これは1995年に出版された藤原伊織著の
「テロリストのパラソル」
のやる夫化スレです。


ほぼ原作通りに進めます。
ネタバレ、ダメ。ゼッタイ。

亀更新となるでしょうがよろしくお願いします

１０月のある土曜日
目覚めたのはいつものように１０時過ぎ

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　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 ／─　 　─　　 ＼
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　　　　　　　|　 　（__人__）　　　　　 |
　　　　　　　＼　　 ｀ ⌒´　　　　_／
　　　　　　　　/ l　　　　　　　 ヽ
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　　　　　　 / / l　　　　　　　 }　l
　　　　 ／ユ¨‐‐- ､_　　　　　l　!
　　_ ／　　　｀ ヽ__　 `-　　　{し|
　／　　　　　　　　　　｀ヽ　}／
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いつものように窓から首をつきだす
長く続いていた雨は上がっていて久しぶりの青さが目に沁みた

　　　　　　　　　　　 　／ 　 　　　,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　//
　　　　　　　　／　　　　　　　　 ｀
　　　　 　　　 　 　 　 　 　 　 ,、　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　//　　　　　　,、
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　　　|　　　　　　 　 　ヽ~~|　　　　　　　　｀
　　　|　　　 　　 　　　　ｌ　|
　　　|　,　－　-　　　　.＝|　
　　　|/ （● ●）　　 　（　|　
　　　|ゝ （__人）ﾉ 　 　 .(　|　
　┌┼┬┬┬┬┬┬┬┼┐
　│││││││││││　　,、
　 .￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　//
　　　　　　　　　　　　 　 　　　 　｀
　　　 　 　 　 　 　 　　 ＿＿
＿＿＿＿＿＿＿ヽ|〃|||||||||＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　:::::|￣|

服に腕を通し外に出る。日差しの中に居るのも悪くない

　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿___ _、
　　　　　　　　　　　　＿＿／　　 　　＼>=-、_
　　　　　　　　　　 ／ 　／　　　　　　　 ＼シ ::＼
　　　　　　　　　 /　,,;／ 　　_ノ　 　ー 　　＼　:::::＼
　　　　　　／　/　,,;;;;;|　 　（ー） 　（ー） 　　 |＼　::::ヽ
　　　　／　 ／ ,,;;;; 　;;＼　　 （__人__）　　,／　 ,ﾍ ::::::}
　　　 /　　ﾉ,;;-=＝ーｧ、__＞､ 　　 　　.イ:イ:|／　::::/
　　 //　／　 　　　/´　　　　 ｀＝=＝´t「.:ﾉ:.ﾉ＼／
. 　 ! | ノ　,イー´≧{─ヽ　　　　　　　　ヾ、::::ヽ ヽ,
　　　 } 　::ﾉヾ、　 /:::::::::::Y　　　　　　　　 |ヽ、:.:ヽ Ｙ
　　　 !;;;ノ　　ヽノ:::::::::::::::::|　　　　　　　　 |ノ ヾ,,,,,ソ
　　　　　　　　　　ﾞ"'''-==:| 　　　　　　　　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 .ﾉ　　　　　　　　 ｊ
　　　　　　　　　　　　　　｀ー=-ニニ-=ー´

　　　　r==､
　　　　Ｌ__.」
　　　　,!　 t
　　 ／⊂⊃＼　　　　　　　１日の最初の１杯にとって
　 /-―――-∧　　　　　　日のあたる場所も悪くはない
　 |:..:.:.:／＼:.:.:.:.|
　 |.:.:.:l|.:.:.:.:.:l|:.:.:.|
　 }==V ⌒ V:==!
　 |.:.:.:| {洋} |.:.:.:.!
　 }≡l!ｳｨｽｷ!≡{
　 |.:.:.∧　 ∧.:.:.:|
　 |.:.:.:l| ￣´il.:.:.:.|
　 |.:.:.:..＼／.:.:.:. !
　 `＝=====＝"

だが何よりそれは、晴れた日の私の日課だった。
くたびれたアル中の中年バーテンにだって日課はある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐￣￣￣￣￣｀ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／´　　　　　　　　　　　　 ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／´　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　/￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 r==､　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 Ｌ__.」　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　 /　　　ヾ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　 ,!　 t　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 { ―- 　 ｉｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　／⊂⊃＼　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 ゝ　　　 ﾂ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ
　　　　　　　　　/-―――-∧　　　　　　　 　 　 　 　 /｀　　　　 ゝ　　　　´　　　 　 　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　|:..:.:.:／＼:.:.:.:.|　　　　 　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　|.:.:.:l|.:.:.:.:.:l|:.:.:.|　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　}　　　　　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿／__
　　　　　　　　　}==V ⌒ V:==!　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿_ノ　　　　　 　_,ィ"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　|.:.:.:| {洋} |.:.:.:.!　　　　　　　　　　　　　　　　＼⌒￣ij´　　　　　　i´　__,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　}≡l!ｳｨｽｷ!≡{　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-　＿＿＿＿ iヽ! <_ 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　|.:.:.∧　 ∧.:.:.:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i ヽ　　　! .',　 !∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　|.:.:.:l| ￣´il.:.:.:.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　ヽ　　.!　',　>__〉:::::::::::__,::::-―'"￣￣￣⌒ヽ
　　　　　　　　　|.:.:.:..＼／.:.:.:. !　
　　　　　　　　　 `＝=====＝"

朝の光の中を３０分ほど歩いた。
都庁近くの公園、枯れた芝生の上で横になる


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _(_｀Ｙ´_)　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　|r┬ ､l＼　　　　　　　　　　　　　 　 　 　
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ｀ ― ´　 ＼　　　(⌒ヽ､　　　　　　 　 　 .
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 ヽ　 と　,ｨ_ ＼　　　　　　 　 .
　　　　　　　　　 　 　 　 |　　 ＿＿/::..　 ｀　　　⌒ ￣￣｀　　 >　　　　　 　 .
　　と⌒ヾー―――― ⌒　　　　　 ￣｀´￣　 　 ｲ　　 - － ´　　　　　　 　
　 < ゝ　/､＿＿＿＿_　 　 　 ヽ､　　 　 　 　 　 　 ヽ'　　　　　　　　　　　 　
　　 く／　　　　 　 　 　 ￣｀ヽ　　　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　　　　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ　　　　　　　　　　　　　∨　　　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 　 　 　 　 　 　 丶　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 丶　　　 　 　 　 　
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 ―――‐ ､　　　　 丶　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　／　　　　 　 　 ＼　 　 　 丶　　　 　 　 .
　　　　　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 ／　　　　　　　　　　 ＼　 　 　 ヽ　　　 ,.-､
　　　　 　 　 　 _　　　 ／　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　｀ ｰ ⌒ヾゝ
　　　　　 　 　 { ｀￣　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　∧　　 　 　 　 　 Ｙﾗ
　　　　　　 　 ∧　　　 　 　 ｌ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ　　　　　　　ノﾉ
　　　 　 　 　 　 ｀ ー――‐'　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣

晴れの日の土曜らしく
公園には家族連れがのんびりとしていたり
ジョガーが息をはずませている


　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: :V:{._-一＜_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : :｀: :≦
　　　　　　　　　　　　　　　ー--Y: : : : : : : : : : : : :ﾄ､: : : ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　 >: : : : : : : : : : : : :ハ{　代: : :ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : :j'ｲ　　⌒ヽVﾊ　　　 　 　 -─-
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒|: : : :.ﾊ: : : :ﾙﾉ　　　　tｯ　〉　 　　,ｨ'　　 　 　 　 ｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉｲ: :八　Vﾘ　　　　　　 　 ',　　,イ　 V　　　　　l　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |: : : : >‐|' ヽ　 　 　 　 　 ', .//　ー ＼| 　 　 |　　　 ,
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 从: : :.八　　　　　　 　 `r　 |Y　　 ｨ:::f | 　 　 |　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 小:./　 ヽ　　　　｀ ー-|. 　| t､　　｀¨ |　　　ﾊ　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 从　　　 ｀＞ ､　 　　|.　 |ﾊ}r　　　 ﾘ　　/ 弋　　 从
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 r‐<　　　　　　　　 〉ｰ イ　　j 人　_ 　 /}_.∠　　　　　　lヽ
　　　　　　　　　　 -─≦⌒: : ｀ヽ ＞.､　　　 　 ﾉ　　　　　　 | .ヽ､　ノ==ミ ヽ.　　　　 |
　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : :.zﾁﾐヽ.　　{　　　　　　　 ﾘ| ,／　　　　}　}ﾊ. |　 从
　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒ヽ　 ｀ﾅ＜ゝー-辷＞ｰｲ　 　 　 　 l　l　} l　　 ﾄヽ
　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀¨¨{　　　 　 　 　 　 ＿＿＿＿ ﾉ ﾉ　|ハ.　 |
　　　　': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ー-､　＿＿＿ 彡＜|弋辷 イ　　　 .',　l
　　　 ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽﾘ　　　　 　 　 　 V
　 　 ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :{.{　　　　　　　　　 ∨
　　 {.::j: : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_:_:_:_:_:_:_: : : : : : |: : | | 　　　　 　-──ﾑ
　　 |:/: : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : ／　　　　　 　¨ 　 ｰ- ﾋﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＜ ￣ Tノ
　　 ﾘ: : : : : : : : : : :|: :: : : : : : : : : : : : : : :/　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヾ　｀ヽ　　 　ﾉ




:::::::::::::::男　は　こ　　　　　　　　　　　 {::::::{
:::::::::::::::坂　て　の　　　　　　＿ ,－ｖ 　 ､::::::､
::::::::::::::::を　し　　　　　　　_/rｧ　￣ヽｎ　 ヽ::::::ヽ
::::::::::::::::よ　な　　　　　-こヽ__）ヽ へフ -‐':::::::::::}
:::::::::::::::::：　 く　　 ／:::::::／／,　7′:::::::::::::::::::::／
::::＿ｎ＿　 遠　　 ､:::::::::ｰ' ／／-‐　 ば　の　よ　オ
:::｀ﾆｌ ｌﾆ　　い　　　ヽ:::::／／＼　　　か　ぼ　う　 レ
::::｀ﾌ　＼:::::::::ヽ ＿_ ﾉ:::ｰ':::::::::::::ヽ　　り　 り　や　は
／'´|_|`ﾆ＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　 だ　は　く
:::::::ノ'ｒ三７/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　か　じ
::::::::`ﾌ, 匸/ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　 ら　め
::::::￣´:::￣´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ 　 な　 た

持ってきたウイスキーをコップに注ぐ。
手が震えて少しこぼれた

　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　 　 　 |ｉ:¨￣ ,、　　 ￣¨.: i
　　　　　　　　　　　　　 　 　 |i:　／ﾍ:＼　　 　 :i|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .|i:〈｀_､/´_｀>.、　 :i|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|
　　　　　　　　　　　　 ＿廴: : |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|
　　　　　　　　　　（￣: : : : : : :|i::::::;:':::::::::::::::::::::::i|ー- 、
　　　　　　　　　　..`ー､: : : : : |｀ー＝===＝一 |と_
　　　　　　　　　　　　 ゝ: : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : ｀:::、
　　　　　　　　　　　　　｛.: : : : : : :: : : : : : : :: : : : : : : : j
　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣ ¨´　￣ 廴: ::￣::::::::;;;;;￣








１日の最初の１杯がのどを焼いてすぎた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´￣￣￣ ￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::::　　　　　　　　　　 　 ＼
　＿＿＿＿＿＿＿ +　 　 　 ／::::::::: 　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　|ｉ:¨￣ ,、　　 ￣¨.: i 　 　 　 |:::::::::::　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　|i:　／ﾍ:＼　　 　 :i| 　 　 _　|::.:. : :　　 　 ,,ﾉ:..:ヾ、　　　　　　　|
　.|i:〈｀_､/´_｀>.、　 :i|　,.r:;'三ヽ:: :: .　ｰ'"´ 　 ,,､ 　ｰ‐‐,,　　 　 /｀､
　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|;ｲ:;:":::::::::::＼;; .（ｰ一）　　　（ｰ一） ;:;:. ／:::::　ヽ
　 |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`｡⌒/7, -──～ ､（___人___,）"⌒;;::／::|:::::〆::＼
　 |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::..　 　 " ニﾆヽ､⌒ .~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
─|｀ー＝===＝一 | ::::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ ﾟ‐─'───┴──────　‐
::::::｀ー―――‐一´￣~　　￣　　　　　 ￣

今のところ、とりあえず私には問題はない。周囲にも問題はない。
平和な風景だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐-　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　´　　　　　　　｀ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　,. -‐'ｆﾌﾌ 　 　 　 　 　 ７　　 　　　　　　　　　　 　 ｀､
　　 　 / 　 ｒ‐´ ｒ‐､ 　 　 　 　 / 　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　ﾉ　 _/＿ 」　 .l　　　　　　|　　　ー‐-‐'　　 `ー‐-─ 　 　 !
　　 i　　 _ ＿　.） ,'　　　　　　 |　　　（ ー‐）　'"　（ ー‐ ）　　　!
　　 !　　　　　｀{ ﾉ　　　　　 　 ヽ　　 　 ,　 　 !　　　　　 　 　 /
　　 |　　ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼　　ヽ＿人＿_,ノ｀ 　　／,.,.,.
　　 l　　 ,.-ｒ　/;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿ ｀　ー 　 　 __, ｲ:;ヽ:;:;:;
　／i!　　　 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!　　＼ _ｰ‐_,.／　　i:;::;:ヽ:;:;
´:;:;:!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､　／!;;;;;;;;;;〉、　,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:ゝ､_　 /;;;;ﾉヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.｀'　 ヾ--〈　 Ｖ　 !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /｀:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-､:;_:;」　　　　!;;;;;;;!　 　　 |ヾ､:;.-‐
:;:;:;:;O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:|　　　 |;;;;;;;;|　　 　 !:;:;＼_:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ ､:;_:;_:;:;:;:;:;:;:;/:;:;;:;:ヾ:;:;:;:;:;:;:!　　　!;;;;;;;;;!　　　/:;:;:;:;:;:;:;7






もっとも、私や私に近しい人がいなければいっそう平和に見えるのだろうが

　　　　　　　 ,,...　-―-　...,,,
　　　　　.,.:':::::::::',''ﾛ.ﾛ'7::::::::::::':.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
　　　　 .,':::::::::::::ﾉ,｢l,｢l,',:::::::::::::::::',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／": : : : : : : : ＼
　 　 　 .|::::::::::::_ -――- _::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/-─-,,,_: : : : : : : : :＼
　 　 　 .|::::;;;／　　　　 　 ＼;;;:::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　'''-,,,: : : : : : : :i
　　　 .,‐|:l　,,,=''"　 　 "'''=,,,　 |::|‐.、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /、　　　　　　/: : : : : : : : i
　　　 .l（|:l. ´, o‐.ヽ　 ´,‐o.､｀　|::|） |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-、 ,,,,,,,,,,、　/: : : : : : : : : :i
　　　 .', l|. 　 　 ´ |　　 ヽ　　　l::|,'/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 L_,　,　　 、　＼: : : : : : : : :i
　　 　 .l_l|.　　　,(,（__,.､).、　　 .|:|_ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/●) (●>　　　|: :__,=-、: /　
　　　　　.'l　　 ' ,,,ｯ'J'ｯ,,,,　　　.ll'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ｲ　 '-　　　　　|:/　tbﾉﾉ　　
　　　　 　.'、　 ｼー三.‐ｼ　　 .ﾉ,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ,`-=-'＼　　　　 `l ι';/　　
　　　,, -''".|ヽ .ﾐ　 ⌒　 ﾐ　／|ヽ"''- ,,　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾄｪ-ｪｪ-:）　　　 　-r'　　　　
　 ''"-''"~´.l　.ヾﾐｯｼﾐｼｯｼ.´　 | |,, "''- _"''- ,,　　　　　　　　　　　　　　 ヾ＝-'　　　　　／ /
　,,　-‐ '' " ',､,_　￣￣　　　,ノ ﾉ|　l　- ,,_　"''- ,,　　　　　　　　 ＿＿＿_ヽ::::...　　　／ ::::|
　|　|　|　|　|.＼｀ ' ー― ' ´　イ .|　|　|　|　'' ‐　　　　　　　／￣　::::::::::::::l　`──''''　　 :::|

２杯目を注ぐ。また手が震え、こぼれた。

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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|
　　　　　　　　　 　 　 ＿廴: : |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|
　　　　　　　　 　 （￣: : : : : : :|i::::::;:':::::::::::::::::::::::i|ー- 、
　　　　　　　　　　..`ー､: : : : : |｀ー＝===＝一 |と_
　　　　　　　　　　　　 ゝ: : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : ｀:::、
　　　　　　　　　　　　　｛.: : : : : : :: : : : : : : :: : : : : : : : j
　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣ ¨´　￣ 廴: ::￣::::::::;;;;;￣





だが、しばらくすればそれもおさまることは知っている。
なにしろ、最初の１杯は過ぎたのだ。瓶の中身が無くなるころにはまともな人間になっている。
それから一応の仕事もやるだろう。この１年、同じ日課を経験しているのだから

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　─　 　 ─＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　　 （ー）　 （ー） ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　　　 （＿ノ｀)---､
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 ／――--;.:.:.:.}
　　　　　　　　　　　　　　　 _／:r |　／,r ニニニﾌ.:.:.:|
　　　　　　　　　, -‐.........::::::::::::::| ヽ/ / '´,r―-'.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 　 ／..:::::::::::::::::::::ヽ::::::!　!　　 ﾊ -ｭ|:.:, '⌒ヽl
　　　 　 　 /.::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ:::!/　 　 } ｀￣ゝ{.:.:.:.:.:ﾉ
　 　 　 　 /.::::::::::::::::::::ゝ:::::::::::l:/　　　 　 ／::Λ｀T¨＼
　　　　　 l ::::::::::::::::::::::::::::::::::/〈　　 　 ／ ゞ:::ﾘ ヽ'|:::::::..＼
　　 　 　 | ::::::::::::::::::::::::::ﾊ:∧、二二ﾆｲ'｝ |::::::| 　 !:::::::::::::..ヽ
　　　　　 ! ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/　|::::::| 　 |:::::::::::::::: i
　　　　　 l ::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/|　 |::::::|　　|:::::::::::::: |
　　　 　　ヽ::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/:::|　 |::::::|　/ i::::::::::::: l
　 　 　 　 〉:＼::::::::::／:::::::::::::::::::::::::/:::::;|　 |::::::|　 　|::::::::::: !

震える手を眺めていると、見つめられていることに気づいた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿__　＿___
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 （＿＿ ゝ
　　　　　　　　　　　　　　／ 　　　　　　　　　　（＿＿_ヽ_
　　　　　　　　　　　　 ／ 　　──　　 　　──　 （＿_ _　ヽ_
　　　　　　　　　　　／　　／´　 ｀ヽ　　　/´　 ｀ヽ　 （＿＼ 〈
　　　　　　　　　 ／ 　 　 `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ 　　`Ｔ;;;:::;;;Ｔ′　　＼ ＼
　　　　　　　　　 |　　　　 ヽﾞ''''''´"ノ　　　ヽ⌒ﾞ''''''´"　Ｕ　　|　 ）
　　　　　　　　　 |　　　　　　　（　　　　i　　　　）　　　　 　 |三三）
　　　　　　　　　　＼　 　 　 　｀ー ─'＾ー 一'　　　　 　 ／.:.|　 .|
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 　 　￣￣　 　 　　　　／|.:.:.:.:|　 .|
　　　　　　　　　　　　　〉三三三》　　　　　《三三三〈　 |.:.:.:.:|　 .|

顔をあげて見ると黄色い服の女の子がいた。５、６歳といった年頃か。
少女は私を見つめ、私が見つめていた手を見つめる。

　　　　　 　 　 　 　 　 　_＿＿__
　　　　　　　　　　　 ,r＜　　　　 ｀¨ｰ- ､
　　　　 　 　 　 ,.-' ´ ヽ. ｀ヽ､＿　　　　 ｒﾍ-､_,
　 　 　 　 　 ／　 　 　 ヽ、　ヽ ｀ヽ、　 ,}i'⌒'¨ヽ
　　　 　 　 /　 　 　 　 　 ト､　　　　 　 {l ヽ,_rｪﾉ､
.　　 　 　 /　　　　　　　　ｉ　｀ー'‐―､　ヾ､彡!薇i〉
.　　　　　l|　 　,′ 　 　 丿　　　　　　｀ヽ、kｿi〉)」
　　 　 　 |　　/　　/　／　'´￣｀　　　　,.-､ｌ∨ lｊ′
　　 　 　 ｌ 　 li　 /　/　 ､y'ー,ヽ　　　　 　 | ii「＾
　　　　　 i ヽ !　r-､ｌ|　　 (if(Jl〉 　 　 ,r'ｰ､ヾｿ
　　　　　 ヽ　ヽ | 6.ﾉ 　 ､､,￣ 　 　 　 !iﾉ/ /　　　　　　　「寒いの？」
　　　　　　 ＼ﾊ ｀ゞ、　　 　 　 　 　 丿￣ l＝=､
　　　 　 　 　 ｀ヽ,.-'⌒!　　　　　　_, 　 　 ﾉ　　.)）
　　　　　　　　／::.:.. 　ﾄ､　　　　　｀ 　 ／　 _,ン
　　　　　 　,.厶--､r‐'彡〉!＞ rｰr‐ ＜
.　　　　 ／　 　 　 ＼ィ!Ｚニソ ﾊ!二ﾆIｰ'＾ヽ、
　　 　 〈　　　　　　仁二ﾆl / !ヽ、ﾆ!　　　＼
　 　 　 ヽ　 　il　　 　 〉Ⅳ¨´<_」 ヽ」¨´i》　.:.::　）
　　　　　 ＼ヽｌ　ノ ／ _K_.　　　 　 　 ,ｲ ｌ:　　/
.　 　 　 　 / 　 　 /:.:.:.　　｀ヽ、_,・_ ／ | 　 ﾉ/
　　 　 　 / 　 　 /;.:.:.. 　 　　／仁!ヽ、 ｉ 　　ｌ
　　　　 /　　　 / ;::: _,.-‐''´く__/ ﾉヽ__,>､　　 |
　　　／ 　 　 厶-‐′　　　　.／'ヽ、 　 ｀¨-､!
　 ／　　　／´　　 　 　 　 ／r'´＾'tヽ､. 　 　 ｀ヽ、
　′　 ,:‐´　　　　 　 　 ／r'´ヽ. 　 ｀i､＼　　　　 ＼
　 :.:／:.:. 　　　 　 　 ／r'´i　　 i　　　 ｀i､＼　　　　 ヽ.
　 /:.:.:. 　 　　 　,.ィ'´r‐'　ﾉ　 　j　　　 　 ｀>ヽ、　　　 ヽ

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 　 　 ｀　､
　　　　　　　　　　 　 　 , '　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 / ヽ、　　　　　_,.． -- 　 ﾞ .
　　　　　　　　　　 　 /　 ＿｀__　　　　 ＿＿ 　 　 ,
　 　 　 　 　 　 　 　 ′　￣￣ 　 　 　 ￣￣　　　 ，
　　 　 　 　 　 　 　 {　 "'　 　 　 　 　 　 　 ､､ ∪　}
.　　　　　　　　　　　　､　　 　 ゝ-‐ ｰ- '　　　　　 /　　　　「いや、寒くない。どうして？」
　　　　　　　　　　　　＿> ､　　　 　 　 　 　 　 ／
　 　 　 　 　 　 　 　 ∨/r v'´ ヽ　_　　「/7,＜
　　　　　　　　　　　／V,l / ＼　V　　 」/////〉
.　　　 　 　 　 　 ,.ｲ //Y〈_　　 ヽ.〉　く//////__
　 　 　 　 　 　 /.:.|///ゝ､ ｀ヽ.／ f⌒o 7¨´／//}
　 　 　 　 　 　 >､:ヽ／　` ｀Y ! 　_! [`__'7´////,j
.　　　　　　__ / 　 〉′j　.ｲ /} } / _/　∨//////,|
　　　　　/ f´ |　ト､｀　､ゞ / { {//　　　У//////|
.　　　　 {　l　 |　|　 ｀　ー'‐ =　Tl _　 〈/＞z/_∧,|
　　　　　ヽﾞ.､ |　|　　　　　 二　l | 　 ｀ﾞ｀　＜/_/_j
.　 　 　 　 　 ` ┘^ 　． 　 二 //　　　　　 /　￣
　　　　　　　 　 　 　 　 ｀　＜ {.{ ､　＿_　ノ




　　　　　　　　　　　　＿　　__Y⌒V⌒ヽ
　　　　　　　 　 ／￣｀ヽ　}⌒＞-＜ ＿
　　　　　　 　 ﾉ｀ヽ　丶　 rく { r宀辷メハ
　　　　　　 ,ｲ >＜ ＼　＼)_八_}rく込り{ｲ
　　　　　　ﾊ:/　　　｀　＜　 ／}＝气イﾉ乂
　　　　　　!彳　 ＿　　　　｀≦://: }＞乂
　　　　　.八ﾑ ´￣｀　　　'´￣　j: : {ｘﾚく
　　　　　　　 i z彡ミ　　　 ＞=ミxミ=彡　　　　　「手が震えてるかしら。ぶるぶるって」
　　　　　　　 '.{{ r;う}　　　 { r;心》　⌒ヽ
　　　　　　　　i ,,ゞﾝ ,　　　　ゞイ　　　ｲ/
.　　　　　　　八　　　　　　　' ' '　／-＝＜
　　　　　　　　　　､　 °　　　 rく≦＝ミ
　　　　　　　　　　　ﾐ:､＝彡　〈＝ミ ､ｰく
　　　　　　　　　　　 }ｲ:,.仁ﾊ /￣｀ヽソ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　 ∨: :./ ﾑ＝ミ彡'
　　　　　　　　　　　　八〈/りゞ＝ﾐ{
　　　　　　　　　　　　　 ∨了∨/ノ i
　　　　　　　　　　 　 　 //r∧:∨　∧
　　　　　　　　　　　　　{/.::::::::} :.!　　∧

　　 　　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　　,ｒ'　　　　　　　　＼
　　 / ⌒　　　　　　　　 ヽ,
　　（ ●） 　　　⌒ 　　　　..i
　　i.　　　　　（　●）　　　 .|　　　「『ぶるぶる』か。確かにそうだ。でも寒くはない。」
　.　＼（_入＿ﾉ　　　　　　/
　　　　＼＿＿＿＿＿_／
　　　 ./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
　　 　|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
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　 　 　 　 　 　 　 ＜　￣　　　　　　ヽ　　　｀丶
　　 　 　 　 ／　　　　 ヽ　　 ＼　　 　 ＼　　　 ｀ ､
　　　　r‐イヾ＼　　　　　＼　　 ＼ ∧___ ＼＼　　 ＼
　　　　|､　､　 ､　　 ＼　 　 ヽ ＿rﾁ　 _　∨∨￣∨￣ヽ
　　　　| ＼ ＼ ＼.　　 ＼　　 「　　 _ﾉ:::｀ｰ^ー^ー--廴ハ___
　　　 /　　.＼ ＼ ＞､　　　　 r｝　 {:::::r===≧z≦==､:::｝　　｝
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.　　　|　 l 　 ,′　　｀　､　　｀ フ　 　⌒)ー/7辷ケﾍｰ'::(　r'´
.　　　|　 l　　!　　　　　　｀　ー＜ス____ ﾍ//::::::::ﾊ　Ⅴ　rア
　　　 !　 !　 l　 , --　　　　　　　　ﾃ＞≠ミ抃='　}- {ﾍ.ﾉ,′
　　　 ∨ !　 !　　　　　　　　　　　 ｲ 代:::::::じﾊ人j _ _/ /　　　　　　「じゃあ、病気かしら？」
.　　 　 ∨ヽ i　　　_二=ﾐ　　 　 　 　 ゞ辷っグ／　 ） ｽ
　　　　　＼.∧　ｲ代::::ん;　　　　　　　 `￣　{(　^,ノ￣｀ヽ
　　　　　〃⌒入《ゞ辷_っ　　　 ,　　　 ⊂f´i　ゝ/二ﾆ=-（
　　　 　 {{　　{ ハ　 ´￣`　　　　r ､　　　|　! ,.ｲ彡 r'´￣
　　　 　 {{　 ／＞ﾊ　⊂⊃　　　 ｀-'　 　 !　! チ‐‐―――-､
　　　　　　__≧Y　　＞　　 __　 　 　 　 ⊿　|　）三二ﾆ=-　　〉
　　　　　/　　　）ミ｛ 　 　 ,＞'王王炒^^^　 ヽ､___ _ｨ＞＝=（: ヽ
　　　 ／　 　 ｛二=ﾑ　 .／ヾ王王 〈__r-v--v-'　　　二八　j　 :i
　　 /　 　 　 .｛三イ　 /ｫ-v--v--'´　　　　　　 rz__ﾉ　 ./ｰ)）　 `
.　 /　 　 　 〈三テ　 ./　 rz､　 r--v-⌒: -^--:'　 　 　 .i: （(
　〈　 　 　 　 ヾY　.:./ヽ_/　 .￣.＼　　　　　　　　　　 　 |
　　ヽ　i　 　 　) ）　.!　　.＼　 　 　.ヽ　 　 　 　 　 　 　...|　 /
　　　＼ヽ　 .￣　 　 ＞z__/＼　 　 　}ヽ　　　　　　　　　レ
　　　　 ＼. }ｪｪ: _　 　 　 /:::::::ﾊ　 　 :i　 　 　 　 　 　 　∧

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ　　　　　アルコール中毒ないしは依存症。
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l　　　　 これは病気なのだろうか。分からなかった。
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l　　　　 考えたことがない
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ　　　　　「病気じゃないと思う。・・・たぶん」
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |




　　　　　　　　　／!
　　　　　　　　/　/　　　　　　　　_＿__＿____,-,､r z､_＿__
　　　　　　 　 i　 i　　　　 _,r='´￣ 　　r v´_ゝ- ,.=._､-､__ ゝ
　　　　　　　　l　 l　　 ／ﾞー-　　　　〃ヽr'　_ _f::rz::!:}´__}_}>
　　　　　　　　ヽ　ヽ j´ﾍ　　　　　　　|!_ く ｛_{__ゞ:':_::ﾝヽフ､
　　　　　　　 　 ｀ﾞﾐ_≧　 ＼　　､　　 ｀ヾフ ＼___ |.ﾄ､ヽノ＞!
　　　　　　　　　　　/　 jヾ_ヾ､　ヾ､z､　 ヽヾﾚヽｨv.j__Vﾉ ゝ'
　　　　　　　　　　　{ 　ﾉ　 ｀ﾞー=､＿__≧z､＼!｀＼ ゝ,ヽﾉ´
　　 　 　 　 　 　 　 |　 ﾞi　　z=-　　　　　ｒミ≧=ﾐz､Yヽｿ
　　　　　　　　 　 　 l　　}　　　　　　　　　ﾁl:::::o}ｿY | i
　　　　　　　　　　　 ヽ,　ﾞi　≧=z､, 　 　 　 ｀￣　,,lリi′　　　　　 　 「ふうん。そうなの。
　　　　　　　　　　　 　 ',　} ｲ i:::::ﾟﾘ　　　,　　　｀｀ j　ﾉゝ､　　　　　　　でも手が震えてちゃ困るんじゃないかしら？」
　　　　　　　　　　　 　 r=ヾ､　｀´,,　 　 　 　_　　 ,ﾊ,'ｿ/ |
　　　　　　　　　　　　　ゝ､_ハ｀｀　　 　 <´_ ﾉ　 ,仍ｿ　jｿー-､
　　　　　　　　　　 　 r-､,zﾉ ､个:: .._＿ _＿ 　,ｲ L　 / 〉 　　 ヽ
　　　　　　　　　　　 ﾉ　　〈ﾐ､ ヾﾍ 〉: ヾz_〃｀ヾ': :Kノ /|　　　　i
　　　　　　　　　　 /　　 　ヾミz､　ゝ: : : :L!<二ヽ｀Y´/ 〉 　　　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 /　　　　　〉ー-､ｱﾞ : : : : /　r´ヽj/ ´ {､　　　　 〉
　　　　　　　 　 /　　　　　く｀ﾞﾐz､ 了､: : __i　　｀フ ｝彡ｼ'　　 　 /
　 　 　 　　　　〔　　　　　　 i､　｀ヾj　 ヽ入}　　 / _∨〃　　　 /
　　　　　　　　　｀ヽ　　　 　 ヾz　 ｿ　／　ヾzﾍ, Y /ｲ/ﾉ　　　 }
　　　　　　　　　　 j>K´ヽ､　　了ヾ}/　　　　kｿj'ﾞk'　ﾘﾞ≦=＜　!
　　　　　　　　　　/ /|!ﾐ､ ゝ 　 ＞ｼj　　　　　lリ人｀;　　ヾ-　　|

　　　　 　 　 .,..-――‐-.、
　　　　　　／　　　　　 　 ＼
　　　　　./　 ―‐　 　―‐　 ',
　　　　　l　　 ━ 　　 ━　　 l
　　　 ＿l　　　　　　　 　 　 ,'＿　　　　「困らない」
　　　 ＼.ヽ、　(＿人＿)　／／
　 　 　 /＼.＞、---- ,＜.／、
　　　 .,'. 　 ＼ ヽ〉-〈/　／ 　 ',
　　　 l.　　 　 ＼ヽ /.／　　 　.l
　　　 |.　　　　　 ｀Y´　　 　 　 |




　 , -､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　-――- ､
　 ! 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　 く￣｀'ー ､　,rz:ｙェｭヽ
　 ヽ.　 ヽ　　　　　__　　　　　　　　　　　 /.:ト ､　ー-{｛　rｬｚ_}｝ハ
　 　ヽ 　 ＼　　/´　｝　　　　　　　　 　 /　'}　 　丶､ ヽ,:ｸｰ'ヽ.〉　li
　　 ｒ‐ヽ.　　ヽﾉ 　 /　　　　　　　　　　l.:　/　　　　　＞‐ゝ〃ヽl　ｌ|
　 r | 　 {:.　, 　 　 九、　　　　　　　　　l: /- ､　　　' ,ｨfﾒ､　＼　l　:!　　　「でもバイオリンが上手に弾けないかしら」
. ｢',　＼＿｝l　　　ﾉ　}' ＼ 　 　 　 　 　 ヽ!:y=､ 　 　 ﾍ:りj　　､Y´Vl
　l　ヽ＿〕　＿　ｲ　_〕＼´l＼　　　　　　　_ﾊ:り 、 　 　´xXx　 fヽjﾉ
　｀ ー 'ｔ--イ　 __j´　／　_}　＼　　　　//⌒ヾ　 _, -'´）　　　,ｒｰ｣
　　　　　ﾌ⌒K´　'　　ヽ、｜ 　 ヽ、__.／￣ ｀ヽｰ ､ﾆ´　 r '´￣￣¨ヽ
　　　　 厶ィ ｌ ＼　 　 ／　|　　､　ヽ　｀丶 -　　V ｣ト-イ_V´ . 二 _ ｣、
　　　　　/　 ﾊ.　 丶､{＿　｣　　　｀　　　　 ヽ 　 ／　　 _}｡ Yﾞ-―‥ﾁ:〉
　 　 　 └ 'ｲ. ﾍ 　　　／ ｲ　　　　/‐ｔ―　　 　 ヽ､,　ｲﾉ　 l:ﾄ､ ,　-_｣{
　　　 　 　 / , 　l　　 'ｰｫ /　　　 /　　＼＿_ ,　 　 f´￣｀ﾌ|｣　匕.-'‐i|
　　　　　　 ´}　'´＼ 　/　{　　 ／　　　 　 /　　　　 ≦三}　｡　 Ｋ≧ｲ!
　　　　　 　　¨´ｹ ハ フ　| ／　　　　　　/　　　　　└＝' ､　 /ハ　　l
　　　　　　　　　{.ノ}　し'ｲj'　　　　　　　/　　　　　　　　　 ／｀ヽ　}'´ :|

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼
　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l　　　　　　　「私はバイオリニストじゃない。
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　　　　　　 ピアニストでもない。
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /　　　　　　　 だから不便はあまり感じない。
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／　　　　　　　　
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ　　　　　　　　　君はバイオリンを弾くのかい？」
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__　　　　　　　
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　 ＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　 　 　 ￣／ 　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　 　.|　 　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　 　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　 　 .|
　　　　　|　　　　|　　　 　 　 　 ＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　 　 |






　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ｀ヽ､-―- ､ _
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／| ｌ　　＼＿　　｀ヽ、
　　　　　　　　 　 　 　 　 {, '´い　　//⌒ヽ　　　＼
　　　　　　　　　　　　 　 /　 ム ＼{_ﾚr行ﾐ⌒ヽ 　 ｀､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ ｰ'´　ヽ、Vﾍ_彡ﾍ. ノ　　　 l
　　　　　　　　 　 　 　 ノ　､＿,　 ｀ヾヽ _＞彳　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 ｢ 　 xx￣xx　　_V　 　 l　　　　 l
　　　　　　　　　　　　lr‐1 　 　 　 　 》⌒!　｜　　　/　　　　「そう、天才かしら」
　　　　　　　　　　　　ヽ/7┐　ヾ==彳_,ノ　 ﾉ　 　 /
　　　　　　　　　　　 _rｸ/ / 　 　 r'⌒ヽ、＿＿ ／
　　　　　　 　 __/）'´ 丿rｸ{￣ _〕仁ﾆ､　 ＼
　　　　　　 ／{{くヽ.＿,.ィ-‐兀/l:ﾚ―ヘ ／￣｀ｰ- ､
　　　_, -‐'´　 ||厶|￢t┴ /　ﾟ/└rｰ､ﾉ,　　　 　 　 ｌ
　　「　　　　　 ｌl ノ|く rこ7　｡//{三ヲ　l　　 　 　 n｜
　　｀､　　　 　 ||ヽj‐'⌒7　　　　匸ﾌ　 |　 　 ＿　|ｌく
　　　ヽ.　　 　 || く＞ ∧　ﾟ　 ＞くﾉ 　 ｀ｰ┬ｰﾍ.　　 ＼
　 　 　 ヽ、 　 |ﾄィ> ノ‐rr＜´　　　　　　　{　 　 ＼　　 ＼
　　　　 　 ＼　||_>く::.／ヽ. ::＼ 　 　 　 　 ヽ、　／　　 　 |
　　　　　　　 ＼|>‐'¨,、 　 ＼ノ　 　 　 　 　 ﾚ'´　　 　 　 |
　　　　　　　　/　 ,イXヽ　　　　　　　　　 ／=､　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 / ／ｔ┘└ﾍ、　　　　　　 ＜ィ　　ヾ、　　　｜

　　 　　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　　,ｒ'　　　　　　　　＼
　　 / ⌒　　　　　　　　 ヽ,
　　（ ●） 　　　⌒ 　　　　..i
　　i.　　　　　（　●）　　　 .|　　　「どのくらい上手なんだ？」
　.　＼（_入＿ﾉ　　　　　　/
　　　　＼＿＿＿＿＿_／
　　　 ./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
　　 　|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
　 　　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
　　 　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|






　　　　　　　　／⌒　　　　＿
　 　 　 　 　 （　　へ、一'、　　＼ー- 、
　　　 　 　 　 _r⌒ヽ、＼::::＼:::_「ヽ/¨ヽ:＼
　　　　　　 ／r=ヽ_,::::＼::＼:::くヽ　＿,,ﾉ￣/＼ ,ﾍ、
　　　 　 ／／::::/∧¨＼:::＼＼」ト（:::::::＞ｋー豸〉ｰフ
　 　 　 （_//:::://　 ＼　＼:::＼辷>ゞーﾄ薔｝::::/て ヽ
　　　 　 //:::://⌒　　｀　　⌒、く　〈_.／≠'＼::＼_ノ,
　 　 　 ｛:l::::// >==、　 　 >示ヾ 弋/:::/ゝ≠ｲ＼:::<
　　　　　ゞ {:/l{ ﾋ彡l　　 　 ﾋ彡_}}　 lヽ,{＿人ｯ∨}:::｝　　　「ヘンデルの３番が弾けるの
　　　　 ｒ＝与}弋nﾌ　　　　廴nﾌ　ノ∨:＼｝∨∠:シ　　　　ソナタの３番。」
　 　 　 ゝ　｀vl'''''　　 ;　　 　 　 '''''　}::}ノ:／//
　　　　 　 ＿人　　 ゝー- '　 、＿ノノ／<／
　　　　　　（三ﾐ心、　　　　 　 厂￣￣¨ミヽ
　　　　 　 /}ﾆニ==ミﾌｰ-...-＜三＝ｰ-≠く
　　　　　/　＞ｰ=-ミ｝¨｀Ｙ´￣｀Ｙ三三三ﾐ人
　　　 ／　厶∠二三）＞句＜}}｛ー--―〈.　 ヽ
　　 /　 　 　ヾ三三ｦ∨/ 8∨/l ヾ三三ﾐｦ　　 ｝
　　（ 　 　 　 　 ゞテ /∧_,_,_| |ﾉ　 ヽゞテ　　　/
　　　＼　／　 　 ソ ｀ｒ‐--‐,l |　　 　ソ 　　／
　 　　　｛ﾆ, ､二}<　 く／ハ＼>　｛ﾆ, 、ニ}〈
　　 　　 ｌ// | |　 ＼ 　/∧ヽ　　 //　 ＼＼＼

　　　　　　　 　 ＿＿＿
　　　　　　　 ／　　 　　＼
　　　　　　／⌒　　 ⌒　　＼
　　　　 ／ （●） 　（ ●）　 　＼　　　「その歳でそれだけ弾けるのはたいしたもんだ。」
　 　 　 |　 　 （__人__） 　　　　　|
　　　　 ＼_　　｀ ⌒´　　　　__／
　　 　　/´:::／ﾍ;;;/∨::＼::::::::｀ヽ
　　　　 i:::,::>:::i/;;;;i /:::::::く:::::::,::::::ﾍ
　　　　｛:::i::ヽ::i;;;;;;;/:::::／::::::::i:::::::::｝





　　　　　　　　／⌒　　　　＿
　 　 　 　 　 （　　へ、一'、　　＼ー- 、
　　　 　 　 　 _r⌒ヽ、＼::::＼:::_「ヽ/¨ヽ:＼
　　　　　　 ／r=ヽ_,::::＼::＼:::くヽ　＿,,ﾉ￣/＼ ,ﾍ、
　　　 　 ／／::::/∧¨＼:::＼＼」ト（:::::::＞ｋー豸〉ｰフ
　 　 　 （_//:::://　 ＼　＼:::＼辷>ゞーﾄ薔｝::::/て ヽ
　　　 　 //:::://　　　 ｀ 　 ＼::::く　〈_.／≠'＼::＼_ノ
　 　 　 ｛:l:::://一' 　 　　｀ｰ--＼弋/:::/ゝ≠ｲ＼:::<
　　　　　ゞ {:/l≧=、 　 ｀≧=ミ、 ＼＼{＿人ｯ∨}:::｝　　　「ねぇ、私
　　　　 ｒ＝与} Ｖﾉ　　　　 廴nﾉヾ　∨＼｝∨∠:シ　　　　　バイオリニストになれるかしら？」
　 　 　 ゝ　｀v} ｀¨　　　　 　¨¨´ 　　}::}ノ:／//
　　 　 　 　 _人　　｀_　 _　　　、＿ノノ／<／
　　　　　　（三ﾐ心、　｀　　　　厂￣￣¨ミヽ
　　　　 　 /}ﾆニ==ミﾌｰ-...-＜三＝ｰ-≠く
　　　　　/　＞ｰ=-ミ｝¨｀Ｙ´￣｀Ｙ三三三ﾐ人
　　　 ／　厶∠二三）＞句＜}}｛ー--―〈.　 ヽ
　　 /　 　 　ヾ三三ｦ∨/ 8∨/l ヾ三三ﾐｦ　　 ｝
　　（ 　 　 　 　 ゞテ /∧_,_,_| |ﾉ　 ヽゞテ　　　/
　　　＼　／　 　 ソ ｀ｒ‐--‐,l |　　 　ソ　　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　　_, -===＝＝＝===ー-、
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　　　　　ー--=、 　＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　／┬-ヾ　　｀l　　　「・・・なれるかもしれないな。
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 ∥　 i、:::::|　　 |　　　　ツキに恵まれたらだけれど」
　　　　　　　　　　　 　| 　　　　　　　　　　　ヾー-ーナ　　 |
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 　　　　　（,,＿,,人）
　　　　　　　　　　　　 !、＿_,,,,,,＿＿　 　__　　　　 　　￣￣７
　　　　　　　　　　　　　 〉＿＿＿ __￣￣〈　　　　　 　 　／
　　　　　　　　　　　　　＞三三三三》:.::.:.:..＼　　　　／´/





　　　　　　/＼ ―‐-　、
　　　　 ／＼:: : .　　 , -ゝ, -､
　　 　/　..: :::}＼:: : 〈〈´｀Y´｀〉〉
　 　 /　 . ::ノ　　＼ ゝヽ薔ノｲ
　 　 ! . : ／　　　´ ｀丶ト;;イﾘl
　 　 |:／　　　　　 ○　 .乂ソ'　　　　　「ツキ？」
　　 /ヽ　○　　　　 (つ　厶ゝ､
　　,　　 とつ ' ノヽ　　／ 〈＿.｣
　　|　/´｀ヽ ＿ヽノ_ィﾞト--7こｿ
　　　 了ﾆｲr=＝木￢ }|　 └ﾘ｀
　　 ／Ｌ. __〕!し'/lヽニﾉl
　 〈　　 く.ノ}Ｔ´!/　l | 丿

　　　　　　　　　　　　　　　　_, -===＝＝＝===ー-、
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　　　　　ー--=、 　＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　／　　ヾ　　｀l
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 ∥　＿__ |　　 .|　　　　「そう。幸運ともいう。」
　　　　　　　　　　　 　| 　　　　　　　　　　　ヾー-ーナ　　 |
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 　　　　　（,,＿,,人）
　　　　　　　　　　　　 !、＿_,,,,,,＿＿　 　__　　　　 　　￣￣７
　　　　　　　　　　　　　 〉＿＿＿ __￣￣〈　　　　　 　 　／
　　　　　　　　　　　　　＞三三三三》:.::.:.:..＼　　　　／´/





　　　　　　　　　　　 ノ 　ヽー- ､
　　 　　 　 　　 ,　'´　ヾ　　ヽ　 , '-
　　　　　　　／ 　　　　入...　 　|　　` ´ ヽ
　　　　　　 '::.　　　 ／　　＼:::::. ヒｨ秘)､./
　　 　　　/::: 　 l／ - ─ '　　`'ヽ＼ __ン
　　　　　 i:::: 　 /　　　○　　　　　＼ヽヾ|
　　　　　 Y⌒V　　　　　　　　　 ○　 | /　　　　「幸運に恵まれなくちゃ駄目なのかしら？」
　　　　 　 { ノ　　　　　　　 　 '　　 　 j/
　　　　　r　ｰノ 　　 　,. - ､ _ 　　 　 ﾉ
　　　　/　　 _ﾉゝ 、　 　　　　⌒_, ヘ
　　　　!∠´　　　　ﾄ｀_二_ 二.イ::::::::　|
　　 　 iヽ::::＼　　 ﾉ{::::,ィ:::j::ヽ　｀＞-<
　　　　ゝ_ ` ´　　 | |` |:::! !::|`|　{:::::::.ノ
　　 　 　　∧ 　 　| |.　`´ `´│　フ´
　　　　　 /　|"　　| ＼　　　イ　│
　　　　 /　　|:　 　|　　 ` '´ │ "|
　　　　'　　　|:　　 |　　　　　 |　　|

「そうだ。」と返す私を少女は見つめた。
私は考えた。
こんな年頃の女の子と最後に喋ったのはいつだっただろうと。

　 　l　 　/ ／ 　 　 ＼＿＿＿辷＼ l＿,l:::::〉'l
　 　l 　 i／　 　 　 　 　　　 　 　く厶＿ｿV　l
　　｜　:|　 - ―- ､　 　 　　,　-―　- ＼ヽＶ
　 　∨ .:l　 ､. ┴ ､丶　 　 　 /,. ┴ 、 　|ヽV　　　　　「ねぇ。
　　　V‐､!　/ｔｰぃ::i 　 　 　　　ｔ‐ぃ:::ｉY　lｰY
　　／!´ハ　弋ｔ:::ノ　　　　　　弋ｔ:::ノ 　 l￣ﾒ､　　　　　おじさんって立派な人ね。」
　 /　ヽ くﾊ　,､,､,､　 　 ::i} 　 　 ,､,､,､　 ﾊ／　|
　 ! _, --- ﾊ　 　 　　､ _ .. _ , 　 　 　 /ー-､ /
／＼＿／　 ＼　　　　　ｰ 　 　 　 ／.＿_／＼ ＿
ヽ 　 　 ＿　 　 　ト　、　　　　ィ ´ゝ-- ､- ､ 　 ＼
　 lz:'´二三＞‐ '′｜＞‐＜　|　 ｒ‐┴‐-､ヽ.＿／
￣/´　 　 　｀ヽ　／:::::::/ｰヽ::::::＼l 　 　 　 ｀ヽ
　└――-､　 / ＼:::／| 　 |＼:／ゝ､z=＝…┘
　 　　　／｀ ソ　 　 /::::| Ｃ |::::ヽ 　「 　 ￣｀ヽ





　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿__　＿___
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 （＿＿ ゝ
　　　　　　　　　　　　　　／ 　　　　　　　　　　（＿＿_ヽ_
　　　　　　　　　　　　 ／ 　　──　　 　　──　 （＿_ _　ヽ_
　　　　　　　　　　　／　　／´　 ｀ヽ　　　/´　 ｀ヽ　 （＿＼ 〈
　　　　　　　　　 ／ 　 　 `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ 　　`Ｔ;;;:::;;;Ｔ′　　＼ ＼　　　「なんでそう思うんだ？」
　　　　　　　　　 |　　　　 ヽﾞ''''''´"ノ　　　ヽ⌒ﾞ''''''´"　Ｕ　　|　 ）
　　　　　　　　　 |　　　　　　　（　　　　i　　　　）　　　　 　 |三三）
　　　　　　　　　　＼　 　 　 　｀ー ─'＾ー 一'　　　　 　 ／.:.|　 .|
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 　 　￣￣　 　 　　　　／|.:.:.:.:|　 .|
　　　　　　　　　　　　　〉三三三》　　　　　《三三三〈　 |.:.:.:.:|　 .|

　 　 　 　 　_._r￢.」_,_二.＿_ｋ￢､ｚ- 、　　　　_,　-‐' ´　 　 　 　　　　＼ｿｲﾂ
　 　 　 　　」:.　,/ ／l! '／l =' ＞､_￣L￢ｔ.ーL,-┐__　 　 　 　 　 　 　, └ﾇ｣
　 　 　 　 〈:./ｲ '´　└′ ー'´ / -入,､_＿,＿._┘　 辷ャ、 　 　 　 　 :.! 　 ヾ
　 　 　 　 厶K:.'､ 　 　 　 　 　 ￣　/.二=‐７ -‐≧ｘ.＿　Ｌ.-､　 　　　:.l　 　 :.ヽ
　 　 　 　 　/ ﾍ　i　 　 　 　 　　_,.　　'　´　 ￣.:.:.:ム イ＼　,厶､　 　 :.i 　 　 　:.',
　 　 　 　 　ー 」 ﾍ, 　 　 _　= ´　 　 _ _＿　 　 　／'.:.:|＿ﾍ　 ノ!　 　:.　 　 　 　:.',
　 　 　 　 　　く-i　 Ｌ. -'´ 　 ｒ へｚｲ/､ _ =:ミz､ｲ' 　 　 :.:.:.!ﾊ └１ 　 　 　 　 　 :.:',
　 　 　 　 　 　ソ1 　 !,　　　 ,l l、 「, =:ｚ､_ij ィ=､'Ｚ　 　 　:.j二'､ 个､　 　 　 　 　 :.:i,
　 　 　 　 　 　ート- 、ゝ__ /.: l ﾑく { ト､rzｯｙイ l くﾏ　 　 　　八　 Ｌィ'┐　 　 　 :.:.i
　 　 　 　　　　　jこ二ﾄ､.:./, /´ヽ 〉 ｽオゞZﾘﾄ'/イ.: l　 　 　 ﾑ二ﾇ、_　〕￢_ 　　　:.:|　　「だって、みんな、
　　, -ｲへｰｚ　 　 　 /＿｣:' i　 　ヽカ〈/ト､_, ｨL!ｲ.::. l　 　 　 　 :.:| /'└ｔ._└Ｌｰi　 :.:|　　　きっとなれるっていうのよ。
　ノ,.:/.:=､:.:ﾄ:.｣＿、_　　　iﾍﾊ -‐:,　＼ こゝ､/ﾏ;'=､:.,′　　　　　.:l´￣'i ノ ¨i_　ﾍＬ. :.l
　}.::::ｾ:ぃﾘ.:/,.厶-￢」　　| くﾊ ;ｨ￢ 　　ｲ￣}Y'j こl/.:Ｌ,_　_　 　 .:|　 　'ーｉ / Ｌ.　 ﾊ｣}　　　カナの年でヘンデル弾けるの
　 ゝ:::こｿ:ﾁV ット ､! 〉_　 　 >ﾄゞ‐'、　 　¨´/ｲ.イｿ￢､　'　Ｌ.,＿:l_　 　.._ 廴,.　{_ 　 〈　　　カナだけだかしら
　,ィ　￣´入乂ソ_ ﾉｲ ｀'　／/' ﾄ､　ｰ::-　　夭'￢￣ ﾌ/lー- ､＿:'└ｰ'´ Ｌ..:-|／ヽ,　 }
　´　 　 _ .ｨ ゝ二Ｚノ　 ／　 {!　 /:＞rzｒ 彳7′`ｔ ‐' 　 !／l　,､ ゝーｔ.z―､__,｣‐ｯ　 ,ﾉ　　　大人はみんな上手いって褒めてくれるけど
　 　 　　/' 　 , - ､,､／'´　 , ｣,ｒ'_／_く_'_｣´rＬゞ'´.::￣｀ヽ　 j/　ヽ/|／Ｖ　/l　／|／　　　　　それって馬鹿みたいでしょ？
　 　 　 　　r〈_,-ｋ'　ゝ　 　{　l./ｆ___;ｔ」.￢､/ ｉ　 　　　　::.',　 　 　 　 　 ∨　!'
　 　 　　　｣、 〉 ヽ￣|ﾍﾊ__ ノ:i !く/c |ｉヽ/'　::　 　 　 / .:/ -－　-　、　　　　　　　　　　　　おじさんみたいなこという人、いないかしら。」
　 　, =ｧ　{　」' ／|　_ゝj 」 ￣j rtｚ､_ L!/　　 　 !　,:　' .:{ イ　 　 　 　ー- ､
　　,′!ｰ／┘'ﾍ._＿ヽ l　」　 |く九|┘´　 　、.:Y 　 　 .:ﾁ二.,　 　 r.: ::‐:.､　 ＼
￣ {: └'　／　」 , /.::て　,」_,/ i　 　 /' 丶 ,　::/１ 　　　ト--､〉 ..　 j.: :: :: :.ヽ　:.＼
　　｀ － ´　　く　,.:::「´ ／'´ _ ::　 　 　 　 　.:ｲ　|　 　､:.ヽ＞　 　 　 ー　､:. :l ､ :::.
　 　 　、　 　 」　i‐┘/　 __く_ｽｰｔ.　-､　￣　:.ト‐!:. -‐　ｰ￣`ｰ ､ 　 　 　 し'　ヽ ::.
　 ,.:⌒j ＼　く .: ｣ ,∠._rｰ￣_,大寸ト┘ ｰ -　_ ::.ヽ　 　 　　　　:::.＼、　 　 　 　 ':;.
ｒ.: ::r　 - ::.ヽ　Ｌl_/-ｔ.rー'￣i.:.:.:Z └ｔｲ＿　 　 　　|　 　 　､ 　, ､|ヽ/└i_

.　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
.　　 　 　 ／:.　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 /: : :　　　　　　　　　　 　 　 ＼
. 　 　 / : : : 　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　 | : : : : 　 ,.,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,,　　　l　　　　　　　「世間にはいろんな意見がある。
　　　 |: : : ::;　　（　○ ）　　　（　○ ） .;::　|　　　　　　　　皆の方が正しいのかもしれないさ。」
　　　 |: : : : :　 　 ´"''"　 　 　 "''"´ 　 　 l
　 ,＿ ヽ___　　　　（　　　 j　　　 ）　u　／＿_
／::　r' |　r'￣二ﾕ:｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／ : :: :: :`:､＿_
: : : :::| .|　|　/ 　) ｀)　　 　　　 　 ／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_
　: :　|.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿ 　_　 ,　´　|: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: ::＼　　　　　　　　　`ト､　　　/: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: :l: ｀ー┬-､　 　 　 |ii入　／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : :┐|: :: :: :: :＼）　 ７ ./iiii〈　 　 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: :イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiiiiiii｝ 　　| : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ: : / /: :: :＼＿ ￣＼iiii｝ 　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|






　　　　　　 　 　 　 　 ,　'"￣｀ヽ､┐
　　　　　　　　 　 　 /　／　__二ﾆ込_
　　　　　　　　　　　i ∨ 　 　-‐''ﾆ-Ｋ
　　　　　　　　 　 　 !　ヽ rt‐ｧ'´-‐/´
　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ==ﾍ.’〈_, ﾏ''{,
　　　　　　　　　　　 ,.ゝ弌┴､_ _／　　　　　　　　「正しくなんてないかしら。
　　　 　 　 　 　 　 / ´￣｀`ヾコ、　　　　　　　　　　そういう人は馬鹿なのよ。」
　　　　　　　　　　/　 　　‐-ミ尸
　　　　 　 　 _＿,f　 {､＿_､.　 ＞､_　　　　 __
　　　 　 　 fァ'￣| 　_ﾆ-‐ハヽ、　　｀`丶､,迥}
　　　　　　く_ 　 ﾉ} . 　 '´　小　＼　　　 /ブ_}爻
　　 　 　 　 | !　 /　　　　/ﾉ ﾊ. 　 　 ／r┘
　　　　　 　 1ヽ/　　　 ／／　}L_,.イ]￣
　 　 　 　 　 √　　　_, ‐' _,.ノﾉ二^_≧ヽ.
　　　　　 　,⊥-‐_二＿彡＜──　二　〉
　　　　　r仝ｧ-‐f}く=､_｣｣..∠=ｧ‐　　,. ‐'
　 　 　　⌒┴‐〈{　 Ｙ´　 　　´丁／
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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　´　　　　　　　｀ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　,. -‐'ｆﾌﾌ 　 　 　 　 　 ７　　 　　　　　　　　　　 　 ｀､
　　 　 / 　 ｒ‐´ ｒ‐､ 　 　 　 　 / 　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　ﾉ　 _/＿ 」　 .l　　　　　　|　　　ー‐-‐'　　 `ー‐-─ 　 　 !　　　「そうかな。言葉はあまり軽率に
　　 i　　 _ ＿　.） ,'　　　　　　 |　　　（ ー‐）　'"　（ ー‐ ）　　　!　　　　使うものじゃないと思うよ。」
　　 !　　　　　｀{ ﾉ　　　　　 　 ヽ　　 　 ,　 　 !　　　　　 　 　 /
　　 |　　ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼　　ヽ＿人＿_,ノ｀ 　　／,.,.,.　　　どういうこと？と疑問を口にする少女に付け加える
　　 l　　 ,.-ｒ　/;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿ ｀　ー 　 　 __, ｲ:;ヽ:;:;:;
　／i!　　　 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!　　＼ _ｰ‐_,.／　　i:;::;:ヽ:;:;　　　「少なくとも私は立派な人間じゃない。
´:;:;:!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､　／!;;;;;;;;;;〉、　,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ　　　　酔っ払いの人間に立派な人はいないんだ。」
:;:;:;:;:ゝ､_　 /;;;;ﾉヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.｀'　 ヾ--〈　 Ｖ　 !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /｀:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-､:;_:;」　　　　!;;;;;;;!　 　　 |ヾ､:;.-‐
:;:;:;:;O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:|　　　 |;;;;;;;;|　　 　 !:;:;＼_:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ ､:;_:;_:;:;:;:;:;:;:;/:;:;;:;:ヾ:;:;:;:;:;:;:!　　　!;;;;;;;;;!　　　/:;:;:;:;:;:;:;7






　　 　 　 　 　 　 　 ,．'´　　,rｰ≧~~~｀ヽ
　　　　　　　　　<´: : : : : : :{　(⌒~'⌒ヽ.ﾑ
.　　　　 　 　 　 ,へ : : : : : :{　レ‐{薔}ニ].}
　　　　　　　　　l: : :i｀ﾞｰ- ､_ゝ､,く_l::!､∨ﾉ
　　　　　　　　　'; : :!　＿_　 ｀ﾞ＝‐l::lﾊ:;〉
.　　　 　 　 　 　 '; :ﾊ,.-ｒ.､｀　　´ゞ' 7/)ヽ
　　　　　　 　 　 〃八. ゞ' 　 ,　　　/'⌒ヽ　　　「おじさん、酔っ払いなの？
　　 　 　 　 　 　 ﾞ '⌒ヽ､rvy.､＿ｨ_ |＝ｼ　　　　　お酒を飲んでるの？」
　　　　　　　　 　 ヾ,-‐{y′　´ｒ‐'ヽ. ラ-､
　　　　　　　　　　 ∧ラ ヽ、　ヽ.､-.!､　　ヽ
　　　　　　　　　　.ﾊ └' ｒ'7 　 { ヾ;j .!　　 ﾊ
　　　　　　　　　　i　　　 {. ヽ　ﾊﾞYヾ!|　　　 }
　　　　　　　　　　:、　　ﾉ ヽ∨. ', }､. |　 　 〈-┐
　　　　　　 　 　 　 >介1 　 ヽヽ l.}v',.>　　 ﾊﾆ.､
　　　　　　　　　　 ｀1/<　　　 ﾞiゝ}´　　　　　,}､}}
　　　　　　　　　　//- {｀て￣￣´　　　　,. へlj｀
　　　　　　　　 　 ｀　　>､　ヽ　　　 　 ／　　　 ＼
　　　　　　　　　 　 ／ヽj_!､,、＼_ _ ,人　　　　　　＼

私が今もそうだ。と返すと

　　　　　　　　 　 ,-､ 　 　 　 ＿＿
　　　　　 　 　 　 !|｀ヾ.､,.ｨ ,.´ｰ-､ :: ::｀ヽ、
　　　　　　　　　　':、 >く::丶､ :: ::」WL,､_ｒvﾄ､
　　　　　　 　 　 　 ﾞx/::/ﾞ＼、:: ::>ｆｰ-.,-､_ﾆ 'ｰ,
　　 　 　 　 　 　 　 i:ﾒ/　　　｀ヽ.>)ｒ‐ｯ薔}::ij∠
　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ'､＿　　 __,-ﾞi_｀'Tfｲ 7＜
　　 　 　 　 　 　 　 l:i ,ｨｰ､　　 ｲ;ﾟヾ,ﾚi:H:ir‐'ﾘ　　　「お酒なんて関係ないかしら！」
　　　 　 　 　 　 　 /ﾝ,辷ﾘ　　 弋り' /ｿ !ﾄi::/
　　　　　　　　　　// ,.i""　', -､ "" / _,=ﾐ,く
　　　　　　　　 　 ﾚ　}ﾐゝ　 ∨_ﾉ　_"-ｆ―ﾐ､}
　　　　　　　　 　 　 ﾉﾆﾌ ＞---ｲﾄ　ﾉミニi＾ヽ
　　　　　__ｒ ､ 　 　 ヾフィ',ｨliiﾄ-､: ! そ=､ノ　　i
　　　　 jニ　i､ｰ､__,/「〈 //!| ﾄ､ ﾌj ｀＞- ,＿　!
　　　　{ ‐-,ｙ 〕 /　 ｀ l _ト」|^li∨ｲ <_ ＿_｀　｀ ）
.　　　　', ﾆﾝ´| i)　 ,. ┴､‐'ヽ,―'―'､/ ,.-ｲ｀ く
　　　　 (ヽ￣｀ﾄﾄ　{　　 l i｀{､ぅ 　 　 ￣ /l ! i､_〉
　　　 　 ｀!l 　 iY/ハ　 _ノ{,ﾉK　　 _　　 | l ｌ |
　　　　　 ｀｀　' ' "　 ｀￣´　´' ´￣ '. 　 ｌ ^ ＾

私がその言葉について考えているとゆったりとした足取りが近づいてきた。
おそらく彼女の父親なのだろう。


　　 　 　 　 　 　 ',:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ. 　 　 　 　 ',::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ
　　　　 　 　 　 　 ',:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ　　　　　　　',:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ
　　　　　　 　 　 　 ',::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ　 　 　 　 　 ',::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::: ｌ':.:.:.:.:.:.:.:.:. !　　 {ｉ　ー ⌒ｉ´
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',　　ヾ､　　　 !
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::ヽ:―‐:.､:.:.:.:.:.:〉　　 ｌ!　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 〈:::::,　―　､:::.:.:.:.:!　　　ｌ{　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　 V　　　　　￣ ヽ　　　ヾ ､＿ ﾉ
　　　　　　　　　　　　 　 ´　　　　　 　 　 |　　 　 ｀ ー ´
　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　‐'}
　　　　　　　　　　　{ ｀ ー―――‐　´　‐'
　　　　　　　　　　　 ー――――― ´

彼は少女の肩に手を置いた。
私と私のウイスキーに目線を走らせたが表情は変わらなかった。
少女に穏やかな声で語りかけた。


　　　　,ｲ　 　 　 　 　 　 ,　ﾄ--ﾍ　､　　　 　 　 ,ﾆ=-
　　　 /　　　　　　　　　f | |　 　 } .|､ ヽ　　　　ﾊ
　　　j　　　　　　　 ,ｨ　 | .|.|　　　|/ ヽ ﾄﾐ　　　　|
　　　|　　　　　　i / |ハ|　ﾘ　　　|'　　|j ∨　　ﾚ'
　　　|ﾘ　　　　　ﾊ{ --ｰ=＝=　　 =＝‐- }.　 l |
　　　　{　ﾑ　　ﾒ　　　'て:::ﾊ　,,,　 ｲ_(:::ｿ ﾔi ﾉﾘ
　　　　∨ｲ{｀Y|　 　 　 　 　 　 　 |　　 　 |/j
　　　　　i　|ゝﾍヽ　　　　　　　　　|　　　 ﾊ
　　　　　j　ヽ､i　l 　 　 　 　 　 ー'　 　 ｲ ﾍ　　　　 「おじさんの邪魔をしちゃ駄目じゃないか。」
　　　 ／　　　ﾄ,. ヽ　　　　　　　　　　　 |　∧
　　 ./　　 　 　:|ヽ　　　　ｰ=ﾆﾆﾆﾆｨ　　| 　 ﾊ
　　/　 　 　 　 :| {　　　　　　ー─　 　 j　　ﾄｿ
　,ｲｨ　　　　z::::::| .＼　　　　　　　　　 ｲ　　 |
　　.|　l　 　{:::::::::ヽ､　｀＞ ､ ＿＿ ,,ノ　}ヽ|ﾍ|
　　.ﾚ'|: /　ﾊ::::::::::::::::ー─- ＿＿-ーﾆ:::::|j　j
　　　 |/／　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ー- ､__
　　　／　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|

　　　　　　　　　　　　　　, -「＼‐- .._
　　　　　　　　　　　 , - ´　 ヽ　＼＼ゝ＝､,､
　　　　　　　　　　／　　　／/＼､ :.　:〉{　ｒ;､ﾍ
　　　　　　 　 　 /　 ./ ./.:／　　 丶､::ゝイゝ}７
　　　　　　　　　i{. .:/ ./／　　、　　　｀ﾆﾐﾍ/ｿ
　　　　　　　　　i:､::{ _{´　＿＿＼　　ノ＿Vｿ　　　「カナ、おじさんの邪魔したかしら？」
　　　　　　　　　ゝ:`{ﾒ, 　 { 弋ﾂ　　 弋ﾉ /'
　　　　　　　　　 ｀`i{､＿　xxx　 　 　 ,xx{= ､
　 　 　 　 　 　 　 人､__メ　 　 　 , -'、ノ 　 〉
　　　　　　　　 ,. ┴‐ ＜￣ }､...　　ィ'´｀ヽ /
　　　　　　　ｒ'´　　　　　V⌒ヽ水コゝ‐＜- ､
　　　　　　　i: ､: . .　　　 ゝ　ィｌ」 ヽヽｒ－」　 ＼






　　 　　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　　,ｒ'　　　　　　　　＼
　　 / ⌒　　　　　　　　 ヽ,
　　（ ●） 　　　⌒ 　　　　..i
　　i.　　　　　（　●）　　　 .|　　　「いや、しないな。」
　.　＼（_入＿ﾉ　　　　　　/
　　　　＼＿＿＿＿＿_／
　　　 ./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
　　 　|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
　 　　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
　　 　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|

　　　　　　　　　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　 　 　 　 　 　 /　　　　　　 /:Y::|　　　　　 　 　 　 ﾊ
　　　　　　　　 l　　 　 　 　 j　　 |　　　　　 　 　 　 ﾄ
　　　　　　　　 ﾚ{　 |　l　ｲl |　 　 | .ﾊ　l　 l　　　　　|
　　　　　　 　 　 ﾙ',ﾊﾙZﾒ､ﾘ__　　ﾚ__ﾙﾊ　j　Nﾙﾙﾙ'
　　　　 　 　 　 　 　 ﾙ | 代八|　　( ｲtﾉﾄﾙ'ﾚY　j
　　　　　　　　　　　　 八　 　 ｊ　　　　 　 　 j l| 人　　　　　　「女の子もこのくらいになると生意気になって・・・・・・」
　 　 　 　 　 　 　 　 ｲ　', 　　(　　v　　　 |　|ノ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　|　 ',　　 ＿＿　　　　/　　 l　.ﾊ
　　　　　　　　　　 　 j　　ヽ　 ｀ﾆﾆ´　　.,イ　　　ﾊ､. |
　　　　　　　　　　　　| |　　ﾊ､　　　　／　{　　 /',　 弋
　　　 　 　 　 　 ,　＜ﾚﾙ　j　| ｀￣´　　 ,ｲ　/ﾂ　　' ,　 ヽ､
　　　　　　　_／　　　/　.|ﾉ. /　　　　　/ .ﾚ'　　　　　-‐‐- ､ﾐヽ
　　　　　　　{　　 　 /　　　/::::::::::::::::::/　　　 / .／　　　　　 　 ヽ
　　　　　　　|　　　　＞''´./::::::::::::::::::/,　 　 /／　　　　　　 　 　 ﾍ
　　　　　　　| .|　　 |　　 .j::::::::::::::::::/　'<　/　　　　　　　　　 　 　 |
　 　 　 　 　 Y|　　 |　　 j::::::::::::::::::j　　　 |　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　 {.|　　 |　　 |:::::::::::::::::j　　　 .|　　　　　　　　　　　 　 |






　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼
　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　　　　「ハハ、二人で世の中の真理について語っていたんです。」
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　 ＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　 　 　 ￣／ 　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　 　.|　 　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
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　　　　　ｲ辷ｿ 　 　 　 　 　 ヽ､　　　　　
　　　　 /　　　　　　　　　　　ﾄﾊ　　　　
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　　　　 |　　　 　 　 　 　 ,l| |ﾊ　　　　　　　　　　 ／＼　／＼
　　　　 'ﾘ　　　　　　　　　j |　　　　　　　　　　／　(ー)　(ー).＼
　　　　　j　　　　　　　　 ｲ |　　　　　 　 　　 （　　 ⌒ﾄﾆｲ⌒　 ,i
　　　 　.j　　　　　 　 　 　 l　　　　　　 　 　　,ノ　　　 `-'　　 く
　　　　人　　　　　　　 　 人　　　　　　　　/ .:　｀ヽ､＼__/7　〉
　　　 ﾑ　　　.j 　 　 　 　 　ﾍ　 　 　 　 　 |....:.....　　 ＞-ﾍ ',｀ﾊ
　　　 { 　　,,ｲ|　　　　从､ﾐ　ミ　　　 　 　 .j　　　｀:　　 　 　 i | |
　　ｲ .|ｲ| .ﾘ　ﾊ　 　 ｿ　 　 ｀ ＞,__　　　 ./　　　　 :　　 　 　 }| |
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. 　/.:./ .:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::/:ト､:V:, -!.:|::!.:!.:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.',.:.:.:.:.:.:.:.',､.:ヽ
　/, ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:, イ.:.:.,ｲ.:.i /　 ｀´　 !.:!::｀ﾄ､:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.i ＼ヽ
ノ´　|.:.:.:.:.:.:.,ｲ.:/.:.:.:.:./:::/.:.://!:::!'　　　　　|.:|ﾊ::::::ヽ|ヽ.:.|､.:.:.:ヽ.:.iヽ.:.:.:.:.:| 　 ｀ヽ
　 　 !.:./.:.:/::!ｲ.:.:.:.:./:::/| ,ｲ,'::i::::!　　 　 　 !.:,ﾍ!:ヽ::::!:::ヽ!::ヽ.:.:.:!､|::|.:.:.|.:.:!
　　　! i!.:.:.!::::::|.:.:.:./::,ｲ::'´ﾉ'|:∧:l　　　　　 l/　 ヽ|::::!ヽ、::::::',.:.:.!::::::l.:.:.|.:.:!　　　「それはどうも。
　　　|:l|.:.:.|:::::::|.:.:.,'::/ |:∠__|'_　ヽ ヽ、　　/ 　 　_ト_|＿ヽ::::::!.:.:|:::::::!.:.:!.:.:!　　　何やらご迷惑をおかけしたようで・・・
　　　|ハ.:.|:::::::| :/:/ ´￣｀ ‐-｀､‐_､_ﾉ 　 {､_,_‐,´-‐'´￣｀ヽ:::ヽ.|:::::::|.:.:ﾄ､:!　　　　失礼しました。」
. 　 　 　ヽ!:::::::V､:l　　＜廷丁｀>｀Y〉　　〈Y´<´廷丁＞　 ﾄ､::::::::::;ﾊ ﾉ ∥
　 　 　 　 ヽ:::∧｀!　　　｀￣´　__,ノ〉' 　 〈ヽ､__｀￣´　　　i　ヽ::::/ /' 　 |
　　　　　　　YヽN|　　　　　　　　　|!　　 　 　 　 　 　 　 ,ﾊ 　}:,'　　　　　　　　「さあ、行こう。」
　　　　 　 　 i:ヽヽ!､　　　　　　　　i!　　　　　　　　　　　j ﾉ_/ﾚ
　　　　　　　 !::::ヽ|　ヽ 　 　 　 　 ﾉ　　 　　､　　　　　 / i　,ｲ、
　　　　 　 　 |ﾊ::::::ヽ　',　　　　　 ヽz､_ _,.ｨz'　 　 　 　,'　,'´:::|.:ヽ
　　 　 　 　 /.:.:!::::::::!　ヽ 　 　 　 　 ｀￣´　　　　　　/　 !:::::::!.:.: ヽ
　　 　 　 ／.:.:.:!:::::::::i、　ヽ.　 　 ＿_ ‐-‐ ＿_ 　 　 / 　 j::::::::!.:.:.:.:.',
.　　　 ／.:.:.:.:.:.|::::::::::| ヽ.　　 　´ ＿_｀￣´＿ ｀　　　　,ｲ:::::::::ﾊ.:.:.:.:.ヽ、
　 　 /／.:.:.,ｲ.:|:::::／| 　｀ヽ、　 　 ヽ｀￣´ノ　　　　,.イ l＼::::i.:.|.:.}!.:.:.:.:ヽ、
. 　 /ｲ :.:.:./::l.:.!::/三ヽ、 　 ＼　　 　 ￣　 　 　 ／ ,'　!三ヽ!.:.!.:|:',.:.:.:.:.',:ヽ
.　　　!.:.:..,':::::!.:|::!三三三¨ ‐- ヽ、　　　　　　／__ノ-ｲ三三l.:..!.:!::ヽ.:.:.:.ﾄ､:',
. 　 　|.:.:.:i:::::::V/三三三三三三　￣￣￣￣三三三,ﾊ三三!.:.!ﾉ::::::',.:.:.:| ヽ!

少女はささやかな抵抗のそぶりを見せたが
父親に従い、歩み去っていった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　 ´　　｀´　　 ｀＼
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ７´　 　 　 　 ',　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　{´/　　　　　　　　!　　　　　 ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 ｒ'１,'　　　　　　　　　　　　　 　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　∨ﾞ!　　 　 　 　 　 / i　　　　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　 　 　 　 /　|　　　　 |　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽｖ　 ヽ　　　/　 ハ 　 　 , .λ
　　　　　　　　　　　　 ,.,.=i＾ヽ.　 ',　　' 　.人　ヽ.　/ /} ﾄ､
　　　　　　　　　　　　{/　ゝ.ハ　　　　　/　 ｀ ､ ./ /ｨノ　!!
　　　　　　 　 　 　 　 ﾞ　　,. ｺ┴‐-､　　´,､_｀__ ／￣｀i　"
　　　　　　　　　　　　　　 レへ、　./ﾆl=´ ‐┴〈__ ,. -'＾ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　 ｀ﾞ＜´￣￣￣フ　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　, '　　　　　　　　ﾞ ＝=＝"　 ',　　　　 .〉
　　　　　　　　　　　 ｒ'　／　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　　　l　ヽ.
　　　　　　　 　 　 ／　´__　　 　 ／　　　　　　　　 ﾊ ￣　　　 ＼
　　　　 __　__,.,／´　　 ,.､ｒ―‐'´|　　　　　　　　　 　 ヾ‐^ヽ、　 　 ＼
　　　_/／´　　　　 ,.ィ´　　　　/　　　 ,. -―ｒ'⌒Ｙ´｀ヽﾆ､ | ヽ　　　　ヽ
　,／ /　　　　　　´ /　 　 　 ノ　―／　　　 ヽ-ﾍ　　　　）.! 　 　 　 　 ﾊ､
　ﾞ}　|!　　　　　　　,'　　　　　〉 　 ,へ　　　　/　　 ヽ　　/｀＼　　　　　　ﾊ ｀>
　/　|!　　　　　　　!　　　　 /　　　　　＼　./　　　　 ゝﾉ　　　＼　　　　　 ', ',
　７ .|!　　　　　　 /　 　 .／　　　　　　　｀´　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　 　 } |

ぼんやりと酒を飲み続ける。
先程の少女の言葉について考える。


　　　　　　　　　　ノ.:`.:,'　ヽ　　　´　｀ /
　　　　　　　．＜＼.:.:.:.:`　_ ゝ　,＿__, 'ヽ､
　　　 ,＿＜.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:/{（　　ノ　 ハ.:.:`ー､
　　／.:.:.:.:.:.:.:メ.:.:.:.:.:.:.:.＼/　ゝ　　 　＞.:.:────　､__,_,　　　　　　「『お酒なんて関係ないもん』か。」
　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｛　 ／ヽ 　　____＿＿＿　＼ヽ,､
　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ;　` 、.:.:.:.:.:／ヽ.:.:.:.:ヽ´ __＼　　　 ﾍ　　 |　'.` ,
　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:／.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:＞ ｀ヽ＿＿ ｀{ 　i　 i　 '.
　ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j￣.:.:.:.:.:.::|ｉ¨￣ヽ / ./　.{f_ 'j
　　 ヽ＿.:＿:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.::|i:　／ ﾍ ｲゝ_iji´∥
　　　　ゝ.:,_ノ.::.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::|i:〈｀､´´.｀>、.:i|ﾞ ｀
　　　　　 ＼::.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´ｊ　　　　　 　 |ii~~､;'´`,'~;~~:i|
　　　　　　　＼f.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ　　　　　　　|i::::::::':::::::::::::::::i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀ー＝=＝一 ﾞ

期待してるぜ頑張ってくれ
途中で投げ出さないでくれ

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　|ｉ:¨￣ ,、　　 ￣¨.: i
　　　　　　　　　　　　　　　　|i:　／ﾍ:＼　　 　 :i|　　　　　　アルコールを口に運ぶ回数を数えなくなったころ
　　　　　　　　　　　　　　　　.|i:〈｀_､/´_｀>.、　 :i|　　　　　　また私に近づくものがいた。
　　　　　　　　　　　　　　　　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|
　　　　　　　　　　　　＿廴: : |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|
　　　　　　　　　　（￣: : : : : : :|i::::::;:':::::::::::::::::::::::i|ー- 、
　　　　　　　　　　..`ー､: : : : : |｀ー＝===＝一 |と_
　　　　　　　　　　　　 ゝ: : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : ｀:::、
　　　　　　　　　　　　　｛.: : : : : : :: : : : : : : :: : : : : : : : j
　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣ ¨´　￣ 廴: ::￣::::::::;;;;;￣

　　/: : : :.i: : : : : : : : :.:.l､: : : :l: : : : : : : : : : .:. : ､: : : : : : : : : i
　 /: : : : :l: : : : : .:.:. : :.:l ': : .:.ﾄ: : : : : : : : : .:.:.: : i:. : : : : : .:. : :l
　i: : .:.:／l: : :i: : :.:.:.: :.:.:l　X / ヽ､: : : : .:.: : :.:.:.: :l:.:. : : : : .:.: : :l
　l: .:.:/:.:.:.i: .:l:.:. :.:.:.:l:.:.:.l/　l/=ﾆN: : : :.:.:. :.:､:.:.:. :l:.:. : :. : :.:.: :./　　　　少女、その父親、その次に現れたのは
　l .:.ハ:.:.:.': :l､:.:.:.:.:.l i:,ｲ 〃f::ﾟﾊ　l: : .:,ｲ:.:.:.:.:〉:.:.:.l:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:/　　　　　茶髪の若者だった。
　l:./　 :.:.:.:ヽl:.'､:.:.:.l ﾍ:l. l' 弋／　,: .:./ l:.:.:.:/ へ:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　
　V　　 ':.:.:.:.`i:.ヽ:.:.l、ﾘ　　 ´　　, :／　l:.:.:/　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l'　　　　　　腕には何かチラシを抱えている。
.　　　　 ヽ:.:.:.:l､:.:ヾ:ヽ　　　　　 ' ´　　.l:.:/ 　 　ヽ:ﾄ､:.:.:ﾄ､l
　　　　　 ヽ:.:.:lヽ:.:.:.:.:.}　　　　　,　　　 l/　　　　 ヾ ＼il
　　　　　　 ＼.i. ＼:.:ﾉ._　　　／　　　　　　　　　　　　`i
　　　　　　　　ヽ　 ヽ:.i:.:.l` ｰ､_　　　　 ／　　　　_...　-└-　..
　　　　　　　　　　　 ヽﾍl　　　ヽ＿ ／ ヽ, .. - ''　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿r ''　　　　　　　　　　　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　l .i　　　　　　　 ,　- '' ¨ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 i　　l　l　　　　 ,　'
　　　　　　　　　　　　　　　　 i　／l ／　.l　　 ／　　 ,, --

　　　/ , : : : : : : :.i: : :,ｲ: .:.:. : : : : : :.l:.: : : : l: : i: l
　　./ /: : : : : : : :l: : :i l:.:.:i:.:. : : ､:. : lヽ:.: :l l: : :l :l
　　i :/i: : .: : : : : :l:-:廴i_ハ:.:.:.:ハ;斗-+- l:' : : :.ﾘ
　　l/ l : .:.:. :ヽ: : :lﾑl--l､` V:./ ´l:ﾑ--i､/ .:.: : /　　　　　　　その若者はその内の1枚をこちらへ差し出した。
.　　　 l .:./:.:.:. ＼ﾍ` ト::ｲ`　V　'/ト::ｲ l7:.:.:.:. :.{
　　　　l:.ﾊ:.:.:＼:.ヽﾍ￣´　　 i　　｀￣ /／>.:.:,､l , -‐ ― ､　　　「神様についてお話しませんか？」
　　　　 '　V:l:.:.ﾄヾｰ`　　､＿＿_　　 イ- ':ﾊ/／　　　 .／
　　　　　　ﾊ:ﾄ:l ヽ:.＼　　　　　　 　／/l:./ /　　　 ,, ''
　　　　　　　　　　ヽﾄ:.ヽ、　　　 ／lﾍ' , - '　　　 f
　　　　　　　　　　/´「 .i　` ー '　 .i ／　/　　　 ﾉ
　　　　　　　　 ／　 i　 l　　　　 ／´　　{　　　　l　__
　　　　　　　 ,/　　　l／　　　　/　　　　‘　　,　.lヽ､ ヽ
　　　　　 ／./　 , ﾍ ヽ　 _ .. -'-､__　　-－ '　　.i　　`､＼
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│あぅあぅｗあぅあぅ, . . . ' . . . . . . . . . . . . ｀丶、 あぅあぅｗあぅあぅｗ,.　.│
│ぅあぅｗあぅあぅ, .' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ＼ぅｗあぅあぅｗあぅ,..　.│
│あぅｗあぅあ／. . . . . . . . . .／. . . . . . ＼ . . . . . . ヽあぅｗあぅあぅｗ,,.　│
│あぅあぅｗ/. . . . . . /. . . ./ . . . . . . . . . .＼. .＜;;＼ヽぅｗあぅあぅｗあ　 │
│ぅあぅｗ　/. ／/ . . {. . . . .l . . . . . . . . . . . . ヽ. . ヾ,;;;＼あぅｗあぅあぅ　 │
│ｗあぅｗ/／;;/. . . . l . . . ..l . . . . . . ..ヽ . . . . . ヽ. . ヽ;;;;;＼ あぅあぅｗ,　 │
│あぅｗ／;;;;;/l. . . . . l . . . . l . . . . . . . .l! . l . . . . l. . . ﾊ;;;;;;;;ヽ ぅあぅｗ　　│
│ぅｗ /;;;;;;;;;/. l . . . . .ヽ. . . . ヽ . . . . . ..|l . !. . . . .|. . ./.|;;;;;;;;;;;ヽ ｗあぅ 　 │
│あ /;;;;;;;;;/. . .＼ . . ＿ヽ_,ノ｀ヽ.ヽ､,＿l !＿!. . . ﾉ. ./ . !;;;;;;;;;;;;;;| あぅあ.　│
│ぅ/;;;;;;;;;;;{. . . . . .丶 ＿＿_ヽ -ヽ. . . .ﾉ＿＿. ./ . /. ./.l ヽ;;;;;;;;;! ｗあぅ,.　│
│ｗ!;;;;;;;;;;;;;ヽ. . . . . イ:::::::::ヽ!ヽ 　 ヽ. イ ::::::ヽ!ヽ／.／.!.l　 l;;;;;;/ あぅｗ.　 │
│ｗl;;;;;;;;;;;;;;イlヽ、. .ヽゝー‐''　　　　lノ ゞー‐''　/／ . / ￣ !;;;∧ あぅあ.　│
│ぅヽ ;;;;;;;;;| |.!. . .`. . ゝ　　 　　 ＿　　-　 フ__〃. . ./　　　!ノ　ヽ_ ｗあ.　│
│あぅ＼;;;;;;! !.!＼. . ヽ　 く　￣　　　　　 ／; ; ;＼. ノ ／　 /　　　ﾄ＼ ｗ ,│
│ｗあぅ ＼| |.|／＼ . .丶、`　ー　-　‐ /; ; ; ; ; ; ;＼　　　/ 　　 /; ; ; ぅ.　│
│あぅｗあ　く　　　丶.、. ｀＞ 　,,＿　/; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ　 /ー―く＿__ あ.　│
│ｗあぅあ／!＼　　　　ヽ　ゝ ＼　　/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.∨; ; ; ; ; ; ; ／ ぅ.　 │
│ぅあぅ ／. . |　　ヽ、　　＿＿　　ヽ/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ ; ; ; ; ／ あぅ 　│
│ぅあ／. . . . ヽ 　　 ＞ '; ; ; ; ; ; ヽ/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ; ; / ｗあぅ. 　│
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　　　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー ､
　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ、
　　　　　　　 ,,.-'"　　 　　　　　　　,,.-'"｀　　　　　ヽ、
　　　　　　 /　　　 　 　　､＿_,,.-='､':'"　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　i へ＿__, 　　　"　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ 　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 ./　i ﾞ:;;;;;,:〉　　　　　｀''''''"　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　/ .　ﾞｰ-''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　i　　　「・・・・・・申し訳ないが仕事中だ。」
　　　　 /　　　 i　　　人　　　　 ノ　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　,'　　　　 ' ,_,,ノ　 `─-‐' ヽ　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　　　　　　　　 　/
　　　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　 ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　 ｀¨i　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
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　　　　　　　,. -─＝≦=-､
　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　　　 ∠イ::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ
　　　/ 　 i:::i::::::/::|:::i::::|::::|::|::::::::::}
　　　　　 {:::|:::/‐-ﾚ'|:::j -j┼ |:::/
　　 　 　 Y Ｖ下于 ∨ 下于 ﾚﾍ　　　　「え？仕事？
　 　 　 　 ヾ|　　　　　　　　　|ソ　　　　　　どうみても・・・」
　　　　　 　 ヽ　　　 　 　 j　/
　　　　　　 　 ヽ､　 ‐-　 ／
　　　　　　＿,. ｰ＞ - ＜-､＿
　　　,.　'´ ／　/　　 　 ,ﾊ　＼｀ヽ､
　／　　／　　 {　　　　　 }　　 ＼　>､
'´ 　 　 ￣￣＼j　　　　/j /´￣　/　 ヽ
　　　　　　　　｛ヽ二二ノl｛　　　/
　　　　　　　　　｝.:.:.:.:.:.:/ノ

,,..-''"´ 　 　 　'' -..,,
　　　''"⌒ヽ、 　 　 ｀ヽ
　 　 ＿　　　　　　　-‐ヽ
　/´(;;;c)ヽ　　　　　 ＿　',　　　　　　「プロの酔っ払いでね。」
　ヽ、＿ 丿　　　 ／r;;cヽ|
　　　/´　　　　　.ヽ ヽ-'　',
　　　ヽ　　　　　　　',｀¨´　',
　　　　l　￣　ヽ .__丿 　 　 l
　　　　ヽ、　　ノ　　　　 　 ,'　　　　
＿＿＿__. ￣　　　　　 　 /　　　　
　:::::::::::::::::｀ヽ、　　 _,,..-''´　　. 　 　
｀''-..,,_::::::::::::::. r''"´　　　　　　　　　
　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　_丿ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　 ) .,-.、
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　　　　　　　,. -─＝≦=-､
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　　　/ 　 i:::i::::::/::|:::i::::|::::|::|::::::::::}
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　　　　　Y Ｖ下于 ∨ 下于 ﾚﾍ　　　「・・・・・・」
　　　　　 ヾ|　　　　　　　　　|ソ
　　　　　　　ヽ　　　 　 　 j　/
　　　　　　　　ヽ､　 ‐-　 ／
　　　　　　＿,. ｰ＞ - ＜-､＿
　　　,.　'´ ／　/　　 　 ,ﾊ　＼｀ヽ､
　／　　／　　 {　　　　　 }　　 ＼　>､
'´ 　 　 ￣￣＼j　　　　/j /´￣　/　 ヽ
　　　　　　　　｛ヽ二二ノl｛　　　/
　　　　　　　　　｝.:.:.:.:.:.:/ノ

　　　　　　　　／´￣｀ヽ丶､
　　　　　/｀ヽ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ヽ
　　　　 /:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:ﾊ
.　　　 /::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:......:.:.:.:.ハ
.　　　ﾉ::::::::::::::::.:{!.:.:.:.:}、:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
　　　i!:::;::::::::::::::.:{:.:.:.:.:! ヽ:.ﾄ:.:.:.:.:i:!　　 _
　　　|:::j!::::::::::::{!:i!:.:ﾊ:|／｀}.}!.:.:.:.}!　　{ .{　　　「やるじゃん、おっさん。」
　　　{:::!{:::::::::::::E}ﾐ{! ﾘ./´｀ j._:.:.:ﾘ /´￣ヽ
　　　i!:ハ::::::::::::{!ﾋ}　　　__ ´ 〉::!　Y´　　.i!
　　　 ヽ ヽ:ﾄ､:トゝ　 {.／ .!　 !:!j!　{'￣｀　 }　　「じゃあ他の人に声かけてみるよ。」
　　　　　　ヽ ｀ヽヽ、ヽ._ ﾉ　 Yrｩ （￣｀　/　
　　　　　　　　　　　i＞- '　／　ヽ,.ﾍ　　ト､
　　　　　　　　　　　__.∧　{ﾍ　　/　ri　　',ハ
　　　　　　　　　　/､ :_:∧ .} ヽ./　 i!:|　　∨}
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　　　　　　　　 ノ: : { :!:.:.:./: .　　　.{! :! 　 　.ﾊ
.　　　　　　 ／: : : :.ヽi:.:./ﾉ: : .　　 {!: i! 　 　 j!
.　　　　　　{: : !: : : : :ヾ/´: : : : .　　｀ヾ､　　./
　　　　　　i!: : {!: : : : : : : : : : : : .｀丶､_ハ　j!

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　 　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　　　　　 　.／　　　　　 　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 , '　　 　 ＿＿＿　　　　 ＿＿ .ヽ
　　　　　　 　./　　　　（　　● 　.）　　（　●　)　 '.,　　　　若者は立ち去った。
　　　　　　　/ 　 　 .　　 ￣￣￣　　　　￣￣　　　'.,
　　　　　.　.,'　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　.l　　　彼に説得されて入信する奴はいるのだろうか。
　　　　　　 l　　　　.　 　　（　　　　 人　　　 .） 　 　.l　　　しかし、ここは新宿。何が起きても不思議ではない。
　　　　　　 .'.,　　　　　　 　｀ ｰ一 ´　｀ ｰ‐ ´ 　 　 .,'　　　何人かは入るのかもしれない
　　　　　.　 　' ,　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　
　　　　　　　 　 ゝ、　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　
　　　　　　　　　／｀　ー――――― ‐='''　く　　　　　　
　　　　　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　. /.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　/ 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　.. .... .. 　.:.:.:..: .:.:.:. . ... :. .:.:.:.: .: .... .:.:.:..... .. .... .. .. . ... :. .:.:.:.: .: .... .
" ; ;ヾ ;　" " ヾ　; " ; " ; ; ヾ,　　　　.. .:.:.:.: .: .... .:.:.:...... .... .. .:.:.:.:. .. ...　....:.:.:.: .: .... .:.:.:.. .. :... .. ..
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　　 |ilｌ|| ｌｌl⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒|≡≡≡≡≡≡≡|⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
　二ｌliｌ|ｌ ｌ!|二二二二二二二二二二.｀┳━━━━━┳ 二二二二二二二二二二二二
　､.,.|::ｌ|| !!|､.,.,　　　　　　　　　　　　,.､.,┴　,.､.,.,,.､.,.　　┴.､.,.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.,,.､.,.,,.､
　　　ある公園。その陽だまり。
　　　そこは奇跡のように酒を飲むのに相応しかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.,,.､.,.,,.､.,.,,.

､.,.,,.,..,.,,.､.,.,,.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .,.,,.､.,.,,.､.,.,,.､.,.,,.､.
　　　しかし、それを破壊する音が響いた。
　　　地響きとともに体が浮いた。続いて悲鳴が重なる。
　　　　　　　　.,.,,.､.,.,,.､.,.,,.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,.､.,.,,.､.

⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
,, ,,,二,, ,,;;:;-,,;;.,,.二二二二二二二二二二二二二 ,,;::,, ,,,二二,, ,,;;:;-,,;;.,,,, ,,,二,, ,,;;:;-,,;;.,,,, ,,
　" "'　　　　　""'':i;,,　　　　　　　　　　,,;;i;:''"""''"
　　　　　　　　　　　　"':;　　　　　　　,i'
　　　　　　　 　 　 　 　 "':;　　　　　,;'
　,,　,,　,,,　 ;,,,　　　,;,　,,; ,;:'　　　　,;",,　,, ;;, ;, 　;, ,;　,;, ,;　,　;;; ;,;　,,
　l,,;;;ll,;;;,il;;::;,,li;;i;i,,li,;li;;;;;ll／　　　　"';l,,l,,ii,,,l,i,,,i,,,ll, ii, i,ll ,i,,,,l,,,ii l,,l,ii,,,,l,i,,,i,,,ll, ii, i,ll ,i,,,,l,,,ii l,,l,ii, i,ll

　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　i 　　　　　　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　i　　　　　 　 　 　 　 　 , ィ´j 　ｌ　　　　　！
　　　　　　　　ｌ　　　　　 　 　 　 ､,ィ´ ゝ'ｨ　　 ト､　　　これは・・・
　　　　　　　 ｌ　 　 ＿＿_,ヾ, ヽｲ､ ｀ ー‐　　 ｊ　　ヽ　　　
　　　　　　　　! 　　 ゝ､_!ｿｲ　　　　　 )　　　/　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 {　　 　)ー‐'　　 /　　　　 　ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　　　　｀ー '´　　　 ｨ´　　　　　 　　ｌ
　　　　　　　　　ハミ≧ー　＿＿_　,, ≦　　　　　　　　　ｌ
　　　　　　　 ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｊ

　　　　
　　　　:::::::::::::::::::::::......　　　........:::::::::::::::::::::::::::　;;;;;;;::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 γ　⌒　⌒ ｀ヘ
　　　　　　　　　　　イ,,,,　"" 　⌒　　ヾ　ヾ
　　　　　　　　 /゛゛゛(　　　⌒　　　. . ,,　ヽ,,'' ..ノ　）ヽ
　　　　　　　 (　　　、、　　　、　’'',　　　. . ノ　　ヾ　）
　　　　 .................ゞ　(.　　　　.　　.,,,゛゛゛゛ノ.　.ノ　) ,,.ノ...........　........
　　　　 :::::::::::::::::::::（　ノ( ^ゝ、、ゝ..,,,,, ,'ソノ　) .ソ::::::::::::::.......::::::
　　　　:::::::::::::::::::.:::::（、;''Y ,,ノ.ノ ,,,^ ^,,,;;;ノ）::::::::::::..:::: ━━━━━━━
　　　　　 . . . . :::::::::::::.（'''yノ　（''、,,,ノ）ノ ::::::::::,,,,,::,,::::　爆弾の炸裂だ
　　　　　　,, . . . . . ::::::::::::(　（　,,,人、..ツ. ノ ） ::::.:::::　━━━━━━━　
　　　　　　. . . ,,,,, . . .:::::::::::::'''(, イ")'"´ノ;; :::::　　　　　lllllllllllllllllll|　　　 　
　　　　　. . . . . . ,,,. . ,,,::::::( , ゛゛..(’＿''/,,, ..ノ　 |iiiiiiii|lllllllllllllllllllllll|　　　　
　 　 　 　 　 　 　 　 ＿:::'　（ 　 （’''....ノ　ソ　::::::: ... . . ,,,,,,,,,::::::::::::　　
　　　　　　　　 　　　 |三三 ,,,,（ 　 .:: ノ..）　 　 |iiiiiiii|lllllllllllllllllllllll|　　　　
　　　　　　　　＿ ＿j[]j_三 ノ）”）,,, . ,,,ソ＿_ _jiiiiiiiｉ|lllllllllllllllllll{[］}　　　　
L　　 　 　 　 |iiiiii|llllllllllll|三三三三|＿,.|llllllll|iii|_iiiii|llllllllllllｉ丁￣丁i 　 H
⊥._　　　　　 |iiiiii|llllllllllll|三三三::|￣￣|llllllll|iii|￣||llllllllllll|├─┤|￣|H
iiiiiiii|　「三三 |iiiiii|llllllllllll|zL..L|￣:|＋＋|llllllll|iii|＋||llllllllllll|├─┤|≡|H
iiiiii⊥.」三:r──────ｰ | ﾛ |＋＋|llllllll|iii|＋||llllllllllll|├─|￣￣￣
ｆｴ| lﾕﾕ |/| ｌｺｺｺｺｺｺｺｺｺｺｺ | ﾛ |＋＋|llllllll|iii|＋||llllllllllll|├─|三三三
7ﾐ| 「厂厂| ｌｺｺｺｺｺｺｺｺｺｺｺ | ﾛ |＋＋|llllllll|iii|＋||llllllllllll|├─|三三三

　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　 ――　[] ]　／　　 　 　三＼
　　　　　| ｌ￣ | | . 三　　 　　＼ 三／
　　　　　|_| 匚. | 三 　. 　　（ ○）　（○）'
　　　　　　　　| | 　三　 u　 　（__人__）　 |
　　　　 　　　 |_|　　 三　 　 . 　｀ ⌒´　／　　　（最寄りの警察署は新宿署
　　　[] []　,-　　　　r⌒ヽ　　ｒヽ，　　}　　　　　　到着までは1分半、展開までは2分か
　　　　 ／／　　　三　　　　i／　|　ノヽ
　　　匚／　　　 　三　 　三　　 /　　　 )≡　　　　　　　　それ以上の余裕はない）
　　　　　　　　　　 三 　三　　／　　 ／≡
　　　　　　　　　ﾆ三　　　.／　　　／
　　　　　　　　二≡､__.／　　　 ／､⌒)
　　　　　 　 三 　　　　　　　　 ＼　￣
　　　　　　三　　　　　/＼　　　　＼
　　　　　 三　　　　 /ﾆ ヽ 三　　　三
　　　　　三　　　 /　　ﾆ_二＿＿／
　　　　 三　　.／　.
　　　≡　　／　　|
　　 ≡　／
　 三_ノ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／|: : :.:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　 | : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 |: : :. .:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 |: : : :.:|
　　iv'ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|:|ｌ＝=|
　　| ;`;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|:|》: ::::|　　　　　　　 i'1
　　| ;'l:|　　 　 　 　 　 i'`'i　　　　 　 　 　 　 、 　 　 　 ／|　　|:|＼ : |　 .　　　　　 |;'|　　　　 　 ,、
　　!:`l'|　　ζ＼ 　 　 |;`;|　　 　 　 　 　 　 ∥ 　 　 　 〕 .|　　|:| 　|| | ./＼　　 ＿.|;'|　　 　 　 /.:〉
-､_|_.;l:| 　　＼';､＼　 :|':i;;|　　 　 .　 i'1　　　||／>　　r┘.:|　　|:|　 ||::| |　 ∥‐┘ .:|';|──へ./.:/＿r‐
ｰ|＿}:;|　　　　＼';､.＼|;';;;|　　　./〉　|;|＿r／／　 /|￣＼:|　　|:|　　￣　.:〃..／>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;|　r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::|　.:::::::|／＼/＼　　 《／／ ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<＼／　　 〈:::.:... ＼　》 '　.::::::::/|＼＿ｎ::::::::::::::::::::
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::＼＼ _＿＿__:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、
ｰ|＿}::/ ､';';〉.:/ /{＿|┴lニニニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::.　｀〈　:| |: : : |:|::::::::| |: : :
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~゛'' ┘⊥ ｣_　|　　|{＿|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|＿;!＿＿;!＿＿:l＿＿;!＿＿;|<___;_/＼_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
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　｀　　 　 ,　'　　.　　 ｀　　　∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」＿;!＿＿;!＿＿;!＿＿;!＿;ﾄ､ r─‐-､　　　...:.:.:.::.:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,　　　　　　　｀ 　 　　 　 　 　 ~゛'' ‐-|＼＿＿＿ﾄ--/.. ...:::::::./|
　　`　　　　　　　　　　　　　.,　　　　　｀　　　　,.　　　　　　　　　 　 '　　　　 ＼|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.　　　　　　　　`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀

　　　_,,.. =---ｧ‐‐一ー‐‐ﾐ.､
. ７´::::::::::::／　　　, へ._　　　ヽ _
:´:::::::::::／　　　　　｀ヽ.. 丶. 　　',::｀ ｰ-=...､
::::::::／＿　　　　　　　　｀¨´ 　 . ',:::::::::::::::::::::丶
::／　{. ． ヽ　　′ 　　　　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::丶
':.:.:.:.:.:.｀ー '　　　　 ＿　　　　　　　i､::,､:::::::::::::::::::::::::::丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:/　　 ヽ　 　 　 　 ! ! !!:::::::::::::::::::::::::::::::丶
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l;:"　　　　　　 ￣""　　　　　　　　"|;;;:　"　　" 　　"
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 "　"|;;;　　　　　　;::;~`:;　 ''　　 l__-‐"~　"　"　　　　"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ;;;:　　　　　　r,,　　 ’i '~ 　　　　 "　"　　　"　　"　"
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 "　　　"　　　""　　　　"　"

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　　　／､l ,ﾊ|;|;;;;;;;!;;;;;;;;{ﾊ y"_彡==､､;;＼＼: |;;;|　／／ヾ ヽ;ヽﾞ､〉　　　い　　い
　　／　　ｌV ||;ﾄ;;;;;;i､;;;;;;ﾞi　/バヽ ,','＼＼:)ヽﾆi;;iニ-"　ﾉ ﾞ!､ ﾊ;;ﾞi `l
.／､ ヾ　 `､ .!|| |;;;;;}ﾞｌ;;;;;;`〈〈: ::ヽ;ヽ'　 ﾞｌ ﾘ,-‐､(!;i￣`i 〈　　 　 `､;｜　　.や　　：
ヽ ,､ヽ ヽ　 ヽﾘ　!;;;;| l､;;;;;;;ﾊ＼:': `i､;;､ } |､ヽ､〉<__　 〉-ィｰ-､_　　ｊ
　ﾉ ＼_ヽ _y'〈、 ヽ;;;ﾞi ヽ;;;;ヽ ヽ`ｰ､__ノ ﾉ└-ｧ ".i'　ﾉ､／:::::_,-`‐' 　 　　だ　　：
ノ　　　￣　　 ﾄ ､　':,;;ｌ　ヾ;;;;ヽ'i',',','',",＼{:::::| {　 ／,／:::__ノ￣},|￣|_
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　　ﾚ　 '　　　`ｒ'￣￣　　 ￣`'''￣￣　｀!j`ﾞ￣` ｰ-､ヽ`ﾆ-'ヅ 　 / 　 |　　　　　　　＿
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　　ﾉ こ　　　　　/　　　　￣ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞｰ､~>::::::::::::)　　　　　　　　　_,_／　_ノ~ ﾞ ﾞ　,-‐
　　　　　　　　　 |　　　　　　　 ￣￣~);;;;;;;;| ﾞ-'￣~　　　　　　　　 <　 _,-‐ﾌﾞ 　 ,ク~　_,
　　　 ア　　　　 (　　　　　　　　　　　｀;､;;;ﾉ　(;;;;)　　　　　　　　　　￣_,ｒ'"　_／/　 /／
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 ~　　　　　　　　　　　　`ｰ-‐' 　(_,／　`ｰ
　　 ！！　　 /
―-、　　　,-"
　　 ＼　 /
　　　　` '

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 _.. -''''ﾞﾞﾞ´　 　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　　　　　　　　　　 _..-'″　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ'-､、
　　　　　　　　　　　 ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''-、　　　　　人や先程まで人だったモノを尻目に
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　私は爆心地へ走った。
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　探すべき人がいるのだ。
　　　　　　./ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　./ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　公園に残っていないことを願いただ走った。
　　　　　!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ
　　　　 .!　　　　 　`'ｰ ,,_　　　　　　　 　　　　　　　　　 _,,,＿__　　　　　　　!
　　　　 |　　　　　-.、　　 ｀''ｰ ..,、　　　| |　　　...ｰｰ''"´　　 ._,-　　　　　　　!
　　　　 l 　 　 　 　 广''┬--v-‐．　　 ゛　　　　'i-----r‐''ﾞ］　　　　　　　　 i!
　　,..-'".ｌ　　　　　　ヽ,、.ゝ-'ﾞ _./ 　　　　　　　　ヽ_.ﾞｰ'" .／　　　　　　　　 ,l～　..,,
　´　　　 ヽ　　　　　　 .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ 　　　　　　　　　　 弋ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　　　　　 /　　　　 ﾞﾞ'-､、
　　　　　　.＼　　　　　　　│　　　　　 　 　 　 　 　 l　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　 .｀'-､,　　　　　ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ 　 　 　 　 　 ,..-'´
　　　　　　　　　　 ｀''- ..,_ .、 ﾞ匸.l二l二lﾆlﾆl二lﾆlﾆﾉ　 i　 _,,.. -'''"
　　　　　　　　　　　　　　 ゛ヽ,__,二＿_＿_＿_＿_＿_ｯr'"




　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
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　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',
　　　　　l　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　.l　　！
　　　　　l　　　　､＿＿,ノ　　　_,／tﾘ）　　.l
　　　　　.',　　　　ゝ ヾリ　 　　　｀ｰ‐' U　/
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.::::::::::::::::::厶=-‐-.､＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨.:::::::::::ハ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Y.::::::::::::::入
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }主}｀ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｊ主ｊ_ ,ﾉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /ー‐ヘ.ﾉ　　　ﾀｯﾀｯﾀ･･･
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　　／　　　　⌒ﾞ''''''´"　　　　｀''''''"　　u 　 ＼　　「私以外にこの惨状に興味を持った人がいたのか？」
　　|　　　　U　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
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　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／

|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ!　　　|!　　　　|　 　 ―――――――― ､　　 i|　　　　!i| 　　!ｌｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
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|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ!　　　|　　　／:::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : :　:＼ 　 　 　 l 　　!ｌｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
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|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ　 　 　 /:::::::.:.:.:.:.:. : : : : : : :　:　:　:　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 　 　 lｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |!:　　　 /::.:.:.:.: : : : :　:　:　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :.　　 　 　 ｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　 　 |.:.: : :　:　:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 　 　 :!|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　 　 |:.　:　　　¨二ﾆ=ミ ＿ノ　 廴_ 幺=ﾆ二¨　 　 　 |　　　　　 |　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　 　 |:　　 ≫ ´　 __　　Ⅵ :ｉ|ｉ:ｉ|ｉ: Ⅳ　　__　 ｀ ≪　　 |　　　　　 |　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　 　 |　　 i{　 　 ( ・ )　 川　li|il　从 　( ・ ) 　 　}ｉ　　|　　　　　 |　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il　 　 　 　 |　　　 ≧=― ‐=彡　　　　 　 ミ=‐ ―=≦'ﾞ　　 |　　 　 　 　 ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　　　　 　 :.　　　　　 　 ／　 　 　 　 　 　 ＼　 　 　 　 : /　　　　　　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│ｉ!　　　　　　 ヽ　　　　　/　　　　 　 　 　 　 　 ヽ 　:　:　: / 　 　 　 　 　 l|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il 　 　 　 　 ／＼.　　　{　　 　 　 　 　 　 　 :　: } :　: : ／＼　　　　　 　 ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ.　 　 　 ／　　　 　 　 ヽ　　　 　 人:　:　:　:　ノ: : : : : :.:.:.:.:.＼　　　　　 ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il:　 　 ／ 　 　 　 　 　 　 ≧=‐≦ ＿ ≧‐=≦: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::＼　　 　 ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ: 　 /　　　　　 　 　 :　:　:　:　:　: : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::ヽ　 　 ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|

爆心地はさらに悲惨だった。
四肢を失った胴体
そこにあるのが当然であるかのように散らばっている手足
皮1枚で繋がっているような頭部
何もかもが焼けつき、黒ずんでいた

　　　.　　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
.....　　　　 　 ／　°. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼
......　　　　 ／;　　. : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　....　 ／　U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　 　 ／　　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼
　 ／　　; 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　 |　ﾟ　∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 |　　　　:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|　　「ここにはいない・・・か」
　 ＼　 u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／
　 　 ＼　　 ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／
　 　 　 ｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　 ／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼
　. .　 / 　 .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
　 　 / 　 :: : : : :.:::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : i
　 　 |　　:: : : : :::y::.: :: : : : : : : .::ﾉ:::.ヾ:: : : : : : : ::i':: :　!
... 　 |　　:: : : : :.:i::.: : : : : : : : .::".:.:.:.:.::ﾞ:: : : : : : : :|:.: :. l
　.　 |　　:: : : : :.:|:.: : : : : : : : .;:: : :.::.:: : :.; :: : : : : :|:.: :: |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:.:.: : : : : : : : : : : .::: : : : : : : : : :.:|:. : : |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:: : : : : : : : : : : : ::.:: : : : : : : : : ::|:.: : : |
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　 　 i 　.:: : : : ;;:l :: : : : : : : : : : : : :.: : :: : : : : : : ::l:.: : : ;,!
　　 /　.: : : .: .:/　:: : : : : : : : : : : .: :: :: :..: : : : : :::|ﾞ:: : : /
　 /　.:: : : : :/ 　 ;: : : : : : : : : : : :; :.:.: .:.; : : : : :::|:: : : /
　/　:: : :.: .:/ 　 .:: : .: : : : : : : : : :.:.ヾ.::.:;'. : : : : :.:l:: :. /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ　　　「時間がそろそろまずい
　　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ　　　 諦めるしかないのか。」
　　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}
　　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/　　　時間はすでに1分を超え
　　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　 ￣｀'ヽ'　　　サイレンが鳴り響いていた
　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　 ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　 ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　 ヽ､: : : 　　　　 ｉ､
　　　/': : : : : : : 　 ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　 ／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　 ﾍ: : : : : :　　　 ﾊ

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　_　　　　　　 　 　 　 　 ┃
　　　　（∨|!ヽ∠!,ィ　 　 　 　 ／ ┃
　　 （ヽ｢ヾ／／　￣` ､　　　,.{i￣┃
.　 　 ヾゝ/::/　　　 　　 ヽ_,,/　`　┃
　　 _ く　i:::{ 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
. 　 乂 >/:/ .　　　　　 　 ,-ヽ、　 ┃
　　 　 ７ｉ::i　　　　 　 　 ノ　　r≧.┃
　　 　 ７ヾ.、_＿__.. ‐''" 　r=ﾃ´　.┃
　 　 　 ￣レﾍ∧/　　 r=ﾃ'´　／ ┃
　　　　　　 　 　 　 r=ﾃ'´　　/　　┃
　　　　　 　 　 　 ,rﾃ´　　　　　 　┃
　　　　　　　　　rﾃ'　　　　　　　　┃
　　　　　　　　rﾃ'　　　　　　　　　┃
　 　 　 　 　 弘　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　弘　　　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　 5へィｨ=､,､,ｘ_,ｨｰｙ'┃
　.　　 　 　 　 　 ｀⌒i_/Zんん'´｀.┃
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┃
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　_,,..-''"´　 . . . ｀ﾞ"''-..,,
　　　　　　　　 ／　　　 ....: : : : :..:::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　 　 ／　　 ...: : : : : : : ..:::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　ヽ从/
　　　　　　/　　 ..: : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　そ　 　て
　　 　 　./　 　 . : : : : : : :.::::::::::::::u::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　　/^YY"‐-=ニヽ
　　　　 /　 　 : : : : : : :..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　　 _,,..-'
　　 　 ,'　　　 : : : : : : ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　 　 _＿_,,..-‐''"_,,..-‐''
　　　 .l　　　　: : : : : ::::::::::::::::::::J::::::::::::――――┼‐==＝ニ-―‐ ‐''"´
　　　 .l　　　 　: : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　　　　　　　「あの黄色い服は！」
　　 　 ヽ　　　　 : :u: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　＼　　　　 : : : : :..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　 ｀ﾞ''-..,,_　　　　　　　　　　　 --‐＜
　　　　　　　 ,,-''" ￣l￣￣　 　　　　　　　　　｀ﾞ''-..,,
　　　 　　／　　　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ｀''-,,
　　 　 ／　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 　 　 ｀ヽ、
　　　/　　　　　　|　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　 　 　 　 ＼
　　 /　 　￣ ヽ、|　　　　　　　　　　　　　　 　　∧
　　.{　　　　　　 ｀ﾞ''-..,,＿　　_,,..-―‐-..,,　　　 　 ∧、
　　 ヽ、　　　　　　　　 .,-￣　 -..,,｀ヽ-‐'　 　 　　 ∧＼
　　　　｀''‐..,,_　　　　　/　　　　__　ヽ_j　　　　　　　 ∧　＼
　　　　　　　 ｀ﾞ''-..,,_　　　　　〈￣.‐‐'
　　　　　　　　　　　 ￣￣⌒ヽ_j

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,　-― -　､_
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r‐ｙ‐'´　　　　　　　 ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ヽ　 ヽ、　 　 　 　 　 　 ヽ、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　ヽ,__　｀ヾ､ｨ⌒ニ≧弍r┴､ﾆー-､_　　　　　　　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　__/ﾚ/ 　 .:∧｀ヽ　 r' {´　　rtヶ､￣ヽヽ　　　｀>　　　　 　 ',
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／´￣ / ﾟ″ :.:::/　 ＼　 ｀ｭ､ヽ ,くｔ.泌､>:::::::〕,.　-‐'´　　 　 　 　 i
　　　　　　　　　 　 　 /　　 　 { i ,　:::／' 　　;;: ｀ヽ､＼ /::/'ﾍにi /７>_,. -―-､　 　 　 . .:.:}
　　　　　　　 　 　 　 .{　 　i　　ゞ! :::/ ＿＿ノ ┃ 　 ｀ｰ=〈_i_r､__/ ﾉ !　　　　　 ヽ. 　 . .:.:.:/
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ.　 ヽ仁二Y　_＿___'　┃　　ｰ＿__└ｖ､」'＾〈　 　 　 　 　 ｌ . : :.:.:/
　　　　　　　　　　 　 　 ヽ＞ﾉ-‐(´|　￣￣　　　　　￣￣｀　 ヾﾍ 　ヽ.　　　　　　i:.:.:.:.:/
　　　　　　　＿_r'￣￣｀ヾ. く !　 ヽ!　"" " 　 i{ 　 　 ''"゛゛ _,.-､ﾉ､　　|　　　　　　|:.:.:./
　　,. -‐'´￣　　￣￣ヽ　　弋ヽ＿ ヽ、# 　 __｀＿　　　 厂　 孑‐-､_ﾉ　}!　　 　 ﾉ::::/
　≧-――-､_　　　　　　　 ／　く＿_,＞ 、 ー‐--｀i⌒＞'´￣´　　　　､ﾏ_,. -‐'´ｰ'′
　-'アﾌ_,ノ}ﾍ_ ヽ__　　 　 ／　 　 ｀ー' 　　 ｀　‐-ﾉ}ﾆ＝===-､ __　　..: :.:ヾ、
/ /　i　〈　∨ﾉ､ヽ　／　 　 　 　 　 　 　 　 ／/ﾚﾍ_/Vノ ＾ヾ ＼ . : : .:.::ヽ
ｰﾍ_,ﾉ 　}　 ﾄ-'ﾍ|　〉'´　　　 　 　 　 　 　 ,. -/7〈　 ｛!　.7´ }　 |ﾍ　∧ . : : :.::i､
　 　.｀ｰ'｀‐'｀ー'V´　　　　　　　　　 　 ＜_ｧ　と´{　 ｉ　/　/　./ ＞' {ﾍ : . : :.:.:::>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー'　 ヽ_廴{__ﾉ､_/ー---〉 }斗‐'￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 レヽｰ-'｀ ヽﾉ

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼　　　「意識はないが呼吸はある。
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　外傷は立派なデコに浅い傷があるくらいか。
　　　　　./　　　　　, -‐､　　　　 _,, -‐､　 ',　　　脈の乱れも問題ないな。」
　　　　　l　　　　／　　　｀'　 　 ´　　　　　.l
　　　　　l　　　　　 ,==ﾐヽ　　　,ｿ==ﾐ　 　 .l
　　　　　.',　　　U　　　,　　　　　 ヽ 　 　 /
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l





　　　　　　　　　　　.　 -―…‐-　_ /
　　　　 　 　 　 ／　　 V⌒ヽ/⌒Ｖ
　 　 　 　 　 ／　　-‐ 八　　　　/
　　　 　 　 /　　　　　　　ヽ.　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「この子にはツキがあるみたいだ。
.　　 　 　 /　　 ーｔ ＿__　　_`ﾆ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コンクリートの壁があって助かったようだな。」
　　　　　,　　　　　「　　　￣　　|
　　　　　{　　　 　 L_,. -‐　　┃ |
　　　　　　　 　 　 } 　 　 　 ,.┃　 、
　　　　　‘， 　 Ｙ⌒ヽ　 =彡　　 ､＼
　　　　　　 ＼　丶. _ '　,,　　　　__　' ＼
　　　　　 　 　 ヽ. / ⌒ヽ　　　　 　 / 　　 ､
　　　　　　　　　　廴_〃⌒ヽ―‐ｒ_'　　　　　　＞　――― ‐
　　　　　　　 　 ／⌒ハ　 __ ゝ_　,.7＾ヽ_　　´
　　　　　　　　/　　　ﾚｊ ヾ ⌒Ｙ　　 ／
　　　 　 　 　 i　　　　〈 　＼r:{　／
　　　 　 　 　 |　　　　 }　　　>"

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　　「　！　　誰だ？」
　　　　　l　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　.l
　　　　　l　　　　､＿＿,ノ　　　_,／tﾘ）　　.l
　　　　　.',　　　　ゝ ヾリ　 　　　｀ｰ‐' U　/
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l





　　　　　　　　　　　　 　 ::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 　 　 　 :::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　・・・・・・
　　　　 　 　 　 　 　 　　　:::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 V＞'´￣｀`＞
　　　　　　　　　　　　　,. イ///////////,'＞ｘ　　　　　私が声をかけると男は姿を消した。
　　　　　　　　　　　　　 ＼＞'´/////`i＜/／
　　　　　　　　　　　_,. - イ////////////＞ - ｘ_
　　　　　　　　　l´/////////////////////////７
　　　　 　 　 　 l///////////////////////////l
　　　　　　　　　l//////////////////////////,'!
　　　　　　　　　l///////////////////////////i
　　　　　　　　　7//////j///////////////////,'!
　　　　　　　　 //////V/////////////∧/////j
　　　　　　　　 l////7　j/////////////i　|////,ｊ
　　　　　　　　ﾉ/////!.ﾉ////////////八 !////,j
　　　 　 　 　 ｊV/＞'´////////////////ヽ////,i!
　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆ--z/////////////////＼///|
　　　　　　!////////j/////|//////////////7〉77X_
　　　_, イ////////,'//////ﾊ(//＼//∧////,'//////ﾑ
　　 {////////////＞x///＞'´:i:i:i:ヽｲ:i:iV/／////////!
　　　｀`ヽ///////,j|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i////////＞ '´
　　　 　 　 V////,7j:i:i:i:i:i:i:i:i:i:r-V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V/////｝
　　　　　　　`丁´ Vl:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|　 Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!Y｀` ‐i
　　　　　　 　 {　 >.}|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i;|　　V:i:i:i:i:i:i:i:i:!〈 (　 .|
　　　　　　 　 l /ﾄ-!.!:!:i:i:i:i:i:i:i:i:i|　　 V:i:i:i:i:i:i:i:i .ﾌテ j
　　　　　　　　ヾ､ヽﾉ!:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i!　 　.Vi:i:i:i:i:i:i:i 　l_ﾉﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿__　＿___
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 （＿＿ ゝ
　　　　　　　　　　　　　　／ 　　　　　　　　　　（＿＿_ヽ_
　　　　　　　　　　　　 ／ 　　──　　 　　──　 （＿_ _　ヽ_　　「あの男も気になるが優先課題は別だ。
　　　　　　　　　　　／　　／´　 ｀ヽ　　　/´　 ｀ヽ　 （＿＼ 〈　　　さっさと女の子を安全な場所に連れていかねば。」
　　　　　　　　　 ／ 　 　 `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ 　　`Ｔ;;;:::;;;Ｔ′　　＼ ＼
　　　　　　　　　 |　　　　 ヽﾞ''''''´"ノ　　　ヽ⌒ﾞ''''''´"　Ｕ　　|　 ）
　　　　　　　　　 |　　　　　　　（　　　　i　　　　）　　　　 　 |三三）
　　　　　　　　　　＼　 　 　 　｀ー ─'＾ー 一'　　　　 　 ／.:.|　 .|
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 　 　￣￣　 　 　　　　／|.:.:.:.:|　 .|
　　　　　　　　　　　　　〉三三三》　　　　　《三三三〈　 |.:.:.:.:|　 .|






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　　　　　　　　　　　 ／　　／____ ｀ヽ　　 ､,,.-='､'､　　 ＼　　　　　「ん？あいつは・・・」
　　　　　　　　　　／ 　 　 . l i;;;:::;;;i |′ 　.l i;;;:::;;;i |　 　 　＼
　　　　　　　　　　|　　　　　ヽﾞ''''''´"ノ　　ヽ｀'''''"'"　　　 　 .|
　　　　　　　　　　|　　　　　　　（　　　　i　　　　）　　　　 　 |
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　　　　　　　　　　　　　 〉三三三》　　　　　《三三三〈

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:.l.l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l〈　!'　 ◎　　 l　 ヽ:.:.:.:l　　ヽ !'　◎　　　｀､:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.l
:l .l:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.l ＼　　　　_,-',-‐　ヽ:.:l　-､ ヽ　　　　　,-'´:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.l
!　.l:.:.:.:.:l.ヽ:.:.l　ヽ_‐-‐'´ .'´　　　 .ヽ!　　｀　｀‐-､,-="/:.:.:.:.,:.:.:.:.:.l:.:.:.:l
　　l:.:.:.:.l　lヽ:l　　　　　　　 　 　 ｉ　　　　　　　　　' ./:.:.:.イ:.:.:.:.:ｲ:.:.:.:l
　　ヽ:.:.:l　ヽ ＼　　　　　　　　　.!　　　　　　　　　./:.:／' l:.:.:.:./ヽ:.:.:l　あ、ああ・・・
　　 .ヽ:.:l､ゝ l　　　　　　　　　　 ｀　　　　　　　　 /／ // l:.:.:/　 ヽ:.l
　　　 ヽ:l ヽ-.l　　　　　　　　　　　 ___＿　　　　 '　　/　_,l:.:./　　　':!
　　　　 ヽ .ヽ:.＼　　　 / /"_二二´＿　 ヽ　､　　　/｀:./ l:./
　　　　　　　ヽ:.:.:＼　　', ､´ ＿＿＿＿""ヽ　〉　,-':.:.:/　.!'
　　　　　　　 .ヽ:.:.:.:.＼〃｀´　　--　　 ll´　.',-'´:.:,:.:/
　　　　　　　　 .ヽ:.:.:.:.:l:｀‐､　　　　　　 ll_,-‐'l:.:.,:.:./!/
　　　　　　　　　　ヽＮ:l: : : :｀‐､＿＿,‐': : : :l:./l:/ .'
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　　　|　　 . /　 : : : !　　. : :lj: /三 ＝- ､､l: : ハ: : : : : : ﾄ､ |: :j_.. -　´￣|:｢
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　　　　　 Ⅵ′ｉ|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:|′ ｨ斤ﾃ笊=ミ:､＼| .: ／ﾋこﾂ'│:.:.:.:.:.:./ 　}: /　　　　「え？　ああ・・・」
.　　　　　 ‘:.i: 八:.:. ﾄ､:.:.:.:.:.:八. ヾ .戈辷夕　　　}／　　¨¨´ /:.:.:／.:/　 .ﾉｲ
.　　　　 　 从:.:.:.:＼{　＼.:.:.:.:.:.:､ 　｀¨¨¨´　　　　　　　　　 厶イ .:.:/
.　　　　　　　 ＼八{iゝ-ﾍ＼ﾄ､:. ＼　　　　 　 　 　 　 :}　　 ,丶|.:.:/　　　　　　　　
.　　　　　　 　 / 　|:ｉ| :.│ヽ 　｀¨⌒ 　 　 　 　 　 　 　 　 ｲ　 :l /
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＼;;|::::＼;;;;;;;;;;ヽ;;;;;K_;;-i;'/‐'''￣``ヽ＼i＼:::::::::;;;:::::::::::::::|;;;/　　　　「なんてこった。いったいどういう・・・」
:::＼i:::::::＼;;;;;;;;;;;;;;/:::　'l/ /⌒､).　ヽ:/:）/:::::::;;;;;:::::::::i;::::l;;/
:::::::::ヽ::::::::＼;;;;;;;;/ ::　　　､、_,,.ﾉ　 V／:::::::;;;/;;;::::::/,:::/;/
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　　 　 　 　 　 　 　 　 / ヽ、　　　　　_,.． -- 　 ﾞ .
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　　 　 　 　 　 　 　 {　 "'　 　 　 　 　 　 　 ､､ ∪　}
.　　　　　　　　　　　　､　　 　 ゝ-‐ ｰ- '　　　　　 /　　　　「落ち着け。あんたは大丈夫だ。
　　　　　　　　　　　　＿> ､　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　ショックを受けているだけだ。
　 　 　 　 　 　 　 　 ∨/r v'´ ヽ　_　　「/7,＜
　　　　　　　　　　　／V,l / ＼　V　　 」/////〉　　　　　　　　ついでにこの子も助かる。」
.　　　 　 　 　 　 ,.ｲ //Y〈_　　 ヽ.〉　く//////__
　 　 　 　 　 　 /.:.|///ゝ､ ｀ヽ.／ f⌒o 7¨´／//}
　 　 　 　 　 　 >､:ヽ／　` ｀Y ! 　_! [`__'7´////,j
.　　　　　　__ / 　 〉′j　.ｲ /} } / _/　∨//////,|
　　　　　/ f´ |　ト､｀　､ゞ / { {//　　　У//////|
.　　　　 {　l　 |　|　 ｀　ー'‐ =　Tl _　 〈/＞z/_∧,|
　　　　　ヽﾞ.､ |　|　　　　　 二　l | 　 ｀ﾞ｀　＜/_/_j
.　 　 　 　 　 ` ┘^ 　． 　 二 //　　　　　 /　￣
　　　　　　　 　 　 　 　 ｀　＜ {.{ ､　＿_　ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　----　､, -- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 , .:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...: :､丶.
.　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:. :.:.ヾ丶ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､:.:.:.:.ﾊ: }:.: :.:.: : ヽ　`
　　　　　　　　　　　　　　i:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ-l-ﾍ:ﾄ:./l7¨l':/:.:.ヽ: :i
　　　　　　　　　　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:l　Xl`ヽ　'　r-､'l:.: ,: :l: l　　　　　　　　　　　　「へ？」
.　　　　　　　　　　　　　　l:.:.ﾊ:.ﾄ､ﾍ ＿＿＿`__　l,ィ: :/V
　　　　　　　　r ､　iﾍ　　　ﾍヽl:ト.ヽヽ'＿＿` 7 ｲ　ﾚ'
　　　　　　r ､ ヽヽ l .i　　　　ﾍl:`´ヽ.丶､__ .>'／　　　　　　　　 ,-､　iヽ　._
　　　　　_　＼＼〉 `　l　／7　`ﾍヘl` ー- ｨ　　　　　　　　　　　ヽヽ l l .l l
　　　　　`､`ｰ`　　　　`　/,､-､....--l　　　　l,､　　　　　　　　　 , ､ i　'　l// ,‐,
　　　　　　 ¨¨l　 ヽ、　 ﾉ'　 ﾍﾍ　　 ヽ--､　,ﾍ`ヾ ､-､　　　　　ヽヽ、　　`'／
　　　　　　　　 ヽ.　　 i´　　　ヽヽ　　　` - ..ノ 　 i i　ヽ　　　　　 ヽ　ヽ　 i
.　　　　　　　　　 l　 　l　　 ､　 〉〉　　　　　 i l　　 l l　ヽ　　　　　`/　　, '
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　　　　　　　　 　i　　　l　 /ﾍ/ﾉ　　　　　　　.l l　　　 .l　　＼　　/　　/
　　　　　　　 　 i　　 　l　∧¨ '　　　,　--－＿｣ `ｰ-､ l　　　`／　　/
　　　　　　　 　i　　　　l/　 l　,　' , :-::::'::¨::::::::::::::｀::>､ヽ､　　'　　　 /
　　　　　　　 　l　　　 .l　　 l/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::l ' ノ　ヽ　　　 ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -v‐、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 __, - ´ ￣「Y⌒ヽヽ-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾊ　ー-　__ﾊﾍ_,ィ我ﾊ_ Ｙ)、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　7rｰ- ､＿_く__ィニく `く〈:.
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ′//　_　　 ー─｀ｰ＜ﾍｲ　',::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | i /／ _　　　 ´ 二.._　 ヽ ヽ.i:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | |{'′´ _..　　　´ ￣ ｀　〈‐ ､l|:::::.　　　　　　「この子も助かるんだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾊ, 〃´ 　 ､　 　 ､＿,ノ}ノﾉﾉ::::　　　　　　　あんたに任せる。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , ＝ﾊr} 　 　 　 ,-､　　　／￣ ヽ::.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〃　 /￣＼　　 　 　 　 /　　ィ─廴_,r‐┐　　　　神様に祈るだけじゃない
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌个卞ニﾄ-､｀ヽ >､　　　　 ,ゝ_ﾊ　 ／　 ﾉ}　 ﾄ､, -､　　救急車が来たらすぐに預けるんだ。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿! ｜｜,＞ｰ‐`‐く　 _≧rｔ匕⊥二〉'─＜ ！ /＾′ j
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （(⌒ゝ >'´　　　　 　 ｀7/く:::/＾卞､〉ヽヽ　　　｀ く
　　　　　　　　　　　　　　　 　 `ｰ　| 　 　 　 　 　 // /:Y　o |:::l 　 ', ',　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｜　　　　　　　| l,厶ｲ　　 |::::l　　l！ 　 　 　 }:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,-　、　　　　ヽ＼　　 o ‐┘／ ﾍ　 - ､　/::.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .:::／　　 ,ｨｰ￢　　　ヽ＼＿__,／.ｲ 　 ヽ　　 <:::
　　　　　　　　　　　　　　 　 _r‐イ　　 ／　.:::ノ´￣　　 √￣}¨｢￣　¨ ｰヘ 　 ＼:.
　　　　　　　　　　　　_　- ´　　　 　 /　.:＞┴－　　 r┴ｰく｜|　　　　　　 ＼　 }
　　　　　　　　　 ,　 ´　　　　　　 　 j　'　_　 -　 "´　 辷' 　 〉| |　　　　　　　　 丿
　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 .ィ´ _∠ -- 、 　 　 _人二_厶ヽ＼　 　 　 　 ／ ヽ
　　　　 _,　イ　 ／　　 　 　 ／　　 ｢ f⌒７ー｀ニニン′ } }ＬLィヽヽ 　 　 ,ｲ ＼　 ＼
　　 ＜_⌒ヽ_∠二､ヽ　　／　　　　 ヽヽ/　 　 　 　 　 　 '､ヽ Ｌ|　l_j_　- ´ヽ＼　ヽ　/

　　　　　　　　　　　　-=≠ー─ --　､
　　　　　　　　　　　 ／:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　 　 　 　 　 　 　 |:.:./／,ｨ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
.　 ,.　-─────∨/メ､|:.:.:/:.:.:/:.:.:./.:.:.:.i
　 |　　　　　　　　　　ﾚ'ﾚ'V ∨|:.:./＿厶.:.:.:.:|
　 |　　　‐-､─── ﾚ'rtz　　 Ｖ ﾚ7:.:.:./:.:./
　 ヽ.　 　 　 ＼　　　　|　ノ 　 モｿ !:.:./:.:./　　　「いや、なんで俺が・・・」
　　　＼　 　 /⌒ヽ、　|　、　　　　 ﾚ勾:/
.　　　　 ＼ /　　 　 ｀ｰ＼　　 　 _,. イﾚ′
　 　 　 　 /　　　　　 /丁｀7,二 -‐'´}
　　　　　〈　　　　　 厶〈／/ |　　 ／＼
　　　　 　 ＼　 }　　　 7Y´　|　／　　　＼
　　　　　　　 ∨　　　/ ﾉ　　ﾚ'　　　　　　 ヽ
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　　　　　　　　|　　,ﾊj　　　　 　 |　　　　　　|
　　　　　　　 ,′ /　　　　　　　 |　　　　　　ヽ
　　　　　 　 ,′./　　 　 　 　 　 |　　　　　 ／
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　 　 　 　 ｜/　　　　　　 　 　 └‐rｰ ´　　 |
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　　　　　　　 , -､ _ 三二―　　　　　 　/,（〇）ヾ'（◯ ）) ⌒ ＼
　　　　　__／　　／ ｀＞､　三二―　　l゛⌒（__人__）⌒゛ヾ 　　|
　　 　 /　 l, -　-ﾉ､　　　l｀――､ 　　　＼　 ｀ヾソ ´ 　 　ﾉ、<
　 　 / l　 |　　　　l /´　l|　　　 　￣￣⌒　　〆￣ヾ　　　ﾊ　＼
　　 /　l　 l　 -‐　ヾ　　　ヽ　　　　　　　　 　彡　　 ｀y_γ　　　）
　　 {、 ＼ ＼　　　 }　　　ｲ　 　 　 ー:: ;-､ 　ヽーr　 ∨　　ｿ /
　　 '､ 　丶--ヽ ／ 　 ／イー‐´￣ 　　　￣＼　 ' ,　　'　 )/　j
　　　 ＼ｰ----/ ＿　／ 三二―　　　　　　　 ＼　ヾ＿／　リ
　　　　　丶---{ {　／ 三二―
　　　　　　　　　￣
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　　　　 ／.:￣￣￣￣￣ ＼　　　　　　　　
　　　／: : :　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　
　 ／: : : :　　　　　　　 　 　 　 ＼
／: : : : : :　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 　「いいか。この子に何かあったらあんたを殺す。
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　 ＼　　　　　　覚えていた方がいい。嘘じゃない。」
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　 　 　 　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　 　|　
: : : : : : ´"''",　　　 　 　"''"´　 　　　 　l　
: : : : : : . . （　　　 j　　　 ）　　　 　 　／　　
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　 ／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　　　　
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　 　 　 ＼　　
: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼






　　　 　 　 　 ./:,ｲ : |: : : :|: : :/i| : |: : : : : :,ｲ: : : |: : |: : : : |: : : :|
　　　　　　　　|/ |: : |: : : :|: :/　|:./|: : : ; :/ |: : : 八:.l: : :. :.|: : : :|
　　　 　 　 　 　 i|: : |: : : :|:/　 i|/ il: : : :/ _ｊ: : /|: : :j: : : : |: : :| |
　　　 　 　 　 　 i|: 八: : : ｌ{≧､|| .八 : /":./_.ｊ へ:-ミ:.人: ∧{
　　　　　　 　 　 八 : ＼:八{.{心　　ヾ{　ゝ￣ヽT .|}　ﾄ､ | : /
　 　 　 　 　 　 /:.∧: :f|:＼:|弋ｿ　　 　 　 ¨ヽ　ｌ　|　.|ﾉ .l:/　　　　「俺は・・・」
　　　　　 　 　 i|/　 ∨ゞ:/ ヾ　 　 '　　　　.#ﾉ 　　　 ′ﾉ
　　　　　　　 　 　 　 ∨:|ヾ:､　　　,_-_―_／＿＿＿ , ｲ
　　　　　　　　　　　　 ヾ| ∨＼,　丶―.／＼＿＿;;／|/
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 丶､ ／ー―― ／〉∨
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　〉､　..::;;;;;;;;;〈／.八＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　_{／} ﾄ､ー―‐ｧ＼　/　　`ー―――≠､
　　　　　　　　　　＿＿_＿ ノ i||,､ ,| |　＼≦＿＿＼　　　　　　　／　　＼
　　　　　　　 ｒ ﾆ¨　 　 　 　 イl|　〉ｌ | 　　＼　　　　 ＼　　 　 ／　 ＿　 ∧
　　 　 　 　 /　　　　　　　　　_j|./ i| |　　　| l＼　 　 　 ＼　ｒ.'　／　　 　ヽ ，
　　　　 　 ./　　　 　 　 　 ／〈 K　ｊﾉ　　　i| ﾄ､ ヽ 　 　 　 `＜　　　　　　　 |

　　　 _＿＿＿＿
　　／三 　　 　　＼　　　――　[] ]
　　 ＼三 ／　　　　三　| ｌ￣ | |
　'（○）　（○ ）　　　三. |_| 匚. |
　|　（__人__）　 　u 　三　　　 | |　　　　　　　　男の言葉を最後まで聞かずにその場を後にした。
　＼ ｀⌒，/ゝ　　/⌒ヽ　　　 |_|　[] []　,-
　　/　　|　＼|　　　　三　　　　　　　／／　　　
≡( 　　 ヽ 　　三　 　三　 　　　 匚／
. ≡＼ 　　＼　　三　 三
　(⌒､＼ 　　＼.__､≡二
　 ￣ ／ 　　　　　　　　三
　　／　　　　／ヽ　　　　三
　三　　　三 / ﾆ ヽ 　　　三
　　＼＿＿二_ﾆ　 ヽ 　　　三
　　　　　　　　　 　 　＼　　≡
　　　　　　　　　　　 　　＼　≡
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ ､_三






　　　　　　　　　　　　　,ィ⊃　　, -- ､　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ⊃　　, -- ､
　　　,r─-､ 　 　 　,. ' ／ 　　,/ 　 　 }　　　　,r─-､ 　 　 　,. ' ／ 　　,/ 　 　 }
　　 { 　 　　ヽ 　／ ∠ ､＿__/　　　　|　　　　{ 　 　　ヽ 　／ ∠ ､＿__/　　　　|
　　 ヽ.　 　 　 V-─- 、 　, ',_ヽ / 　,'　　　　ヽ.　 　 　 V-─- 、 　, ',_ヽ / 　,'
　　　　ヽ 　ヾ､　　',ﾆ､ ヽ_/ ｒｭ､ ﾞ､　/　　　　　　ヽ 　ヾ､　　',ﾆ､ ヽ_/ ｒｭ､ ﾞ､　/　　　途中警官2人に呼びかけられたが
　　　　　＼　 l　　ﾄこ,! 　　{`-'} 　Y　　　　　　　　＼　 l　　ﾄこ,! 　　{`-'} 　Y　　　　その内容はわからない。
　　　　　　 ヽj 　　'ー'' ⊆) '⌒｀ 　!　　　　　　　　　 ヽj 　　'ー'' ⊆) '⌒｀ 　!
　　　　　　　l 　 　　ﾍ‐--‐ｹ　　　}　　　　　　　　　　 l 　 　　ﾍ‐--‐ｹ　　　}　　　　すでにサイレンは音量を競うように
　　　　　　　ヽ. 　 　　ﾞ<‐y′ 　 /　　　　　　　　　　　ヽ. 　 　　ﾞ<‐y′ 　 /　　　　　　膨れ上がっている。
　　　　(ヽ､＿_,.ゝ､＿ 　～ 　___,ノ ,-､　　　　　　(ヽ､＿_,.ゝ､＿ 　～ 　___,ノ ,-､
　　　　　） 　 　 　 　 　　ﾉ/｀'ー-'　<　　　　　　　） 　 　 　 　 　　ﾉ/｀'ー-'　<
　　　　ｒ'／, 　　_..　　　//　　ｌ、、､ヽ_)　　　　　ｒ'／, 　　_..　　　//　　ｌ、、､ヽ_)
　　　　ゝ(_/_ﾉ´ /ヽ_ノ/　　__,ｌ ヽ)_)‐'　　　　　　 ゝ(_/_ﾉ´ /ヽ_ノ/　　__,ｌ ヽ)_)‐'
　　　　　　　　　{｀ ｰﾆ[二]‐ｸ′　　　　　　　　　　　　　　{｀ ｰﾆ[二]‐ｸ′
　　　　　　　　　〉 　　/ 　/＿　　　　　　　　　　　　　　　 〉 　　/ 　/＿
　　　　　　　　 / 　　´￣｀ヽ 　）　　　　　　　　　　　　　/ 　　´￣｀ヽ 　）
　　　　　　　 （＿＿＿＿ノ--'　　　　　　　　　　　　　 （＿＿＿＿ノ--'

　　　　　　　　　　　_ _＿ _ _
　　　　　　　 ,.　´ 　 　 　 　　｀ヽ
　　　　　　 /　　 ...　　　　　　　　',
　　　　　　 |　ﾐ ｀ 　 ｀ ￣￣´,... '.　'.
　　　　　　 !　　| ￣ ｀ヽ ,.　'´　i ,'　i
　　　　　　', 　 !　　　.:::..　 　　 ',　,′
　　　　　　,ﾍ; ノ }ﾍ.､,,_ ,'　_,.ｨ∠ﾍ ﾊ　　　　　駅の方からはさらに警官が駆けてきた。
　　　　　　i い ,'　ｨﾃｴﾃ　 ﾃｴｿﾉ ﾊ }
　　　　　　 ヽ j ヽ　　　 , ::　 　 　ﾉノ　　　　　新宿中の警官がここをめざしてくる
　　　　　　　 `ﾄ､　　　 ､ /　　 ,.ｲ
　　　　　　　　 ﾊ ヽ､　ｰ---‐ / |
　　　　　　　,.ｲ:i 丶､＼｀￣.／/ ﾄ､
　　　　 ,. .:'´./.:',　　 ＼ ￣ ／　,' .:.ヽ､_ ＿
　　,.ィ´.:.:.:.:/rrｭﾄ､　　 /⌒ヽ　/　i.＼|　ー |.:｀ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽμ　 .＿__ 　　　μ /
...:´.:/.:.:.:.:./.::|| ||:i ヽ／＼__∧/　 |.::::::!　　 |:.:.:.:.:.:.＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐　(ニニ|＿|ニニニ() ‐
.:.:.:/.:.:.:.:./.:.: ||_||:|　　　　| ｀ヽ　　 |.:::::!　　 ′.:.:.i:|.:.:.:i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／)@＝/@＝　/|~￣||￣~lヽ
.:./.:.:.:.:.:.:｀ー-ｧ.:. ヽ　　　| 　 |　　 |.:::′　/.:::::::::jﾘ.::::,}　　　　　　　　　　　　　 __＿_。_∠（･∀･（´ο｀/__|_____||____.|_`,.＿_
.:.:::::::::::::::::::／.:.:.::::.:.＼　 | 　 | 　 /.:/　　/,r ‐､.:/:::::く　 , ..-- ､　　　　　　　 8b==＠==d８{=.,ニニニ |-警視~|庁　~|_-━-}
.:.:.::::::::::::::.:.＼.:.:::::::::::::. ＼ 　 |　/.:/　　/://^ヽV/.:::/ /´ﾞヽ.:.::.|　　　　　　　 .⊂:ﾆ口ニニﾆﾌ_.l O |＿|_＿＿_.|＿_,i´O`l____.j
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　　　.　　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
.....　　　　 　 ／　°. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼
......　　　　 ／;　　. : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　....　 ／　U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼　　　　　　　　現場から離れ一息ついたところで思い出した。
　 　 ／　　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼
　 ／　　; 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼　　　　　「・・・・・・しまった。
　 |　ﾟ　∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 |　　　　:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|　　　　　　あの布教者は警察に私のことを伝えてしまうな。
　 ＼　 u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／
　 　 ＼　　 ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／ｾﾞｰﾊｰ　　　　　しかも現場には・・・」
　 　 　 ｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　 ／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼　ｾﾞｰﾊｰ
　. .　 / 　 .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
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　　　　Ｌ__.」
　　　　,!　 t
　　 ／⊂⊃＼　　　
　 /-―――-∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　私の指紋が付いたグラスとボトルを置いてきてしまった。
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　 |.:.:.:l|.:.:.:.:.:l|:.:.:.|　 　 |ｉ:¨￣　　　　￣¨.: i　　　　警察に保存されたものとの一致が分かるまで時間はかからないだろう
　 }==V ⌒ V:==!　　　|i:　 　 　 　 　 　 :i|
　 |.:.:.:| {洋} |.:.:.:.!　 　 .|i:　　、　　 　 　 :i|
　 }≡l!ｳｨｽｷ!≡{ 　 　 |i ／ﾍ: ＼, 　 　 :|
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以上となります

次回はいつになるやら
そこまで開かないとは思いますが・・・

乙です
原作知らないから、どうなるか楽しみだ

スレタイから想像したとおりだった

おつ
ちょうどテロパラ読んでるところだ
しかしこの調子だと・・・完結まですごい時間かかりそうだ