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744 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:27:10 ID:kVJcwxAE [2/79]

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　 l:ｆ￣ｉi　　　　　　　　　『聖剣という名の呪われし剣』
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745 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:27:36 ID:kVJcwxAE [3/79]

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　　　　　　　 .从ｿ　l
、,"'　　　　　　/　ﾊ人ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そこにあるのはかつて聖剣と呼ばれた剣。

持ち主に栄光とそれ以上の絶望を与えてきた剣である。

746 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:27:55 ID:kVJcwxAE [4/79]

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　　　　　　　　　　　　_,,...-─--､.,_{:::ヽ､_
　　　　　　　　　　　./'"´　　　　　/ｰ,7/:7
　　　　　　　　　　 ,' 　, 　　、　ヽ!ﾑ{／
　　　（（　　,ﾍ,　 /　|ﾙﾚλﾙｰﾐｱλヽ/７　））
　　　　　　 '､ >､ﾚﾚﾘ ○　　 ○　ﾘﾉ￣ﾉ
　　　　　　く、ヽ.ｿﾙ""r-‐‐┐""ｲ　/
　　　　　　　　ヽ　/ｿ:ゝ,ヽ､__,ﾉ_ノ/　./.'
　　　　　　　　　 `r__.　}ヽ〈i｀7/::;{ 　）
　　　　　　　　　　　弋ノ:::;くハ」::::{i-ｲ
　　　　　　　　　　　　ﾉ:::::::::::::::::::::::ゝ　　　　（※聖剣の意志のイメージ）
　　　　　　　　　　　　 .ﾄr＝＝＝∬
　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ,
　　　　　　　　　<ｧ､_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:､

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この剣は生まれた時から意志を持っていた。

この剣は使い手に栄光を授けるのが自分の生まれてきた意味、

すなわち使命だと考えていた。

747 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:28:06 ID:kVJcwxAE [5/79]

　　　　　　　　ｎ
　　　　　　　　l |
　　　　　 _ｒ1´ｌ│,.-､
　　　　〈_LＵ／ /´
　　　　　ヽ　　　ﾉ
. 　　　　ｉ　　ｌ__
　　　　∠!-‐ ´　|
　　　　　L 　　　　ｲ
　　　　　ｉ　　　　　 |
　　　　　ｉ　　　　　| 　 ,　 -―　―- ､
　　　　　　ｉ　　　　ｉ／　　　　　　　｀丶
.　　　　　　ｉ　　　　ｉ:／　　／　ｨ　　　　ヽ , ィ::ヽ
　　　　　 i　　　　./　　／:,ィ /!:ﾊ　 i ヽ　ﾊ-::::＜
. 　　　　ｉ　　　./ィフ///７/ .ｌｌ _､　ｉ　ヽ　 }ﾍ:::_:::>
.　　　　　 |　　 /　/ / ﾚ　l/　 l|　 '｀`ﾄ､ｌ　 l
.　　　　　 | 　 /! /i　'⌒ヽ｀　　ゝ　 ',:ｌ　! .ｌ　i
　　　　　　 ! 　 .ﾚ　!ヽヽ　　,　　 ⌒ヽj ,! /i　l
.　　　　　　 i.　　　 i､　 /`ー‐ｖ､　　 /i.ﾚ.ﾉ　l
　　　　　　ｉ　.i　　 l＼{　　　　ﾉ　ｲ /　　ﾘ
.　　　　　　ｉ　.!　 /　ｌ､>､..._ -‐i´　ﾚﾒ,/ﾙ/
.　　　　　　　 !　!./'　　!.ヽ＿ﾉ　｀メ､.
.　　　　　　　ヽ/::!　 __ヽ, ／　　　/｀-ﾊ
.　　　　　　 ,'::::::￣<ｨ介､＼　 /:::::/　}
　　　　　　 i::::::::::::::::i ｌ ! l ﾄ' ｀::::::/　/
　　　　　　　　ｉ:::::::::::::::::L! i_ヽ::::::::::ｊ　./.
　　　　　　　　ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ｨ >‐､
　　　　　　　　ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ />ﾍ´ヽ. !

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それを果たすために、彼女は精一杯頑張るつもりであった。

748 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:28:21 ID:kVJcwxAE [6/79]

　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　 !.l.!
　　　　　　　　　　　　l!.l.l!
　　　　　　　　　　　　| l |
　　　　　　　　　　　　| l |
　　　　　　　　　　　　| l |
　　　　　　　　　　　　| l |
　　　　　　　　　　　　| l |
　　　　　　　　　　　　| l |
　　　　　　　　　　　　}│{. 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　〔l〈〉l〕　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　l》《l 　／　ヽ、　　_ノ　＼
　　　　　　　　　〈ml≦《》≧lm》（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　〔彡ﾍ|　　　（__人__）　　　　|
　　　　　　　　　　　/⌒ヾ＼　　　｀ ⌒´　　　／
　　　　　　　　　　ヾ___ｿ,,,__￣｀`"''''‐ｰ-─=ノハ
　　　　　　　　　　 | 　 //｛¨`"''''ｰ─-､､,,____.,,ノ
　　　　　　　　　　　弋_ソ′i　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　　　　／´`＼　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　!　　　　く´　　　　＼　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　＼　　　＼　　　　ヽ　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　 (´____＿___ノ　　　　　ヽ　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　｀￣￣　　　　　　　　 ∨__＿___｀)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一人目の担い手は「勇者」だった。

749 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:28:32 ID:kVJcwxAE [7/79]

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　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ' "＼ ,＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　（ ◯）ヾ'|
　　　　　　　　　　　　　 |　　　ij　　 "⌒（__人_）
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 `i ヾ/　　　　　　 lｴ≫
　　　　　　　　　　　　　　 γ　　　　　　　 ⌒｀￣￣￣￣￣¨ヽ|=〔__,.=､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　／/ 　　　　　　　　ｙ─────､´_ｼ《》＞三──────────　＞
　　　　　　　　　　／　/　　　　　　　　／　　　　　　　　|=〔￣=´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　ゝ__/　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　lｴ≫
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　/ 　　　／　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　／ `＼　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　／　　　　｀ﾝ　　　　!
　　　　　　　／　　　　／　　　　／　　　／
　　　　　　／　　　　／　　　　　 !､＿＿＿_｀)
　　　　　 !､＿＿＿_｀)

　　　　,,　　　　　　　　　　　　 ,ｨ'´￣￣｀ﾊ/ 〉､　　　　　　　　　　 _
　　　ｆｌ|　　　　　　　　　　　 i　i l lヽ＼ヽ｀Yノ　　　　　　　）|},､
　〈ヽ!　ｙ､＿　　　　　　　　 ! i | |､|､ﾊ从､}　　　　　　　　　　 _ ﾉ!/7
　　＼ﾉﾉ　　￣｀ヽ､＿　　|| |Vｰ､ｰｊリVﾉ　　　　　 _,, -‐''｀｀　|_,/
　　　　｀ヽ　　　　＿‐- ｀ｰ'ｰヾｌ,ﾄi｀´ｲｨｿ‐''‐ｿ'''´￣　　　　　ノ┘
　　　　　　￣｀'''ｰ- ､二_-_､｀ｿ::V六V:｀Y´／_,, -　　 _,, -''´
　　　　　　　　　　　　　　￣{:::::〈　〉::::::}-─ ￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ:::::::∨::::::/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::::::::::::::::::ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　/￣:::::::::::::￣ヽ
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　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彼はたった一人で世界を滅ぼす可能性を持つ魔王を

撃退するために聖剣を使ったのだ。

聖剣もまたそんな彼の望みを叶えるために力を与えた。

750 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:28:43 ID:kVJcwxAE [8/79]

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.　　　　 ,ゞ=･^! . ／|'l＼　 ;::::::::::::ﾉ　 ..::::::::::
.　　　　　　＼＼l／／|/＼＼`ー‐'ｨ↑:.､::::::::;'
　　　　　　　 |＼／　＼,∧_|__／　.:|::::::.>.;⌒ヽ
　　　　　　　 L...l,　　　　 |　　　　￣ﾍ￣::/}.⌒::〉
　　　　　　　　　ヾ、　　/　　　　／ }／.::i─〈　 _
　　　　　　　〃_／　　　　,,／ ,／}::::::::Y⌒￣＼
　　　　　　　　 ||=| 　　 , イ《／　.::}::::::::.}',　ﾏﾑﾏﾑ
　　　　　　　　 ||=|__,, イ　廴/ 　 .::::}::::::::::!::',　ﾏﾑ:ﾏﾑ
　　　　　　　, ィ{:};~__,,斗‐''" 　　 .:::::}:::::::::::!Ｙ:',　ﾏﾑ::ﾏﾑ
　　　　　　 Y＾ヽ::|〈,　 ≧‐-　,,,　　.::::::}:::::_:::-ゞ,:::',　ﾏﾑ:ﾏﾑ
.　　　　　　 |＿｣_|__≧‐-　.,__　"''ｰ--ヤ　／〈::::',　ﾏﾑﾏﾑ
　　　　　　　　 {／o／､／o＾ト ,,＿__,〉_ イ＼ﾟ:}￣',　ﾏﾑ:ﾐ'
　　　　　　　 {o／＼o＼／| |::::ﾍ v /:!!＼,/o}　　',　ﾏ:ﾏ
.　　　　　　　　 _{/__∠｡＼/ : :| |:::::/,､〈:::||,／∠.},　　ゞ:,Ⅴ
　　　　　　〉､_i＿,,イ" : : :| |::://::ﾍ'':||-<ﾆﾆ彳
　　　　　　　　〈　 !　／i, : : : :| |//::::::::ﾍ||ﾍ_l　_i_|
　　　　　　　　ﾑ=＝ﾏ　￣￣|　'ー─‐''||　ﾏ.:彡'＼
　　　　　　　　`ー─’　　　　　￣￣￣￣　　`ー―’

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、彼は魔王を滅ぼした英雄として故郷に凱旋した。

魔王討伐を依頼した王に依頼の達成を伝えるため、

そして王の娘との結婚を申し込むために。

751 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:29:06 ID:kVJcwxAE [9/79]

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　 , ' ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー､　　ヽ ♪ノ
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　|／
　　　　　　　 ,.'　'⌒　　　　　　　⌒ヽ　　　　　　ヽ、
　　　　　　　/　 .;'⌒ヽ　　　　､ｨ=ﾐ､､　　　　　　　ヽ、
　　　　　　 / 　 ii　　 l:|　　　〃　　ﾊ　　　　　　　　ヽ
　　　　　 ./ 　　.l:l　　,ﾘ.　　　|:| 　　,ﾘ　　　　　　　　　ヽ
　　　　　/ .　　　ﾞ'‐‐'" 　　　ゞ､__彡'　　　　　　　　　　 i
　　　　 /　　XX（　　　 j 　　　）XXX 　　　　　　　 l
　　　　,'　　　　　｀ｰ-r'´｀jｰ--‐'′　　　　　　　　　　　　/
　　　　i　　　　　　　｀ー"　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀i　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だが、その望みは叶わなかった。

752 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:29:17 ID:kVJcwxAE [10/79]

　　　　　　　　ノ´⌒ヽ,,
　　　　γ⌒´　　　　ヽ,
　　　／／ ""⌒⌒＼　　）
　　ｉ /　　 ⌒　 ⌒ ヽ　）　　　　　 .娘と結婚？
　　 !ﾞ　　 (･）｀ ´( ･）ｉ/
　　 |　　　（__人_）　 |　　　　　　　許すわけがないだろう。
　　　＼　　　｀ー'　／
　　／　　　　　　　.＼

　　　　　　　　ノ´⌒ヽ,,
　　　　γ⌒´　　　　ヽ,
　　　／／ ""⌒⌒＼　　）
　　ｉ /　　＼　／ヽ　）　　　　　　　君の願いを聞くと言ったのは只の言葉の綾だからね。
　　 !ﾞ　　 (･）｀ ´( ･）ｉ/
　　 |　　　（__人_）　 |　　　　　　　娘は帝国の皇子と結婚させる予定なんだ。
　　　＼　　　｀ー'　／

753 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:29:37 ID:kVJcwxAE

　（（　(ヽ三/)
　　　　 (((i )　　ノ´⌒｀ヽ
　　　／　　γ⌒´　　　　＼
　　 (　　.／／ ""´ ⌒＼　　）　　　　　　　　　もう、婚姻の日取りまで決まっているから
　　 |　 :i /　＼　　／　ｉ　）
　　　 l　:i　　 (･）｀ ´( ･） i,/　　　　　　　　　　何か他の願いにするんだね。
　　　　　ｌ　　　（__人_）.　 |　 (ヽ三/)　））
　　　　　＼　　　｀ー' 　 /　　 ( i)))
　　　　　　｀７　　　　　〈＿　 /

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
王女との結婚を許してくれたはずの王が

ちゃぶ台返しをしたからだ。

754 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:29:48 ID:kVJcwxAE [12/79]

　　　　　　　　　　_,, -=＝ｰ-､￣/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　／.〃　y ⌒ヽ.r､ヽ{　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ
　　　ｕ　　/　./　　　　　　'　ヽゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　 |　/　,　　　　　　　ﾉ⌒ヽ　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 /
　　　　　　　|し'｜　./｀!　　　　　　　ヽ　　　　　　　 /　　　　　　　　/
　　　　　　　|　　｀ｰ'　 |　／|　　　　　　ヽ_　　　　_／　　　　　　ヽ /
　　　　　　　|　　　　｀´　ヽ　　　　　￣￣Ｔ　　　　　　　　　ｌ'
　　　　　　　|　　,、　　　　　　　、　　　　　　ヽ、　　　　　ﾉ
　　ｕ　　　　＼ｰ' !　　　　　　　　　　ー - 、　　　　丶、__　　　／
　　　　　　.＼｀ｰ-‐1__　　　　　　　　　｀丶、　　　／,ィｰ'´
　　　　　　　　　　￣￣￣｀丶、　　　　　　　　メ __ ﾉ' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶、＿.　　　　　ヾ/ /
ヽ　　　　　　　　　　ｕ　　　　　　　　　　　｀丶、　　/ /
　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　ヽ_/ /
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ヽ、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彼は許せなかった。

叶うはずの希望を持たせた王を。

自分の希望を裏切った王を！

755 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:30:10 ID:kVJcwxAE [13/79]

　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼　　　　　　　 .ﾋﾟｺｰﾝ!
　　　　　　　,　‐'´￣￣￣｀` ‐t 　－ﾌ　Ｘ　　　ヽ　i　/
　,. '´￣｀ヽ／　　　　　　　　　ゝ／. 　　X　　 ( m )
/ 　　　　Y / /　ｌ　　　　ヽ　　　ヽ,　　　　　 .l≡l
| 　　　　　l/　l 　ｌ　/ ﾊ　ｌ　l. 　ゝ　ヽ　　　　 .｀´
ヽ.　　　　　ﾉｌ　レＡ.-ﾙ'　|ﾄ､ﾄ､]] 　ヽ　 i
　 `ｰ-r‐ｌ＾>| 　ﾄ､l　V 　　　ヽNヽ　ﾄ　 l
　　　　|7'´ ,ﾊ.　ﾚ＝=､　　ｒ==､| 　　l）　l
　　　　/ 　　　,'⊂⊃ ┌─‐ｬ　⊂⊃　ｌ ,ﾊｋｧ
　　　　＼　　　 |ゝ､ｊ、　　ｊ _ ィ　　,ﾊｲ. 　Y
　　　　　　ヽ　　　/Yﾚ'＼｀／フ　〉 ,.ﾍ　ノ
　　　　　　　ヽ　　ｌ　　(＞＜)　　　'´ヽﾚ'´
　　　　　　　　　ヽ!　　　　　　　　ヽﾚ'´

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彼の気持ちを感じ取った聖剣は、

756 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:30:22 ID:kVJcwxAE [14/79]

圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ヾ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭＼
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭＼
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭＼
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭＼
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ヽ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭l
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭l
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭l
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭"　　丶圭圭圭圭圭l
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭l　　　　l圭圭圭圭圭|
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭丶_ _ _ﾉ圭圭圭圭圭|
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭/
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭/
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭/圭圭圭l圭圭圭ヽ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭l圭圭圭 |圭圭圭ｌ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ヾ圭圭ノヾ圭圭ﾉ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭/￣￣
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭/
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭／
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭／
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭／

757 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:30:38 ID:kVJcwxAE [15/79]

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　　,.ｲ　., =7　　　　　　　/´　＞　,.イ
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758 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:31:03 ID:kVJcwxAE [16/79]

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　　　　 /i!i!　　 |　}i!{　　　 |
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　　　　人　i!　　 | ｀ヽ}i!{　　 |
　　　　｝i!i!ヽi　　 |　 ',/　i!　　|
　　　 /}i!!{　　 >,,.ハ　ｉ　}i!　| |
　　　ｉ　i!i!　/　　ヽ　レ　!i! / !
　　 /´´i!ｉ/　　　{　/ 　i!i!／　）
　　ｉ　　iﾉ　　　 /i´ﾞ　　/　　 /
　　丶ー′,: ''"ﾞ´}i!{　／　　/ ,'
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　　　　 _...- '"´　i!i!_....ノ ,'
　　 l´　　}i!{...-イ}i!{ 　　 /
　　　∨''"ﾞ/　／　}i!{　/
　　　　　　!/"~ 　}i!!{／
　　　　　　（_...,,'-"ν　　ﾎﾟ
　　　　　　　　　　　　　　　ﾀ
　　　　　　　　　　λ
　　　　　　　　　　（i!!）

759 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:31:15 ID:kVJcwxAE

　　　　　　 _-―――- ､._
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　　　　/ 　　　　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 , ゜　　　　　　　　　　　　 _r-､,
　　　　　　　 /〃　　　i　　　{ﾍ　　　　　「::|:::::::ヽ
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.　　　　　　　 / 　　　」い、　＼,i　　　ｌ |　ﾑ_;;:: -‐―｀
　　　　　　,′ ,'　　　X´　　}` ｰ-- ﾚ≠ミＮ　　|ﾘ |
　　　　 { 　 {　　 {　　 {_,厶　　　　　..:.:.: i　　|i　| 　ヽ、
　　　　　　　八　人　 Ⅴ/⌒’　　　　　 ;　　ｌ:　l　￤＼
.　　　　　　　　ｙ　介ｩﾍ′.:.:. 　　 _ノ　,'　　;　ｌ　；
　　　　　　　　　//　/ 川込、　　　｀　　ｨ　　/,　 |i i　ii　　　｝
　　　　　　　 ,　　/, /　,′ 　フTﾏﾆ"　{i　//　,ﾉ| i i八
.　　　　　　　｛　 {// _厶-=ﾆ{　ﾍ、　／「｛`'≪ノ},从
.　　　　　　　　　｛｛乂__:::::::::::| 　 ,;Yく　　/:::::::`'く
　　　　　　　　　 _У　,ﾊ:::::::::::|　xf⌒Y ｘ　/:::::::::::::{/　ヽ

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彼の気持ちに答えるために王を斬らせた。

760 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:31:26 ID:kVJcwxAE [18/79]

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　　 {{ ｛l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|/　/
　　　　＼l|l|l|l|l|l|l|l|l|lli/　/
　　　　　　￣￣￣／／
　　　　　　　　　／／
｀ﾞ丶　　 _　-‐　-‐
　　　｀丶　＼
　　　　　＼　＼
　　　　　　　＼　＼

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彼が正気付いた時には全てが遅かった。

彼の目の前に倒れているのは血まみれの王、

そして聖剣もまた血に塗れていた。

761 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:31:42 ID:kVJcwxAE

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 ___,　 '´ 　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　 ,,.　´　　　　　　　　　　　　　｀ｰ- 、
　　　　　　　　　　 ´　　　　　　 ___　　　　　　 ___　　　　　＼
　　　　　　　　　　　/´ ,..::::::::::.ヽヽ　　　　　　/´ ,..:::::::::::.ヽヽ
　　　　　　　　　　　,'　 ,;::::::::::::::::::',　',　　　　　　 ,'　 ,;:::::::::::::::::::',　',
　　　　　　　　　　{　 {:::::::::::::::::::::}　}　　　　　{　 {::::::::::::::::::::::}　｝
　　　　　　　　　　 .'、ヽ::::::::::::::／ /　　　　　'、ヽ::::::::::::::／　/
　　　　　　　　　　　＞-ﾍ -‐⊂⊃ 　　　　,　　　 ⊂⊃‐-＞=イ
　　　　　　　　　　 .（　＿ﾉ　　　　　　　 |i　　　 //　　人　＿)
　　　　　　　　　　　（ ´「　　　　　　　　　　.||　　〃　　　　.ﾊ（
　　　　　　　　　　　人ｌし　　　　　　　Ｊ.!|　　 |ｌ　　　　.しl　〉
　　　　　　　　　　 .',　 | l　 {,　　 .、＿　＿八＿_ ｣Ｌ.、　　　　| :|
　　　　　　　　　ﾉ│　ヾ、／ ,v─‐ｒ──‐ﾊ r‐v、＼＿_,,,,ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ､ｌ　　人（ |ｌ　_｣∟ニ二｣,Ｌ.、ﾉノ／（/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣´　　　　　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　　　　(ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_｀　┐-イ´

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それでも彼は希望を捨てきれなかった。

762 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:31:54 ID:kVJcwxAE [20/79]

　　　　　　　 .,.⌒ヽ　　　　　 γ⌒ ヽ
　　　　　　 .〈.◎ .ﾉ＼　　　／＼◎　〉
　　　　　 .ヽ彡'　　ヽ　/　　ヾノ
　　　　　　）　　　　Y　　　（
　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ
　　　　／　 /-ｧ'゛/ /`ﾄ､_　ヽ. i
　　　　　 {/　,/　./ ./ /.:::::`:､、　､|
　　 Σ　 ! / l. 〈.ﾚﾚ　 ...◎ .ﾊ　!　}
　　　　　 Vヽﾍ{ﾞ|　　　　　 ∨)!/!
　　　　　　　　/| ｀i..､[￣]__,/　,{　　|
　　　　　　,.-'"！Ｋ゛./／/　人!　 `､
　　　　,r'´　　 ,.ゝr<>ﾞくr‐ｧく、ヽ　｀､
　　　 { ,ｲ　 iべﾐﾐY.∧У彡／ヽﾞ!　　ﾞ!

　　　　　　 _-―――- ､._
　　　　 ,-"´ 　　　　　　＼
　　　　/ 　　　　　　　　　ヽ
　　 ./ 　　　　　　::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　|　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 l　　　　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::;l
　　　` ､　　　　　　　（__人_）　.;/
　　　　　`ｰ,､_　　　　　　　　／
　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だから彼は王女をさらった。

763 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:32:04 ID:kVJcwxAE [21/79]

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ⌒　　　　　⌒　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　／　｀ヽ　　 /´　｀ヽ＼
　　　　　　　　／　　　　（　　 ● l　　 l　　 ● |　ヽ
　　　　　　 |　　　　　　　ヽ_ 　_ノ　　ヽ_ 　 _ノ　　 |
　　　　　　 |　　　　　　 ´￣｀（　　 i　　） ´￣｀　 |
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　ー‐ ＾ー　　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ｰ一　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これで二人だけの幸せな生活を過ごせるはずだった。

……はずだったのだが。

764 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:32:15 ID:kVJcwxAE [22/79]

　　　　　　　　　 .,ｒ‐- 、　　　　　　　　　　 γ⌒ヽ
　　　　　　　　　 .i..‐-‐ ヽ.　　　　　　　　　 .i .-‐ﾍヽ
　　　　　　　　　 .| .{ ●.ｿ゛、　　　　　　　 .! {.● :ｿ j
　　　　　　　　　　　 .ヽ゛゛゛　　ﾍ...　　　　　　ﾉ　゛゛゛　ﾉ
　　　　　　　　　　ﾞ、 . : :　.ﾍ　.-─── / . : :　　./
　　　　　　　　　　　　　 .ゝ..　　　 : : : : : : :.¨.: :　　 ./
　　　　　　　　　　　　 /.¨　　　　..: : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ,' : : /: : : : : : : : : {: /: :ヽ: : : : : : : :丶 '.
　　　　　　　　　　　 |:i: :/ : : : : : : /: :ハ:{: : : : : :ヽ : ､ヽ: '. :!
　　　　　　　　　　　 |:i: :|: : : ＼{ ∧: :{: :ヽ: : : }ヽ: }／} : |: :! |
　　　　　　　　　　　ｌﾊ :! : : : /z　人..: : : : :.:人　.....ｲ: :j : ! |
　　　　　　　　　　ヽ: : l :f.ヽｨ′...＼: : vｨ　.＼ .}}: /: :.| |　　　　　　お父様を……、お父様を返してよ！
　　　　　　　　　　 }＼Ⅵ　　　　 .｝/　　　 .ﾉｲ: : /l:|
　　　　　　　　　　　　　,ハ: :∧　:::::::::::::::::;::::::::::::::::::　/: : : :八
　　　　　　　　　　 /: :∧:.: :'.　　　 _ 　 -=┐　　/ : : ﾊ: : :ヽ
　　　　　　　　／ : / : : : : ゝ _　└　 ─┘　ｨ′: /: :ヽ : : ＼
.　　　　　　　／: : : : : : _ﾉ: : : : }_＞　 _...　イ_∨: : :{_: : : :＼ : : ＼
　　　　　　　／ : : : : :／::/: : : : : }/　＼　／　〉{: : : :ﾍ｀ヽ、: :丶 : : :ヽ
　　　　　　 / : : : : :.:〃::::/ : : : : :∧　/＾∨＼ /:::{ : : : : :ヽ::::＼ : :ヽ : : ｝
　　　　　｛ : : : : ／ :::::/ : : : : :/::::∨'´又ヽ/::::∧ : : : : : 〈:::::::ヽ: :}: : ﾉ
　　　　　　＼ : :人 :::::/ : : : : :/:::::::::∨￣_∨::::´:::::'.;. : : : : :∨:::人ﾉ: /
　　　　　　　　∨::::::ヽ｛ : : : : : {:::::::::::::ヽ>く/:::::::::::／｝ : : : : : }::´::::::∨
　　　　　　　　/ :::::::::::::'; : : : : :ﾍ_::::::::::::::〉く::::::￣:::::/ : : : : : /::::::::::::::{
　　　　　　／,'::::::::::::::::-ﾍ: : : : : :ヽ:::::::::/∧:ヽ::::::／ : : : : : /--､::::::-ﾍ
　　　　／:.:/:::::::::::::::::::::::::＼: : : : :ヽ／| | |.ﾄ､:::/ : : : : : : /二ﾆ＼:::::::＼
　　　／: : 厂:::::::::::::::::::::::::￣｝ : : : : ｝　| | | l ∨: : : : : : :〈rー　　 /:::::::::￣＼

::::::::: 　　　　＼.: : : : : : : : :|: : : : : : : : : / : : : : : : :／　　 /: : :/|: : :/: : : : : : :i: : :|
::::::::.　　　　　　｀、: : : : : : .|: : : : : : : : / : : : : : :／　　　./: : :/ j!: /: : : : : |: : :!: : |
:::::: 　　　　　　　,ィl : : : : : : |: : : : : : : : ; : : : .:／_.　＿,, /: : :/ ./: ' : : : : : :|: : :!: :.{
:::::. 　　　　　　彡ｨl : : : : : :∧: : : : : : : {: : : :/,ｨ羊ミ､ ./: : :/　/: : : : : : : : :}: :/: : l
ｰ-　　二　 -‐´ ,'l: : : : : :/　∨: : : : : :| : : :{{!　ん≧/: ／　./: : : : : : : : :/: ｲ: : ;　　　お父様……、どうして。
{{　S;..　　　;::}}／/. : : : : :j!　　∨: : : : :| : : :|(_){しﾏ/:イ}i!　,ｲ : : : : : : : :/: :/|: :/
ｰﾟo。:.● oﾟ‐´／. : : : : : :{　　　＼ : : :|V: / 　ヾﾟ'´　　／ : : : : : : : ／: :/ j: /
ｰ-　￣.ﾟ --‐´. : : : : : : : |　　　　　＼: |　ｿ /／/／ .／: : : : :_,.... イ/: ／ /イ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彼女の涙が止まることはなかった。

そして、

765 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:32:27 ID:kVJcwxAE [23/79]

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　 .,.⌒ヽ　　　 .／＼●ﾉ.
　　　　　　　　　　 .〈●　ﾉ＼　　　./　 ......彡.
　　　　　　　　　ヽ彡'　　ヽ...- 　 . .....（..
　　　　　　　　　　）...-‐'´.:　　　　　 ..　`
　　　　　　　　　　 / /.::::　　　　　　丶 ..:. ヽ.:. `ヽ
　　　　　　　　　　　 / ./　　 :/.:::::/:.....:l:　.ヽ　 .:.j.....:.j
　　　　　　　　　　 ..:i.:.ｌ.:.:.:. . .|:: ::..| ::.. . | :.:.　ヽ .:.j.j.:.j
　　　　　　　　　　　　 :i.:.ｌ.:.:.:..::::ﾄ; .ハ::　八:.:.　ノV ..V
　　　　　　　　　　 l . ...:.　....:||`..:..Ｖ...:.:. ` ｲ　.|..:.　 .＼
　　　　　　　　　　　　 /..:l .:.:　　.:ｌ,　　　　　　 ... /.:.＼ . :.::〉　　　　　　　　よくもお父様を殺したわね！
　　　　　　　　　　　／.:.: ｌ.:ヽ..　 .＼　 .r==ォ　人..ノ　 ../
　　　　　　　　　／ .:.:.:./:....¨ヽ　 .:.ヽ └‐' ,ィ...／　 .:/　＼　　　　　　　 .この裏切り者！
　　　　　　　　／ .:.:.:.:./:.:/¨　..}　　 .:}　 .￣..[../ 　　 ,'　　　、
　　　　　　　/　.:.:.:.:.:/:._/　　 /　　　.ﾅ.　　 .._{:. 　　 {_ .､　./　　　　　　　 .恥を知るが良いわ！
　　　　　 {　:.:.:.:.:.:{〃　..｀ﾚ′　／ .／＼....夫　　　.ヾ　.＼
　　　　　　　ヽ　:.:<..ヽ:......Ｖ..: 　 . |.:..ヽ:.⌒.>'.:.:.:.＼　　 ..＼　 .!
　　　　　　　ヽ:./ :.:.:..r'´.＼.. . :./.:.:.:.ヽ.../.:.:.,､-:'..＼..:.:　　〉　.l
　　　　　　　　　ヽ　:..| ヽ / 　 .ﾊ.‐--┴'r'::::_／ ..ノ　　 ./.ｌ　 l
　　　　　　　　　ヽ:.| ._.ﾊ. 　 .〉　..‐┼‐|￣..ヽ ./　　.:.:/ l　　 l
　　　　　　　　　 | .:../　 ./　　 ./:::|::ﾄ、..Ｖ .| 　 ..:.:ﾊ l　　 l
　　　　　　　　　　　 !..:ヽ､　l 　 ..{::::::|::l:::l...　 :ヽ､　l.:.＼　 . l
　　　　　　　　　　　　 }　　..＼l 　 ..l::::介､::|　　　 .＼l . |　　　 l
　　　　　　　　　　　 .|　　.｀､　　　Ｖ | | V　　　　　　　 | 　　 l
　　　　　　　　　　　　 |　　　ヽ　　　 | | 　　　　　　 |　　　 l

766 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:32:38 ID:kVJcwxAE [24/79]

　　　　　　　　　　_,, -=＝ｰ-､￣/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　／.〃　y ⌒ヽ.r､ヽ{　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　....､､
　　　ｕ　　/　./　　　　　　'　ヽゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　==||==　　||　||
　　　　　 |　/　,　　　　　　　ﾉ⌒ヽ　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 /. 　==!!== 　　 .||　i i　,
　　　　　　　|し'｜　./｀!　　　　　　　ヽ　　　　　　　 /　　　　　　　　/　　　ｌｌ　　　　 /　　／
　　　　　　　|　　｀ｰ'　 |　／|　　　　　　ヽ_　　　　_／　　　　　　ヽ /
　　　　　　　|　　　　｀´　ヽ　　　　　￣￣Ｔ　　　　　　　　　ｌ'
　　　　　　　|　　,、　　　　　　　、　　　　　　ヽ、　　　　　ﾉ
　　ｕ　　　　＼ｰ' !　　　　　　　　　　ー - 、　　　　丶、__　　　／
　　　　　　.＼｀ｰ-‐1__　　　　　　　　　｀丶、　　　／,ィｰ'´
　　　　　　　　　　￣￣￣｀丶、　　　　　　　　メ __ ﾉ' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶、＿.　　　　　ヾ/ /
ヽ　　　　　　　　　　ｕ　　　　　　　　　　　｀丶、　　/ /
　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　ヽ_/ /
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ヽ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -'"´￣￣￣￣｀"'''- _ |:.:./ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 |:./:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　 /:.'∠.:.:.:.:.｝
　　　　　　　　　　／／　　 ,　/　　　 |　i 　ヽ　　 ',--､_:.:.:.:/
　　　　　　　　　　 / /　　　 / /i　　　ﾊ :|　　 | 　　ヽ　l ｀'''､
　　　　　　　　　　 / /　　　 :|/　|　 |　/ ｜|,. --|　　:|　　ハ　ヽ
　　　　　　　　　　/ ｲ　　　 '⌒＼|_　|/　／| 　 /　　 |ｉ　　 i 　 !
　　　　　　　　　/'　 |　　｜　 :| 　　　　　 ,x≠弌寸ﾘ　　 |　ｉ|
　　　　　　　　　　､　 |{ 寸≠ミx､　　　弋ｕり Y/　　∧|ﾊﾘ
　　　　　　　　　　　 /＼从　Y弋uり　 ,　　　　　　/ｨ　 /_ノ /|/
　　　　　　　　　 | / 　 ,ﾊ {　　　　　　　　　ﾉイ　　{ |｜
　　　　　　　　　 |ｆ　,.ｲ{　ﾊ:､　　　　　-　'　　 ,.ｨ　 | 　 ,ﾊ| j'
　　　　　　　　　 ||（　从（＼{｀　　 .　＿_ .　 ´ ﾉイノ'
　　　　　　　　　ヾ　　　　＿Ｙ´ 　 r'′　／￣´＼
　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::＼　 |　／＿＿:::::::::::⌒＼
　　　　　　　　　　／|:::::::::::::::::〃ヽﾚ’´〃　／::::::::::::/　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　 .|:::::::::::::::::／ﾊ__}＼ｉ /:::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::: ○(:::::)○::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::ﾉ＼　:::::::::::::::::::/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
聖剣は彼の怒りに答えた。

767 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:32:56 ID:kVJcwxAE [25/79]

.

768 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:33:07 ID:kVJcwxAE [26/79]

　　　　　　　　　　　　 __
　　,.ｲ　., =7　　　　　　　/´　＞　,.イ
　　| |／／　　　　　　　　´￣　／_/
　　| ／ , =7 　 ,ｲ二.7　　　／／
　　| |／／　　　＿/ﾑ_　　／／　　 ,ｲ,ｲ ,ｲ
　　|_,／　　　　'──‐'　　|/　　　　ﾚﾚ //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'

　　　　　　　　　　　　　 _,,　　　　　 !ﾞ.,,.,i";;;;;;;;;,./ 　.iУ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,i'／　.,..ｒ'";;;;;
　　 .i}′　　　　　　　 / ;;,!　.,　　　　　　/;ﾞ;;;;;;;;; / 　　.l″　　　　　　　　　　　　,ν　　　　　　　　　/ /_..-'";;;;;;;;;;;;;;
　　｀　　　　　　 i";;;,/　/　　　　　 /;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　　　　　　　　 il ｌ′ 　　　　 _..-";;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.
　　　　　　　　　　　ｌ／　."、　　　　/ ;;;;;;;;;;/　　　　　　　　　 _　　　　,,i!!″　　　　 .,..ｒ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ｰ'″
　　　　　　　　　　/./　　　 l｢　　 .../ ;;;;;;;;; /　　　　　　　　 ,,iｌ″　　　.´　　　　 .,,./ ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'"
　　　　 .,i''l　　 .,〃　　　 .〃 /　 ./ ;;;;;;;;;.／　　　 .,．　　　　 _ /″　　　　　　 _／;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ ´　　　　　　　 _ﾝ'
　　　　,ｌゾ　　.〃　　　.,〃 ./ 　,i";;;;;;;;./ 　　　 .／　　　　 ,r'./ 　　　　.,　　　 ._／;;;;;;;;;;;;;;,,,./ ゛　　　　　 . _,,-へ.iｉｉ
　　　.〃　　 ./l　　　､〃　,iｒ　/ ;;;;;;; / 　　　.,〃　　　　.,ノﾝ′　　.,,ir'"　　_／丶;;;;;;,ン'″　　　　,, ;;二二r‐''''､;;;;;;;.
　　〃　 .,ﾉ~;/　　.,/./ .,ﾉ/ / ;;;;;;;;;;;;l　　.,.. |″　　　　,i'ﾝ"　　　,iｉ'"　.,..-'";;;;;;;;;;;,／゛　　_,,,,,__ ,ir!'"　　　　　　｀'''″
　 .il″　/ ;;;;;/ ,ﾉﾞ''ﾞ,i彡'ﾞi/'";;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ‐''"./　　　　 ,-/'"　,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-､., /＞'"゛
. ,i|′ ,/;;;;;;;;lﾞ./ ;;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'|　　,.iｌ!ﾝ''／...-彡 '',ﾞ..-'";;;;;;;;;,..;;二―'",,／'!'"
// .／;;;;;;;;;iﾚﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / .,. |/‐ンン'∠ﾞ‐'ﾞ´;;;;;;;;;;;;,i;;ｉＵﾞ‐'''^ﾞﾞ''″ 　　　　 _..i
/ｒ'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞'";;ﾞ´,iﾃ '´;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ"　　　　　　_,,,...i;;;;iv＝ゞ´
;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'“;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ／　＿_..;;ﾒ｀-ｰ'"゛　　　　　　 _,,.. -ｰ'''''ﾞﾞ''ﾞ￣,ﾞ/
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,./ '´ 　　　　　　 _..- ._,,./ ;;;;_,,./ 　 .ﾞ'''ﾞﾞﾞ´　,,-''"
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;./ ._,,　ｰ'''ﾞﾞ´;;;_.. ;;ﾆ｀-￣ﾞﾞﾞ‐'"゛
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_.. ｀-'''''"
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,..r‐ '"￣゛ . _..yrｰ''“''''"　　　 . _,,.. -;;ﾆﾆコﾆ;;r‐
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_..-‐'' 二ﾆ　―ﾆﾆ｀-'”'"゛　　　　 .,_iiir=｀-''''"´

769 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:33:25 ID:kVJcwxAE [27/79]

　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}
　　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/
　　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　￣｀'ヽ'
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　ヽ､: : : 　　　　ｉ､
　　　/': : : : : : : 　ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ: : : : : :　　　ﾊ

770 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:33:40 ID:kVJcwxAE

ー .._,;ゝ..,,、　｀'-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ- i､、ﾞゝ､,､ヽ、　　 .i〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;/゛　　'" 　.,..-/!彡'".りシ',ﾞ_　　　　　　_..-
　　　ﾞ'''-､｀'-､　｀'-_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀'ﾐ〟　｀'''.ｌｼ､　 .ｌ.;;;;;,i∴;;.″　,-　, ;;ｿ｣彡"　 .,ﾉ".｀--│　　_..-'";;;;;;;
　　　　　　｀'''''≒　 .｀'-､;;;;;;;i..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　ﾞ〈ヽ、　　.ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ 　/ .,rｼ",il'"　　　　亠　　　 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、　　　　　　　　　　　｀''-_ヽ｀'-､;;;;;;;;;.;_;;;;;ヽ,　ﾞ'ﾍ　　　. ｌ;;;丶;;;;｝｀　　.,;;ｿ゛　　　　　　　　　 ´　 /ﾞ;;;;;;;; ／
ー二ﾞﾞヽ ,,、　　　　　　　　　｀'!‐　｀'-,;;;{. ｀'-､;ﾞ!、　　　 .l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.!　　.,il″　　　　　　　　　 _,,　-'";;;;;;;;;;;｀￢
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..,......xi，　　　　　　　　　　　｀'''ﾐ;;ｘ、　　　　´　　 .｀ l､　　　　　l､;.ｌz'ｱ　　　.,i;;|lrl!!!!¨'″　　 ,,,
　￣　 ..,,u．.-..、　　　　　　　　　｀''ｽｯ、　 y ..、　　 !li　　　　 `l/ l/　　 ..il′　　　　　　 ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_.　.｀'s､　　　　　　　　　　ﾞ''く、 |;,_｝　　　.ゝ　　　 .″,l′.,，　　　　　　　　 .,.″ .＝　　.r!″　'.ｌy
　　　　　 . ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､　　　　　　　ﾞ" ″　　　　　　　　　 iﾘ.,〃　　　　　 , .｀ j,i′　　　　　　　　 l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"―　..,_　　　　　　　　　　　　　 l;;ﾘ"　 i､　　　　.,ij"　_,/.ｌ_、　,,irｰ　　　　 .∧　._.
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／　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　、　　　　　,ノ;/　　　 ¨゛　　　　　.,,〟　　　　.ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼,　　∨
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　　　　　.,l　　　　.,ﾝｸﾞ　 ,．　　/ ;;;;ﾞ‐',,､;;;;.;i′　　 :!┤　.lL　 .`　　　　　　　　　　　　ｌ;;;;;.ｌ　　ﾞ|''､　　 . ｌヽ
　　　　 .,l|　　　../ ;/　〃　 ./ ;;;;;;;;ｒ'" !" .lﾞl　　　 : |;;|　　｀　　　　　　　　　ﾞlｭ　　　!;;;;;.!　　ﾞ'ｉ;ヽ　 i､゛

771 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:33:53 ID:kVJcwxAE [29/79]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
終わった後、彼は聖剣で首を掻き切って死んだ。

774 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2014/02/02(日) 02:34:27 ID:IHzP.sq. [1/2]

ありゃ、自殺してもうたのか

772 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:34:09 ID:kVJcwxAE [30/79]

　　　　　　　　　　　　　,,... -─- ､_　　　　　　　 , ‐=ﾆヽ
　　　　　　　　　　　, '"　　　　　　ﾞヽ､　　　　　　　 .!_i　　））
　　　　　　　　　　/.　　　　　　　　　　ヽ/ヽ　　　　 .＿ノノ
　　　　　　　　　 ,'　　ｲ　/--/i　ﾊ　　　 ',./ﾍ　　　 .//￣
　　　　　　　 ,'　　 ,'　ir;ｰ-､ﾚ´ !_/_i　ｲ-┘　　　 ◎
　　　　　　　　/　ﾊ　i 　!' ﾋ_ﾝ　　,!-;､ｲﾝﾞ
　　 r´＾＼_,.､,'--!.、.!　 | "" 　　ﾋﾝi/.i
　　 '､　(＾ヽ〉ヽ,　｀ヽ､_ !､　　-　 "ﾉ　|
　　　ﾞｰﾆ´_ノ　　　ヽ.ル＞,.-r 'iﾉハﾉ
　　　　　　｀ヽ､___,,,...ン:::ﾞヽ/ooﾚiﾞ'ｰ- ､／＾)
　　　　　　　　　／::::::::::::::::::ｙ:::::ﾄ　　　l]　つ
　　　　　　　 ,く::::::::::::::::::::::::::::::iﾞ'ｰ--┘
　　　　 _,,..- '":::::｀' ｰ-.,;;;;;;;;;;;;;;:」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
聖剣には分からなかった。

何故、彼が死を選んだのかを。

773 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:34:23 ID:kVJcwxAE [31/79]

　　　　　　　　　　　　　　 _..　-‐=＝=‐-　 ._
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　　　　　　　　　 , ゜　　　　　　　　　　　　 _r-､,
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　　　　　　　八　人　 Ⅴ/⌒’　　　　　 ;　　ｌ:　l　￤＼
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　　　　　　　　　//　/ 川込、　　　｀　　ｨ　　/,　 |i i　ii　　　｝
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だから彼女は自分の使命を果たすために

次の担い手を探すことにした。

775 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:34:41 ID:kVJcwxAE [32/79]

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　　　　レ＜＞㍉､: : : : : : : : :＞　　　／　　　　｜ﾆﾆ|
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　　/;. -‐- ､: : : : : :=ド､ヽ// 　 j `.-､　　　　　　　　 /ﾍニ７⌒)
　//_／￣ヽヽ |: : ニ||: }}: ≫≪=: : :＿≫　　　　　　/　ｨﾆにン-､
｜|｀|`i⌒j ｜|｜二//: :}}: 二//: ／　　　　　　 /　ノ／　_／-､
/∧ ゝ二ノﾉ: !二ノ＿ }}: =//: :＼　　　　　　 |　　(__,イ＿,. -<
| ヽ｀ｰ--イ : =∀ﾆ|r‐㍉､｣｣､}: : : ≫　　　　（`ｰ‐┴ｰ┴‐ー┴---'‐'")
|: : :｀:ー┬': : =/二＼: : :=}}ﾆVX´　　　　　　　￣,《｢￣￣￣￣｢￣￣
": : : :|=: |=: : =|ﾆ: : : : ＼ノ=三|:､＼　　　　　　ri´: : |￣￣￣￣|
: : : : :|二|二二|ﾆ : : : : }}}=〉ﾆ=ト:二ユ__　　／: i!: :_ｘ≦'"￣￣＼
: : : : :ヽ=|二／ﾆ: : : : : }}}=|ニ=|ﾆ: : : : 〃´: : ;ｘ＜: :: :: ≧ ＼　　 |
: : : : : ヽ＼/|二＿: : : :}}}ﾆ|ﾆ=/＜: : //: : :／:: : :: :://: :＼＿__　ﾊ
: : : : : :､:＼=〉‐-- 二_ー‐'ニ/二二|: |／/:: :: _:: ::l=/:: ::=_:ヽ=､::￣:＼＿_
: : : : :､ヽニ〉｜|｜|｜ト]トrへ二ﾆﾆ/:=:: ::_::=:: :: l=|: =:: :: ≧＼三≧ｘ:: ::ヽ
: : : : : : ､ ∨￣`'┴-t⊥jj[]　　＞/::/:: :: l=/:= : 川:: ::=:: :: ::`:: :＼三=Vﾍ｣
､: : :=: : :＼＼:: ::|:: :: :|::三r'　／_/:: :: :: :: :l/:: :／三!:: :: `≧､_: :: :ノ三三}
`: : : : ニ＼Y´|:: :: :: :: :: :: V/::=/:: :: :: :: ::/::／三三|:: :: :: :: ＼三三三三}
: : : : : :＼ニ＞}＿-＿―三V={:: ::≦三/三三三三ﾄ､:ヽ≧､＝ﾆ三三三ﾍ、
: : : : :/二＞＜!三三:: :: :: :: ｀`＝ﾆ三/三三三三ﾆ!:!≧､:＼三≧≦三三=〉

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次の担い手は小さな国の「王」だった。

776 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:35:00 ID:kVJcwxAE [33/79]

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　　　　　　　　　ヽ
　　し　　　　＼

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　　　　　　　　　し　|
　　　　　ヽ　　　　　 |

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彼は常々悩んでいた。

777 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:35:17 ID:kVJcwxAE [34/79]

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::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....（-д-:::　）ー､::::::.......　　　 (　ﾟдﾟ　)ー､　 Λ＿Λ:: .. .￣￣￣─（-д-:::　）ー､::..
::. . / :::/;;: 　ヽ　ヽ ::ｌ::: . /i ;:　　　　:::i:::.::::::..... . 　/i ;:　　　　::. i /:彡ミ゛ヽ;）ー､:::::::... .　 /i ;:　　　　:::i::..
: . （_,ノ⌒＼;;　ヽ､_ノ:l: . (:: ;;＿＿/ :::./ |:::::......　　(:: ;;＿＿/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... .　 (:: ;;＿＿/ :::./ |:: .
　　　 i⌒＼）i⌒＼　/:: .. /　＿＿__/　:|:::::::::.... . .　 /　＿＿__/::/ :::/;;: 　ヽ　ヽ ::ｌ:::::......　　/　＿＿__/　:|::..
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国民の多さに対する資源や食糧の少なさをだ。

経済は発展せず、国民は常に飢えていた。

778 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:35:33 ID:kVJcwxAE [35/79]

　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪
　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪
　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三
　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三
　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三

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だが、供給が全く追い付いていなかったが故に、

メリットが薄いので他国から侵略されることは無かった。

生殺しの状態であることに変わりは無かったが……。

779 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:35:43 ID:kVJcwxAE [36/79]

　　　　 ×　　　,. ''"´ ￣￣　｀ヽ､　　,ﾍ
　　　×　　／　　　　　　　　｀ヽ/ヽ_>
　　　　　　./　 /　/　 ./ ハ　ﾊ　i く__/´7
　　　　　　 i 　 i　ﾊ-‐,ﾍ:!　ﾚ'-!ﾊ.　 !''ｰ┘×
　　　　　　 i　　!　 !ｧ';=t､｀　ｫ=､ !ハ!　　　　×
　　　　　 i　　i　 |! ﾄ._,j　　　ﾄ_j !|　|　　　　　　　　,.- ､
　　　　　　!　　|　 !"　　_____ 　 "!　!.　　　　　_／　/
''─-- ,,,...._!__iﾊ　 iヽ､　(　　ｿ ,.イ!　|-─ ''"´￣ヽヽ　_つ
　　　　　　　　｀'ヽ!イ＞＝ｒ´!へレ'　　　　　　　l |'´
　　　　　　　　　_i:::::::i／oo＼!::i__ 　　　　　　　__!ｲ
"'' ー‐-------ｧ'::::::::!____ﾊ__!:::!ｧ--────''"
　　　　　　　 7::::::::::::::::::::::::::::::ｲ
　　　　　　 ./::::::::::::::::::::::i:::::::::::!
　　　　　　,.く:::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::!
　　　　／::::/｀ヽーｧ--'┴ｒ‐'"ヽ.
　　　／:::::::/::::::::::::::!::::::::::::::!:::::::::::ヽ.

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彼の悩みを解決するために聖剣は、

「足りないなら他からもらえば良い。」

そう言って彼女は彼に戦争をするための力を与えた。

780 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:35:53 ID:kVJcwxAE [37/79]

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　　　　　　　　|ﾟ /ｿjﾍ. |　　´⌒｀　　 ,＿
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　　　　　　　　　 !　　　　く´　　　　＼　　　　 `
　　　　　　　　　　　　＼　　　＼　　　　 `､　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 (´____＿___ノ　　　　　ヽ､_　　＿`､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y´　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー ---　'

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聖剣を握った王は自分の国民のために、他国の土地を奪い始めた。

国民を救うためだけに彼は戦争を始めたのだ。

781 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:36:06 ID:kVJcwxAE [38/79]

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,　　＿, 　　＿　　＿　　＿　　＿,　　＿　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ノ lﾐl_, (ヾゝ　　　./　　ノ lﾐl_, (ヾゝ　　　./　　ノ lﾐl_, (ヾゝ
　　　　　／■＼　　　　ｳﾜｧｧｧｧ！　　　　　 (o_o,ｲ　ヽ´|(__) ﾉ~⌒）(o_o,ｲ　ヽ´|(__) ﾉ~⌒.(o_o,ｲ　ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡
　　　　　（ﾟДﾟ　；）　／■＼　　　　　　　　ﾋｨｨｨｨ！　　..ﾉ　　ヽ| |￣ノl　ﾉ　　　ﾉ　　ヽ| |￣ノl　ﾉ　　ﾉ　　ヽ| |￣ノl　ﾉ
　　／■＼　⊂　　（；´Д｀）　／■＼　　　　　　　 / /~ヽﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ ./ /~ヽﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ / /~ヽﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
　　（´Д｀；|）/⊃　⊂_ ⊂　丶（´Д｀；,）　　　　　　　　；;,;∴ﾌﾞｼｬ　　 (_/　　ヽﾉヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ
　　ゝ　　　/　　(´⌒;;;Ｙソ　　と_ ⊂ﾉ(´⌒;;;　　（ﾟДﾟ.;..　　　　　　　；;,;∴.;..'-　　　 (_ヽ　　　　　　　　　　 (_ヽ
　　し　Ｙ人　(´⌒;;;／■ （＿）Ｙ　人ヽ≡≡(´⌒;;;　　　　‐ｸﾞｴ＝;..'；;,;∴.;.⊃
　　　（＿）'し　　　⊂（ﾟДﾟ　；）（＿）　ソ　≡(´⌒;;;　　　　 ⊂（ﾟДﾟ.;..'；;.,;∴.

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そうして長い長い戦争が始まった。

国民を救うために、土地を手に入れ、

そのせいで増えた国民を養うためにさらに戦争を行った。

782 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:36:17 ID:kVJcwxAE [39/79]

. ／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　ノ
/　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／
　　　　　　　　　　　　　_,,,,..,,_　　　　　　　そ, イ
　　　　　　　　　 ,. -''"´　　｀ﾞ''-､　　　　　　　.
　　　　　　　　,."　　　　　　　　　｀ヽ.　ヽ＼　　.
　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　｀、　Y､
　　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　 i.　　| 〉
　　　　　　 !　　　　　　　●　　　　　　l　　i　　　　　／.:.:.:.:. . . . .
　　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　i.　　　　 /.:.:.:.:.:.. . . .
　　　　　　丶　　　　　　　　　　　　　/　　j　　　　　　{.:.:.:.:.:.:.. . . :
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　 ,.'　　ﾊ　　　　　 i.:.:.:.:.:.. . . .
　　　　　　　　｀'-､_　　　　　　_,.-'´　　ノ　　.　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:. . .
　　　　　　/ 　　　｀ﾞ''ｰ-‐'''"´　　　イ　　　　　　　　　V.:.:.:.:.:. . .
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ.:.:.. . .
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　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:. .
　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　／ i.:.:.:.. . .
　　　　　　　｀ー― ― ――――′　ゝ.:.:.. . . . .

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彼がここまで戦争を続けたのは、

もしかしたら強迫観念があったからかもしれない。

飢餓で苦しむ国民がいなくなることを願ってのことだったのかもしれない。

783 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:36:28 ID:kVJcwxAE [40/79]

　　　　＿
　　　 /　　｀
　　　! 　_＿i _＿
　rヘｰ之ミ´､　　,｀≧z､
　}/,i/7,＞=ﾆ三ﾆイﾍ<//＞x
　＼/////＞У///∠≦､///>
　　 }/／／//{/////////７７/＞､
　　////////へ/////////／三ﾍ
　 //////////∧＼//＞ﾞ´ `ー-＜i
　′///', 1　／≧＝＝{
　iγ三/　ヽИ≠/, :､/∧
　ヾ三/　　　V/≧=ミj//.;!
　　＼i　　　　V////{ゞ≦
　　　　　　 V///∧//
　　　　　　ﾄ､///∧′
　　　　　　　　　Y,V// ∧
　　　　　　　 j ∧///∧

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だが、彼は気づかなかった。

戦争という行為そのものが、立場が無い難民等の弱者を生み出していることに。

それに気づくことなく彼は走り続けた。

784 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:36:41 ID:kVJcwxAE [41/79]

　　　　　　　　　　△
　　　△　　　　　　|王|,,,,
　　ノ合| 　　　　　||甲□》___含合ヽ,,,,,,
　　│;;;;|▲　　　|￣|ヾ￣ヾ:;:;:ヾ:;:;ヾl　△┐......、、
　　│;;;;|　|┌△田.lΠl△田.;;;;;;;;;;;亜│::∥、ΠΠ△,,,,
　　│;;;;|　|ﾟﾟO||二|ﾟﾟﾟ|''''''''''∥:::::::::::::::::::||亜 |ﾟﾟﾟ|二||ﾟﾟﾟ|:::::::|┐
　┌iii7'''''''''''冖∥亜l_〔ﾆﾆ〕│||⌒|| 〔ﾆﾆ〕亜^^^^^lｰ、、;;;;;;┐
__,|____,厂￣￣　　　|乂［　柱］.ミミミミミ　|乂［柱］＿＿＿＿i＿
　　　￣Ｔ￣￣￣￣￣〕　　|＼:::::::::::::::::::＼...:;|　|　へ　ヘ　へ .|
　　へ､､|、、、、、、、、|　　| 　＼:::::::::::::::::::＼|　|、、、、、、、、 |　　　　　　　　　　__________________________
　　　　　|　へ　へ　へ　| .／三／|　-----　　|　　へ　へ　へ　 |　　　　　　　　.　|＼_______________________＼
　.へ､　 |、、、、、、、、.／三／　へ　へ　 .＼三＼　、、、、、、、|.　　、..　　　　　|　 |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll|
　、、、.|　　　　　.. ' .／三／、、、、、、、、、..＼三＼へ　へ　へ .|　　　　　　　　.|　 ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|ll,l.llll|
　　　　 |　　　 .［寵］.､;lll;;;《.､､;:;:;:;:;:;:;;;;;::::::;:;:　.　　.＼三＼.‐　　　　　 |　　　　　　　 |　 ||||lll|||i巛門》》illl|||||ll|
　冖冖冖冖冖.［;;;;］冖冖冖冖冖冖┐　　　　　　　　　　　　　　 vv､､､　　　　　　　|.... |　　____________________|_____
　............................［;;;;］................................冖冖冖冖冖冖冖-［寵］冖冖┐,,,,,､､､､　　　　　　　　|＼_______________________＼
　_______________._［;;;;］.....................................................................　［;;;;］..............冖冖冖┐　　　　　　|　 |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll|
　　　　　　　　　　　　^~~--- -,,,,,,,,,,,,,,____..........................　［;;;;］.................................冖┐　　、..　|　 ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|lil,lllll|
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そしてそれまでの歴史上で最も巨大な国家が出来た時、

彼は既に他人を信じることが出来なくなってしまった。

785 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:36:53 ID:kVJcwxAE [42/79]

　　　　　　　／￣三三三ミﾒ､
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　　　ii　ii:::::::::::::::｛○」＝=───ミﾄ､　＼
　　　 V小::::::::::::::::＞≧　　￣￣￣￣＼＿７
　　　　V::::::::::::::::::::　ヾト､　　./:::/ /:::/ /:::/ﾌ
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周りの家臣達が、もう戦争を辞めようと言い出したのである。

786 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:37:06 ID:kVJcwxAE [43/79]

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　　　　　　　ヽ、ヽ＿_,,..-t''"´:::::::::::|　　 l　　　　　|
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彼にとってそれはどうしても出来ないことだった。

戦争を辞めるということは、彼の中では餓死者を認めることと等しかったからだ。

787 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:37:20 ID:kVJcwxAE [44/79]

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余りに頑なに意見を変えない彼に、遂に刺客が送られた。

彼の護衛は刺客を止めようともしなかった。

788 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:37:56 ID:kVJcwxAE [45/79]

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彼はその刺客を撃退したが、

その送り手が自分の側近と知った時、彼は衝動的に身を投げてしまった。

789 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:38:09 ID:kVJcwxAE [46/79]

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　　　　!　　　　∨　ハ　'''　　　　　｀　''' }　　 .,'
　　　　 l　　　　　∨　　',　U　r─‐ｧ　　　ﾉ　　/
　　　　 |　,l　/l　　 >､l＼|＞　_ー‐' ,. . ＜　 //
　　　　厶' l/　|／￣｀ヽ　＼_,ｲﾊ￣　　／ .//
　　　　　　　／　　　　　',　/ 〉ﾄ､l｀ヽ／|　/
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彼の死を知った聖剣には分からなかった。

彼が何故、死を選んだのかを。

自分は彼の願いを叶えただけだと思っていたからだ。

790 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:38:31 ID:kVJcwxAE

　　　　　　　 _,　- － ― - ､_　　　 ,ﾍ,_
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　　　　　ヾト､ﾄ` －-z二､-‐''レｲ／/ノ
　　　　　　　 __,.ｨく´＞＜ネ､._
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　　　　　　　　　　　 ` ｰr－r‐イ
　　　　　　　　　　 {二!二ｊ
　　　　　　　　　　ゝ,人ノ

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だから彼女は自分の使命を果たすために

次の担い手を探すことにした。

791 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:38:43 ID:kVJcwxAE [48/79]

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　　　　 __ノ￣￣￣￣｀ヽ__`-ー´⌒ヽ＿ノ　.／| |
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　ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ／|　／| |
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次の担い手は、病気の「青年」だった。

792 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:39:01 ID:kVJcwxAE [49/79]

　　　　＿
　　　　＼|　　　　,. 　''"´￣￣｀ﾞ ''　､,
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　　　　　 ,.'　　　 /　　/ /」__／|　/|　　/.　ﾚﾍ::://
　　　　／　　　　/ 　 '7´ ;'´ ﾊ　|/　| __/|　　　 ',´
　　 , ' 　　　/　/ 　　八弋_ｒﾉ　　　|／｀! 　 |　 }
　 ./　　　／　/　　 /⊂⊃　　　　　'ｧ'lヽ|　 .,'　/
　,'　　　/　　 '　　/| 　　　　　__ '　じ' ﾉ|　/／
　!　　八　　|　 /{∧.　　 /´ ヽ｝　 ⊂/ ﾚ'´
　ヽ､　ﾄ　＼ |∠_」_/ヽ.　　、__.ノ　　./ !、
　　ヽ＼,. '´ _ ｀ヽ::|＼＼.,,__＿_,,. イ　 |ハ
.　　　｀/ 　　　｀ヽ|:::':、ヽ∧-､_/　|　ﾊ　|
　　　 ./　　　　　　|:::::::＼{_Ｘ｝/:::|ヽ|／　ﾚ'
　　　/ 　　　　　 !:::::::::::::/　l|::::::'ハ
　　.,' 　　　　　　_/!::::::::::く＿_」::::::|　|
　 / ,.　 -─ｧ／　､ヽ:::::::::::::l::|::::::::|　!
./´　　　 //　｀ヽ_ﾝ}:::::::::::::::!::::::::| r/´7ヽ
{ 　　　　.| |　　_ンイ::::::::::::::::::::::::::|ｒし' ／,ヽ

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　「　　へ　　＼
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　　　　　　　　| ___｀___　u　　|
　　　　　　　　| `ー '´　　　 |
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.　　 ,''''つ／）/　　　　　　　 i ヽ !　!(,ヽ
　　 / /／／ノ´)　　　　　/ ）ﾄ .| |　| |　i
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聖剣は彼の病気を治した。

そうすることで、彼の新しい望みを叶えられると思ったからだ。

793 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:39:18 ID:kVJcwxAE

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元気になったことを喜んだ彼はこの力を他の人のために使おうと考えた。

だからまず、一緒に闘病生活を頑張っていた少女を治すことにした。

794 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:39:30 ID:kVJcwxAE [51/79]

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　　　　　|　　　　|　　 |　　,仁ﾆ　　　　　|i! 　 |＿__∨　∨　　 Ⅷﾆﾆﾆﾆム.　ﾟ。　　`＼
　　　　　|　　　　{　　 {　　{ﾆﾆム　　　　|i!'∨ !　　　∨　Ⅳ　　Ⅷ二二二ム　ﾟ。
　　　　　|　　| 　 {　　.{:.　 {二ﾆム　　　 |{　,.斗＿＿_∨ iiⅣ　 i!二二二ﾆﾆム. ﾟ,
　　　　　}.　 ,! 　 .{ 　 .{::.　.{二二ムＶ､　ﾟ, ｒﾁ斗竺丐ゞ、iiⅣ　i!二二ﾆﾄ､ﾆ=ム.,.ﾟ,
　　　　　|　 ,ｉ!　　 { 　 .{ﾆ, .{二二=ムⅵ.　ﾟ｡乂ヒｚ:ツ ' ﾑ }!!Ⅳ i!二二ﾆ!　ヾ二ﾑﾟ｡ﾟ,
　　　　　}　,ii|,　　　{　　{ニ, {ﾆ'￣￣ヾ＼ﾟ｡　￣　　ﾊ=i}iiiⅣ |二二ﾆ{　　ヾﾆﾑヽﾟ,
　　　　 } ∧ﾑ.　　 {　　{ﾆﾑ∨=≦三　　　ヾ､　　　/二二二　|二二二, 　　ﾟニ}　}!
.　　　　 } ,仁二,　　　{ 　.{二ヽ二二ﾆ}　　　　ヽ .,.ｲ二二二ﾆ} |ニ|ヾ二ム　　ﾟi!}　.}
　　　　.ﾉ ,{二ﾆム　　ﾟ｡　Ⅵ二二ニﾆ｢`　　　, イ二二二二ﾄ､}.!二{　＼ﾆム　　.}!
　　　 / / {ニ|,ﾆム.　　　 Ⅵ二二二|　　_ イ二二二二ﾆﾆ|. ﾟ!|二ﾑ　　＼ム　ﾉ′
　　 ./ ' 　.{ニ| Ⅵム　}ム.　 Ⅵ二ニﾆ≦ニ' .ト寸二二ﾄ二ム. ﾘヾ=ﾑ　　　ヾヽ
　　/ '　　Ⅶ{!　Ⅵハ }ﾆム　寸二二二７　ﾉ.　寸二ﾆ}!ニﾄﾟ.,　.　ヾﾑ　　　 `ヽ
　ノ'　　　　.Ⅶ　ヾﾆﾊ.}二ｼ､　寸二二;'　,:'　　　寸ニ!}!ﾘ　ヾ　　　　ヾ
　　　　　　　'{!　　 _〉ii}}ニ' 　＼　寸二' , '　　　　　寸!|!′
　　　　　　　._r=ﾆﾆ二ﾘﾆ}.　　　＼ Ⅵ!'　　　　　　// ヽ-､
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≦二二二二二二二ﾆム　　　　//////ハ.　　　 //　　,.仁二i}＼

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だが、それを聖剣は許容できなかった。

彼女が望んだのは彼に自分本位に願いを叶えてもらい、それによって幸せを得ることだったからである。

彼女は他人に分け与えることで生まれる幸せを理解できなかったのだ。

795 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:39:51 ID:kVJcwxAE [52/79]

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だから彼女は、治療の対価として彼の寿命を請求した。

彼は何の躊躇もなくそれを承諾し、少女を治した。

少女は涙を流して彼に感謝した。

796 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:40:11 ID:kVJcwxAE [53/79]

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その後、彼は自分の命を限界まで他人のために使い切り若くして死んだ。

797 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:40:28 ID:kVJcwxAE [54/79]

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　　　　　 /　/　/　　,　.,　 .!　 : :i!　.i{　ﾟ.,. 　ﾟ,.　ﾟ, 　　ﾟ,　ﾍ　ﾟ.,.　　　ﾟ.,
.　　　　 /　.,'　.,　　 :!　!　　!　 : :|:.　ﾟ,.　ﾟ,.　ﾟ,　ﾟ､ _　　ﾟ,　ヽ. ﾟ,　　　ヽ
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.　　　 !.,'　! .,'.{　　　!　i!　　ﾄ, ﾍ　ﾟ,　,ｨﾁ示r心.}}!'　　　Ⅵ. V　 |　　ﾏ　ﾟ ,.　　ﾟ.,
.　　　 !{　 { .! !　　　i!　{,　　.{.ヽヾﾟ,'" 匁＞'イ' !　!　　|!,'　ﾟ,　.|　　　ﾟ., ﾟ, ﾏ　　ﾟ.,
.　　　 {　　ﾟ, !.{Ⅳ　　V ハ　ﾊ. ヾ_ ヾ　 ¨´　　　|　|　　},'　　ﾟ, .|　　　　.ﾟｊ.　ﾏ　　ﾟ,
　　　　　　ヾ.‘ .ﾏ　 Vﾏ,ハヽヽ、　　　　　 |　| 　 j.　 /.　ﾟ !　　　　ﾉ'　　ﾏ . 　ﾟ,
　　　　　　　　　　>､ﾊ､ヽハ　ヾ.､ ,.　-　――　! .}!　 /　/! 　ﾘ　　.!　 !　　　ﾏ　 !
　　　　　　　　 , ' ,ｨヾﾍ　　 /ゝ.／-.― - 、　　} /!　/!　L!　　　　　|　 |　　　　.},　 .}
　　　　　　　 ,.', '/　:/　　 /: :./´ 　　　　＼ノ'　} / {　{ { 　　　　.!　 !　　　 .}.ﾟ,　}
　　　　　　　/, ' / :./　　 //:,.,'　　　　　　: : : :.＼ﾉ'　 {　! ﾟ,　　　　 :!　 |　 !　　:,　ﾟ, j
　　　　　 /,'　,　/　 / /ノ/ .!　　　　　　,!: : : : }≧｡,_. { .!　V　　　 :|!　,　 .} 　 ,'　 .!j
　　　　　　,/　.,: /.{　,: /ゝ'　: !　　　　　　,: : : /{二二二≧｡_V　　 : :} .,'　.j}　 / 　 .ﾘ
　　　　　　{　 .{:,'　| : :// .:　.八　　　　ノ: : : ': :V二二二二}=V　: :ﾘ}/}　/} ./
　　　　　　　　{i　 .!: :{/　. : . ./ﾍ　 . . :　: :　: : : :.V二二二ﾆ!ﾆV . :/:'=} // ∧
　　　　　　　　{　　{:У　　 .,.仁ム､　　　　　　 : : :V二二二}二ｊ　/二/ｲ/イ!∧
　　　　　　　　　　〉⌒ ､ ,.仁二ハヽ_　　　　　　: : V二二=}二レ仁二二二!. ∧
　　　　　　　　　イゞ仁=V二二二ﾑ　　　　 , :　　: : :Vニﾆ,仁二二二二二 }: : ∧
　　　　　　　／ｲ::/!二二二二二ハ　 ./ :/　　　 : :Vﾆ/二二二二ニニ∨: : :.∧

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もし、その時の聖剣に明確な感情があったとしたら「ざまあみろ」と言っていたことだろう。

798 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:40:41 ID:kVJcwxAE [55/79]

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　　　　　　　　　''"´　　　　　　｀ ''＜<:/./:::>>　　　　.∠´￣｀ヽ
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　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　く|__〉´￣了　 | 　｛　　}　｝
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　　 /　　　　　　　　　 .i　　　　　　　　　 ∨　　　　　 ./　/
　　,'　　　　　　 /! / 　 /! .∧∠⊥ 　　 i　ﾍ　　　　　../　/
　　|　　　　　　-ｧ‐|A　 / .|/ ´＿_ |∧　∧|　 .!　　　　　.￣
　　| 　　　 ! ./　＿ ∨　　,イﾉ:::::i｀ヽ∨　　 .|　　　（＿）
　　|　　　 .Ⅳ´{ﾉ::::::i｀　　弋;;_ノ　八　＼　 |
　　|　　　　八弋;;_ノ　　　　　　　ﾞ　ハ　/＼|
　　| 　　 ./　|〃　　　　　　'　　　　,'∧Ⅵ
　　|∧　∨＼|＼　　　　iｱ￣ }　　ｲ/　∨
　　　 ',　 |　　　　＞､　 `　　',.イ.i＼
　　　　＼|　　／::∧　＼￣　 / |::::::＼
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.　　　　　　/　∨:::::::∧　　 >く　　|:::::::::::|∧
　　　　　 /　　 ∨:::::::∧／ﾊ__}＼.ｌ:::::::::::|. ∧
　　　　　 |　　　 ∨::::::::::::::○、○::::::::::::::!/　|

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聖剣は彼が何故そこまでして他人に尽くしたのか、その理由が分からなかった。

そう、彼女は彼が寿命を消費してまで人を救った理由が分からなかったのだ。

799 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:40:56 ID:kVJcwxAE [56/79]

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　　　　　　　　　　 / /　　　 / /i　　　ﾊ :|　　 | 　　ヽ　l ｀'''､
　　　　　　　　　　 / /　　　 :|/　|　 |　/ ｜|,. --|　　:|　　ハ　ヽ
　　　　　　　　　　/ ｲ　　　 '⌒＼|_　|/　／| 　 /　　 |ｉ　　 i 　 !
　　　　　　　　　/'　 |　　｜　 :| 　　　　　 ,x≠弌寸ﾘ　　 |　ｉ|
　　　　　　　　　　､　 |{ 寸≠ミx､　　　弋ｕり Y/　　∧|ﾊﾘ
　　　　　　　　　　　 /＼从　Y弋uり　 ,　　　　　　/ｨ　 /_ノ /|/
　　　　　　　　　 | / 　 ,ﾊ {　　　　　　　　　ﾉイ　　{ |｜
　　　　　　　　　 |ｆ　,.ｲ{　ﾊ:､　　　　　-　'　　 ,.ｨ　 | 　 ,ﾊ| j'
　　　　　　　　　 ||（　从（＼{｀　　 .　＿_ .　 ´ ﾉイノ'
　　　　　　　　　ヾ　　　　＿Ｙ´ 　 r'′　／￣´＼
　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::＼　 |　／＿＿:::::::::::⌒＼
　　　　　　　　　　／|:::::::::::::::::〃ヽﾚ’´〃　／::::::::::::/　ヽ
　　　　　　　　　　　　／　 .|:::::::::::::::::／ﾊ__}＼ｉ /:::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::: ○(:::::)○::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::ﾉ＼　:::::::::::::::::::/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だから彼女は自分の使命を果たすために

次の担い手を探すことにした。

800 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:41:08 ID:kVJcwxAE [57/79]

　　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　＞７￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　＜之′Ｙ´／　　　　　　　＼
　　 >{　 ,' 　| ､　,　,.　 ,.l　　, 　ﾞｉ
　　 |　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　 ′Ｊｉ, ﾞｉﾞｉ（ ●）　（●）|ハ|
　　　　i⌒ヽ'(1. ''' 　＿'　 ''' ﾉ川／⌒)
.　　　ヽ　ヽx＞､（_.ノ__,イｌ |::::ヽ／
　　　　 ∧　人lﾊ:::::l,三|:::/ｌ|　,:::::ﾊ

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次の担い手は、何も知らない普通の「少女」だった。

801 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:41:20 ID:kVJcwxAE [58/79]

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　　　　　　　　　　　　　　　_ヘ　／:::::::::::::::::::／:::::::::＞....
　　　　　　　　　　　　　　　 /___｣_ヽ::::ヘ:::::::::／:::::::::／::::::::::::＼
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　　　　　　　　　　　　　　　 , f‐…─''＜ / ／'//ﾊ::::::::::::::::::::::／::::ﾊ
　　　　　　　　　　／八　　　　　　ヽ_////}:::::::::::::::;::::::::／:::::
　　　　　　　　　　　　　／>:／＞｡_　　　ノi:i:i:iヽ:´::::::::／::::::::::;:::::::: |
　　　　　　　　／::::::::::＼_／::/￣¨7､{i:i:i:i:i:i:i}::::::::'::::::::::::／::::::::::ﾉ
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辷 tｭ｡._　ヽ::＼　　　V::::ﾊ　:’:::::／:::::／／㌃
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　　　　　　　ｌ ,ｨ { {７Tハﾉ T寸寸ヾ　 }ノ　|
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　　　　　 /⌒ヽﾍ　　ゝ._）　　j /⌒i !
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　　　　　　　　｀ヽ<:::::/ 　　　 /::::::::::::/

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その少女は自分の希望を現実にした。

お菓子の家、チェシャ猫、綿あめの雲、お姫さまのようなドレス。

何もかも無邪気なままに生み出した。

802 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:41:30 ID:kVJcwxAE [59/79]

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だが無邪気だからこそ付け込まれたとも言える。

彼女の叔父がそれを悪用したのだ。

803 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:41:42 ID:kVJcwxAE

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　　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1　　　ヮ　ノ川
　　　　　　　ｨ二三三三ﾆ}l
　　　　　　 / 仁／　 A ｀ﾄ

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紙幣の複製、宝石の複製、幸せになれる薬の製造、最高の美女。

彼は少女に欲しいものを伝え、聖剣は少女に頼まれるままに力を振るった。

何もかもが彼の望むままだった。

804 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:41:54 ID:kVJcwxAE [61/79]

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遂に彼は聖剣そのものを欲するようになった。

金のなる木を自分の物にしたくなったのだ。

805 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:42:09 ID:kVJcwxAE [62/79]

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　　　　ﾚﾍ　ﾊi　ﾄ┃ﾘ::::::::::::::ｧ;‐-'!､ﾊ　|　.|　　|
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だが、それを聖剣が許すはずもない。

叔父は彼女に粛清された。

806 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:42:20 ID:kVJcwxAE

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だが、聖剣は見誤ったのだ。

叔父の性格を。

807 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:42:49 ID:kVJcwxAE [64/79]

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.　　　　　　　　 /ｘ＜///＞介＜////＞xVﾊ
　　　　　　　 ,ｘ＜//////〃./ﾊVﾊ.V///////＞ｘ,
　　　　　 //////////｛しﾞ//}.しﾞ.}//////////ﾊ

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それから数日後、少女はとても不安定になった。

見えない何かに怯えたり、居るはずのない相手に

斬りかかったりし始めたのだ。

808 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:42:59 ID:kVJcwxAE [65/79]

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聖剣には分からなかった。

少女が既に幸せになる薬の常習者になっていたことも。

その作り方を知っているのは叔父だけだったことも。

そして叔父が少女に自分の言うことを聞かせるために薬漬けにしていたこともだ。

809 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:43:12 ID:kVJcwxAE

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　　　　　　　　　　　　　　 !;L./;ム};;＞ .. 　　　 .. イ;∧ﾆﾆノ

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日ごとに壊れて行く少女を見た聖剣は、

彼女を救うためにその被害妄想を終わらせた。

810 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:43:23 ID:kVJcwxAE [67/79]

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　//r‐ ﾐ}_ﾉﾊ　　　´　　　ー-マ,〉__　　/.　　　　　　／　　　　}┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼{　　V　／　　　　　､＿＿_ヽ｀ヾイ　　　　　　 ,; ﾞ　　　　 ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 V　　　　　　　　｀斧ｰ､　/´　　　　　,.ィ　　　　. '
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.　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞゞ　　八.　　　　　　　｀ヽ　人　　／　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ=彳　ヽ.　　　　　ー一7 ヽ／}´　　}　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾊ　　　{i　 /__,ノﾌ{´　,ﾉ　　 i}　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂ー廴乂人／/,{　　　　　 ,:ﾞ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ}//Y//////// ＼＿ ,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V//i///////////ゝ'ハ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ ｉ///////////// i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V i/////////////,i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V,i/////////////!
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もっと幸せな幻想を見せたのだ。

811 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:43:34 ID:kVJcwxAE [68/79]

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,f´￣　　｀ー- 、
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. --'　　　　　　　　ヽミﾐﾐ;;ヘ、　　　　　＼)
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　　　　　　　　　　　　　　　／..:/　 |　　　　ﾍ　　　　　 }　ヽ、!.　　　　｀　｀ー-、
　　　　　　　　　　　　　　ノ.イ　　 |　　　　 ..|　 . |.　　 / 　　.:}::i:..　　　　　　　＼　)
　　　　　　　　　　　ー'´　/..::l　　ヽ　　　　 |　　|　　/　　　/.::|:.　　　　＼　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 /.,ｨ. |　　ヽ　　　　|　 . |:／　　 ./..:::{::.　　　　＼　　 !｀ .)
　　　　　　　　　　　　　 //|.::{.:ヽ、　　　　　 l　l　|　　　/ ..::::::｀、　　　　　 } 　 |　 !
　　　　　　　　　　　　 ,ノ'´ | { .::i､　　　　　　ヽ.ヽヽ　　　　.:: .:::/|!l＼.　　:　　＼ .ヽl.|
.　　　　　　　　　　　　　／..:ヽ .:|＼ r､　､　　　.::ヽヽ　.:　 ..:::. .::// i::::::} 　.:: 　　　＼ }ヽ
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　　　　　　　　　　 /.:／／ }　　　　｀　ヽi＼　　 .l..|::: 　　　/ .::::/:i/ 　 ::::..　　y.}..:::}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　.r　´￣￣￣)'､＿_:::::::::::::::{:::::::｀ヽ::::＼　 .}　ソ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.-|三三=-_　　　　｀ヽ二二二=-､::＼::t-――-、
　　　　　　　　　　　　,. --'}´￣ﾐ三三三三ﾐﾆ-__ ..:::::::::::::::::::::::::..＼;}:::::::::::::::::.. ＼　　 ...
　　　　　　　　　　　　　　.:::＼　　￣-二三三三三三三三ミ、:::::::::ー――――‐…¨

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そして、少女は何をすることもなく衰弱死してしまった。

その死顔はとても穏やかだった。

812 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:43:45 ID:kVJcwxAE

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　　　　　　　　　　　　　　斗:::::::{:::〃}:::::::::}::.　　 }　 ∨::乂::::、 }::::::::!/////////∧
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.　 , 　　 }:::　　 l:::!　　　 x孑斤＝ﾐ　　　Ⅵ::/　　 { ゝ-ｲﾚ'{::/:::::::::::}///////∧ ﾞ
　/　|. 　 |:::{　　　　　ｨ::圦　ゝノ!　　　.j/ 　　.辷ソつl:::　|:::::::j|//////{´｀ヽ
.　　 |. 　 |::::j　　　::::∧｀ヾr ヽr‐　ﾉ　　　　　　　　　　　　、! |:::::::||∨//彡'
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　ヽ!,´.　　｀ヽ//∧. 　　　　　　＼　　　　 .|. 　　　　 |l|　　　!
.　 /　　　　　寸/∧　　　　　　　　　＼　　 .|. 　　　　 |l|　　 |
　/　　　　　　　寸/∧　　　　　　　　　ゝ　.j　　　　　　 jll!　　 }

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聖剣には分からなかった。

何故、担い手たちが安寧を掴めないのかを。

813 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:43:55 ID:kVJcwxAE [70/79]

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この後も、聖剣は栄光と幸せをそれ以上の絶望と死と共に振りまいた。

814 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:44:07 ID:kVJcwxAE [71/79]

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今、彼女は聖域の中で眠っている。

これ以上過ちを繰り返さないために当時の賢者たちが封印を施したのだ。

だが、聖剣の担い手はまた現れるだろう。

815 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:44:20 ID:kVJcwxAE [72/79]

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　　　　　＼　　＿＿＿＞ト　　　ﾉ} :::: ﾉヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　＼＜ ──……´￣￣
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彼女が望み通り、使い手のために尽くすことが出来る日は来るのであろうか？

その日を心待ちにしながら彼女は眠る。

816 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:46:38 ID:kVJcwxAE [73/79]

　　　　　　　　　　　　　　 _..　-‐=＝=‐-　 ._
　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　｀
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.　　　　　　　 / 　　　」い、　＼,i　　　ｌ |　ﾑ_;;:: -‐―｀
　　　　　　,′ ,'　　　X´　　}` ｰ-- ﾚ≠ミＮ　　|ﾘ |
　　　　 { 　 {　　 {　　 {_,厶　　　　　..:.:.: i　　|i　| 　ヽ、
　　　　　　　八　人　 Ⅴ/⌒’　　　　　 ;　　ｌ:　l　￤＼　　　　　 .『聖剣という名の呪われし剣』　Fin,
.　　　　　　　　ｙ　介ｩﾍ′.:.:. 　　 _ノ　,'　　;　ｌ　；
　　　　　　　　　//　/ 川込、　　　｀　　ｨ　　/,　 |i i　ii　　　｝
　　　　　　　 ,　　/, /　,′ 　フTﾏﾆ"　{i　//　,ﾉ| i i八
.　　　　　　　｛　 {// _厶-=ﾆ{　ﾍ、　／「｛`'≪ノ},从
.　　　　　　　　　｛｛乂__:::::::::::| 　 ,;Yく　　/:::::::`'く
　　　　　　　　　 _У　,ﾊ:::::::::::|　xf⌒Y ｘ　/:::::::::::::{/　ヽ
. 　　　　　　 /　　　　〉:::::::ﾚ　, ｰ::t　 ∨:::::::::::::｛　　,ﾊ

817 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 02:46:53 ID:kVJcwxAE [74/79]

　　　　　　　　　　 ,.．-――-　、
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　　　　/: ,ｲ: : :斗┼∧:!: : :.十ｧ-ｌ､/:.: : :|
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　　　　 /:,ｲ :い守气ﾐ lｲ:./ィ斤ﾗｧ: :..!: :.|
　　　　 |/ |: 从|弋汐　 l/　 f之ｿ:.:. :.}、:|
　　　　　　 |: :,ゝ}!　　　 ,　　　/: :.:./ノ :|
　　　　　　 |:∧: :ﾄ､　　　..　　/:/: :/: ∧!
　　　　　　 l/　Ⅵ 弋＞､__ ,ィイ: :/,ｨ/
　　　　　　　　ヽ　 ∨:ﾉ　 Ⅵ/《/　　　　　　　　　　　　以上です。
　　　　　　　　　／:.:.|-―-/:.:.:.:>、
　　　　　　　　 ,<＼:.:.:.l.　　/:.::／／>､　　　　　　　　いつもよりも暗めの話になりました。
　　　　　　　 /＼＼＼| 　/／／／⌒ﾏ
　　　　　　　.!　i /＼＼._/ ／イ　　　 !
　　　　　　　|　| {: : :.＼l／: : 《　　　 |
　　　　　 /　{　｀＞: : : ＿,.∧.　　　 |
　　　　　　 !　/　/: : ｲ: : ヽ　　ﾊ　　　 |
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818 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2014/02/02(日) 02:49:34 ID:IHzP.sq. [2/2]

乙やで

819 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 03:30:14 ID:kVJcwxAE [75/79]

あと、こうしたらギャグになるかな？

と、思ったＮＧシーン。

820 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 03:30:25 ID:kVJcwxAE [76/79]

>>777　差し替えギャグバージョン？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,....-‐:::'':::'':::::::‐-....,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...::':´:::::::,. -‐ 、::::::::::::::::::｀'.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／;:厶〃／　　＼',::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　／／矗皺ｉ　　　　,z盃≧:::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　 , ' ,./⊂皂芦　　　 ,集璽曹ヽ::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　/　〆/' ´' ′　　　　｀'芒梺ソ |:::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　 ,′〈_,ﾉ　　 , '¨~'´゛¨ヽ,-､　ﾞi ', |::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 / 人　　 {,ニニ＾_ミo　^i　 `ﾟ |:::::::::::::::::::::|
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　　　　　　　　　　　　　 /::::/　　 ',＿ﾞ-- ―― '　|::::::::::::::::::::::::|
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国民の多さに対する資源や食糧の少なさをだ。

経済は発展せず、国民は常に飢えていた。

821 名前： ◆4mL4OcNqdM[] 投稿日：2014/02/02(日) 03:32:49 ID:kVJcwxAE [77/79]

まぁ、今回の話には合わなかったので没にしました。

822 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2014/02/02(日) 03:39:20 ID:nxG6i1sA

乙

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41761 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 08:06:33 ID:-

マグマの底にぶちこめ、こんなもん

41764 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 09:45:59 ID:-

※42260
　その結果がロード・オブ・ザ・リングというわけか……。

41765 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 09:46:29 ID:-

ストームブリンガー並の厄ネタか
むしろそれを意識してのルーミアなのかmpしれんが

41767 名前：名無し++ [] 投稿日：2014/02/18(火) 09:59:27 ID:-

>ストームブリンガー並の厄ネタか
あの剣、エルリックがポイ捨てしても泣きながら戻ってきよるからなあ

41801 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 18:22:07 ID:-

やる夫たちは聖剣で幸せになりたかったようです

41805 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 18:48:41 ID:-

無能な働き者か

41807 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 19:34:32 ID:-

悪意のない悪意とでも言うべきか

41810 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/18(火) 20:07:54 ID:-

担い手以外が死んでるのは全部、周りの人間の悪意とか無関心が引き金で自業自得の構造になってるのが皮肉

担い手も含めて写した感情とか意思をそのまま返されてるみたい

41832 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/19(水) 00:22:06 ID:mQop/nM.

できない夫だけが、満足して死んでそうだな。
聖剣は最高に不満そうだがｗｗｗ
後の登場人物は、聖剣は最高にご機嫌で「仕事した私最高！ヒャッハー」状態で
不幸のどん底行きとは皮肉すぎる。

41841 名前：名無しさん＠ニュース2ch [] 投稿日：2014/02/19(水) 04:50:18 ID:-

この剣徹頭徹尾自分の欲望（仕事してぇ）のためだけに動いとるで
みんなそのせいで不幸になっただけや

41847 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/19(水) 08:14:17 ID:-

悪魔「えっ何でこの剣は聖剣って呼ばれてんの？実績ないよね？
俺だって3つの願いを叶えてやってるのにおかしくね？それなら俺大天使様じゃね？」

41868 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/02/20(木) 13:52:45 ID:-

この剣で幸せのなれるのは、この剣の意思を超えるエゴイストだけや
でもな、そんなモン人間とは呼べへんで…

44379 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/05/26(月) 22:31:24 ID:-

聖剣は埋めといても掘り出す奴が出てくるからな。

44380 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/05/26(月) 22:32:14 ID:-

DODに収録されていそうな剣だな

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