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12 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:53:36 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　． ─―─‐ 、
　　　　 , "　　　　　　＼　　　　　　　　………………。
　　　　/　　　　　　　　　　　＼
.　　 /　　　　　　＿／::::::＼_ヽ
　　 |　　　　　　　　 ::::::::::::::　:..
　　 |　　u　　　　（　ー):::::::::( ー)
.　　＼　　　　　　　　 ´　　 /
　　　　 ,＼　　　　　　` ｰ‐‐／
　　／　　` ｰ─　　　　　＼

　　　　＿_／ヽ_∠Ｌ_
　　／:::::::　　　　　''''＼　　　　　　　　　できる夫くんじゃないか。
. 　 |:::::::::　　　　（●）,　|　　　　　　　　
　　|::::::::　　　　　　,,イ_,｀)　　　　　　　　どうしたんだい？　そんな真っ青な顔をして。
. 　 |::::::::: 　　　　　ﾉ.-=ﾗ
　　＼:::::::　　　　　　｀ﾌ
,,.....イ.ヽヽ::　　､　-─'--､
:　　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　＞　　ヽ. ハ　 | 　 |｜

13 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:54:17 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　ああ、営業のダディさん。お疲れ様です。
　　　　　／　　　ノ　　ヽ＼
　　　　／　　u　（●）　（●）＼　　　　　いえ、これから取材に行くんですけど、少々胃が……。
　　　　|　　U　　　　 __´__　u　 |
　　　　＼　　　　　`ー'´　／
　　　　　ヽ　　　　　　　　<　∩ノ ⊃
　　　　　　|　⌒ヽ　　　 i　|／＿ノ
　　　　　　|　ヽ　　＼　　／　／

.　 /＼＿＿_／ヽ
.／　 _ノ　　　'''''' ＼
|:::::: （一）,　　､（●）|　　　　　　　君、確かこの前『放火魔』の取材してたよね？
|::::　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,..|
|:::: 　　｀-,.<))／´二⊃　　　　　そんな怖そうな名前の人を取材したんなら、
.＼...　　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　
...　＼　ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　　もう怖いもの無しでしょ？
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

14 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:55:03 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　ノ ' 　ヽ＼　　　　　　　それが……『月の王子様』のスキャンダル関係なんですよ。
.　　／　／）（ー）　（ー）u＼
　　|　／ .ｲ　　　　' 　　　 |
.　　 /,'才.ﾐ).　　⊂つ　　／
.　　 |　≧ｼ'　　　　　　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　 /＼__＿＿_／ヽ
　　　　　　　／　　 _,.ノ　　ヽ､_＼　　　　　　あちゃー、あの人か。
　　　　　　　　　|:::::: 　（○）,　　､（○）|
　　　　　　　　　|:::::U.　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,..|　　　　　　あれ、君の担当だったんだ。
　　　　　　　　　|:::: 　　　｀-=ﾆ=-_____|_
　　　　　　　＼　　　　｀ﾆ_／ ___＼ヽ_　　　そりゃあ気が重いわ。
　　　　　　　　　＼__,　　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v

15 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:55:44 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　二十代で警視総監まで上り詰めた超エリートですからね。
　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　／　　（ー）　（ー）ヽ　　　　　　人望厚い上にルックスもイケメン。しかも犯罪率減少にかなり力を入れてますからね。
　　 |　　u　　　___｀___　　　 |
　　　ヽ、　　　 `ー '´　　／　　　　　　私と同年代ですけど、雲泥の差です。

　　　　　　　　　 /＼＿＿_／ヽ
　　　　　　　　／　 _,.ノ　　 '(ゞ､＼　　　　　　　　　誰もが羨むような勝ち組が今や、
　　　　　　　　　　 |:::::: （ー）,..　　ヽヽ |
　　　　　　　　　　 |::::U 　 ,,ﾉ(､_, )ヽ＼＼__　　　　　　　女性関係のスキャンダルに巻き込まれてるんだ。
　　　　　　　　　　 |::: 　　｀-=ﾆ=（⌒_　　＼
　　　　　　 ____-‐./＼　　　｀ﾆﾆ´ し「、　　　＼　　　本当、何があるかわかったもんじゃあないね。
　　　 ,,-=ﾆ_::::::､::l ::::! ＼　　　＿／......ヽ、..,,____i_
　　 / ::::::::::: ヽ::::::)::::::|　｀ヽ.　___´ノヽヽﾞY________l_
　　i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ　 / ￣ lヽl:::::〉::::Y________l_
　　l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/､＿_l 　!:: /::::| ::::::::::::::: |
　　 ! :::::::::::::::::::::::: l::::＼::::ヽ　l　ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: |
　　ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::＼::::ヽl　　l!::: l:::: | ::::::::::::::: |

16 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:56:21 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＼＿＿_／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／,ノ　　ヽ､,__::::::＼　　　　　　　　　　……ってあれ、ちょっと待ってよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |（●）, 　　､（●）､.:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　,,ﾉ(､_, ) ヽ､,, U .:|　　　　　　　　　確かあの人、マスコミ関係との面会、
　　　　　　　　　　　　　　　　 <二ニヽ.｀-=ﾆ=- ' 　.:::::::|
　　　　　　　　　　　　／-‐ 　｀i　｀ﾆﾆ´　 .::::::／　　　　　　　　　全部断ってなかったけ？
　　　　　　　　　　　　　　　　{/´､　　　 ',┐ー--´ﾒ ┴ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　しrヽ　　　　V:::Λ　／ : : :＞、_　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.＜ﾊ､_／￣ V　∨ : : / : : : : :_＞-.､
　　　　　　　　　　　　　　　　「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : ／: : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　 / y : : : : : Λ : : : : : : : ＼ : : / : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　 / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ﾉ／ : : : : : : : :j

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　それが、今朝パーソク新聞にメッセージが届きまして……。
　　　　　　／　＿,ﾉ　　⌒　＼
.　　　　／　（一）　（ー）　＼
.　　　 | 　　　　　´　　　ij　　|
　　　　　＼　　　⊂つ　　　／
　　　　　／　　　　　　　　　　＼

17 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:57:15 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　「僕にやましいことは一切無い。潔白を証明したいから、
　　　　／　ノ '　　ー‐ ＼　　　　　　　　　十二時、『新速カフェ』に記者を寄越してくれ。
　　／　　（●）　（●）　ヽ　　　　　　　　人数は一人。録音・撮影はＮＧ」
　　 |　　　　　 '　　　　 |
　　　ヽ、　　 ‐‐-‐　　／　　　　　　　　……要約すると、こんなところです。
　　／　　　　　　＼

　　　　　　　　 /＼__＿＿_／ヽ
　　　　　　　／　　 _,.ノ　　ヽ､_＼　　　　　　　　なにそれこわい。
　　　　　　　　　|:::::: 　（○）,　　､（○）|
　　　　　　　　　|:::::U.　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,..|　　　　　　　……独占取材に選ばれた名誉を素直に受け取るべきなんだろうかね？
　　　　　　　　　|:::: 　　　｀-=ﾆ=-_____|_
　　　　　　　＼　　　　｀ﾆ_／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　＼__,　　　'-／____ ヽ　 |　
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v

18 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:58:00 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼　　　　　　それで今、とある事情で私以外の記者が事務所におらず、
　　　　　／　　ノ　　ヽ＼
　　　／　　（ー）　（ー）＼　　　私にお鉢が回ってきたと……。
　　｜　　　　| | ___´___| |　 |
　　　　、　　| | `ー '´| |／　　　
　　　　ノ　　 | |　　　 | |＼

　　　　/＼＿＿_／＼
　　／　　　　　　　　::＼
.　　| 　　　　　　　 :|　　　　　なんとタイミングの悪い……。
.　　|　　ノ　　ヽ､　　　:|
.　　|　（●）,　､（●）､.:::|　　　　　
　　＼　,,ノ(､_, )ヽ､,, :／
　　／｀ー｀ﾆﾆ´一''´＼

19 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:58:44 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　 /＼＿＿＿_／ヽ一-ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　　　ヽ､_＼７　　　　7 } : : : :＼__　　　　　　　　　　　　　　　代わってあげたいのは山々だけど、
　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::: 　（─）,　　､（─）|...｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　 |:::: U　　　,,ﾉ(､_, )ヽ､,,..|‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶　　　　　　　私はもう営業部だしなあ……
　　　　　　　　　　　　　　　 |:::: 　　　｀-=ﾆ=-'　　|　　　 └‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　｀ﾆﾆ´　／.　　　　 __,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : :}　　　　　　それに、これから外回りだし。
　　　　　　　　　　　　　　　＼＿　　　＿／---─一⌒V : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　　　　残念だけど、協力はしてやれない。
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : ::.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　いえ、心遣い感謝します。
　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　／　　＼　　　　／　　＼　　　　　……覚悟もできましたので、
　　　 | 　　（●）　　（●）　　|
　　　＼　　　　　´　　　u　／　　　　　そろそろ行ってきます。
　　　　／　　　　⌒　　　　　＼

20 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:59:13 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　/＼_＿＿_／ヽ
　　　　　／　 _ノ´　　ヽ、＼　　　　　　　　行ってらっしゃい。
. 　　　　|::::: . （─）,　　､（●）|　
. 　　　　|:::: 　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,..|　　　　　　　　まあ、力は抜いていきなよ。
. 　　　　|::::::: 　　｀-=ﾆ=-_ 　 |
　　　　　＼　　　｀ﾆﾆ_/__ﾞヽ_　　　　　　　　権力があろうと顔がよかろうと、所詮は同じ人間さ。　
　　　　　　　＼.... 　　　(〈_ｒ- ヽヽ、
　　　　　　　 √::::::...｀ミｭ､r'､〈｀ヽ､　|　　　　　　取って食われるわけじゃあない。
　　　　／.::7￣￣. : : .:.:.ヽ_ヽ　　ﾄ､
　　　　　/ .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..＼Yｰ‐ソ,　　　　萎縮せず、いつも通りでいいんだ。
　　　 ,' .::::/.::::::::::::::::::::／ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
　　　 i .:::::::::::::::::::::::.　::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
　　　　 i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
　　　　 ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　……肝に銘じます。
　　　　　／　　＼　　　／＼
　　　　／　　　（＿）　（＿）＼　　　
　　　　|　　　　　　､__',_,　　　　|
　　　　＼　　　　　　　　　　　／

21 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 20:59:53 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

22 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:01:03 ID:/2erJF460 (PC)

約束の時刻から二十分前、私が大粒の汗を流しながら指定のカフェに入ったとき、
すでに『月の王子様』は一番奥のソファ席に腰掛けていた。
　
　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　＼
　　　／　　_,ﾉ　　ー＼
　　／　　（●）　（●）　ヽ
　　|　　u.　　　　'　　　　　 |
　　＼　　　 - ―　　／
　　／　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　, ‐ ´. .::::::::::::::::::::::::｀ ‐ 、
.　　　　　　／/ . : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
　　　　　／. :/::::::::::::::::::::::::::::::::: i::::::::: : ＼::＼
.　　　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ
.　　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||
　　　ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!
.　　　ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　　｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　　 }:!: |::|:::l::|　＼　　　　　　 ‐ _ノ
　　　　ぃ::|::|:::l::|　　丶　　　　__,　，／
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼　　　 /
　　　　　ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
　　　／　　　　　　　　　 ,′
.　／＼.＿＿＿＿　　　人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　＞､ｘ‐ ､
　　　　　　＼　　｀ヽヽ、　 | | 　＼
　　　　　　　　　＼　　　　＼ ` ┘!　＼＼

写真でも見たが、評判に違わない美男子だ。
いわゆる『草食系』というのをイメージしていたのだが、
その自身に満ち溢れた雰囲気は、全てを噛み砕く肉食の牙を携えているようにも思えた。

彼が『月の王子様』こと、「夜神　月」である。

23 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:01:48 ID:/2erJF460 (PC)

そして、彼の両隣には女性が二人。
どちらも見覚えがある。

　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ
　　　　/: : : : : : : : : : : : :ｲ: : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　 /: : : : : : : : : : : ﾘ: ハ: : : : : : : : : : : : : : :',
.　　　/: : : : : : : : : : :/ｲ:/　ヽ:､: : : : : : : : : : : : :i
　　 ,': : : : : : : : : :.ノ /ﾑ_,. ｯ斗ゝ､: : : : : : : : : : |
　　 i: : : : : : : : :／ /'　'　ｨｴ兀7 ｀i: : : : : : : : :.!
　　　',:,: : : : r_ﾆ,-v'　　　 ´　ｰ' ´　ﾊ: : : : : : : : :|
　　　 ,ﾊ: : :ﾊ ',､ゝﾟ'　　　　　　　　　　ﾘ : : : : : : : i
　　　 ', ヽ: :,ﾊ　　　　　　　　　　　ﾉﾊ: : : : : : |
　　　　｀ ,ﾊ　　　|　　　　　　　 !: ﾙ､: : :.|
　　　　　ヽ',　　｀｀　　　　　　　　 |:ハ,ﾍ: : !￣｀ー- ､
　　　　　　ヽ　　　_ｰﾆ =ｯ'　　　ｨﾘ　　＞レ　　　　｀､
　　　　　　　　＼　｀ｰ＝´　　　 , '　　 _=ﾆ-'　　　　　　　",
　　　　　　　　　　　＼　　　　／　_,.ｨ "　　　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　 >ーr_ ´_ ィ,´'　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　,'　く////, ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　; ,
　　　　　　　　　　　 _ィ　　ヽ/, '　　　　　　　　　　　 ,　'"　ﾍ
　　　　　　　／ ,'　　　　y'　　　　　　　　　　 ,　'　　　　　ヽ

テレビアナウンサーの高田　清美と、

　　　　　　　　　　　,!";　　　　　　　　　　　　 _ _ _ ./..,,,,, ill
　　　　　　　　　　　'　i　　　!　'l　　　!　　!　　　　_ _;;;;;;;;l　i i
　　　　　　　　　　"|　(　　　l　　i　　l;　ll　　l|　l"　';;;;;::jl　　li
　　　　　　　　　'l ､ |l　i　　i!　　l　　jl　|l　　ii　!　　"""!l　 !
　　　　　　　　　|l　li　li　|　li　j l !--!|　|l　　i!　!　i　!　!　l |
　　　　　　　　　l''l l |. ! ;!　!|'. ｊ...===,. .l　　　　|l　!ノ　!　i　l　!
　　　　　　　　　|l　i ! il r: '.;'!　i~;;;;i '；|　!　　　;;　l ノ l　!　i　 |
　　　　　　　　 ii　'' --、,i.　　　 v.ノ　　l　!　　l　| ;　、| i　l　 l
　　　　　　　　 ii　 ~i;;ij. ;　　　　　　　　!　　i　　l　|　|　ll !　l　i j
　　　　　　　　　l..　　vノ　　　　　　　　! |　　!　|　!　l // ! l !　i
　　　　　　　　　　!　|'、　　　　　　　　　!il i　　j　! !l.. l　　!l　l l !
　　　　　　　　　　" i ` 　 _____ 　　　　　!, i i　　　　j ;.l|　 !i　!　 |'
　　　　　　　　　　|l　'.　 "､..ノ　　　　　'　l　　!　　;　|l　;/ 1!　 'i
　　　　　　　　　　l'　 '、　　　　　　　　　　!　　l 　　ly 　l　　!! 　|
　　　　　　　　　　 '. 　`、　　　　　　　　　! 　　ill 　!,l " i　　ll 　!
　　　　　　　　　　　'. 　i`、　　　　　　　 !　　i l 　!l 　　!　　ll　i
　　　　　　　　　　　　i　! . `----= 　　　l' 　l |　! "j　! l_ _ _ｌii j
　　　　　　　　　　　　'! '　　!; /　　l 　　　i　/,;;;;K_ _,,,,,,,/"　　 ` 、
　　　　　　　　　　　　　l　　!　i　　!::;;;:;;;::;;'v　　 ,.i;;;;;i　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　!　,,,,,,y_ /_!　　　　　/~￣ ;;;;;j__ 　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　j/ ';;;;;;　　　　　　　　　　　/::::::::::;;　　　　　!

人気アイドルの弥　海砂だ。

24 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:02:47 ID:/2erJF460 (PC)

……私の記憶が正しければ、夜神は弥と婚約していたにも関わらず、
高田と関係を持っていたことがスキャンダルの原因だったはずだが。

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼
　　　　／　::＼::::::／::: u＼　　　　（……この二人がいるのは、全くの予想外）
　　　／　（⌒）:::::::（⌒）　　ヽ
　　 | 　　　､__',_,　　　u. 　 |　　（どう転んでも修羅場まっしぐらじゃないですか、ヤダー！）
　　　＼　　　　`‐'´　　　　／
　　　　/⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ

　　　　　 _＿_　＿
　　.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼　　　　　　　
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.　　　　　　　　　……もしかして、あなたがパーソク新聞の方かな？
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/　ヽ: l 　ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:!　 !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ '　/'　|!　.ィ､ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ!　　　　　　　!く:::ｿ ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ!　　　　　　　　 , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N　　｀　　　　　　　ノ　　 /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ　　　　　_　　　　　　　/::!:/′
小:!. ヽ　　　　　￣｀　　　'Ⅵ'
::::ﾘ. 　＼　　　｀　　　／
Ⅵ.　　　ヽ､　　　　 ´
｀　ー　 _　　 T　´
､　　　　　｀ー､
　｀　､　　　　　ｉ
. ､　　＼.　　ｌ
.､丶　　＼.　 !
　＼＼　　ヽｌ＼
　　ヽ　ヽ　　　| 　ヽ

25 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:03:28 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　あ、はい、ええ。
　　　　　／　　　ノ　　ヽ＼　　　　
　　　　／　　u　（●）　（●）＼　　　　　私、パーソク新聞のできる夫と申します。
　　　　|　　U　　　　 __´__　u　 |
　　　　＼　　　　　`ー'´　／　　　　　本日は貴重なお時間を頂き……
　　　　　ヽ　　　　　　　　<　∩ノ ⊃
　　　　　　|　⌒ヽ　　　 i　|／＿ノ
　　　　　　|　ヽ　　＼　　／　／

　　　　　 _＿_　＿
　　.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ　　　　　　　　　前置きはいい。
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ　　　　　　　　さっさと本題に入ろう。
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/　ヽ: l 　ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |　　　　　　　　時間が惜しい。
::!:|:|::::!:!: !/　　ヽ:!　 !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ _ ,,_ ' /'　|!　.ィ､ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ!　　　　　　　!く _ ,, ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ!　　　　　　　　 , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N　　｀　　　　　　　ノ　　 /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ　　　　　_　　　　　　　/::!:/′
小:!. ヽ　　　　　￣｀　　　'Ⅵ'
::::ﾘ. 　＼　　　｀　　　／
Ⅵ.　　　ヽ､　　　　 ´
｀　ー　 _　　 T　´
､　　　　　｀ー､
　｀　､　　　　　ｉ
. ､　　＼.　　ｌ
.､丶　　＼.　 !
　＼＼　　ヽｌ＼
　　ヽ　ヽ　　　| 　ヽ

26 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:04:03 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　． ─―─‐ 、
　　　　 , "　　　　　　＼　　　　　　　　……すいません。
　　　　/　　　　　　　　　　　＼　　　
.　　 /　　　　　　＿／::::::＼_ヽ　　　　　何分、緊張してしまいまして。
　　 |　　　　　　　　 ::::::::::::::　:..
　　 |　　u　　　　（　ー):::::::::( ー)　　　　（だって、火種が勢揃いですもの）
.　　＼　　　　　　　　 ´　　 /
　　　　 ,＼　　　　　　` ｰ‐‐／　　　　　（巻き込まれるの確定じゃあないですか）
　　／　　` ｰ─　　　　　＼

:.:.:./:.:.l:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Λ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:. i､'.
:.:/:.:.:.:l:. l:.:.:.:.:.:/:.:./　 }＼:/}:.:.:/:.:.:./:.| `}
/:.:.:.:.:.l:.:.l:.:.:.:./:.:.厶-―:.:/ }:./爪.ｲ:.:ﾘ　　　　　　　急な申し出だったことは謝る。
:.:.:.:.:.:.:',:.:.l:.:./:.:./斗- ｀}/　}/　`'＜/
､:.:.:.:.:.:.:.､:l:/:∠ー' ノ /　　　　　 ` ,　　　　　　しかしこちらの事情も察して欲しい。
:.:＼:.:.:.:.:.メｲ￣￣　　　　　　　　　　/　　
:.:.:.:.:＼:.:.:.{＼　　　　　　　　　　 - /.l
:.:.:.:.:.:.:'.＼{　　　　　　　　　　　　　　l
:.:＼:.:.:.:'.　＼　　　　　　　　　　_ ｲ　l
〕ﾄ､:.＼:.:'.　　　　　　　　　 ∠　ノ,　l
　　＼'.＼'.　　　　　　　　　　　 ´　 l
､＿＿`'.　＼　　　　　　　　　　　　　l
:.:.:.'、　　　-　　.. _　　　　　　　　ノ
:.:.:.:.:'、　　　　　　　　￣　　厂￣´
:.:､:.:.:.'、　　　　　　　 l
､{　` .,＼　　　　　　　　　　l､
　　　　｀¨`　　　　　　　　　l. ＼

27 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:05:03 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　 _,..―＝―=..､__
　　　　　　　　　　...ィ7'´|/／ヽ|/.｀ヽｰｰ､_
　　　　　　／／　／/ ／/　　　　/|/｀ヽ　　　　　　　　僕はここ一週間、主にマスコミから、大変不名誉な謗りを受けている。
　　　　　　　／／/　／ノ／　/　　　 /ヽ|/ |/ヽ
　　　　　　/／　／/ ／/　// /|// /|/ // .l　ﾍ　　　　　　曰く、「女たらし」
　　　　 .// ///　/　／|/.//　／// /|/ // .lヽ .ヽ
　　　　　llﾉ//|. /　／　／/ ／/　// /|/|/ |　} l ﾍﾊ　　　　曰く、「親の七光り」
　　　　 {/ ///　/　／|/N/　／ .// /|/ // .l lヽ .ﾊ
　　　　　',lﾉ//|. /／　／/ ／/　// /|/|/ |　 } l　ﾍﾊ　　　曰く、「シスコン」
　　　　　 ',l｀ヽ／/　／ノ／　/　/ . _,,,≠-‐N/.l |ヽ ./
　　　　　　',N,r､/／/ｰtｭﾃ､/// ／ ,-‐tｭﾁ|/|//} |/　　　　……仮にも、相応の地位に立つ人間に対して吐いていい言葉ではないと思うが。
　　　　　　 ',l{ ハﾍ'　｀　¨´|/´ i´　　｀　¨´/|//l/
　　　　　　ﾊ､_ﾊ＼　　　　　 |　　　　　　 /l/　　　　　　あなたはその辺り、どう思っているだろうか？
　　　　　　　 >､ﾍ, 　　　　 | ,　　　　　 /ノ､
　　　　　　／　',lﾍ|'＼. 　　　　　　　ｲl/'　＼
　　　／　　 .',l/l,.　＼.　　´￣｀　　／|/ﾘ　　　∧
　　　 /　　　　 ',.}　　',, ＼　　　　イ　 .}　}　　　 ∧_
, r '´/　　　　　 .',　　.',,　｀ー‐'　　　 lヽﾉ　　　　 ∧｀''ヽ
　　/　　　　　　 ',　　　',　　　　　　　 / /　　　　　 ∧ 　｀'''ー-、
　./ 　　　　　　 ',　　 ',　　　　　　　 l　　　　　 ∧　　　　　ﾊ

28 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:05:59 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 ∪ 　＼　　　　　　（重い！　ジャブが重い！）
　　　　　　γ⌒)　ノ三三三ゞ(⌒ヽ
　　　　　　／ _ノ　（＞）三（＜）＼ `､　　え、えええと、その件に関しては大変遺憾に思っている所存でありまして……。
　　　　　（　 <:::∪::::　　__',__::::∪| 　）
　　　　　＼　ヽ ::∪:: `ー'´∪::／／

　　　　　　　　　　 _,..-‐＝ﾆヽ::::::::.＼:::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　　　／|::::.＼:::::::.＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼　　　　　　まあ、パーソク新聞さんは僕のことをあまり悪く書き立てていなかったからね。
　　　　　　　　　　 ,{:::::l::::::::::|＼:::::::.＼＼:::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　 ,ｲ:::`ﾄヽ:::::::|::::.＼:::::::.＼::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::.　　　　　だからこそお呼びしたのだけれど。
　　　　　　　　　　{::l::::::|:::::.＼:::::.、:::::::.、::::.＼::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　 ':＼::八:::::!:::ｒ-=＼::::ハ:::::::::.丶､::::|::::::::::::::::::::::::::::i　　　　あと、そちらで付けて頂いた、
　　　　　　　　　 i::::{:::トミi:::ﾄ､|ィ::ｱﾌ;;:ﾄ､:i::::::::|::::::iﾄ､ﾄ､:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 l::l从{ｊ:ｱヽ|　ヽ´￣ﾉ'　＼l:::|::::ｌ::l:ｌ|⌒ヽ::::::ｌ:::::::::::::|　　　『月の王子様』って名前も気に入っている。
　　　　　　　　　 l八:ｒ'′　　　　　　　　 |｀ﾄ:::l:::ﾉ| トﾊ}::::::l:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |ヽ丶　　　　　　　ﾉ八:ﾉｲNxくﾉ :l:::::l::::::::::::;　　　昔に読んだ童話を思い出したよ。
　　　　　　　　　　　 |　_.. ＿　　　　　　　　　　　ﾉ´__ ノ.:l:::::ｌ::::::::::;
　　　　　　　　　　　 :. ´_､　　｀¨　　　　　　　 .ｲ:!:::::l:::l:::::l::::::::;′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／从:::::|::|:::::|:://
　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 /　ヽ|::|::::〃'
　　　　　　　　　　　人　　　　　　　.......:::´　　 /　　　ﾊﾊ:::{_i_
　　　　　　＿＿＿＿___≧=‐=ﾆ二:::::::／　　　　　　　 _}_ﾄ､::::ﾄ､
　　　,.....::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀Y´￣　　　 _ .　-‐　¨￣　∨.:::.＼
　／ .: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 !　　,　　 ´　　　　　　　／.::::::::::::.｀:::...、

30 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:06:47 ID:n.x38bJI0 (PC)

頑張れできる夫ｗ

29 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:06:39 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　＿,,.,_
　　　　　　　　　 ,.-‐ ' ￣:lﾆヽ、:￣ `::....､
　　　　　　 ,..::'::::／:l::::l:::::l::｀`ヽ:ヽ、:ヽ::::`ヽ、
　　　　　　／::::::／/::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:＼ヽ:ヽ　　　　　　　　　さて、早速だが僕の女性関係についてだ。
　　　　／/:::::/l:i::::::::il:::l::|::::ﾄ::::ヽ、::::::::::ヽ::::ヽ:ヽ:ヽ
　　　 /::/:::::::/::l:i::::::::il::::::|::::|:::l::::::ヽ::::::::::::l:ヽ::::ヽヽ:'.,　　　　　　　結論から言うと、僕は不倫なんてしていない。
　　 ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l　　　　　　彼女らと話し合い、納得したうえでのお付き合いだ。
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　|／／／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　/／／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　〈　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l

　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　／　―　　＼　　 ┏┛　　　　納得、というと？
　／ノ　　( ●)　　＼　・
.｜ ( ●)　 ,　　　　　|
.｜　　　　　　　　　 /
.｜　　　　　'~　　　/
　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　/´　　　 (,＿＼.＼
　　 |　　/　　　　　＼＿ﾉ

31 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:07:42 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　／:::::::::|:::::::::::|:::::::::::丶,,::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　/:::::::::::::: |::ヽ:::::::|:ヽ:::::::::::ヾ,:::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 /::::: |::::::::::::|::::ヽ::::::i ＼::::::::::::ヽ,,::::::::::::::::　　　　　　高田さんは僕の仕事、すなわち頭脳的な面をサポートするパートナーとして、
　　　　　　　 /::::::::::|::::::::| |::::::ヽ:::::ゝ::ヽ:::::::::::::ヽ,,:::::::::::　
　　　　　　 /:/:::::::::ヽ::::|:::i::::|:::::ヽ:::ヽ:::ヽ:::::::::::::::ヾ:::::::　　　　　　ミサは仕事に疲れた僕を癒す、精神的なパートナーとして、
　　　　　 /|:|::::::::::::::ヽ∥::i::::i:::::::ヽ:::ヽ::::ヾ::::::::::::::ヽ::::
　　　　　　 |::|:|::::::|丶:::::ヽ:|::::::::丶:::::::ヽ:::ヽ::丶:::丶::::ヽ:　　　　　　それぞれの役割がある。
　　　　　　|:::|::||::::丶::::::::丶i:::ゞ:::::ヽ::::::::::ヽ:ヽ::ヽ:::|:::::::i::
　　　　　∥::|::|ヽ:::丶::::丶:丶:ヽ::ヘ::::::::::ヽ::::ゝ丶i::::::i:::　　　　　　三人で話し合い、互いに理解したうえで、今の関係があるんだ。
　　　　　　|:::::|::|:::|::::::::ヽ丶ヽ::::::ヽヽ::::ヘ,,:::::ヽ:::::i::i:::::|::
　　　　　 ∥:|ヽ::|ヽ|::::::丶丶ヽ::::::::ヽヘ,,,,:::::::::ヽ:::::i:::i:::
　　　　　　 |::丶丶|ヽ　ヽ　ヽヽ　　/　　　＼:::::::::::::::/
　　　　　　|:'ﾞl＼ヽ ''' '''''´　 '　 ".`''　、'　　 '|:::::::::::|:::|
　　　　　　＼::::ヽ,＼　　　　　　　　　　　ﾚ|:|:::,| /
　　　　　　　　ゝヽ　''　　　　　　　　　　　　　 ||::::|:ﾉ::
　　　　　　ヽヽ　　　　　　　　　　　 | ﾘl:/:/::::
　　　　　　　　　'ヽ　　　ヽ　-　　　　　　　　|, ﾉ/::::::/
　　　　　　　　丶, 　　 , 　　　　　　　 /　|::::::/
　　　　　　　　　|ヽ　ヽ二二＝　　　/　| | |:/ ,,
　　　　　　　　　　　 | i＼　ヽ─　　　／　 l ヽﾘ:.:.く
　　　　　　　　　 ..／ヽ'　ヽ, 　　　　／　　 /　 |,,,　 |
　　　　　　 . .／　　|ﾉ丶ヽ -- ／　　　/　　 | /
　　　　　　／　　　　ヽ　> 　　　　　　/　　　ﾚ

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼　　　　　　　あ、わかりました！
　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼
　　　　／　 ///　__´__ /// ＼　　　　高田さんとは、仕事上でのお付き合いということで、
　　　 |　　　　　 |r┬ |　　　　|
　　　＼　　　ﾞー' 　　　,／　　　　やましい関係ではない、ということですね！
　　　　 /⌒ヽ　　　　　　ｨヽ
　　　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　 |´　|

32 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:08:21 ID:/2erJF460 (PC)

:.:.:./:.:.l:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Λ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:. i､'.
:.:/:.:.:.:l:. l:.:.:.:.:.:/:.:./　 }＼:/}:.:.:/:.:.:./:.| `}　　　　　　　……何を言っているんだ？
/:.:.:.:.:.l:.:.l:.:.:.:./:.:.厶-―:.:/ }:./爪.ｲ:.:ﾘ
:.:.:.:.:.:.:',:.:.l:.:./:.:./斗- ｀}/　}/　`'＜/　　　　　　　　　
､:.:.:.:.:.:.:.､:l:/:∠ー' ノ /　　　　　 ` ,
:.:＼:.:.:.:.:.メｲ￣￣　　　　　　　　　　/
:.:.:.:.:＼:.:.:.{＼　　　　　　　　　　 - /.l
:.:.:.:.:.:.:'.＼{　　　　　　　　　　　　　　l
:.:＼:.:.:.:'.　＼　　　　　　　　　　_ ｲ　l
〕ﾄ､:.＼:.:'.　　　　　　　　　 ∠　ノ,　l
　　＼'.＼'.　　　　　　　　　　　 ´　 l
､＿＿`'.　＼　　　　　　　　　　　　　l
:.:.:.'、　　　-　　.. _　　　　　　　　ノ
:.:.:.:.:'、　　　　　　　　￣　　厂￣´
:.:､:.:.:.'、　　　　　　　 l
､{　` .,＼　　　　　　　　　　l､
　　　　｀¨`　　　　　　　　　l. ＼

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　／　―　　　―　＼　　　　……え？
　　　／　（○）　（○）　＼
　　　 |　　　　　　　'　　　　　　|
　　　　＼　　　　　冖　　　　／

33 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:09:00 ID:/2erJF460 (PC)

//::ﾊ::::::::::::Ⅶ:::::::::::＼ヽ::::::::Ⅵ､::::::::::.ヽ
:::i::::::|＼::::::::Ⅵ:::::::::::::::＼､::::::Ⅶ:::::::.､::::　　　　　　　　男と女だ。肉体関係くらいはあるさ。
:::|:::::ii::::::＼:::::ﾏ::::::::::::::::::::＼ :::Ⅶ::::::::::::
:::i:::::|!:::从:::＼::＼:::::::::::::::::::::ヽ::Ⅶ:::::::::::　　　　　　　　セックスは男女の仲を取り持つ、最高の潤滑剤だ。
::|!::::ﾊ:::::i::Ⅶ:: ＼: :::i:::::::|`:::::::::|`∨:::::::::　
::i:::::i::i:::::ﾄ､:＼:::::::＼i:::::::!,:::::i::::i ::::|::::::::::　　　　　　　　まして高田さんは僕の大事なパートナー。
::::::::|::|}从‐＼i＼:ﾐ|::i:::::::i|Ⅶ ::从:::i:::::|:::
从 :|::||　.ヽ　＼.＼ヽ:::ﾉ| ∨ .___ﾝ|:::从:::　　　　　　心の相性を確かめるにも、必要なことだろう？
{　ヽ:::|ヽ　`ｰ==仆､　　　:'￣￣ﾉ//::}
ゝ､人:i　　　　　　　　　　:.　　　　∥/
.Ⅵミ､＼　　　　　　　　　 :.　　　/{/
　＼:::∧. ヽ　　　　　 _　ﾉ　　/八
,　‐‐ヽ|::＼　　　　　_____...　　ｲ/ｰヽ､
　　::.. ||　　＼　　￣￣　 .／/′　　＼
　　 i::::〉:　　　＼　　　／　/::::ゝ　　　　'　‐- ．..,,__
　　 |:::::::､　　　　` :＝彡　 , 　Ｘ::}　　　　　　　　　　~""''　‐､,‐
　　 Ⅵ:::::`　　　　　　　　 /　　::/　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　＼::::::　　　　　　　＿＿::://￣￣￣￣~""'''　‐- ．..,,__ﾉ＿
　　　　＼:::::　　　　 /_,￣￣,ゝ￣}　　　i
　　　　　　＼::::::::::／　　ヽ　　＼:/ ::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　＿＿＿_
　　　　／ノ　ヽ､_＼　　　　r ⌒j　　　　　　　　　　　（こんの計算ジゴロがああああ！）　　
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　 / 　 /
　／　　　＿'＿_　　　ヽ/ 　 /　　／　）　　　　　　え、いや、それで、彼女たちは本当に納得できているんですか！？
　|　　　　　|i|||||||i|　　　/　　/　／　／
　＼　　　|ｪｪｪｪ| 　　 /　　'` ´ 　／
　　　r´　　(⌒'ー―- イ′　　　　　´廴
　　/　　　＞、　　　　　ヽ　　　　 _　￣￣￣)
　/　　　　　　 -､　　　　 } 　　　　(　￣¨´
/　　　　　　　　　ヽ._　　　　　　　__　＼
　　　　　　　　　　　　　｀　　　--‐'´　｀ﾞ' 、_.)

34 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:09:44 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　 _,..-‐＝ﾆヽ::::::::.＼:::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　　　／|::::.＼:::::::.＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼　　　　　　さっきから二人が僕に反論しないのが、
　　　　　　　　　　 ,{:::::l::::::::::|＼:::::::.＼＼:::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　 ,ｲ:::`ﾄヽ:::::::|::::.＼:::::::.＼::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::.　　　　何よりの証拠さ。
　　　　　　　　　　{::l::::::|:::::.＼:::::.、:::::::.、::::.＼::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　 ':＼::八:::::!:::ｒ-=＼::::ハ:::::::::.丶､::::|::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　 i::::{:::トミi:::ﾄ､|ィ::ｱﾌ;;:ﾄ､:i::::::::|::::::iﾄ､ﾄ､:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 l::l从{ｊ:ｱヽ|　ヽ´￣ﾉ'　＼l:::|::::ｌ::l:ｌ|⌒ヽ::::::ｌ:::::::::::::|
　　　　　　　　　 l八:ｒ'′　　　　　　　　 |｀ﾄ:::l:::ﾉ| トﾊ}::::::l:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |ヽ丶　　　　　　　ﾉ八:ﾉｲNxくﾉ :l:::::l::::::::::::;
　　　　　　　　　　　 |　_.. ＿　　　　　　　　　　　ﾉ´__ ノ.:l:::::ｌ::::::::::;
　　　　　　　　　　　 :. ´_､　　｀¨　　　　　　　 .ｲ:!:::::l:::l:::::l::::::::;′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／从:::::|::|:::::|:://
　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 /　ヽ|::|::::〃'
　　　　　　　　　　　人　　　　　　　.......:::´　　 /　　　ﾊﾊ:::{_i_
　　　　　　＿＿＿＿___≧=‐=ﾆ二:::::::／　　　　　　　 _}_ﾄ､::::ﾄ､
　　　,.....::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀Y´￣　　　 _ .　-‐　¨￣　∨.:::.＼
　／ .: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 !　　,　　 ´　　　　　　　／.::::::::::::.｀:::...、

　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　
　　　　　　　／　　　ｕ　＼　　　　　　　　　………………あ。
　　　　　／　　＼　　／＼　　
　　　　／　Ｕ　（○）　（○）＼　
　　　　|　　　　ｕ　 __´,_　　Ｕ　|
　　　　＼ｕ　　　 /__/　　　／

35 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:10:34 ID:/2erJF460 (PC)

確かに二人とも、ここに来て一度も話していない。
置物のように、ただそこにいるだけだ。

　　　　　　　　　　　　/.:.::::::::::::/::::::::/:::::::::::::::::::::::::/::::::::/ ヽ::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 .|.:.:.::::::::/:::::::::/::::::::::::::::／::／::::／　　ヽ:::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |.:.::::::::/:::::::::/::::::::::::／‐／/:／,-‐-- 、/:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |.:.::::::/:::::::::::::／-‐-､　　//　　　,,-- ､//|::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |.:.:::::::::::::::::/<´ （::.ﾟ）ヽ　/　　　/（ﾟ..::） ,> |:::::::::|
　　　　　　　　　　　 |.:.:::::::::::::::::|　 "　-- "　　　i　　｀ ‐‐"´ /:::::::::|
　　　　　　　　　　　　|.:.:::::::::::::::|　　　　　　　　　|　　　　　　//::::::/
　　　　　　　　　　　　 |.:.:::::::::::::||　　　　　　　　　　　　　　 /　|:::/
　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::|　　　　　　　　｀　 ´　　　　　 |::/
　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::|　　　　　_＿__　＿_　　　　/|/
　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::|　　　　　｀￣~^￣´　　　///
　　　　　　　　　　　　　　　|:|:::||:| ＼　　　　　 "　　　／//
　　　　　　　　　　　　　　　 | ||　|　　＼　　　　　　／::://
　　　　　　　　　　　　　　　　f:h､__　　　｀　‐--‐´　|::|
　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::~^''ー-､､,,,＿_,,,,ｬi:|
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　_,,-べ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　＿_,, ､ｬ‐^~::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､
　　 ,,ｨ-‐‐ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~:::‐-,,,___:::-‐^~:::::::::::::::::::｀::‐..､,,
　／　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ

夜神は自分の説得力を上げるために、わざわざ彼女たちを連れてきたのだろう。
その弁に矛盾があれば口を出すはずだ。
それが無いということは、彼の言い分が正しいと認めているようなものだ。

::::::::|:::::::::::|::::::::|:::::::::::::: l:::::::::／:::/:::/|::/ |:/ |:::::::/:　|::::::::: ::: ::　｜|
::::::::|:::::::::::|::::::::|::::::::::::　|:::／:::／:::/-|/=/.　|:::::/::　/::::: ::　:: :　/　|
::::::::|:::::::::::|:::::::|::::::::　:　|::':::／/:::/::::/:::::::.　/／|:: /:　:　 /　／　　|
::::::::|:::::::::::|:::::::|::::::　 |　|／'''7:／7７ヾ:::::: /　 /／ヾ :　/　 /　/　/
::::::::|:::::::::::|:::::::|:::: |.　|　|ゝ,／　.||ﾘ　⌒ 　／゜　/　／|　/／ﾘ /
::::::::|:::::::::::|::::::|::::.. |　|　|　　`　　i/ゝ　　／　　 /／:::/／|/ / /
::::::::|:::::::::::|::::::|:::　 |　|　|　　　｀ﾞヾヾ　　　　 ,ﾍ:::::／　　||/／
::::::::|:::::::::::|::::::|::.　 |　| : |　　　　　　　　　　　′Ｖ:::::|　　ﾘ
::::::::|:::::::::::|::::::|::::.　|　|::: |　　　　　　　　　　　　　＼:l
::::::::|:::::::::::|::::::|::::　 |　|::::.|　　　　　　　　　　　　　　＼
::::::::|:::::::::::|:::::|:::::::.　|:: |:::.|　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ
::::::::|:::::::::::|:::::|:::::::::　|::::|::｜　　　　　　　　　　　　　／
::::::::|:::::::::::|:::::|::::::::::　|::::|:r|　　　　　　　　　　　'''´〆:|
::::::::|:::::::::::|:::::|::::::::　 |::::::|ﾘ　　　　　　　　　　　（:::: |

……睨み合っているように見えるのは、気のせいである。
たぶん。きっと。おそらく。

36 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:12:04 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
　　　　　　　　　　　　／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ　　　　　　　これで分かる通り、三人とも今の関係に満足している。
　　　　　　　　　　　 //!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i　　　　　　高田さんとは結婚も婚約も一切していないから、重婚なんてもっての他。
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj　　　　　婚約者であるミサからは訴えも何も無し。
　　　　　　　　　　ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　　　　 !　 j川/　　　　　　つまり、僕に責められる謂れはないということさ。
　　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　　　　　　‐ノ　　!:l/　　　　　　
　　　　　　　　　　　 Yｌ:ﾄ､　　ヾ＝＝r　　ﾉ/'　　　　　　　……ああ、用事も済んだし、君たちは帰っていいよ。
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ニ′／　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　丨　　丶、　　／
　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´￤
　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／ノ　ヽ､_＼　　　　　　（地雷！　そこ多分地雷だから！）
　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　　　／　　　＿´＿　　　　＼　　　（しかも用が済んだら帰れって、こいつ本当の王子様か！）
　　　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　　／

彼が言うと、彼女らは立ち上がり足早に帰ってしまった。
……始終無言なのが本当に恐ろしかった。

37 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:12:45 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　． ─―─‐ 、
　　　　 , "　　　　　　＼　　　　　　……それでは、僕もそろそろお暇を……。
　　　　/　　　　　　　　　　　＼
.　　 /　　　　　　＿／::::::＼_ヽ
　　 |　　　　　　　　 ::::::::::::::　:..
　　 |　　u　　　　（　ー):::::::::( ー)
.　　＼　　　　　　　　 ´　　 /
　　　　 ,＼　　　　　　` ｰ‐‐／
　　／　　` ｰ─　　　　　＼

ﾍ　',:::ﾍ|:::::::::l:::ﾍ::ﾊ:::::＼|:::::::::::＼:::::::＼:::::::::::::::::::::/:|:::::::::/:::::::
　',　＼:ﾍ::::::|ヽ:::ﾍﾊヽ:::::｀ヽ_::::::::::＼:::::::＼::::::::::::/::::|::::::/:ﾍ:::::
　 ',　　ヽ',ヽ| ﾍ＼::::ﾍ＼:::ﾍl｀ヽ:::::::l＼::::: l::::::: /｀ヽ|:::/::::::::ﾍ:　　　　　……と、ここまでが半分だ。
＿_ヽ　./ﾍ .ﾊﾍ:l　＼:ﾍ.　＼ﾍ　｀ヽl::::::＼::＼::l＼::::|/:::ﾍ＼:::
｀ヽ￣./　ハ:::',ﾍ..　　｀ヽ.　　＼　　｀ｰ-l:::＼::＼:::＼　　 ',|ヽl
　　 /.　　＼ﾊ　　　　　　　　　　 l:::::::..
. 　 /　　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 l:::::::::::...
　 /　　　　　　　　ﾍ　　　　　　　｀ヽ　　_／:::::::::..
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　｀''ｰ-=,,,_ 　／　　 ';;;;;＼　　　＿＿_ ＿＿_
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38 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:13:45 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　　　＼　　　　　　………………？
　　　　／　ノ '　　ー‐ ＼
　　／　　（●）　（●）　ヽ
　　 |　　　　　 '　　　　 |
　　　ヽ、　　 ‐‐-‐　　／
　　／　　　　　　＼

　　　　　　　　　　_＿__　 _,.-=＝－- ､
　　　　　...-‐＝三ﾆ≧弐ﾆミ´三ﾆ=-､
　　　／:,::::‐:'´／::::::,ｲ::::::∧:｀:､｀:､=:ﾐ､｀::.､　　　　　　　　　というのも、パーソク新聞さんには女性スキャンダルの真相の他に、
　 .::'::／::,:イ,ｲ:/::::::/ｉ|::::::':::: ヽ:::ヽ:::ヽ:::ヽ::::＼
. /:::/::::::'::::///:ｉ:ｉ:::': !|ｉ:::ｉ:::ｉ:ｉ::ｉ::＼:｀::､::＼:＼::::::､　　　　　　僕自身について特集を組んで貰いたいんだ。
/:::/::::/::::/,ｲ':::ｉ:l:::::::/!|:::|::ｌｌ::|:::､:::＼::＼:::ヽ::ヽ: 丶
:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ　　　　……実のところ、僕はこちらをメインに捉えている。
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

39 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:14:38 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　, -r"　　　　ｰ
　　　／/　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　今回のことに限らず、年若く出世すると揚げ足を取る輩が増えるものでね。
　　/　　､ lヽ　　　＼　　　ヽ
　　/　| | l＼ l＼　　　丶　　　i　　　　　　　　　　　　最初の内は悪口なんて気にしていなかったけど、
　 /l　 l､| l　　ヽヽ､　　　　　　l
　　|l　kj,l　l L､＼rtゝ l |　　　|　　　　　　　　　　　ここまで来ると仕事に差し支えるようになってきている。
　　lj､jl'弋lヽ.Y'´kぅl j| lW／　|
　　　　l　　,　　　　　|//ｨ '|　|　　　　　　　　　　　　「子供に悪影響だから辞任しろ」なんて無茶苦茶もあるぐらいだ。
　　　　ヽ　'-　　　　　/　l､Ml7
　　　　　＼￣゛　／＿＿／ヾ
　　　　　　　ｰ '　　　　　　　／　ｰ　､
　　　　　／=＝￣￣￣￣　　　　　　　ヽ
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼__
　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ
　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　v 　　　　　　　/
　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　ああ、それは少々過激ですね。
　　　　　／　　 ⌒　　⌒ ＼
　　　／　　（ー）　（ー）　ヽ　　　　（悪影響なのは間違いないと思う）
　　　 |　　u　　　___｀___　　　 |
　　　　ヽ、　　　 `ー '´　　／
　⊂⌒ヽ〉　　　　　　　　く　/⌒つ
　　＼　ヽ　 /　　　　　＼　ヽ　/

40 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:15:18 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　／::::i::::::::::!::::::::::::＼::::::ヽ、::::ヽ::ヽ、:::＼:::::::::ヽ.
　　　　　 /:::l:::::::l::::::::::ﾄ､:::::::::::::ヽ､:::::::iヽ::::::!:::::i::::､:::ヽ、::::::i
　　　　 /:::::ﾄ､::::ヽ:::::::ヾヽ:::::::::::::::ヽ::::l:::ヽ::::l:::::!:::::i::::::ヽ:::::::l、　　　　　　　　　　そこで僕の今までの半生を記事にしてもらい、
　　　　 i::l:::::l:::ヽ:::::＼:::::::ヾヽ:::::::::::::::!::i::::::::!:::i::::l::::::l::::::::ヽ:::::l!
　　　　 l::::l:::::ﾄ､:::＼::::::ヽ、:::＼ヽ､:::::::i::!:::､::::l::::!:::i::::::|､::::::::!::::ﾄ､　　　　　　　　　僕がいかなる道程を経てこの地位にいるか、
　　　　 !::::l:::::i:::ヽ:::::ヽ、::::＼ヽ::＼｀ヽl:i､::::ヽ::!:::i:::l::::::l::!::::::::i::::l｀ヽ
　　　 l:::::i:ﾄ､ヽ:::＼::::､＼::::::ヽ、::::ヽ::li､:ヽ::::i:l:::l::::ﾄ､::!::l､::::::l::::i　　　　　　　　　　ということを書いて貰いたい。
　　　 !:::::l::i::ヽ:ヽ、:＼:::､:ヽ、:::ヽ::丶、::＼ヽi:l:::i:::il::iヽ:l:::!:::::l::::l
　　　 /!::::i:::l:::::＼:ヽ、:ヽ:ヽ:::＼::::::ﾄ､:,.‐'"_,.ｨ､!l::l:::l:i::l:::!i:::ﾄ､::i::::l　　　　　　　　　
　　　ﾉ!l:::::l:::::!::::::卜､:ヽ:::＼:ヽ::::ヾ::く_,.ｒ'少'ヽi!i:l::i::l::i:::il::::i:::!::l:::i
　　　　 !::::i:::::l:::::::::i-‐ヽ::ヾ、ヽ、ヽ:::!ﾞヽ´　　 li !:l::i::l:::l!::::l::::i::l::l
　　　　 i::::l::::ヽ:::::ヽ辷ｴメ､＼ヾ｀ヾ、ﾞヽ　　　!l::i:::l::::ﾊ::::i::::l:::i::!
　　　　　 l::ﾊ:::::､:ヽ:＼　　　　　　　　ヽ　　　　i::!l:::::/ｒ'!::::l:::i::l::i
　　　　　リ　i:::::＼ヽ､ゝ　　　　　　　　　　!l i::::!l　|:::li:::l::i::l
　　　　　ﾉ　　!::::::lヾ.ヽ　　　､　 -　　　　　　i 　!:ﾘ　ﾘﾉ!ﾊ:::l::i
　　　　　　　　 l:i::::!　i＼　　　｀　　　　　　　　　 iﾉ　ｿ i! ｊ-┴-‐‐‐‐--､
　　　　　　　　 l!i::l　 !:::|ヽ、　 -‐'二￣　　　　,/-‐'´￣　　　　　　　　　｀!
　　　　　　　　　　 !l 　 i::i　 !＼、　　　　　　,.ｲ　　　　　　　　　　　　　　　l＿
　　　　　　　　　 l! 　iﾊ!　iﾉ　ヽ、　　　,.ｨ　| iヘ　　　　　　　 _,.-‐‐''´￣　￣＝‐‐‐-- ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀>┬‐''　　 l i　 !　　　　　／　　　　　　　　　　　　　,.-‐'｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐‐‐''´￣　ﾍ　　　　| !　 l　　　／／　　　/　　　　　 _,.-'"　　　　　｀i
　　　　　　　　　　　　 lｒ‐､　　　　　 !　　　 l　　ヽ、　/　/　　　　/　　　　／　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　 _,ｲ　　i　　　　/,.ﾊ　　　i　　　｀y'　/　　　/ /　　　,.ｒ'´　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　　 __,.ｨ'´ｲリ　　l　　　ﾚ'　　!　　ﾉ　　　／i　/　　　/ /　　　/　　i　　　　,.ヘ　　　　　l
　　　　　／´￣ //　ノ　／ﾞヽ.　 /　　　l ｰ/　　／　/ /　　　/ /　　　/　　l　　　 /　　 !　i　　　　 i
　　　 ,.イ,.-‐''´ﾌ / ／ ,.ｲ /i　〉 / ヽ、　／　／　　/ /　　　/　　　　/　　　l　　　/　　　 i　l　　　i　 l
　　／リ　　／　i /'´ //　ｊノﾞ /　　　　く　／　　 /　i　　　i　　　　i　　　/　　 /　　　　l i　　　i　 l
　　 i　l !　／　　 l　／/ ／　 /＼　　　　ヽ、　　/　　l　　　l　　　　l　　　ﾉ　　/　　　　　　| l　　　 l　 i

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　　＼　　　　　
　　／　―　　　―　＼　　　　　……イメージ払拭のプロパガンダ、ということでしょうか？
　／　（●）　（●）　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|
　＼　　　 `ー'´ 　　　／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　／
　(　＼　／＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼／＿＿＿／

41 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:16:00 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　, ‐ ´. .::::::::::::::::::::::::｀ ‐ 、
.　　　　　　／/ . : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、　　　　　　　　　もちろん、そういった打算もある。
　　　　　／. :/::::::::::::::::::::::::::::::::: i::::::::: : ＼::＼
.　　　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼　　　　　　だがそれ以上に、僕のことを対して知りもしないのに、
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ　　　　表面上の出来事を取り出して批判する輩に我慢がならなくてね。
.　　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||　　　　そんな奴らを黙らせてやりたい、というのが本音だ。
　　　ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!
.　　　ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　　｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　　 }:!: |::|:::l::|　＼　　　　　　 ‐ _ノ
　　　　ぃ::|::|:::l::|　　丶　　　　__,　，／
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼　　　 /
　　　　　ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
　　　／　　　　　　　　　 ,′
.　／＼.＿＿＿＿　　　人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　＞､ｘ‐ ､
　　　　　　＼　　｀ヽヽ、　 | | 　＼
　　　　　　　　　＼　　　　＼ ` ┘!　＼＼

ﾄ､:.:.:.:.:.:.:|!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.
:.:.ヽ:.:.:.:.八:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.:.:　　　　　　協力……してくれるね？
:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.＼:.:ﾞト､:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.
:.､:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:|＼＼｀ー-ｘ:.:.:.:.:.＼＞､:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.ハ､:.:.:.:.:.:.:.:.l
:.:.＼:.:.:.:.:.:.ヽ:.|. _ヽ:丶壬三zz＞---ミ=ーrｚ:＿＿_:}:.ヽ:.:.:.:.:.:.:!
:.:.:.:.:ヾ､:.:.:.:.:ヾｲ≠:＼ヽ ∀圭圭圭り　　,.}|彳 ,ｲﾊ:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.ヾ＼:.:.:.:＼〃　ヽ!　ゞ＝＝≠　,z≠ ィ彡'　 }:.:.:.:.:|:',:.:.:.:.:
ヽ:.:.:.:.:.:',　＼:.:. ＼-==≒ﾆ三三三ア　 "´　　　 :|:.:.:.:.:|:.:',:.:.:.:
　＼:.:.:.',　　＼:.:.:.＼　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:,'|:.:.:'.:.:.
　　　＼:.＼　　｀ー--＼　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.' |:.:.:ハ
　　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:/　|:./:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/ 　 |/:.:.:.:

42 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:16:33 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼　　　　　　はい！　喜んで！
　　　　／　::＼::::::／::: u＼
　　　／　（⌒）:::::::（⌒）　　ヽ　　　
　　 | 　　　､__',_,　　　u. 　 |
　　　＼　　　　`‐'´　　　　／
　　　　/⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ

　　　　　　　　　　 _,..-‐＝ﾆヽ::::::::.＼:::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　　　／|::::.＼:::::::.＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼　　　　　　　　ありがとう。
　　　　　　　　　　 ,{:::::l::::::::::|＼:::::::.＼＼:::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　 ,ｲ:::`ﾄヽ:::::::|::::.＼:::::::.＼::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::.　　　　　　では、何から話そうか。
　　　　　　　　　　{::l::::::|:::::.＼:::::.、:::::::.、::::.＼::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　 ':＼::八:::::!:::ｒ-=＼::::ハ:::::::::.丶､::::|::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　……やはり、父のことからだろう。
　　　　　　　　　 i::::{:::トミi:::ﾄ､|ィ::ｱﾌ;;:ﾄ､:i::::::::|::::::iﾄ､ﾄ､:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 l::l从{ｊ:ｱヽ|　ヽ´￣ﾉ'　＼l:::|::::ｌ::l:ｌ|⌒ヽ::::::ｌ:::::::::::::|
　　　　　　　　　 l八:ｒ'′　　　　　　　　 |｀ﾄ:::l:::ﾉ| トﾊ}::::::l:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 |ヽ丶　　　　　　　ﾉ八:ﾉｲNxくﾉ :l:::::l::::::::::::;
　　　　　　　　　　　 |　_.. ＿　　　　　　　　　　　ﾉ´__ ノ.:l:::::ｌ::::::::::;
　　　　　　　　　　　 :. ´_､　　｀¨　　　　　　　 .ｲ:!:::::l:::l:::::l::::::::;′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／从:::::|::|:::::|:://
　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 /　ヽ|::|::::〃'
　　　　　　　　　　　人　　　　　　　.......:::´　　 /　　　ﾊﾊ:::{_i_
　　　　　　＿＿＿＿___≧=‐=ﾆ二:::::::／　　　　　　　 _}_ﾄ､::::ﾄ､
　　　,.....::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀Y´￣　　　 _ .　-‐　¨￣　∨.:::.＼
　／ .: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 !　　,　　 ´　　　　　　　／.::::::::::::.｀:::...、

43 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:17:18 ID:/2erJF460 (PC)

僕が高校生のとき、
父である夜神　総一郎は警察庁刑事局局長、
つまり、凶悪犯罪者を捕まえるトップの地位にいた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,
　　　　　　　　　　　　　　 ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ';;;;;;;;::::-―----―-､;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　 i;;;;;;;:　　　　　　　 ;;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;　　　　　　　　　ヽ;;;;;}
　　　　　　　　　　　　　　　 ,';;:'　,,,,,,＿_　i;　＿_,,,,,,. ';;;'、
　　　　　　　　　　　　　 { :.ｰ{　‐ｔｯヽ}―{　ｔｯ‐ .}‐' .:}
　　　　　　　　　　　　　　　､ ;ヽー― "　 i:ー一 ' ,ｲ ;
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!丶　　、　;.　　　 ,　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　　　 ,,,,,,,,,,,,,　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 i '""""""ﾞ' ;　 /
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　!＼　　￣　　／.ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　 ,ィﾆ!　ヽ　　＿_　　 .／lﾆヽ､
　　　　　　　　　　＿‐ﾆ/ﾆﾆ!. 　＼　　　／　 .!ﾆﾆ,二‐＿
　　　　　　　　＿-=ﾆ二二/ﾆ二|', 　　＼,,,,／　　　,lニニ,ニニニ=-＿
.　　　　 ,.-ﾆﾆ二二二二/ﾆﾆニ!　　　 ,;;;;;;;;;;;;,,　　 ./ｌ二ﾆﾆ,ニニニニニﾆ=-__
.　　　　　,ﾆﾆ,ニニ二二二＞ニニ!　, ／ ';;;;;;;;;;;;ﾞヽ / .ｌニニ＜二二二二ニニニヽ
.　　　　 /ﾆﾆlﾆﾆニニ二二二／ﾆl　　　　 ';;;;;;;:'　　　　ｌﾆ＼二二二ニニニニニｌﾆﾆ,
　　　　ｉﾆ二{ニニ二二二／ニ二l　　　 ;;;;;;;;;　　　 .lニニ＼ニニニニニニニlニﾆ!
　　　 lニニ!ニニニ二二ｌﾆ二二l　　　 .;;;;;;;;;;.　　　 .l二二ﾆｌニニニニニニニｌ二ﾆl
　　　　,'ニ二ｌﾆﾆニニニニlﾆニ二l　　　 ;;;;;;;;;;;; 　　 .!ニニﾆlニニニニニニニ,ニニ}
　　　　lﾆﾆニlﾆﾆニニ二二lﾆニニl. 　　 ;;;;;;;;;;;;;,　　 .!ニニﾆ!二二二ニニニﾆ!二二l

44 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:17:56 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　 _,. -‐‐'' ´ミ｀ヾ｀!Tiｰｒ- ､
　　　　　　　／彡二ﾆ≡=ヽヽ.　l i i |　//ﾞゝ、
　　　　　／三三三二≡=ﾐヽ、 l i i !//,〃ソヽ、
　　　　／彡二≡≡≡≧ミﾐヾヽ. ! lｊ li//／三ﾆﾐヽ、
　　　 /二二ﾆﾆ＝＝＝=､　　ヾ､ヽ!i iｊ/〃´,≡ﾆ三ﾞﾐヽ
　　 l二＿,,.-‐=＝≡≡二≧ミﾐヽ.ｊl ﾘｿ/∠二三二ミﾐﾞ､
　　 {三三二二ﾆ≡,ｒ'〃´￣｀ﾞヾヽvﾘ/ソ/‐'""´￣ﾞ｀ヽ、!
　　 l二ﾆ≡=≠〃´　　　　　　　　｀ﾞ"　　　　　　　　ミl
　　 !ｰ‐＝/,／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐl
　　 l三二!/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!l
　　 l三＝l'　　　　　　、　　　　　 /::　　　　　　　　il
　　 {'⌒ヽｊ　　､　　　　ヽ、　　!　　 /::　　／　　　　/! .ﾘ
　　 | ｒヘ. l　　iヽ､＿___　＼_ ｊ|　　i　/／　　　　_,.ｲ i _l!
　　 !{ ｀ヾﾄ､＿l_;ｒ'´:弋ラﾌ:｀ヾﾘ＿ｊソ,ｨ'弋ラﾌ￣｀i_,.l ! ﾊ
　　 | l （. l !｀￣{l　::::::｀::´:::::::!ｒ'￣｀il::::::::｀::´:::::　ﾉｒ'1i/ l　　　ｒ‐､
　　 ! iヽリ!　　ヽ　::::::::::::_ノ/ 　　ヽ:::::::::::::::::ノﾉ　!/ ﾉ　　　 l　 l
　　　ﾞ､ヽ-'|　　　　｀￣￣ ´　　　　　｀￣￣ ´ ／l､V　　　　l　 l
　　　 ,.ゝ- l　　　　　　　 /　　　　　　ﾞ!　　　　/　l/ ﾉ、　　l　 l
　　／　〉‐‐!　　　　　　｀ｰ､　　　／｀　　ヽ /　/ /ヽ.ゝ>、 l　 l
　ｒ'　ノ´　　l　　　//!l ll !ll il !｀‐‐´!l ll !ll il l |　ノ /｀ヽヽｊ）_l　 l
,ｲﾊ　ヽ、　ヽ、　l　ｒｰ‐､-､-------─-ｲ / (_／　　}= } ソｿ､_l
　　＼　＼　　ヽ. ヽヽ.　丶ﾞﾆ二二彡'´ ﾉ /　/l　　 / /｀ｰノﾉヘ)、
　　　＼　＼　　ヽ、　｀　　　──　　　　　/ l　／／　　ﾞｰtソ＾｀ヽ
　　　　　＼　＼　　ヽ、　　　　　　　　　／ﾉ／／
　　　　　　＼　＼　　ヽ、　　　　　　,.ｨ´ ,.〃／
　　　　　　　　＼　＼　　ﾞ ‐‐---‐‐'´ﾉ_,.ｲ/ /
　　　　　　　　　ヽ.　ヽ、　　　　　　　　　/ /
　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ　　　　　　　　/ /

犯罪者を決して許さない、正義感の塊のような人だった。
誰よりも勤勉で、真面目で、僕が最も尊敬する人物だった。

45 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:18:27 ID:/2erJF460 (PC)

しかし、とある立てこもり事件の現場指揮をしていたときだった。

　　　　　　　　j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　}:::／　　　　ﾐヽハ
　　　　　　　 ,'::ﾆ=-　　_,x＝　￣￣｀｀｀｀丶´　　　　　　ﾐ:::::ヽ!
　　　　　　 {/　　 ,. ｨ´::　　　　　　　　　　　 ,　-　　ﾐ:､:::::!
.　　　　　 }　／::斗::::　　　　｀　、　　　／　　　　　ﾐ:. Ⅵ
　　　　　　　〈〃:::::::;ﾁ::::i　　　　　　ヽ　　 ./　　　 _,. -- ㍉:.｜
.　　　　　　 i }:::::／ｲ;::::レ-　_　　　　':,ヽ :i　_,x≦:::＝＝┐-┐
　　　　　　　八ｊ/ 　 , ﾘ::'´::::::::::::≧=-zzﾉ__,.ヽ{::〃Ｏ　)iy　}ﾉヽ',
.　　　　　　　 }=ミ/;.l__f「￣7/　Ｏ　>::[ﾆ＝ ',ヽ:ト-=彡'　｜}::i i=-　_
.　　　　 __,. ＜.! r:､ Ⅵ￣| ＼:::ト-=ﾁ:/ |　　　 l　　＿_ 　 -' 〉, ∧　　｀　、_
　　　 / ,　　 :i:::ﾄ､',:.ｉ{::::i L＿＿　　 - '　　　 '￣　　　　/:ｉy ,　iヽ　　　＼≧=-　_

犯人が威嚇で放った銃弾が不幸にも、父に命中してしまったのだ。
……すぐ病院に搬送されたが、父はそこで息を引き取った。

46 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:18:57 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　父親が殉職なされたことが、
　　　　　　／　　　　　　　＼　　　　
　　　　　/　 --‐　　‐--　　ヽ　　　警察官を志したきっかけ……ですか。
　　　　　|　（◯）　（◯）　　　|
　　　　　＼　　　 '　　　　__,／
　　　　　／　　　　　　　　　＼

: : : ／: : : : : : : : : : : : : ＞ ´: : : :／; : :. :. :./::::::::::::::://::::/:|:::::::i::::::::::::::::::::::ﾘ::::}
:.／: : : : : : : : : : :.＞ ´　　/: : ／: /: : : : .:/::::::::::::::://:/ｲ_,.!:::::ﾘ:::::::::::::::::: / i::7　　　　　　　　そうだ。それを期に、僕の犯罪者に対する憎悪は一層増していった。
___ : : :斗:≦弋＝=zz≧=-:.／:. :./: : : :.／::::::::::::::; '::::/≦__ｉ:::/:|:::::::::::::::::/　,::′
: : : : : : |: :|　　＼　弋_;fツ＾ヾ=/: : :／ . ::::::::::／ィ弋ｆツ　!:/: :ﾘ:::::::::::::/　//　　　　　　　　　父を殺した犯罪者共に対する、復讐をしようとしていた。
: i: : : : :.i: :|　　　｀ー---─　/: :／: :::::::::::／: :ー---=≦/ : /::::::::::::/　//
:.|V: : : :.lⅥ　　　　　　　 /／／: :.＞ ´.: : 　 : : : : : : / : /:::::::::::; '∠.ｲ　　　　　　　　　　……まだ続きがあるんだ。
:.| ∨: : :|ﾊ:!　　　　　　　　／／‐　´　　 i: : :　　　　: : : : : /::::::::／
:.ゝ-V: :.|　ﾍ、　　　　　　　　　　　　　　 |: : : .　　. : : : : :厶ｲ／　_
: : :.|..∨ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : . : : : : : : : /:/　　　＞．
ﾊ: :.!　iヾ:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : : : : : : : : ｲ:/　＼　　　　　＞．
.∧..i.....i　＼　　　　　　　　　　 __　　　 j: : : : : : : : : , i:::/　　　＼　　　　　　 `
.... Ⅵ.....i　＼　　　　　　　　　　　　｀　〃: : : : : : : , '....|::′､　　　＼
........ﾍ.....i　　＼　　　　　　　___,........＿＿: : : : : :., '........j/......∧　　　　＼
.................i　　　＼　　　　　｀　ｰ─一 ´: : : ／∨...................∧　　　　　＼
..................i　　　　＼　　　　　　￣:::::: : : :.／　　 i..................... ∧　　　　　　＼

47 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:19:42 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　,r_,ィ-‐=.. __ 　　　　　
　　　　　　　　　　 ,.ｨ≦ミミミミx＜　　　　
　　　　　　　　　　 /ｲｲxミミミミミK´　　　　
　　　　　　　　　 'Nｲ{tｪjヾtｯﾐミヾ　　　　
　　　　　　　　　　｀'ﾄ､ _'_　.ｲﾐヾ　　　　　
　　　　　　　　　　　　 _,/｀ｰ ´ .ゝ- .. _　　　　　
　　　　　　　　　　　　r<´　｀ー ´　　 l 　｀ヽ　　　
　　　　　　　　　　 l、 :　　　　　　　 l j:/　 l　　　　
　　　　　　　　ｌヾｉ　　　　　　　,' :{　　 !
　　　　　　　　　　　 l 　 l　　　　　 /　:l　　 l
　　　　　　　　　　 l　　ｌ '　　　　／　/:l　　 l
　　　　　　　　　　 }ｰくj、　　　　　／ /!／ j
　　　　　　　　 /　 f_　　　／.ｲ〈::j,. 　,'
　　　　　　　　　　/／/　ヽー‐ '' ´-＝)′ /
　　　　　　　　　 L.__j.. ＿　　　　 /　　/
　　　　　　　　　　ﾞ{_ノ´‐- 「 |三￣ヾ_｀ヽ/
　　　　　　　　　　 |　　、ヽj'´　´　　￣l
　　　　　　　　　　 l　　ヽ、{!　　　　ﾍ l
　　　　　　　　　　 !　　　　　l　　　　 l l
　　　　　　　　ｌ　　{　　！　　　　 !l
　　　　　　　ｌ　　 ',　　 }、　　　 j
　　　　　　　　ｌ　　丶　 j ',　　　 f /
　　　　　　　　　 l　　　ヽ,'　}　　　 l´
　　　　　　　 ‘,　　　　ヽｲ　　 l
　　　　　　　　 ‘,　　　！　　 l
　　　　　　　　　 ‘,　　　／}ｉ　　　 l
　　　　　　　　　　 ‘,　　{:. ,ﾍ　　　 j
　　　　　　　　　　　　丶.. _v　:ｉ､　　/
　　　　　　　　　　　　　ゝ _ , -{ 　 /
　　　　　　　　　　　　 λ　 l -=}
　　　　　　　　　　　　　　ヾ.ﾘ'⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ.jjリ

警察に入ってからしばらくして、僕はある探偵と知り合った。
名前は明かせないから、仮に「Ｌ」とでもしておこうか。

48 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:20:23 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　,　　　　､_ 　　　ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　 / / ､,,,＿＿,,=｀"''''':='::｀ヽ,　　　　　　　　 ――-､　　　　　　,'､i)　 ,､,_
　　"　　　｀''ｰ=,:::::::::::::::::::::::::::::::）　　　　-―――--　　　　　　　　　 ,'),! i,　i < )、
　　　　 ,-==:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　　＿＿　　　　　　　　　/ ﾉ、V´　ﾉ |
　　　　　,=´::::::::::::::::::::::ノ:::/!:::7!::'!i　　,-‐‐=ﾆ､＿_｀゛"'ー--､＿___,/　）/　 / ノ
　　　-=ﾆﾆ::::::::::::::::::::::::::::iﾘァ!i' ｌi),:i!,i'´、　　　、　　　　　　　　　/ /　く/　　 /
　　　　　　 ,'::::::::::::i::::i::i:!｀''"　｀, !i|　＼　　　＼　　　　　　　ｙ　|　　ヽ　　 i
　＿＿　　ｒ'"i:,:、!::,,!_ﾘ:i!　 --‐ /i!l　　! ＼　　　 -‐､　　　,､----ヽ　　丶、_ﾉ
..ｒヽ　　￣｀''‐/ー-､　｀''‐--､ｰ‐7､ヽ,　i　　　　　　　　＼´　　　＼＼ｰ､ノ
　ｌヽ　　　　l　　　＼　　　｀ｰ　｀ !　＼　ヽ　フ´￣｀):::＼、　＿_ヽ｀Y′
　　ｌヽ　　　,' 　　　　＼　　　　　、＼＼ヽ　｀　　　　ヽ´:::::::::.｀'ヽ、'´
　　　ﾞΛ　　ヽ　　　　ノi　/　　　ヽ　',　ヽ　　　　　　　＼::::::.　　＼
　　　　ﾞΛ　　 |　　　 >,　!/::..　　　 ',　丶　＼　　　　　　＼:::...　　丶
　　　　　ﾞΛ　く　　　!::.ノ:::::::.... 　　 / ,､-‐''"゛´￣ﾉ　　　　＼:::..　　　ヽ
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　　　　　　　　',ヽ　￣｀ヽ-‐''´＼::::::::::::',　　　　!＼、＼　　　　　　　! 　丿　 /
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　　　　　　　　　ヽヽ／:::::::::::§:::::｀''｀''｀''｀::::::::::::::ヽ

奇妙な居振る舞いのせいで最初の印象こそ悪かったが、
次第に彼もまた犯罪者撲滅に対する熱意を持っていると分かり、意気投合した。
しかも彼は頭の回転もよく、僕に唯一匹敵できる能力の持ち主だった。

49 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:21:03 ID:/2erJF460 (PC)

……そんな彼との連絡が途絶えたのは、
僕が警察に入ってまだ五年も経たないときだった。

　　　　　 _／　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,--
　　　 ,,／,,,-ｰ'''''''''''''''''‐　　　　　　　　／
　 ,／｀ '"　ー'''''''''''''''''''''―--,,,_　　　　/
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｀ﾞﾞ'-､::::::::｀'-r‐:'::;;/;;.＼ `　　　｀' ,,"'Vｒ'"　ﾞ'-,
..-:、:::''-:::、:`ヽ::::!!;;　　　　　　　　 `' ,ﾞヽ､､, . ＿ﾞ
::::::::ﾞ'-,,::::::｀'-、＼:........゛`::. ..::, ," .　　　`ぐ-,,
::::::::、:::ﾞ'ﾐ,ヽ,,,:::::'i､＼::::ヽ:::::::::|,: .:::　　　 ..:::ﾞ、＼
:::::::::::'-、::::`''ｰ､ﾞ `' ヽ:::::::::::::||::::::.:....:..:.:::::::::ﾄ
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.ヽ:::::::::ﾐ''ｰ-､,,〒=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::./:::　　ヽ　,,
::::ヽ、::::＼::::::::`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,/:::"　　　ﾞﾞﾞ
::::::::::'､::::::｀'i､::::::｀''､、:::::::::::::::::::::::::::::::／
.､ヽ::::｀'､::::::::＼::::::::::`'- 、　::::::::::_／;;; 　　 ,
.ヽ::｀'､、｀'-::、::`::i､:::::::::::::::｀:::｀ﾞ,,;ﾆﾆ二ﾆ"'"
:::::＼::::｀'ｰ::::::`'-､,＼::::::::::::::::::::::ﾞ'''ｯ､,,,,,,,,--"
｀i､:::｀i､:::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::,,,ﾆ-､､,_ ヽ、

連絡が途絶える前、彼はある犯罪組織を調査していると言っていた。
そして僕が彼と再会したとき、彼は無残な姿で殺されていた。

50 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:22:12 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::／:／:::::::::::::::::::::::::j:::!::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::y'／::::::i:::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::　　　　　それらの事件で、僕は二つのことを悟った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::/:/:::::::::::|i:::､:::::::::::::::::::i::i::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::/:/:::::::::::::i=!::|=:､:::::::::::::ﾍﾍ::::::::　　　　犯罪を犯す者はどこにでもいて、絶対にいなくならない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::7/::i::::::::::::|tキ!≧:z､::::::::::ﾍﾍ:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::::7 i::::::::::|',ﾍﾔ!弋ゞ;;ｯ､＜;::::＼　　　　　これら凶悪犯罪に対する抑止力が圧倒的に足り無すぎる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ::::i　i::::::::::|:.i: :ヾ､___￣　_ヽ､＞､:
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ∧ .ﾔ:::::::i:ﾊ, .ﾔ!: : : ￣: ﾍ,: : : :.　　　　僕がそれまでに感じていた、社会に対しての漠然とした不満は、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::ﾍﾔ:::::ﾊ:.:.　ヾ: : : : : : : : :､　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ:::::ヽ',:::iﾍ:',:.　: : : : : : : : : : : .:::　　　　そのとき具体的なものとなった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ::::::::ヾﾍヽ　. : : : : : : : : :　.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ::i:::::ﾊ　　　 : : : : : : : : 　 :::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ! i::::::i::i',　　　: : : : : : :.　　::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠_　! ﾔi::i',:iﾍ　　　: : : : : : : : ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　i　i　',!ﾘ ',iﾔヽ　　 : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　 .::i ﾔ:ﾍ ,j.:.:.:ヾﾍ:::＼　 : :` : : ‐--
　　　　　　　　　　　　, -＜´　　..:.:.:.:.:.:7　ﾍ:.'i,:.:.:.:.:.:.:.ﾍ::::::＼　: : : : ､:_:_
　　　　　　　　 , -‐'"............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.i:.:.:.'i,:.i:.:.:.:.::::ﾍﾍ:::::::::＼　: : : : :
　　　 , -‐ '"／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ::::ﾍ:.:.ﾙ:.i::::::::::::::ﾍﾍ:::::::::::ヽ : : : : :
　／ノ//／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:/::::::::::::::::::ヽヽ::::::::::::＞ .

　　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　　＼　　
　　／　＼　　　／＼　　　　　そして社会を変えるべく、警視総監まで上り詰めた。
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　　 __´___ 　　　 |
　＼　　　　 `ー'´　　　／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　／
　(　＼　／＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼／＿＿＿／

51 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:23:33 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　 _＿_　＿
　　.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼　　　　　　　　『社会に不満があるなら、まず自分を変えろ』
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.　　　　　　これが僕の座右の銘だ。
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉｌ　　　　　そして実際に自分を変え、不満のある社会を変えていった。
::|l::|::::|:|::ｌ: '/　ヽ: l 　ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |
::!:|:|::::!:!: !/　　ヽ:!　 !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ _ ,,_ ' /'　|!　.ィ､ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ!　　　　　　　!く _ ,, ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ!　　　　　　　　 , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N　　｀　　　　　　　ノ　　 /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ　　　　　_　　　　　　　/::!:/′
小:!. ヽ　　　　　￣｀　　　'Ⅵ'
::::ﾘ. 　＼　　　｀　　　／
Ⅵ.　　　ヽ､　　　　 ´
｀　ー　 _　　 T　´
､　　　　　｀ー､
　｀　､　　　　　ｉ
. ､　　＼.　　ｌ
.､丶　　＼.　 !
　＼＼　　ヽｌ＼
　　ヽ　ヽ　　　| 　ヽ

:.:.:./:.:.l:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Λ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:. i､'.
:.:/:.:.:.:l:. l:.:.:.:.:.:/:.:./　 }＼:/}:.:.:/:.:.:./:.| `}　　　　　　無論、どちらに対しても反発はあった。
/:.:.:.:.:.l:.:.l:.:.:.:./:.:.厶-―:.:/ }:./爪.ｲ:.:ﾘ
:.:.:.:.:.:.:',:.:.l:.:./:.:./斗- ｀}/　}/　`'＜/　　　　　　　　やれ年齢制限だの例外だの、必死に席にしがみつく老人たち。
､:.:.:.:.:.:.:.､:l:/:∠ー' ノ /　　　　　 ` ,
:.:＼:.:.:.:.:.メｲ￣￣　　　　　　　　　　/　　　　　　　警察の武力を上げるのは反対だと抜かす、自分勝手な人権屋ども。
:.:.:.:.:＼:.:.:.{＼　　　　　　　　　　 - /.l
:.:.:.:.:.:.:'.＼{　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　
:.:＼:.:.:.:'.　＼　　　　　　　　　　_ ｲ　l
〕ﾄ､:.＼:.:'.　　　　　　　　　 ∠　ノ,　l
　　＼'.＼'.　　　　　　　　　　　 ´　 l
､＿＿`'.　＼　　　　　　　　　　　　　l
:.:.:.'、　　　-　　.. _　　　　　　　　ノ
:.:.:.:.:'、　　　　　　　　￣　　厂￣´
:.:､:.:.:.'、　　　　　　　 l
､{　` .,＼　　　　　　　　　　l､
　　　　｀¨`　　　　　　　　　l. ＼

52 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:24:39 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　.. ＜＝ｫ爪:.:￣＞　､
.　　　　 .ィ´/{:.{／://:.:ﾊ:.:.:.}:.:.ヽ:＼　　　　　　　　僕はそいつらを説得してきた。
　　　／:/:./:人＼j/:.:/〈!:.:/|､:.:.}:. ハ
　　 ./:.:/:.ｲ:/:.:/ミV:.:ﾊ:.:.V:.:.|:.:V:./:.:∧　　　　　　説得に応じない者には、少々強引な手を取らせてもらった。
　　 {:.:/|/:|:.{:./:.:.:.{/７≧ﾐV:/:.:∧/:/:.∧
　　 V:.:,{:.:|ｲ:.{､:.:/Ⅳ=ｬｧｲ:.{:.:.:{:.:.}!':.:.:{:.ﾊ　　　　　……そうして、秩序ある社会を実現していった。
　　　}:/:Y瓜_|::V:::|｀¨::´:::}/ヽ:.ﾊ:.|ﾊ:./:.}.:.l
　　　|':.:.:├ﾟ〈::_:::::::::::::::::::':::::::}:|:.:}!-:〉!:.:l/|
　　　}ﾊ:.:.:}　｀:::::::::::::::::::::::::::::Ⅵ/:::::ﾉ:.:jﾊ!
　　　　 }八　 z=ｰ--:::::::::::::::::::: l:::T:.:}V
　　　　 |:.ハ　 z=:::::::::::::::::::::::／::::::}ｲ:.:{
　　　　　ヽ　.::::::::::::::::;:イ:::::::::::::::>┴､
　　　　　　　ゝ:::::::::;::＜:::::＿＿;イ///,人
　　　　　　　丁 :::::;ｲ＞イ//////////＞---- ､
　　　　　　　　／ﾊ ::/ /ハヽ///////////////,ム＞､
　　　　　　　_／　　} ::}////Vﾊ/////////////,ムア//,＼
　　　　　／/{　｀ヽ |ノ/////Vﾊ///////////,ムア//////＼
　　　／///,＼〈 | .///////マ＞ｘ//////,ムア//////////ヽ
　　 ////////ﾊ　} //////////￣￣///,ムア////////////ﾊ
　 ./////////　　} |:|///////////////,ﾊｱ//////////////,;{
　 .}///i////{　　 | |////////////////}/{///////////////,:|

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　　＼
　　／　―　　　―　＼　　　……それが今の、凶悪犯罪の減少につながるというわけですね。
　／　（一）　（一）　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|
　＼　　　 `ー'´ 　　　／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　／
　(　＼　／＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼／＿＿＿／

53 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:25:44 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...-'":::::::::::::::／／:::／:::::::::::::::／:::,::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,...:＜:::::::::::::::::::::::::/:::/:::≠::::::::::::::／::::／i::::::　　　　　　　　　そうだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　,..イ_:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::,':::,'::::::::::::::::≠::／: : :!::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 ,..イ:::::/　｀''ｰ-､,_:::::::::::::::7:::,':::,':::::::::::::／:::/: : : : :.|::::::::::　　　　　　　　犯罪者を決して許してはいけない！
　　　　　　　　 ,..＜::::::::::::/　　　　　　￣｀¨7:::,'::::,':::::::::::/::::::/: : ＿___i:::::::::::::::
　　　　　　　　　-=彳ー'"￣フi.,　　　_ 　　　　 j::,'i:::,':::::::::/,':::::/,イ´　　　',:::::i:::::::::::::　　　　どんな小さな犯罪だろうと、厳罰に処すべきだ！
　　　　　　　　　　　　　／::::|i　　　ヽ　　　　　j::,' i::i::::::::/.,'::::/: :ゝ-､＿　 ',::::i',:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　 /:::::::ノ:....　　　｀　　　　 i:,'　',:i:::::/ ,':::/: :｀'ｰ: : : : ｀'-',:::|ﾍ:::::::::::::　　　警察の力を強くし、どんな犯罪にも対処できるようにすべきだ！
　　　　　　　　　　　 ,.イ::::i'"''-:::::::::::::::..　　　　 |,' 　j:i:::/ 7::/: : : : : : : : : : : : ',::i: ﾍ:::::::::::
　　　　　　　　 /:::／~i /y-､＿__　　　　　　　　　|::/　ｊ:/　　　　　　　: : : : ',:','":ﾍ:::::::::　　　
　　　　　　　　　　/／　ノ:i |､　___　　｀'-､　　　　 |/　〃　　　　　　　　　　 /',i::::::::ﾍ:::::::
　　　　　　　　　〃　／:::ｲ i::ﾍ　 ',:::＞-､　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::／::::::::ﾍ::::::　　　
　　　　　　　　　　イ＜７ 7::::::ヽ-'::::::::::::::＼ .＼　　　　　　　　　　　　／::／::::::::::::::::ﾍ:::::
　　　　　　　　　　 / ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼__＼,,　　　　　　　　　／::／ 7::::::::::::::::::::::＼::::
　　　　　　　　　　　　/ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞'￣　　　　　　／::／　 7::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　, イ ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡'"　　　　　　　　　／,.イ　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
　　　　　　　　／　　　｀ﾞ''ｰ------ ' " ´　　　　　　　　　　　 ∠ イ　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　ヽ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::,'::::::::::::::::::::::::::

54 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:26:36 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　えっと……ずいぶん極端な気がしますが……。
　　　　　／　　　ノ　　ヽ＼
　　　　／　　u　（●）　（●）＼　　　　もう少し緩くてもいいのでは？
　　　　|　　U　　　　 __´__　u　 |
　　　　＼　　　　　`ー'´　／
　　　　　ヽ　　　　　　　　<　∩ノ ⊃
　　　　　　|　⌒ヽ　　　 i　|／＿ノ
　　　　　　|　ヽ　　＼　　／　／

.　　　　　　　／／:／//:／ : l: :!/ :/ :
　　　　　　／〃/ /: // ': : : : :!: |／: : :
　　　　　　　　//:/: j :/: // : : : ／:|: |: : :l: :　　　　　　　僕に意見するつもりか？
　　　　　　　//:/／/!: : l/ : :／: : /l: :! : /: :
　　　　　イ/ 〃V :|: :/l!／／ :ｲ Λ:|: /: : :　　　　　　いいか、犯罪は決して無くならない！
　　　　　 l ノ{l f:〉 : :/ /／:／/:/!: l:l / : : :
　　　　　／　´~! :／!/ :／,-/:/ l: :';/ : : : :　　　　　　だからこそ、『起きてしまったとき』の
　　 ,　　 ´　　　.|/　 .l!イ =-/く.　'; / : : : : :
. 　 {　　　　　　／l! ' ､　l!　ヽ V: : : /: :　　　　　　対応が肝心なんだ！
　　〉､､　　　　　　　　＼l!心 V : : :/: : :
.　 /.　ヽ｀　　　　　　　　｀¨~7 : : :ハ: : :　　　　　　
　 {　　　　　　　　　　　　 / : : /! l:l'､ :
. ノ｀　　　　　　　　　　　　 /: :／!ﾘ :ﾘ: :',:
｛　{ヽ　　　　　　　　　　　 /／　 /: /: /: :
Λ　＼＼_　　　　　　　　　 / 　　/／: /: / :,
.　'　　　￣｀'　　　　　　　　　　 '　/:/: / :/:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:厶ｲ: /: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l ,': : :
､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.　　 }' :|: :/
　｀ー-､.....__　　　　　　　 -‐=≦.　　　レ'!:/
.　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 }': :
.　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　／_:_:_
. 　　　　 }　　　　　　　　　　　　　　　´／二
　　　　　　 ',　　　　　　　　　　／二二
　　　　　ヽ　　　　　　　　／二二二

55 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:27:06 ID:/2erJF460 (PC)

　　　 |:|:.:|:.:.:|:.:.:.ﾄ､＼:.}:.:i:.:.| ＼:.:.:.:.:.＼:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:＼＼:.:.:.:.:
　　　 |:|:.:|:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:.:l:.:i:.:.ﾚ' ｲヽ.:.!´　ヽ:.ﾄ､/.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.＼:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:　　　　警察の装備がもっと充実した物だったら、父は死なずに済んだ！
　　　　ｌ:ｌ:.:ｌ:.:.:ｌ:.:.:.l:.:.:.:＼＼:.ﾚ'　!/ﾊ !　Ｏ ':ﾚ':./ヽ:.∧ヽ.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..　　　　l:.!:.:!:. :!:.:. ﾄ､:.＼:.＼ヽ　ﾑ｣i }!＿＿j:.:/ 　}/　!:.:.:＼:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　あるいは、警察の情報力がもっと優れていたら、親友は保護されていた！
.　　　　ｌ:ｌ:.:l:.:.:l:.:.:.l:. ＼:.:＼{＼＼￣}!￣　 }/　　'　　|i:.:.:.:.:.:. Λ:ﾄ､:.:.:.:.:.:
.　　　　　!:.:.ヽ:.l:.:.:.ｉ{_弐＼:::＼ヽ　ﾘ　　　　　　　　ﾘ}:.:. /}/　}:|　i:.:.:.:.:　　　　力のない弱者が殺されていく社会を、お前は満足のいく社会と言えるのか！？
.　　　　 l:.Λ:＼:.｢二ｱ　}ヘﾍ＼　　　　　　　　　 |: /　　　i:|　|:.:.:.:.:
.　　　　 l/　l:.:ﾄ､ヽ∨　 i　　､　　　　　　　　　 |/　　　 }!　|:.:.:.:.:
　　　　　　　 !::!　∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑﾍ.:.:.:
　　　　　　 jﾉ　　＼　　-‐‐　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　}:.:.:
　　　　　　　　　　　ﾚー､　　　＿,-── ､,- ､　　　　　　　/三 /.:.:.:
　　　　　　　　　　＼ヽﾆ´＿,ィ=─　ヘ r〉　　　　 /三 /7.:./
　　　　　　　　　　　　＼廴＿　　　　　　　　　　　／三　 /イ

56 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:27:55 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 ∪ 　＼　　　　　　　　　……それは……。
　　　　　　γ⌒)　ノ三三三ゞ(⌒ヽ
　　　　　　／ _ノ　（＞）三（＜）＼ `､
　　　　　（　 <:::∪::::　　__',__::::∪| 　）
　　　　　＼　ヽ ::∪:: `ー'´∪::／／

　　　　　,...::´:.ｲ:::::i:::＼:::::｀:..、
　　　／.::／.:::!i:::::i::::::::ヽ::::::::＼
　　 ,.':/::/::::i:::::!i::::::!:::ヽ:::::!:::!:i:::.:ヽ　　　　　　　……すまない。
..　/::/::::!:::!::i:::::!i::::::!::::::::::::!:::!::!::i::::!
　 i:::i::i:::|:::i::::.::::i:!:::::i::::::::::::i::::!::i:::i:::i　　　　　　少し興奮してしまった。
　 |:::i::i:::|::::ヽiヽﾘ､::::!::::::::i::|::::!::i:::i:::!
　 !ヽ::ﾄ､!ヽ:::ｊｨ赱ﾊ::!:j::i:::i::! ヽ::i:::i::ﾄ､
　　ヽﾞ7　　´ 　ﾉﾉ |::i/:::!　j:::i:::iﾘ
　　　　〈 _　　　　　　i/ ヽiイ:!::i:::i'
. 　　　ヽ_.. _ 　　　 / 　ﾄｊ:::ｉN
.　　　　　 iｰ　　　／　／｀｀｀ヽ
　　　　　ゝ--ｒｒｆ´　／　　 ,　 ´＼
　　　　　　　　ﾄi´／　 ,　' ,...:':::::::::::ヽ
　　　　　　　　 i !j　, .', .'.::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　 //' / ./.:::::::::::::::::::::::::::::::!

57 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:29:12 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　／::::i::::::::::!::::::::::::＼::::::ヽ、::::ヽ::ヽ、:::＼:::::::::ヽ.
　　　　　 /:::l:::::::l::::::::::ﾄ､:::::::::::::ヽ､:::::::iヽ::::::!:::::i::::､:::ヽ、::::::i
　　　　 /:::::ﾄ､::::ヽ:::::::ヾヽ:::::::::::::::ヽ::::l:::ヽ::::l:::::!:::::i::::::ヽ:::::::l、　　　　　　　　　　とにかく、僕はその一心で社会を変えていった。
　　　　 i::l:::::l:::ヽ:::::＼:::::::ヾヽ:::::::::::::::!::i::::::::!:::i::::l::::::l::::::::ヽ:::::l!
　　　　 l::::l:::::ﾄ､:::＼::::::ヽ、:::＼ヽ､:::::::i::!:::､::::l::::!:::i::::::|､::::::::!::::ﾄ､　　　　　　　　　現に犯罪は減り、僕が満足する社会に近づきつつある。
　　　　 !::::l:::::i:::ヽ:::::ヽ、::::＼ヽ::＼｀ヽl:i､::::ヽ::!:::i:::l::::::l::!::::::::i::::l｀ヽ
　　　 l:::::i:ﾄ､ヽ:::＼::::､＼::::::ヽ、::::ヽ::li､:ヽ::::i:l:::l::::ﾄ､::!::l､::::::l::::i　　　　　　　　　もう少しで、僕が理想とする社会が完成するんだ。
　　　 !:::::l::i::ヽ:ヽ、:＼:::､:ヽ、:::ヽ::丶、::＼ヽi:l:::i:::il::iヽ:l:::!:::::l::::l
　　　 /!::::i:::l:::::＼:ヽ、:ヽ:ヽ:::＼::::::ﾄ､:,.‐'"_,.ｨ､!l::l:::l:i::l:::!i:::ﾄ､::i::::l　　　　　　　　　犯罪者を確実に消すことができる、理想の世界が……
　　　ﾉ!l:::::l:::::!::::::卜､:ヽ:::＼:ヽ::::ヾ::く_,.ｒ'少'ヽi!i:l::i::l::i:::il::::i:::!::l:::i
　　　　 !::::i:::::l:::::::::i-‐ヽ::ヾ、ヽ、ヽ:::!ﾞヽ´　　 li !:l::i::l:::l!::::l::::i::l::l
　　　　 i::::l::::ヽ:::::ヽ辷ｴメ､＼ヾ｀ヾ、ﾞヽ　　　!l::i:::l::::ﾊ::::i::::l:::i::!
　　　　　 l::ﾊ:::::､:ヽ:＼　　　　　　　　ヽ　　　　i::!l:::::/ｒ'!::::l:::i::l::i
　　　　　リ　i:::::＼ヽ､ゝ　　　　　　　　　　!l i::::!l　|:::li:::l::i::l
　　　　　ﾉ　　!::::::lヾ.ヽ　　　､　 -　　　　　　i 　!:ﾘ　ﾘﾉ!ﾊ:::l::i
　　　　　　　　 l:i::::!　i＼　　　｀　　　　　　　　　 iﾉ　ｿ i! ｊ-┴-‐‐‐‐--､
　　　　　　　　 l!i::l　 !:::|ヽ、　 -‐'二￣　　　　,/-‐'´￣　　　　　　　　　｀!
　　　　　　　　　　 !l 　 i::i　 !＼、　　　　　　,.ｲ　　　　　　　　　　　　　　　l＿
　　　　　　　　　 l! 　iﾊ!　iﾉ　ヽ、　　　,.ｨ　| iヘ　　　　　　　 _,.-‐‐''´￣　￣＝‐‐‐-- ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀>┬‐''　　 l i　 !　　　　　／　　　　　　　　　　　　　,.-‐'｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐‐‐''´￣　ﾍ　　　　| !　 l　　　／／　　　/　　　　　 _,.-'"　　　　　｀i
　　　　　　　　　　　　 lｒ‐､　　　　　 !　　　 l　　ヽ、　/　/　　　　/　　　　／　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　 _,ｲ　　i　　　　/,.ﾊ　　　i　　　｀y'　/　　　/ /　　　,.ｒ'´　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　　 __,.ｨ'´ｲリ　　l　　　ﾚ'　　!　　ﾉ　　　／i　/　　　/ /　　　/　　i　　　　,.ヘ　　　　　l
　　　　　／´￣ //　ノ　／ﾞヽ.　 /　　　l ｰ/　　／　/ /　　　/ /　　　/　　l　　　 /　　 !　i　　　　 i
　　　 ,.イ,.-‐''´ﾌ / ／ ,.ｲ /i　〉 / ヽ、　／　／　　/ /　　　/　　　　/　　　l　　　/　　　 i　l　　　i　 l
　　／リ　　／　i /'´ //　ｊノﾞ /　　　　く　／　　 /　i　　　i　　　　i　　　/　　 /　　　　l i　　　i　 l
　　 i　l !　／　　 l　／/ ／　 /＼　　　　ヽ、　　/　　l　　　l　　　　l　　　ﾉ　　/　　　　　　| l　　　 l　 i

58 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:30:35 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　……そこまで行ってしまったら、
.　　　／　　　ノ ' 　ヽ＼　　　　　　　
.　　／　／）（ー）　（ー）u＼　　　　　　　市民の生活は大変窮屈な物になるのでは？
　　|　／ .ｲ　　　　' 　　　 |
.　　 /,'才.ﾐ).　　⊂つ　　／　　　　　　　現に今も、条例が厳し過ぎるとの世論が上がっていると思いますが。
.　　 |　≧ｼ'　　　　　　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

:.:.:./:.:.l:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Λ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:. i､'.
:.:/:.:.:.:l:. l:.:.:.:.:.:/:.:./　 }＼:/}:.:.:/:.:.:./:.| `}　　　　　「自分が全く悪いことをしていない」と自信を持って言えるのならば、
/:.:.:.:.:.l:.:.l:.:.:.:./:.:.厶-―:.:/ }:./爪.ｲ:.:ﾘ
:.:.:.:.:.:.:',:.:.l:.:./:.:./斗- ｀}/　}/　`'＜/　　　　　　　どんなに厳しいルールでも、問題は無いはずだ。
､:.:.:.:.:.:.:.､:l:/:∠ー' ノ /　　　　　 ` ,
:.:＼:.:.:.:.:.メｲ￣￣　　　　　　　　　　/　　　　　　現に僕は不自由していない。
:.:.:.:.:＼:.:.:.{＼　　　　　　　　　　 - /.l
:.:.:.:.:.:.:'.＼{　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　そいつらが不満に思うのは、「いつか犯罪を犯してしまう」という、
:.:＼:.:.:.:'.　＼　　　　　　　　　　_ ｲ　l
〕ﾄ､:.＼:.:'.　　　　　　　　　 ∠　ノ,　l　　　　　　心の弱さの現われだ。
　　＼'.＼'.　　　　　　　　　　　 ´　 l
､＿＿`'.　＼　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　
:.:.:.'、　　　-　　.. _　　　　　　　　ノ
:.:.:.:.:'、　　　　　　　　￣　　厂￣´
:.:､:.:.:.'、　　　　　　　 l
､{　` .,＼　　　　　　　　　　l､
　　　　｀¨`　　　　　　　　　l. ＼

60 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:31:40 ID:n.x38bJI0 (PC)

強い物より弱い者の方が多いんだよなぁ

59 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:31:39 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　_＿__　 _,.-=＝－- ､
　　　　　...-‐＝三ﾆ≧弐ﾆミ´三ﾆ=-､
　　　／:,::::‐:'´／::::::,ｲ::::::∧:｀:､｀:､=:ﾐ､｀::.､　　　　　　　　　『社会に不満があるなら、まず自分を変えろ』
　 .::'::／::,:イ,ｲ:/::::::/ｉ|::::::':::: ヽ:::ヽ:::ヽ:::ヽ::::＼
. /:::/::::::'::::///:ｉ:ｉ:::': !|ｉ:::ｉ:::ｉ:ｉ::ｉ::＼:｀::､::＼:＼::::::､　　　　　　……この言葉の通りじゃあないか。
/:::/::::/::::/,ｲ':::ｉ:l:::::::/!|:::|::ｌｌ::|:::､:::＼::＼:::ヽ::ヽ: 丶
:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ　　　　不満を漏らすより先に、現状を打開する努力をするべきだと僕は思う。
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八　　ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ=-ﾒ}ﾊ. |::::|: /}:/
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　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
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　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　　　,.．¨￣￣¨丶
.　　　　　　　 /　　　　　　＼　　　　　　　　……彼らの意見に応じて、あなたがその社会を変えようとは思わないんですか？
　　　　　　　 / ー　:::::::::　　　　ヽ,
　　　　　/（ ○）::::::::::::`ー
.　　　　　 i 　　　:::::　（ ○）　　　|
　　　　　　　＼　　´　　　　　　　/
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　　　　　　　　　 /　　　　　　　　＼

61 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:32:08 ID:/2erJF460 (PC)

ﾍ　',:::ﾍ|:::::::::l:::ﾍ::ﾊ:::::＼|:::::::::::＼:::::::＼:::::::::::::::::::::/:|:::::::::/:::::::
　',　＼:ﾍ::::::|ヽ:::ﾍﾊヽ:::::｀ヽ_::::::::::＼:::::::＼::::::::::::/::::|::::::/:ﾍ:::::　　　　　　　　　何故、僕がわざわざそんなことをしなきゃあいけないんだ？
　 ',　　ヽ',ヽ| ﾍ＼::::ﾍ＼:::ﾍl｀ヽ:::::::l＼::::: l::::::: /｀ヽ|:::/::::::::ﾍ:
＿_ヽ　./ﾍ .ﾊﾍ:l　＼:ﾍ.　＼ﾍ　｀ヽl::::::＼::＼::l＼::::|/:::ﾍ＼:::
｀ヽ￣./　ハ:::',ﾍ..　　｀ヽ.　　＼　　｀ｰ-l:::＼::＼:::＼　　 ',|ヽl
　　 /.　　＼ﾊ　　　　　　　　　　 l:::::::..
. 　 /　　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 l:::::::::::...
　 /　　　　　　　　ﾍ　　　　　　　｀ヽ　　_／:::::::::..
. /　　　　　　／'';;＼
　｀''ｰ-=,,,_ 　／　　 ';;;;;＼　　　＿＿_ ＿＿_
　　　　　　'／　　　　 ';;;|　.＼　　　　　　　　　　 /
　　　, r ' ´　　　　　 |.　　＼　　｀￣￣´ 　　　ｲ;;;
　　K　　　　　　　　 | . 　　＼　　　　　　／;;;;;;;;
　　 ∨　　　　　　　　　 |　　　　＼　　　 ,イ''''''''
. 　　 ∨　　　　　　　　 |　　　　,r‐='｀ー― '｀ヽ
　　　 ∨　　　　　　　 |　　　/;;'ﾍ . /　/　/　/＼
　　　　　∨　　　　　　　 |　　/　　 ∨ ./　/　/　　＼

　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {. 　＼　　　　　　 , ´　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どうして――
　　　　 :!.　　　ヽ　　　　｀－,
　　　　　　　　　　　　､　　　　 ,‐'
　　　　　､.　　 , -‐丶　　　 /
　　　　　　　＼イ＼　　ー‐ ′
　　　　　　　　　＼.　ヽ

62 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:32:51 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

63 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:33:26 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　／￣￣￣＼　
　　　　／　ノ　　　　ヽ　＼　　　　　　　　………………。
　　／　（ー）　（ー）　　＼
　　 |　　　　　__´　_　　　　 |
　　＼　　　　￣　　　　／
　　　（　ヽ　 __＿＿_　/ 　/
　　　＼　＼|　　　　.ﾚ゛　/
　　　　　＼旨　　　ξ ﾝ

　　　　＿_／ヽ_∠Ｌ_
　　／:::::::　　　　　''''＼　　　　　　　　　　ああ、できる夫君。
. 　 |:::::::::　　　　（●）,　|
　　|::::::::　　　　　　,,イ_,｀)　　　　　　　　　もしかして今、『月の王子様』の記事作ってるの？
. 　 |::::::::: 　　　　　ﾉ.-=ﾗ
　　＼:::::::　　　　　　｀ﾌ
,,.....イ.ヽヽ::　　､　-─'--､
:　　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　＞　　ヽ. ハ　 | 　 |｜

64 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:34:13 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　＿＿＿_　
　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　ああ、はい。
　　　　　／　⌒　　　⌒　＼　　　
　　　／ u （＝）　（＝）　　＼　　　そんなところです。
　　　|　　　　　__´___　　　　　|　
　　　　＼　　　`ー'´ 　　　／

　　　　　　　　　 _　　　　　　 /＼＿＿_／ヽ
　　　　　　　　　 |　!　　　　　／''''''　　 '''''':::::::::＼
　　　　　　　　｜ !.　　　　 |（●）, 　　､（●）､.:::|　　　　　　　　　　　今一番、油が乗ってる話題だ。
　　　　　　　　　 |　!　　 ,.-, 　 |　　,,ﾉ(､_, ) ヽ､,,　.::::|
　　　　　　　　 _,ﾉ ┴、/ ,/.　　 |　　｀-=ﾆ=- ' 　.:::::::|　　　　　　　　　　　もう散々誰かから言われていると思うが、
　　　　　　　　　 r　`二ヽ） i...　　＼. 　｀ﾆﾆ´　 .::::::／
　　　　　　　　 |　ー、〉 /　　　　 _｀,,ー　--´...／i＼,,,,_　　　　　　　　　頑張って書いてくれ。
　　　　　　　 |　　r_,j　j__,,.. r''''"/::;|　＼`'／　 ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
　　　　　　　 | 　）　ﾉ ::::::::;;;;;;;/::;;;;|　／＼　　/::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ
　　　　　　　　ﾉﾆ-､　,/::;;|:::;;;;;;;;;＞::;;|／(::::ﾉ＼/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
　　　　 /..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;|　|:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }

65 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:34:51 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r ´二ニフ__／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 _ 　　/　 '´,. 二ノ　　'''''' ＼　　　　　　　　　まあ、協力できなかった私が言うのもなんだけどね。
　　　　　　　　　＿＿_.-‐'´ `-i/　　γ_)⌒）,　､（⌒）|
　　　　_,.＜￣￣　　 : : : : : : : : l　　 r/´..　,,ﾉ(､_,)ヽ､,,..|　　　　　　　　　
　　＜　　　　 : : : : : : : : : : : : :l l__ノ : 　　｀-=ﾆ=-'　　|
　　 l,,　　　: : : : : : : : : : : : : : :ﾉﾉ＼　　　　｀ﾆﾆ´　／
　　 l; : : : : : : : : :-─＜二二´　　　＼. 　　＿＿／
　　　＼ : : : : :'´ : : : : : l : :l : ＼` - ‐ヽト､＿x- ﾍヽ、
　　　　　＼ : : : : : : : : : : : l : : :＜ : : :∨∧::〈ヽ: :､>＞、
　　　　　　　`‐,_ : : : : : : : :l : : : : :ヽ : : ∨ |:Λ | : :ヽ : : :ト-､
　　　　　　　　　 `-, : : : : :l : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::| l : : :/ : : : : : ,
　　　　　　　　　　　＼ : :ノ: : : : : : : : : ＼ : .､:::|,| : / : : : :l.: : {
　　　　　　　　　　　　 V: : : : : : : : : : : : : :ヽ: ',::ｌl: / : : : : :l : ∧
　　　　　　　　　　　　　V: : : : : : : : : : : : : : :ヽ:V : : : : : : :l : :.∧

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　　　＼　　　　　　はあ……。
　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　／　　（ー）　（ー）ヽ
　　 |　　u　　　___｀___　　　 |
　　　ヽ、　　　 `ー '´　　／

66 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:35:56 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　_ノ　　~ー　＼
　　　／　（〇）　（〇）　　ヽ
　　 | 　　　　'　　　　　　 |
　　　＼　　　　ー-　　　　／
　　 /⌒ヽ　　　　　　　ｨヽ

自分で書いた記事を見返すと、
「自分は間違っていたのではないか」
という気持ちになる。

67 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:36:41 ID:/2erJF460 (PC)

私はあの場で彼を止めるべきだったのではないか。

　　　　　　　　　　　　　＿＿
.───┐　　　　　／　...::::::..＼
￣￣￣| |　　　　／　　　...::::::::::.＼
　　　 | |　　　／　　　　　...:::::::::::::.＼
　　　 | |　　　|　　　　　　...::::::::::::::::: |
　　　 | |.　　　＼､　　......::::::::::::::::::／
二二二」　＿　＿ゞ　　　　...:::::::丶
─┴┐ ⊆ﾌ＿)＿_./ 　　　┌ヽ　ヽ┐
二二二二二二ｌ　 /　　　　|　 | 　 | |
＿l＿＿＿＿_| ／　　　　　　|＿| 　 |_|
　 |　　　　／　　__,　　　　ノ　 |─l
　 |───/　／lﾆ/　　/二ﾆ　luul.
　 |　　 ___|　　|　　|　　 |_|.
　└─（　　　　）(ﾆ|　　 |./二ﾆ)
　　　　　￣￣　　/　　）
　　　　　　　　｀ー ´

『強引な手を取らされた』人たち。
そして、彼を本当に愛していたであろう彼女たち。
……「お前は間違っている」と言えれば、
その人たちはいくらかでも救われたのではないだろうか。

68 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:37:10 ID:/2erJF460 (PC)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.　-　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . イ:/:.:.／:}:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /!:.//:.:.:,:./ｲ:|:.ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:ﾚ'ｲ:.:ｨ;左，}A:./}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂_斗ｲ　　　 ,.}イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ﾊ从　　､ァ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　太ﾄ{　＞　._/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ' {､　`ｰ┐ﾊ＞;-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.　イ :|　{ ＼　 A.ィﾊ >　! 　　　　　　　 rｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 fｰ､　　|__ハ. ゝ'　'V{ハ｀!|＞､　　　　 _f´弋_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　 /　 ' 　　　芯. ! |{　　}^ー-＜ヽ, --’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r'　　／}　＼.　丶. 　ﾏﾊ.',i:|　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r┘　ィ　　|.　　＼　ヽ.　ﾏﾊ’トー----　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r '　　　　　　　　　　＼ﾍ.　ﾏﾑ:{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ -く､　　　　　　ﾘ　　　　　 oﾍ.　 }/ﾑ､
　　　　　　　　　　　　　　　_.. -‐　´　　　ヾ　　＞ﾍ　　　　　 '　 |/.ﾊ'､
　　　　　　　　　　 _ィ´￣　　　　　　　　　　　／　　 }　　　　　　　o.!　|/ハ'､
　.,　＿..　ー---＜　丶　　　　　　､　　　＞'　　　 V　　　　　 |_人//|ﾊ
　ゝ--ー､　　　　　､.　ヽ　　　　　　＞　´　　　　　　 }　　　　　　　 V¨YT´ﾊ'.
　　　　　　}　　{　　 .}!　 }　　. -‐　´　　　　　　　 | |¨ ｰ-　._　　o'.:.|:.|/:.:.:}',
　　　　　./　　　　　八_＞　´ 　　　　　　　　　 | ¨ ｰ-　_ﾘ　　　}:.り:.:.:.:|:ﾊ
　　　　 / /　/ ,　./　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 |:/イ:.:.:|､_}

――自分が満足いく社会を、どうして変えなきゃあいけないんだ？

69 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:37:53 ID:/2erJF460 (PC)

以上です。
観てくださり、ありがとうございました。

大切なものは、目に見えない。

70 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 21:39:58 ID:Bfu.XN3Q0 (PC)

乙でしたー
しかし月の言うことも分かるよなぁ
人間が完璧だったらどれほど良かったか･･･

71 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/20(日) 23:51:48 ID:eV.F8OCo0 (PC)

乙
このシリーズはスレをたてて連載してもいいかもしれない

73 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/21(月) 00:17:19 ID:y6783Kxs0 (PC)

このシリーズはスレ立ててやった方がいい気がする
このクオリティを短編、中編の流れの中で埋もれさせるのはもったいない

86 名前：名無しのやる夫だお　[sage]　投稿日：2014/07/21(月) 17:40:21 ID:/2erJF460 (PC)

『月の王子様』や、前スレの『放火魔』を書いた者です。

ここに何度も投下するのもアレなので、個別にスレを立てました。

【オムニバス】できる夫は新聞記者のようです
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1405930539/

基本的に上二作品のような形式になります。
よろしくお願いします。

（……>>73が嬉しかったのが本音）

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■御感想or寝言

45863 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/07/22(火) 20:05:40 ID:-

キルヒアイスが原作であんな死に方をしなかったらラインハルトもこんな風になってたんだろうな。

45865 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/07/22(火) 20:18:14 ID:-

いや、そういうふうに暴走しそうになったらキルヒアイスか姉が止めにはいるだろうなあ
…あーでも、キルヒが止めようとしたら結局原作みたいに結局似たような形で死にそうだなあ

45870 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/07/22(火) 20:41:43 ID:-

犯罪者「俺が満足できる行為をどうして止めなきゃいけないんだ？」

でも俺は月を支持するぞ(小声)

45882 名前：名無しさん＠ニュース2ch [] 投稿日：2014/07/23(水) 17:36:40 ID:-

>犯罪者「俺が満足できる行為をどうして止めなきゃいけないんだ？」
その通りだな
現状に不満は無いしそれが妥当だと思っていれば月のような改革は必要性が無い
むしろ月の反対者は月の満足するような社会じゃ不満だからそれと戦う、それだけの話だろう
月は努力もしてるし頭いいのだろうに、どうしてそれが気付けないのだろうか

頭の良し悪しではなく自分の行動を客観的に見たり、他人から見た場合というのを想像する力を幼少～青少年期に発達し損ねたんだろうけど

45885 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/07/23(水) 20:25:26 ID:-

何気にすごいな、これ
星の王子様と合うようになってる
大切なものは目に見えないとか、月のこと指してるのか。

45925 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/07/25(金) 02:14:17 ID:-

デスノートを手にしなかったらこうなっていたと言う一つの可能性

45937 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/07/25(金) 11:02:25 ID:-

>>46622
それはない

46270 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/08/07(木) 03:47:09 ID:-

実際に犯罪が減少して被害者が少なくなってるんだから、この月を支持するよ俺は。
この月を止めろって意見を言う人たちは、間違いなく犯罪者を擁護して被害者に犠牲を強いているタイプだと思う。
「もっと穏便な方法が」「流石にその法案はやりすぎ」とか言いながら具体的には何もしないのね。

この話で「？」となったのは、外道犯罪を撲滅しようとしている月に対して、女性関係が現代日本での一般的なものでないから
おかしな人物として扱っている点。
一夫多妻制度の場所なら別に問題ないし、日本でも問題起こさなければいいだけで上手くやってるのにな。

46346 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/08/10(日) 21:38:16 ID:-

俺は月は支持出来ないがね
「白河の清き流れに魚住まずもとの濁りの田沼恋しき」

46349 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/08/11(月) 00:03:49 ID:-

この人の短編はもうまとめないのかな
少しさみしい

47076 名前：無関係な名無しさん [] 投稿日：2014/09/08(月) 00:59:36 ID:-

※47040
ここは日本です
日本の法律や社会常識、公序良俗を守りましょう

というのが、月は犯罪者に対しては執拗に求めるのに
自分はできてないというのを少し考えたほうがいいと思う

あと、具体的には何もしないとはいうが46647が述べてるように
>現状に不満は無いしそれが妥当だと思っていれば月のような改革は必要性が無い
なら具体的に何かする必要は無いんだよ
月がやる前の制度で十分バランスがいいというのを支持してんだから、別に月以上の代案を出す必要も無い
そこも君は少し考えたほうがいいと思うな
世の中は犯罪者を減らすことを第一義に成り立ってるわけじゃないんだから、そんな短絡じゃなくもう少し考えてみるべきだ

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