VⅥ､_＿,
　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::::: y'´
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　　-―ｲ:::::::::::::{､__
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／.::::::::::::::::::｀ﾟﾟﾟﾟﾟ¨´:::::..｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 , "　.:::::::::::::::::::::...........:::::::::::::::`:,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',
　　　　　　　　　　　　　　 ′　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　　　　　　このスレで書き溜めだなんて初めてやったわい
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　 　 　 　 基本的に、投下日の朝起きてから
　　　　　　　　　γｭ　　　 ,　 　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　 　 　 　 どの話をどういう配役でやるか考え始めてるからな！
　　　　　　　　fY＾Y^ろぃ_ 〉....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,′ 　 　 　
　　 　 　 　 xｆ⌒^Y^Y^Y^Y^)_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　 それでは投下します
　　　　　　/{_　 　 )(^Y^Y^Y^Y^);:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　Ⅵ_　　 VY^Y^Y^Y^Y^Y^Y^x;::::＿＿, 　　 '
　　　　　　 ∨j_　　 `^Y^X^Y^X^Y^X^Y^)x_
　 　 　 　 　 Ｖ　 　 　ｘ(て(_)(__)(__)(__)(て_)(_)ｘ、
　　　　　　　　＼ 　x(_)(_)(__)(__)(__)(_)(_)'⌒>'^フ
　　 　 　 　 　 　 ＼　x(__X_X_X_X_)' 　 _／ ／
　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　___,斗'"´
　　　　　　　　　　　　　｀‐---‐ '"´

【後編】



　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､ 　 rｪ----､ﾐ;ﾘ　　　　　ぶっちゃけ
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ　　　　 やる夫スレとしての難易度はベリーイージーだからなこのスレ
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ 　 　
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ　　　　　
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′
　　　　　　　.ﾄ､. 　 -‐‐ ‐‐-　　/|
　　　　　 　 i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:|
　 　 　 　 ,ｲi|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;ﾄ､
　　 　 　 　 　 　 　 `ｰ─''ﾞ







　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　　　　　さて、では天狗の話の続きだ
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾|　　　　　登場後、主に仏教の権威付けのための「やられ役」であった天狗だが
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.| 　 　 　
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ　　 　 　 不心得を戒める教訓話や、ひたすら高僧にボコられるユーモラスな敵
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,' 　 　 　 　 というポジションにも変化が現れる
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼

例えば











　　　　　　　　　 　　　　 　,.イ
　　　　　　　　 　　 　　　（＿二二 ￣７,イ人　　　　　 　 　　 ,ィ　ﾄ､
　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 /／（_ノし' ,ィ　ﾄ､ 　　 　　（ :し'　しイ
　　　　　　　　　　　　,.イ　　　 ／/　　　 　 （ :し'　しイ　 　　 ￣7 |￣　 　:ト､j7__,ｨ
　　　　　　　　 　　　 |　'ー―'´ / 　 　 　 　　￣7 |￣　　　　／,ｲ :!　　 　 ＞ｨr―'　　 l7l7rｧ
　　　　　　　 　 　　∠,. -―― '　 　 　 　 　 ／,ｲ |　 　　 ＜／ﾉノ　　　＜_ノ:|」　　　　　/'´
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∠／ﾉノ
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｊしｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ノ: :.:廴.ィ　　　　/{
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / : : : : : : :そ　　　}/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ'⌒ヾ: : : : : 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }: : : : : : :.:ヽ }＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｊし': : : : : : : : :.}ﾊ:.:.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 ノ´:⌒ヽｰ-ミ: : :ﾉし: :.し イ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｊし' : : : ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: : : : : ﾉ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 !　　　　　　　　ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: : :.／　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　 ｊしｲ　　　　　　'⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : /{　　　 　 　 ｊしｲ
　　　　　　　　　　 　 　 ノ: :.:廴.ィ　　 　　/{_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{/　 　 　 　 ノ: :.:廴.ィ　　　　/{
　　　　　　　　　　　　 / : : : : : : :そ 　　　ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ　　　/ : : : : : : :そ　　　}/
　　　　　　　　　　　　ﾉ'⌒ヾ: : : : : 丶　　}: {: : : :j: : : : : : :/: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／　　　ﾉ'⌒ヾ: : : : : 丶
　　　　　　　　　　　　　　　 }: : : : : : :.:ヽ/:ハ: : :ﾉ: : : : :／ : : /: : : :}: :′ ｲ　　　　　 }: : : : : : :.:ヽ }＼
　　　　　　　　　　　　　　ｊし': : : : : :ノし': : : : /: : : : :.!/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲし': : : : : : : : :.}ﾊ:.:.{
　　　　　　　　　　 |　 ノ´:⌒ヽｰ-ミ: : :ﾉし: :.ｊし' : : : :ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: : : : : :ﾉ| 　ノ´:⌒ヽｰ-ミ: : :ﾉし: :.し イ
　　　　　　　　　　 ｊし' : : : ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: :ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: : :.／　ｊし' : : : ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: : : : : ﾉ
　　　　　　　　　 ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: '⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : /　　ノ': : : : :ノ: : : :｀丶: : :ソ: : :.／
　　　　　　　　　'⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : /_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{　　'⌒｀) ／: : : : : : : : :Y´: : : /
　　　　　　　　　　 _//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ　_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{
　　　　　　　　　 ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: :}: {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ
　　　　　　　　　}: {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ :}｀ /:ハ: : :ﾉ: : : :.／ : : /: : : :}: :′ ｲ {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／
　　　　　　　　 /:ハ: : :ﾉ: : : :.／ : : :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲ : : :.／ : : /: : : :}: :′ ｲ
　　　　　　ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲ: : : : }: :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲ


治承元年（平安末期）四月二十八日、洛中より出火
京の都の半ばを焼き尽くすほどの、空前の大火となる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥ヽ　　　　　　　　　　　　　　／　／||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　／　.／　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　 |　　　　　　　　　　　　／　／　／ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l／|　　　　　　　　　　　／ .／　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥ヽ　　　　　　　　　|　 ,|　　　　　　　　　 .／ ／　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ∧　　　　　　　　l　　|　　　　　　　　 ／ ／　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　∧＼　　　　　 l　　 |　　　　　　　／ .／ .／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .l　　　∧　＼　　　 l　　 |　　　　　 ,／ .／ .／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　ヘ　 |　　　|　　 |　　　　 ／ .／ .／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .┌==イ　ヽヽ .|　　 l　　 .|　　　.／ .／ ／　 ／
　　　　　　|＼　　　　　　　　　　　　　.|　　 .| ／ ヽl |＼__l　　 |__,,..／ ／ .／___／　　　 　 　 .┏━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　|　ヽ　　　　　　　　　　　　├─-|´／ ∧ l　 ,l　 ／　　 ／ .／　||　|　　　　　　 　 .┃　Name：太郎坊　　　　　　 　 ┃
　　　　　　.l／l　　　　　　　　　　 __ __|　.　／　　 ∧ヽ__|／　　　<---=┐ .||　|　　　 　 　 　 ┃　.Class：愛宕山天狗首領　　┃
　　　　　　 l　 ヽ　　　　　　　　r'´　 ..｀.>´/ ＼　　 ∧／　　　　 .＼　 | |　.||　|　　　 　 　 　 .┗━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　 i　　 l　　　　　＼　.|,、　　< _/ﾉ＼ ||　 .／　　　　　　　　＼||　 ||　|
|＼--ゝ、　 l　　 l　　　　　　＼|::lﾊ　,〃7|/￣7 ／　　　　　　　　　　／>　_|__|
＼ ＼　　＼,l　　 'i　　　　　　/|ｨ'.ﾘ彳|∥≧__/ ム,　　　　　　　　 ／／ ／ ／
　.＼ .＼　 __l　　 ｀ヽ＿,,-='´＼Yﾉ--厂二二ﾆ,フ'ヽ　　　　　 .／.／ ／_／
　　 ＼　ヽ'＼l_＿r'´　/　,,--='´>---＜'"´　　|　　 >　　　 ／.／ ／＼　＼
　　　　＼　 ,-―＝ｧ'´￣ r'´三三二ﾆ=--===j__／　 ＼／ ／ ／　　　＼　＼
　　　　　|／,,--==<　　　 ＼三二ﾆ＝'´　　　　　　／|￣l／　ｨ´＼　　　　＼　＼／|＼
　　　　　｀lヽ------ゝ―==='''´jl　 ｀l|＞-====il｀ヽ、l.∥|　| /　　 ＼　　　　＼　＼|　 ＼
　　　　　 .| 　 | ||ニ=/ﾆ二二二三三三＿＿＿||　 .|　　||　.| |　　　　＼　　　／＼( (｀ヽ　＼
　　　　　　＼ <ﾆ二７.|:: :: ::: /　/　　/￣￣｀ヽ、 ＼|　 / |　|/　　　　　 ,＼／　／ヽゝ｀彡　　＼
　　　　　　／＼|>、'l 'ヽ__.／／　 .／　＿＿＿|__／／ | .|　|　　　　　　　　￣<＼>'´ ＼　　　　 ＼
　　　　　 /　 /　　/ ＼三彡´　／　　_＞、　　　 ＼｀ヽ、|　|　　　　　　　　　　＼　　　　＼
　　　　 ./　 /　　/　／｀ゝ-ーイ＼／　 | |＼　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　＼


人々はこの大火を、愛宕山の天狗達の首領、太郎坊が引き起こしたものだとし
〝太郎焼亡〟と称したという

　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､ 　 rｪ----､ﾐ;ﾘ　　　　　ユーモアも教訓のカケラもない
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ　　　　 莫大な財産と無数の人命を奪い去る
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ 　 　 　 この天狗は掛け値無しの魔物だ
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′
　　　　　　　.ﾄ､. 　 -‐‐ ‐‐-　　/|
　　　　　 　 i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:|
　 　 　 　 ,ｲi|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;ﾄ､
　　 　 　 　 　 　 　 `ｰ─''ﾞ







::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　そもそも、語られる話のニュアンスにもよるが
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　 　 　 　 本来妖怪とは恐怖の対象であり、人にとって恐ろしいものだ
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　|
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　|
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,'
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-

割と無害でユーモラスなイメージのある付喪神なども、本来


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.. -┴- ､.,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　'"＼／＼／＼＞ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　'´　　　,.　-──- ､　　　｀' ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／　　　 ＜.　　　,'⌒ヽ.　〉　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　`''ｰ┴--‐'‐'　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　 　 /　　　 ＼＿＿ｒ─､--､ノ　　　　　　 ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 /＿＿/　　　　　　　　　＼　＼ ＼　　　　　　 ,|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,- ､＿ ＼＿＿／＼＿.　　＼　＼ ＼─|￣￣/　　　　....┏━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　 ,　'"´￣/　　 ＼`''＜::::::::::::::::::::::＼／:::':, 　 　　':;:::::::::::/　　　　 　 ┃　Name：多々良 小傘......┃
　　　　　　　　　　　　 ./　　　 ./　　　 　　　　＼ ::::::::::::::::::| |:::::::;ﾊ　　 　 'r''￣　　　　　 　 ┃　.Race：付喪神　　　　....┃
　　　　　　　　　　　　/ 　|-‐　|　　　 ＼　 ヽ.　 ﾊ＼／｀ヽ| |／＼|　　　　|　　　　 　 　 　 .┃　.Class：化け傘　　　　　┃
　　　　　　　　　　　ノ　　ﾊ_」_ ﾊ 　 ,ﾊ‐-ヽ.　 ',.　 !.　　　　| |　 　 |　　　　|　　　　 　 　 　 .┗━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　'⌒i　./ｨｧ'7ヽ |　/　|_/_,ﾊ　 |　 |　 　 　 | |　 　 |　　　　|
　　　　　　　 r-､　　ﾉ､ﾊ 弋_rｿ ﾚ' 　 ｧ:7ﾊ |　/　人.　　　 | |　　 /　　　 /
　　　　　　 ｒ//￣ / ／7⊃　　　　　弋;;ｒｿ'ﾚ' イ　　）　 ,.-っ!､　/ 　　／　　　 .／｀ヽ
　　　　　　　｀＼　|∧　ﾄ､　　 lｒ￣ ｀! ⊂⊃/ ノ 　,.＞'"| |｀{ﾆ}.7　　 （　　　　 /　　　.!
　　　　　　　　　 ＼　ﾚ'＼＞ ､.,＿_,,.　イ／-‐ァ'"　 　 ヽ-| |' .|　　　 ヽ.,＿／　　 　 |
　　　　　　　　　　　＼i　　 /|/二二7イ/　　 /　　　　_,,. -| | 八　　　　　 　　 　 　 /
　　　　　　　　　　 　　 `'ァ'::::::─-::::::::::|　　　_,,..　''"´　　..| |　　＼　　 　　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　 ／::::::>＜:::::::::::::::!7´￣　　　　l二二二二l＼`''ー---‐ ''"
　　　　　　　　　　 _ｒく:::::::::>＜:::::::::::::::::;!　　　　　　　＼| |､　| |､ ＼!　
　　　　　 ｒ‐ｧ‐''"´　　＼::::::::::::_;;:::-‐＜|　 　　　　　　　 ＼_＼_「￣
　　　　　/o'　-‐ 　´ 　 /￣￣　| 　 　 |
ｒ‐ｒ--‐ ''"´￣ヽ`o　　　　o ＿　｀ヽ　八_
ヽｿ_,,.　-‐､ァ'"´＼＿ｒ‐''"´::::|｀ヽo 　 　 ｀ヽ
　　　　　 　 ￣￣　　￣＼::::::|　　7ヽ＼ 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　￣| 　./￣ヽ-‐''
　　　　　　　　　　　　　　　 　|　.,'
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ）、
　　　　　　　　　　　　　　　　 し'/ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　└'´


夜、無数の妖怪が群れを成して踊り狂う〝百鬼夜行〟は彼らの仕業であり、
防御手段もなく遭遇すれば極めて危険な代物だ

まあ真正の鬼に比べれば可愛いものなのはたしかだが

　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }　　　　そういった妖怪の中でも
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　 　 　 特に凶悪な三体を挙げるとすると
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾|
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.|
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼

まず前回にも登場した、大江山に巣食う鬼の王


　　　　　　　　　　　　 「＞､
　　 　 　 　 　 　 　 　 }::::::::::＞ ､　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::二「＞‐＜´￣::::::::::::::::::::::/
　　　　　 ＼､　　　　 L ＞ ´￣￣ ､　　＼　｀丶、::::::::::::::::::|　　　　　　_{l＞ィ７´
　　　　　　　＼≧x ､_／　　　/　　 ﾍ 　 　}　　 　＼r── '──fｽ＜__}!__／
　　 　 　 　 　 ｀＜／　　　　/　　 　 ﾊ　　 ! 　 　 　 ＼　　　　　//＿,.　 ´
　　　 　 　 　 　 /´ 　　 　l　|　　　　}ﾄ､　　|　 　i　　　 ﾄ､--一　´
　　　　 　 　 　 ﾊ　/ i　 　ﾄ､|　　　　|,_」 　 !　　 l 　 　 | ﾊ
　　　　　　　　/ 　 l　l　　 ト Ⅵ 　 / 　 ∨ |　　　､　 　 V1
　　　　　　　 ,　 　 |　 ､　 j__　 ＼/　─-∨}　　　 ＼　ﾄ､ﾍ　　　　　騙し討ちとかないわー
　　　　 　 ,ｨ≠＜71　∧ 下ミ　 　 　下テﾍl　　　 　 }/ 　｀＼
　 　 , -‐く ﾍ:::::::::ﾍﾄ､　 lVt歹　　　　弋t歹}　∧　　/＼　 ト､
　／　 -=J:´::::::::::::}　7　ﾍ￣" ′"""" ￣/　 ＼　 {l 　 ＼ﾊ
　! r､ ＼_}r=,､::::::ノ／　 　＞ ､　､＿rっノ7　 　 人 ﾘ　　　 ＼､
　ﾄ､} ＼j::::＼ ＼{/　　　 /　　 ｀　￣'く　/　　＞-ﾐ !　　　　 　＼
　l´　　」::::::::::＼/l　　　 人　　 r─v-7'/　　/　　　＼ 　｀丶、　 ｀ー- ､
　｀＜´::::::::::::::::::ノ　　／ 　_＞-}:::::/::´/ 　 /|　　 　 　＼ 　　　ー-　＿　｀ー─-　　､
　　　 ｀ー─‐' ＼‐ ´　 ／　 　'イ{ﾊ / 　 /' |　 、　　　　丶　　　　 　 　 -ｷ─- ､　　 ＼
　　　 / 　入　 　 ７､／　r─ '´ノ::::/ 　 /　 |　　丶　 　 　 ＼　　　　　　　 ＼　　＼ 　 /
　 　 /__,/ 　＼　　　　　 ＞-イ L_/　／　,　|　　　 ＼　　　　 ＼　　　　 、　　＼　/ 　/
　　 /￣＼　　 ｀ー─　´　　/　/ l　 {　　 　 ＼＿_／|＼　　　 　＼ 　 　 ＼　　 ７　 /
　　ﾊ　　　ﾊ　　 　 　 　 　 /　/　 7ﾆl　 　 　 　 　 　 !　 ＼　　　　 ∨　　　 }　 /　 /
　 /　}　 　 l!　 　 　 　 　 /　 {　 / 　 ＼　　　　　　 / 　 　 ＼　　　 ∨＼　 | ,/ ／
　 l　∧ 　 ∧　 　 　 　_ノ 　 j 　l　　　　ﾊ　　　 　 /ー　,＿／´　　　 }＿__７´￣｝- ､
　 |「　 }　/ / 　 　 　 「　　 ノ 　 ! 　 　 　 }　 　　,ｲ　＞ ´　　　 　　／　　 /ィ´￣　　＞ ､
　 |j　　li/ /　 　 　 　 ＼ {{ 　 　 ＼　ﾄ､ ,ﾉ　 　 / |´　　　　 　　 ／ 　 　 /　　 　 　 ト､　 ＼

京の御所内に直接侵入し、天皇家の転覆を図った妖婦


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...-.―.-. ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.／:::::: : : : : : : : : ｀: : .､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 __. .イ---i:::. : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : :`: .､
　　　　　　　　 　 ,..-z‐ '´_____　 　 i: : : : :::::::::::::::::::::::::::::::.:.: : : : : : ､
　　　　　　　 　 /: :./ ／: :_: : i　　 i: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : i
　　　　　　　_,イ: :/./:／´ヾ.i::i　　 i:.:::::::::::::::::::::::::; -ｰ- ､::::::::::: : : : :.i
　　　　　　 /::ヽV /:/､ヽ、　i:i　　 i.::::::::::::::::::::／　　　　　ヾ::::: : : : : i
　　　　　　i::::::へ､:/iハ､__ヽ ii　　 i::::::::::::::::::/ 　 　 　 　 　 }: : : : : :.i　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━┓
　 　 　 　 i:::::i､iヽ､i i Vk'i ハヽ、　` ‐ - --{　　 　 　 　 　 i: : : : : :i　　　　 　 　 .┃　Name：玉藻前..　..┃
　　　　　,┴-i｣_iヾ､.i. 　¨´ ﾉi　iヽ- - - ,ｪ -ヽ､_ _,　　　　ノ: : : : : /　　　　　　　 .┃　 Race：妖狐　　　 ┃
　 _,. -／　､＼　` .く　 ,　　ﾉiﾉ i iヽ、　i::::.`ヽ､___ﾉ_ ,. .':´: : : :.:.:／　　　　　 　 　 .┗━━━━━━━━┛
￣ -'´　／ ＼ ´ 　iヽ´　 　.ﾉｲ/ｲ::i ヽ、ヾ::::::ﾉ　 ）:.:.:.:.:.:::::::, - '
　　　　i　　　 i ､　 iﾐ､ ヽ イ:::ﾉイi:: ./--ヽ_ノヽ- '-_､- ' ´
　　　　i　　　.i､ 〉 .i::ヾ､ミ､.i 〃 _i /／ ￣　＼i_／ .i_>ヘ ___
　　 　 i　　　レ' i ﾉ:::ヾ､ﾐ -レ'´/:r'/ _ . -:-,---`i／ ／/. ,ｲ､,__
　　 　.i　　　i__ ノ_, -'_´r'ﾌ, -‐'´i'／: : : :_:_:_:_i `i:: イ ﾚ' ｨ' ﾚ'　ｲi_r ､
　　　.i　　　 i､‐'　,_ /.／　 _ . -: ヾ‐ '､´　　　　 ヽi　レ'i／ ／i // .iヽ､_,､
　　　i　　　_.i-i ./ 〃,..-:':´: : : : :::::::ヽ､入　　　　 丶-､/_,イ　/　i ./ ／　ｲ７ヽ___　r.i
　　　i　／: ＼ヽﾚ'":::::::::::::::::::.:..: :::::::::: ノ:::ヽ　　　　 ヽ.､_`ヽ/_ｲ /i /　/,ｲ //　i　iノ::i
　 　 i i::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::: : :/:::::::::::::ヽ、　　　 ヽ::`::-..ニﾆ_､_i_/___iﾉ - '::´:イ〉､
　　 .i .ヽ:::::::::::::ij､:::::::::::::::::::::: : : : : /:::::::::::::::::::::ヽ　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ　/／ヽ
　　 .i 　 ヽ､::::: : 》: : : : :rii: : : : : :./::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　 .ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::,イ´ﾚ' /'´／ .`iヽ
　　 i　　 　 i: : :ii::::::::::.: i.i: : : : : /::::::::i｀､:_:_:_:_r---ヽ　　　　ヽ、:::::::_::, - '´　　ヽ/_／　　 //`へ
　　 i　　,　 i:.:::::ii::::::::::::::i.i: : : : /: : : : :〉ヽ- 'フ　ﾚ.--〉　　　　　.i ' ´　　　　　　　　 ヽ_／i i ／`ハ
　　 i　 〈 　`i::::.ii::::::::::::::¨: : : /: : : :_ノ____>'7　　 i､::ﾉ　 　 　 　/　　　　　　　　　　　　ﾚ/./　／／ヽ__
　　 i　　i　　i::::::::ii:::::::::::::::::::.:.i､￣´ /　 __/　　　　i'　　　　 ／､　　　　　　　　　　　　　ヽﾚ' ／ニ／ィ
　　 i　　.i　 .i:::::::::ii:::::::_:::: : : : :ヽ、 i､　　i´　: :　　〉i　　 .／｀i　ヽ、　　　　　　　　　　　　ヽ´i__/- ―
..＞'　　　i　 i:::ri:::ii::::::i.i:::::::.: : : : :_ヽi　　.i. . : . 　/　ヽ／ri　 i　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　 i_/-―／
__ ノ⌒ヽ ヽ .i::i.i:::ii::::::i.i:::::::: : : : :i　r'ヽ、 i: : .　/　　　`ヾ　i　i　 へ ヽ_　　　　　　　　　　　　　7ニ／
____　　　ヽ7./::ヾ:ii:::::::i.i:::::/ ::::::::i　 i/　i　i､　/　　　　 ヽi　i i　/　　｀-i､　　　　　　　　　　　　｀ｺ'_／-


※初期の話では二尾であり、〝金毛九尾の狐〟になったのは江戸時代の芝居や読物から

そして、


















　　　　　　　 ,. -- ､、　　　　__
　　　　　　／, .:'"⌒ヾｰｧty'´::｀ヽ
　　　-‐ァ'／::::::::::,ｨ:､:Y;.::|;､:::::::::::',、
　　　／' /::::::::::／￣｀ﾘ::/`''i::::::::::l ヽ
　　,ｲ ,ィi:.:.:.:.:./_ 　 　 l:ﾉ 　 !::::::::::l ハ　　　　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━┓
z彡ｨ'/　!　　/、｀ヽ　/,..-―|::.:.:.:.::!　 |　　　　　 　 　 　 .┃　Name：崇徳院　　　　　┃
　イ/　,j|:.:.:.ｨ;ﾐiヽ`／/.:,=＝l:　:.: .:!.　 ':､　　　　 　 　 　 .┃　. Title：〝大魔王〟........┃
　/l　,ｲ,'::::/￣´／　,' 　 ､fti　　 ///　ｒ＼　　　　　　 　 ┃　 Class：御霊　　　　 　 .┃
　´ﾚｲlﾉ:::/　　　　　;.:. 　 ｀7:.:.:.:/,'./イ :.　 ヽ　　　　　　 .┗━━━━━━━━━━┛
　 彳lﾒ:ノ　　　　　丿:　　/:::::::ｲ//彡| ∧
　/l／ｲﾄ､ ヽ――-　､_ /:::／l// /ｲﾙ'!ヾ:.
△イ「l/ﾘl>､ ｀` ﾆﾆ ‐ ｼ／／,ｲイﾊ从 |　ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　＆
　　▽ /ﾙ'|i＼　ﾞ"ﾞ　/:/,.ィfﾃ八l>/ﾚﾍ !
　　　　▽ ﾘ|　｀ ―△'´／|▽　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━┓
　　　　 ＿/　　　 '´_∠　┴z_　　　　'′　　　　　　　　　　　　　　┃　Class：天狗の頂点　　.┃
　　　 /く彡'´Lr‐ '´　__,、 　 人　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━┛
　 ,-‐{/|　　　/_,. - '´　 ,. -'´:.:.:ゝ、
.　| ／/　/　,'＿,. -彡'":.:.:.:.:／:.:.:.:｀￣｀` 丶 、
.　ﾘ　,'　/i　 !::::, -'´:.:.:.:.:.:.／､＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. -‐ヽ
. /　/ ,/::|　,l／:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:｀＞‐ '"´:.:.:.:.:.:.'、
/　　,'/::::l／:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:, - '´:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　,:'l::/⌒!:.:.:.:.:.:.:.:/:,. － '´￣）:.:._,. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　日本最悪の怨霊であり
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　 　 　 　 同時に、天狗の頂点に君臨する魔王
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l 　 　 　 　 　 それが崇徳院だ
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　|　　　 　 　 　
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　|　　　 　 　 　
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,'
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　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-

彼は元永二年（1119年）、鳥羽天皇の第一皇子として生まれ、
わずか五歳で即位し、崇徳天皇となった人物だ


　　　　　　　　　　　　　　　, 、
　　　　　　　　　　 　 ,へ , ;:::::ヽ｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／/:::/ミ彡ヽ::::ヽ　＼
　　　　　　　　　/ /::::/　　ﾉ 　 ヽ:::ヽ 　ヽ
　　　　　　　　 / /:::/⌒　　　 ⌒ ヽ:::ヽ　l
　　　　　　　　 ﾚ!::::ﾉ ●　　　 ● 　}:::::|　|
　　　　　　　 　 ヾ:l ⊃　､_,､_,　⊂⊃:::/ /
　　　 　 　 　 　 ▽､　　　 　 　 　 j /ﾚ'
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　　　　　　　　　　 　 ,へ , ;:::::ヽ｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／/:::/ミ彡ヽ::::ヽ　＼
　　　　　　　　　/ /::::/　　ﾉ 　 ヽ:::ヽ 　ヽ
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　　　　　　　　 ﾚ!::::ﾉ 〇　　　 〇 　}:::::|　|
　　　　　　　 　 ヾ:l ⊃　､_,､_,　⊂⊃:::/ /
　 　 　 　 /⌒ヽ_▽､　　　 　 　 　 j /⌒ l
　　　　　　＼ /: : : : :＞｡､ __, ｡イァへ.__/
　　　 　 　 　 ＼: : : : : ヾ:::吊/: : ,: : : : /
　　　　　　　　　 Y: : : : : ヾ∨: :ノ: : : :/


だが、当然、そんな子供の天皇に実権などあるはずもない
また当時は院政時代とも呼ばれ、退位した天皇である上皇や法皇が実権を握っていた

そして、「鳥羽天皇の第一皇子」と言ったが
実際は鳥羽天皇の祖父、白河法皇がその妃と密通して産ませた子だったと言われる


　　　　 ,r＝､ﾐミﾃ^ヽｰ- ､、
　　　　/;;;;;;,ﾍ;ﾞy;;;;;;;ヽ ｀ ＼ヽ
　　　 /;;;rﾁ=i;;r､;ィfrヽﾐ、 ヽヽ
　　　f;r ,;/´ l;l　　ヾ､,;ヽ ﾞi ぃ i
　　　l;;;;;\‐-､i!　,r‐ヽ;;;;;l` i i川
　　　l;;;;;lｨroﾐ'l!　ｨfo;ﾃ;;;l ｌ lilﾘﾊ
　　　!l;;;;!`ﾞ''"iヽ　^ﾞ''"!;;;ﾊ! l川__　・・・・・・
　　 /ﾊ;;;ﾄ、 /　　　　l;;/,ｲi ﾄjlＶ
　　 l7 l;;liiヽ.`_,,＿　 ,j;lﾉl!ﾘﾊi７
　　　　jLr'ｧヽ` ", ィ7!!　l'"'′
　　　　Ｖ `' ﾘ｀ﾘi´::' ▽ ＞-､_
　　　　　　　／f^ヽｧ''"´ ／ ,/~
　　　　　　,.ゝ/ i　 l,,.ィ'",:ｧ／:::
　　　　 ／7Ｖ　,!　 l",, ='／::::::::
　　　／/:::l/　 ﾊ　 l,,ｨｧ"_:▽-‐
, ィﾆ´::〈v::f ,;　fﾘ　,l／｀´:::::,r:'"


このため、鳥羽天皇は非常に彼を憎んでいたようだ

退位し、鳥羽上皇として実権を手に入れた父は、天皇の地位にある息子に復讐を開始する



　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,....,,.,、__,,..,.,.,.、
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:r彡'⌒ヽ, ﾊ彡=‐､`丶、
　　　　　　　　　　　 　 　 ／/;;;;;;;;;;;;;;ﾐ/;ヾ;;;;;;;;;;｀ヽ.ﾐヽ、
　　　　　　　　　　　　 　/, ;/;;;;;;;;;;;;;;;:=!;;rﾐt;;;;､;;;;;;;丶ﾐ ヽ
　　　　　　　　　　 　 　/　/;;;〃/´¨　l;;;l　｀´丶;〉ミヽﾘ l!
　　　　　　　　　　　　 i/ /;ﾂ //　　　l;;;l　　　 ヾ;;、''i! l l!
　　　　　　　　　 　 　 fH;f ' ﾘ/__　　　i!;!　＿__,,,ゝ;i　l!　l
　　　　　　　　　　　　 l ll;;川;i,,..二ニ^ヾjr｀,rz=-､i!;;川 l !　　　　　父上……
　　　　　　　　　　　　 川;;;;;;;i´i::o::)`'　 l!　´f:o:::)`i;;;;ﾘil/
　　　　　　　　　　　　,ﾘl j;;;;;;l`'ﾞ＝''" 　 l　 ｰ'--'" l;;;j､f
　　　　　　　　　　 　 △'k;;;;;l! 　 　 　 　ﾞ　　　 ι ﾘ;i/!L
　　　　　　　　　　　　'i´ Y!;ハ、　　　　ﾉ　　　　 ,ｲj;{ ▽
　　　　　　　　　 　 　 　 ､!ﾘvll＼　　,: -- ､　 ／-､!l
　　　　　　　　　　　　 　 ▽i!jLl!_i丶 ｀￣´,／::r'v"▽
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,r‐'"ﾕ f^i`'フ":／)迅、ﾉ
　　　　　　　　　　　　 　 ,､ノ　　ヾ/;;r'ﾞ´;f'´　/　 ,〉ト､
　　　　　　　　　　　,:-'"/ i!ﾐ ヽ　/;;/;;;;;;;;ﾞ'ｰf′,:'　l!::ヾ' ｰ 、
　　　　　　　 , :-‐''": : /: : ﾄt　ﾞ'y;ノ;;;;;;;;;;;;;;〈, ;:",ｨｧ!: : :ヽ: : :｀ﾞ ' - ､
　　　　 ,:r:''"´ : : : : : /: : : :ゝ‐-!､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;）彡ｱ/: : : ::丶: : : : : : : ヽ、
　　 　 f: : : : : : : イｱ′: : :/: : : :｀ヾ､;;;;;;;;;;;;;j　 ,;:/: : : : : : :ト:､ : : : : : : ヽ


一度も天皇としての実権を握れないまま、崇徳天皇は父によって皇位から退けられ、崇徳上皇となる
在位1123～1141。二十代前半。さぞ無念だったろう

因みに院政時代と言っても、現役バリバリで院政してる鳥羽上皇がいる以上、
いくら上皇になったからといって自動的に実権が握れるわけではない

ここで、本来ならば崇徳上皇の嫡子が皇位を継ぐのが普通だ
だが、



　　　　　　　　_,.. -―- ､_‐ｭ_,. -‐- 、
　　　　　　 ,ｨ',ﾆ -‐ '"三　,ィ"~丶､￣,>にﾆ、
　　　　　　_／ 　_,,∠こ／:::::::::::::::::｀Ｙ::::l::::::::｀丶
　　　　 ,ィ/ _,ィ"´／／:::::::::::::::::::::::ミl::ｨil:彡::::::::::＼
　　　 ,ｲﾉ／/　_,/ /::::::::::::::::::::::ﾉ｀~^'i::i, ﾄ､::::::::::::､、'、
　　　/／ ,ﾉ／/ ,ｨ':r'､::,.､::::::／　 　 l:::lﾘl　ヽ::::iﾄﾐ ヾ':,
　　 /'　,ィ彡,/ /,':/　'" ﾉ:::/ 　 　 　l:::::::l 　 ',:::ヽ　　jl!
　　 l　彡才ｲ　l l::li //ﾉ:::/　　 　 　 l:::::,'　　 ',::::'､　f::l
三ﾐｿ7ﾘノ/,ｨl　l,l::::ll!:::ﾘ:::/―‐- 、　 l:::/, -―ﾍ:::::ﾍ,j:::l
ﾆ彳ツ　/／l　 ll:::::l::/::::l,. -‐- ､_　　l//_ ,. - ､'、::::l!:::l
　//|_>ﾉ／ｨi　/li::::l::::::::l'、 ●　>　 / ,' '<　●,.>!::::|::::l
_,'/,r△彡彳l /l li::::::::::::l ｀ "" ´　　　 l,　 ｀""´　〉::::::,'
//ｲ△∠lｲ,li/ li l::::::::::::!　　　　　　　　'、　　 　 ﾊ:::::,'　　　　　　「」
/,ｲ!Tl▽､',ﾒで! l '､::::::::l　　　　　　　　　,〉　 　 /ﾘ:::/
/ li ﾘ!l lﾄ、>､__, l　l:::::::l　　　　　　　　　　　　 /l/!:/
　 jﾂ lN l'､llTﾘｲ｀ ､!::::l　　 ､＿＿＿＿ ,,..ィ /　/:/
　/　 l ﾘﾍﾄヾﾘlj　　l::::l、　　 丶、＿＿_／ /　 ,'::i
　　　 /　',j Уl　　 l:::l　丶､、　　　‐-‐ ／　　 l::l
　　　　　 ,! 　 l　　ﾉ:ﾉ　　 　 ｀:::..::┬-‐'　 　 　_l::l__
　　　/こ二二ｿ　ヾv７　　　　 ::::::::|　 　 　 　 丶v/
　　 /　｀ヽ､ノ　　　У　　　　　　::::l､＿＿_ 　　｀ｹ
　 ,/　　　　｀丶､　　　　　　　　　　ﾄ、　　　ヽ、
'"´L、　　　　　　｀丶､、　　　　　　　ヽ　 「ヽ.丶、
　　　｀ヽ、　　　　　　　 ｀丶、　　　 　 ', 　'､:.:.＼＼
　　　　　 ＼　　　　　　　　, ﾆヽ　　　　l 　 ヽ:.:　＼


鳥羽上皇は新たに産ませた皇太子、体仁親王をわずか三歳で即位させてしまう
これが近衛天皇だ

その後、近衛天皇が愛宕山の天狗像を用いた呪詛で呪殺されるなどのすったもんだが続くが



　　　　　　　　_,.. -―- ､_‐ｭ_,. -‐- 、
　　　　　　 ,ｨ',ﾆ -‐ '"三　,ィ"~丶､￣,>にﾆ、
　　　　　　_／ 　_,,∠こ／:::::::::::::::::｀Ｙ::::l::::::::｀丶
　　　　 ,ィ/ _,ィ"´／／:::::::::::::::::::::::ミl::ｨil:彡::::::::::＼
　　　 ,ｲﾉ／/　_,/ /::::::::::::::::::::::ﾉ｀~^'i::i, ﾄ､::::::::::::､、'、
　　　/／ ,ﾉ／/ ,ｨ':r'､::,.､::::::／　 　 l:::lﾘl　ヽ::::iﾄﾐ ヾ':,
　　 /'　,ィ彡,/ /,':/　'" ﾉ:::/ 　 　 　l:::::::l 　 ',:::ヽ　　jl!
　　 l　彡才ｲ　l l::li //ﾉ:::/　　 　 　 l:::::,'　　 ',::::'､　f::l
三ﾐｿ7ﾘノ/,ｨl　l,l::::ll!:::ﾘ:::/―‐- 、　 l:::/, -―ﾍ:::::ﾍ,j:::l
ﾆ彳ツ　/／l　 ll:::::l::/::::l,. -‐- ､_　　l//_ ,. - ､'、::::l!:::l
　//|_>ﾉ／ｨi　/li::::l::::::::l'、 ●　>　 / ,' '<　●,.>!::::|::::l
_,'/,r△彡彳l /l li::::::::::::l ｀ "" ´　　　 l,　 ｀""´　〉::::::,'　　　　　　「」
//ｲ△∠lｲ,li/ li l::::::::::::!　　　　　　　　'、　　 　 ﾊ:::::,'
/,ｲ!Tl▽､',ﾒで! l '､::::::::l　　　　　　　　　,〉　 　 /ﾘ:::/
/ li ﾘ!l lﾄ、>､__, l　l:::::::l　　　　　　　　　　　　 /l/!:/
　 jﾂ lN l'､llTﾘｲ｀ ､!::::l　　 ､＿＿＿＿ ,,..ィ /　/:/
　/　 l ﾘﾍﾄヾﾘlj　　l::::l、　　 丶、＿＿_／ /　 ,'::i
　　　 /　',j Уl　　 l:::l　丶､、　　　‐-‐ ／　　 l::l
　　　　　 ,! 　 l　　ﾉ:ﾉ　　 　 ｀:::..::┬-‐'　 　 　_l::l__
　　　/こ二二ｿ　ヾv７　　　　 ::::::::|　 　 　 　 丶v/
　　 /　｀ヽ､ノ　　　У　　　　　　::::l､＿＿_ 　　｀ｹ
　 ,/　　　　｀丶､　　　　　　　　　　ﾄ、　　　ヽ、
'"´L、　　　　　　｀丶､、　　　　　　　ヽ　 「ヽ.丶、
　　　｀ヽ、　　　　　　　 ｀丶、　　　 　 ', 　'､:.:.＼＼


崇徳上皇、またはその嫡子に皇位が巡ってくることはなかった
代わりに、またしても鳥羽上皇は別の息子を即位させる
これが後白河天皇だ

そのうち鳥羽上皇が崩御し、箍が外れて上皇と天皇、摂関家の対立が武力闘争に発展
「保元の乱」だ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__, -‐r-―- ､＿_
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　,ｨ'´,/〃 li∨ｨ / ,ｲ´ li｀ﾐヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /　　／ ,イｨ^丶lﾘ// / /,{lL_lﾄi l lドi、
　　　　　　　　　　　 　 　 |　,イ,ｲ／:::::::::::::ヽ,ﾍjレ'´::::::::｀ヾ、lﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 ', ,{ //:::::::::::::::::::ミl:::::V彡::::::::::::::::ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　Xlj/::::::::::::::,r―'^!:::f'ﾞーﾍ::::::::::::::::.:
　　　　　　　　　　　　　　 /∨:.:::.:.::::::/　 　 l:.::l　　　ヾ:::::.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　 lミl:.:.:.:.:,-v′　　 l:.:.!　　　　':,:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　 l,/l,､／;:;ﾉ‐- 、　 ',::l　　　　　',:.
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ィ":/:;:;:ｨ':::,.-､::丶、',:l _,. -‐ '"´',:.
　　　　　　　　　　　　　/:;:;:/:;:;/ l／:;:ﾉil/.､:l　l! 'ｯ'-,ﾆ== ､!:..
　　　　　　　　　　　　 /:;:;/:;:;/l,./;:;:;/　 l:;:;l:l　|　 'ﾞ´（:::::）,ｨ:.:.
　　　　　　　　　　 　 /:;:;/:;:;:{ﾘl/:;:;/ﾉﾊﾘ:;:;l:l ,ﾉ　　｀`"''"´l::::
　　　　 　 　 　 　 　 l:;:;:;l:;:;:;:l /:;:;/:::::::/:;:;/:!　　　　　　　,'::::,
　　　　　　　　　　　 j:;:;:;:|:;:;:;:l':;:;:;l,::::::/:;:;/:::'、　　　　　　,!:/l
　　　　　　　　　　ry':;:;r':;:;:;:;r':;:;:;:ﾄ､/:;:;/､__`'＿_,. ｨァ ,ィ:/l,ﾘ
　　　　　　　　　　lｲ:;:;:'､:;:;:;:;'､:;:;:;:;'､:;:;:;ト､ＷＭＷｼ'イ　l::l川
　　　　　　,. へ／　',:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l丶､三. ィ´/ /　l:lヾ~
　 ,. -―'"´ ／　 ＿',:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/　　　　　　 /　 ▽/
'´　　　　　　　.:./ r-'､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／　　　　　　 /　　　/
　　　　　　..:.:.:./　ヾ､ゞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ,へ、　　 _,ｨi　 /　 .:　ﾉ
　　　　 .:.:.:.:.:./　　　 ＼､:;:;:;:;:;:;:_,.ッ'７　　 `ﾞ´　/　.:.:.／
　　　　.:.:.:.:.:/　　　　　 丶二＞'´　/　　　　 ／ ,.ィ',ﾞ--､
　　　.:.:.:.:.:./　　　　　　　　　　　　/　　　　 '‐'ﾞ´/　ヾ:/:.ヽ、


崇徳上皇側は源為義らを味方につけ、平清盛らを味方に付けた後白河天皇側と戦った

結果：フルボッコにされました


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　 .|　.|:::::::::::::::::::::::/　￣｀.ヽ､　　　　　　 ,!::::,!　 ',:::::::::::',
　 |　.|::::::::::::::::::::::i　　　　　　｀ヽ　　　　./:::/　　 ',::::::::::::',
　.|　 |:::::::::::::::::::::|　, rィ=-､　　 .ヽ　　 ./::/,､r-　､i:::::::::::::',
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　.|　　i!::::::::::::::|　　　　　　　　　　〃　 　ﾞ'''''´ /.|:::::::::::::/　　　　　　　＼(^o^)／
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　 i!　l　|::::::::::::|　　　　　　　　　　　　i　　　 /　|:::::::::/
　.i ! !.　.|::::::::::|　､　　　　　　　　　 ._,ゝ　　/|　|::::::::/
　|　i!　　|:::::::::|　　ﾞ''ヽ､＿　　　　　　　　,r'|.|　|:::::::i
　　　　　 |:::::::|ヽ　　　　￣ヾ三＝-　／|　 i!　|::::::|
　　　　　　|:::::|　　ヽ　　　　　　　 ／|　|　　!　|:::::|
　　　　　　 |::::|　　　 ヽ　　　　,.r'| 　.| .|　　　 |::::|
　　　　　　　|::|　　　／　ヽ　´|　| 　　||　　 　.|:::|


彼はとことんツキに見放されているようで、この敗北の結果、讃岐に流されてしまう
以降、讃岐院と呼ばれるようになる

いい加減、権力争いが嫌になったのか、配流先では仏教に深く傾倒し



　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　／　 ／⌒ヽ'⌒ヽ:::.｀:.、
　　　　　　　　　　　　　　 , ' 　 　 　 /.:::::::::::::ｨｨ::::::::ヽ:::::::.
　　　　　　　　　 　 　 　 /　　〃　 /.::::::::::::/＾^ヽ::::::::｢＼:::.
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 i 　 .::::::::::::::/　　　|::::::′　i:::::.
　　　　　　　　　 　 　 / . イ´ |　 .l::::::::::::/‐-　.　|::::;　　_｣::::::i
　　　 　 　 　 　 　 　 l/　/　/|　 :|:::::::::/　　　 ｀,|::/ ｒ'´_ l::::::|
　　　　　　　　　　　　lﾌ / .ｨ　|. :/l:::::::/　 ｀Ｔ T^i/　|TＴ j::::::|
　　　　　　　 　 　 　 　 i / | /イ.:.|::::/l 　　 |　l /　 ｛.l |_ﾑ:::::l
　　　　　　　　 　 　 　 ▽ ▽ 人｢l::ｲ人　　.|　|　　 ノl/　 ヽ::l
　　　　　　　 　 　 　 　 {　丿 {_/l,/ | 　 ヽ.｀ト !. ＿_,/　　　ト<!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/　{　ヽｰ-､ ＼｀ﾆニ´{　　　 |　 ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : {　▽　 ヽ　 ｀ヽ≧=＜} 　 　 ﾄ､
　　　　　　　　　　　　／|: : : : ',　 ヽ　　}　　　/⌒ヽﾊ　　　　 ヽ
　　　　　　　　　. -‐く: : | : : : : ',　　　　}　　　　　 /　}　　　　　}
　　　　 　 　 ´: : : : : : : :|: : : : : :＼　　 } 　 　 　 /　丿 　 ﾉ 　人





　　　　　　 　 　 /⌒ｿ/⌒ヽ、
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　　　　　　　　/ 　//　　　　　　.｀ヽ,.._,ィ''´　　｀'ｰ- 、　　　　　　/i
　　　　 　　　/ 　//　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼,.　　 _..ノ .|
　　　　.　　 / 　//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒´　　 .|
　　　　　　/　 //　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　 /　 //　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 .　/ 　//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|
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　　 　/ 　//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|
　 　./ 　//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　|
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　ッ芝ヾｼ⌒ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|
　.ヾﾆジ　　　　＼　　　　　　._,.イ⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　｀ヽ,.._,ィ''´　　　　　 ｀'ｰ- 、　　　　　　　　.　　|
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五部大乗経の写本を作り、これを戦死者の供養のために京の寺に納めて欲しいと朝廷に申し出た

　　　　　　そんな崇徳上皇改め讃岐院くんに
　　　　　　　朝廷からお返事が届きました
　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
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　　　　　　　 　/　　　/　　　/
　　　　　　　　/　　　/　　　/
　　　　　　　 /　　　/　　　/
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返事：
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　 　 ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
　　/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-‐=､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〃￣＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ﾆ=-‐=ミ`｀｀′ 　 　 ＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::
／￣￣￣￣￣￣＼: |　 　 -‐　― ‐ 　 /　/ 　､ ＼:::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　 |.:ﾄ､　　　-‐　― ‐ 　 /　／ ＼ ＼:::::::::::::::::::::
　 ｌ　　l l　 　l　　 　 | li　ヽ-‐= ﾆ二￣ 　 '　' , -‐=彡ｲﾍ::::::::::::::::::
　ﾉ　 ヽ　　　ﾚ　ヽ　.| li　 i-‐= ﾆ二　　 ノ /〃:.:.:.:,:／ヽハ::::::::::::::::
　ｰ┬ｧ　 　 ┼l┐　.| |l　 i-‐= ﾆ⌒ヽ ヽ　{{'.:.:.: :〃.,:=-‐ｖﾍ::::::::::::::
　　ﾉ 　 　 　 |　　　｜|ｊ-┴=彡=ミヽ ＼}　{.:.:/. i{〃=､　 } }ﾊ:::::::::::
　　 ア　 　 ｰ匕　　 |〃{i｢￣__　 ,;;;｀ヽ　　 ∨ ;':ﾙ;il0il}　ﾉﾉﾉﾊ:::::::::
　 ┼┐　　 （乂 ）　.|| iｲi|_,二ﾆ、､::::..、 〉　 ∨.:.:/-‐=彡'ﾘ　∧::::::
　 ﾉ　｣　　　ｰ匕.　　|l i.ｨi｢ ,.==.､＼ :::::ヽ〈　　}:.:/. : ＿彡'ﾍ.'i　|::::::
　　　　　 　 （乂 ) 　|Klil | {{{i0li}｝　)ヾ::;;}iﾊ、 }/ .ｲ{:.:. .　 . :.:ｌ. :|::::::
　　[|　　　　┼　ｌ ｌ　||liﾄﾐー‐-‐'=彡'＾ヾV∧　（.:.:,'.:.:.:.:.:.:_: .:.:. :|::::::
　　o　　 　 丿こ 　 .||liﾄﾐ|ﾄ､　._:／　　　 Y＾ヽ　Ｖ.:.ヽ／. : :).:. :ｌ::::::
　　　　　　　├　　　|トl　|｢￣　　　 　 ／}^ /￣|:.:.:/. : : :/}}.:./.::::::
　　 　 　 　 ｃ!、　　八:l　||　 ,,ｒ=-‐　　　 ＜ヘ._|.:.:.:. : .ｨ | ﾘ/.:::::::::
　　　　　　　　　　 (:::::.＼||　i{(_　　　　　　　　　 , -ｒ' Yノ|:','.::::::::::::
＼＿＿＿＿＿／⌒ヽ::: ||､ |l{＼､＿__, -.‐ｖ'＾Y ヽ」_,ﾉ:::}| .::::::::::::::
　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ｌ } ﾄ､　 ヽｰ┴┴'ｰ‐'ｰ::'::::::::::::}| |::::::::::::::
　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ｌ } ﾄ､ ヽ　＼)-､:::::::::::.:.:.|::::::.:.:.}| |::::::::::::::
　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　} l: .＼　　 ＼}::::::::::.:.:.:l::::::.:.:.ﾘ |::::::::::::::
　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼} l: : : .＼　　 {::::::::::.:.:.:ｌ:::::.;.:/ ,.:::::::::::::::
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戦死者の供養を願った経文は「呪詛が込められている」とされ
彼の申し出は拒否された



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　 /　i　l / ｀ ‐ﾍ;:;:;:l　　　　　　　　 ',
. /l　 l ﾙ′',　　 ';:;:;ﾄ､＿＿＿＿＿ﾉ
/=ﾚV'′　　',　　,!;:;l　　　 _,. - '"´
､_/　｀丶、　 ',　┴'ｧ　　,'
::ﾘ＼　、 ｀丶､;-ゝく　／　　　　　　　　　　　　………
::::::::::＼',､丶､..ヾ′ ｀Tヽ
::＼:::::::::丶、:....::l　 、 ',　ヽ
:::::::｀ヽ::::::::::＼:..l　 li,　　　 ',
::::::::::::::ヽ::::::::::::ヾ　 lli,　　　 ';
::::::::::::::::::ﾞ',:::::::::::::＼l|li,　 i, 　;
:::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::ヾi,　 ', ､ ',
:::::::::::::::::::::::',::::::::::::::::::::ヽ　', li, ',
、:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::〉、l､li, ',





















　　　　　　　　 .. － "゛ ′⌒　`－ ､　　ｽﾞｽﾞｽﾞ……
　　　　　　　 r ′＿）　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　- ￣　　　　　　　　￣ ー ､
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿ =二- v´ 　　＿＿＿＿＿　　　　　　　゛ヽ
　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　T三::::::丶　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　 Y
　 /; --､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 三::::ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　i
　　 ｌ 　 /.＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 １三ミ辷:::::::::::////////丶:::::::::::::lii　　　 i　　　　 ｌ
　　 ゝ,/　′＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y三´ / l巛´　　　　　　　 ＼:::::::::::li　　　ｌ 　　　　I
　　　´　　　　|　 ＼ 　　　　　　 __　　　　　　　　　 |三/　 |ｌll′　　　　　　　　 ＼::::::::|　　　|　　　　 |
　　　　　　 　 |　/｀ ｀l冖| ￣│ /´゛|丶 、　　　　　 !!三　　|ll′　　　　 ＿＿　　ヽ::::::|!　　 l　　　　 |
　　　　　　　　 ｖ　　　)丿　　 i.r′　ｌ ／ ＼　　　　　illk三i ∥　　ｒ´￣　　　 ￣｀　|::::::|　　 |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ ／ |　　　　 1　￥|　|l　　_ -ｬ二￣二'k 、　|::::::|　　|　i　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|　　　　 | ●ﾉ|　|lｌ　'　　（::::::::●:::::） ヽ　|::::::|　 |　|　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　ﾞ￥= |　 lｌ　ヽ　 ヾ= 二=´ ノ　　|:::::|　 |　 |　 ﾄ ﾘ
　　　　　　　　　　　　y ―ー― 、　　　　　＿＼　　　 =三|　│　　 ｀￣￣￣　　　　|::::::| │　|　 |▽
　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ｀～ ⌒´　　　＼　　三ノ　　　　　　　　　　　　　　 |:::::|〃,　|t　|ﾚ´
　　　　　　　　　,/　　　　　ｒ－ｰ、　　　　　　　　　> 三<′　　　　　　　　　　　　　　 |::::|デ|　| ▽
　　　　　　　　r（　＿＿_´ｒ－―‐丶 　　　　　　　 >-..三ヽ　　　　　　　　　　　　　　 |::::| | l t | ﾚ´
　　　　　　。 ′　´、　　　ｊ 　　　　｀￣`ｰ- ＿　　 >三=＿＿＿＿＿＿　　　　　　　|:::| ﾀ i l▽´
　　　　　　　i　!　′:　　　: 　　　　　　　 ∪　　ヽ、/ 三W　　　　　　　　 ﾉ　　　　 ／|::|　川ﾘ
　　　　　　r ,′　　　｀ヽ ｌ 　　　　　　　　 　　　 ／三=ヽ、　　　　　　,　´　　　 ／　 |::|　|ベ
　　　　　 ∪　　　　　　）（ ′　　　　　　 |＼ ／　/⌒＼　 ￣ 二 ￣　　　　 ／　　| |::|　|:::Υ＼
　　　　　　　　　　　　 ｌ　亅　　　　 ∧.＿|　　　／　　 　＼　　　　　　　　／ 　　　|　ji　 |::/　　<ー
　　　　　　　　　　　　　し ´　　　　 ＼＿,,..-‐"　　　　　　　丶､___ ,,. ...‐ ′　　　/　▽ ／　　　>::::
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讃岐院は怒り狂った
自らの舌先を喰い千切り、その血で大乗経に



　　　　　　 　 　 /⌒ｿ/⌒ヽ、
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　　三悪道になげこみ、その力をもつて、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
┃　　　　　　　　日本国の大魔縁となり、皇を取つて民となし、民を皇となさん　 . ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


と誓文を書きつけて海に沈めたという

そして以後、髪も爪も切ることなく、生きながら天狗のような恐ろしい姿に変貌していき


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ=､　　　,､ｨ､_..,､_,､
　　　　　　　　　　　　　　 /: :=--´---`-'"==ｧⅦ }} }}ｰｧ_
　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : :,.．'"∠}}_}}_ﾉノ_/ :ﾉ=ｧ､____...,ｨｧ
　　　　　 　 　 　 　 　 ..: : : : : : : : ::イ: : ::ｲⅦ ㍉ ＼_ ｀く_ノ_ﾉ }} }} ノ
　　　　　 　 　 　 　 ∠: : : : : ．: ": : : : /|i| .Ⅶ iﾄ､.く　　　`´⌒´｀
　　　　　　　　　 　, ´　　,ｨｧヽ: : :.,zx: ::{=ﾘ.赱ｧ从{`ｰヽ
　　 　 　 　 　 　 /　　　 ´　　}　ｲ・ }} :} ､_..,ｨ.八{{`ｰ==zzz.､
　　　　　　　　　 ,:　　 　 　 　 ヽ:｀¨ﾞ: :/i::>=く:{::::::ﾊ ::::::::::::::/}
　　　　　　 　 　 | 　 　 　 　 　 乂::::,ｲ }//{{ | :）::::::}:::::::::／:（
　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　イﾁ 从八//::Ｏ/::::／::::::::::}
　　　　　　　　　 :　　　　,ｨｖvｱ"'::_f/ /≠ /　}::／:::/⌒＼::::ｲヽ.
　　　　　　　　　 ∨///ｲ':　,ｲ::::_ｆ/ /三三{{ /::::::::::{　　　 ＼i:: ﾊ
　 　 　 　 　 　 　 ∨_ｲ {　/ ｆ::_f/ /毛三ミ\:::::::::: 人　　 　 乂::::::＼
　　　　　　　　　　　　　 ∨::::`ｬ_ノ＝ミ㍉＼}}::::イ:::::::`:::ｧ　　　＼::::∧
　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::/　　　 ﾉ＼＼}}::::::::::::::／{　　　　　Ⅵ::‘，
　　　　　　　 　 　 　 　 {{:::::::/　　　く:::::::::ヽ:::}}:::::::::/::::: }　　　　　 }:::::::::，
　　　　　　　　 　 　 　 人:::::{　　　　　Ⅵ＞::八__.ノ::::::: |　　　　　弋==､:，
　　　　　　　　　　　　/::::::＼{　　　　　 Ⅵ:彡:Y:::::::::::::::　　　　　　 .У::├'
　　　　　　　　　　 　 {::::::::::::::ヽ.　　　　 {＼::::::}{::::::::::::::　　 　 　 ／:r=:: |
　　　　　　　　　　　　＼::::::::::△::＞､　 .{:::::::::: |::::::::::::::，　　　 .〈／__ﾉ:/〉
　　　　　　　　　 　 　 　 `　､::::::△::::入.|::::::: : |::::::::::: ，　　　　　`ｰｧ://
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼::::::〃: } }､:::::: |::::::::::::，　　 　 　 　'ィノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .∨{　＼ |:::::::::|::::::::: ，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂}　　 ヽ:::::::|::::::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／}　 i 　. ＼{:::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/ i　い　ｒ=､ヽ:::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ../ . ｊ　}}　八　＼::: : |
　　　　　　　　　　　　　　 /　／　／ ∧ {　 }＼　Y : |
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　　　　　　　　　　　　　 ∧{{ ::::::/::）::{⌒ヽ:}|::::::::|}::::::: |
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　　　　　　　　　　　　　__）　:::}　　＼У　〈 }:::::八{::::: : 〉
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　　　　　　　　　　　　　　　＼从　:::::Ⅶ/　|////:}Ⅶ彡′
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `㍉Y　.|
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長寛二年（1164年）八月二十六日、崩御
「源平盛衰記」は彼の白峰山への埋葬の様子を次のように記している

遺体を棺に入れて白峰山へと運んでいると


、:‐'　　 　 　 　 　 　 ＿.,,,;..__,".゛ ............;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...｀ﾞﾞ '''''
　 ._,,,.. i..-　　　　　　　　　　　　".┐...../ ;;;;;;;;;.... -ｰ.-＝=..ｉ..；.‐‐-....l￢''''' .－―．
‘,ﾞv='´　　 　 ...､J-彡-ｰ'.....;;;;;;;;;;;;　 ;:､;;　:!;;;;/;..,ﾉ';.　　 ;;;;、;;.............'''－
'"゛ . _..-...ﾞ´. ‐'~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　 　　 　　 !"　 .゛　　. ／ 　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀...-､
.,./ ´;;;;;;:;:ｰ...;;;;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;’
;;;;,,. シ";;;;;;;;;;;;;.,..- ､　　　　　　　　　　　 　 ､　　 、　　　 ... "'＼. 　 : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
ヾ,i".;;;;;;;;;;;;; ;;＞''''''ｰﾆﾆ｀-“'　　/ ,．　,　i .` ヽ　 ゝ ...ｌ　　　 . ゝ ﾞ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
..---―;;;;./ ,.;;;;;;;;;;;;;;;;;.....;:　　 ./ .,《 .l .,! .j 　:　'､　 .ｌ　.′ 　;;;;;;;'､ ﾞゝ-'ﾞ'-､iｨ==ﾆ∴
,,,_._./ ´- ､.,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.　 .." .,i/ .iﾞ .′";;;;.ゝ .ｌ;;;;;;ヽ　ｌ ;:.;;;;;;;;;;;.＼,,, ／ .;;;;;;;;;;;;;;;
　　 .''-､.;;;ﾞ'-ﾐヽ........　-‐'ﾌ’　　l/　!;:;|　 |:;;;;;; :、 ｌ.;;;;;.ヽ ヽ .;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ン'ﾞ
　　　　　｀''ｰ､.,,ﾞﾞ''―-'''";;;./ . ,i}ﾞ　.|;:;!　 |;;;;;;;;; .ｌ　ヽ;;;;..＼ ｀ｰ. ､;;;;;;_,､.. -ｰ'"
　　　　　　　　　 ´ﾞ'''-- ./ 　/ ...ｌ　.|;;|　 l;;;;;;;;;;;. ﾞ,　 ｌ:;:,_iii､＼,　 ゝ 、
.．　''=ｯr ...　　　　　　./　／,,_,ﾆﾄ　ﾚﾞ　 l;;;;;;;;;;;;;; .ｌ　..ｌ.;:;. ...＿.｀''､.　｀''-､''''';;";'";″
　...;;;´ﾞ'″;;;;;~''ｰ.． .／　/.____,ﾞ;;'lﾞ　"　 /.i_---ー.ﾞ　　ｌ｀ﾞ.='ﾞ´.‐ｰ_＼　　 .l:;:;;._,;．‐
.´ 　.-　..,,..,;:;;.,.. --ﾞ 　./ ;;;;;;;;;;;;;;.!　　 ./ ﾆ........ --.|　 . ! '?￢;';"´.;;;;; !　　.ｌﾞ‐''
.｀~_｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ ／ 　　　　,i";.,,,,,,,,,,　/ 　　.．;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |　　 |,;;;___,,,.. ―'　!　　 .ｌ
_.　 　´゛/　　　　　　ｌ..~"..丶.../　　　 .ヽ....;;;;;_,,,,..　!　　 .|　 ＿,,,,,....．.!　.、 .＼丶
;;;;;;´;"ﾞ /　　　 .,i　 /.ｉ=rｘ ､,,,/　　　　　ﾞ'/"'''''".... ､　　 .l .´ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;. !　 ﾞli､　.＼.
;;;;;;;;;;. / 　...l　/ |　 l．;;;;;;;;;;;/　　 　　　　 ヽ;;;;;;;;;;;; |　　　l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..ｌ　 . ｌ＼
;;;;;;;;./ 　.,/.　ｌ.;; |　.lﾞ;;;;;;;;;;;;;|,　　　.|　　　　 .ヽ;;;;;;;;; .ｌ,　　 .ｌ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; !　　.l ;..ヽ
　／ . ,,/;; lﾞ./;;:.lﾞ　!;:;;;;;;;;;;;; !　 　./ 　　.i,　　 ヽ ;;;;;　ヽ　　 ﾞ'v ;;;;;;;;;;;;;;;;.l 　　.! ;;;;;ﾞ′
´　 ／ ;;,i'ﾞ,i";;: ｌ　/;:;;;;;;;;;;;./　 ノ/.,､　　「L　　.ﾞ'i;;;;;;;;;;. ヽ　　 .ｌ .;;;;;;;;;;;; !　.|l　 ! ;;;;;
..／.;;;;./ .lﾞ.;;;;;./ ,i";;;;;;;;;　/　 i". !/..｝　 .!;;;＼,　,!;;;;;;;;;;;;; .,!　　　ｌ ;;;;;;;;; !　,/;.!　 ｌ ;;;
";;;;;;. !　 !;;;;./ ./ ;;;;;;;;;.,r'″　:!;;;,｢|　l　 lﾞ;;;;;;;　! l ;;;;;;;;;;;;　l　　　 .ｌ ;:;;;;;lﾞ ./.;;;: !　 |,;:;
;;　,./ 　││,/.;;;;;;;;;　!　　　 lﾉ゛　!,;.!　!;;;;;;;;　l | ;;;;;;;;;;;;　!　　　 .ヽ ;;;.ｌ　.!;;;;; !　　ｌ
../ 　 .／;; ｌ .! ;;;;;;;;;;　/　　.／ヽ　 |彳 !;;;;;;;;　!.l ;;;;;;;;;;;;;;: !　　　 　 ﾞ'､;:.ｌ　!;:;│ 　 .!
　 ,／;;;;;;丿 ,!;;;;;;;;;;　/　 ./ ;;;;;; !　 |;.! .|;:;;;;;;　! ! ;;;;;;;;;;;;;; .ヽ　　　〔'､ .ｌ l　ﾞl;;;;.ｌ,　　 ′
-",,,,,,,／、./.;;;;;;;;　,/　 ./ ;;;;;;;│　,!│| ;;;;;;; .| | .;;;;;;;;;;;;;;;　ｌ　　　 ! ヽ.Ｔ　 !;;;;;..ｌ
../ 　/ ゛,!./.;;;;;;;　./ 　　.l ;:;;;;;; |　 .!;;:.! `j;;;;;;. l,.! .;;;;;;;;;;;;;;;;; .ｌ　　　｝:;..ｌ,　 .l.;;;;;;;...ｌ
" ./ ;;;;; ! ｌ ;;;;;;　./ 　、　 ! ;;;;;;;｝　 !;;　ｌ　| ;;;;;;..ｌ¨ﾞ| ;;;;;;;;;;;;;; .｝　　 .,!;;;;.′ !;:;;;;;;;; .!



突然凄まじい風雨が襲ったため、棺を一時、石の上に置き雨の止むのを待った

すると、


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　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｝
　　　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l`


棺から鮮血が溢れ出し、置いていた石は真っ赤に染まったという

こうして、讃岐院（崇徳上皇）は魔界へと去って行った


　　　　　　　　　　/　　　　　　　丶､_　 {i,　）　,.イ´
　　――‐,　　　 /　　,. -―z＝=三ミヽ､!}/l /! _l＿,,.ｨ'
　　　　　/　 　 /　　 ｰ=テ´,ィ'"::::::::::::ヾ!l/lﾘ/ｲ, -―-t､-＿__
　　＿ ノ　　　 レイﾆ三ｧ／::::::::∠ミヾ:::〉:/!／::::::::::::::::::ﾐヾ三_
　　　　　　　　　 / ,.ィ",/:.:.:.::／≧ｧミﾐ/:/》ｨf彡=､―-､:::::ﾞに
　　/　　　　　　/ '7_,ｨ_l:.:.:.:/彡ｼ /　 ,'::/　　　｀ﾍ!ﾘヾミヾ:::::ヽ
　 /　`ヽ、　　/　Z-‐彳:::::l//年L._　l:/　　　　　 ',lトミヽゝ､::::'､
　/　　　 ＼ 〈　 江ムｨ!:::::l/　/_,,,ミヽl| 　 ,.-――fHﾄ､ヽﾐ'､ ＼'ぅ、
　　　　　　　 ヽ ,r‐イﾒl:::://ｯ'´(lil)ヾ, ﾘ　/:.:,.ｨ,.=､､! l l､ 下ト=､,ヾﾐ､_
　　/　　　　　　ヾィﾅ彡:lｲ　｀`'＝''" ′,':.:.`'=辷'ｯ'リ l ﾄ､ﾄ､'、　 <v/
　 /　`ヽ、　　　 ゞ>‐ｧ:/{l　　 　 　 　 /l　　　　　　/l l}ﾄ､ト､｀ヽ　 ﾘ
　/　　　 ＼　 ト､ヽト</ｫil　 ､＿＿_　二__　　　　/ ,i川l》l l　　　 〈
　　　 　 /￣｀ヾ ＼!'´/l:/ﾄ､ ヾWI彡ミ竺l7≧-ｧ'　/ﾘ/,ｲ ▽
'´￣ﾚi　l　　　　　　　 ▽ｲﾘゝ、ヾィi_,､_,､_,､ッ'′,ｲlﾘ/Ll
　　　 |　|　　　　　　　　/ﾉﾘｨi'lﾄ､ ､｀二二´,　,.イl/i/
　　　 |　|　　　　　　　　　 f▽!　＼＿＿ ,.ィi/l ﾘ▽: . .
　　　 |　|　　　　　　　　 . :,.ィi! i　 　　　　 / l二`L＿_:.　. . . . . . .
　　　/　 ヽ、　　　　　. :／　く　l,　　 ,;';　/　 l/　　　└,､＿＿＿ : . . .
＿／　　　　ヽ　　_,.ィ‐〈　　　＼l, ｨi ':;' ,/:.:／　 ,ｨ　　 /:.＼:.:.:.:.:.'ー--
　　　　　　 　 ヾ彡'´,r'´　 ﾄ、　 / ヽ_ノ^Ｙ　　／　 ,.ィi:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　L__:〈　　　 l '､ /　　　　 ヽ /　 ,ｨ彡/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　（__Ｌ＿　 liУ　　　　　　l　／　,ｨ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.
　　　/　　　　　　　　　／　,j′　 /　　　　l　　 ／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:
　　 /　　_　　　　　　 〈{ ヽ/　　　l　　　　　l ／ ::/:.:.:.:.:.:.:.:_▽--―‐ｧ':
　　/　　　＼　　　　　 ＼､l　　　/　　　i　 l :::::／:.:.:.:._/⌒l:.:.:.:.:.:.:／:.:.:
　 /　　　　　＼　　　　　 ｀￣/ ,l　　　 ll　 l:／｀`:ｰ:'ﾞ/:;:;:;:;',:.:.:.／:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　/　　ll　l/:.:.:.:.:.:.:.:.:l:;:;:;:;:;:;ヾ´:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　　　　　　＿＿　　 |　　 l　 ,.-'―一''"´:;:;i:.:.:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　　　 ／　　　 〉　 `ー--i/:;:;:;:;:､;:;:;:;:;:;:;ノ:.:.:.:.:.ヽ:;:;:;:;:;:;:;:ヽ:.:.:.
　　　　　　　／　　　/´　　　　 　 ヽ:;:;:;:;:｀f´￣:.:.:.:.:.:.:.:.: 〉:;:;:;:;:;:;:;,':.:.:.:
　　＿＿_／　　　　/　　　　　　　　 ゝ:;:;:;:;:ﾞ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:;:;:;:;:;:;:;:,':.:.:..:
'"´　　　　　　　　 <　　　 /　　　　 〈:;:;:;:;:;:;:;:l:.:.:.:.:.:.:.:.　,':;:;:;:;:;:;:;:;,':.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　 ）　　 /　 ｀ヽ　　 ヽ:;:;:;:;:;:;'､:.:.:.:.:.:.　l:;:;:;::;:;:;:;:;l:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　／　　 /　　　　＼　　ヽ:;:;:;:;:;:` ､、__,ﾉ:;:;:;:;:;:;:;:;:l:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　∠＿　　　　　　　　　＿＿ゝ、:;:;:;:;:;:`":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾄ、:.:.:.:
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 /´:;:;:;:;:;:;:;:;＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;ヽ-‐
　　　　　　　　　　　　'i,　　　　　〈:;:;:;＼:;:;:;:;:;:;:;:`ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾ:.
　　　　　　　　　　　　 | , -‐ ､　 ヾ:;:;:;:;:｀`ヾ:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l:.
　　　　　　　　　　　ヾｰ'---‐'　　　ヽ＿＿__;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:.
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:.:.:


日本最悪の怨霊の誕生である

　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }　　　　　　……あとは、お定まりのパターンだな
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ< 　 　 　 　 京では変事が相次ぎ、彼の失脚に関わった人間が次々と死亡した
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾| 　 　 　 　
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.|　　 　 　 　当時の貴族の日記にも、怨霊の仕業だと記述されている
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼






　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|　　　　　　上皇となっていた後白河もこれを恐れ、
　　　　　_ゞ;! r─-- ､ 　 rｪ----､ﾐ;ﾘ 　 　 　 　 讃岐院と称していたのを崇徳院と改め、名誉回復を図った
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ　 　 　 　 また遺体が葬られた白峰陵の近くに頓証寺を建て、怨霊を鎮めようとした
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ 　 　
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ　　　 　 　 だが無駄だった
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′　 　 　 　 平清盛の死も、崇徳院の祟りだと噂されたという
　　　　　　　.ﾄ､. 　 -‐‐ ‐‐-　　/|
　　　　　 　 i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:|
　 　 　 　 ,ｲi|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;ﾄ､
　　 　 　 　 　 　 　 `ｰ─''ﾞ

::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　　この話で重要なのは、
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　　 　 　 　 怨霊と化した崇徳院が天狗のイメージで描かれていることだ
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l 　 　 　 　
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　|　 　 　 　 　 　 怨みを抱いていたり、増上慢に陥った高僧などが死ぬと天狗になる
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　|　 　 　 　 　 　 と考えられていたのは前回話したとおりだ
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l　　　　 　 　 　
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,' 　 　 　 　 　 　 つまり、怨霊、悪霊としての属性を持っていた天狗は
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/　　 　 　 　 　 　 御霊信仰と結びついたわけだ
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-






　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　　　　　　さて、「日本最悪の怨霊」と言ったが
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾|　　　　　　崇徳院の誓文を思い出してみて欲しい
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.|
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼

「日本国の大魔縁となり、皇を取つて民となし、民を皇となさん」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く二二フ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r''";;;;;;二二)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(￣;;｀`ー-- ､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:｀'ーｚｪr-;--‐ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::r''"＜l__,l＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::丶､__;;;;;;;;;;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,':::::::::/:: |｀`i´￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,':::::::::/:::: |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,':::::::::/ :::: |　 |　　　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::/:::::,:-|　 |　　　 　 　 　 　 　 ┃　. Spell：大呪法「崇徳院の大乗経」.......┃
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::,, -''"::::|　 |　　　 　 　 　 　 　 ┃　Effect：日本が酷いことになる　　　　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,, -''" :::::::::::::|　 |　　　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　_, 　_,ノ　 /,r―‐z--､-､,,|　 |
　　　　　　　　　　　　, -‐,.ニＺ三ャ≦='ﾆ ´￣￣｀ﾞ｀ヽ｀|　 |
　　　　　　　　　　,. '" ,. -‐:::''"´￣`ーミ--―rｧ､_ヾ::,_ｨ'|　 |
　　　　　　　.　 ／,.ィ":::....　 ..:_,:-r '' "´￣ﾄ､ヾ､{＿,／ ,,|　 |
　　　　　　　　 ir'"::::::::, -‐'T´（(::}!　　　　 lﾐ'i, ､ヽ:.ヾ'ﾞ´ |　 |
　　　　　　　　 lヾ､:::ﾐ´　　 ヽ, ヾﾞ'　　　　　lミ! l!　}〈,　　|　 |
　　　　　　　　く´::::::ﾆ、　　　　 , -―‐ くl　',ﾐl '　/'´￣}'|　 |
　　　　　　　　 ,!｀`ー,二ニ＝;/-fr ,　　　　 ｿ　,ｲ　／'ﾞ |　 |
　　　　　　　　 l::::::::::〈､、　　 l!　', (:}!　　　　,ィﾆ-'"‐ﾆﾆ|＿|_
　　　　　　　　 '､:::::::::::'ミニ＝ｷ､ `'_'＿,,. ィ"　ヽ:::::（;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　　　　　 ヾ､::.　ヽ､_　 ｀丶ﾆ､く≦ミﾐ、　 ＼,,ニｺ￣|
　　　　　　　　　　　｀ヾ､::ヾミﾆ＝ r―--く>､　　　 (二二二フ
　　　　　　　　　　　　　 ＼:::ヾ＞ｰ｀-三ﾐ､　　　　　,ィ"t!､_|,_
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼:ヽ　　　　 ヽ>ﾍ　　　 ゝ､;;;;;__,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝﾔ　　　　　 ￣`　　 〈;;;;ｰ--i､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀`ヽ　　　　　　　　　　`ｰr--'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿|＿,,.. -‐
　　　　　　　


彼が呪ったのは、自分を失脚させ讃岐に流した者達だけではない
日本という国そのもの、そして天皇家だ

そんな彼が源平の争いだけで満足するはずがなかった


　 ／ ／　　　 .:.:.ィ　　　　　,..:/ .:::::::::::::::::::::::::/ﾐﾍ:::::::::::/ヽ:ヽ::::::::::::::::::ヽ
／,ィ´　　／.:.:／/　　　　　/:/　:::::::::::::::::::::::/ミミﾐ、::::/彡 {:::ヽ::::::::::::::::...ヽ
／/　　 /.:.／.:./　:,　 　 ／:/　　:::::::::::::::::::/｀ヾミﾐヾﾂィｼ"',:::::',:::::::::::::::　 丶
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/ ／,ｨ'´　 .:.:./　:/ ／.:.:.:,,'. /　　　　.::::::/.:.:.:.　　　　　 :..　:._|::::ト､:::::::::::::..　　 '､
,'.／/　/　.:./　./／ｲ:.:.:/:l-l――-.::､、/:.　　　　　　　 .:／.:.|:: | ,ﾊ::::::::::::::::..　　｀ヽ
/　/　/ .:.:./ .:.:.:,イﾕ:.:./:.:l/　_.:..:::::::::::/｀丶､　 、　　 ／ ,ィf7:.:.|/:.:.＼:::::::::::::::.....::::. ',
　/　/　.:./.:.:.／:| {:l:.:/:.:.ﾉ..:.:.,ﾆ＝ｧ',､=;-､:.:.｀ヽ.〉　 / ,イi}ﾘ_!:::/:.:.:.:.:.:lヽ:::::::::::::::::::::::.:',
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　 ´Tﾞ//.:.:/ |:.:.:.／::::::::::::／.:.:.:　　　　　　　　　　　|:.:....:/:/:/:.:.:.:.ﾄ､:.:.| l|　　　ヾ::::::::::|
　　 |//.:./　 !／:::::::_,:イ下、:.:　　　　　　　　　　　 l:.:.:ノｲ:./l:.:.:.:.:l　ヾ|｜　　 　 ',::::::,'
　　 l l.:.:/　 ﾉ::,.ィi´:il:.:.:i:.:|:.:ヽ: t、　　 　 　 　 　 　 ∨´:／　!:.:.:.:.!　 ',!　　　　　 |::::/
　　　」:/　ｨイ:.:./|:.ハ:ノ7|:.:.:.:.＼｀ ｰ､-;､、＿＿-‐彡',.ｲ:.|　 ',:.:.:/　　　　　　　　|::/
　　　|7> △'|:./ ,l:.l　|　〈j、:.:.:.:.:.:丶､ ｀^'ｰ'-'-'‐'"´ ,ｲ/|:.:! 　 l:./　　　　　　　　「i7>
　　　'´　'´　l/　▽イ>、 :.＼:.:.:.:.:.:.:.:＞..､ ｀"""´／ﾊ:! ▽　　lﾉ　　　　　　　　 '"´
　　　　　　　　 ／:::::ヽ ＼　 ｀＞'´｀丶、/＞―< /ヾﾉ


再び世を乱し、日本国に仇為すために帰還している

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　-　－　-　_
　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /::/￢ｰ-ｧy､_::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ./::/　　　　　〃/～=y､_:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 _/::/r;‐-...._　, （{ハ 　 　 `ｰ1:::!
　　　　　　　　　　　 /ri｀ﾘ　ﾞ'=ミﾆ､f′ {ﾄ､　　　　 j::::{
　　　　　　　　　　　{　ﾉv　　　　 ｀/　　"ﾐ_-ﾐ丶､ j:::::i
　　　　　　　　　　　 い/　　　　 ノ　　 　 ｀ﾞヾﾐ｀ｰ!_:/´　　　　　　　後醍醐天皇の北条高時討伐計画から
　　　　　　　　　　　　} ' 　 　 　 'っ;:､}　 　 　 　 /厶　　　　　　　　南北朝時代への移行までのおよそ五十年を記した軍記物
　　　　　　 　 　 　 　 ｿ　　　 辷ｰ-､　 　 　 　 ,ハ}　 　 　 　 　 　 それが「太平記」だが
　　　　　　　 　 　 　 ハ　　　　、 ｀ ヾ‐　　　 /ﾆﾉ　　　　　　 　 　
　　　　　　　　 　 　 ｉ　ﾍ　　　　｀'　"　　　　厶:公　　　　　　 　 　 この中に天狗となった崇徳院の怨霊が登場する
　　　　　 ───- !　 i ヽ　　 /　　　　　／〃ﾌ　　　　　　　 　 　 「太平記　巻二十七　雲景未来記の事」だ
　　　　　　　　　 ) / 　 !　 ｀‐-　..＿,　イ　 ハ/
　　　　　 ｀丶､　　　　 |　　　　　　　 /　　/、
--─ニ三三Ξ＝- ヽ !　　　　　　／ /　＿｀ヽ＿＿
,三三＝=三三ー-｀ヽ｀ヽ'　　　　　　 」''"三三Ξ三三三ミ､
─＝＝=== ､...三Ξヽ＼ヽヽ　　　'／ 二三三三Ξニ＝ミ',
　　　　　　 　￣｀"''ｰｯ｀く_" ^ヽv--＝─── ''　￣￣￣ ラ
　　　　　　　　　　　 / 　　 ￣７'　　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ
　　　　　　 　 　 　 /. 　　　　/　　　　　太平記　　　　.／
　　　　　　　　　　/　　　　　/　　　　　 　　　　　　　,.イ
｀ヽ.、 　 　 　 　 /　 /　/　/　　 　 　　　　　 _＿ ∠ﾊ
ト、(^ヽ 　 　 　/　 　／　/　　　　　　,.-─'"　　　　 ヽ
　｀＝'′　　　/　　 　/ /
　　　　　　　/　　　／ /

貞和五年六月二十日。
羽黒山の山伏、雲景が愛宕山の異界に招かれ、そこで多数の天狗達を目撃している


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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j　　.!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i: : : :.: : : : : : : ﾅヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ 　 _ﾄ､: : : : : i⌒'′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽゞタヽ: : : : : : : : : : : : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､:.:i: : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾄ､: : : ヽ!: : : : : : : ,ｲ7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽNーｒ-┬-rﾍ_ﾌﾏ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::
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:.:.:. :ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー┴ー.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_＿＿＿__　:::::::
i: : : :ﾍ:. :. :. :. :. :/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,.＞ ´ヾ､　　　:: : : :
!: : ._ _ヽ: : : : : /::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::_,,.Уて( ●　,}:;!　　　:: : : : :
ヽ､γ⌒ヽ: : ;/:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::≧=-‐-‐=ﾆ≧=-ー---イ.:.:.:.:.:
:::::ヽ､_●ﾘv'.:::::::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ヽ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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そこにいたのは、後醍醐院や後鳥羽院など、帝位を得ながらも悲運の前世を送った帝達
同じくかつての戦乱で命を落とし怨みを抱いて死んだ武士達、
そして、やはり様々な理由で失脚したり増上慢に陥った高僧達

あの真済もそこにいたという


　　　　　　　 ／　, 　 , / 7 {　::| i　!　::.　:::::::::.､:. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　　　 　 ／／ /　// i /l |　 :::.V　:. :::::.::::::､::::＼::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　,/彳 / ,ィ l　Vl′V 　 ::::.　 ::､:::ﾄ､:::::ト､:ヽ＼::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::＼:ﾊ
　　　　　　/ /　i! 7 / :. :.　.　　 ::::::::.　:ﾄ､＼＞f三ﾑミﾊ::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾊ
　　 　 　 / / / i　| l　:::::::i :.　　 :::::::､:::.ﾞ〈７幺'´ii!　}　 , ヽ}､::i､::::::::::::::}ヽ:ヽ::ﾊヾ
　　　　 /イ　i | i　V　::::::::ﾄ、:､　 :::::::{＼::ヽ　ゝ―'"／　　　V::l､::::::::::::Vi:::ﾄ v:､
　　　　 l{ ,l ,ｲ　ﾊ. { 　::::i:::|､ﾄ､ﾊ､　::::::',　＼! ｀冖^　　　　　　V}ヽ::::::::::{）Vi .}:::ﾄ
　　　　 |! l l 'l　　V :　:::::ﾄ､ﾏ≧三ヽ､::::'､　　　　　　　　　　　 ﾘ　 v::::i::{_ノ 八}
　　　　　 l l　l　:i　 ::i,　:::::V爪 ii!　},　ヽ-＼　　　　 　 　 ､　　　　　v:l:::l- ｲl　l!
　　　　　 l !　l　:l　 :::l　::::::::＼_｀イ　　　　　　　　 　 ノ|　ﾉ 　 　 　 ,}:Ⅳ::::ﾊ!
　　　　　 |l　 'l　|!　 ::ﾄ､ :::::::ﾄ､ヽ　ヽ　　　 　 _, - '´／　　　　　 ／　V::::i:::!
　　　　　 　　 l　! ､　::l ヽ :::::lﾍ ｀　　､__, - '´_. - '´ 　　　　　／ 　　　}:::i:ﾘ
　　　　　　　　ﾍ l　ヽ ::!　ヽ:::'､ヽ 　　 ゝ-‐'"_.　-　　　　　／ 　　　　　V＼
　　　　　　　　　ヽ　 ヽ l,　 ヽ :ﾊ `　、　　　　　　　　　 ／　　　　　　　ﾉハ ヽ
　　　　　　　　　　 　　ヽ'、　 ヽ:ﾊ　　｀ 　､　　　　　,∠ --rォ―- v'´￣　ﾊ ,ﾊ、
　　　　　　　　　　　　 　ヽ、　　ヽ!　　 　　 ｀ r― '"　　　 { {　　　 i,　　　　ヽヽヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ 　　 ｀　　　　　　〕　　　　　　l　}　　　 'i　　　　ハ vヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 /　　　　　　 j j′　　　l　　　　　ﾊ v　厂￣　 ―-　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _/､　　　　　　/ /　　　　 'l　　　　 　 ﾊ ､!　　　　　　　　 ￣　-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -　¨　＼＼　 　　/ /　　　　　 {、 　　　　　 ゝ 厂￣ ＝= --　､
　　　　　　　　　　　　 　　 _　-　￣　　　　／ ヘ ヽ. ／ /　　　　　　　＼　　　　　　 ｀　　　　　　￣ヽヽ
　　　　　　　　　　　　, - '´ 　　　　　, - '´　　　　 ＼　/　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ_
　　　　　　　　　,　 '"　　　　　　　／ 　　　　　　　　 ｀　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　ゝ
　　　　　　,　 '´　　　　 　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 'i
　　　　／　　　　　　　　　　 く､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 'i


彼らは皆、この世に怨みを抱いて死んだため天狗に転生し、愛宕山の異界で日本を大乱に導く企みをしていたのだ
これを「天狗評定」という

そして、彼らを率いていたのが


　　 ,. ‐､　　　　　　　 _,. -―ｧ　　　　　　 ､―‐- ､、　　 　 　 　 /^ｰ- ､＿
_,ィ´ ,.、|　　　　　,.　'´:,.ィ´::/　　　 　 　 　 ｀ヽ::::::ヽ丶、　　 　 ,ﾊrz､ヽ丶ミﾆ＝=---――- ､、
,.イ,ｨi{　|　　　 ／:. :.／::::::: {　　　　　　　　　　} :::::::::ヽ:.ヽ　　　//} (_）ヾ>､｀`t≦ﾒ､=ﾆ二￣｀`≧ｚ､、
／,９lﾄ､|　　／: : : /:::::::: ,ｨ |　　　　　 　 　 　 |..:.:::.:.::.::',: :.ヽ　//8} ゝ'、 ` /ヽ、ト､ - ､､‐-､｀丶〈_
　f^),ﾘ>ヽ, ': . : . :/:::::: :: ハ.'、　　 　 　 　 　 / ｲ :: :.: :::',: . :∨ﾉf^!/　 '⌒ヾ　 ヽ!　＼　 ヽ　｀丶、ヽ
―z、,ｸ}/: . : . :./::::.:.:.:.: |　ヽ丶、　　　　　／, ' | ,|!:　 ::::',: . : Vﾉ j|　　　　　　　　　　.ヽ'､ ヽ
　　｝　/:　:　: ./::::,'.:.　:. |　　 ｀　` 　 　　''　´　 | ﾊ:.　　:::!:　:　Vヽ!　　　　　　　　　　　.ヽﾄ､ヽ
　 /,.ィ:　:　:　:l:::::,' ,.、 :..'、　　 　 　 　 　 　 　 ,' .:.|　「｝ :|:　:　: ', 　　　　　　　　　　　　　丶ヽ ',
／' /　 　 /　l::://　|　: : :、　　　　　　　　 　 /.:.:.:!　lﾉ!　!　　　 ',　　 　　　　　　　　　　　　.ヽ',
　 /,、　　i:{　 l:{ |｀ヽ!　r ､ヽ　　　､｛{vｨZ, 　 /　　|　|,.」 ,'　 i　　 ',
. // !　　 l::!　 !l |:.:.:.:l　|、ヽ_}､　 ミfrﾘﾍ}ｼ　,ｲ/⌒!　|　! l 　 |　 　 !
//　l /^ヽ!::、 ',j 「丶l　ﾄミゞ､6>､ｲlj;;;;;;;ﾘﾐィf:ｨ':／! ∧ |,'　 /:! /ヽ |
/　　!{(ﾟ::)}|::::、ヾ |　∧ ',｀ヾ:」L＞{｀7^ﾋ'}＜j__/_,//;;;;;l/　 ,':.:|.{(ﾟ:)}l
　 　 !ヾｼ |:::: '、ヾ!/;;;;;ヽ',二}:::'､-v‐|i i|‐v-〉/}-{ ,!;;;;;/　 /^i l ヾｼ |
　 　 |　i　∨ヽヽ. ヾ;;;rvﾍ'、,!:::::ヾ‐-∨-‐ｲｨ::::}//´У　/!　l ,!　 / |
　 　 |　l!　 ',　ヽ丶 ヾ!　 ヽｿ:::::ハ:::::::|:::::::ハ::::|/　/　 //　,'/　 /:! !
　 　 |　|l　　',　 ', l＼ ヽ.　/::::/　,}:::::::lﾟ:::::{　',::::', /　／/　,'/　 /:::| |
　 　 |　lﾊ　　',　 ',|　|l､ 丶::::/　/:::::::::lﾟ:::::::':, }::У ,ｲ /l|　,','　 /| ::| |
　 　 | /;;;;}､　 ',　 ヽ l:!＼ ヽ{　 l:::::::::::lﾟ:::::::::l lノ ／l/ l:!../,'　 / | ::| |
　 　 ! l|;;;;ハ.　 ',　　 l:|　|＼＼ l:::::::::::|::::::::／ ,ｲ､　　l:!/./ ./　..|;;;|l !
　　 ,' ,!|;;;l　 '、　'、　t:!　Ｔ;;;l＼ヾ―‐^ーｲ／彡ｿ　 ﾘ'./ ./　　 |;;;!|,.i
　　 | ,! !;;|　　ヽ　ヽ　ヾ　ljヾ`　`iﾐヾ:::／,ｲ!　 ´　　　/ / 　 　 .|;;! ! |
　　 | l　!;|　　　ヽ 丶　　　　　　 |::＞;＜::::|　　　　 / /　　　　 |;;! l |
　　 l ,! |;;!　　　　ヽ ヽ　　　 ,.ｨ彡i´::::|::｀'ﾐ>.、　　,ｨｼ'　　　　　 l;| !, !
　　 | ! ,!;'　　　 r ､丶ヽ=＝'"´　 |::::::{::::::::,!丶>x;'ｼ'､ ,ri　　　　 }!, ! !
　　///'′　　　｀￣´＼'.、 　　　|:::::::|::::::,'　 ,>;ｼ' ｀￣´　　　　 ' 'Vﾍ
　 ,'/　　　　　　　 　 　.丶>､　　 |:::::::|::::/　,ｨｼ'　　　　　　 　 　 　 ﾞﾞ'ﾍ
　 '　　　　　　　　　　　　　丶>.、|:::::::|::/,ｨｼ'　　　　　　　　　　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ::>.!:::::ｨ!'イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀>'＜_lﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|::::::|!
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |::::::l!
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　|::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　...「￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ....::::､;;丿..　 ....
　　　　　　　　　　　　　.....::::::::::::::::::::::::::::::... ::::
　　　　　　　　　　 .....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 .......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


金の鳶の翼を広げた崇徳院だったのだ

::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　この、いわゆる「怨霊タイプ」とでも言うべき天狗
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　 　 　 　 こいつらは実に凶悪だ
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l 　 　 　 　 　 生前の個人的怨恨ではなく、国家そのものを標的としている
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　| 　 　 　 　 　
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　| 　 　 　 　 　 そして、その凶悪極まる妖怪群の頂点に君臨しているのが
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l　　　 　 　 　 〝大魔王〟崇徳院だ
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,' 　 　 　 　 　
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/　 　 　 　 　 　 単体でも強力な怨霊が徒党を組み
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /　　　　　　 　 　 組織的に動いているのも特徴だな
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-







　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　　　　　　　天狗を「日本妖怪最強の一角」と言ったのは
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾|　　　　　　　こういうわけだ
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.|　 　 　 　 　
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ　　　　 　 　 まあこうして見ると
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'　　 　 　 　 　 最強と言うより最悪と言った方がいいかもしれないがな
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼

「皇を取つて民となし、民を皇となさん」
日本と天皇家を呪い続ける崇徳院は非常に恐れられ、江戸末期、明治維新のときにも朝廷を怯えさせた

京都にある白峰神社は、讃岐から崇徳院を招き、祀り上げることでその祟りを封じようとしたものだ


　| | | 彡'´　- ''"´_,」__ ,'　　　　 _／　　llii　　l　　　 ,!:.:.:/:.:.:.:.
　| | |＿＿＿,,:ﾆ"＿__ヽ__r-､_ｨ^L＿＿_llii;,＿＿＿/＿/＿＿
　| | |三三＝――二 ￣￣　　 ＿　　 _　＿　　＿＿ _
　| | |￣lﾘ7フ￣￣￣`''"￣￣￣ヾ￣￣liil￣li,￣ﾘ~７ﾞ￣￣￣
　| | |､_,/ｨ'",ｨ,'__,,__　　　　　　　　 :l　　 lﾘ　 ll　/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　| | |Zﾑ= '' ",,,,.....,,｀ヽ、　　　　　 ,;l　　'′ ,il /:.:.:ヽr;;- ､、:.:.
　| | |　　　__´二~`ヾt、ヽ　 　 / ,ｨﾘ　　　　ｿ/:.:.:.:.:.ヾ>;;;;;;｀丶
　| | |wｴ乙､、　 ｀丶.ヾ　ヽ　 /シ'′　 ,ｨ'_,ノ:.,__ｨﾆノ;;;;;;;;;;;;;;;;;
　| | |　　　　｀ 丶､　 ゝ､　 ヽ/--―一'"^´￣,.ィ";;zﾆ三三ミﾐ
　| | |　　　 ::,r　　 ｀丶Xﾄ、 ヾ　　　　　　,.ィ";;ﾆ三=　　　ヾﾐﾐ
　| | |　 　 ::/　　　　　 ｀ヾ!　 Yｨﾑ　,, ィ";;;;ﾆ三　　　　　　///
　| | |　　 :/　　　　　　　　_,,,.⊥=;''";;;;;;;;;;;三ﾆ　　　　　 ,ｨﾂﾝ;
　| | |　　/　 　　　,, -‐''ニ三三ｪ;;;;;;;;;;;;;;;;;三三=ｪzｪ=彡三';;;;
　| | |　./　 　 　 （;;;;iil{、　　_,ｨ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾミ三三彡";;;;;;;;;
　| | |::/　　　　 　 丶ﾐ:;｀`;;;":z=r'Ti'''ｧ-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ィニ
　| | |/　　　　 ,zェ=ｪ､、￣´　　l}　lｲ>'´｀ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;z三三三
　| | |　　　　,i　 ,ｨ＝ﾐヾt、　　　!　l/ ／　 !;;;;;;;zﾆ三ﾆ=z､;;;;;;
　| | |　　　〈!ﾞt, {li(;;;jﾘ　ヾ　　,i :l/ﾘｨ/　　 l;;〃'"´ ` ミ三三三
　| | |　 tｨi, ｀ゝﾒ`ﾆ"__,,..,　　,li,/ｨ'Z´-'ﾆ ,!;;;/:.:.
　| | | 　 ヾ､ｨ/′｀` ''''"　　,/」ィ ,/ｨｼ'´/;;;;ヾﾐｪ､、＿　　　＿
　| | |　　 ,ｲ/丶、　　　　 ,ｨ'"／/ﾑ-ﾆ7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＝=＝;;;;;
　| | |　,ｨ';;/　　　｀`''ーｧ'´// /ｨZ彡'/;:ｨ〃:;;;/^i;;;;;;;;;;;;;;;;;;-､;;;;
　| | |ｨ" ,ﾂ　　　　　 ／ ノ/ ,ｲ/彡´/;////;/'"l;;;;ｨilli､;;;;/　ﾞi;;;;
　| | |;;;ｼ′　　　 ,ィ'"〃　/' /ｼﾞ,,ｨ7;;;;//;;;;/ﾃ''l;;;ﾘ川li;;/ 　 l;;;
　| | |´　　　　,,ｨｼ' ,//_,,,ｨil,/,ィ" ,/;;;;;;;;;;;;/´　,l;;;;;"''";;/　　 l;;
　| | |　　, ィ彡'´, -''ﾆ三;:;:;:;;｀ヾﾌ;;;;;;;;;;;;/　　,l;;;;;;;;;;;;;;;/　　　l;;
　| | |三三三三三干二二￣三￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　| | |─────────ｧ;──;ｧ──i;──;ｧ───‐
　| | |;;;;;;;;;;;;;;;;;彡ｨ;;;r''"三ﾆ`ﾒ;;;;;;;;;;;;/{ミ､｀`/;;;;;;;;;;;/


その後に日本が関わった数々の戦争、そして敗戦も崇徳院の祟りだとも言われる
天狗となった彼の怨霊は未だに健在であり、今もまた、日本に大乱をもたらそうとしているのかもしれない

　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;! '~　 "~ `i||i" 　''　`ﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　　ヽ`　　　u　ﾐ;;;|　　　　　　とは言ったが、そこは祀られた日本の神
　　　　　_ゞ;!,-;;;;;;;"ﾌﾉ　　ヾ`;;;ヽ ､ﾐ;ﾘ　 　 　 　 恐ろしいばかりが崇徳院ではない
　　　 　 !ﾍl;|.,,_==-､く｀　,>ﾞ-== 、｢ヽ
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|ﾐ.'￣" ,　ﾄﾞﾘ
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!ﾐ　　　　,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′
.　　　　　　　ﾄ､　　　､,.-‐ ､,,　　/|
　　　　　 　 i| ＼　　'　ニ　　　ｲ.:|
　 　 　 　 ,ｲi|　ﾞ､＼　　( 　 ／ﾘ.:;ﾄ､
　　　 　 ノ :.:i|　 ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::::!:::＼
　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≠ー-　-‐＝ミ　 　 　 　 　 　 人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　.ｲ.:.:＼　 ／. ＼　ヽ　　　　　　｀Y´　＋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.ｨ.ﾊV.:.:.:.:.:.:.:.＼　 : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　,.:.:.:.:.:.:.／:i|:i|{/^＼.:.:.:.:.:.:.＼ : ,
　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　/.イ.:.:.:.:.／ ^ヾ:.{vｨｲ≠∨:.:.:.:.:.:.:.:,∧
　　　　　　　　.　　　　 　 　 　 　 /f.:.:.:.:./ｲ　　　 i. {.　　 　 ∨.:.:.:.:.:.∧∧
　　　　　　　　. 　 　 　 　 　 　 .//i.:.:.:.ｲ才≠＝ﾐVﾍ　 ,..斗=∨.:.:.:.:.:. }:.∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ. !.:.:..:.7　 ___ｰ-　ﾏﾍ　 , -_＿v.:.:.:.:.:.}　抃.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.｜.:.:.:{彳 f ハ^Y　ﾏﾍ ｲf::ﾊ卞v.:.:.:. } :ハ.乂
　　　　　　　　　　　 　 人 　 　 .|.｜.:.:.:{弌 ゞ才ｨ　 ! ヾ: ゝゞｲ.ｲ }:.:.:.: } i　{
　　　　　　　　　　　　 ｀Y´　　　.|从.:.:.:.{　　　 　 　 |: 　 ＼.　 　 }:.:.:.:ﾘ.:{ﾊ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/ iV.:.:ﾄ.,　 　 　 　j　　　　　 　 }:.:.:7|: {. 　 　 人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜V:.! ﾍ　　 ＿____＿___　　 .ｲ.:.:7}:!/乂　　｀Y´　+
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ﾊ::ﾄ　 ＼ ヾ.: : : : : :ノ　ｨ" :!:./{从　　　　　　＊
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨7从ﾊﾄ :i ＼ ｀＝ ´ ／ .!ﾊ.j/i {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八∨7f {|.　 ≫--≪　　j∨7V7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂 }　〉´　　　　　∨/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.斗'∧.′　f　　i　　 V从ト . ,
　　　　　　　　　　　　　　　　,..　-‐≠′: : : .v　　:!　　!　　　v : : : : ヽ: . .,
　　　　　　　　　　　　, . . '". : : : : : /. : : : : :7　　 :!　　!　　　.{: : : : : :∧: : :｀: : . .,
　　　　　　　　, . . '".: : : : : : : : : ::./. : : : : : :{　　　|　　;　　　 { : : : : : :.∧: : : : : : :.｀: . .,


香川県坂出市西庄町の白峰宮に鎮祭されている彼の御霊は、四国の守護霊として親しまれている
他にも四国には彼を祀った神社が複数存在する
京都の白峰神社の御利益は縁結びや厄除けだ

　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　　　　　このように、いかに恐ろしい怨霊であっても
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾|　　　　　祭り鎮めることで祟るだけの存在でなくなるのが日本だ
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.| 　 　 　
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ　　 　 　 そして、これは天狗全般にも同じことが言える
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼







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:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　さて、平安時代に仏敵として登場した天狗だが
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　 　 　 　 鎌倉時代中期～末期になると
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l 　 　 　 　 　 単なる敵対者として以上の大きな存在として
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　|　　　 　 　 　 日本仏教世界観の中に現れてくる
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　|　　　 　 　 　
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,'
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-

六道、という言葉を聞いたことのある人は多いだろう
これは生物が輪廻転生を繰り返す六つの世界のことだ


地獄道

　　　　 　 |　 .|　　i‐　 ./ .,i",..-'"＿＿＿＿__｀'''ｰ- ..,,＿＿.　　　　　!　! ./ ｌ　 |　　r-､　　 廴__ノ　 　 　 　 ＿＿
　　　 .,／　　/ 　/ 　／ .'!ﾞ ／ ´ 　　　 ＿____￣ﾞﾞ''フ　　 ＿｀-ﾞ”　　 !　! ,! .!　 .|　 廴ノ　　＿_　　　._..-'"゛
---'"゛　　.／　/　／　 .,／,..-r　　　　　ｌ　　 ./ ／　.,..‐'″　　　　　.|　| l　l　.lﾞ.´　　　　　(＿_)_.. ‐'"
＿＿___ -'"　 /／　　/ ./ 　 !　　f￣｀ｌ　! ,／./　 ／＿＿_　　　　　 l　,!l　lﾞ /　　　　　　＿r‐'"　　　　　　　 ﾝ-､
　 ._,,　‐'''"´/″　　/ ./　　　 ｌ,　 廴_ノ　彡'"　　¨´　　　　.｀''‐､、　　! .l!　| .|　.／￣⌒　　　　　_...i、.,i'⌒..ｌ .lﾞ　 .|
''"゛　　　　/ 　　 ,ﾉ_,,..二,ﾞ_￣ﾞ''′ ._..-'"..,..-''lレ＿＿___　　　　　 ｀'-、ヽ.　.l .!　l　　　　　 ., ‐､　/　 .ｌ |　　 .| 廴ノ
　　　　 ./　 iﾘ ."″__,,＿__、 ￣ﾞﾞﾞ_,.. -'彡-'"゛　　　　　｀ゝ､　　 .て￣　 ヽ│| │ ,,=､,　　.!　 . ｌ l.　　l .ヽ__ノ
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　｀ﾞ''ｰ- ＿＿＿ --ｰ'″　 ┴'´　　　,ﾉン'ﾌ　/.._..-'"゛ ｀一'"　　　 ,i'‐ ＼ 　　.|､ ヽ　　!　　ｌ　　　　 l
――-----―ｰﾆｱ　　　　 ._〟　 .〃゛ ./　.,彡゛ 　＿_　　　　r-､　ヽ l　 ,!　　(, ヽ .ｌ　 .!　　.!　.,, .、.|
　　　　　 ._.. ‐',ﾞ.　　　 ＿イ'"　 ,　　　 /　//　.／._,,.　.｀ﾞ''ｰ ., ｰ　　 　 ﾉ　　　 ヽ .ｌ..ｌ　 .ｌ　　!　ヽ,,〉.l
　 ＿=ﾆﾞ‐'ﾆｒ'"　_..-'' ／ 　.,iｼﾞ　 　 ,i′./ ｌ　 / / 　 ｌ 　 ＿　 ｀'-.　　.ヽ　　　　.ｌ . ｌll、 .ｌ　 .| iｰ-､ .|
.'“ﾞﾞ´ _..-'"._,, -'"゛,／゛　., ツ゛　 ./ ./ 　/ .lﾞ　/ lﾞ　　│./　 ｌ　　._, ｀'-､　`―　、　!　`.ｌ　 .ｌ　.!.|＿_ゝ.!
...-'',ﾞ.. -'"゛　 ,..-'゛　 _ ''ン゛　 .,rﾘ ,i′ /　lﾞ　/ .｀ﾞ'～" l゛　 .!　ｌ゛ ｀'i　 .｀''-､.　 !　 .!　 .|　　! .｝ ー'､　＼
'"´　　　 ,..ｒ'"　　_／／　　 ／,i"/　　/　/　/　　　　　ﾞﾞ'''ｰ"　廴_ノ /ヽ　　 |　!　　!　 .｝　│ !　 ,ノ　　 ｀''-..＿＿＿
　　._..-'"　　 ,／ﾞ.／　　　/　/ ,i′　/　│ .|　　 　 　 　 　 　 　 　 /　ｌ　　 .! .l　　.|　　|　　l　.!.i'"　.! .i冖j　 .r―､ ,-
.-'"　　　 ／　／　　　.／ .,/ﾞ./ 　　/　　|　,!　　　 .,i　　　, '7　 .,　　｀'"/¨l　!│　 /　 /　　 l.　ｌ.ｌ　 .l │　l　 l　　!.|
　　 .,..‐" .,／　　　 .／　 / ./ 　　 /　　 !　!　　 .ノ.!　 .／ /　ノ.l　 ,iL .く_ﾉ./ !　 /　 ./　　，.|　 ｌゝ
.,／´ . ／ 　　　 .／　　/ . / 　　　!　　 .|　!　　./ .| .／　 / ./ │./ .|　　　ｌ　!　/　　ｌ　　 |.ｌ　ヽ,　￣￣￣￣￣￣￣
　 _／゛　　　 .／　　 ./ 　/ 　　 . l　　　.!　!　 ./　ﾚ"　　 ｌ./ 　 |./ 　,!　　/ ./　/　 .i′　 l　.ｌ　 ｀'ｰ　＿
／　　　　.,／　　　 ./ 　./　　　　!　　　.|　,!　/　 .゛　　 ,ﾚﾞ　　 |′　.!　 ./ ./ ./　 . l　　　l　　ｌ　　.〔--　 ￣￣￣￣

餓鬼道


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　;　／　　＼　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;／ ノ |||| ､_＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　; ／　（●） （●）　＼　;　　,'´￣￣｀',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､,　 | ＼　（__人__） ／ 　| ; 　!,!　ハ　ハ !
　　　　　　　　　　　 　　　　; ,-'⌒`ー-'´ヾ; |r┬-|　|　 ／　.　 !ｌ　フ　ム ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､＿,,,､-､/ミ,j `ー'´ｰ-イ-､ ;　∠ 　ハ　ッ ｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＾～､￣r'´￣｀''ｊヽ､　 〃ヾ　ヽ フ　　 /
　　　　　　　　ｊヽｊｖｉ､人ノｌ__　　　　 　; /　　ヽ´｛ミ,_　 ￣｀'''-ヽ　; ｀￣￣
　　　　　　　　）　　 ハ　 　７　　　 　/　　/ ｀'＝'´ｌ ￣ｉ'-､＿,,ﾝ　;
　　　　　　　　）　　 フ　 　　て　　; /　　/　　 !。 ｌ　　ｌ ;
　　　　　　　　７ 　　ッ　　　 （＿＿ヽ､__ｌ　___ .!。 ｌ＿_ｌ__,-=-,＿＿_
　　　　　　　　 ）　 　!! 　 　　（ ,-＝-,　∠ヾゞゝヽ ,-≡-,ｌ　　ｌ-=二=-,
　　　　　　　　 ＾⌒~＾⌒＾~⌒＾└==┘　 ￣￣￣　ヽ==ﾉヽ=ﾉ＼＿_／




畜生道


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／圭圭圭圭圭 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.. -― 圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|
　　＿,.....　- ――――――'´圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭 |
羊圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭L
＼圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭, -―､圭ﾆヽ
　 ＼圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭{　, -､ ヽ圭圭､
　 　 ｀ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭､　ｰ' 　ﾉ圭圭ヽ
　　　 　 ｀ヽ､圭圭圭圭圭圭圭圭- ､圭圭圭圭圭圭圭圭圭ー '´/l圭圭圭',
　　　　　　　 ＼圭圭圭圭圭 /　, - ､ ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭／,'圭圭圭,.}
　　　　　　　　　 ゝ圭圭圭圭{　 ':,__ﾉ　ﾉ圭圭圭圭圭圭圭圭／／圭圭圭∨
　　　　　　　　　 /圭圭圭圭圭､＿__,ノ圭圭圭圭圭圭-―'　／圭圭圭圭/＼ 　　　　　　　　　　 _, -――
- ､　　　　　　　/圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭, - '´　　,.／圭圭圭圭ﾆ/圭圭､　　　　　　　,　´ , -――-､ ヽ
- ､ ｀ヽ　　　　/圭圭圭圭圭圭｀: ､-―― '''"´＿,... - '"´圭圭圭圭圭／ ､圭圭_＼　　　 ,／　´ 　 　 　 　 l　|
　　 ｀ヽ｀ヽ､ /圭圭 l´ ､圭圭圭圭圭三三圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭, '　　　ヽ圭圭_＼ ／／　　 　 　 　 　 l　l
　　　　 ｀ヽ/圭圭圭!　 ゝ､圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭／　　　　　､圭圭圭｀ヽ､　　　　　　　　 ,　 l
　　　　　 /圭圭圭/　　　　｀ヽ､圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭{､　　　　　　　 ヽ圭圭圭圭圭｀ー------/　/―
　　　　　/圭圭圭/ヽ　　　　　　 ｀ ー- --,圭圭圭圭圭圭圭圭ﾆ',　　　　　　　 ゝ､圭圭圭圭圭圭圭圭/　/圭圭
　　　 ／圭圭圭/　ヽヽ　　　　　　　　　 　l圭圭圭圭圭圭圭圭圭',　　　　　　　/ /､圭圭圭圭圭圭圭/ /圭圭圭
ー- '/圭圭圭 ,/　 　 ヽヽ,　　　　　　　　　l圭圭圭圭圭圭圭圭圭_',　　　　　 ,　/　 ＼圭圭圭圭圭ﾆ/ /圭圭圭
圭／圭圭圭／　 　 　 ヽ ',　　　 　 　 　 /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭､　　　　 ,　,　　　 ＼圭圭圭ﾆ／ /圭圭圭圭
／圭圭圭／　　　　 　　 ,　',　　　　　　 /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭　　　　l　l　　　　　 ＼圭／　／圭圭圭圭
＼ ＼, - '　 　 　 　 　 　 l　 l　 　 　 　 /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭 l 　　　l　 ,　　　　　　 ／　／圭圭圭圭圭
圭｀ヽ､ ｀ ー- ､ ＿＿__,ノ　 ,　　　　　 /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭　　　 ､　 ヽ＿ ,.. - '　 ／ ＼圭圭圭圭圭
´　　 　｀丶､__　　　　　　　ノ　　　 　 /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭_l　　　　｀､　 ＿　_, - '´　　　 ｀ヽ､圭圭圭
　　　　　　　　｀ ー---- '　　　　 　 /圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭

修羅道


　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｲ_, -=＝=ｰ-z
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::´:::::::::::::::::::::::::::ﾆ=ｰ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄv:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ミヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　 〈::::::::::::::::::::ｨ 0）:::　|:::::::ﾍ ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 　 ヾ::::::::::::::::::::::::::::　|ﾍ::ﾄ､ｿ
　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::::::/　｀|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::/::::　_ﾄ===ｭ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -‐.ヽ､-─'''¨¨´　 -ｰ=弋
　　　　　　　　　　　　 　 く　　　..::＼　　　　彡三三彡ー‐一､
　　　　　　 　 　 　 　 ＜｢ ＼.::::::::::::::}　　　　　　 ,ｧ彡｀＞ ⌒ヾ､
　　　　　　　　　/´ 　 　 { __ノ:::::::ｨ＜　　　　　 // /／　　　　　 ＼
　　　　　 　 　 ｲ 　 　 　 |. /::::::::::|　　　　　　　|ｲ// 　 　 　 -─＝ﾆﾕ
　　　　　　　　 {　　 / 　 |/:::::::::::::|　　　　　　　|ｲ/　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 　 ﾑ.　 /　　 ﾘ:::::::::::::::|　　　　　　　Vミﾍ　　　　　　　　‐===ーz
　 　 　 　 　 く　　/　　　ﾄ､:::::::::::::|　 　 　 　 　 {彡ﾐﾍﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　〉 ./　　　./ヾfyz==|　　　　　　　 ∨彡彡彡ｼﾍ 辷ｰ==-
　 　 　 　 　 /／　　　 /:::::ffヾ}:::::|　　　 　 　 　 ∨彡'弋辷三三ﾆﾍ
　　　　　　 ≠ （十）　/:::::::||::::||:::::|　　 （ 十 ）　　∨　　　　　`ヾミﾐ∧ﾆﾆﾆ
　　　　　　 | 　 　 　 /:::::::::||::::||::::::＼　　　 　 　 ／　　　　　　　　 Y彡彡ミ
　　　　　　 |＿＿ ∠:::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　.／　　　　　　　　　　 {彡'¨¨¨
　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::ｨ≦≧x＼／　　　　　　 　 　 　 ／/
　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::／ ,　-─-､　＼　 　 　 　 　 　 ／:::/
　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::／　Zﾁ--==ー-／　　　　　　zﾁ＞'¨´
　　　　　　　　　　 |:::::::::(((ヘミ辷三三三辷{／ .｀Y¨¨ﾌ∨/¨
　　　　　　　 　 　 j:::::::::::::::ヾ ヽ::::::::::::::::::ノ:::::）　　 |　 |　| | 　 　 　 　 　 ＞
　　　　　　　 　 　 |:::::::::::::::::} i }:::::::::::::／:::::::/}彡'　l　人 ヾ ､　　　＞''¨´
　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::|.il |::::::::::::::::::::::::::::|ヽ､　 ヾ　ヽ､＞'''¨´
　　　　 　 　 　 　 j:::::::{{i:::::ヾヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ ＞''¨

人道


　　　　　　 　 　 _,　-‐''"`: : : : : :j: : : : : : : : : : : : : : : :｀: ＜
　　　 　 　 ,. ‐'"　　 ,.-''"　　　　j: : : : : :.:i: : : : : : : : : : ヽ: : :｀: ､
　　　　,.-'ﾞ;.: -― ｧ': : : : . . . . 　 !　　　　::{: : :::. : : : : : : : :`､: : : ｀:､
　　,.=' '"´　　 ／: : :,: : : : :/: : .::|: : : . . ...jV. . i:::. : : : : : : :.　V:　　 ヽ
　 '′　　 　 ,:': : .:::/: : : ::/: : ,;::/!:.i: : : :.:::ｌ V:_:j_､::. : : : : : : : : V. . : : :i,
　　　　　　./: : .:::/: : :.::::j: :/ﾞ:/ヽ|: !: : : :::j　ﾞＶ: iヾ`:､: : : : : : :!: :V: : : :.i,
　　 　 　 .,': :.:::;:ｲ: : .:::::::!: : :/　　l:j !: : .:::|　　V:.! ヾ::::. : : : : : i::. :V: : : :i
　　　　　 ': ::; ' .i: : :.:::::::j: : /　 　 !| ∨: ::|　 　 Vi　｀､::::. : : : : !::. :.i: : : :.!
　　　 　 !: / 　 !: : ::::::::::!: ;′　　 ﾞ|　Ｖ: :| 　 　 ヾ 　 ∨::. : : : |::::. :i: : : j
　　　　 j:/　　 j: : ::::i:::::::!:{ --―‐　　｀、|　 ﾆ二二ミ　∨:. : : ji:j!::. i: : :l
　　　　 {' 　 　 !: : ::::l::::::!{:l 三三 　 　 ヾ　 三三三ミ　λ:::. : !:!|:.V:i: :,!
　　　　　　　　！: :::::};:::|::::!　 　 　 '　 　 　 　 　 　 ・　/::ﾍ::. :|-､l|:Vi:.j
　　　　　　　　　i: : ::| Ｖ|::/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::ﾍ／ﾞi |:|: Vj
　　　　　　 　 　 V: :!　ヾ:ﾞ:.、　　　 ｰ'ｰ‐'′ 　 　 　 /:::::::::/　./ﾉ:.|:,:-､
　　　　　　　　　　Ｖ:! 　 `:::::`:.,､　　　　　　　 　 　 /::::: : /　/:::::／　,ﾉ
　　　　　　　　　　 `:|　 |: :::::::::|::l:`i::..、　　　 _,,.. ィ'::::: : :/　/::／　,ｨi
　　　　　　　　　　 　 　 l: : ::::::|:ﾊ:::ｉ::／￣｢　　 ,./:: : : :/　 `゛__,∠:|i
　　　 　 　 　 　 　 　 　 !: : :::::|l　>'ﾞ　 /-'}　／/: : :r''ﾞ⌒ヽr'´　,__）|
　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ: : : ::ﾚ" 　 /　 ／　/: : : {　-`ーく_／　 }:|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l: : : :.|,,...､/`フ-､　/: : :／!、　 ;:::::(__,r ,/::|

天道


　　 　 　 　 　 　 　 r､　　　!､　　　　　＿＿　
　　 　 　 　 　 　 　 ヽ,"ヽ,/ |　, -‐ "´::::::::::::｀ー-､_
　　　　　　　　　　　　 ｀､ ＞"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"‐､
　　　　　　　　　,, -二7ﾞ´─────--､__::::::::::::::::::::, -´7､ /i
　　　　　　　　/　´＞/ﾞi_/￣￣￣￣"ー---二‐-､_::（　　!　i　|／|
　　　　　　　 /　i　 r' //.:.i.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:｀ﾞー､ヽ,ノ_ノ ,/　/
　　　　　　　/　 '　/,-'i.:.:.:|.:.:.i.:.:.:.:ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ,:.:.:.:.:.:i.:.:.｀-､ﾞヽ´,.／
　　　 　 　 /　　 _, '　 |.:.:.:|.:.:|＿__',:ヽ.:.:.:.:.:/ .' _＿i,|.:.:.:.:.i.:iﾌ:::::ヽ,
.　　 　 　 /　　/　　　 i.:.:.:!.:.:| ヽ ,'｀ﾞ.ヽ:.:.:/ "´' , .,'!.:.:.:./:!"￣￣
　　　　 ./　　 /.　 　 　',:.:.',:.:.i ｲf=ﾃ､. ヽ'　rf天7ｱ.:.:.:/:./
　　 　 /.　　 /　　　　　ヽ;.:.'､:.:代ﾋり　　　.弋うソ:.:.:/.:./i
　　　/　　　/　　　　　　 ゝ､:.ヽ:ヽ""　 '　　 ""/:.:／.:/.:.:|
　　./　　　/　　　　　 ／:.:.ヽ;.:.:'､｀､　ﾏﾞ￣ｱ　/:,:'ﾞ.:.:./:.:.:､'.､
　 /　 　 ./　　　__,-/｀"‐‐=!ヽ,:.:i.:.i "ト -　イ;/.:.:.:./:.:.:.:.ヽ;.ヽ
. /　 　 .ム,--‐f::!/　　　　（｀"i.:.|.:!7./i‐---|.:.:.:.:.:.i｀"!､__:.:.ヾ､"‐-､＿　　 　
/　　　 /　　　　!:|　　　　　i､_ ,'.:.':/.‐y-─"';.:.:.:.:./　_ノ　ヽ､:.:.'､:.:.:.:.:.:.:￣￣
､　　　　　　　　 |::ゝ'　 　 /..../:.:./＿人三. .ｲ､:.:.:.i‐´　 　 　.ヽ､｀ヽ､:.:.:.:.:.:.:.:.
´ヽ------──'ヾ､　 _,/ゝ‐!:.:./。/｝､...........!´';.:.:.:',　　　　　　 7:.:.:.:.｀‐-､:.:.:
:.:.:/:.:.:.:/.:.:.:.:.:／.:.:.:.:｀‐ﾌ´..../:./:::/ζ|..ヽ､__ﾉ　ヽ;.:.:'､　　　　　/i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣
:./:.:.:.:/.:.:.:.／.:.:.:.:／´ム_.....i:./。/y　i...........',　 　 |｀､:.ﾞ,　　　/ '.ﾘ,:.:ヽ,:.:.:.:.:.:.:.:.
/.:.:.:.:.i:.:／.:.:.::.／.:.:.:.:./.!)／ﾚ::::i ｝　/............）　 /'ｧ､i.:/　　/‐‐'＞､:.:.:',:.:.:.:.:.:.､
:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.／i:.:.:.:.:.:.:.|.:.ヽ,　｛i。|二.｀'⌒ヽ/ 　/ ./.:.ﾚヽ､_/::／´ 　 ヽ:.ﾄ,:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:./:.:.／　/:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.ト､y､::',ﾒ.　　　 __,イ　/,, -‐"´｀ﾞく　　　　　ヽ' i:.:.:.ﾄ;
:.:.:.:./:.:/　　,'.:.:.:.:.:.:.,ｲ:.:.:.:.:',　 ﾐi。'､｝￣　　　 　 !: : : : : : : : :/ヽ　　　　 ヽ':.:.i
:.:.:.;':.:.:i　　 |.:.:.:.:.∠__|:.:.:.:.:_i　 ｛|::::|ｼ　　　　　 /i／: : : : : /ヽ:.:.:ヽ　　　　ヽ:.|

　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }　　　　　　この輪廻転生の原因は無知と迷い、執着によるものだ
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ< 　 　 　 　 六つの世界は全て、迷いに満ちた苦しみの世界とされる
　 　 !∩|.}. '__＿ﾞ`　　 ./'_＿` f＾| 　 　 　 　 〝迷界〟とも呼ばれるな
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣'　|l.| 　 　
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ　　 　 　 　 詳しい説明は省くが、それを断ち切り、
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,' 　 　 　 　 　 「解脱を得る」のが仏教思想の目標だ
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼







　　　 　 　 　 　 　 /ｊ　　　　　　　　　　 __＿__　　　　/　　 | _,,.-‐''"　　　/
　　　　　　　　　　/ ハ　　　　　　,.r＜三三三三＞､.! /´/´　　　　　　／
　　 　 　 　 　 　 l　! 　＞.７ｰ＜三三三三三三三三ヽ./ 　／　　 r＜
　　 　 　 　 　 　 |　γ　/　　　　ヽミ三三三三三三三∧〃 　 ／　　 ＞
　　　　　　　　 -┴‐{　 i 　 　 　/　ヽ Y三三三三三三三ー＜＿ｘ＜
　　　　 　 ／　⌒ヾ人 　 　　　从. 　 ﾉ≧三三三三三三三三三三三＞
　　　　　/／￣￣　＞ゝ─‐＜三≧"＞=＝ ｆ"´ ￣￣￣ ｀ヽミ厂´
　　 　 　 　 　 　 <三三＞──‐＜　 / /　/　　　　　l　　　　ヾ､
　　　 　 　 　 　 　 　 /　/　/　　 ｲ　/ /　ｲ　　　　　/　　　　　　ｉ
　　　　　　　　 　 　 /　/　/　　/　!/lX! / l !　　 　 /　　 ,ｲ　　　 |　　　　　　　〝天人〟と聞くと何だか最終形態っぽい気がするけど
　　　　　＿　　　　/　/　/ 　 / イてぅ､ﾘ､从　　 イ|　　 //　　 　 !　　　　　 　 迷ったまま六道輪廻に囚われた存在なわけね
　　 　Y　＿ ｀ヽ. /　/　/　／ /!. V辷ﾘ　 　 )／斗ﾘ人//　　　　 ′ 　 　 　 　
　　　 弋ン)⌒>r vムニイ ／.! ! ,,,,｀¨　 　 　 ｨてぅﾐ､/ '　 　 /　/ 　 　 　 　 　 当然寿命はあるし、
　　　　 ￣r <　l　 辷ー＜　　| l　　　　　 ,　　ヾ ンツ'　　/ /　/　　　　　　　　 生前の行いによっては下の世界に堕ちてしまうわ
　　　　 ／ 〉　V　　　　 　 }　 i人 　 ヽ　 _,　 　 ''''∠＿ノｿｲ　/
　 　 ／／/ヽ　　　　　　 ｒ'　 从 l＼　　　 　 　 イ　 |! 　 イ !ｲ
.　／／／ ／＼　　　　/!　　| |　＼　＞-‐ T_´ │　||　　 |│l
〃 /／ ／　　　l　 　 │|　　| |　 　〉､　 　 ｿ､.　 |　/ !　 　ヾ､ヽ　　　
　／ ／　　 　 /!　　　 ﾄi! 　 ! l　､　|─辷そ＿＞!､_　|　　　　＼＼　 ヽ､
　 ／　　　　／ l　　 　 l |!. / /　∧ !::::::::):::}:::::::::::::::::l l 　　　　　 ＼＼ノ )
／　　 　 ／ 　 l　　　　| ∨ /　 l　l |:::／|⌒ﾄ､:::::::::::{∧　　　　　　　＼ <
　　　　 /　 　_,.'　 　 　 l　∨　　| /∧::::::|三ﾄ､＼::::::ﾄ､ ＼＼　　　　　　　`ー─-　 .
　　 　 〈　　〃'　　　　　l!､　〉 　 ﾘ∧ !:::∧ﾐ∧ヽ:::￣ヽY　 ＼＼＼　　 　 ＼⌒ヽ 　　｀ヽ
　　　 　 ヽ {l.,'　　　 　 │∨　　 /　 !|:/ 〈|三ﾐ〉 ',:::::::::::＼　　＼＼＼　　　　＼__!|｀ヽ　 丶
　　　//　　{!l　　　　　　l /　　 /　 //:| 〈 !三ﾐ!〉 l::::::r┬ '　　 　＼＼＼　　　　 　ヽ　＼　',
　　 //　　　ヾ 　　　　 /"/　 /　 /ｲ::::|　〈!三:/〉 |／　l　　　／　　＼＿＼　　 　 　 ＼　〉 !
　　//　　　　∧　　　.〃/　 /　ノイ!ヽj　〈!三.| 〉　　　 l〉‐<　　　 ／ ＼ ｀ヾ ､　　　　　∨/
　 //　　　　/　 ー‐' 　/　 /　　　ﾉ'　　　〈l三:| 〉 　　　|　　＼_／　 　　＼　〉　ト､　　　 l'
. //　　　　∧　　　　 ｲ　 /　　　　　　　 〈 |三ﾐ|.〉　　　|　 　　 ＼　　　　　Y 　 !　 ヽ　 /
／ 　 　 　 !　ヽ　　 　 ! .∧　　　　　　　　)!三ミ!〉　　　| 　 　 　 /´　　 　 /ﾉイ 　 　 )ｲ

　　　　　　　 ,..-一ｰ''ﾞﾞ￣~ﾞ'''ｰ- ..、
　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ＼
　　　　 .,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;ヽ
　　　　.|丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!
　　　　l丶;;;;;;;/!ﾏﾀﾞﾞ'''!ﾞ'V┐;;;ii―=i,xri-､;;ヽ
　　　　|;;;;;;;;;;;,!　　　　　　 ﾞﾞ.!;lﾘ　 　　　.!;;; !
　　　　|;;;;;;;;;│　 　 　 　 　 !′　　　　 .!;;.l'　　　　　だが、全くイレギュラーな方法で
　　　　.ｌ;; ∴/.｀-ﾆﾆ;;;;x，　 '　ｗr=ﾆ｀-'.|､!　　 　 　 この六道輪廻から脱したモノ達が棲む世界がある
　　　　 ］/'.ｌ.|　　　　 　　　　 " 　　　　 l､.! 　 　 　
　　　　 ,!ﾞ .川　 ｀”´丶　　　│.''￣´　 .l　l　　 　 　 〝天狗道〟だ
　　　　 ヽ ゝ　　　 　 　 　 　 |　　　　　!.|lﾞ
　　　　　.'Ｌヽ　　　　　　　　　,　　　　 lﾞ/
　　　　　　ｌ'ｧ.ｌ　　　　　　 .゛.'"　　　　.|’
　　　　　　.ﾘ　ヽ　　　　.-- -- 　 　 ,/
　　　　　 /'ﾞi　 .ヽ　　　　 ..y．　　 .ﾉ|
　　　　 /゛ .i′　 ＼　　　 　　　 / ; |｀'､
　._..-''ｱ　　ll　　ｌ　　.＼、 ." .,／;;;;;;;;l.ｌ　＼
｀　..　lﾞ　　.!|　　..ｌ　　　 .｀ﾞﾞ´　　;.,;;;;;;;| !　 .ﾞぐ- ..,,_

主に例の怨霊タイプの天狗を想定した概念だが
彼らは元々力の強い仏法者などであったので、死んだ後も地獄など下位の世界に堕ちることはない


　 　 　 　 　 　 　 　 ／ . : : : : : : : : : / }: : :イ: : :／j: :|: : : : :i|: :/: : :!: : : : : !
　　　　　　　　　　／イ . : : : : / : : : / /:／/: : :/　/ . |: : : :j:||:ｲ: : : j: : ! : : |
　　　　　　　　 ／´　/ :/: : : / : : : /=≠ﾐ7: : :/ 　ﾚ／} : : /ﾘミ|: : :ｲ: : j: : : l
　　　　　　　　 　　 /イ. : : :/: i: : / ,ｨ=≠1 : /　i　i　,ｲ: : /＝ミ!: / }: :/: : i: |
　　　　　　　　　　　　j : : :/: : :! : ! {{　(ｒ'::|: / 　 　 　 |: / 辷ｿ |:ﾊ/: /: : : |: }
　　　　　　　　　　 　/: : /|:ハ |: : {ミΞ三!/ ,　　 i　　|八ミ三彡/: /: :|: : j/
　　　　　　　　　　　 {: :/　i{ :l: |: :ﾘ　 ＝≠彡　　　　　　 ｀￣￣ イ:/: :!: /
　　　　　　　　　　　 |:/　　ヽ|: ﾄ､l　　　　　　　　￤　　　　　　 ／ｲ: :/}/
　　　　　　　　　　　 ′　　　ゝト､!　　　　　　　　ゝ 　　 　 　 　 　|:/ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |､　　　 { { 厂￣￣｀)　　　　 ／j′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :ﾄ､　　　　｀二二´ 　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/ |: :ト､　　　　　 　 　 ／ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/ !　 丶、　　 　 ／　　|ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂￣ ７｝ ｀二二´r＜´　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　 　 ,',′　 |　 　 l　l　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　 　 j j　　　!　　　l　l　　　 '､
　　　　　　　　　　　　 　_　 -‐ ´ { {、　 / /　　　| 　 　 l　l　　　　} ､__
　　　　　　　　　 ,　-‐ ´　　　　／ﾊ.＼/ /　　　 j　　 　 l　l　　／ ﾉ ヽ　｀丶、
　　　　　 ,　-‐ ´ 　 　 　 　 ／／　 ＼_/. 　　｀Ｙ　　　　 l　レ　／　ヽ ヽ 　 　丶、
　　 　 ／　　　　　　　　 r　／ 　 　 　 　 　　　:|　　　　　l 　／　　 　 ＼＼　　　 丶、
　　／　　　　　　　　　　 i　i　　　　　　　　　 　 |　　　　　｀´　　　　　　 / /　　　　 　 ヽ、
　 i｀ヽ、　　　　　　　　　 }　} 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　 {　{　　　 　　　　　ヽ、
　 {　　 ＼　　　　　　 　 ﾉ ﾉ　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　 ヽ ヽ　　　　　　　　 　ヽ、
　 i＝ミ､　ヽ.　　　　 ／／　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼　　　 　 　 ／／!
　 |　　 ヽヽ　ヽ　 ／／　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼　　　／／　 :}


だが、怨みを抱いていたり増上慢に陥っているので、解脱もできないし天道にもいけない
六道のどこにも属することができないのだ

こうして仏教の理から外れた者が転生するのが、天狗道だ


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仏敵から〝仏教世界の規格外〟にまで大出世したわけだな

　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､
　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　 |;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|
　 |;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　u　　|;;;;;|
　 .|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　　　　　　まあはっきり言って
　,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　 　 　 　 かなり居心地の悪い世界みたいだがな
　|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　 　 　 　
　|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　　　　 　 天狗に転生した高僧が、「私のようになるな」
　 ! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i 　 　 　 　 と忠告に現れる話もある
　 ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/
　　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|
　　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |

本来あるべき魂のサイクルから外れてしまった存在、
というとジャックランタンなどもそうだな


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　／´: : : : :＞ 、
　　　　　　　　　　　　　　_／: : : : : : : : : :ハ､
　　　　　　　　　　　　 ／　 , . ．-─x : : : : {ﾊ.
　　　　　　,.．-─- ､/´￣｀　 　 　 　 ＼: : ﾊ: :ヽ、
　　 . ．イ: : : : : : : : : :`ｰﾁ一　　　,,..．　 ≧xi: : : i
　 r': : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ｰ一. : : : : : :.:.::`ー┤
　 |: : : : : : : : : : : : : ＞"´￣￣　｀ヾ: : : : : : : : : : :＼
　弋_: : : : : : : : :／,.．──-.　　　 ,.． ｀ヾ: : : : : : : :ハ　　　　　餞別くれる分、悪魔のが天使よりマシだわ
　　　　｀ヾ: : : /　.ﾊ::::::○:::::ﾉ　　　i:::::::..＼ ＼: : : : : : :i
　　　　　　＼: }　l1 `ｰ一''" ∧ 　 ∨○::::》　ﾊ: : : : : : ＼
　　　 　 　 　 1　|㌶x _　　/:::ﾊ　　 `ｰ一’　　|: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　ゝ. `1㍑:Lッ1,ｩ　,、 ,、 rxﾊｲ　.ﾉ: : : : : : : ソ
　　　　　 .．´￣ ﾊ `¨ヾ㌣㌧㌫㍊㌻ソ／　 ｢: : ＜￣
　　　r一’　 　 　 ﾄ､ヽ.　　　`´ヾノ`´　 ノ¨´////∧
　　　|　　 　 　 　 !ハ///`ｰ┬－'ヽ￣///////// L..
　　 人 　 ,、_,、 ,ｲ_ノ////,､.ﾉxx,,//》`"''ﾞそ///////ハ
　　　　 `１L..三ｿﾊっ///;` 　 　 ﾐ/;｀　　　ﾐ//////// i
　　　　　コ　　　　 匚///ﾊ.　　 ﾃ/ﾊ.　　 ｼ///////..ソ
　　　 　 乂_＿＿,,..ノﾊｪ://///////////////r一''"
　　　 　 }＞- ．,,.. ．ノﾆ{ﾊ //////////////ノ
　　　　//1ゞ.. _｣L.. .:ｯ＜ハ:///////////／
　　 　 l | l!　 ￣l｢￣　 　 i l|ゞ://////＞"
　　 　 l | |　 　 :li　 　 　 ﾉｲ　 `ｰ一''"
　　 　 ∨ゝ.　　:l|　　　 /∥
　　　 　 ｀ヾ＞:ｲL..　／:ソ
　 　 　 　 　 `ー─一''"

::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　　さて、〝天狗道〟、御霊信仰との結びつきなど
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　　　　　 　 天狗という存在は非常に大きなものになった
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l 　 　 　 　 　
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　|　 　 　 　 　 　 もはや単なる〝魔〟ではない
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　|
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,'
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-







　　　　　　　 ,..-一ｰ''ﾞﾞ￣~ﾞ'''ｰ- ..、
　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ＼
　　　　 .,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;ヽ
　　　　.|丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!
　　　　l丶;;;;;;;/!ﾏﾀﾞﾞ'''!ﾞ'V┐;;;ii―=i,xri-､;;ヽ
　　　　|;;;;;;;;;;;,!　　　　　　 ﾞﾞ.!;lﾘ　 　　　.!;;; !
　　　　|;;;;;;;;;│　 　 　 　 　 !′　　　　 .!;;.l'　　　　　　崇徳院の話で、「愛宕山の天狗像」に言及したように
　　　　.ｌ;; ∴/.｀-ﾆﾆ;;;;x，　 '　ｗr=ﾆ｀-'.|､!　　　 　 　 いつ頃からかは不明だが、
　　　　 ］/'.ｌ.|　　　　 　　　　 " 　　　　 l､.! 　 　 　 　 強い力を持つ天狗は信仰の対象とされるようになった
　　　　 ,!ﾞ .川　 ｀”´丶　　　│.''￣´　 .l　l　　　 　 　
　　　　 ヽ ゝ　　　 　 　 　 　 |　　　　　!.|lﾞ　　　　　　 最初は恐らく、反体制側の人々が細々と祀っていたのだろう
　　　　　.'Ｌヽ　　　　　　　　　,　　　　 lﾞ/
　　　　　　ｌ'ｧ.ｌ　　　　　　 .゛.'"　　　　.|’
　　　　　　.ﾘ　ヽ　　　　.-- -- 　 　 ,/
　　　　　 /'ﾞi　 .ヽ　　　　 ..y．　　 .ﾉ|
　　　　 /゛ .i′　 ＼　　　 　　　 / ; |｀'､
　._..-''ｱ　　ll　　ｌ　　.＼、 ." .,／;;;;;;;;l.ｌ　＼
｀　..　lﾞ　　.!|　　..ｌ　　　 .｀ﾞﾞ´　　;.,;;;;;;;| !　 .ﾞぐ- ..,,_








　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､　　,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ　　　　　　だが、これほどの存在となったモノを
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ　 　 　 　 仏教側が放っておくはずはない
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ 　 　
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ　　　 　 　 こんな話がある
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′
　　　　　　 ,rﾄ､　　ー- ─-:　　/|
　　　　_..／ i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　 ／　　i|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　 ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　 ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::
　　　　`ヽ、　 ﾞ､　　　　　./　　.|　 ,-､、

:::::::::::::∧　　　　　　　　　　　　 　 　 ｢ヽ　l　　 | l::::::::: ｲ　 　 /　　　　　 　 　 　 /:::　　/　 /
:::::::::::::::∧　　　　　　　　　　 　 　 　 |　|　|　　,' ハ::::::::|＞"´　　　　　　　　　　/:::　　/　 /
ヽ::::::::::::::: ＼　＿　　　__　　　　　 　 |　|　| 　//:::::::::::: }＿＿＿＿＿＿　　　 /:::　　/　 /
　 ＼::::::::::::::::＼:::|　　 |:::|　　　　　　 |　|　| .//::::::::::::::/＜　　　＞.／|´　　　/:::　　/　 /
.＼　.V::::::::::::::::: ＼ 　 |:::|　　　　　　 |　|　| l/::::::::::::::/ ヽ ｀¨¨´ ／　/　 　 .//| 　./　 /
　　＼∨:::::::::::::::::::::＼.|:::|　　　　　　 |　|　| l::::::::::::::∧　　＼.／ _　/　 　 .// :|　/　 /
.　　 　 ∨::::::::::::::::::::::∧::!　　 　 ＿　|　|　| |:::::::::::/　 ',　 ／ ／/./　 　 ./〈＿|./　 /　　　.┏━━━━━━━━━━━━┓
.{＞＜￣＼::::::::::::::::::: ハl　　 〃 　 ｀ヽr＝ミ:::::: / ／}.／　ｲ　/./　 　 ./＿___/　 /　　　　┃　Name：次郎坊　　　　　　 　 ┃
..＼.　 ＞=ミ｀ヽr＝ﾐ: ::::|─rｲ}　 　 　　 ＼‐ﾄ､:/./／ ￣ l　￣./､｀ヽ ./:::　 /　　/　　　　 .┃　.Class：比叡山天狗首領　　┃
. 　 ＼ 　l＼ ｀ﾞ＜.ﾏ_＼.l辷二i!＼､ ＿r─く ./／／　 　./／￣',　￣/:::　 /　　/　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━┛
.　　　 ＼＼ ＼.　　ﾏ＞ト .rﾆ} 　 ＼ヽV〉r┐}／.′ 　 /',　 　 ∧　/:::　 /　　/
　　 　 　 ＼＼｣ 　.∧ 　 　 ＞＜.{/ ＼ｰfｺ‐'／　 　 ./　.V 　 　 }/:::　 /　　/
　　／ 　.／ ＼＿/:::::｀ヽ　　　　|｢Vfﾆi下=ｲ｣ハ＿＿!、　∨ 　 ｲi!　 ./　　/
.／ 　 ／　./　　　＼:::::::::∨　　 |ソトミ_｣ｎ/ｿ　 ',´￣ V.　　Ｖ　/|.l　./　　/
　　／ 　 ./　　 　 　 ＼ (´ﾏ_＞"ヽⅥr＝ニ}＝‐}　　 |｀ヽ 　∨// ./　　/
　/　 　 ./　　　　　　　　＼　 　 　 ',　∨　　| ／｢|｢|_ | 　!　 /// ./　　/
./　 　 ./　　　　　　　 　 　 ＼　 .r=ミﾆ∨　 l 　 |｣|｣　!　:|ｉ ///_./　　/
　　　 /　　　　　　 　 　 　 |: 　Y´＼:ハ ∨__|ト〈∧　/　 l.///〈/　　∧
　　 ./　 　 　 　 　 　 　 　 ! 　 |　 　＼ ＼　　　|Ｖ∨　 ./ :|.| ./　 ./　:|
　　/　　　　　　　　　　　 　 ｢ヽ|.　　 　 ＼ ＼.　| ',∧　/o :|.|/　 .∧　:ｌ
　./　　　 　 　 　 　 　 　 ／｀ ∧　 　　　 .＞=ミ〔 ',. ∨o .//　 ./＿∨!
../　　　　　　　 　 　 　 ｲ＼／　r＝ミ　 　廴／ > :|ヽ{ｏ //　 ./＜　 ',|
　　　　　　　　　　　　　 |＼l ／ ∨　 ＼ 　　.Y／ｲ∨ Ｖ./　 ./　　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　／　／∨ 　　＼　:{｢￣t ∨ 〈.＿〈　　　　/〉＝ﾐ
.　　　　 　 　 　 　 ／　／　／　〈 ∨r‐＜ ￣.乂二7:∨ ∨ ∧｀ヽ /〈─=ﾐ〉＼
　　　　　　　 　 ／　／/.／　 　 :l　l｀＼　 ＼.　 　/ﾆ:f─} ＼∧(⌒ヽ＿＿＼/
.　　 　 　 　 　 ヽ／　/. ′　　　 |　|: 　 ＼_ノ　／乂:/　/　　＼〉､＿ ノr─イ､r=ミ
　　　 　 　 　 . 　─:/ ＞/ 7　 ／∨＼ 　 :|￣ 　 ￣廴/　　　　 　 　 {/＞"´./　 /
　 　 　 　 ／ /　r＜./ ./ / .〉" 　　＼ ＼_:|　　　　　　　　　　　　　　弋＿.／ .／､＼
　　　 　 .′　V./　／ / / ./　　　　　 ＼ /　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ／＿__ヽ_〉


次郎坊という天狗は、最澄が延暦寺を開くよりも以前から比叡山一帯に棲む天狗達の首領だった

だが、延暦寺が発展し、そこで学ぶ僧達の法力が強くなってくると
天狗達はだんだんと僧侶に勝てなくなり


　　　 　 ＼＼ 　　　　　　　　　　　 　　 ヽ　,'　　l　 |　　　　　　l
　　　　　　 ＼＼　　　　　　　 　　　 　　　ｖ　　　!　 l　　 _.. -_´,'
.　　 　　　　　＼＼─--------　＿＿　　!　　 .l　 ,'-‐''-‐''´//
.　　　　　　　 ／ヽl 　　 　　---　二.,_''｀ ‐l　　　l. /ヽヽ. - '￣
＼　　　　 ／　／ヽ　　　　　ﾞ丶 .,　　　｀‐レ‐''´ ',l: : :ヽ:ヽ/
‐-ヽ　　　 ＼/／　ヽ　　_.. -　'´ _!｀ヽ,　　 .',　　　', : : : ヽヽ
　　　　　丶、ヽ｀丶／ ',´ _.. - ´:::::::',　',　　 ',　　　 i : : : :ヽ丶
　　　　　 ＼ヽ-'ヽ　　　',｀丶、:::::| ヽ:',　',　　 ',　　 /: : : : :/:./ .
　 -.,_　　 ／　',',　　　 　',ヽ、',:::::l 　l:::',　',　　',　 / : : : :/: /
　　', ヽ／　＼ ',　　　　　',- ',: ',::丶 |::::::', ',　　', /: : : :/: /
　　　ヽヽ　 　＼i　　　　　',　',; :'ヽ::ヽ::::::::'., ',　 ｙ.: : :/: :/
　／／、ヽ、　　｀　　　／_l　 !__: :｀‐--.,_:::'.,.',　l: :/｀: /
　／ 　 ヽ ヽ　　　　／／ ／_,.-!＼ : : | ｀ヽl | ./‐-_/
',　　　　　ヽ ',　　／／-_´-'´ 　 ヽ、ヽ|　　.l_／　　　　　　　　（あかん）
　　　　　　 ｀ヽ／／-‐´ 　　　　　　ヽ.l
ヽ　　　　　　／／l　　　　　 　 _,.-‐''´'
　ヽ　　　　／／ /｀‐‐‐-‐,─"
,　 ヽ　　／／￣￣｀..'‐-/
ヽ￣ヽ／／ : : : : : : : ',: : ',
',ヽ : : ￣: : ＼: : : : : : :',: : ';
/＼: : : : : : : : :＼: : : : : ',: : ';
　　/: : : : : : : : :', ＼.: : : '／
　 /: : : : :＿＿＿_.　｀￣
／´￣￣: :　　　',',￣',
/: : : : : : : : :　　　',',　 ',
: : : : : : : : : : :　　__',',＿',
.: : : : : : : : :-‐ ￣　.',' ,　',


それどころか、仏教に感化され、仏教側につく天狗まで現れるようになってしまった

　　　`:、　　　`:,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　 ,:'　　　　　 ,:'
　　　　 `:、　　　`:,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,:'　　　　　,:'　,.:'´
　　　ｘ　　`:、　　　`:,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,:'　　 　 　,.:"　　　,:´
　　　　　　｡`':、　　　`:,　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,:'　　　　　 　　　　.:'　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━┓
　　　｀:.,　:.　' 　 　 　　 `:,　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ,:'　　　　　　　　,.: '´　　　　　　..┃　Name：次郎坊　　　　　　 　 ┃
　　　　 ｀:,　　　 　 　 　 　`:,　　　　　　　　　　　　 　 　　 ,:'　　　　　　　 ,.:'´　 　。　　　 　 .┃　.Class：比良山天狗首領　　┃
　　　　 　 ｀:,　　　 　 　 　 　`:,　　　　　　　　 　 　 　　 ,:'　　　　 　　, :'´　　　　　・　　　　...┗━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　`:.,　　 　　　　 　　`:､　　　　　　　　　　　,:'　　　　　 　:'　　　｡　　ﾟ　x
　　　　　　 。ﾟ｡`:,　　　　 　 　　 　＼　　　　　 。　 ／　　　　　 　　 ﾞ' :.,
　　　　 　　><　　`,'　　　　 　　 　＼＼　x　　.　／／　　　　　　　　 :'"　X
　　　　　　　　　　×ﾞ':..、　　　　　　､ヽ::ヽ.　 ll./::::〃　　　　　　　　　`' :..,_
　　　　　　　　　　　*　 `:.、　 　　　＼ヽ:::lYYl:::/／　　　　　　　 　 ,:'"´ ・　　　　　　　　戦略的撤退！
　　　　　　　　　 ﾟ　　｡　　　:　　　　　　ヽ::::||::::/　　　　　　　　　　:'　　　　　　ﾟ
　　　　　　　　　　　　`':., ﾞ':.　　　　 　 //,>:l!:<ヽ、　　　　　　　　　ﾞ:.　　　　。.
　　　　　　　　＼／　　 ﾞ:..,　　　　 　〃r'|i::ﾊ::l:!ヾヽ　　　　　　　　　`:.、
　　　　　　　　／＼　　 　 :,　　　　／`,rｰｖﾍ'l:ﾄ､:::＼　　　　 :., ｡　 ,. :　＊
　　　　　　　　　　　　　｡:'.　 　　／ｨ''´　 　 　l」 `ｰヽ＼:.,　　　ﾞ:., :　　':.、
　　　　　　　　　　*　 ,:'　　,.:: ''" ´　　　　　 ．　　　　 ｀ 　ﾞ''::.、　ﾞ:、x
　　　　　　　　　　　,:',.:: ''"　x　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ''::.,':.､　　　　。
　　　　X　　　　,..::''"　　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 * 　ﾞﾞ'':.､　　　　　　・
　　　　　　　,.::''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾞ'':.､


勢力を二分されてしまった天狗達は、次郎坊を中心に比良山に結集し
比叡山からは退去することとなる

　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､ 　 rｪ----､ﾐ;ﾘ
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ　　　　 夜叉や阿修羅、鬼子母神のように
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ 　 　 　 異教の神、魔物を守護者として取り込む傾向が仏教にはある
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ 　
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′ 　 　 　 天狗も同じように、
　　　　　　　.ﾄ､. 　 -‐‐ ‐‐-　　/|　 　 　 　 　 敵対者から守護者として仏教に取り込まれるようになったんだ
　　　　　 　 i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:|　 　 　 　 　
　 　 　 　 ,ｲi|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;ﾄ､
　　 　 　 　 　 　 　 `ｰ─''ﾞ

これが


before
　　　　　　　　　　　ト､____,.へ､＿_
　　　　　　　　　　　 V　 ＿_　　 /　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ＿,,,..、
　　　　　　　　　　　　V　｀`､:`ヽ!、　　　　　　　　　　　　　　/　　　　`ーｧ
　　　　　　　　　,,.へ､ .V　　 `ヾ::::`ヽ、　　　　　　　　　　　 .|　　　　　／
　　　　　　　　 /::::::::::::`ヽ　　 .ﾉ ＼::::::ヽ、　　　　　　　　　　|　　　 ／ ,,..
　　　　　　　 ./::::::::::::::::::r''､_＞''"´:::}::::::::!::`ー--- ､　　　　 .|　 　/''"´::::::|
　　　　　　　/::::::::::::::__人>'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、　　Vｱ"::::::::::::::::|
　　　　　　　i::::,,.ィ'"´ /´::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ,（ィ'ヽ、::::::::::::::|
　　　　　 _,斗'´　　 ./:::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V}　　　`ヽ、:::::|
　　　　∠＿__　　 ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、　　　　 ＼:|
　　　　　　}:::::弋.ノ::::;':::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::;'::::::::::::::::::::::::::::::::V　　　　＿_`＞
　　　　　　|::::::::/:::::/::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::ﾄ、::::::::::::::::::::::::::::::V､　　/:::::::|
　　　　　 .ﾊ:::::/:::::/::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::i::`、::::::::::::::::::::::::::::}::::ヽ/:::::::::::{
　　　　　 ﾊ::::ムｨ7::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::|::::::`、:::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::|
　　　　　i:::::::::::::::|:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::/:::::::::`、:::::::::::::::::::::;!::::::::::::::::::::::::|
　　　　　|:::::::::::::::|::::::::::::;':::::::::::::::::::::::::i::::::::::::/ｱ弋三ｱ、::::::::::::::::;ｲ:::::::::::::::::::::::::|
　　　　 .!:::::::::::::::::`､::::::::|::::::::::::::::,:::::::人:::::::/≧====彡::::::::::::::/　|::::::::::::::::::::::::::|
　　　　 |::::::::::::::::::::::＼::::|::::::::::／|／::::::::ヾﾉ:::::　　　　.}::::::::::::/　　|::::::::::::::::::::::::::|
　　　　.|::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､|::::;ﾑ'　　　　　　!　　　　　　 ｱ>:::::/　　　|:::::::::::::::::::::::::|
　　　　.|::::::::::::::::::::::::::/ ヽ;:::::::ﾊ　　　　　　 __　　　　./::::::::/　　　　|::::::::::::::::::::::::|
　　　　|::::::::::::::::::::::::/　　 `､::::/'ゝ､　 .-==/;:`}　,. ｨ'´:::::::/　　　　　|:::::::::::::::::::::::|
　　　　|:::::::::::::::::::::::f`ー--､.V＿__r ＞ ､./;:;:;:;|升-t､__;ム――-ﾍ |::::::::::::::::::::::::|
　　　　|:::::::::::::::::::::::} `、　　　　　ﾉ　` } ./;:;:;:;/{ィ　 {　　　　　　 ;　i |:::::::::::::::::::::::|
　　　　|:::::::::::::::::::>'"　 、　　　／　　 .V;:;:;:;://　　　!　　　　　　　 .ﾘ::::::::::::::::::::::::|
　　　　|::::::::::::::::<、　　　　　∠,,=-_y'´;:;:;:;://　,へ、{　　　　 ;　　　 V::::::::::::::::::::::|
　　　　|:::::::::::::::::/　 ,-- ､＜;:c;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;::;:V二ﾕ、 `　　　　/　　　　 V:::::::::::::::::::|
　　　　|:::::::::::::::/　 ./　　　　｀`ー=｡__;:;:;:;:rxz;:;:;:;:ヽ、　　　 `)　　　　　7::::::::::::::::::|
　　　　|::::::::::::::ﾚへ,|　 -､　　　　,r'"¨¨｀ヾ､ー､_,r'''"⌒`ヽ　 {　__,,..-､_ .V:::::::::::::::|
　　　　|::::::::::::〈 ,r､ﾉ　 _};:;:`ヽ､,/　　　　　　`､/　　　　　 .`、 Y　　＿_ `;}:::::::::::::::|
　　　　|::::::::::::::::`|<　＜ ヾz｡;/　　　　　　　　|　　　　　　　 't＜'"　　　{ﾉ:::::::::::::::i

こうなる


after


　　　　　　　　　　　　, -ｧ-､　　r ､　　　　　＼　　　フ＿　　-‐ｧ
　　　　　　 |＼　　 _/ く＿ ﾊｒ､ﾊ　＼　　　　＜　￣/
　　　　　 ｒ-＼|'"´　＼|＿|/,ｒ‐┘　 |　　　　 ｜ 　 `ｰ　　 `ｰ‐‐'
　　 　／￣＼ア　　　　　　　｀ヽ.　　ト、　　　/
　　 /　 　ｒ/|´ 　 ／　 　, 　|　,ﾊ.|　　|　＼ ＜　　　　　　ｰ┼‐　 -─ｧヽヽ. |___　 |｀l
　　,'　　 ／7 　./　メ_／|　/ｲ|./ |　　|　　,ﾊ　 ＼.　　　　ｰ┼‐　　／ 　 　 _|　　 .|/
　　| 　./　|'　　,ﾚ'ｨ´,ﾊ｀ ﾚ'　lﾘ∨.|　　|.　　　|　　 |　＿　　(_|｀ヽ　 `ｰ-　 （_ﾉ｀ヽ Ｏ
　　|　 '　/　　 ｒ八ゝ-ﾟ　 ＿_'　ﾞ|/　　.!/ 　 /　　 ,　- 、 ヽ
　　|　　/ ヽ、　｀.ハ"　/　 ヽ|／　 　ﾊ　／　　／　　　l　 |　￣｀Y´￣￣｀Y´￣￣
　　'、　| 　　)ノ＼　ﾄ ､!＿／　 　／-〈＿＿　　　　　/
　 　 ＼ヽ.　　 　　/´￣ｒ7　 　／|＼　{l　　, ｀ヽ　 ／
　　　　 ）ﾉ　　　 〈　　　}|ヽ.／/ヽﾍ　∨!-/　 /
　 　 ／/　　　　　ヽ.,_/| Y＼/　 .|::| 　}' /　 /　　 　 　/7　　[]┐
　　/　.|　　　　　　　ム」ｲ 　 　 //:!　ｒ'7 　 |‐┐　　 // 　「l└'
　　!　/　　　　　　　　　 ＼　　く/|.」 ┴|_r- '‐┘　 く/　　 | |
　　ﾚ'　　　　　　／　 　　/ ｀ヽ._＿＿／イ＞ ､　　　　　　 |.」　[] [] /|
　　　　　　　　/ 　　　　 .ﾚ'´ /二7＿!￣|:::::|＿|＼　　　　　　　　ｒ_／
　　　　　　|　 !__／　　　　　r|＿/:::::::|／|￣|:::::|　 /ヽ.
　　　　　　ヽ.,__　　　　　 　/::::::/　￣|:::::|__/￣.! /:::::::::':,
　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣|＼_／￣|::/-─|/＼＿_∧
　　　　　　　　　　　　 く.＿___/:::::|＿___」--─＜´　　｀∨
　　　　　　　　　　　　　　/　　￣／　　　　　　　 ヽ、　　':、
　　　　　　　　　　　　_／、　 .／　　　　　　　 　　　＼／::｀ヽ.
　　　　　　　　 ,. ＜´:::::::::＞'´　　　　　　　　　　　　　 ヽ::::::::;ﾊ
　　　　 　　 ／:::::::::＞'"´　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y´:::::|


こういうのは「護法天狗」などと呼ばれる。仏〝法〟を守〝護〟するので、「護法」だ
天狗の他にも狐や神仏の眷属霊、竜神などの護法がいる

ただまあ、元が強力な魔物なんで、
今回の話で行いの悪い同心がエライ目に遭ったのは



　　　　　　　　　/＼　　　／: : : : : : : : : : : : : ::|　　　アー---､
　　　　　　　　　|　　＼／: : : : : : : : : : : : : : : ::|　 .／: : : : : : : `Y
　　　　　　　　　|　　 ./: : : : : : : : : : : : : 人: : : レｲ: : : : : : : : : : :}
　　　　　　　　　|　 ../: : : : '; : : : : : : : :/ ／＼: : : :`､: : : : : : : : ::|
　　　　　　　 .／＼/: : : : ::.;{: : : : : : ／ム=-i=Y: : : : `、: : : : : : :|
　　　　　　　/: : : : |: : : : ::ム、: : : : { ≦ｱ:::::|　|: : : : : : i: : : : : : ::t
　　　　　　　|: : : : ::| : : : 《 ﾋ:::寸: : ::|　V::::::ﾉ /: : : : : : ::|: : : : : : : `、　　　　　（やべ、昔のノリでハッスルしすぎた）
　　　　　　　.V: : : : '; : : ::ﾄ弋_ソ` -､ゝ. `¨　ムィ'": : : : :}: : : : : : : : `、
　　　　　　　　V: : : ::'; : : }　　　　　　　___　u　ノ: ;:'": : : |: : : : : : : : :ノ
　　　　　　　　 .V: : : :`ヾﾑ、　　 .t''"´　 .} ｰ=彡: : : : : 人: : : : : : :f´
　　　　　　　　　 ）: : : : : : :＞z。　`.　　 '′／: : : : : ::/　 Y: : : : : （_
　　　　　　　　　ﾉ: : : : : : : : : : :|｀＞z｡-r 彳 : : : :__:∠、　 |: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　　 ／: : : : : : ; ;∧: : f´　|　　>fﾉ: :,ィｱ´　　　V": : : : : : : : : : }
　　　　　　 ./: /: : : : : : ::{　＞ﾐ＞ |／7::ﾘV"/　　　 .／: : : : : : : : : : : ノ
　　　　　　 ﾚｲ: : : : : : : : ﾚ´　＿　　 /:::{_ム'＿_　／: : : : : : : : : : :＞"
　　　　　　　　＼: : : : : : :V"´　　｀`＜＿_　　ミY: ::／ｱ: : : : : :／
　　　　　　　　　 `Y: : : : /￣｀`ヽ、　　　　ヽ､ヽ}:／ ./: : : : : :/
　　　　　　　　　　 ）: : : 弋＿＿＿＞-､_　　　Vrー（: : : : : :（
　　　　　　　　ー=彡: : : : ::(　　 /::::::::|　 `ヽ､_ﾉヾ::::f.＼: : : : i
,斗――-f"¨`tz、 |: : : ／ 7`r-i:::::|i:::|　　　　ﾉ　 ヾ;;)　 ＼: : :＞
　　　　　 |　　弋 `＞イz=弋ﾉン:／::/¨Tー弋　　　"　　　 ＼|


ということだったのかもしれないな
実際、かなり過激な罰の当たり方だ

また、そもそも怨霊タイプの天狗は何度も言及したように
元々は修行を積み優れた高僧だし


/:::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<
r:::::::::::::::::::;|!::::::ﾊ:::::ﾊ:::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::ｲ:|::::::::::::|=|:/=|;:/=!::ハ:::::::::::::::/::::;ｲ:::::::::::::::::::::::ヾ ､::::ヽ
|::{:r'|:::::::::::|rィ＝'うミy'　 !::::::::::;ｲ::::/=}:::::::::::::::::::::::::::＼ヽ､ヽ
.!:::{{ |::::::::::|､ゞ-'´,.ﾉ　　　 |::::::/_/∠　!::/::::::|::::::::::::::::::::ヽ　ヾヽ
..|::ヽ |:::::::ﾄ､｀ﾞ＝'‐'　　　　|:::/k"´うヾy'::::/:i::::::::::::::::ト､:::ヽ　 ｀ヽ
. !ﾊヽ|::::::|　　　　　　..:::::　,ﾘ' ゞﾆ'ノ　ｲ::/:::ｲ::::::::::ﾄ:::::|　ヽ::ヽ
. ! }::::;!:::::|　　　　　　:::::::　!　　｀￣´ノ;ｲ::::;ﾊ:::::::::| i::::i　　 ヾヽ
.　 ﾙ､|::::ﾄ､　　　　　___ .. '　　　　 '/ノ:::;:::| |:::::::::!　|::!　　　 ｀`
.　　|　!::|｀`＼　　　 `‐-｀'　　　,／}:;イｲ::!　!::::::|　 y
.　　}　i::! ｀`ヽ ＼　　ﾞﾞﾞ　,　‐' ´y'　!' !/ﾙ'　 |::::!
.　 /　 !'　　　　｀``'‐＜´ｫ　 　 　 　 ′　 　 リ
-へ　　　　　　　ヾ| ///7'
　　 ｀ヽ　　　　　ﾒﾄ////
　　　　　｀ヽ　　ゝ'////､
　　　　　　　｀`'‐､{_{_{_ゝ｀`'‐-.._
　´￣´ヽ､　　　　　/ヽ　　　　　 ｀`'‐-.._
　　　　　 ＼　　　/　 ヽ　　/｀`'‐-､　　 ｀`'‐-.._
　　 　 　,..‐'ヽ　 /　　　ヽ /　　　　 ｀`ヽ　　　　}
　　　 〈´　　　∨　　　　∨　　　　　　　 ｀',　　 !
　　　　ヽ　　　',　　　　　　┌-- ..__　　　　',　 〈







　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　／　 ／⌒ヽ'⌒ヽ:::.｀:.、
　　　　　　　　　　　　　　 , ' 　 　 　 /.:::::::::::::ｨｨ::::::::ヽ:::::::.
　　　　　　　　　 　 　 　 /　　〃　 /.::::::::::::/＾^ヽ::::::::｢＼:::.
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 i 　 .::::::::::::::/　　　|::::::′　i:::::.
　　　　　　　　　 　 　 / . イ´ |　 .l::::::::::::/‐-　.　|::::;　　_｣::::::i
　　　 　 　 　 　 　 　 l/　/　/|　 :|:::::::::/　　　 ｀,|::/ ｒ'´_ l::::::|
　　　　　　　　　　　　lﾌ / .ｨ　|. :/l:::::::/　 ｀Ｔ T^i/　|TＴ j::::::|
　　　　　　　 　 　 　 　 i / | /イ.:.|::::/l 　　 |　l /　 ｛.l |_ﾑ:::::l
　　　　　　　　 　 　 　 ▽ ▽ 人｢l::ｲ人　　.|　|　　 ノl/　 ヽ::l
　　　　　　　 　 　 　 　 {　丿 {_/l,/ | 　 ヽ.｀ト !. ＿_,/　　　ト<!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/　{　ヽｰ-､ ＼｀ﾆニ´{　　　 |　 ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : {　▽　 ヽ　 ｀ヽ≧=＜} 　 　 ﾄ､
　　　　　　　　　　　　／|: : : : ',　 ヽ　　}　　　/⌒ヽﾊ　　　　 ヽ
　　　　　　　　　. -‐く: : | : : : : ',　　　　}　　　　　 /　}　　　　　}
　　　　 　 　 ´: : : : : : : :|: : : : : :＼　　 } 　 　 　 /　丿 　 ﾉ 　人


崇徳院も最初から天狗になりたくて大乗経の写本をしたわけではない

::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　　　　　　　魔物ではあるが
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l　 　 　 　 　 　 このように〝聖性〟〝仏性〟
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　|　　　　 　 　 　 といった属性を天狗は取り込んでいるわけだ
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　|　　　　 　 　 　
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l　　　　　　　 　 そして前回の最初の方で言及したように
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,'　　　 　 　 　 　 天狗は山に棲むものとして、古来からの山岳信仰とも結びついた
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-








　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　-　－　-　_
　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /::/￢ｰ-ｧy､_::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ./::/　　　　　〃/～=y､_:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 _/::/r;‐-...._　, （{ハ 　 　 `ｰ1:::!
　　　　　　　　　　　 /ri｀ﾘ　ﾞ'=ミﾆ､f′ {ﾄ､　　　　 j::::{
　　　　　　　　　　　{　ﾉv　　　　 ｀/　　"ﾐ_-ﾐ丶､ j:::::i
　　　　　　　　　　　 い/　　　　 ノ　　 　 ｀ﾞヾﾐ｀ｰ!_:/´　　　　　　そして、「太平記」などで天狗を描いたのは
　　　　　　　　　　　　} ' 　 　 　 'っ;:､}　 　 　 　 /厶　　　　　　　修験道を信仰する山伏たちだ
　　　　　　 　 　 　 　 ｿ　　　 辷ｰ-､　 　 　 　 ,ハ} 　 　 　 　 　
　　　　　　　 　 　 　 ハ　　　　、 ｀ ヾ‐　　　 /ﾆﾉ　　　　　 　 　 仏教や山岳信仰の混合から発生した修験道は
　　　　　　　　 　 　 ｉ　ﾍ　　　　｀'　"　　　　厶:公　　　　　 　 　 山に棲む超常的な力を持つ天狗のイメージを広げ
　　　　　 ───- !　 i ヽ　　 /　　　　　／〃ﾌ　　　　　　 　 　
　　　　　　　　　 ) / 　 !　 ｀‐-　..＿,　イ　 ハ/　　　　　 　 　 　 同じ超常的な力を得ようとする修行者と天狗のイメージも重なっていった
　　　　　 ｀丶､　　　　 |　　　　　　　 /　　/、　　　　　　　　　 　 天狗が山伏・修験者と同じ服装をするようになったのはこのためだ
--─ニ三三Ξ＝- ヽ !　　　　　　／ /　＿｀ヽ＿＿　　　　　 　
,三三＝=三三ー-｀ヽ｀ヽ'　　　　　　 」''"三三Ξ三三三ミ､
─＝＝=== ､...三Ξヽ＼ヽヽ　　　'／ 二三三三Ξニ＝ミ',
　　　　　　 　￣｀"''ｰｯ｀く_" ^ヽv--＝─── ''　￣￣￣ ラ
　　　　　　　　　　　 / 　　 ￣７'　　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ
　　　　　　 　 　 　 /. 　　　　/　　　　　.太平記　　　　／
　　　　　　　　　　/　　　　　/　　　　　 　　　　　　　,.イ
｀ヽ.、 　 　 　 　 /　 /　/　/　　 　 　　　　　 _＿ ∠ﾊ
ト、(^ヽ 　 　 　/　 　／　/　　　　　　,.-─'"　　　　 ヽ
　｀＝'′　　　/　　 　/ /
　　　　　　　/　　　／ /

　　　　　　　　　　　　 ,､
　　　　　　　　　　　／ﾊ＼　　←頭襟
　　　　　　　　　 _/-─-i‐ﾍ-　..,,_
　　　　　　,..::'"´:└──'─'::::::::::::｀'::.､
　 　 　 ／:::::::/::::::::!::::::::::::';::::::::::::｀ヽ;:::::ヽ.
　　　 /:::::::::::;'::::/::ﾊ:::::::::!:::!:::::::::::i:::::::';::::::::',
　　　 !::::::::::::|:::/メ!_|::::::/!/|-‐ｧ:;ﾊ:::::::ﾄ､::;;_!_
　　　 !::::::::::;ﾊ:7´i'ﾊ|／　ｧﾃァく!::!::::::/:::::::::| ｀ヽ
　 　 八:::::/|::::i` ,!_ﾘ　　 　|　 ﾊ〉|:／:::::::::::::! くｿ　　　　　　 ／）
　 　 !　ヽ;ﾊ|::7"　　 '　 　 `ー'/:::!::::::::/:::::;ﾊ　　　　　　_／）,/､
　　 ム　 　/;:＞､, 　`こフ　";'::::/-‐-'､／!:::|_,,.. -‐''"´ 　ﾉ '､__）
　　　　　_ノ´:::::_ノ｀＞ｧ-r､イ|::/　　　 7r'￣　　　　_,,.. -‐ｰ‐'´
　　　 　´￣/´::::::_ノｲ／|__/ ﾚi　　　　} |__,,.. -‐''"´
　　　　　　 レ'"´　/´! /ﾑ　 /ゝ､.＿__ﾝ´八ﾉ
　　　rっEﾖ,ｰr､rイ　 |/ﾊ」ﾚ'　　ヽ/|:::::／　　　 _ノ´ヽ.
　 　 {,）◎】]::|::|>,!､ 〈く八」　　　ﾉ　`'くゝ-‐''"´:::::::::::ハ
　　　 ヾ─‐‐く／`ｰ'ﾍ. io　　　　　 ／ ﾝ､⌒ヽ;:::::／::::::|
　　　 　 ＼ 　 ｀ヽ. ／,ﾊ､　　-‐　　 ／:iヽ!　　ﾚ'::::::::::::::|
　　　　　／ヽ､__,／-く__/＼＿,,.. イ::::::/:::::',　/:::::::::::/::::|
　　　　/::::::r'|::::/´　／:::/::::::::::::::::::!:::::;':::::::::∨:::::::::::;':::::::!
　　　　|::::::/::ﾚ'　rく::::／::::::::/:::::::: /::::::i::::::::::::!:::::::／|::::::;'
　　　　|／|:::/ 　 ヽ,ン､:::::::;':::::::::;':::::::::';:::::::::::レ'i::::/|::::/
　　　　 　 ﾚ'　　　 /｀ヽ､こヽ､__::::i::::::__'r-‐r'_,r'ﾚ'!::ﾚ'
　　　　　　 　　　 ,'　　　／ヽ､こ.二こンｧ'"´　 　ﾚ'
　　　　　　 　　　 ヽ､__,,.. ‐''"/ 　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 〈　 　, ｲ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼__,ノヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼_,ノ|｀i
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾄ‐':::ﾒ､　←高下駄
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　'､_ノ､__>


彼女の服装も、山伏のものが元ネタになっているな
修験道が隆盛するとともに、こういった天狗のイメージが定着していく

僧侶が変じる天狗に対してのイメージも変化した



　　　　　 　 ／:::／:::::::::::::::::／:::::::／:::::::／::::::::::::::::::ヽ::ヽ
.　　 　 　 , '::::／／::::::::::::::/:/:::／:::::::／:::::;::::::::::::ヽ:::::ｌ:::∧　　 　 　 　 　 .┏━━━━━━━━┓
　　　　　/:::イ::/:::::::::::::::::/:/／:::::::／:::/:::/:::::ヽ::::::|::::::::::l:∧　　　　　　 　 ┃　Name：三尺坊..　..┃
　 　 　 /::/./:/::::､＿＿_l／＿::イ:::::::/:::/!::::::::∧:::l:::::::|:::V∧　 　 　 　 　 ┃　　.Job：修験僧　　┃
.　　　　|:/. ':::|:::::::::￣￣「:Ａｌ‐Ⅵl::::::::!::/_ｊ:ｨ／―Ⅵ::::::|::::::V::`ー　　 　 　 ┗━━━━━━━━┛
.　　　　l:|　|::ｌ|::l:::::::|:::::::::ﾄｌ万汀lﾍ::::::|::|´ﾅ万ﾃ汀ﾘ:::::::'::l::::::::`=≦
.　　　　`l　ⅥⅥ::::::Ｖ::::::| ､)ｔ乏 ヽヽ:|::|　 _)ｔ乏ﾉ/::::::/:;:ト≧z―‐
　　　　　　 ｀l Ⅵ:::::::V:､:ヽ　　　 　 ,|Ⅵ　　　 ／:::／/:ｌ:|
　　　　　　　　 `l::::|::|:ヽヽ:＼_　 　 {| ,　　 ‐彡 ｧｌ::::/l/l′　　　　　　………
　　　　　　　　　ｊ::∧ﾄ､:､:::≧￣ 　 _　_　　　／:/l::/ ′
　　　　　　　　 /´　 l　ヽA::::ｌ>、 ´ － ｀　ｲl:.从ｊ/
　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ‐┤ ヽ!＼ヽ､＿ ィ／_!'⌒ｌ､
　 　 　　 　 　 ＿ｒ‐/ , 人　　 ＞┴‐┴＜　　 ∧＼― ､
　　　　　　_／　,　/　l∧　＼　　　　　 　 　 ／　lﾉ　) 　 ＼
.　　 　 ／/　　 l /　 ｛､ ＼　`　ー--一　／　／ ／ )　　　|― ､
.　　　/　 |　　　|　 　 !､｀　 ≧＝――　´― ´￣ .∠　　　/

　　　　　　　　　　　_ _＿　　 _、　　　　　　　　 　 　 　 }_　　　　　　　　 . _ _ _ .　'´
　　　　　　　　　〃´　 　 ア´　｀　　　　　　　　　 　 　 ハ｀ヽ　　　　　　　｀　.
　　　　　 　 　　{{__　__,／ /　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 　 　 　 　 ､
　　　　　 　 　 ＼､ｰ≦彡'　　 　 　 ／　　　　　/　　　　　　　.　　　　　　　　　 丶
　　　　 　 　 ､_ 　 ￣／　　　､_ ,//　　　　　　/　/　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　.　　　　　 　 .
　　　　　　　　｀>二´　　　　　｀77　　　ｨ / ／i　｛　　　　　　 l　}　　　　　　　 丶. _ _｀_ ‐_‐′ '
　　　　　 　 ／_＿__　　　　　　从i　／_j/≧ ､{　 ヽ　 　 　 　 } ,i　　　　　　　　　;　　　　　　 ;　　 　 　 　 ;
　　　　　　/´　　 '⌒)　　 　 　 　 V｀Y^i７ﾃ≧ﾐv_ ハ　　　　//_j　　　　　　　　　'.　　　 　 　 ',　　　　 　 .'
　　　　　　　 ､_　_／ 　 　 　 　 　 {　 、{｛ヾﾘ　}）/　 }　}　､/く__,〕　 　 　 　 丶　　 、　　　　　 ｀ 　_ _ 　 ゜
　　　 　 　 　 ｀辷ッ'　　　／/ /! ﾄl　　｀ 二´／´ __ノ / ／,丐＾》,　　, 　 　; 　 ｀ ､　丶　　　　 　 　 　 　 ;'´｀;
　　　　　　　　　　i ／{　(　/ /八廴　　　　 　 　 ｰ=彡'　 辷ﾘｲ/ 　/　　　.;　　. 　｀　‐｀‐ ‐　　　 　 　 　 ｀ ´
　　　　　　　　　　|{　　V ）!iｲﾅ,、　　　　　　　　　_　/　 ､___彡′ / 　 　 . ;　　;
　　　　　　　　　　｀ 　,／ノ从i{小.　　　　　　 　 ＿ ′ 　｀７ __,／　　　 /: }　　;　　　　　　　　俺が―――
　 　 ￢ァァ^≧ー‐ｧ/　　｀/!从{　.　　　　　∠^.._￢}　 　 (´ / 　 　　／: :/　　′
／　 ／ /　　　 ／ ｛　　 ∧ﾘＶ　　､　　　　{　　　У 　 　 ／. ／.:ィ/.:. : / .　´
　　/　 .′　 ／　　 |　　 {　∨　　　ヽ、　　`ー　´　 　 イ/{ /!::.::.{｛:.:. : :'´:　.　.　　　　　. .　.
.　/　　　　 /　　 ,　ﾉ　　｜　 ＼　　　 ＼　 ⌒　　ィ/{_ノ'　Ⅵ}_::.::ゞ:.:. : :　:　:　.　. 　 .　 　 　 　 .
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　l　　　　　　　 ｜ ｛　ヽ　　　`'ｰ‐‐───‐‐‐'´　　　　／　 __　..＞‐　､::.:.:.:. : :　:　: . 　 　 　 .
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　　　　＿,...､_
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　　　.{ii{f､iﾑ::ﾄ;ノ　　　　　　　　　　｀ヽ､....._　　　｀''ー―=-――― ､
　　　　ﾊi､_, ｲ_＿＿　　　　　＿_, rァ　　　 ヽ　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　 r―'' ‐'´　 ＿_｀二´￣--―‐ゝ　　　　｀>ー―‐ ､　　　-､　 /　 l　　　　　俺が―――！
　　　/ i　 !_　 ﾉ/　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　r―――ﾞ‐'"　 }
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　　ﾉ / j 　 　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 r-‐'''' - ､　　 l}　　　　　 }
　 / / /__'＿_」　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''ー- ､_｀''　∧　　　　 {
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　　　　　　　　　　　　　_,　　　 ,．≦三
　　　　　　　　　　　　/(ｆう⌒Y ¨ ￣　 ミ¨二ニﾆミ 、
　　　　　　　　　　　 ,乂ﾝ', ‐l　　￣￣　 ミ　､ ＼＿_＼
　　　　　　　　　ｒ‐彡 ／/　 ! ｛｀ ミ、丶　 ヽ ＼　＜
　　　　　　　　　iﾍｒ／　,　 ,｜ ' ､＿》､ {　、 ＼ 丶　ﾐ,
　　　　　 　 ､___,／　 V ∠}八 乂 ｒ==弐　＼　　ｰ　　＼　　　　　　　　　　　　 -─
　 　 　 　 　 ,＞=彡 八{ｒ=弌〉ヽミｰ　　　`ミ　=-　　 (＼丶　　　　 　 　 　／／⌒
　　　　　 　 ; ｨ ´{ {　,　ﾄ　　 ｝丶　　　　　　|,l　 ｒ　 　 ＼ヽ!　　　　　　　　／
　　 　 　 　 i八　いノ　i　 　 ,ｒ=＝ ､　　　　iﾘ　ハ　;　 、ヽ　　 　 　 　 //
　　　　　　　　　 ／　 ｜　　ﾘ　　, -ﾐ,　　　_从｛_ﾉ /＾ヽ{ヽi　　　　　　//　　 　 　 ノ
　　　　 　 　 　Y ｨ 从ミ=-　 V⌒　 ,ﾉ　　　　ｒ弌　{　　　　　　　　　 〃　 　 　 ／／
＼　　 　 　 　 ﾍ八{ノヘ 〉､　 ゝ=_彡　　　 ,　!　　 乂　　　　　　　　 l|　　　 ／／
　 `＼　 　 　 　 　 　 　 气〉、　　　　　 ／　 !　 ｛､　＼　　　　　 　 l| 　 ／／
　　　　ミ　､_　　　　　　　　ぃ〉、　　　イ　　 ,弋　い｛￣｀　　　　　　 ｀／／　　　　　　　　―――ガンダムだ！！
　　　　　` －＼　　　　　 ノ ‘， ￣　　　　　i　 ｝ﾉｰ　_　　　 　 　 　 , ／
　　　　　　　 　 '＼__　 〃, ／,〉　:.　　 　 　 | ノ′　　 `丶､ 　 　 ／
　　　　　　　　　　　 　 ′{' ／ ‘，ヽ　 　 　 l　　　　　 　 　 `ｰ≠ー―-　、
　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 }　 　 　 　 ;　　 　 　 　 　 , う￣　　　　　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 ,　 　 　 ノ　 　 　 　 ,　　　　　　　／　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　__,／　　　　　　　'､　　　/〈　　　　 _／　　　　　　　　 　 　 　 ヽ.
　　　　　　　 ,． ´　　 ⌒ヽ　　　　　 ヽ　 / ,　-‐ 　 　 　 　 ｛ ＿　,ｒ　　==
=＝､ -　　／=‐　_　 　 　 　ー--― ､ _　 　 　 　 　 　 　 ⌒' 、
　　　　　 ;　　＿　　　　／　　　　　　 丶 ′　　　　　　　　　　 ＼　　　　　__　-‐=
_,ｒ　　＾⌒i '＾　￣　　 ,　　　　　　　 　 　 i 　 　 　 　 　 　 　 　 　 `;￢＝ﾐ,
'~　　＾　　〉.　　　　　ﾉ　　　　　　　 　 　 :　　　 　 　 　 ﾟ　=､ _　　/　 !　　 ＼
　　　　　 ;　ヽ　　　　;　　　　　　　　　　 .:　　 　 　 　 　 　 　 　 / ､_ ;　　　　 ＼
_　 =＝＾ ,!　　＼＿　|　　　　　　　　　　　、　 　 　 　 　 　 　 , 　 　 八　　 　__　＼
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　　　 l　　 　 丿　　 　 ! `　--‐　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／７_/７　　　　　　　　　 ,ｲ|　　 　 lヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ／　 /　　　　　　　　　,ｲ./　　　　 ﾏ ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　, イ ／＿／　 　 　 　 　 　 ,ｲ /　　　　　　ﾏ　ヽ.＼　　 ,､
　　　　　　　　　　　 　　 ／/ .／/ ／｀ ｰ ､　 ||　, r.||　,ｲ /　　 , -‐ ､＿ ヽ　 |. ｌヽ /　ｌ　　　　　　.┏━━━━━━━━━━┓
　　　 　 　 　 　 　 　 ／/／　ｆ7 ´／ ｀〈 ｀丶 ||/ /.||rヽイ/ , 彡ｌ: : :', ゞ ./＼ ヽ ',: :＼ｌ　　　　　　..┃　Name：三尺坊　　　　　┃
　　　　　　　　　　　/　/ /　ム/:/　r<／｀ヽ｀丶▽, ィ ´ ｿ ゝﾆ　ｌ_:_: ﾍ　 |ヽ/ヽ ヽ|: : :ﾍ　　　 　 　 ┃　.Class：秋葉大権現　　┃
　　　　　　　　　 ／|／ /　/:::/:/　 |: :ｌ､｀ヽ／||-､ﾏ//─ ､r‐イ: : :∧: ゝ､ｌ ﾍ　 ヽ ﾏ : : ﾍ　　　　　..┗━━━━━━━━━━┛
　　　 　 　 　 ／／　 ./　/:::::|/　　 ヽ: : ヽ|＝〈─〈＝ヽ: :||: : : : ィ／ヽ: : :ヽ|ヽ　 ヽ.ﾏ : : ﾍ
.　　　　　　／／/.　 /　/:::::/ヽ` ｰ ´ |｀ヽ/|: :|‐|´: 〉-‐─| ｰ､‐ ´ ﾊ_　＼: : | : |　　　ﾏ_: : ﾍ
.　 　 　 ／／　/　　　　ヽ://／　　　 ｌ_　　ヽ:|: |: :,': : : : :/ヽ∧　 　.| ヽ､ ￣| : |ヽ　　　∧: :ﾊ
　　　　 ￣　　 ｌ　　　　 ／　　　　_　/l､::｀ﾇ ./ｰ'イ￣￣ヽ__/　 ヽ{::{　ヽ_ﾊ　.| : |　 ＼__〉.∧: ﾊ
　　　　　　　 /　　　 ／　　　　 / /´　_ r‐ ､　二　, ィヽ‐‐ｌ　　　|´ |￣　｀ｌ　| : |　　　∨　∧:.ﾊ
　　 　 　 　 /　 　／　　　　　　〉ヽr ､　/＼　|.:./　 ＞´ｌ__　ヽ　 |　.|　　　l　.| : |　　 　 ﾏ　　＼|
　　　　　　/　 ／　　　　　　　/::::/:ヾ＼|　r | ￣　/::::::::ヽ ',　|　 |／f´｀}/　 .ヽ/ 　 　 　 ﾏ　　 ∧
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　　　　 　　　　　　　　　/:::::::/::r:::/: : /|　 i　　　 |　 ',　　　　ﾊ `､ニﾆl: : ﾊ　　　　　　　　　　　ヽ .∧
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::::::/:::{:::/: : / ﾊ　!　 　 /　　∨ 〈:ﾍ　ﾊ　　　 ∨: ﾊ　　　　 　 　 　 　 　 ヽ.∧
　　　　　　　　　　　　/:::::::/::::::〉: : :/f´|_ヽ　　 /ｌ　　　 ＼_',::',- 〈　　　 ヽ: :ﾊ　　　　　　　　　 　 　 ￣
　　　　　 　 　 　 　 /:::::::/::::::/: :／ ﾑ　 ヽ`＝'-､ 　 　 　 | ヽ〉　 ヽ　　　 ＼|
　　　　　　　　　　 /:::::::/::::::/ヽ/　 ﾊ　　　|_ - ､/　　　　　ﾏ　　 　 ﾊ
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　　　　　　　　　　` ｰ'　 　 　 　 　.|　 r‐'ゝ＝イ　　　　　　 ヽ__ﾏヽ/ .|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 ///　　　　　　　　　　　ヽ　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ　 | |/　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ　_.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ､　　 |‐〈 ｌ　　　　　　　　　　　　　 〉´　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ-'￣ヽ/　　　　　　　　　　　　　ﾏ_r ´ヽｲ
　　　　　　　　　　　　　　, - ´-─‐〈:::::::| ヽ　　　　　　　　　　　　　　|　　　|
　　　　　　　　　　　　　 ｰ────'￣`ｰ'　　　　　　　　　　　　　　ｌ`ｰ＝':ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ＝‐'


彼は修験道の修行の末、生きたまま天狗となり飛行昇天したという
静岡県浜松市にある秋葉山の守護神であり、火防ぎの神として篤く信仰された

因みに、秋葉原の地名は彼を祀った秋葉神社に因んだものだ

　　　　　　　 ,..-一ｰ''ﾞﾞ￣~ﾞ'''ｰ- ..、
　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ＼
　　　　 .,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;ヽ
　　　　.|丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!
　　　　l丶;;;;;;;/!ﾏﾀﾞﾞ'''!ﾞ'V┐;;;ii―=i,xri-､;;ヽ
　　　　|;;;;;;;;;;;,!　　　　　　 ﾞﾞ.!;lﾘ　 　　　.!;;; !
　　　　|;;;;;;;;;│　 　 　 　 　 !′　　　　 .!;;.l'
　　　　.ｌ;; ∴/.｀-ﾆﾆ;;;;x，　 '　ｗr=ﾆ｀-'.|､!　　　　　彼は怨みを持って死んだわけでも
　　　　 ］/'.ｌ.|　　　　 　　　　 " 　　　　 l､.!　　　 　 増上慢に陥っていたわけでもない
　　　　 ,!ﾞ .川　 ｀”´丶　　　│.''￣´　 .l　l　　　　　
　　　　 ヽ ゝ　　　 　 　 　 　 |　　　　　!.|lﾞ　　 　 　 修行の末に霊験ある神として生まれ変わったのだ
　　　　　.'Ｌヽ　　　　　　　　　,　　　　 lﾞ/ 　 　 　 　 そして、その神は天狗の姿をしている
　　　　　　ｌ'ｧ.ｌ　　　　　　 .゛.'"　　　　.|’　　 　 　 　
　　　　　　.ﾘ　ヽ　　　　.-- -- 　 　 ,/　　　 　 　 　 魔物ではなく、善神としての天狗だ
　　　　　 /'ﾞi　 .ヽ　　　　 ..y．　　 .ﾉ|　　　　　　　　 このような天狗が、修験道の神として多数存在するようになり
　　　　 /゛ .i′　 ＼　　　 　　　 / ; |｀'､　　 　 　 　 独自の信仰体系を発展させることになる
　._..-''ｱ　　ll　　ｌ　　.＼、 ." .,／;;;;;;;;l.ｌ　＼
｀　..　lﾞ　　.!|　　..ｌ　　　 .｀ﾞﾞ´　　;.,;;;;;;;| !　 .ﾞぐ- ..,,_

奇怪な流星として現れた天狗は、様々にその姿を変遷させ、幾つもの属性を吸収し


　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 f'　|　＼_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,..:':::::ｉ´:::￣::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー彳:::::::::ｌ ::::::::::::::::::ｌ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､＿イ::::::::::::ｉ .::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/!::::::::::::', ::::::::::::::::::::}、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ノ:::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::ｌ ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　ノ::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　ｰ フ:::::::::::人::::::::::::::::::::::ヽ::＼　',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　|:::::/:::/　::ヽ::::::::::ハ::::::}:::ヾ　 ｉ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .;"ﾞ',　　ヾ´_,ソ┬ ハ::::::/┬v､:|　　　.;"ﾞ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ' "　 /　　　| ||　　 }／　|| |　￣　‐-､'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　 r-‐ '　　　　',└―――┘|　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 i￣￣￣￣￣ i.　　　 　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ', 　 　 　 　 ｌ　_ 　　　　、/　　　 　 ﾉ、
　 　　 　　　　　　　 　 {(　i(　 　 >､　　　_＞= / 　 　 |ﾆヽ＿＿,＞’　＼
　　　＼＿＿＿＿＿＿ﾄ､ ヾ､∠＞-‐=ﾆﾆニ/　 　 　 !ﾆﾆ＼　　 ＼ ,　　' ､
　　　ミニニニﾆﾆﾆﾆﾆ二二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　　 　 　 '二ﾆﾆ＼ 　／　 　 ﾉ
　　　 ミ二ニﾆニニニニニニニニニニﾆ／ 　 　 ｌ　 　 ',二ﾆﾆﾆ＼　 　／
　　　　ミ二ニﾆニニニニニニニニニ／' 　 　 　 |　　r‐ ＼二ニニ＞ｭ _
　　　　 `ミ二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／/ﾆﾆ／ /コ ｉﾆコ　 ｉコ 1::::::ヽ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ｭ _
　 　 　 　 ｀ー=ニﾆﾆﾆﾆ／　ﾉﾆ／　./　　　 　 　 |　　 ヽ::_}／ ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ｭ　＿＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　/／　　/、 　 　 　 　 |　 　 　 ﾞ,　　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二＿
　　　　　　　　　　 　 /　　/ 　 　 /! ＼　 　 　 　 | 　 　 ／',　 　 　 ＼ﾆにﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二三彡
　￣　 '　,.　　　　　 /　　/　　　 ∧＼　　 ､＿ 　∧__　'　／ヽ　 　　 　｀　＼＼ﾆﾆﾆー──　′
＼　　　　＼　　　 /　　/　　　 //////＞‐-　／//＼／///∧　　　　　　　 　 `
￣　　 　 　 ,＼_,;ヘ ＿{　　 ／////////////////////////ｉ＼
　　　　　 ＜二}:::::::::::::ﾉ二)'///////////////, ― ､//////////＼
　　　 　 　 　 /ヽ:;::;::/ 　 ｉヽ//(｀ヽ///f'´二｀ゞ. ⌒　ー'´二二｀ー　ｫ
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　　　　 　／　　　　　　　　 ｀ヽ＿| 　 ｀'　　　 ├ ┤　　　　　 |
フ　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 i!　　　　　 　ｌ 　 '.　　　　　 ｉ
￣￣　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　 j　 　ｉ　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |-‐　― ‐- '　 　 ｌ///////|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |////////i!　　　',///////!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |////////|　　 　i///////!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |////////|　　　 |///////!


魔物でありながら聖なる側面を持ち、
敵であった仏教勢力の中に、逆に自らの信仰体系を築くに至った

ただし、魔物としての属性は色濃く残っている


　　　　　　　　　　　 ,...へ
　　　　　　　　　 _／/:::::___ヽ.
　　　　　　 ,. :''"7::::7:::::::::::::::::';ヽ､.,_
　　　　 .／::::::::ｧ`'ｰ'-------:'::::::､::::｀フ
　　　 .,:':::::::;:／::::::::::::::;::::::::::::ヽ::::::::::`'く__,.-=､ｧ
　　　/:::;:イ/::::::::;':::::::::!:::::::!::::::;'::::i::::::::;:::ヽ.
　　 ,'::くﾝ::;'::::::::/ !｀メ:!､_/!::::/i ､ﾊ:::::;':::!::::',
　　 i:::::::::::!::::::/rｰｧ-=:;-'､ﾚ'::::ﾚ'_」｀/!::::!:::::!
　　 !:::::::::::';::/!ﾍ　'､__,ｿ:::::::::::::::7ﾘ`i' !:::;ﾊ:/
　　ﾉ;::::::i:::::i'::::!. `'ｰ-::::::::::::::::::::`'ノ/ﾚ'i.
　　/::::::;'::::::!:::::i '"'"　　　　　　　"',!::::',
　 〈;ﾍ:::i::::::::';::;ハ､.　 　ｰ ‐-　　.,.ｲ::::）'
　　 ）ﾉﾍ/､:::!/::::r'i＞.､.,____,,. イ::::::ﾚ'
　　'´　 ﾉﾍゝﾚﾃﾝ ヽ､.,___ｸﾞ､::::|へﾉ
　 　 　 ,ｨ´　 　 ヽ＼　 /ﾑ､!ヽ.
､_　　 ,'　　　　　　':,ヽ「フr'7i　 ',
::::｀ヽ/! 　_　 ,.=-ヽ,i　7／ヽ」,,.ｲ､
::::::::/　`ヽr､'　　　＼ /o　　7　Y＞-っ＿_､
⌒7　　　　｀ヽ.　　　 `'ｰ‐-'-‐'´ 　 ｀i;r---とi
rｲ　　　　　　　ヽ､　　　　　　　 ____ノ'l 【◎】ﾉ
ゝ､　　　　　　　　｀7'ーrｧ'"´￣'ｰ└-'---┘
'::::::>､.,　　　　　 ／i____,.ゝ
::::/:::::::::＞-r='´:::T´:::::::';::ヽ.


霊山とそこで修行する行者を守護する一方で、
神隠しはするし、ときには天狗憑きとなって人を苦しめることもある

だが、天狗は広く庶民にも親しまれ、信仰された


　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /￣ ｀ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ├┼＜ jレ- 、
　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ升⌒ :::::::::::::: 丶、 __
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　｀ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::::::/:::/:::/:{ :::::: i ::ヽ:::::::: i　　.i}
　　　　　　　　　　　　 ｌ:::::::/:::/:jム:ﾊ:::!::ﾘ ::_:i::::::::ハ　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　 |:::::/rくl i:x=.ミ)ﾙﾊx=k!::: ::::::::∨
　　　　　　　　　　　　 |／::{　从!以ﾘ　 　以! :::i:::{ ::::::＼
　　 　 　 　 　 　 　 ／)::: 人　ハ"" ､__'　 ｲ ::iﾙハ ::i!::::〉
　　　　　　　　　 (メ)　ﾙ:(＼:):ﾙ: i＞ - ＜:ﾘ:::ハ .ﾉﾊﾙﾍ　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　Y　 ノ　)__r┴へ　／　 └ｧ'⌒ヽ. (　ｌi　　　　　　 ／´ :::::: ::: :ﾇ
　　　　　　　 　 　 }　 厂　　|　_／介ト、　 /　　 　 ∨:ﾘ＼　　　　/ ´ ::: ::: __メ´
　　　　　　　＿ _ノ ／´＼　.j く ／ ! ＼＼{　　 　 　 〉::::::::::ヽ　　 } :::: ヌ´
　　　　　≦三三＼＼ :::::::＼ く ／ｌ| ＿〉 「|　　 　 ./:: :::: :::::::::＼ﾉ ::メ
　　　　　 ＼::::::::::::: ＼＼::::::: ＼o　 {　　／〉⌒ヽ／: ::: ::::::::::::::: :::´:。｀ヽ
　　　　　　　＼:::::〈＼へ、:: x＜　　 !.／ 勹⌒V __ フ⌒ ::: :: :彡' :::: :: :::}
　　　　　　　　　￣＼ ＼ Y_≦ __￣ __/ﾍJ　/ ⌒Y ::: :: :: :::::::::::ﾒメ⌒ヽj
　　　　　　　　　　　　＼ ＿ ___＿＿＿___　/⌒＼}＼/⌒７::: ::::ノ
　　　　　　　　　　　　 　 ー ＜＼　　　＿／/　　 ＼ ` ー─＜乍
　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒ ｀文Ｚ :: メ 　 　 　 ＼　　　　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　}　　　　 　 　 　 　 ＼　 　 !
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　∧　　　　　　　　　　　 ＼ ノ
　　　　　　　　　　　く　 　 　 　 　 / ∧　　　　　 　 　 　 (￣＼
　　 　 　 　 　 　 　 ∧　 　 　 　 ///∧　　　　　　　　　　).///＼
.　　　　　　　 　 　 //∧　　　 ／//// }　　　/⌒　ー ＜ //////＼


これは江戸時代に入って修験道が大衆化し、庶民が霊山に参詣することが流行るなどした影響もある
現在でも、「天狗」という存在は怖れよりも親しみを持たれている妖怪だろう

古くからの山岳信仰と結びついた天狗のイメージは今も残っている


　　　　　　　　　　　　　　 　 _　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,　　 　 ,ｫｬ､　　　,..
　　　　　　　　　　　　 　 i''´⊥ﾞ`i　　　　　　　　　　　　　 　 N.:.:ヽ_,.jﾝ‐!ｰﾐ:}､／.:.}'1
　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::｀ヽ、　　　　　　　　　　 　 ,'::ﾃ`Y´:::::::::::::::::::｀Y´1:::',
　　　　　　　　　　.　 ,'::::::∧::::::∧:::::ﾞi　　　　　　　 　 　 　 i:::::り':::::／i:::::::人::::::ト’:::'!
　　　　　　　　　　　 i;:::::/　'ﾐ:ﾙ’ﾞi::::､}　　　　　　　　 　 　 i:::::::{:::::ﾍ＞`''’＜ｱ:::;}:::::::',
　　　　　　　　　　.　 }:::;ﾞi￣＿￣ｌ:;::::j　　　　　　　　　　　 |:::::::;'ﾞゝ;N' r‐ヵ ﾞ1イ ';:::::::i
　　　　　　　　　　.　 ´`ｬゝﾄ､ﾉ,.ｨﾚ'’｀　　　　　　　　 　 　 |::::::;'　´ﾞ''ﾗゝ-ｲ＜¨`..';:::::::!
　　　　　　　　　　.　　 ｨｹｮx::::xｨzｾ　　　　　　　　　　　　 |:::::ﾘ　.ｨｹ寸▲ｲK九　';::::::!
　　　　　　　　　　　　/│i`.八 'Y ﾊ　　　　　　 　 　 　 　 !::;ｲ　ﾑﾘ了 八 `} L.〉　';::::i
　　　　　　　　　　　　ﾞY　} !形　!　ﾄ’　　　　　　　　 　 　 |:;ｲ　　く ,j ┃┃{、ﾃ　　ﾄ::!
　　　　　　　　　　　　　ﾞY.　｀´　.Y　　　　　　　　　　　　　!:ﾘ　　　Y､_´￣_,.Y　　　';::!
　　　　　　　　　　　　 ;ｹ=i=ｭt=iKトｭ　　　　　　　 　 　 　 !ﾘ　 ,.イ´.:.¨￣.:.:.:.`::､_　 ';:!
　　　　　　　　　　　イ::::`::-:八,.ィ´:::＞　　　　 　 　 　 　 ﾚ　 `::、:::＼:::::::;:ィ'":::;ｲ　ﾍ:!
　　　　　　　　　　　 `-､::::::::::::::::::::;:ン´　　　　　　　　　　ｹ　　　` .z;:_二;:z:ｨ'''´　 　 |:i
　　　　　　　　　　　　 　T￣ｶ￣1ﾞ　　　　　　　　　　　　!ﾊ　　 　 │　| |　│　　　 ｲ::}
　　　　　　　　　　　　　　!　仆　.!　　　　　　　　　　　　　';ﾄ　 　 　 !　ｲ !　 !　　　　ｲﾉ
　　　　　　　　　　　　　 ├┤|-┤　　　　　　　　　　　　　`　　　　├┤|-┤　　　　ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　 │.ﾘ ',　i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !又! Kﾇ|
　　　　　　　　　　　　　　|　i　|　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j::::ﾘ. ';::::!
　　　　　　　　　　　　　 ﾉ￣i 厂ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　 />K}　i:>ﾊ
　　　　　　　　　　　　　Ｌ_,イ `i､_;ﾈ　　　　　　　　　　　　　　　　 片〒　片-!
　　　　　　　　　　　　　└┘ └┘　　　　　　　　　　　　　　　 　 └┘ └┘


　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿,. -‐''"7__,,..-─ｧ
　　　　　　　　　　　　 ',　＜／　　／-‐─-='､Ζ、
　　　　　　　　　　　６'＼ヽ/　　 ｀＞ﾉ　 ) 　　ヽ.フ ＿　　　_,,..-‐'";´ヽ.
　　　　　　　　　　　 /￣7´ 　　＜　　　　　´） 　,'1'--‐`''"´.',::::::::::..,　 i__,,.. -ﾍ.
　　　　　　　　　　　 ',￣|　　　　　｀＞　　 ､_）　〈○Ｏ　 　 　 |:::::::::..,　 |　 　 ,ﾉL::::
　　　　　　　　　　　　￣,ﾊ　　　＜　l　 )　 　　　|｣__　　　＿,/::::::::::..,　 |－‐'ﾂ厂::;:ヘ、
　　　　　　　　　　　　_ノ∧　　　　｀＞ｰ-‐'"７,勹-‐‐-ー'： !=--､:::..,　 |´"'' ｰ､'"ｼヽ.. >
　　　　　　　　　　σ' , '∠_ヽ､　　　　　　　　__ﾌ( 　 　 　 ：.|　　 i::::..,　 |　 　 　 　 ノ∠;::
　　　　　　　　　　　　￣￣~`ヽ､　　　　　-‐＜　!､　　　　：,',.-＜::::..,　/___,,..-‐ベ__/￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヽｒ-､..,,_____,,.＞ﾌ｀￣￣｀`::ー"´ヽ;／::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


魔物でもあり、神でもある天狗達は、現代にもその存在感を維持しているのだ

::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
:::::::::::::::i'　｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i
:::::::::::::::|　　　　　　　　　　 ' ;!ﾞ 　　　　 {,
:::::::::::::::|　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 i
:::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　|
⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝''　　 ∠二二＝　　　　　　さて、長々とお付き合いいただいた「天狗について」だが
´'ﾊ　i:: |　　 '´て"ｱヾ´　　　　i"てj"ヾ,′　 　 　 　 この辺りで終わりとしよう
.r‐ﾉ レ' 　 　 ￣￣ 　 　 　　　| ´￣　l 　 　 　
.{ i､　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　| 　 　 　 　 　 今回紹介した部分は、天狗についての話全てではない
　､ `　　 　 　 　 　 　　　 　 　 |　　　| 　 　 　 　 　 色々と端折ったり、あるいはバッサリ削った部分もある
ヽ､　`i　　　　　　　　　　 ,-､　ノ　　　l　　　 　 　 　
:::| ` ｰ, 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 ,'　　 　 　 　 　 もし興味を持ったなら、自分でも調べてみてくれ
/　　　 ､　　　　　　,,．- -‐─ ､　　/
　　　　 ヘ　　　　　　 __＿__ 　 　 /
　　　　　　ヘ　　　　　 ｀~"´　　 /
　　　　', 　　 ＞　　　　　　　　 /
　　　　 ', 　 　 　 ≫...　　　　_ '
　　　　　',　　　　　　.:.:.:.: T＜
　　　　　 ',　　 　 　 　 .::.:.|　　 " ‐- ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣" ‐-







　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　-　－　-　_
　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /::/￢ｰ-ｧy､_::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ./::/　　　　　〃/～=y､_:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 _/::/r;‐-...._　, （{ハ 　 　 `ｰ1:::!
　　　　　　　　　　　 /ri｀ﾘ　ﾞ'=ミﾆ､f′ {ﾄ､　　　　 j::::{
　　　　　　　　　　　{　ﾉv　　　　 ｀/　　"ﾐ_-ﾐ丶､ j:::::i　　　　　　本当なら、あと二つ三つ紹介したいものもあったんだが
　　　　　　　　　　　 い/　　　　 ノ　　 　 ｀ﾞヾﾐ｀ｰ!_:/´　 　 　 　 もしそれをやると三倍くらいに量が増えそうだったんだよな
　　　　　　　　　　　　} ' 　 　 　 'っ;:､}　 　 　 　 /厶　　 　 　 　
　　　　　　 　 　 　 　 ｿ　　　 辷ｰ-､　 　 　 　 ,ハ} 　 　 　 　 　 では、見てくれてありがとう
　　　　　　　 　 　 　 ハ　　　　、 ｀ ヾ‐　　　 /ﾆﾉ　　　　　 　 　 もし次の解説コーナーがあるなら
　　　　　　　　 　 　 ｉ　ﾍ　　　　｀'　"　　　　厶:公　　　　　 　 　 そちらはちゃんと可愛い女の子になるそうだぞ
　　　　　 ───- !　 i ヽ　　 /　　　　　／〃ﾌ
　　　　　　　　　 ) / 　 !　 ｀‐-　..＿,　イ　 ハ/
　　　　　 ｀丶､　　　　 |　　　　　　　 /　　/、
--─ニ三三Ξ＝- ヽ !　　　　　　／ /　＿｀ヽ＿＿
,三三＝=三三ー-｀ヽ｀ヽ'　　　　　　 」''"三三Ξ三三三ミ､
─＝＝=== ､...三Ξヽ＼ヽヽ　　　'／ 二三三三Ξニ＝ミ',
　　　　　　 　￣｀"''ｰｯ｀く_" ^ヽv--＝─── ''　￣￣￣ ラ
　　　　　　　　　　　 / 　　 ￣７' 今PC脇に積んだ本の.／｀ヽ
　　　　　　 　 　 　 /. 　　　　/.　厚み量ったら　　　　.／
　　　　　　　　　　/　　　　　/..　.30cmもあったﾜﾛﾀ..イ
｀ヽ.、 　 　 　 　 /　 /　/　/　　 　 　　　　　 _＿ ∠ﾊ
ト、(^ヽ 　 　 　/　 　／　/　　　　　　,.-─'"　　　　 ヽ
　｀＝'′　　　/　　 　/ /
　　　　　　　/　　　／ /

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 VⅥ､_＿,
　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::::: y'´
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　　-―ｲ:::::::::::::{､__
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／.::::::::::::::::::｀ﾟﾟﾟﾟﾟ¨´:::::..｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 , "　.:::::::::::::::::::::...........:::::::::::::::`:,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',
　　　　　　　　　　　　　　 ′　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　　　　　以上となります　ありがとうございました
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; 　 　
　　　　　　　　　γｭ　　　 ,　 　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i 　 　 　
　　　　　　　　fY＾Y^ろぃ_ 〉....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,′
　　 　 　 　 xｆ⌒^Y^Y^Y^Y^)_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　
　　　　　　/{_　 　 )(^Y^Y^Y^Y^);:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ 　 　 　 　
　　　　　　Ⅵ_　　 VY^Y^Y^Y^Y^Y^Y^x;::::＿＿, 　　 '
　　　　　　 ∨j_　　 `^Y^X^Y^X^Y^X^Y^)x_
　 　 　 　 　 Ｖ　 　 　ｘ(て(_)(__)(__)(__)(て_)(_)ｘ、
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乙です
義経も天狗に修行を付けられたって言うしなー

乙です。
ワルモンがイイモンになるのは、伝統芸能でもあったのかー。
ライダーマン・・・

乙でした
魔性の物でもだんだん信仰に取り入れられていくのは、日本ならではですね

でも鬼と違って、天狗が主役級の漫画とか創作物って少ないよね
ウォンチット！

>>727
主役かどうかはしらんが、八房龍之助の『宵闇幻燈草子』のメインキャラ長谷川虎蔵（飛烏龍、エドワード・ロング）
こいつが格好がまあ天狗で、「太郎丸より継ぎし大うちわ」なんて武器（？）も持ってる

乙
>>727
あと崇徳院も酒呑童子や九尾の狐に比べるとマイナーな気が…
漫画やゲームとかでも出てくるのはたいてい酒呑か九尾だし。
屍姫では強敵として出てきてるけど。

乙でした

天狗の歴史って結構深いな

しかし天狗道と言えば某エロゲーの最強ヒッキーが出てくるかと思ったが
そんなことはなかった

おつつ

でも天狗評定って、
歴史の中に居る非業の人物や悪役が一同に介し、魔に堕ちて世界を憎んでいると言うと
物語としてはひじょーに厨二心をくすぐられると言うか、胸熱な展開だなｗ

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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　　-―ｲ:::::::::::::{､__
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　　　　このスレッドは
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　　　 やる夫短編集　阿修羅編　様
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　　 　 　 　 xｆ⌒^Y^Y^Y^Y^)_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　嗚呼！　やる夫道　様
　　　　　　/{_　 　 )(^Y^Y^Y^Y^);:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　　 .ttp://gokumonan.blog87.fc2.com/
　　　　　　Ⅵ_　　 VY^Y^Y^Y^Y^Y^Y^x;::::＿＿, 　　 '
　　　　　　 ∨j_　　 `^Y^X^Y^X^Y^X^Y^)x_　　　　　　 　 　 　 　 .にまとめていただいております
　 　 　 　 　 Ｖ　 　 　ｘ(て(_)(__)(__)(__)(て_)(_)ｘ、　　　　　 　 　 　 誠にありがとうございます
　　　　　　　　＼ 　x(_)(_)(__)(__)(__)(_)(_)'⌒>'^フ
　　 　 　 　 　 　 ＼　x(__X_X_X_X_)' 　 _／ ／
　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　___,斗'"´
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　　　　　　　　　　　　　　 ′　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　　 　 　 　 正味な話
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　　　　　　 前回みたいな解説回って需要としてどんなもんなんでしょうね
　　　　　　　　　γｭ　　　 ,　 　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　
　　　　　　　　fY＾Y^ろぃ_ 〉....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,　　　　　　
　　 　 　 　 xｆ⌒^Y^Y^Y^Y^)_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/′　　 　 　 この後10時頃より投下の予定です
　　　　　　/{_　 　 )(^Y^Y^Y^Y^);:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　　　　 　　
　　　　　　Ⅵ_　　 VY^Y^Y^Y^Y^Y^Y^x;::::＿＿, 　　 '
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　 　 　 　 　 Ｖ　 　 　ｘ(て(_)(__)(__)(__)(て_)(_)ｘ、
　　　　　　　　＼ 　x(_)(_)(__)(__)(__)(_)(_)'⌒>'^フ
　　 　 　 　 　 　 ＼　x(__X_X_X_X_)' 　 _／ ／
　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　___,斗'"´
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　 ′　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　　 　 　 　 未定だけど
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　　　　　　 もしやるとしたら、最低あと一回はまた長めの解説回が入ることになる
　　　　　　　　　γｭ　　　 ,　 　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　 ただし物凄く面倒というか、一歩間違うとかなりアレになる話なので
　　　　　　　　fY＾Y^ろぃ_ 〉....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,　　　　　　　あくまで予定は未定
　　 　 　 　 xｆ⌒^Y^Y^Y^Y^)_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/′ 　 　
　　　　　　/{_　 　 )(^Y^Y^Y^Y^);:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　　　　 　　それでは投下します
　　　　　　Ⅵ_　　 VY^Y^Y^Y^Y^Y^Y^x;::::＿＿, 　　 '　　　　　　　　　 　
　　　　　　 ∨j_　　 `^Y^X^Y^X^Y^X^Y^)x_　　　　　　　　　　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 Ｖ　 　 　ｘ(て(_)(__)(__)(__)(て_)(_)ｘ、 　 　 　 　 　 　 　 　 　 過去に没った解説をどっかでやるという手もあるかなあ
　　　　　　　　＼ 　x(_)(_)(__)(__)(__)(_)(_)'⌒>'^フ
　　 　 　 　 　 　 ＼　x(__X_X_X_X_)' 　 _／ ／
　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　___,斗'"´
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