AAで読む奇談怪談　第十六話

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～犬の転生～





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いつの頃の話か
これは和泉国境（現在の大阪府堺市）にある、浄土宗の寺での出来事である



　　 /,i'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,ｨ''jl||||||||||llii:;､　　　　 w,, 美'"
`i､,i',/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀`''1ｴ皿ｴ:i''"　　 美､　|!洲　 w
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この寺では一匹の白犬が飼われていたのだが、これが少々変わった犬であった


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寺の住職が経を唱えていると、堂の縁までやってきて大人しく聞き入り、


般　　羯　 多　 呪　 多　 得　 想　 掛　 所　 亦　 無　 耳　 不　 是　 無　 蘊　 観　　仏
若　　諦　 呪　 能　 是　 阿　 究　 礙　 得　 無　 意　 鼻　 増　 舎　 色　 皆　 自　　説
心　　羯　 即　 除　 大　 耨　 竟　　＿＿＿　　　　味　.舌　 不　 利　 童　 空　 在　　摩
経　　諦　 説　 一　 神..　多.　涅 ／⌒　　⌒＼　　界　 身　 減　 子　 貞　 度　 菩　　訶
　 　 ..　 　 呪　 切　 呪..　羅　　／（ー）　　（ー）＼ 無　 意　 是 　是　 是　 一　 薩　　般
　　　 波　 曰　 苦　 是..　三.／::::::⌒（__人__）⌒:::::.＼ 　 無　 故　 諸　 空　 切　 行　　若
　　　 羅　 　 　 真..　大 　藐|　　　　　|r┬-|　　　　　| 　 色　 空　 法　 腹　 苦　 深　　波
　　　 羯　 　 　 実　 明.　.三＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／..　　聲　 中　 空　 即　 厄　 般　　羅
　　　 提　 　 　 不　 呪　　rｰ'""l,　 'l,　　　　 /　.| ||/｀>､　.　　無　 相　 是　 舎　 若　　蜜
　　　 　 　 　 　 虚　 是　 /　　　　| 　 'l,　 　 /　 .|./》/　∧.　　職　 不　 色　 利　 波　　多
　　　 波　 　 　 故　 無　/　　,　|　ヽ 　 ヽ,､/.＠ / 《l,l　/　ヽ 　無　 生　 受　 子　 羅　　心
　　　 羅　 　 　 説　 上 /　　､,ヽ|/　ヾ。ﾂ｀' 「ゞ /　/《ヾ 　/ﾞヽ 収　 不　 想　 色　 蜜　　経
　　　 僧　 　 　 般　　 ./　　///ｌ｀ﾞ'ﾞｰ-'"　 /　// ﾉ//　／／｀l. 入　 滅　 行　 不　 多　　打
　　　 羯　 　 　 若　　,|.　 ///　|　　|___,,,ノ≡≡ﾂﾉ/／_,,-‐'"".l,　　　不　 識　 異　 時　　尾
　　　 諦　 　 　 波　　| ///　/|　 　 /二＝‐'"´´／ /｀ﾞﾞ'ｰ-､,_.l　　　 垢　 亦　 空　 照
　　　 　 　 　 　 羅　　|/// /　| 　 /|三＝"´　 ／ /／"´´ﾞ'ｰ､|　　　 不　 復　 空　 見
　　　 菩　 　 　 蜜 　///ﾉ 　 ノ　ノ ノ‐-二‐'"´ ノ/r＝､,_ｰ-､_|. 　 　 浄　 如



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 `ｸ　 　 　 、.. ,　　　　　 :.::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 |　　　　 ,ﾉ:: ..:. .　　　,､;;.: `ｰ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ,ィ＾.::(￣｀ヽ、;:..　ヽ、 ｀ヽ､y'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　}　 |　＼,､)　 　 　`ｰ-､ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ'　　　　　　　　　　　ヽ,ｿ

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また路傍で念仏をする修行者にも妙に懐く素振りをするなどした


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　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 _＿　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 r=ﾆ二三二ﾄ.　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 {{ニニニﾆﾆ}}}　　 i|　　　　　　………
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i|　　冖ニニ７冖　　　 |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i|　　　 }ﾆﾆ７　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　 i|　　　 ｰ一　　　　　　 |-==ミ
.　　　　　　　　　　　　　　　　||　　　　__　　　　　　　 |ニﾆﾆ}　　　←ちょっと困ってる
.　　　　　　　　　　　　　　　　iL f⌒⌒⌒⌒⌒ヽ-==圦ニﾆ7r==ュ、
　　　　　　　　　　　　　　　　 〕〕 ｰー ー ーー '´￣V{ 二７{アr≦ﾊ　___
　　　　　　 ,.　-‐　　 ｰ‐　'′-―‐ ､　　　 -‐　　￣ ア火r个ｰ=冖　　　　`　 、
　　　　 .　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r彡クﾋァ／.　　　　 　 　 　 　 ＼
　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 ヽ: : /　　rイ｛jレ'^冖　　　　　　　　　　　　　　 :,
　　/　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　}/r圦{」>‐ '^　　　　　　　　　ヽ
　 ;　　　　　. :/　　　　　　　　　　　 j彡ﾍ,／　　　　　　　　　　　　　　-‐





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　i, , '-, ﾞ'ｰ'ｰ'　　　　　　　　　 ヽ、｀,ｰ、　 ｀'ｰ'ｰ'
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　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
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　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　　　　犬だっていうのに、随分と信心深い感心なやつだお！
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　 ,'　 ヽ,:　,　ゝ､: :｀´:..　彡'　　　　ﾐ　ﾐ
　 ｼ:.　ゝ,',:'　　　｀¨¨¨´ヾﾐ　　　　ﾉ　　}
　 ゝ　　､,　,'　;'　　　　ヽ　　　　彡'　 リ
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　 ,'　　　　　ヾゝ=_　　__　　　　　　　　',
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そう言って住職も可愛がっていた

だがある日、


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　　　 　　　　　　　　　　／ 　 　 　ｷｷ ＼
　　　 　　 　 　 　 　 　/　　　　　　　　　 ヽ
　　 　　　　　　　　 　 l　　 　 　 　 　 　 　 !
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　　　　　　 ｆﾞ' .,_　　　_,. - ' ﾊヽ　　　　　　　　　　　i,
　　　　　　 i　　　　　　　　,.; ;　　　　　　　　　　　　 ﾞi
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　 　 　 　 　 l　　,,　　　　　 ﾉ　　,..;: ｰ〈´ ｀' ';:,　　　　:;
　　　　 　 　 ヽ,　;;,　 ;,　　 /,. ''ﾞ´　　　ヽ、　｀' ;.　　　 i
　 　 　 　 　 　 i　｀'r'ﾞﾞ　　/　　　　　　　 ｀'-.,　ヽ、 　 ヽ
　　　　　　　　　|　　i,　　 i　　　　 　 　 　 　 ヽ　 iヽ 　 ﾞ'.,
　　　　　　　　　| 　 li　　,i　　　　　　　　 　 　 i　 |　＼　 i
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　　　　　　　　 ﾉ　ﾉiﾞ　 /　　　　　　　　　　 ｀´ﾞ　 　 　　!　i
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たまたま寺の者が与えた餅を喉に詰まらせ、白犬は死んでしまった

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　　　　　　　　　　　　　　 ／　　─　 　 ─ ＼　　　　可哀相なことしたお……
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住職は悲しみ、念仏を上げて戒名を授けるなど、人間と同じような扱いで手厚く弔った

するとその夜、

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　　　　　　　　　,-/r' 」'ｰ-'〈　　　　　 ,r'ﾞ' 'ﾞ';,'ﾞ';.,
　　　　　　　　/: :::;;ﾞ;'　　 ヽヽ　　 ,.;'ﾞ'ﾞ｀　 　 ｀ ´｀ﾞ;,
　　　　　　　 /　;'　　　　r=,　i　,.;;'　　, : : :_: : : . .　';,
　　　　　　　i　　::　　　　　　 ｀';,,....;.--＝'⌒'ﾞ''i.;.,:,, ;:　 　 　 　 　 和尚様、夜分にすみません
　　　　　　　|　　　　　　 -.,＿_,ｼ'　　　　　　　　｀'; ;
　　　　　　 ｆﾞ' .,_　　　_,. - ' ﾊヽ　　　　　　　　　　　i,
　　　　　　 i　　　　　　　　,.; ;　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　 　 　 　 l　　　　　　,.:;;'　;:　;:　　　　　　;;;''　　　　:;
　　　　　　　i　　　 ,..,,.;:'ﾞ　　;:　'　　　,. ''ﾞﾞ´　;;　　　　 :;
　 　 　 　 　 l　　,,　　　　　 ﾉ　　,..;: ｰ〈´ ｀' ';:,　　　　:;
　　　　 　 　 ヽ,　;;,　 ;,　　 /,. ''ﾞ´　　　ヽ、　｀' ;.　　　 i
　 　 　 　 　 　 i　｀'r'ﾞﾞ　　/　　　　　　　 ｀'-.,　ヽ、 　 ヽ
　　　　　　　　　|　　i,　　 i　　　　 　 　 　 　 ヽ　 iヽ 　 ﾞ'.,
　　　　　　　　　| 　 li　　,i　　　　　　　　 　 　 i　 |　＼　 i
　　　　　　　　　|　 l.i　　/　　　　　　　　　　／,_ノ　　 ヽ　l
　　　　　　　　 ﾉ　ﾉiﾞ　 /　　　　　　　　　　 ｀´ﾞ　 　 　　!　i
　 　 　 　 　r-'　 ﾉﾉ . /　　　　　　　　　　　　　　　　　'ｰｰ'
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　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　　　　おお、夢とはいえお前と話せるなんて、嬉しいじゃないかお！
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
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　　　　　　　ヽ　　ヽ／
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住職の夢に死んだ犬が現われた

　　 /｀丶､　　　　　　　　　／　｀､
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　　l　l:::}　 ／　　　　　　＼　f:::}　 |
　　|　 ﾐ, '　　　　　　　　　　ヽ､'　　!
　　}, イ　　　､､　　　　,　〃,,　 ＼ ﾘ
　　;;　　　　__　､.,　　 ,::' ___　ヾ.　　ﾐ　　　　　 　 　 　 此度は私のために念仏、戒名をくださり
　 .:!　　　 ｲ::::ｽ　　　　 ｲ:::ｿ　;:　　　:;.　　　　　　　 　 誠にありがたいことです
　 ;:　　　　｀¨　ノ,:''´　｀ヽ¨　 ;　　　 ;ﾐ
　 !　　　　　;:''　　＿:::j　 ､　 .:　　　　;:.　　　　　 　 　 今夜はそのお礼と
　 ゝ.:　　.. . :　 ;':::::::::｀.　　: ;:: 　　　､:ﾐ　 　 　 　 　 　 それから一つご報告があって参りました
　　}八:.　　ヽ　ゝ^Y^ノ:.　 ﾉ;　　　 ,:八
　 ,'　 ヽ,:　,　ゝ､: :｀´:..　彡'　　　　ﾐ　ﾐ
　 ｼ:.　ゝ,',:'　　　｀¨¨¨´ヾﾐ　　　　ﾉ　　}
　 ゝ　　､,　,'　;'　　　　ヽ　　　　彡'　 リ
　　|　　　＼　　　　　　　　　／　　　 ',
　 ,'　　　　　ヾゝ=_　　__　　　　　　　　',
　,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
. ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',





　 　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 ／　　─　 　 ─＼
　　　／ 　　 （●） 　（一） ＼　　　　　　　 　 いや、こちらがちゃんとしてれば
　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　 　 　 　 　 　 こんなことにはならなかったんだお
　　　 ＼　 　 　 `_⌒ ´　　／　　　　　　　　　本当に申し訳ないことをしたお
.　　　　ノ.,.,.,.,.,.,.,/　）ヽ.,.,.,く
　　　(;:;:;:＼;:;:／|_ノi　）;:;:;:;:)　　　　　　　　 　 それで、報告って何だお？
.　 　 |;:;:;:;:ﾞ;:;:;:;:;:|;:;:;:|;:;:;:;:;:;:/
　　　 ＼_;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:|;:;:;:;:::ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /ﾞヽ_　　／ i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i f,;:/.￣´　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:: : : :.　ｒ=,　 r_
　　 　 ,.:':'ﾞ'ﾞ'ﾞ:ﾞ'ﾞ':';.,　　　　　　　 　 i::i 　　　　 ﾞ　 ｒﾌ
　　　rﾞ ,.: :;;;:: : : : :; 　　　　 　 　 /:::ヽ　 　 li＝=イ
　 　 |　: ::::~';::--ｰ'ｰ-----ｰｰ;;:'ﾞ .: : :::ヽ.,.,　￣〒　　　　　　　　はい
　　 ,i　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::　::: :ヾ　　　　　　　 i　　 　 　 　 　 .和尚様に上げていただいた念仏のお陰で
　 ｒ'　　　　　::::::::::::::::: : : ::::::　:::::　 ::::. .　 　 　 /　　　　　　　 　 私は次の生を人間として送れることになったのです
　.|　　　　　　:::::::::: : : : : ::: ::　 ::　　　　 　 　 ｲ
　i　　　　　　: :　::::::::::: : : ::::::: : 　　　　　　　　|
　.|　　　　　　,.;ｲ-- .,　　　　　　　　　　 ,... -' i
　 i　　　 　 ,.;':/　　　ﾞ'ｰ-.,_　i　　　　,.イ::　　/
　 .i::::　　 ／:/　　　　　　　￣i　　　/　ﾞi　　 |
　│::　 ノ::／　　　　　　　　　|　　 i　　 |　　|
　ｒ'::　ｲ:::::iﾞ　　　　　　 　 　　 |　　|　　　i 　 |
　|::: /'i:　i　　　　　　　　　　　i　　i 　 　 |　 i
　|:: |　ヽ　'-.,　　　　　　　　　ヽ　〈　　　 ヽ　ヽ.,
　i, , '-, ﾞ'ｰ'ｰ'　　　　　　　　　 ヽ、｀,ｰ、　 ｀'ｰ'ｰ'
　｀^ '´　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ'　ﾞ






　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　 ／　（○）　 （○） ＼　　　　 　 　 .え！　ほ、本当かお！
　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　　　 　 　 それはありがたい話だお！
　　|　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　　|
　　 ＼ 　 　 　゛ー ′　　 ,／
　 　 /　　　　 　ー‐ 　 　ィ

　　　　　　　　　 　 ／i　_,.r-.
　　　　　　　　　,-/r' 」'ｰ-'〈　　　　　 ,r'ﾞ' 'ﾞ';,'ﾞ';.,
　　　　　　　　/: :::;;ﾞ;'　　 ヽヽ　　 ,.;'ﾞ'ﾞ｀　 　 ｀ ´｀ﾞ;,
　　　　　　　 /　;'　　　　r=,　i　,.;;'　　, : : :_: : : . .　';,
　　　　　　　i　　::　　　　　　 ｀';,,....;.--＝'⌒'ﾞ''i.;.,:,, ;:　 　 　 　 　 ええ
　　　　　　　|　　　　　　 -.,＿_,ｼ'　　　　　　　　｀'; ;　　　　 　 　 .そして勝手ではありますが、またこのお寺で御厄介になりたいのです
　　　　　　 ｆﾞ' .,_　　　_,. - ' ﾊヽ　　　　　　　　　　　i,　　 　 　 　 .近いうちに寺の門番の子として生まれてきます
　　　　　　 i　　　　　　　　,.; ;　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　 　 　 　 l　　　　　　,.:;;'　;:　;:　　　　　　;;;''　　　　:;　　　　　　.どうか、またここに置いてください
　　　　　　　i　　　 ,..,,.;:'ﾞ　　;:　'　　　,. ''ﾞﾞ´　;;　　　　 :;　 　 　 　 .犬ではなく人間として、きっとお役に立ちます
　 　 　 　 　 l　　,,　　　　　 ﾉ　　,..;: ｰ〈´ ｀' ';:,　　　　:;
　　　　 　 　 ヽ,　;;,　 ;,　　 /,. ''ﾞ´　　　ヽ、　｀' ;.　　　 i
　 　 　 　 　 　 i　｀'r'ﾞﾞ　　/　　　　　　　 ｀'-.,　ヽ、 　 ヽ
　　　　　　　　　|　　i,　　 i　　　　 　 　 　 　 ヽ　 iヽ 　 ﾞ'.,
　　　　　　　　　| 　 li　　,i　　　　　　　　 　 　 i　 |　＼　 i
　　　　　　　　　|　 l.i　　/　　　　　　　　　　／,_ノ　　 ヽ　l
　　　　　　　　 ﾉ　ﾉiﾞ　 /　　　　　　　　　　 ｀´ﾞ　 　 　　!　i
　 　 　 　 　r-'　 ﾉﾉ . /　　　　　　　　　　　　　　　　　'ｰｰ'
　　　　　 　 ﾞ'^ｰﾞノ　 /
　　　　　　　　　(ｗ,i.ﾉ






　　　 　 　＿＿＿_
　 　　　／_ノ　　ヽ_＼
　　　／｡（⌒）　（⌒）｡＼　　 　 　 　 当たり前だお！
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼　　　　　..安心して生まれてくるんだお！
　 |　　　　 ヽr┬-/　　　　 |
　 ＼ 　　 　 `ー'´　　 　 ／

そうして、それからいくらも経たないうちに
夢のお告げ通り、寺の門番の妻が子供を産んだ


　　　　　　 　 　 _, -　－　- 、
　 　 　 　 　 ,､'´ 　､,ｊ､ﾉ ' "´ ヽ.
　　　　　 　/´ '"´｀ ′　　　　　゛、
　 　 　 　 /',´　　　　　　　　　 　 ヾ｀ヽ
　　　　 　 |,',　　　 　 ,.　 ｰ , - ,,´　 V l
　　　　　　l';´ 　 　 ＿､　　′　　　　Ｖ
　　　　　　,>;._　,, ´　　　‐ ^ __　　　　!
　　 　 　 /／ ｀>ｰ､　　 r '´ 　 ）‐ｒ‐┴- ､_　　　　　　　　　
　　　　／/ 　 / 　 l　　 し'⌒^"Ｔｊ_ｉ_i ､_　 ) ＼　　　　　　　
　　 ／／　／　　/⌒i_,ｒ－‐､- ^´`='＝､'´　　 ヽ　　　　　　
　　 ヽ |　/　　　/　　l/　　ﾆ)　　　　　 　ヽ.　　 ﾉ
　　　 ﾞ.|　|　　 /　　 / ､__ ,ｿ　　　 　 　 - ､ヾﾆﾞ 、
　　　　ヽ ｌ　　ｌ　　 ,'　　　l　　, '´　　 　 　 /　 　 ヽ
.　　　　└ｌ　　l　　 ! 　 　 !　　　　　 ;冖､/!　 　 　 i
　　　　　　ヽ _ !　　ヽ __ ノ　 __　 　 ｀⌒ﾒ ｉ　　　　,゜
　　　　　　　　 ｀ー- ､ ＿ｊ'´　　｀ ｖ　ｆ i__j_}rｖｖｖ､/＿
　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ|_i　　　　ヽＰ┴Ｙ｀＾＾＾０　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　i´i´ ヽ　　　/　_,　i　´　ｖ′
　　　　　　　　　　　　 （ヽ｀'､ ｀'‐ ､_!　 　 ｊ、_ ノ
　　　　　　　　　　　　　ヽ゛､ ＼　　 ｀'ー ′






　 　 　　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　　　　 　 .この子こそ、あの白犬の生まれ変わりに違いないお！
　　　　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　　　　　きっと立派に育ててやるお！
　　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 (⌒)
　　　　　　＞　　　　　　　 　 ﾉ ~.ﾚ-r┐､
　　　　　/　　　　　　　　　 ノ__　 |　.|　|　|
　　　 　 |　 　 　 　 　 〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚﾚ
　　　 　 |　　　　　　　　 ￣｀ー┬--‐‐´


住職は早くからこの子供を引き取り、大切に育てることにした

子供は六歳の頃から出家し、新発意（出家して間もない、いわゆる「寺の小僧」）となった



　　　　　 　 　 　 __
　　　　　　　　／::::::｀ヽ＿　　　　　　　　__
　　　　　　　/::::,.＞'"´　 　｀ ー‐-　. ／:::::｀ヽ
　　　　　／:l／　　　　　　　　　　 　/:::::::::::::::::.,
　　　　/:::::/_／　　 　 /　 ､　 　 　 {:::::::::::::::::::::.
　　　　て::::/　　 　 　 {　 　ヽ　　　. ＼::::::::::::::::::＼
　　　　　∨/　 /　 　 ﾊ　　　'.　 　 ヽ　＼::::::::::::::::::ヽ
.　　 　 　 }ﾊ､　{ 　 i ＼ ＼ 　i　／､ iｌ　　 ｀ 7'' ‐-ﾍﾉ
　　　　　 　 /}人＿ヽ○　 ＼|　○ ｲ､ 　r､　'.
.　　　　 　 〈　　 八:::::::　 ､_､_, :::::::/　　　}ﾉ　 }
　　　　 　 　 ｀7二 ＞　.. ＿＿_ ,..{ﾊｚノノ _ﾉノ
　　　　　　 　 　 ｀￣/´／r{＜イ `ー┐￣
　　　　　　　　 　 　 ∨ / ｀¨´/　{　　'ﾌｧ
　　 　 　 　 　 　 　 く∨　　 / 　 |￣´
　　　　　　　　　　　 く `ー‐'─‐rﾍ
　　　　　　　　　　　 　l￣厂｀T´ ｢｀
　　 　 　 　 　 　 　 　 ￣　 　 ￣






　　　　　 ＼
.　　 　 　 ＼＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 　 　 ＼＼　　　　　　　　　 　 　 　 __ . . : ´: : : : : : : :｀ : . ,
　　　　　　　 　 ＼＼　 　 　 　 　 　 ,.....:::::／: : : : : : : : : : : : : : : : ＞─＜
　　　　　　　　　 　＼ 　 　 　 　 　 /:::::::,:': ／:＼: : ｉ: :∧ : ﾄ:／ : {::::::::::::::::::＼
　　　　 　 ‐┼ l l　　　　 　 　 __,. ｲ:::::::/: /: : : :/!` Ⅳ 　',イ ヽ: 八:::::::::::::::::::::::::.....,__
　　　　 　 ‐┼　 　 　 　 　 　 ≧:::::::::::{ : N: : :,' ┃､!　　　┃ 　',: :i:＼::::::::::::::::::‐=ﾆ´
　　　　 　 ー─　_l_l_　 　 　 　 ￣`￢ﾍ:i:八: :i　┃　　　　┃ 　 ∨ : : ｀Tﾆヽ:::ﾉヾ´
　 　 　 　 　 　 　 | ┘　 　 　 　 　 　 ｲﾍ､{:ヽ! 　 r───┐　/: : : : :.人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿: / 　 　 　 　 　 ﾉ　,': : : : : : :_: :｀ヽ
　　　　　　　　|　　 　 　 　 　 　 　 　 （ : ,ｨ:≧=‐- `＝ニ´ r‐i: i : : : : : 〉｀ヽﾉ
　　　　　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｿ　ヽｿ｀ヽﾉ　く├／ ,ﾊﾊ/⌒´V
　　　　　　 ＿＿＿　　 　 　 　 　 　 　 　 __/ヽr‐／ / ` Ti´　､ ｀` ＜
　　　　　　 　 　 ／ 　 　 　 　 　 　 　 　 {_/／／ 　i{　i 　!l　 ﾄ＼　　　｀YYヽ
　　　　　　　　 〈　 　 　 　 　 　 　 　 　 く_/　　__/∨! i| 　ｉ| 　 ∧_V　　　〉! }
　　　　　　　　 　￣ 　 　 　 　 　 　 　 　 LV 　| |　{ 　i| 　||　　 /_∧ 　 /ｲ〈
　　　　　　　　　l 　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 ＼∧.__ﾍ　i! 　|i　／ ＿.ﾊ／ｰ＜
　　　　　　　　　|　　　／／　　　　　 　 　 　 　 _/ {__Y｀7´lイ __/::＼
　　　 　 　 　 　 　 ／／　　　 　 　 　 　 　 　 / ｀`>' `ーr‐ イ::::::::::::::＞
　　　　　　　　　／／　　　　 　 　 　 　 　 　 /ｰ／　　　 ｌ￣/ ＼:::::::::＼
　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 　 ￣　　　　 /ｰ/　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ￣


子供は一を聞いて十を知るような大変聡明な子であった
経をよく読み、真面目に修行に励んだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　 ／ 　 　 　_,,.　-──- ､.,_　　 ,..,_　　　　　
　　　.X　　 　,..:''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`':く::::::::＼　　
　　 ;'　　 ／｀ヽ:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.ヽ,:.:.:.';::::::::::ヽ　
　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.＼:.:.:.:.:.:.';.:.:.{::::::::::::::':,
　　 　/{:.:.:.:.:.:./;ﾊ_:.,!:.:.:.:.:./ﾚ'７ヽ;.:.:.:ﾉ:.:.:.'､::::::::::;:::;
　　　;':::':;.:.:.:.:;':.:;´∨'､:.:.:.;　ｧ＝=､Y:.:.:l:.:.:.:.ヽ;::::ﾊﾉ
　 　 ;:::::ﾉ:.:.:.:|:./ｧ＝= ＼|　　　 xx|:.:.:,ﾊ:.:.:.:l ∨
　 　 |:.'´｀ヽ.:;ﾊ.xx　　_,,. 　- ､ 　 ﾉイ:.:ﾉ:.:.:.:!
　　 .ﾉ_;;::イノ:.:.!　 　 ∨ 　 　 !　 /:.|!:＼.:.:.:.:、
　　´　　 ,:':.:.:.人　　 　 、　 ノ .,:'.:.;ﾊ:.:.:.:.':,.:.:.:ヽ、
　　　　 ;':.:.;.'´:.:.ﾉ＞..,､,　　_,. イ:.:./:.:.:r'､:.:ト､:.:.:.:）
　　　　 )ノ{r'"´（:.:.:.;.イ｀「　　 |∨ヽ:./　∨　ﾚ'´
＼ 　　　 　 　 ／￣｀l7r'＿,.イ7´￣｀ヽ
＼＼　　　　 /　 ､{米}l　　／ /　／　　 ';
　 ＼＼ 　　 |　　/＆ゝ＜,_,.ｲ |/ 　　　　|
　　　＼＼　 |　 ;　 /　　　　|| |　　 　 　 !
　　　　 ヽ >'´>､　 ; 　 　 　 || |.　　　 　 |
　　　 　 r{　/ / ,ヽ|　 ::.. 　 ,|| ;　＿ 　 　!
　　　　 /､ゝ､_＿_/、　　　　||/´　　　　 ;
　　　　 {　ヽ-､＿ﾝ ､＼.__ ／ 　 　　　 /
　　　　 '､　　　　ﾉ ||. Y / ｀ヽ　　　　 /






　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　／　　 　 　 　 　＼
　 ／ 　　⌒　　　⌒　　 ＼
　 |　 /// （__人__） /// 　 |
. (⌒) 　　　 　　 　 　 　 (⌒)
./　i＼ 　 　 　 　 　　　／i　ヽ


住職はこの子供の将来を楽しみに思い、可愛がった

だが、この子供には一つ、奇妙なところがあった



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　 　　　　　　　　　　 _,,, -─- ,,,_ 　
　　　 　　　　　　　　　　／ 　 　 　ｷｷ ＼
　　　 　　 　 　 　 　 　/　　　　　　　　　 ヽ
　　 　　　　　　　　 　 l　　 　 　 　 　 　 　 !
　　　 　　　　　　　　　l　　＃　　 　　　 　 l
　 　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 　 　 /
＼／＼／＼／＼／＼ ,＼　　　　 '''　／￣/!　＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼　 / 　） ＃ 　 　（　　./ .! ､／＼／＼／＼／＼／＼／＼
＼／＼／＼／＼／ ./　　　　　　 ＃　　/　 }　＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼/　 　 　 ｷｷ. 　 　 /　 ./ ､／＼／＼／＼／＼／＼／＼
＼／＼／＼／＼／{ ￣￣￣￣￣￣　{　 / ／＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼l 　 　 　 　　　　　 | ./　＼／＼／＼／＼／＼／＼／＼
＼／＼／＼／＼／{＿＿＿＿＿＿＿_/＼／＼／＼／＼／＼／＼／＼／






　　　　　　　　　　　　 　_,,.　-ｧ'⌒ヽ-- ､_
　　　　　　　__　　　,　'´ 　　/　　　　 　　 ｀ヽ、　　__
　　　　,..:'"´:::::｀ア´ 　　 　 ;　　　　　 　　 　　 ヾ´::::::｀ヽ、
　 　／:::::::::::::／.／　 ／ 　|! 　 　　　 |　ﾊ　　 　 ＼:::::::::::＼
　 ,:'::::::::::::::::/　/　　.,'　 7メ､|　　　|　_}メ.ﾉ 　 |. 　　 ':;:::::::::::::':,
　 |::::::::::_／|　 |　　/ ／-=､八 　 ,ﾊ /=-＼　ﾉ　|!　　ト､:;_:::::::|.　
　 ﾚ'"´　　 ;　八 　{ｲ　んﾟﾊ　 ）ノ　´んﾟﾊ　Y　 八 　 ;　 　｀ヽ!　
　　　　 　 /　 l　＼|! _弋zり　　.　　弋ｚり_ ﾘ／　　 　 ､ 　 　 　
　　　　 ／ 　 ﾊ.　　⊂⊃　　　　　　　 !ｉ|!⊂⊃ 　 人 　 ＼ 　 　
　　　 /　　イ　 ト　,_,＞ u　 r-―-､　　 ＜, _,. イ　　｀ヽ　 ';　　　
　　　 {ｒ‐'7　　ノ　　人　　　 ｀￣￣　　　人　　 ヽト--､ﾉヽﾉ　 　
　　 　 　 {r'⌒ヽノ（ｒ'ヽ＞.､　 　 　　 ,. イノ　ｿ⌒　./｀l　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　＿_ ｀l７＝てl　 ＿＿　,ｒ‐/　 ;　 ／｀!
　　　　　　　　 　　 ／　/　｀{　　　　.}´　Y　 ｀7./　 /／　／
　　　　　　　　　　/　　 }|.　　'､＿＿/　　|{　 ／　　'´　∠..,,,_＿
　　　　　　　　　r' 　　|/ヽ ｒ＆＼／　　 ｒ‐'"　　　｀　ｰ 　 ＿＿ﾉ　
　　　　　　　 ／　　　;　　　＼∠..,＿,,.イヽ-ｒｧ'ヽ.,＿__,.､　ヽ　
　　　　 　 ／　　　　 {　　　 |　　　　　|}　 　ヽ､＿＿ア´ ＼_）
　　　　.／　 　　 　　,|　　　 |　　 　 　|{. 　 　|



餅を酷く嫌い、決して食べようとしないのである
生まれてからただの一度も、餅を口にすることがなかった

子供が早くから住職に引き取られた経緯は知られていた
そのため、これはあの白犬が生まれ変わった証拠だと皆思った



　　　　　 rfﾆ､ヽ
　　　　　 l｡ ｡ f9i
　　　　　 t≦_ﾉゝ､　　　　　　　　　　　　,,....,,,,__　　　　　　　　,rrテ≡＝=-､
　　　　　　｀フﾞ´,,:: -- ::､　　　　　　　,r''"''''''ヽ:::｀ヽ.　　　　　（〃彡三ミミ::｀ヽ
　　　　　 ,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ　　　　　f´,,..、　r"::::::::::i　　　 　 /"~´　　　i三ﾐ::::i,
　　　　　/,,,　Y.. -‐ ヾ::::::::l 　 　 　ノﾞ f･=　 7:::::::::::l.　　　　f:､　‐-:、　(ミﾐ:::::::l
　　　 　 ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ`　 ﾞ'"):::l　　　　ヽ''　　　　ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ　　　　ﾉﾟｦ　''・=　　ﾘ::r-､ﾘ
　　　　　l=,,;;:. l=､　 ..::" ,)ヽ、　　　j⌒　　　 ﾄ'"fノ　　　　 l (-､ヽ'"　　 ﾞ'´ﾉ),）　　　　　 やっぱりあいつ犬だったんだぜ
　　　 ／`ゝ-''^ヽ''"　 ,/: : : :＼　　ヽ、: : : '" ノ^i,　　　　　lｨｰ-､　　　　ﾉ-ｲ
　 　 /rf´ i′　 ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ）　,／　　｀ヽ、　　 t_ﾞﾞ 　 _,,.. :: "　 l、　 　 　 　 へー、それで和尚様に目かけられてんのか
　　　ﾞ'ﾞ　 l　　　l: : j :f´: : : : : ヽ,/　　 '''"´　　,,.: -　 ヽ 　　 ｀ﾕﾞ"　　　　,ノ::ゝ､
　　　　　 !　　 /: :ﾉ l: : : : : : : ノ,　　　　　　,:'"　　　ﾞヽ i,.r‐(´::::〉　　 ,.ｨ":::::/::::::
　　　 　 /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /　　　　　/　　　　　　,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ　　 /`7: :（: : : : : /ヽ/　　　　 〃　　　　 　 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
｀_,:ｨ''"　 _,r''"　f: : :ト---ヲ　/　 　 　 fﾉ　　　　　　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ"　　,.ﾉ,:::::」､,:r'"　 ,i　　　　　/　　　　　　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／　　　,>　　　　 /＼、　　　,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´　 ,ﾍr:､-､=---／　　　 ,:ｲ　　　　,ﾉ　　 ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ｰフ´ > ヽ`ｰ､／　　　 ／く _,,..ィ''"ﾞ'　　＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,ゝヽ,　）　 ,.／　ｨ'"　　　r-‐ ''",.,　　　　ヾ:l:/　f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

そのうち同輩の新発意達は、この子供を白犬と仇名して呼ぶようになった



　　　　　　　　 　 　 　 .　-―-　.　　　　　　
　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　//　　　　　　　　 ',　　　　
　　　　　 　 　 　 | { ＿＿＿＿＿ 　|　　　　　　 　 おーい白犬！
　　　　　 　 (⌒ヽ7´　　　　　　　 ｀`ヒﾆ¨ヽ
　　　　　　　 ヽ､..二二二二二二二. -r‐''′
　　　　　　　　/´ 〉'"＞､､,,.ィ二¨'　{.　 ヽ　
　　　　　　 　 `r､|　ﾞ._(9,)Ｙ´_(9_l′ )　 （　 , -'′　｀¨¨´￣｀ヽ、
　　　　　　　　 {（,|　`'''７､,. ､ ⌒　　|/ﾆＹ　{　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 　 　 ヾ|　　　^'^ ′-､　,ﾉr')リ　 ,ゝ､ｰ｀――-'- ∠,_　 ﾉ
　　　　　　　　 　 | 　 ｢匸匸匚|　'"|ィ'（　（,ﾉ,r'ﾞへ.￣￣,二ﾆ､ﾞ}了　　　　　白犬ー！
　　　　, ヘｰ‐- ､ l 　｜ /＾''⌒|　　| |　,ゝ )､,>（_9,`!i!}i!ｨ_9,）　|人
　 -‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ 　!‐}_＿,..ﾉ　 ｜| /-‐ヽ| 　 -イ,__,.>‐　　ﾊ　}
　''"/／ヽｰ､ 　ﾉヽ∧　`ｰ一'´　／　|′　丿!　　, -===- ､　　}くｰ- ..._
　 /／＾＼ 　ヾ-､ :| ﾊ 　￣　／　ﾉ　|.　　{ {ﾊ. 　Ｖ'二'二ソ　 ﾉ| |　　　 ｀ヽ
,ノ 　 ヽ,_　ヽノヽ_)ﾉ:l　'ｰｰ＜.　　/ 　|.　　ヽヽヽ._ ｀二¨´　／ノ ﾉ
/　 　 <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ 　＼　｀丶､ 　|、 　　＼＼'ｰ--‐''"／／
＼＿＿_,／|　 !　　::::::l、　　＼　　＼| ＼　　　＼ヽ 　　/ ノ






　　　　　　　　　　　　　 　__
　　　　　　　　　　　　 　( ィﾄ、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 Vハ＞-＜＿ ＿
　　　　　　　　 　 　 　 ,..．-V::::::::::::::::::Y: : : :｀ヽ_
　 　 　 　 　 　 　 　 ,:'::::::,.ｨ,':::::::::::::::::::::}: : : : : : : ＼
　　　　　　 　 　 　 /::::::/: :i:::::::::::::::::::::/ｉ :|: :|＼: :ヽハ
　 　 　 　 　 　 　 /::::::/: : :!::::::::::::::::::/: l: |　>‐ |: /: :ﾉ
　 　 　 　 　 　 ∠::::::::i : : ﾊ::::::::::::／: 八 { i　fi !/i /
　 　 　 　 　 　 　 ´￣l: : : ﾉ::::,.イ: : : : : :ト |　lj Ⅵ′
　　　 　 　 　 　 　 　 ,ゝ: :'"´ : : : : : : : ∧　　 　!　　　　　………
　　　　 　 　 　 　 ／: : : :/: : /: : i: : : :i: : :.＼ ｃﾉ
　　　　　　　　　 〈: : : { : { : : { : : 乂: : ヽ､_: : )´
　　　　　　　　　 　): :人: ゝ-､)‐､:ﾉr 〉ノ‐-'}ｿ.ﾊ,┐
　　　　　　　　　　(:'´ 　 ヾ!　　　/==＝＝==＼ﾊh_
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,′　 　 ,'´　 　 Vﾊ!‐､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　 　 　 i　　　 　 V〉＿＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾊ　　　　､ 　 　 　 ∨=ﾐ､｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|',　　　　ヽ　　　 　ヽ　 ヾ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.ﾊ　　 　 ∧　　　　　　　}′
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ＿＿_　　＼　　　　／ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r{ 　 (_) }　　 　 ー　´〉Vハ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 ￣￣　　　　　 　　',　Vハ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　',　Vハ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　Vハ

子供はこれを嫌がり、十二歳の頃、



　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　 　 　 　 ,...:⌒＞─ '´: : : : : : : ｀>─....、
　　　　　　　　／:::::::::/: : : : : : : : : : : :､:/:::::::::::::::＼
　　　　　＿／:::::::::／: : :/: : :/: : : : : : :.＼:::::::::::::::::::＼＿
　　　 　 `z_::::::::::/: : : : ,': : :/! : : : : : : : : : V:::::::::::::::::::::＜
　　 　 　 　 V￣| : : : : i: :./　＼: : :／: : : : }`ー─r‐ '"´
　 　 　 　 　 　 /:､ : : : !Ｖ 　 　 ×､: : : : :./: :ｉ: : : |
　　　　　　　　/ｲ:个r ､{ ＞　　　　＜｀Z: ': :./: : : :｀ﾆ=‐　　　　　和尚様！　私、犬なんかじゃありません！
　 　 　 　 　 　 ﾑｲム人:::::: 　 l＼　:::,.ィ: :／: :ﾊ:ノ
　　　　　　　　 　 乂ﾊ､: :ｉ＞‐┼ ≦ }` くー '´
　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 └ト┬r'　　 ＼
　　　　　　　　_,.．　' ´　　 / ＊　| |　 i　 　 `　‐---‐vt‐┐
　　　 　 ＿r‐{　　　 　 　 ,{　/ 　 l | 　|＼　　　　　　　} } /
　　　　 {　 L ゞ､　　　 ／/　j　 　|_L　〉　｀　 , ＿＿.ノノ_〉
　　　 　 ￣し`ｰ'￣￣ ／ ＊　　 　i |　＼
　　　　　　　　　 　 ／　　/　　　 　| ｌ　　 ＼
　　　　　　　　 ,．'´　 　＊　　　　　＼ ､　　 ｀'　 ,
　　　　 rr‐＜　　　　　/ 　 　 　 　 　 ＼＼　　 　 >─ｧ
　　　 　 ｀ヾ　＼ 　　＊　　 　 　 　 　 　 ＼＼ ／　／
　　　　　 　}　　 ＼ /　　　　　　　　　　　／￣　　/
　 　 　 　 〈　 　 　 ￣＼　 　 　 　 ,.．＜　 ＿/￣
　　 　 　 　 `ー─ ､＿　 ￣￣￣　　 　 ／ V
　　　　　　　　　　　　 ∧｀ ｰr‐ '´￣`ーﾍ　　Ｖ┐
　　　　　　　　　　　　rくﾑ＿,ﾊ　 　 　 　.ﾑ＿/ 〈
　　　　　　 　 　 　 　 >‐＜__.ﾉ　 　 　 　 Y､＿_/＼
　　 　 　 　 　 　 　 //⌒>::::|　　　　　 　 |:::::＜￣)::ヽ
　　　　　　　　　 　 {::::￣::::::/　 　 　 　 　 ＼::::::::::::::ノ
　　 　 　 　 　 　 　 ｀¨¨¨¨´　　　　　　　　　 ｀¨¨¨´






　　 　 　 　 ＿＿__
　 　 　 　／　　 　 ＼
.　　 　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　　うーん……
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼　　　　　 　 　 ありがたい話と思ったけど
　　|　／ .ｲ '（ー）　（ー）　u|　　　 　 　 　 たしかに本人としたら面白くないおね……
.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　 ／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ﾄ、/!　,　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　| }'　;/|／|　 ,
　　　　　　　　　 　　 _,,...　-─-　､ ＿　　　　　　　　　　　　 ; ;　,:'　;　/∨|
　　　　　　　　　 ／´ 　 　 　 ｀ヽｧ'´:::::｀ヽ　　　　　　　 　　 // ,:'　/ ,:'　 ﾝ、
　　　 　　,. -‐ｧ'　　/´　　 ;　 　 |:::::::::::::::::＼　　　　　 　　 //.,:'　／ ,　'´＜、
　　　　／:::rｧ'´　,　| 　　 /　　　 '､::::::::::::::::::::`'ｰ-､　 　 　//,: ／,. '´_,,.. -‐┘
　　　/:::::::::/,　 /　 |　　∧_」ﾆ、 ｿ ＼:::::::::::::::::::rヽl　　　/､.／／'"´
　 　 ﾚﾍr'/ ;　 | ;-八　 |'´ lh ﾊY　 .ﾊ ｀''ｰ-ｒ‐ヽ!　　＜／/7´
　　 　　 ;　,|　 |/ｧ!h ＼|　 ゝ-ﾟ' |　/　 /　　 '､ 　 　 ／>､_」
　　　 　 ﾚ'7　ﾉ |l jり. 　　　 　"ﾉイ_／　　　　 ＼／／
　　　　　　ﾚｲ　7"　　__　　　 ´ 7´　|　　　ﾄ.、／／　　
　　　　　 ／　八 　　|　｀ヽ　　/　　ﾊ ＿_/‐く／ｒ､）　　
　　　 　 '　.／イ ＼　　ー'　　;　 ,.ｲ'´,. く ＼. ∨イ　　　
　　　　　∨　　 ､　./ヽ--‐i'" |／ / （ ＼＼ ` /　　　　 　 　 私が白犬と言われるのは、きっとお餅を嫌って食べないからでしょう
　　　　　　　　　 ヽ| 　　 r/／　／／,ヽ.,__,,. イh　　　　　　　.なら、私がお餅を食べるようになってみせれば
　　　　　　　　　　 　　 //´-‐'"／／ rゝ､_ｪン }.　　　　　　　もう言われなくなるんじゃないでしょうか？
　　　　　　　　　　　 ,r&)　　.／／　ヽ7´ 　　　 ';　
　　　　　　　　　　　///　／／　　 　 ;　　　　　 ;
　　　　　　　 　 　 /&r／／　　　　　 |　　 　　　|.
　　　　　　　　 .／ |／／　　　　　　 ∧　 　 　 /　
　　　　　　 ,r-' ､／／|!　　　　 　　 ;　 ヽ、__／ 　
　　　 　 ／｀ヽく.／{&.|!　 　　 　 　 |!
　　　　/　､ヽﾝﾉ } |l　 |!　　　　　　 八
　　 　 ゝ､_ン´ _r'_|!　 |!　　　　　　　　ヽ、
　 　 ／／｀'ｰ'´　/; 　.|!　　　　　 　　　　＼
　.／／　　　　　//　　'､　　　　　　　 　　　 ヽ






　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　　　　　　 　 それは、そうかもしれんおね……
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

　 　 　 　 　 /　 /
　　　 　 　 ./　 /　 　 ,.．--ミ
　　　　　　/　 厶..＜::::::::::::::::::｀ヽ‐-　.
　＿＿ ,. /　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::}: : : : : ｀: .＿
　＞‐:::: /　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : : : : : : : : : :｀ヽ＿
/::::::::::::/ 　/:::::::::::::::::::::::::::::::::／: : : ／: : : : : : : : : :＼:::::....
ｨ:,.-‐ /　 /__::::::::::::::::::::,.　イ : : ,.／: : : : : : :i: : : : : : : ∨::::::＼　　 　 　 そうですよね！　ちょうど今日のお昼はお餅ですし
/　r‐'─-'､ /￣￣￣: i: : : :／∧: : : : : : : /: : : : : : :i: :∨:::::::::::,　　　　 ちゃんとお餅を食べて、犬じゃないってことを証明してやります！
　r'　 ‐- ､j/: : : :i : : :.人: :/ 　{: :ﾞ､_:_:_,. イ: : : : : :ｉ: :.|: : :∨::::::::::,
Y　　‐- ､ﾉY : : ∧: （　　ｿ ＼ ＼{ ＼　 /: :_,.斗イ: :.l: : : :}::::::::::::i
′ ‐- ､ﾉ_丿: : : : :｀ﾐヽ　　 　 ＼ 　 　 〈ィ´￣　厶 / : : /:::::::::::::| ,.．‐‐､
ｒ‐- ､,　}厂}___: : : : :ハ　￣￣￣　　　　＿＿＿ ／: :/:ﾊ:::::::γ＾〈,. -‐ く
′ / イ ∨_ノ| : |: : : :.l:::::::::: ／｀丶､ ＿＼ 　 ∠　イ､:{ .|＿Y ､_.ﾉ､ -‐　!
　./_r‐z厂 　ﾉ: /: : : : !　　/　 　 　 ヽl　　 ＼ /: : :.| .ｿ.∧ 人　 　 〉-　〈
. /＿＿ ,. イ: :/|: : : :./＼ {　　　　　 /　::::::::: / : : : ∨7! {´　　　　 ー‐ノ
/､ｰ--‐ '"´ ｿ.人 : く　 　＞　＿_ ／ ＿ ,. イ : : : i : ∨､ ヾ､,.．-─＜
. ∧　　　 　 　 　 ):ノ　　 ∨＿＿／　∧: :/: : : _ノ : : }＼ ､　`＜＿ノ
.　　＼　　　　　　 ∧ 　 　 ∨ ／　　// ヽﾊ/´/: : : : ﾉ 　 ＞ァ'´
　　 　 ＼　　　　　 ∧　　　／　　　//　　　　ﾊr‐＜　,.．＜
　　　　 　＼＿_　　 ∧　／　　 　 //　　　 　 _,.．＜
　　　　　　　 /　 　 　 〉＿　　　 .//　　 /'"´
　　 　 　 　 /　 　 　 //　　 ￣　Y　　 /






　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼
／ 　　　　　　　　　　＼　　　　まあ、嫌いな食べ物を克服するのは悪いことじゃないし……
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

こうしてその日、子供は初めて餅を食すことになった


　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＞‐ ＜ ＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ: : : : :｀ 丶 ､ ＿＿
　　　　　　　　 　 　 　 ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}: : :/: : : : : : :｀ ＜:.:.:.:｀ヽ
　　　　　　 　＿,.．＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/: :./: : :i: : : : : : : : :＼.:.:.:.:.:,
　　　　　　￣ ７´::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::,:': : /!: : :.| : : : : : :,: : : : ∨:.:.:!
　　　　　　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: :._/_.!: : :ﾊ : : : : /: : : : : :∨:.|
　　　　　　　　ﾚi::::::i::::::::::::::::::＞'´: : : :i/__.ﾊ｀:.ｉ |: : :_:/ｉ: :i: : : : :.:l:.:.|
　　　　　　　　　＼ﾊ､_/￣i: : :/: : : iY んﾊ｀∨ |: ;∠｀ﾄ: |: :/ : : l:.:.|
　　　　 　 　 　 　 ∠|: : : :|: : ,: : :l: :i{. ﾄじﾘ　　 ｲんi}Y!: :l / : : /:.:.:!
　　　　 　 　 　 　 　 |: : : :l: : |: : :|: {' 　ｰ'　 　 ､ ﾋソﾉ|:／!: :／:.:.:.:{
　　　　　　　　　　 　 ＼ﾄ.ﾊ : !: :i:.',:ﾍ　　 　､＿ _ 　 ,ﾊ: :/イ!イィ:ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　}ノﾍ:ﾊ/ 个: .　　 　＼ イ:__i: :ﾊ|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.く＼　　｀i二¨ 　Y rくV　j
　　　　　　　　　　　　　　　　f´─-＼＼＿}　|i｀ヽ.!　` }
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 '.､ ＼j　|! ､/＾ｰ､ﾉ　 ┌──┐
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ',　　　　 '. ヽ＿>{ /　｀ヾヽ 　.{　　 　.fi}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',､　　　　'. {()})}./　　　ﾊﾉ riィ>､＿ノﾘ　 　 　 　 　 　 　 　 （　　（
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '.＼ 　 　 ＼ ./　　　/Y ∨廴`ー＜{　　　　　　　　　　　　　）　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 '.　＼　　　｀i 　　 /! .i /　　｀ァ´￣　　　　　　　　　 　 ┌───┐
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.　　＼　　　 　/ il　!′　／　　　　　　　　　r─t　　　|　　　　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ＼＿／　 ! iL_／　　　　　　　　　ヽ￣￣￣￣￣￣ﾉ　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヾ､　　 　 |　　i| .|　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 　 　 |　　l! .|　　 　└──┬─────────────
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 |　　|　|__　　　　　　 　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　 _,.．　'"´　　{()})}　 ｀丶､　 　 ＞‐|
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 　{()})}　　＞ ´　 __|
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 .ﾉ､|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　　　　　　　 　 　 　 ／　＿/二´ 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　 　 　 　_ ,. ． -‐　' "´　　 　 　 　 !

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　　　　　''';;;,,,,,　　　　　　　　,,;;;;'''　　　　　　/　　　　　　　　　 ヽ　　 　 　 　 　 　 　 　 ;,　　　　　'';,,,;';,,;''
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 ''''';;;;　,,,;;;''';;'
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　　　　　　　　　　　　　.　　 　/::ﾉｲ　　　　//　　/⌒ー辷::::::::::::::::ヾ＼＼∧::::::ヽ::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::/　　 　 川　　 !　　　　　　　　　　　　　　 ';::::::::',::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　.　　/:::: ｲ　　　　　 ﾘ　　 l　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::;::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　 /::::::7ﾉｲ　､＿　人　 　 　 　 　 　 ',　　 　 　 　 　 |ヾj::::l::::::/
　　　　　　　　　　　　　　 !:::::::l　　　　 ｲ/￣ヽー　　　　　　　＼　　 　 　 　 ﾘ::::::::|:::::l!
　　　　　　　　　　　　　　 l::::::::ヽ　　 / ヾ､__ 　＼　　　　ﾞー ､ヽ ＼ 〉 　 　 /:::::::::::!::l::|
　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::ﾉｲヽ从;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ､. ＿__≧彡ｲ/　　　イヽ::::::::::|:::∧
　　　　　　　　　　　　　〃／::::::::::_/ 　 ^l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/　　／ /:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　イ::::::::::／　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,.イ　　!:::::::::::::::::::';:::i::::::〉
　　　　　　　　　　　　　/::::::／i!　 　 　 人""""　､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: /　ヽ　|!:::::::i:::::::::::l::∨::ヽ
　　　　　　　　　　　　　／´　 乂　　　　　 ヽ　　 r‐-､　 """"　イ 　　／ヽ::::::lヽ:::::::|::::!:::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉヘ　　　 　 _ ＞ .⌒´_　　＜／　　イ 　 　 X::!::::＼:lヽl:::|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞‐７´　　　/￣!　　　 ｌヽ　(､ 从　／　 ＼..::　ヾj /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lヽ　 //　　　 | 　ﾉ　　 　 V イ　＞j/､　　　　＼..:: /

　┌──────────────────────────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　└──────────────────────────────────────┘
　┌───────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　└───────────────────┘
　┌──────┐
　└──────┘
　┌──┐
　└──┘
　 □

食事中


　　 　　　／￣￣￣＼
　　　　／ ／ 　 　 ＼ ＼　　　　　　 ？
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　あの子はどこ行ったんだお？
　　 |　　　　（__人__）　　　　|
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　 　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼





　　　　　 rfﾆ､ヽ
　　　　　 l｡ ｡ f9i
　　　　　 t≦_ﾉゝ､　　　　　　　　　　　　,,....,,,,__　　　　　　　　,rrテ≡＝=-､
　　　　　　｀フﾞ´,,:: -- ::､　　　　　　　,r''"''''''ヽ:::｀ヽ.　　　　　（〃彡三ミミ::｀ヽ
　　　　　 ,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ　　　　　f´,,..、　r"::::::::::i　　　 　 /"~´　　　i三ﾐ::::i,
　　　　　/,,,　Y.. -‐ ヾ::::::::l 　 　 　ノﾞ f･=　 7:::::::::::l.　　　　f:､　‐-:、　(ミﾐ:::::::l
　　　 　 ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ`　 ﾞ'"):::l　　　　ヽ''　　　　ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ　　　　ﾉﾟｦ　''・=　　ﾘ::r-､ﾘ
　　　　　l=,,;;:. l=､　 ..::" ,)ヽ、　　　j⌒　　　 ﾄ'"fノ　　　　 l (-､ヽ'"　　 ﾞ'´ﾉ),）　　　　　..俺は見てません
　　　 ／`ゝ-''^ヽ''"　 ,/: : : :＼　　ヽ、: : : '" ノ^i,　　　　　lｨｰ-､　　　　ﾉ-ｲ
　 　 /rf´ i′　 ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ）　,／　　｀ヽ、　　 t_ﾞﾞ 　 _,,.. :: "　 l、　　　　 　 俺も
　　　ﾞ'ﾞ　 l　　　l: : j :f´: : : : : ヽ,/　　 '''"´　　,,.: -　 ヽ 　　 ｀ﾕﾞ"　　　　,ノ::ゝ､
　　　　　 !　　 /: :ﾉ l: : : : : : : ノ,　　　　　　,:'"　　　ﾞヽ i,.r‐(´::::〉　　 ,.ｨ":::::/::::::　　　　...あ、そういえばさっき、なんか用事がありそうに出てったな
　　　 　 /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /　　　　　/　　　　　　,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ　　 /`7: :（: : : : : /ヽ/　　　　 〃　　　　 　 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
｀_,:ｨ''"　 _,r''"　f: : :ト---ヲ　/　 　 　 fﾉ　　　　　　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ"　　,.ﾉ,:::::」､,:r'"　 ,i　　　　　/　　　　　　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／　　　,>　　　　 /＼、　　　,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´　 ,ﾍr:､-､=---／　　　 ,:ｲ　　　　,ﾉ　　 ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ｰフ´ > ヽ`ｰ､／　　　 ／く _,,..ィ''"ﾞ'　　＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ ／　,,ゝヽ,　）　 ,.／　ｨ'"　　　r-‐ ''",.,　　　　ヾ:l:/　f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　 　 　 　 変だおね……
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　 　 　 　 　 あの子が何も言わずに中座するなんて
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／






　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　／　　　　 ＼
　　　　 ／　　_丿;;;;ヽ_　＼　　　　　 ……まさか
　　　／　　（○） ;; （○）　 ＼
　　　| 　　　　（__人__）　　u　.|
　　　＼ 　　　　|i!|i!||　　　 ／
　　　／(<<<)　.｀⌒´（>>>）＼

この日を最後に、子供は忽然と寺から姿を消した


　　　　　　　　　　　　　　　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　　 　 　 　 　 _,,.　-──- ､.,_　　 ,..,_　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　　 　 　 .,..:''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`':く::::::::＼　　　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　 　 ..／｀ヽ:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.ヽ,:.:.:.';::::::::::ヽ　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　 　 ../:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.＼:.:.:.:.:.:.';.:.:.{::::::::::::::':,　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　 　 ../{:.:.:.:.:.:./;ﾊ_:.,!:.:.:.:.:./ﾚ'７ヽ;.:.:.:ﾉ:.:.:.'､::::::::::;:::;　　..: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　 ..;':::':;.:.:.:.:;':.:;´∨'､:.:.:.;　　　　..Y:.:.:l:.:.:.:.ヽ;::::ﾊﾉ　　..: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　.......;:::::ﾉ:.:.:.:|:./ 　 　 ＼|　　　　 .|:.:.:,ﾊ:.:.:.:l ∨　　　....: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　.......|:.'´｀ヽ.:;ﾊ.　　 　 　 　 　 　 ﾉイ:.:ﾉ:.:.:.:!　　　　　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　 　 ...ﾉ_;;::イノ:.:.!　　　 　 　 　 　 ./:.|!:＼.:.:.:.:、　　　　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　 　 .,:':.:.:.人　 　 .r_; 　 　 .,:'.:.;ﾊ:.:.:.:.':,.:.:.:ヽ、　　....: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　 　 ..;':.:.;.'´:.:.ﾉ＞..,､,　　_,. イ:.:./:.:.:r'､:.:ト､:.:.:.:）　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　 　 ..)ノ{r'"´（:.:.:.;.イ｀「　　 |∨ヽ:./　∨　ﾚ'´　　　...: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　 　 　 　 　 ／￣｀l7r'＿,.イ7´￣｀ヽ　　　　　　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　　 　 　 　 ../　 ､{米}l　　／ /　／　　 ';　　 　 　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　: :　　 　 　 　 　 |　　/＆ゝ＜,_,.ｲ |/ 　　　　|　　　　　　　: : .
　　　　　　　　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :






　　　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　　　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　 (⌒ヽ　　　（○）}liil{（○）　 ＼
　　＼　＼／ 　（__人__）　　　 　＼
　　　 ＼　|　ヽ　|!!il|!|!l|　/　 　　　|
　　　　　　＼　　|ｪｪｪｪ|　　　 　 ／
　　　　 　(⌒￣￣￣￣￣　 　 く
　　　　 　　￣￣￣￣￣￣ 　　　ヽ
　　　　　　　　　 　＼　　　　　　 　 ヽ　　 　 γ´　7
　　　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 　 　 　 ｀､　　（　 ／
　　　　　　 　　　,.-――――　　 　 　 ﾘ､／　 /
　　　　　　 　　 弋　　　､＿＿＿＿＿ノ　` 　/
　　　　　　　 　　　＼　　＼　　　　　　＼＿ノ
　　　　　　　　 　　 　＼　　＼
　　　　　 　　　　 　 　　 ＼　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　　　　＼__）


住職は八方手を尽くして探したが無駄であった
子供の行方が知れることはなく、寺に戻ってくることはなかった

手がかりらしい手がかりはなく
ただ、それまで習い事に使っていた机に



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_||　|＿＿____.| | l＼.　　　|ｌi､
　 ||　|┌┬┬┬┬┬┐|┌┬┬┬┬┬┐||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　　　　　| |.|＼.＼､　|||
　 ||　|├┼┼┼┼┼┤|├┼┼┼┼┼┤||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　　　　　| | |＼＼.＼|||
　 ||　|├┼┼┼┼┼┤|├┼┼┼┼┼┤||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　　　　　| | |＼＼＼.＼
　 ||　|├┼┼┼┼┼┤|├┼┼┼┼┼┤||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　　　　　| | |　 ＼＼＼､
　 ||　|├┼┼┼┼┼┤|├┼┼┼┼┼┤||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　　　　　| | |　　　＼＼`
　 ||　|├┼┼┼┼┼┤|├┼┼┼┼┼┤||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　　　　　| | |　 　 　 |li `
　 ||　|├┼┼┼┼┼┤|├┼┼┼┼┼┤||　|　　　　　　　　　　　 | |　|_ 　 ('υ | | |　 　 　 |||'`
　 ||　|└┴┴┴┴┴┘|└┴┴┴┴┴┘||　|　　　　　　　　　　　 | |　|　 ﾐ)γ´.| | |　 　 　 |||
　 ||　| !'''''''''''''''''''''''''''''''!｜!'''''''''''''''''''''''''''''''! ||　|　　　　　　　　　　　 | |　|＿__|￣|_| | |　 　 　 |||
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣'､!__|＼　l＿l..| | |　 　 　 |||
　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　 　＼＼　　.| | |　 　 　 |||
　　　　　　l＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　　　　　　　 　 　 ＼＼､| | |０ 　 　 |||
　　　　　　ll＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　　　　 ＼､| | |　 　 　 |||
　　　　　　 ~　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　 　 | | |　 　 　 |||
　　 　 　 　 　 　 ＼l二二二二二二二二二二二二二二二二l　　　　　　　 　 　 | | |　 　 　 |||
　　　　　　　　　　 |.|__|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.|__|　　　　　　　　　　 '､|_|＼　 　 |||





　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　┃　　何となくわが身のうえはしら雲の　　　　　　　 .┃
　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　たつきもしらぬ山にかくれじ　　..┃
　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



という和歌が一首、書き残されていただけだった

＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐――　＿＿＿￣￣―――　　＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　　――――　　　　＝＝　￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ﾄ、/!　,　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　| }'　;/|／|　 ,
　　　　　　　　　 　　 _,,...　-─-　､ ＿　　　　　　　　　　　　 ; ;　,:'　;　/∨|
　　　　　　　　　 ／´ 　 　 　 ｀ヽｧ'´:::::｀ヽ　　　　　　　 　　 // ,:'　/ ,:'　 ﾝ、
　　　 　　,. -‐ｧ'　　/´　　 ;　 　 |:::::::::::::::::＼　　　　　 　　 //.,:'　／ ,　'´＜、
　　　　／:::rｧ'´　,　| 　　 /　　　 '､::::::::::::::::::::`'ｰ-､　 　 　//,: ／,. '´_,,.. -‐┘
　　　/:::::::::/,　 /　 |　　∧_」ﾆ、 ｿ ＼:::::::::::::::::::rヽl　　　/､.／／'"´
　 　 ﾚﾍr'/ ;　 | ;-八　 |'´ lh ﾊY　 .ﾊ ｀''ｰ-ｒ‐ヽ!　　＜／/7´
　　 　　 ;　,|　 |/ｧ!h ＼|　 ゝ-ﾟ' |　/　 /　　 '､ 　 　 ／>､_」
　　　 　 ﾚ'7　ﾉ |l jり. 　　　 　"ﾉイ_／　　　　 ＼／／
　　　　　　ﾚｲ　7"　　__　　　 ´ 7´　|　　　ﾄ.、／／　　
　　　　　 ／　八 　　|　｀ヽ　　/　　ﾊ ＿_/‐く／ｒ､）　　
　　　 　 '　.／イ ＼　　ー'　　;　 ,.ｲ'´,. く ＼. ∨イ　　　
　　　　　∨　　 ､　./ヽ--‐i'" |／ / （ ＼＼ ` /　　　　 　 　 私が白犬と言われるのは、きっと餅を嫌って食べないからでしょう
　　　　　　　　　 ヽ| 　　 r/／　／／,ヽ.,__,,. イh　　　　　　　.なら、私が餅を食べるようになってみせれば
　　　　　　　　　　 　　 //´-‐'"／／ rゝ､_ｪン }.　　　　　　　もう言われなくなるんじゃないでしょうか？
　　　　　　　　　　　 ,r&)　　.／／　ヽ7´ 　　　 ';　
　　　　　　　　　　　///　／／　　 　 ;　　　　　 ;
　　　　　　　 　 　 /&r／／　　　　　 |　　 　　　|.
　　　　　　　　 .／ |／／　　　　　　 ∧　 　 　 /　
　　　　　　 ,r-' ､／／|!　　　　 　　 ;　 ヽ、__／ 　
　　　 　 ／｀ヽく.／{&.|!　 　　 　 　 |!
　　　　/　､ヽﾝﾉ } |l　 |!　　　　　　 八
　　 　 ゝ､_ン´ _r'_|!　 |!　　　　　　　　ヽ、
　 　 ／／｀'ｰ'´　/; 　.|!　　　　　 　　　　＼
　.／／　　　　　//　　'､　　　　　　　 　　　 ヽ






　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　　　　　　 　 それは、そうかもしれんおね……
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐――　＿＿＿￣￣―――　　＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　　――――　　　　＝＝　￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━

　　　　　　　　 ／ ￣￣￣ ＼：
　　　　　　：:／　　 j :::::＼:::／＼;ﾟ：
　　　　　 ;： | 　 　 ｡<一>:::::<ー>| ：
　　　　　　　＼...::::::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj　　　　　　　あんな……あんなことを、言うんじゃなかった
　　　　　　 r "　 　　;゜.｀ ⌒´,;／゜
　　　　　　 i:::　|:::: 　　　　　|::|：
　　　　　 ：|:::　|::::.　　 　 　:|::|：
　　　 　 ：_|:::　|::::.　　 　 　:|.´：
　　　 　 ：{:::　　）::.　　 　　:',.：
　　　　　 ゛‐-.`　　　　　　　i：



住職は自分の不用意な言葉のせいだと悔やんだが、全て後の祭であった
未だに子供の行方は分からないということである

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ´ ￣　　｀　　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´￣　　　 /⌒ ＼　　　 Ⅹ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／⌒ y'　　　　　　　　　　　　＼.　/::::: :: ..　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　.::::: /　　　　　　　　　　　　＼　＼:::::: ::: : .　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　.:::::::/　　　　　l　　 　 　 ヽ　　 ヽ　 ヽ.:::::: ::: :.　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.'　 .:::: /　 /　 ｌ　 .|　　　　　　|　　　 i　　 ヽ::::: ::: ::: : .　　ヽ、 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 .::::::i　 /　　i ＿|　　　　 .-十-. 　 |　　　ﾄ、:::: ::: :: ::: :.　　 :: :: .)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　.::::::::| /　ｌ! ´ﾄ、 {　　　 ヽ　 i! ＼　 !　　　li ＼:__:_:_:_ :_,.r ～'⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　 .::::::: 从　 !　 |__ ＼　　　 li　ｌ|≧=　j　　　 |　 ヽ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ム斗'⌒/ /ﾊ从　{,rrテk＼　　i　ﾘｨテKﾊ　 i!　ﾘ　　i　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　{ ハ 人Ⅴ入r' ! ｀ヾﾙ'　t必ｿ /　ﾘ /　　ｌ !　　l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　ﾊ＼ ＼ ＼ `ー′ . 　 　 """/　/ /　　 .jﾘ　ﾙ'　　 /^＝、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾚ'　 ＼＼ 〉　 ﾄ、""　.＿ .、　 /　 ﾚ'　{　　/　 /　　 /　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _ノ　ノ　 八 、　 ├ 　 !　 {　　i 　 ! 　 !　 {.　　/　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒八　(　／　 >＞ﾍ　. _　＜人 .人　 ＼人　〉　/　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞ ──rく　　＼　 　 /＼_ __ ) ノ⌒jイ　/　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r＜: : : : : : :Vﾊ　 　 ＼　/　 /Ⅳ: :ﾄ、　　　/　　 /
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　　　　　　　　　　　～犬の転生～　「諸国里人談　巻之五」（寛保三年刊行）より　　了

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　　　　　　　　　　　　　　 ′　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',　　　　　以上となります　ありがとうございました
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　　　　　　　　　　　　　｀‐---‐ '"´

乙
なんかやるせないな…人間になれて本当に良かったのか…

乙でした。
モチを喉に詰まらせて死んだわけじゃないことを、せめてもの幸いと思っておこう･･･

一体なにに気づいてどこに行っちゃったんだろうなー……

乙ー
何か色々後味悪いな、そして何故どこに消えたのか不明なのが不気味だ…

乙でした
確かに　おめーは犬だって言われたらショックうけるよねぇ

おめーの前世はウーパールーパーだって言われたら俺も嫌だし

おつつ
餅で死ぬのかと思ったら、もっと不可思議な終わり方だったでござる

前世が超凄い人とか言われてもじゃあ今の俺はどんだけ落ちぶれてるんだよってなるし
前世が鳥とか言われても適当に転生すれば成りあがれるんだなとしか思わんな俺は
ぶっちゃけ強くてニューゲームとかできるんじゃないなら前世の情報なんて意味無いし

乙です。
人のごとく扱われた犬であったことを誇りにして、生きてゆけば良かったのに。
そして真実は幻想のかなたへ・・・