- 116 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:00:13 ID:O3obLSZs
- 徳川家康は言うまでもなく「忍耐」「忍従」の人である
_,,. -──- ､ ,. ‐''"´￣｀二ﾆ=-
-=ﾆ´..＿_ ﾞ ´￣~ﾞ'''‐､
,. ‐''"´ ヽ、
, ‐'´ ,.ゝ
∠..-‐''フ'~ ﾞ!
／ !
/ , l
. /／ /l ,ﾍ. ﾄ､ ヽ、 l
. ／/ ,ｲ /! / ul ! ﾞ､ |. ヽ､!ゝ、 ! |
/ .// /! ./ l./.`‐､l ヽ!. ‐'´, k'ヽﾄ.、 .l
. i ./ !/ l ,ｲ/. !' `‐､|! I|_,. ‐'´ ヽ! ::::ヽ ゝ
. l./ .l' l' !' l＝＝===〉 __ ====＝＝＝:| .|⌒i. ヽ、
! l`‐.､.__ﾟ/,::: ''' ヽ､ _ﾟ__,.. ‐'´:::| |´ ）}. l、
! :::/,:::::::::. jv u ,／:::|.|~）/ l、
ﾉ! ,/,:::::::::::__::) _,,.-‐" u::||_ノ i、
/ iｰ＿＿＿＿_ ,,. -‐''フ::::／! !ﾞ!‐ ､._. ヽ、
I_,. ‐'i`‐ ､.＿＿＿_,,. ‐'´:::／: │ │l ` ‐-
_,,. -‐'"´ ,.! ＿＿_,, u:::／:: ! ! i‐ ､._
/i _,,. -‐1 ヽv ￣￣ :::／::: ! i' .i ` ‐-
/ .{_,,. -‐'"´ ! ヽ、 .::／::: i' / /
/ ! , -‐-､ , -‐､i´~｀ヽ ./ ,ｲ./
/ l ,.へ､／⌒ヽ､ `‐､ i / / /
| ／‐-∠.＿_,、 `‐、 ｀i‐､-‐'"7/!'／ ← 徳川家康
.| /´ `‐､ ﾞi __,! `､-‐/"
だが人間は ただ耐えるだけでは生きてはいけない
困難の先に希望を見出すからこそ今の苦痛に耐えることが出来るのであり
それは家康も同様だ - 119 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:01:23 ID:O3obLSZs
- だが そのためであろうか
家康は希望的観測に引き摺られて重要な判断を誤るということが
これまでの人生で何度も何度もあった
_ｘ-‐‐‐v‐‐‐‐ｚ_ ＼
ノィ Xヽ ＜ 信玄も俺たちが
／ , ＼ .＜
∠イ ＜l ／ ＼ l> ヽ.ﾆゝ ＜ 城から打って出るとは思っていないはず！
/ ｲ|/＼.ヽ、 _／／）ヽ! ヽ .＜
/ｲ .| 〈￣｡`ﾐl l〃｡￣》 .| .ﾄ| ＜ 今から武田に追撃を仕掛けるぞ！！
|,=| ｀￣´"|.|ヽﾞ￣´）.|=､! .＜
||（| /!ヽ┘ .| |.）|| .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
|=ﾍ. rｪェエエェｪｧﾉ/=''|
l| .ﾄ､ ＼＿_＿／//| | ／＼/ヽ
ﾉ| .| l＼ <７ /,ｲ | N＿__ ／ ／ |
_厂| | .| ＼？ ／ ﾉ（￣"＿／`ｰ､ |
_,-‐'/ .| | .| ヽ' ／ .ﾉ >'´_,. ＼ ./ハ._,.-‐く
/ ./∧!.! ／ r'´￣ヽ ヽ. | ＼
／ ノｲ !‐-､ ./ ／{ヽ ヽ |i/
_,. -‐‐-､! |‐‐‐-'--‐| { ＼ |i_,:'/
| .| ／ ＼冫____|i,. -‐'／
| ! 〈＼／ 厂 ／ﾉ〉
【三方が原で武田信玄に挑む家康の図】
その度に負う大打撃から復活することこそが 家康と徳川家臣団の凄味なのだが
ともあれ この家康の悪癖は生涯にわたり矯正されることがなかった
- 122 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:02:09 ID:IYIxhNwU
- 生涯ってｗｗｗ
- 123 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:02:16 ID:O3obLSZs
- そして 慶長５(1600)年 ７月１９日
─────────────────────────────────────────────────────
ヽ. .:イ: : :／: : : : : : : : : : : }: : : i: : : : ｀ヾ. j}、
... ＼ ／: : : :/: : ／: : : : : : : :/: ｲ: : 八: : : : : :.＼ j}
У:,ｲ: : :./: : /: : : : : : : : :ｲ:./ﾉ: :人: : :ヽ: : : : : ヾ
... /:./: : : :ｲ:.:./: : : : : : : ／:.:ｨ/: :.∧: : : : :.ﾍ: : : : :.ﾊ / 『石田三成と大谷吉継の動きが不穏です！』
i: ﾊ: : : : {:.:ﾒ､:_:_:_:_:_厶才"∧／ ヾ:､: :,ィ:}: : : : : } ／
. 八i人: : : :!kｬ才笊ミｘ'" ／イ `≧ｘzｭxく､: j: i: : : :.「´ 『二人は現在 佐和山で謀議を重ねている模様です！！』
. ヾﾍ: : : 从X {ｒｔ:::):::} ／´ ｲんr:::ﾊヾ:>':/: : :/:ｲ
/: :{ﾄ､: :ヾ:､ヾゞ- '’ 乂x::;ｿ "/;ｨ: : /:/:| 『事によると
... /: : : ヾ.＼:ヾ '' ''' 、 ′ ,,,￣,,, イ〃: イ/: :.!
.. /: : : : : Y iﾄ:ｰヽ /: :`ｰ一'｀ヽ. ／: ;イ/ｲ: : i| 二人は上方で秀頼様に叛き奉る気なのかもしれません！！』
.../: : : : : :{｀Yｼ :＼ {: : : : : : : : : :} ァ1" ,ﾘ:_: : :八
/: : : : :.ィ/￣,>ｬi j}＞､廴_＿___: :.ノ_ ．ｧｒ=k￣ヽ-} : : : ヽ
: : : : :/:./ / /¨.ｨ:､i} _≧x-‐≦ ¨ ｒ‐'､ ヽ ＼ } 《ヽ: : :、:＼ ← 増田長盛
:. :. :./.:.{ ´ .ｨ） .イ::r‐{:::}=ミx. { / ﾉ.:.ﾊ: : :＼: :
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＿､─-v-─;z_
＞:::::｀::::::::::::::::: :::::＼
／:::::::::.. .:::::::.. ..::::::::::ヽ
ｲ:::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::l
. l::::::::::::::;:ｲ::/v:ﾍ::lヽ、:::::::::|
. |:::::::/|/ﾆ|/ｭ ┌ﾘ_ﾆﾍｌ::::::::|
j::r=ｉ|＝=｡=,, _=｡=＝|r=､:| う う ううう……
|::|ﾋ'|| ｀ ー":|.|:`ー ' ||J:|::|
. |:::ヾ;l| u r:|｣:､ u :|レ'::::|
. ﾉ::::::::::＼ (二ﾆﾆ二） ,ｲ:::::::::::ヽ、
_,∠:-‐ｧｉ:::::::!＼ == .／ |:::::::ﾊ''ｰ-ゝ､._
-‐'''": : : : :/,/|::::::| ::::＼_／ |::::::ﾊ ヽ: : : : : :｀`'''‐
: : : : : : : :/,/,/|::::::| ::::: ,|:::j¨二二二¨l: : : : : : :
: : : ; -:､ム--‐ﾍ|:N＼.＿___／j;ﾙ| |:::::::::::::::| |:_;､_: : : :
: ／.rh ＼: : : : : :|},',',',',',',',',',',{|: :| |:::::::::::::::| | +++｀l: :
´､-ｔ( )ｧ-; > : : : |} ',',',',',',',',',',{l: :| とﾆ二二,￣ﾞヽ、! :
:＼`ﾞlし´／: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──－ .､` ＼
: : :.`:‐:'´: : : : : : :.|} ',',',',',',',',',',',{|:.L.｀⊂二¨_丶 ヽ
在坂の増田長盛から
石田三成と大谷吉継の怪しい動きを警告した書状を受け取ったこの時も 家康は…… - 124 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:03:08 ID:O3obLSZs
- ＿､─-v-─;z_
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. ﾉ::::::::::＼ (二ﾆﾆ二） ,ｲ:::::::::::ヽ、
_,∠:-‐ｧｉ:::::::!＼ == .／ |:::::::ﾊ''ｰ-ゝ､._
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: : : ; -:､ム--‐ﾍ|:N＼.＿___／j;ﾙ| |:::::::::::::::| |:_;､_: : : :
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:＼`ﾞlし´／: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──－ .､` ＼
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,,;''~"'',,
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| Vｅｓｔａ |ー,二l
|＿＿_鬥|二＿__.|
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||.________| |________.|| - 126 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:03:34 ID:FEvJNsEY
- またそれかよｗｗｗ
- 127 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:03:37 ID:mnDlND8I
- なぜにライターを見つめる
- 128 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:04:00 ID:O3obLSZs
- i'´￣｀ヽ i'´￣｀ヽ
） ク ） ） ク （
（ ク （ （ ク ）
） ク ） ） ク (
（ ： （ ,.‐ -─ ､. （ ： ）
） ： ） ,.‐'´ ヽ、 ＜ ： （
!､＿_ （ ,.‐-' i. !､＿_,ﾉ
￣ |/|| l. l、
l l'∧._ i、 三成が……
l iラ i:） i、
ﾑ_,ｲl i、 三成が豊家に弓を弾くなど……
ﾎﾞｵｵ…… ﾍ. |_,,. ‐ｉ i､.ヽ、i:、
／,.ｨ ,. ‐''" _| |i |i. | i. i i l､i_ 有り得ねえ！
/し'( （ しﾍ /_,,. ‐''"￣ l. | ｉ | l | .l l | | `‐.､
lＪ ） ´⌒)! ／ .ｌ !. || l. ! .ｌ.l |.!
ﾞー'＾'´ '´ ／ il ! ｌ| ｌ! |!
この書状を見なかったことにした…… - 129 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:05:01 ID:O3obLSZs
- だが 話はこれで終わりとはならなかった
翌７月２０日 早朝
今度は 蜂須賀家政・前田玄以・京極高次・新庄兄弟と これまた上方の諸侯から急報が届く
_＿
_..,.,.,.､､､,.,.,_ _,／´￣｀ヽ､ , , , -‐==- ．_
,.:.´: : : : : : : :ヾ:.:/: :｀: :.､ ） ,､ ＿_／ /.//ｲイ≦三≡=‐=‐-.._
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ >x,へ_ (ﾞ⌒） ｉ .川/〃イ三≧三三二≧､
/: : : : : : . . . . . . . . . . . . . .: : :.:.:'., ,iｨ -' └-ヾ<! , -ゝｌｌｌｌｌﾍヘヘへミﾐミミﾐ､ミﾐ､､ミ
/:.:.／: : : /: : :/:.i: : : : : : ﾍ: :ﾍ: : :. ', _iﾆ|!iﾞ○ ○' ト､ ｲイﾌｼﾞﾞﾞ'' ﾍ. ＼＼｀ヽﾞﾞﾞ三ミﾐヾヾミ
i／: : : : :/: : /: :.|: : ∧; : : ヾ: :|: : : ｝ ´ ,ｒゝ 「 ￣! ﾉ_｀ヽ ´ｲ// / ,イ´ヽ ｀ ヾ ､｀ヾミﾐﾐ
｛:.:.／/／/／ー':|: /ー'|: : :|ヽ､|:.:.,:.:i ,≧|＞! |＜≦ llﾚ__｀ { ´ _,,イ二ヽ ヾミﾐ､ ヽヾミﾐ
∨ ／| '´ - |/ - |/ﾍ|/ |:.:.:|:./ ,へﾉ └‐.┘} ﾚ'｀ヽ {三≧ =≦竺o='' 三ミﾐ､ミﾐ､ミﾐﾐ
!/i:.:.:l ￣￣｀ ′ ´￣￣ |:.:.:| ｝ ／ ｲ＾y' .≧≦´ ヽ｀ヽ ＼ .〉ｰ ﾟ' ､ ノ 三ミ､ミﾐ､ミﾐ､ﾐ
. 〈 .|:.:.:! |:.:.:.!ｲ >､ !,/ ／ ＼ ＼.l___,.ィ ； .( ｀_/.. ｀¨ 三三F lミヾミミ
｀|:.:.:| ∪ |:.:.:l.l/ { （__ﾉ"７,／ ｀ヽ. ﾏ（___) l ( ＿__)ヽ ､ 三-､ .ﾘヽヾヾヾ､
!:.:.| r――┐ ,. !:.:.:!{ :； ,{'´ l ｀ヾ､ ； l/ ￣＿_ _ ｀ｰ､ .三 ' /川川ﾊﾊヾ
|:.:.:| ＼ ｀￣￣´ ,.イ |:.:.:|| } （ | ﾉ } l ´ ＿ ｀ l ゝ-ｲ川 川川ハﾊ
＿_ ﾍ;:.:!＞{::｀:ｰr:┬:r‐:´::::}＜!:.:/ ; ＜ ,.ノ｀ﾞゝ ＞ ; ｌ ¨ ___ ノﾉノﾉﾉ川 l || l i ハ
::::∧｀＼ヾ!:::/´￣＞C＜￣｀∨::|/ ! 'ｲ⌒i¨｀ ｀ｰﾏ-ﾍ { ゝ．_ __ ､二ンノｲノﾉﾉ川 川 l川
／／::::∨♀´￣ ￣｀Y´￣ ￣｀♀∨ | .| V 〉、 ； Т ￣ ／／ ｀ｰｲノﾉﾉﾉﾊﾉﾉﾊﾉﾉ
／::::::::::::| 人 | { /￣{ 〈´ ﾊ ｒ‐‐- - -┴────-=＝─ｲイノﾉハﾉﾊ
::::::::::::::::! ／´ ｀＼ ! ; |三|′ |三ﾆ| jl｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::::::::::::::ﾉ ／´ ｀＼ ヽ ￣´ ｀￣´ ﾉj ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
↑ 蜂須賀家政 ↑ 前田玄以 ↑ 新庄直忠
内容は長盛の書状と同様に 三成と吉継の両者の訝しい動きに関するものであった - 133 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:06:00 ID:O3obLSZs
- / ／| /| |ヽ ヽ,ヽ, |
. /／ .| <l./u | レ' ヽ,ヽ, |
〃 | / / ,.へ |! > _､へ |＼ ヽ,ヽ,|
. | /| ./!イ＝=`､ iレ´=＝＝= ヽ ヽ,ヽ,
. | / ﾚ ﾄ､＿｡_) ( ,､ | |⌒i iヽ,＼
､_ ﾚ /| ￣／.|j~ `.=°＝´ | |つ.| ゝ.＼.＼ が…… ぐ ががが……
､_｀'-､_ / .レ´ u u _ ,､-'´ .| |ノ/ ヽ ＼ ＼
｀' -､,｀' -､／｀7―-/ r'__ __ ` ￣ |j~ ||ノ. ＼ ＼ ＼
｀'ｧ､＼/―- ､ ＿_| f＝======＝ニ`i /| |＼ ＼ ＼ .＼
/ ＼ ＼ | | } / | | /￣ "'' ‐-＼ .＼
i. / ＼.＼ / ||- ―‐-r――‐-/ ／ ﾚ Ｎ￣ "'' ―‐ --＼
. | / ＼.＼〃! |` ――' -----'／ | |
| ＼.＼| .| u＝= ,､- '´ ｕ ./| |
| ＼ ＼l_ ,.､- ' ´ /| |. Ｎ
| | |＼ ＼ |j～ / | ﾚ |
| | ﾚ |＼ ＼ / | | |
|. | | | ＼ ＼ ｕ / | | |
この異常事態に接した家康は ついに…… - 134 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:07:01 ID:O3obLSZs
- ＼ ／
＜ 嘘だ！ 嘘だ！ 嘘だ！！ ＞
＜ ＞
＜ お 俺は こんな虚報 信じねえぞ！！ ＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
＿ ヽ
‐''´ ／ ,､ .',
〃 /| / ｌ |ヽ、 |
.,' ,ｨ ﾑｆ / ｌ .L 」 ,､ |
|／/ _,,､ｖ‐'l/ ij ', ┌-､ _ ｜
. ,' ／| ./__,,r－､ u u ヽ|､-ヽ| ヽ |
|/ |/ｌ(_ ヾ、 〃 ｀)| |-‐ ､ |
. ｌ.(´ O ) ;; ､ O )| |ﾆヽ ヽ｜
l..ヽ、 r-／..:: ι┐ rｌ'´ |.| -､| ..ｌ l
.l;;;;..｀／..::::::::: u し'/ .l.|__,ノ / l、
l (__:::::::::::u::｀) ／_ ||-- '′ ヽ、
l ｒ‐---‐-－-～'´__｀ｌ | ｌヽ、 ヽ、
l.ｌ￣￣￣￣￣￣ （ | ｌ ヽ､＿ ヽ
lｌ二二二∠二二二ﾉ.ﾉ | ｌ ￣
_ヽ ,,,,,,,,,,,,,,,u .／ | ｌ ｌ
,､-''´ ,ヽ ij ;;;;;;;;,, ／;; | ,'| .ｌ
_,､‐''´ / ヽ u ／;;;;;; ｌ / | ｌ
/ ヽ、 ／;;;;; ﾘ / | .l
./ ｀lヽ'''' ｌ / .| l
/ l .ヽ .ｌ / | .ｌ
同７月２０日
まるで上方の報告から逃げるかのように
予定日を１日繰り上げ出陣し 会津に向かってしまった……
『 新 ・ や る 夫 の 関 が 原 戦 線 異 常 ア リ 』 - 139 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:08:08 ID:O3obLSZs
- ＜第４部 その３ 戦え！何を？人生を！！＞
時を一月ほど遡った６月下旬
越前国敦賀５万石の大谷吉継は「会津征伐」のための軍勢を率いて
近江国の国境に近い美濃国垂井に逗留していた
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣´ } ｀￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! すまないね 為広
⌒ヽﾍ ト-‐ トＬr┘ ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ ',ト､ ＿_ ィ1' };ｲ/ ∨ ′
Ｖ:::ﾄ､ }ヽ｀二´ '{ /::/
ヽ:} ヽ . － 、 /|:/
／! iハ､_＿_ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼ ← 大谷吉継
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 141 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:08:12 ID:FEvJNsEY
- 戦わなきゃ現実と
- 144 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:09:00 ID:O3obLSZs
- 吉継を迎えたのは この年の２月に
この地で１万２千石を拝領したばかりの平塚為広であった
, -―- 、
〃 / へ ＼__
_｣レ-､ / ＼ ＼＼
／ / Y7Zﾍ ＼廴_,
／/ / /-ｰ､ ＼ ヽノ
/ / |l | ／ y==､l | | |
| l| /j |/! } fJ´ | |ヾ.＿_
V | V／|人 ｀¨ ｰiー一'´
V| /｀Ｔlう ＼ / いえ こちらこそ
） | ､ ｀／
-=彡. -- ､j― ､＼＿_／ 今回は よろしくお願いします
/／: : : : : :＼: : : く
/: : : : : : : : : :ｈー‐《
|: : : : : : : : : :_:〉〉 ＼_
r‐く:＿_:_: : : :／ /l | ｀T ７
[_廴＿｣┐￣ _r┘:∨￣｀У__ﾉ ｝
r―く ／￣｢: : : : : :/￣´ |＼ﾉ
/￣＼＼' ＼: : :_:∟ ┐ ﾊ ＼ ← 平塚為広
/: : : : : ＼] r‐､_r‐込 -ｰ―廴ﾉ､廴
太閤秀吉の元馬廻り衆であった為広は 吉継も旧知の仲であり
また大名として初めての戦に参加するにあたり
為広は吉継の指揮下に入ることを望んでいた - 147 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:10:10 ID:O3obLSZs
- /!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> もちろんだとも！
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ああ それにしても 僕も人生の終わりを前に
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣´ } ｀￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! こんな華々しい活躍の機会を与えられるとは……
⌒ヽﾍ ト-‐ トＬr┘ ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ ',ト､ ＿_ ィ1' };ｲ/ ∨ ′
Ｖ:::ﾄ､ }ヽ｀二´ '{ /::/
ヽ:} ヽ . － 、 /|:/
／! iハ､_＿_ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
病魔に侵された吉継にとって最後になるであろうこの遠征では
為広に加え 佐和山１９万石の石田家の嫡男である石田重家の後見となることも決まっていた
戦に関しては これまで裏方となることが多かった吉継には望外の喜びであった
大谷軍と平塚軍は ここ垂井で石田軍と合流する予定であった - 148 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:11:00 ID:O3obLSZs
- ところが異変は すぐに起きた
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
あ あれ？ i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
まず石田軍が いつまでたっても佐和山からやって来る気配を見せなかった - 150 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:12:00 ID:O3obLSZs
- さらに美濃国でも気になる動きがあった
, -―――- ､
／ -―-､ ｢ ｰ-､
' ／ /＼/⌒ヽ＼
/ ／ ／ | l ⌒ ヽ|
/ ￣´７ /／ ＿j | |l
/ / ／ ／ ﾊ l |
ｔ--' /ｲィ / y=ﾐ l l 、
/ ／ ）V ,ｨ/トl l ＼
|/ / / ￣ ゞ｀/ l| / |￣
-―/⌒ヽ/ﾘ- 、 ､ _ 〈卜l/ ＼ | 丁重にお断りさせてもらいましたが……
/ : : : : l ＼: : :Y ＼＿, -┴ '´ ￣
: : : : : / }-､ﾑ--､ 岐阜の織田秀信殿から
: : : : / V / l
ーー{二二ニﾆﾉィ〈 /＼ 執拗に自分の旗下に入るよう勧誘を受けました
／∠ _ ／_|＼＼ / : : |
ｲ|／ - |／―‐| ＼jﾉl: : :/ どうやら美濃国の小大名の全てに声をかけているみたいです
V´ |／lヽ|_ ＼｣_
l V └‐tﾉ
｜ /ヽ l_
／ ' / ﾊ |ﾉl - 153 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:13:01 ID:O3obLSZs
- ／ ∧ 〈 _l ＼／
/ / ∧ 〈=ミ: ＼ ＼
/ / /＼＼ ＼ ＼ ＼＼
l | ｌ | l ＼＼ ＼ ＼ｨ― ､ l ｀¨ ー―ｧ 秀信殿は 出陣を延期してまで
l | | | |／⌒l＼ ＼ ＼ //∠二L ＼ ＼――― '´
､ 、ｌ | | -- ＼＼,＼ ｣/f 兀! 广l ＼＿＿ ＼ 美濃の諸侯のまとめ上げに熱中してます
＼＼| |ヤ〒兀!￣ ＼ 弋ン ﾍ/l｀Tﾅ￢t'´ ＼
＼| |ハ 弋ソ { ｌ1小. ｜￣￣￣ 確かに美濃は元々織田家のテリトリーではありましたけど……
/ﾊ 卜、 ー ' j〉 / |）| ＼l
/ Vﾊ |ﾍ ＼ r-- ｲ ／ Y| l| ちょっと今さら感がありますよね
／ イ｀¨ﾍ| ﾉl＼ |⌒V ／;勹'´￣￣｀ヽ
_j／: : ＼///＞- 二 イ:// /: : : : : : : : : ＼ ……ホントなに考えてるんだろ？
/: : : : : : : | | l＼: : : : : : : :／/! l: : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : r―ｰ- ､＼二ﾆ￢∠ -┐:_: : : : : : : : : : : :|
厂: : : : : :| ＼ ／ |、 ＼: : : : : : : : : :l - 155 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:14:00 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
………… i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~
i u..::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
そうこうするうちに月が変わり ７月２日 ついに石田家が垂井にその姿を現した - 157 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:15:01 ID:O3obLSZs
- だが やって来たのは重家の率いる軍勢ではなく 石田家の家老・舞兵庫と島左近だった
ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
ヽ (::___:;;) / どうも…… 吉継様……
,' ',. , --― -- ､
ﾌヽ ヽ / ／l ／} ＼
,' ヾゝ ｨﾌ ', / / ﾄ､
| _ ' l __L＿ ./ / l ＼
' ´ﾆt-_ ‥ , _メ ､_ / / ,-､ r;;;ヽ | ＼
'´ _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_ ｉ l , ｲ;;;ﾉ iﾄ;;;ﾉ＼ﾄ､ ＼
,:;':' | |''_ -',/. ', `'''ｰ--;;､ | |（ / ,､ ヾヽ_ノﾉ| ＼ ヽ この度は
／,' /, |ﾞ ,:;''-､,.-´ .／ ´ ｀:､ ! ﾊ ￣ , Y ,｀ー' | ヽ､＿）
_,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./ `-, / i {_ﾉ ﾞ､ ｀ＴTT" ﾉ ご足労をかけました……
／ _,iﾞ-, l-:､_i"| / ,.:' i | /人____ ｀ｰ' , - ｧ<
i ./.| (ヽ Ti |:i _| ,' ,:' | | / | | ｀)二{ ∧ ＼
|.,' | .|´'i'ﾞ`,‐／ ,' ./ ､i | / | ｀ｰ" ｀ｰ' ヽ ＼
.|.| .| | `､!'／ .i / | | { | ﾄ､ ヽ
.| ! .| | |O | ,' | i | | } ＼＿__）
| |. l ! .| | ,' ', | | ,| 人
.| | i.| .|O | ,' .i | し' |
↑ 舞兵庫 ↑ 島左近 - 159 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:16:00 ID:O3obLSZs
- 石田家に ただならぬ事態が発生したことは明白である
/!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ：
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ：
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ：
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ： な なんで君たちだけが……
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ：
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ： 重家は いったい どうしたんだい？
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ：
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′：
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
ヽ. | !.| ,' ! ,'/
ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
／ ヽ (::___:;;) /
/.._ ,' ',. _
/ | ﾌヽ ヽ / ／lﾉ :＼ ……それについては
＿_＿,／;:;. |,' ヾゝ ｨﾌ ',;:;:;:;:;＼
/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;. | _ ' l __L＿:;:;:;:.＼ 三成から説明があります
_,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣ ' ´ﾆt-_ ‥ , _メ ､_‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;'´ _ｨl ｰ┴-'ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ, 吉継様には
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ } ﾄ、;:;:;:;:;:;:;:/j_／;:;:;:;:;:;l
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＿￣ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;／ ﾉ │;:;:;:;:;:;:,イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| 佐和山城まで足を運ばれますよう
‐‐'´￣￣´ ￣｀tｰ､ ∠´ {;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
r､ ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／} ┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ お願い申しあげます
r‐'「ヽ」／￣ ∨｀ー､__/ '-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
r┴-ヒ´_r‐ ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
￣''''ｰ-＿-‐'''ｉﾚ ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:./
ー┬┬‐‐--､.__＿;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
だが 兵庫と左近は
吉継の質問には答えず ただ佐和山から迎えに来たと繰り返すばかりであった - 162 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:16:48 ID:FEvJNsEY
- こんなに分かりやすいフラグも無いなｗｗｗ
- 163 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:17:01 ID:O3obLSZs
- これ以上 垂井で押し問答を続けても埒があかず また為広にも迷惑がかかる
不安を感じつつも 吉継は佐和山城に向かった
＿＿＿＿
|佐和山城|
|￣￣￣￣
∧
<⌒>
_］皿［-∧-∧､
∧_／＼_|,,|「|,,,|「|ﾐ^!､
/￣￣Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;|
ﾊ,￣￣|「|￣￣￣￣|「|￣￣|
| 田 |「| 田 田 |「|［［［［|
_, -―'"⌒"'"⌒" ~￣'"⌒"~￣~￣"~⌒゛゛"'''
~,,,....-=-‐√"゛゛Ｔ"~゛Ｔ"~Y￣Y゛Ｔ"~Ｔ"Y"゛=Ｔ"Y"゛ﾞ
＼ ,,/＼_V＼ ,,/＼ Σ＿,,/＼ ,,/l | ,/
,.-r '"l,,/７,／＼,/ _,|＼ ,,j / |/ L,,,/
,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ Σ|＼_,i_,,,/ ／
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ,, ∧,,|_,,/
,,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ ／
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ＞,
/!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ：
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ：
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ：
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ：
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ：
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ： 三成！ どうした！
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ：
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′： なにがあった！！
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 165 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:18:01 ID:O3obLSZs
- |l || l| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |l | | l|
|l || l| '//ｊK川}ヽ:::::::::::::::::,::::::::::::::::::./Ⅵ/ｊ从ｊ》' |l | | l|
|l || l| // { {´}iｊ从ｊ /从ｲ{ゝｰﾞ′. |l | | l| ……吉継
|l || l| j/彡'´｝ｲﾉハゝ ｲ 川ｊ{ﾐY´ |l | | l|
|l || l| ヽ三二ﾆ=彡'ｊ:i:i:≧=‐=≦:i:i:ｊｊ`ｰ=ﾆﾑ、 |l | | l|
|l || l| ／{ゝ=ﾆ二彡}ｊ:ｉ:i:i:《薔薇》i:i:i{ゝ=ﾆ二彡 |l | | l|
|l || ll ／:.:.:.ゞ=ﾆ二彡'i:i:i:i:i:i:i:YYY:i:i:i:i:}ゞ=ﾆ二彡＼ |l | | l|
|l || l|´:.:.:.:.:.:.ゞ=ﾆ二彡i:i:i:i:i:i:i:i:|: ::|i:i:i:i:ｉ{ゞ=ﾆ二彡:.:.: ヽ |l | | l|
|l || l|:.:.:.:.:.:.:.:.ゞ=ﾆ二ﾐYi:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|:. :|i:i:i:i:i:}ミヽｰ=ﾐ}:.:.:.:.:.:.:', |l | | l|
／|l || l|:.:.:.:.:.:.:.:.Y(＿:ﾉノi:i:i:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:|:. :|i:i:i:i:i:{ﾐヽ=彡´:.:.:.:.:.:.:.:', |l | | l|
ノし'": : :|l || l|:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー.:´:{ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:|:. :|i:i:i:ｉ:ｉ:ｉゞミY´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ |l | | l|
そして久方ぶりに再会した親友 石田三成は…… - 168 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:19:01 ID:O3obLSZs
- __ 彡く ＿
｝}ゝー´:.:.:.:.{しﾍノう'`ーヘフ=ﾐヽ
r‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ}うヽ
. ノしﾍｰ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｛{ヽ
｝ﾍ,ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: - - .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.｝フ
{乙ゝ:.:.:.:.:.:.:.:. ´ ｀ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾌ-ﾐ
ﾉし':.:.:.:.:.:.: ´ ＼:.:.:.:.:.:.:.:{しう}ヽ
. ／｛う{:.:.:.:.:.: ′ / ヽ ＼ ヽ:.:.:.:.:.:.:ﾐY '
, ノう}:.:.:.:.: / / / / ' ｌ ｌ ヽ ヽ ',:.:.:.:.:.:.ノう｝ .
/ ｛{ :.:.:.:.:.:.:.:. / // / // / /ｌ ｌ ｌ ｌi ﾐ:.:.:.:.:.:しﾍ ,
. / ｀つ :.:.:.:.' ｉ| // / // / / ｌ ｌ ｌ |i ﾘ:.:.:.:.ﾉうノ
{从 ｛{:.:.:.:.:.:.:ｉ iｌ // / ｌ ｌ / / ｌ ｌ ｌ ｌ |i l|:.:.:.{う{´ 从}
i川i i｀¨｝乃:{il l ｌ ｌｌ十l 卅l､ｌﾉl /// /7Tl十ｌ| |! i:.:.:.う{｝ヽ 川i
|lノｉ 彳 ｛う:.:.:.ｉﾄ､ｌ ｌ ｌｌ |,,l,,十lﾐヽ/// /}十l,,l,,,/ｊ il /:.:.:.う{ハ ノ丿ノ|
|川 l| ヽうiｊ}ﾉヽ川 ｲf斧抃癶从癶f斧抃ﾐ/ /ｊｉ/:.:.うノ´ Y川l i|
|l || l| ﾞし/ハ从 うz炒 うz炒/ ///:.うﾉ |l | | l|
|l || l| '//ｊK川}ヽ｀¨´ , ｀¨´/Ⅵ/ｊ从ｊ》' |l | | l| よく来てくれたわね……
|l || l| // { {´}iｊ从ｊ ､ , /从ｲ{ゝｰﾞ′ |l | | l|
|l || l| j/彡'´｝ｲﾉハゝ ｲ 川ｊ{ﾐY´ |l | | l|
|l || l| ヽ三二ﾆ=彡'ｊ:i:i:≧=‐=≦:i:i:ｊｊ`ｰ=ﾆﾑ、 |l | | l|
|l || l| ／{ゝ=ﾆ二彡}ｊ:ｉ:i:i:《薔薇》i:i:i{ゝ=ﾆ二彡 |l | | l|
|l || ll ／:.:.:.ゞ=ﾆ二彡'i:i:i:i:i:i:i:YYY:i:i:i:i:}ゞ=ﾆ二彡＼ |l | | l|
|l || l|´:.:.:.:.:.:.ゞ=ﾆ二彡i:i:i:i:i:i:i:i:|: ::|i:i:i:i:ｉ{ゞ=ﾆ二彡:.:.: ヽ |l | | l|
|l || l|:.:.:.:.:.:.:.:.ゞ=ﾆ二ﾐYi:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|:. :|i:i:i:i:i:}ミヽｰ=ﾐ}:.:.:.:.:.:.:', |l | | l|
／|l || l|:.:.:.:.:.:.:.:.Y(＿:ﾉノi:i:i:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:|:. :|i:i:i:i:i:{ﾐヽ=彡´:.:.:.:.:.:.:.:', |l | | l| ← 石田三成
ノし'": : :|l || l|:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー.:´:{ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:|:. :|i:i:i:ｉ:ｉ:ｉゞミY´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ |l | | l|
長い付き合いの記憶を辿ってみても ちょっと覚えがないくらい清々しい表情をしていた - 172 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:19:22 ID:zagJSo1U
- あれ？人気でそうな顔してるぞ
- 173 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:20:01 ID:O3obLSZs
- この様子に 少々気圧された吉継だったが とにかく三成に現状を問うてみた
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼ 三成……
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> 城を見たところ戦支度は出来ているじゃないか
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~ なんで出陣しないんだ？
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i 重家の身になにかあったのか？
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i - 175 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:21:00 ID:O3obLSZs
- ｢｀ー'′／ / ヽ、 ＼ ＼ ヽl}::.:)､ ＼
l_,ｨ / / l l 、 ｌ ｀､ {:|}く＼ヽ/
ノ ,′ ! { | l| | l ):|} ﾉ|:｢´
. ヽ∧| , | | l | ｌ| | l| {:|!::）|:|
|::l| | | ｌ 、 | l | _,厶| j| ｛::|}::} |｣ この戦支度……
l:::| ｀、!| ＼ ヽ、 |,.イ,斗予 | |{K!j |
〈:;小､ヽヽ、Ｔ,Ｚﾆミヽj ^ヾrｼ | |ァ１ | 「会津征伐」のためのものではないわ
| ＼ヽN {ヾtｸ | ﾄ |_| |
. ｜ | l ＼ ｀- ／!| |::..::.｀:┴-､
. | | | | ＞ ､ _＿ ／::..::|| |::..::..::..::..::..:ﾄ､
| j /| l/::..::..::..::..rｸﾆﾐ::../| |::..::..::..::..::./::..｀ヽ、
. l ! //l l::..::..::..::/;ﾊﾐZシ//| |::..::..::..::..:/::..::.｀ｰ┴―-ｫ
j ﾚ'∧! ,'::..::..::.〃::..::..::.ﾚ'/::| |::..::..::..::r'::..::..::..::..::..::..::/::|
/ / / /| ﾊ::..::..::..::..::..::. /l ﾄ､| |::..::..::..::{ー-::.ﾊ::..::..:: /::..|
. / / ｜{::.| ||::.＼::..::..::..::../::.| l::.| |::..::..::./::..::..::/::..＼::./:ヽ:j
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣´ } ｀￣´ Yﾍ::::l/:＼::::!
⌒ヽﾍ ト u トＬr┘ ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ ',ト､ ＿_ ィ1' };ｲ/ ∨ ′ え？
Ｖ:::ﾄ､ }ヽ｀二´ '{ /::/
ヽ:} ヽ . － 、 /|:/
／! iハ､_＿_ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 179 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:22:00 ID:O3obLSZs
- /!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ：
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ：
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ： 「会津征伐」じゃないって……
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ：
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ： じゃあ……
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ：
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ： き 君は……
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′：
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- ､,r ':::::::::::::::::::::: |_／rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::／_ イ二二 ﾇ
＼:::::::::::::つ:::::::. ＼::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ﾆﾆ´ ' ／!
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼_／／
jゝ:::::::::::/`ｰj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'＼
ゞ:::::: / ゝr! :::::::::::::::::::::::::::.| | ::::::::::::::::::._) | | |
＼/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, ､ /:::::::::::⊂´ ﾉ!/| |
| !| ,、 ﾄ, ヽr､::::::::frtｯゝ::::::::rイ / | | |
ヽヽ､!.,＼l! !li j/! ゝ_:::ゞﾆメ::rゝ′ /!! | | |
>!ﾉﾍ! ﾚ' j! ﾄ' /／´ ／ ,イ '' | | |
/ ﾄ､ /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 決起する……
r‐-―- ‐､ｰ j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | |
/! /＞/│,. トｰ <_ ::: r:/ | ! | | | |
! ゝ / r,<ヽ |./│／ ﾉ`ｰ<__,j | | | |
r.. t ｀ﾆﾆ'く ゝｲヽﾉ ヽ /ヾ :::: ヽヽ. | | | |
ヾ::::Li´::｀/::/ _j/ __,∠ノ:::::::＼::::::: ヽ| | | |
√＼:::::::::::::ｲ_ 〆／ _,, -―rﾞ :::::::::: ＼:::::.ヽ. | | |
/:::::ゞ:::::::::::::＜ ／ ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::. ､ | | |
/:::::::::::::::::::::::::: 7`ー￣ 二ﾉ／:::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|
/ ::::::::::/:::::::::::::/ j／ヽ :::: :::::::::::::::::::::::::::: ＼ l|! - 182 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:23:09 ID:O3obLSZs
- l!￣ｵ |:.:.:.:.:.| と′ , 丶 .: ｒ┘
￣ﾘｺ ｌ:.:.:.:.:.| _「┘ / / l | ＼ﾉ _〕 ＼
く｣!Ｌ.|:.:.:.:.:.! Ｌ. // /, l| l l i l ﾊ:. _〕 ＜ 徳川家に奪われた政治の主導権を
〃l| l Ｌ.i:.:.:.:.| ｒ┘,./ /, !|｜ ｌ| l ｌ ﾊ:/└i_ .＜
|ｉ ｌ| !└l:.:.:.:| 〕// //l l ! li l| l l |!:: と__〕 .＜ 取り戻すために立ち上がるのだわ！！
li〃!｜l ﾄｚ水ﾞ/ｲ ,://l:| l |ｌ l| lｉ | ! ｌ|! とl｢´ .＜
|! | !小こｼ｣ !/ ≧:ｘｲl ! ,'! /l , / /l _.｣!|! ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
,ｌ｜ ｌ |ハ:.:!|l イ iｲ:r::ﾊ｀ / '//二ﾗ// ｲ| l| ｌ! __
/!｜ l l ＼! ｌ| ｀¨ ｲrｿ/iツ行l 〃 / |
,'/ ! l|l ｢¨| llﾄ､ ｒ ｧ ¨´ｲ |ｌ i |l |! / /
,' ! i ｌ|i ＿|:.:.l:.|l:.|:.＞ .、__ イ´ !:| ! l| ｌ / /
! l , ｌ|'「 |:.:.l|:li |:.:.:.:.薔:.:.:.:.:.:.|､ハ! l::-‐ｒｚ／ '´ﾊ
./ , ｉ /l|｜ ヽ/ ｌ| l;,;,;,ノﾞﾍ;,;,;,;,;,;,Y￣|ヽ {!' / / ﾉ!
! / l , ｌ| ! / l |:.:.:.| |:.＼:.:/ i 〉 ＼{!｣､ヽ'イ丿
｜ ｌｉ / l| ／ l -＿〕:.l |:.:.:.「´ 〈 ト.､ ､＼テ¨´
,' l | //￣ , イ´.:.:.:.:.:.:! ｉ:.:.:.:ヽ ヽ | ､＿ ヽ
ｌ| ＼ ＜ー- ､＿_:.:.:| /.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ＼ ヽﾉ
ｌ ｌ| ￣工＞＿/-､j |, -､＿, - ゝ _|__〉､ 〉
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ━━┓┃┃
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣´ } ｀￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ┃ ━━━━━━━━
⌒ヽﾍ ト-‐ トＬr┘ ｰ-１ /∧:: ハ:| ┃ ┃┃┃
Vヾ{ ､ ＿_ ｡ };ｲ/ ∨ ′ ｡ ┛
Ｖ:::ﾄ ｡'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
ヽ:}≧ 三 ＝=｡ ･
／!-ｧ, ≧=- 。
_/ {〈ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
／￣ | ヽ≦｀Vヾ ヾ ≧
_ - ´￣ヽ ト､ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
三成の返答は驚天動地…… いや それ以前に意味不明なものだった - 187 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:24:07 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼ な なんだよ それ……
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／ 家康殿が 君と和解したがっているのは
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／ もう明らかじゃないか
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´ その決起の目的は無駄だ！
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ まったく無意味じゃないか！！
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
ヽヽ｢く´r}-;. :../:::::::/.: .: .: .: .:;-┘.: .: .:j´
/ハ_/!r'.: .::!::::::::l.: .: .: .:_.:｣ ヽ.:」┘
〈,/ ｌ| l 〕.: .:}::::::/.: .:rソ´! ｌ | Y
l /| l└i::｣:;::/.: .:_｣l: | l ｌ ｜
/ ﾊ.|｣ 〈{zﾁ}:ツｌ| l外､l ｜ l ｌ| たとえ わたしが返り咲いたとしても
! l ﾊ ヽ Y:::|'|: | ! }ﾄ,ﾐ ﾄヽ!ﾉjﾉｲ
/ l / ＼ ヽ l::::ｉ|: l |::::ゞ'＾ 〈 政権の中心が豊家でなく徳川家だったら
! /j _｢_￣¨ヽ:ｌ: |｣! ｒｧ／
.! |/ ﾉ:. ::::: :. :.｀ヽ､￣ ¨ﾌ、 _,.ｨ_ それこそ無意味ね
/| | ／.: .: .: ,:: .: .: .: .: ＼:::Ｋ } ///厶
!,' l!.: .: ./:: ,: .:l .:l .: .:ヽ.: .:ヽ!｣! ,ﾉ ｒ' Ｔ_,ヘ'´
／| :l|:. :／:. ,::::::::l.: .: .: .::|::::. :. :.￣´}.:. :._:. :.｣
￣l l |:::::: .: .; ::::::::ヽ .: .: .: ヽ::::. :. :. :j.: .: .:｀ヽ〉
:::::| ｌ |.: .: .: .|:::::::::/.: .: .:'::::.､:'´｢--‐'.: .: .:::j:┘
ー| ｌ l'´｢ ¨ーｔ:'´￣｀ヽ::＿__ソ.: .:j.: .: .:／ - 191 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:25:01 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／ いやっ！
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／ 家康殿は豊家を……
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´ 秀頼様を決して蔑ろにはしない！
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> ・ ・ ・
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ 家康殿は豊家の忠臣中の忠臣じゃないか！！
i ヽ_,,,.. r"~ U i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ U ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
＿ _ ,. ､ , 、 ,
ｆ:i_::v｀┴｀ー::´:7 ｰ, / '｀ｰ‐ ､ ‐|´
/::::!‐ｲｰ､. /::::/ ｒ‐' ,ｲ ! ＼ ヽ└ ､
! '::::,ｨ! |::::′ _7 '/l ｀ ヽ（
￣´ lト ﾆ !:::| ､ !､ !_i_l! ﾚ|: ﾊ| .i ﾚ’
,ｲ | ｶ !:::l' 〃 ﾄl｀ ヽ!､|､!: ﾚ' / | ! わたしは そこまで手放しに
,l::! ! ＾__､l::」 / i! |. ー‐' ヽ'＾ﾚ /!リ ・ ・ ・
i l::! ,| l::! ､ゞjif / ＼ ､ ､Yィ´ '/ 徳川家を信用出来ないのだわ
/ ﾞ"/l ｀ ｀ｱ|,/､ __ ﾞi! _ ' ! |
i .〃′ i⌒: !´ ::::ヽ|| ‐ﾝ //ｒ‐､= ､
| i〃/ _/ l:. |:::::::::::ﾉ!=v‐.:｀V// ﾆ、＼＼
|〃/ ／ ,＞‐｀ｰ∠::::ﾉ}_:::::ﾉ/// ＼ ＼＼
, '／!i ´ ゝ――‐-､ヽ':::::ﾄ' //. ＼ ＼＼ - 195 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:25:56 ID:pzSB0h.E
- 認識にズレがあるな
- 196 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:26:05 ID:O3obLSZs
- /!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ： もし将来 家康殿に変心があったとしても
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ： 君が豊家の執政官として
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ： その時に対処すればいいじゃないか
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ：
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ： 君には これから それだけの力が与えられるはずだ
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ：
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ： 今 君だけで兵を上げるなんて無茶もいいところだよ
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′：
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
＿＿ __,.
｢｀ヽ´￣｀ﾌ.::::::::/´ ,. -‐'′{::::し'.:::::::イ
. ィ⌒ヽ /.::::::::::/ ハ:::::::::::::!::::）
{ イゝ /.::::::::::,′. . . ..x く｀ｰヘ.:.:.::::し'
Y.::::::::ノ '.::::::::::::|.:: . ---xノﾊﾉ ヽ:::）
（￣ . :.|:::::::::::::「´ _、 ）⌒Y ﾚ′
i 7ゝ.:::∠!:::::::::::::|.:.:.:.:ｊ｢ Ｙ ! }
| i::ﾊて...」::::::_.:::::! ノ｣ﾊ '. ,ﾊＬ / ′
| L! | 丁Ｙｒ刈:::|ィﾊﾊ｢ゝVｲﾑｲ//ﾊﾉ 吉継…… もう後には引けないの……
| |＼ゞｲ::::ﾄ弋)ｿ ﾋｹｊ小
l / ! `トゝ:!ﾊ´ ' .ｲ ｊ | それに わたしは一人じゃないわ……
ﾉ. / ｜i ゝ'' | 仆. . ´ イ ｣ ;i |
／ :/ |小./ゝ.｜ヽ＼下｀ヽ 丁ｊハ
イ , ′ ヽ:/ィ ハ. ヽ＼ﾊ.:.:.:ｊり__｣!
／ ,ノ.:/ /.:::: ` ｰ ､ーヘ〈ゝ--=ｧ
/⌒Ｙ .::::/ （::::::. 下不厂ﾞくﾞく
ｒ ' ノ.:::::/ .ｲ ）::::i |￣ｊ ） ｀ヽｿ
. ＼:::｀ヽ／／.::／.::::::i ｀ヽヽヽ （ - 199 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:27:03 ID:O3obLSZs
- ＼ ／
＜ 家康が会津に向かったら上方で挙兵する…… ＞
＜ ＞
＜ このことは直江兼続を通じて上杉家に連絡済みよ！ ＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
＿）≫:::::::::::._ ''" ｀ 丶、:::::::::::::.（＿
＿_(::::::::::::::::::::::／ ＼::::::::::::::::├─x
./ r─.≧:::::::.／ ヽ:::::::::::≪ニ７》
に二三彡::::.∧ ﾊ:::::::::.|＼Y《
仁{＿/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) )
. 廴__,.ｲて ,'.l j | | | }::ム辷彡'
.ﾊ ; （::::.| | { | | ﾊ V .l ｲ.∧ l | :!.|::::/. | |:|
.ﾊ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::｝ .| |:|
ﾊ:/ :!l .|!ﾄ{ .ﾍlV>＞zﾘ,,,. ﾊ l/./ィ-七７.l ∧ﾘﾉ|::lﾊ | |:|
.ハ/ ::l| .|::|ﾍ＼ =Y´jう㍉｀＼V/7´たうj.Ⅵ从ンj .|:| .l. |:|
/ !| |::ﾄ叮アﾄ､ﾍ. ヒン ヒン 7ｲ |ソ}l::| .l |
,' | |::|. | .l∧ , ./ ! .|' 川 :l: i|
.′ :| 川 .l .|.｀ﾍ. r─‐┐ / /l .| |: i|
; :l / ﾘl. ＞､. ｀ ｰ ′ .イ. |..|.. |:: |
| ::| / .∧}.／´.::.ニ＞tー 'チニ`ーzxﾉ八. |:: |
| ::| ./ /´::ﾏ.:.::.:.:／ニ｛ 只 ｝ー=､...:.:.://::Vﾑ |:: |
| | .／／＞､::ﾏ: _,::-‐‐'..:》ｰ.イ :.:..:.::｀ｰ//::〈 .Vﾑ .|:: l
| ::l .《∠≪:::::::へ.ﾏ .:.:.:.:.:.::ｲ|:::::ﾄ､.:.:.::. //:::::::＼Vﾑ,!| |
| ::|::: ヽこ二ニﾐへﾏ .: : ／.:.:|:::::|.:.＼__./ムニニ三彡'l:: |
＼ ／
＜ あんな奴らを当てにすんじゃねぇよおおぉぉぉおぉぉ！！ ＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
ﾟ｡ ﾟ /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽﾟ｡ ﾟ
｡ ･ /::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､:::::::=｡ ･
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀U´ } ｀￣´ Yﾍ::::l/:＼::::!
⌒ヽﾍ ト-‐ トＬr┘ ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ ､ ＿_ u };ｲ/ ∨ ′
Ｖ:::ﾄ､ }ヽ｀二´ '{ /::/ ﾟ｡ ﾟ
ﾟ｡ ﾟ ヽ:} ヽ . － 、 /|:/ =｡ ･
｡ ･ ／! iハ､_＿_ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 201 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:27:32 ID:jOaTA0Tc
- JUNカワイソスww
でもだからこそ好きだ - 204 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:27:46 ID:FEvJNsEY
- ”あんな奴ら”ってｗｗｗ
- 207 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:28:01 ID:Tzt1FfTU
- ＪＵＮに激しく同意ｗ
- 213 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:28:38 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼ 三成！
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／ 僕も あの連中のことは よく知っている
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／ あいつらは自分のことしか考えなていない
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´ 豊家のため まして君のためなどには決して戦わない！！
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ U i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ U ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
「奥州仕置き」や庄内地方の国人一揆において上杉家と係わり合いがあった吉継は
上杉家の本質を見抜いていた - 218 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:29:21 ID:O3obLSZs
- /!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ： だからさ…… 当初の予定どおり
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ： 重家を出陣…… いや いっそのこと
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ： 君も僕と一緒に会津に行こうよ
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ：
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ： 家康殿には 僕から執り成すから
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ：
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ： ね…………
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′：
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
＿＿
.．x≦":.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
__/｀ヽ.＿_.．x≦:.:.:.:厶-- ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
f二ミｘ|:.:.:.:.:i:::::!:.:.:.:.:.:.:.ノ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:. }
/ /彡ｫ:.:.:.:.:l:::::!:.:.:.:㌢’ ∨:.:.:.:.:.ﾉ
. L斗 ノ j!!:.:.:.:.!::::l:.:.ノ V:.:.:.:f｀ヽ
ｨ才 '仆;:.:.:.!::::l:ｿ ! ! .i:.:.:.ハ_/
.// | {{ ゞ:.:!::::ｉ′ｌ | l | .ｲ! l.| l | :/ ﾄ､
. 〈::ｌ ｲ }} ﾄ､l:::::!l ≧トxl /斗ｲl j l:/ |
ﾞ /│ /i| ゝ{薔}､辷ﾘヽゝ ノ辷ﾘ从/ｲlj |
./// くｼ| 弋:::ﾍ＼ , ./ｲ 7/| l ………………
/// | .||／:.:.:.: ≧ゝ ＼ - イ.从 〈〈 | |
. '// .! /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:::::ﾌ@:::::::ﾌ:.:ヽ.＼-| |
.{{/ .厶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィ彡ｲ:::ｉ:::::｀ヽ:.:.:.:.:＼＼ ゝ
乂 ,ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ 三ミヾﾐx:::::}_く￣｀ヽ.ｿ、
/ﾑ:イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:У,ｬ‐一"::::!ヾ:::::ヽ:＞ヽj＾ゞ
fｼ/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ…ミ ｿヾ!:.:｀ｰ:{三三 }:.:.:.ﾞ - 221 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:30:17 ID:O3obLSZs
- ＿＿
.．x≦":.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
__/｀ヽ.＿_.．x≦:.:.:.:厶-- ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
f二ミｘ|:.:.:.:.:i:::::!:.:.:.:.:.:.:.ノ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:. }
/ /彡ｫ:.:.:.:.:l:::::!:.:.:.:㌢’ ∨:.:.:.:.:.ﾉ
. L斗 ノ j!!:.:.:.:.!::::l:.:.ノ V:.:.:.:f｀ヽ
ｨ才 '仆;:.:.:.!::::l:ｿ ! ! .i:.:.:.ハ_/
.// | {{ ゞ:.:!::::ｉ′ｌ | l | .ｲ! l.| l | :/ ﾄ､
. 〈::ｌ ｲ }} ﾄ､l:::::!l ≧トxl /斗ｲl j l:/ |
ﾞ /│ /i| ゝ{薔}､辷ﾘヽゝ ノ辷ﾘ从/ｲlj | この話をしたのは……
./// くｼ| 弋:::ﾍ＼ , ./ｲ 7/| l
/// | .||／:.:.:.: ≧ゝ ＼ - イ.从 〈〈 | | 協力者は上杉だけじゃないわ……
. '// .! /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:::::ﾌ@:::::::ﾌ:.:ヽ.＼-| |
.{{/ .厶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィ彡ｲ:::ｉ:::::｀ヽ:.:.:.:.:＼＼ ゝ
乂 ,ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ 三ミヾﾐx:::::}_く￣｀ヽ.ｿ、
/ﾑ:イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:У,ｬ‐一"::::!ヾ:::::ヽ:＞ヽj＾ゞ
fｼ/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ…ミ ｿヾ!:.:｀ｰ:{三三 }:.:.:.ﾞ
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ え？
i ヽ_,,,.. r"~ U i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ U ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i - 225 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:31:17 ID:O3obLSZs
- ヽ,:::::::::::::,.' / / l ﾄ、 、 、ヽ:::::::::::::（
,r=''ブ"::::::::::::,' l l l l | | ｌ l l | |. ',:::::::::::::）
/レ-ィつ::::::::,' l | l | | l | | l l | l l:::::::::ｔl､
｀"´ ﾚ'､_::::::::ｌ l | | | | l. | | | |l l | |:::::::::::）
/| 「l|>::::| | .| ‐ﾄ|､_| | |.l | l ,|__,|.-├ l lﾉ::::::(「|
ｲ || l ﾄ-へ| l l L_r- l l,,||ﾚlｲLﾉ_ﾉ_| ﾉ ,ﾉ:::と｀1.l| 岐阜中納言 織田秀信殿
r､ / | || l |_ ___ﾞｭ,L∠､::｀ﾞｒ､｀ イ:;:;:;:l 〉rイヾ_ﾉ | l|
ﾔr―－''''''""""¨ |_,ノ ヽ_ノ ,ｲl | | /l 備前宰相 宇喜多秀家殿
l ｌ | / | | l ﾚ/ |
,.'-‐-､ ﾄ、 ° ／-ヽ| l l/ .| それに……
〈_,.rニ＝、 |;;;｀,,－ -r ‐''";;;;;;;;イ .l.', ,'l. |
（ ｒ_rk=ﾆ、 |;;;;;;;;;;;;;;l＠;;;;;;;;;;;;/;;,ﾍ::;l '､ Lゝ l|
λ _,.-‐く |;;;;;;;;;;;;/| ﾄ､;;;;;;;;;レ-‐' ヽ､| l ..|
/ K_,.-‐''" |;_;;;-'':::/ ﾄ,_>／´ -‐=-‐く´| l! |
| ﾄ |__,,,.....．--―─=''''''''フ"::::::::::::l |:::|;;;;├へ‐-､｀ﾞ''-､入 l i|
＼ ／
＜ やめろ！ 聞きたくないっ！！ ＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r':::::::::::ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ.::_..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'":::::::::::::i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U:::::i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' :::::＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ :::::::::::::::.r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ :::::::::::ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ U:::::::::::::i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ U ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i - 232 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:32:04 ID:O3obLSZs
- /!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ：
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ： だいたい 政権運営の主導権を取り戻すために
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ： 家康殿を討って どうするんだ！
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ：
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ： そんなの混乱が全国規模で広がるだけじゃないかっ！！
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ：
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ：
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′：
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
＿＿ __,.
｢｀ヽ´￣｀ﾌ.::::::::/´ ,. -‐'′{::::し'.:::::::イ
. ィ⌒ヽ /.::::::::::/ ハ:::::::::::::!::::）
{ イゝ /.::::::::::,′. . . ..x く｀ｰヘ.:.:.::::し'
Y.::::::::ノ '.::::::::::::|.:: . ---xノﾊﾉ ヽ:::）
（￣ . :.|:::::::::::::「´ _、 ）⌒Y ﾚ′
i 7ゝ.:::∠!:::::::::::::|.:.:.:.:ｊ｢ Ｙ ! }
| i::ﾊて...」::::::_.:::::! ノ｣ﾊ '. ,ﾊＬ / ′
| L! | 丁Ｙｒ刈:::|ィﾊﾊ｢ゝVｲﾑｲ//ﾊﾉ 吉継……
| |＼ゞｲ::::ﾄ弋)ｿ ﾋｹｊ小
l / ! `トゝ:!ﾊ´ ' .ｲ ｊ | あなた 何か勘違いをしているようね
ﾉ. / ｜i ゝ'' | 仆. . ´ イ ｣ ;i |
／ :/ |小./ゝ.｜ヽ＼下｀ヽ 丁ｊハ
イ , ′ ヽ:/ィ ハ. ヽ＼ﾊ.:.:.:ｊり__｣!
／ ,ノ.:/ /.:::: ` ｰ ､ーヘ〈ゝ--=ｧ
/⌒Ｙ .::::/ （::::::. 下不厂ﾞくﾞく
ｒ ' ノ.:::::/ .ｲ ）::::i |￣ｊ ） ｀ヽｿ
. ＼:::｀ヽ／／.::／.::::::i ｀ヽヽヽ （ - 240 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:33:00 ID:O3obLSZs
- ／ イィ’＿_:::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆヒ.
ｲ '"ｿ:.:.:. ,. ` ､:::::::::::::::::-ﾆﾋ
,ﾋ'´`">ｰｆ´' ｲイ´.:. ,ｲ ! ＼:::::::::::::::ノ
f ﾉﾆ-ｲ:::::| ,.ｨイ:.:.:. :./ / ,! ﾞ，::::::f´
f ﾋﾆrﾍｲ:::::| 7:.:.:|:.:.ｲ{;ｲ::. /: / ,! ｌr-ｲ
ﾑ'ｰ'´Lｨ{ { ,r'､:.:ｆﾃ‐ﾄ､{i:. ｌ:. :. /:. ,ｲ }ｲ わたしも家康を討つつもりは毛頭ないわ
ｲﾋｲL´ ﾞ!:::::ﾞ!7ｲ:.:| ィﾃﾄ､ヾ{ l|:.ﾑ‐7"|:. ! |!
,/ｲ: :ﾄﾍ､ ﾞ!rべ{:.:.:| ゞ;:ﾝ `,ｨｾﾘ }::. / ﾘ むしろ老齢な家康が
ﾑ'| : :|:;ﾍr､ﾍﾃｲ'〉:| {;:ｿ,.ｲィ,ｲ '
7 l : : ﾄ{ｆ`个rﾍ/.:.|、 ' / ﾄ{´ この瞬間にポックリと逝ってしまわないか……
. |! : :.! ﾞ! !: : / ｨ !:ヽ. ( ） ,.イ:. |l|
|l : : | {' |: :/ /_l !ﾆ->ー-､ イ__,. !:. !ﾍ それを心配しているのだわ
!! : : i | / /´ l |, {::::::::::.ヾｲ:::::} |: | ﾞ，
. || : : :| く-ｲｪ_ | {、 ＼:::::::: }ｧﾍ::| ! { i
!! : : :| ,ｲ ヽ_: : ` ‐-. .､ｆ-:. ﾄ,ﾄｲ{ | ! }!
. || : : ::| / `ｨｰ- ､: : ヽ::7ｲ::::::｝ ゞ〉 '´
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::!
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′ ……ん？
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/
ヽ:} ヽ } | /|:/
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 244 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:34:00 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼ 三成……
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> 君は何を企んでいるんだ……
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
／: :.:::::::,r'`´ ｀゛' , ::::::::::::::::::::::::i-┘
,/ヽ ｒ／/:: : : :､, ' ./ .,' ＼ ｀ヽ.,: : : : : : :(,..__
二､ﾆﾆ〈 : : : /.:.:.|: : : : :1 .,' ,' ', ヽ ＼: : : : : : : : |
/ ト-: : :/.:.:.:.:|: : ,' ´ ,' l ', ', ' , : : : : ィ
,' ハ: : : |.:.:.:.:.:.| : :｀゛'i l ! ', ', ' ,:::::::::'
,':.:ｌ_l: : : : :|:.:.:.:.:.:|.: : : :,' ! l| ｌ l ',::::_,'
ヽr'::ﾊ: : : :|::.:.:.:.:.| ;..(´ | ! ! l | .l .| l', '::/
「´ ヽ : : : |:.:.:.:.:.:!.: :｀! .|, ', l | ｌ ｌ |', |ｌ!. ! | ', .| |:ヽ
:| |:::::::: ｉ.:.:.:.:.:ｉ ::.(､ .冖￢ ｉ. ┤.| / ｉ ｲ,'| .ｲ_,'._.l .| !,::::',
:! |(,:::;:::::ｉ.:.:.:.:ﾞｉ: : :} | | |＼| |/ ヽ／ ﾉ / _l. ! ﾊ::::::ｉ
:!. ｜!::{::::::'ﾍ-,＾'rﾊ, .| |,イ ｀` ﾄ .,ｲ"´ lヽ!／ ,'| |:::/
:| .! l::!゛!､_《<'ィ〉jﾞｉ|. | .|`弋..ン 弋...ン ' |. /.｜ |/ わたしは 家康の存命中に
:| ｜ .l::! ヽﾆ ッ.:|. ! l , |.／ |
.| l| . |/ ＼ | | | .,.、 ﾉi .l | 豊家と徳川家の格付けを
.| !.| ! ! l ｌ＞. _.. ＜ .| .| |
.!. ! | | |:.| |..:.:.:.:｀ ､. . __ ..ィ.:.:.:.:.:.:.|.｜ .| はっきりさせたいだけなのだわ……
.| l |. /:.! !:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r≠くﾍ :.:.:.:.:.:.:.| | .|ヽ
.! ! ! 人.:.:| |:.:| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:{いゞｿﾒ :.:.:.:.:.: | ｜ .|::::|
.| l ! / : :＼! !.:| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`´:.: '.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ｜ .|::::|
三成は 自分の計画を余すことなく披露したうえで 吉継への説得を始めた…… - 248 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:35:00 ID:O3obLSZs
- 説得は５日間に及んだ
＿＿＿＿
|佐和山城|
|￣￣￣￣
∧
<⌒>
_］皿［-∧-∧､
∧_／＼_|,,|「|,,,|「|ﾐ^!､
/￣￣Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;|
ﾊ,￣￣|「|￣￣￣￣|「|￣￣|
| 田 |「| 田 田 |「|［［［［|
_, -―'"⌒"'"⌒" ~￣'"⌒"~￣~￣"~⌒゛゛"'''
~,,,....-=-‐√"゛゛Ｔ"~゛Ｔ"~Y￣Y゛Ｔ"~Ｔ"Y"゛=Ｔ"Y"゛ﾞ
＼ ,,/＼_V＼ ,,/＼ Σ＿,,/＼ ,,/l | ,/
,.-r '"l,,/７,／＼,/ _,|＼ ,,j / |/ L,,,/
,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ Σ|＼_,i_,,,/ ／
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ,, ∧,,|_,,/
,,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ ／
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ＞,
その間 ふたりは佐和山城に籠りっきりとなり
当然 大谷軍は垂井に不自然な行軍停止をしたままになった - 253 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:36:03 ID:O3obLSZs
- ・ ・ ・ ・ ・
この三成と吉継の二人の動きを
在坂在京及び佐和山周辺の親徳川派の諸侯が不審に感じた
親徳川派の面々にとって やはり三成は要注意人物であった
,.ｨ , - ､.＿ 、
. ,ｲ/ l/ ￣￣｀ヽ!__
ﾄ/ |' { ｀ヽ ,ﾍ
Ｎ│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , }. l＼/ `′
. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ | ＿|
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 |. ＼
. ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ > これは……
. l ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' / なにかの陰謀なんだよ！
l `＿__,.、 u ./│ /＿
. ヽ. }z‐r--| ／ ﾄ, | ,、
>､`ｰ-- ' .／ ／ |ヽ l／ ヽ ,ﾍ
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ./ ＼､ ＼/ ヽ/
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝ=＜ / | `'''‐- ､.._
/ !.／l;';';';';';';＼ ./ │ ＿
_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´!⌒!l r:,＝i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':| |. L._｣ ））
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } ＿|,.{:: 7 ））
l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ､__,. ヽ._｣ ｰ=:::ﾚ' ::::::|; 7
. l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. ＼:::::＼::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/ ← 京極高次
. ｌ |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /ヽ::: `::: :::: ....::....／
これが冒頭の家康への注進につながったのである…… - 255 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:36:30 ID:P5mqMahM
- AAのせいで説得力皆無ですｗ
- 256 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:36:46 ID:pzSB0h.E
- おかしい・・・キバヤシが正しい事いってるぞ・・・
- 258 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:37:00 ID:O3obLSZs
- ７月７日
結局 三成の説得は失敗し 吉継は自軍の待つ垂井に立ち返った
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> 三成 やはり僕は この企てには乗れない
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ 僕は会津に向かわせてもらうよ……
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! だけど 今はまだ このことを家康に報せない
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′ 僕の胸の内だけのことにする
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/
ヽ:} ヽ } | /|:/ 君も もう一度 考え直してくれ……
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_
ｒ'´ ,イ´ｆ´ ／ ｀ヽ ノ
,ｒー--{ / / | / | ヽ ﾉ
/ ／￣! / 〈 ﾉ／ / ∥ ヽ （_!
| レ´￣_＞ / ! 'Y / ! / ∥ | ' , ｀!
,ヘ｀二彳´ | | ｆ/ / ｜ | / | ∥ | ', ｀!
／ | | .ﾉ-ｲ ! ! | ﾉ' | ｊ | /} | | |
| !ｆ }| { | |,ｲ|,ｆ/| .∥ .ｊ / } | | | ｜
レ‐イ | ） .{| ,ﾍバ十-|-‐'ム .ｲ/ , / /, ,ｲ /! | / ノ
／ | ｒｭ,⌒)ﾙ'ﾑｨﾃ'i'ﾃ〒ミ｀ﾉノ/ /ﾚ'｀ナﾒｲｧ // / / ＜(´
／ ｀ー<@〉},' ハ辷'_..八｀ " ノ.ｒ' ,ｒﾃ!ﾑz'/／ｲ /ﾚ ノ
／ ｀ﾏ ,' ´"'''"゛ {､_.'ﾉ 'ｚｨ' ﾚ'＿ ＿,...-‐´
／ ,' | |', j, ｀'''''゛// ） ｀´
,' !! ヽ、 " /├‐-‐ '´ ………………
,' ∥｀ヽゝ＾ヽ ~' _.. イ |
, ‐ ´￣｀ｰ､._ | |＞´ ヽ.._.. -≦ / {
/ ｀┤ ∥ ヽ ｒ-―-､_! | - 261 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:38:02 ID:O3obLSZs
- しかし 垂井に戻っても 大谷軍は動きを見せなかった
_f´ -- ､ 丶 ＼
〈 ＼ ＼ ＼ ＼
／ﾍ 〈ﾍ ＼
/／ ＼x≠､＼ , = ､ ＼
{ﾘｆ1 /' __ヾ＼ ＼ ＿ 、 ､丶--‐ｧ
Vl l ly' ｨ ﾏ 丶 ｨ ﾊ Y 丶. __一'ｱ
ﾊｌ lﾊ {ﾋrf〉 {ﾋrf〉 ﾊ＞ 、 ー‐ｧ'´
l :| l, ゝ`" , ｀" ノ/＾V ￣´
j八 lﾑ "" "" /）ノ
ヽlｷﾍ. ＿ 个ｲ l （吉継殿……）
ﾉ .: .: .ト ´二｀ イ.: .:! |トヽ
￣ｲ.: .:r ｣ |１.:ｌ.:|ﾉ' .
＿__ __}:ﾊ.:}:::'ー――'::{:ﾙｨナ'.:::
／.::::::::l::{ ｛丁＾ト -----イ ﾉ} ｝::::::::::::::
__,/.::::::::::::::::r―‐ ､ｰ- -‐, ―┐::::::::::::::
ノ´ ｝:::::::::::::::::| T "丁 |::::::::::::::::::::
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼ （素知らぬ顔で江戸に向かう……）
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> （それが僕にとって一番良いに決まっている）
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~ （分かっている 分かっているが……）
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i
吉継は どうしても進軍することが出来なかった
夜に翌朝の出立の命令を下すも 一夜明ければそれを撤回するという有り様だった - 263 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:39:06 ID:O3obLSZs
- 吉継は これまでの三成との係わりを思い出していた
/ , |｀ ´ | ! ,| r'-:. :.i:. :. .: l .:└i
／ _, ヽ ﾄ､|__ |/l /_ﾄ､ｒｽ:. :. :._:._.:_.:_.: .: .:{
'´￣ / _┏━━┓┏━━｛:. :.／ , ＼.: .｝
/イｲ ┃ ┣┫ /{:./ :! l :. ∨ト､
´ﾍ┗━━┛┗━ くノl{ | l.:lj|:._l!_j _:ｌ l|´ﾄｲ
L| '_ /| l |T t::j t::jTl｣ .| l|
｀ ､ , |l | l l:ﾄ '_ /|:l ! |
ト イ / / |l _ﾄ､ __ ／_ !:l ｌ |
＿.」 !__ | ｌ〃:;:;:;:;:○;:;:;:;:;| ! l |
_, -＜_ ＼ ／./ /ﾑ二!:;／l＼;:＜_〕｜ l
/ ＼. Y ／j / 〈二｣;:;:;:;:l;:;:;:;:;〈＞‐ﾄ､.!
/ー ---- ､ l／ヽ l/ /|ト､て「;:;:;:;:j;:;:;:;:;:jてノ | l|
| l | l / |ｌ ト二二二二／.:ｲ ! l|
/ l | /' l| ヽ:. :.,＿.,ｒ'´.: .:/:l | |i
l | ! ／' | / ／.:＼｢ ＞‐'´.く. l | ',
/ l /l / /.: .: .: .: :￣:. :. :. :. :. ', ! :l ヽ
/ l / / | /.: .: /.: .: .: l:. :. :. :. :. :＼| :l ﾄ､
/ | く Ｌ.＿ ／/.: /.: .: .: .: l:. :. :. :. :. l:. :. :Y ヽ ＼
| l ＞ ／￣.:/.: .: .: .: .: .|.: :. l:. :. :. l:. :. :.|二＞'´＿｣
/ /__, -‐'´_／.: ／.:/.: .; ィ´￣ﾄ:｣.: :. l:. :. :. :.l:. :. :.Y´＜´_
/ /〈＿.＜二 ＼f-､.:'.: .: L｣: : : :Ｋ.: :. :.ﾄ､_＿_:.l:. :. :.｀ーｬ-､￣ヽ
/ / ／／ ￣{.: .: rｰ]￣´| ｢´ヽ-イ ﾋ＿＿:_:／二 -'´
| | |＿二二＞￣´ /￣´｣|￣´|┘ 丶-- ､
吉継の父は六角家の家臣だったが
主家の滅亡後に織田家に接近し 吉継は秀吉の小姓となった
それから吉継は三成と行動を多く共にし 「九州征伐」「奥州仕置き」「唐入り」と
その軌跡は 病に倒れるまで三成と同じくしていた - 264 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:39:06 ID:TXAh0MHc
- いい人過ぎて泣きたくなる
- 267 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:40:05 ID:O3obLSZs
- 理想主義者であった三成は 理想の実現のためには手段を選ばない
……というより頓着しない面があった
{ ヽ:.. _, -- =￢－､:.:. :.:.:.:.:::::
ｒ ┘ ／ , :. ｀ヽ:.:.:. .:::
ｨ _ 廴. ／ / , / :, :. :.V:::: .:
| {._ / ｒ┘ :/ / .:/ ,: ::, i. :V.: :.
､/ﾙ'二≧、 , - ｲ / {Ｌ.}＿ ;:.. ,' .:l l |:. |:. ｌ ::i:: .. :
イ 、 ｨ ､:._Y / /´ /ｒ－ i:.:. :ｌ: ::ｉ| l:_! :._l:.＿l|:: | ::l:.:. :.
ｲ _ﾊ｢¨lｲﾔ::. ゝ ／ / lL┐{:|:. ィ::´｢ｔ.:.Ｎ:. .:::り.: ﾑj.::T.: ; :.:. :
_ｆ二ヽｲ{＿H__}ｿ ／ { / {＿Nト.:.jｨﾈj:T丶ヽ ノ' ィヵぃyl /」ー┘
｢.:ｙ' ￣ ヽl￣lノ ´ /, l └ﾍ:|ﾊ.ゞ'=' ' .:ｉ ゞ=' ｿ |┘
{/ / ｌ|＿! / ｉ / / ｌ:i __ ,:i|: l
/ └ｔ:- ＼ / ｌ｜ / :/| ヽ、 ,.:' l ', ヽ
／i ＼ _/＼:. ＼＿ / :i / ／.:/ {!／ :＞ ..___. ＜¨V、 V l
ヽ:.. .＿ _ ヽ ＼:. }、 / .i l / ／ 〈 |;: ;: ;: ;:{ﾌこﾊ:; :; :; |:; ＼ｌ ヽ
/￣¨ ーｲ´ ヽ.＿{/￣ﾌ | :/| !ｒｰ'―- ､/!;} ;: ;: ;: ;ト少':; :; :;{_:; :ム - ' ¨:i
{l , ィ ＼ ヽ ヽi :ｌ |:|└－―:-､ Y;: ;: ; ;/小ﾊ:; :; :;／__ , -－┘
/' /´＼ ＼ l_ﾄ､/ :l !| ／ィ'´‐┘ヽ;: ／;: ;:};: ;:.＼ :{:厶ﾆ=-､∨
理想への邁進のため
三成が引き起こした小さな諍いの調整を吉継は何度も行ってきたが
それは嫌なことでは決してなかった - 268 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:41:12 ID:O3obLSZs
- 吉継は現実主義者だが それは言葉を代えると現実に妥協しやすいというだ
長いものには巻かれ 強いものには諂いやすいということでもある
正直なところ吉継には 正義よりも損得で物事を考える傾向があった
＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼ 三成が傍にいなかったら…… 僕は……
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> ずい分とつまらない男になっていたんじゃないのか
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
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それは吉継も十分に自覚していたし 三成には大いに感謝していた - 271 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:42:05 ID:O3obLSZs
- ７月１０日
なおも逡巡する吉継に 為広が話しかけた
/ / / ＼＼ l ＼
, / / -――- ､ Vﾊ. l l
,' / / 二二._ ＼Vハ l l
／ ／ Y f::( jト V ＼ / l ＼
/ /／ u } Kじﾘ | ー＼ l ＼ ＼_
// ! ﾍ ゞ=' ｨテﾚ/ハ 卜 |￣
ノｲ | 〈じﾉ７１ l/ |/ あの…… 吉継殿……
/｜ ﾊ ノ´ ' l /
人! lハ j| r- ､ ∧｜l 差し出がましいようですが 吉継殿の様子が変なので
ハ| ヽ U こ´ ／ |人{
＞ ､ ＼ イ / わたしも佐和山城に行ってきました
: : : : ＞､ /＞―r ﾁ ∨
: : : : : : : :＼ /|人| そこで全てを聞きました
＼: : : :＼: : :＼/ /
＼＼: : : :＼: : :〉
丶 ＼: : : :厂
/!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’；
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ：
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ：
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ：
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ：
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ：
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ：
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ：
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ：
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ：
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′： え？
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 274 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:43:00 ID:O3obLSZs
- _｣ﾘ ＿ ＼
／ ｒ「＼ ＼ ＼
/ ／{ ､ﾄ 丶 ＼ ＼、
/ / ＼ ヽ＼ ＼ 丶 ｌ＼---一ァ
, l l l＼＼＼ ＼ ⌒ヽ＼ ー――‐ｧ
| l| / l≧ ＼＼｀≧:ｘ ＿＿／
l ﾊ / /ｙfＬ.ﾃ ＼ｲｆＪﾔ＼ ＿ ､＼
ﾄ _ﾉ 入l /Y 弋り じﾉ1卜ヽー――ヽ|
ヽ, - 〈⌒| ! "" 〉""ﾚ′ | 吉継殿のご心配はもっともです
ノイｨ__ ＞j |＼ ヽ ノ 人
ﾚ'⌒ヽ＼V|ハ＞ ､ ＿ ／|ヽ｝ でも…… 三成の計画……
/ ＼,＞一ｧー‐ｧ---- ┐
「 ｒ‐/イ７´ , -＼ー―rく これは それほど無謀なことなのでしょうか？
_,ﾉ ∨ // ﾉ ﾉー┐__｣、
〔 入＿＿__ / { {＿ｲ_ﾉイ￣下---┘
└ｔ ＿,r--/ ｀¨¨ ｱー1 |
吉継の説得には失敗したが 三成は為広を取り込むことには成功した
反家康派ではあるが 実質的に家康から与えられた領地を受け取るなど
為広もまた現実主義者である
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣´ } ｀￣´ Yﾍ::::l/:＼::::!
⌒ヽﾍ ト-‐ トＬr┘ ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ ',ト､ ＿_ ィ1' };ｲ/ ∨ ′ （その為広を納得させるほど
Ｖ:::ﾄ､ }ヽ｀二´ '{ /::/
ヽ:} ヽ . － 、 /|:/ 三成の企てには説得力があるということか……）
／! iハ､_＿_ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 276 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:44:10 ID:O3obLSZs
- さらに吉継は思索する
/!
//
/::ｌ ＿, - ア
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;>
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ 理想…… それに現実か……
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::',
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! 今さら僕が そんなことに思い悩むなんて
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:|
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ 滑稽な話じゃないのか……？
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/
ヽ:} ヽ } | /|:/
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 277 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:44:47 ID:56UWIZYI
- どうせ死が近いならば華々しくか…。
- 278 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:44:52 ID:TXAh0MHc
- なんだかんだいって元主人公がいなければ、
西軍が勝っていたかもしれないからな - 279 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:45:06 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､ そもそも 僕は何のために会津に行こうとしていた？
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ 残り少ないこの命 最後に華々しい活躍を見せて この名を……
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼ 太閤殿下に「百万の軍勢を指揮させてみたい」とまで言わせた
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> 大谷吉継の名を後世に知らしめるためじゃないのか？
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i - 282 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:46:00 ID:O3obLSZs
- /!
//
/::ｌ ＿, - ア ¨’； 僕が会津に向かったとしても三成は決起する
＿ /:::::!｢::::::::::::／─‐…ｧ ：
､___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::＜´ ： そうなったら僕は 家康の旗下のその他大勢のひとりとして
／::::::::::::::: 〉､::ヽ-..､::::::::::::::::::::＼ ：
∠ ｧ¨´::::;:ィ::::;､ヽ::∧::＼:::::::::::ﾄ､::;;> ： 東北と上方の間を右往左往し……
/::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::＼ ：
. /::::::::::∧::下仁､ ｲﾙ二ﾊ::::::::ｌ:::::::::ヽ ： その結果 決着を待たずして 僕の命の灯が消え失せる可能性は高い
/::::;ｲ:::/;;:ﾊ:{廴__j｢¨f廴__j}ハ::::::ト､::::::::', ：
.厶ｲ/::/::{ （Y ｀￣/| ﾄ￣´ Yﾍ::::l/:＼::::! ： そして僕の名は歴史の中に埋没していく……
⌒ヽﾍ トｰ‐ ! ! ｰ-１ /∧:: ハ:| ：
Vヾ{ U { _ _〉 };ｲ/ ∨ ′：
Ｖ:::ﾄ､ } r―‐ｧ { /::/ ：
ヽ:} ヽ } | /|:/ ：
／! iハ､｀＿´ ｲ ｉ|＼ ：
_/ {〈 ｌ { ﾄ､∧
／￣ | ヽ._ ゝ _!ｲ〉 ｢￣＼
_ - ´￣ヽ ト､ ＼二二二 ／ / ｀ - ､_ - 283 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:46:53 ID:pzSB0h.E
- 命を惜しむな、名を惜しめ
- 284 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:47:01 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... _＼
〉 ？ i r' ヽ : r|:.: : . :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼ それに……
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;> やはり 僕は……
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ﾐﾐ~ 三成を……
i .....::::::::/ i~~
ヽ ...........::::::::::::' i
ヽ-::::::::::::::::::::::::::' :i
丿 ::::::::::::::::' i - 286 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:47:31 ID:I1OFqXeI
- やはり友情なのか・・・？
- 287 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:48:01 ID:O3obLSZs
-
＞'´ ／ i| ヽ. ＼
──────── まきますか？ ────────
〉 ？ i r' ヽ :. :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i.r''￣`ヽ=. ＜(::)＞ﾉ ~"'-._y ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌi <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / ヽ__.r'（ '';; U i r'"（:.:.:.:.:.:.:.:＼
ﾚ'゜ / ／ i「 ヽ-⌒-' ＼i >>.:.:r-‐'´
レ' ﾚ'〉 i _...||.-.._ .r-' 'ノ::;;;>
i ./_.=:==-ヽ ｙ-.''~~ﾐ
i ヽ_,,,.. r"~ U i i :ﾐﾐ~
i .....::::::::/ i~~
ヽ :::::::::' i
──────── まきませんか？ ────────
丿 i - 290 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:50:00 ID:O3obLSZs
- ７月１１日……
＿＿＿＿
|佐和山城|
|￣￣￣￣
∧
<⌒>
_］皿［-∧-∧､
∧_／＼_|,,|「|,,,|「|ﾐ^!､
/￣￣Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;|
ﾊ,￣￣|「|￣￣￣￣|「|￣￣|
| 田 |「| 田 田 |「|［［［［|
_, -―'"⌒"'"⌒" ~￣'"⌒"~￣~￣"~⌒゛゛"'''
~,,,....-=-‐√"゛゛Ｔ"~゛Ｔ"~Y￣Y゛Ｔ"~Ｔ"Y"゛=Ｔ"Y"゛ﾞ
＼ ,,/＼_V＼ ,,/＼ Σ＿,,/＼ ,,/l | ,/
,.-r '"l,,/７,／＼,/ _,|＼ ,,j / |/ L,,,/
,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ Σ|＼_,i_,,,/ ／
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ,, ∧,,|_,,/
,,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ ／
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ＞,
｛ ....:::: ／ .′ i ＼＿ ヽ ヽ∧ 下､マ〈
｀つ::::::::::::::/ | ! 〉::......... ﾞ. ﾞ, ∧／￣＼勹ﾄ|
（::::::::::::::::/ ; | ｉ｜ | {:::::::::::::::::::::.... | ! 厂￣ヽ＼〈,ﾉ
￣｀j:::::′ i | |｜ ｜ |__∧::::::_::::::::::::::::| __ | / ＿ﾉ i＼
弋| | ! | |｜ ルイ /厂/!ﾊ）::::::::::::/ｱr=ﾐ､:::::::/_/ ｉ |＼
| | i ﾍ | | イ ｊ／斗＝≦､ し-､:::::ゞｔﾍ穀}l:::::::::::｀! ｜|:::::|
|｜ i ,..ゝ‐､| !／ 〃 i!‐r‐yﾍ｢ | ん:::｀iヾ='ｧ':::::r―1 l |:::::|
ヽ＼ ヽ〈 ﾆ=ﾐ 弋 ｰ' 丿｜| く:::! /::::::::::） | | ! ＼|
＼ ｰ-＼《 ﾄﾍ "￣` | | | (:/ /::::r―'′ | ｜ !
ﾊ ゝ' | | | | /:::/／ | | | え！？
| :. ヽ リ｜ !/ ／ | | ｜
| ヽ. つ //／! |′ | ｉ ｜ 吉継が！！？？
｜ /ト ,. // ￣| 「|_ ｜ ! ｜
/ /| | ＞ ＿ｒ' ´ // | | |｜ | ｜
/ /｜j_ イ ,≧ // | | |￣ﾄ 、 |｜ ｜
/／ｒ ´ r乞ﾏ〉/ ｜｜＼ ＼ | ｜
／ ＼ /／ﾚごﾑ { / 〉／ ヽ | | - 292 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:51:00 ID:O3obLSZs
- ヽ. | !.| ,' ! ,'/
ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
／ ヽ (::___:;;) /
/.._ ,' ',. _ はい やはり殿に協力したいと
/ | ﾌヽ ヽ / ／lﾉ :＼
＿_＿,／;:;. |,' ヾゝ ｨﾌ ',;:;:;:;:;＼ 再び この佐和山に来訪されています
/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;. | _ ' l __L＿:;:;:;:.＼
_,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣ ' ´ﾆt-_ ‥ , _メ ､_‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;'´ _ｨl ｰ┴-'ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ } ﾄ、;:;:;:;:;:;:;:/j_／;:;:;:;:;:;l
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＿￣ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;／ ﾉ │;:;:;:;:;:;:,イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
‐‐'´￣￣´ ￣｀tｰ､ ∠´ {;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
r､ ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／} ┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
r‐'「ヽ」／￣ ∨｀ー､__/ '-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
r┴-ヒ´_r‐ ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
￣''''ｰ-＿-‐'''ｉﾚ ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:./
ー┬┬‐‐--､.__＿;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
i ｌ´ヽク/ﾉ // j l i i (〈_l V /
ヾ＝ ,ｲ（__ l | 小 | | ｀i l ( ゝ---'
/.:ｌ|i フ | | { | | :i| i | ,| ﾄ、 | | | | ）:i:::|::::|
/.:/.|l 弋っ| | .: |｜ |、:;| ｌ | | /l/ i l| | !:i /:::::k:|!:::|
/.:;/ |! ::|〈 :i.|| 、 | |什三|上i k. | .ｊ / / ﾘ |ﾑ j , j ｌ 〈::::: i:||::::|
/.::/ | :::| | :| |kl ヽﾄ.l ,ｨ干=ｔt_ヽ|、 .ﾉ/_ﾑ廾下､ | /, / /,'i :l|:::: . l:||::::|
/.:::i | ::::| | ::|c,ﾍ ヽゝイ f¨:::::::ﾄ￣ヾｿ/ﾉ彳¨::::::} |ﾄ,ﾘ/iノノ | ::|ｌ:::. |:!|/
＼| | ::::|.｜::|{回}) |､`代::.o.ﾉ 弋::.o,ﾅ'´ｿ! |{廻}）::||::::. |l
| :::::| | :::i⌒ ｌ . |`ｙ ￣ , ￣ / ｌ |´⌒|..::||::::: |! あ あ あぁ……
| . :::::| ヽ､l .| .|.∧ ┌―┐ / . | | ヽ､||::::: l!
.| ::::::| ,! . ,|. ＞ ヽ ノ . ＜ ｌ . ! |::::. . |
| . ::::::| ,.' , '.L. -―....＞ _ ＜ ,...‐-..､..,| | |:::::. |
| :::::::| ./ /::|..|::::. .::::::,-―.=＝､ー-､::::: ..y'k .! |:::::. . |
| :::::::| , ' 人::::| l::::: :::::::;;;::::（{薔})）::｀ヾ....､.:::,' .ハ ﾍ、 |::::::. |
.| :::::::レ' , ' ヾ! lに:: '´::::::::::7~'ｲ:::::::::::: .:::/ ﾊ＼ゝ､｀.、 .|::::::. . |
| ::::::::ﾄ､￣二‐- ｌ |.::Y::. ::::::::/| ::::|ヽ :::: .:,.' / ｀､ソ ゝ|::::::: - 295 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:52:03 ID:O3obLSZs
- i: : : : : : :l:: :: :: :: < ＼::::::::::/
／::|: : : : : : |:: :: :: :: ゝ i ', i ヽ:::::ﾉ
／:: :: :|: : : : : ::|:: :: :: :ノ i | .| | Ｖ
{´:: :: :: :: :|: : : : : :|:: ::::il´ | | .| | ', ＼
廴:: :: ／:: i: : : : : i:: :::ﾉ ￣ ﾅ.十|､ ﾊ .i ,' /. | i ＜ 吉継！ 吉継！！
＞┐:: :: :∧: : : : |::::ｿ .z≠ア≧ﾐ llﾍ / | ｨ .| ＜
┌＝ィ∧:: :: :: ∧:_:_:_:|ノi7 ﾏん:::::} { ﾍ =ﾆニ'､ /i / .| .＜ 本当なのね！！！！
>彡/ハ｀ー､::::Xrtjﾍ} ﾄ 辷zｿ ﾍ/ ｱﾃﾄ.// } ﾊ/ ＜
ゞ// ', i 廴_t及ﾝ::| ', ん:://ﾊ┌/ﾝ ..／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
,.:^ < __'i i..-―‐-.... _ ` ﾍ ' .マ' / i i ＼´
-――≦―::､::＼:::::::::::::::::::::::::ヾヽﾍ .|_､ ｢ .ｧ /. l lﾍ ＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､:::::::::::::::::ヽヽ) ヽ.＼ ` ´ イV弌 i ＼ .＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::∨i ｀,;;｀ヽ> ‐＜ | V ヽ､l. ヾ ＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::/;;} i;;;;;;;ﾍ /ヽ, -―--i ﾍ. ＼ ＼ ＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{;ノ ノ;;;;;;;;;;ヾﾍ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ､ ヽ｀ｖ､ヽ /ソ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ -'''-‐;;;;;｀,Vﾊｶ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈 ヽ}V ) ).//
:::::::::::::::::::::::::::_ -――-､:::::::::/ :::{;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iﾝｨｿ,,,,,,､;;;;;;;;;;〈――‐┐ノ／
.―― ￣￣ Ⅶ::{ :::::ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/＼;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;};;;;;;;;;;;;;;l <
∨ Ⅷ＼ ＜ー- ､＿;;;;/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;ヽ;;;/｀>;;;;;;;;;l r-‐､ /〉
∨ Ⅷ:ﾍ:￣工＞＿/;;;;;;;;;;;;／;7ヾヽ､∨;;/;;};;;;;/,...:::^:::...´ ﾕ_r― ' /
∨ Ⅶ::ﾍ::::::://＿＿;;;;_／:ヽ/__,ｲ＿..イ＼／'::::::::::::::::::＼ ｀｣ {
＼ Ⅵ::ﾍ:::ﾝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::l::::::::::｀ヽ､:::::::::::::::::ﾍ_´_}＿ﾆ⊃
＼ Ⅵ::ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l （
＼ ∨:::ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::::::〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::_｣､_ﾉ
/:::::;:::::::::＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i l＼::|::::::::::ﾍ
/／ /::::::/>‐ﾊi::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://::::::ゞ:::::::::::ﾊ
/ ﾊｨ::::i -ﾊヾ :::::::::i::::::::: .//-､::::::::ヽ￣ ￣
ヾ i - ﾍ ; /ハ i:::::i￣
ヾ､∧ ＿ / ﾉ-''´
ーヽ ´ ｀ /-'／
＼ ..:: /-'´ ああ…… 三成……
＿ ｀ ､ ／
／: : :｀: -..､ ｀i' ､ , ィ' ´
/: : : : : : : : : :｀: x.ﾉ ｀ ´ | ＿
,...-::'::´:::￣::｀::-::::_: : : : : : : : :＼＿ ﾄ､ ／: : : :ヽ
r'´: : : : : : : : : : : : : : : :｀:ー-: : :＿: : : :｀ー. ､ .>'´: : : : : : : : : :>＿
｝: : : : : : :-: :､: : : : : : : : :: : : : : : : : :￣: :ヾ: ::Ⅵ: : :: : : :_: -:'´: : : : :ﾊ - 300 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:53:03 ID:O3obLSZs
- i::::＼ r::'::´::::::::::::::::::::::／＿
ヽ:::::::＼. |::::::::::::::::＞-...':::´:::::::::＼
＿＿ ≧::::::::＼i!:::::::::r､'::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::/＼:::::::::|:::::: /:::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::／:::::::::＼::::::::/:::i:::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::...::::｀:::-.._
／_:: -─ｲ::/::::::::::::::i::::::＼/:::::|::::::::::::::: ＼:::::::::::::::::::::::＼＿＿＿::＞
￣,...-:':´:／::::::::::::::::|:::::::::V:/: |:::::::::::::::::::::ﾊ::::::＼:::::::::::::::::｀:-._
/::::::::::: /::::::::::::::::::::::|:::::_:ｨ=-.-|::::::::::::::::::::::::i:::::::::::＼:::::::::::::::::::: ﾍ
/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::|'´ .|:::::::::::::::::::::: :|:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::ﾍ
/::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::､:::::| .|:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::＼::::::::::::::::ﾍ
/:::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::i ＼ヽ .|:::::ｲ::::::::::: ﾊ:::|::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::|＿_ゞ'＿＿ |::/ i:::::::::/＿ヾﾄ::::::::::::::::::: |::::::::i ヽ::::::ﾊ
. ／:::::_::_:: - ﾌ:::::::::::::::ﾄ-三ﾆニ＝＝≦ ﾚ |::::三ニニニ=ヾ:::::::::::::|::::::: | ｀ー-｀-
/::::::::::::::::::| |r::::|て芯ミヾ Y} .|::::/ ≧ニニ＝ﾐヾ::::::: |::::::::ﾊ
/:::::;:::::::::＿| | ヾ i!;;;....;;} i }ニニニi」 ｛ﾋｲ:::::｝ > i l＼::|::::::::::ﾍ
/／ /::::::/>‐ﾊi ゞー' <iﾘ ﾚi l 廴../ ｲ //::::::ゞ:::::::::::ﾊ
/ ﾊｨ::::i -ﾊヾニニニニ彡 i ミ､＿＿＿_.//-､::::::::ヽ￣ ￣ 僕の残りの命……
ヾ i - ﾍ ; ￣￣￣￣/ハ i:::::i￣
ヾ､∧ ＿ / ﾉ-''´ 全て君に くれてやろうじゃないか！
ーヽ ´ ｀ /-'／
＼ ..:: /-'´
＿ ｀ ､ ／
／: : :｀: -..､ ｀i' ､ , ィ' ´
/: : : : : : : : : :｀: x.ﾉ ｀ ´ | ＿
,...-::'::´:::￣::｀::-::::_: : : : : : : : :＼＿ ﾄ､ ／: : : :ヽ
r'´: : : : : : : : : : : : : : : :｀:ー-: : :＿: : : :｀ー. ､ .>'´: : : : : : : : : :>＿
｝: : : : : : :-: :､: : : : : : : : :: : : : : : : : :￣: :ヾ: ::Ⅵ: : :: : : :_: -:'´: : : : :ﾊ
大谷吉継は 三成と共に闘うことを決意
そして その名は歴史に大きく刻まれることが決定する…… - 303 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:53:36 ID:I1OFqXeI
- 名は残った、確かにな
- 305 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:53:48 ID:DnI00wGg
- きれいなジュンｗ
- 306 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:54:01 ID:O3obLSZs
- 同じ頃 筑前国名島の小早川やる夫は……
♪ ♪
漕げ漕げ漕げよ ボート漕げよ ♪
♪
＿＿＿（⌒ヽ γ⌒) )) ♪
／⌒ ⌒⊂_ ヽ / ⊃＿＿
（⌒ヽ∩／（ ⌒） （⌒） |(⌒ヽ 〃/ / ⌒ ⌒＼
ヽ ﾉ| :::⌒（__人__）⌒ ::| ⊂ `､ γ⌒)（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
＼ ＼ ）┬-| / /> ） ）） ／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ
(( （⌒ )､ ヽ＿ `ー‐' ,／ ／ ／ （ <| | |r┬（ / / ））
＼ ＼ / / ( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒） ← 小早川やる夫
ヽ＿ ノ │ / / - 312 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:55:01 ID:O3obLSZs
- 〃 .:: ..: ! lヽ ヽ... ヽ:::.::.
.,' ..〃..:::: } .::i .:l }ﾊ :ヽ::::. :::::ヾ:::::ヽ
l .::://.::;:' , 〃../〃::/ i:l ',.:i',ヽ:::. :::::',:',::ヽ',
l .:://／:／//::://::::/ il i_Li_ヽ:::::::::l:::l::::i::!
.| ::／:::'ノノﾅ ﾌｻフ｀ / ｲ /」_ぃ::::::::l:::l::::| i
.|,彳/:::::ノイﾒi" ___ ﾁ´::7` ! ::::::i:::l::::| i
.〃| ::l::::〃（ﾔ"i:ｯ=＝=ﾐ i､:::ゎ l::::::::lﾘiヾ乂
（( | ::|::〃::::ヾ､i::i ヾ-" ,ﾊ::::;;;;l li 乂､ ♪
` | ::ﾚ i:::::::::::i::i .::::::::. ' :::::::::.,':::i::::',:l_X'' `ー
| :::.: i::::::::::::i::iヽ ｀ｰ' _ ,ｨ:i::::i:: :::,i ヾｰ ＜ 流れを下ろう軽やかに
| ::: i :::::__」i:::! ｀ , ,( ヽ l::!::::ヽ::ヾ
! :::. _ﾉ-'´ノl i::::!`ｰ､__トえ:::::::＼＼___::::::::心ヽ ♪
ﾉマヾ､､ ヽヽ::::! 瓜 （｀rー-l"rz, ヽ::::',:::::',
/ '⌒ヽ､ ヽヾ､＿ﾉｼヽ､_/乙女 `ｰ‐ k´／ ヽ､:',:::::',
| ＼＼￣ ＞'´,-只-､｀ｺ. l i | rﾍ ﾊ:',::::::ヽ ← 稲葉正成
| ,- 、 ＼＼ ヽｰ'/ ハ 〈 く l !'-'`|ヾｬ }っ:,:::::ヽ
＿ __＿
､=''"´ ´ ￣｀゛''‐-..､
,.,r'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀゛''‐、、
,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｨ_ ,.,::::::::::::::::）ｭ
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ ｀ゞ～ｒｒ ,ｲ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ ﾊﾌ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉,￢─- ..,,,__ l
!:::::::::::::::::::/､, ﾄ,:::::::/ ￣弋jT'''`ﾞﾞ〈
;:::::::::::::::::ﾊ /ヽヽ::::{ ゛'‐., ヽ
j:::::::::::::::::l ヽ(,２ ｀゛ ..ヽ ♪
!:::::::::::::::l: ＼__ ´,ﾆ./
ﾘ::::::::::::l ｨ ｬ;‐_rｰ' ＜ ランランランラン 川下り
,jゝ:,r;ソ }:ヽ ..〉
_／:（ ｀ -., i ! :::＼ {´ ♪
_.､..::ｰ::￣ヽ;:::::::::＼ ｀-! :::::::ゝ .､_, ,, ﾉ
:::::::::::::::::::::::::'､::::::::::::＼ ｀＼ ｀'j(,
:::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::', ＼ﾍ::＼
::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::', /;;ﾍﾍ:::::＼
::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::∧ /;;;;;;;;;ﾍﾍ:::::::ヽ､_
:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::/::::ﾍ ∧;;;;;;;;;;;;;ﾍ::＼::／:｀＞.､,.
:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::/::::::::::ﾍ/ ＼∨;;/ﾍ::::::＼:::::::::::::::｀ヽ ← 平岡頼勝
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ /;;;;;;! ∨::::/:::::::::::::::::::::ﾍ - 320 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:56:00 ID:O3obLSZs
- ♪ ♪
＼＼＼ で も 人 生 は 全 て 夢 ～～～ ／／／
♪
♪ , '´ ￣￣ ` ､ ♪
i r-ｰ-┬-‐､i , '" ￣ ｀ヽ
| |,,＿ ＿,{| ,..、 ... (ヽ三/) ）） /／ ＾ヽ ',
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘi _,,r,'-ｭヽ . ＿＿ ( i))) .///f / j ヽ ﾍ !
ビ リ ﾄ.i ,__''_ !l ,イ彡く,-‐' ﾞi, ／⌒ ⌒＼ ＼ ノｲl | ﾚﾄ'Vハ斗ﾄ､_＞
＿＿,,, :-―, ／i/ l＼ ー .ｲ|､― ´￣｀ゝﾆ'ィ,〉. ／（ ●） （●）＼ ） lﾊj | ＞ ＜ |ﾚV ））
,:f^三ｦ,ｒ一''^ﾆ´､、_｀ーｧ￣ﾍ＞'" ,,..,,、 /lﾄｨﾍ ／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼. （（ ﾉ火ヽ"V￣}"/ﾞ) {
ﾉ ﾆ､ﾞﾘ ,..,, ｀`''ヽ,,, ''"´ ﾞ''ヾﾐ,r/:.l:.:し′ | (⌒)|r┬-| | // 匸 }>示iくこ八
,ｨﾃ'J´,,..::;;ﾞi, ,;,, ;;; ,,;; ,frｱ:.l:.:ヾ . ,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/ .// ! / /《小.》｢｀ヽ ヽ
ﾘ:.:.:.{'" ,ｨﾄ. ';;;;;;;;;;;' ,!;V:.:.ﾉ:.:.:.: . | | | | __ヽ、 / V{ !ヽノ {： ﾄ-ｲｉ }
:.:l:.:.:.ヾ='":.:.:l ':;;;;;:' ,;;/;;:.:/:ﾉ:.j:.:.:. .... ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 | ﾚl∧く 人__j /八/
:.:l:.ﾐ:.:.∨:.:.:.:ヽ、 人 ,,,;;;;;ノ/N/:/:.ｨ:.:.:. .... ｀ｰ---‐一'￣ ／ ｀7´/ l |'´ - 321 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:56:23 ID:Kp4eb1Eo
- なぜ脱ぐｗ
- 322 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 21:56:32 ID:FEvJNsEY
- 脱ぐな阿部さんｗ
- 329 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:57:00 ID:O3obLSZs
- ♪ ♪
＼＼＼ 漕げ漕げ漕げよ もっと漕げ～～～ ／／／
♪
♪ ♪
┌┐ ┌┐
| ;;７'~ﾞｉ ┌┐ ┌┐ | ;;７'~ﾞｉ
|￣） ） | ;;７'~ﾞｉ | ;;７'~ﾞｉ ～～ |￣） ）～
i-ゝﾄー'-t´___､ |￣） ） |￣） ）～ i-ゝﾄー'-t´___､
７二二二￣[,r' i-ゝﾄー'-t´___､ i-ゝﾄー'-t´___､ ７二二二￣[,r'
～／／／ ～ ７二二二￣[,r' ７二二二￣[,r' ～／／／ ～～
┌┐ ～～～／／／ ～ ～／／／ ～～～～
| ;;７'~ﾞｉ ┌┐
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i-ゝﾄー'-t´___､ |￣） ） | ;;７'~ﾞｉ | ;;７'~ﾞｉ
７二二二￣[,r'┌┐ i-ゝﾄー'-t´___､ |￣） ） |￣） ）
～／／／ ～７'~ﾞｉ ７二二二￣[,r' i-ゝﾄー'-t´___､ i-ゝﾄー'-t´___､
|￣） ）～ ～／／／ ～ ７二二二￣[,r' ７二二二￣[,r'
i-ゝﾄー'-t´___､ ～～～／／／ ～ ～～／／／ ～
７二二二￣[,r' ┌┐
～～／／／ ～ ～～～ ┌┐ | ;;７'~ﾞｉ
┌┐ ～～～| ;;７'~ﾞｉ ～～ |￣） ）～
| ;;７'~ﾞｉ ┌┐ |￣） ）～ i-ゝﾄー'-t´___､
|￣） ）～ ～～～ | ;;７'~ﾞｉ i-ゝﾄー'-t´___､ ７二二二￣[,r'
i-ゝﾄー'-t´___､ |￣） ）～ ７二二二￣[,r' ～／／／ ～～
７二二二￣[,r' ～～～ i-ゝﾄー'-t´___､ ～／／／ ～～～～
～／／／ ～～ ７二二二￣[,r'
～～～／／／ ～
大坂に向かって瀬戸内海を航行中であった…… - 330 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:58:01 ID:O3obLSZs
- 再び佐和山
吉継が戻った佐和山城には 予想どおりの人物が既に集結し謀議を重ねていた
／::::::::::::::::::::::::::::/::::＼:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::＼::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: ＼:::::＼
／::::::::::::::::::::／::::::: : :|:::::V/￣ V:::::::::::::::::::::::＼::::ヽ
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: |￣ V::ﾄ:::::::::::ﾊヽ;;::ゞ:::ﾍ
:::／:::::::::::::::::::|::::::::::::::ﾊ:| |::i ＼:::::::}:::::ﾄ-;;::::ﾊ
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| ﾘ───'' i:ﾘ ﾆ彡:::iト､;ヽ ＼::i
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |＿,,,-＝＝=ヽ/ _||=__ﾒ:| || ヾ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|＞''￣=.ィ- ||＝||{t..:jｱ ||
::::::::::::::::::::::::::::i＞＼:: |||ﾏﾊ廴ｿ ..川 ﾊ￣ iノﾉ
:::::::::::::::::::::::r-､}''´ ＼|| ￣ // ﾉ ｀￣ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ ヾ＝=─''´´ / やはり…… ね
:/ |::;;::::::::::ヽ ＞ ｀ー - ／
ﾚハ:::::/i::::::≧::-:､ ／
ﾚ' ￣￣￣Yi _＿__./ ＿
_...-:::'´￣￣｀:-..､ |ー- ∧ }､＿
i: : : : : : : : : : : : : : : : ｀::-.┴..､: /: :}: :}: : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧ - 332 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 21:59:01 ID:O3obLSZs
- , ---- ､＿__
,. ‐( ' ¨￣ ｀ヽ、 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
／ ' ¨ ＼ , ':: : : : : : : ::/: : : : : : : : ::/::: : !: : : : :: : : : : : : : : :＼
/ ／ ヽ /: : : : : : : : :./: : : : : : : : :./: : : ﾊ. : : : : : : : : : :ヽ: : : :::ヽ
,' / ＼ .': : : : : : : : : ,. : : : : : : : :ﾚ':::/: / !:ヾ＼: : : : : : :.:!: : : : : :!
| ｉ / ヽ ヽ , !: : : : : : : : : ::! : : : : : : ／ィ:::／ !::| ＼ヽ::: : : : ::!:: : : :l:::!
| | ' ! ! | | | ' | . !:: : : : : : : : :::|: : :_ ,.／´,／-―- ''､l:::::::: ゞ::､: :. :.l.: : : :ｲ.:!
,' | ⊥ ｣_ /| |ハ !, ィ T | | | !::::: : : : : : : ::|: : : : :-ー 了''ゝ..､ｰ ､:::::::::::::: ＼,: :..|::ｨ:./'ﾚ'
/ /! |! 从 `ト､N |ｲ zx!/! リ !: : :: : : : ::/´|!: : : : :l:.l:.:::::::{ ノ:;;ｊﾊ::´:::::::::::／ /::j: i/ノ
／ ,' | Ｖ才ﾃぅト ∨ /仗 ﾘ 〉 /ムｲ 〉: l!:::: : :.{ ｨ!::: : : :.!:l!::| ｀ー ´ ::::::::::::::ｧえﾒィ／´
／ / ∧ ', ｖ:少 |/ ゞﾂ 厶ｲﾉ ハ:l ::::::::ﾒﾑ::!:::::::ﾊ!` /// 、lじﾝ::i:ﾊ
/ / ﾊ ｉ ､ / 八 l| ヽ ::::ﾊ:::!::::::| |! r‐､_ //ｲﾘ l!
/ ／ ん-:┤ !>､ ` :. ‐ ,. イ ' ＼ V ヾ!::::::| l' ｀ ｰ' ｲ::: ' '
,' ,' ／|::::::!:::| | 〈 ＞ r＜:::::/ 厶 ヽ ﾊ!: ! ゝ ＿＿_ _, イ::::|::/
| ! /::::::|::::::∨ | >vく /::/ /:::::＼! ﾉ ノ´ ＼ ヾ. /' |::://
乂 ｉ:::::八::／ 八 /_∧_ヽ/:::/ /:::::::::::∧( r v - ＜ _ ヽ /! j/ '
) |::::::／ ／::::::〈 ><／::::/ ,:::::::::／::::::. ＼ γﾏ_jr-､_ﾉrｰ､ゝ-､ ＼ヽL＼
／ ,' |／ ／＼:::::::::`ｰ/:::::::::{ {:::／::::::::::::::', ） f' ／三/三三`~j ､ﾉ , ｨ'ﾆL!＼＼-v ､
／ , ' { , ':::::::::::::＞:::::_{::＿:::::', 乂::::::￣::::::::∨ v' 三 / 三三 ゝｰ 1_} // /∧ヾ.＼ > ム
／ ／ ∧ （:::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::::ヽ ＼:::::__:::::::::> / 三 /三三三三「 | _!// ! | ﾊ ＼!| } ノ
↑ 宇喜多秀家 ↑ 長束正家
そのメンバーは 「宇喜多騒動」で家康との関係が悪化した宇喜多秀家……
もとより家康とは折り合いが悪かったうえに 徳川軍の水口強行突破で面目を潰された長束正家…… - 337 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:00:00 ID:O3obLSZs
- そして毛利家の宰相 安国寺恵瓊の姿が そこにはあった
. ｢￣ －- ､
,. -‐ ´| ｀丶、
／ , ∧ ＼ ＼
／ / | ﾄ､ ＼ ヽ
, ' / | l | ﾚN ＼ ､ ',
. / / / / /ｌ l ｲ │ |｀ ､ ＼ ヽ i
{ / / / /7Tト/八 l ヽ ＼ ヽ `､？
. V / / / /|ノ ﾚ′∨ x==ミ､` ', }│
{ l | / ｲxf芍抃 ﾄ' 廴}ハ l l |V |
|、 川 { { {ｙ ﾄ'' り-､ / V辷ﾘ YNﾚl l | 吉継様の協力が得られるとは
∨ﾚﾍ从lﾊ. ゞ='' }⌒､ ,,, `='´ ,ﾉ}ﾉ ∨ |
} | 圦､'_'_'_ノ `ｰ--‐'´/ / } | 心強い限りですね
,' l />､ `ｰ ' イ,/ / / |
. / |/,/ヽ-＞ .__ '´ {ﾆﾐ､/ / ！
/ 人/ / /７／,ｲ /::::::｀丶、 |
. / /ミ､`＜∠ノ7ｰ─-､ ／:::::::::::::::::::＼ |
/ ∧: ヾﾆﾐ､: ∨ ／::::::::::::::::::::::／⌒ヽ
／ / ＞‐ ､ ＼/ ／::::::::::::::::::::::／ ∧
. ／ / ＼:/} ,/:::::::::::::::::::-‐'´ | l
./ ,ｲ }:| /:::::::::::::／::／ | |
/ ｌ ∧ﾚ'-‐=＝'´:／ / | |
. / /::::|￣:ヽー‐'´ ,/ L.ﾉ
/ ／}::::::|::::::::::l / / / |
〈 /:::::/::::::::::| ,/ / / , |
∧ ,／::／＼::::::::| / , ' / / !
l ＼＿＿／::／ ヽ::::l {／ /} | ← 安国寺恵瓊
| / ﾚ'′ ∨ ／ / |
恵瓊は「会津征伐」が噂になり始めた頃から 三成と密かに連携していた
その理由は 徳川家を叩くことで
主家である毛利家の力を再び強めることとしていたが それは建前である - 342 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:01:04 ID:O3obLSZs
- 恵瓊といえば 信長存命時の織田家との交渉役として使いに出た後
本国の重臣に報告した有名な書状がある
,､
| ｀ヽ、
,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
. ＼ ／ ,| }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
. ＼ ／ / //| | /| ｀ヽ､｀ヽ ｀ヽ、
＼ ／/ / // .ｌ l/| |､ ヽ ヽ ｀i 『信長の世は５年や３年は続くでしょう』
＼ / / / //| /| | l| ヽ ヽ ヽ |
＼ l | / /,.. -､ l | ,..-､ ヽ ヽ ', | 『来年あたりには公家にでもなるかもしれませんね』
＼-､ ! / l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l lｒ:::ヽヽヽ i ヽ .l |
ｒ'{ヽ ',__ ヽ{ ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､ ', ∨ | 『しかし最終的には高転びに転がると わたしは思います』
{ﾆi／／｀ヽ、 l ､i. ___,ノ '､ ｀ｰ ,' / |) ） } | ヽ′
ｙ ／ ｀ < |｀ ､_ ｰ ｀ー‐'_,/ |'´ | ,/ | || 『あと藤吉郎（秀吉）は なかなかの人物です』
>' ,／ /ヽ,.-､_＞-‐ ＜) l ﾚ' | ||
＼ ,／ / ,／/::／ /::/ / | }{
＼ / ,.-‐' ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐ |（ ヽ
{ { i､＿__ / ／| || | i l ﾞﾞﾞﾞ
＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ || | | l
,.-‐ ´ ／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|, | ',
／,..-‐ｧ'´ _,. '´／ /／ ,/::::/７7:::::::| lヽ、＿ノl ）ヽ | ヽ
. 〃´ ／／ ／ ／ ／ ,|::::/:/::l:::::::ﾉ| ＼＿_,/ノ ／ | ヽ ＊書状の記されたのは天正元（1573)年１２月
/ ,ｲ / ／ ／ ／::ﾚ'::/::::|／|::| ＼__,.< | ', 足利義昭が都から追放された年であり
. l i | |／ ／ ／／::::::/::::::::::::l:::| ヽ | } これに毛利家も係わり合いがあった
ヽ、| / ／ ／::/::::::::::/::::::::::::::l::::| ヽ | /
この報告は 後の「本能寺の変」と秀吉の躍進を予言した書とされたが
実のところ当時の恵瓊には それほど深い考えがあってのものではなかった - 345 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:02:00 ID:O3obLSZs
- 信長については
手強い交渉相手の悪口を腹立ちまぎれに書き散らしただけだ
/｀ヽ
/＾⌒７ ｀ー
/ / ｀ヽ
／ ｛ ｛ '、
/ / ､∧{ ﾄ 丶 ﾍ
/ / //＼'、 |､_メ＼ 八 まったく……
｛. ｲ{ ﾄf弋;;)ﾑ. ^ﾄ､弋;;)!ゝ ﾄ ゝ
. ∨い 小 二彡ﾍ_{ゝﾆ彡| │ あんなに扱い難い相手だとは
｝ ＼| lU7 ,＿_ ｲ,イ{
/ リ 〉=ﾄ≧r―r＜ノ 八 思ってもみませんでしたわ
/ ﾉ ﾊ| Yﾍ¨¨7／ ノ ヽ
/ ／ 〃 | |__∨/ xく ヽ ＼
｛/（ { │ }7只|／ﾍ ∨ ハ ｝
ヽハ j `┬‐' ＼i〉 | ヽ ｝（
∨} 人 /`ー───|＿__｝ 人 ヽ
/／ ∨/ / l | l | ﾉ ∨ ＼}
l / │ | l |(う_ノ
秀吉についても その印象を素直に記したに過ぎない - 347 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:03:01 ID:O3obLSZs
- だが天正１０（1582）年に「本能寺の変」は起きた
誰もが恵瓊の先見の明に驚いた
だが最も驚愕したのは 恵瓊自身その人であった
__ - ――‐' " ＼
,／ ! ∧
/ ,／ __ /,ｨ: l __ ﾍ、
ｊ ／.:: /,ｨ//'!l ､.|∨｀ヽ ::. ＼
. У .:::/ ,ｲ,// |l ﾄ!| ∨:| :::. l、,/
i /:/ /:::!ﾚｒ‐､ﾘ ﾉﾚ ｒ= i:ﾉ |::: |}/
ヽ{ﾍ{ |:::!:! lij:j,７ｨ}={, l:ijj.〉ﾉ: |^i: / わ わたしは あの時から
. | ＼.!::l::ﾄ､＿/_ﾉ ゝ__ l':レｲ! ﾚ′
. ﾚ:::::j:/y'ﾌ,ｨｧ (二ﾌ ,.ィ:|::l: l:! _ この事態を見越していたのですか！？
/:::::/､ｊ､_ ´ 〈/ﾌｰ「｀iｰ､:!:|: |::〉ｧ.//
ノ :::/:iへ ::.＼ У⌒ﾞ| |:lλ!::l ﾚ/,ｊ_
/ :::::/:::| ＼| |＼ | |;' !:!|:{ Lﾒﾉ}、
/ :::::/:::::| | | ヽ! !.j ヽｱ /::::〉
さらに それからの秀吉の大躍進を見るや恵瓊は恍惚した
自分自身の能力に酔い痴れた - 348 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:03:25 ID:pzSB0h.E
- おーいｗｗｗ
- 349 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:03:30 ID:FEvJNsEY
- 思わぬタナボタｗ
- 352 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:04:10 ID:O3obLSZs
- 以後 恵瓊は毛利家の重臣として秀吉に徹底的に協力した
秀吉も恵瓊には伊予国和気６万石を直々に与えることで これに応えた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｌ
l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ 恵瓊
|/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::| 俺は 毛利を ただの大名だとは思っていない
|:::::::::::::::::::::::::/≧､ ｌ::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ
|:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ 毛利なくして 俺の天下統一は 有り得なかっただろう
|::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::::::ｌ:::::|
. |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ:::::l::l::て
|/ ヽ.:::|ﾍ /ィ<"j ﾒ_／
ゝ;八 ; /ｲ
x > ､ ｰ ｰ ｲゝ:::｀＞-､
〆::::;//ﾊ` 、 <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::l ← 豊臣秀吉
ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/::::::::::::::::::::::/::::l - 355 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:05:00 ID:O3obLSZs
-
／ | l 丶
／ ,| l ﾊ l ､ 丶
／ / ／ ! | i ｌ l ヽ ヽ
／ , ' / / l. l.| ! !、 丶 i. ',
／ / / / _ノ! |l.＼ｌ l ヽ ＼. i
/,ｲ , / .!｀７ ￣ { l! l`'┼┼--－ ヽ}
. /' ! ／,/ , | / ', | ', ! ヽ 、 ヽ
l / / ! ! ,ﾊ{ ヽ. | ヽ! 丶 ヽ ヽ 殿下の そのお言葉……
∨,/ | l. i -‐- ､ ヽ. | , -―- ＼. ! ',
ｉ｜ {. ! |ヽ r_ 二ﾆヽ ヽ! ,ｨ'ニ二._ヽ ハ |｀i 、 i わたしにとって
|｜ ヽ ヽ. l l(_ノ ﾟ ° ` / ﾊ ! | ヽ |
ヽ! ヽ {＼| | ' " /／ i. ,',/ ,ﾘ なに物にも替え難い褒美ですわ
/＼! ｉ /{ /' | // ′
,/／ l / 丶､ ‐-―- , '′ !' {
／ / / /｀＞- 、 _, イ/ / l
／ ／ / r '"..:..:..:.l ￣￣ !..:.｀/ / !
／ ／ ,/ /..:..:..:/ｰ'′ {_..:/ /.､ l
'" , -/ /_/＿..:./´￣ ¨ ‐ ､ ,// /.://ヽ ',
／ ,/ ／´、 }/ ｿ/ /.://.:/ヽ ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
恵瓊にとって豊家は 豊臣政権は 自分の能力の高さの証であり 人生そのものだった
それが今さら徳川家ごときにデカイ顔で仕切られるなど この年６２になる恵瓊には とても耐えられなかったのだ - 359 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:06:06 ID:O3obLSZs
- さらに この席では新たな協力者の名が明かされた
ヽ,:::::::::::::,.' / / l ﾄ、 、 、ヽ:::::::::::::（
,r=''ブ"::::::::::::,' l l l l | | ｌ l l | |. ',:::::::::::::）
/レ-ィつ::::::::,' l | l | | l | | l l | l l:::::::::ｔl､
｀"´ ﾚ'､_::::::::ｌ l | | | | l. | | | |l l | |:::::::::::）
/| 「l|>::::| | .| ‐ﾄ|､_| | |.l | l ,|__,|.-├ l lﾉ::::::(「|
ｲ || l ﾄ-へ| l l L_r- l l,,||ﾚlｲLﾉ_ﾉ_| ﾉ ,ﾉ:::と｀1.l| 肥後国宇土の小西行長殿も
r､ / | || l |_ ___ﾞｭ,L∠､::｀ﾞｒ､｀ イ:;:;:;:l 〉rイヾ_ﾉ | l|
ﾔr―－''''''""""¨ |_,ノ ヽ_ノ ,ｲl | | /l わたしたちに味方することを約束してくれたわ
l ｌ | / | | l ﾚ/ |
,.'-‐-､ ﾄ、 ° ／-ヽ| l l/ .|
〈_,.rニ＝、 |;;;｀,,－ -r ‐''";;;;;;;;イ .l.', ,'l. |
（ ｒ_rk=ﾆ、 |;;;;;;;;;;;;;;l＠;;;;;;;;;;;;/;;,ﾍ::;l '､ Lゝ l|
λ _,.-‐く |;;;;;;;;;;;;/| ﾄ､;;;;;;;;;レ-‐' ヽ､| l ..|
/ K_,.-‐''" |;_;;;-'':::/ ﾄ,_>／´ -‐=-‐く´| l! |
| ﾄ |__,,,.....．--―─=''''''''フ"::::::::::::l |:::|;;;;├へ‐-､｀ﾞ''-､入 l i|
∨三三三三三三三三三三ﾆ/
＿_ ｌﾆ＞‐ '´￣￣￣｀ ｰ＜三三/
〈三三二ﾆ―‐- ､ ＿＿＿ ｀ヽ|
∨三三三三三三三三三三三三二二ニ￢
ヽ三三二ニニﾆﾆニ二二三三三三三／
Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
. ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
｜::.::.::.フ７￢‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:|
{::.::／代了圷ﾐヽ. ＼行‐t予l:ﾉ/::|
!::.::.::.:| ゞ-'′ ＼ 辷ｼ '/:/::./
|::.::.::.:ゝ , 厶ﾉ::.;′ 行長殿がいると
ヽ.::.::l|ヽ、 r-､ ／::.::/
＼:ﾄ､:j＞ ､ _,.ィ:´::;:l:: / 物資調達について有利になるね
ヽ ｀ ,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
__,. '´＿＞v＜ ｀ヽ、′
┌イ ／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ
／7 | { く／ノ/引ヽヽノﾉ | }-､
. /:.:.:.:{ | ｀ｰ'´//l弓| |｀ｰ′ | } :.:l
/:.:.:.:.:.{ | // ]弓ﾄ､ヽ |「 :.:.| - 362 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:07:04 ID:O3obLSZs
- |:.:.:.:.∧:.:| |:.::∧:.:.:.:.:.| ≧:.:L-＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:ヽ
}:.:.:.:.ヾ:.:.:', |:./ .V:.:.:.:|ﾆ-=＝＝=＼:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.∧
>:.:.:.:.:.|ヾ:.V=＝/ニ V:.:.:i{ ゞテ＝ァ ||＼:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.∧
/:.::V:.:.:.:ﾚ'´>=ﾆ示 ヽ､＿V:.|| {辷zり .|| ﾚr -､V:.:.:.:.:.:∧
. /:.:.:.:.:V∧:.r'´ /ひｮリ ||￣ .ヾ∧＿＿＿ // ／ .}:|:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.:.:.:.:..:/ヾ::> ゞ' ´ || { ￣￣￣￣ 入 ソ/:.:.:.:._＿／
￣￣￣ |:.:.:∧ヽ＿ -=''´ ヽ / ／:.:ヽ￣
ﾚ'´ ヽ | ＿ /-'´／￣ （行長……？）
ヽ ￣_ /￣゛゛
＼ _ ィ|
｀ ､ イ ｙ入
ニi ´ ／ ヽ
／/ } / |＼
/ / ﾉ / | ￣ ' - ､
/ V'´￣￣ ../ | ｀ ' - ､
.／/ /::::::::::::::／＿＝=-､＿ | /ヽ
これは少々意外だった
確かに小西行長は 加藤清正の「釜山焼き討ち」の裁きを握りつぶされた件で家康と遺恨があったが
それでも こうまでハッキリと家康に敵対する立場にはないと思われていた - 366 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:08:00 ID:O3obLSZs
- 実は 行長にとって
家康に対する認識を改めなければいけなくなった事件が この年の春に発生している
,.-─､
／／ /`:L、 ,. -‐,. -‐─- ､_＿
/ / /::::/:／ ／ ,. '´￣ ﾄ､N`ヽ
/ / ／ >イ/ / / ／ / |l ＼ヽ ＼
l | / ./〃/ 〃 / / / |i || ヽ ヽ
| | l / / / / / /.| | li || li l l___
| | |/ / / / / / / .| | |l || |l | |::〉ヽ、
| | | l ｌ / l / ./l | | |l |.| || | |ﾚ ',
| | | | | | | | ∧__ljハ |ｌ |.| | || | | |l! |
| | | | | | | l./7:.汀i::`:::::ヽ !人| 从 /i| / /| | |
| | | | l| | | | ､ゞ-┘::::::::::::::::::::::rﾃ､ / / /|| | |
| | | i| | | i|i|:::::::￣::::::::::::::::::::::::〈:::..j | //| | | | 家康ェ……
| i| | | | | || `ﾆイ〃| ! i| | |
ﾄ､ l| | | | | |! ､ , / | ﾊ .| | なかなか面白いこと
|ハ ∨ ||i | | ､＿__ / | | | | | |
|川ヽ､ ＼ |i |i | ヽ二ア` /| | | il | | してくれんじゃないの……
| /|川.￣川li l i| ＼ ／l |i! i!/ .| | |
// |川| i|||∧ l| ヽ､ ,. イ | | | | |. | / //
/∠⊥|川| |||! ハ ヽ ＿_ ￣ / | | | | | | |// /
／ ｀ヽ─-‐-- ＼ヽ:::::::￣￣::| 川|l |,./___レ //／ ← 小西行長
/ l:::| ￣￣ ──ヽ__,. '´ ｀`ヽ、 - 370 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:09:08 ID:O3obLSZs
- それは
オランダ商船リーフデ号と乗組員ウィリアム・アダムスの日本漂着だった
／ﾞﾞﾞﾞ''．
`-, 〈｀
| ﾞl、
| │ ,‐'''''''i､
| _,Ｌ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_ ＼ ／
_,,-'""＾ ,,-‐'''''ｰ-、｀ﾞﾞ"'ｰ､,、 │ |
,／ン｡l> .,i´ .ヽ ｀'ヽ,lﾞ ｛
／ ／ | | ． 〕 .,,-￢'ｰ､,`-,│
／,,,,-!､,,-ﾞ‐'-､,ﾞl,、 丿 │ .ヽ ﾞヽ
,lｒ'" ｀ﾞ''=r,ぃ-┴--,|、 " .| ﾞi､
│ ,/゜ ,r-,,｀'i､ ._,/ .ﾞl
ﾞ,,,―'''"ﾞﾞﾞ√￣'''ｰ-,,! .ヽ,/ .ﾞl二ﾆ＿,_ ﾞl
゛ 丿 _,,,,． ﾞl ,lﾞ "''-、|
| _,,-''"＾ .ヽ、 ./＼,、 _,ｨヽ,,,,,,_ ﾞ┤ お 俺のせいかよ！？
ﾞl,／゛ ヽ,＿,,,,,ﾆ=―ｰｸ゛ ｀ﾞ''ｯ,、 |
.ヽ ＼,lﾞ_,,,,,,,,--‐i､/ ﾞ'i､│ 俺は小西殿のことなんて
＼ ｀ │ У
＼_,,,,,---、 │ .,/ 何にも知らねえぞ！！
`-,、 .,＼、 |イ
`'ｰl＿｀''''''''"ﾞﾞﾞ,厂~'i､ _,,-‐ﾞ｀
~"'―y-,〈,,,,,,,,,,,)-r, ← ウィリアム・アダムス
アダムスは 日本に漂着後 家康の手厚い保護を受けていたのだが
行長には これが気に入らなかった - 374 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:10:01 ID:O3obLSZs
- この時期の日本には まだ結構な数のキリシタン大名がいたが
彼らの姿勢は新しい文化・教養として捉える者 外国との顔つなぎのため入信する者と様々であった
ヾ:
ミミﾐﾐﾐミミミi ヽ ヾミツ''' ﾍ彡ヽ ﾘ／ _,-‐―--､ ,...-‐:::::::ニ二::::‐...、ヾ:
ﾐﾐﾐ／￣ヾツ ヽ ヽ ） |三ｷ´（(ﾐ､＿ノ _-'′ ヽ、 ∠::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.l:|
ﾐﾐ/:::::::::: ＼ i | |､ ヾヽ ／//」／|lヾ＼ヽヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ﾐ/::::::: ,ｧェ三ミミﾐｬ、 ヽ .i ｌ / ｒi》ミﾆﾐｬ､、 /^;. イ'､__, ヾ ＼ヽ、l ,:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
ﾞ:::::::: ' ヾミｯ､,, 丿i::i i ./,ｯ彡ﾉ‐-─､ヽヽ､ l 〈 l_＿_／ｿ _ `ｰ ' ヽ| /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／l:::::::::i
:::::::::::: ‐-､＿_、ヽヾミﾐ彡ﾉﾉ彡'_ノミミﾐヽ-彡ヾ、 ヽ、 `<::`ヾ､ ､ |/￣| ∂）l /斗:ｧ:::::::::::::::::;／::::::;;∠ -/:::::::::l
ヽ:::::::::. ｀ ｀‐-',‐｀ゝ、ﾞ' /-‐'´)ミﾐﾐ=-｀´ヽ ヽ ヽ;ｰ'＼;;::::;＼ ＼`ｰ‐' ／ | /::::_＞ｯ:;</:::;ｨ≦ィﾁ)7;::::::::::;'
:::::i-､::::: ￣ノ ..:ヽ !ヽ | ヾミﾐヽ / . ＼;::::;;;＼ `,ｰ-;_'_＿ 〈 "´7::`:l ￣ 弋__フ/::::::::/
::: |:::::ヽ ::: ／´／ ..:::::::_i i ::／ミ=＝- . /,イ ＼::/:::;￣:;ｰ'::;;;;::::;;＼ .〉 ﾚ1:::ヽ ｒ‐- ､ ノ:::::／
:::..ヽ::::__ﾉ ､ （ ｀ ）/ミヾ）） . ' / _ /;;;;::::;;;;::::;;;;::::;;;;::::;;＼' ,へ ﾚ/ ヽﾞー ' ,..イ:;＞'
:ヽ､>´: ! i ⌒ ''´/ミ＜ﾊ |／ | ／〉､::;;;､::;;;;::::;;;ｒ､:;;;;::::;;＼ /,/lフ´ ｀"7i::/レ
:::::::ヽ:::: ヽ ,／,二ﾆ'ﾌ/!i|川 ﾘ . ＼/ /::;;;;::::;;;;::::;;;;/ ＼;;;::::;;＼ ,.ｨ l ＼ / :l/
::::::::::ヽ:::: ) , =ﾆ､_'ー-' .i'-‐┴‐-=､＿ /;;;::::;;;;::::;;;;:::/ .＼:::;;;;＼ -‐ ´ ! ﾆ ! .,＞ﾑ'
:::::::::.. ヽ､_ヽ ｀ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ、 /::::;;;;::::;;;;:;;;;;/ ＼／>-‐―,〃 :l ,ﾆ ﾄ､/.O /=
｀'ヽ‐::::: ﾞヽ、:: ／ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 {:;;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;ゝ, `'ｰ--‐'′〃 !ﾆ ｌ.ﾌ'ァi':= l
;;;;;;;;＼ ヽ、;::.... ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｉ |￣￣￣￣ ＼ l ﾆ l / l =:l.
↑ 黒田如水（シメオン） ↑ 田中吉政（バルトロメオ） ↑ 木下勝俊（ペテロ）
【ちょっと意外なキリシタン大名の面々の図】
その中にあって行長は かなりガチな部類のキリシタンだ
そして その宗派は当然カソリック…… 新教徒であるアダムスやプロテスタントの国であるオランダは憎むべき大敵である - 379 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:10:56 ID:Tzt1FfTU
- あー、宗教問題か。
それにしてもバイキンマンには違和感がｗ - 380 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:11:00 ID:O3obLSZs
- さらに行長は元商人として スペイン・ポルトガルの商人と深い繋がりがある
_,,,, 、 ,_, -‐'"´ヾ、__,三 二ニ'‐-、 ／￣
／//ﾍ/ゝ-‐ｆ‐' , -‐'_, -‐ /￣￣｀ヾ:、ー-＼ｒ'´￣
/ /// .|;:::::::;/,／ ／ , ,/ i ＼ ヾ、ー }
// l //ヾｿ/ ／ ／ ｌ ｌ 丶 ,＼_ノヽ
| ｌ |ノl/ｌ／/ / /l | | ｌ ＼ ヾ ＼ |
ｌ | l/ｌ| /ﾉ/ / // ﾉl | ヾ, l ｌ | このまま徳川家中心の治世が始まり
|ｌ |/ |/ / / / / { ｌ ｌ | ｌ| |、 | Y
||Y l/// /./ ｌ ｊ | | ｌ | ｌ | l | ｌ l | プロテスタントの連中が巾を利かせ
L| ::|// ｌ / ノ, ｌ| ｌ / ! ｌ | |lヽ、| |ｌ |
i:| ;ﾘ, | ｌ /|ｌ ｌ| .ｌ /∧l ｌ| |l ｌ| ! | | スペイン・ポルトガルが蔑ろにされるようになったら……
l|// ｌ/ｌ /,ﾊ、 |_,ｲ__//ヾ＼_ヾ:、l| |! | ｌ |
|| | l|／ｘ'=ュｒ:、 " _,;ｒ;k-,ゞ=ュ乂ｌ | |/ いえ そんなこと絶対に許されないわ！！
| | l ｌｌ i´/:::;:,ﾍ;゛ // ｒ';:::ﾍ,ヾ;,ﾘ | /
| | | |l ,ヾ;:::::ｿ丶 '゛ '、;;ノ ,"ｌ | ＼
| l | | l ! | 丶 -‐ ｰ--‐' | ｌ |
l| | |l | |ｌ | ! | ｌ|
. | |ヾi | ｌ 、 _ l| ｌ |ｌ
.| l | | |ヽ ＿__ | / //
ヾ,/ゝi | |ｌ ＼ ｌｊー‐｀ヽ. /i / // ＿ _／
ｊー┤ | ｌ|＼,ヽ、 | | ／ ｊ / .//／￣ヾ＿￣￣
.|ヽ, .|i ｌ| ｌヽ丶 ヽ、_ ／ ／ /ｌ' / /::/￣￣｀'ヽ、
|:::::lVｊｌ | | };、＼ ｀ ´ ／ ／:/ / /::/ ヾ
ｌ::::;| ＼iヽ .| ヾ;:::、｀' ー'" ／::::;/ / /::/
|:::::ｌ .| ヾ::::::::::::::::::::::''::::::‐''_／ /::/
これが行長が早々と三成に与した理由であった…… - 382 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:12:00 ID:O3obLSZs
- さて 吉継を加えたことで 三成は今後の方針の確認を行った
l!￣ｵ |:.:.:.:.:.| と′ , 丶 .: ｒ┘
￣ﾘｺ ｌ:.:.:.:.:.| _「┘ / / l | ＼ﾉ _〕
く｣!Ｌ.|:.:.:.:.:.! Ｌ. // /, l| l l i l ﾊ:. _〕
〃l| l Ｌ.i:.:.:.:.| ｒ┘,./ /, !|｜ ｌ| l ｌ ﾊ:/└i_
|ｉ ｌ| !└l:.:.:.:| 〕// //l l ! li l| l l |!:: と__〕
li〃!｜l ﾄｚ水ﾞ/ｲ ,://l:| l |ｌ l| lｉ | ! ｌ|! とl｢´ 最終的な目標は 強くなりすぎた徳川家の力を削ぎ
|! | !小こｼ｣ !/ ≧:ｘｲl ! ,'! /l , / /l _.｣!|!
,ｌ｜ ｌ |ハ:.:!|l イ iｲ:r::ﾊ｀ / '//二ﾗ// ｲ| l| ｌ! 家康を再び豊家の下に屈服させること
/!｜ l l ＼! ｌ| ｀¨ ｲrｿ/iツ行l 〃
,'/ ! l|l ｢¨| llﾄ､ ｒ ｧ ¨´ｲ |ｌ i |l |! そのためには まず 親家康派の諸侯が根こそぎ関東に向かった今
,' ! i ｌ|i ＿|:.:.l:.|l:.|:.＞ .、__ イ´ !:| ! l| ｌ
! l , ｌ|'「 |:.:.l|:li |:.:.:.:.薔:.:.:.:.:.:.|､ハ! l l| ｌ 西国から濃尾・中部・東海道を抑える……
./ , ｉ /l|｜ ヽ/ ｌ| l;,;,;,ノﾞﾍ;,;,;,;,;,;,Y￣|ヽl| ｌ
! / l , ｌ| ! / l |:.:.:.| |:.＼:.:/ i 〉 ＼ヽ こえにより 家康を関東に封じ込めるのだわ
｜ ｌｉ / l| ／ l -＿〕:.l |:.:.:.「´ 〈 ト.､ ､＼
,' l | //￣ , イ´.:.:.:.:.:.:! ｉ:.:.:.:ヽ ヽ | ､＿ ヽ
ｌ| ＼ ＜ー- ､＿_:.:.:| /.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ＼ ヽﾉ
ｌ ｌ| ￣工＞＿/-､j |, -､＿, - ゝ _|__〉､ 〉 - 385 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:13:00 ID:O3obLSZs
- ,. -─── ､
／／ ／ ｀ヽ
／.:./ / / .:. / ＼
/ .:.:./ / ,斗-- ､:{:. .:. ヽ ヽ
/ /: ｲ´l .:|l.:.:∧:|.:.:.: .:斗ｰ ',
l ..:.:|:.:. | ィチ才ﾐヾヽ.:.:.:/厶.: / .: 〉
l.:.:.:.!:.: ∨ }:ﾍ.ﾘ ﾉ／仟ﾃk';.:./ｨ/ 東海道は 今でも
ﾉ.:.::人:. ヽ ゝ-' ﾄ;'ｿ/／!
／.:.／.:.:.ヽ:. ﾍ ｀ ｀ |:.: | 徳川のホームグラウンドみたいな所だけど
／.:.／.:.:.:.::.ﾉ.:}:. ', __ ,:. |
／.:.／.:.:.:.:.:.:/.:.｜.:.:. ｌ ´ ´ ／.: |
.:.:./.:.:.:.:.:.:.:./＿ィ.:.:.:. 小 イ/:.:.:.:. ｌ
.:.〈.:.:.:.:.:.／ ./.:. }_,工,.´ｰ=〈:.:.:.:.. ヽ
:ﾉ.:.:／ /.:.:.:.: /.､ ∧￣入ヽ:.:.:.:. ＼
＿＿ __,.
｢｀ヽ´￣｀ﾌ.::::::::/´ ,. -‐'′{::::し'.:::::::イ
. ィ⌒ヽ /.::::::::::/ ハ:::::::::::::!::::）
{ イゝ /.::::::::::,′. . . ..x く｀ｰヘ.:.:.::::し'
Y.::::::::ノ '.::::::::::::|.:: . ---xノﾊﾉ ヽ:::）
（￣ . :.|:::::::::::::「´ _、 ）⌒Y ﾚ′
i 7ゝ.:::∠!:::::::::::::|.:.:.:.:ｊ｢ Ｙ ! }
| i::ﾊて...」::::::_.:::::! ノ｣ﾊ '. ,ﾊＬ / ′ あの地も家康が関東に去って
| L! | 丁Ｙｒ刈:::|ィﾊﾊ｢ゝVｲﾑｲ//ﾊﾉ
| |＼ゞｲ::::ﾄ弋)ｿ ﾋｹｊ小 すでに１０年の時が経過しているわ
l / ! `トゝ:!ﾊ´ ' .ｲ ｊ |
ﾉ. / ｜i ゝ'' | 仆. . ´ イ ｣ ;i | 多少強引に進めれば制圧は可能よ
／ :/ |小./ゝ.｜ヽ＼下｀ヽ 丁ｊハ
イ , ′ ヽ:/ィ ハ. ヽ＼ﾊ.:.:.:ｊり__｣!
／ ,ノ.:/ /.:::: ` ｰ ､ーヘ〈ゝ--=ｧ
/⌒Ｙ .::::/ （::::::. 下不厂ﾞくﾞく
ｒ ' ノ.:::::/ .ｲ ）::::i |￣ｊ ） ｀ヽｿ
. ＼:::｀ヽ／／.::／.::::::i ｀ヽヽヽ （ - 389 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:14:00 ID:O3obLSZs
- ,. - '::´￣￣:｀::ｰ-､
／ ,.: : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : /: : ,: : : : : : : : _ : : ＼: .＼
|: : ｉ : : {:./: : : : : :、: ヽ : : ヽ: : ｉ
|: : ﾄ、ハ|.: : : ヽ: : ヽ: :|: : : :|: : |
|ﾊ:.ｉ !＼:.ヽ.: : : :|: ﾊ|: :.|.: : : |: : |
从弋ﾄ､:.!: :!_｣斗ヤT: : : :|: : |
|:.| ﾋﾘ |ノ 弋たト/: : : 八: :| 中部地方は？
／|人::: ､ ::`ｰ' /: : : /: : ヽ!
(:._ノ: : ＼ r ､ /: : :.∧: : : : ＼
／ : : : : : _}＞､ _, ィ: : : /: :ヽ: : : : : ＼
(.: : : : : ／:/:.:.:.:ﾑr:/: : : /＼: : ＼: : : : : ＼
ヽ : : 〈:.:.:.:|:.:.:/A.Y : : : {:.:.:.:.＼＿: : : : : : : ）
） : : ＼_:ｉ:.:.|.X/{: : : : :＼――┴┐: : : /
弋二¨´.: : : : : 人V|／::{＿_: : : : ＼:.:.:.:.:.:.:{: : :/
人＿ノ: : : : ／:.:,:ｨ介ｰ―‐‐）: : : : : }:.:.:.:.:.:.〉:（
{＿＿＿:.／:.:／::/ｉ!.|:.:.:.:.／: : : : : :ノ:.:.:.:.:./: : :＼
厶イ／＞く ﾉｉ ＼:{: : : : : : : (___:.:.:.:.:|: : : : : :＼
|::／|_/ ＼__rく∨: : : : : : _厶:__:.:.|: : :＼: : : ＼
|/ | ＼_}J＼: : : _＿＿／:.:|: : : : :): : : : ）
|＼ ＼ ＼ ＼_＞:.:.:.:.:.:.:.:.|: : : /: : : ／
ヽヽ｢く´r}-;. :../:::::::/.: .: .: .: .:;-┘.: .: .:j´
/ハ_/!r'.: .::!::::::::l.: .: .: .:_.:｣ ヽ.:」┘
〈,/ ｌ| l 〕.: .:}::::::/.: .:rソ´! ｌ | Y
l /| l└i::｣:;::/.: .:_｣l: | l ｌ ｜
/ ﾊ.|｣ 〈{zﾁ}:ツｌ| l外､l ｜ l ｌ|
! l ﾊ ヽ Y:::|'|: | ! }ﾄ,ﾐ ﾄヽ!ﾉjﾉｲ
/ l / ＼ ヽ l::::ｉ|: l |::::ゞ'＾ 〈
! /j _｢_￣¨ヽ:ｌ: |｣! ｒｧ／ 既に手を打っているのだわ
.! |/ ﾉ:. ::::: :. :.｀ヽ､￣ ¨ﾌ、 _,.ｨ_
/| | ／.: .: .: ,:: .: .: .: .: ＼:::Ｋ } ///厶
!,' l!.: .: ./:: ,: .:l .:l .: .:ヽ.: .:ヽ!｣! ,ﾉ ｒ' Ｔ_,ヘ'´
／| :l|:. :／:. ,::::::::l.: .: .: .::|::::. :. :.￣´}.:. :._:. :.｣
￣l l |:::::: .: .; ::::::::ヽ .: .: .: ヽ::::. :. :. :j.: .: .:｀ヽ〉
:::::| ｌ |.: .: .: .|:::::::::/.: .: .:'::::.､:'´｢--‐'.: .: .:::j:┘
ー| ｌ l'´｢ ¨ーｔ:'´￣｀ヽ::＿__ソ.: .:j.: .: .:／
､＿＿／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/: /::/::::::＼ﾍ
＞::::::／::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::/::::V:::/:i::::::ﾍ:::＼
／:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: : |::::::::::::::ﾄ::iト::┴<:::|:::i::::::＼::＼
/:::::::::::::::::/:::::::: /::::::::::::::::::: ::ｲ::::::::::::::ﾊ::| Vﾉ: |:::::::::ﾊ￣
. /:::::::ｨ:::::::/::::::::: /::::::::::::::::::::::/-∠ヽ:::::', ヽ .ｲ:::/:::::::::i::ヽ
/:::／ |::::: {::::::::::::i:::::::::::::::::::／＿＿≧:::::ﾊ ＿∠:/:::::::::人:::::ゝ
./／ .}::::::i::::::::::::|::::::::::::／ ||' r￣ (:::). Yヾ:::i r===ﾚi::::::/:}＼i
ﾉ::::::|::::::: : |::::::／| .|| ＼ ＿ i ﾊﾄ=ｲ(::)ヽ{:l:: /:::i
ハ:::/i::::::::::ﾊ／ヽ/ ヾ＿＿＿ノ }､- i::./ハ.|
／=＼ ﾚﾍ::ﾊ ヽ { ￣￣￣ ノ |'´ （…………真田か！）
/'´ ＼＼::::ヽ ヽi _ ＿ /
{ ￣＼￣｀ー ､ 'ー-' ／
ノ｀ー ─ ミ､ .＼＼ ￣} ｀ ／┐
. ( ／ ＼ ＼＼ i >──'´ ヽr-､
.Y ＼ ＼＼廴r ＞'´ / /
/ ﾊ ミ＝V /／ イ - 393 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:14:50 ID:Tzt1FfTU
- すぐに気づく当たりは流石、ＪＵＭ
- 396 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:15:00 ID:O3obLSZs
- ! ,. -‐── ────┴ ─‐┐
', ,. '´ /
> ´ /
く . -‐=＝＝＝＝= ー-く
＼ ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ﾊ: l.: !: : : : : :}
|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ // V: :l: : : l : ;′
|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞ Vく: :./}:/ 家康のもとに奔った諸侯は
＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀ tり:.:/ l/
＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ ヽjⅣ どうする？
}ヽ仆ヽ: : : :lN _ _／: :l
／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
／ V `ー ﾕヽ.:.|
,ん子こ`ヽ | ﾕ､l./
,ん'´: : : : `ヽヽ | l ﾊ'′
／ イィ’＿_:::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆヒ.
ｲ '"ｿ:.:.:. ,. ` ､:::::::::::::::::-ﾆﾋ
,ﾋ'´`">ｰｆ´' ｲイ´.:. ,ｲ ! ＼:::::::::::::::ノ
f ﾉﾆ-ｲ:::::| ,.ｨイ:.:.:. :./ / ,! ﾞ，::::::f´
f ﾋﾆrﾍｲ:::::| 7:.:.:|:.:.ｲ{;ｲ::. /: / ,! ｌr-ｲ 大坂城に秀頼様がいる限り
ﾑ'ｰ'´Lｨ{ { ,r'､:.:ｆﾃ‐ﾄ､{i:. ｌ:. :. /:. ,ｲ }ｲ
ｲﾋｲL´ ﾞ!:::::ﾞ!7ｲ:.:| ィﾃﾄ､ヾ{ l|:.ﾑ‐7"|:. ! |! 彼らを再び取り込むことは可能よ
,/ｲ: :ﾄﾍ､ ﾞ!rべ{:.:.:| ゞ;:ﾝ `,ｨｾﾘ }::. / ﾘ
ﾑ'| : :|:;ﾍr､ﾍﾃｲ'〉:| {;:ｿ,.ｲィ,ｲ ' そもそも領地から切り離され
7 l : : ﾄ{ｆ`个rﾍ/.:.|、 ' / ﾄ{´
. |! : :.! ﾞ! !: : / ｨ !:ヽ. ( ） ,.イ:. |l| 遠征地で上杉に足を引っ張られる彼らに
|l : : | {' |: :/ /_l !ﾆ->ー-､ イ__,. !:. !ﾍ
!! : : i | / /´ l |, {::::::::::.ヾｲ:::::} |: | ﾞ， 何が出来るというの？
. || : : :| く-ｲｪ_ | {、 ＼:::::::: }ｧﾍ::| ! { i
!! : : :| ,ｲ ヽ_: : ` ‐-. .､ｆ-:. ﾄ,ﾄｲ{ | ! }!
. || : : ::| / `ｨｰ- ､: : ヽ::7ｲ::::::｝ ゞ〉 '´ - 398 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:16:00 ID:O3obLSZs
- ／:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ|:.:.＼
_ - ' ´:.:.::.:.:.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.::＼ ,
ヾ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､:.:.:.:/ ／/
＞:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:./:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ:.:.:/
/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:._;,;,-‐''''´:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.-='´
｀ -､:.:.:/:.／/ ゞ:.x ､-ー ''´|:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.＼
ﾚ､:ﾚ´∧ / ｀ ＼ .ヾ|:.:/|:.:.:.:.:.|:.:.:r､_::ゝ
ミ,;,;:.::| ｀＞ミ_.|:.:.∧|:.:.:.:}
,＿＿ r‐─ v'´ ヽ ／ヾ∠.|:/|:./:.:.:.:.|
/.: : : : : : ＼: : : :＼ ､ _ ヽ '´ |'' ´ ﾚハ:.:./ その上杉に対する手当は？
/／＼: : : : : : ＼: : :: :>v ＼ ヾ_ , -―
.//: : : : :＼: : : : : : V/: : K: : : ミ'´
../: : : : : : : : :＼: : |: : V: ∨: V: 入
/: : : : : : : :: ::: : :V: : : : : : ＼//: :/ヽ
ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- ､,r ':::::::::::::::::::::: |_／rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::／_ イ二二 ﾇ
＼:::::::::::::つ:::::::. ＼::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ﾆﾆ´ ' ／!
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼_／／
jゝ:::::::::::/`ｰj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'＼
ゞ:::::: / ゝr! :::::::::::::::::::::::::::.| | ::::::::::::::::::._) | | |
＼/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, ､ /:::::::::::⊂´ ﾉ!/| |
| !| ,、 ﾄ, ヽr､::::::::frtｯゝ::::::::rイ / | | | 家康が屈服した時点で調停を持ちかける
ヽヽ､!.,＼l! !li j/! ゝ_:::ゞﾆメ::rゝ′ /!! | | |
>!ﾉﾍ! ﾚ' j! ﾄ' /／´ ／ ,イ '' | | | 堀家を移封させ 旧領に戻すと言えば
/ ﾄ､ /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | |
r‐-―- ‐､ｰ j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | | 彼らも納得するでしょう
/! /＞/│,. トｰ <_ ::: r:/ | ! | | | |
! ゝ / r,<ヽ |./│／ ﾉ`ｰ<__,j | | | | もし そうならないのであれば……
r.. t ｀ﾆﾆ'く ゝｲヽﾉ ヽ /ヾ :::: ヽヽ. | | | |
ヾ::::Li´::｀/::/ _j/ __,∠ノ:::::::＼::::::: ヽ| | | |
√＼:::::::::::::ｲ_ 〆／ _,, -―rﾞ :::::::::: ＼:::::.ヽ. | | |
/:::::ゞ:::::::::::::＜ ／ ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::. ､ | | |
/:::::::::::::::::::::::::: 7`ー￣ 二ﾉ／:::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|
/ ::::::::::/:::::::::::::/ j／ヽ :::: :::::::::::::::::::::::::::: ＼ l|! - 400 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:17:00 ID:O3obLSZs
- 、 . ィ’ _) ｀ . :::::::. ｀ヽ
/ ＼ ／:::::| ( ´ ` .:::::::: ﾉ
) ヽイ : : :::::|/__ ﾉ ＼::::::::. (´
（ ヽ. │.::::::::::| （´ ' , ′ i! ＼::::::::::. ｀7
) ＼.|.::::::::::::| 7 / / / i! 、 ヽ::::::. ）
' |:::::::::::::| （⌒' / ' / i! ＼ V::::.. ﾉ
（ _ |:::::::::::│ ) / i i ! i! ! ､ i:::::::...ノ
ｲ::｢ ) V.:: | 「 .' i i !/i ヾ | !ヽ |::::::..ﾉ
／ !::|(__ ヽ::.. r‐v7/ ∧ !|ト!､| |│ ＼! ! ! ′i |::::::::）
.' !::|ゝ==) rfぅjV ハ)/7从 ､|ヽ! | /:||＼ i ｲ / .′ !::::＼ その時は
丶 !::| ＼ ゝ-.． ゝ少ﾉ ,' | rzぇ::zrゝ 乂::ﾉ / 'ヽ / .' / ,人::::ゞ＼
〈 ＼:| ヽ ヽ ` ｰﾍ / │ 夊f_少' ／ﾚ')／ゝ/) ｲ / ｲ:| |:|⌒)::::） 改めて わたしたちの手で
ヽ ヾ: 、 〉、 ＼ V | ィzテ7/ ! .′/ ! | __ﾉ '／
＼ |:|＼ !:::| ヾ | ハ v夕 /ﾚ' ﾚｲイ | 「! (:／ 彼らを征伐すれば良い
ヽ. |:| |:::| r.. ―┤ | '. . j ∧i| |: |/ !
|:| |:::ﾄ<:. │ ト i! - ､ ｲ ヾ | |: ∧＼
|:| |:::| ＼ 人 ＼:ﾄ､ . ＜__j! ＼ | / '. ＼
|:| |:::| Y' ＼ ＼ ＞ -＜´:::::::::::: i!ー-, ＼ ! .' ! ）::）
ﾚ′Y::/ | ヽ. ＼ ＼tfうj} :::::::::::; / / / | /::/
│! ム-‐─‐-ゝ ):少 :::::::::; / /ヽ. , ' ） '/::/
〃::::::::/::::ヾ:::i::::ヽ:::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::＼
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/:::::::::ｨ/:/:::::::: L:＿ ∧:ﾊ::::::::::|ヾ:: l>､::ﾐ､:::::::::::::::V:＿:::::::::::::::::::::::::i
. /:::／ /::/::::::::::::ﾊ il i::::::: l 刈 ≧ﾐ> ､::::::::< ヽ::::::::::::i＼ |
../／ ./:::::i::::::::::::ﾄ:ﾊ l::::://_ ィ=彳司 ||＝=￣｀{ i }:::::|＼ゝ. ｀
i ::::::ﾊ:::::::::::|＼ゝ＿__ |:/ r/ ´ ｲt jﾊ || ﾉ //::::::i なるほどね……
l:::::::::::ヾ:::::::|::::::ヾ´ ≧ミ､ィ'''ヾ ゞ┴ﾉﾉ ｀./:::ノ｀
|::::::／i::＼:::V::::彳 ｨ芯､}} ｀ミ＝＝'' r'´:/ では ひとつ聞いておこうかな
|:::/ |::::::>:K ヾ､ _ゞノ , |／
|/ ヽ/ ヾ ｀ーt ｀ _ ノ ﾌ / | ＿＿＿＿
｀ ヽ ｀ー´ ／￣ _ ヽ
｀ ､ ノ / ／ ￣￣ ヽ＿
＞-イ | 〃 .／
/￣il /／ ／-= ' ´ ＿
／ V/ ヽ=.// ／￣￣￣＞＝- ､ - 407 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:18:00 ID:O3obLSZs
- ＞'´ ／ ∧ ｜ i| ヽ. ＼
／ ／ /::::ヽ _,斗:.:.:.: : | ! :... ＼
〉 ？ ::ー‐^´¨ |:.: : !:.:.. ﾄ､ | :.:.:... : :..｀ー-､
| | ｉｌ ::| ! ::∧:. :. ,=‐ｉ :.:.:.:.:...:.:.:..:.:.／
/ .:.:.:.:| i| ::| | / ,ｨ|,.イ´__ ∧ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/ :::／イl| ｌ| ::|=､＞ｰ=､ ｉ′|:rレ弍¨ヽ ﾄ :.:.:.:.:.:.:.:.:.／
./::／ / | |´戈¨Ｔ |ﾄ==､|| 弋__ソ‐|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ 秀頼様の名で関東から西をまとめる
ﾚ'゜ / ／ iヾヽ! 辷_ソ｣| ヽ=＝＝==' ﾏヽ.:.:r-‐'´
ｒr‐、 レ' ﾚ'〉 ! ヾﾆ==＝ ′〈 'ノ::;;;> それはいい……
ﾄ' | ￣ヾﾇ、 ｀ ,/‐'´
| | ￣ヽ ー‐ / だけど実質的に その中心となるのは誰だ？
..ﾉ l'⌒! ＼ _, ィ´
´ ノ^ヽ '､ ｀¨ﾆt- -‐' ﾄ-┐ 三成 ハッキリ言って 君では家賃が高い
／｀ヽ.ヽ、 ＿ /´iイ |/ ヽ―-- ､__
‐'´｀ヽ. ｉ､ ／i ゞ7″ | ′ ／ | ｀ヽ、
＼ イ-' ヽ ／ i / ,ﾍ |＿___,_／ |―､ | / ヽ.
ヽ. ″ ｌ ／-‐'´ | .//／ ヽﾄ-―/ニ,ﾉ ＼| / ＼'､
＼ l. ,.-‐' : ﾚ' ′ く ! // / ヾ、
| .ﾄ'' ! .| r―┐ | ,// :. ｌ / ｀ヽ、
l l､__ ﾚ' | | i/o’ :.:. ! | ヽ、
| |／＼ | ￣´ / / :.:.:.ヽ⊥_ ,.-＜}
ﾉ ｜ ヽ. l {i∧ :.:.:.:.:.:.:.|＼ ／ ＼
!:::::::::／,-､∨ _!__, --､| ! | | ! |`r'´! l ! | | ＜
|:::／／:::::::!:! | { }｀ﾞ`ト!､ ! | | !/ ! ﾊ | ! !:
-､!'／:::::::::::ﾉﾉ! !ヽ!｀T´! !| !｀ト､ ! ! ! // ! ! ! |:
ヽヽ:::,､:::／ｨ ﾄ､|_ｧ=ァ＝=ミ､ﾄl ! l ,ｲヽ!,ｲ/ l ﾊ | !
〉!:/::ヽ／| | ヾ {っr⊂かﾐヽ| ! // /メ _// ! | ! | |::
_/∧::::::::) l! ! `┴-ﾆ､ノ Ｖ /／〃 ヽ/'｀`ト､ l l l | l::
-' ヽ:/l |ヽ ! ｀ '´ /' ＿ /ｲ メｲ ! l /::
-ヽ ヽl | l | ７っ｀ヽ'´ l// j / / /ﾚイ::
ヽ l ! | | _{ r⊂∧ ,.ｲ / ,ｲ /-イ !:: 分かっているわ
＼ ヽ! | ! ! / ｀ヽン ノ／/ , ｲ／彳 ! l:::
＿｀ﾆ=| | l | ､ '´ ,ｲ l イl l |:::! ! !::: なにしろ嫌われ者ですから
::::::::::::::! |＼ ! l ｀ - ／ｲ / l !| !::l l l:::/
⌒l:::::::| !--ヽ! | /´ !/! ! || !::| ! ﾚ 吉継は 何のために
､ ヽ´| ! | ! | _, '´ 〃 l l || l:::l! |
｀´ | ! l | !｀ ト __ .. -‐＝ﾆ´､ // ! l || !::|| ! 秀家殿や 恵瓊殿が ここにいると思っているの？
', ', ! | ! Y´｀ヽ‐､ ＼> //| l || ,ヽ! ! l
ヽ ヽヽl l Yrゝ〉ヽ} / ＼l l ! | ||' / l ', - 409 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:19:00 ID:O3obLSZs
- r-､
rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
/: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
/ : : : : : ,': ,' .! l: : !| l: i、: : : ヽｉ : ',
/ : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:! !‐!- ､ : : ヽ : !
. ,': i: : : i: : :l :l lﾉ!: : !! |/ ヽ : : i: ',: | 本家の輝元様の説得は
l : |: : : !: : :N ＿! : ﾘ ' ＿ ヽ: :|: :V
|: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{. =＝ミ!i: :ｈ: ! お任せください
l/ !: : i、:ｉ'{ '''' ﾉ ,.ヽ ''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐' r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
ヽ! ,|: |:i`'ｰ- `_‐',., イ: !': : !: :!:!
r ､ /|: :!|: : |, '^'、 ,ハl:/: : :,! : ',|
ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l, Ｖ /: : : ハ: :ヽ
Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
/ `ｭ,ノ }i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., ' !: : : : ヽ
ト´、 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/ l: : : : : : i
! ` !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,' / ｌ: : : : : : |
, ---- ､＿__
,. ‐( ' ¨￣ ｀ヽ、
／ ' ¨ ＼
/ ／ ヽ
,' / ＼
| ｉ / ヽ ヽ ,
| | ' ! ! | | | ' |
,' | ⊥ ｣_ /| |ハ !, ィ T | | |
/ /! |! 从 `ト､N |ｲ zx!/! リ
／ ,' | Ｖ才ﾃぅト ∨ /仗 ﾘ 〉 /ムｲ
／ / ∧ ', ｖ:少 |/ ゞﾂ 厶ｲﾉ 今回は 譲ってあげるわよ
/ / ﾊ ｉ ､ / 八
/ ／ ん-:┤ !>､ ` :. ‐ ,. イ ' ＼
,' ,' ／|::::::!:::| | 〈 ＞ r＜:::::/ 厶 ヽ
| ! /::::::|::::::∨ | >vく /::/ /:::::＼! ﾉ
乂 ｉ:::::八::／ 八 /_∧_ヽ/:::/ /:::::::::::∧(
) |::::::／ ／::::::〈 ><／::::/ ,:::::::::／::::::. ＼
／ ,' |／ ／＼:::::::::`ｰ/:::::::::{ {:::／::::::::::::::', ）
／ , ' { , ':::::::::::::＞:::::_{::＿:::::', 乂::::::￣::::::::∨
／ ／ ∧ （:::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::::ヽ ＼:::::__:::::::::>
/ , |::::＼ ｀ ー―‐く:::/! | ､:::::::::::::） ):::::::::／
| / |::::::::::＼ ）|｣ |｣ ', :::／ ／:::::／
三成は この計画の総大将を毛利輝元 副将を秀家にするよう動いていた - 416 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:20:08 ID:TXAh0MHc
- 不人気を自覚している不人気
しかし、恵瓊の能力を過大評価し過ぎちゃって騙されたTERUカワイソス - 417 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:20:00 ID:O3obLSZs
- /|, -──---,
〈 . :.::::.:.:.:.｀`く
, ..-' .:.:.:::::::::::::::::.:.:.:. ヽ
∠.:／.::ﾊﾊ|:::::::::1::::.:.:.:. ＼
ム:从r'''''|/Ｎ:::|.;;;!;;;;;;;「￣
l/N￣|__r─|/ヾ|;;;;lヾ| 分かった
`|￣ﾉ└‐┘｀`ウ'ﾞ
＼ ー' ,..ィ二［ それならば僕は もう行くよ
￣r'"´,. -‐L_
∠二 1i
| `ヽ| | ',
| .:j. | ﾄ､
/ 〈 | | |
/ __ ＿＿」. | | |
| |:::| | | 「|
| |:/ l V! |:|
|_/ / i:! |:|
l/ /.:.:::.:.:. j〈.:ﾘ
. / ｀つ :.:.:.:.' ｉ| // / // / / ｌ ｌ ｌ |i ﾘ:.:.:.:.ﾉうノ
{从 ｛{:.:.:.:.:.:.:ｉ iｌ // / ｌ ｌ / / ｌ ｌ ｌ ｌ |i l|:.:.:.{う{´ 从}
i川i i｀¨｝乃:{il l ｌ ｌｌ十l 卅l､ｌﾉl /// /7Tl十ｌ| |! i:.:.:.う{｝ヽ 川i
|lノｉ 彳 ｛う:.:.:.ｉﾄ､ｌ ｌ ｌｌ |,,l,,十lﾐヽ/// /}十l,,l,,,/ｊ il /:.:.:.う{ハ ノ丿ノ|
|川 l| ヽうiｊ}ﾉヽ川 ｲf斧抃癶从癶f斧抃ﾐ/ /ｊｉ/:.:.うノ´ Y川l i| あら
|l || l| ﾞし/ハ从 うz炒 うz炒/ ///:.うﾉ |l | | l|
|l || l| '//ｊK川}ヽ｀¨´ , ｀¨´/Ⅵ/ｊ从ｊ》' |l | | l| どちらに お出かけ？
|l || l| // { {´}iｊ从ｊ ､ , /从ｲ{ゝｰﾞ′ |l | | l|
|l || l| j/彡'´｝ｲﾉハゝ ｲ 川ｊ{ﾐY´ |l | | l|
|l || l| ヽ三二ﾆ=彡'ｊ:i:i:≧=‐=≦:i:i:ｊｊ`ｰ=ﾆﾑ、 |l | | l|
|l || l| ／{ゝ=ﾆ二彡}ｊ:ｉ:i:i:《薔薇》i:i:i{ゝ=ﾆ二彡 |l | | l|
|l || ll ／:.:.:.ゞ=ﾆ二彡'i:i:i:i:i:i:i:YYY:i:i:i:i:}ゞ=ﾆ二彡＼ |l | | l| - 421 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:21:02 ID:O3obLSZs
- ／::::::::::::::::::::::::::::/::::＼:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::＼::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: ＼:::::＼
／::::::::::::::::::::／::::::: : :|:::::V/￣ V:::::::::::::::::::::::＼::::ヽ
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: |￣ V::ﾄ:::::::::::ﾊヽ;;::ゞ:::ﾍ
:::／:::::::::::::::::::|::::::::::::::ﾊ:| |::i ＼:::::::}:::::ﾄ-;;::::ﾊ
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| ﾘ───'' i:ﾘ ﾆ彡:::iト､;ヽ ＼::i
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |＿,,,-＝＝=ヽ/ _||=__ﾒ:| || ヾ もちろん敦賀さ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|＞''￣=.ィ- ||＝||{t..:jｱ ||
::::::::::::::::::::::::::::i＞＼:: |||ﾏﾊ廴ｿ ..川 ﾊ￣ iノﾉ 北陸方面で前田家の動きを抑える……
:::::::::::::::::::::::r-､}''´ ＼|| ￣ // ﾉ ｀￣ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ ヾ＝=─''´´ / これが僕の役割で
:/ |::;;::::::::::ヽ ＞ ｀ー - ／
ﾚハ:::::/i::::::≧::-:､ ／ 君が僕を誘った理由だろ？
ﾚ' ￣￣￣Yi _＿__./ ＿
_...-:::'´￣￣｀:-..､ |ー- ∧ }､＿
i: : : : : : : : : : : : : : : : ｀::-.┴..､: /: :}: :}: : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧
７月１２日
吉継は 垂井から領国である敦賀に帰国を開始する
この時より 三成一派の活動は本格化した - 424 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:22:00 ID:O3obLSZs
- 同７月１２日 安芸国広島……
:.:.. .:. ...:..::::::...::..:: .:: : .. .. . .. ,,､､,,,,;;;´"
...::..:::..:::.. . ..::...::.: .: . ... ,;;'":::.:.....::.::...
,.,, :.. . ..::...::.: .: . ... ,,.r'":::.:.....::.::....::...
;;;,;ヽ､ ,,､､-'';":`::::::.:.....::.::...:...,..::...
;;;;,';;;;ヽ;, ,..-''"::::::.:.:.:..:....::..::...:...,..:..:....::...::...
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''_'''''_'''_'',.'''_''''_''_'''''_'',.'''_''''_''_''''',;;;"''ｰ-l､,,'""'ﾞ,ﾞ'""'"､.wiﾙv,iﾙwviw.:
__- =_≡ _- _-_=_ = - _-_ -_ =≡_-;`--_ _､., ＿,__ ￣`￢.,v:.:
^ _ _ -_ ^ _ _=_ -_^__ =_ - _ - ≡ Y,.,lji,; 丱
=__-_ -__= - _-_ -_ =_ -_ ^__-_= -ｰ"`ﾞ i ,.,...ﾕiW
_ -_ __ -_^__ =_ -_ ^__ _,,､。"`ﾞ ::: ::: ∥,,::iﾘv,i
_ = _ -_ _ _ = __ __,,､｡-ｰ''"`ﾞ::: 」:.::.ｖﾉiVi
_,,.,..､｡v-ｰ''"ﾞ~ :: ' ::: : ::: ::: :: :::: :: ::: 「;;,,;;:ｙﾊiW
`"ﾞ :::: :: :::' ,:: :::: : ::: : /,:.;,:.;,:.ﾅｗ - 429 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:23:01 ID:O3obLSZs
- ＿＿＿＿＿
, ´ : : : : : : : : : : : :｀ 、
／ : i三≧.､x≦ミi: : : :＼
/: : : : : : : :i: { |: : : : : ﾍ
′: : : |: :,..-|‐|- ‐≠､:. :|: : ',
|: : : : : :{/: : :|V /ｿ}:ヽ:|: : :i
|: : : : : ∧: : :! ／ |:. :ﾊ: : |
|: : : |: : : |ヽ:.|≠ミ 斤ﾐx iノ: :|:. :|
. }: :|:.|: : : |ｲ{__/:::| _i___/ ﾄイ::|iﾑ:.:.|:. :l なんスか
. |: :ト|: : :《 |:r-ｲl し| iﾌ |‐zrｊ ﾙ: :!:./
!: |┤: : :ﾄ､ヽ-'′ノ ,ヽ_ ￣ ｲ:.:i: |/ 急に呼び出したりして
ﾙ': ∨ : ﾄ､_ ¨¨ _ ￣/: : |ｲ
|: i 入: :|:.:.:.≧t--´-r:.:.:':.:.:|:.:./:|
,r‐―っN:x‐ﾏｲ＿_／ >､:.:.:.ﾚ'|: :|
/ / ｒく_:.:./ ヽ ＿_／＼＼:.:.|: :|
. / __}: ′ ＼ヽ!: :|
{ ｲ:.:/ || ／ i }: :| ← 毛利秀元
'. 〈:.|:/ | . / ! !: :|
,. ,. -=キ≠=- ､
／: : :'´: : : : : :.ｨ: : : :｀ヽヽ:＼
／: : : : : :/ : : ://!l: : : !: : :.い: : ヽ
. / / .. :/. :/:.// ｌｌ: : :l: : ヽｌ:.|. :.
// : : ｌ:./: : !／「/ l lヽ卞ヽ、l:.!: : : : i
/ /: /: :l/: :ｲ|:./ l/ V }从:ﾄ: : : : : ! 領国整備で忙しいとこ
. / ｲ: : :l: : :/ﾚ勹示 i勹tﾄV: : : .!: :|
ｌ / l:.: :.{:.: | i乍心:| |;心:.}豸: :.,′:| ごめんね～
l/ |: : ∧:.l 辷ツ 辷ツl: : :/､∧|
|: :/ﾄ.Vt ¨¨ ___ ¨¨ //:ﾑ/ ｀
ｌ / l |: :.〉r､ {___} _ｲ:.ｲ:/
l/ !:/.rLl＾l^i､ ‐-‐ ,i^l＾|」:/l/
ｨrﾄ､ ｀ ｰ┴ v-┴‐'´_,{ｧ､
∧∨､｀ ｰ---┼--‐'´ |/∧
{ ∨､.｀ｰ----┼‐‐--'´∨ } ← 毛利輝元
l | ｀ ｰ----┼---─'´| l - 433 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:24:16 ID:O3obLSZs
- /＼＿＿ _. ィ
_. - .:.{ ヽ.:.:.:.:.:.＞' ´ /
／.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ '. :.:./ , '｀丶、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 Y⌒) _.ノ_:.:.:.:.:.:.:.＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:j.:＞ ´ .｀-－…－- ｀ く :.:.:.:.:.:ヽ
. / :.:.:.:.:.:.:.:.:|, ィ ´.:.:.:.:.:.:/ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.｀`.:.:.:.:.:.∧ なんかね～ 恵瓊から
′ :|:.:.:.:.:.:.:|:.:/.:.:.:.:.:.|:.:./ | '.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:|/.:.:.:.:.:.:/.:/ ,! '.:.:.|､:.:.|.:.:.:.|:.:.:.:.:∧ 大至急大坂城の方に軍を連れて来てくれって
|:.:.:.:|:. ∧:.:.|:.:.:.:.／'.:/, / '.:.| '. :|.:.:.:.|:.:|:.:.:.:∧
|:.:.:.:|:.:l. ｌ:.:|:.≠-ｧＺ'´ `ﾆﾏﾆ｢:ハ:.:.|:.:| :.:.|:.:.'. お手紙が届いてるの
|:.:.:.:|:.: ｰ':.:.|',ｨ'´/'_ ｣ﾉ｀lﾒ. }:.:|:.:| :.:.|:.:.:|
|:.:| :.'. :.:.:.:.: l{ ト'ハ ト'ハ' ﾘ /|∧.| :.:.l＼| やっぱり家康殿がいなくなって
ヽ||:.:.'.:.:.:.:.:.! 弋_り 弋_り ﾑｨ.:.:.ハ:.:|
|:.:. '.:.|.:.:.|ヽ. r─－‐､ ノ、|:.:/ |:/ 大坂も大変なのかな～
∨:|ﾊ|ﾍ.:| ＞ ._| ___ |‐ ´ ヽ/ l.′
ヽﾊ. ヽ ', | 冂| | , ﾍ
| ＼ ｜ 〒' |、 ／ |
| ＼ ,. '´| ｆ,ユ...」 ヽ' ｜
＿
,. ‐ ''"´::::::::::::￣｀ ' ‐ 、
,. -‐／:::::::::i^ヽ､:::::::::::,. １:::::::::::::::丶
／ ／::::::::::|:::|-ー-ｰ-‐ーｰ|:::::|::::::::::::::::ヽ
, '::::::,::::::::::l:::| |:::::l::::::::l:::::::::::ヽ
/:::::::::|::::::::::,!::| |::::ﾊ::::::::!::::::::ｌ::::i
/:::::/:::::!::::::::ハ:! !:/ ,i::::::|:::::::::l::::l
, ':::::/::::::::!:::::,'丶ﾘ、 、 ,l/,／ i:::::!:::::::::|::::|
／::／ｵ::::::::|:::::l ,. ,=､` `^,＝､ 、 !:::l::::::::::|::::|
ｰ´‐'" /'|:::!:::::!::::!/ ﾊ_ノi ｌ､__ハヽ!:/::::::::::|::::|
/ ヽ|::::::!:::|{. Ｎ::::l.| 、 , Ｎ:::::} ! }ｲ:::::::::::;!::::!
|:::::::ヽ! 弋z.ソ ,}⌒{ 弋.z,ソ , |:::::::::/!::::l
|::::i::::::ﾄ 、＿ ノ ヽ､ ＿_,ノ !::::::/.'.i::/ は はあ……？
|:::ﾊ:::::ゝ,、 ｒ ' ´￣ ｀i ,. ｲ::::/::::::ﾘ
. |::| ヽ::::::!/ ` ｰ￣,二￣‐'7". . .|::,ﾍ:::::::|
ヽ! ハ::::!､ . . . . ├―‐-/ . . . .l/ , ﾍ::::l
!::ヾ､|､ヽ . . . .| ,/ . . . . ／／ 〉::l
!:::::|ヽ ＼＼. . ! ,/. . . .／／ ／ i::::l - 434 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:25:01 ID:O3obLSZs
- ＿
{￣｀ヽ ／ /
く:＼ ヽ ∨ ,/ │
十 ,へ ＼:.>+ ＞ ハ ≦-. .､ 人
く:＼ ＼::> , イ 7 爪⌒｀ヽ: : ＼ ￣｀Y´￣
＼::> ／: : : : /:/ | ∨ﾊ : : : : : :ヽ |
/ : : / :/_{: l | ∨ﾊ-､ l: : : :ﾍ
. /ｲ: :/: :.l/∧{ Ⅵヽ､|: : : :l:ﾊ だから
/' .′{: : :{/ ___ |: : : :}:│ +
|: :ハ :/,ィ气 /// ｲ≠气 : : /: :| わたし大坂城に行くんだけど
|: {{ :ﾍⅣ ーﾍ !: : /ｨ /
| Ⅵﾍ: :八.:.: V__ﾉ :./: ://j/ どう？ 秀元も行かない？
人 ∨V^{≧ｰ rｰf千く;/Ⅳ
￣｀Y´￣ ヽ／ {ｰ}/ο/_人＿
| /＼ :| / ヽ∧｀Y´
/⌒{{{に7/７}ﾊ
く: Ⅶ≧こノ :{
￣´ ヽ､／
,....-──......､ _.r､/ﾉ
/:::,:::i:fー'＾ﾞ!,､::::ヽ ／l:::::::!rﾉ
|::::|:::ﾊ! ﾘﾍ::::::ﾄ ／ V_ﾉ
{:::::|:ｨ=k 代k::::{／ ﾉ
V;::代ノ H ｰ' ｨ):ﾊ ／ え！？ わたしも良いんスか！
|ヾ:ﾊｰ ( ﾌ￣ﾊ:::::t ／
j__＞ﾍΤ_ｱ´/ ゝﾘ´ 行く行く 行きますッス！！
／／ ＼:::ヽ !:/Y:::::::＼
_7´ ,､弋 ゞ ｲ::::::::::::::＼
〉、 ｱﾍ / 人 ヽ＼::::::::::::＼
/:::入 ノ`ｧ-!/ iヽ| ＼::､:::::::＼
ー─ '´:＿ ハ::::イjﾞ:::::|了:::::| i::}ヽ::::::::}
｀￣7／ 〈/=､/::::|::::l::ﾍヽj !:! ∨/
/´ ／￣ｱ二l二!二k /' }/
／ ／ /:::::::::::＼ ヽ /
, ﾍ ／ ／:;ー 7:::// /
／ ／ｰ≠‐'´ ／／,'"ﾞ7
/ ／ ￣ , /
人ｿ ｋ_ｊ､_
ｰ' ー─' - 440 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:26:00 ID:O3obLSZs
- ／ / ｜l ／::／ ＼ ＼
. ,ｲ | | |/:::::/ ,ｲ ∧ l ヽ ＼
/ | | |:::::/ ィ'"¨/ | / V ､! ﾍ ヽ
,′ ｜ l | ／ ,/ / .| / ∨|ヽ ﾊ ﾍ
i ｜ 〈j::/ ,/ / l/ Vﾍ ｜ ,∧
｜ ｜ ! ∨ /,＞=ﾐ. / ,r=く }| ｌ｜ ト､',
｜ ｜ ｌ V,勹::::ﾊ ' jr'ﾊ∨ |｜｜ ヽ
l｜八 ', :| 《{::ﾄ :::ﾉ| |{::ﾘ } /! ﾄ､:| それじゃ わたしは今日
| |∧ ヽ/∨ﾊ V弋rﾘ Vﾉ ∧/｜| ',l!
Ⅵ V { V::ﾍ ', ¨´ ' '' | :|/ ﾘ すぐに出発するから
ヽ V 廴.∨:::ヽ、 ヽ ( ﾌ ,.ィ| :|
∨ ﾄ､.∨ト､＼ ヽ 、 _ .．＜ |/八 ,' 秀元も早く来てね
∨| ＼{￣￣＼ ＼/j/}/ ｜ }/
ヽ| |＼:: :: :: ＞- ＼ /
,':: :: ::.／／￣￣＼
/:: :: ::/ / ＼
この日 毛利輝元とその軍団が広島を出発し大坂城に急行した
この時点で輝元は 恵瓊から何も聞かされていなかった…… - 445 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:27:00 ID:O3obLSZs
- ７月１３日
動き出すと三成一派は素早かった
＜ 二‐ ､ー-_/ , / / l ヽ_ﾆ―＜_
／:::::_/::::_/ ./ / ,' ! ! ! ', ヽ :＼::::__`‐-､
∠ィ-,‐'´l／/ ./ ｜ .| l | ｌ ! !､::_ヽ_､￣｀`
／.／ / l !l| l! l,ｲ ∩ | ,l ,l !l | l !l ヽ`ｰ ､_
. ／ / | l | ! -l┼'ト ll ', .`乂/|ﾉ廾ﾅﾉｲ.!｜｜ l ! ヽ､ ｀ー-､
. / / ,!',! ｌ | |ヾl‐!lﾆ､ヽ ヽﾉ/'´r'イΞﾄlｨﾉ|ﾉ / !/ ｜ `i /
,' ! ,' ´ヽ|`ヽ! ` いｿ` ヽ)〈ﾍ'lｙ''/'|/l ﾉ' ! ,' .／
ヽ ､_.ヽ / .｜ ,l l ￣ `ヾ='<´＼|｜ ! / ／ ♪
＼ヽ / | !〈| ′ ､ﾉ' /l | レ' ／ 通～せんぼ
)ヽ l l'ー､ ─- /,r|｜ ／.,ｨ'
／ 〉 | | |＼ ／| ! | / / ', 通せんぼ～
_／ ／ | l| ! _r‐ヽ､ _, -'ヽ､_|. l｜〈 ＼ ', ♪
._, -' ,, -'" / l l.| .Κ._ ヽ.__`ｰィ'"冫 __,∠ l ! `‐ ､_`ー─ ----
‐''´ / l !.| く :::`:´:::::::L 'ｙ-, -': : _＞ |.l ｀',￣￣￣
,' ＿＿_.l .! ! l｀`,ー､ ::::::::ヽ_:::::: .＜ｰ| l.l _＿__L
. ┌―'匸__ ￣｀`ヽ､_,-'´ :::::::::._-､_!、:::::::::: `‐-､__|└' ´￣ ` ｰ／
! ヽ_ __ ` ／`<ｙ`t!＼ `ｰ--､:_ /
ｌ :l. ｀ー ｰ- `iヽ/)l∠ィ'" :ヽ､ ／ / ／
! `ｰ--､ ／ ,‐､｀ヽlﾝ ヽ ノｰ' ー ' / / ← 石田正澄
ヽ::::: :::ﾝ--‐-､__､ ｀l ー' `ーr｀'ー---<´::: / / :::
三成の実兄 石田正澄は
近江国愛知川に関所を造営し 江戸への出陣が遅れた諸侯の軍勢を足止めした - 449 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:28:01 ID:O3obLSZs
- この関所に 鍋島勝茂・脇坂安治・前田茂勝といった面々が引っ掛かった
´￣｀ﾞ`ヾ;.､
､------＝=ﾆ‐:;;----.､'､:､
`,.ﾆ-'''"￣:::::::::::｀￣:::::::`::ヽ （なんだ こりゃ？）
,..:':::::::::::::::::::::::::::::;､:::::::::::::::::::::::`ヽ､
／;:':::::::::::::::::::::::::::::;';;;i:::::;::::::::::::::::::::::ヾヽ. , -─ - ､
/'／;::::::::::::::::::::::;::::::/'"'i::::;::::;::;:::::::::::::::::ヽ`ヽ , -'´ l､ ｀ ､ （どういうことだ？）
／ '/:::::::::::::::::::::;ｨ:::/ u |:::;!:/:ﾉ|::;i::::::::::::ヽ'.､ ／ ﾉ ヽ ヽ _, -──‐- ､､
_,ｨ'-'´/::::::::::::::::::::::/;|::/,,,_ ,!::|rｲ,,''!:i,,!:l::::;::::::;'i｀` 冫 ノ彡,ｨ／ u ヽ. l 入 ｀ヽ￣｀ヽノ二ﾆy‐-､
''"´ ,.ｲ::::::::;:::::::::::;:::|,ｨ!:ﾄiﾐ l:ﾉ ﾍィｿ〉;::ノ:::::::ﾄ;i 7 l _,. l! l ,r' /.::::>､.:.:.:::::::{,/⌒Y⌒ヽﾄ､
／/:::;i:::::':;::::::::ﾄ;:l-`|‐' /' ､ ' ノｨ:::::::::;::| '! ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ / /.::::/ ＼.::::（ ,〈男〉､ / j〉
,',!::|'!:;:::::ヽ:::::ヾヽ.` l '"/:::;ｨ:/i'i::| ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ / ,′,ｲ／⌒ ⌒:ゝ彡ﾆミノ;ｲ
l|';:| |:,!ヽ::::`r:､ヽ,ヽ､ ,. -'‐- /／/'ｨ' |/ ', ｀ /,ノ !ﾚｲ/ （●） （●）ヾ､ イ:::i:/
`ｿ/ ）::ﾄ;:|､ゝ`ヽ '" r='-'-; ヽ -─- ﾉi' 〈川j __´___ ﾞ,;;;;;;;ﾘ （…………？）
ノ´ ノ::-(ヽi､`:^ヽ.- .､ ...... ‐'!|,ｲ ｀| lヽ､＿＿ ／ _l､ ｀ゞj! `ー'´ i;;;;/
'´ ヾ,-ヽi:ヽ !k〈 ! ＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿ ＼ ／
ヾ､ ｀ヽ i| ｿ,.-'─‐''' -‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;; ⊂⌒ヽ 〉 く /⌒つ
ヾ､ ,〉 r─‐〃'´ r‐ ;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;; ＼ ヽ / ＼ ヽ /
,. -ヽ/ 'l | ﾉ ;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ
↑ 鍋島勝茂 ↑ 脇坂安治 ↑ 前田茂勝 ＊前田玄以の嫡男
急造の関所など突破することは容易だが 状況がつかめない諸侯は事を荒立てることを避け とりあえず引き下がった - 455 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:29:00 ID:O3obLSZs
- だが安治は
この事態を書状に認め家康に一報を入れることを素早く決断した
_,. . -‐-- ､_ _,, ,,_
／: : : : : : : : : : : "`::::::::ヾ
／: : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::ヾ彡 何が起きようとしているのかは分からん！
/: : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::ﾐ
|: : : : : : : : : : : : : : : : :, ﾄ､:::::::::|-─ だが 何かが起きることは間違いない！
_|,: : : : : : : : :／: : : : /|/ |:::::ﾚ|`:::::::
_, - ' ￣/: :n／=＜_'─'／_＞ヽ|::/､:::::::::::: とにかく わたしに異心がないことを家康殿に報せるのだ！！
_, - ': : : : : : / ﾄﾚﾄ ヽ{:エェ:}-,{:ｪエ:}ｨ//::ヽ::::::::::: : :
／: : : : : : : : : :/: : `ヽ, ﾞ ￣" | ﾞ￣ "ﾚ:::::::::ヽ::::: : : : : :
/: : : : : : : ヽ : /: : : : : | | ` ' /|: : : : :／ : : : : : :
{: : : : : : : : : ヽ /＿＿: :| ヽ ヽニﾆ=' / | : : ＜ _: : : : : : : : : :
}: : : : : : : : : : :ヽ ／: : :ヽ `_ ' / |: : : : : :/: : : : : : : : : :
{: : : : : : : : : : : :}::|: : : : : :＼ ￣￣r￣=-ｲ- ,,＿/: : : : : : : : : ::::
|: : : : : : : : : : : |::::＼: : : : : :＼r'~`､ ヽ ￣`＞,○: : : : ::
,|: : : : : : , -‐---===＞ｪ__/~ヽ| ﾉヽ､ ヽ / |: : : : : : ::
|: : : : : : : : : : : : : : : : :r-‐/~ ﾚ `‐' " ＼-,,＿､ | ノ: : : : : ::/
,|: : : : : : : : : : : : : : /イ rｲ_ノ r ､_L_ _,) |／: : : : : : ::/
L: : : : : : : : : : : : : : / !_ ィ ＞,,＿,／ ／: : : : : : :::/
＼: : : : : : : : : : : __| ﾉ ＞-‐': : ヽ ／: : : : : : : ::／
`‐- ,, __O Oヽ::::`'~フ"○: : : : :ヽ ／: : : : : : : 0: : ::ゝ､
この密使は 裏道を探り出し関所を抜け 家康のもとに駆けた - 457 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:29:39 ID:sOd1ERic
- いい仕事だムスカ
- 463 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:30:10 ID:O3obLSZs
- 一方で ようやく「会津征伐」の参加を決定した長宗我部家が
その旨を家康に報告するために送り出した使者も この関所に捕まった
,､‐ ''" ￣ ｀`'' ‐- 、
／イハ/レ:::/V＼∧ド＼
／::＾'´::::::::::::i､::::::::::::::::::::::::::::＼
‐'7::::::::::::::::::::::::ハ:ﾊ::|ヽ:::;､::::::::::::丶
／::::::::::::::/!i::/|/ ! ヾ ﾘハ:|;!､:::::::l
/´7::::::::::〃|!/_,,、 ''"゛_＾`''`‐ly:::ﾄ
/|;ｨ:::::N,､‐'゛_,,.＼ ´''""'ヽ !;Ｋ
! |ﾊﾄ〈 ,r''"゛ , u ﾘｲ)|
`y't ヽ' /／ あははは…… はぁ……
! ぃ､ ､;:=＝ｦ 〃
｀'' へ、 ` ‐ '゜ .ｲ
`i;､ ／ l
〉 ` ‐ ´ l`ヽ
／ ! ﾚ' ヽ_
_,､‐7 i| i´ l ｀' ‐ ､_
,､-‐''"´ ﾉ,､-､ / ､,_ ,.､- {,ﾍ '､_ ｀ヽ､_
／ i ,､ｲ ∨ l.j__,,､..-‐::-:;」,ハ、 '､｀ ‐､_ ,`ヽ
/ l ,､‐'´ /／ ',／!:::::::::;､--ｧ' / ｀` ‐ ｀'7゛ ',
/ l i ´ く ';::::::l / / / ', ← 長宗我部盛親
/ ! l ＼ ';:::l , ' / i/ ',
どうにも この使者は気の利く者ではなかったようで
なにがなんでも江戸に向かうというような方策をとらず
スゴスゴと長宗我部盛親の下に戻ってきてしまった
この瞬間こそが 長宗我部家の運命の分かれ道だった…… - 466 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:30:57 ID:sOd1ERic
- あーそういうことかあ
- 467 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:31:01 ID:O3obLSZs
- 同７月１３日
秀家は この月２度目となる豊国神社参拝を行う
明らかに これからの計画の必勝祈願であった
ｧ-､,, ,,､-,
l lﾇ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ィﾌ,
`ﾉ
' __ｒ',´_｀､__
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ニニlニニlｌ:;;;;lニlニニlニﾆ_,,､ ィｉ' " ｌ､|::::::::::::::::::::::::::::::| ｨl '' - ､,,_ ﾆニlニニｌニｌ:;:::llニニlニニl
ﾛ-ﾛ-ﾛ-ﾛ ｌ;;;;:lﾛ-_,,､ ィｉ'' "l _ ,,､ィ '' " 三三三三三三 " '' ‐ ､ ,,l " '' ‐ ､ ,,_,ﾛ-ｌ;;::;lﾛ-ﾛ-ﾛ-ﾛ-
;:;::..::;::.:::;＿l;_:_l_"__ ,,､ ィ '' " 三三三三三三三三三三三三 " '' ‐ ､ ,, __"_l;_:_l＿.:;::.:;:;::::..;
:::..;:;:..;::ﾞi!:...::.::::;::..:|;;ｌ .三三三三三三三三三三三三三三三三 .l;;|:...::.::::;::.. i!;::::;:;:.;::::;
::::;:;:.;::::ﾞi!:...::.::::;;::.:|;;l. |TTTTT| |TTTTT| |TTTTT| |TTTTT| |TTTTT| l;;|:.:.: ::;;;:::..:i!..::;::.:;:;::::
￣￣￣i!;.::::;;::.::::;.|;;l=========================================l;;|:...::.::: ;::..:i!￣￣￣ - 469 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:31:17 ID:TXAh0MHc
- 必敗フラグキター！！
- 470 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:31:19 ID:FEvJNsEY
- あちゃー。
無理してでも通っていれば………。 - 471 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:31:22 ID:Xsoc3K9E
- ま た フ ラ グ か
- 479 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:32:00 ID:O3obLSZs
- ／. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀`ヽ
／. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〃: : : : : : :: : : : : : ヽ
｀`ヽ. : : : : : : : : : : : : : : ／〃: : : : :: :/:/: : : : :ﾄ､|
/. : : : : : :/ : : ::／:／ /: : : :／.://.:.:.:.:.:.:.:.| !
/. : /: : : :/: : ／:／ /: : ／ /ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.|
/.:.:.:/.:.:.:.:./.:.イ ー--- /:.／ /イﾊ.:.:.:.ハ.:.l
／.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:.:.:l ┯┯z= ┏┯ .:.:./ V
￣/.:.:.:.:./.:.:.:.:. | Lりノ りノ レ'.
/／.:.:.::/⌒ヽ::| u , | それにしても
/.::ハヽ ___ ＿ , ﾉ
,r─……┴‐- ､ 「 __ノ ／ 殿も大胆なことを考えていたものだね
！: : : : : : : : : : : : :＼ ､ ／
！: : : : : : : : : : : : : : :.＼｀ ー r‐く.
ﾉ. : : : : : : : : : : : : : : : : .＼ _」: : : l
/. :,. -─- ､: : : : : : : : : : : : 7: __」
ﾚ'´ ＼: : : : : : : : :/´: : : ∧
/ ＼: : : : : ！: : : /ヾ ＼
／￣￣￣｀ヽ ＼: : : ！: / l ヽ ← 明石全登
: : : : : : : : : : : ＼ ＼: 」: ,' l ｀ヽ
: : : : : : : : : : : : : :＼ V i
__＿_,. -―‐-- ､
／ ＼
／ ヽ ＼
／ ／ ＼ ＼_＿＿_,
/ / / ヽ ヽ ヽ__,ノ´
,' / / / ヽ ｉ ＼ ＼
| / ｉ / | ｉ ∨ ヽ. ヽ !
| | | ＼! ﾊ. ! ! ｣ | |∨
| | ﾚwﾘ`＜ V! /／ | | /
| | | ｨfzlﾃﾄﾐｰ ヽ /rえV /|/ あなたにも黙っていたことは
| | | Vr少' |/ ﾋｿ ﾑｲ
/ 八 ', ::::::::: 、:::::: ! | あやまるわ……
／ ＿_ﾊ. ', 人 |
／ ／..........:::', ', -‐',. イ |＼
/ |::::::::::::::::::::', ',＞-､＜::::::V | ヽ
. / / ／￣￣￣`ヽﾊ ∨丕 !:::::::::{ `ｰ ┴‐--､
| ノ |::::::::::::::::::::::::...::::} ∨V}:::::::人 ＼
弋´ r':::::::::::::::::::::::::::::/ Ⅳ.}:／:::::::＞―--､ _ノ
＼ V´￣￣￣｀¨/ 人ﾘ:::::::::／:::::::＼／ , ＜. - 483 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:33:00 ID:O3obLSZs
- /./ |:.|:.:.:./:.:/:.∧:.:!:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.: ﾊ::.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.::.:.ヽ.:..:ヽ、
|:.| |:.|:.:.:|:.,.ィＴｆヽ.:!:.:.:.:.:.:|_｣ ⊥⊥._.:|.:.:.:.:.:ヽ.:.:|:.::.:.:.:Ｎ.:.:.:.＼ いや 謀は密を以って良しとする！
ﾚ |ﾊ.:.∧| |,≠ミ|ﾊ,:.:.:.:.:| ヽ:| ヽ.:.`ﾄ､:.:.:.:.:!:.:|.:.:.:.:.:|.:.＼:.:.:.|
. |:.:Ｎ|:.ﾊ.ヽ {::::::ﾄヽ.:.:.:.| ≠テト､|:.ｉ:.:/.:.|:.:|.:.:.:.:.:|.:.:| ＼| これだけのことを家臣にも気取られなかったことに
. |/ Ｖ:.| |Ｖｒ| ＼:| ﾄﾊ:::ｒ } 〉Ｖ:.:.:.|_.|:.:.:.:.:.:|.:.:|
Ｖ .ゝ‐' ∨こｿ !.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:|.:.:| かえって頼もしさを感じるさ
| ｀｀｀ ’ ' ' '｀ |:.:/ 八:.:.:.:|ヽ|
. ', ､._ ＿ |/／.:.:.:/|.:.| それに俺は殿の決定には従うだけだしね
＼ Ｙ } __ //¨.:.:.:.:.:/ Ｖ
＼ ｰ ', -＜ ´: : : ￣＞くﾘ_
_＞＜´ : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ｒ＜´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
∨: : : : _,. - ――- ､--: ､: : : : : : : : : : |
＼／―‐ ､ ｀ ＜: :ヽ: : : : __/
／.: : : : : : : : ＼ ￣￣/´
,. -―- .._ _,,.. -―‐ ､
／ ｀`丶､_ _,,... -‐ァ''´ ヽヘ、
. / ／´￣｀ヽ＿ ￣＿_,,. ／ ／￣__ ＼
/i'´ _ ＿ ／´ ｀丶､ ´ / ／´ ヽ
. / l／_____/ ｀ ー‐''´ ,.// 〃 ,.. ',
/ |/´ /| ,. ''"´￣ ￣´ ／// ii_ ／ ／ ,. ,.ｲ !
｜ {/ 〃 ,. - _,// |/¨ﾌヽ// ／ ﾉ ,, ,′
| ／ ,|l ／ _,. -‐''´/｜ , イ示c､{ﾊ /_,∠.../_〃/
ノ | / ／ jj / ／´ ＿_,／ ! l ﾄゞﾖゾ` ヾ ,厶rく , ' /
_,ノ | ／ ,′,. -―＜_ ＿,,..‐ァ′丿j:::::::. 込ｿ／,''/
,.イ | /＼ / 〈 ／￣ ＿ __,ノ＼ ､_ _' .:::/ // ……ありがと
{ ﾊ{ ）/ ∧ ,. -‐''"´.:.:.:.＼:.＼_`ｰｒｒｒァ7´／ ,′
＼∧／ | 〃 } ,.ｨ'´.:.:.:.:._.:＿_.:__.:.:.｀ヽ/⌒ヽ:∨ /! （
__ ／ }__,人 { |/ {:.:.:,.:.'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶､}、 丿.:＼ ） ＼
ﾉ--ｰﾍ!`ｧﾍ. ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／´￣｀`＜.:.:.:.:.:.:.＼ ）
＿_,／ ／.:.ハ ＼ :.:.:.:.: ／ `＜.￣´＼ /
／.:.:.:.'.:.:/ / .:.:.:./ ｰ;- ...__ ￣｀`丶-ゝ... - 486 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:34:00 ID:O3obLSZs
- ／ ／ ／ / / ／| ! ＼ ＼ ＼ ヽ
/.／/ ./ / / / Ｖ ＼ ＼ ヽ ヽ、',
|/ / / /＼/! / ＼ヽ ヽ ヽ,.ィ ＼ Ｎ ! よし！
| | /! | ｉ / |<| Ｖ＼. ﾊ |,.ィ|､＼. ∨ | |
| / | ／Ｗ| ﾚ心、 ∨,|ィ_∠、＼.＞ﾘ | | それじゃ 宇喜多軍 出陣よ！！
ﾚ ＼/ ｉ| く 爪 ｀ﾄ､, ｨ ヾ イ爪 .}| ヽ | | | ヽ
＿ _／ ,| | 辷ｰﾘ {.ﾄ ｰﾘ ｲ/ﾚ' ! ＼
／/ ﾊ. ' ¨ ´ 、 ´ ¨ ` // 八 ＼
. ／ / ﾑﾍ ､._ _＿ _ , ﾑ! / ＼ ＼
／ / ｉ| ｀ヽ. {´ | /./ / ＼
.／ ./ i| / ＼ 、 / , イ∨ !. ＼
/ ｉ|￣＞ｖく｀ｉ ､ ｰ ' イヽ.／/ | ＼ ＼
. / ｉ|:::::::::/ ` ｰx ｀xｰ＜¨ ∨ |＿_＼
/ |:::::::::＼ ／ ∨ ヽ ／| ∨::::＼＼
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,., ざっつぁつぁっつぁ～
ざっつぁつぁっつぁ～ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ざっつぁつぁっつぁ～
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ざっつぁつぁっつぁ～～～～～～～～！
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼／'''''' '''／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|（●）, |（●）, ､（●）､.:|､（ |（●）, ､（●）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ,,ﾉ(､_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ｀-=ﾆ= | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ じゅべべべべんっ！
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼
参拝後 秀家とともにその軍勢は大坂城を目指した - 488 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:35:01 ID:O3obLSZs
- だが 家康が上方に残した家臣たちも この異変をたちまち感知した
【伏見城】 }k
ﾉ;'l{
_ノ;人'､
}､、__,. -'',r'／ｐ､ヾ､
,}”ー--､."ﾆー--ﾞ'ゝ ﾞ'‐､_＿,､ｬ,
,､ /;;,rlT=ｲ__~￣~＾~＾''ー‐---､.ｙ"
,irこ;;;},|ｉ || ~||~ﾞ ''l!ｔー-n-;t{;/
,ｊ r'i!_､_}-二 ﾆﾆ゛‐-,k!i､,､､｣|__,|ﾄｯ
､_ ﾔ{/iｺ};,^;;,,,;;;,‐,-,=ノ,ム=_-__ーﾈ{´,
,};ｺﾆﾆ/7r'|”~,__,゛,／ノ 。 ＼~＾~^”””'ﾔ
i!;;;;;;;;;;;､i!__| ,i-!;'"／,r'^ｖ^‐､＼iｺ~|ﾚ=i、
,}`ｰ';;;;;;;;;;;;;;;}r‐''”_,.-''／ [iillIII}}}] ､゛＼i!､;;;;i､
/,Eｬｯririririrnm;y､^,､ﾆﾆ ｰ_ー‐-ー' ゛＼,;;;i{､_ ,.ｨ
/,r"=|､__ ￣~””””””'''''''ー,rk':;firiririnnm;y^~三ﾆ;:ﾆ'}
,/,r"=/|::::..￣~゛゛``''';::::::::::::ー‐,ノ,ム-.,, ､.､.゛,.___゛~＾~゛＾i;／
,、 /,r"=/,;l,,,::::i::::|iillIIIIIIIIII|||:::::;7／,r' `｀i､:::.iﾍ::::::::.￣~''''''':|
. ｫ}仁二Vｪ＾仁￣~"""゛””””''ｰ／,r'" .,・、 `＼[iillIIIII|||]:::::::::::| ,
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i l;;;;;;;;;;;;;;;;;;,'|::::i,,. -''＾_,,.-''′／' ,;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilllll `i､` ､ﾞ-､:::::::::|;iｔ======r'7
_r,=ｰｦｰ",,:;;;;;;'7rｲ~,. -'''~,._-_''~´..::::::|iillIIIIIIIIII|||||||||}.:::::ﾞ'‐､ ` ､ﾞ''-､:|;;;`i､;;;;;;;;;;;;~ヽ､
〕{ｭｮiririririrm;;;;;~_,ｎ､￣__二;;;,, ￣~゛゛゛'''''',,;;;;;;;;;ー―‐---`ゝ､` -､~ヾ,,;;ヽ､;､;,._;;_;;_,,'‐､
../,r'ｰl~~~^~_,.,r'%%r===%%''ｭ.,_"‐^"‐''=fhifhicifcifriririririyr'g'y'ng'y''ngmgigpmgwwiV} ｀''‐､._
/,r'=r|::::::::,r7=-ｰ''＾`ｰ"＾ -､_=ﾌ:::::::::::: ..................._________ ~"””””””””””””|”””riririririnｆｚmir'7
ゞ゛ヾ゛;:"゛ゞ"'';;,r';";;ヾ、:::::::::|::::::i####lllllllllllliiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣ "''''' ::::::::::::::::::::::::::::|”””””””ヽ､””””"
ヾ､ﾊ,;;^",,;;;;;,r''^"::;''"",r'::::::::|､::::||iiiiilllllllllIIIIIIIIII||||||||||||||||||||:::::::::::|llllliii|::::::::::::::::::::::|＾~＾~＾~'i~"
ヾゞ,､;:,,y''''７''""""'';;'':::::::::::::|;;`ヽ;､ _,､::;;;;;”””””””””””'''''''''..::;;;::::;!!!!!iil::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|
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''"゛;;;;:::"''',,《;;;;''ヾ､,;""~~＾~＾~＾~＾~|^`‐'___`ｰ'___`ｰ'__`'ｰ' ｀`ｰ' ｀`ｰ' ｀`ｰ' ｀`ｰ'｀-ｰ'"::::::::::::::| - 490 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:36:01 ID:O3obLSZs
- ,､!‐- ....,,,,＿__|ゞJﾚ'ノ|＿＿＿＿＿＿＿,,,.... -‐!､
,､-'´ `'-､
""''''''７‐-- ....,,,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,,,,.... --‐‐''''''""
/ ＼ ＼. < ／ | |;';';';'| |;';';';|
. ヽ, i＝=＼ | Ｕ ヽ／.,,.. =＝＝＝ | |.'⌒ヽ|;';';ﾄ'
ヽ, | ＼!. ''" /| |'⌒i |;';';|
/ ! .＠> , ＠ / .| |'⌒i .|';';';'|
. / ゝ__r‐''" .` ,＿＿_ノﾉ .| | .! |;';';';'| なんだ これは？
/ .| |.iｕ. ｕ ￣￣ .| |⌒! .!;';';';';|
. ヽ, ／ |j ヽ. .| |_ノ /;';';';'ﾄ' おかしい……
ヽ,.／ ___ ) ＼ ｕ | |__ノ;';';';';';|
( _,,,.. -''" //|;';';';';';';';';| なにかが おかしい……
r―‐‐┴―――‐‐===ココ二!二!_ヽ .// |;';';';';';';';'|
| // .|;';';';';';';ﾄ'
. | ｕ Ｕ .// |;';';';';';';|
| ｕ // !ヽ;';';';';';|
. | | | | | | | | | // /!::::::"''‐-'-,.,
--‐''"| /´ /.i:::::::::::::::::::||:::::"'' ← 鳥居元忠
:::::::::::::`‐-,.,----,--,------------‐;´ ./ .!:::::::::::::::::::||:::::::::: - 492 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:37:00 ID:O3obLSZs
- ＿ ＿
＞''"´:::::::::::::::::｀ﾞ:''ｰ....,,_
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::''ｰ-....,,__
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;斗'''"´
/::::::;ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
,'::;::::/ ｨ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
!:;'!::::!'＞ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
|' ';r;ｊ┃ ,ilﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r＜::::ﾍ
ノ!j 'l|| !ヽ:::::::;､:::::::::::::::::::::::::::::| ｀ﾞ''ヽ あ あの…… 元忠さん……
ヽ ＼:ﾍ＞::::::::::::::::::::::::|
'､ィ1 ｀ヾ|::::::::::::::::ﾄ､:::::| これから 何が始まるのでしょうか？
∨ !::ヘ::::ﾄ､:'; ＼!
ヽ_. -‐ 、 |;' .ﾊヽ!__ゞ､
', _,,. 斗''"´ |
i.／ 井 |
／ 井 .|
／ ,ィ´￣￣￣￣￣＼
/ ／ 井 ヽ
/.／ 井 ﾊ
__,,,,,,,__
__...-''''~~ ~~'''-...__
,-'~ wﾊwﾊｗ ~`-,
/ < ＼''’ U `''／> `,
| ,z` ＼ ＼ ／／ 'z, |
| z` ＼ ＼ ／／ 'z |
|. | |＼ ＼ ＼|| ||／ ／ ／| |, .|
| || |／ ー＞ :: ）)::. ＜ー ＼ | |,| .| 分からねえ……
! || |＼ ￣ ;;;_(（_;;; ￣ ／| || ./
丶`.|./,-ー--,,,...______...,,,--ー-.丶|..' / 俺には な～んにも分からねえ……
` i, l | ｜ | ｜ | ｜ | l ,i '
/.| !￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣! | z だが……
. Z | ` --'' ''´´￣￣´´'' ''-- ' | Z
_ _∠_- ＼ """""" |-- i___
| | 丶 _ ／| |
| | ` ------------ ' | | - 496 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:38:00 ID:O3obLSZs
- _フ ヽ
フ |゛
´Z,. ,ｨ ,.,.,., ,r'ﾅﾉ''v'"'7 /｀ｿ'-ｧ_ |
<´ `<〃 〃 〃 ｕ ./ ./ ｕ ｀> Ｎ .＼
＼ ＼ i | / /〃´｀l 〉 .| .＜ 戦支度だ！
/ ＼ ＼ U ./ /〃 .| / .r'⌒'i | ＜
/ {´＼＼ |i .i| ./〃 l l .|⌒i l | ＜ こういう時は戦支度をしときゃ
. / l. ＼＼|! .!レ'〃 .!l. l .|⌒| | l ＜
＼ l ＼ / !!l. l |⌒l l l .＜ 間違いねえ！！
＼ ゝ __ｏ／ ゞｏ ＿ ノ〃 l .|_ノ / l ＜
. ）ミ三| 三＝彡´ _ｕ_ リ__ノ ゝ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
. ／ / .|j --､ -‐'´,r‐､｀ |＼ ＼
. （ .|j / ） ／ヽ,ｲ] .| ＼ ＼
ヽ ./ =＝ ／ヽ／∧! | ＼ ＼
＿ ） （ __,､ .Ｕ_..､ィ´｀>´ ,､ﾍ/ | ＼__ ＼
` ‐┬‐┬ ''Ｔ''''Ｔ´ | __.ゝ'´,､へ冫 ﾉ .| /|::::::" '' ‐ ､ ..＿ ＼
. └‐┼┬'=,='-〒‐r‐ヾ__ゝ'´ｕ~ .| / l:::::::::::::::::::::|::|:::::::::￣
f .￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ～Ｕ .| /. ,'::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::::
. l U Ｊ | / /::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
l , , i l | / /:::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
_..､-l l l ! ' ' ｕ | / ./:::::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
:::::::::::l |j __ ... ､ --‐ '' ´ / /:::::::::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
::::::::::::::l __ .. ､ -t‐ ''ヾ, / ./:::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::
::::::::::::::::::::::::|::|:::::ヽ ＼ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::
,ｨ''"￣￣`ヽ、
,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ､
l;;;;;;;;;|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ-''
{;;;;;;;;;|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ
{;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ｰ`゛
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨`｀ﾒ､;;;;;;;li
ヽ､t ＿＿ ,lノ,ﾘ `ヾ ええええええええええっ！
. ヾ;;;j`､ヾ ″イ;|∨
`ｿ;;;;|:`ｰ''´|~l;;j
jクi :ﾄ,:`､
/ ｢~７~ヾ‐7 `､
/ .| `ｰ'' | ヽ
／ ＊ :|￣￣~| *
'" :| :|*
| |
＊ _l,.-―'
７月１４日
伏見城は 籠城の準備を整い始めた…… - 504 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:39:01 ID:O3obLSZs
- また同日
大坂城西の丸でも 同じく徳川家家臣であるこの男も動きを見せた
／ ∧ :: :::＼
／ / /| /:: | | ::::＼
. /:: :: / | /:| /:::: | |::| |＼: ::ゞ
/::: /|./─|/ :|/::: _|＿|─＼ :::ゝ
. | :/::/＿＿￣ U ＿＿ ＼:: ::|
| ＿|_／＿＿＼＿＿_／＿＿＼_|＿::|
.. l⌒| | |.（￣￣o .| |. o￣￣.）| | |⌒l ヤバい ヤバい……
.. || :||:|: ＼──／￣￣:＼──／ :|:|:/ |
. |δ|| v￣￣ / v::::|: ￣￣ :::::||:６:| なんかヤバいよ これ……
... | :）| / ::::: |: U ::::|:（ |
ゝ_| （＿ :::::＿） :::::|_ノ
. ／:: | ）(￣￣￣￣￣￣)（ :::::| ::＼
... ／::::::::::| ￣￣￣￣￣￣ :::|::::::::::＼
／::::::::::::::|＼ ── ::::／|::::::::::::::＼＿＿
:::::::::::::::::::| ::＼ ::／:: |:::::::::::::::::＼::::::: ← 佐野綱正
: ::::::::::::::::| :::::￣￣────￣￣::::: |::::::::::::::::::::＼:::: - 508 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:40:00 ID:O3obLSZs
- _＿_ ＿
＞ｰ:::::::`´:::::::::;Ｚ._
∠:::::::::::::::::::::::::::::::::＜ とにかく！
/:::::::;ｨ::ｨ ;ハヽ;::::､:::::ヾ
. １:: ﾉﾌjメ._v _>ﾍ｢ﾊ. :↑ 殿の側室を押さえられることだけは
ｈ.ﾋr',ニヽ＿r'ニ.ヽ.〕r|
|ｆ|| い)-ﾟﾉｰﾍﾟ-t)丿||ｆ| 避けなきゃ駄目だ！！
. ,ゞ|:u ￣〈_ _ _〉￣ u |K
_,, -‐''7::: | ）(二ﾆﾆニつ（ |:::ヾ''‐- ､._
‐''"´:::::::::::::::i:::::::ヽ._ ‐一 _.ノ ::::::ｉ:::::::::::::::｀'''‐
::::::::::::::::::::::: |::::::::::ﾄ､ `:ー─‐''´, |:::::::::::|:::::::::::::::::::::::
:::::::::::r',二Yﾍ ::::::::ﾄ､｀ ‐---‐'´ノ|:::::::::r'Y二.ヽ::::::::::
::::::: ｛. -ー{_ﾉ:::::::::| ｀ ‐-‐ '´ |:::::::::し}ｰ- ｝::::::::
:::::::; ﾍ. ',二j ）‐''ﾌ| |く⌒（〈こ¨ 人:::::::
:／:{:::::ヾ＝ｲ::::::|oレ;:=＝＝=､、 |o|:::::::ヾｰ''´:ノ:`ｰ
:::::::::`::ｰ::フ′:::|:::|´∠二二＼ヾ;|:::|::::::::::‘く´::::::::::::
佐野綱正は
西の丸に残されていた家康の側室たちを連れていち早く大坂城から脱出した
家康の期待に違わない的確な判断であった
ここまでは だが…… - 511 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:41:00 ID:O3obLSZs
- ７月１５日
秀家と正家が 軍勢を率いたうえで大坂城に入城
その後 大老と奉行の名で 大坂の諸道筋の厳重警備を命じる
これにより大坂は 三成一派により封鎖されることになった
-‐‐'´ `ヽ、 ／::::::.:.:.:.:. |
／ ＼ ./:::::::::::::::::.:.:., ．-────‐-､|
／ ／ ヽ ＼ 〈:::::::::::.:.:,r'"´ _ -─‐─‐-L＿
/ ／ ／ ｉ ヽ ヽ ヽ::::.:／ , -'"´ ＼
| / / / / | ｉ } 〆 Vr'´.:::::::::::::.:.:., - ─‐──‐‐- ､/
| | | / / /| _L | 〆 ／.::::::::.:.:.:.:., ィ:7::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.､:::.:.<
| | -:十卅十|ト､/ /ﾚ ィｉ｢ /| ﾘ 〆 ＼.::::::::::,ィ.:.:/:/::ヽ:::::､:::::::::::::::.､:.:.:.ヽ:.:.＼
| | |ィ厂ﾃﾄﾐ 从.{ ｆ爪}｢ 〉| ｨﾘ 〆 ＼,::ｲ::|::/:/.::::::ﾄ､:::ヽﾄ､::::::::::i::l:::::|:::.:.i::|
| | |ｉ {.辷ﾘ {心ﾘ イ/ィ 〆 i.::i:::|/ー-､/ ＼::.＼｀＞ -‐'':|:::.:.|::|
/ ∧ ｉ| ､ ｀¨ / |＼ 〆 |:::|:::!/:::::, -一'´ ヾ:､｀ー､-ﾆ!::!::::::l/ r‐ ､
/ ｉ| ', ,. - :ｧ ∧ |ゝ ＼ ｒ-､／ィ l:､!::ﾄ､::ィ弋::zｿ` 弋辷7`/:::/:/ ! |
／ ∧ ＼ ` -' イ| ＼ ＼∧ } ノムイ { !::ヽ:::｀:､ ′ /.:/:/ / !
/ /⌒| ＼` ｰ ｒ＜ー┐ ＼ ＼| ／/´- |.／ ヽ.::ヽ:::.＼ ､ ＿, /:,:::ｲ / /
./ /::::::::ｉ| ｉ ＞ｒく ＼:::＼ ＼ ＼ /イ/ｒ:┴ﾍ ＼ﾄ､:::::: .､ ー′ ,イ:::/l仁ﾆ7 /⌒ヽ
〉:::::::/ ｉﾄ､/／ヽ＼|::::::::＼ ＼ | ﾚ' ￣/ ＼Nﾄ＞ ｰ‐<'´￣17.:.:.:ノ ,ｲ! ﾉ⌒!
／￣￣＿＿＿ﾉ ｉ|::::＼| Ｔｱ|:::::/:::::::＼ ｝ |ｒ'´ ／ _ノｲ厂 (´￣ ｀ー' ｲソ / /ヽ
＿＿＿ﾉ‐::::::: ∨/:::/::::::::::::::∧ / ∧ イ＼__ ／ｲ夊刄 ｀ゝ─-､ > -‐< _ノ /
<::::::::::::::::::::::::::::::ゝ::|::/::::ｰ:::::::::ノ’ |／ ｲ | ,ｲ7!ノﾈ;l/;/ /ｿ.:.:.:.:〈/ 「ヽ￣｀ﾆ >､/ヽ
＼ ＼ ＼ー――‐:::::::::/::::＼:::::::／ ∨__／ ＼ /ﾉj 〉;/,};;;/ /j}.:.:::::::::::i ＼｀Tにｺソ´`Y^7
::::::＼ ＼ ＼::::::::::::::::／::::::∧:／ ／ | ＼ /.ﾉj./;/j} |;;| ,/ｿ'.:.:.:::::::::::| ＼｡〉仁ここソ
:::::::::∧ ＼. ＼:::::／::::::::/| （ （ ／:::＼ ヽ /::ﾉj l;/ j} !」 /j}.:.:::::::::::::::::| __＿, イﾆﾆ7'´￣
::::::::::::ﾉ ＼. ＼:::::::::ｲ| | ＼ ＼ ＼::::/ ＼ | ,ｲ:〈/ _ｊ} , イｿ'.:.::::::::::::::::::j /.:.:::::::.:.:.| - 513 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:42:01 ID:O3obLSZs
- 元から大坂城にいたもう一人の奉行 増田長盛は
この暴挙とも言える行為に対し 為す術がなかった
ヽ. .:イ: : :／: : : : : : : : : : : }: : : i: : : : ｀ヾ. j}、
... ＼ ／: : : :/: : ／: : : : : : : :/: ｲ: : 八: : : : : :.＼ j}
У:,ｲ: : :./: : /: : : : : : : : :ｲ:./ﾉ: :人: : :ヽ: : : : : ヾ
... /:./: : : :ｲ:.:./: : : : : : : ／:.:ｨ/: :.∧: : : : :.ﾍ: : : : :.ﾊ /
i: ﾊ: : : : {:.:ﾒ､:_:_:_:_:_厶才"∧／ ヾ:､: :,ィ:}: : : : : } ／
. 八i人: : : :!kｬ才笊ミｘ'" ／イ `≧ｘzｭxく､: j: i: : : :.「´ ななな……
. ヾﾍ: : : 从X {ｒｔ:::):::} ／´ ｲんr:::ﾊヾ:>':/: : :/:ｲ
/: :{ﾄ､: :ヾ:､ヾゞ- '’ 乂x::;ｿ "/;ｨ: : /:/:| なんなんですか これはーーーーー
... /: : : ヾ.＼:ヾ '' ''' 、 ′ ,,,￣,,, イ〃: イ/: :.!
.. /: : : : : Y iﾄ:ｰヽ /: :`ｰ一'｀ヽ. ／: ;イ/ｲ: : i|
.../: : : : : :{｀Yｼ :＼ {: : : : : : : : : :} ァ1" ,ﾘ:_: : :八
/: : : : :.ィ/￣,>ｬi j}＞､廴_＿___: :.ノ_ ．ｧｒ=k￣ヽ-} : : : ヽ
: : : : :/:./ / /¨.ｨ:､i} _≧x-‐≦ ¨ ｒ‐'､ ヽ ＼ } 《ヽ: : :、:＼
:. :. :./.:.{ ´ .ｨ） .イ::r‐{:::}=ミx. { / ﾉ.:.ﾊ: : :＼: :
動き出す前なら止めることの出来る運動も
動き出した後に抑え込むのは もはや不可能である
そして この日…… - 514 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:43:01 ID:O3obLSZs
- ┌┐ ┌┐
| ;;７'~ﾞｉ ┌┐ ┌┐ | ;;７'~ﾞｉ
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i-ゝﾄー'-t´___､ |￣） ） |￣） ）～ i-ゝﾄー'-t´___､
７二二二￣[,r' i-ゝﾄー'-t´___､ i-ゝﾄー'-t´___､ ７二二二￣[,r'
～／／／ ～ ７二二二￣[,r' ７二二二￣[,r' ～／／／ ～～
┌┐ ～～～／／／ ～ ～／／／ ～～～～
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i-ゝﾄー'-t´___､ ～～～／／／ ～ ～～／／／ ～
７二二二￣[,r' ┌┐
～～／／／ ～ ～～～ ┌┐ | ;;７'~ﾞｉ
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| ;;７'~ﾞｉ ┌┐ |￣） ）～ i-ゝﾄー'-t´___､
|￣） ）～ ～～～ | ;;７'~ﾞｉ i-ゝﾄー'-t´___､ ７二二二￣[,r'
i-ゝﾄー'-t´___､ |￣） ）～ ７二二二￣[,r' ～／／／ ～～
７二二二￣[,r' ～～～ i-ゝﾄー ＿＿＿_～／／／ ～～～～
～／／／ ～～ ７二二 ／ ＼
～～～／ ／ ─ ─ ＼ へ？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 今 なんて言ったの？
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
混乱渦巻く大坂に やる夫とその軍団が到着したのである - 515 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:43:21 ID:pzSB0h.E
- うわああああああああ・・・・・・
- 517 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:43:25 ID:FEvJNsEY
- カワイソス長盛。
ちゃんと赤信号出してたのにね - 523 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:44:04 ID:O3obLSZs
- やる夫を出迎え 事情説明を行ったのは長盛だった
_＿__
_, -' ´_＿＿｀ '‐ ､_
, '´ _,-'´,-――- 、、 ´ヽ
／ .／ ／ ヽ＼ ＼ ええ ですから本日をもって大坂城は
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',／
| / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! 佐和山の石田三成と連携した
| l |┬::cr ./ /┬::cr｣ ||
| l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l 宇喜多秀家と長束正家が事実上制圧
ﾊ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃|
l ＼ _ ,/ | これから全国の諸侯に
/l .lY｀ ｰ‐┐ ｒ‐ イ| |
/｜ l::::::::::;ｨ´ {Ｘ}ik'::::::l. ! 打倒徳川の檄を飛ばす模様ですぅ
l l__j::::::::/: i＿lil__|:i::::::! !
/ / ::::: ｉ: : :l:::::ﾋj::l｣ : l＿|!
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ………………？
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼ - 529 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:44:59 ID:FEvJNsEY
- 何を言ってるかわから（ry）
- 530 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:45:00 ID:O3obLSZs
- _＿__
_, -' ´_＿＿｀ '‐ ､_
, '´ _,-'´,-――- 、、 ´ヽ
／ .／ ／ ヽ＼ ＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',／
| / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l !
| l |┬::cr ./ /┬::cr｣ ||
| l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l
ﾊ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| ………………
l ＼u _ ,/ |
/l .lY｀ ｰ‐┐ ｒ‐ イ| |
/｜ l::::::::::;ｨ´ {Ｘ}ik'::::::l. !
l l__j::::::::/: i＿lil__|:i::::::! !
/ / ::::: ｉ: : :l:::::ﾋj::l｣ : l＿|!
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （○） （○） ＼
| （__人__） | ………………
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼ - 532 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:45:22 ID:Tzt1FfTU
- こりゃ、呆然となるよなぁ・・・
- 536 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:46:01 ID:O3obLSZs
-
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ○） （○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ハアァァアアァァアアアァァアァ？
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
「青天の霹靂」「寝耳に水」 ポルナレフ状態とは正にこのこと
やる夫の思考は一瞬停止しかけた - 538 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:47:01 ID:O3obLSZs
- ＿＿＿
／ .u ＼ ちょ…… ちょっと待つお
／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒. :::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒) だ 打倒徳川って……
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/ その場合 やる夫の軍団はどうなるんだお
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
, -‐―‐ ､
／, -―‐-､＼
／／ ,. -――‐＼＼
.／／ ／::::::::::::::}､ヽ :::: ヽ._> どうなるって……
／ _」 /:::::::::::＿:/ ヽ}＿__｣＿,
.∠＿_｀ﾄ辻:::::::'´_／ ﾉ◯' ！ そりゃ大坂にいる限り これに取り込まれて
/ ::| |l{￣￣‐◯ }i
/ ::: | |lﾄ､ ￣Z /l| その先兵として戦うことになるんじゃねえんですか？
/:::::::::| |l|__ヽ、 ´ ／| ｌ|
/ :::::::::,ｉ |l| <ｌ ｀ ー―一 '＾!､| ｌ|
/ ::::::／ ! ll| <| |￣ >ロ<_}|>| ｌ|
/ :::／ | |l| <| ￣ ,ｲﾄ､ |>| ｌ|＼ - 543 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:47:43 ID:Tzt1FfTU
- 説明してくれる翠の存在が有難いなｗ
- 545 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:48:00 ID:O3obLSZs
- ﾉ Ｌ＿＿＿_
⌒ ＼ ／ ＼ 何を言うんだお！
／ （○） （○）＼
／ （__人__） ＼ やる夫は家康殿の味方をするために出陣したんだお！
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| ! それが なんで家康殿を討たんとする軍に参加しけりゃいけないんだお！！
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！
`ー､＿ﾉ �堯�l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ - 547 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:49:00 ID:O3obLSZs
- ＼ ／
＜ んなこと わたしの知ったこっちゃねえです！ ＞
＜ ＞
＜ 文句は三成に言いやがれですうっ！！ ＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
__,,--ﾍ＼"~￣￣~~"''-,,__
,,-'' ,,-'' "~￣ ￣"-,, ''-,,
／ ／ lﾍ ／/ /／.X . ＼ ＼
< / ﾍ"--,＼/l!|/i!l／,--"/ ﾍ >
＼ l l＼＿／ ＼＿／l l ／
/ ﾍ,,_ゝ"" ＿＿＿ ""ノ:_,,/ ﾍ
/ 〈 .l l.vvvvvvl l .〉 ﾍ
/ ／〈 .〉ﾍ,,_l::::::::/ l:::::l_,,/〈 .〉＼ ﾍ
/ ./ 〈 .〉 .l .l::::::〈 〈::::l .l .〈 .〉 ﾍ. ﾍ
. /￣/ / /___〈__〉 l l.^^^^^^^^l l 〈__〉___ﾍ ﾍ ﾍ￣ﾍ
l,,__/ / ／∞.l／ ﾍ ￣￣￣ / ＼l.∞＼ ﾍ ﾍ__,,l
＼/ 〈.━ ／ l ﾍ,,_ 戉/ l ＼ ━.〉 ﾍ ／
/.＼.l＿/ / ￣￣ . ﾍ ﾍ＿l =／
__,,-=￣/ / / ~''ー-,,__ __,,-ー''~ .ﾍ ﾍ ﾍ￣=-,,__
＼ / ／ /,,__ __,,ﾍ ＼ ﾍ .／
／〃/ / l=-,,_~"''-,,_,,-,,_ _,,-,,_,,-''"~_,,-=l ﾍ ﾍ ﾐ.＼
>__,,-,, .,,-l ~"'-,_,-,_ ~"''-''"~ _,-,_,-'"~ . l-,, ,, ,,-,,__<
／/__.l .~"''-''"~ l.__ﾍ＼
~"''-/｀`ー=-,,__ __,,-=ー"´ﾍ-''"~
''―==,,__ ~"''-ー-＝-ー-''"~ .__,,==―''
~"''-=―ー＝ー―=-''"~ - 548 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:49:20 ID:DnI00wGg
- キレたｗ
- 549 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 22:49:25 ID:P5mqMahM
- 全くそのとおりだｗ
- 553 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:50:08 ID:O3obLSZs
- ／／ ／／ そんなっ…！
. / / __,‐⌒ヽ､ ／／ バカなっ…！ バカなっ…！
/ / / '─ ＼ / / ありえないっ…！
／／ノ ノ-､ （○つ＼ / / どうして…！ こんなことがっ…！
／／ | ｡（○） ､ﾟ ヽ, ヽ l l どうして…… こんな…
／ ヽ Ｕヽ__,,,ﾄｰ'i ）| | あってはならない……！ どうして…
ﾉ ｀ ⌒'' ﾉ | | どうして… こんな…
（ } ﾉ ﾉ こんな…
ヽ ／／
ヽ ／／ こ ん な こ と が っ … … ！
もはや何をどうしたらいいのか さっぱり分からない……
それが やる夫と長盛の率直な心境であった - 556 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:51:06 ID:O3obLSZs
- そして それは やる夫の家臣も同様であった
＿＿＿_
,. ‐''"´ ｀ ｰ- ､
／ ＼ ＼
,ｲ ＼ ＼::: : ＼
/ / ! :| :|ヽ＼ ＼:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ﾍ
i .:/ ::／ / ::/!: .::,' | |∨:|ﾍ:::: : :::ﾍ:::::::ﾊ
| .:,' ／ .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i､
| .::i:./ .:::::,ｲ ＿/:_;ノ ﾘ l`ｰf‐-､::::::::::ﾊ::::| ! だけどさ……
|／:|/ :／,ィ"´／:.:/ u / |/'_｣」. i:`: :::::::|::::| |
,ｨ| / ::::::／i,.＞''"ｱiヽ /´::::}`.|:::::::::::::ｌ::::| | ま マジにどうする？
/ | ,'::::／{ rT{::::::::::r ! {:::::rﾘ ∥:: :::::/ﾄ､ﾊ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂､_,ﾉﾘ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|｀ﾄ! ''' "´ ､ ﾊ|::::.::i ! `''ｰ‐
ｉ |::::|::::l::::|ﾄ､ /:::|:::::::| ヽ
ﾊ:: l: ::|::::|::::iﾊ ＼u (⌒) .イ:|!:::ﾊ:::::|
∧: !::::i:,.-､｢|∧ ＞ ､ _,. ＜:i::|:::|:::::.ﾍ:::ﾍ
/::::: _厶イ .／ |:.:.|` ｰ-L＞､:::::::|::|:::|:::::::::.`iｰ＼
＿_
,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
,!;;;! '~ "~ `i||i" '' `ﾍ;;;!
|;;;| ヽ` u ﾐ;;;|
_ゞ;!,-;;;;;;;"ﾌﾉ ヾ`;;;ヽ ､ﾐ;ﾘ
!ﾍl;|.,,_==-､く｀ ,>ﾞ-== 、｢ヽ いっそのこと
!(,ﾍ! ￣'" |ﾐ.'￣" , ﾄﾞﾘ
ヽﾞ､! !ﾐ ,ﾚｿ 筑前に逃げ帰っちまうか……
`| ^'='^ ﾑ'′
. ﾄ､ ､,.-‐ ､,, /|
i| ＼ ' ニ ｲ.:|
,ｲi| ﾞ､＼ ( ／ﾘ.:;ﾄ､
ノ :.:i| ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::::!:::＼ - 558 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:52:01 ID:O3obLSZs
-
／￣￣￣ ＼
／ :::::＼:::／＼ それは無理だお……
／ ｡<一>:::::<ー>。
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj 大坂城が黙って やる夫たちの帰国を
＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜
／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡ 見逃すなんて有り得ないお
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
／￣￣￣ ＼
／ :::::＼:::／＼ これを振りきるため 秀頼様の御膝元の
／ ｡<一>:::::<ー>。
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj 大坂城下で戦闘行為となったら 下手すると
＼、 ゜i⌒i.⌒´,;／゜
／ ⌒ヽ.ﾉ ﾉ'"´(;ﾟ ｡ それだけで やる夫は叛逆者になってしまうお
/ ,＿ ＼ l||l 从＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
ﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼ - 563 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:53:00 ID:O3obLSZs
- _,,.､､､､､.,,_ , ‐ ´ ￣￣ ｀ヽ､
／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､ ／ ､ ､ ＼
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::. '､ ,.'.／ .:/ ;小:.. ヽ:. :＼:.:.ヽ
| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ . //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶U...ヾ:ｰ'､
| ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ j //,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐＼:.:.:. 丶:＼
|::::::::::::::::::::::（ |.! u ;{ ! |:l:j:.:.:´/ ｨ天t､ ｨ天女､-､:.. ﾍ､:.ヽ
.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 j}ﾞ ! | :.!.:.:.:ﾊ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.､.! ヽ!
}:::::::::::::::ﾉﾞ l /. むう…… ヽヾj:.ノ小 ｀::::. ' ::::´ ﾊイ: |｀ﾘ ノ
,xｧ''ｰ'ﾞ'` '､ / ､_ノｲ:..:.:ﾘ;:ゝ-‐っ ｰ- ｲ:.ｌ::|:. i | 確かに……
/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿ ／´/:.:／ ‐＜＞.､ _., .イ_.l:.:ｌ::|:. i |
''^ｰｧ ､＿＿＿＿_ ￣ ／ ／＿/∠ ｧ┐l !ﾉーｿﾉl ￣ ヽ､｣::|:. .:i:ﾊ
`>'､, '''"´￣￣_二ヽ､ , ./´ ｀∨イしﾘ / ハ ／ ヽ￣｀ヽﾊ
/ ／ ヽ ／ |=＝＝=､∧/ ＞‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/７-､_
,' , / ﾞ､ , ' / / / 7〃 {{ヾ〉＼ |／￣ | 厂し' / /┐
l / __ ! . / / / ／ {{. ＼ | | ,/＝(_/_/_,人
l, l く,_ ､ | | / / イ o. {{ ＼| l/ 'ヾ､/
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ー ﾉ＼ ／＼ー 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
. ） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼
. / | | ヽ
. | ヽ＿＿人＿＿ノ | …………
＼ `ー'´ ／
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| | ← 木下延貞
. ＼ ／＿＿＿ ／ - 569 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:54:01 ID:O3obLSZs
- ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ）)
(（〈 ● ﾉ＼ ／＼ ● 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ やる夫……
） Y （
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ 思いついたんだけど
| :::::.| | ::::: .|
ヽ ヽ＿＿人＿＿ノ .ノ 逃げるにしても 筑前まで戻る必要はないんじゃねえの？
＼ . `ー'´ ／
. ／ ∩ノ ⊃ ヽ
（ ＼ ／ ＿ノ | |
..＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. | え？
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ - 574 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:55:00 ID:O3obLSZs
- ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ● ﾉ＼ ／＼● 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ほら やる夫は
. ） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼ もう忘れてるかもしれんが
. / | | ヽ
. | ヽ＿＿人＿＿ノ | あそこにはさ……
＼ `ー'´ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
＿＿__
／ヽ ／＼
／（●） （●）丶
/::⌒（__人__）⌒:::uヽ …………あっ！
l |r┬-| l
＼ `ー'´ ／
/ ヽ
し､ ﾄ､ﾉ
| _ l
!___/´ ヽ___l - 576 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:56:00 ID:O3obLSZs
- ＿＿＿_
／ ＼ 長盛殿！ １万を超えるやる夫の軍団には
／ ヽ、 _ノ ＼
／ （●） （●） ＼ 大坂城下は いかにも手狭だお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ヽ だから 都の郊外に陣を張ることを許して欲しいお！
/ ＼
（ ヽγ⌒) ヘ ＼
￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＼ ／:.:／:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:＼ ヽ ＼
ヽ/:.:.:/:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽｌヽ
/:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／／/:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l
. |:.:.:.:..|ィ‐_-_､_. -／／/;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V l
. |ｌ:.:.:.:.N r‐ｧ-､`￣ ﾒ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:| _」
ﾊ:.:.:.:ｌ 弋:ｿ ／´ ｨ=‐､､＼/:.:.:./-r ´ へ？
/:.li ＼_＼ , 弋:ｿ '´/:.:.:./:.:.:.l
. __ /:.:.li il、 , -- ‐､ _／:.:.／:.:.:.:.:.! いや まあ……
/´‐-､ﾄ,:./:li ※ il:.:＼ {__ } ア￣/l:.:.:.:.:.:l:.l
. / ‐-〈/／li il:.:.:.:.:.＞ 二ﾆ´ィ:lｉ ※〃:.ｌ:.:.:.:.:.:.l:l それくらいは良いと思いますけど……
l ｀ﾆ７'´: :.li il￣￣ ＿＼ノヽ._l:li il-ｌユ‐_-､:.:!l
r‐l |ﾌ!: : にlｉ il〃￣ ィﾄK＼ li ilこ|ー‐ |:.:.:.l
|〉l ｲ _): :.にli※/ ＼／//)ｌ:l l:l ヽli. iｌこ!|二 /:.:.:.:.:!
／＞にLイ<:.:にli /´ //（!|:| L!==li※!こl./ /!:.:.:.:.:.:.l
丁L__|ｰLﾉ:.:.:.にX // )!|:| ﾊ ilこ! l /ヽｌ:.:.:.:.:.:.:l - 578 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:57:00 ID:O3obLSZs
- ,ﾍ
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ / では やる夫たちは さっそく出発しますお！
／（ ⌒） （⌒）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / 秀家義兄さんには 長盛殿から
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／ よろしくと伝えてくださいお！
／ ＼
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
やる夫軍団は 大坂に到着したその日のうちに移動を開始した…… - 582 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:58:01 ID:O3obLSZs
- ,, - ―- 、
,. '" _,,. -…; ヽ
(i'"（(´ __ 〈 }
|__ r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ } 大坂から抜け出すのは良いとして
ヾ|! ┴' }|ﾄi }
|! ,,_ ｛' } 都に いったい何があるんだ？
「´ｒ__ｧ ./ 彡ﾊ､
ヽ ‐' ／ "'ヽ
ヽ__,.. ' ／ ヽ
／⌒` ￣ ` ヽ＼_
/ i ヽ ＼
,' } i ヽ
{ ｊ l }
i ヽ ｊ ノ | } l
ﾄ､ } / / l | .|
! ヽ | ノ j ' |
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ 都じゃないお
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ やる夫の目的地は 都の西方にあるんだお
| /| | | | | |
＼ (、`ー―'´, ／
￣￣￣ - 585 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 22:59:02 ID:O3obLSZs
- 〃 .:: ..: ! lヽ ヽ... ヽ:::.::.
.,' ..〃..:::: } .::i .:l }ﾊ :ヽ::::. :::::ヾ:::::ヽ
l .::://.::;:' , 〃../〃::/ i:l ',.:i',ヽ:::. :::::',:',::ヽ',
l .:://／:／//::://::::/ il i_Li_ヽ:::::::::l:::l::::i::!
.| ::／:::'ノノﾅ ﾌｻフ｀ / ｲ /」_ぃ::::::::l:::l::::| i
.|,彳/:::::ノイﾒi" ___ ﾁ´::7` ! ::::::i:::l::::| i
.〃| ::l::::〃（ﾔ"i:ｯ=＝=ﾐ i､:::ゎ l::::::::lﾘiヾ乂
（( | ::|::〃::::ヾ､i::i ヾ-" ,ﾊ::::;;;;l li 乂､
` | ::ﾚ i:::::::::::i::i .::::::::. ' :::::::::.,':::i::::',:l_X'' `ー 都の西方って……
| :::.: i::::::::::::i::iヽ ｀ｰ' _ ,ｨ:i::::i:: :::,i ヾｰ
| ::: i :::::__」i:::! ｀ , ,( ヽ l::!::::ヽ::ヾ あっ なるほど！
! :::. _ﾉ-'´ノl i::::!`ｰ､__トえ:::::::＼＼___::::::::心ヽ
ﾉマヾ､､ ヽヽ::::! 瓜 （｀rー-l"rz, ヽ::::',:::::',
/ '⌒ヽ､ ヽヾ､＿ﾉｼヽ､_/乙女 `ｰ‐ k´／ ヽ､:',:::::',
| ＼＼￣ ＞'´,-只-､｀ｺ. l i | rﾍ ﾊ:',::::::ヽ
| ,- 、 ＼＼ ヽｰ'/ ハ 〈 く l !'-'`|ヾｬ }っ:,:::::ヽ
＿＿＿_
／_,r' ' !､＼
／（≡） （≡）＼ 摂津国の先は播磨国……
ｎ／ ::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｙ | |r┬-| |⌒) そこには やる夫の実家
ｌ ＼＿ `ー'ｫ ／/
＼ ・ ・ ￣ ／ 木下家の領地があるんだお
＼ /
＞ <
〃 (::)っ ヽ
ヽ < `‐' > ）
と＿_） (＿＿) - 588 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:00:00 ID:O3obLSZs
- ＿＿＿
...:::::::::::::::::::::::::::::....､、
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l＼
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::.ヽ、
. / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::l
l::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ノ |:::::::|
. ｌ::::::::＿:::::::::/::::::::::::::::斗‐ ´ |:::::::|
. |:::::/ 、｀i:::ム一 ´ ＼ __|::::::|
|:::::| （ ｀Yﾚ′ ,＞r=-、 ｀ ／ |:::::|
. |::::::ヽヽ､j ｀ l′ /! ,ｨ斤||::ﾉ
. |::::::::::ゝ-ﾄ、 ﾞー' ' l_〃|ﾚ′
|::::::::::::::::::| ヽ /:::ﾊ
|:::::::::::::::::::| ＼ ＿ ' ノ::::::::ﾊ
. |::::::::::::::::::::| ＼ `ー' .＜:::::::::::::::::l
. |:::::::::::::::::::::L＿＿_`七ﾆ´::::::::::::/|::::::::::l
|::::::::「￣￣ ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,|:::::::::::/,,,|:::::::::::l ← 木下延俊
|:::::::::|''' ''' ''' ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, |::::::::/ ,,, |::::::::::::l
`―――───―――――○―――――───――――’
O
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ o
〈 へ ﾉ,＼ 人 へ 〉 おまけに姫路城の城代は延俊兄だ
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） (⌒)⌒(⌒) （ 延俊兄は 兄弟の中でもキッチリと徳川贔屓だ
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ 家康殿のためとなれば喜んで協力してくれるさ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ 、`ー'´, ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ | - 590 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:01:00 ID:O3obLSZs
- (ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼ だから やる夫たちの今後は
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ 姫路城まで下がり形勢を展望 場合によってはそこで籠城……
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/ これでいくんだお！
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
やる夫は姫路城入りのため使者として 兄延貞を先行して遣わした…… - 591 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:02:01 ID:O3obLSZs
- 翌７月１６日
やる夫の大坂出立と入れ違いに 毛利輝元が大坂に到着した
/ヽ _＿__
/ } ／ ／
_＿{ |_,/ ／
_,.-‐'´: : : : :＼ ｊﾒ､,,ィ´::｀:ｰ-.､__
／: : : : : :_,;-‐'´￣_ゝﾕ__￣｀‐-:､_: ::｀ヽ、
／: : : : : : :/ __,.-‐'´: :.;ｨ: :ｉ:: : :￣｀:‐-､>:: : :ﾍ、
/....: : : : : : ;/´:: :/:: : :／ |:: :|'|ﾍ: : :､:: : : :ヽ: :... .ﾍ
/. . . . . . . . .|. . ./:: :／ ｊ:: :ｊ | ∨:.| . . . . .ﾍ.. . . .ﾍ
ｊ . . . . .ｉ . . . .|: :/;ｨ-‐ /: :/ | }‐ｊ-､: : : : ﾊ:: : : :ﾊ
|: : : : :::|: : : : |;/::.:/ __ /;／ | _,ｊ;/∨: : : : : :|:: :|ﾍ::|
|: : : : ::::|: : : : |:: :/,ｨﾁｬ､ '" ,ｨﾁ心､∨:: : : : :|:: :| `
|: :.､: ::::::|: :: : :|: ;ｨ'ん':ﾊ` ｆﾉ::ﾊ `ﾊ:: : : : :;|:: :|
|: :/|:ｉ :::::|: ::ｉ:: :|' V:t:ｨ;;ﾘ Vt;;ｿ∧:}: :/ヽ:||: :ｊ えへへへ
ｊ;/ |ｊ: :::::|: ::|:: :|. `-‐" ､ ｀゛´ {:::::ｊ;/:::ｊ ｊ:;/
|: ::::λ:::!::､|ヽ、 r-‐ｧ ,.ｨ:::::::::::/ '´ 頑張って急いで来たよ～
|::::/__＼: ::｀ゝ::`:ｰ- __｀ﾆ´-‐'"::/|::::::::/
|::（ ｊ-､_ヽ::| ｀ヽ:;ｊ 〈､｀ヽ::;/ |:::::/
〈´￣} ｀ヽ ｀ヽ､＼､ ＼,.-‐-､:;〉;`┬ｒ-､
{ ￣_> ）ｭ_ { ＼ヾﾆ二ヽ、 / ///'´ }
∧_ ｿ ,,} ｊ ;} ∨: `ｰ-､__ :∨ ,√｀'＾>、ｊ
{､:::ヽ__,ノ /,ﾉ､:: ｀ヽ､_＿__ ;r'´｀ ／／｀>‐､_
|. ヾミ三彡' ｊ::: /゛ ヽ,／／ ／ }、
〉､ 〈::: { :::ヽ' ／ ｀ヽ、
〈 ｀゛ }:: | ::: 〈" 〉
海路とはいえ これはかなりの強行軍だった - 598 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:03:03 ID:O3obLSZs
- さて 恵瓊には これから重大な仕事がある
恵瓊は三成との連携を ここまで独断で進めてきた
, ―- ＿,「` ー‐- _
/: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '. 、
/: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
. l./ ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
/. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . , !
. / : : /: : ,'／: / l: : : :l:! 、:'､＼: : `' !: :!: :!
/: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l| _ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :! ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!
l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ !`-l 弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:! わざわざ お呼び立てして申し訳ありません
ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ , 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
,'.:〉! ヽ V ,/ ｏ ヽヽｩ 〉: : l/ l! ですが 殿には重大なお話しがあるのです
,':/.:,ヽ ）` tz---t '' 7'" } `ヽ : : ',
//.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.| l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
//.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ { ,. ,., 彡!' !:ヽ :',
／.: .: / ` 、 ``ミ!:.l. ﾊ彡' , - ' ` ､ |: :丶ヽ
/: .: .: .: ! ヽ __}ヽ! ,!/‐'" l |: : : :＼ヽ
/: : .: .: .: :| lヾ.! l | { ! : : : : : ` ',
主君に対するだまし討ちも同然の事態だが
これから恵瓊は状況を輝元に説明し
なおかつ三成一派の総大将としてその気にさせないといけないのだ - 600 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:04:00 ID:O3obLSZs
- だが しかし……
, -､ , - ､
, -‐'´/-‐ロ‐-', ｀ヽ、
／´ ,/ ∧ ', ', ｀ヽ、
< / ,/,' lｌ ', ', ／､
／＼ ,/,.-/|,' ll ',.-ヽ_／ ',
／/ ／ヽﾉ| ,/ |! ! ', | i ',
〃 /／ ,|,/ |/-- ､ ,.-- ､ | | |
/ ,〈 ,l:::::::::i i:::::::::ヽ | |
/ l∧{＾,:::::::l l::::::::ﾉ} | ,' え～～～と
/／l {( ', ｀ー' ｀ー' | l |）,'
| ｀ｰヽ. ┌‐┐ ,ノ| | ,l| l 話というなら わたしからも
| ／ﾉ| ｀7ｰ､｀ー' イヽ.ﾚ| ,/ l|
. |／ | ,/l/ _'､ｰ '/ ヽ/ 聞きたいことがあるんだ
|//､ ,ﾍ｀ヽ<‐- ､ ,ゝ
/__lヽﾉ ｀ｰ-ゝ"´i |
/'}ﾉ ヽ ＿__/_／ヽヽ
lヽ', / /´｀i
〈'´ ヽ __,ノ-｀ー< ￣>
ヽ／´ / | ', ＼'´
i＼,/__ |＿',イ´
l |￣| l
l. l. | l
l | |. l
lー‐|. |ー‐l
',＿} {＿,'
ｰ' ｰ' - 603 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:05:01 ID:O3obLSZs
- ＿
／ /
, -― （ /
. ／: : : :-＝千＜／￣＞
/.:.:.:.: /.:.:.:.:.:/.:∧`ｰ＜
. ,'::::/::::/::/⌒ｲ::/ |:l_:::::::ヽ
/::::,':::: Ⅳ|／ j:/ j∧｀::: ハ
ﾚl（|::::: | ○ j::/:/::::|
. l/|::::: | ○ん|/:∧| 人質は もう集め終わったの？
. lﾍ:: ﾄ､ `‐'-' ﾉ::::: /
. _ﾑ:|-f`_r―ｧ≠!:::::/
/=､＼｢｀}ヽ/／ j／
（ ＼{: ﾘ ∧
ﾉ ＿,}Ｖ／ }
〉彡＝{ﾚ'＝ﾐ､{
__ - ――‐' " ＼
,／ ! ∧
/ ,／ __ /,ｨ: l __ ﾍ、
ｊ ／.:: /,ｨ//'!l ､.|∨｀ヽ ::. ＼
. У .:::/ ,ｲ,// |l ﾄ!| ∨:| :::. l、,/
i /:/ /:::!ﾚｒ‐､ﾘ ﾉﾚ ｒ= i:ﾉ |::: |}/
ヽ{ﾍ{ |:::!:! lij:j,７ｨ}={, l:ijj.〉ﾉ: |^i: /
. | ＼.!::l::ﾄ､＿/_ﾉ ゝ__ l':レｲ! ﾚ′ え？
. ﾚ:::::j:/y'ﾌ,ｨｧ (二ﾌ ,.ィ:|::l: l:! _
/:::::/､ｊ､_ ´ 〈/ﾌｰ「｀iｰ､:!:|: |::〉ｧ.//
ノ :::/:iへ ::.＼ У⌒ﾞ| |:lλ!::l ﾚ/,ｊ_
/ :::::/:::| ＼| |＼ | |;' !:!|:{ Lﾒﾉ}、
/ :::::/:::::| | | ヽ! !.j ヽｱ /::::〉 - 607 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:05:33 ID:Xsoc3K9E
- さすがＴＥＲＵさん腹黒や！
- 608 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:05:36 ID:TXAh0MHc
- この黒TERU・・・賢かったのか
- 613 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:06:01 ID:O3obLSZs
- ＼＿＿>{_∠..,_:::::::｀＼
／:::l／::::ﾊ:::::::_::::＼l::::::ヽ
／/:::::.r:|:::/ハ:::ヽ｀:::::::| ::::l:::',
￣/::::::::::/V l ＼|＼ :::| ::::|::::l
,'.::::::ｌ:::::| ○ヽ| ::::ﾄ:::|
|/{:::::＼|、○ │:: |:'::|ヽ
ヽ::::::::ﾊ t'ﾍ |::::ﾘ∨ 伏見城接収の進捗状況は？
＼::`:ゝ .__ｎ_ イ-:|::/
＼lV＼| Kr-｝ ＼
｀ / { ﾉⅥ ／>、
ト/ l＼j／／ lハ
く∨ ﾉ＼j∠-､ﾍ＿〉
ﾚ{ /⌒¨ヽ } ﾋﾆ!
ﾄ､ ,ノ＾!
| ヽ / |
／:.＞L{＿,.く
／:.／:.:.:,ｲ:.:.:.:.:ヽヽ
∠/:./:ｒ:/:/ |:.!へ:./:.:.:.',
/:./:.:/ﾚ' リ＼/:.:.|:.:.| そうそう 肝心要な
|:/!:.ｲ 0 0 |:.:.:.j:.:.:!
ﾘ |:.(ｌ ､_, ''/:.:./):./ 細川家への手当は どうなってるの？
|/V＞:ｒ- ｒ/:ｨ:.:/ﾚﾞ
／:::::<―〈:＼/
ﾉｰ- ､:::ヽ |:::::}
/ ヽｌ＼:ヽ|:::/!
| ﾄ､ ヽﾚ |
| | ＞ｰ＜{
| | | ∧ 〉 - 622 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:07:02 ID:O3obLSZs
- ,､ /
/｀ヽ‐| ｀ヽ-/‐-─-.､_
ｊﾉ | ｉ| .λヽ、
'⌒メ" / ,ｊ:| ||､ ＼::（_,ｊ: ﾊ／
/ , ./ ､/ |:| ﾘ ｀ヽ, ｀ヽ､ ´|
ｊ ,ｉ （j | /ヽﾘ. | ／ ＼ｉ､ ﾄ､|: |
| ハ ,∨､___ ＼{ ､__ |:ヽ|::: |
V ∨::ﾊ {_},, ,}-{ {_},, ｊ |ﾉ:: | ,
}:|:::::}‐/-/'＿｀/‐/‐'/ ｊ::: | （ｊ え？ え？ え？
ｊﾉ::::λ ｉ::::ｊ ,/ ,/::: ､ｊ
/ :::/::::｀＞-ﾆ´-＜/ /ヽ;::: λ
（ ::/:/）／ﾉ､:::/ ／ｊ,,ノ＿ .＼:: ＼
r‐/´ '´ﾃ'´/／ ,／´ ｀ヽ｀ヽ::: ＼
〈´ヽ､_,,ﾉ{__,≦ｿ'´ / ﾊ }:｀::. ﾍ、
} ,ノ::/::γ / {__ｊ::::ヽ:::: ﾍ、
〈 〈:::/:::::人..::::/ ／ /´::::::::::::}:::ｉ:::: ＼
｀~∨ヽ;/ ｀ｙ / 〈::::::::::::::/:::::ﾄ､:::: 〉
/ ,/__＿_ '＼:::::::::::::::/:::}:;/´
恵瓊は……
いや日本中の諸侯の誰もが輝元を甘く見ていた
見くびっていた - 627 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:08:01 ID:O3obLSZs
- {ヽ ／}
| ＼ ／ l
| ヽ、 / |
{ r-ｧ' ト
>､ ﾉ-{ /: : :｀ヽ
／: : ,ゝ､_ｨ､__x---rく: : : : : : :＼
／／: :´: : :/: :.ｨ: : : : ｀ヽヽ: : :ヽ : ::.
/: /: :./: : : :/: :/ |: :l: : :.＼: :l: : : :.l : : :i
. /: /: : /: : : :/: / l:.:ﾄ､: : :.:.ヽ| : : : | : : :|
/: ｲ: : :.! :.:.､/l:./ !:.l ＼／: | : : : |: : :.:| なぁんだ
|/ l: : !:.|: : :/ﾒ/ ヾ,_／＼:.:|: : : :.!: : : |
|: :.l: |: :./ l/ ` ヽ___ ヽｌ : : : | : : :| まだ 全然出来てないんだ
|:./|: !:.∧ rf云 =‐rx､._|: : : :.|):,ｲ:l
|/ l:.:|/:｀.}. 辷ﾉ 弋辷ﾉ ﾄ: : :.ｌ:|/ l/ ちょっとがっかり……
. l∧::::（ '' ''' /: :.i:.∧!
ヽ:./≧T>‐-r'ｰ--‐イ : /lﾒ、
Ⅵ:.:.:.:|.{ } ／ |／:/＾ヽ
毛利輝元とは 稀代の謀将・毛利元就の血をひき
吉川元春・小早川隆景の徹底的な英才教育を受けた戦国大名なのである - 629 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:08:43 ID:P5mqMahM
- 英才教育というか鉄拳教育
- 630 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:08:53 ID:UsCh8pQ6
- 隆影さんが日本の蓋だった理由が今わかった。
- 631 ： ◆fFI82Sjg3c ： ：2010/12/30(木) 23:09:04 ID:O3obLSZs
- 輝元は
自分が大坂に呼び出された理由を完全に理解していた
／ / ｜l ／::／ ＼ ＼
. ,ｲ | | |/:::::/ ,ｲ ∧ l ヽ ＼
/ | | |:::::/ ィ'"¨/ | / V ､! ﾍ ヽ
,′ ｜ l | ／ ,/ / .| / ∨|ヽ ﾊ ﾍ
i ｜ 〈j::/ ,/ / l/ Vﾍ ｜ ,∧
｜ ｜ ! ∨ /,＞=ﾐ. /:::::::::::::,r=く }| ｌ｜ ト､',
｜ ｜ ｌ V,勹::::ﾊ '::::::::::::::::jr'ﾊ∨ |｜｜ ヽ
l｜八 ', :| 《{::ﾄ :::ﾉ|::::::::::::::::::|{::ﾘ } /! ﾄ､:|
| |∧ ヽ/∨ﾊ V弋rﾘ::::::::::::::::::Vﾉ ∧/｜| ',l! こーゆーことは
Ⅵ V { V::ﾍ ', ¨´ ' '' | :|/ ﾘ
ヽ V 廴.∨:::ヽ、 ヽ ( ﾌ ,.ィ| :| 手早く ぱっぱとやらなきゃね♪
∨ ﾄ､.∨ト､＼ ヽ 、 _ .．＜ |/八 ,'
∨| ＼{￣￣＼ ＼/j/}/ ｜ }/
ヽ| |＼:: :: :: ＞- ＼ /
,':: :: ::.／／￣￣＼
/:: :: ::/ / ＼
輝元の大坂城入城により
反徳川一派の動きは加速度を更に増すのであった……
＜第４部 その３ 戦え！何を？人生を！！＞おわり - 635 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:10:08 ID:Tzt1FfTU
- 大坂城で震えていただけじゃなかったんだ！？
- 636 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:10:08 ID:pzSB0h.E
- 乙！
次回あたりは細川らぶらぶ話かな？ - 639 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:10:40 ID:jOaTA0Tc
- 乙！！やる夫に幸あれ
- 640 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/12/30(木) 23:10:53 ID:Oz4/kNks
- おつぅぅぅ
TERU、黒いよTERU
シミュレーションゲームゲームジャーナル 2号 戦略級関ヶ原
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