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952 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:39:32 ID:PCPzoMC.00: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;:;:;;:;:;:;;:;:;;:;::;::::;:;::;::;::;:;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:.::......:.. 　.....:.:.
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　　　　そろそろ、君のことを聞きたい――

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953 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:39:51 ID:PCPzoMC.00: =====================================　　　　　　　　　　　　　 ;;

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　　　　そう、他でもない、君のことだ。

　　　　聞かせてくれるだろうか。いや、ぜひ、聞かせてほしい。

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954 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:40:10 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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　　　そろそろ、こうして向き合うことが必要だと思うから。

　　　きっと、宇宙から来た君。今は、僕の中の君。

　　　『喜んで。ペロ。』

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955 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:40:30 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　/　　/　　　　　ﾞ　　lヾ_ ,|ヽ─ヘ
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　　　　僕は、君が僕とは別人で、異なる存在だと思っている。正しくは、そう思いたい。

　　　　君は君。僕は僕。それでいいだろうか。

　　　　『それでいい。ワタシはワタシ。我思う、故に我あり。ワタシとヌシは異なるモノである。ペロペーロ。』

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956 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:40:56 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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　　　　では、君の由来は？
　　　　君は僕の中で生まれたのだろうか。それとも、本当に宇宙からやって来たのだろうか。

　　　　『恐らくは宇宙から。』

　　　　恐らくは？

　　　　『ワタシはヌシの中で初めて自我を得た。我が地球外の由来であることの証明はできない。』

　　　　『しかし、確信と本能はある。我は大いなるソラから来て、ヌシを床に、二つを合わせ、宇宙へと昇華するのだ、と。』

　　　　『ワタシはペロペロの種族から放たれた、前葉体のような精神的な生体なのだ。きっと。ペーロウ。』

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957 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:41:25 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　＿＿＿_
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　　　/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　前葉体というと、シダ植物の…
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　　　　二つ、というのは？

　　　　『ヌシのペロペロと、ワタシのペロペロである。ペロペロー。』

　　　　……ペロペロとは？

　　　　『ヌシとワタシのそれぞれで満たされるもの。生体が認識として蓄積する、地上種族のペロペロな営みである。』

　　　　『それらにより、ワタシはヒトという生命についての多くを知り、より優れたペロペロ種族となることができるだろう。』

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958 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:42:10 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　それが、ペロペロ星人の……ええと、生活環？

　　　　『然り。ペロ。』

　　　　どうして、僕に？

　　　　『なぜヌシがヌシとなったのかという問ならば、恐らく、ヌシの性欲と自制心の強さのために。』

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959 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:42:54 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o ゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o　　　　　　o　　　゜　　　　。
　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　　゜　　　　　　　　　　　　　o

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼｯｸｽｼｸﾞﾏ
　　　　『ヌシは誇るべきである。ヌシの情欲の強さはこの星で6σの域にある。
　　　　その事実も、ワタシは本能として生前から知っている。』

　　　　『故にヌシが選ばれた。ペロペーロ』

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960 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:43:28 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　 u.＼
　　　　　／ー‐-:::::::::::-‐' ＼
　　　／　 t　 j:::::::ｨ　ｯ　＼
.　　　 |. u 　｀¨､__,､__,¨´　　　 |
.　　　　＼　　　｀こ´　　　／　　σは標準偏差だったかな。
　　　／　　　　　　　　u　.＼　　　6σの確率は…

　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　　　　ﾟ

　　　　　　　　..-‐'"ﾞﾞ´ﾞl
　　　　　 .／　.／　 /
　　　　／　.,.-'〉. ／
　　　/ 　 / 　ｒ'"
　　./　 ,/， /
　　.l . / │ !
　　 !│　.|　!
　　 .!.′ .,!　!
　　..!　 | 　　ｌ
　　 ..ｌ　.l　　 .ヽ
　　　ｌ　l､ 'i　 .ヽ.
　　　ヽ !ヽ.ｌ-､　＼
　　　　ﾞ'/ .".ｌ . ＼ .＼.
　　　　ヽ　.ヽ　　ｌ-

゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o ゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o　　　　　　o　　　゜　　　　。
　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　　゜　　　　　　　　　　　　　o

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　　　　ほ、褒められても嬉しくない……。

　　　　『ワタシはきっかけに過ぎない。それはヌシが一番よく分かっているはず。』

　　　　『今まで長い間ずっと、愛しい者に指と舌を這わせたいという極めて強い欲望を抑えてきたヌシならば。』

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961 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:43:55 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　　　　ﾟ

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　　　　　　/　　　　　　　／-‐'　　 | xｆ笊爪ｧ |　　 i|　　　 / 　＼
　　　　 /　　　　　　　／/___ 八＼｜ j八沁ｿ |　　 i|　　 ∥ 　　＼
　　　　 /　　　　　　／ | ｌﾍ爪ﾊ　　ヽ.....::::｀ ´ |　　 i| 　　′　　　　＼
　　　　　ー――=彡　 |　| ハヾ少..::::､　　　　　　 l　　 /　　 {　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　　　　 |　|　从..:::::　　　 _ ,　　　 /　 /_r'⌒ヽ､--.、　　　　 } ﾞ:、
　　　　　　　　　　　　 |　|　込、　　　　　　／ｲ　 /〔_　　／／:::::ヽ　　　j　ﾞ,
　　　　　　　　　　　八|　ｲ　 Y⌒>7ﾌ￣三 /:::| /／〕トl//::::／⌒ヽ　/　　j
　　　　　　　　　　　　 / 'ヽ入　＼ヽ}/_♀_: /∠l j /!＿　＼ヽ/ 　　　‘./　　/
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　　　　／　　イ／ i　　　/ 〈　/:"::::::::＞x:i:i:}'´　　　　　 ..ノ}　 :| 　　　 V/
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　　　　……！

　　　　『ヌシが初めて義妹を嘗め回したいと思い、心の奥底にその欲望を封印したのは幾つの時だったか。ペロー。』

　　　　～～！！！

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962 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:44:13 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　 -─‐──‐-、
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　く / /　ァ- ,ノ　　　　　　＼ノ＾ノ^／⌒ヽ.j＼　　／＾ー-‐'
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　　　　……君は、やっぱり僕なのか？

　　　　今まで見て見ぬ振りをして、無視し続けてきた自分自身の欲深い本心が復讐するために？

　　　　ひょっとして、ペロペロ星人なんて、僕自身が創作した都合のいい設定で、妄想でしかないのか？

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963 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:44:51 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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　　　　　　　,..ｨ''´:::::::::::::::''｀ ''ﾆと!弋 /‐::｀`ｰ､_
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　　　　『もしかしたら、あるいはそうかもしれない。それを否定できる証拠もまた、どこにもない。』

　　　　『ワタシはペロペロを求める。
　　　　しかし、その本能を耐え難い欲動として発露させ、行動するのは、あくまでもヌシである。』

　　　　『何処まで行っても、このワタシがヌシの抑制された本心の産物である可能性は消えないだろう。ペロペロ。』

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964 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:45:08 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　 ! |ｌ!│!ｌ│!l!│!ｌ!ｌ│
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　　　　『しかし、心配はない。』

　　　　『いつか必ず、ワタシは消えるだろう。ヌシが義妹の裸体を嘗め尽くし、ワタシとヌシのペロペロが満たされた時に。』

.
965 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:45:42 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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　　　　　　　　人l　i∧fl! ﾘヽ .ｲ　らぅJY　　ト、　 l　V
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　　　　　　　　　ﾘ　八＼ ′　　　　ノ　 /ィ´　　ﾄ、　ヾ
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　　　　　ハ.　　 V/{::::::/:::::::::::/｛:::::::::/￣.》i', 、.{》､＼　　　　　　　)',
　　　　 {　ヽ　　/ ハ:::::{:♀::/　.|:::::::/ 　 /i:ｉ:∨ {/ｉ7｀ヽ　　　 .／ .}
　　　　　',.　＼/ ハ ∨:!:::ノ,ｲ　{ィ(´　 ,ｲi:i:i:ｉ∧. V7＿＿,.，-‐'"　ノ
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+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

　　　　『ヌシには相思相愛の義妹がいる。彼女がヌシの欲望の全てを受け入れるだろう。ペロー。』

　　　　でも、それは……。

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966 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:46:05 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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　　　　『ヌシよ。ペロッ。』

　　　　なに？

　　　　『ヌシは今、非常識と狂気の迷路で、大いなる果実を目前にして慄いているように見える。』

　　　　『恐れるな。ペロペロは喜びであり、慈しみである。』

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967 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:46:21 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　 , ──､
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968 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:47:03 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　いや、意味分からないから。

　　　　『ペロ、ペロペロ。』

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969 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:47:24 ID:PCPzoMC.00: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;:;:;;:;:;:;;:;:;;:;::;::::;:;::;::;::;:;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:.::......:.. 　.....:.:.
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　　　　そもそも、ペロペロってなにさ。ペローとかペロッとか。

　　　　『ペロペロとはヌシがエロ欲と呼んだものに近い。しかし厳密には、ペロペロはペロとペロー、ペロペーロ等も含む。』

　　　　だからね……。

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970 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:47:41 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　『㉓ペロッ、ペロー』

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二二二二二丁:::|:::| |ニ|::: |　 |:| | | | |　｀ヽ／／二二| | |　口｜|''ﾟ"´|　 |_,,..　-‐　'' "´　　　　　　　 |
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　　Ｐaｓta 　 |　 l|　　司　　 l | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : :￣└Ｌ|─| |＿＿＿||　｜｜ ||| 　　 :||[: :|
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971 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:48:18 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ./
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　　　　とある休日の午後、街中の映画館でのこと――

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972 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:48:47 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　ｶﾞﾔ
　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾔ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾞﾜ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾞﾜ
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　　　 | i 　　　 {　ヽ　 |.| 　 |.|　|.|.　　　! | |}.　　　　|　　|　　　 | }.　|.|.　 |.|..　　L_|. 　 |. 　 | i.　　 |iN从ﾉ
　　　 { |.　　　　∧　　}　|.| 　 |.|　|.|.　　 |..| ||＿＿___|　　|　　　 | | . LL__｣｣　　 | |. 　 |.　　| | . 　 {_i　　|
. 　　 `|　　　　　∧イ..　LL__｣｣...L|＿＿｣ ∨ 　 i　ヽ}.　 |　　　 _|ﾉ　 |　_　| 　　 | |. 　 |.　　L|　　　|＿__|
.　　　　|.　　　　 |｜..　|　_　| 　 |　 _　 |.　V　个　 |.　　L＿＿ハ　　|　|　|　　　 L.|_＿|　　 |______/　　ﾉ
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　　　　　　　　　　　_　-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_______ﾉ
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　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. 　/　:.
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　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／.　 ′　　　＼
　　　　　　　 |ﾆﾆ〇ﾆﾆﾆﾆﾆ..｡s升ﾆ／ ji　　i|.　;.　＼
　　　　　　　八､__┼_==｡o≦ﾆﾆﾆｲ./.}/| 　 i|ﾍ. :.　　　,
　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ｲ苡ｱ.|. 　}|ﾉ.　:..　　 ′
　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／､{　 Vhソ|　　八　 :.　　i{
　　＿＿彡｀¨T¨¨¨¨{ ¨¨´　 ,　 ///// |.　/　　　 :.　 i|
　ι'¨¨¨¨　　　ハ　　　､　　　 __　　　 .ｲ　.′　八　:.　　　　はあー……。
　　　　　　　　/　ﾄ､　八≧o。　　　イ |}　{　　　　ﾄ､ :.
　　　　　　　　　 ′＼　Ⅴ ィ}　¨´.　　 |l　ﾄ､　　　　　　｀
　　　　　　　　 /　 r==ﾑ　YV　　　　 |　.|ﾆ≧o｡. 从　　　＼
.　　　　　　　/　 ´Ⅴﾆﾆ}. | |　＿＿__. |　.|ﾆﾆﾆﾆ/ﾍ
　　　　　　　/　/.　 Ⅴ. /　| |´三三三｀.　|ﾆﾆﾆ/　　ｌ､　，
.　　　　　　/　/　　　Ⅴ′〈八ﾆﾆﾆﾆﾆﾄ､ Ⅴﾆ/　　 |　　’
　　　　　 /　 /　　　　　　 Ⅴ. Oﾆﾆ|八　∨　 ,　.| 　　　,

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　　　　この日、やる夫と響はデートで映画鑑賞に来ていた。

　　　　その映画のチケットは世話焼きな先輩の一人から譲り受けたもので、
　　　先日のプールと同様、二人は使わないともったいないからという言い訳を使って家から繰り出していた。

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973 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:49:11 ID:PCPzoMC.00: 　　　　＿＿＿＿
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　|　　（__人__）　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　　　／　´　ノっi l　＿　　　　　＼　　　＼
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　　　　　　 Y⌒､､_　　　　/　　　　　　　　　　｀　ヾミﾑ三j　　l
　　　　　　 ,i　　＼｀　ｰ-{　　　　　　　　　　　ィ ´　il｀ '＜　j　　　　ヽﾊ
　　　　　／　　　　｀　　　〉　　　　　_,,..　- ﾁ_ﾑ-― .l､　 l　＼　　　　リ
　　　　/　　　　　　　　ィ个ーt=＝==k　　　r=＝＝=ｧヽ　l｀　＿＝　´
　　　,'　　　　　　　　　/i　l　｀ち　rf iﾄ､　　l'ち　j il ﾘ＼メ　i　',
　　　i　　　　　　　　 / ∧ ､　弋_' ﾉ　　ヽ　弋__ ﾉっノl ヾゝ　L ノ）
　　　l　　　　　　　 /､'　Vl ＼ﾑ ::::　　　　＼l :::: /／/ ﾍ　ﾑﾑ￣
　　　V　　　　　　 /　ﾑ /X　　ﾊｰ　　　,､　　　イ　 'イ　 V ﾑ　ﾄ､　　　　うん……。
　　　ヽ　　　　　/ l　　ヽ ,'　　　l＞_ 　　　　　ィ/　 ,'　　 /V ﾑ i li
　　　　　＼　　　ノ　　 /　　 / ｀rﾉ｀　≦ ト､l　　l　　,/ } ヽ　ヽil　　　　すっごくロマンチックだった……。
　　　　　　 ,＞　　　　／　　　/　　l　　　　　ヽ i　　l　 /　 l　 l＼＼　　　　ｸﾞｽｯ…
　　　_　＜　ノ　｀ У　　　イVﾑ　 lミ。ﾐヽ／　l 　 l /l　　}　 li i ＼＼
￣　　　　　　　／　　／/　 i　Vﾑ i十y／　　　',　 l'　l　 ,'　 lj l　　＼＼
　　　ィ　　　／　イ　 }'　　弋 _ゞ_l∠三三彡,ﾑ　 l i l　,'　　ｨl　　　　＼＼
￣／　　　 /ィ　 / ,　'/　　　　　L＿」ｰ-　-イ/'V　l i l l　　ｲi l　　　　　　＼ﾑ
´　　　　 ,イ　　ｲ /　/　　　　／ﾊ　lﾊ　　　 /　 V ﾑVl　　ﾘ l　　　　　　　ヽﾑ
,イ　　／　{ ／/ /　j　　　　/　　　　l　',　　 /　　/V ﾑVl　 / /　　　　　　　　　ヾi
　ｨ　　i　 l'　ｲ /　ノi　　　/　　　　　}　ﾊ　 ,'　 ,ｲ　iV ﾑj　　/　　　　　　　　　　 N

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　　　　チケットに印字されていたタイトルは、絶賛大ヒット中の王道のラブロマンス。

　　　　こういう機会がないと一生見ないような映画だな、とやる夫は内心で思っていたが、
　　　感激のあまり涙を滲ませていた妹を見て、ネガティブな感想はそのまま胸にしまい込むことにした。

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974 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:49:31 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　＿＿＿_
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　　 |　　はい､ハンカチ。　　 |　　　　　　　　　　_
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　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼: : :,,.. ''"

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　　　　やる夫はそっとハンカチを手渡す。

　　　　それ以上の余計な言葉は、彼ら兄妹の間では無用だった。

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975 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:50:23 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　＼
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　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　 |　　　　（__人__）　　 |
　　　　　　 /　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　手の甲にキスをして、生涯の誓いかー……。
　　　　　 (　＼　／＿ノ　|　 |
　　　　　　＼　“　　／＿＿|　 |　　　　西洋の人はそういうロマンスがスゴイよね。
　　　　　　　＼／＿＿＿／　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　- -　､
　　　　　　　　　　 _　＜　　　　　ヾ,ヽ
　　　　　　　　　　　 / ゝ　　　　　　　　　ﾊﾑ
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 }illト､
　　　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　 ∧　〃/　　ヽ
　　　　　　　　　 , ﾄ　　　　　　 ___ ､-'　フ'ノ　､　ハ
　　　　　 ≠　ﾄヾ､　　　　 r,っﾊ l へﾑ　　　ﾑ　　ﾑ､
　　　　　　／　　弋ヾミ三＝=( r-'彡イ　 l　i　　'　＼トー-
　　　　　 /　　　　　　二ﾆ-　　／ //　　 /l　li　　l　ｰ- ＝=-
　　　　 {　　　　　　　　　　イl l　ィ　 / / xi H　　l　　　 , ﾑ
　　　　　ヽ　　　　　 _ ィ　il__｀メＶ　　 /´// _i_l　 ,　　　l＼ﾑ
　　　　　｀ー　Ｔl　lV V「ち≧,ヽメ/ ,rtr≦jﾜ /　　j li　　｀-
　　　　　　　　　ノ　V　Xﾑ゜'ｰ'　　｀＼　'ｰ 'ｲ //　ｲ lﾑ
　　　　　　　　 ´　,　ﾘj /'｀人 :::　　 '　　　::: ,ｲノ　' / i/ ﾄﾑ
　　　　　　　　　 //　/ } }ゝ　 - -　　ィ　　／/N l lVﾑ　　　　　……。
　　　　　　　　　　 '/　//ノ　,r ´j＞＜ ,|ｲ　 r'-ァ､ l　l l ヽヽ
　　　　　　　 //' ｨ/'　/__Y　　r-ィ ,ｨ　//／　ﾑ　l
　　　　　　 r　´　 ill　/＝=ゝ-＜/ /,l l／/　　　il ﾘ
　　　　　　　　 {　　　 Vi l_.／≡ﾆ≠≠ｲ/　'　　　　ﾊ
　　　　　　　　 j　　　　VY ´　　 / /　 i l 　 i　　　 ' ll
　　　　　　　 /　　　　oノ　　　/ /　　ﾘ　, .i　　　　 ll
　　　　　　 /'__　　 o Y-　　　/ /　　　'　／V　　　ﾘ

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　　　　一息ついてから、デートに相応しい話題を出す。
　　　　恋愛ものの作品にはほとんど食指が動かなくとも、胸に差し迫ったラストシーンを思い出しながら。

　　　　少なくともそれは、やる夫にとってはさして重要な意味を持たない、日常会話の延長での感想だった。

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976 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:50:42 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　_　-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_______ﾉ
.　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.ハ¨¨¨´　　　　　　　 __/_ ヽ
　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. 　/　:.　　　　　　　　 ´ / 　) }
. 　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ／ /　　ﾄ､　　　　　　 / ／
　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／.　 ′　　　＼　　　　　　ｰ七_
　　　　　　　 |ﾆﾆ〇ﾆﾆﾆﾆﾆ..｡s升ﾆ／ ji　　i|.　;.　＼　　　　（_乂）
　　　　　　　八､__┼_==｡o≦ﾆﾆﾆｲ./.}/| 　 i|ﾍ. :.　　　,
　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ｲ苡ｱ.|. 　}|ﾉ.　:..　　 ′　　七
　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／､{　 Vhソ|　　八　 :.　　i{　　　 (乂 )
　　＿＿彡｀¨T¨¨¨¨{ ¨¨´　 ,　 ///// |.　/　　　 :.　 i|　　　　　　 ⌒)
　ι'¨¨¨¨　　　ハ　　　､　　　 __　　　 .ｲ　.′　八　:.
　　　　　　　　/　ﾄ､　八≧o。　　　イ |}　{　　　　ﾄ､ :.　　　　　…………。
　　　　　　　　　 ′＼　Ⅴ ィ}　¨´.　　 |l　ﾄ､　　　　　　｀
　　　　　　　　 /　 r==ﾑ　YV　　　　 |　.|ﾆ≧o｡. 从　　　＼　　　…………///
.　　　　　　　/　 ´Ⅴﾆﾆ}. | |　＿＿__. |　.|ﾆﾆﾆﾆ/ﾍ
　　　　　　　/　/.　 Ⅴ. /　| |´三三三｀.　|ﾆﾆﾆ/　　ｌ､　，
.　　　　　　/　/　　　Ⅴ′〈八ﾆﾆﾆﾆﾆﾄ､ Ⅴﾆ/　　 |　　’
　　　　　 /　 /　　　　　　 Ⅴ. Oﾆﾆ|八　∨　 ,　.| 　　　,

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　　　　少なくとも、彼にとっては。

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977 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:51:07 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　　　 |　　　（__人__） ::::　　|　　　　……響ちゃん？
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　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼　　　　いくらお兄ちゃんでも、難易度高いからね？

　　　　　　　　　／ニニニニニニニニニニニ
　　　　　　　 ∧ニニニニニニニニニニニニﾆ
　､＿＿__.／/　､ニニニニニニニニニニニニニ
　　ー─‐　 /,　　＼ニニニニニニニニニニニニﾆ
　　　　　／/　　　　/＼ニニニニニニニニ（__）ﾆﾆ }
　　　　／ ./ ./　　 / /　丶ニニニニニニr、＋,┐ ′
　　／　 / ./ /　　|/ 　　＼＿ニニニニｰ┴ﾆ/
　／　／ , / /　//.|　　　 ./斗､ニ=-　＿＿＿_/_
/　／　 // /　/ |ﾍ|　　　/,､、__|＼ニニニニニニﾆ
. /　　 // /　/ 八`!　　/ /v刋 |ヽ＼ニニニニニニ
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　// /　/ /: :／ﾆ＼V　!　>､ < ｱ　イ　 /
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　　　　以心伝心。

　　　　やる夫は自分がなすべきことを瞬時に理解した。

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978 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:51:36 ID:PCPzoMC.00: -､,-､　,Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ
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　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

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　　　　周囲を見渡す。
　　　　場に留まっていた自分たちを除いて、他の観客はもう席を立っていた。

　　　　一方で、次の上映待ちの観客がちらほらと入ってきている。

　　　　敵影無し、脅威少なし。
　　　　やるなら、このタイミングしか――

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979 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:51:56 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
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980 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:53:11 ID:PCPzoMC.00: 　 , ' ]is｡,: : : : : : : : :　｡si「　 ! 　　　　　　　 j{　　　　V　V
／　　 ./ ＞-―=≦　　　　 .|i　　　　　　 .i{　j{　　　　　:　 V
　　 .／!　　　　　 |　　　　　　| V　　　　　　 j{ .j{　　　　　 |　 .V
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　　　 | _ 　　　 |　　　/j{ /　　.V . !　　　　j{ /　　V　　 .j{　　 }i
　　　 i i　　　　　 :,　 ., '　:/　-=　.V i　　　 / /　　　.V　　 j{ . 　 }i
　　　.i ﾊ　　 '　　 :,／^~芹芋示"　V!　　 ,　 "芹:示 i|　　 j{ _ 　 }i
　　　i/　!　 '　　　 V.　ﾄ:.:iし刈　　 }　／　　ﾄ:.し:i .j{　　/　　 ,
　　　|　,'　/　　　　 V　弋:....: ｿ　　 ' 　　　 .弋:..:ｿ j{　, '　　　,
　　　i}､／| ＼.　　　 V　　￣　　　　　　　　￣ /.／!　　／　　　　　　　　 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　i　＼i　　]is｡,_　　､ /:/:/:/　　　　　　゛/:/:/:/.ｲ　i,｡si{　　　　　　　　　　 | ～～(ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ)、――(ﾎﾞｿﾎﾞｿ)　 |
　　　i　　 }!　　　　「ﾆ=-　 /:/:/:/　　　　　 /:/:/:/,{　i　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,乂
　　　i　　 .}!_ 　　 |,　　　　　　　　　　　　 , '　 .i､
　　　i　　　}i 　　 .| !　 ,　　　　　　　´ ｀　　　.f　　　.i　V
,　　　V　　 }i　　　.| i　　　　　,　　　　　イ : |i　　　i､　＼　　　――――ッ
}i,　　　V　　.}i _ 　 | !.　　　　　 =-　＜　 j{ : |i　　　i ＞s｡＼
. }i,　　　V_jI≦,　　 '　　　　　 j{　　　　 .j{　 |i　　　i　　　　 .V]is｡
.　}i, ,,｡si{::::::{　 V　　',　　　　　　j{ V]is｡,,　j{　 j{ ',　　 i　　　　　V　　＼
｡si{:::::::::::::::: {　　V　　',　　　　　　　 V　＼:≧s[　 '.,　　i　　　　　.V　　 `､

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　　　　あのラストシーンの台詞を少しだけアレンジして響に伝える。

　　　　しかし、気取って意識して行ったということもあって、あまりの恥ずかしさで小声になってしまう。

　　　　ああもう、しまらないなと自分に悪態をつきながら、あくまで本心として真っ直ぐに誓いを告げた。

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981 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:53:35 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　＿＿__
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|
.　　＼ ///　（__人__）　／　　　……えっと、帰ろっか。
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　/`ー── ､　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /　　　/￣ヽ＼　　　　　　　　　　　_ =ニﾆ{
　　　　　　　 |　　 ,、､>‐ ′　ー─ ＿＿_｡s≦ニニニﾆ′
　　　　　　　 |　　 }　/　,、　　　　ー─ ､ニニニニニニ′
　　　　　／＼　`/-¨　　　　　　　　　　}ニニニニﾆ〈
　　　　／　　　＞_　　　　　　　　　　　 /ニニ=‐ ￣　ヽ
.　　　 /　　　　　_ニ≧s｡＿＿｡s≦ニ=‐ ￣　　　　 |
　　　/　　　　 _=ニニニニニニﾆ=‐i{　　 ∨ ∧　　　　　 |
　　＼　_=ニニニニニニ=‐ィ{ /{＿__.　　∨　|　　}　、｜
　　　　　‐=ニニニ=‐＜|　　|ヽ| ヽ| ＼ `ト!､　　　 /､＼ |
　　　　　　　从 |　从 V心　 | ヾ z≠=z＼|　　|_　/:i: ＼＼
　　、. ,　　　　ヽ∧　｀¨　＼{　　ﾋｒ刈）》　　/ }/:i:i:.　　ーヽ
　　　。　～　 /　 /:/:/:/:/ ､　 /:/:/:/:/ /　　/ ソ:i:i:i:　　　 ',
.　　　　　　　 /　 / 人　　　　　　 / 　 /|7:i:i:i:i:i:i　　　　 ',
.　　　　　　／　／:i:i个s｡　｀　　　イ′ ./:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:.
　　　　　　　　／:i:γ´/ニニ＞＜　 /　 ./ニ＞､:i:i:i:i:i:i:i:.
　　　　 /　　/|　:i:/　/ニニﾆ/￣＼/　 /ニニニ＞:i:i:i:i:i:i:.
.　　　　′ ./ |　.:i|　 {ニニﾆ{─‐ イ　 /ニニニ=‐￣＼:i:i:i:i:.
　　　　|　./　|　.:i:|　 |∨ﾆニ| /ニ/　/ニ=‐　　　　　／丶:i:i:i:.
　　　　| / 　|　:i:ｉ:|　 |: ＼ﾆﾆ}ニﾆ|　 !￣/　　　　　/　　　､:i:i:
　　　　| |　 |　.:i:/ }　､: : :.ヽ/=‐ : !　.|:/　　　　　 /　　　　ヽ
　　　　|｜｜ .:i:} /　人: >┴＜:_: |　､　　　　　 /

　　　　 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣γ
　　　　 l　　　響ちゃん？　　　 l
　　　　ヽ、＿＿＿＿＿＿＿＿,/

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　　　　反応のない響を見て、ある意味で朴念仁な義兄が声をかける。

　　　　ここまでしておいて、自分のしたことをよく理解できていないようだった。

　　　　――ペロッ、ペロー。

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982 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:53:51 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

　　　　　　　　　　　⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂二ニニニ⊃

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983 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:54:08 ID:PCPzoMC.00: 　 ||　　　　　　　 |　　　　　　　 | |
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984 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:54:29 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／､:＼:＼
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　　　　　 (: : ／: :/: :(＼⊂,｀ヽ : : .＼　　　 |､　∨l|‐　、＼ : : : ヽ　　　　帰ってきてから足元がお留守になってるわヨ？
　　　　　　　　￣￣/ : : {＼) { 　 | ＼: : :ヽ.　　Llヽ |八　＼:_＼:_: :l
　　　　　　　 /: : : 〈＼）　ヽ l ､　ヽ: : :|ｰ　 '| |　＼:＼_　＼‐ｧ｀ヽ-､　　　　デートでお兄ちゃんに越境行為されちゃっタ？
　　　　　　　　　 /: : /: : iｰ'、'　 /　＼ｌ: : :|｀＼ | |　 rj ヽN　　／／　 /⌒lr‐､
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　　　　　　　｀＼l　 |/　「|　ｌ　　| | V/　 |　　| //　　ﾟく爻爻ミ､´　　　　　　　｜　　　＼　　　 |
　　　　　　　　 ./ 　 | 、｜　 | |:V_ 　 |　　| /　　　　.:＼爻爻{　　　　　　　　|　　　　　＼　　 |
　　　　　　　／l　　 V　＼.ﾉ |　}' 　 |　　|'　　　 ..:::／l＼爻{　　　　　　　　|　　　　　　ヽ　 |
　　　　　　　　/　 |　　　　　　＼! {　　｜　|_　-=＝彡lノ{ 　￣　　　　　　 | 　　　　　 l　 |

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985 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:54:58 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡〔三三三三三〕　｡
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　　　　　　　 /　(⌒＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｡s升―――‐〈.　j{
.　　　　　　　　 |／　　　＼ヽ　　　　　　　　　　　　　　 `ー――――‐l ¨ ﾄ､　＼.　　　,.　j{
　　　　　　　　　　　　　　 } /＼/＼　　　　　　　　　　 j{　|　　 .′┳八ﾘ.　┳　 .＼.　 ′j{
　　　　,､.:.:^´￣￣￣￣:.:.::.｀/.:.:.:.}/|.:.|　　　　　　　　　 j{　|　 /　　┃ 　＼　┃＼　 Ⅴ. |　j{
　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:./＼!:ﾉ　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐　＜今日もお兄ちゃんにすごいこと
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　.:.:.:.:.:.／厂.:.:.:. /　|.:.:.:.:.| 　 (_／　／
　.:.:.／.:ノ.:.:.:.:.: /、 .|.:.:.:.:.ト　_,,.　イ　　　　　　　あー。
　／ﾉ´.:.:.:.:.:.:.:/`寸 |.:.:.:.:.|:.:/ 　l.:.:|　　　　　　　　響ちゃんだけを狙い撃ちにする、犯罪的な口説き文句のことネ。
　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:'　　`寸:.:.:.:.|/ 　 .|.:.:| 　iYYY!
　.:.:.:.:.:.:.:.:／⌒＼　.|.:.:.:.:.|＼　|.:.:| 　| r ／|　　　　それだけは、やる夫君、前科100犯くらいの響ちゃんキラーだから……。
　.:.:.:.:.:／/　　　　ヽ|.:.:.:.:.|＼＼|.:.:| 　|／　 |
　.:.:／　/　　　　　 i|.:.:.:.:.|`寸＼.:.l／　　 |
　 |　　/　　　＿_j{.:.:.:.:.:|乂)`寸ｉl 　　　 |
　 |　./ 　 _-=ﾆ二ｿ.:.:.:.:.:.|　l乂)乂) 　　　 |

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986 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:55:16 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　『㉔ペロペーロ、ペロペーロ』

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987 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:55:37 ID:PCPzoMC.00: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,;;,

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　　　　／ノ　　ー_＼
　　　／（ー）　（●）＼
　／　　　（__人__）　　　＼
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　＼　　　　　　(^ヽ　／　　　……ん……？
　/ ⌒⌒⌒⌒⌒～　）
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　　　　　　　　　　　　ｺﾞｿｺﾞｿ…
　　　　　　　　　　　　　ﾓｿﾞﾓｿﾞ…

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　　　　映画デートをした日の夜、丑三つ時の頃――

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988 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:55:59 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.. ..: ,,.::..,.,,::,;;::,::,,;;,::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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　　　　　　人三三三三三三三三≦　∨∧
　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ ´　ｉ|　　∨⌒}∧
　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞　´{　ﾄ､|乂ﾄ､. 　∨ j　∧
　　　　ー─ =≦ﾍ从{∨∧ .}芹云ミ}ｉｉ　∨　 .∧
　　　　　　　　|　|∧芹云､乂　ゞツ j乂　 }　i　ｉ.∧
　　　　　　　　|　|ｉ.∧/｀¨/／/／/／/}　_|　|　|　∧
　　　　　　　人八 .∧　 ′　　　／/　/∧＞、　　＼　　　　……。
　　　　　　 /　/ ／ミ　＞ｙ'⌒ ＜ ./　/　.／⌒´ヽ∧　＼
　　　　　 /　/ {⌒＞､. 〈　　-､<ヽ. / ／/ 　 /　}. ∧　　ヽ
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　　　　 /　/　　|ｉ　　　　∨｀三ミ､　 ∨　　/　　/{ 　 ∧
　　　 /　/　　 ∧　　　　 ∧ `ー､　　∨ /　　/　ｉ　　 ∧
　　　 {　/　　　　 {　　　　　∧ 　广､　　У ＼-‐　}　　　 }
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　　　 |│　　　　　／ﾄ､　　　∧∨{　　　　＼　　//
　　　乂　　　　　く　　|　＼　　 ∧ ′　　　　 }　／
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　　　　　ヽ／　　　　ヽ.　　　　　|＼＿_／　　　>┐
　　　　　　 {トく　　　/ 　{.　　　　　∨　乂＼　／⌒＼
　　　　　／　ヽ＼ /　./|　　　　　　∨　　＼ヽ{　　　＼
　　　／　　　　＼{　/　＼　＞─-ｙ'　　　　 /　　　　　　丶
　　 /　　　　　　　　∨　　　} =＝＝{　　　　_/　　　　　　　　ヽ
　　{　　　　　　　　　＞┬ミｉ／￣｀ヽ─=≦＼　　　　　　　　　}
　　|　　　　　　＞　´─＜　ﾉ/// r ､∨　`ー┴ヘ≧=　　　　ノ
　　ゝ　＿　／　　　　　　　{イィ／　｀¨　　　　　　　＞─＜

　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　｜　　　　 …………、…………。　　　 |
　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

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　　　　やる夫は夜這いを受けていた。

　　　　むべなるかな(もっともなことだなあ)。

.
989 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:56:21 ID:PCPzoMC.00: 　　　 /　　　 /　　 /　　　 .:.:.:.:.:.:.::::::::::::::.:.:く　　　　:.:.:.:.:.::::::::::::.:.:.:.:.:.:
　　 /　　　 /　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ、　　:.:.:.:.::::::::::::::::::::
　 /　　　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　ノ｀
/　　　 ;:　　 ;'　　　　　　　　　　　　 (
　　　　 :'　　 ;'　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　u
　　　/:{　　 {　　　　　　　　　　　　　　､_　　ﾉ　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　 /　 i　　 i 　ヽ　　　　　　　　　　　　`　ｲ　　　　　　　　　　　｜　　　響ちゃ、むぐっ…！？　　　　　 |
　　　 ';　　 ';　　＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　 ';　　 ';　　　＼　　　　　　　　　　　＜:l
　　　　　 '; ﾄ; '.、　　　　ヽ　　　　　　　.イ::::::...┤
　　　　　ヾj ヾ;:';　　　　／::＞.---.＜::::ｉ￣　　ヽ、_＿＿___ 　,,

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　　　　目を擦り、努めて冷静に真意を問おうとしたやる夫の口を、響が有無を言わさず情熱的に塞ぐ。

.
990 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:56:58 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　 ,　--､
.　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆ＼　_
　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　__　｡o≦＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ≧o｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　＞　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　　｀7 i|　 |　ﾊ　/　　/　イ　　　／７
　　　　　／ﾍ八. 灯㍉i |.　 /／. |.　　／.　/|
　　　　　´ /从 /. V:ﾘ　ｌ.　 /. 灯¨ぅｘ// . ′
.　　　　　　|.　八゜:::: ,　＼{　　 V:ﾂ/ ／/　i|
.　　　　　　/ｲ. ∧　　　　　　　 :::: ／7　 j{　 i|　　　　眠れないの。
　　　　　／　 .′　､　ヽ　　　　　／　　从　i|
　　　／　イ　ハ_{ ≧　-----／イ　ｲ　　八　　　　からだ、鎮めて……。
　　　／　 |　ｌ｢ﾆﾆﾆ/´.　／／ﾆﾆ＼ﾉ／
　　　　　　/.´　ﾄ､ﾆ {ﾆﾆ ./. /ﾆ｡o≦⌒Ⅴ
.　　　　／　l/八_:＼_｡o7. /／　　　　　 ′
　　／　　 /　　 7⌒ヽ¨i. |／　　　　　/
　　　　　　i　　／::::Y゜八!　　　　　イ
　　　　　.ｲ　 /:::::::::i|　/　　　　／ /
　　　／　|　/::::::／八　　　　　　,
　　　　　　|　ｌ⌒ｌ／ /　′　　　７
.　　　　　ﾊ　　　　/.ｲ　　.′ ./ ＼
.　　　　　,　　　　　′　　, 　 /. 　　＼
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.　　　　l　　　〈　　　　　′/.　　　＼__ノ--､
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.　　　　ト,へﾆﾆﾆﾆ／＿_｡o≦ﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆ /
　　　　 /へ｀¨¨¨ﾉ´ﾆ|ﾆﾆﾆ.＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ /
. 　　〈ﾆﾆ.｀¨¨7ﾆﾆ. |ﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆイ
　　　　＞.7､ﾆ/ﾆﾆﾆ |ニﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ﾆ／
.　　　　　/.:.:.｀　､ﾆ八／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅵ
　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:｀¨7´/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. Ⅵ
.　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Ⅵ

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　　　　そう言って、火照った華奢な肢体を問答無用で重ねてくる。

　　　　相手の輪郭しか見えないような暗がりの中、やる夫は響の形と高い体温をはっきりと感じることができた。

.
991 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:57:20 ID:PCPzoMC.00: ―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―

　　　　　　　| 　i人:::: ､__　　:::.:/ /´　　｀ヽ:､
　　　　　　 |　ｉ i个ト｀ ´ 　ｲ ,′　　　　Vヽ
　　　　　　　!,rヽﾕ､'´￣＿_ ´ V　　　　ヽ
　　　　　 r'　　　 Y"´　　　/　　　　 ,　ﾊ
　　　　　　〉､　　　 !ーつ　/ 　　　 /　ﾊ
　　　　　　　Y,ﾊ　　　l￣＼/ 　　　 /　 /
　　　　　 /　l 　　 !｀`ｿ　　　 /　 ,ﾊ
　　　　　 ,./　　l　　　 l`/ 　　　 /　 /
　　　　　//　　　l　　　 / 　　　 /　 /
　　　　 !　　　　,ﾊ　　/ 　　　 /　 /
　　　　 !　　　 /　ﾊ　　　　　 /　　l
　　　　ゝ__,／　 l　ヽ　　　　/　　ヽ
　　　　　　　　　 !　ヽ､__／　　　ヽ
　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 !ヽ　　　　　　　ﾉ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　!　　　　　　／　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　|',　　　／　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　l ヽ　　 /　　　　　　　　　!
　　　　　　　　　　 l　ヽ　/　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　 /　　ｿ　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 /　　 /　　　　　　　　　　　 j
　　　　　　　 /　　 /　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　 /　　 /　　　　　　　　　　 /

―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　―

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　　　　――はっきりと、感じてしまった。

　　　　だからもう、やる夫に拒むようなことはできなかった。

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992 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:57:42 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　√ニニニニニニニニ／　　　　　　　ヽ=- '
　　　　　　　 (_ニニニニニニ_＞`｀　　　　　　　､　　　　',
　　　　　　　　￣ｨ^寸三＞`｀　 ,{　　　　　_|_ﾄ　 '，　 l　}
　　　　　　　　　／│　￣　 /_　/-‐　　　 / }ﾉ｀ヽ |　　 |)ﾉ
　　　　　　　　　 ′　|　　　ハ /　　'，　 /_,ｧ==㍉|　 / |
　　　　　　　　 { 　从　　 xｧ=＝＝ﾐ)|　 / 泛タノ |　/　'､
　　　　　　　　　　＼　杙之ﾀノ jノﾘ ./:./:./:. ﾉイ |＼＼
　　　　　　　　　　　 | ㍉≧=-./:./:.　 ,　　　　　 } 　 |　＼＼　　っ……///
　　　　　　　　　　　　 /∧　込　　　　　　　　　ｲ　　|　　 )　ヽ_＿__
　　　　　　　　　 /　　 / |:::ﾑ　　|≧s｡ _　‘ ´_ r＜:::{　　＼　｡s≦//////ヽ
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　　　　　　　　　　　　 │｛/./　 . . : ´:　　　｀: :､　/////////////////////∧
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　　　　__＿／/　　　　　　　　_　-=ﾆニﾆ=- _　　'，　　寸//////////////////////
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　　 (_/_/ ｧ-′　　　／////////////////// ＼i|　　 .ﾔ/////////////////////
　　　　 ¨　 {　　　 ////////////////////////}　　　ﾔ /////////////////////

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　　　　茫然としたまま、半ば夢心地で、これは本当のことだろうかと思いながら響の衣服を一枚一枚剥いでいく。

　　　　その度に、喜びと恥ずかしさの混じった吐息が首筋にかかり、どうにかなりそうになった。

　　　　もうどうにかなっていた。そんなことを思いながら、やる夫は黙々と手を動かしていく。

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993 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:58:02 ID:PCPzoMC.00: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　／　}　　ﾊﾟｻ…
　　　　　　　　　　　　／　　 {
　　　　　＿ , ─ ¨´　　　　　∨
　　　.., ´　　　　　　　　　　ﾍ
　　∨　,; ￣´ー ¨´;,.、　　　　　}
　　　｀ー── ´　　＼＞　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　ヽ＞ーｲi
　　　　　　　　　　　　　　｀ー─´

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994 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:58:32 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　＞-　― -
　　　　　　　　　 ´　　　　　　｀　､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ　ヽ
.　　　　　　　 / 　　　　　　＼　 .ﾊ　∧
　　　　　　　 ′/　　 |　ﾊ　 |　|　 Y_.| l|/ ハ
.　　　　　　 {　′　| .|　.{l ∨|.斗≦ﾄ､{､| /
.　　　　　　　 V ′.　l斗　| .∧{ヾ{ j≫ｾ冖　 | |
.　　　　　　　　 |　/　 |ｾ卞ぅ　＼. 弋ソ .! 　 | |
　　　　　　　　　 |./.{ ∨ 弋ソ　 , ／／／l| 　 | |
.　　　　　　　　 | 　 ∧／／／ . . .‐.､　　l| 　 |人　　　　　　　お兄ちゃんっ……、んぁ…
　　　　　　　　　 | i　 l込　u　　V＿: ｲ　ｲl| 　 |　ヽ
　　　　　　　　　八　 ∨　≧=- ij　_ イ　＜:.､ l__　 '.
　　　　　　　　 / 　 v ' ´￣__　　　　　 , -‐　　 Y.ﾉ
　　　　　　 / 　.／　　　　￣`　　 '′　　　　,'´
　　　　　　　/＞ ´　　　　　　　　　　　　　　 :./
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　　　　{　　　　　　, ＜´　　　.:r､:.　　　:..　　　 :.Y
　　／ !　－イ´ /　　ﾊ　　｀ﾞ　　 .:　　 :.　　　　.′
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　　　　　　＼!　　 ,'　　ﾊ　　　　　　　　　　 !　　　　　　／
　　　　　　　　＼　l:　　l　',　　u　　　　　　　 !＼　　　／
　　　　　　　　　＼　　l 　!　　　　　　　　　　 lu　＼／
　u 　 ,:'　　　　　　＼　 . l　　　　　　　　l　　　　ﾄ、　 ,:'
　　／　　　　　　　　ヽ　 }　　　　　　 ,:j　　　　l　ヽ:'
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　　、　　　　　　　i　　　ヽ　　　　　　　　　　　V
　　　＼　　　　　　 J　　　　　、　　　　　　　　/　　　　し
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　,'
　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　;'　　　　　　　　　 ,:
　　　　　　　ﾞ:.、　　　　　　。　 ',　　　　　　　　　　　　　　　 , '
　　　　　　　　　　、　　　　　　　　　 l:　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　、　　　　　　　 !　ｨ　 ,'　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 ':.　,′/　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　 ` :.、　ι　　　 ,:-:、　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　 `　―　-‐´　　`　‐ -　　 ‐ '´

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　　　　すると、驚くほど簡単に全裸にすることができた。
　　　　どうして今までこうすることを難しく考えていたのか、とあっけにとられる程に。

　　　　そしてまた、響はもう既に驚くほど全身が汗ばみ、熱くなっていた。
　　　　首筋から太腿まで、何十往復も執拗に撫でさすった後のように。

.
995 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:58:57 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 / /　　　＼　　　　､　　　　　／
　　　　　　　　　　　　丶　　 | ＼.　　　＼
.　　　　　 j　　　　　　　　 |＼ |　　＼.　　　　,
　　　　 , ∧　　　＼. 八　 |.　,ィ笊ミx.ヽ　　　′
　　　　 / .　　 |　| 　　＼＼|.〃乂rヅっ |　 |　＼
　　　　　　　′　|　ﾄ､,ィ笊ミ､ | /／/／/／|　 |　　　＼　　　　　ずっとね、おかしいの。
　　　　　 |.　　|　l〃乂rヅ　　,　　　　.u　|　八　　　＼　　　　　全然収まらなくて……。
　　　　　 |.　　|　　｀　、/／/　　_　　 .ｲ.| .′　　＼　＼
　　　　　　､　 |　　　　　　　 ´　　／|　|/　＿＿　＼　　＼　　　　体中がうずうずして……。
　　　　　　　　＼|　　　　　＞　　‐‐　　　./ ＞ ´　　　｀　､，　　＼
.　　　　　　　　　 7　八 , --ミ　＿＿　｀／　　　`…‐--r;､　　　　　　　　きもちいいのに、苦しいの……。
　　　　　　　　　/　　／´　　　　　　　 r──-､　　　　　　ﾞﾞヽ.､　　,
　　　　　　　　 .′　{　　　　　　　　　 .| r'´　　　￣　 =-　　　; ` ､　′
　　　　　　　　　 :.　　　　　　,　　　ゝ{/´／　　　　　　　` ｲs｡　` .､
　　　　　　　　 |　　| ﾍ　　　　　 ',　　　　ヽ{__つー‐'　､　　　　　｀ =-＼
　　　　　　　　 |　　|　ﾍ　　　　　ﾞ､､　　　　ノ　　　　　｀　､　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　 |　　|　　ヘ　　　　ヽ≧==≦　　　　　　 ,．'´￣￣￣￣二ﾆヽ
　　　　　　　　 | 　/　　　＼.　　　　ﾞ:､　　　　　　 ,.．'ﾞ　　　　　　　　　＼ヽ/
　　　　　　　　八/　　　　　　　　　　　　ﾞ:､　　　,．'ﾞ　　　　　／｀丶ｰ-- ､ヽｿ
　　　　　　　　　　　　　　　ヘ　　　　ﾞ､．'ﾞ　　　　　 ,　'　':.　　　　　　ヽ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　／　　　　　　／　　　ヾ　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ　　　　　　 ,．'ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　ィ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-ｲ　}

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996 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:59:21 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　∨　　　　 /　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　∨　 ≠ﾒ､ｉ　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ∨ 芋ﾒx､|　 l|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　 ∨ i| 竓ﾐx八 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ::::::::::::::::: ＼{　ヾミx、 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 :::::::::::::::::::::::::::　ヾﾐ!从
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　::::::::::::::::　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 :::::::::　/
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　／ij　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　／　ﾉ{　　　　　　　　　　　　 u l　　　　　　　　　　　　　　　おにいひゃ、んむっ……？！
　　　　　　　　　　／∧　 iJ　　　　　　　　　　　　　 l!
　　　　　　　　　.／　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　 l.l 　　　 l　　　　　　　　　　んっ、ちゅっ……。ちゅ…
　　　　 Yﾞヽｰイ　 l　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　 l l　　　 l
　　　　　　　　　　 |. λ 込、　　　　　 u　　　　　　 Y 　　　 l　　　　　　レ
　　　　　　　　　八ﾉ. }　个ー- ..,,_　　　　　　　　　 l　　|　　|　　　　　／ﾚﾍ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　|　 |　　 i|　　　　 i¨¨　　　　　　ｌ|　 |　 i|　　　　　　　ノゆ /｀i
　　　　　　　　　　　　 |　i|　　 i|　　　　ﾍ　　　　　　/ 　　　　 i|　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　从 |　　 i|.　　　 ___λ　　　 /　　　　　 i|　　　　　　　　　レ
　　　　　　　　　　　　　 :|　＿,i.-‐''"´　　　　　　　　　 i|　　　　　　　／ﾚﾍ　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　丶　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　i|　　　　　　　　　ノゆ /｀i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉつ・・・

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　　　　助けを求めるよう独白をそこまで聞いて、やる夫は思わず彼女の小さな唇を塞ぐ。

　　　　そのままついばむようなキスを繰り返しながら、滑らかな二の腕や脇腹を撫でていく。
　　　　気持ちよさと恥ずかしさで身を震わせる響をベッドに沈め、さらに深くキスをする。

.
997 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 19:59:49 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′/　　 Y
　　　　　　 /　　　 ′　 /　　Ⅴ　　 |　＼　i| /　|　　|　　　　 | /⌒し　｛　　　　　　　　　　　＿＿_
ヽ　　　 ∨. λ　λ　斗==ミ Ⅴ. 　|斗==ミ }　　|　　|　　＜　　　つ　|　　　　　　　　　　 ,'´ 七　｀',
.∧　　　　＼　 |　}　 ∧弋ぅｿ　＼. { 弋ぅｿ从.　 |　 :|　　　　（⌒⌒）　|　　　　　　　　　　 !　(乂）　ｌ
　∧　　　　丶　ﾊ　　∧/／/／ , /／/／/イ{　i|　 :|　　　　 { ＼／乂　 _　,､　_　　　　ｌ　　あ　.ｌ
　　＼　　　　　＼　　.八.u　　 v⌒ヽ　　/ ﾚ'　 /　　{　　　　　￣￣　　 U ﾄｲ U ､　　　 l　　つ　ｌ
　　〃　､　　　　＼　个｡.　　ー ' .イ　　　 ./　　八　　　　　　　　.r ､ | l |│l│l　　　＼　 ♥ /
　 /.′　´.＼　　　　　　　 ._ノ　￣　　{　　　 /　､.　　　,.　　　　　　 {　ﾚ　｀　´　/　　　　￣￣
　　 `ー‐‐＜ヽ　　　　　　　　　 L_　　　_　_ヽ.　　′　　　　　ヽ｀　　／
　八　　　／　∧ , イﾆノ／ﾆ) 　　　　￣　　　｀ヽ　　　 .，　　　 / 　　 ,′
　　｀¨フ／　 |,ｲ/ﾆｨ´／ﾆ／　　　　　　　　　　　　　 ∨　　 ’　　　./　　　./
　　／　'.　　,ｲ/三l／ﾆ／　　　　　　　　 ,　　　 ∨　　　＼ /　　　 /
.／ ,.　/　　/三三三ｲ´　　　　　　　　　　　 /､　　　丶　ﾄ､　/　　　　′
　 /. /.　　/三三三ﾆ/　, - ､　　　　 .::_:.　　 ′ﾄ　　　　＼　 /　　　　,′
. /　′　く三三三三{ _/三/　　　　 ::ゞ'::　ﾉ　′＼　　　 ∨　　　/
.,　 . 　 /三ﾑ三三三三／　　　　　　　　　 /　　　　　　　 !　　　 ,′
　　|　/ |三三三三三シ　　　　　　　　　　 ′　　　＼　　 {　　　　 ∨
　　| .′|ｰ‐--ニｨ‐ '"´　　　　　　　　　 /　　　　　　＼　　　　 /
　　|. 　 |　　j{. |.　　　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　｀　､　 / λ 　|
　从|.　| 　 }.　|　}　　　　　　　　　　　 l　　{ 'ﾆﾆ＼.　　}/. 　　八/.|　 |
　　　　八_ ｡o≦ ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 /イ　 |　 |
　　　　　　　　 ′ 　　　 ,　　　　　　 ∨　　　　　/　　　／　　　 |／
.　　　　　　　 ∨　　　　　　ﾘ　　　　　　　　　∨　　　　　　　 _ ＞　 ´　 ´
　　　　　　　 V　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　 _ ＞　´
.　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　丶＞ ´
　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 ´
　　　　 ──'､　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 ′
　　　　　　　　　　丶　　　　　　　 /　　　　(.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 _ ,ｨ､三＼
　　　　　　　　　　　　　､　　 r,　　 ′　 f彡三ム寸:＼　　　　／
　　　　　　　　　　　　　 ',　　 |! _, ｨ----{| lﾆ三ﾑﾌ⌒´ﾆ＼,　　´
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 '弋三ニニﾏ三人ﾉｰ─‐ ､三ﾑ
　　　　　　　　　　　　　＼′ﾉ　　　寸三三三三三三ﾑ
　　　　＿＿＿＿_　　　　　ノ丶､　＿　, ｀ ‐マ三三三三ﾆ∧
　　　　　　　　　　　｀ｰ‐　 ´　　　　　　　　　　　＼三三三三∧

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　　　　何度も、執拗に、熱狂的に、彼女の柔肌を撫でていく。
　　　　しかし、決して乱暴にはせず、掌全体と指先を器用に駆使し、ゆっくりと丁寧になぞっていく。

　　　　時間を度外視し、焦らず確実に、敏感な部分を何度も何度も刺激していく。
　　　　固くなった乳首と濡れそぼった恥部を同時に刺激し、息を継ぐようにキスをする。
　　　　浅く、深く、短く、長く。

　　　　それらは自然とリズムを刻み、更なる熱を与えていった。

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998 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:00:12 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　／: : ′　　　　　　　 : : ＼: :＼
　　　　　　　　　　／: : : ::　　　　　　　i　＼: : : :ヽ: : :.
　　　　　　　　　　　. : : : : :::　　　　　　　j:　　ヽ: : : :ヽ: :.　 /
　　　　　　　　　　/: :/: : : : {: : ､　　　　_.j_＼j　　　　 : : :.∨ /
　　　　　　　　　 : : : : :　i　{ハ: ＼　　 ⌒｀｀ )ヽ　　　 : : : ∨ /
　　　　　　　　　 j: : :　　 j　{ ﾉ ,　　丶　 (　 ,.｡ozz:r　　:. :. :.∨ /
　　　　　　　　　 } :j　　　 , ｲ　 ^ヽ　　(＼( ^{斥うﾉ　　　:. :. :.∨
　　　　　　　 j .j　 ∧ '　j 　 _,,‐＼( i/i/i/:/:/:/} ノ　.Ⅵ: : ::
　　　　　　　　　, ∧ . :.∧　 ,ｨi{少' i/i/` 　 ' ' ' '　⌒〉　.Ⅶ: : : ∨
　　　　　　　　　/ .∧:. : ∧ ⌒`:/:/:/　　 _　　　　.∧　　Ⅷ: : : :.　　　　　こんなの、だめ…
　　　　　　　　　 / }: : : : : ＼:(^^｀　　　(u: j)　　 ,ｲ ∧　　: : :､: : : .
　　　　　　　　　　　: : :j＼: : : : ＼　　　　 }:j 　／:.:',: :∧　　: : :＼: : : ＼　　　　はじめて…
　　　　　　　　　　　: : : : : :≧=‐: : :≧=- .u イ:: :: :: ∨: :＼_　＼-=ミ: : : ＼　　　　ふぁ…
　　　　　　　　　　. : :/: : : : : : :}＼: : ＼: :)ヽ:: :: :: :: :: ＞…''"＞‐‐r::､ヽ: : : 〕iト
　　　　　　　　　 /: / }: : : :＞…‐ jﾄ､: :.＼　⌒｀　　´　　'"´　　｀; ; ; ∨ ∨: : ＼: : : : 〕iﾄ､
　　　　　　 /: /　j: : :/　。　j)ノ:_:＼: : ＼　　_ .u 　　　　　 ..　 ∨ }＼ : : ＼_:)　 ^ヽ
　　　　　　　　/: /　/: : :′　　ﾉ／　　　｀⌒ ｀ヽ｀ヽ　。　　　　　｀ヽﾉ　∨ :
.　　　　　　　/:. 　 /: : /{　　　{`; ; ;　　　　　　　　＼: :　　　　　　　 ∨,　y /
　　　　　　 /　　 /:. :./:∧ . . .:}｀"´　. :　　　　　　　 ): :..
.　　　　　 /　　 /:. :./ /: ∧ノ乂_:

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　　　　熱に浮かされたように響があえぐ。

　　　　やる夫の頭の中も、もうとっくに排熱が効かなくなっていた。

　　　　無我夢中で響の汗だくの裸体を抱きしめ、まだ小ぶりな唇ごと舌を吸い、粘膜越しの快楽を共有する。
　　　　細かく震える下腹部と素足を無心で撫でながら、自分の口の近くにあるものを手あたり次第に吸い付き、
　　　味わっていく。

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999 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:01:06 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐…･･･…‐-
　　　　　　　　　　　　,.｡*''´　-‐…･･･…‐-　　　　 ≧=‐- 　　ｧ′
　　　　　　　　　　.ィi{-‐…･…‐-　　　　　　　　　　　　　｀"' * .,
　　　　　　　　／!　　　　　ヽ　　　＼　　　　　＼　　　　 . : ｀"＜
　　　　　　　 ,ｲ : |　　　　　　　　　＼　　　　　＼　＼　　　ヽ : : : :＼
　　　　　 /: : : :　　　　　　　∨ /　　　　､　　　　　＼　＼ヽ､　＼: : : :＞
　. 　　　 /.: : : :　　　　　, 　　 ∨ /　　　Ⅵト､　　　　 /ぅ==ﾐつヽ＼ｒ-､　ｒ- ー､
　　　　　 /: : : : : :.　　　　, 　　 ∨ /　　 Ⅵ　＼　　　 ∨ /｀^ヽ/:/: ∨ヽ　｀ヽ-.､　ヽ _　　　　　　すき…、しゅき……、
　　　　　,: : : : : : : :,　　　　 / , 　 ∨　　　 Ⅵ _,.　>､.　　∨:/:/:/:/ :　　＼ヽ　ヽヽ　ヽ｀ヽ､　　　　ちゅ、ちゅぱ…
　　　　　:: : : : : : : :/　　　 ∨ /　　　　/､　 Ⅵｨi雫ミぅ　 /i/:/:/: :　__　　ヽ',　　`''　　　｀ﾞ　｀ー､
　　　　 j: : : : : : : : :∧　　　　∨ /　　∨ /ヽ,ｨi{.....／:/:/∨:/:/:　　/⌒ヽ　　 i }　　　　　　　　　 ',
　　　　 { : : : : : : : / ∧　　　　∨ /　　∨ ,ｲj:_う゛ :/:/:/:/:/:/:　　 {:.:. ,- 、　　｜　　　　　　　　　 ',
　　　　 { : : : : : : : : / ∧　　　　∨　　　て_ﾉ⌒｀:/:/:/:/:/:　　　　ゝ ',　 ',_　　ｌ　　　　　　　　　　 ',
　　　　 { : : : : : : : : : / ∧　　　　　　　　　∨ /:' :' :' :' :' :　　　　　 {　　 ` -'　　　　　　　 ,.-‐――┴- ､
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　　　　零れる涙を拭いつつ、果実のような艶やかな頬を撫でていると、
　　　響はそうすることが当たり前であるかのように、やる夫の真似をするかのように指に吸い付いてきた。

　　　　やる夫は応じるように口を開けて響の口を覆い、互いの顔も指も唾液塗れにした。
　　　　そうして、淫らな口づけが延々と繰り返された。

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5 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:02:22 ID:PCPzoMC.00: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,;;,
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　　iニ二二二二二二二二二二二二二二ｉ.　　　｜
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　　　　　　　 !　　 |　　 .!　　　 /　/　　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼つ＼／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼／

　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾁｭｯ､ﾁｭﾊﾟ…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷｼ…､ｷﾞｼｯ

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　　　　風音一つない静かな夜、二人が微かに立てる耽美な音色とベッドの軋みが暗い部屋に響く。

　　　　そこが二人だけの小さな聖域であることを一度も疑うことなく、やる夫はひたすらに快楽を与え続け、
　　　響はひたすらに快楽を甘受し続けた。

.
6 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:02:47 ID:PCPzoMC.00: ////////////＞///////ノ
////////////////⌒＼　　　　　　　　　 /　｀ﾞ '　＜_-: .. _
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/////////l/＼////////////l 　　く _ﾞｰ-l　　　 l::　　　＿＿二ニl= ､_ ./　 >( .j
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／　　 {////////////　　　　　　 :::::...＼　〉　　　　...::::　　　　:.:::::::.　　　} ! 　　＼　　　　:::::::::.　 /　　r.､　}　　　｛
　　　 _,}///////////‐=　二ミﾆ=-　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　,ｲ ,! l＼　　＞、　　　　　　　　ヽ｀´｢Ｖ ) ｛
,,＜´//}////////// //////ヽ三三三二ニ=l　　　　　　 l　　 ',　｀ﾞｧ　 l l　.)　　　＼　　　　ヽ　　　_}　.)／／
/////ﾉ////////,〈////////∧　　二≧ﾆ／　　　　　　　　,'　　　', 　/　　 l　l/　　　　ヽ:::　　　ヽ　(　　＿{
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　　　　　　　　　　　　　`ﾞ'＜///////　　　∧＼__ノ.ノ　　　　　　　　　　　:::::::::::〉、　　　　　　　＼　 }　｛　{
　　　　　　　　　　　　｀ﾞ'＜_// ､__ ､　∧i{__/´ ι　　　　　　　　　　...::::::/　个　,　　　　　　　　　 /　ﾂ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀゛゛ヽ_>､＼__二⊃　　　　　　　　　　　　 / 　 _ﾉ　.＞　　　　　　　 /　つ /⌒'_
　　　　　　　　　　　　　　 __,,,　　　 -‐''^'。_"ι　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 ' ,　　　　 / ｛⌒'{　　｝ヽ
.　　　　　＿,, 　―''"´　　　　　　　　　lj　~＼　　u.　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 /.　＼　　／　}
　　　　 ''"´　　　　　　　　　　＝二::::::::　　　　　＞　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 )／　 |

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　　　　そのような愛撫の果てで、響は絶頂に達した。

　　　　その様子から、彼女の人生で最も激しく乱れ、最も強く快感を得た瞬間だっただろう。

　　　　そして、やる夫にとっては――

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7 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:03:08 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__._ _
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くノ　　　　　＼ ,,_人､ノヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　)ヽ　　　　（　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くノ

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8 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:03:29 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／||
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　　　　　　　　／─　　─　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 X　　／　　　 ||
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　　　　　　　＼　　｀ ⌒´　　　　_／　　　　……あれ？　　　　　　　　　　　　　　　 x　　　　　　　+
　　　　　　　　/ l　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 +　　　　　　　　　　　ﾁｭﾝﾁｭﾝ
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　　　　　　 / / l　　　　　　　 }　l
　　　　／ユ¨‐‐- ､_　　　　　l　!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x
　　_ ／　　　｀ヽ__　 `-　　　{し|
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　　　　γ´￣￣￣￣￣￣￣￣.∧
　　　　 l　　 ……やばっ…　（__;）
　　　　ヽ、＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ

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9 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:03:50 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 | l| |　　　　　　　　 :|　　　　　　　　 :||:::|　　　 :|　　　　　　　　　　 :|　　　　　　　:|| 　 ||||
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ﾆ二＿ー=ミ　　 |　　　　　　　|_| | | l| |l_| |　　　　　 |　　　　　　　　 :||:::|　　| |　l　　i　 |　＼-_-_-_-_-_-_-_-_ゝ-_-_-_-_-_-_-_-_
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10 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:04:07 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　＿_..｡s升　　｀　　　 ,へ
　　　　　　　　　 ´ 　　　　　　　　　　〉ノ_ノ
　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　☆ ／　　＼
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　.　　〃.　　　 /`ー―‐‐-＜.´　　　　　　　　 f ､＿＿＿＿＿
　　　夊＿_｡o/　　　　_　¨　ﾄ､　 |＼.＼. 　ﾄ､.j　　　　　　｀¨¨¨.ヽ
.　　　｀¨¨¨ /.　　_ - ¨　　八从　|　＼＼｝. i|　　　　　　　　　.} 〉
　　　　　　　｀¨¨7,ｲ　ト x==ミ | /. x==ミ|jﾄ､八　　　　　　　　′
.　　　　　　　　 .′|　从ヒう　　　ヒう.|}　| ﾄ､|
　　　　　　　　 {|　八　八　　　　'　　　　 j　i| |. |
　　　　　　　　从　|　ゝ.个。　　　　　 .イi|　i| |　　　　　あ……。
　　　　　　　　　　 |　| 从　　〕 --〔_　　.′八
　　　　　　　　　　　λ ﾄ､ｌ／（＿___７｀-,　/. 　{
　　　　　　　　　　′｣. |ﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆ./ﾆﾆ|　ト､_
　　　　　　　　　/.　|从|､ﾆﾆﾆ∧ /二ﾆ｣　| ,.ｲ从　　　　　　　　ｎ　_,n__00　　　　 __ｎ＿　　ｎｎ
　　　　　　　　／7. | 　ﾄ､≧o｡ﾆY_..｡s升从.　|.　　､　　　　　　　 l |└i七　＿_　　７/,ニ,　ｌ｣ l l
.　　　　　　／　/　 |　 |　　　｀¨¨ヽ　　　| |　| 　,.へ　　　　　　　ＬK⊆T′　つ)　〈/r三ｭ　 rリ
　　　　　　　}. /. |　 |.　　　　　o/　　　|}j. j{.　i | 　＼
　　　/ /　　　　λ ｌ　ﾉ　　　　　/.　　　}　ハ　i |　　　＼
　　 |. l　　　|　八|　｢ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ Tｲ Y　 i|. 　　　　＼
　　八{　　　| 　　}_.ﾉ￣￣￣￣￣￣￣{　 |.　 i|.　　　　　j}
.　　　　　　　||　　７　　　　　　 i| 　　　　＼}.j{ 八
.　　　　　　　|j　 /.　　　　　　　i|.　　　　　　〉|′
　　　　　　　　　八　　　　　　／､　　　　_ く
　　　　　　　　　　　〉､＿＿_／ﾆﾆ＼_.｡s升ﾆ＼
.　　　　　　　　　　/ﾆﾆ /ﾆﾆ７ﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆ. ∧ﾆﾆ.＼
　　　　　　　　　〈ﾆﾆ /ﾆﾆ /二二ニ|ﾆﾆﾆ ∧ﾆﾆ /
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　　　　　　　　　　　｀¨｢二ﾄ､二二二..｡s升｣.¨´
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　　　　　　　　　　　　　 .:.:.:.:.. .. .|　|.:.:.:.:.:.:.: ;
　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:..... |　|.:.:.:.:.:..::.;
.　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.... |　|.:.:.:.:.:.:.:;

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11 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:04:26 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　 u |　　　　えっと……、おはよう。響ちゃん。
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　´　　　｀―≦⌒≧o｡
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　′　　　　　　　　　　　　　　　 /7
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ト､〉　☆./ ﾊ＿__ノ
　　　　　　　　l　＿＿_　　　　　　　＿_ノﾆﾆﾆﾆ/｀¨¨¨¨´
　　　　　　　八/⌒≧o｡¨¨¨¨¨_ -¨／´.　 i|　 i|　八
　　　　　　　　　　/　　　　　｀¨¨´　／/ ﾊ　　i|　 i|.　 |ﾄ､
　　　　　　　 /　　　　　　　　／　/j/　＼｣　 ′　ﾄ､’｡
　　　　　　　　 / ､　　　　　　／　　 {　ィ斧ミ､　/ /　八’｡’｡
　　　　 / ´） | |i　〉＿＿　イrツ＼､|　 Vrツ／ /7.ハ　 ’｡’｡
　　　　 / 　｀¨¨¨ｌ//　 /　|　l　　 '　　 ///７　／　 /|　　　　｀¨¨¨
　　　Y⌒≧｡　　ｲ　ﾊ___|_込､　　､　　　/. / i|　 j{ Ⅴ
.　　　|ﾆﾆﾆﾆ｀Y´.|　　/ ＼ﾆﾆ≧o｡._　 ≦　/__八_7　 ⅤⅣ　　　　　　……おはよ。
　　 /¨¨¨¨¨¨＼八　|j.　　　Ⅳﾆﾆ∧　　′ｌト､__　〕ﾄ､　､Ⅴ
　　　ﾄ､　　　　　|. ／｡’｡　　|.Ⅴﾆﾆ=-- |　i|ﾆﾆト､ﾉ＼
　　　 l　　　　　|´　　’｡’｡ .| 八ﾆﾆﾆﾆ八. Ⅴﾆ７　}　　　＼
　　　八　　　　八　　　’｡’ﾉ.　 ≧o｡ﾆﾆ∧ Ⅴ. j{　ｌ　　　　＼
.　　　　 ∧　　　　〉　　　.ｲ　　　　　｀¨¨¨ﾄ､_＼Ⅴ　　　　 j}
　　　　　 ∧.　　　八　／　ﾄミ o｡_　　　 O|　　　ﾉ
.　　　　〉∧.　　　／　 , } ＼ﾆﾆﾆ　==-- 7_ 　Ⅴ
　　　　 /´ .∧___／　　　 λ　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆT 　　 }
.　　　 /.　 / |　　　　　 / ¨　　　　　　　￣　　　 |
　　　′ 　　|　　　　 ,’　　　　　　　　　〈　　 |
　　　ｌ　 .′.八　　　　 ,.’　　　　　　　　　　 OⅤ 八
　　　|　 l　　从　　　/　　　　　　　　　　　　　Ⅴ　｀　､
.　　八　{　　　＼. 　〉―‐‐=-　 _　　　　　　 OⅤ　　　八
.　　　＼　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆ.′ﾆﾆﾆ=-　_　　　　}＼__く
　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆ j{ﾆﾆﾆ=-=ﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡
　　　　　　　　　.′ﾆﾆﾆ. 八ﾆﾆﾆﾆj{ﾆﾆﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ≧｡
　　　　　　　｡o≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆ从ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ≧o｡ __,ﾍ´:::::::::〉
.　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆ ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/_/　Ⅴ::::/
　　　　　∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ∧.ﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ　′.---Ⅴ:7
.　　　　　 ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｡o≦⌒ ｀¨-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=_／／.:.:.:.:.:.:.:.Ⅴ
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12 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:04:52 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
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　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　≧o｡
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　_　≦_　…〉
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　_　≦　イ.　　　＼
　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　｡o≦イ.　　　　＼.　　＼
　　　　　　　　　　｣ニニニニニイへ　　 i|　　　　　＼.　　　､
　　　　　　　　　 /. 　　　　　／　ﾄ､　　j{.　　 i.| 　从＼　　゜ .．
　　　　　　　　　　 /　　　　　／.j| 　|jｨf芹ミ　　 j{　　 i|　　　､　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　／ﾄ､j{ 　/ 乂り; 　 i| ﾊ.　 i| 八　　゜．　＼
　　　　　　　　　 /. 　　　／＼{　j{／ /:/:/:/ 　 fl |ﾉ.　 i|　　＼　　　＼　　＼
　　　　　　　　　 __/__ 　　／从. ∧ 　 '　　　　ｲ. 　从|　　 i|＼　　＼　　　＼.　　Ⅵ　　　　　い、急がないと遅刻しちゃうよっ。
　　　　　　　 f´r7⌒　／＿_/｀7从　　､　　　′._ノ　j{　　八.　＼　　｀¨¨¨.¨¨＼.　Ⅴ
　　　　　　 |　l--イ|　 |　/　/ 　≧s｡ __ イ／￣＼.　 /.　　　　＼　　　 ≧ ｡ Ⅳ Ⅴ
　　　　　　 |　二｝｝ﾉ.ｲ　/|　 _,ｨ==.イイ　　　　　Ⅳ　　　　　从｀　　　｡　　＼　|
　　　　　　　rﾑ　､_ﾉ　|〈　／八｢ﾆﾆ / /／　　　　 Ⅳ　　　　　Ⅳ　　　　　　　　 |
　　　　　　　 |ﾆ.＼　　ﾉ､〕ﾄ､__／|ﾆﾆ/　j＾　　　　　　　　Ⅳ　　　　Ⅳ　　　　　　　　 |
　　　　／|ﾆﾆﾆ≧-ﾆ〉＼_/ 八ﾆj.　 |　　从.　　　　　Ⅳ　　　　　j{
　　　　／　. ﾄ､ﾆﾆﾆﾆﾆj{＼/.　　　}|　从　　　∧　　　　　Ⅳ.　　　　j{
　　　 ′／/　＼ニニン／　　　/　　　　　 ∧　　　　　Ⅳ.　　　/.
　　 /／7　八　　　　　　〉　　 o /　　　　　　　ﾄⅥ.　　　　Ⅳ　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　下着の処理で　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　時間が…　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／　　　　う、うん……。
　　　　　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼　　　　急いで朝食済ませるよ。

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13 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:05:12 ID:PCPzoMC.00: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　　　　 ― 　　‐
／　　　　　（ ●）　　）
|　　　　　 u ::::　（__ﾉ､_）　　　うーん…
＼　　　　　　　　｀_⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾄﾄｯ＞
／　　　　　　　　　　　＼

　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　　　　ﾟ

　　　　　　　　　／j￣ヽ _, - ､
　　　　　　　　 /　/⌒ヽ＿,;─'
　　　　　　（U（＿_　　 lj　　　　　『夢ではない。ペロペーロ。』
　　　　　　ヽ＿U｀ヽ
　　　　　　　　　｀

゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o ゜　　　　○　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　o　　　　　　o　　　゜　　　　。
　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　　゜　　　　　　　　　　　　　o

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14 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:05:38 ID:PCPzoMC.00: 　　 /　　　 /'　/　　　　　/　,:'/,:
　,:'　/　　　,:　'　/　'　/　/　,:'/,　　 /　/　,:'/,:
'　 ,:　　　/'　　／￣￣∪＼　　　　　 /'　/
'　/　,'/,:　　／（●）　（●）.＼　　'　/　'　/
/,:　　　　／　（__人__）　　　　＼　　,:'/,:　　　/'
/　,:'/,　　|　　｀ ⌒´　　 ∪　　 | '　/　/　,:'/,:
　/　　　　＼　　　　｀　　　 ,／'　/
/　　/'　　／　　∪　　　　　　　＼'/　　/'
/　,:'/,:　｜Ｙ　　　 ∪　　 |　｜/　,:'/,:
　　　　　｜｜∪　　　　　　　| 　｜

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

　　　　うわ、びっくりした。……夢じゃないっていうのは？　まさか…

　　　　『そう。昨夜のあの営みは夢ではない。響が達した直後、ヌシは気を失ったのだ。』

.
15 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:06:05 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　o 　　　　　　　○　　　　。　　　.　　　　゜　　　　　　ﾟ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ､
　　　　　　　　　　　-─-ミ　　　　　}ハ
　　　　　　　　／ ,.:　　　｀ｰ　 _ノ　ﾑ
　　　　　　　.:::　　　 _　　　　　　　　.::j
　　　　　　　i　　　 .:://≧ ､:::..　　::...::ノ
　　　　　　　|:　　　:i:i:i:ﾏ　　￣￣ ´
　　　　　　　l!::.　　::::i:i:{
　　　　　　　 :::::.　､:::乂三≧
　　　　　　　　ﾏ:::..　　　｀ｰ=　　｀丶､
　　　　　　　　丶::::...... _　　　　　　_　＼
　　　　　　　　　　　｀＼:::. ‐-　　　　｀ヾ入
　　　　　　　　　　　　＼::::.　　ヽ　:.　 Yﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::..　 :::ヽ　 l　:!
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　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　o　゜　　　　　　.　　　○　　　　゜　　　　　　　　　　゜　　　　　　　　　　　　　o

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

　　　　『それに気づいたヌシの妹は自分で部屋に戻っていった。「お兄ちゃん、大好き」と言って接吻をして。ペロッ。』

　　　　『その時ヌシは目を閉じていたから、詳しい様子は分からない。程なく、ワタシも眠りについた。』

　　　　そ、そう……。

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16 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:06:50 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　 |　　　　＼　　 ,＿　　 |
　　　　　 /　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
　　　　　 (　＼　／＿ノ　|　 |　　　　ギュインギュイーンってなにさ？
　　　　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　　　　＼／＿＿＿／

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　　　　気を失ったっていうのは……。

　　　　『ヌシの精神的な負荷が限界を超えたためだろう。ヌシたちが行為にふけっている間、ワタシは密かに聞き耳を
　　　　立てていた。幸運にも、他の家族が起きた気配はなかったが……、ヌシの極度のギュインギュイーンと
　　　　ワタシの強い警戒心が重なり、ブレーカーが落ちるように気絶してしまったと考えられる。』

　　　　……そっか。ごめん、気を遣わせて。

　　　　『謝る必要はない。ヌシが気絶したのは、ワタシという脳機能を圧迫する異物のせいだ。ワタシがいなければ、
　　　　ヌシは据え膳を前にして醜態を晒すことはなかっただろう。』

.
17 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:07:25 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　 u.＼
　　　　　／ー‐-:::::::::::-‐' ＼
　　　／　 t　 j:::::::ｨ　ｯ　＼
.　　　 |. u 　｀¨､__,､__,¨´　　　 |
.　　　　＼　　　｀こ´　　　／　　据え膳……、醜態……。
　　　／　　　　　　　　u　.＼　　　中々言うなあ…

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　　　　……その場合は、ほぼ間違いなく一線を超えていたから、寧ろ気絶してよかったよ。うん。

　　　　『そういう考え方もできる。ワタシとしては、最終的にペロペロが果たされたらよい。ペーロ。』

　　　　そもそも、君がいなかったら、響ちゃんとこういう関係に進展してなかったし。

　　　　『そうかもしれない。ワタシとしては、時間の問題だったと思うが。ペロー。』

.
18 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:08:14 ID:PCPzoMC.00: 　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　○　　　　　ﾟ　　。　　゜　　　　　o　　　　　　　　　　　　　　o　　　　　　　o
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　　　　　　　八:.:.:.:.:.:.U:.ヽ
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　　　　『ただ懸念は、今後も似たような状況ではヌシは同じように気絶してしまうだろうということだ。
　　　　やはり、妹とのペロペロが完全に満たされるにはラブホテルなる施設の利用が必須だろう。
　　　　安全かつ安心できる、邪魔の入らない密閉空間を要求する。』

　　　　善処します。

　　　　『あと欲を言えば、昨夜はヌシとしては十分にギュインギュイーンだったが、ペロペロは不足していた。
　　　　次の機会では、より多くのペロペロを求める。』

　　　　……善処します。

　　　　『それを願う。』

.
19 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:08:33 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　＞　´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｏﾆ∧　　　ﾋｮｺｯ
　　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾐｴｼﾆ}
　　　　　　　　　　ｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ人
　　　　　　　　　　{≧===ヘﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　_／　　 /　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ八__
　　　　　　／　　　／{　　─ｘ' ∨≧=────=≦──＞
　　　　／⌒´￣´　　|　　　/　　∨./　厂｀刈　ﾄ､───一
.　　　　｀￣￣￣厂￣|　芹云　　}/　芹云|ｉ　.}　{　＼
　　　　　　　ｉ　 /|　　ゞツ　 ./イ　ゞツ.|| / .∧　　＼　　　　　　　 }
　　　　　　　 l　/　|　　 |""　　　　　""/}/　　.∧　　　＼　　　　　　/|
.　　　　　　　　　|/ 　 |　　ト　　　´　　ノイ　　/　∧＼＿　≧=-=≦彡ｲ　　　　お兄ちゃん、どうしたの？
　　　　　　　 /　　/| ﾄ　 | } ＞ー=≦彡＞──┬ﾍ　｀￣￣￣￣´
　　　　　　　　/　　/ .j│ ｲﾌ　　／／/_く//{　､_,ノ　丶　　　　　　　　　　　　　　ほんとに遅刻しちゃうよ？
　　　　　 /　　/ ィ{ .|　}′　//　 /　｀⌒ーべ彡　　/＼
　　　　　　 / /　　/_{i　|　| '⌒７∨/　　　　　　　{＼／　 ∧
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　　　　／ /{ｉ　､∧ﾍ}厶/　／ |ｲ {　　　　　　　 ∨　　　∧
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≦三彡´　ｲ＿＿_/{. /{ |　j　|八ﾄ､＼　　　/　　＼　人　　　　 }≧=───ァ
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　　　　　　　　　　　　　　　　｀⌒´　　　　　　　　／　　　　あ、うん。今すぐ…
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20 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:08:52 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　∨　　　　 /　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　∨　 ≠ﾒ､ｉ　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ∨ 芋ﾒx､|　 l|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　 ∨ i| 竓ﾐx八 |
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　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　 !.　/｀し　ｌ
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　　　　 Yﾞヽｰイ　 l　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　 l l　　　 l　　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　 |. λ 込、　　　　　　　　　　　 Y 　　　 l
　　　　　　　　　八ﾉ. }　个ー- ..,,_　　　　　　　　　 l　　|　　|
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21 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:09:14 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　 /三三三三≧s。` .､` ＜三三三三三三三‘,
　　　　.。ｓ´三三三三三三:≧s。｀ .､` ＜三三}「:!.「!.!「=!
　　／三三三三三三三三三三三≧s。＝＝」!」」.{」{＞' -=ァ´
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　　｀¨´ ’　／ .／j!` ＜三＞ ´ 　.j!　　　　　:!　､　　‘,
　　　　 _!_,* イ　 .’　　　 /　　　 j! 　　　　}　|､ ‘,　ヽﾊ
ニ＝-=イ　　:!　　{　　　;'　　_ ,/_ﾊ　　}　　　; ∧　‘,　 }　!
　　　　 |　　　 _{　　　!　／/ '　‘,　}　　,/ｧ'-‘,　j!　,'　|
　　　　 |　　　 / j! /　　|／f笊芹㍉∨　 /j/_　　}/　/　 '
　　　　　l　　　 !/ｲ´ヽ　 {　 ∨:::ﾉ　 /　／笊f芋 /　/　 /
　　　　　}　　 /'ヽ!　　＼‘,　　¨　　/ ´　　∨ﾉ / ｨ .r＜
　　　　 /‘,　　　:! 　　! ｀ヽ ////　　　 '　　イｲ /´
　　　 ,:'／‘,　　　ﾊ　斧s。　　　　　　　　　/　ﾊ　　　　　　夢じゃないよ。
　　 '´　　‘,　　 .∧　 { !　｀　　　｀　´　イ　 {
　　　　　 /‘,　　　∧　{,ｊ　　　≧s。_ イ´　 ! 　 {
　　　　／　＼＿,∧.{　　　　ﾊ､　:!　　i|　　{
　　　／ _ 。ｓ≦三,'　 ‘{‘, 　　 {ヽ＼i{　　|{　　{
　　／　/ﾍ＼＼＼_j!　　|_∧- ､.x=､‘,　ヽ＜!‘,　 {
≦´ 　 /　ヽ.＼＼.j!　　i三∧三ﾆ三‘,　＼≧ ､ {

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　　　　　　 |　　　（__人__） /// |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／　　　……うん。
　　　　　　　　／　　　　ー‐　　　　＼　　　　分かってる。

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22 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:09:51 ID:PCPzoMC.00: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |　　　…………。
　　　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　でも、しばらく夜に来るのは禁止ね。
r､　　　　r､／　　　　　　　　　　ヘ
ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　　　　　ヽ
　＼>ヽ/ |｀｝　　　　　　　　　　　|　|
　　ﾍ　lノ `'ｿ　　　　　　　　　　　|　|
　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　＼. ｨ　　　　　　　　　　　|　 |
　　　　 |　　　　　　　　　　　 | 　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿_
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　　　　　　　ヽ.,ｰ-<`　　ヽ　 .〉ヽ、　　　《
　　　　　　＿,.＞'―-‐ ''´　　　 ',ノ　　　 ≫
　　　　　　　￣ /　ﾚﾍﾉV Vﾘ l　|　!　　ｶﾞｰﾝ！
　　　　　　　　　i　 :!●　　● j　l .|
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　　　　　.　　　　,'　ﾍｰｩ　ｔ〈　l/　|ﾉ
　　　　　　　　 .|/　/´ Ｖ_,ィﾘ〈. 　｢| ｢|
　　　　　.　　　　 /　`央ー'j　　＼_|:| |:|
　　　　　　　　 ,/ー､{,_ﾉ　/ー､! 　＼::::]

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　　　　――かくして、血の繋がらない兄と妹は今日もエロく、仲睦まじく過ごすのだった。

　　　　ペロペーロ、ペロペーロ。

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23 ： ◆yqZVCUfKKE ： 2019/11/13(水) 20:12:42 ID:PCPzoMC.00: 今日の投下は以上になります。

23はリクエストの『公衆の面前で跪いて響の手の甲にキス（唇と手の間の見えない部分ではねっぷりねっとり)』のアレンジ、
24は『響の初めての絶頂』のアレンジになります。
25 ：令和もどこかの名無しさん： 2019/11/13(水) 20:54:39 ID:35hajxjk00: 乙でした！

出だしで、今回で最終回かと思った
28 ：令和もどこかの名無しさん： 2019/11/13(水) 22:37:01 ID:H5JLToAYSr: 乙でした！
29 ：令和もどこかの名無しさん： 2019/11/13(水) 23:09:52 ID:IVNf8W4Y00: 乙ついに響ちゃんもギュインギュイーン
30 ：令和もどこかの名無しさん： 2019/11/13(水) 23:37:51 ID:VzN9a1Mc00: 乙
今回もギュインギュイーンでしたなぁ
31 ：令和もどこかの名無しさん： 2019/11/14(木) 06:12:54 ID:b2zEufvs00: 乙でした。
ペロペロ欲がついに独立した！

学園公認種付け合宿

330円

男性向18禁同人誌<<艦隊これくしょん>> 布団の中で響を犯した / つっくもまっとろん!

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