19世紀後半のシチリア島北部。
土地の痩せたこの地方では、「石切り場」と呼ばれる採石場で
過酷な労働に従事しなければ生きていけない者も多かった。
そんな「石切り場」の一つに、赤毛の幽霊の話が伝わっている。
「石切り場」で働く少女マルペーラ（佐倉杏子）は、
赤毛故に悪魔の子として忌み嫌われ、彼女もまた周囲を敵視していた。
ある時、彼女は周囲に踏みつけにされてもやり返そうとはしない
蛙（ラノッキオ）と渾名される少年（できる夫）に出会うが──
G・ヴェルガの短編小説「赤毛のマルペーロ」を原作に
独自の解釈・改変を加えた作品です。
原作：『赤毛のマルペーロ』（ジョヴァンニ・ヴェルガ）
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