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2022年06月06日 13:07

「ヨーロッパは死刑廃止したけど…最後に執行したのはいつなの?」年代を色別に示した地図

 

ヨーロッパの死刑執行事情00
死刑制度のありかたや廃止については各国それぞれの事情がありますが、ヨーロッパではほとんどの地域が廃止となっています。

ではヨーロッパ各国が最後に死刑執行したのはいつなのでしょうか。

年代を色別に示した地図をご覧ください。

ヨーロッパの死刑執行事情01
(credit:Reddit/JoeFalchetto

白が1900年以前で、こげ茶がこの2年ほど。

つまり、色が薄いほど廃止してからの歴史が長く、色が濃いほど最近まで執行していたことを意味しています。

北欧などは廃止されてから長い年月が経っていて、中東に近づくほど死刑が最近まで行われていることがわかります。

最後に執行された手法も掲載されており、銃殺刑執行隊"Fire squad"、絞首刑"Hanging"、ギロチン"Guillotine"、斬首刑"Beheading" などが主となっています。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●スペインではガラト(鉄環による絞首刑)が1974年まで行われていた。銃殺刑の執行隊"Firing squad"よりひどい。
鉄環絞首刑 - Wikipedia

↑なんてこった。

↑それは残忍。
銃殺刑は多くの銃弾なので助かることがほとんどないのと、誰か1人が死について完全に責任を負わないで済む。

●中東は今も吊るされているな。

↑レバノンは(2004年まで)絞首刑と銃殺刑の両方だったのか、不運でタフなヤツはいったい誰なんだ。

↑トリビア:イスラエルでは一度のみ執行されたが、それはアイヒマンだった。
(※アウシュヴィッツ強制収容所のユダヤ人大量移送に関わったドイツの親衛隊隊員)

●フランスが1970年までギロチンを使っていた事実はワイルドだと思う。

↑良い逝き方だと思う。自分なら薬殺刑よりは、プロに寄る絞首刑かギロチンを選ぶ。

↑歴史トリビアで個人的お気に入りは、ギロチンが最後に使われたのは、スター・ウォーズ映画公開(1977年)よりも後。

↑野蛮だと思う。

●ドイツに驚いた人へ:
西ドイツ1949年
東ドイツ1981年
それからリヒテンシュタインとアイスランドはかなり昔なので斬首だった。
加えると、オランダ、ベルギー、デンマーク、フィンランド、イタリアの最後の死刑は戦犯だった。
多くは極刑を1800年の平和な時代に廃止した。そして1900年代には戦争で数万人が死刑になった。
ルーマニアの最後の死刑は独裁者チェウシェスクだった。
ニコラエ・チャウシェスク - Wikipedia

↑興味深いメモ:東ドイツの死刑は国家機密で行われた。
やり方は「残念ですがあなたの恩赦を求める訴えは却下されたことをお知らせします」と裁判官が告げ、別のもう1人が静かに銃を出し、疑いもしない有罪者の背後から頭を撃つというもの。
避けられない死刑を待たせるよりも、このほうが人道的だと考えられていた。

●ギロチンと斬首刑の違いは何? 同じ効果だよね? 道具の違い?

↑斬首は斧か剣を使う。

↑斬首は人が切るが、ギロチンはギロチンが利用される。

●まって、ヴァチカンに死刑があったの?

↑自分も思ったが本当なの?
(追記)ああ、それは教皇領(752年〜1870年)のことだった。
教皇領 - Wikipedia
近代的な都市は1929年まで存在していなかった。

●多くの西洋諸国は、実際はここにある最後の執行日よりも数十年前に廃止されている。第二次世界大戦時に、一時的に復活しただけ。
例えばオランダでは死刑は1870年に廃止されたが(最後の死刑執行から10年後)、1945年に154人の戦犯を死刑にするため再導入され、39人が執行された。

↑同じくノルウェーも一般犯罪は1905年に廃止されている。

●興味深い話。スウェーデンの最後の死刑執行は、初めてのギロチン使用だった。

↑「お金を払って買ったんだから使うべきだ。ただし一回だけ」

(投稿者)ソース
List of most recent executions by jurisdiction - Wikipedia


この地図を眺めるだけでも各国のポリシーや歴史が浮き彫りになりますね。

世界の死刑制度の現状 - Wikipedia

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