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＜＜第一章(8)　｜　まとめ　｜　第一章(10)＞＞

285 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:52:13 ID:wcfa3K5I: サムエルと事実上決別したサウルはその後―――――

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286 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:52:34 ID:wcfa3K5I: ―――病んだ。

　　　　　　　/:. :. :. ,ｨ:. :. :. :./:. :. :. /j:／＼f:. /　|:. :. :. :. :. :. /　 | :. :. :./ :. :. :. :. :. V :. :.
.　　　　　　/:. :. ／/:. :. :. :./:...:...ｨ´へ　　　N　　|:. :. :. :. :. :/ 　 .| :. :. / :. :. :. :. :.}:. .{ :. :.
　　　　　　i:.:／　 ,':. :. :. :. i:. ｨ" j ミﾐ≧､　 !| ＼ !:. :. :. :. / 　　.L:. △二⊥ :. :. }:. :.l :.:.　　　あ”――――――！！！
　　　　　　|/　　 i:. :. :. :./|/ﾘ:. l 　ﾞﾐ≧､｀　　 |:. :. :.:./-一￣|:.:/　'; :. :. :. :. :.ﾘ. :. l :..
　　　　　　　　　　|:. :. : /　/:.:.:j‐ァ≡≠≧ﾐr　　 ;:. :../　　＿, -t≠ﾆ i:. :. :. :. :.∧:. :.| :.　　　頭が痛いぃぃ―――――！！
　　　　　　　　　　|:. : /　 /:. :/　'¨￣￣　　｀　　 }: / ,ｫ≦三三三ミ'、〉:. :. :. :/:. V:. ! :.
　　　　　　　　 ';./　 ,ｲ:. :/　　　　　　　　　　 '´　｀ヾﾐ>､　　　　/j:. :. :.:./:. :. :',:.:} :.　　　欝だ死ぬ――！
　　　　　　　　 '　　,:. :..人　　　　　_＿, イゝ、　　　｀ﾐ≧､　/:. } :. : /:. :. :. :.',} ./
　　　　　　　　　　　　 j:. :. :. :. >､　　 /　　＿＿＼　　　　　・ヾr/:. :. }:. /ん:. :. :. :ﾙ　　　　世界など滅んでしまえ――――
　　　　　　　　　　 {:. :. :. :. /:. ＞､/'´￣　　　￣〉　　　　　　/:. :. :. ﾚ:ム ):. :.//
　　　　　　　　　　　 |:. :. :. ;ｲ:. :. {:.i´＞-､　　　　 /　　　＿/:. :. :. :.／イ:. :.∥
　　　　　　　　　　　　 |:. :. :/ |:. :. :.N,-一'::::/ﾃ＞-'ーァニて/:. :. :. :.／￣:. :. :./
　　　　　　　　　 l:. :. {　〉7´/ {::::::::::::/＿　　　　'y　／:. :. :. ／:./:. :. :. :./
287 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:53:06 ID:wcfa3K5I: 即位から一年足らずで激戦、激務が続き、サムエルとの宗教的な衝突での疲労で精神的に病んだのである。

　　　　　　　　　　　　　| |　 |　　
　　　　　　　　　　　　　| |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　うぎゃーぎゃーしーぬー＞
　　　　i､　　　　　_,　-!--'-　、　　　　　　,'i
　　　＿!＼　 _, 　'　　　　　　　　丶　　　／/
　　　＼　　` ー---=ニニニニニﾆ=-`ー'　　＞
　　ｰ'=----- ､------t'^tｰ-----,-t----~=-　　　　だ、大丈夫………？
　　　　　　i　|　|ヽ､_,,／/i　i ＼,　ノ |　|　|
　　　　　 |　|　|　　　　　|　|. 　 ¨ 　 |　|　|　　　　　　　ちょっと仕事のしすぎて疲れてるんじゃ……
　　　　　 |　|　ﾄ､.　　　! ｜　　　 r:|　|　|
　　　､　　.|　|　|:::i 　　ん､_,,ふ　 .i:::|　|　|　　 ,
　.　　　` ー====＝ニﾆへ,_ へﾆニ======-ー'
　　　　　　|　|　|::::!　＜ -ｰ-ｰ-＞ .|:::|　|　|
　　　　　　|　|　|　u　　 `>-=-く　　　.|__|　|
　　　　　　レ'＞､___　　　 ,,,,　　.,__ノヽヽ､|
　　　　　　`-ミニﾘ|　＼＿i;;;i　／/ ヽへ <
　　　　　　　／::/:{ヽヽ　 V　　 /　/::::ﾉ:::::＼
288 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:53:40 ID:wcfa3K5I: 　　　　　　　　　　_＿__　 _,.-=＝－- ､
　　　　　...-‐＝三ﾆ≧弐ﾆミ´三ﾆ=-､
　　　／:,::::‐:'´／::::::,ｲ::::::∧:｀:､｀:､=:ﾐ､｀::.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　破滅だぁぁー、マラソンマンが見えるぅぅぅ＞
　 .::'::／::,:イ,ｲ:/::::::/ｉ|::::::':::: ヽ:::ヽ:::ヽ:::ヽ::::＼
. /:::/::::::'::::///:ｉ:ｉ:::': !|ｉ:::ｉ:::ｉ:ｉ::ｉ::＼:｀::､::＼:＼::::::､
/:::/::::/::::/,ｲ':::ｉ:l:::::::/!|:::|::ｌｌ::|:::､:::＼::＼:::ヽ::ヽ: 丶　　　　ここのところ、激務が続いていたからね。
:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ　　　かといって、王でないと国はまとまらない。
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|　　　休んでもらうわけにもいかないし――
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　　(うるせぇ……)
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　U　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ
289 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:54:09 ID:wcfa3K5I: 　　　　　　　　　､　　,,　　　　________......________　　　　　　　　　　　　,,.
　　　 _,,,i---ｰｰ-'､i,,_'i,,,,rr''''´　　　　　　　　　｀｀ｰ､___　　　　　 ,,,''''´
　,,,rr''´　　　　　　,,,r'''!　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ､､　／'　　　　_____....--
　ﾞ,,!　　　　　　　,'''´　 ,,.　　　,,/　　　,ノ、　 .i,　　　　　　＼i--─ノ-'-､__
　/---.　　　 ,,/′ ／´　 ,,__i_ﾞ　 ,,／　｀'、　'、　 -　　　　　''r'''´　　　　｀｀ﾞ､､
　　ノ′　,,ri''　　丿ﾞ,,,-''''´/ ｀,,l''ﾞ､..　　　 ',,　_ir,__　ﾞ!　　i、　 'ﾞl　　　　　　　____l__　　心を病んだときは音楽が一番いいってきいたぞー？
　　 i 　r''´丿　 ,,i''ﾞ ,,'''｀　/ﾞ ,,,''　　　　　　　l、 | ￣!｀ir､　、　｀i,_　　　　　　'''、
　　／　　 ! ,,,r-i',,''′　丿丿　　　　　　　　ﾞ、| ｀、 /',＼､!　　 .!｀ﾞ､､　　　__ ﾞ'i
　　　　　　lノ',r-i'| ,,,,r-─ｰ--､､　　　　　　　ヽ'　｀丿 i　　′　 |　　＼､　 |｀｀ﾞ-
　　　　　　| ﾉγﾞ!　　　　　　　　｀ﾞ　　　　r''''￣｀'ｰ-.|_　、､!_　 |　　　　＼|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾃﾞｽﾄﾛｫｫｫｵｵｲｨｨｰ＞
　　　　　　|　｀ﾉ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ i丿　｀ﾞ',,
　　　　　　＼、!ﾞ　　　　　 ,r-.._____　　　　　　　　　　　　　ﾉ γ''.. i
　　　　　　 ____|　　　　　/'ﾞ　　　　｀￣ﾞ丶─ｰi、　　　　　　丿　､!
　　　　,r''''｀　 .l、　　　　i　　　　　　　　　　　､!　　　　　　,, lノ' 丿
　　 /'._、　　　ヽ,　　　 ′　　　　　　　　　　　 !　　　　　/!　,,／ﾞ
　　　丿　　　 ,／､､　　 !　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　ノ'￣´｀＼
　　　 ´''丶　,,'''´　｀ヽ､　'､,　　　　　　　　　　/　　 _／,,　　　　｀＼
　　　　　 l,,'''´　　　　　｀｀丶__.､____　　____,／´___rr''´　ﾞ''、　　　　　_ヽ
　　　　　 ′　　　　　　　　　 ´l｀'ーｰ─ｰｰ'''´´　　　　　ﾞ'、　　　!￣｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　,,,r''l''ﾞ　　　　　|'､、　　　　　　　　 '、,!｀丿
　　　　　　　　　　　　,,,''''´,,　､、　　　　,ノ'＼､　　　　　　　　/ﾞ
　　　　　　　　　　／´ ／´＼___________rr＼_｀ヽ.
290 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:54:32 ID:wcfa3K5I: こうして家臣団は竪琴の名手を探すこととなった。

　　　　　　　　　　　 |￣|
　　　　　　　　　_＿_|___|＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ”ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ーーー＞
　　　　　　　_／" _...＿-..,,　ヽ、
　　　　　三土三===ぃ==≡三土三　　　ふむ―――じゃぁ、竪琴かなにかの名手でも
　　　　　 ./ .! | ゝ-イ│ゝ-イ）| !　'、
　　　　　/　 ! !　　、し　~　　! ! 　t　　　探して連れてきましょうか……
　　　　 ,,ｌ　| |、 .,,,."’’゛,,,,,.　, | | 　|,,
　　　　　|`ﾞ'''=ヨ''＜⌒-⌒＞ﾞ''E=''´|
　　　　　ｌ　|│|　ヽﾞ⌒"ノ　.| | | 　|
　　　　　t　 | ﾄ､　　ﾞ￣"　..／| | 　|
　　　 _,,..ﾍ....ハ___゛ｰ;;;;;-イﾉ!___ハ...!
..／"　　　　　　､.`--W--'冫′　　　￣｀ー
291 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:54:55 ID:wcfa3K5I: こうして当時竪琴の名手だったと言われるやる夫が王宮に呼ばれた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､--､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲし'⌒!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |､ﾉＹン|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .`Ｙ/rv|　　　　～♪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　://=v/
　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　ｙ'∧r'/`ｰ＜￣　|　　　　　　 r=-､
　　　　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　／rﾉ),/ー/ｧ､:::`ｰく　　　　　,r┤ﾄ, .i
　　　　　　／（ ●）　（●）＼　　／ｒ=┤/　 // //７>-､`'ヽ､,　/く__} |_,ﾉ
　　　　／ ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼/／ '⌒'//　// / / // //７>､,_/r‐v／´　　～♪
　　　　|　　　　　　|r┬-|　　　　/ /⌒＜,r‐‐‐'-､ // / / ///　 / || /
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　 / /　／´ﾄ,ヽr─-､ゝ// // /　 /⌒/
　　　　　ノ　　　　　　　　　　／-∨´r～'´　ﾄﾉ二)ヽ､/ ///　 /r=v/
　　／´　　　　　　　　ﾉ ‐''　　　　　 r_r‐､ﾉ_〉`ｰ､`ー'//　 /i´ ,//
　　|　　　　─―─''''~´　　　　　　├---くﾉ`‐`-､ヽ//　 /r‐ｖ//　　～♪
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　ヽr イ/// // /ヽヽ/ /　 /,r　ﾉ'i/
　　　ヽ─―──―──-イ´￣!`ーﾍ_/ // / / //　　〉〉_,ノi|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　-､ヽﾉr‐`ーく// //r─rｧi/⌒ｙ.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー､rf_)）r-`ー'￣=､)）!__//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヽ､,rレ'⌒乂 r‐､＼_)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞-､-ﾍ_)ヽ､_)
292 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:55:23 ID:wcfa3K5I: これがやる夫とサウルの最初の接触である――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.. -―‐- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:,. -‐‐- ､: :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:／　　　　　＼: ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ '　　　　　　　　ヽ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.. -‐ '"´￣￣｀＞-;､　　 ':!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:,. ‐: : : : : : : : : : : : : l:｀ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ／: : : : : : : : : : : : : : : :|: : : :｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　/,ｲ: : : : : : : : : //| : : : : : :!: : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /': / : : : ,. -‐／/-| : : : : ,!:| : : : : : : : ヽ＼　　　　いや～、やっぱ音楽はいいね～
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :/ : : : : : ／/:/　 | : : : /:/｀!ヽ!: : : : : : l : ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /: ,ｲ: : : : :／　/'　　 !: : :/|/　 !: | : : :|: : : ﾄ、:ﾊ　　頭が痛いのもすっかりなおったよ～
　　　　　　　　　　　　　　　　 |イ: l: : :／!´|￣￣!｀　!: :/r‐-,､ |:ｲ : : :! : : :! ヽ: !
　　　　　　　　　　　　　　　　　,' ｲ : / : |　r'､_,.ﾉ}　/／ .r' 　 !ヽl: : :∧: : :| 　 ':|　これからもまた頭が痛くなったら
　　　　　　　　　　　　　　　 /:/:|: / : : |　ゞ-‐ '　　　 lヽ-'/ /|: :/ : l: : :|
　　　　　　　　　　　　 /:/: :|ｲ : : : :! "'"　､＿,､_,　｀ ' ．! |:/! : : !: :l　　　　演奏してね～
　　　　　　　　　　　　　　　/:/: : :/|: : : : :!丶、 {　　 ,!　'"'",. ｲ: !' |: : : |:/
　　　　　　　　　　　　 //: : :/-‐!: : : : |:ヾ､｀　┬、''　´: :|: | : : |: : : |ﾍ、
　　　　　　　　　　　　　 //: ／r‐- ､! : : : |:::::ヽ____ヽ＼_: : : ! | : : |: : : : : ヽ
　　　　　　　　　　 /':／:/　　ヽヽ: : : l:::::::':,　｀/::::::｀i､ | l: : : |: : : : : : ヽ

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（＞）　（＜）＼　　　　いえいえ、お安い御用ですお。シシシ
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　＼　 (、`ー―'´,　　　／
　　　　　￣￣￣
293 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:55:46 ID:wcfa3K5I: サウルはこのときのやる夫の演奏をひどく気に入ったらしく、その場で王の武具を管理する者に任命した。
これはサウルがやる夫をいずれなんらかの形で家臣団の陣営に加えるため、育成しようという意図が
あったのかもしれない。

.　　　　／／　　　　　　　　＿／_,∠＿＿
　　　 /.:/　　　　　'" ￣￣ヘ　　　　　＿＿　¨.二ﾆ=-､
　　　 {::{　　／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : : : :｀丶、
　　　ヾ　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　／＿
　　　　　>′.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ.::.::.::.::.::. ＼-.::.::.::.::.:＼_.::.::.＼´ ／
.　　　 /.::.::.::／ :.::.::.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.::.|::＼.::.＼.::.::.:＼｀＼∨
　　　　|.::.:: /.::.::.::.::.::／|⌒:j.::.::.:.:::.::.:: |.::| _＼.::.ヽ.::.::. ヽ
　　　　|.::.:/.::.:: /.::.::.::.: | .:/ ＼.::.::.::.::.:ﾚﾁ斤| ﾄ.::.',.::.::.::.:l　　　　なかなか見どころがある少年だしね。
　　　　|.:/.:,'.::.::|.::.::.::.::/|:/__　　ヽ.::.::.::|ち:::|　{.::Ⅳ＼.::.j
.　　　 Y.:/! .:: l.::.::.: / ｨチ行　　ヽ.::.| Vﾋｉ　',::.l　　 ∨　　　　将来を見込んで、投資するのもいいかも。
　　　　ﾚ.::|.::.::.|.::.::.ﾊfﾍﾉ:::::ハ　　　∨　　・}.::.ｌ
　　　　 lrｰゝ､∧.::.ｌ∧　V;少''　　　 _'　　ｲ.::.:|　　　　　　　なにせ我が陣営は人材不足だしね。
　　　　 j ＼　＼∨.::. ヽ, -、　　こ.ノ　∠l | ::.:|
.　　　 ,'.::.::.（￣｀ヾｰ､_/　/、＿＿　／//}│ .:l
. 　　 /.::.::.: (￣ヽﾉ　　 {＼　　　ハ　/V/│.::.!
　　　/.::.::.::.:r'¨`ｰt'　　　ﾉ.::. ＼ｰ‐'´|　川{　∨ﾘ
.　　/ :.::.::.::. `ﾄー′　ｲ＼.::ヽ＼　| // ﾉ
　／.::.::.::.::.::.:人ゝ､_　　 lﾉ　ﾊ.:.:}∨ヽ!シｲ
/.::/.:::.:::.::.::〃　＼＼／　/） V二ﾆ¨´¨`ヽ
.::/|.::/.:::.::.::{{　　　＼三／人　　　 /　　}　＼
/　V.:::.:::.:::.:::ヾ　　　　　ｲ　｀　　（　　 {｀ヽ､_ ＞
294 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:56:21 ID:wcfa3K5I: やる夫はやる夫で――――

　　　　／.:￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　
　　／: : :　　　　　　　＼　　　　　　　
　／: : : :　　　　　　　　　　＼　　　　　　(のし上がってやるお―――)
／: : : : : :　　　　　　　　　　＼　　　　
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　　|　　
: : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　　l　　
: : : : : : . . （　　　 j　　　）　　　　　／　　　
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　　　　　
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼　　　　　
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼
295 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:56:56 ID:wcfa3K5I: と、最初は意気込んでいたのだが――――

　　　　　　　　　　　　　 ――――――― ､
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　X　　　　　　 / ｀　　　　　　　＼　　　　(サウル王パネェ！すごい人物だお！)
　　　　　／ゞ _丿　　　ゝ_ノ　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　/ /:::ヽ　ヽ　　 / /:::ヽ　ヽ　　　　　　　ｉ　　　(一生この人についていくお！！！)
　　　　　　ゝゝ- '　ノ　　　ゝゝ‐ '　　ノ　　　　　　　 |
　　　　　　|. / / /　　人　　ヽ　 /　/　/ 　　　　　 |
　　　　　　|/ / /ゝ _ノ　ゝ __ノ　/　/　/　　　　　　　　 l
　　　　　　＼　　　　)　　　 )　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　　　　＼　 /　　　 /　　　　＿＿＿＿　　　ゝ
　　　　　　　　　＼｀ー―´　　 ´　　　　　　｀　　ヽ
　　　　　　　　　　　ー┬―‐/　　　　　　　　　　　　ヾ　ｉ
　　　　　　　　　　　　ｌ　　 l　　　　　　　　　　　　　 l　　|
　　　　　　　　　　　　 |　　 |　　　　　　　　　　　　 | 　 |
296 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:57:19 ID:wcfa3K5I: サウルはサウルでそれなりのカリスマと指導力を持った王である。
当初は野心をもって入ったやる夫も、サウルという人物に魅せられていたのだ。

　　／ : ,. -／: : : : : : : : ／: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. ／,..　'´／: : : :／: : : : /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/／　 / : : : : /: : : : : /: : : :,! : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
.　　 /: : : : : /: : : : : /: : : /.|: :|: : : : : |: : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　 /: : : : : /: : : : : /-‐ x'　!: :|: : : : : |!: : : :l: : : : : :ヽ::::: : : : : : : : :|
　　 !: : : : :/: : : : : / : : :/ ヽ| : | : : : : | l : : : |: : : : : : :ヽ:::ヽ : : : : : |
. 　 !: : : :,.ｲ: : : : : :l : : /　　 l : !: : : : :| ,.x-‐‐!-､: : : : : ﾊ::::ﾊ: : : : : !　　　これからもよろしくたのむよ、やる夫
　　|: : :/　!: : : : : :|: : / 　　 l: |: : : : :|　ヽ: : !､: ヽ､ : : : l::::::l: : : : :|
　　|: :/　 |: : : : : : ! ll｀!‐- ､　l |､: : : :|　　ヽ: :| ヽ: :!: : : : :l:::::::!: : : l
　　|:/　　 l: : : : : ｲ l　|　　 ,!｀'.| ヽ: : | - ..__ヽ|　ヽ: l: : : : :l､:::::l: : :!
　　　　　　|: : : : :l l:|　 r'ｰ',ﾉ　　ヽ: |　 | 　｀丶､ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |
　　　　　 !: : : ,.!: |!　｀ '´　　　　ヽ! 　r'､__ ,./'/l: !ヽ : : |）:ヽ|: l
　　　　　　 ', : / | : '、 '"'"　 ,　　　　　　ヽ._,. '　l:∧!: 〉､ ,.! '´ ,):|
　　　　　ヽ:l　!: : :｀ヽ､　　､_　　　　　'"'" ･ l/: : : :l／　／: l
　　　　　　　 '.|　| : : : :|:l/丶､　 `ｰ'　　　　 r‐〈: : : : /　／、 : |
　　　　　　　　　 l: : : : |:| l:.:.:.:.:｀ｰ,┬　'' ´ ,〉、r'ー-'､　/=-ヽ: :!
　　　　　　　　　/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./　'　　 , ':/:.:.}-- ..__,　!'"　｀ヽ:|
　　　　　　 /　!: : : :|:! l:.:.:.:.:.:l｀ヽ､　 / /:.:.:.l.＿＿,.　l_,. --､:}:l
　　　　　　　　{ 　 !: : : |:| |:.:.:.:.:.| 　　｀/ /:.:.:.:.:{　　　　 l　　　ヽ!

　　　　 γ⌒)　))
　　　　 /　⊃＿＿
　　〃/　/ ⌒　　⌒＼　　　　　　　　　　もちろんですお！！！
　　γ⌒)（ ⌒）　（⌒）＼ ∩⌒)
　／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/　ノ
（　 <|　 |　　　|r┬（　　　 /　/　））
( ＼　ヽ＼＿`ー‐' 　／（ ⌒）
　　　　　　　　　　　　　 /　/
297 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:57:41 ID:wcfa3K5I: こうしてサウル陣営に出入するようになったやる夫は、家臣団と交流する機会が増えた。
後にやる夫の片腕ともいえる存在となる武将ヨアブもこの時からやる夫と面識をもったと思われる。

　　　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
　　　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､:::::::::i::!::l:l !
　　　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
　　　　　!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!　　　よろしく、やる夫君。
　　　　ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:!
　　　　　　　 !::､::::i　　　　ｌ　　　　　　　　　 |:::/lj/l:!ﾘ
　　　　　　ヾﾄ､:!　　　　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　　　　　 /ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　　 }ﾄ.、　ｒ＝＝=ｧ　　　 /'　!:://
　　　　　　　　　ﾘl::l゛､　､＿ ,ノ　　　／　　|/:/
　　　　　　　　ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　　／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　ヽ＿,,、'´　　 /　ｊ/

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●）　（●）＼　　　　こちらこそよろしくなんだお！
　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
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　　＼　　　 `ー'´ 　　／
298 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:58:06 ID:wcfa3K5I: もっともまだこの時、ただ竪琴がうまいだけの田舎の羊飼いの少年に多くを期待していたというわけでは
なかったのだろうが――――

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.　　　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ　　　(まぁ――王に気に入られてるやつだし)
.　　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||　　　(仲良くしといて損はないだろ)
　　　ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!
.　　　ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　　｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　　 }:!: |::|:::l::|　＼　　　　　　 ‐ _ノ
　　　　ぃ::|::|:::l::|　　丶　　　　__,　，／
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼　　　 /
　　　　　ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
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.　／＼.＿＿＿＿　　　人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　＞､ｘ‐ ､
　　　　　　＼　　｀ヽヽ、　 | | 　＼
　　　　　　　　　＼　　　　＼ ` ┘!　＼＼
299 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:58:36 ID:wcfa3K5I: 　　　　　　　＿　＿
　　　　　 ┌lﾆ「└冂　７^>┐
　　　　　,rくV冂ｰ厂Y＾ト/´/７
　　　　　)‐二ﾆ=-=二三ニ二(　　(――ヨアブ兄者は野心家だからな)
　　　　　 YこjW{;二=-‐＜二〈
　　　　ﾋp} 　ﾄﾆｐブ￣｀!ﾆヽ　　(そういうところは抜け目ない……)
　　　　　　|ﾌ| 　| ド､~　　}　'Fﾘ
.　　　　　｜ﾞ=_'_'ﾞ　ヽ　/　ｒく
　　　　　　 |〈.-―ヽ　V　/´交ヽ
.　　　　　｜`⌒｀　 ,/／ヽ立ソ＾ヽ
　　　　　　 /'ｧ---‐''" /.交ヽ/ 　,ハｰ､
　　　　 r「//＿_ /'交ヾ立ソ　 /　 / 　＼
　　　_,ィｲ//4Ｏ) ヾ立ゾ／　／　ノ　　　　￣`ｰ､＿
　／／ / |卩ｌフﾉ-‐''"　 '"　／　　　　　　　／　　＼
　　　　 / />rr＜‐'´__,,.. ‐'''"
　　　　　 |〃ﾙ厂フ
300 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:59:01 ID:wcfa3K5I: ただ、ひとり――そういった野心や思惑とは別にやる夫に興味を持った人間もいた。
王子ヨナタンである。

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　／　 _ノ　　ヽ
　　　　　　　　|　　( ●）（●）
　　　　　　 _| 　　（__人_）　　　(ほう……やる夫か――なんか面白そうな奴だな)
　　　　 r.:.:'"´/::|.　　｀⌒´|、_
　　　　ハ::::::/__:'ヽ_. 　　_ノ.:.:/
　　　 |::::',:::::::::'‐-ヾ' 7Υ} ...:.:{.
　　　　}>‐'､:::::::::::::::∀.,ｨt!.,へ:!
　　　　}, -‐'―__,. - '´ 'ﾂ/(三ヽ
　　　　Y ´￣__,.. -‐r-ｲ/｀tミ_ｿ
.　　　└/⌒`ヽ､::::ﾉ::::ヽ`ｰ'´ __ ,.　--‐､
　　　　 /　　　　ヾﾘﾄ从ﾝ'´￣　　　　　　',
＿＿__,{　　　.:.:./ﾊ人／_,,.. -―_ｯi:..　　 .:!
　　　　|　 :...:.:.//｀""""´￣￣´　|:.:.　 .:.:{―-､―
　　　　|!　.:.:.://〉　　　　　　　　〈 :.:. /.:ﾉ
　　　　|l　.: ///!　　　　　　　　　 }! :. 　:|
　　　　||　 / / ,!　　　　　　　 |'、　 |
301 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/08(火) 15:59:17 ID:wcfa3K5I: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　（ ●）（●）　　　　　/
.　　　　　　|　　　　（__人__）　　　　　|　　　r―　　　(今は忙しいが、機会があったら、話してみるか―――)
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　 r'　　_ノ
.　　　　　 |　　　　　　　 } 　　　 | 　 l
.　　　　　　ヽ　　　　　　 }　　　　　）　ﾉ
　　　　／ノﾍヽ　　　　　ノミヽ　　丿（
　　　　片､ i　|　ヽ/ヽrフ |´ l/.|　/ ＿ノ
　　　　｝:　｀l　　ﾄ^ｰ┘ﾊj .丿 |,ｯ´
.　　　ハ　　　ヽ　〉　 r-//
　　　/.:　ヽ iミヽ　　　ﾊ　　{二. ヽ
　　人-､　∧::.　　　　 |. 　ト- /iｧ
.　〈_ン＞_ }〈::: 　　　く　　介､_ﾉ!
　　｝:.／-ィ.V ‐' 　　 /　　弋_ン
　　ヽ:./､::. ＼へ　　`ｰ子‐′〈
　　　｀ｰへ:.　ヽヾ=┐　〉　　〉
　　　　/ :ﾄl::.　〉＼V　ﾊｰ､　ゝ
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そして、その機会はすぐに訪れることとなる――――

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【第一章】（９）終
304 ：名無しのやる夫だお：2009/12/08(火) 16:24:59 ID:.NAPlx8o: 乙です
ここでやらない夫か
302 ：名無しのやる夫だお：2009/12/08(火) 16:06:07 ID:m4ru4yUc: 乙です
やらない夫は、某動物と縁のあった人だったかな

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2010年2月22日

やる夫で読む旧約聖書　【長編】　やる夫が裸の王様になるようです　第一章（９）

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やる夫で読む旧約聖書 【長編】 やる夫が裸の王様になるようです 第一章（９）

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