ﾊ （_ﾒ='r'´　ノ　ﾉ（ /{_| | ｲ L_
　 r ､_ﾝ￢'´　ゝ/ごj′　‐=:､_^ {　 ﾄ<ぐ＾l　）　　　　……すまん、それ以上は話すつもりはない。
ベ、 (、　 　 j　〉‐'′,〉　　`'ッ汀、 りﾂ） !/　　　　　無論、遺言にはその続きもある。
　　＼ ＼　,/ 〈　　　　_　　 j゛ f'∧　＼ 〃　　　　　だがこれは友人の家のプライバシーに関わる話故、
　　　_ゝ、＼　 ヽ　√r‐､　く i { 　;)　　j′　　　　　ペラペラと人に喋る類いのものじゃあないんだ。そこは分かってくれ。
＼､/　　 ＼ `7ヽ、　 ｀ﾗ'`⌒`'’ ｀　／
、　l＼　　　 `L厂ヽ__/ ﾉ　　　_ ／
_ ヽ.|　 ＼　　〃　 　 ヽハ　_''"{
￣ ＼、　 ヽ〃　　　 　 l　　　 人
　　　 ヽ　　|｢ｉ|　　 　 　 ゝ ''´　　〉ヽ
　　 　 　 　 |l !　 fバ}　 ∧　　／　八






　　　　　　　　／￣￣＼
　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜　　　　　　なら少し話題を変えてみよう。
　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /　　　　　　　そもそも何故碇ゲンドウは水銀燈に遺産を譲ろうとしたのか。
　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／　　　　　　　　二人の間に、一体どんな関係があったのか？
　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',
　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',　　　　　　　　もしかしてその事には……
　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|　　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..イ 　 　 　 |
　　　　　　　l　　　　　　　　　　_,,,...イ´ 　 |　　　　　|　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　ヽ、ヽ ＿_,,..-t''"´:::::::::::|　 　 l　　　　　|
　　　　　　　　　　　　|　　ヽ:::::::::::::ノ　　 /　　　 　 .|　　　　　　碇家誘拐事件が大きく関わってるんじゃないか？
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ￣　　　／　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 ｀　　　　　　　　　　　　 　 |　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 |
.人　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 　 |

　　　　　　　　 / ＼ヽ＼ヽﾍ i ｿ/／ ／　_八_
　　　　　　　　ﾉ＼　ミﾐヾ､ヽN /　／イ´　三{
　　　　　　 　 ゝヘ.r'　　　 ｲﾘﾊ´　　　｀ヾ≦ｲ
　　　　　　 　 ﾄｭ､lｿ _,､　 '　　　　　,､ﾑ 仁{
　　　　　　　　ゝ { { ｀≧､__｣__/_,ｨ≦__｀/}ｨ,ｊ　　　　　　　　　…………！！
　　　　　　　　　>､ ﾐ{｀￣´ｲj ,iヾ'"￣｀ }_入
　　　　　　 , ィ'´　`ヽ.ij 　　,'| 　　　　,'/: : : ＼
　　　,､, ィ´　　　　　.ｌi.　,　<`_〉 ､ 　/: : : : : : : ｀': . .
　　/.:L: : : : : : : : : :.ｌ.ハ.' ー ―-ﾉ ィ: : : : : : : : : : : ｀丶、
　 ,′|: : : : : : : : : : .|　 ﾍ　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　 l: : {: : : : : : :　　　'., 　 {ゝ---′_,/　: : : : : : : : : : : : : : : /｀､
　 |: : ;　　　　　　　　 ヽ_.l ﾉ　__,ィ´　　　　　　　　: : : : : : /.: : :|
　入: ',　　　　　　　　　rヘ,　二＞　　　　　　　　　　: : :/.: : : :|
　ヽ＼' ,　　　　　　　　Ⅷ/　　　　　　　　 　 　　 　 　./.: : : :ハ
　　ｌ　 ヽ　　　　　　　　ｙ′　　　　　　　　　　　　　.／.: : : : : : |
　　|　　 ',　　　　　　　《　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : : :|



　　　　　　 r '――- ､_-､ ＼｀丶､
　　　　　,ィ′ニ二 ｰ ､　 ＼　ヽ、､`‐ 、
　　　　 r' ￣￣＿､￣ヽﾆr‐''＼　! ヽ.　l、
　　　　 Y'´／/ィァ八＼_｣　　　ヾ|_　|　l |
　　　 ,.ノ∠_,ﾊ （_ﾒ='r'´　ノ　ﾉ（ /{_| | ｲ L_
　 r ､_ﾝ￢'´　ゝ/ごj′　‐=:､_^ {　 ﾄ<ぐ＾l　）　　　　……すまん、それこそ易々と話せる話題じゃない。
ベ、 (、　 　 j　〉‐'′,〉　　`'ッ汀、 りﾂ） !/　　　　　君の事を信用しない訳じゃあないんだがな。
　　＼ ＼　,/ 〈　　　　_　　 j゛ f'∧　＼ 〃　　　　　 喋るにしても、心の準備をする時間が欲しい…………。
　　　_ゝ、＼　 ヽ　√r‐､　く i { 　;)　　j′
＼､/　　 ＼ `7ヽ、　 ｀ﾗ'`⌒`'’ ｀　／　　　　　　　　君の思ってる通り、あの二人の間には
、　l＼　　　 `L厂ヽ__/ ﾉ　　　_ ／　　　　　　　　　　誘拐事件が関わっている事だけは確かだ。
_ ヽ.|　 ＼　　〃　 　 ヽハ　_''"{　　　　　　　　　　　　しかしな……
￣ ＼、　 ヽ〃　　　 　 l　　　 人
　　　 ヽ　　|｢ｉ|　　 　 　 ゝ ''´　　〉ヽ
　　 　 　 　 |l !　 fバ}　 ∧　　／　八

　　　　 _　―-　‐- ､
　　　 (r／　-─二:.:.:ヽ
　　　 ７''´￣ヽ-─＜:.:.',
.　　　〈t＜　 く=r‐､＼:く　　　　　　　　　どんな風に関わっているのか。
　　 ∠j `　/ ,j={_/ヽヽr'　　　　　　　　　多分……君の予想は間違っていると思うぞ。
.　　　 っ Y　_/　ヽ了　　　　　　　　　　 今はそこまでしか言えん。
.　　　　し イ --─￢
　　　　　 f: :_: : :_:_:_└ ､
　　　　　/-ｰ／: : : : : : :＼
　　　　/7: : : :r: : : : : : : : : }
　　　/: : : : : :.|: :j: : : :＼: : j
　　/: : : : : : : j: ﾍ、: : : : ＼|
　./: : : : : : : ＼::::ﾍ: : : : : : :ヽ
　{: : : : : : : : : : ﾍ:::ﾍ: : : : : : :',
　',: : : : : : : : : : : :＼ﾍ: : : : : :ﾍ.
　 ',: : : : : : : :::::::::::::::::::〉: :_:_.

　　　 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ー）（ー　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　　　　　　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　　　　　　……ならばこれ以上しつこく追求はすまい。
　　　　　 　 　　 |,　 　　 　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　遺言絡み以外にも聞きたい事がある訳だしな。
　　　　　　 　　 │ 　　　　 　　 ｝
　　　　　 　　　　 ヽ､　　　 　　ｿ　　　　　　　　　　　ではここから先は『演劇評論家』としての冬月氏の話を聞こう。
　　　　　　　 　 ｲ斗┴r┐｀ .;　　　　　　　　　　　　　ズバリ、シャアがプロデュースする演目『エンジェル』について。
　　　　／￣`ーゞ､　 /　|__ 〈ー─r､　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　/　　　　　＼ ∨＼ 　|,ベ._ /　|
　　 ｛　　　 . : : : . ヽ＞ｰ＼[￣{ 〉＼|､_
　　　| 　 　 　　 ｀丶}＼　 __＼_]~∨'＼｀ヽ
　　　:|　　　._　　　　＼_}/r‐-}＼　ﾞ,`''く l　ﾞ,
　　　 ﾄ､: :./ ／￣｀` ぐ└f'二）::{　 ',　 | !,ゞ┐
　　　 `､∨ ´　,.､-''"~￣}_｛‐''く:::{_　 ', _|_|_,rｰ'､_
　　　　 }｛　／　_､-'''"~￣{_＼;;;;;ｊ;＞＜;:::::＼:::ﾍ}＼
　　 　 　}∨: ／　　_､-''ﾞ~￣￣　　　　　＼::::},之_　ヽ
　　 　 　 〉∨ 　 ／　　 　 　　　　　　,.､イ;;ノ_ 　 ｀ヽ}
　　　　　{:　＼,/＼　　-‐　'"　　　／｀￣　　　 　　:.:｝



　　　　　　　　　　／　￣⌒>￢
　　　　　／⌒￣|　　　　/　／￣⌒＼_
　　　　「＼　　　ヽ　　　|　　)　　　　　∧_
　　　く　　＼　　　|　　　　　|　　　　／　　>
　　　ﾉ＼　　＼　　|　　 　　/　　　／　＿>
　　　Ｌ　　　､､　　 ＼　　　/　　　　〟，/
　　　 <ヘ≪　⌒~~~｀ヽｗ，･´~~~⌒　/へ>
　　　　<ニ/　　　　　　((　　/　　　　 |ﾍ>
　　　　<ヘ|　=====|　((　/=====　ﾉﾍ>　　　　　　　　　ああ、エンジェルかね。
　　　　 (δ| 〟＝＝ヽ　　　＝＝， ﾉζ)　　　　　　　　　今度のあの舞台は私も大いに期待しているさ。
　　　　 　(|ﾖ　　　　 　 | 　　　　　┌/ﾉ　　　　　　　　　　エンパイア・マガジン社からも批評を依頼されとるからね。
　　　　　　(ﾖ　|　　　< | 　，　　　 /_/
　　　　　　　ヽ　　 /　＼_/　ヽ　　/　　　　　　　　　　　えーっと、確かあの記者の名は……
　　　　　　　/|＼　|ー――一|　/|ヽ
　　　　　　｜|＼＼ヽ、　　　 ／/| λ
　　　　　　/　＼＼＼＿＿／／ ／ ヽ
＿＿＿一|　　　＼　￣￣￣￣_／　　ヽ＿
~~　　　　　＼　　　ー--､，-一　　／　　　￣￣
　　　　　　　　＼　　　　||　　　　／

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　／￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　　　　　/　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　/　'´￣`　　 "￣￣`　　　 ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 l ;::ィ=ミ　　 　ｨ＝ﾐ　　 　　　l
　　　　　 　　　　　 　　　　|　　´"'　,　　　　""　 　　　 |
　　　　　 　　　　　　　　 　l　　　　 ヽ　　　　　　 　 　　i
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　､__,＿_,　　　 　　丿
　　 　　　　　　　　　　　 　　　＼　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,／ / i! :　 　 .:　/ ﾍヽ､
　　　　　　　 　 _...... .-.:::::´::/:::::/　 ﾍ､　　　 /　　l:::::ヽ､、
　　　　　　 ﾊ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l! 　 ／i　　 /　 　 !::::::::l::::::｀::.-　... _
　　　　 　 ,':::!:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ 　/!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
.　　　　　 i:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
.　　 　 　 l::::::l::::::::::::::: /___:／::i;:;:;! 　Y⌒Y　　/;:i｀ヽ::＿_! ::::::::::::::::::::/:::::::!
　　　　　 l::::::::l::::::::::::::::::／::::::::!;:;:;l 　:L::_ﾉ　 /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
　　　　　 |:::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l／;ｌ 　,':::::',　/＼:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
　　　　　 |:::::';:::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
　　　 　 /:::::::ヾi!::::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i::::::::: /:::::: i:::/::/:::::::::::::::: !
　　　　 i::::::::::::::::';:::::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;:;:; ｲ:::::::/::::::::::l/::/::::::::::::::::::::i
　　　　　 ┌───┐
　　　　┌┤冬　 月├───────────────────┐
　　　　│└───┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .│
　　　　│　　そうそう、できる夫・ギルフォードと言ったっけか。　　　..│
　　　　│　　彼から直接批評を頼まれたんだよ。　　　　　　　　　 　 .│
　　　　└────────────────────────┘

　　　　　　 r '――- ､_-､ ＼｀丶､
　　　　　,ィ′ニ二 ｰ ､　 ＼　ヽ、､`‐ 、
　　　　 r' ￣￣＿､￣ヽﾆr‐''＼　! ヽ.　l、
　　　　 Y'´／/ィァ八＼_｣　　　ヾ|_　|　l |
　　　 ,.ノ∠_,ﾊ （_ﾒ='r'´　ノ　ﾉ（ /{_| | ｲ L_
　 r ､_ﾝ￢'´　ゝ/ごj′　‐=:､_^ {　 ﾄ<ぐ＾l　）　　　　　そういえば彼は、最近までやたらとシャア・アズナブルに
ベ、 (、　 　 j　〉‐'′,〉　　`'ッ汀、 りﾂ） !/　　　　　　つきまとってたという話を聞いたな。
　　＼ ＼　,/ 〈　　　　_　　 j゛ f'∧　＼ 〃
　　　_ゝ、＼　 ヽ　√r‐､　く i { 　;)　　j′　　　　　　 もしかすると、私が余計な事を言ったせいかも知れんが……
＼､/　　 ＼ `7ヽ、　 ｀ﾗ'`⌒`'’ ｀　／
、　l＼　　　 `L厂ヽ__/ ﾉ　　　_ ／
_ ヽ.|　 ＼　　〃　 　 ヽハ　_''"{
￣ ＼、　 ヽ〃　　　 　 l　　　 人
　　　 ヽ　　|｢ｉ|　　 　 　 ゝ ''´　　〉ヽ
　　 　 　 　 |l !　 fバ}　 ∧　　／　八



　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　 ＼　 　 ＼
　　　　　　　　　　　 .（●）（● ） 　u.　|　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　u　 　|　　　　　　　　　　　余計な事？
　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　　.┗　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　　 { 　 　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　{ 　 　　　u.　/
.　　 　 　 　 　 　　＿＿＼　　　　 /ﾘ 厂`'‐- .._
　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　 　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
.　　　　 　 　 　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

　　　　　　　　 / ＼ヽ＼ヽﾍ i ｿ/／ ／　_八_
　　　　　　　　ﾉ＼　ミﾐヾ､ヽN /　／イ´　三{
　　　　　　 　 ゝヘ.r'　　　 ｲﾘﾊ´　　　｀ヾ≦ｲ
　　　　　　 　 ﾄｭ､lｿ _,､　 '　　　　　,､ﾑ 仁{　　　　　　　　　　　　演劇評論家として、演出家の評論も頼まれた事があったんだ。
　　　　　　　　ゝ { { ｀≧､__｣__/_,ｨ≦__｀/}ｨ,ｊ　　　　　　　　　　　　その際、シャア・アズナブルの評価に、つい要らん事をな……。
　　　　　　　　　>､ ﾐ{｀￣´ｲj ,iヾ'"￣｀ }_入
　　　　　　 , ィ'´　`ヽ.　　　,'| 　　　　,'/: : : ＼　　　　　　　　　　　……演出家としての才能は確かなものだ。
　　　,､, ィ´　　　　　.ｌi.　,　<`_〉 ､ 　/: : : : : : : ｀': . .　　　　　　　　麻薬に手を出しているとかいう下らん中傷も聞くが、
　　/.:L: : : : : : : : : :.ｌ.ハ.' ー ―-ﾉ ィ: : : : : : : : : : : ｀丶、　　　　　彼ならそんな悪意ある噂も吹き飛ばしてくれるだろう……と。
　 ,′|: : : : : : : : : : .|　 ﾍ　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　 l: : {: : : : : : :　　　'., 　 {ゝ---′_,/　: : : : : : : : : : : : : : : /｀､
　 |: : ;　　　　　　　　 ヽ_.l ﾉ　__,ィ´　　　　　　　　: : : : : : /.: : :|
　入: ',　　　　　　　　　rヘ,　二＞　　　　　　　　　　: : :/.: : : :|
　ヽ＼' ,　　　　　　　　Ⅷ/　　　　　　　　 　 　　 　 　./.: : : :ハ
　　ｌ　 ヽ　　　　　　　　ｙ′　　　　　　　　　　　　　.／.: : : : : : |
　　|　　 ',　　　　　　　《　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : : :|



　　　　　　　　 　 　 　 ￣　 　 ､
　 　 　 　 　 　 ´　　　　　 　 　 ＼
　　　　　／　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ
　 　 　 /　　　　　　　　　　　､＿　　ヽ
　　　　'　　　　　　　　　　　　　　 ｀　､ヽ
　　　 l　　　　　　　　　　　　　　,‐-,.._ ゞ
.　　　l　　　　　　　　　　　　　　l　弋心 l　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　 　 l　　　　　　　　　　　　　　冫.ー　く　　　　　　　　……麻薬か。
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　ﾉ!　　　　　　　ひょっとすると、その話はあながちただの中傷とは言えないかも知れない。
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー‐ f ｒ'　　　　　　　 金糸雀の部屋で見つけた麻薬スプーン……
　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ'　　　　　　　　 そして彼女のオーディション中での自信満々な態度。
　　　!　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　もしかすると、彼女に麻薬を覚えさせたのは…………
　　 ,'　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
￣　｀ー -　　　　　　　　　　 　 　 /
　　　　　　　 ｀　 ､　　　　　　　　/
:.:.:.:.:.:...　　　　　　　　､　 　 　 ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..　　　　　　.:.:ヽ _　´
ー-　:.:.:.:.:.:.:.:..　　　..:.:.:.:.:.:ヽ








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　　__　　　 ＿＿＿　　　　　　　＿＿＿　 　＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━┓
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　　　:||　　|＿＿＿|　　　　　　|＿＿＿|　　||│:::#;;.　　 　│||::　　　　　 　 　 ┃│　北条鉄平のアパート　.｜┃
　　　:||　　|＿＿＿|　　　　　　|＿＿＿|　　||│ 　 　 　 　│||　　　　　　　 　 ┃└──────────┘┃
　　　:||:　￣￣￣￣　　 　 　 ￣￣￣￣ 　 ||│ 　 　 ;, 　 │||;;　　　　　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━┛
　　　:||::　　　:;　　;　,,　　　　　　　::　　　　 :||│ 　 　 　 　│||　　::
　　　:||::　　　:;　　　　　　　　　　　:　　　　..;||◎ニニニニニ ||
　　　:||.:,,'';　 　 　 　 　 　 　 　 　 　...:;;;　　:||│::::/　　　　│||:
　　　:||:;;;:　　　　　　　　　　　　　　　　　　.::||│　　　　;;; ,,│||:;;;
　　　:||;:::　#　　　..:　 　 　 　　　　 　,,　;;....;:||│ 　 　 　 　│||;;:..::
　　　:||;:::　　　　　 ..:　　　..:　　　.　,,,　;;#....;:||│ 　 　 　 　│||;;;ｋ､,,,
　　￣￣￣￣￣:￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ノ　ヽ､＼　　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　. |　　 （●）（●）|　　　　　　　　　　　　　俺はニューヨーク市警のアカギに、麻薬の売人である北条鉄平という
　　　　　　　　　. |　　　（＿人_）│　　　　　　　　　　　　 男と会う約束を取り付けるようお願いした。
　　　　　　　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　 |
　　　　　　　　　　 | 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　今俺の目の前にある、ハーレムの一角に佇むオンボロアパート……
　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 ここがマンハッタン中の麻薬取り引きを牛耳る男の拠点だというのか。
　　　　　　　 　 　 ∧...__　　 ヽ/／＞　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　／　 ､i i!「Tiｧ￢ﾄ､__
　　　　　　　 ／｜　　〉￣¨¨ﾃァﾍ ＼｀.¨　､
　　　　　, ィ´､ｰ┴一'　'.ヽ　f'´,,ィ'ﾍｰ｀ ´|一' .
　　　／　　'.　＼　　　　 '. ヽ!'´ ,,ィ'ﾍ　　.!　　 ＼
　　 l　　　　 '. 　 ＼　　　 '.　ヾ'´　,,ｨ'.　｜　　　 .i
　　,'　　 　 　 V　　 ＼　　 '.､　ヾ'´ } '. ｜i!　　　 i
　　l　　　　　　! 　 　 | ＼ 　 '.｀　､Y／! |　|　　　 |
　 .,'　　　　　 ,'　 　 　!　　＼　'.　 {f:)　|j　 |　　　 |
　 l　　　　　 ,'　　　　 !　　　ｒ'ヽ}　 !　　'{´　|　　　 |
　,'　　　　　 l　　　　 ,'　　　 ｀´,'　 '. ,､　'.　 '.　　　 i

　　　　　　　 ,!　 l　　　　　　 ｀`ー '' ´ 　 　 　 　 l　　 }
　　　　　　　 }　　l　　　　ヽ　　　 i　　./ 　 　 　 　l　　{
　　　　　　　 }　　}　　　　　ヽ　　 !　 /　　　　　　 {. 　,'
　 　 　 　 　 ,ゝ　i　　　　 　 ',　　　 ,　　　　　　　 i　, ‐､　　　　　おう、あんたがヤラナイ・Ｏ・ハロルドさんかい？
　　　　　　 〈 ｀ヽ.!　　 -- ､_　＼　〈　　_　-＝　　.l/　 ,'　　　　　 アカギの旦那から話は聞いとるで。
　　　　　　　 i ﾍ',l　_ ''`＝・-`, ,ゞ=` ´＝・ﾆ´｀　　l/} .l
　　　　　　　 l　!ﾄ!　 ｀　ー　´ .i　　 `　 　 　 ´　　llｨ　!　　　　　　……で、ポリ公のお仲間であるあんたがワシに何の用じゃ？
　　　　　　　 ヽ､ ', 　 　　　　　l 　 　 　 　 　　　 ,ｲ　/　　　　　　まさか薬を買いたいとか言わんじゃろの？
　　　　　　　　　!　i､ 　 　 　 　l 　 　ヽ　　　　　/ ! /
　　　　　　　　　 ヽl ヽ 　 　　 ' ヽ 　'　 `　 、　　 l´
　　　　　　　　　 　 i　　, 　, -_-- --―_-､ ヽ　　l　　　　　　　　┌【北条鉄平】
　　　　　　　　　　　l. 　{　 `ｰ '' ￣￣￣ ´　/　,ｲ ､　　　　　　　│　　ニューヨークを拠点にする麻薬の売人。
　　　　　　　　　　,　lヽ、 　　 ´ ￣ ￣ ´　　／ l:.:.:.:ヽ.　　　　　..│　　事実上マンハッタンでのシェアを独占しており、
　　　　　　　　 ／:.:.:.!　 `丶、 　 　 　 　 ／ 　 !:.:.:.:}:.:l　　　　　 │　　結果的に市内における麻薬売人の増加を防いでいる。
.　　　 　 　 　/:.:.:l:.:.:,l　　　　 `ー ｰ―‐'　　 　.l、:./:.:.l　　　　　 └─────────────────────────






　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　|　　 　（ ●）（●）　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　　　　　　　　　　麻薬を買っている人物についての情報を聞きたい。
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　 裏の世界で幅を利かせてるこの男が、
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　　　　}　　　　　　　　　　　　　簡単に喋るとも思えないが……
.　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　(　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　 　 　_ヽ　　　　　ノ｀ヽ､_　　　　 ）
　 　 　 　 　 　 　 　 _/｜＼ `　､,__ ､小　L　￣ ヽ （
　　　　　 　 　 　 _, ハ　 ＼　｀ ァ､　/ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
　 　 　 　 ,　-‐ ´　　 ,ゝ 　 ＼/ _ 又／　 　 ,ヽ＼丁
　　　　　/　　 ヾ. 　 　＼ 　 　, ｲ{｀<　　 ＿ ,ィ 〉〉〉|
　 　 　 /　　｀ﾞヾ＼　　　 ヽ／　ヽ＼｀く´　/ ｀ｰ(/　|
　 　 　 !　　 ´⌒｀ ヽ　　／　　 　 ｀ーヲ｀〈　 　 i 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　　　　 .(,;,)
　　　　　　　　　　　　　　　　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　| |
　　　　　　　　　　　　　 , '￣|_|￣ヽ　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　ﾄ 、＿＿　,|　　　　　　　　　　　まず聞きたいのは、こいつの所有者に麻薬を売ったかどうか。
　　　　　　　　　　　　　ﾄ　　　　　 ,|　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　　　ﾄ　　　　　 ,|
　　　　　　　　　　　　　|　　　 ,, ,,,,..|、　 ,,,..
　　　　　　　　　 ,　 ,,.．ﾄ''"　　　 　　 ヽi　 ` ,
　　　　　　　 ,ｒ'''; 　　　　　　　　　　　　　 .:　j
　　　　　　 /　 .　　　　　　 ,,,,.　-ー-- ､ .i:;イ
　　　　　　/.　　　　　,,.．r''"　　　　 　 　 .i　 |
　　　　　 / .::.　　 　　　　　 　　　　　　　 i　　!
　　　 　 / .::/　 　　　　　　　　　　　　,,.rヾ､,ノ
　 　 　 〈 .::::i.　 　　　　　　.,,.．-‐ ''"　　　iﾉ

￢''￢‐ｰ-- ､
　 　 　　　　　＼
　 　 　 　　　　　ヽ
　　 ＿.rァ‐-､　　 }
｀￣　　　　　 ヽ　　}
　　　　　　　　, } 　 }
ﾆ /　,, -‐　　' /　_ j
三‐´_-rｯ‐､　 １|r│　　　　　　　ああ……そういやワシんとこの常連さんの紹介で、
7ﾞ｀｀＼￣ ´　　|.ﾄ'/　　　　　　　　若い娘にコカインを売った事があるのぅ。
| 　 　 　 　 　　|｣/　　　　　　　　　名前までは知らん。
| 　 　､ 　 　 /_ノ
￣｀ 　 ＼　/ l |_
=＝＝:>│　/ :| :＼
ﾆﾆ二´　 ／ 　 7: : :＼
　　　 _／　/　/: : : : : |:＼
￣￣　　 ∧ /: : : : : :｜: : ＼
: 　 　 　/ ::V ＿ : : : : !:.: : : : :＼
:: 　 　,-{:: 　}.'＼＼ : : ｌ ⌒ヽ: : :.i´` ‐
:　　 /　ヽ-'/ 　/｀７: : ! 　 　 ＼i 　 　 　j`ヽ
～‐/ ‐|∵/ 　/　/＼│　 　 　 　 　 ∠､: : : :＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　-‐　￣ ‐=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣‐=ﾆ二ﾆ=-　_,　-‐　￣
　　　　　　　　　　　　 / 　　　　 　　 ヽ 　　　　　　　,～'_,　-‐　￣`ｰ-----― '
　　　　　　　　　　　　/　　　 　　　　　丶　　　　_,～'_ｯ'-
　　　　　　　　　　　　|　　　　　_ノ　 （ ●）　　.厂
　　　　　　　　　　　　i　　　　　（ ●）　　!　　.⊃
　　　　　　　　　　　　 |　　 　　　　（__人_） /〉　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　 ／∧ 　　　 ,.<))／´二//⊃　　　　　　　どうせ知ってても言わないんだろう。
　　　　　　　　　／ : |　ヽ　　/ ／　 '‐､二ﾆ⊃`　　　　　　　その常連という人物についても……
　　　　　, -‐'´: : : : :l　　 丶ｌ　　　　´ヽ〉: : : : ＼　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　 ／: : : : : : : : :|　　／_/　　　 __人〉｜: : : : :|
　　 ｢ヾ: : : : : : : : : :l_／:_/ヽ. 　 /´　　 　 | : : : : :|
　　〈＼ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ｰ'〉　|＿|　｜: : : : :|
　　　!: : :ミヽ: : :／ `ｙ′.: ',ゝ､_/　　　　　l: : : : : :|
　　　! ⌒ヽ: : : :.ヾ／: :／/: : : :|　　　　　 l: : : : : :|

　　　　　　　　　 i′　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'ヽ　　　　　＼:::::::::::
　　 　 　 　 　 ,i´　　　　　　　　　　　　　　　　丿　｀'-､　　　　::i:::::::::::
　　　　　　　　,}　　　　　　　　 　 　 　 　 　,／　　　　 ｀ヽ　　:::::|::::::::::
　 　 　 　 　 l´　　　　　　　　　　　　　　,ノ 　 　 　 　 　 ヽ　::::::`i:::::::::
　 　 　 　 　 |　　　 r'''-､　 　　　.,,,,,,,／　　　　　　　　 　ﾞlﾞl　 .／''ヽ::::
　　　　　　　 `i　　 丿　　｀''''"ﾞ￣　　　　　　 !　　　　_,-丶ﾞlヽ .|::::/::::ヽ:
　　　　　　　　ﾞl　　`i　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　ｒ'"　,,、 .ヾ, i::/::〉:::::i,,,,,
　 　 　 　 　 　`l　 │　　　　　　　ヽ　　　　 l　　 /.,,／゛｀ﾞ、　ヾ,`'‐::::::|:: ｀ﾞﾞ''''＜"￣￣￣`ﾞﾞﾞﾞﾞ''''　　　　　あん？その常連の事か？
　　　　　　　　　ヽ､｀l、　　　　　　　 ＼　　　 |　/ｒ'"o　 _,/.,/ﾞ　 ﾘ::::/ﾊ::　　　 　 ｀ﾞ　　　　　　　　　　　　　シャア・アズナブルだよ。
　　　　　　　　　　 i､ヽ 、 　 　 　 　 　 '､,,、　|,″",―‐'"　″　 .i::;/::/:＼
　　 　 　 　 　 　 　 l__ヾヽ,,,,--‐'''"'''ﾆﾆｰぐ',ﾝ、 `''‐　　　　　　 iﾞl::::/:::::　ヽ　　　　ヾ ‐- ､
　　　　　　　　　　　/,,ヽ`ﾋ　 .,r‐'''"ﾞ.o,,,/／ヽ ヽ　 　 　 　 　 　.l　l':::::::　　ヽ　　　　ヽ　　 `''-、
　　　　　　　　　　　|.ヽr''''|　 ┌-- '''" 　 　 ヽ ヽ　　　　　　 　 ! .|:::::::::　　　ヽ 　 　　＼　　 　 ｀-
　　　　　　　　　　　ﾊ, ヾ　i、　`"　　　　　 　 ′｀ヽ､―=r‐-、　 │:::::::　　 　＼　 　 　＼
　　　　　　　　　　／ ﾊ､　--`l､　　　　　　 ,,ﾍ,,,__,,/´,r ''"Ｚヽ　　 .,i ::::::　　　　　＼ 　 　 ,ﾉ
　　　　　　　　　 /　 |　 `―-､ヾ'''ヽ　　　ノ 　 　,,-'シ''' '' ｯ二ー/,|　:::;;;-￢''''ｰ-､ ＼ ／
　　　　　　　　,r/ 　 .|　　　　　ﾞ'''ﾍ、ヽ　　 iﾆﾆシ'''　,, -'" 　￣ﾌｰ二l´　　　　　　`ﾞﾞﾞ'/
.　　　　　 　／/　　 │　　　　　　, ヽ　 　 ゝｭ,,, - "　　　　 ,/　.i | /　　　　　　　　 /　　 　 ,, i
　　　　　,／　　　　　 i 　　　　　　＼ `y､,,,_　　　　　　　　,ノ　　,!|ﾒ　　　　　 　 　 /　_,,,,- ' 　 i
　　　,,, ''′　　　　　　 |　　　 _,,-'''ヽ＼i　　`ﾞﾞﾞﾞ''''-､,,,,--'"　　　.| l　　　　　　　 　 "ﾞﾞ｀　　　 　 ヽ
　 .／　　　　　　　　　|　　.,ｒ'"　　　 `ヽ`く　`ヽ、　　　　　　　　/ ﾍ 　　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　/　　　　　　　　 　 / 　 /　　　　　　 ｀ヽﾐ 、　｀ヽ　　　　　 　/　 ﾊ

　　　　＿＿
　　 ／ノ　ヽ＼
　／.（○）（○）＼　　　┏　　　　　　　　　　　　　┓
　|. u.　（__人__）　|　　　　　あっさり喋った！？
.　|　　　　　　　　|　　　┗　　　　　　　　　　　　　┛
　 |　　　　　　 　|
.　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　 ヽ　　　 　/
　　　/　　　　ヽ
　　　|　　　　　|
　 　 |　 　 . 　 |



　　　　　　　　　　　 　 _
　　　　　　　 　 , -‐'¨´ ｀¨''‐-､
　　　　　 　　ｆ'"　　　　　.:.:::::::::ｊ. ‐- ､
　　　　　　-‐-ﾐｰ-､:_:_;､_;ｒｰ''ｆ´つ　　）
　　　　 （　 ｒ‐､}　へ、　　　 ,ゝ-､　≦ ､
. 　 　　 /｀ ｰノ!　 　 ヽｊ　ｌ／　　}＼ 　　ヽ、　　　　　はっはっはっ、管轄外とはいえ、
　　 　 / 　　.} {　 ,.-‐-､　 ´￣｀ ﾚ' ＼　 　｝　　　　　まかりなりにもサツ相手にあからさまなウソついたところで損するだけじゃしのう。
. 　 　/　 　 .' .ﾍ　　　＿_　 -┐ 1､ ／ 　 /　　　　　 どうせシャアはワシんとこの麻薬から手は切れんから、
　　 〈　　　ﾉ⌒ﾞﾄ､ 　 ゝ .,＿ ノ　八ﾍ　 ／　　　　　　だったら素直に喋った方が得ちゅうだけじゃわい。
　　　ヽ. 　 　　 !　＞--ｒ―‐ｒ＜ ヽ　 Y
　　　　 `ー‐ｫ .}　ﾑ-‐ｧヽ.≠.′ｆ´　 ノ
　　　　　　　 Lﾉ_ 　　く 　ヽ/ ｰ ´ ｆ´
　　　　　　　　　 了　　 　 o 　 　 |
.　 　 　　　　,.. :.::´ヽ.　 　 　 　 　 |
.　　 　　　／　　　　　　　o　　　　|
.　 　 　／　　　　 　 　 　　　　　　!
　　　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 .′

　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　 （ ●）（●）　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　麻薬から手は切れない……？
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　一体どういう事だろうか。
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ
　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))



￢''￢‐ｰ-- ､
　 　 　　　　　＼
　 　 　 　　　　　ヽ
　　 ＿.rァ‐-､　　 }
｀￣　　　　　 ヽ　　}
　　　　　　　　, } 　 }
ﾆ /　,, -‐　　' /　_ j
三‐´_-rｯ‐､　 １|r│　　　　　　それ以上は自分で調べるんじゃな。
7ﾞ｀｀＼￣ ´　　|.ﾄ'/　　　　　　　ワシにはよ～く分かるがの。
| 　 　 　 　 　　|｣/　　　　　　　　……というより、同じ理由で麻薬に手を出し、
| 　 　､ 　 　 /_ノ　　　　　　　　　そして手放せない人間は以外に多いんじゃよ。
￣｀ 　 ＼　/ l |_
=＝＝:>│　/ :| :＼
ﾆﾆ二´　 ／ 　 7: : :＼
　　　 _／　/　/: : : : : |:＼
￣￣　　 ∧ /: : : : : :｜: : ＼
: 　 　 　/ ::V ＿ : : : : !:.: : : : :＼
:: 　 　,-{:: 　}.'＼＼ : : ｌ ⌒ヽ: : :.i´` ‐
:　　 /　ヽ-'/ 　/｀７: : ! 　 　 ＼i 　 　 　j`ヽ
～‐/ ‐|∵/ 　/　/＼│　 　 　 　 　 ∠､: : : :＼

　　　　　　　 ,!　 l　　　　　　 ｀`ー '' ´ 　 　 　 　 l　　 }
　　　　　　　 }　　l　　　　ヽ　　　 i　　./ 　 　 　 　l　　{
　　　　　　　 }　　}　　　　　ヽ　　 !　 /　　　　　　 {. 　,'
　 　 　 　 　 ,ゝ　i　　　　 　 ',　　　 ,　　　　　　　 i　, ‐､
　　　　　　 〈 ｀ヽ.!　　 -- ､_　＼　〈　　_　-＝　　.l/　 ,'
　　　　　　　 i ﾍ',l　_ ''`＝・-`, ,ゞ=` ´＝・ﾆ´｀　　l/} .l　　　　　その理由が何なのかはワシが喋る義理は無い。
　　　　　　　 l　!ﾄ!　 ｀　ー　´ .i　　 `　 　 　 ´　　llｨ　!　　　　　そんなもん、ワシにゃあ直接関係無い事じゃからのう。
　　　　　　　 ヽ､ ', 　 　　　　　l 　 　 　 　 　　　 ,ｲ　/
　　　　　　　　　!　i､ 　 　 　 　l 　 　ヽ　　　　　/ ! /
　　　　　　　　　 ヽl ヽ 　 　　 ' ヽ 　'　 `　 、　　 l´
　　　　　　　　　 　 i　　, 　, -_-- --―_-､ ヽ　　l
　　　　　　　　　　　l. 　{　 `ｰ '' ￣￣￣ ´　/　,ｲ ､
　　　　　　　　　　,　lヽ、 　　 ´ ￣ ￣ ´　　／ l:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　 ／:.:.:.!　 `丶、 　 　 　 　 ／ 　 !:.:.:.:}:.:l
.　　　 　 　 　/:.:.:l:.:.:,l　　　　 `ー ｰ―‐'　　 　.l、:./:.:.l



　　　 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●
.　　　　　　　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 　 　　 |,　 　　 　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　……いや、そこまで喋ってもらう必要は無い。
　　　　　　 　　 │ 　　　　 　　 ｝　　　　　　　　　シャアの経歴を思い出し、俺にも手放せない理由が想像ついた。
　　　　　 　　　　 ヽ､　　　 　　ｿ　　　　　　　　　　しかしまあ、あのシャアが麻薬漬けだったとはな……。
　　　　　　　 　 ｲ斗┴r┐｀ .;　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　／￣`ーゞ､　 /　|__ 〈ー─r､
　　　/　　　　　＼ ∨＼ 　|,ベ._ /　|
　　 ｛　　　 . : : : . ヽ＞ｰ＼[￣{ 〉＼|､_
　　　| 　 　 　　 ｀丶}＼　 __＼_]~∨'＼｀ヽ
　　　:|　　　._　　　　＼_}/r‐-}＼　ﾞ,`''く l　ﾞ,
　　　 ﾄ､: :./ ／￣｀` ぐ└f'二）::{　 ',　 | !,ゞ┐
　　　 `､∨ ´　,.､-''"~￣}_｛‐''く:::{_　 ', _|_|_,rｰ'､_
　　　　 }｛　／　_､-'''"~￣{_＼;;;;;ｊ;＞＜;:::::＼:::ﾍ}＼
　　 　 　}∨: ／　　_､-''ﾞ~￣￣　　　　　＼::::},之_　ヽ
　　 　 　 〉∨ 　 ／　　 　 　　　　　　,.､イ;;ノ_ 　 ｀ヽ}
　　　　　{:　＼,/＼　　-‐　'"　　　／｀￣　　　 　　:.:｝

￢''￢‐ｰ-- ､
　 　 　　　　　＼
　 　 　 　　　　　ヽ
　　 ＿.rァ‐-､　　 }
｀￣　　　　　 ヽ　　}
　　　　　　　　, } 　 }
ﾆ /　,, -‐　　' /　_ j　　　　　ところであんた……アカギの旦那から、サラ・水銀燈・ローゼンの事を調べてるとも聞いた。
三‐´_-rｯ‐､　 １|r│　　　　　その事について、一つだけ教えといてやるよ。
7ﾞ｀｀＼￣ ´　　|.ﾄ'/
| 　 　 　 　 　　|｣/　　　　　　旦那の知人に渡す土産話がさっきの麻薬の話だけっちゅうのは寂しすぎるからな……。
| 　 　､ 　 　 /_ノ
￣｀ 　 ＼　/ l |_
=＝＝:>│　/ :| :＼
ﾆﾆ二´　 ／ 　 7: : :＼
　　　 _／　/　/: : : : : |:＼
￣￣　　 ∧ /: : : : : :｜: : ＼
: 　 　 　/ ::V ＿ : : : : !:.: : : : :＼
:: 　 　,-{:: 　}.'＼＼ : : ｌ ⌒ヽ: : :.i´` ‐
:　　 /　ヽ-'/ 　/｀７: : ! 　 　 ＼i 　 　 　j`ヽ
～‐/ ‐|∵/ 　/　/＼│　 　 　 　 　 ∠､: : : :＼








.

　　　　　　　　　 i′　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'ヽ　　　　　＼:::::::::::
　　 　 　 　 　 ,i´　　　　　　　　　　　　　　　　丿　｀'-､　　　　::i:::::::::::
　　　　　　　　,}　　　　　　　　 　 　 　 　 　,／　　　　 ｀ヽ　　:::::|::::::::::
　 　 　 　 　 l´　　　　　　　　　　　　　　,ノ 　 　 　 　 　 ヽ　::::::`i:::::::::　　　　　　　　　実はの、ブロードウェイのある店で、
　 　 　 　 　 |　　　 r'''-､　 　　　.,,,,,,,／　　　　　　　　 　ﾞlﾞl　 .／''ヽ::::　　　　　　　　　裏の商売としてポーカー賭博が行われてるんじゃ。
　　　　　　　 `i　　 丿　　｀''''"ﾞ￣　　　　　　 !　　　　_,-丶ﾞlヽ .|::::/::::ヽ:
　　　　　　　　ﾞl　　`i　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　ｒ'"　,,、 .ヾ, i::/::〉:::::i,,,,,
　 　 　 　 　 　`l　 │　　　　　　　ヽ　　　　 l　　 /.,,／゛｀ﾞ、　ヾ,`'‐::::::|:: ｀ﾞﾞ''''＜"￣￣￣`ﾞﾞﾞﾞﾞ''''
　　　　　　　　　ヽ､｀l、　　　　　　　 ＼　　　 |　/ｒ'"o　 _,/.,/ﾞ　 ﾘ::::/ﾊ::　　　 　 ｀ﾞ
　　　　　　　　　　 i､ヽ 、 　 　 　 　 　 '､,,、　|,″",―‐'"　″　 .i::;/::/:＼
　　 　 　 　 　 　 　 l__ヾヽ,,,,--‐'''"'''ﾆﾆｰぐ',ﾝ、 `''‐　　　　　　 iﾞl::::/:::::　ヽ　　　　ヾ ‐- ､
　　　　　　　　　　　/,,ヽ`ﾋ　 .,r‐'''"ﾞ.o,,,/／ヽ ヽ　 　 　 　 　 　.l　l':::::::　　ヽ　　　　ヽ　　 `''-、
　　　　　　　　　　　|.ヽr''''|　 ┌-- '''" 　 　 ヽ ヽ　　　　　　 　 ! .|:::::::::　　　ヽ 　 　　＼　　 　 ｀-
　　　　　　　　　　　ﾊ, ヾ　i、　`"　　　　　 　 ′｀ヽ､―=r‐-、　 │:::::::　　 　＼　 　 　＼
　　　　　　　　　　／ ﾊ､　--`l､　　　　　　 ,,ﾍ,,,__,,/´,r ''"Ｚヽ　　 .,i ::::::　　　　　＼ 　 　 ,ﾉ
　　　　　　　　　 /　 |　 `―-､ヾ'''ヽ　　　ノ 　 　,,-'シ''' '' ｯ二ー/,|　:::;;;-￢''''ｰ-､ ＼ ／
　　　　　　　　,r/ 　 .|　　　　　ﾞ'''ﾍ、ヽ　　 iﾆﾆシ'''　,, -'" 　￣ﾌｰ二l´　　　　　　`ﾞﾞﾞ'/
.　　　　　 　／/　　 │　　　　　　, ヽ　 　 ゝｭ,,, - "　　　　 ,/　.i | /　　　　　　　　 /　　 　 ,, i
　　　　　,／　　　　　 i 　　　　　　＼ `y､,,,_　　　　　　　　,ノ　　,!|ﾒ　　　　　 　 　 /　_,,,,- ' 　 i
　　　,,, ''′　　　　　　 |　　　 _,,-'''ヽ＼i　　`ﾞﾞﾞﾞ''''-､,,,,--'"　　　.| l　　　　　　　 　 "ﾞﾞ｀　　　 　 ヽ
　 .／　　　　　　　　　|　　.,ｒ'"　　　 `ヽ`く　`ヽ、　　　　　　　　/ ﾍ 　　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　/　　　　　　　　 　 / 　 /　　　　　　 ｀ヽﾐ 、　｀ヽ　　　　　 　/　 ﾊ

￢''￢‐ｰ-- ､
　 　 　　　　　＼
　 　 　 　　　　　ヽ
　　 ＿.rァ‐-､　　 }
｀￣　　　　　 ヽ　　}
　　　　　　　　, } 　 }
ﾆ /　,, -‐　　' /　_ j　　　　　　サラっちゅうのは、その事を知ってたんじゃないのか？
三‐´_-rｯ‐､　 １|r│　　　　　　自殺に見せかけて消すっちゅうのはこっちの世界じゃよくある話じゃけえの。
7ﾞ｀｀＼￣ ´　　|.ﾄ'/　　　　　　　ククク…………
| 　 　 　 　 　　|｣/
| 　 　､ 　 　 /_ノ
￣｀ 　 ＼　/ l |_
￣￣￣ノ |　/ :| :＼
ﾆﾆ二´　 ／ 　 7: : :＼
　　　 _／　/　/: : : : : |:＼
￣￣　　 ∧ /: : : : : :｜: : ＼
: 　 　 　/ ::V ＿ : : : : !:.: : : : :＼
:: 　 　,-{:: 　}.'＼＼ : : ｌ ⌒ヽ: : :.i´` ‐
:　　 /　ヽ-'/ 　/｀７: : ! 　 　 ＼i 　 　 　j`ヽ
～‐/ ‐|∵/ 　/　/＼│　 　 　 　 　 ∠､: : : :＼



／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　ノ
/　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　_,,,,..,,_　　　　　　　そ, イ
　　　　　　　　　 ,. -''"´　 　 ｀ﾞ''-､　　　　　　　.
　　　　　　　　,."　　　　　　　　　 ｀ヽ.　 ヽ＼　　.
　　　　　　　/　　　　　　　　　　　 　 ｀、 　Y､
　　　　　　 ,'　　　　　　　 　 　 　 　 　 i.　　| 〉
　　　　　　 !　　　　　　　●　　 　　　　l　　i　　 　 　 　 ／.:.:.:.:. . . . .　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　i.　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.. . . .　　　　　　土産どころの話じゃない。
　　　　　　 丶　　　　　　　　　　　　　/　　j　　　　　　{.:.:.:.:.:.:.. . . :　　　　　　 この男、とんでもない爆弾を寄越しやがった！
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　 ,.'　 　 ﾊ　　　　 　 i.:.:.:.:.:.. . . .　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　 ｀'-､_　　　　　　_,.-'´　　ノ　　.　　 　　 i.:.:.:.:.:.:.:. . .
　　　　　　/ 　 　 　｀ﾞ''ｰ-‐'''"´　　　イ　　　　　　　　　V.:.:.:.:.:. . .
　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ.:.:.. . .
.　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　 ! 　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,
　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:.:.:. .
　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　／ i.:.:.:.. . .
　　　　　 　 　 ｀ー― ― ――――′　 ゝ.:.:.. . . . .

　　　　　　　/;;;;;;／::　　　　　　　　.＼　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　.＼;;;;;;;
　　　　　　　;;;;;;;ti　　　　　　..　　　　　＼　　　　　　　　　　.／　　　..　　　　　　　 :::》;;;;;;
　　　　　　　;;;;;;;;{::　　　　　 :::..　　.ヽ,　　!　　　　　　　　　i´　 .i' ..::'　....::::　　　　..:::|!;;;;;;;
　　　　　　　ヽノﾞ|::　　　　　　':::!　　 }::.　 |　 ﾉ|!i　　 .i!'､　|　 ..:}:　::!´::::_;;:　　i　　.:::| ＼;
　　　　　　　　　 .|:::　.:、　 :ヽ,. .'　　 !:::　,,.}'ﾞ::;|!i-ｫ　.i|;:｀ｿ,, .;;;|　 :::::::/::'　 _,,!.　..:::::|
　　　　　　　　　　|:::　;;_｀ヽ:::ヾ;:　　　.}､.　,,＼|!i:;;|--.!i|/´　::::|　　::::/::....:´ ノ´:::::::::|
　　　　　　　　　　|::::... ':＼::::::::ヽ::.　.. }t;､::.ゝ､)j:;;|::::r´_,,..:::ﾉi!.._...:::/:::::::／:::::_;;;:::丿
　　　　　　　　　　＼-､;::::::＼::::::＼´::::..}､|｀ー'´::;|::::｀ー‐f´!´:::｀:ﾉ:::::／::::／::::／
　　　　　　　　　　　.＼:＼::::::＼:::::＼::::::_,};::::;|!::::;|:::::::!i|;:::|;::::::::／:: ノ:::::／::::／
　　　　　　　　　　　　 ＼:::ヽー｀‐´´｀‐´::::::::|!::::;|::::::::!|;:::｀ー-'-:´｀ﾞﾞﾞﾞﾞ:_,,r'ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　ﾞヽ,__|;:::::::::;;;;;;;:::::::::|!i::::;|::::::::;i|::::::::;;;;;;;::::::::::;|
　　　　　　　　　　　　　　　　.|::::::::::::;;;;::::::::ノﾉ:::::;|:::::::ヾ;､:::::::::;;::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 .|:::::::::::::::::::::／ｿ::::_;;」::::::::::ヾﾐｪ､::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　.|＿＿,,,,r派〆ー''ﾞ;;;|:::::::::::::::::::｀≧≡､＿＿,|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ三三三≡≡≡≡!≡≡≡≡≡≡三三／
┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　「ブロードウェイのある店」などと具体的な名前は伏せているが、
　　水銀燈の死と絡めるのであれば、それはもう場所はあそこしか有り得ない……！
┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　/ 　 ＼
.　　　　　　　 /　 　 　 ＼
.　　　　 　 ,　/　Ｍ 　　　 ＼
　　　　 　 ｆ}Y　　　＆　　　 /
　　　　　 ,' /　　　　　Ｍ　 /
,　_ 　 　 ,' /　　　　 　 　 /　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
ヽ、丶　/ /　　　　　　　 /　　　　　　　そして俺は、ここに来てようやく
　 ヽ　Y　/　　 ,.-、　　 ,/　　　　　　　 水銀燈が送ってきたこのカードの意味を理解した。
　　 ! /　/__,／　 ,i、　 ,/　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.　　∨　,／ 　 ／　.i　,/
.　　/ ｒ'　 _,.-´ 　 _ﾚ.i,/
.　　＼!　 !　 -‐ '´ 　 ,
　　　 ＼ヽ 〈　〈　｀Y-
　　　　 ＼　　 　 　 'ヽ
　　　　　　＼　　　　　
　　　　　　　 {ヽ.　　　






　　　　　　　　 　 　 　 ￣　　 ､
　 　 　 　 　 　 ´　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　 　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 ノヾ
　　　　'　　　　　　　　　　　　ー ´　　ヽ
　　　 l　　　　　　　　　　　　　　/ .,.....､ヽ
.　　　l　　　　　　　　　　　　　　l　{::::::}　l
.　 　 l　　　　　　　　　　　　　　冫.ー　く　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　ﾉ!　　　　　　そう思うと、いたたまれない気持ちになった。
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー‐ f ｒ'　　　　　　それはつまり、できる夫もどっぷりとハマっているだろう事を
　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ'　　　　　　　知ったのだから……
　　　!　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
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　　　　　　　ｉ　　|l　「￣￣ l　!　　　　.ｉｌ `|　|.こ'|　　|ｌ　|┌────────────┐| 　 | 　 |＼:. :.┃│.　仙一のオフィス　.│┃
　 　 　 /〉 . |　　|ｌ　L　＿ 」 .|　 　 　 |i . ｌ　| lil |　　|ｉ　|│～～～　　 OO→ノ⌒v´｀ー‐ │| 　 | 　 | 　l　.┃└────────┘┃
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　 　 〈//i|　.|　　|ｌ　　　　　 「| 　 　　 ｌ　 |　,.二、 　.￣|│「ﾟ　ﾟ」同　.ＸＸ→ﾉ_ノ＿,.-‐' ´ . │| 　 | 　 |　 l　 |　　　 : .: .:.:.:. :. .
　　　 li.!/l　 ! 　 |ｌ　　　　　 l_|　 　 　 | 　|　|,ｪｮ'!　..　　|└────────────┘| 　 |. .: .:＼l　 |　　　: .: . :.:.:. :. .:
　　　 iｌ　 ゝ　　. |l 　 　 　 　 | 　 　 　|　 |　lli'tl:|　　　　￣￣「| ￣￣￣￣ ￣ ￣￣「|￣ ￣ .:..:.::|: .: . :.: .＼|　　　 : ..: .: .:. . :.
　　　 l!v´ 　ｌ ,､--､　　　　　 | 　 　 　ｌ　 |　l,lLl.|　　　　　　　|.|================|.|　　.: .:.:.:.:.::|. :. :. . :.: . :. 　 　 |＼: .: .:. :. .
　　　く>　　 |_l ￣ l＿ ＿＿_.|＿ ＿_ _＼|　 ￣　　　 　 　　 .|;|　　　　 　 　 　 　... ..|;| :. :._:._.:.:_.:_|: .: .: .: .: : .: 　 　 |　 l＼ :.. .:
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　＜ｌ　 /　　　　　　　　 /_､y'＿＿＿＿＿||l|l|i|l|||＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ､　　　　　　　　　　　　　 :..ﾞ､ :. :. . :. :. :. :. .:＼|
　 l> . /　　　　　　　　 /　i､,l ﾟ､,`,.　<>>　 ||l|i|l|l||| 「「「「 」 ,.;`,　　　[o]~　　 ﾞ ､　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､ :. :. : .: .: .:. :. :. .
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　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ノ　ヽ､＼
　　　　　　　　　. |　　 （●）（●）|　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　. |　　　（＿人_）│　　　　　　　俺はひとまずポーカー賭博の事は置いておき、
　　　　　　　　　　| 　 　 ｀ ⌒´　 |　　　　　　　 金糸雀事件の捜査を進める事にした。
　　　　　　　　　　 | 　 　 　 　 　 |　　　　　　　 まずはシャアと麻薬の関係の裏を取るため、
　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　　/　　　　　　　　シャアを良く知る仙一のところへ訪れた。
　　　　　　　 　 　 ∧...__　　 ヽ/／＞　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　／　 ､i i!「Tiｧ￢ﾄ､__
　　　　　　　 ／｜　　〉￣¨¨ﾃァﾍ ＼｀.¨　､
　　　　　, ィ´､ｰ┴一'　'.ヽ　f'´,,ィ'ﾍｰ｀ ´|一' .
　　　／　　'.　＼　　　　 '. ヽ!'´ ,,ィ'ﾍ　　.!　　 ＼
　　 l　　　　 '. 　 ＼　　　 '.　ヾ'´　,,ｨ'.　｜　　　 .i
　　,'　　 　 　 V　　 ＼　　 '.､　ヾ'´ } '. ｜i!　　　 i
　　l　　　　　　! 　 　 | ＼ 　 '.｀　､Y／! |　|　　　 |



　　　　　　　　─────
　　　　　　／　　　　　》 》　ﾉヽ
　　　　 ／　　───'　’ ’　 ´
　　　　 |＼＼!.　　 　 　 　 　 |ヽ
　　　　 |ヾ＼j.　,. -　 　 .　-　| ﾉ
　　 f⌒ ＼ /　　　o　　/　o　| |
　　 ヽ 　　'　 　 　 　 　 ヽ　　|/　　　　おや、あんたかいな。
　　　|　　,.l 　 　 　 r.、 　 ）　.!　　　　　もしかして、モデルになるっちゅうあの話、引き受けてくれるんか？
　 　 ｀ｰ'´ |　 　 、 ´ ｀ー´,　 .!
　　　　　　|.　 　 ｀ ￣ ￣ ’　/
　　　　　　|　　　　 ￣ ￣　 /
　 　 　　 ﾉ　　ヽ＿＿＿ イ

　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　　　　　　　だからモデルになるつもりは毛頭無い。
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　　　　　　　俺は仙一の言葉を無視し、
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　　　　　　　シャアと麻薬の関係を突き付けた。
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　_　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,＿,ｉ　　　　　y,ｿﾄ,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/r-'"j　　／ ／　ｉｉ,　`ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 ,,／'/__.L、　　　　／ヾ、"ｉ　　　`ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／　 /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ"　ヽ、 ｉ　　　　 `、'ｉ　　 ｉヽ、
　　　　　　　　　_,） ヽ　"　　　ﾈﾒ、_ｉｉ"~　　　　　　　　＿Yrｉ　　　ｌ, ヽ、
　　　　　　　 _,,,>t 、ヾ、　　　　ゞ;;/　　　　　　　　　／　 ,￢　　　 V⌒ｌ
　　　　　　 ,y`;,,__　　 ,ｉ　　　　 /ｉｉ'　　　　　　　　　／　r-／|　　　　ｌ　ｌ
　　　　_／^,,,　　ヘ　　ｌ　　　 /ｉｉｌ　　　　　　　　／　 ｌ"v'　ｙ　　　　 }　 ｌ
　v=4⌒ヽ、　j　　--,,,ｉf　　　/ｉｉｉ|　　　　　　　,,　　〈-ﾍ_,、 <、　　　 /　 ｉ|






　　　,ノ.7ﾞ￣￣＼
　　/.,-┴‐-く/⌒.',
　　|/　　　　 /　　.|
. 　 {''"、""''　ヽ.／ヽ　　　　　　あんた……その事、どこで知ったんや？
　　/ﾞﾟｿ _ﾞﾟ´ 　 l」 .i /　　　　　　頼むから、その件は内緒にしといてくれんか……。
　　| 〈_,.-'ヽ　,　 'ﾉ.}
　　|（r==￢.）u　|ｧ'ﾞ
　　.＼￣´ __／.|
　　　 .｀|￣　 ／＼

163 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/15 23:55:31 ID:z9D4pgWm 警察にナイショにしといてもないよな

　　　 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●
.　　　　　　　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 　 　　 |,　 　　 　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　ならばもう少しシャアの事を詳しく聞きたい。
　　　　　　 　　 │ 　　　　 　　 ｝　　　　　　　　　 俺はシャアの事について、あまりに知らなさすぎるし、
　　　　　 　　　　 ヽ､　　　 　　ｿ　　　　　　　　　　当の本人もロクな事を喋らない。
　　　　　　　 　 ｲ斗┴r┐｀ .;　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　／￣`ーゞ､　 /　|__ 〈ー─r､
　　　/　　　　　＼ ∨＼ 　|,ベ._ /　|
　　 ｛　　　 . : : : . ヽ＞ｰ＼[￣{ 〉＼|､_
　　　| 　 　 　　 ｀丶}＼　 __＼_]~∨'＼｀ヽ
　　　:|　　　._　　　　＼_}/r‐-}＼　ﾞ,`''く l　ﾞ,
　　　 ﾄ､: :./ ／￣｀` ぐ└f'二）::{　 ',　 | !,ゞ┐
　　　 `､∨ ´　,.､-''"~￣}_｛‐''く:::{_　 ', _|_|_,rｰ'､_
　　　　 }｛　／　_､-'''"~￣{_＼;;;;;ｊ;＞＜;:::::＼:::ﾍ}＼
　　 　 　}∨: ／　　_､-''ﾞ~￣￣　　　　　＼::::},之_　ヽ
　　 　 　 〉∨ 　 ／　　 　 　　　　　　,.､イ;;ノ_ 　 ｀ヽ}
　　　　　{:　＼,/＼　　-‐　'"　　　／｀￣　　　 　　:.:｝



　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　／＿_.）)ﾉヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）
　　　　　　　　　　　　　　 （＾'ﾐ/.´・ .〈・ ﾘ　　　　　　　　　　……ベトナムから戻って、この業界に入った頃には、
　　　　　　　　　　　　　　　.しi 　　r､_） |　　　　　　　　　　　あいつは既に麻薬に手を出していた。
　　　　　　　　　　　,--ｰー　 |　 `ﾆﾆ' / ｰ-､_
　　　　　　　　　　/　　　／i/ ｀'`ｰ―i´　｜　`ｰ､_　　　　　　それだけやない、あいつは気に入った女優を見つけては、
　　　　　　　　　/　　　　/　 lｌヽ／￣/　　｜　　　l　　　　　　とっかえひっかえ手を出しておった。
　　　　　　　　／　　Y　L　　|,) ∧ﾉ↑　　,>　ｨ　　|　　　　　　時には付き合った女にも麻薬を勧めたりな……。
　　　　　　／　　　　｜ヽ　　|,バ　　|　　７　/　　｜
　　　　　/　　　　　.イ|　|　　|rA,|　/　　/　/　　　|
　　　　/　　　　 　/　|　 |　 |gca|　|　 /　/|　　　 )
　　　/　　　　　／　/　　|　.|aAi|　|　/　//　　　 l
　　　ﾚｰ-､_　/￣`__-､__,l　Ａec.|　| /　/(　　　　 |
　　fｸ´"''ﾉ_Ｖ　　　　`＼ﾉノavkj￣ﾚ ノ ﾉ　　　　 ﾉ
　 /　,､ i　 ＼　　　　　　＼_,ﾆｺ∠､,≦　　　　,イ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　,＿＿__、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .（、 　　　,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.T====彳
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.爪川j刈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾑ≧=≦ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ ｀￣￣´ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|｀　─　 -　─　´ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ.　　　　　　　　 ,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ　 ──　 '´

　 ┌──┐
┌┤仙一├──────────────────────────────┐
│└──┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .｜
│　　あいつ、付き合った女には必ず同じ香水をプレゼントしてたんや。　　　　　　　　｜
│　　一般人にはそうそう手が出ない、最高級の香水をな。　　　　　　　　　　　　　　　.｜
│　　……あいつ、その香水が原因でハマーンとアネモネが険悪になってんの、 　 　 .|
｜　　分かってんのやろか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .｜
└──────────────────────────────────┘

　　 　　　＿＿__
　　　　／＿_.）)ﾉヽ
　　　 .|ミ.l　_ﾉ 、_i.）
　　 （＾'ﾐ/.´・ .〈・ ﾘ　　　　　　　あいつがこんなムチャクチャな事しても許されるのは、
　　　.しi 　　r､_） |　　　　　　　　結局のところシャアがそれだけ有能な人間だからや。
　　　　 |　 (ﾆﾆ' /
　　　　ﾉ　`ｰ―i´　　　　　　　　今やシャアがプロデュースするっちゅうだけで金になるからな。
　_, ‐'´　 ＼　 /　`ｰ､_
/ '￣｀Y´￣｀Y´￣｀レ⌒ヽ
{　､　 ﾉ､　 　 |　　_,,ﾑ,_　ﾉl
'い　ヾ`ー～'´￣__っ八　ﾉ
　ヽ､　　 ー　／　ー　　〉
　　|｀ヽ-‐'´￣｀冖-┬ｲ



　　　　　　 ／￣￣￣￣￣ ￣ヽ
　　　　　／　　　　　　　〉　〉　/　＼
　　　　/　　　　＿＿＿　/　/／　　/
　　　　|ミ;._　　|　　　　　　　　　　 　ヽ
　　　　|ミ;._ 　.|　　　 　ノ　　、　　|　ﾉ
　 .--、|ﾐ　　 /　　- ￣　　　　￣ |　|
　 {　　ヾミ,　/　　 -=・＝　/=・＝ | |
　 ヽ. 　　ヾ/　　 　 　 　 　ヽ 　　　/　　　　　今度の舞台「エンジェル」のオーディションにしたって、
　　 |　　　　　　　　　　 　 　 ヽ.　　!　　　　　　主役を掴む為に、平然とライバルを陥れる輩がいてもおかしくなかったわ。
　　　＿, ｲ 　 　 　 　 ｒﾍ　　　ﾉ　　|
　　　　　　　　　 　　　　 ｀ー '　　 /　　　　　……事実、最初に主役が決まった娘が自殺したと知った時は、
　　　　　　|　　　　 （ ￣　￣ ´ 　/　　　　　　アネモネが何かやらかしたんちゃうかとも疑ったくらいや。
　　　　　　|　　　　　 ￣　￣　　/
　　　　　 / 　 　ヽ＿_ _＿＿ y
. 　　　　 /　　　 　 　 　 　 　 .|








.

┏━━━━━━━━━━┓
┃┌────────┐┃　　　　　.:;,　　　　　ﾄ　　　　　　　　　　　　＼|‐
┃│ やる夫の 事務所 .│┃￣ﾞﾞ／ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾞﾞ／|　 ||￣￣￣￣￣||
┃└────────┘┃二||二二二二二二二二二二||　 |　 ||￣￣￣￣￣||
┗━━━━━━━━━━┛ｌｌｌｌ||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ||　 |　 || ／／　...::::　||
　 　 | ||====================||====================||　 |;# ||＿＿＿＿＿||
　 　 | ||[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[||　 |　 ||0────‐||
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　 ／ﾞ ||二二二二二二二二二二||二二二二二二二二二二||／　 .￣￣￣￣￣￣
￣／|
／ 　|　　　　　　　,,彡ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ,,彡
　 ／　　　　　　,,彡　　　＿／￣／|　　,,彡　　　　　　　 rｪｪｪ、　　　 　 .rｪｪｪ、
／　　　　　　,,彡　ﾞ"ﾞ ／／　 ／　｜,,彡　　　　　　＿＿||_||_||＿＿＿＿||_||_||＿＿
　　　　 　 ,,彡　 　 ／／　 ／　　..::|'"　　　　　　／　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／|
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. 　　,,彡　　　／ ./￣￣|　　　／　 　 　 　 ／＿||_||_||＿＿＿＿||_||

　　　　＿＿
　　 ／ノ　ヽ＼
　／.（○）（○）＼　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　|. u.　（__人__）　|　　　　　　　……金糸雀事件を追っていたつもりだったんだが、
.　|　　　　　　　　|　　　　　　　気付けば薔薇水晶自殺事件に絡みそうな情報を掴んでしまった。
　 |　　　　　　 　|　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
.　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　 ヽ　　　 　/
　　　/　　　　ヽ
　　　|　　　　　|
　 　 |　 　 . 　 |



　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　まあ考えてみれば、金糸雀、薔薇水晶、アネモネの３人が、
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　　　　同じオーディションで主役を争ってたんだから、
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　　何かしらあったとしてもおかしくないお。
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　_ノ　ヽ､_.＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　金糸雀の部屋で見つけたっていうその香水だけど、
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　かなり珍しい代物だから、ちょっと調べればすぐに足がついたお。
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　シャアがよくそれを買っては女性にプレゼントしていた事。
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／






　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／: : :　　 　 　 　 　　 ＼
　　 　 　　／: : : :　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 ／: : : : : :　　　　　　　　　　 　 　＼
　　　 / : : : : : : :　.. 　　 　　　　　　 　　　　＼
　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　 　　 　 l　　　　　……予想はしてたけど、秘書のハマーンや、あのアネモネって女優にも、
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |　　　　　同じ香水をその場で買ってプレゼントしてたらしいお。
　　　 |: : : : :　 ´"''"　 　　 　 　"''"´ 　　 　　 l　　　　　二人で一緒に買いに来た所を見た人がいたんだお。
　　 .　＼ : : : : . .（　　 　 j 　　　 ）　 　　 　／
　　　　　 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　 ／
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　＼

　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　確かアネモネはシャアに惚れていたんだったな。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　惚れた男のプロデュースする演目、しかもそれの主役を張るという事は、
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　　 自身の将来に大きなプラスになる。
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　　……他人を蹴落としてでも主役の座を掴み取りたいのは当然の話だ。
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



　　　　　 　 　 　 　 ‐――――‐‐ ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ＼
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ
　　　　　 |　　二二二二 三 二二二二　 　 ｉ　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 | 　 ― ― ― ＝＝ ― ― ― ‐　 |　　　　　　あのアネモネって女にも、
　　　　　 l　　 _＿＿ ノ　　 　 ^ー―－　　　|　　　　　　ひとつ詳しい話を聞いてみる必要があるだろ。
　 　 　 　 l 　 / 　 　 ヾ≧=≦Ｙ　　　 ヽ　　 l　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　!　 |　{:::::::}　| }llllllll{ |　{::::::}　|　　 l
　　　　　　l. 　ヽ　,　　彡!!!!!!ゞﾐ､　 　 /　　 '
　　　 　 　 ',　　 /　　　　|　　　 ヽ　　　　/
　　　　　　　ヽ　 ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　 ｀ ー―― ´　　 　∧__
　　　　　　　　　＼　　　　　 　 　 　 ／ / 〉::｀丶、
　　　　　　　　　／＼　　 　 　 　 ／ 　/ /::::::::::::::丶、
　　　　　　　 ／:::::l　　ー――‐ ´　 ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _
　　　　　-‐::::::::::::::l　　　　　　　　／　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　.┃┌───────────┐┃
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　.┃│ オレンジ・ダンススタジオ .│┃
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　　　　　　　　　 　 　 　 ,　　──- 　 _
　　　　　　　　　　　　／　　　 ￣二 ＞ミ＼
　　　　　　 　 　 　 〃　／　r､　 ／　　　＞ヽ
　　　　　　　　 　 / 　 / 　　'ﾍ∨　 ／　　 ∠ ヽ
　　　　　　　　　/　　/ 　　/　∧Ｖ　　　, く ､ ＼ヽ
　　　　　 　 　 //　 l|　　 ,′/ ,ﾊr-､／　　 ＼ 、 ﾊ
　　　　　　　　rヘ　l |　　l| 　 /　 ゞ″ 　 　 　 ヾ l |l
.　　　　　　　 l｀ト､＼| 　 l|　 ,' ／　　　　　　　　　V!|
　　　　　　　 |　i孑ﾍﾐｰ ､｣ ／　　　　 　 　 　 　 _ j小、
　　　　　　　l|　| ｢ヽ | ｀ Tj辷_　‐_一　　 　‐_二、ﾊ彳ﾍ、　　　　　　　　 　 ／二ニ￢､　　　　あら、また貴方なの？
　　 　 　 　 ｌ 　| | {　|　 `iﾍ マ_',ヘ` 　 　 ,ｲｱ 〃ﾊ! |　 ヽ　　　　　　　　〃　　　　 ＼ l　　　　今は初日に向けての稽古で忙しいんだから、
　　　　　　 ｌ　　| ﾄ辷|　　|　 ｀　　　　　　{ ＾´ 　 ′| !　　 ヽ　　　　　　〈 {　　　　　　 jﾘ　　　　手短にお願いね。
.　　　　 　 |　　 ､|　｀|　 ｜　　　　　　　　/　　 ∧　!|　　　　＼　　　　　ヾ＝一　　／
　　　　　　|　　　i、　'! 　 |　　　　　　　　′　 ∧ ヽ.ｌ|､　　　　　ヽ ＿_　.... 　-－／
　　　　 　 |　　　lﾊ　 ,　　|｀ヽ､　　-ｰ='ｱ　 ／l　 ヽ ｌ| ヾ､　　　　　　─…　￣
.　　 　 　 l|　 　 |小　i　　| 　　｀　- ､ 　〃 |!　 l　　！　　ヾ､　　　　 ＼
　　　　　 !l　 　 |　iﾊ |　　|　　　　　　｢ﾄ､　 |ﾊ　 l 　 |　＼　　 ､　　＼　 ＼
　　　　　l！　　|　 |〈 |　　ト-─一…く　}r￢T￣￣｀ﾄ､ 　＼ 　ヽ　 　 ＼　 ＼
　　　　｜ !　　j　　レﾍ　　|　　 　 ＿_jﾚ'ﾍ 　 |　　　 |　〉　 　＼　ヽ　　　＼　 ＼
　 　 　 |　| _r' ￣ {　　 ヽ　|￣￣　　 _／ |　　|　　　 l∧ 　 　 　＼ヽ　　　　ヽ　　＼



　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　r´ ´＼　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　 (　　　　＼ 　　A　N　G　E　L　　 ＼　　　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　 　 ＼　　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　…………俺は黙って、一冊の台本を出した。
　　　　　 ＼ 　　 　＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　 　 ＼　 　　 ＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　 　 　 ＼　　　　＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　＼　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　《 三三三三三三三三三=
　　　　　　　　　　　　　 　 ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　.　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　 |　 　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　いくら何でもオーディションで本物の台本を渡されるとは思えない。
　.　　　　　　　　　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　その台本が死んだ薔薇水晶の遺品の中にあった。
　.　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }
　 　 　 　　 　 　　　ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　……オーディションの真の合格者は薔薇水晶だったのだろう？
　 　 　　 　 　　 _,／(　｀'　､ _ﾞT　　　　　　.┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　ノ.ヽ｀ヽ.　ヽ｀ヽﾑ　｀
　 　 _..　-‐ ´ 　ヽ　　 ＼　　l;;::ヽ
/´　　　　　　　　 ヽ　　　ハ/｀ｧﾍヽ
. : .　　　　　　　　　｀ ー/ 　 ヽ|:. ﾍ ＼､_
, : : . ＼　　　　　　　 ヽ　　　　ヽ:::. ' ＜. ヽ
l: : : : .　ヽ: .　　　　　　 ヽ　　　 ﾍ:::. l　^l　|



.　　　 / :　　　　／r--ー一￢…'¨´ 　 　 　 　 　 ＼
　　　 ′:　 　 ∧　 ｰ-‐－ ─‐ｧｬ一 ､　　　　　　　　＼
　 　 ,!: :l:　　 /　ヾ､　　／　 ／　 `ｔ ､_:＼　　　 　 　 　 ﾞi
. 　 /!!: :l : 　 　 　 ＼､′ ／　　　　ヾ=ゝ､`ｰ ､　　 　 　 l
　 /: j､、!: .　 　 i 　 /x>'´　　　　　　　　　｀ヽ:.ﾊ　　　 　 l
. /: : i ヾ､: : . 　 l:　/´ 　 　 　 ､　　,　　　_,.-' ﾄ/| 　 　 　 l
/: : :,′:j＼､: .　| /　　 　 　 　 j ヽ′,.ｨ厶.ィ´!:. ! 　 　 　 |
: : :/ : / ヽ!ヾ､、!′ 　 　 ＿彡'　 冫 r'-'‐'　 l:.　　　　 　 l　　　　　　…………そうよ。
: : : : /:ヽ　l: : : : !ﾆ¨-¨芒ｧ-ミ　　　　　　　　 !:. !　　　　　|　　　　　　だけどそのサラ・ローゼンは死んじゃった。
: : : /: ／＼!: : : .ｉ 　`　　　　 　 　 ',　　　　 / : !　　 　 　 !　　　　　　だから私が繰り下げで主役になったのよ。
: : / ヘ.:.:.:.:.ヽ: : : i　　　　 　 　 　 _ 〉　 　 /;': :i!　　　　　　　　　　　　何もおかしくないでしょう？
: /´ 　 ＼:.:.:.｀、 : i､　　　　　　　 　 _,.　,.ｲ:,' : jj　　　　 　 l
:{　　　　　＼:.:.ヽ : :!、 -　_　　　／´ ／./:,' :,〃　　　　　　l
: 、　　　　　 ＼:.ﾞ、 ﾞ､ヽ　　 ¨　ｰ-- '__/ ;' ://　 　 　 　 　 !
: :ﾞ.　　　　　　　｀ヽ : ｀、＼　　 ,. -'´:_｣: : :ｲ.′　　　　　 　 l
: : ヽ　　　　　　　　＼: ヽ　`ｰ'´ .:.:／}:| : ハ!　　 　 　 　 　 |、
: : : :＼　　 　 　 　 　 ＼｀、 　 ／／П: |　l!　　　　　　 　 ﾉ:.＼

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　ヽ /＼'ｰ､　　　　　　　,, ..,､　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　|　 （ ●）（ /　　.＼` ､　　 .　／／ /　　　　　　　では何故配役のページで、主役の名前が塗り潰されているのか。
.　|　　（__人/　　 　　＼ヽ､,.／／　../　　　　　　　 彼女の自殺は、これに関係あるのではないか？
　 | 　　 ｀ /　　　　　　　｀`７７　 　/
.　 ヽ　　 /　　　　　 　 　 / /　　 /　　　　　　　　　それに……貴女は随分とシャアに取り入ってたようだが……
　　 ヽ.. /　　　　　　ｆヽ、/ / , -,./　　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　/./　　　 　r-､ ヽ　∨,ノ　/
　　　|. ＼　　　〈＼.＼,〉　｀,　 ｆ
　 　 |　.　＼　　(ヽ ヽ ｀..　　　|
　 　 |　　 　.＼　＼　　　　 　ﾉ



　　／ : / /: : : : :　　　: : : : : : : : : :ヽ　 : : : : : : : : ヽ.:.:.ヽヽ
　/: : : / /　　_　-‐'´　 　 　 　 　 　 ｀、: : : : : : : : : :',.:.:.:.ゝ:'.,
.//: : / 厶-'´　　　　＿　　 -一 : : ￣ : : : : : : : : : : : i／.:.:.ｉ::i
:/　　i　! _　 -‐　￣ ＼ 　 　 　 　 : : : : : : : : : : : : ヽ: l.:.:.:.:.:.ｉ::i＿／
　 ∠'‐'´　　　　　　 　 ヽ　　　　　　: ｉ : : : : : : : : i : :v|.:.:.:.:.:.i:::i::::::::::
ﾍ´!　 　 　 　 　 　 　 　 ｀､　　　　　 :i : : : : : : : : ﾄ 〃!:.:.:.:.:.:.!:::!::::::::
　ﾊﾞ、　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　 :i　: : : : : : : ﾚ'ｲ: !:.:.:.:.:.:.|:::|::::::::　　　　　　そんなのアタシの知った事じゃないわよ！！
　! ﾞ.ﾞ、 !　/　　　　　 　 　 　 ＼　 　 :!　 : : : : ／ｲ:,' /.:.:.:.:.:.:.l:::l::::::　　　　　　　それにその件と、私とシャアの事は関係無いでしょ！？
　′ﾄﾞ,ﾉ　!　　　　　　　　　　 　 ＼　.:!　 _ -'ﾆ :1,':,':/:.:.:.:.:.:.:.:l:::l:
　　 ゞ! 　 /／　　 　 ＿,..　-‐─- ヽ二-‐': : : :/⌒}:.:.:.:.:.:.:.:.,':::′
　　`ｰ}　 ヽ-一_,ﾆ¨‐七･ｶ￣ﾞヽ_,　　l 　 : : : : :ﾊ　/:.:.:.:.:.:.:./::/　　／
　　__,ﾉ　 ´　 ´＼_ 　 ｀¨´ 　 ノ　 　 l　　 : : : /ﾉ /:.:.:.:.:.:.:./::/　／
　　ヽ _　　　　　　　 　 　 ¨´　　　　l　　　: : /／:.:.:.:.:.　,.':, ',／i
:､　､_　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l 　 　 : /´.:.:.ヽ　,.:'／/　　 l
: ﾄ､ V｀ヽ　　　　　　　　　　　 　 ／| 　 　 /:　　　,.:'／　/　　　 l
:｜ヽ ﾏ´/＼　　　　　　　　,. -'´.:.:.:| 　 　 ! 　 ,.:'／　.／ 　 　 / |
　!　 〉 / 　 ハ　　　 ,. - 7´.:.:fフ.:.:.:!　　　! ,.:'∠-‐''´ヽ 　 　 / /!

　　　　　　　　　 　　,＿＿__、
　　　　　　　　　　 .（、 　　　,)
　　　　　　　　　　　.T====彳　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　.爪川j刈　　　　　　　　　　この香水をプレゼントされるくらいになるまで、
　　　　　　　　　 　 ﾑ≧=≦ﾑ　　　　　　　　　　シャアに取り入ってたんだろう。
　　　　　　　　　　 ﾉ ｀￣￣´ﾊ　　　　　　　　　シャアとの繋がりを築けば、チャンスは沢山回ってくるのだから。
　　　　　　　　 ／　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　ｉ　　　　　　　　　　i　　　　　　　それだけにオーディションの結果には納得が行かなかったんじゃないか？
　　　　　　　　|｀　─　 -　─　´ |　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　 　 ヽ.　　　　　　　　 ,ﾉ
　　　　　　　　　 ｀ﾞ　 ──　 '´






　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ノ　　＼ ＼　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 （●）（●）　|　　　　　　　　　オーディションに受かったはずの薔薇水晶は、
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　 |　　　　　　　　　結果に大喜びしていた。それなのに突然の自殺……
　 　 　　　　　　　　　　 　 　　.|　　 ｀ ⌒´　　.}　　　　　　　　　しかも台本の役名を塗り潰して、だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　　　 　.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　.　 }　　　　　　　　　この薔薇水晶の突然の変化……あんた何かしたんじゃないのか？
　　　　　　　　　　 ＿__._,r､　　 Yヽ　　　　　ノﾄｊ　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　 ／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ- ､＿｀_¨ 　 ｣､
　　 　 　 　 　∧　,ﾉ　 Yヽ　　l　　ヽ　　 　 7ヽ~ﾍヽ.､
　　　　　　　/-'´｢　ヽ　ヽｊ＿. l　　　ﾄ､ 　/〃ﾊ　 | ヽ ｀ヾ ､_
　　　　　　r'´, イ ヽ､ ｀,__,ｨ､__)|　l　 ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl　 ヽ　 ヽj｀ヽ
　　　　　 / '´　 ﾄ､　 Yrイ　 ∧l　',　　ヽ 　Tﾍ', 　 l _..ノ 　　l j　',
　　　 　 ,′　 　.}､二ィ　}　/ 　 l　ヽ　 　',　|､､ﾍ.　| ＼　　／ }. ﾍ
　　　 　 i 　　　　トz'_ノ,ｲ　　　　| 　 ',.　　', l､ヽﾍ　| 　 | 　　　 j/ l
　　　　　|　　　ノ ＼¨7/　　　　　l　　ﾄ､　 ヾ ､ヽ ',.l 　 lｰ- ／/　 |
　　　　　ゝ─'-- -r-`'　　　　　　ｌ　　',.ヽ　ヽ　ヽヽ!　 |￣　 /j 　 l

　 　 　 　 //.::::::/:::/.::::::::＼>‐　´　　　　 ヽ、: : : : ヽ!: : :ヽ: : :
　　　 　 //.::::::::!:::/.::::::::／　　　　　ハ　　 　 ヽ: : : : :l: :l: :|: : :
　　　　 l::l:::::::::::l:::l::::::／　　　　　/〃　　　　　　ヽ: : : ｌ :|: :!: : :
　 　 　 |::l:::::::::∧:!::/￣　_‐-　ノ| ｌ|ヽ　　　　　　　ヽ: : /. : : : ;
　 　 　 !::!:::::::::|ヽ!/::;ゝ= _ ､｀ヾ/　ヽ└‐_-　 ＿_ 　 ∨. : : ／/
　 　 　 |::ｌ:::::::::|:::|::::ﾍ:::::f‐･}∨ｌヽ　〃´/- 三 _　 ｀　├‐_´／!_
　　　　 ｌ::!:::::::::!:::!:::::::ヾ _¨彡.......l　　　 /´f-･ヾヽ＿ /´: : : /´　　　　　　！！
　　　　 ヽヽ:::::|:::|:::::::::::::::::::::::::::::; 　 　 ヾ　ゞ=彡´　/ : : : /l　 /
　　 　 /´::ヽヽ!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::; ::::::....　　 ￣　　　/ : : : //／　　　　　　　…………違う、私の……私のせいじゃ……
　 　 /.:::::::::::::::|l::∧::::::::::::::::::::::ﾍ ヽ::::::::...　　　　 /. : : :/／｀ヽ／
　　 /.:::::::::::::::::::! /|:∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　 /. : : :/´ 　 ／
　/.:::::::::::::::::::::::l:::l:! |ヽ、::::::::::ｒ_‐_ ､:::::::::::::::::::::/. : : :/_　- ´ ／
/.::::::::::::::::::::::::::::!::!|::|ヽ ヽ、:::::::ｰ ｀′:::::::::::_ /.:: : :/´_　-::´:::::
::::::::::::::::::::::::::::::::l::|!::!::::＼ゝヽ、＿ .. -‐　´_/.:::..::/´.::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::!::|::::::::::ヽ: : :〃: :,　-‐.´/.::::::/.:::::::::::／.:::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::!:|::!::::::::::::::＼!| ／.::::::::::/.:::::/.:::::::::／.::::::::



　　　　　 　 　 　 　 ‐――――‐‐ ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ＼
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 |　　二二二二 三 二二二二　 　 ｉ　　　　　　……「私のせいじゃない」とでも言うつもりだろうか？
　　　　　 | 　 ― ― ― ＝＝ ― ― ― ‐　 |　　　　　　それはつまり、「私は何かやりました」と言ってるのと同じだって事、
　　　　　 l　　 _＿＿ ノ　　 　 ^ー―－　　　|　　　　　　分かっているのだろうか？
　 　 　 　 l 　 / 　 　 ヾ≧=≦Ｙ　　　 ヽ　　 l　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　!　 |　{:::::::}　| }llllllll{ |　{::::::}　|　　 l
　　　　　　l. 　ヽ　,　　彡!!!!!!ゞﾐ､　 　 /　　 '
　　　 　 　 ',　　 /　　　　|　　　 ヽ　　　　/
　　　　　　　ヽ　 ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　 ｀ ー―― ´　　 　∧__
　　　　　　　　　＼　　　　　 　 　 　 ／ / 〉::｀丶、
　　　　　　　　　／＼　　 　 　 　 ／ 　/ /::::::::::::::丶、
　　　　　　　 ／:::::l　　ー――‐ ´　 ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _
　　　　　-‐::::::::::::::l　　　　　　　　／　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　 　 　 ＿_
　　　　　　　　 　 　 　 ´　　　 ｀丶
　　　　　　　　　 ／　 _..　 -―‐　､＼ハヽ 　 {ヽ
　　　　　　　　 /　　　　 　 　 　 　 }　丶|　＼ ヽ｣　　　 ＿/　/
.　　　　 　 　 /　 　 　 |　　　　,小/　　い　　 ＼　,　イ/ /　∧
　　　　　　 イ　 /　　 ,ﾊ　　／　|　＼　|｜　　　}沙 〃 /　/　 ',
　　 　 ／/ ハ./　　 /　 >'　 　 ﾉ　　 ヽ! |　 　 厶イ　 /　/　　｜
　　　/// /　,小 　 i　/‐‐--‐　　‐-‐‐Ⅵ　／　＿_／イ∧　　｜　　　　　　　…………だって、
.　　/ｲ {__{　｛ ∨＼|/ャtaミ　 　 ｨaァ　ﾊ/　／　,　.ｲ /ﾊ　ヽ　 ヽ　　　　　　　まさか自殺までするとは思わなかったもの。
　　{ |{　＼＼ヽ|　　|　　i￣　　 （　!　 /i |／　　 |/ // ハ＼ |　　　.
　 　 い 　 `　‐|　 小　 i　　　　'´ '　/l ｉ | 　 　 / // /　|＼/ 　 　 |
..　　　　＼_　　l　 i |　＼ 　 ‐= '　イ{｜! |　 　 ／ ／ 　ﾉ |　.　　　 |
　　　　　 　 ￣|　 i |‐‐- ､＞r １|　|,ﾊ| ｉ｜　 /　 ′ ／　ﾉ　}
　　　　　 　 　 |　 i |　　　}＼_}ﾉﾉノ　｜! |　 ,'　/　 /　／　 ′
　　　　　　　 　 .　i | ｰ一'　/ //￣　 ヽｿ　　 /　 /　'
.　　　　 　 　 　 ヽi |　　 　 { '　　　　　　＼／ 　 ′
.　 　 　 　 　 　 　 !|＼
　　　 　 　 　 　 　 | 　 ＼



　 　 　 　 //.::::::/:::/.::::::::＼>‐　´　　　　 ヽ、: : : : ヽ!: : :ヽ: : :
　　　 　 //.::::::::!:::/.::::::::／　　　　　ハ　　 　 ヽ: : : : :l: :l: :|: : :
　　　　 l::l:::::::::::l:::l::::::／　　　　　/〃　　　　　　ヽ: : : ｌ :|: :!: : :
　 　 　 |::l:::::::::∧:!::/￣　_‐-　ノ| ｌ|ヽ　　　　　　　ヽ: : /. : : : ;
　 　 　 !::!:::::::::|ヽ!/::;ゝ= _ ､｀ヾ/　ヽ└‐_-　 ＿_ 　 ∨. : : ／/
　 　 　 |::ｌ:::::::::|:::|::::ﾍ:::::f‐･}∨ｌヽ　〃´/- 三 _　 ｀　├‐_´／!_　　　　　頑張ってハマーンからシャアを奪って……
　　　　 ｌ::!:::::::::!:::!:::::::ヾ _¨彡.......l　　　 /´f-･ヾヽ＿ /´: : : /´　　　　　　そうやって取り入って、主役の座を約束してくれたのに……
　　　　 ヽヽ:::::|:::|:::::::::::::::::::::::::::::; 　 　 ヾ　ゞ=彡´　/ : : : /l　 /　　　　　　でもシャアは、酒の席で「役は別の人にやってもらう」って……
　　 　 /´::ヽヽ!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::; ::::::....　　 ￣　　　/ : : : //／
　 　 /.:::::::::::::::|l::∧::::::::::::::::::::::ﾍ ヽ::::::::...　　　　 /. : : :/／｀ヽ／
　　 /.:::::::::::::::::::! /|:∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　 /. : : :/´ 　 ／
　/.:::::::::::::::::::::::l:::l:! |ヽ、::::::::::ｒ_‐_ ､:::::::::::::::::::::/. : : :/_　- ´ ／
/.::::::::::::::::::::::::::::!::!|::|ヽ ヽ、:::::::ｰ ｀′:::::::::::_ /.:: : :/´_　-::´:::::
::::::::::::::::::::::::::::::::l::|!::!::::＼ゝヽ、＿ .. -‐　´_/.:::..::/´.::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::!::|::::::::::ヽ: : :〃: :,　-‐.´/.::::::/.:::::::::::／.:::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::!:|::!::::::::::::::＼!| ／.::::::::::/.:::::/.:::::::::／.::::::::

.　　　 / :　　　　／r--ー一￢…'¨´ 　 　 　 　 　 ＼
　　　 ′:　 　 ∧　 ｰ-‐－ ─‐ｧｬ一 ､　　　　　　　　＼
　 　 ,!: :l:　　 /　ヾ､　　／　 ／　 `ｔ ､_:＼　　　 　 　 　 ﾞi
. 　 /!!: :l : 　 　 　 ＼､′ ／　　　　ヾ=ゝ､`ｰ ､　　 　 　 l
　 /: j､、!: .　 　 i 　 /x>'´　　　　　　　　　｀ヽ:.ﾊ　　　 　 l
. /: : i ヾ､: : . 　 l:　/´ 　 　 　 ､　　,　　　_,.-' ﾄ/| 　 　 　 l
/: : :,′:j＼､: .　| /　　 　 　 　 j ヽ′,.ｨ厶.ィ´!:. ! 　 　 　 |　　　　　……サラの演劇の才能は、私にとっても恐ろしいものだった。
: : :/ : / ヽ!ヾ､、!′ 　 　 ＿彡'　 冫 r'-'‐'　 l:.　　　　 　 l　　　　　それだけに、彼女に主役の座を取られたと知った時、
: : : : /:ヽ　l: : : : !ﾆ¨-¨芒ｧ-ミ　　　　　　　　 !:. !　　　　　|　　　　　もう二度と自分は上に立てなくなるような気がして、悔しくて……
: : : /: ／＼!: : : .ｉ 　`　　　　 　 　 ',　　　　 / : !　　 　 　 !
: : / ヘ.:.:.:.:.ヽ: : : i　　　　 　 　 　 _ 〉　 　 /;': :i!
: /´ 　 ＼:.:.:.｀、 : i､　　　　　　　 　 _,.　,.ｲ:,' : jj　　　　 　 l　　　　　彼女に、「貴女は役から降ろされた」ってウソをついたの。
:{　　　　　＼:.:.ヽ : :!、 -　_　　　／´ ／./:,' :,〃　　　　　　l　　　　　でもまさか、それを苦に自殺するなんて思わなかった……
: 、　　　　　 ＼:.ﾞ、 ﾞ､ヽ　　 ¨　ｰ-- '__/ ;' ://　 　 　 　 　 !
: :ﾞ.　　　　　　　｀ヽ : ｀、＼　　 ,. -'´:_｣: : :ｲ.′　　　　　 　 l
: : ヽ　　　　　　　　＼: ヽ　`ｰ'´ .:.:／}:| : ハ!　　 　 　 　 　 |、
: : : :＼　　 　 　 　 　 ＼｀、 　 ／／П: |　l!　　　　　　 　 ﾉ:.＼






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　"´ : : : : :＞ 、
　　　　　　　　　　　　　　　／ ,: :-‐ : : : : ｀丶､ :＼
　　　　　　　　　　　　　　/ ／ : : : : : :_,: -‐'"´:＼ :ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 /,ﾍ.、 : ／:／　 ｀ヽ、: : : ヽ ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 　 _//: :ヾ､/:／　　 　 　 ＼ : : : : j、
　　　　　　　　　　　　ドﾒ、 : 〉'´ヽ　　　　　　 / ヽ;=彳 i
　　　　　　　　　　　　l/｀ヾｧ,, ==ゝ、 　　　_ノ__,　| : | ｉ ｉ
　　　　　　　　　　　 / : : /.'' 〃_）i. ｀ ´　　ｒｆ´)iヾ| : |｝ｉ i　　　　　　やらない夫さん、貴方の見立て通り、
　　　 　 　 　 　 　 / .: :∧　 { i､リ!　　　　　lf_ｊ|　| : |' :i i　　　　　　サラが死んだのは私のせいよ！
　 　 　 　 　 　 　 ,′ :ハﾍ.　 -‐‐'　 　 ヽ　ﾋタ.　| : | : i ｉ
.　　　　　　 　 　 ,′ /' : :い .::::::::::.　,～-┐　.:::::.| : |: : i !　　　　　これなんでしょう、貴方が知りたかったのは！？
　　　　　　 　 　 ′:/,' : : : :入 　　 /　　　l 　 ／:| : |: : :ｉi
　　　　　　　 　 ′/:,' : : : /:i　｀ ‐､{　　　 ,'.イ : : | : | : : ii
　　　　　　　　 ,. :ｲ ,': : : :/ :i: : : : : :|｀ ﾆ ´　.|: : :| : |: : :
　　 　 　 　 　 i :i |:,' : : :/ : i : :, -ﾆﾑ__＿＿」ﾆｰ| : j: : :
.　　　　　　 　 i :| ! :／￣丁.:T!､＿　 　 　 _｣∟/ :/:７￣＼
.　　　 　 　 　 i :|ﾉ/　　　｜.:.|　｀　ｰ￣二-‐'´/ /.:./　　　 ヽ
　　　　　　　　i :| :|　　　　|.:.:.|　　 　 　 　 　 /:/.:.:/　　 　 　 }
　　　　　　　　i :| :|　　 ヽ_|.:.:.L__＿＿＿＿_/〃.:/ ／　　　 /
　　　　　　　　i :| :|　　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//〈o/ﾌ　　　　 /

179 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 00:11:28 ID:aCTsJd9w >>176 ナージャは関係ないだろ、いい加減にしろ！ 182 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 00:12:50 ID:HsQnvF1m >>179 絶対に許さない

　　　 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ー）（ー
.　　　　　　　　　|　Ｕ　 　 （__人__）　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 　 　　 |,　 　　 　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　……女優の醜い嫉妬が、思わぬ大事に発展したって訳か。
　　　　　　 　　 │ 　　　　 　　 ｝　　　　　　　　　 残念ながら彼女を法で裁くのは非常に難しい。
　　　　　 　　　　 ヽ､　　　 　　ｿ　　　　　　　　　　だが……この事が明るみになった場合、
　　　　　　　 　 ｲ斗┴r┐｀ .;　　　　　　　　　　　 彼女の今後の女優人生に大きな傷を残すのは間違いないだろう。
　　　　／￣`ーゞ､　 /　|__ 〈ー─r､　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　/　　　　　＼ ∨＼ 　|,ベ._ /　|
　　 ｛　　　 . : : : . ヽ＞ｰ＼[￣{ 〉＼|､_
　　　| 　 　 　　 ｀丶}＼　 __＼_]~∨'＼｀ヽ
　　　:|　　　._　　　　＼_}/r‐-}＼　ﾞ,`''く l　ﾞ,
　　　 ﾄ､: :./ ／￣｀` ぐ└f'二）::{　 ',　 | !,ゞ┐
　　　 `､∨ ´　,.､-''"~￣}_｛‐''く:::{_　 ', _|_|_,rｰ'､_
　　　　 }｛　／　_､-'''"~￣{_＼;;;;;ｊ;＞＜;:::::＼:::ﾍ}＼
　　 　 　}∨: ／　　_､-''ﾞ~￣￣　　　　　＼::::},之_　ヽ
　　 　 　 〉∨ 　 ／　　 　 　　　　　　,.､イ;;ノ_ 　 ｀ヽ}
　　　　　{:　＼,/＼　　-‐　'"　　　／｀￣　　　 　　:.:｝



　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　　　　　　　　兎に角、これで薔薇水晶の自殺の真相が判明した。
　　　　　　 |::::::::::::: 　 　　　|　　　　　　　　アネモネの「役降板」というウソに騙され、
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　 　 }　　　　　　　　それをショックに自殺……か。
　　　　　.　 ヽ＿＿__　 　 }　　　　　　　　　心が脆すぎると言ってはそれまでだが……
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ　　　　　　　　　追う夢が強過ぎた故の事件だろうな。
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l

　　　　　　　　 　 　 　 ￣　 　 ､
　 　 　 　 　 　 ´　　　　　 　 　 ＼
　　　　　／　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ
　 　 　 /　　　　　　　　　　　､＿　　ヽ
　　　　'　　　　　　　　　　　　　　 ｀　､ヽ
　　　 l　　　　　　　　　　　　　　,‐-,.._ ゞ　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
.　　　l　　　　　　　　　　　　　　l　弋心 l　　　　　　　　残るは金糸雀事件と水銀燈事件か。
.　 　 l　　　　　　　　　　　　　　冫.ー　く
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　ﾉ!　　　　　　　　そして現時点でもっとも大きな疑問は、
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー‐ f ｒ'　　　　　　　　　シャアを中心とした周辺の動向、碇ゲンドウの遺言、
　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ'　　　　　　　　　　そしてポーカー賭博の秘密、か。
　　　!　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /
　　 ,'　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　まずはシャアの事を調べていかないと。
￣　｀ー -　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　正直分からない事だらけだが、
　　　　　　　 ｀　 ､　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　もうすぐ何かを掴めそうな気がする
:.:.:.:.:.:...　　　　　　　　､　 　 　 ／　　　　　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..　　　　　　.:.:ヽ _　´
ー-　:.:.:.:.:.:.:.:..　　　..:.:.:.:.:.:ヽ
　　　 ｀　､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　..:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　..:.:.:.:.:.:.:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./

　　　　　||;;;/■ヽ ;;||　　　　　　 　|　||[[[[[[[[[[[[[[[ ||　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━┓
　　　　　||∩・∀・).||　　　.从从w!|　||==========||　　　　　　　　　　　　┃┌────────┐┃
　　　　　||;;;;;;;;;;;;;; ;;;||　　　,ﾊｖＶｖwﾘ..||[[[[[[[[[[[[[[[ ||　　　　　　　　　　　　┃│...ビッグ・アップル ...｜┃
　　　　　 ￣￣￣￣　　　/ﾙｗｗＶ ヽ|==========||　　　　　　　　　　　　┃└────────┘┃
　　　　　　　　　　　　　　 ＷwwＷ . ||[[[[[[[[[[[[[[[ ||　　　　　　　|ヽ　　　..┗━━━━━━━━━━┛
　＿　　　　　　　　　　＿＿|　　::| !. .i|==========||　　　　　　　|　ヽ　 .|＼
　　　i⌒⌒⌒⌒⌒i　　　　.ヽ＿ノ.＼||[[[[[[[[[[[[[[[ ||　　　　　　　| ＼ |　|O ヽ
　　　i'--、_______, -'、　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::＼　　　　　　ヽ 　|　| Ni　|
　　　i丶_丶　　丶＼＼:.　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::＼　　　　　　ヽ|　ヽ＼ |
　　　｣＼|:::|-----丶|:::|::..　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　　＼ |
　　　　|＼￣￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　| | .＼＿＿＿＿＿＿＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　| |-----------| |::..　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　.i~⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒i　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　.（ヽ~ヽ:i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　ヽ.＼ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ヽ:::::.....　　　　　　　　　　 　　 　＼
　　　　　　　　＼ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)::::::::.....　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　 　 　　|　（ ●）　（●） |　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　 　 　　.　|　　 （__人__）　 |　　　　　　　　俺はまず、シャアの事を詳しく知ってそうなもう一人の人物……
　　　　　　　　 　 　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　　 　 　　　　秘書のハマーンに話を聞く事にした。
　　　　　　　 　　　　 .　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　　 彼女はシャアと麻薬の関係を知ってるのだろうか？
　　　　　　　 　　　　 _, -ヽ　　　　　 　 }　　　　 　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 　 ,,-‐'':::::::::::ヽ　　　　　ノlヽ
　　　　　　　 　 >iヽ:::::::::;/ l ヽ　￣,イ　 l　　＼.
　　　　　　　 　ﾞ!i!　　 ::/　l :lr'´};;;r ､r'l　 i!　　　＼
　　　　　　　　 /i!ヾ　 /　,/ :l　/:::l　/ l　　i!　　 / i}
　 　　　　 　 r''　 l ,／　 /　:l,/::::::l /　l　　:i!　/　/






　　　　　　　　　　 _.,..､:-:─:-..､、
　　　　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::.:::｀:ヽ.
　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:､
　　　　　　,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.　 　 　 /::::::::::::::::::::::ﾍノ!::::|::::::!::::::|:::!:::}:::i:::::}
　　　　/:::::::::::::::::::::::::::厂 ≧rx|::::::j:/:ｲ:ノﾉ:ｲ
　　 ／:::::::::i:::::::::{こj::::i　弋ﾆｾゞ､イｲfｱｲ::::::＼　　　　　　　　あら、昨日の刑事さん……。
　／:::::::::::::i!:::::::::じｲ::::|　　　　　　｛　　/::::ヽ::::::＼　　　　　　　失礼ですが、もう私達とはお話する事は無いと思いますが。
　＼:;ｲ::::::i!|::::::::: ゝｊ:::::!　　　　　 　ゝ /:::::!:.::ヽ:::::::::>
　　　'＜::il:|:::::::::::::;:!::::ｊ　　　　-─　, ′::::!::::::::ﾄ／
　　　　　ヽi;;;;;;;;;;;;;j'"´　＼　　　 ／::::|::::::＞'"´
　　,.､rｰへへ/´;;＼ 　 　 　トﾆ´_＿"´
／´￣｀ヽ;;;;＼＼;;;;;;;;｀ヽ、　!＼;;＼;;;＼__
;;;;;;;;;;;;;;;;ﾍ;;＼;;;＼＼;;;;;;;;;;;;｀ヽ､__>;;;;ヽ;;;;ト;;｀ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;＼;;;＼＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ::::l;;;;ヽ;;;;;｀;,,､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;ー───''"/;;;;;i!;;;;;;;｝;;;;;;;;;;;＼
γ;;⌒ヽｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;｀＼;;;;;;;;;／;;;;;丿;;;イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
´￣｀ヽ;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;￣;;;;;;;／／;;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j

.　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　 . ／　ノ　　＼ ＼／｀i　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　|　 （●）（●）./　　ﾘ　　　　　　　　　　残念ながら大アリだ。
　　　　.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　　　　　シャアは金糸雀事件とは決して無関係じゃないのは、
　　　　　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ　　　　　　　　　　　　既に明らかなのだから。
　　　　.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　＿＿ ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　 ／ :　　: :介〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖヽ
　 | : : : : ::〈　｢｀ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//:|
　 | : : : : : /: |　{::::}　ﾌ-､｀ｰ┴‐- │
　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|



　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 . . : : i、: :、乂: : : :{: : : j!: :.ﾉ: :!:l:.:.:.: : : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　／　. . : : : :从乂:＞､｀ソ ゝ:ノﾉイ__ノｲノ:.:. : : : : '.
　　　　　　　　　 　 　 ／/　. : : : : :,小　弋,ェｧ,ゞ、 /,ｘェｧ才 从:.:.:.: : : : : :'.
　　　 　 　 　 　 　 ／／　. . : :/　. いﾍ 　 　 　 　 :　　　　　ムﾉ:.:.:.:. : : : : :'.　　　　…………
.　　　　 　 　 　 ／／ . . . : :// 　. : : |:.ﾍ　　　 　 ､;　　　　 / Ｎ:.:.:.:.:.:.:. : : : :.',
　　　　　　　　　　 ヽ . . : : // . . : : : :Niハ.　　　　　　 ij　 /:.:.|:.:.:.:.:. i!.:.:. : . . :.'.､
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　　　　　　　　　 　　,＿＿__、
　　　　　　　　　　 .（、 　　　,)
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　　　　　　　　　　　.爪川j刈　　　　　　　　　　一般人には手が出しにくいこの香水、
　　　　　　　　　 　 ﾑ≧=≦ﾑ　　　　　　　　　　シャアは気に入った女優にこれをプレゼントする事は既に知っている。
　　　　　　　　　　 ﾉ ｀￣￣´ﾊ
　　　　　　　　 ／　　　　　 　 ＼　　　　　　　　そしてその香水は、金糸雀の部屋にもあった。
　　　　　　　　ｉ　　　　　　　　　　i　　　　　　　　シャアは金糸雀にもこの香水をあげたんじゃないだろうか？
　　　　　　　　|｀　─　 -　─　´ |　　　 .┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
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　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾐ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈:.:.:.:.://:.:.:.:/:.:.:.:.:ｲ｀ヽ:.:ﾄヾ､:.i､:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:/l:.::/:.:.:.:.|:.:.:.:.＼.:.:.:/
　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼://:.:.:.:/:.:.:.:.:./i }`|:.:.|￣` ﾐゝ､_i､:.:.|:.:.:.:./_j/≦,!:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ :.:.:.:/:.:.:.:.:i:.|∧' |:.:.|　 戈 t_ｯ≧ ﾂゝノｨｒj ﾁ∧:.:.|:.:.:.|:.:.:.:／　　　　確かにそれはシャアの悪いクセだった。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼://:.:.:.:.:ﾚ'/∧|:.:.|　　 　￣　　　'´　￣　//| :.:|:.:.:.:|／　　　　　　そりゃ褒められた事じゃないけど、
　　　　　　　　　　　　r= 二二≡ ヘ:.:.:.:.:.∨/ ∧:.:ゝ　　　　　　　l　　　∧/ i:.:.:|:.:／　　　　　　　　別に法に触れるような事じゃないわ。
　　　　　　　　＞ ´三二ミ ､///i∧//≧ - __ノ ￣ ､　　　 　 - ﾝ 　　/ ///:.:.／
　　　　　　.／/／ /////{　 ∨/! ∧/∧i//ﾍ　　　　＼ 　　 -ﾆｧ　／!≠'､´ ヽ
　　　 　 .///i´////////|　　∨i|　　V∧ i//ヽ　 !　 　＞　.. __ イ　/j　|//i　i､ヽ
　　　　 ,斗ｨ´/////////ゝ､　 ∨i　　∨∧ﾍ //＼　 　 　 ／　ｲ　//　///j /∧ ',

　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　　　　 .(,;,)
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　　　　　　　　　　　　　 , '￣|_|￣ヽ　　　　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　ﾄ 、＿＿　,|　　　　　　　　　　　だが麻薬まで勧めたとあっては、看過できない。
　　　　　　　　　　　　　ﾄ　　　　　 ,|　　　　　　　　　　　シャアが麻薬の常習者である事も、
　　　　　　　　　　　　　ﾄ　　　　　 ,|　　　　　　　　　　　シャアによって麻薬漬けにされた女優がいた事も、
　　　　　　　　　　　　　|　　　 ,, ,,,,..|、　 ,,,..　　　　　　　全て知っている。
　　　　　　　　　 ,　 ,,.．ﾄ''"　　　 　　 ヽi　 ` ,　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 ,ｒ'''; 　　　　　　　　　　　　　 .:　j
　　　　　　 /　 .　　　　　　 ,,,,.　-ー-- ､ .i:;イ
　　　　　　/.　　　　　,,.．r''"　　　　 　 　 .i　 |
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　　　 　 / .::/　 　　　　　　　　　　　　,,.rヾ､,ノ
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　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ
　　　　　 |　　二二二二 三 二二二二　 　 ｉ
　　　　　 | 　 ― ― ― ＝＝ ― ― ― ‐　 |　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　 l　　 _＿＿ ノ　　 　 ^ー―－　　　|　　　　　　　シャアが麻薬に手を出してた事、知ってたのか？
　 　 　 　 l 　 / 　 　 ヾ≧=≦Ｙ　　　 ヽ　　 l　　　　　　　そして貴女はシャアの事を、どこまで知っているんだ……？
　　　　　　!　 |　{:::::::}　| }llllllll{ |　{::::::}　|　　 l　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　l. 　ヽ　,　　彡!!!!!!ゞﾐ､　 　 /　　 '
　　　 　 　 ',　　 /　　　　|　　　 ヽ　　　　/
　　　　　　　ヽ　 ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　 ｀ ー―― ´　　 　∧__
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　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｙ⌒: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Ｙ´￣￣｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.}
　__＿＿＿____　　　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:乂
　三三三三三三三三三≧==::|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : （
　三三三三三三三二─＝二人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 厶从人 : : j| i｀Ｙ
　三三二＝─＝二三三三三三｀ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : : :.γ⌒Ｙ : ｲノ_,,≧ミX乂 ﾉ
　三三三二＝─三三三三ニニニ人_: : : : : : : : : : : : : : : : : {　{　|: : :{ 　 ｀ヾ丐' （　　　　　　……私は、あの人の事を誰よりも知ってるつもりだった。
　三三三三三三三二＝─==ニニニニ｀ヾ、: : : : : : : : : :／ハ Ｙ八: :ミヽ　　　　　ゝ　　　　　女優に手を出してた事も、ただの火遊びだって知ってたから、
　三三三三三三三三三三三三三二＝─=｀ヽ: : : : : : ノ 从 Уハ: :.:ﾄ､　　　 __, ´　　　　　　不愉快ながらも黙認してた。
　三三三三三三三三三─＝二三三三三ニニ＼　／／ハヽ　| : |:.:ｉ|　　　´ ﾌ
　三三三三三─＝二三三三三三才ニニニニﾆ三｀ヽ　 　 　　ﾘ从::ﾘ､　　　/
　三─＝二三三三三三三三三∠二三三三三三＼ニＹ_ 　 ´　　 　 　 ー ′



　　　　　　　　　　　　 　 　 ／: : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　_ ＿〆: :.:.: : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.ﾗ
　　　　　　　　　 ≠'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ
　　　　　　　　　 `v´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人!ﾊﾆヾY
　　　　　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ -汽ﾂ ゝ､　　　　　　麻薬の事だって……公にされたら、シャアの演出家生命が終わってしまうから、
　　　　 　 　 　 　 ヽ､ 〆´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r =ヾ:.ﾊ.　 ´"　　〈　　　　　　仙一と協力して、必死になって隠していた。
　 　 　 　 　 　 　 　 ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i, {_込:.:.ミﾐヽ 　 .ｲ　　　　　　……結局どこかで噂として情報が漏れたようだけど。
　　　　　　　 　 　 　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:「丶ｲl:.:.:ヽ` 　 　i
.　　　 　 　 　 __..-=　￣｀ー= 三二ヽ､:.:.:.:.:.:.:.:.i仆､　iﾊl:.:.:.:.}　-‐'
　　　　-‐=≦≠　　　ム､ﾆ＝≧ー─辷:.:.:.:.ノｸ j　　　, '￣
　∠〆　　//／　 　 　 　 　 　 　 　 __≧＞＝‐- ､ ／
　　 　 　 //＿ 　 　 　 　 　 　 ≦≠＝ 二≡=-ミ ヽ
.　　　　 / r 三＝=≠三＝二三≧ .〆三二≡､ヾ{ ﾐｉ
　　 　 　 　 　 　 　 -‐=≠ ￣　　/三≡/⌒`ヾjﾊ ミ|!

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 . : ´: : : : : : : : : ｀: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 . : ´: : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.',
　　　　　　　　　　　　 ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　　　　 　 　 　 ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　 　 　 　 　 ／／: : : : : : {: :i| : i : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:',
.　　　　 　 　 ／／: :／: : : : : ∨ﾍ: |: :{: : : : : : :!: :.i: : :i:}: : : : : : : : ',
　　　 　 　 　 ｀ヾ:／／: : : : : :__!ミヾ: :ﾍ: : : : :从:ノ:_:ノﾉ: : : : : : : : : ':,　　　　　　本当はシャアには麻薬を止めてもらいたかったんだけど、
　　　　　　　　　 ∨: : : : : : : :.{h!｀ヾえｱ乂:.:ノｨえア´!_: : : : : : : : : : : ':､　　　　　どれだけ説得しても彼は麻薬をやめてくれなかった。
　 　 　 　 　 　 　 ∨: : : : : : : Ｖi　　　　　.:′　　　　ﾊ） : : : : : : : : : : : :＼
.　　　　　　 　 　 　 ＼: : : : /:.:八　　　　 i .:.　　 　 ,小 : : : : | : : : : : ／　　　　　もう彼についていくのが辛いと思うようになった頃……
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼//:./:.| ﾍ　　　__`´_　 　ｲ/ハ.: : ｉ: :|i : : :／　　　　　　　一本の電話のせいで、シャアへの信頼が音もたてずに崩れた……。
　　　　　　　　　　　　　　　＼: :|　:|＼　　 ､　　／　ｲ .:|: : |i_:|i＞"
.　　　　　　 　 　 ,rf777777777L...j｛ヽヽ _ 　イ ／　L.:j､＜.._＿＿___
　　　　　　　　　//////////////,|:!　｀ー一 ´　　 ｲ////////////ﾊ
　　 　 　 　 　 ///////////////,|j､　　　　 　 ／i//////////////ﾊ
.　 　 　 　 　 ////////////////,|　 ｀ ー一彡'　ﾊ//////////////ﾊ

　　　　　　　　　　　　　 ｆドヽ、　　　 _,.. -‐=＝=‐- ､、
　　　　　　　　　　　　　 ',l　｀ヽヽ,ィ":.:''"´:.‐-､_:.:.:.:.:.:.:｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　':、　,>く:.:.:ヽ丶、:.:.:.:.:」VVL,.､:.:.,rvL__
　　　　　　　　　　　　　 　 '､/:/:.:ミ､:.:.:.:.丶､:.:く f^ｰtn,Ｗ,_rwぅ'ァ
　　　　　　　　　　　　　　　 X/:.:./　｀丶､:.:.:.:.:.:>( 'ﾆ=,r-t､,_,ﾆ,｀}｀７
　　　　　　　　　　　　　　　 l:l:ﾒ/　　　　　｀丶､> )r‐;;{(薔)};;;;;l,j ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 l:l:l/｀　　　　　　　｀乙ヾ'´Tfiイ`'7 _,フ
　　　　　　　　　　　　　　　 l/l `ー-　　　 -‐',二lZ_ヽ,l;;ll;;;lＪ^ r>l
　　　　　　　　　　　　　　　 l:.l　,ｨｰ｡､　　　 ,ｲ;:;ﾟヾ'､レi;;H;;l r‐‐'ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　,rゝ!fぅ;;j:ﾄ　　　 'ぅ､;j:.:! 〉 ,rラLl-i､:./
　　　　　　　　　　　　　　 /／ﾞ',丶-'　 ,　　　`ー'′/'´　 lr　lノ
　　　　　　　　　　　 　 　//　r:l///　 _,. - ､　////　 ノ三ミく,
　　　　　　　　　　　　 　 l/　,jミゞ、　ヾ7ﾞ￣ヽ　 ι _,fー-ミ､_｝
　　　　　　　　　　　　　　　　}二Ｚl,丶､｀ﾆﾆ´ ,. ィﾗ´ノ､_r―z人_
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ三７'"´とミ＝=＝彳 ﾉ ミﾐ＝=j　　ヽ
　　　　　　　　,-、　　　　　ヾﾆフ,ィ",イiliト-､、: :l そ＝=､_ノ　 　 l
　　　　　　j,二、`´L、　　　ノ「〈f´/／l! lﾄ、 ヽ､:j `ｰミt- '　　　　l
　　　　　 У--､｀ﾄ､⌒)ーﾆﾍ　lヽiノ: :l|l､,l|l､　 ﾉﾘ　,ｨｼ'´　 r―-､ '､
　　　　　 {　ｰ-､)'　｝ /　　　　 l __ト､ll|l^lll|lヽノｲ　(,_ ＿＿_｀`　　 ,）
　　　　　 ',　ｰ-､)ノl l ）　　　_tz_ｊ-‐-'ト､-―‐'--く､/　　__,ｨ,ヽ､／
　　　　　　ゝ＝彡ﾍl l(、　r'"　　｀ヽ.ヽヽ）　　　　　 |__／ /l ﾄ、 丶､
　　　　　　（ヽ　　　 ﾄlヽ.　',　　　 l　l　{ヽう　　　　　　　 / l l　ﾄ、 /
　　　　　　 ｀l i,　　　lY / ハ　　　　/{ ﾉ l〈　　　　　　　 l　| l　l ｀'′
　　　　　　　 い　　f l V 　 ゝ-ｪ=彡'´　 リ ,, .. -‐,.　　　| lイl　l
　 ┌─────┐
┌┤. ハマーン . ├──────────────────────────────┐
│└─────┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .｜
│　　あれはそう……９日の事だったかしらね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜
｜　　シャア宛てにサラ・金糸雀・ローゼンから一本の電話があったのよ。　　　　　　　　　 　 .｜
｜　　その電話を受け取ったシャアは、その後こっそりとオフィスを出て行くのを見たわ。 　 . ｜
└─────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　_ ,,,,,,,,,,,,,,,,,, _
　　　　　　　　　　 ∠´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀.ヽ、
　 　 　 　 　 　 ／::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,
　　　 　 　 　 /::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.,
　　　　　 　 ,:′:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.
　　　　　　/:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '.　　　　　　　　それからしばらく後、シャアが真っ青な顔をして戻ってきた。
.　　　　　/:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.'.,　　　　　　　……それから後にサラさんがあの９日から行方不明、
　　　　 /:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.',　　　　　　　そして死んだと聞いた時は怖くなった。
.　　　 //::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:',
　　　//::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.i:.:.:.',
.　　//_:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:i!.:_:_'､
　 ム_::::｀ヽ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:|!.,:メ.´:／
　　 　 ヽ:::::＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:._,iﾚ:'::::::／
　　　　　＼::::::＼:._:._:.:i:.:.:.:.:.:.:.:i:|:.:.:_:.::＜:::::::::／　　　　　　　　　　　　 　 　 ／
　　　　　　 ヽ、::::::::::::｀::￣￣￣::´:::::::::::::::／　　　　　　　　　　　　　　,､.'／
　　　　　 　 ___＞;,､;;:::::::::::::::::::::::::::;;､-‐べ_　　　 　 　 　 　 　 　 ,､‐'´／
　　--ｰ＜´　　_,､ﾍ　ﾍ.￣￣￣ ／／　 ___｀"'ｰ- ､、_　 　 _,､‐'´::::／
　　　 _,,､-‐''"´:::::＼＼＼ 　 ／／ 　／::::::＞..､、__　 ｀￣ ／::: ／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.: : : '.
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　. . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.: : : : '.
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 . . : : i、: :、乂: : : :{: : : j!: :.ﾉ: :!:l:.:.:.: : : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　／　. . : : : :从乂:＞､｀ソ ゝ:ノﾉイ__ノｲノ:.:. : : : : '.　　　　　　　もしかすると、シャアは殺人者なんじゃないかって……
　　　　　　　　　 　 　 ／/　. : : : : :,小　弋¨えゞ、 /,ィえ¨才 从:.:.:.: : : : : :'.　　　　　　　そう思うと、怖くて仕方なかった……。
　　　 　 　 　 　 　 ／／　. . : :/　. いﾍ 　 　 　 　 :　　　　　ムﾉ:.:.:.:. : : : : :'.
.　　　　 　 　 　 ／／ . . . : :// 　. : : |:.ﾍ　　　 　 ､;　　　　 / Ｎ:.:.:.:.:.:.:. : : : :.',
　　　　　　　　　　 ヽ . . : : // . . : : : :Niハ 　 　 , - ､　 　 /:.:.|:.:.:.:.:. i!.:.:. : . . :.'.､
　　　　　　　　　　 　 ＼. //:/　. : : : : :|:.:.: ＼　 ｀二´　　ｲW/:.:.:.:.:.:.:|!:.: : : : . . .:ゝ
　　　　　　　　　　　　　 ヾ.:/ 　 . :i : : :i|:.:.:.:.:.:| 　、 _　イ!.:.:.: |i:.:|i:.:.:.:.:|!i:.:.: : : ／
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　　　　　　／　　　　　　＼.
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　　　　　　　　……そういえば、シャアの９日のアリバイははっきりしてないんだ。
　　　　　　 |::::::::::::: 　 　　　|　　　　　　　　出かけてた事は知ってたが、話から察すると金糸雀の所へ……
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　 　 }　　　　　　　　まさか、金糸雀は本当にシャアに殺されたのか……？
　　　　　.　 ヽ＿＿__　 　 }　　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　＿　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 　 丶
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　　　　　　　　　　　　　/　　　 　　　　　　 _..,,ノ 　 |　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　(● ) 　 ﾉ　　　　　　　シャア・アズナブル…………叩けば埃が出てくるとは言うが、
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　/　　　|ヽ　　　　　　　あの男ほど埃まみれな人間はそうはいないだろう。
　　　　　　　　　　 　 !　　　　　　　　　　　丶＿ / /
　　　　 |￣￣ ‐ '─ !_　　　 　　　 　　 　 　　ノ ´　　　　　　　　女優への手出しに飽き足らず、麻薬、そして殺人容疑か……。
　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::｀‐　_　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 一体どこまでが真実なんだろうか。
　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀‐､ _　　　／　　　　　　　　　 ┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　_　-‐'￣｀‐-　､＿::::::::::::::::::::::::::::｀‐ <
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　　　　　　　　　　　　|　　　 　　（__人）
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　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::::::::ノ
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　　　　　　 ,．-‐'´.:.::::::::::::::::::::::::::::.:..`ヽ､
　　　　　 /.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.＼
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_　_　_　 /.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l _　_　_　_　_　_　_　_　_　_
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-_-_-/.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.L-_-_- -_-_- -_-_- -_-_-
ﾆ ﾆ. l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.ヽ ﾆ ﾆ ﾆ ﾆ ﾆ ﾆ ﾆ ﾆ ﾆ
二三 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.｀ヽ三 二三 二 三
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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三二三 二 三二i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「三二三 二 三二三二三
二三二三二三ﾆ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼三二三 二 三二三二

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　────　ｔｏ　ｂｅ　ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ．

192 千 ◆jYAU23xcn2 11/01/16 00:22:50 ID:CBoC6dIS 以上で本日の投下を終了します。 次回最終回は、２３日（日）の２３：００から開始いたします。 恐らく相当長くなると思いますので、投下は土曜ではなく日曜に１日伸ばします。 お間違えのないようヨロシク。 194 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 00:23:01 ID:HsQnvF1m 乙 カナのこと素で忘れてました 196 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 00:52:01 ID:uTmPC5nb 乙 利害とか愛憎とか絡みあってるなぁｗ 197 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 01:07:26 ID:Bb11ZlAJ 乙！ だいぶ事実関係がはっきりしてきたな 200 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 08:32:14 ID:F7IDuo4D 乙 次回で終わりか 204 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 12:36:45 ID:/DpAgo9g ipodでも出てるんだな 推理もの苦手だけどこのスレ読んでちょっと欲しくなってきた 207 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 14:49:25 ID:dqHsSenu >>204 ほんとだ。今月末まで割引セールやってるね。 マンハッタン～の方は限定1000人までだけど。 206 やらない夫板IIへの引っ越し作業中だろ 11/01/16 13:31:03 ID:EQegs+/K 演出家をゲロさせるのに手こずった思い出がｗ 乙でした