今回も70レスほど
途中で休憩をはさみつつ、20：30～21：00くらいの終了をめどに
投下していきます

では、第4幕　スタート


第4幕　「若きサンソンの苦悩」

【ルイ16世が生を受ける15年前　1739年2月15日】

一人の男児がこの世に生を受けた。
シャルル・アンリ・サンソン

代々、パリの刑罰執行を生業としてきた家系の
4代目にあたる、その男の半生について語ろうと思う。

　　　　　　 _,,､_,,.､､,,..,_,、
　 　 ,_ｰ''"　　　　　　　 ﾞ´`'ｰ_､
　 　 ﾐヾ.ヾﾞ ｉｌ!|| ｉｌ|　　j|　〃/ ｲ
　 　 ｉ ﾐ 　 rｰ;L!|| ||レｰv〃 彡
　　　}ミ ﾘ八i{　 　 ;; ７'ノ ヽ.ミl
.　 　 |､yｰ-⊥L　jｰ_´∟-ｰY;|　　　　
　　　_lﾐi"r五ニﾞﾃi'Yr五三¨jﾐ!　　　　　
.　　ｆrｦ:}　　-‐''ﾗ l_j. }`ｰ-　｝ドi　　　　
　　 !ｈ};{ ｯ彡 　 /小〉 　 　 |:l,ﾘ　　　　
.　　 `ﾃj} i}!　,rｆ;巡巡去ﾐ:､ l:ｆく　　　　　さて、シャルルをどこの学校にいれたものか。
.　　 〈ﾘji､l{ 'ﾙ7'"-─‐‐ ）}i |jﾐ｝　　　　
　r;-‐ヾﾄ.llvﾘ j{ _,,ﾘハ､､,リﾚ'ﾙ'￣ﾍ
_｣ ﾊ |ｌi | ｀ミ､}l　;ｉ!j　} {ｌi ,.イ |/ / l.L
-U; ヽﾆＬ_ﾐ　｀ﾐ'ｰ- -‐彡 / /'/ニ|｣
ヽ-‐ ｀ Tヽ＼ ﾐ　　　　r´／∠
　　　　　ジャン・バチスト
アンリ・サンソンの父。サンソン家の3代目当主。7歳のころより
処刑執行人の立場についているスペシャリスト。
学童期に入った息子にどのようにして、学校に通わせるかで悩んでいる。

　　　　　　_,...-‐　 _,..､　　　　　　　　　　_,.
　＿,..-=ニ- ､,,,,／　,ﾉ　　　　　_,. -‐'ﾍヽヽ
　　｀'‐-､:::::::／　 >'rt;;;ﾃ､''''''"´,.t‐ﾃ､　Vi |
　　　　　 ｀/　ヾ/　　 ￣ /｜|ヽ｀""´　,り/
　　　　 r''´＿∠--、　　l　 | |｜ヽ-‐' /ノ　　パリに近いと、身元がばれて即退学もありえる。
　　　 /　 /　　　 _,.）　　ヾーｼ'､ _　　 |´
　　　/　/　　　'´　　）i''ー---‐'´l川ﾐ/　　　　ある程度パリから離れた学校がいいだろうな
　　 / /　　　　　,.-'ﾞヽ/""'''''''''､､川リ
　 / /　　 /　　　　　ﾉ//川川ヽ! '´ |
r'''""''ヽ／　　　　/´ ｀'ｰ---‐'´

　　　 ／￣￣￣￣￣￣ヽ
　／￣￣￣　　　　　　　 /|
　|＼＿＿＿＿＿＿＿／　|
　 |　　　　　　　　　　＿＿　ヽ_
　　|　　　|　　　　 ／ 　 　　/ |｀'''ｰ------‐'''''ﾌ
　　 |　　 |　　　 /　　　　／: :ﾉ　　　　　　　 ／
＿＿|ヽ　＼　　|　 　,.-'´: :／　　　　　_,.-''´
　　　 | :｀'ｰ----‐''´: : ,.-'´　 _,.-Tﾐ￣　　　　　というわけで、ルーアンの学校に
'‐-､_　＼＿＿＿_,. -二-‐＜ﾐ( ） |ﾐ､
　　 ｀''‐-､＿＿,._- ,=tﾗﾌ　 ミkﾉ /ミミ､　　　　　手続きをとっている。
　　 ／,.ヽくゞｸ!T ヽ￣´　） 　ミr'くヽヽミ､i　　　　
　/　／　>､-‐|ﾍ　ﾉ｀''''''´l　 ﾐﾐ|　 ヽヽ/ |ヽ､　　　全寮制の学校だ、しっかり勉強するんだぞ
_/　/ ／　 ヽ ゞフﾞ ､､､　　､ﾐﾐﾉ　　　　/　 ヽl
　 / く､　　　ヽ〃‐‐--ヽ川／　　　／　　　!
　　　 ||ヽ　　　!　''''''ﾐ､ヽ／　　　／　　　　/
　　　 | | |　　　ヾ川川／　　　i´　　　　　/
　　　 ｀' ヽ　　　!ヽ￣: : /　　　|ヽ　　　 /

　　　　　　　　　　 ､-`=- ｀_`'''‐--:､,_
　　　　　　　　　　　　-=_- ､,,__`''‐-､ ヽ`‐､_
　　　　　　　　　　　　`=,‐- _-　r‐-`‐-、 ! r'
　　　　　　 　 　 　 　 　 'i i´)`r'".-､,_　 `'i‐'
　　　　　　　　　　　　　　|,!､'!.　 　lT;j'‐ ,r'
　　　　　　　　　　　　　 /" |　　　　　 ._|　　　　　はい、父さん。
　　　　　　　　　　　,.-'/ '､　ヽ　｀''‐-r'
　　　 r―,――‐:''"|　ヽ.　`‐:､`　,-'"
　　,r'ﾞ　　 ヽ　　　　!_.　 ＼　　｀/-i`,､_

　　　　　　　　シャルル・アンリ・サンソン
後のサンソン家の4代目当主。
フランス史における刑吏の中でも最も有名となる男。
敬虔なカトリック教徒で、それ故に自分の職業に悩むことになる。

【学校では1年は無事に過ぎたのだが、2年目に入ると】
　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧
　 ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧　　＜おいおい、聞いたか。シャルルってブローの息子だってよ。
　(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´) ＜ブローってなんだ？
　｜　Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ　　＜処刑人のことだよ。聞く前にググれ。
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ　　　＜そんな奴が、どうして僕たちと同じ学校にいるんだ。
.　　　　　　`ｕ-ｕ'　`ｕ-u'

という風に、別姓を名乗っていたにも関わらず、彼がサンソン家の出であることが
他の生徒にばれてしまった。

もともと、校長先生はその事実を知った上でサンソンを学校に受け入れており
他の生徒に知られてしまってからも、かばってくれてはいたのだが…

　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧
　 ∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧　＜おいおい、学校はシャルルを退校させる気ないみたいだぜ。
　(´‐ω‐).∧∧) (∧∧　(‐ω‐｀)　＜あり得ないな。俺たちとブローを同列に扱うなんて。
　｜　Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ ＜こんな学校やめようぜ。
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ　　
.　　　　　　`ｕ-ｕ'　`ｕ-u'

生徒が一人減り、二人減り、とうとう経営が成り立たなくなり
校長はシャルルを放校させざるを得なかった。

　　　　　　 _,,､_,,.､､,,..,_,、
　 　 ,_ｰ''"　　　　　　　 ﾞ´`'ｰ_､
　 　 ﾐヾ.ヾﾞ ｉｌ!|| ｉｌ|　　j|　〃/ ｲ
　 　 ｉ ﾐ 　 rｰ;L!|| ||レｰv〃 彡
　　　}ミ ﾘ八i{　 　 ;; ７'ノ ヽ.ミl
.　 　 |､yｰ-⊥L　jｰ_´∟-ｰY;|　　　　
　　　_lﾐi"r五ニﾞﾃi'Yr五三¨jﾐ!　　　　　
.　　ｆrｦ:}　　-‐''ﾗ l_j. }`ｰ-　｝ドi　　　　
　　 !ｈ};{ ｯ彡 　 /小〉 　 　 |:l,ﾘ　　　　
.　　 `ﾃj} i}!　,rｆ;巡巡去ﾐ:､ l:ｆく　　　　　パリから遠く離れた学校でも、身元がばれたか。
.　　 〈ﾘji､l{ 'ﾙ7'"-─‐‐ ）}i |jﾐ｝　　　　
　r;-‐ヾﾄ.llvﾘ j{ _,,ﾘハ､､,リﾚ'ﾙ'￣ﾍ　　　ワシ自身が教えてやれればいいが、時間もないし
_｣ ﾊ |ｌi | ｀ミ､}l　;ｉ!j　} {ｌi ,.イ |/ / l.L
-U; ヽﾆＬ_ﾐ　｀ﾐ'ｰ- -‐彡 / /'/ニ|｣　　　　どうしたものか。
ヽ-‐ ｀ Tヽ＼ ﾐ　　　　r´／∠

そんな折も折、ジャン・バチストの元に
天然痘で瀕死の重態にある司祭の話が舞い込んでくる。
近隣に住む者たちが看病をしていたが、とても手に負えなくなったので
代わりに診てもらえないかというものだった

　　/⌒i　 /　/ //⌒ｊ　　./ヽ　 /
　. l　　 l /__/ // ＿　　./　 .ｌ /
　. l 　 ﾉ/　/ ．!.._/ ｒ┐/　／．
　.._ ¨´　　 　 　 / └'　¨´
　　つ --‐─…─-､,､ミ￣/｀
　／　　/７ .／¨ヽ-ﾞ‐'"^! ｉ/
　　　/ノ .l　!　　　　　　//i
　 ､.._ U　ヽ!　 ,. ､　 r ﾚ'/
　　...,,二ﾆ ‐- ==ィ_jﾉ／ｆ
　　 '"ィ三ﾐ､ヽＴﾆ(. ｔｨﾀ!、
　 ﾋ.　 ＿,二／￣i　ﾄ-ｲ　＼
　　＞=＝"　', ,.　 i. ｢.ﾌ　　　　　これこそ、神様のお導きに違いない。
　　 ｉ　U　　　 ヽ‐-ソ/
　　//,ﾑ-､∠,.,.二,　/｀丶､　　　　　なんとしても、その司祭様をお助けし
　　///‐ｌ.‐ｒ ヽ--〈 /　　　/ヽ,
　　ｌ i ヽ-'"´￣￣ r'　　 .// /　　　　　シャルルの家庭教師になってもらおう。
　　ｌ ｌヾヽ. ´/￣ヽ i　　 / //
　　ド､ｌ ｉ | ｉ　ｌ ｌ　ノ 　 /､//
　　　　 ヽ-､､,.,.ﾉﾊ ／　 ｀'

　　　　　　　　　　　　　　r-､　　　　　　　　　　　　　　 　
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､.　　　　　　　 　
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、.　　　 　 　
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ　　　　　　　
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ', . 　 　 　
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !'　　　　サンソン家の当主は代々、刑吏としての仕事のほかに　　
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　 　　 　
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V'　　 　 　 独学で医術を学び、多くの人を治療してきました。　 　 　　
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !.　　　　　
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!.　　　　　　サンソン家が所有している様々な医学書を読むためにも
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i.　　　　　　
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　　　 　 　　また、パリの処刑人筆頭として、裁判所からの令状を読むためにも
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　　　　 　 　
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ　　 　 　 　　　ある程度の知識と教養が必要でした。
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',.　　　　 　
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ.　　　　　　　司祭は知識人階級ですから、家庭教師役には最適だったわけです。
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ . 　

サンソン家嫌われすぎだろ…

こうして、サンソン家の手厚い看病により一命を取り留めた司祭リグゼル師は
シャルルの家庭教師として、サンソン家に雇われることになった。

　　　　　 　 　 　 , '　　　　　　　　　　　　 ヾ´　　,　- .＼
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　､ヽ ,. ',. ﾍ　　　 ＼
.　　　　　　 　 / , -　　　　　　　　　　　,.‐''"´｀"''ｰ.',　　　　 '､
　　　　　　　 /, '　　　　　　　　__,,... - ,.'　　　　　 　 ! ,.　　　　',
.　　　　　　 / '　　　　,.-‐,､　_,. _-;; ., '　　　　　　　　!l',　,　　　.!
　　　　　　/'　　　　 /　 ' iヽ　　, ‐'´　　　‐-.､　　　 !l l　!　　 .;
　　　　　,.'　　　 .／ !　, '´!　ヽ' 　 　 　 ,.. -;-.､'､　　!' l　!　,' .,'
　　　　,.'　　　.／ ／ヽ ヽ'/　　　　　 　 !　 l-':::i'｀'' /' ,' / ./ /
.　　　/　　 ／ ／ ./.　'､ ,.-,　　　　　　 ｀　ヾ-'　　/ / ,' ,.'ノ
　 _ ,.'　_,.‐'　,....r-'-､. /ヽｰ',　　　　　　　　　　　　　 lノr'"　　シャルル君、刑吏であることを恥じる必要はないわ。
r'´ ｀''´　￣｀"´ー ''ノ　　｀ !　　　　　　　　　　　　　 ',./
'´｀"'-.､　　　　　,. '､　　　　'､　　　　　　　　　　　'' ,.ィ'　　　　　古代史を見れば、ソロモン王やダビデ王は信用できる友に
‐'"´　　/'ー '"!´ 　 ＼.　　　ヽ　　　　　　---‐､_, .,.'
　　　／　　　 .|.　　　　ヽ　　　 ＼　　　　　　- ''／　　　　　　　　　死刑執行を委ねている。王権にとって刑吏は不可分な存在なのよ。
　　, '　　 　 　 !　 　 　　 ｀' .､　　 ゝ､　･　　　, '＼
.,. '　　 　 　 　 !'.､　　　　　　 ｀'ｰ i　 ｀'‐ ､_,. '　　 .＼　　　　　　　　　王様にとって刑吏は自らの正義の代行者なんだから。
'- .,_　　　　　　!　＼　　　　　　ｰiﾞ　　　　　 !.　　　　 ＼

　　　　　　　リグゼル師　※実際は高齢のおじいさんです
若いころから、神学の研究に打ち込み、やや世間知らずなところのある司祭。
故に、サンソン家にとっては幸いなことに、世間一般が彼らに対して抱いているような
偏見をまったく持っていなかった。

　　　　　　　　　　　　 -,,_----------:､__
　　　　　　　　　　　 -=;;-`----　　　ヽヽ `-‐i
　　　　　　　　　　　　 -;=---　　 _r'-''‐`‐､,. .!、
　　　　　　　　　　　　　 `-:､.r‐､､!. -､,,,_　　.|'"
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i ! ri　 　 (.･)`' ir'
　　　　　　　　　　　　　　　|-`'i　　　　　_ _!　 ヽ‐z　　なるほど、そんな考えがあったのか
　　　　　　　　　　　　　　ノ､　 ヽ　 (二ﾆ'r'　 　 ', Z
　　　　　,..--､------r''"i　`'-､_　-､,,_,,/　　　　i ＞
　　　　 ,'　　　`:､　　 |　　':,　　　`‐r:,!､_　 　 　 ,'r`

師の薫陶よろしきを得て、少年は申し分ない知性と教養とを身に着けていったが
シャルルが14歳のときに、リグゼル師は高齢のため、亡くなった。

翌年には父ジャン・バチストが、体の自由がきかなくなってきたため
引退することになり、シャルルがあとを引き継ぐ話が持ち上がったのだが
シャルルが未成年であることにつけ込んで、パリの刑吏の役職を奪おうとするものも現れた。

　　　　　　,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
　　　　　　 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
　　　　　　　　ﾞ､';|i,!　　'i i"i,　　　　　　 ､__人_从_人__/し､_人＿入
　　　　　　　　 `､||i　|i　i　l|,　　　　　　､_）
　　　　　　　　　 ',||i　}i |　;,〃,,　　　 　_）　今なら、金出せば刑吏になれるぜ
　　　　　　　　　 .}.||||　| ! l-'~､ミ　　　　｀)
　　　　　　　　 ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ　　　'´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
　　　　　　　　.{/ﾞ'､}|||/／　 .i| };;;ミ
　　　　　　　　Y,;-　　 ｰ､　　.i|,];;彡
　　　　　　　　iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
　　　　　　　　{　 く；ｧｿ　 '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
　　　　　　　　 ﾞi　[`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ　 　＿,,＿＿
　　　　　　　 　 ﾞi　}~~　｝ ';;:;li,　ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
　;;;;;;;;''''/_　 / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''　　,r'~ `V　ヽニニニ二､-'{ 十　）＿＿;;;;/

当時のフランスでは、役職が空席の場合
お金さえ積めば、その役職を買い取れることがあった。
「ムッシュ・ド・パリ」（パリの処刑人）の役職もまた然りで、
ジャン・バチストが引退した話が広まると、すぐに
裁判所に出向き、役職を購入しようとするものが出てきたのだ。

　　　　　　　　　　　　　　r-､　　　　　　　　　　　　　　 　
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､.　　　　　　　 　
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、.　　　 　 　
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ　　　　　　　
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ', . 　 　 　
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !'　　　　
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　 　　 　
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V'　　 　 　 この当時、サンソン家は王室から年間1万5千リーブルの俸給を
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !.　　　　　
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!.　　　　　　もらっていました。当時の平均的な労働者の年収が400リーブルなので
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i.　　　　　　
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　　　 　 　　これは相当な額です。周囲の偏見や迫害を考慮しても
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　　　　 　 　
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ　　 　 　 　　　パリの処刑人の役職を買い取ろうとするものが現れても
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',.　　　　 　
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ.　　　　　　　それは無理からぬことでした。
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ . 　

　　　　　ﾐミ:::::::::::::::::::il　　　／　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　.|:::::::::::::::::::::
　　　　　ﾐ::::::::::::::::::::::::ﾉ　 /　　　 ,.-,　　　　　　　 ',　　　　　　　　,..,,.l,.-､::::::::::::::
　　　　　ミ:::::::::::::,.__,,.../,. --===/:::::ヽ--- ...,,,,、　 ',　　　　,.r- ､'::::::｀ヽ　j:::::::::::
　　　　　-=..,,___l,..ィ:::::ll￣　　 ./::::::::ll´￣　｀'' ‐ﾐ,.､ ', '´:｀ヽ:::::::::::｀ヽ::::::::',''‐--ﾐ
　　　　　　　　　i:::::-‐:|l、　　 .l:::::::::::|l　　　| | .|| l　l''l:::::::::::::ヽ::::::::::::::l:::::::ﾉ
　　　　　　　　 .ヽi::::::::ヽ__‐--l:::::::::::lヽ---‐‐‐‐'__/-l:::::::::::彡:::::::::::::/,.r '　　　　　ふん、ジャンが引退したから
　　　　　　　　　　l,::::i::::::l.l｀''r‐､:::::,.r '' ‐,.ﾆ-'､''i l´l.l,l::::_::::::::::/:::::::ノ
　　　　　　　　　　 ヽl::::::,.ｿ' '　・ '"　 ‐'"・ ｀' - l |.|/ﾉ´ ｀ヽノ.ニ.,´　　　　　　　　　　　　　役職を買収したがってる者がいるって？
　　　　　　　　　　,.r‐''/:.:.{ ､`ﾆ /　　､ヽ''ニ'　 ////　　　　　　　 ｀' ‐､
　　　　　　　　　/ :::::::l:.:.:.:.:l ｀'' .l　　 ,.｀' ‐ '´i .l ／ /　　　,.　　　　　　 ｀ヽ､_　　　　　　　　　そんなやつが現れるのは計算済みだよ。
　　　　　　　 ,. ' :::::::::l:.:.:.l:.:.:.l .l ヽ__, '_,. r '´ /.//／　　,.r'　　　　 ,,.. -‐'' ´　｀ヽ、
　　　　　　　/ ::::::::::::l:.:.:.:.l:.:.:.ヽ、 ￣..,　　　,.r ' '　,. r '　　 ,. -‐'´
　　　　　 ／ :::::::::::::::l:.:.:.:.ヽ:.:.:.:l,　　__　　　ﾉ　- '´　　,.r '´ ／
　　　　／ ::::::::::::/::::::l:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.￣　｀ ''' ´　　 ,. r '´　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　マルト・デビュ
ジャン・バチストの母（つまり、シャルルの祖母）。肝っ玉母さんで
かつて、夫（サンソン家2代目当主）の死に伴い、周囲のライバルを押しのけて
7歳だったジャン・バチストを刑吏につかせた実績がある。

―――――――――――――――|| || || |―――――――――――――――――――
―――――――――――――――|| | |||| |―――――――――――――――――――
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　　　　　　　　　　ﾌﾞｽｯ!!　　／　　　　　|| ||| |||　　　ι　＼
――――――――――／　　　　　　 ｌ || | ｌ　　　　　　＼――ﾌﾞｽｯ!―――――――――
――――,―､――――|　　　　　Ｊ　　　　　　　し　　U　　|―――――,―､――――――
　　(⌒⌒　　　⌒､――|　　　ι　　　　　　　　　　　　　　　　|―――/⌒　　　⌒⌒)―――
　/　　　　　　　　ヽ―-|　　　　　　　　　|　|　　　＼＼　　　　|-――/　　　　　　　　　|―――
,|　　　　　　　　　　'一⌒》　＼＿＿　＼　||　／　＿＿／　《⌒ー'　　　　　　　　　　　|―――
|／￣￣￣＼　　　　　＿》　　／⌒｀､＼＼／／／⌒｀､　　《＿　　　　　,一￣￣￣＼|―――
　　　　　　　　'､＿一~ |　　　(　 ,=,　＼　　　　／　,=, 　)　　|　￣ー＿/　　　　　　　　|―――
　　　　　　　　)　　　　　|　　ι二二二　|　　　|　二二二Ｊ　|　　　　　　(　　　　　　　　|
／￣￣￣ヽ　)―――-Ｌ　U　￣￣￣　|　　　|　￣￣￣　　」――――(　/￣￣￣~＼|――
　　　　　　ヽ/――――|　＼　　　ι(　　　　　　)ι　　／　|――――-|_/　　　　　　　|――
　　　　　　/―――――|　 ヽ　　　　　⌒ー一⌒　　　／　|―――――-|　　　　　　　　|―
　　　　　/――――――|　　||　||￣￣￣￣￣￣￣||　||　|――――――|　　　　　　　　|―
　　　　 /――――――-|　　||　|⌒'⌒'⌒'⌒'⌒'⌒|　||　|――／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　 /―――――――-|　 |　 |　|⌒｀ー一´⌒|　|　 |　|　　＜　　そ、そんな・・・
　　　/――――――――|　 | 　├|　　　　　　　|┤　|　|――-＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　/――――――――/|　　|　 ├|　　　　　　 |┤　|　|＼―――――――|
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/――――――――-/　　　|　　　､'ー―――-',　　|　 |　　パリから去れ。さもなくば、[ﾋﾟｰｰｰ]
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―――――――/　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿／　　　　　　Ｖ　＼―――――|

　　　　　ﾐミ:::::::::::::::::::il　　　／　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　.|:::::::::::::::::::::
　　　　　ﾐ::::::::::::::::::::::::ﾉ　 /　　　 ,.-,　　　　　　　 ',　　　　　　　　,..,,.l,.-､::::::::::::::
　　　　　ミ:::::::::::::,.__,,.../,. --===/:::::ヽ--- ...,,,,、　 ',　　　　,.r- ､'::::::｀ヽ　j:::::::::::
　　　　　-=..,,___l,..ィ:::::ll￣　　 ./::::::::ll´￣　｀'' ‐ﾐ,.､ ', '´:｀ヽ:::::::::::｀ヽ::::::::',''‐--ﾐ
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　　　　　　　　 .ヽi::::::::ヽ__‐--l:::::::::::lヽ---‐‐‐‐'__/-l:::::::::::彡:::::::::::::/,.r '　　　　　
　　　　　　　　　　l,::::i::::::l.l｀''r‐､:::::,.r '' ‐,.ﾆ-'､''i l´l.l,l::::_::::::::::/:::::::ノ
　　　　　　　　　　 ヽl::::::,.ｿ' '　・ '"　 ‐'"・ ｀' - l |.|/ﾉ´ ｀ヽノ.ニ.,´　　　　　　　　　　　あたしの目の黒いうちはサンソン家以外が　　
　　　　　　　　　　,.r‐''/:.:.{ ､`ﾆ /　　､ヽ''ニ'　 ////　　　　　　　 ｀' ‐､
　　　　　　　　　/ :::::::l:.:.:.:.:l ｀'' .l　　 ,.｀' ‐ '´i .l ／ /　　　,.　　　　　　 ｀ヽ､_　　　　　　パリの処刑人になれると思わないことだね。　　　
　　　　　　　 ,. ' :::::::::l:.:.:.l:.:.:.l .l ヽ__, '_,. r '´ /.//／　　,.r'　　　　 ,,.. -‐'' ´　｀ヽ、
　　　　　　　/ ::::::::::::l:.:.:.:.l:.:.:.ヽ、 ￣..,　　　,.r ' '　,. r '　　 ,. -‐'´
　　　　　 ／ :::::::::::::::l:.:.:.:.ヽ:.:.:.:l,　　__　　　ﾉ　- '´　　,.r '´ ／
　　　　／ ::::::::::::/::::::l:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.￣　｀ ''' ´　　 ,. r '´　 .／

マルトは地位を買収に来た者たちを次々と恫喝し、追い払い
とうとう暫定的にシャルルに処刑人の地位を引き継がせることに成功したのだった。

おばあちゃんSUGEEEE

こうして、シャルルが16歳のときに、初めて
処刑人として、処刑台に上ることとなった。

処刑は車裂きの刑。手足や胸の骨を棍棒で打ち砕いた後
死ぬまで、車輪に縛り付けておくという残酷な刑で
シャルルは処刑台の上で、ずっと顔を背けていたという。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..,,,,,,,,,,...　　　,,.z
　　　　　　　　　　　　　　 ／~'''''"　　　　　` ´　　l
　　　　　　　　　　　　　／　　　　,.. -- - --z.,,__　'‐ｯ
　　　　　　　　　　　　／　 ／, ''''' ﾞ　　　　　　　ヾ　./
　　　　　　　　　　 .／　／'''／　　　,,.ｨ ''　　ヽ､_　> ヽ
　　　　　　　　　 ／　／　 （　 ,_,-''"_　　　 , _,....ﾞ_''Y./
　　　　　　　　 ／　／　／/　' ,. ﾋﾆﾞ.l,　　ヾ l.l''';. l .V
　　　　　　　　 ﾞ''-,/　／　ﾞ>　　' ヾ''　　　　ヽ ﾞﾞ　　 l
　　　　　　　　　　ﾞｰ, ,l;''';';;､l 　 　 　 　 　 .; .; !　 　 l 　　　で、できません。僕にはとても
　　　　　　　　　　　 ﾞ-､　i'ｯ'　　　　　　 _,.. -‐-､　 .l
　　　　　　　　　　　　　ヾ;:-`　　　　　,ｨｪｪﾆﾆﾆ.l　 l
　　　　　　　　　　　　　　 `'ｧヽ,　　　 ﾞ''ﾞ　 ‐'''　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞl ﾞ'‐ .,_　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　.,, --‐┴‐‐‐‐`‐‐ー‐'''"└------､.
　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ -`ー、

　　　　　ﾐミ:::::::::::::::::::il　　　／　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　.|:::::::::::::::::::::
　　　　　ﾐ::::::::::::::::::::::::ﾉ　 /　　　 ,.-,　　　　　　　 ',　　　　　　　　,..,,.l,.-､::::::::::::::
　　　　　ミ:::::::::::::,.__,,.../,. --===/:::::ヽ--- ...,,,,、　 ',　　　　,.r- ､'::::::｀ヽ　j:::::::::::
　　　　　-=..,,___l,..ィ:::::ll￣　　 ./::::::::ll´￣　｀'' ‐ﾐ,.､ ', '´:｀ヽ:::::::::::｀ヽ::::::::',''‐--ﾐ
　　　　　　　　　i:::::-‐:|l、　　 .l:::::::::::|l　　　| | .|| l　l''l:::::::::::::ヽ::::::::::::::l:::::::ﾉ
　　　　　　　　 .ヽi::::::::ヽ__‐--l:::::::::::lヽ---‐‐‐‐'__/-l:::::::::::彡:::::::::::::/,.r '　　　　　
　　　　　　　　　　l,::::i::::::l.l｀''r‐､:::::,.r '' ‐,.ﾆ-'､''i l´l.l,l::::_::::::::::/:::::::ノ　　　　　　　　情けない孫だね。
　　　　　　　　　　 ヽl::::::,.ｿ' '　・ '"　 ‐'"・ ｀' - l |.|/ﾉ´ ｀ヽノ.ニ.,´　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　,.r‐''/:.:.{ ､`ﾆ /　　､ヽ''ニ'　 ////　　　　　　　 ｀' ‐､　　　　　　　　　　　そんなことじゃ、いつまでたっても一人前になれないよ。
　　　　　　　　　/ :::::::l:.:.:.:.:l ｀'' .l　　 ,.｀' ‐ '´i .l ／ /　　　,.　　　　　　 ｀ヽ､_　　　　　　　　　
　　　　　　　 ,. ' :::::::::l:.:.:.l:.:.:.l .l ヽ__, '_,. r '´ /.//／　　,.r'　　　　 ,,.. -‐'' ´　｀ヽ、　　　　　まぁ、今日のところは助手たちにやらせようじゃないか。
　　　　　　　/ ::::::::::::l:.:.:.:.l:.:.:.ヽ、 ￣..,　　　,.r ' '　,. r '　　 ,. -‐'´
　　　　　 ／ :::::::::::::::l:.:.:.:.ヽ:.:.:.:l,　　__　　　ﾉ　- '´　　,.r '´ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　お前たち、やっておしまい。
　　　　／ ::::::::::::/::::::l:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.￣　｀ ''' ´　　 ,. r '´　 .／　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,..r
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.r-ｧﾌﾆﾆ`ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./´/／／f''ﾆ二'ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ﾚL-‐ｔ''T´ﾐヽ　 ﾆ.＼...__
　　　　　　　　　　　　　　　 ,r┴ 1ヽ.＼､ヽ ヾ} ﾊrヽ_'>-、i'''ｰ-:､.__
　　　　　　　　　　 　 　 　 / r‐‐-､..-ヽ,'ﾊ.ヽ}　ハS!~.|'lヽ. ＼　　 ｀''ｰ- ､..__
　　　　　　　　　　　　　　 .| ,ﾘ l　〔　　 ._,l,.-､}' |　Y　.ﾉ.| ﾊi　 ＼　　　　　　 ｀＞-､　　　かしこまりました、マルト様
　　　　　　　　　　　　　　　|ﾊル　,ヽ=､´~|'´ ! /　 }_ｨ'/ ﾘ | !　　.＼　　　　 .／　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|　Xヽ,ヽ'.ヽi__,.'_,..-'　./|TVﾉ/ .|{|,　　.／　　　 .f　　　　　 '!
　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ　ヽ|!｀''　 .ヾ.､___,.ｲ　ﾊ.〈´　 |l {ー<,_　　　　j　　　　　　 'i
　　　　　　　　　　　　　　　 l'　　 ~!　　 /　ﾉ ,　 |._｣　ﾙ、 ｊ! ,|　　 .7　　　l|　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　'i!　　~'7　,ﾄ'i　{　l_∧ヽ,|　.|　　 j　　　 l|　　　　　　　ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　助手A
　　　　　　　　　　　　　　　,,,__
　　　　　 　 　 　 　 　 ._＿＼,｀'-､__,,,,,,,,,_
　　　　　　　　　　　　___''､,~''｀`　　__.　　｀`ヽ,
　　　　　　　　　　　　`'ｰ二_ .,rｰ'''´ ｀`ｰ､　　｀i,
　　　　　　　　　　　　　　 ,l,,,｀　, ,､,,,,,,,_ ._,l____　.ｌ
　　　　　　　　 　 　 　 　 .l,-`i. `.'ｰ;;;;;-``''i‐r,ﾆ`i=､
　　　　　　　　　　　　　 　 ｌi~i'　 ､'l,,･),　＃.ﾐ `χ' |　'i､　　
　　　　　　　　　　　　　　 .l （_ ､, 　 　 ./`'‐､´~/i　 .ヽ　　　自分たちに任せるっす
　　　　　　　　　　　　　　　i_,,,',,,__　　　.`'‐､,|''´｀|`i,　 ｀i、
　　　　　　　　 　 　 　 　.,r'!ー　 `'　　_`､-r_,r''´　l|,　　'i'i,
　　　　　　　　　　　　 ,r'´　'iN/i'ヽ ,,,‐''_,,,r‐''　　 /|　 　`i｀`‐-､
　　　　　 　 　 　 　 ／ 　.r'｀`'i'''''´ ,､'´　　　　 ,ｲ .|　　　.ヽ、　 ｀`ー-､,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　助手B

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ;;ｰ､|ヽi､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ;｀;;;;;:::::::::;;;;:ﾞヽ!､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;;;;:::::;;;:::::::;;;;;;::::''i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 <;;;;r''´｀ヾ;;;;;;;;､;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/ -､_　　 _,､ i;;;ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r !ﾞ ra､ｿ i´__　|;;;/
　しっかりしてくれよ　　　　　　　　　　　　　! !　　　i　! ´ﾞ｀ !/　　　
　　　　　　　　親方代理　　　　　　　　　　　ヾ　,､_ ｀-'　　 /ﾞ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　!ﾞ'ミ=-ｧ　/ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,､ !ﾞ､ ｀ﾞ''''ﾞ´／､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／iﾞ　|　ﾞ'l||i> '´i_｀!;｀､＿
　　　　　　　　　　　　　 　　 　　 　　　 /;;;;|'''"i　i ,　 /　! ｀!;;;;'､;;;;;;゛;;'';ァヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,､-ｧ;;;;;;;;!_丿_ i ｀ /-┴-|;;;;;;;ﾞ､;;;;;;;;/;;;;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　 ,'T;;ﾞ´;;;;;;;<;;;;;;;;;iﾞ''ｰ ､ _ _,､-‐''ﾞ´!;;;;;;;;_ゝ;;;;i;;;;;;;;;;;;;ﾞ;
　　　 　 　 　　 　　　 　　　l;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;>;;;;;;|｀''ー､＿,､-''ﾞ ´l;;＜;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;i
┌────┐　　 　　 　 !;;;;i;;;;;;;;;ィ";;;;;;;;;;l　　　　　　　　 |;;;;;;;;＼;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
│ 助 手 C　|　　　　　　 l;;;;;;;i;;;;;;;;;;ﾞ､;;;;;;;;;;;|─┐　　┌─.|;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ､

　　　　　　　　　　　　　　　/´｀ ‐- ､ _＿ _/´｀＼_＿__　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 /　　　　　　 ｀゛‐-.､_　　　　　　
　　　　　　　　　　　 　 　 jノ　　 　 　 / :|　　 　 ｉ　　　　 ､. 　｀ヽ、　　　
　　　　　　　　　　　　　／　　　./　 ./　 ,|　　 ｉ　|　 |　　　 ＼　:::ｉﾍ　　　
　　　　　　　　　　　 ／　　　::::/　　.|　/ |　　::| λ　|､ 　　 　 ＼:ｉ　}　　
　　　　　　　　　　／　　　 :::::/　 　 |　|　|　　::| |. |　| ∨　　　　 ＼ｊ　　　 　　
　　　　　 　 　 ／　 ﾉ　　::::::/　　γ⌒　 |　　::| |　| :| '⌒ヽ　　　　 ﾍ　　　　
　　　　　　　 /　,.イ　　:::::::/ 　 　 　| :|　 ∨　::|.|　 | |　∨　　　 ｉ:: 　∧　　 　
　 　 　 　 　 |　/　ｊ　 :::::　j　 　 　 /ヽ|___ ∨　:|| 　 |ｊ　　∨:　　 |::: 　 ﾊ　　 　処刑される者が貴族等、位の高いものだった場合はともかく
　　　　 　 　 | :{　 |　::: ,ｨ || 　 　 /,ｨｆﾁﾃｵ　ヽ､:{　 ｵ:ﾃ心､∨　　|::.:ｉ､　 |　　
　　　　　　　 ヽ:|　| ::: / | |:|　　 ﾊ´ {ﾉtｨ:;ｊ　 }--{　 {ｨ'ｔﾒ:;7`.ﾊ. 　 |::;ｊ|｀ヽｊ　　　それ以外の場合は、刑の執行自体は助手たちに任せても
　　　　　　　　　　 |　 |　| |ｉ| 　 {:::}　`-‐"　,ﾉ 　ヽ　゛‐- ' ´.ﾊ:∨,j;ﾉｉ|　　 　
　　　　　　　　　　 ｀ヽ|　|ﾘｉ:|､　|::::j ｀‐--‐´ 　 ' 　 `‐--‐´,{:::ｉ:∨:　||　　　　　特に問題はありませんでした。ただし、その際も
　　　　　　　　　 　　 　 |　| |::ヽ{::::ヽ、　 　 　 ー'　　　 ,.ィ´:ｉ::|:　|　 ||　　　
　　　　　　　　　　 　 　 |　| :| :::::::ｆ|`ｖ^ｉ‐,､‐-〟 -‐＜´::::ｉ:::|::|:　 |　 ||.　　　 　処刑に法的な根拠を与える意味で、処刑に立ち会う必要はありましたが。
　　　　　　　　　　　　　 |　| :|::::::::|| .ｊ　|::ｊ |:,ｨ':j　　 {ｱ ｀ヽ､:|::ｊ: 　 |　 !|　　
　　　　　　　　　　 　 　 |　:| :|::::::::{　｀　｀ ｊ　 | 　 　 | 　 　 |;/　 ,ﾉ: 　 |　　
　　　　　　　 　 　 　 　 |　 |　ヽ::::::ヽ　　 ﾉ　 |-‐‐-| 　 　 /´　人:__　 |　　 　　　こうして、初めての試練を乗り越えましたが、新たな試練が2年後にやってきます。それは
　　　　　　　　　　　　　|　 ,! 　 ｀/´￣￣ ｀ヽ.|　　 |　 　 /　 /　/ λ:: |　
　　　　　　　　 　 　 　 |　/ ｀ヽ./二二ﾆﾆ==ﾉ|. 　 |　　./　 /／／　}::: |　　

【1757年1月5日】

　　　　　　　　 ,l､::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　,ﾊ::｀丶､:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
　　　　　　　　{;;;;ヽ､:::::｀丶､:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
　　　　　　　　,l;;;;;;;;;ｼ丶､:::::::｀:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
　　　　　　　fうl;;;ミミ、　 ｀`丶 ､::::::::,: - ''"´　 ﾘ;;;;;;f-､
　　　　　　　{ l l;;;;;ｯ=`　　 (三> ｀^´ (三ｼ　　ム;;;;;;ｿl}
　　　　　　　t　!;;;ﾘ　 　 _,,...,,_　　　　　_,,..,,_　 　 l;;;//
　　　　　　 　ﾞl ヾ;l 　:'ｨﾃﾍ9ﾝﾐ　　 ,: ',ｼﾋ9ﾝ､　　l;//
　　　　　　　　`ｰll!　　 ｀''==ヲ'　　l:.:^''==彡'"　,!ﾘﾉ
　　　　　 　 　 　 ll　　　` '' "　　　l:.:.:` '' "　　,i;;l´　　　むむ、そなたは何者でおじゃる！
　　　　　　　　　　li,　　　　　,r　.:　:.ヽ､　　　 ,:,り　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　 t、　　　/ ﾞｰ､　,r 'ﾞヽ　　/,K′　　　　　　ナイフなど持ち出して、曲者でおじゃる！　
　　　　　　　　　　　ゝ、　,:'　　　:~:　 　 }　// /ヽ、　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　/{lヽ ,ィ＝=ﾆﾆ=＝,ﾉ,ノ7 /:.:.:.:ヾﾆヽ　　　　　　　ものども、であえであえ、でおじゃる！
　　　　　　　　 , ィ/:.:い ヽ ｀` ー一 ''"／,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ｿ }- ､、
　　　　　　　 /　/:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"／／:.:.:.:.:.:.:／ /　　 ｀ 丶､
　　　　　,, - {　 ヾ:.:.:.:.ヽ丶　　　　　／／:.:.:.:.:, -'" ,／　　　　　　 ｀ 丶 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　ルイ15世

　　　　　　　　　,,;:-ー'''''''''''''''''ー-､,,_
　　　　　 　 ,r''"　::....　_,,,,　　 ,,,,,,,,＿ ﾞ'''-､
　　　　　 ,r'　　　　 ,,:r'"::　　　　　 　 ﾞﾞ'''ｰミヽ､
　　　　 ,;f　　　　　''　　:　　　　　　　　　　　 `ﾞ'ヽ.
　　　　,i'　　　　　　　　;_　　__　　　　　　　　　 　 ﾞi;
　　　 ,l　　　　　　　,r:'"　　　 ﾞ -:;,,_　　　　　　__　ﾞl
　　　.l　　_,,,　,:　　　,;r''"~~`''-:;,_　 `'' i　,,:r'''"　　 {
　　　{ ,,r",,_ﾞV;　　 '''""""ﾞ'''-::,,.`''ｰｯ ,:　, ,:-ー'''':､,}
　　　|,l' '~　ﾞl　 ,, ﾞ'''-;_ﾞ''ﾏｦ二ﾝ`''''''"ｲ",,ｨﾋ三'"ﾞヽﾂ'
　　　|.|:'　'f"!　,ll　　 `　￣-ｰ´''",:"ﾞl!　ﾞl｢ｾ;~ﾞｪ　i"
　　　ﾞlﾞl､ ヾ､　.ll　　　　　　　　　.:::::::!.　:ll:　￣~　}
　　　 ﾞl ﾞ>,_　,　ﾞli､　　　　　　_,,,:ｨ::::::i' '　l!　　 　 }
　　　　ﾞｧ'"`'"|　 :l　　 ,;ｨ''　　　''ー==ﾐ-:';_　　 ;ｲ
　　　　;l 　 i　:|　::|　　 ;' ﾋー--::,,,__;;;;＿　　　',/　　国王、覚悟するがいい！
　　,:r-;|　　ﾞi　ﾞl　:::　　　　~`'ー-====ｪｱ,f",, ;l
　,rl|　ヽ､　　|　 ﾞヽ:　　　　　 `ﾐｮｮｮｮｮ=-　　 ,ﾉ
　r'^　　　`''-ﾐ,,,_　ﾞヽ.　　　　　　　　　　 ,;ri{_
　ﾞi　　､,,,,_　　　 `''ｰ-ﾐ=::,,,_　　　　　 ,,;r'" ﾄ,,`ヽ.
　 ﾞl;　　 　`''-::,,_　　　　　　~ﾞ''''''''''''ﾆ"-ー'"　 ,r'_
　.　ﾞlﾐ:､,,_　　　　`''ー-ﾆ,,,_　　　　　　　　　,,:r'{:､ `''
　 　 ﾞヽ＼`''-､＿　　　　　~`'''ー──''"　　　 ,ﾉ

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【国王暗殺】最近のヴェルサイユってどうよ part5【未遂】

13 ：やんごとなき名無しさん ：1757/1/5(水) 21:19:41 ID:Tv63pBoo
　　　おいおい、国王が暗殺されかけたって、マジかよ。
　　　
14 ：やんごとなき名無しさん ：1757/1/5(水) 21:21:59 ID:TK5KhmMo
　　　ああ、本当だぜ。分厚い毛皮のコートのおかげで、ナイフが通らなかったみたいだけどな。

15 ：やんごとなき名無しさん ：1757/1/5(水) 21:23:18 ID:XfMWHAoP
　　　暗殺とか、まじパネェ。ヴェルサイユはじまったなwwwwww

16 ：やんごとなき名無しさん ：1757/1/5(水) 21:23:41 ID:x6JZpas0
　　　そんなことより、犯人は捕まったのか。
　　　あんなスケベが殺されるのは構わんが、犯人野放しはまずいだろ。
　
17 ：やんごとなき名無しさん ：1757/1/5(水) 21:25:56 ID:TK5KhmMo
　　　犯人は捕まったよ。
　　　というか、>>16通報しますた

　　　　　　　　　　　　　　r-､　　　　　　　　　　　　　　 　
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､.　　　　　　　 　
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、.　　　 　 　
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ　　　　　　　
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ', . 　 　 　
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !'　　　　
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　 　　 　 国王ルイ15世の暗殺未遂事件が起こりました。
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V'　　 　 　
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !.　　　　　　犯人はロベール・フランソワ・ダミアン。
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!.　　　　　　
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i.　　　　　　　単独での犯行でした。
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　　　 　 　　
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　　　　 　 　　上記のとおり、冬の寒さのため、国王は分厚いコートを着ており
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ　　 　 　 　　　
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',.　　　　 　　結果はかすり傷だけですみました。
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ.　　　　　　　
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ

【1757年3月26日】

未遂に終わったとはいえ、国王を暗殺しようとした罪は重く
パリの高等法院（最高裁判所のような機関）は、ダミアンに対して
四つ裂き刑を宣告した。
焼き鏝や、沸騰した油、溶けた鉛などを使って、ダミアンを苦しめたあと
4頭の馬を別々の方向においたてて、彼の体を４つに引き裂くという刑で
この刑が行われるのは、実に100年振りのことだった。

　　　　　　　　　 _,,,,;;;;;;iillllll||||||||llllii;;,,,,,
　　　　　　　 -`'!|||||||||||||||ll!'''' ''''''!!||li!,
　　　　　　　　'''ﾆ!i|||||l!!!|||!　ー､ 　　|
　　　　　　　　　-=l|||'つ '' 　 i' lii ` 〈
　　　　　　　　　　　'||l,,ﾐ',　　　　　､ ﾉ
　　　　　　　　　　　 '|''’ヽ　 　 ---/　　　　　　　　　　 /　 ､_
　　　　　　　　　　　ノ､_　 `　､_. 　/　 　 　 　　 　 　　/　　　 ` - ､＿_,　 -　　　　お、高等法院から
　　　　　　　　__, -;;〈　 ` -､__　l´　　 　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 /´
　　_,,,;=;;;;;;;;;;;;';;;;;l;;;;;;;;:ヽ　　　 ｱ,,ｹ､_　　　　i~ l､　　 ﾉ　　　　　　　　　 /　　　　　　執行令状が届いたな、なになに
.／;;;;;;;;;;;;:::`::､::::::|､_:::::_,入､_ /:::::|l,:::l::､_　 ,-|;　|）　/　　　　　　　　　ノ
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::l;;;;:::::::＞:::::::ヽ`Y〉:::l`l;;_;〉;,ノ`ﾉ､. | l /　　　　　　　,　／　　　　　　　　国王暗殺未遂の罪で、ダミアンを四つ裂き刑に処す…
.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::､::::::::`::､_::::::::::､_ |::::V;:o/　, '　;ノ,//　　　 ,-､__　/ /　
.`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::ヽ:::::::::::`:､::::::＼|::::::l_/_　　　　''/　　　　 -=_, `ｙ'
　'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::i;;:::::::::::::::`､:::::>´;;;;;`:ヾ､､_,ｨ ｲ` -- ､__,-'ﾌ'ヽ 丶
　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::`_､;;;;;::_,::-':;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y､:l::::i　　　 ﾉ-;　`､　,-'
　　　`､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,;;-:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::|::;l;;;;::|　　,ｒo(ﾆ -､,_)
　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::,::-''´::/;;;::::､/l'（　 `　 ノ
　　 　 　 ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::,;;-';;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;_,/;;;､=-- 'l'ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,....,_
　　　　　　　　　　　　　　,.-‐''" -- ､｀"'‐- ,,_
　　　　　　　　　　‐=､'ﾆ´-　￣｀ zｰ'ｰ- ､　 ',
　　　　 　 　 　 　 -=ﾆ,.=-‐,..、 z｀ - ,_　 ｀´!'
　　　　　　　　　　　`ｰz‐' i.r ;ヽ' 　 rr;jｰ　r'
　　　　　　　　　　　　　｀i. '､(i　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　',,.r`'i. 　　 　 ＿i´　　　　　 　 　 　 　 ,､_
　　　　　　　　　　　　　　 |　　` 　 　 'ー,'　　　　　　　　　　　 /　 ｀'' - .,_　　　　 _,,
.　　　　　　　　　　　　 ,. '/｀'‐.､ 　 'ｰr- '　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　 `''ー '",.'
　　　　　　　＿＿ ,.-i"　.ヽ　　 ｀'ｰ ,､'､.　　　　　　,.､　　 　 /　　　　　　　　 　 , '
　　　 ,.-'-´- ､　　　 l　　　ヽ　　　,'""i;＼　　　　 |　',､.　　/　　　　　　　　　 ,.'
　　 ,.'　　 　 　 ヽ　　'--.､,. '´'､-.､l､＿!',. ヾ'.､　r'=!　l. i　./　　　　　　　　　, '
　　 !　　　　　　　 i　　.／　 　 ヽ ｀ l　'､!ヽ,ゝ／.,ノ　,! l ./　　　　　　　 ,　,.'
　　 l　　　　　　　　､　　｀' ､.　　 ヽ. |　 ヾ ﾟ,.'　 '　　ｨ　i/　　　　r;- .,_ ,.'.,.'
.　　 ', 　 　 　 　 　 ヽ 　 　 ｀' ､.　 ヽ!. ,...!､!,_　　　　 '/　　　　　`'-､'ヽ;'
.　 　 ヽ　　　　　　　 ヽ　　　　 ｀' ､,.r'"　　｀"ヽ､_,,. 'ﾞi ｀`'ｰ- .,,r'´;｀ヽ　',
.　　　　ヽ　　　　　　　 ヽ　　　,. ‐'　　 　 　 　 ヾ､ !　!　　　　r'´;"'ｰ　 i'
　　　　　 ヽ　　　　　　　,｀ｰ'"　　　　　　　　　　| `!.　!　　 ,.ri"´`-　, r'
　　　　　　 ヽ　　　　　 '　　　　　　　　　 　 ,. ‐'　 | 　 ', ,. !,'　｀''　 ,)'.´

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　_,､;;-;;;''：!!!!!!!!'';;-､､_,,,
　　　　　　　　　　　 -=ﾆ;;;;;!!!|||||||ゞ,､_､-､ﾐ!!iiL
　　　　　　　　　　　-=ニ;;;;;:::!!||||!<｀　　　｀'-'iﾉ
　　　　　　　　　 　　 -=ﾆ,､;;:,-､ii/　 ｀''-､_ , _!
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ;;;;!　!ﾞ 　u ﾆ'ﾆ｀<ｲ
　　　　　　　　　　　　　　 _i_,ゝ;;　 u 　 　 .　)i
　　　　　　　　　　　　　､'ﾞ(~'､　 !.　 ､──-/ u　　ま、まさか、こんな重い刑罰を行うのか
　　　　　　　　　 _,､-;;;ﾞ/;;;;i　 '､　　　 ￣￣/
　　　　　＿､-::''ﾞ::::::::;;;/;;;;;;;i 　 ヽ,　｀'',,- -' u
　　 ,､;;';ﾞ;;;;::ﾞ::､::::::::::::::/::_:::_ i､.　 /ﾆ::i.´!＼ 　 u
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;::::i::::::::::::::~,､-::'::|ヽ,/i|||||i　!:::i丶

この人が国王を殺そうとした理由は伝わってるの？

>>501

うーん、熱狂的なカトリック信者で
（いわゆる狂信的なタイプ）
女性関係について、ふしだらな国王の存在が許せなかったという説はある。

ただ、あくまで推測の域を出てないので、ここでは書かなかった

　　　　　ﾐミ:::::::::::::::::::il　　　／　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　.|:::::::::::::::::::::
　　　　　ﾐ::::::::::::::::::::::::ﾉ　 /　　　 ,.-,　　　　　　　 ',　　　　　　　　,..,,.l,.-､::::::::::::::
　　　　　ミ:::::::::::::,.__,,.../,. --===/:::::ヽ--- ...,,,,、　 ',　　　　,.r- ､'::::::｀ヽ　j:::::::::::
　　　　　-=..,,___l,..ィ:::::ll￣　　 ./::::::::ll´￣　｀'' ‐ﾐ,.､ ', '´:｀ヽ:::::::::::｀ヽ::::::::',''‐--ﾐ
　　　　　　　　　i:::::-‐:|l、　　 .l:::::::::::|l　　　| | .|| l　l''l:::::::::::::ヽ::::::::::::::l:::::::ﾉ
　　　　　　　　 .ヽi::::::::ヽ__‐--l:::::::::::lヽ---‐‐‐‐'__/-l:::::::::::彡:::::::::::::/,.r '　　　　　さすがに、これは荷が重そうだね。
　　　　　　　　　　l,::::i::::::l.l｀''r‐､:::::,.r '' ‐,.ﾆ-'､''i l´l.l,l::::_::::::::::/:::::::ノ　　　　　　　　
　　　　　　　　　　 ヽl::::::,.ｿ' '　・ '"　 ‐'"・ ｀' - l |.|/ﾉ´ ｀ヽノ.ニ.,´　　　　　　　　　仕方がない。ガブリエル（ジャン・バチストの弟）を呼び出すとしよう。　　　　
　　　　　　　　　　,.r‐''/:.:.{ ､`ﾆ /　　､ヽ''ニ'　 ////　　　　　　　 ｀' ‐､　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　/ :::::::l:.:.:.:.:l ｀'' .l　　 ,.｀' ‐ '´i .l ／ /　　　,.　　　　　　 ｀ヽ､_　　　　　あんたはガブリエルの補佐をすれば、それでいい。　　　　
　　　　　　　 ,. ' :::::::::l:.:.:.l:.:.:.l .l ヽ__, '_,. r '´ /.//／　　,.r'　　　　 ,,.. -‐'' ´　｀ヽ、　　　　　
　　　　　　　/ ::::::::::::l:.:.:.:.l:.:.:.ヽ、 ￣..,　　　,.r ' '　,. r '　　 ,. -‐'´
　　　　　 ／ :::::::::::::::l:.:.:.:.ヽ:.:.:.:l,　　__　　　ﾉ　- '´　　,.r '´ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　／ ::::::::::::/::::::l:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.￣　｀ ''' ´　　 ,. r '´　 .／　　　　　　　　　　　　　　　

こうして、別の地方で執行人をやっていたガブリエルまで巻き込んで
100年に1度あるかないかの、四つ裂き刑が執行された。

刑は4時間にわたって行われ、刑場となったグレーブ広場周辺の家屋の屋根という屋根に
その様子を一目見ようと、野次馬がとりついていたという。

この日のことは、世紀の色事師であるカサノヴァも回想録に記している
　　　　　　　　　　　　,　　-─--　､
　　　　　　　　　, - '´::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 ／::::::::::::::::::::,:::::::::,.イ:::::／!::::::::::::::::::::∨!
　　　 ＜:::::::::::,r, -＜-‐'´-‐ｧ'´`ヽl::::::::::::::::::::::ﾉ
　 　 　 ヽ::::::〈 '　／ ヽ　‐'i´　｀ヽ　!:::::::::::::::::::<　　　その4時間は、目をそむけ、耳をふさぎたくなるほど
　　 　　 ヽ::::::',. / 　（） 　 （）　 　 luヽ:::::::::::::::::|
　　　　 　 ヽ::::ｌ ､　　ﾉ　 　 ､　　ノ　/::, -､:::::::::l　　　　　　ひどいものだった。だが、私とともにいた3人の貴婦人は
　　　　　 　 ヽl　 ￣(　　　　 ￣　　l::::lｸ｀l:::::::lﾉ
　　　　　　 　 l　　　 ｀　　　　　　　l::::!' /::::::/　　　　　　　　　私とは見解が異なるようだった。
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　 〉!'´::::
　　　　　　　　　 ＼ 　´｀　　　, -'´　〉‐'ヽ
　　　　　　　　　 ＿｀ユ‐┬''´ 　　／ ヽ , ｀} ー-､_
　　　　　　　　／l　　i'´~よ＿,.ｨ'´ ヽ　/ヽ/ 　 _, -‐＼
　 　 　 　 　/　├─|ヽ'′l　　 l　　 X ／刀´　　　 　 ヽ
　　　　　　 l　 l !　　ヾ　　l　　　l ‐_'／　//　 　 　 　 　 l
　　　 　 　 l.　 l! 　 　 ｀ 亠─┬l´ l 　 //　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　カサノヴァ

ガブリエルで男なのかｗｗ
女性の天使の名前だし、女の名前っぽいがｗｗ

　　　　　　　　　 ,.　　___,,,,,,,___
　　　　 __ _,.--､_ﾄ<'ﾆ =- ､ へ｀ヽ
　　　　l／.::　　　　 　 　 :::. ＼l::::. ＼
　　　 /.::::/ ,　 /　 /　　} :::::::. ＼:::::. ヽ　
　　　 {.::/　,ト､{ 　 ﾄ､　 ﾄ ､_ ::::::. ヽ:::::: ｀､　　　国王陛下を暗殺しようとした男だっちゃ
　　　 ﾄ､|　!-‐､＼_{　>┴‐-＼:::.　}::::::　 i
　　　 ｀｀ヽ !_fヾ､　　　_,.-ｭ=､_,ヽ､!:::::　　l　　　　その恐ろしさを考えたら、この処刑を受けても当たり前だっちゃ
　　　　 　 ヽﾄ {ri}　　　 ､ (i-j|,｀ ∨､::　　|　
　　　　　 　 j´ヽ　　 　 ´￣´ﾞ　/!k l:　　 l
　　 　 　 　ﾊ　　ｰ-ｧ　　　　　/ レ':　 　 |
　　　　　 / .:|＼　｀ 　 　 ,ィ／::/:::::::.　　 |
　　　　／ .:/!　 ｀ ! ｰ ' ´ / .:::/::::::::::::.　　l
　　　/　.:::/　ヽ-‐j 　 　 / .::::i:::::::::::::::::.　 |

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　／　　 　 ￣｀ ー-　＿
　　　　　　　　　　 　 /　 　 /　　　　　　　　　　￣｀ ｰ ､
　　　　　　　　　　　/, ┬‐/L＿｣　　 　 {　　　　　　　　　＼
　　　　　　 　 　 　 ヽ/ l　/　　 l lー‐--lL＿ ＼ 　 ＼　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　＼!/　　　L!　／／　　￣l‐ヽ＿ ヽ　　 ',
　　　　　　　　／￣￣＼ー‐ .､0-　0　 　 　 　 }　l 　 ￣　 　 !
　　　　　　 　 l, -┬- ､　｀ｰ　 ヽｰ ｀ニ二＞─'-､ l　　　 　 　|
　　　　　　／/　　ヽ_,､ ＼＿＿＿＿＿＿__　 　 　 〉　　　　　|
　　　　／　　! 　 　 　 ｀ヽ'＾ヽ-‐L､__　,イ_　｀iヽ　 /　　| 　　　l
　　　/　　 〈ﾞ＼　　　　　　　　　　　 ｀　　￣ /ヽ / .| 　 |　　　|ヽ　　　　　　そうよ、そうよ、同情するに値しないわ
　　./　 ／　|ｰLﾆｰ- ､＿　　　　 ＿＿＿_／に〉′|　　|　　　| | ＼
　 /　 /　　 ヽヽヽ､ｰこ/Lﾌ二二ヽー‐-＝Lノ,ｲ　 |　　 |　　 　|. | 　ヽ　　　　いえ、もっと苦しませるべきよ
　 ＼/　　　 / ＼ ｀ー三三三三三三シ _／ｺ　　|　　 il　　 　 |　|　　',
　　　＼　　/　　　￣ヽー‐--‐‐ｧ‐＜こ二_,ノ　　|　　 l !　　　　|　|　　 l
　　　　 ＼/　　|　　　 ｀ー─‐'" |　　￣￣　| !　.|　　 | | 　 　 　li　　　 |
　　　　　　＼　l　　　　　　_,　-‐|　 　 　 　 | i 　|　　 | |　　　　 | !　　l　|
　　　　　　　 ｀'ゝ_, ィ〃￣　 ／ l　 　 　 ／| |　 |　　|　|　　　　　　　 | /
　　　　　　　　　/　| ||　　　/　　　　　／　 | |　 |　　|　|　　　 ,　-─ ､/
　　　　　　　　/　　| ||　 　 |､二＿＿ニ二｣　!　| ＿|＿|, -‐'´　}　 } 　ヽ
　　　　　　 　 |　 　| ||　 　 |＝＝＝＝＝／￣￣〃　／／　　　　　 　 }

　　　　　　　　　　　　,　　-─--　､
　　　　　　　　　, - '´::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 ／::::::::::::::::::::,:::::::::,.イ:::::／!::::::::::::::::::::∨!
　　　 ＜:::::::::::,r, -＜-‐'´-‐ｧ'´`ヽl::::::::::::::::::::::ﾉ
　 　 　 ヽ::::::〈 '　／ ヽ　‐'i´　｀ヽ　!:::::::::::::::::::<
　　 　　 ヽ::::::',. / 　（） 　 （）　 　 luヽ:::::::::::::::::|
　　　　 　 ヽ::::ｌ ､　　ﾉ　 　 ､　　ノ　/::, -､:::::::::l　　　『なるほど、それもそうですね』
　　　　　 　 ヽl　 ￣(　　　　 ￣　　l::::lｸ｀l:::::::lﾉ
　　　　　　 　 l　　　 ｀　　　　　　　l::::!' /::::::/　　　　　女性にここまで言われてしまっては
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　 〉!'´::::／
　　　　　　　　　 ＼ 　´｀　　　, -'´　〉‐'ヽ　　　　　　　　　私は平静を装って、彼女たちの言葉に納得した振りをするしかなかった。
　　　　　　　　　 ＿｀ユ‐┬''´ 　　／ ヽ , ｀} ー-､_
　　　　　　　　／l　　i'´~よ＿,.ｨ'´ ヽ　/ヽ/ 　 _, -‐＼
　 　 　 　 　/　├─|ヽ'′l　　 l　　 X ／刀´　　　 　 ヽ
　　　　　　 l　 l !　　ヾ　　l　　　l ‐_'／　//　 　 　 　 　 l

この処刑に立ち会うことで、一皮向けたというか
開き直ったシャルルは、自分の運命をようやく受け入れ始める。

　　　　　　　　　　　　　　,. -‐7
　　　　　　 ,.-,. -‐r - '"　　 /‐.７
　　　　,.-',"'´, -,'´'´　 _, ‐'´　 /
　 , ‐'´／i　// , ‐, ,- '　　_, - '7
　ヽ、 ! l .!.,'/,. ／/-.､,. ‐'.,...､　!_
　 くヽ, ､　／'´　　　 .!､　i !｀,ヽi´
　　'ヽ!｀ ｀　　　 ,r'_",　'ヽ!ゞi l.!.i´
　　　 ',.-_､_.､／!.t;:,!l 　 　 l' ﾉ､l
　　　　ヾ.ゞ'i　 `｀　　　　　 'iﾞ　 ',
　　　 　 ヽ. !　,　　 _　　　　,'　　',_
　　　　　　ヽ｀r_'ﾆ´‐'ヽ　 ,_',.-‐;´-ヽ,　　　　　　パリの秩序は僕が守る！
.　　　　　　　＼'i'-‐_'ノ ./r‐.く´, -‐ ''｀' ､
　　　　 　 　 　 ヾ,´ _, ,'./　::: !　　_ヽ＿__｀'_ ､
　　　　　　　　　 /´.,!' /　.:::/-､'´　　　　　　 .＼
　　　　　　　　／.>iﾞ_./　.:::/　 ; ｀ｰ,　　　　　　　 '､
　　　　　　　,.' .,.' ,..,V､ ::::::!　　l　 .l ｀!,.　　　　　　 ',
　　　　　　,.'　/　!ン i ヽrﾉ,　　!　 .!　l.i　　　　　 　 !
　　 　 　 / ./　　!　　ヽ !..::::: /..､ ,'　 !'i　　　　　　 i
.　 　 　 / /　　,.' ヽ　....｀"ｰく::.／.:ｰﾉ.,'　　　　　　 !
　　　　,' /　 , '　　 ｀-､-'､_｀ﾉ'ー '７ /　　　　　　,.'i

実際、そう思ってなければ、とてもやっていけるような仕事でもなかっただろう。

ところで、話は変わるが
前回の幕間のとおり、サンソン家の始祖はもともと騎士だった。

そのため、シャルルは
　　　　 `ｰ-､_--　,,`ｰ--　　　　`ｰ-､_ `‐-､ヽヽ.`-､_
　　　　 ,,＿__`''‐、 ` - _　　　　　　、_ ` ‐､ `ヽ '　l .i 'ｰ'"i　　　-------------
　　　　　`''‐､_￣　` - _　-　--　　 ` - ` ､`:､ヽ　 |　,' ' .,'
-------　-､,,,ﾆ､`ｰ- _　ﾆ　_　 .("`''ｰ､=-,_､-:､ヽﾉ //ノフ______________
　　　　　　　`ｰ､　`, '"_｀':、-　>''''　　　　　 `　　`ｰ" '.i／
　　　-------.,r'-/　´.`i ':,　,!.　　 _,,　　　　　　　　　i"　　　　　　________________
　　　　　　　　　`i ! r‐-,.!　`l　　　　 ""ヽ、　　　　　.l_______
__________________ ,:r', '､'(__| 　　　　　　i'".l":';i`ｰ　ﾉ　,,r'
　　　　　　 _r‐'/ i-､'､__　　　　　　　` -`"' .::　　 .|i　
.　　　　__/"　,'　lﾞ　`　　|.　　　　　　　　　　　　　 |!
__,.:-''" ./　　.l　 .', 　 　 |.　　　　　　　　　　 __　　 i　　　　　　　　---------------　　僕は「ロンヴァルの騎士」だ
　　 　 /　　 .|. 　 ',　 l　|　　 　 　 　 _,,,,_　　　.i'''''´
.　　　/　　　 |　　 ヽ l.　ヽ 　　　　r'"'ｰ-"==r"
.　　 /　　　　|　　　 `'､.　 ＼　　　ヽ=,,＿r',i_　　　　　　　　　　　-----------------
　 ／ 　 　 　 i 　 　 　 `-､　 `:､_　　　....-r'　`:､
／　　　　　　 |　　　　　　 `'=--､=‐-,--:'i　　　 `'‐:､_
`ｰ-､_ 　 　 　.l､　　　　　 /-‐-:､,|　 ,'.　　',　　　　　　`-､----------
　　　 `‐-､_ -.|ヽ　　　 ／　　　　|.　!　　　',　　　　　　　 `‐､

気取り屋でもあった彼は、騎士を自称し
貴族のみに許された青いコート身につけていた。が、

　　　　　　　　　　　　　　　　, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　 　, --ー'' "　　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　 （,　/､/ヾ/ 　 ノ　　 　 |　　　｀.
　　　　　　　　　　 "ー--,ー-''ﾞ　　　　/　　　　i
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i　
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ! 　　　青は高貴な者にだけ許された色。
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ, 　　　　　あなたにそれを身に着ける資格はありません
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 !
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 /

検事から注意を受けた彼は、それでも諦めがつかず
青いコートを緑にかえて、目立つようにコートを斬新な形に裁断して
それを身につけることにした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,- ┐‐┐- ,,
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/''| / |_ヽΡa　`ｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ,ﾄ-‐‐/ ooヽ-,, X
　　　　　　　　　　　　　　　　　　. |' , __,,,,乂_O丿 .` |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　. |/ｨｪｧ | ｨｪｧ 'iii;‐,|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `　 ι,,　　　`',ﾉ7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　　 _,,,　 /'|,',,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,-ヽ￣__,,／　i,,,_`‐ ,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　/,￣　,　　　/,,＞　`)
　　　　　　　　　　　　　　　 ___,,,-┤　i　ヽ　/_／　_,,-‐''' i ,,,,
　　　　　　　　　　　　　　 /|　　　ヽ 　i‐---‐'' ,,,／,,,,-‐'''' `　 `'-,
　　　　　　　　　　　　　 / |　　　　ヽ i（;;)／-‐',-‐'　　　　　　/'￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　| 　|　　　　 /|ヽ--‐||‐　　　　　　　 /　　　 |
　　　　　　　　　　　　　|;,, |　　　　 |_|/|　　||　　　　　　　 /　　　　 |
　　　　　　　　　　　　 |::::,,,,,|,, 　　　　~　 　 |ヽ, 　　　　　,,|　　　 　　|

やがて、それを目にした貴族がその衣装を真似して
貴族の間で、しばし「ア・ラ・サンソン（サンソン風）」のファッションが流行することとなる。

また、シャルルのこの負けん気の強さと貴族気取りの態度は
彼を余計なトラブルに巻き込む元となるのだった。

それはシャルルが狩りに出かけた帰りのこと

レストランで食事をしていると、一人の貴婦人に声をかけられたことから始まる。

　　　　　　　　　　　　,.-'二｀` ヾ､￣` .:..､、
　　　　　　　　　　,／,'"　　　　　　':.:::::;.:, -ゝ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　´｀ヽ':::.:.;. '　　　　ヽ、
　　　　　　　 ,.'　　,. '´　 , ,.ｨ'' ﾐ､ ヾ'`ヽ､　　　.:..　ﾞ､
　　　　　　　,'　　/　　 /,r'"´｀｀`'' "`ヾ,､ヽ 　 :.:.. .:ﾞi
　　　　　 　 |　 .,'　　 / ,!　　　　　　 　 ､ 　ﾞ､　 ､ :.:.|
　　　　　　　!　 |　. ,.' .,'　　　　　　　　　ﾞ､、 ヽ:. 　 ::!
　　　　　　　ﾞ!　! .:/　/__　　 　　　　＿　 ﾞ、　 ﾞ:.. !|:;!
　　　　　　　 ! :|;/　,.' ,,..ﾐヽ　　　ｨ''",,.二` ﾞ!ヽ:.. ﾞ､!:;!
　　　　　　　 |.:/ ,ｲi　'､l';.ﾞ! 　 　 　'´!'ﾞ;.;!,ゝﾞ!,ゝ､:..ﾞ;'
　　　　　　　.,!',.:' ,'!ﾞ!　 ￣　　　　　 ｀ ''"　 l !^i ﾄ､.ﾞi　　　そこの殿方、もし良かったら
　　　　　　.,.';.' .::/,!,'ﾞ､　　　 　　　　　　､_,.ｲ',.'ノヽヽ!
　　　　　 /,' .: .,' !|　 ヽ　　　ﾞ__ _　　　　　!''8ヾ:: ..ヽﾞ!　　　　　　私と一緒に、食事でもいかがだろうか
　　　　　 !|　 .:'　! |,!　 |ヽ、　 ｀　　　 ,.　,ﾄ O､ﾞ!: ... ﾞi|
.　　　　　l|　 ;'.: :|:. .!　 !|　ﾄ` 、_,. _='"-‐'":|::. ..l| ;. .. !
　　　　　 ﾞ!　!|;　!::. |!　;!　,! .:`y'´:.: ::. ::... .. !　 ;!j' :../
　　　　　　ﾞ、 |　|:. .;!　/7ﾄ､　:l! .. ::.　　.:;,-!|｀ヽ､∠_
　　　　,...-‐ﾄ､ ! l :./ //ヽ、ヽ,l!―　''"_,,..ｨ'/::,.　 ７ﾞﾞヽ､、
　　　 ! |　　ﾞ!|ヽ;.ノ //ヽ、ヽﾟ,!-‐ ''"´_,,..ｨ'/:: ...／:::::::::::.｀`::..､__
　　　 ﾞ! ､　 :|ﾞ　ヾ,//＼　ヽﾟ'-‐ ''"´_,,..ｨ'/　／.: :::::. .... ,.-_,ﾆ-ｦ
　　　 iヽ.ﾞ､　! !| :.:V＼　ヽﾟ' -‐ ''"´_,,.ｨ'/／　 .. : ... ／,r'´　　ﾞ､
　　　.,!　ヽﾞ､| l! .:..ﾞﾄ､　ヽﾟ'_,,.. -‐'"´_//'　　　__,.ィﾞ,.r'"..　　　　ﾞ!
　　　,!.::.､:;`,! ,! .:.:.:|!　ヽﾟi _,,.. -‐ ''´,.!-__ﾆﾆ - イ/::: . ..: 　 　　 |

　　　　　　　　　　　 ､-`=- ｀_`'''‐--:､,_
　　　　　　　　　　　　-=_- ､,,__`''‐-､ ヽ`‐､_
　　　　　　　　　　　　`=,‐- _-　r‐-`‐-、 ! r'
　　　　　　 　 　 　 　 　 'i i´)`r'".-､,_　 `'i‐'
　　　　　　　　　　　　　　|,!､'!.　 　lT;j'‐ ,r'
　　　　　　　　　　　　　 /" |　　　　　 ._|　　　　　お誘いありがとう。
　　　　　　　　　　　,.-'/ '､　ヽ　｀''‐-r'
　　　 r―,――‐:''"|　ヽ.　`‐:､`　,-'"　　　　　　　　美女からのお声となれば、断るわけにはいかないな
　　,r'ﾞ　　 ヽ　　　　!_.　 ＼　　｀/-i`,､_
'"´　　　　　 ',　 　 　 `ﾆ=-＼./､,, !',.ヽ｀''ｰ,-:､
.　　　 　 　 　i　　　　く.　　　 ヽ .! .',`i".､　 ヽ ヽ
　　　 　 　 　 |　　　　　`:.､.　　 ':!　.',.| ﾟ.l　　 ヽ `':､
　　　 　 　 　 i　　　　　　　`:.､.　 ',.　'| .,'　　　 i　　 ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.イ ￣　 ｰ｀-､、
　　　　　　　　　　　　　　rｰ＜　　　　　　 ,.二 ヾ_
　　　　　　　　 　 rﾆ ＜￣ ｀ヽヽ　_,.ム-イ ! ｀＼)ヽ
　　　　　　　　／´　　 ヽヽ 　　ﾞi !' ,ﾍ !|ノ､/／　　　＼
　　　　 　_／´　　　　　　| !　　 i !ｲ!´￣ヽﾄ､-‐　' 　　 i
　　 .,.　 ´　　　　　　　　.::| ! ,.ィ/´ |i　　 /'　 ヽ、　　　 ﾄ
　 ./　 　　　　　　　 .::: _ ﾑ'´,./　　 ヽ　　 　　_,.ﾊ ＼ ヽi |
　 '　　　　　 　 　 ..,.イ了 　 !|　　　　　,. -‐ ﾆ.,_,. ﾄヽ, _ Y
　 !:..　､　　　.. ..:.:::ﾊ! 　'　　 i|__,.ｨ　　　　イiﾟ::ｿ'´　 Y rヽ!i
　 ヽ:::,::. ..　:.:::::,,ノ　ヽ |i　　 !i ,ｨr:.､　　　　￣´　　　} }k'ハ　　　なかなか口がうまいな。
　　　Y::::::ｰ:: ::. ..　　:::ﾞﾄ;　　　､! ゞ'　　　　　 ""　ｰ'イ!ｨ　 !
　　　 ヽ:::::::.: ... .　　 :. ゝ _ ! |i ヽ,　　 '　_ ,.　　　　　 i} |　 |　　　　ところで、あまりみない顔だが
　　　　 ＼:::::::::. .　　　　 :｀}/'　! ﾄ,　　´'　　　　,　　 O'　 /
　　　　　　ﾞ､:::::::::... 　　　 /　　'　 !_,＞　 __　イ　　　ﾄ､イ!　　　　　　　貴公はどういった仕事をされているのだ。
　　　　　　　ヽ:::::::::. ..:..／　　/　/　　 Y ヽ、r―＝￣´!/'
　　　　　　　　＼::::::, '　　　 '　 ハ 　　!i 　 | ! 　　　　 ﾄ!､
　　　　　　　　　 Y/　　　　/ ｲ!　ヽ 　 | ヽ y-- ― __7/　ヽﾆ7-､
　　　　　　　　　　i　　　　/　ハ　　 ＼| ヽ/-- ― __7/　　 , '　　 ＼､ __
　　　　　　　　　　! |　　 ,　　!　ﾄ､ 　 　!ヾ/-- ― __7/　 ／　　　 　　//
　　　　　　　　 　 | !　　 !　i |　 ! ヽ　　|`7-- ― __7/ ／　　　　　 ／ｲﾄ

　 　 　 　 　 　 　 __,..　---‐===､‐-､.._
　　　　　　　 　 　 .._=‐'_,...-　ﾆﾐ_,..､_ミ-`ァ;
　　　　　　　　　　　.._-'=‐,...、_{､ -､_ ｀ヽｲ'i
　　　　　　　　　　　 `-､7⌒!'´　 t_ｧi'‐ ,:ﾉ´
　　　　　　　　　　　　　'|ゝ_'!.　　　　′ |'
　　　　　　 　 　 　 　 　'r'´|. 　　 ,..,_..´｣'　　　僕ですか。
　　　　　　　　　　　　　ﾉ、 ｀ ､.　ゝ.｀‐ｔ,)
　　　　　　　　　　　,ｧｲ　｀-､_ ｀‐-.ｨ'‐--ヽ,　　　僕は高等法院つきの役人です。
　　　　　　 ___,... .:ィ'　 ヽ　　 .｀‐ｧｲ',二ﾆ　|
　　 ,r=-´.､_　　　 '!.　　 ＼　　 /~Y ､,　　,!　　　　　　　（うん、嘘はいってないよな）
　　ｆ　 　 　 ヽ　　　'‐-ｙ‐'^'､-､｣'ｔ,.>!ﾉ　 ' |ヾ'‐ ､
　ノ　　　　　 '!　　　 <´ 　 　ヽ　 |　Y!　　,}`!i,　 'i
. j　　　　　 　 !　　　　 ヽ、 　 ＼.! l'y!'--' ノ ヽ　|

　　　　　　　　　　　　,.-'二｀` ヾ､￣` .:..､、
　　　　　　　　　　,／,'"　　　　　　':.:::::;.:, -ゝ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　´｀ヽ':::.:.;. '　　　　ヽ、
　　　　　　　 ,.'　　,. '´　 , ,.ｨ'' ﾐ､ ヾ'`ヽ､　　　.:..　ﾞ､
　　　　　　　,'　　/　　 /,r'"´｀｀`'' "`ヾ,､ヽ 　 :.:.. .:ﾞi
　　　　　 　 |　 .,'　　 / ,!　　　　　　 　 ､ 　ﾞ､　 ､ :.:.|
　　　　　　　!　 |　. ,.' .,'　　　　　　　　　ﾞ､、 ヽ:. 　 ::!
　　　　　　　ﾞ!　! .:/　/__　　 　　　　＿　 ﾞ、　 ﾞ:.. !|:;!
　　　　　　　 ! :|;/　,.' ,,..ﾐヽ　　　ｨ''",,.二` ﾞ!ヽ:.. ﾞ､!:;!
　　　　　　　 |.:/ ,ｲi　'､l';.ﾞ! 　 　 　'´!'ﾞ;.;!,ゝﾞ!,ゝ､:..ﾞ;'　　
　　　　　　　.,!',.:' ,'!ﾞ!　 ￣　　　　　 ｀ ''"　 l !^i ﾄ､.ﾞi　　　　（ほぅ、高等法院の役人となれば　　
　　　　　　.,.';.' .::/,!,'ﾞ､　　　 　　　　　　､_,.ｲ',.'ノヽヽ!
　　　　　 /,' .: .,' !|　 ヽ　　　ﾞ__ _　　　　　!''8ヾ:: ..ヽﾞ!　　　　　　それなりの位の貴族に違いない。
　　　　　 !|　 .:'　! |,!　 |ヽ、　 ｀　　　 ,.　,ﾄ O､ﾞ!: ... ﾞi|
.　　　　　l|　 ;'.: :|:. .!　 !|　ﾄ` 、_,. _='"-‐'":|::. ..l| ;. .. !　　　　　　　　よし、今夜のアバンチュールの相手はこの男にしよう）
　　　　　 ﾞ!　!|;　!::. |!　;!　,! .:`y'´:.: ::. ::... .. !　 ;!j' :../
　　　　　　ﾞ、 |　|:. .;!　/7ﾄ､　:l! .. ::.　　.:;,-!|｀ヽ､∠_
　　　　,...-‐ﾄ､ ! l :./ //ヽ、ヽ,l!―　''"_,,..ｨ'/::,.　 ７ﾞﾞヽ､、
　　　 ! |　　ﾞ!|ヽ;.ノ //ヽ、ヽﾟ,!-‐ ''"´_,,..ｨ'/:: ...／:::::::::::.｀`::..､__
　　　 ﾞ! ､　 :|ﾞ　ヾ,//＼　ヽﾟ'-‐ ''"´_,,..ｨ'/　／.: :::::. .... ,.-_,ﾆ-ｦ

【それから1時間後】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -‐-､　　 ,. -　､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. '"´｀ `''‐　..`::ヾ 　 ::::　 `ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ',.　　　　　　　:.::::::::　,. '　　　　 ':,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,' ´　　　　　　‐'"`ヾ、/, -‐-､　　､:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:'.　　　　, '　　　 ,.,,-,,､,　,.r-､　 `ヽ. ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　:'　　　　,:'　　　 ,r"'｀`　　　　　' ,ヽ、ﾞ　':,
.　　　　　　　　　　　　　　　　　',:,　　 ,' 　　　 ,'::　　　　　　　　 `､ ヽ、::',_　　　　　　　　
.　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',' 　 i　　.i　 ,'::　　　　　　　　　　_ヽ､`_::!::!ヽ ､　　　ふぅ、どうやら飲みすぎたようだ。
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　',i　.| ,..　',　i::　　　　　　　,.　'_,´..,_,`',.!',::::,.ﾉ:.:.:｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.. 〉　! :!　 ', i,. -‐- .,　　　" /0:oヽ,´ ﾘi!ﾉ'ﾉ´）.::..:.:::.:.`ヽ､　　　申し訳ないが、部屋までエスコートをお願いできないだろうか
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ!::/i :.:',::i:.　 ',.!,‐'P:｡iゝ 　 　　 ´　　　i0!'"ノ'’ ..::　::. :.:.::.　.:`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　_,,r‐-'-::,'i | : ::',!.::.　 '!:｀ﾞ´　　　　　　　　　　,'}:{, '.. ::''".:..: ..:.:___,,,,..　-'_人
　　　　　　　　　 ,._'"´'ー `ヽ:'y'::! ',　.:.':,:..::.　 ':,:..　　　　:ゝ _,.　　 , ':‘'’,. -‐ '",.´ ､----‐''"´　' ヽ、
　　　　　　　 _,ｯ彡..,｀　 　　:::::::':,:',ヾ,､:..::':,_,.,_　 ヽ､::_.　｀`''..´　／,'::,. ',. ‐''"´...::っ　 `ヽ　.:..:...:. ヽ.:..ヽ
.　　　　　　 ,.i-‐r‐-　......ｨr-‐,:'rゞ‐ ''"´　　　｀`'ヽ':,:',｀`'t‐-‐ヾ´,r"'"....　''::,.　'´　:.:..:.　ヽ　..:.:...:.....:..:..',
.￣￣　｀`, ' ,.:ノ´. ::..　r//::::,:',:'　 　 　 　 　 　 　 　 ｀''‐ .,`'',.っ-"''''"´‐'"´_,.　　:..:. :.::.:.:　':, 　:: ..:.:..　:.',
　　　 　 i ::,'　.:.　:..:..:.,:'/::::::',':　 ......::::::_,,,...,::.　　　　　　 　 ヽヽ-　.,,.　-　'"　　_,,..　 --　　.,_':, :/ ,.:'　:: .:',
　　　　　`',:.::　.:　::..::.',',::::::::',',. -ｨ/"'"´::::, 'ヽ:.　　　　 　　',　', ',　::.... .:..:.::'"´::.:.-　::::::::::::::::::::, '::'".　　　　',、

なんか緩いグリシーヌだなｗｗ

　 　 　 　 　 　 　 __,..　---‐===､‐-､.._
　　　　　　　 　 　 .._=‐'_,...-　ﾆﾐ_,..､_ミ-`ァ;
　　　　　　　　　　　.._-'=‐,...、_{､ -､_ ｀ヽｲ'i
　　　　　　　　　　　 `-､7⌒!'´　 t_ｧi'‐ ,:ﾉ´
　　　　　　　　　　　　　'|ゝ_'!.　　　　′ |'
　　　　　　 　 　 　 　 　'r'´|. 　　 ,..,_..´｣'　　　　（これはどうみても誘われてるな
　　　　　　　　　　　　　ﾉ、 ｀ ､.　ゝ.｀‐ｔ,)　
　　　　　　　　　　　,ｧｲ　｀-､_ ｀‐-.ｨ'‐--ヽ,　　　　しかし、相手はおそらく貴族。あとあと、正体がばれたら厄介だ。
　　　　　　 ___,... .:ィ'　 ヽ　　 .｀‐ｧｲ',二ﾆ　|
　　 ,r=-´.､_　　　 '!.　　 ＼　　 /~Y ､,　　,!　　　　　　　　　　ここは退散するか）
　　ｆ　 　 　 ヽ　　　'‐-ｙ‐'^'､-､｣'ｔ,.>!ﾉ　 ' |ヾ'‐ ､
　ノ　　　　　 '!　　　 <´ 　 　ヽ　 |　Y!　　,}`!i,　 'i　　　　明日も朝が早いもので、申し訳ないが失礼します
. j　　　　　 　 !　　　　 ヽ、 　 ＼.! l'y!'--' ノ ヽ　|

　　　　　　　　　　　　　　　　, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　 　, --ー'' "　　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　 （,　/､/ヾ/ 　 ノ　　 　 |　　　｀.
　　　　　　　　　　 "ー--,ー-''ﾞ　　　　/　　　　i
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i　
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ,
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､ 　　おや、あそこのレストランから出てきたのは
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i 　　　　シャルル・アンリ・サンソンではないですか。
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 ! 　　　　　　
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 / 　

　　　　　　　　　　　　,.-'二｀` ヾ､￣` .:..､、
　　　　　　　　　　,／,'"　　　　　　':.:::::;.:, -ゝ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　´｀ヽ':::.:.;. '　　　　ヽ、
　　　　　　　 ,.'　　,. '´　 , ,.ｨ'' ﾐ､ ヾ'`ヽ､　　　.:..　ﾞ､
　　　　　　　,'　　/　　 /,r'"´｀｀`'' "`ヾ,､ヽ 　 :.:.. .:ﾞi
　　　　　 　 |　 .,'　　 / ,!　　　　　　 　 ､ 　ﾞ､　 ､ :.:.|
　　　　　　　!　 |　. ,.' .,'　　　　　　　　　ﾞ､、 ヽ:. 　 ::!
　　　　　　　ﾞ!　! .:/　/__　　 　　　　＿　 ﾞ、　 ﾞ:.. !|:;!
　　　　　　　 ! :|;/　,.' ,,..ﾐヽ　　　ｨ''",,.二` ﾞ!ヽ:.. ﾞ､!:;!
　　　　　　　 |.:/ ,ｲi　'､l';.ﾞ! 　 　 　'´!'ﾞ;.;!,ゝﾞ!,ゝ､:..ﾞ;'
　　　　　　　.,!',.:' ,'!ﾞ!　 ￣　　　　　 ｀ ''"　 l !^i ﾄ､.ﾞi　　　女にあそこまで言わせておいて、かわすとは
　　　　　　.,.';.' .::/,!,'ﾞ､　　　 　　　　　　､_,.ｲ',.'ノヽヽ!
　　　　　 /,' .: .,' !|　 ヽ　　　ﾞ__ _　　　　　!''8ヾ:: ..ヽﾞ!　　　　　　とんだ恥をかかされたものだ。
　　　　　 !|　 .:'　! |,!　 |ヽ、　 ｀　　　 ,.　,ﾄ O､ﾞ!: ... ﾞi|
.　　　　　l|　 ;'.: :|:. .!　 !|　ﾄ` 、_,. _='"-‐'":|::. ..l| ;. .. !　　　　　　　　誰か、いま出て行った男の名を知っているものはいないか！
　　　　　 ﾞ!　!|;　!::. |!　;!　,! .:`y'´:.: ::. ::... .. !　 ;!j' :../
　　　　　　ﾞ、 |　|:. .;!　/7ﾄ､　:l! .. ::.　　.:;,-!|｀ヽ､∠_
　　　　,...-‐ﾄ､ ! l :./ //ヽ、ヽ,l!―　''"_,,..ｨ'/::,.　 ７ﾞﾞヽ､、
　　　 ! |　　ﾞ!|ヽ;.ノ //ヽ、ヽﾟ,!-‐ ''"´_,,..ｨ'/:: ...／:::::::::::.｀`::..､__
　　　 ﾞ! ､　 :|ﾞ　ヾ,//＼　ヽﾟ'-‐ ''"´_,,..ｨ'/　／.: :::::. .... ,.-_,ﾆ-ｦ
　　　 iヽ.ﾞ､　! !| :.:V＼　ヽﾟ' -‐ ''"´_,,.ｨ'/／　 .. : ... ／,r'´　　ﾞ､
　　　.,!　ヽﾞ､| l! .:..ﾞﾄ､　ヽﾟ'_,,.. -‐'"´_//'　　　__,.ィﾞ,.r'"..　　　　ﾞ!
　　　,!.::.､:;`,! ,! .:.:.:|!　ヽﾟi _,,.. -‐ ''´,.!-__ﾆﾆ - イ/::: . ..: 　 　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　 　, --ー'' "　　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　 （,　/､/ヾ/ 　 ノ　　 　 |　　　｀.
　　　　　　　　　　 "ー--,ー-''ﾞ　　　　/　　　　i
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i　
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ,
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､ 　　今の男はシャルル・アンリ・サンソンですよ、マダム
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i 　　　　
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 ! 　　　　　　
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 / 　

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　　　　　　　　　　　　 ;　　　　　　 　　, ,'二´''ヽ .;´ ヽ､　 丶、　　　　　｀､:.:　　!
　　　　　　　　　　 　 ,'　　　　　　,　, ',　- ''｀｀｀｀´´´´゛ ､　　゛ ､　　　　　 ゛､:::::!
　　　　　　　　　　　 .!　　　　　　i' ,´,:'´　　　　　　　　　 ゛､　　 ｀､:　　　　　｀､::!
　　　　　　　　　　　 !　　　i　　　! ,'::::　　　　　　　　　　　 ゛､　 　 ゛､:::...　 ..　 !:!
　　　　　　　　　　　.!　　　!　　　!.,'::　　　　　　　　　　　　　｀､ ､　　　ヽ､::::::::... !
　　　　　　　　　　　 !　　 .!　　: '!:!:　　　　　　　　　　　　 　　｀.､ ､:...　　 ｀ヽ:::::::!
　　　　　　　　　　　 '､　　!　　:: !:!::　　　　　　　　　　　　　 　　 ｀､_ヽ:::: _,... ｀ ､::!
　　　　　　　　　　　　｀､　'! 　.::: !!:　　　　　　　.　　　　　,.. - ´´　｀､｀-,´,-｀､::::､!
　　　　　　　　　　　　　｀､.! 　 ::::!:,､　　　　　　''.｀゛''''''''''´　　　　 　 ｀､,! i-､: ii::::::!
　　　　　　　　　　　　　　 !,!　 :/｀!:｀゛'''''´　　　　　::::: __,..､､､ -─　　i i i-､｀i i､:､!
　　　　　　　　　　　　　　　| ／ _ !-, ____,,...　　　　　　｀　､. ゜ ,,　´　 ﾉ i i:::; './::゛､､　　　サ、サンソン…
　　　　　　　　　　　　　　, --─'　/ヾ､__,゜'　　　　　　　 　 ￣　　　ノノ､｀´./:::::::::､.､
　　　　　　　　　　　　 ／　__,. -- ':!､　　　　　　　　　　　　　　　　´'' ..:: ○゛､:::::::::::､､　　　　では私は汚らわしい刑吏と
　　　　　　　　　　　,／　.,/:/　, --､: ､　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::§゛､､::::::::::!::!
　　　　　　　　　　, '　──(. ,/:::. ,.ﾉ::､、　　　　i, :::::.　　　　　　　　 ,:::::::/ヽ::::､､:::;;::::!:!　　　　　食事をともにしたのか。シ、ショックだ
　　　　　　　　　,./　,__.::::::.　!:::: /::: :::::!゛､　　　　　　　　　　　　　　,':::　ヽ_/|::::!:!::::!:::｀!
　　　　　　　　 ,'　　　 ￣｀!　!:/ ;: .:::::::!:::::｀ ､.　　　-──- 　　 ,. '::::　 ,.. ´..|:::::!::::!:::::!
　　　　　　　　 |　　 --､ 　|,,/:|　 .::::::::!:::::::::!:!゛'　、　　-　　 _,. '::: ,. - '´　　 |::::!::ﾉ::::ﾉ
　　　　　　　　 |　　 :::::::|::..,!:::::|　 ::::::::!:::::::::ﾚ::::::::::!｀゛'　- -,'　- ' ´　　　　　..|:/ノ:／
　　　　　　　　 .!　　　:::|::/!::::::!　 ::::::ﾉ::::::::/:::::::::;.'/::　 ｀､/:::::::::　　　　　　　 .|-､´

　　　　　　　　　　　　　　　　, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　 　, --ー'' "　　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　 （,　/､/ヾ/ 　 ノ　　 　 |　　　｀.
　　　　　　　　　　 "ー--,ー-''ﾞ　　　　/　　　　i
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i　
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ, 　　　　　　　　　　お気持ちお察しします。私は検事です
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､ 　　
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i 　　彼を訴えるなら、力をお貸ししますよ
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i 　　　　
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 ! 　　　　　　
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 / 　

そんなわけで、シャルルは貴族の婦人に訴えられた。
彼女は、シャルルが貴族のように振る舞い、自分を騙したことを公式の場で謝罪することと
以後、刑吏は皆、一目で区別がつくように、何か目印を衣服につけることを要求したのだった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´　　　では、これより裁判を行います。
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼　　　　　検察側、準備はよろしいですかな
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
┌‐────┐　　　　　　　　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/　 　 |
│ ｻｲﾊﾞﾝﾁｮ　.!　　　　　　　　　　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |

　　　　　　　　　,...,_
　　　　　　　　 (i l !｀'ｰ,‐-‐,.ﾆ＝,‐.､
　　　　　　　 　 ヽ.,ヽゞ‐_´　　　　 ) ヽ
　　　　　　　　　　　 ir'"r-__,,,,,,.:-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　r_,,r''"´`i'''ヽ　r‐:､　l
　　　　　　　　　 ／"r'.!__..-'　　`'";'ﾉ,! ,'
　　　　　　　　　 ヽ_,r'iﾞ　　　 、　 'r:< ,'
　　　　　　　　　　　ヽr‐=''''`　'　丿, `i　　　　　　　こちらは遺漏なく、準備できております。
　　　　　　　　　　　　`(　　_,,-‐'"　l _,.!>､__
　　　　　　　　　　　　　`'''".)､i ,.:-:'" ,.:'　 i. `'''ー--,-.､
　　　　　　　　　　　　　　 ,.:|.iﾞ''ヽ　 /　　 .|　　　 r'"　　`:､
　　　　　　　　　　　　　,:r'　|,!,ノ.ヽ/_　 　 |　 　 ,'　　　　　i
　　　　　　　　　　　,-'"/ ,ィﾞi |　 ,'　`‐＜"　　 ,'　　　　　 .|
　　　　 　 　 　 　 i'|　.<,:' .|.,' |　,'　　　,:'　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　　　l |.　/　 |.i　| ,'　　 ,:'　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　| |　 ',　 |ﾞ　'/　　/　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　| .|　_.',　|　.i　　/　　　 　 　 |　　　　　　 !
　 　 　 　 　 　 　 | .|i"　', .i .,'　 /　　　| 　 　　|　　　　　　.|
　　　　　　　　　　,!''|_　 ﾉ､.V　/　　　　i　　　　i 　 　 　 　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´　　　　よろしい、では被告弁護側はどうでしょう
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼　　　　　
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
┌‐────┐　　　　　　　　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/　 　 |
│ ｻｲﾊﾞﾝﾁｮ　.!　　　　　　　　　　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |

　　　　　　　　　　　　　_,,-‐'''"￣"`'‐:､
　　　　　　　　　 -=ﾆ" _,, -"`''z-'-`-､`''Z
　　　　　　　　　 -=ﾆ二-__‐‐z"-､,,_　`"|'
　　　　　　　　　　‐"z　.iﾞr､ヽ"　.i'T;j'' ,.rﾞ
　　　　　　　　　　　　`i '､!,;　　　 　 　_ |
　　　　　　　　　　　　　',,r'"l　　　 _,,,,,,_｢　　　
　　　　　　　　　　　　　 !　　`　　　　''/
　　　　　　　　　　　 ,.:''i"`'‐:､_　`ｰ,-'"　　　　こちらも準備は完了です。
　　　　 ＿__,,,,.... -'i"　 ＼　　 `''ｧ<,'､
.　　 r'"ー-:､　　　 |　　　 ',､_　 ,'￣'i `､､_
　　 i　　　　 ヽ　　　''''ッ''"　':,':､!ヽ,,,|',､ヽ `-､_
　 r'.　　　　　 ',　　　 く.　　　 ':､　|　',i `"､　 ', ヽ
　,!. 　 　 　 　 i　　　　 `ヽ、 　 ヽ.|.　.|　ﾟ ,'　 .',　i
-'　 　 　 　 　 |　　　　　　 ＼　　ヽ　.|　.,'　　 i　.|
　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　＼　 ':, |. ,'　　　.|　|
　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 `ヽ 'i./ ´￣` |　|
　　　 　 ／i　　　　　　　　　　　　　 ﾞi"　　　　 i　|
　　　.／　　',　　　　　　　 　 　 　 　 |O　　　　|　|
　　 く　　　　',　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　|　|
＿＿ ＼　　　',　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 |　.|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´　　　　おや、被告人。
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼　　　　　弁護人はいないのですか？
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
┌‐────┐　　　　　　　　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/　 　 |
│ ｻｲﾊﾞﾝﾁｮ　.!　　　　　　　　　　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |

　　　　　　　　　　　　　_,,-‐'''"￣"`'‐:､
　　　　　　　　　 -=ﾆ" _,, -"`''z-'-`-､`''Z
　　　　　　　　　 -=ﾆ二-__‐‐z"-､,,_　`"|'
　　　　　　　　　　‐"z　.iﾞr､ヽ"　.i'T;j'' ,.rﾞ
　　　　　　　　　　　　`i '､!,;　　　 　 　_ |
　　　　　　　　　　　　　',,r'"l　　　 _,,,,,,_｢　　　
　　　　　　　　　　　　　 !　　`　　　　''/
　　　　　　　　　　　 ,.:''i"`'‐:､_　`ｰ,-'"　　　　誰も引き受けてはくれませんでした。
　　　　 ＿__,,,,.... -'i"　 ＼　　 `''ｧ<,'､
.　　 r'"ー-:､　　　 |　　　 ',､_　 ,'￣'i `､､_　　　　　　　　だから、自分でやるつもりです。
　　 i　　　　 ヽ　　　''''ッ''"　':,':､!ヽ,,,|',､ヽ `-､_
　 r'.　　　　　 ',　　　 く.　　　 ':､　|　',i `"､　 ', ヽ
　,!. 　 　 　 　 i　　　　 `ヽ、 　 ヽ.|.　.|　ﾟ ,'　 .',　i
-'　 　 　 　 　 |　　　　　　 ＼　　ヽ　.|　.,'　　 i　.|
　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　＼　 ':, |. ,'　　　.|　|
　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 `ヽ 'i./ ´￣` |　|
　　　 　 ／i　　　　　　　　　　　　　 ﾞi"　　　　 i　|
　　　.／　　',　　　　　　　 　 　 　 　 |O　　　　|　|
　　 く　　　　',　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　|　|
＿＿ ＼　　　',　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 |　.|

　　　　　　　　　　　　　　　　, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　 　, --ー'' "　　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　 （,　/､/ヾ/ 　 ノ　　 　 |　　　｀.
　　　　　　　　　　 "ー--,ー-''ﾞ　　　　/　　　　i
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i　
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ, 　　　　　　　　　　ふふ、素人が自分で弁護などと
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i 　　　　ずいぶんとなめられたものですね。
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 !
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 /
　　　　　i　　○ 　　!｀'　　　ﾞi. 　i 　 !　　i. /　　 //　　　　　　　 /i
　　　　　 !　　　 　　 !　　　　i_,,_ !　 ! 　 .i/.　　//　　　　　　　 / i
　　　　 　 !　　　　 　 ! 　　／／ﾞ￣ﾞ'' - 'ﾞ´￣￣　　　　　　　 /　i

　　　　　　　　　,...,_
　　　　　　　　 (i l !｀'ｰ,‐-‐,.ﾆ＝,‐.､
　　　　　　　 　 ヽ.,ヽゞ‐_´　　　　 ) ヽ
　　　　　　　　　　　 ir'"r-__,,,,,,.:-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　r_,,r''"´`i'''ヽ　r‐:､　l
　　　　　　　　　 ／"r'.!__..-'　　`'";'ﾉ,! ,'
　　　　　　　　　 ヽ_,r'iﾞ　　　 、　 'r:< ,'　　　　　　　　　　　今回の事件の概要はかくかくしかじかで
　　　　　　　　　　　ヽr‐=''''`　'　丿, `i
　　　　　　　　　　　　`(　　_,,-‐'"　l _,.!>､__　　　　　　　　　　そのような事情により、かのご婦人はサンソン氏に対して
　　　　　　　　　　　　　`'''".)､i ,.:-:'" ,.:'　 i. `'''ー--,-.､
　　　　　　　　　　　　　　 ,.:|.iﾞ''ヽ　 /　　 .|　　　 r'"　　`:､　　　　　　公式な謝罪と、身分卑しい処刑人であることがわかるように
　　　　　　　　　　　　　,:r'　|,!,ノ.ヽ/_　 　 |　 　 ,'　　　　　i
　　　　　　　　　　　,-'"/ ,ィﾞi |　 ,'　`‐＜"　　 ,'　　　　　 .|　　　　　　　　　衣服に目印をみにつけることを要求しています。
　　　　 　 　 　 　 i'|　.<,:' .|.,' |　,'　　　,:'　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　　　l |.　/　 |.i　| ,'　　 ,:'　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　| |　 ',　 |ﾞ　'/　　/　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　| .|　_.',　|　.i　　/　　　 　 　 |　　　　　　 !
　 　 　 　 　 　 　 | .|i"　', .i .,'　 /　　　| 　 　　|　　　　　　.|

---　　 `ヽ､llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`ヽ､_,-,　　　　　　　----------------
　　　　-―--`lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllﾉ-------------
　　　　　　`ヽ､lllllllllllllllllllllllllll, - ､ll､_ll､ヽlllllllllllllllノ-,　　　　　　　　　　　　
　　　　　￣ヾllllllll/⌒ｌ､lllllll--　　　　　　`ヾシﾉ|彡　　　　　　-------------　　　（裁判にかけられるなんて、もちろん初めてだ
　　　　　　　_ノll/ ⌒l `|ll/´　-､　　　　　　 　 /　----------
　　------　 `)ll| (`Y´　　　　　二`ヽ､_　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　でも、不思議と僕の心は落ち着いていた。
　　　　　　　／lll`l`-|　　　　　（ |;;lll|　　 '´,イ´　　　　　　　　---------
　　　　　,-'´／|`ヽ-┐　　　　　`￣'　　　　ﾉ　　　　　---------------------　　　　　　　　そして、ほとんど無意識のうちに左手が動いていた）　　　　　　　
＿_, -‐/;;;;;;/　|　　　|　　　　　　　　　　　　l
;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　 `l　　 l､　　　　　　 　　 ` , -'
;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;|　　`l､　 `ヽ､　　　-――-/　　　　　-------




　　　　　　　　　　　､--ﾆニ二´￣ヽ`ヽ、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　意義あり！！！
　　　　　　　　　　ヽﾆﾆ二二ﾆﾆ(-､,､,ノ,`7　　　　　　 ,.. -- _､_
　　　　 　　　　　　　Z-―--,-/`. - ､　`Y)　　　　 ／_,. ‐'´,. -ﾐ'.､　　　　　　　　　 _, -‐-- ､　___　　　　　　　　　　　　　 _,,.. -‐;
.　　　　　　　　　　　　`ヽ-l ﾐﾉ`'.　 i'Tj`' ,ﾉ　　　　/‐;..､ , ‐'..,,_　.!.ヽ　　　 　　　, -'´　、 ____ ､_　 `　 ‐､　 　 ,. ‐''"""""´ _,.-- '
　　　　　　　　　　　　　 lﾐ!'`i　　　　　 . ヽ　　 　 ,' l´r' '. 　 ''r;j' ｲ　l　　 _ ／ﾌ´　　　'-､ﾐli`´`､''　'―'’.,...- '´､ ､　ー‐;_'"´
.　　　　　　　　　　　　　l'　　 !､. 　 ― ､l´　　　　! ,''.r',　　　　　 l .,.', -　 l i ､　　　　　　ヽ__..ノ,. - '/ !　　　 ｀ー-'､　!l
　　　　　　　　　　　　 ﾉ　　　　` ､..__.ノ_,　-ﾃ-　､l .!.,' .ヽ　　 ‐-,i／　　　､＼`＞ﾆ二=､_イ...ﾉ　 　 ! lヽ　　 -,..､､. ヽ-'i
　　　　　　　　　　 _,ノl_〉,....　-‐ﾌ´.`/'´　 /　　　　`'''´　 ￣￣　　　 　　　 ゝﾐ_-ｼ//'´　　 　 　 　 '､ヽ,.ゝ;ﾆ -‐ヾ='-´'
　　　　　　　_,　-'´//l' `'l　 .／　　.l　　 /　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　`''-ﾆ/　　　　 　 　 　 ヽヽ} !.!
　　　　　 ./ /　 /_,-l 〉_ﾉ| /-､_, - '　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, - ' ´￣　　　　　　　　　　　 ヾ', !
　　　 　 / /　　ﾌ' l'./ .l .ｙ　　 ｡`､　　　|　　　　　　　　　　　　　　__, - '´　　　　_,. ---― ''''''''''''''''''''''''''''"´
　　　　/　.l　 .〈.　 |'　 l/　　　／　　　　l　　　　　　　　 __,　--'　´　　　　,. ‐'"
　　　.ﾉ　 l'　　 l　 |　/　　_,／,----､　　ヽ　　　　 , - '´　　　　　　 ,. ‐'"
　　 /　　 |　　　| .|./　_／　　　　　　　　　ゝ_　_／ l　　　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '‐‐‐‐‐――‐- ､.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐ﾆ`､` ￣ `ﾐヽ ､!,.ヽ-ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二´`ﾐ_` ‐,..　-､､'　l/ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヽ/'ヽ'l/'´-､_　 `'´r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,|ゝ-''´　 ､,,,.` ' .ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,....i-/Y ´l. 　 　 　　　|
　　　　　　　　　, -‐‐''､''　 　 '´　 /　| 丶 ゝ　　__.._´.‐'　　　検事殿におうかがいしたい。
　　　　　　　　ノ　　　　ヽ　.　 　 /　　!　 ゝ　＼___ /､
　　　　　　　/　　　　　　;l　　　 <..__　|!　 .／ﾆl´ﾉ`l　＼_　　　　今、わたしのことを身分卑しいとおっしゃいましたが
　　　　　　/　　　　　　　;;　　　 _,.. -'´ト,.ｲ;　 ﾉ!/､_」　　　ヽ
　　　　　/　　　　　　　　i　　　 丶　　 |　 .〉.ｲ 'ﾉ .＼　　　;.ヽ　　　　　　わたしは高等法院の決定を執行しているに過ぎません。
　　　　ノ　　　　　　　　/　　　　 .ヽ　　|　/ ｜/　 ﾟ/　　 ﾉ　ヽ
　　 ／　　　　　　　 ／´　　　　　　l,　 |./　 .|/　./´　　 ｙ　 丶　　　　　　　　死刑執行という行為が卑しいと言うなら、高等法院の決定そのものが
　 /　　　　　　　 .／　　　　　　　　 `!　|　　/ ／､___　/　　　 ヽ
　!　　　　　　　 く､　　　　　　　　　　ヽ | .ノ／　　　　/　　　　 ゝ-,　　　　　　　　　　　卑しいとおっしゃるつもりですか。
　'､　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　 Ｙ,- '　　　　 イ　　　　　　 ゝ
　　＼､　　　 ,..　i'‐‐､..-､_　 /　　　　　|!Ｏ　　　 ノ　 ヽ　　　　　　 ＼､
　　　　 ヽ../''/　'i,　 'l　　 )､_'_　　　　./　　　ｌ　 ｌ'　　　ゝ　　　　　　　_....ゝ_､
￣ ｀　''　`'´`´　 '‐‐‐'-- '　　i　　､__.|___ 　 .|　 |　　　　 ＼　 　　 /´',　` ヽ_'ﾆ-､
‐‐‐---　　　　､.........　_____　　　　　　　　　￣　`　''　　　‐‐`--- '´　`=　､...`‐_'_.

おお、かっこいい！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イイ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／二￣ﾞﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　ー-､　　)ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 __l___!__,.r===ｧ'<ミﾐ
　　　　　　　　　　　　　　|　　 jﾊ､＿__ﾉ　ヽミ}
　　　　　　　　　　　　　　`┬ﾌﾟ ﾟｰ､　　　 ﾉ/)）　　　　　　（ま、まさか、高等法院の威を借りて
　　　　　　　　　　　　　　　 i ヾ===､　 }　 rノ　,._'ﾌﾌ
　　　　　　　　　　 ,. ‐--､_　ﾞ､} /γ} }　 ｨj,.-''"ノノ　　　　　　　　　　　　反撃してくるとは。これはマズイ）
　　　　　,.r-=ﾆ二二ニ=ｰ---L`==',.-‐''"　-'',-'
　　 ,.-''"　　　　　　　　　　　　 ￣! |　　_-'_ノ--っｰ--､-､　　　　そ、それはそのですね…　　　　
　 r'　　　　　　　　　　　　　　　　|　|_ノ　　,r‐''"~、　　 `i ｀!　　　　　
　 |　　　　　　　　　　　　O　O　 {　し`ー´　 j　　ヽ　 　 |　ヽ
　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ＿Y"　|:::::|　ﾉ-､∠ 　 　 |　　＼
　　　`ー‐---‐‐､───'''""ヾ　　|　 |:::::| j　　　/　　　|　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 し　　　r---ヽ 　 |　|:::::ﾚ　　 /　　　 j　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 ヽ　| |:::::::j　　/ 　　　 /　　　　　　　 ＼

　　　　　　　　　　　 ､-`=- ｀_`'''‐--:､,_
　　　　　　　　　　　　-=_- ､,,__`''‐-､ ヽ`‐､_
　　　　　　　　　　　　`=,‐- _-　r‐-`‐-、 ! r'
　　　　　　 　 　 　 　 　 'i i´)`r'".-､,_　 `'i‐'
　　　　　　　　　　　　　　|,!､'!.　 　lT;j'‐ ,r'
　　　　　　　　　　　　　 /" |　　　　　 ._|　　　　　　　　　戦争で敵を殺した兵士との食事を忌避する人がいますか？
　　　　　　　　　　　,.-'/ '､　ヽ　｀''‐-r'
　　　 r―,――‐:''"|　ヽ.　`‐:､`　,-'"　　　　　　　　　　　　　その兵士も私も、フランスの正義の名の下に人を殺しています。　　　　
　　,r'ﾞ　　 ヽ　　　　!_.　 ＼　　｀/-i`,､_
'"´　　　　　 ',　 　 　 `ﾆ=-＼./､,, !',.ヽ｀''ｰ,-:､　　　　　　　　　ただ、[ﾋﾟｰｰｰ]相手が他国の者か、自国の者かというだけで
.　　　 　 　 　i　　　　く.　　　 ヽ .! .',`i".､　 ヽ ヽ
　　　 　 　 　 |　　　　　`:.､.　　 ':!　.',.| ﾟ.l　　 ヽ `':､　　　　　　　　片や、英雄扱い。もう一方は賤民扱い。おかしくはありませんか？　　　　　　　　　　　　　　
　　　 　 　 　 i　　　　　　　`:.､.　 ',.　'| .,'　　　 i　　 ヽ
　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　＼. ',　|.,' _______ i　　　 ＼　　　　　　ともに、フランスの秩序と正義を体現しているにも関わらずです。
ﾆ-､　　__　 ノ　　　　　　　　　　　ヽ'､/　　　　 |　　　　　＼
　　`く´　`:<　　　　　　　　　　　　　 |O　　 　 .|、　　_.-　　＼
　　　 ＼ 　 ヽ　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　 !ヽ_.r　　　　　.',
　　　 　 ＼　 ':,.　　　　　　　　 　 　 |　　　　　 |.,:'"　　　　　　i

　　　　　　　　　　　 ､-`=- ｀_`'''‐--:､,_
　　　　　　　　　　　　-=_- ､,,__`''‐-､ ヽ`‐､_
　　　　　　　　　　　　`=,‐- _-　r‐-`‐-、 ! r'
　　　　　　 　 　 　 　 　 'i i´)`r'".-､,_　 `'i‐'
　　　　　　　　　　　　　　|,!､'!.　 　lT;j'‐ ,r'
　　　　　　　　　　　　　 /" |　　　　　 ._|　　　　　　　　　戦争で敵を殺した兵士との食事を忌避する人がいますか？
　　　　　　　　　　　,.-'/ '､　ヽ　｀''‐-r'
　　　 r―,――‐:''"|　ヽ.　`‐:､`　,-'"　　　　　　　　　　　　　その兵士も私も、フランスの正義の名の下に人を殺しています。　　　　
　　,r'ﾞ　　 ヽ　　　　!_.　 ＼　　｀/-i`,､_
'"´　　　　　 ',　 　 　 `ﾆ=-＼./､,, !',.ヽ｀''ｰ,-:､　　　　　　　　　ただ、殺す相手が他国の者か、自国の者かというだけで
.　　　 　 　 　i　　　　く.　　　 ヽ .! .',`i".､　 ヽ ヽ
　　　 　 　 　 |　　　　　`:.､.　　 ':!　.',.| ﾟ.l　　 ヽ `':､　　　　　　　　片や、英雄扱い。もう一方は賤民扱い。おかしくはありませんか？　　　　　　　　　　　　　　
　　　 　 　 　 i　　　　　　　`:.､.　 ',.　'| .,'　　　 i　　 ヽ
　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　＼. ',　|.,' _______ i　　　 ＼　　　　　　ともに、フランスの秩序と正義を体現しているにも関わらずです。
ﾆ-､　　__　 ノ　　　　　　　　　　　ヽ'､/　　　　 |　　　　　＼
　　`く´　`:<　　　　　　　　　　　　　 |O　　 　 .|、　　_.-　　＼
　　　 ＼ 　 ヽ　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　 !ヽ_.r　　　　　.',
　　　 　 ＼　 ':,.　　　　　　　　 　 　 |　　　　　 |.,:'"　　　　　　i

いつからここは逆転裁判スレになったんだｗｗ

　　　　　　　　　 ,.rrr''￣￣､ﾞﾞヽ、
　　　　 　 　 　 /~ニ　　u　 >llllllヽ
　　　　　　　　 j_ ヘ ヽu　<llllllllllllllヽ
　　　　　　　　/､__,.=ﾆニ===､lllllllllll}
　　　　　　 ,.-‐ﾌ''f　　 j!　 ﾉ,.イ)）lllj
　　　　　　 |＿(,.｡`ｰ''"　　"　ﾉﾉlll<
　　　　　　　　{ i＿＿　、　　r'　 〉}ヽr- ､_　　　　　　　　　　　　　　　そ、それは詭弁にすぎませ
　　　　　　　　ヽrｰ-　ヽ） _ン ､/ ﾞ|　|　　　` ヽ ､
　　　　　　　　　t __,. -''＜　　/　 |　 |　　　　　　,.`ｰ ､　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　 ,.-''　`TTtヾ､/　　|　　|　　　　　/　　　 ヽ
　　　　　　　　f　　　　|　ヽt;;:`>､!　　 〉　　　　{　　　　　 ヽ、
　　　　　　 　 | l　　　　|　ヽ`!:::l l`ｰ＜　　　　 |　　　　　　　i､
　　　　　　　　l ヽ　　　 >　ヽ !::ヽ!　　 |　　　　|　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　ヽ ヽ　　 ＼　ヽ!::::ヽ　　|　　　　 t　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 　 ヽ ヽ　-‐ ヽ　ヽ::::| 　 |　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 　 ＼ ヽ　　　＼ヽ､|　 j　　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '‐‐‐‐‐――‐- ､.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐ﾆ`､` ￣ `ﾐヽ ､!,.ヽ-ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二´`ﾐ_` ‐,..　-､､'　l/ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヽ/'ヽ'l/'´-､_　 `'´r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,|ゝ-''´　 ､,,,.` ' .ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,....i-/Y ´l. 　 　 　　　|　　　　　（ダメージを受けると、髪が減るのか。面白いな）
　　　　　　　　　, -‐‐''､''　 　 '´　 /　| 丶 ゝ　　__.._´.‐'
　　　　　　　　ノ　　　　ヽ　.　 　 /　　!　 ゝ　＼___ /､　　　　　　　詭弁？どこが詭弁なんですか？
　　　　　　　/　　　　　　;l　　　 <..__　|!　 .／ﾆl´ﾉ`l　＼_
　　　　　　/　　　　　　　;;　　　 _,.. -'´ト,.ｲ;　 ﾉ!/､_」　　　ヽ　　　　　　　そもそも、検事がこれほど無知なのが驚きなのですが
　　　　　/　　　　　　　　i　　　 丶　　 |　 .〉.ｲ 'ﾉ .＼　　　;.ヽ
　　　　ノ　　　　　　　　/　　　　 .ヽ　　|　/ ｜/　 ﾟ/　　 ﾉ　ヽ　　　　　　　古代においてはソロモン王やダビデ王は何者かを処刑するとき
　　 ／　　　　　　　 ／´　　　　　　l,　 |./　 .|/　./´　　 ｙ　 丶
　 /　　　　　　　 .／　　　　　　　　 `!　|　　/ ／､___　/　　　 ヽ　　　　　　　もっとも親しい友にその役割与えました。処刑するという行為は王の正義の代行であり
　!　　　　　　　 く､　　　　　　　　　　ヽ | .ノ／　　　　/　　　　 ゝ-,
　'､　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　 Ｙ,- '　　　　 イ　　　　　　 ゝ　　　　　　　それは大変な名誉であったからです。翻って、私の地位はあまりにも貶められています。
　　＼､　　　 ,..　i'‐‐､..-､_　 /　　　　　|!Ｏ　　　 ノ　 ヽ　　　　　　 ＼､
　　　　 ヽ../''/　'i,　 'l　　 )､_'_　　　　./　　　ｌ　 ｌ'　　　ゝ　　　　　　　_....ゝ_､　　　　　私は声を大にしていいたい。どうか、処刑人の地位向上を！！
￣ ｀　''　`'´`´　 '‐‐‐'-- '　　i　　､__.|___ 　 .|　 |　　　　 ＼　 　　 /´',　` ヽ_'ﾆ-､
‐‐‐---　　　　､.........　_____　　　　　　　　　￣　`　''　　　‐‐`--- '´　`=　､...`‐_'_.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イイ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／二￣ﾞﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　ー-､　　)ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 __l___!__,.r===ｧ'<ミﾐ
　　　　　　　　　　　　　　|　　 jﾊ､＿__ﾉ　ヽミ}
　　　　　　　　　　　　　　`┬ﾌﾟ ﾟｰ､　　　 ﾉ/)）
　　　　　　　　　　　　　　　 i ヾ===､　 }　 rノ　,._'ﾌﾌ
　　　　　　　　　　 ,. ‐--､_　ﾞ､} /γ} }　 ｨj,.-''"ノノ
　　　　　,.r-=ﾆ二二ニ=ｰ---L`==',.-‐''"　-'',-'　　　　　　　　　ぎゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあｗｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ
　　 ,.-''"　　　　　　　　　　　　 ￣! |　　_-'_ノ--っｰ--､-､
　 r'　　　　　　　　　　　　　　　　|　|_ノ　　,r‐''"~、　　 `i ｀!
　 |　　　　　　　　　　　　O　O　 {　し`ー´　 j　　ヽ　 　 |　ヽ
　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ＿Y"　|:::::|　ﾉ-､∠ 　 　 |　　＼
　　　`ー‐---‐‐､───'''""ヾ　　|　 |:::::| j　　　/　　　|　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 し　　　r---ヽ 　 |　|:::::ﾚ　　 /　　　 j　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 ヽ　| |:::::::j　　/ 　　　 /　　　　　　　 ＼

　　　　　　　　　　　　,.-'二｀` ヾ､￣` .:..､、
　　　　　　　　　　,／,'"　　　　　　':.:::::;.:, -ゝ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　´｀ヽ':::.:.;. '　　　　ヽ、
　　　　　　　 ,.'　　,. '´　 , ,.ｨ'' ﾐ､ ヾ'`ヽ､　　　.:..　ﾞ､
　　　　　　　,'　　/　　 /,r'"´｀｀`'' "`ヾ,､ヽ 　 :.:.. .:ﾞi
　　　　　 　 |　 .,'　　 / ,!　　　　　　 　 ､ 　ﾞ､　 ､ :.:.|
　　　　　　　!　 |　. ,.' .,'　　　　　　　　　ﾞ､、 ヽ:. 　 ::!
　　　　　　　ﾞ!　! .:/　/__　　 　　　　＿　 ﾞ、　 ﾞ:.. !|:;!
　　　　　　　 ! :|;/　,.' ,,..ﾐヽ　　　ｨ''",,.二` ﾞ!ヽ:.. ﾞ､!:;!
　　　　　　　 |.:/ ,ｲi　'､l';.ﾞ! 　 　 　'´!'ﾞ;.;!,ゝﾞ!,ゝ､:..ﾞ;'
　　　　　　　.,!',.:' ,'!ﾞ!　 ￣　　　　　 ｀ ''"　 l !^i ﾄ､.ﾞi　　ムッシュ　サンソン、もう、やめて！
　　　　　　.,.';.' .::/,!,'ﾞ､　　　 　　　　　　､_,.ｲ',.'ノヽヽ!
　　　　　 /,' .: .,' !|　 ヽ　　　ﾞ__ _　　　　　!''8ヾ:: ..ヽﾞ!　　　検事のLP（髪の毛）はとっくに０よ！
　　　　　 !|　 .:'　! |,!　 |ヽ、　 ｀　　　 ,.　,ﾄ O､ﾞ!: ... ﾞi|
.　　　　　l|　 ;'.: :|:. .!　 !|　ﾄ` 、_,. _='"-‐'":|::. ..l| ;. .. !
　　　　　 ﾞ!　!|;　!::. |!　;!　,! .:`y'´:.: ::. ::... .. !　 ;!j' :../
　　　　　　ﾞ、 |　|:. .;!　/7ﾄ､　:l! .. ::.　　.:;,-!|｀ヽ､∠_
　　　　,...-‐ﾄ､ ! l :./ //ヽ、ヽ,l!―　''"_,,..ｨ'/::,.　 ７ﾞﾞヽ､、
　　　 ! |　　ﾞ!|ヽ;.ノ //ヽ、ヽﾟ,!-‐ ''"´_,,..ｨ'/:: ...／:::::::::::.｀`::..､__
　　　 ﾞ! ､　 :|ﾞ　ヾ,//＼　ヽﾟ'-‐ ''"´_,,..ｨ'/　／.: :::::. .... ,.-_,ﾆ-ｦ

どうやら、結果はでたようですね

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　/　!　　　　　　　 　 ／
＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　/　＿　　　　　/　ﾉ　　　　　　　 ／
　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 _,. --──--､_　　　ヽ　　,イ_>-､_／⌒) 　　／
　　　＼　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　 　 　 ＼　　 ,イ__>-､_　 ヽ／　 ／
　　　　 ＼　　　　　　　　　　/(　　　　　　　　　　　 ﾉl　　|＼-､　　1　 |　／
　　　　　　＼　　　　　　　　（　 `ー---------‐''" ノ　　　　Y"ヽ､レノ
　　　　　　　 ＼　　　　　　　(|`ー===========‐'"|）　　　　　　_,.-ﾉ
　　　　　　　　　＼　　　　　f`ｰ==､＿＿＿＿,. =''"　|＼　　　ﾉｧ-ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　 |`ｰ‐-..＿＿＿＿_,. -‐''"l　 ＼／ｲ-‐"
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉヽ=..＿　　　　　　　_,. -'"|　　/　ﾉ
────────　 　 { ､_　　　`ー----‐''"　　_ノ }. /`ｰ"　　─────────
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ-..＿　　　　　　　　 ＿, イ`
　　　　　　　　　　　　　　　|_　 　 ￣`ー--‐‐'￣　 　 j
　　　　　　　 ／　　　　　　 |`ー--､＿＿__＿,. -‐‐'"|　　　　　　　＼
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　　　　 ／　　　／　／　　 　>､`ー----------‐‐<　　　　＼＼　　 　 ＼
　　　／　　 　/　／　　　 　 ﾄ-..__￣￣""""￣￣ _ﾌ　　 　　　＼＼　　 　 ＼
　 ／　　　 　 |　 |　　　　 　 `ｰ.. ニニ＿＿ニニ_フ　 　　　 　　 |　 |　　 　 　 ＼
／　　　　　　 |＼＼　　　　　 　 `ー------‐‐''" 　　 　　　　／ ／|　　　　 　 　 ＼

　　　　 　 r-､　　　　　　　　　　　　　　　　　, -──‐‐-､　　　　　　 　 r､＿＿＿＿＿＿__,.へ
　　　 　 /　'------------'^ゝ　　　　　 ／ ,-─==-‐‐､＼　　 　 　 　 |　r--､　r--､　r--､　r'′
　　 　ノ ｨ　r-､ r-､　r-､　r--′　　　　/　,,---､　　,,,---､ヽ　　　　 　 |　|＿_|　|＿_|　|＿_|　|
　 　ノノ |　|　|　|　|　|　|　|　　 ,.､　　　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i　　　　　　 し'─　r-z　r-z ─‐-'
　　lﾆﾆﾆ　 ニ　 ニ　 ニ　 ニﾆ　ゝ　 　| 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|　　　　　lﾆﾆﾆﾆニ　|　 |　ﾆﾆﾆﾆ'^ゝ
　　　　　|　|　|　|　|　|　|　|　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___ 　　　 　 　 　 |　|　 |　|
　　　r--'　｀ｰ　｀ｰ　｀ｰ　 `ー'^ゝ　　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ } 　 　 lﾆﾆﾆニ　 |　 |　ニニ'^ゝ
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　　 　 ノ j　ヽヽ　ヽヽ　　ヽ丶　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ 　　ゝ､,.. -''~ﾌノ　　|　ニニニ'^ゝ
　 　 ノ 丿　　)　）　ヽ　）　 ゝ ）　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼ 　　　　ノ "　　　|　|
　　 `ｰ´　　　｀´　　 ｀´　 　｀´　 i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!　 -''~　　　　 　 ー
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　　　　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　　　　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i

高等法院の出した結論は訴えを留保するというものだった。
事実上の棄却であり、シャルルの勝利だった。

教えが生きてるんだなｗｗ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､_'ー-､,-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､::::::三　i　｀;-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､-''ﾆ,丶! .//i｀'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ 'ﾆ-ー<ﾉ i;;;;;;;ﾞ;､　　　　　　　　　,_|i;l|i;,,,,,
　　　　　　　　　　　　 __.j'''‐'ヽ､　　　　　　　　　　　_,､-､__　　　　　　 _ヽﾆ'､;;;;;;;;;;ﾞi-,_　　　　　　　)‐''''''ゞ||i,
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　　　　 /ﾞ｀ _ _｀'';　　　 ヽヾ''ﾞ｀ﾞヽ!､ 　 　 　 　 　 　( '';_ ,, /;;;ミ　　 i,!;(,,　,,'iiﾉ'r'､;;;;;;;i i ;;;;;;;;;;;;;｀ゝｰ|--ｧ　i.. '､
　 　 　 !　ﾉ__ ｀_;.i　　　　｀'i､‐_i´ ﾞiﾞ　　 _ _ ,,,, _ ＿ ,i ー .ﾉ-'''''　　　　'､'＿ ﾞ'i'ﾞ　ﾞ'､;;;;;;i i ;;:::;;<;ﾞ;;;;;;;;ﾐﾆﾞ- 'ﾞ >;;;',
　 　 　 ! ﾉ ''',_!''i !　　　　 _ _ﾞ;, -丿ﾞ;''彡Å_::::､--､!>';;;=ﾞi,'､_ 　　　 _､-ﾞ-- 'ﾞ'iヽ､_ ｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;;＞/i､i_/ﾞi~ﾞ//　 !ヽ､_
　　　 _i_i_＼ｰノﾉ 　　　/´　/ !'ﾞ'ﾞ_,､=';'´~｀　ヽ,'_''_Ｊiiiﾞ'-/_i::::ﾞ:::､;;;;;;'ﾞ<;/んんＪ;;;;>;;'ｰ;-;､;;;;i;;;;;;;;/　i:::／!,//ヾ,''ﾞ;;;;;;;;;ヽ､
　,､-'ソヽヾﾐ､ヾ-､､　 /,､ 　 > ! i::::::/;i;;;;;;;ﾉﾉ,;;;;）::iﾉii .／:>::::::::/::::|／/んんんi;;ヾ;;;;;;;;!;;;ﾞ､!;i;;;;;/　/::|　 //;;;;;;;;ヽ;;;;;;／;;;
　!　ﾞ'-ー.>, ｀ﾞ ＼<ヽ/,'',.'､-,ヽ i i_ノ_>i　′i '.!ﾉi .iii／／::::::::::i::::::::i;;;;;||んんん|;;;/;;;;;;;;i;;;;;;ﾞ､i;;;;/　/:::!　//;;;;;;;;;／;;;;i;;;;;;;;;
. ヽ､＜ﾞ_　 ﾞ;-ﾞ;,､-',｀)iﾞ''ﾞ_,ノ゛　>'´⌒:';iヽ(フノ /''ｰ;ﾞ_'_-､ﾞ:::ﾞ:::/:／:::i;;;;i||||||Y|||||;;;i ===i;;;;;;;;;;ﾞ､/　/:::i　//;;;;;／;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;
　ヽ.　　 ｀ヽiフヾﾆi 'i iﾆﾞ. _ ,-(::::::::::::::ii; / !l i/ ,-､　_ ｀ﾞ' ｰ ∧ﾞ;､::::::!;;;i||||||||||||;;;i;;;;;;;;;;!ヽ;;;;;;;;;ヽ./::::i　i i;;;／;;;;;;;;;;ヾi／;;;;
　　ヽ-'''''''';￣ ￣ ￣i;;::;;;;;;i;;;;;;ヾ,::::::::::ii i　!l/ /=/_i-i=　./:::!;;;ﾞ!i/::::::ﾞ､i|||||||||||!;;i;;;;;;;;;;i／;;;;;;;／ !:::::l　i i;;;i､,,-,､-､i;;;||;;;;;;;
　　ヾ彡,,ノ＿ ,,,,､､､-i;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;i::::::::::iΩ.i/ 'ﾞ ノフ=i;'' ./:::::i;;;;;/:::::::::/i||||||||||||!;i;;;;;;;;;;i;;;;;;;／i 　 !:::/ _,!''　　　　　 >'i|!;;;;;
　　　　i　　　　　　 l　!;;;;;;;;i;;;;;;;;/!:::::::::i;'ﾞ'/ -'､　´／　/::::::::!;;/:::::::::/;;;!|||||||||||i;;;;;;;;;;;;;i;／;;;;/　　｀´　''､- ､ ,,,,,,,､ '／;;;;;;;;
　　　　i　　　　　 　 ! !;;;;;;;ﾉ;;;;;/_｀､::::::::y ,三.,iﾆﾞ,_　 /:::::::::::!/:::::::::/;;;;;!|||||!!||||i;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;i- -<ﾆ>､＿iﾞi''´￣ ⌒ヾ､;;;;;;;
　　　　i￣ ￣￣^￣i !／／/l　!｀ ﾞ､:::/　ﾞ''ﾞ'ﾞ メ　 ./::::::::::::,-'''-､./;;;;;;iヾソヾソ!;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;/||||||||||||||||||| i' ､_　　_ ,ﾞ>ゞ;;;
　　　　!　　 　 _,､- ''ﾞ´;;;;;;;;/. i .i　　i./. 　 　'´　　/:::::::::::/　　 /;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;l;;;;/||||||||||||||||||||| i;;;;;;;｀ﾞ´;;;;;;;;;;;ヾ
　　　　i　　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::　! i　　'ー,-'ﾞ｀'; 　 /:::::::::::::'i ; ; ,' !;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;i;;;i|||||||||||||||||||||||||!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,､ﾞ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '‐‐‐‐‐――‐- ､.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐ﾆ`､` ￣ `ﾐヽ ､!,.ヽ-ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二´`ﾐ_` ‐,..　-､､'　l/ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヽ/'ヽ'l/'´-､_　 `'´r'　　　　リグゼル先生、ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,|ゝ-''´　 ､,,,.` ' .ノ　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,....i-/Y ´l. 　 　 　　　|　　　　　　　　　僕は勝ちましたよ。
　　　　　　　　　, -‐‐''､''　 　 '´　 /　| 丶 ゝ　　__.._´.‐'
　　　　　　　　ノ　　　　ヽ　.　 　 /　　!　 ゝ　＼___ /､　　　　　　　　　　　　　まだ何が正しいのか、僕には分かりません。
　　　　　　　/　　　　　　;l　　　 <..__　|!　 .／ﾆl´ﾉ`l　＼_
　　　　　　/　　　　　　　;;　　　 _,.. -'´ト,.ｲ;　 ﾉ!/､_」　　　ヽ　　　　　　　　　　だから、その答えが見えるまで、歩き続けようと思います。
　　　　　/　　　　　　　　i　　　 丶　　 |　 .〉.ｲ 'ﾉ .＼　　　;.ヽ


貴族を言い負かしたことで、シャルルも溜飲を下げたことだろう。
だが、それでも、人を殺すという仕事への嫌悪感が薄れることはない。
成長するにつれ、自分の感情を押し殺す術を身につけてはいったけれども。


第4幕　「若きサンソンの苦悩」　　　終わり　

あうあう、次回予告つくるの忘れてた　orz

前回の幕間から続いたサンソン家の物語はひとまず終わり
次からは再び、やる夫（ルイ16世）に話が戻ります。
またそのうち、アメリカ独立戦争がらみで脇道にそれる予定ですが。

5幕の予告は、来週の幕間投下後につけておきます

乙。深いな～

逆転裁判ネタは、参考資料を読んでたときから
頭にあって、やりたくてウズウズしてました。

悪乗りしすぎたけど、後悔はしていない。



というわけで、今回もありがとうございました。
また、来週の幕間でお会いしましょう

乙です。正直このサンソン家物語、本編より面白いですｗｗ
サンソン風の服を画像検索しても見つけられなかったんですが、
どんなものを想像すればいいんでしょう？

乙でした、面白かった！
しかしこれはやる夫が喰われるｗｗｗｗ

>>551

楽しんでもらえて、良かったです。
ルイ16世に比べて、有名じゃない分だけ
遊びを入れる余地があるんで、こっちも作ってて楽しかったです。

サンソン風については、こちらも資料が文面だけなんで
なんとも言えないんですよね。
何か具体的な資料が見つかれば、そのときにまたお知らせします

>>553
どうもです。脳内ではトンビ型コートを想像しておきます。

乙っした
裁判でのサンソンがカッコイイね、だからナルホド君なのね

理屈は通るが、嫌悪感や憎しみは理屈じゃないからなあ
日向で論破しても、それで差別が消える訳じゃない