.r"⌒'i
　　　　　　　　　　　　|　　　|‐‐-----‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐--==--‐‐''''"´｀ﾞﾞ'i
　　　　　　　　　　　　|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 .|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 .|　　　|　　　　幕間　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 |　　　|　 　 　　 　　「 イザーク 」 　 　 　 　　　|
　　　　　　　　　　　.|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　.|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　|r"⌒'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　ﾞ'ゝ-‐‐---=＝=‐‐‐‐----‐‐‐‐‐‐‐‐-------┘



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￣ﾞ''ー-､..＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,-―'"￣
　　　　　　　||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| |　 　 　 　 　 　 　 | |
　 　 ||　　　　||;;　|　 | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | 　|＼
　 　 ||　　　　||;;　|　 | |　　　|　 |: 　　| |￣￣￣￣￣￣￣| | 　|　 ＼
　 　 ||　　　　||;;　| 　| |　　　|　 |:　　 | |.　 i i　　　　　　　 | | 　|　　　|
　 　 ||　　　　||;;　|＿| |　　　|＿|:　　 | |　（_;;）.　　　　　　 | | 　|　 　 |
　 　 ||　　　　||／ ／| |　　　　　　 　 | |￣￣￣|￣''''――| | 　| 　　 |
　 　 ||　　　　||／　 ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| 　 ＼　 |
　 　 ||　　　　||　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　＼|
　 　 ||　　　　||'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
／／||　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
／／||　／
／／　　　 　 　　　 　 　 　　 　　　　　 　 　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　｜ 　 　 ……結局、鬼道衆に入ることにしたんだね。 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ





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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿┌┐＿＿_|_|:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |＼└┘ (二)　　＼　 |::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 |[l二二二二二]|　 |::|
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|[l二二二二二]|　 |::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣＼|::l､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､‐- ､　　　　　　　 　 　 　 , - ―.ォ　　　　＼＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: ＼　 ＼　　　　　　　　 ／　／: : :.|　 　 　 　 ＼＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l: : : ヽ　　｀　　￣￣　　´　 /: : : : / 　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ': : ／　　　　　　　 　 　 　 ＼: : /
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 У ,　　　　　　　　　　　　 　 ｀く
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　/　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾍ　ヽ　　　　　　　　　　　　全く、訳が分からないよ。
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/　 γ::o,　　　　　　γ::o, 　ﾊ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　,､　　/　 i　　 ヽ::ノ　　　 　 　 ヽ::ノ　　.i　　ﾍ‐- ､__　　　　　　　君は、龍閃組で過ごした、あの幸せな日々を
　　　　　　　　　　　　ヽ＼,　 　 ､　　　　　 ､　_　 ,　　　　　 /　　　ﾍイ/,＞ ,　　 　 　 取り戻すために、時を遡ったんじゃないのかい？
　　　　　　　　 　 　 　 ヾ_｣　　 /＼.　 　 　 ｀´｀ ´　　 　 ／ﾍ　　 ／イ　　　　 ＞､
　　　　　　　　　　　　／ ヾ,.､ λ　　｀ー‐ｧ----　 r一 '　　 入／" 　 i＼　　 　 　 ＼
　　　　　　　＿＿ ／　　　 ｀>く}ﾍ　　　 /　　　　　ﾍ　 　／厶へ　　　　　＼＿＿　　 ヽ
　　　.., -‐" ＝　　　　　　／　　｀´　 　 i　　　　　　 | ／　　　 　 ＼　　　 　 　 ＝二ァ
　　　..￣フ二__二,　_・ ／ 　 　 　 　 　 j　　　　　　 l'　　　　　　　　｀ｰ-｀､_三――"　　 ’
　　　　　　　　/　￣　　　　　　　　　　/　　 |　 /　　 ヽ、　　　　　　　　　　　￣　　　　 /
.., -､　　　　 /　　　　　　　　　　　　 / ､|　　|　,　　　　├‐- ､　　　　　　　　 　 　 　 　 |
（{　　　 　 ./　　　　　　　 　 　 　 　 |　 ﾍ　｜.i　　/　　|　　　｀　　　　　　　　　　　 　 丿
..ヾｰ--‐' ´　　 　 　 　 　 ,＞　'￣￣|　　ﾊ　l.｜　｛　　.j　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　..｀ｰ-　　＿＿＿　＞ '　　　　　　　ヽ　　i　| |　 ﾉ 　 人　　　　　　　 　 　 　 　 ／

.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼　　　　 ……間違っちゃいないお。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　その想いは、今でも変わっていない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼





　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _　　　　　　　　　_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |＼｀`　、＿＿,　´／|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |／ 〉　　　 　 　 〈　 |　　　 ／
　 　 　 　 　 　 　 |＼　 　 　 　 _　／ ／　●　 　 　 ● ＼　　 /
　　　　　　　　　　ｉ＼ ＼　　　(_／＼/　　　　　 _,､_　　　　 ＼/
　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ＼__／　　 /)、　　　　　　　　　}、　　＼)　　　　　なら――
　　　 　 　 　 　 　 |｀ヽ 　 　 　 　 /　　＞　＿　　＿　ノ　＼　 /＼
　　　　　　 　 　 　 ヽ　＿＿＿__,/　　　　 /　　　　 |　　 /　(_/、　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　 ＼ /　　 　 ＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　/　 |　/　 ヽ　　　　　 ＼

.

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 　 |　　 .|　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 |　　 .|　　 　|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　｜ー　｜ 　 l ー-　 l
　　　　　　 　　　　/⌒ヽ　　　|　 　　|　　 l　 　 　l
　　　　　　　　　 　l　　　l 　 　|　 　 ｜ 　|　　　　|
　　　　　　　 　 　 |　　　l　　　| ｰ- 　| 　 l　　 -　l
　　　　 　 　 　 　 |　 -‐|　　　 |　　　 |　 | 　　 　 |　 　 /⌒ヽ
　　　 　　　　　　　| 　 　l　　　 |　　　 |　 |　 　 　 l　　 | 　 　ヽ
　　　　　　 　 　 　 l 　　 _!　　　|　　　 !__,! ‐ 　一 |　　 l 　 　 ヽ、
　　　　　　 　 /⌒ヽl 　‐　＼　　|, 　　 .　. 　　 　　l　 　 〉-‐　　l
　　　　　 　　 l〉 　 ）ヽ、　 　ヽノ 　　　　　　　　 　ヽ、　|　　 　 |
　　 　　　　　/　　人　ヽ、　　　　　 　　　　 　　 　 　ヽノ 　 　　|
　 　 　 　 　 l 　　 　ヽ、＼, 　　　　　　　　　.　／　ノ/　　　　　 l
　　　　　　 　ヽ　　ノ　＼,/　　　　　/　　　　　　　　　　　 　ヽ 　l
　　　　　 　　　＼　　　 /　　　　　　　　／　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　ヽ、 　 　 　 ／　　／　 　l 　　 　 | 　 　……やる夫はあいつらがもう一度、幸せで、 　　　 　　　　　|
　　　　　　　　　　　ヽ、　　／　　　/　　 　 | 　 　　 | 　 　穏やかな日々を過ごしてくれれば、それでいいんだお。　　 |
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　l　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　ヽ、　 　　　 　 　 　 | 　　　　　　 　　/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 　l　　　　　　　　/



.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ＼
　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',
　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　.　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たとえ――その笑顔の輪の中に、自分がいなくても、な。
　　　　　　　　 '.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　　 }
　　 　 　 　 　 __',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　 ﾉ。
　　　　　　／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ 　 ／
　　　　 ／二二二二二二二二二二二二二二二二二二二}／
　　　　 }二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニﾆ∧
　　　　 i二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ



.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八　　　　…………。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_




　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　／ 　 （ー） 　（ー）　 ＼　　　　　　 ……そのためには、鬼道衆に入って、
　　　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　　　　　中から色々と工作するのがいい。
　　　　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ　　　　　　　 そう、思ったんだお。
　　　　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　／::::::::::::/::::ハ::::::/:::|::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞． 　 　 　 |　 　 　というか……そうしないと、　　 　 |
　　 ／:::::::__:::::/::::::{ﾄ::V::}:::::|::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,　　　　 .| 　 　「 あいつら 」を助けられない。　 　 |
...／-=イ::::::／:::::: : |::ハ:|:::::|::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾑ　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　 　 /:::::::/:::::::::::::::::!ミﾐⅣｿ|:::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::＼
　 . /:::::::::i:::::::::::::::::::|r"￣　 !:::::::::::::i::::V::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ハ＞ー
　 /::::::::: :|::::::::::::::::::::|　　　.ﾘ:::::::::::: |::::::V::::::::::::::::::',:::::::::::::::::',
. /::::::::::: ∧:::::::::;:::::: |　　　,'::; ｲ:::::: |ヽ::::ヾ ､::::::＿ﾊ:::::::::::::::∧　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , イ＼
ｲ:::::::::; ｲ:::∧::::_|ﾑ＝!＿＿/__. V::: | _..≧__,,ｨ≦_:::`:V::::::::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　／／.:i::,＼
- ' ¨　/:::::::::::>､:{r¨￣￣ ≧ミ}ﾄV:: |r＝″￣￣ } }::::V::}`ー──　　　　　　　　　　　 　 ／／　..::.:ｌ:::::ﾑ
　　　,'::::::::}:: i r }!{　,,＿＿ｪz .}}==={{　zｪ＿＿,　}i{ Y::rﾊ　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ／　　　.:.:.ｌ::::::ﾑ
　　 /:::,ｨ/ﾄ.人　{i{ ´￣￣￣` }}￣ {{　´￣￣ ` .}i} ﾉｲ 　 　 　　　　 　 　 　 　 　 　 // "'‐- 、　....:.:ｌ:::::::::ゝ
　 ./／ノ　＞ミﾄ _ﾊ＝＝＝＝"　i} ゛＝＝＝＝ｲノ_＿　　　　　　　　　 　 　 　 　 .// 　　　　 `''-.、I,. -'"´ﾑ
　　　　　 ,/　//￣八　　　　　＿＿　　　　　/" .ト　}}ハ　　　　　　　 　 　 　 　 .//　 　 ..:....::.::,.::-ー-.、:::::::ﾑ
　　　　i７　　{ {　　　 ＞　.　　　　　　　　　ｲ　　 i!　.}}　廴_　　　　　　　　 　 　 //　　..:.:.:, . '"　　ハ i 　ヽ､::::ﾑ
　　　 ﾉ　　　 ヾ;､　　　　　＞　　_　　＜　　　　 /　/　　　ハ　　　　　　　　 　 ヽゝ.、.:.:.:/　/ｌ／ｌ/　ｌﾊi　i 'ｌヾ::::ﾑ
　　 /　　　　　　＼　　　　＼　 　　　 /　　　_＿ ノ　　　　　 }　　　　　　　　 　 ゛'、"`':/ ｌ ,|‐_- 　 　 .,|ｲ　ｌ:ﾊ::::〉
　 ./ ＼　　　　　　 ＼　　　　＼　 .／ ,．＜　　　　　 .,-、　　　　　　　　　　　　　/`'-.l　.| ヾツ`　 　〈ﾂﾉｌ :　ｌｲ
　/　　　`ー＝ミ､　　 ＼　　　　N/　/　　　　　　　 ./　 ｌ　　　　　　　　　　　　／...:::.' ｌ　ﾊ l`" 　　 '　 /ｌ: : :,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /／'ｌ |　　　　　　　　　　／　..::::　 /ヽ, ヾ＞､._¨.,.イiﾉﾉ: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽｒ-/　　 ｌ l　　　., --‐ー ' "　　, ".;　 ,‐ﾍヽ、ヾﾐｌヽヽヽﾉｌ:. 人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ";ｌ　ｌ　　 /ー-"-、,　-'"　　　..　;:., －'"　 ヾ,ヽヽﾐﾄ.| ＼゛i ./ :.ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾄー-ー'"　／／　'Y-ー‐ ' "￣"′　　　　ﾉﾉ:ヾ、く,ｌ:::::ヾｌ ｌ:::.;;;: ;.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾆﾆニ＝="／　....:.:ヽ　　　　　,. -‐ﾅ'"T"ヾﾆ=__,,.X ヘ,イヾ;:::;:::;　.:: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ::::::::::::::::::::ﾍ',　　　,'"'L, -ｔー"　　: :.　　:　 ヾ;::.:.:....￣ｌ':〈　　ソ:::;　 .:; :. :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｆ／´ヽ,._;::::::ｌｌ., -"　　j　 :　:　　 :　 :　　:　　:ヽ、◇.:.:ｌ〈)ヽ 　 ',;;　.: ;　:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .-ー'" ｌ⌒ヾ‐ヾ　　, '"　:　:　　　.;:　 :　　:　,‐/:/ ｘ.:.:...ｌ N-,　　',,;　.: ;
　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ "　　:.　 :　　.:: ;...　.;:　／"`':　`'".:.:..ｌ ＾'::〉,ヽ ﾏ.:;/丶
　 　 | 　 　 憎しみに駆られ、鬼へと変生し、　　　　　 　　 .|
　 　 | 　 　 果ては、その命を散らすあいつらを――　 　　|
. 　 . 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　 ヽ､_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／（●）　（●.）　＼　　 　 　 ……あいつらを救うということは、同時に、
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　（__人＿,）　　　 ＼　　 　 柳生一味の目論見を潰すことにもなるお。
　　　　　　　　　　　　　　　　| 　ｌ^l^lｎ ⌒ ´ 　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヽ 　 L　　 　 　 　 ,／　　　　龍閃組では、それができないお。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 /





　　　　 　 　 　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　　　　 　 　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　　　　 　 : 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
　　　.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　　　　 ……まぁ、間違ってはいないけどね。
　　　.　　　　 　 i{　─　 　 　 ─　}i
　　　　　　　 　 八　 　 ､_,_, 　 　 八 =3　　 　 　 鬼道衆の誰も死なず、鬼になることも無ければ、
　　　. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',　　　　　　　龍脈は、ほとんど乱されずに済むはずだよ。
　　　　　　＿/ 　 il 　 ,'　　　 '.　 li　 ',＿_

.

　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　 ／　　 _ノ　 ヽへ＼　　　　　　幸いというか、何というか……
　 　 ／　　　（ ―）　（―） ヽ
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|　　　　　龍閃組は、やる夫が居なくても十分回るお。
　 　 ＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<
　 　 ／　　　　 　 　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 　 　戦力的には落ちるけど、鬼道衆の連中が
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|.　 　　鬼に変生しなければ、何とかなるだろうし。
　　{　　　{　　 　 　 　 ＼｀7ｰ┘!





　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 |＼　　 　 　 　 　 ／|
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 |＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　: 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 　　Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　　……ま、確かに、君が居なければ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　i{　ノ　　　 ｀ヽ 　　.}　　　　　解決できなかった事件なんて、ほとんど無いもんね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　●　　　●　 　八
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　/ .|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃ 　　',　 　 　あえて言うなら、葛西村でのシックス戦ぐらいかな？
　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　./　..l　./⌒l,　 __,　イ　　 ',
　　　　　　　　　　　　.　　　　　＿/　 ...il /　 /　　　　　'...　　',＿_

.

　　 ＼ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／
　　　　|ｌ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　|　|　　　　　　　　　　　|　　|
　　　　|ｌ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　|　|＿_＿＿＿＿＿＿_|　　|
　　　　|ｌ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　|　|. 　 　 　 　 　　|　 |　 　 |
　　　　|ｌ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　|. 　 　 　 　 　　|　 |　 　 |
　　　　　|　　|　　　　／　　　　＼ 　 　 　　　 |　　|. 　 　 　　　　　|　 |　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|.二二二二.|:　 　 　 　　|　　|　　_＿＿.　　　|　 |　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|ｌ|. 　倍　　|ｌ| 　 　 　　　|　　|　　|＿|＿| . 　 |　 |　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|ｌ|. 　返　　|ｌ| 　 　 　　　|　　|　　|＿|＿| . 　 |　 |　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|ｌ|　　し　....|ｌ| 　 　 　　　|　　|　ﾙﾘ 　 　　　　|　 |　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|ｌ|　　だ　...|ｌ| 　 　 　　　|　　| .ﾂ|lﾐ _＿＿＿_|＿|　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|ｌ|　　！　 .|ｌ| 　 　 　　　|　　|　 |.|. |　..　.＿__＿.|　 　 |
　　　　　|　　|　　　　|.二二二二..| 　　 　 　　|　　|　（_） ￣|　|　}二{ .|　 　 |
　　　　　|　　|　　　　0　　　　　 0 　 　 　 　　|..＿＿＿＿＿__　＿___.|　 　 |
　　　　　|　　|　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　 （＿＿ ゝ　　|
　　　　　|　　|_______＿＿＿＿＿＿＿＿...／ 　　　　　　　　　　（＿＿_ヽ_　|
　　　　　|＿_|＿＿＿＿＿＿＿＿＿ . ／ 　　──　　 　　──　 （＿_ _　ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　／´　 ｀ヽ　　　/´　 ｀ヽ　 （＿＼ 〈
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ 　 　 `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ 　　`Ｔ;;;:::;;;Ｔ′　　＼ ＼　　　 　 それに――鬼道衆が生き残れば、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　 ヽﾞ''''''´"ノ　　　ヽ⌒ﾞ''''''´"　Ｕ　　|　 ）　 　 　 柳生に対する戦力は、単純に２倍だお。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　（　　　　i　　　　）　　　　 　 |三三）
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　 　 　 　｀ー ─'＾ー 一'　　　　 　 ／.:.|　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　 　 　￣￣　 　 　　　　／|.:.:.:.:|　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〉三三三》　　　　　《三三三〈　 |.:.:.:.:|　 .|


.

　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　｜　 　 敵は柳生だけじゃない―― 　　|
　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣｀ヽ : : :
　　　　　 　 　 -―‐　　‐- 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿　　　　 　 ヽ: : :ヽ
　 　 　 .r　´:.:.:,:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀　 、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｨ ´　　　 　 ￣｀　 ､　,レ ´ }
　　 　 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ＿　　　　　　 ﾉ　 ノ
　　 .／ ,:.:.:.ｨ ,i'　　'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん.-i　　,ｲ´　　｀　　　‐''´-‐ ヽ.
. 　 i :　 :.i:　　　　　　　 ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i'　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｲ: _ : ﾍ ./ｨﾍ　 　 　 ＿_ 　 ,, ､　ﾄ,
. 　 ｀'ﾍ ':i　　　　　 _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /ﾘﾘﾘﾍ: :j´ﾘﾘﾍ　 　 ｲﾑ へイ ﾁ|　jil
.　　 　 '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ　 i' f /:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾘﾘﾘﾘr‐､li,､ﾘﾘ!ﾍ　/　　 　 　 　 i/ﾘj
. 　 　 　 i,_　　_,i　'‐--‐'゜　　　/.:丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ﾘﾘﾘﾘ {　 .|': ＼ﾘﾘY＿＿ヽ　/-‐/!ﾘ/!
　　 　 　 ヽ￣　L､　　　　　 i 〈-'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ./|ﾘﾘﾘﾘﾘ ヽ.Y: : : ヽﾘ|＿_,　` Y -‐'ﾘ|/: |
.　 　 　 　 ヽ.　　__,,...-‐'　　/　i,‐z,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: |ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/| : : : : ｀| 　 /　　|　 /ﾘj: : |
.　　 　 　 　 ヽ　　- 　　　 /　_,.‐'´｀>､_　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,ｲ/７ﾘﾘﾘﾘﾘ／　|: : : : : :|　　 　 __|／ﾘﾘ| : |
.　　　 　 　 　 ヽ.　 __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〆　/ﾘﾘ／:｢　　　|: : : : : |､ -― ,イ iﾘﾘﾘ| : |
　　　　 　 　 .┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐--..,,　　　　 　 　 　 〃　 /ﾘイ: : : | 　 　 | : : : : |' ヽ-<　　 |ﾘﾘﾘ!: j
　 　 　 ._,,..､-‐'~'‐t-‐彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.::.:.::ヽ 　 　 　 　 .//　 ／,ﾘﾘ|: : : :ﾍ　 　 ﾄ : : : j　ﾍ: ﾍﾘヽ. |ﾘﾘj: ij
　　 .,r'´ ｨ'´　　 　 i／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　 .ｸl ／ﾘﾘﾘﾘﾘ| : : : ﾍ　　 jﾍ: : :j| / |: :ﾊﾘﾘﾘ|ﾘﾘi/j
　 　 !　 i　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 　 　 .i∨ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾍ : : : ﾍ ― |ﾘヽ/| 　.|: : |ﾘﾘﾘ|ﾘﾘﾘj
　　 .ヽ _i　　　 ,／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　　　 /ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾍ : : : :ﾍ　　|ﾘﾘﾘ| 　 | : :|ﾘﾘ |ﾘﾘﾘi
　　 ./:ヽヽ　,／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　 　 　 ./ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾍ: : : : ﾍ　 ﾏﾘﾘ|　　|: : |ﾘﾘ.| ﾘﾘj
　　 i:::::::`ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　 ..ﾊﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾍ: : : : :ﾊ　 ﾏﾘ|　　|: : |ﾘﾘ.|ﾘﾘji


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　松平容保や、あの黒い剣士、　　　　　 　 　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　キンブリーに、多数の鬼兵たちもいる。　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


.

　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　 |　　　上手く、龍閃組と鬼道衆が手と手を 　 　　　　 .|
　　　　　 |　　　取り合い、共闘することができれば――　　 　 |
　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.. -------─ ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　-‐　¨¨　　　　　　　 ,　　＼ 　　　　_＿
　　　　　　　　　　　　 ___＿＿＿＿_＿__ ／ 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 {　　 　 ＼￣　　　　　　　　　. .
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .´　　　　　　　　 　 　＞─弋_＿＿.ノ　　　　　　　　　. : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、 　 ＿＿　　 　 . 　´ 　´　　　　　　　　　　　　　　　　: : :
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　 　 　 ..＞　´ 　 i　　　:::.::::::　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 　 　 　 ／:: 　　　 ノ　　: : : : : :　　　　　　　　　　　　　 :::::....:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:: 　　　／　　　　　　　. : : :　　　　　　　　　　　　　:::::::::........
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 　 　 /:: 　　　/ 　 　 　ﾉ　　　　: : :　　　__ 　 ／ >､　　...............::::::::::::
　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　 ..､　 　 　 i:: 　 　 /　　 　／　　　　　　　　／　rヽ′ j__j⌒i´￣￣￣￣¨¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣ ＼ .:|::.. 　 /.. 　 　/ 　 　 　 ／　　 .:i　　 |__|　 　,/ー'
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ ト ､　i:::::: 　 /　 　 　／　　.／￣ヽ　　 |─ "
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 乂ﾉノ|:::::　　i::. 　　 /　 　.:/ 　　/ﾌ:　／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 乂::___,:|　 　 /::.. 　 人 　 ／￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣＼__/　　　/￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 弋＿／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ｜　　　きっと、奴らの企みを打破できるお。　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


.

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 　　.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ＿＿__ 　 .::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　VＺﾆ=-＞──-　,._＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 　 　 ア^／　　　　　 　 r＝=≧:､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .:　 　　　/　/　●　　　 　 　 ｀ヾ二ア… 、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　 　 .′ :.　　　　 　 　 ●　ｉ:. Y´　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ 　,.-=#==ｘi＼　 `^ｰ' 　 　 .::从 |　　　　　　'.　　　　　　……そんなに、上手くいくかねぇ。
　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 ＼`ｰ=i　　 {ゝ::≧ｧ---‐r＜/_＿ｌ__:::::.　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨¨ |　　人¨¨ :′　　 Vく{「￣ 「_≫:::.　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　。 ｡ ﾟヽ i　　　　 ＼j　　 ＼ヾ::::　　′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ　 ﾄ､ |`ﾇ | ｕ 　 し　 ヽ。､｡､ﾟ＼:／





　　　　　　　　　　 _-─―─- ､._
　　　　　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ
　 　 　　　　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ
　　　　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　 ヽ
　 　　　　 　l　　u　　　 （　●)::::::::::( ●)　　　　 ……やらなきゃ、何も変わらんお。
　　　　　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　 /
　　　　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
　　　　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼

.

　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ
　　　　　　 __ 　　　　 ／/ 　　 （' ）　　fj　　 　 　 　 　　　ま、僕にとってはどうでもいいんだけどね。
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､　　　　　　 でも、ちょっとは安心したよ。
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ　　　　　 ただ、情に流されただけでなく、
　　　／´￣　　　＼ .／='' 　l　|　 ト、 __　　〉　　ヽ　　　　多少は打算があったんだね。
　　/　　　　 ⌒ヽ.　/　⌒ヽ._l　|　/　V/ 〉　ししｔノ
　　i　 　 　 　 　 〉,|　　 　 //7)／　//./
　　ゝ.、　 　　　（´ ゝ、　./　/,,,〉ゝ〈_(/
　　　　ヽ、　　 ＿｀ヽ　｀(しﾉ
　　　　　　｀￣　　｀ｿ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　　（_人＿）　　　u　|　　　　 ……打算っていうな、打算って。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!､＿__!､＿_＿＿_つ

.

　　　　　　　 　 　 　 ,へ、
　　　　　　　　　　　/: : ヽ＼
　　　　 　 　 　 　 /: ; -‐ﾍ　＼,､
　　　　　　　　　 厶'´　　 λ　 ｀ｰ
　　 　 　 　γ__二二ミ　､j　　 　 　 　 ､　　　　／
　　　　　　/ /　/　 　 ｀ヽヽ　　　 ｲﾊ　 ヽ
　 　 　 　 { {　/ 　 　 　 ハ }　 　 弋ﾘ　　 '　　 ──
　　　 　 　ヽУ　　　　　l ﾉ/　　　　　　　　l
　　　　　　 У　　　　　 ﾋ"　　　　 　 　 　 l　　 ＼
　　　　　　/､　r､　γl /　　　　　　　　ｰｧ/　　　　　　　　…………。
,　--‐一 'ｰ'　 ｰ'ノ ｀ /　　　　　　　 　 ／
　 , -‐‐'´γ'´￣ 　 λ　　　　　 _　 ィ
｀く＿＿__入＿＿／ /　　　　 　 | 　ﾊ
　　　　　　　　　　　/ 　 　 　 　 ﾊ 　 ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　,　　 ヽ、
.　　　　　　　 　 　 |　　　　　i　 　 ﾄ､__入__）　　　　＿＿＿
　　　 　 　 　 　 　 |　　　|　 |　　　|　　　　　,　＜　　　　　　　＞ ､
　 　 　 　 　 　 　 λ　　 |　 |　　 λ　 　 ／　　　　　　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 / .ｉ　　 |　 |　　/　ヽ ／　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　/　 |　　 |　 |　 /　 　 ヽ、　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　 l　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　＼　　 ′／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iニーヽ　　　　／─　　─　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iニ＿ 　￣￣／（●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ノ￣￣|　　（__人__）　　u　　　 |　　　　　　ん？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ ヽ∩　｀ー´ 　　　＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､＿ ＼　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼　／　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　ヽ　／　 |


.

　　　　　　　 ,ｨ　　,ｨ、 　,ｨｊ- 　―ｧ　, -―- 、
　　　　　　 ./ ヽ／/ }／ }} 。ー＜_./ 　　　　_ヽ
　　　　 , .- ￣´ ./ -)、　}}　ﾟ ＜￣＿　　　/　｀
　　.　 /　●　　　、　 ｀ー//- ＜´＿／　 {　　　　　 ､､ 　　､
　　　 .{_,_,　(_)　　 ＼　　 {i{ 。ﾟ 　＿＞　　.} 　 　 　 　））　　 ）
　　　 .｀　ー　ｧ- 　 ー.＝{i{＿＿ ＼　　　/　　　　　 ´´.　　´
　　　　　　　i´r 、 、　、　ヾ＼　 ￣　 .／　　ﾄﾃﾄﾃ
　　　　　　　｀′ヽﾉ ￣￣ヽ_) ｀ー一 ´





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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 　　　　　|　　　　　あぁ……また、来客かお。
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　、i　,　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヾ　`‐y 　 ｌ　　コンコン
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉヽ　　　　　　|
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(　　　　　 ヽノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､　　　　 　 ＼.:.:.:.:.:.:.||
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（人__）　　　　　　　　　|　　　　　……誰だお？
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼


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　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.'　　　　　　　　　　,　　　　　　　　　　　　 ',
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　 　 　 　 　 l,　　　　　　　　　　ｲ　　　 　　　　　, ,.,　　　　l
　　　　　　　 　 　 　 　 .,.'/　　　　　　　　　/.|　 　 　 　 , /_,.:i/l'　　　　 !
　　　　　　　 　 　 　 　 .' !,、　,､　　,_　　　/. | 　 ,　　,.._';=-‐''ﾆ'!　　　　 |
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽl. `'‐r'-'==-',,__.!l/!'l,.-'´",-r'r;';'j.!l 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　';-,‐'i:r;‐,- /　　　　 ‐'`""´,'　　　　　i　　　　　今、ちょっと大丈夫か？
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'　　 　 ヽ`''｀"´／　,　　　　　　　,'　　　　/´
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ; , 　 　 　 ':,　 ./　　 l　　　　　　 / ,　 / ./
　　　　　　　　　　　　　　　l/! ,i　　　,.　`:<　　　 `　 ＿ 　 .,:' /　/／i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |.|.,'|　　_/!-―'｀' - , ´￣-　　,.:'_,.,_,.:'´　 .|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |,!| |r.'´　　　　　　__,.｀=:､,_,..r'','i　　　　　,.!`‐:､_
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,,.. -―'' "´　　 ヽ!l ! .|.','､　　 ,.-'"　　　 ｀`' ‐: .,_
　　　　　　　 　 　 　 　 ._,,.. -‐:'"　　　_,,. :-,　　　　 ヾ,', ',.'/_,.-'´　　　　　　　　　　 ｀' ‐: ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ザッ

.

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　 あぁ、イザ郎じゃないかお。
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　どうかしたかお？
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-―――-　､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　´　　　　 　 　 　 　 ヽ､　　 人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /レl　ｨ　　　　　__､トヽ.＼　　　て
　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　/　 /ｨ　／ L.　　　トl　､　 ､l　 ヽ　　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ ,　 /　l ﾍﾍ,　/:|　　　レヽｌ＼l ｀ ヽl
　　　　　　　　　　　　　　　.　 　 　 /　ヽ　|ｌ　 |: l　ｌ/　|:ｌ､|　 　 l 　　　＿ｊ`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { 　　l　l' Tﾆテミ､__N l|＿＿l」」／∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 Vｖl｜上ｚl｀ `’ ‘'上ｚLｱ }: : : ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ　　 Wl | ／//　　{丶ヽヽヽ.ｲ: トNﾄl　　　　　ちょっと待て！
　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　ﾍ　　トトl　　 /`.ー―┐ 　 / : l/　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｨ´ ゝ　 ＼＼ ｛≧ニ. ﾆ」　∠ Ｎw‐'′ 　 　 　 なんだ、その呼び方は！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / l　 l_　,ｒ　 ｀¨´　　　ﾉ‐＜: : {　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,{　l　 `ﾉ'　　　.ィT　「ヽ∠ﾆl/⌒ ｿｨ`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　lヽ ｀７_∠フｱ　」 ＼ﾚ￢￣/ ＼ｆヽヽ ._）
　　　　　　　　　　　　　　　.　　　ゝ‐く＿彡´　　ｆ`≦ 土≧ヘ　 ゞ__∠ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 |L　　　　 ﾊ

.

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　 ／　　─　 　 ─＼
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　あだ名だお。
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |
　　　　./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　んで、用件は何なんだお？
　　　　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
　　　　.＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　　　＼ ／＿＿＿ ／




　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　 l　　　　　　　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　 i　 　 　 　 　 |　　　　　 　 |　 　 |　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　 | l　　　　　　 | |　　　　＿ jL　-ﾘ 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　|ﾄ＿NVｰブ´ィ〒テiｧ､l　　 !　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾄ|rｰ TォTぅト、　　 '　_ゞｰ'　 ﾘ　　l　 　 !　　　　あ、いや……約束通り、御屋形様たちに
　　　　　　　　　　　　　　　　｀｀l　ﾊ ヽゞ‐/　　　　　　 　 |l　　 l　 　 !　　　　あの娘のこと、黙っていてくれたようだからな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 ﾊ　　 '　　　　　　　U ||　　 l　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ヽ　 ｀ _,. _-,..､　 　 /l　 　 |　 _,j|　　　　 その、ちょっと礼を言いにな……
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l |　　 ＼　V　 　 ﾉ　　 ,ｲ　 　 lィ´
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 !|　　　　丶､￣　 　 ／//　／　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾄ　　　　　　>ー r´／ｲ／　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 lﾊ l　 　 ／　 ヽ!l ｰｧ ∠,　　 　 ｰ､,.. ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ､ﾄl´　　　　l !l /1／　／　　　　　　　　 _　-‐ ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　-ﾊ!l　　／　　　　　_ 　 　 ／　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 }j ´　　 ,.　-‐ ､ヽ i　／　　　　　　　　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　　-,　 ／/　 ｨ／　　　　 i l |/　　　　　　　　　 l

.

　　　　　　　 　 　 　 ＿＿__
　　　　　　 　 　 　／　　 　 ＼
　　　　　.　　 　／　　　　　　　＼　　　　　　　……律儀な奴だお。
　　　　　.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　　　　　　|　／ .ｲ '=・=　　=・=　u|　　　　　つーか、お前、美里ナナリーって娘を
　　　　　　 　 /,'才.ﾐ)　（__人__）　／　　 　　　どうして、そこまで庇うんだお？
　　　　　.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　　　　　　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　:ﾉ　　　　　　　　::　　　　ヾ　ヾ　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　　　　　　　　　ヾ　　　　:ヾ::　　　　　　　　　　　　　:ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　:ｌ　　　　　　:ｌ　　／　　　　　　　　　　　　　:ｉ　　:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｌ:ｌ　　::ｌ　　　　　._／-:::|　　　　　　　　　　　　　　:ｉ　::::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ::ｌ:丶　:::ｌ　　　_./ｋ"´ｲ:ｌ　　　　　:　　　　　　　　　:|　:::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　::ヽ:::ヾ:::ヾﾄﾙ'''"ﾍﾘﾉ　:ｌ　　　　　::　　　　　　　　:::ｌ　:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::ヽ_ﾒ／￣ｉ　　"　　:::|::|　　　　:::　　　　　　　:::｜／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　Uｌ∥　　　:::::ｌ　　　　　::::::::::ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　　　:::ﾘ:ｌ　　　:::::::ｉ　　　_，''ﾆ'"´｜　　　　　　　む……っ！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀"''''ヽ..__,,..、　:::|　　:::::::::|ﾚ-‐'ﾆ´''":.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ-　　::::ｌ　　ｌ／ﾆ‐　´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　::|/ヾ、ｲ／:/":.:.:.:.:.:.:.:.:.／:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'''"　　::ｉｌ｜ヽ/<:.:.:.:.:.:.:.／:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:ｉ|ⅰ/　ノ:.:／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐'":::∥ｌ_ﾆ-‐'''":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.イ;;;;/::/;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

.

　　　　 　 　　　　　　＿＿＿_
　　　　 　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　／（ ●） 　（●）＼
　　　　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　　　　　　　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　　惚れたのかお？
　　　　　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 (⌒)
　　　　　　　　　＞　　　　　　　 　 ﾉ ~.ﾚ-r┐､
　　　　　　　　/　　　　　　　　　 ノ__　 |　.|　|　|
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　　　　　　 　 |　　　　　　　　 ￣｀ー┬--‐‐´





　　　　　　　　　　　　　　　　//　　 /　　　 /　/　|　　　　　　　j|/|ﾊ　|　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 ///　 /　ｌ　　　|　/　j|| 　 |　　　　」Ａ廾/V　　　　　　　　　 　 |　　l＿
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　　　　　　　　　　　　　　 　 | / |　　|　　/|/　!| |Vﾊ| |／/ ○ 　 r' /　　　 　 / 　 　 　 　 |　　＞
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 j/ |/　 ヽ〈 ○　l/　　　:::::::::::::::::: ///　 /|/　　　　　　　 | |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 　 ! ｰ‐ｧ'′　　　 　 　 　 ///　 / |　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 |　 /ヽ　 　 ＿_　　　 // /　/!　　　 ∥ 　 　 ,ｨｌ| |　　　　　ば、馬鹿者！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 〃　　 ∨　　 r ニ--┴ ､　〃　| / l　l　 　 ||　　　/川ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　| /l　　 　 ﾊ　　 ∨　　＿__ }　　　|/　|/|　　　||__ ／ 〃 !　　　　　　そんなわけがあるかっ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/ |　 　 /　 ＼　 ヽ /＿__.ﾉ 　 U ! ／l |　 ／┴┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|l　|　　/|　　　 ＼└ニ二　　　　∠-┼レ'´￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ!　| |　ハ　　　 __」ヽ　　　　　∠　'´　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 V| /　|　 ／　 　 ヽ､__, イ |　 ／|　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ!　　'´　　　　　　　 | | | |　∟∠　　　　　　 ` ー

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　　　　　　　／ノ　　( ●)　　 ＼　 ・
　　　　　.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
　　　　　.　｜　　 （__ノ￣　　　 /　　　　　じゃあ、どうしてだお？
　　　　　.　｜ 　 　 　 　 　 　 /
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　　　　　.　　 　|　　/　　　　　＼＿ﾉ





　　　　　　　　　　　|i　　　|! i､|　　　　　| | l|'!.　,､r‐'´レ
　　　　　　　　　　　､|､_　 |ﾔ| ﾔ　　　 ,r' ,!'’!,r',､r'"""|
　　　　　　　　　　　ｰト､ﾆl_ﾔ　',　　,.r'/_,､rえ_,,r-､;r　ｌ
　　　　　　　　　　　.|,r‐r-ヵメミﾒヽ ,､r',､r弋ノ) ／　 ,l
　　　　　　　　　　　.',`ト`'‐"‐ /　｀ﾞー´'"´￣￣　　　l
　　　　　　　　　　　ハ　　.　 //　　　　　　　　　　　 ,!　　　　　　　　　…………。
　　　　　　　　　　　　 ',　　 ,' '　　　　　　　　　U　　,!　!
　　　　　　　　　　　　　＼ ,' ヽ.　　　　　　　　　　　,!　i|
　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　ー―‐- .､　　　　,rl　,!|,il　　/
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　　　　　　　　　　　　 rｭｨぅ斥ぅ‐┴'ミ､-.､ 　 . ;:;;:　, .,., *.,　. : ,r'´.　　 　 ｀ヽ: .. : :. .:.::. .:. . . ;:;: ,.: 　;,;
　　 　 　 　 　 　 　 : : :´:ヽ_}ｧ' :―-. . ､ マてぅ、 　 .＋　　.: ..: :'　..:.　　　　 　ﾞ; ::: :. :. .:.:. .::;:;;:　, .,., .,. ;:　;　　,;,:,:,; ;.,;,::;;,... ..　;:
　　　　　　　　 ／／二: .ヽ:/._:_: : . ヽ: :.ヽ ヽとぅ､:,　　　　.: :.　::..　　　　　　 .: :. .:.::. 　:. . :.　;:;;:　, .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,　　*
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...　ﾉ′ 　 / . : ノ}: :}xミ､　　　　　 ｀{: {: : . ヽ:|ぅj |/ｧ　 {
　　　　　 .ヽ{: : : .ヽ:{ {rﾊ　　　,x=ミ､V:.、: : :｀ミヽﾚニア
　　　　　 　 }: : : :ノｲ Vｿ　　　 {r' ﾊ }ﾄ､ヽ : . ヽ:ヽ:}､＼=ﾆ二 ｀ヽ
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　　 　 ｀＞ :´: : ノ.:人　 ﾏ　 ｧ　　 　 _〉､: j: } : : } {! ヽr:<´:＼　 ′
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.　　,.ィゝ{{ : :{: : (:.{: :{: : :ｉ｀: :iﾁ´　 　 y. :／. :/.:.{:{: . ヽ: ｀:之) : . ｀ヽ､　 　　 ｜　　　あの娘が――眩しかったからだ。　 　 |
,ｨﾁソ^＾´＼: ヽ:_｀ー ｀: :{ : r}｀ー= ´ ! /{: { :{ : : ヽ: : : .＼‘之)､: : : : 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
.´　　 　 ,ｨ彡'´.:／´￣￣ ｀＾ゝ-=＝'|'　{: {ヽ}: : :ノ. : : : : : : :‘之)､: :
..ﾆﾆニ彡´/了7　　　 ＼　　　　　　 ヽ ヽ:ヽj: : : : : : : : : : :', : :‘之)､:
　 ／. : : /　｛ {　　　　　 ヽ　　 ＿＿＿　 ｀ー-　: : : : : : :.:.',: : :‘之)
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　 　 　 　 !i|l、　　 !、 　 　 　 　　 | ||i　　_,..;;-_=ｧ;;ﾌ" l ! 　 ﾄ,
　　　 　 　|　'i''i┬t`'--;;-;,,,,,,,,__＿!, '!ﾚ''"ィﾞ-ゞ=‐'ﾞ 　 |,! 　 | l
　　　　　　|　lヽヽ,ヽ "ﾍ´,,.ゞﾆ'‐''´　', 　 　 　 　 　 　 ||　　,|'　　　　　 ……あの、美里という娘は、
　　　　　　'!｜ ＼`ヾ,　　　　　　　　 i　　　　　　　　　|' !　ｌ|　　　　　　怪我をした俺の、手当てをしてくれた。
　　　　　　 | |　　 `iー､ 　 　 　 　 　 '　　　　　　　　,ｲ |　 !l
.　　　 　 　 | |　　　|　 ヽ　　　　　　　ヽ　　　　　　／|! !　/′　　　　　連れ去られている途中に、自分を
　 　 　 　 　| |　 |　|　　| ヽ、　　　 ,.. - ─　　　／ ,ﾄ| ,! /　　　　　　　攫った相手のことを、気遣ったのだ。
　　　　　　　!｜｜｜ ／'`'´`ヽ ､　　 ー '' 　 ／.／　|,!､′
　 　 　 　 　 l |　|　l!/　　　　,/ヽ ｀丶 ､, 　／ '´　　 |/）ヽ
　　　　　　　 '､!. |、|　　　 ／ l　 ゝ,.、-‐' ´　　　　　' /　　＼
　　　　　　　＿ヽ|.ヽ-‐'／ 　 !　/:┴ヽ　 　 　 　 　 /　 　 　 `; ､
　　　,　' ￣　　　 　 ／　　　| ,ｲ　　　 〉　　　　　／　　　　　　l　　ヽ ､
　　/　　　　　　　／　　　　 |/｜　　/　＼　　／　　　　　　　　l　　　　｀丶､

.

　　　　　　　 　 　 　 ＿＿__
　　　　　　 　 　 　／　　 　 ＼
　　　　　.　　 　／　　　　　　　＼
　　　　　.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼　　　　　…………。
　　　　　　　|　／ .ｲ '（ー）　（ー）　u|
　　　　　.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　 ／　　　 （ ……ナナリーらしいお。 ）
　　　　　.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　　　　　　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ




　　　　　　　　　　　　　　/　　...../　　　　　　　　|　　　　|:＼|ヾ|　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　/　...........ｉ　　　　　　　::|::|__-‐|￣　　　　　　　　　　　　::|
　　　　　　　　　　　　:/................|｜　　｜　::--ﾆ-_彡|　　　　　　　　　　　　　　:l
　　　　　　　　　　　　/|................|ｉ||　　_'ﾙ´／_=ﾅ￣/l　　　　　　　　　　　　　　::|
　　　　　　　　　　　　l｜__lL　|_|_|ｉﾚ゛__／／ヒ::/-''´:l　　　　　　　　　　　　　　:|
　　　　　　　　　　　　　｀＼|゛ｲﾃ=ﾐ　　　　"゛　　　::/　　　　　　　　｜　　　　　::|
　　　　　　　　　　　　　　　l::""ｉｿﾉ　　　　　　　　:://|　　　　　　　　|　　　　　　:|　　　　 それどころか、俺を尋問しようとする
　　　　　　　　　　　　　　　|:::::／　　　　　　　　　::/:l　　　　　　　　｜　　|　　　::|　　 　　幕府の役人から、俺を庇ってくれた。
　　　　　　　　　　　　　　::/　ヽ、　　　　　　　　／::|　　　　　　　　｜　　::|　　　:Ｉ
　　　　　　　　　　　　　　/　::::ヽ｀-‐-　、　　　　　::|　　　　　　　　｜　　　|　|　/　　　　 自分の身が危ないのに構わずに、な。
　　　　　　　　　　　　　:://:::::::::＼＼￣´｀ヽ　　　｜　　ⅰ　　　　:ｉ　　　　|　ﾚ
　　　　　　　　　　　　　:|/|:::::::::::::::＼゛ﾆﾆ￣　　　｜/　　|　　　　__|-‐‐‐‐／
　　　　　　　　　　　　　∥|::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　:ｉ/|　|　|___--／ﾆ-‐''"]
　　　　　　　　　　　　　｜|//|::::::::|／゛ヽ　　___....:-|　|/|/-‐"゛‐'''"゛゛::::｜
　　　　　　　　　　　　　::ｉ::|//|／　　　　｀￣　|_　__　〃''''"゛｀:::::::::::::::::::｜

.

　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　｜　　　 例えどんな状況でも、自分の信念を貫く――　　　|
　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　　　:::::　　:　 　 　 _____.......--‐‐‐‐‐‐ヽ...____...----_　　　　　　　 　 　 　 　 　 +　　:::
　　　　　　　　　　　　　::　　 __イ´ ´　　　／´　　　　　　　＼　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　: . ／ 　　　　 _／　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　　　j
　　　　　　　　　　　　　../　　　　　 κ´　 l　　　　　　　___......　　　　　　 　|　　　　　　　　　　　　 ..;....
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 |　　 /　　　　i　／´:::::::::::::｀v´::::｀ヽ　 i　 　 ....　　　　　　　　　.....
　　　　　　　　　　　/　　　　　　:　　|　　/　　　　　Ｙ‐¨¨´´｀｀｀｀´ﾞﾞ¨　┤　|　　　　　　　 　 　 ’。　　.......
　　　　　　　　　　/　　　　　　　::　:::|　/　　　　　 {　　　　　　　　　　 ｉ　　 |.. , .. . 　　　+　　.　:　:...
　　　　　　　　　 /　　　　　　　:::　:::::Ｋ´　　　　　　｀.　　　　　　　　　 |　　　|、　..; '， . . :::　 '　，:‘.
　　　　　　　　　/　　　　　　　:::::::::/　　　　　 　　　},......-¨´　　　　｀ヽｉ　　　ｉ ｀ヽ...:‘. 　　　　　　　 ....
　　　　　　　　 /　　　　　　　::::::／　　　　　 :::　　 /　　　　　　　i　　 |　　　　　｀..　　　　 　 　 　 ., ..
　　　　　　　　/　　　　　　　i　::/;;;　　　 　　:::::　_ノ_...┐　　 　　|.. ´} |＼　　　　　ｊ　，:‘. 　　　　　　　..’
　　　　　　　 λ　　　　　　 ｉ　::く::::　　　　　:::::／ ´　　|　　　　　|　 i |::::丶　　　　 》..........　　　　　　　：:::::
　　　　　　　/ |　　　　　　 ￤::::＼::::::　 　　　{　 　__...-　　　　　　,==|::::::::|　　__..イ .。　　　.. . . :::　 '　，:‘.
　　　　　 ／ ｉ　　　　　　　/　::::::::ζ:::::　　 　ヽ－＝=≠″ 　　 ヽ.　 |:::::::::::/´　　　　 　 　 ，:‘. 。　　　..
　　　　／　　i　　　　　　　i　ﾞ;:;:;:;::;:＼::::::::::　 　｀-...__,　　　　　　　/　}::::λ_ゝ　　　　　 　 　 ，:‘. 。　　　..
　　 ／　　　￤　　　　　　/:::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ　ゞ´　　　　　　...-ァ　/..ﾍヽ_　　　　　 　 　 ..　　 ..; '，
　／　　　　　　　　　　　/ ;;::::::::::::::::ノ_λ::::::::|　ｉ　　　　　　　{　 / /:::::|　j｀´　　　　　　　　　..　　 ..; '，
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　／／　　　　　　　　/::::::::::::::::::::/　个 ｉ彳 λｉ　　　－-- ....__,/ / 》ノ 　 　 .，:‘. 。　　　..　　　　。...::::
´　/　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::<´ 　　＼ミゝ ﾞ　　　　>´　　　　　ｉ
／　　　　　　　　　/:::::::::∠´´　｀.._　　　｀ヽ　　 　／´ｉ.. 　　　　　|
　　　　　　　　　 /::::／´　　　　´｀ゝ..　　　｀..　　人ｉ　￤｀-...　　　|..


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　 ｜　　 　そんなあの娘が、俺にはひどく眩しく見えたのだ。　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　 　 　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 U |　　　　　　…………。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼





　　　 　 !l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　 l/　　　　　　　 　 　 　 　 l　　　　　　l
　　　　 |　 , 　 　 　 !　　 　 　 　 !!　　　　　　l
　　　　 ｀"''i- .,_　 l !　 l　　　　 l !|　　　 　 　 !
　　　 　 　 !-;､,,_｀"=;;-!,_　　　// | i　　 　 ! l !
　　　　　　l　l !ｰ;ﾌ!ｰ､｀'ｰ｀'ｰ-'/　ﾚ!　　　 l /,'
　　　　　　!　｀`'"ｰ-　　　　　　／-―i---ﾚﾉ
　 　 　 　 |　　　　　　　　　 ／ i"7'7/　　 !
　　　　　| ! 　 　 　 　 　 ／:::　!｀"''/　　　|
　 |　　　 !|　　　　 ,. -‐'"　　　 !　.,'　　　 i　　　　　　　もう、誰かに聞いたかもしれんが――
　 l　　　 |l　　　　´　＿_　 　"´ ノ　　 　 |
　i ! 　 　 !|､　　　　　　,,,｀` ,　'´　 　 　 i !　　　　　　　俺とディアッカ、ニコルの３人は、
--!'_ ,,_　 ! !｀ ､　　 　 　 ／　　 　 　 　 !l　　　　　　　 会津藩を脱藩した身でな。
　　 ｀"￣''ー .,_｀' ;.､ ,. '‐- .,i､　　 　 |　l !
　　　　　　　　　｀il'"' ‐- .,_　 ｀' - ,__l　l |
　　 　 　 　 　 　 !l　　　　 !l｀7'i　　　ヽ!|
　　　　　　　　　 !|　　　　 !l　| !　　　　ﾘ

.

　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　 　 ｜　　知っての通り――会津藩は、公武合体の立役者だ。　　 |
　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　.::::....　　　　.::::....　　　　　.::::....　　　　.::::....
　　　　　　.::::....　　　　.::::....　　　　　.::::....　　　　.::::....::::....　　　　.::::..
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　　　　　　.::::....　　　　.::::..::::....　　　　.::::..::::....　　　　.::::....　　　　　.::::....　　　　.::::....




_,,.;:''" :､`'‐.､　　　　　　　　_　　　　_,,.;:''"´''"'"~'''｀`'‐.､　　,:'''"´｀丶-ｰ''"´｀`'‐.､
　　　　　　''"´｀`'''"´''"´｀`'丶,.-ｰ''";:　:.:ﾞ,:;、,"'._,,.;:''"".:;_,,.;:''":::.:ﾞ,:;、,"'._,,.;:''"".:;｀`'‐.､ﾞ.:'"
".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"｀`'‐.､;:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"ﾞ:
,".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"ﾞ:..
".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"ﾞ:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"ﾞ:　.
:.〃ミ彡::ﾞ,:;、,"'.:.:;,〃ミ彡'.:.:;,`:;:.:ﾞ,:;、;,〃ミ彡;,〃ミ彡,"'.:.:;,`:;,':,:;,〃ミ彡;.､　.:.:;,`:;;,〃ミ彡.:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"
〃ミ彡:巛ヽ;　:〃ミ彡:》巛ヽ　　　　ミ彡ミヽ〃ミ彡:巛ヽ;　:〃ミ彡:》巛ヽ　　　　ミ彡ミヽ
〃ミ彡:》巛ヽ;;:ゞ〃ミ彡:》巛ヽ;;:ゞ彡〃ミ巛ミゞ〃ミ彡:》巛ヽ;;:ゞ〃ミ彡:》巛ヽ;;:ゞ彡〃ミ巛ミゞ
　ゝ〃:;,,〃　〃:;,,〃〃巛ソ〃:;〃:;,,〃　〃:;ソ,,〃〃巛ソ〃:;,,　ゝ〃:;,,ソ　〃:　;,,〃〃巛ソ〃:;,,


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　|　　　藩主の松平様は京都守護職に任じられ、　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　|　　　帝からも、厚く信頼をいただいている。　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ



.

　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　 | 　 　 しかし、俺たちは――今の幕藩体制は、 　 　 　 　 |
　　　　　 | 　 　 そう長くは維持できないだろう、と思っていた。　　　|
　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌┐
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　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７
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　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～
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　　　　　　　　　　～～～　　　　　　　　～～　""～～～～　　～～～～～　　～　　～～～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　　　|　　　これからの激動の時代は、古い体制を守るばかりでは、 . 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　|　　　とうてい、乗り切れるものでは無いからな。　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ



.

　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　 |　　　だが、そんな思想を公然と唱える俺たちを、　　　　 |
　　　　　 |　　　藩のお偉い様方は疎ましく思っていたようだ。　　　 |
　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ㍗_＿＿＿＿_㍉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾊiti!i!i!i!i!ゝi!i!i!i!iti!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /ゞ≠＝''⌒⌒ヾ=㍍孑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 匕ｲ' |　匸匸公匸{　 ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　v､⊥-‐￢イィ仝`ヽ冖ヽ､____,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. f戒オ＾ハ^^^^^^^^^^^^^ﾊ^T７′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 jﾐｰェァ〆仝＼LL____Lレ'ｨ仝､ヽ､_ｬ_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌi 〃`!宀宀宀宀宀宀宀宀宀宀十イ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _,、ｆtー‐‐‐f_　　　　t|ﾊヽt廴山＿Lゝ' ,二二.`ｰ､__山__!.い､__,、　ゞ;'
　　　　　　　　　　　　 ,_イr'冫Ｔ宀宀宀7　　　rjﾚｸゝ～～～￢'´幵幵幵!`iｰ～～～i‐／,.､ゞﾈ,
　　　　　　　　　　　〆√￣;ゞﾐ;ゞ;ﾐゞﾐ;｢ﾑ__　_厶tiヽＬ山___山_|!_!_!_!_!_!_!_!_!!山___山_,L ,.ゞぃｿゞ;
　　　　　　　　 _　,,. ﾊゞ;ﾐ爻ゞ;ﾐ父爻;ゞゞﾚ' _／ミY^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^ゞ;ﾐゞ;斗ゞミゞ
　　　　　　　　ゞ父ゞ父ゞﾐ;ゞ;爻爻ゞﾐ;ゞﾐ沒辷二v_____山___山___山___山___山__山,.ゞ;ゞﾐゞ:杉ゞﾐ
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_片7丁__￣　_　　 nn|__|　丁＾_山,､-t宀冖iT丁叩|　|!|{{{{!{{{!|,.､,.xゞﾐゞ;ゞ;ミﾐ;ゞ父爻ゞ;爻ゞ;ﾐゞ;ゞ
ゞ;7___!‐┘　　　_,､_,ゝ;､_-丁￣ ｎn　ｍ Ｌ..!! 　 　 _二.L‐-,ィゞ爻ﾐヾ;ﾐミゞ父ゞ;父ゞ;ミﾐゞ;ゞ;;ﾐヾミ
ﾐゞf‐tヵュォたゞ爻;ﾐゞ;父ゞミゞﾐﾈ､ｨ-ヵャヤセ乏光[子㍗ゞ;ﾐ爻ゞ;爻父ゞ;ミゞ;爻ゞ;ﾐゞ;ゞヾﾐ;ゞﾐ;
爻沙予疋ゞ爻ゞ;ﾐ爻ゞ;ゞﾐ爻ﾐゞ;ミﾐ片予;ゞ;ﾐゞ;疋市[子ゞﾐ爻ゞ;ﾐゞ;爻ゞ;ﾐ父;ヾ;ﾐゞ;父ゞ;;ミゞ;ミﾐゞ
ゞﾐ;,ゞﾐゞ;ﾐゞ斗ゞ戈ゞ;豕;ﾐゞ;爻ゞ;父ゞミﾐ;ゞ戈ゞﾐ;ゞ杉ゞ父ゞミ爻ゞ;ヾ爻ゞ;ﾐゞ;父ミ;ゞ;ゞﾐ爻;;ゞ;ミﾐ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　どんなに「 理 」を持って話をしても、 　 　 　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　「 ならぬものはならぬ 」の一点張りだったよ。　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


.

　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　 |　 　 やがてそのうち、禁門の変にて長州藩が征伐され、　　　|
　　　　　 |　 　 尊王攘夷派は、大いにその勢いを削られたが―― 　 　 |
　　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'
ゝ.;:_:_;:;:_:_;:;:_;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:||(:';:;:;:;:　　　　　　　　　　　　　　　 .::... .　　　. .':::;:, .:.
ミゝ､＿＿_／＼二｀＞､;:_:_＿＿',;:;:;:;:)）;　:＿=----......＿＿　　　..:.:λ:: ::'; ::,)､::.:;.:,:;.:
ゝミミミ ／ ／＼＼ ￣7 ＼――};:;:;:/(;:　:―三,ｨ=‐--,,,..三三,kﾆ 人ノ从:.ｿ）ノ　）:.: .;,.'
彡彡／ ／lll;lll;ll;＼ ＼i＼　 ,'　ﾉし': :ヽ;:;:;:-,-,-,-,-,-,-,-,-,ｎ　　ィ'　　(ソﾍ （::.:.:'.,; :. .
彡／ ／ll;ll;ll;ll;ll;ll;ll;＼ ＼ （(,ｲ: :　　:: :V）;:　　,',',',',',',',',',','7,','_　人　　　　　　て:;;':.　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
／ ／l;;l;l;l;l;l;,'　　　　;l＼ ＼ゝ: :　　　: :(ﾉ};:　　＼,',',',',',',','|,人)ヾ;　从　　　　　　（::..
;／;;;;;;;;;;;;;;;(:';:;:;:;:　　;;;;;;;;;＼｜ヽ: :: :　 : :: :/;　;',',','＼,','_ノ　　_人　 (,＿ ｿﾊ　　　,ゞ.:.
:_:_;:＿＿',;:;:;:;:)）;:;:;:;:＿_;:;:_:;｜ ゝ;:;;::;从;ノ;:＿＿:＿＿ヾ从　(⌒　　　　ﾞ /⌒　　　 （: :.
_;:;:_――};:;:;:/(;:;:;:;:―_;:;:_:_;:┴;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　　　 _;:;:_:_;:;:_:　　　　　.　　　　火:.::ﾉ　　）:::...
_;:;:_:_;,'　ﾉし': :ヽ;:;:;:　:_;:;:_:_;:;:_:_;:;|; ||三三ﾐ|_;;:_;:;:_:_;人　　　　　.,;,.,　　　　｀ﾍ/
_;:;:_（(,ｲ: :　　:: :V）;:　_;:;:_:_;:;:_:_;:;|; ||_三三|_;;:_;_,ノ　　　　　.,.,; 　　;,,.,　　 　（ 　＿
_;:;:_ゝ: :　　　: :(ﾉ};:　:::_;:;:_:_;:;:_:;:;:|; ||三二ｔ|_:｀ﾍ(　　 从;:　 .;　　 　 　　;,　　　∨(
_;:;:_｜ヽ: :: :　 : :: :/;:;:;_:_;:;:_:_;:;:_;:|; ||[三:　　　_）　　　　,;　　　　　　　　;,　　　从
_;:;:_｜ ゝ;:;;::;从;ノ;:;:;:;:;:;:_:_;:;:_:_;:;:|; || 三二|⌒ヽ　　　.;:　　　　　 　　　　:;,　　 ﾉ_イ
_;:;:_┴;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　　　/￣/￣￣｀!;;;;;;;;;;;;;;|__人ﾉ,　　 ;:　　　　　　　　 　　;;　 　/
_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:__|　　i;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;／;|_;ヽ　　　 ;　　　　　　　　.,ﾉｌ火)　 　'ﾍ,
_;:;:/￣￣￣/l:_;:;:_:_;:;,ｨ´⌒i;;;;;;;;;;;;;|;;／,.,火_)i_从　　 ;:　　　　　　　　　 　;;　 　火/(_
_;/_;:;;_;;:;;:;_/__:_;:;:_:_;:_|ﾐ_ ノ..{　　 {　　 　._ﾉLノｌ　　　 ;　　　　　　 l(　　　　;　　　ヾ.,_从
　　　　　　　　　　　　　｀ ┴―┴――｀　　　　　､从_　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ_人_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"ﾞ"''`ー;､从_ノ（_.,;:.)ﾍ　　　　）L从_;:,火,.;:ー'"ﾞ⌒


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　同時に――俺たちも、その身が危なくなった。　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


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　　　　　　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　　　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　　　　　　へっ？　何でだお？
　　　　　　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　　　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒).　 　 お前ら、話を聞く限りじゃあ、別に
　　　　　　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/　　　　尊王攘夷の思想を掲げていたわけじゃあないお？
　　　　　　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　　　　　　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/　 　 　　 ただ、幕藩体制の改革を訴えただけで……
　　　　　　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　　　　　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／




　　　　　　　　　　　　 ,:　　 ,. ' ,. -''"'" ￣￣ ｀丶ー--- ､_
　　　　　　　　　　 　 ,"　／.-'´　　　　　　　　　　　　　　 `ヾ､_
　　　　　　　　　　　 ,i' ,.' ;''´　　　　　　　　　　　　　 　　 　 ﾞ`ヽ､
　　　　　　.　　　 i;　{ !,' '　 __,..　　　　　　　　　　　　　　　　　___ヽ､
　　　　　　　　　　ヾ.ゝ'　ｒ'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`丶.､
　　　　　　.　　　 　 ,ゞ .　　　　　　　　　　　　　　　丶､　　　　　　`ヽ,
　　　　　　　　　　　{ ', '､　　　　ヽ、　　　 ､_ ､ ___,／　　　　　　　,:-=;　　 　 　　 　 　 ……同類、と思われたのだろうな。
　　　　　　　　　　　,! i,..-'ｸ,',　 ､ ヾ ､.丶､、,.;:`_,入､　　　　ｰ----=' ,
　　　　　　　　　　 / 〉=ﾍ.___ヾ、ヽ ヽ丶,.,/,.'ィ:;/´ |iソ､ ._　　　=-‐:'´　　 　　　　　　　 あの時期は、幕府への批判ととられる思想は
　　　　　　　　　 ,./ ',.｀へ､ｨ'ヾ:;t.,-､`　´ " '`´　　ﾉﾉ'ir'''ﾍヾ､ﾆ￣´.　 　 　 　 　　 　 　皆、いっしょくたに危険視されたのだろうよ。
　　　　　　　　　 | '´ ‐''"ヽｰ､.ヽ:.'ﾞ"´ l :::.　　　　　//ﾊ 　 ヽ｀￣`''''''' 丶-- ､.._
　　　　　　　　　,! 　 　i´l´｀ヽ　ﾞ`丶､ '.、　＿ 　／/ ハ　　 〉　　　　　　　　　　ヽ 　 　　　　　　あのまま藩に残っていたら、今ごろ、
　　　　　　　　　!　　　l丿 ,.-''"ヽ､ヾ丶.､'"´　／､._|/　 !　,/ 　 　 　 　 　 　 　 　| 　 　　　　　　腹を切らされていたかもしれんな。
　　　　　　　　 /　　 ｲ,r'´　　　　 `ﾞ` `丶`t'´　＼/ 　 l, /　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　 ! 　 　|/､._＿　　　 ヾヽ　　|`! r､　ヽ　 /'　　　　　　　　　　　/ ﾉ '､
　　　　　　　　;ﾄ､__,.. '-─'''"/　　　 `　ヽ |　| ヾ! l' i 　ヽ,　　　　　　　　　　/"　　 `ｰ､
　　　　　　. 　 |　　　　　　　{　　　　　　 〈　 |　´ l:.:.:',　 '!　　　　　　　　　r'

.

　　　　　　 　 　 　 ＿＿__
　　　　　 　 　 　／　　 　 ＼
　　　　.　　 　／　　　　　　　＼　　　　　……まぁ、そんなもんだお。
　　　　.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　　　　　|　／ .ｲ '（ー）　（ー）　u|　　　やる夫が前にいた場所も、ひどく保守的な
　　　　.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　 ／　　　組織だったから、気持ちは分かるお。
　　　　.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　　　　　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ





　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　:ﾉ　　　　　　　　::　　　　ヾ　ヾ　　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　　　　　　　　　ヾ　　　　:ヾ::　　　　　　　　　　　　　:ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　i　　　:ｌ　　　　　　:ｌ　　／　　　　　　　　　　　　　:ｉ　　:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　|ｌ:ｌ　　::ｌ　　　　　._／-:::|　　　　　　　　　　　　　　:ｉ　::::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　ｌ::ｌ:丶　:::ｌ　　　_./ｋ"´ｲ:ｌ　　　　　:　　　　　　　　　:|　:::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　::ヽ:::ヾ:::ヾﾄﾙ'''"ﾍﾘﾉ　:ｌ　　　　　::　　　　　　　　:::ｌ　:::|.　　 　　 だから、俺たちは藩を逃げ出したのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　::ヽ_ﾒ／￣ｉ　　"　　:::|::|　　　　:::　　　　　　　:::｜／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　ｌ∥　　　:::::ｌ　　　　　::::::::::ｲ　　　　　　　家族も、仲間も、皆、投げ捨ててな……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　　　:::ﾘ:ｌ　　　:::::::ｉ　　　_，''ﾆ'"´｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀"''''ヽ..__,,..、　:::|　　:::::::::|ﾚ-‐'ﾆ´''":.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ-　　::::ｌ　　ｌ／ﾆ‐　´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　::|/ヾ、ｲ／:/":.:.:.:.:.:.:.:.:.／:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'''"　　::ｉｌ｜ヽ/<:.:.:.:.:.:.:.／:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:ｉ|ⅰ/　ノ:.:／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐'":::∥ｌ_ﾆ-‐'''":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.イ;;;;/::/;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

.

　　　　　　 　 　 　 　 　 ｉ: : : : : |　　　 　 　 　 |:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : :|　　　　 　 　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : : : : ｌ　　　 　 　 　 |:.:.:.:.:.:ｉ : : : : : : : : : | 　 　　　 　 ｜　　　だが――それは間違っていた。　　 |
＿＿_　　 - ―――――――く　　　　　　　　廴:.:.:.:. : : : : : : : :_丿　 　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ: : : ｌ　　　 　 　 　 　 厂￣￣￣￣ │
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .: : : :|　　　　　　　　 ｲ: : '　　　　　　 '
　　　　　 ＿＿＿　 - ― /.: .: : |　　　　　　 ／:. : '　　　　　　　′
　　　　　　　　　 　 　 　 .: : : : : l　 　 　 　 /:. : '　　　　　　　　 ｌ
: : . . ＿＿＿ _　　　　　ｉ : : : : :〈　　 　 　 /: /　　　　　　　　　│　　　　　　　 ｒ‐‐00
:. :　´　 　 ＿＿＿　 　 : : : : : : :}　　　　 /: : 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　　　 　　　　く,勹｜　　[][]「l　　Ｏ　Ｏ　Ｏ
. . . . : : :´　　　　　｀　　ｉ: : : : : :/　 　 　 }: : : ｰ＿: : .　 　 　 l　′　ヽ＿, 　　 　く_ノ. 　　　くノ
: . :´　　　　 　 　 　 　 : : : : : :∧　　　　{ : : : /: : :ﾏ: .　　 　 i　!　　　ヽ(_／
: : .　　　　　　　　　 　 ｉ: : : : : ｌ: ｌ　　 　 ヽ: : 〈 : : /ヾ: 〉　 ﾉ ｊ .ﾉ　　　　) (
､: : ､　　　　　　　 　 　 : : : : : : :|　　　　　 ーﾍ: : : : : .　ィ／ ´　　　 ノ (｀
: ＼: .　　　　 　 　 　 　 ヽ: : : : :|　　 　 　 　 　 ー―'ー '　　　　　　´⌒＼
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: : :ｉ　　　　 ＼　　 　 　 　 　 　 |



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 　 　 　 　 　 　 ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ノ　　　　　　　 　 、　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　 、　ヽ､　 ヽ.　ヽ　　　　　 ヽﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　 lヽ_ -ミ､　 ヽ　l､ヽヽ　＼　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　 l　 　 ヽ7_;ﾃヽヽｰﾄ jﾊ　ヽ:::::::､ヽ､ l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　 !　　　　＼ ｀　　　 r;ﾃﾐ ､:::::Nヽー ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　　　　　　ヽ､　　ヽ｀ｰ７ヽ::::::ヽ｀
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　|l　l　　　　　ゝ　　 '　　ハ{:ヽ:::::､＼　　　　　本当にこの国のことを思うのであれば――
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l!::ﾄ､ ヽﾄヽ ／　￣ 丶　/ｲﾄ |ヽ::::::::ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ::| ヽｰ＜ヽ､　　　 ／::ヽヽ::!:::::_;ゝヽl.　　　　 自分の命を賭してでも、幕藩体制を一新する
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:::::｀:ｰi ーく:_ﾄ ﾊr -‐ '´　　　　　　　　必要性を、藩に、幕府に訴えるべきだったのだ。
　　　　　　　　　　　 ,.　-― -, ... _j_:.:.:.:.:.:::r'ゝl 〃
　　　　　 　 　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.l f ―-｀､‐::､V///
　　　　　　　 　 /:::＿＿::::::::::ヽl　　 　 ＼､:｀ｰ_ｰ- .._
　　　　　　　　/,´ =＝＝=｀ヽ_::l　　 　 　 ヽヽ!l ＼:､::｀､_- 、
　　　 　 　 ／,　- ―　 - ､ ヽ ｀　 l　　ヽ￣ ヽl}　 ｀丶､ヽ｀ ‐ヽ_.._
　　　　　 ﾉﾆ -＝- ､ヽ、　　ヽ　　/　　　ヽ:.:.:.:.:l　　　　 ヾ　　　 ヽヽ


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,. ＿ ＿　　 /　_,. -ｰ　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 .／／　 ,　　　｀`　 ／-'´￣｀　､　　､ 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　 λ＝- ､_　　　,,. -=ﾆ::ｰｲ　　 l,　 l,
　　　　　　　　　　　　　　　 / .i'　　/:::::::::::::::::::ヽ､,イ:::;-=::､_:::::| 　 　|　 l,
　　　　　　　　　　　　　　　/　l　　 |彡 ' ￣｀｀｀`゛´´　　　　゛ﾌ　　　|　　l
　　　　　　　　　　　　　　　|　:|　　 {　　　　　　　　　　　　　 / /　　.|　　{
　　　　　　　　　　　　　　 /／l　i　 'l　　　　　　　　　　　　　ハ　　　|　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　.／　　　l　　ﾊ, - '￣　　　　　￣゛`'7　{,　 　ﾋ､　　　 ＼
　　　　　　　　　　　 ／　　　　/　　　|　_,. -、　　　　 ,--　､＼ l,　ヽ ` ＼
　　　　　　　　　　　_l　　　　／　　 ノ ´　　　　　　　　　＿ 　 人　 | ﾉ　　l
　　　　　　　　　 ／ ゝ、 .::/　　　 .ｲ　,,=＝ニ　　　　 'ﾆ＝= 、 | |　ν　 ./
　　　　　　　　／　　r-‐‐う__,∠´lﾑ_´ 　 　　　　;　　　　　　　ｿﾉイ　..／　 　 　 　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　 ／　　　 |　T／　l　 | | ｛:`i 　　　　　'　　　　　 ゝ､ｲ::::;::／l　 　　　 　　｜ 　 　……あの娘のようにな。 　 　|
　　　　　　l　　　　　l　 | _ｲ　l,　|/　l;:人　　　　 ‐_ｰ　　　　／|::://´ /　　　|.　　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　|　　..::::::/　´ヽ:::ヽ_ゝﾄ-　|､＼ヽ. _　　　　　 ,. イ|::|::`f_'__, |:.　　　|
　　　　　　ヽ ::::::::::ﾍ　　 ヽ､　 `´::　ﾄ-ﾉ:ﾊ:::::::|＞ ､ r '´ |:::::|::ヽ::::.　　|::　　　|:..
　　　　　　　＞ ‐ ´ﾊ　　　 ｀i　　　/`ヽ､＿:ノ 　 　 　 　|_::::l::::::＼:..　ヽ..:|　　l:::
　　　　,.-‐ ´　　　　 l:　　　　l　　/　　　＼　　　　　　　　`ー‐, ､_ヽ;.　ヽ|　　 ＼
　　 ／　　　,　　 ＿λ:...　　　　人　　　　 `､‐-- ､　　　 ,,...../　　`‐i:: :　＼
　　l　　 ...:／　/´　（(ｿ:::::.　　 /　 ＼　　　　 ＼　 ｀　　´　／　　　 ﾉ:::::　　 l


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　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　　　　ばーか。
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼


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　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 | ,　　　　 ､　　　　!　　　l＿
　　　　　　　　　　　　　 　 　 !　　　　　 ､　 ｌｌ l ､　＿..,,」ｌ__｜　ｌ　　　 ／
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　、 _,.=イミ=‐ｌ｀''",ｨｆ=ｆﾐ、| ｀_　!　　　＞
　　　　　　　　　　　　　 　 　 l!　　 T〃7ﾃヾ　　　 ゞ='- ｜　ｌヽ|　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'ｌ　 ｌ,｀ '"´　　 '::::　　　　 ｌ　 ｌﾉ ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ｆ',　　　　　'.. __　　U ｌ　 ｌ　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 |｀ヽ　　　ｆ´ﾆﾆヽ　　ｌｌ　 !　,ｌ　　　　　 な……っ！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ!　ｌ　　ヽ､　 ´ ‐　　／ﾘ　　!‐'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　',! ｌ !l　　 ｆ‐`ゝ､..,,ｒ'"ニｌ, ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｌﾄｌﾙ''"´|::::ト､ｌ !|::< ｌ:::::1
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　|::ｧ ｆ:ｌ !ｌ:::7 ﾌ:::''ー－－-.....,,,,,＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,.. -'':::::ヽ'::!ｌ !::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''－..,,_
　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐''"´:::::::::::::::::::::::::::7¨ヾ:::::::::::::::::;;:--:::;;;:::::＿::::::::::::::::::::::ｌ
　　　　　　　　　 　 　 ｆ´::::::::;ｨ::::;-‐''ﾍ:ﾄ;:::::::;ィ／　　ｌト;::::::;ィ´　　　　 ﾞヾ､､ヽ::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　 　 !::::::://／　　　 ｌｌ ｀´//　　 　 ヽ｀´ /　　　　　　 , ヾ､ｌ:::::::::::::::!





　　　　　　　　　＿＿＿
　　 　　　／）／ノ '　ヽ､＼
　　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼　　　　　 ……死んで、どうするんだお。
　 . 　/,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼
　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|　　　　死んだら、何も変えることはできねぇお。
　　.　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／


.

　　　　　　　　　　　.　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　.　 ,.'　　　　　　　　　　,　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　/　 　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　. l,　　　　　　　　　　ｲ　　　 　　　　　, ,.,　　　　l
　　　　　　　　　　　,.'/　　　　　　　　　/.|　 　 　 　 , /_,.:i/l'　　　　 !
　　　　　　　　　　　' !,、　,､　　,_　　　/. | 　 ,　　,.._';=-‐''ﾆ'!　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　ヽl. `'‐r'-'==-',,__.!l/!'l,.-'´",-r'r;';'j.!l 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 ,'　　　';-,‐'i:r;‐,- /　　　　 ‐'`""´,'　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　,'　　 　 ヽ`''｀"´／　,　　　　　　　,'　　　　/´　　　　　…………。
　　　　　　　　　　　.　 ; , 　 　 　 ':,　 ./　　 l　　　　　U / ,　 / ./
　　　　　　　　　　　　 l/! ,i　　　,.　`:<　　　 `　 ＿ 　 .,:' /　/／i
　　　　　　　　　　　.　 |.|.,'|　　_/!-―'｀' - , ´￣-　　,.:'_,.,_,.:'´　 .|
　　　　　　　　　　　.　 |,!| |r.'´　　　　　　__,.｀=:､,_,..r'','i　　　　　,.!`‐:､_
　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.. -―'' "´　　 ヽ!l ! .|.','､　　 ,.-'"　　　 ｀`' ‐: .,_
　　　　　　　　　　　_,,.. -‐:'"　　　_,,. :-,　　　　 ヾ,', ',.'/_,.-'´　　　　　　　　　　 ｀' ‐: ､_





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　 ヽ､_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／（●）　（●.）　＼ 　 　 　 　 いいじゃないかお、逃げても。
　　　　　　　　　　　　　　／　　（__人＿,）　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　| 　ｌ^l^lｎ ⌒ ´ 　　 　 　 |　 　 　 そうして辿り着いたこの場所で、お前が
　　　　　　　　　　　　　　＼ヽ 　 L　　 　 　 　 ,／　 　　　 何をするのかが、大事なんじゃないかお？
　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 /

.

　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　｜ 　 　 やる夫にも――やらなくちゃいけないことがあるお。 　 　 |
　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　`7================================rｸ 　　　　　　　 wii=美　`wii'"美'"
　　　　　　　　　 .ﾓ//ﾘi',i',i',:',:',:',:',:',:',:',:,:',:',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',j'//ﾘｦ/ﾞi､ﾖ､　　　"''美ii　ｨ-//　 |!洲|,,r'"`w
　　　　　　　　 ..ﾓ//ﾘ,i',i',',i',i',;',;',;',:'',:',:',:',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',j,'//ﾘｦ/:l|_ﾞi､ﾖ､.wii美''" "'=w美=美､洲~
　 　/三三三:;;ﾓ//ﾘi',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i'//ﾘｦ/jl||lllllﾞi､ 美=wii美i!_ ~美_＞美､:|_,==美
._,,____!_________ﾓ//ﾘ;,i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',//ﾘｦ/jlll||lllll__ﾞi､ﾖ､　`美`美_~美=|!洲:j~ l: ;iL
/////////,r'/;/ﾘ,;',:',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i','//r'､＼kkkkkkkkkk .美､　 "美~^'=j!:洲:|_,=-美
------　 ,,r''／盒j,;',:',:',i',:':,i',:',i',:',i',:',i',i',i',:',i',i',:',i',i',:',i',i','盒ﾘ`i､':､＼kkkkkk 美=w美w,,_wL.　|!:洲_美=iiw
　　　_,,-'',r''":,:',;',;',:',:',:',:',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i'`i､'::､ﾞi､kkkkkkkkk"''美;''==､_j!:洲;L_,,美=
　｛l,,r''",:',:',:',:',;',;',:',:',:',:',:',:',:',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',`i､';〔〕kkkkkkkkj;i='j: :;il ,=~!!:洲ｲ'" ;ij
;;;;;;; `ﾐ牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟彳［jjjjjjjiiiiiilllllll 　j: :;ijｿ　ﾄ:洲:;| .l: ;i|
　　　　 　　 　| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |:|llll|:|lll|:|lll||ll||ll|| 川川 .|: :;i|　 .f!:洲:L_,,wii
;;: ;lﾘ _ ,,从 ! : | |iiiiiiii| |甬ﾖ| |甬ﾖ| |fjfjfj f甬ﾖ| |甬ﾖ| |iiiiiiii| |:|llll|:|lll|:|lll||ll||ll|| 川川 j: :;ij　 .j!:洲;j'".: ;ij
- '''^::::::::: ::::::: | |―‐| |冊ﾖ| |冊ﾖ| |fjfjfj f冊ﾖ| |冊ﾖ| |―‐| |:|llll|:|llll'jl:-‐::'''",＞　　.|: :;i|　 .|!;洲;| ,|: ;i|
::::::::::::::::::_,,-‐└― 亠― 亠― 亠― 亠― 亠― 亠ーー┴､'''"~　_,:-;‐ij"i!　 　 .从 ;l､　|!;洲:j~^'' '"
::::::::::::　 '====ｨ=== ｨ=== ｨ====ｯ:―‐ｯ====ｨ=== ｨ=====;ｨ==i:ii"[l! ‐'::~::::::::::::~ﾞﾞ - '"'::::|!::洲:|:::::::::
　　　:::::::::::::::::::Ll,!;:::::Ll,!;:::::Ll,!;::::j','三j'j::::::: ::::Ll,!;:::::Ll,!;:::::Ll,!;::└':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　 f!;i洲;l:::::::::
　　　　　　::::::::￣:::::::￣:::::::￣:::::￣::￣::::::::::::::￣:::::::￣:::::::￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　 |!;j洲:|


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 あの日望んだ、あの場所では無いけれど――　　　　 　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 それでも、この場所でやるべきことは山ほどあるお。　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


.

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　 後悔している暇なんて、やる夫にゃ無いお。
　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |
　　　　　　　　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　　　お前も、命を賭ける前に、できることは
　　　　　　　　　　　　 　r､／　　　　　　　　　　＼r 、 　　 　 やるべきことは、あるんじゃあないかお？
　　　　　　　　　　　　　 |:l1　　　　　　　　 　　　　l;l:|
　　　　　　　　　　　 　/|｀ ｝　　　　　　　　　　　 ｛ ´|ヽ
　　　　　　　　　　 　 ノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　 ゝ' `ヽ、
　　　　　　　　　　　/´　 /　　　　　　　　　　 　 　 ヽ、　ヽ
　　　　　　　　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　 　 个‐´
　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　 　 　 　 |





　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　 　 |　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　 　 　 　 　i 　 |
　　　　　　　　　|,i　　　　l 　 　 　 　 　 　 |l　　　　　 　　l　　 , ,!|　 ,|
　　　　　　　　　 li | 　 　 l　　　 　 　 　 　| !,!　　　　　　,l,... -ｨﾘ'!　 |
　　　　　 　 　 　 !i|l、　　 !、 　 　 　 　　 | ||i　　_,..;;-_=ｧ;;ﾌ" l ! 　 ﾄ,
　　　　　　　 　 　|　'i''i┬t`'--;;-;,,,,,,,,__＿!, '!ﾚ''"ィﾞ-ゞ=‐'ﾞ 　 |,! 　 | l
　　　　　　　　　　|　lヽヽ,ヽ "ﾍ´,,.ゞﾆ'‐''´　', 　 　 　 　 　 　 ||　　,|'
　　　　　　　　　　'!｜ ＼`ヾ,　　　　　　　　 i　　　　　　　　　|' !　ｌ|　　　　　　……そうだな。
　　　　　　　　　　 | |　　 `iー､ 　 　 　 　 　 '　　　　　　　　,ｲ |　 !l
　　　　.　　　 　 　 | |　　　|　 ヽ　　　　　　　ヽ　　　　　　／|! !　/′　　　　　そうかも……しれないな。
　　　　　 　 　 　 　| |　 |　|　　| ヽ、　　　 ,.. - ─　　　／ ,ﾄ| ,! /
　　　　　　　　　　　!｜｜｜ ／'`'´`ヽ ､　　 ー '' 　 ／.／　|,!､′
　　　　　 　 　 　 　 l |　|　l!/　　　　,/ヽ ｀丶 ､, 　／ '´　　 |/）ヽ
　　　　　　　　　　　 '､!. |、|　　　 ／ l　 ゝ,.、-‐' ´　　　　　' /　　＼
　　　　　　　　　　　＿ヽ|.ヽ-‐'／ 　 !　/:┴ヽ　 　 　 　 　 /　 　 　 `; ､
　　　　　　　,　' ￣　　　 　 ／　　　| ,ｲ　　　 〉　　　　　／　　　　　　l　　ヽ ､
　　　　　　/　　　　　　　／　　　　 |/｜　　/　＼　　／　　　　　　　　l　　　　｀丶､

.

　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 ／　　─　 　 ─＼
　　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　そういや、お前たちはどういう経緯で
　　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　 　 鬼道衆に入ることになったんだお？
　　　　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　 |　 |　 '､＿ ＼　／　 )
　　　　　　 |　 |＿＿＼　 “　 ／
　　　　　　　＼ ＿＿＿＼_／





　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　 l　　:: ::::;:::. : ::. .　.::. :. .:.',
　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　:.:　　ﾊ　　:: ::l:ｌ:::. .::ｌ:::::.:::';::::..::::',　　／
　 　 　 　 　 　 　 　 //　　　.::.:　.:.;'　!:　　:::l:il: ::::;:l;::::::: l!::::::::::|
　　　　　　　　　　　 l;1.　　 : :::l.l ::l:!　l;l:　:. ::ll」 :::」_Lｒ‐'′::::::::|　　──
　　　　　　　　　　　 l !:　　 : ::;li! :lﾘ_　lL;-‐'´ｚ;ﾆ=;ﾐ､ｌ ::::::::::::::: !
　　　　　　　　　　　　 ￣「~て_ｚ=;ミ､　　　　´ゞー'‐ l :::::::i::: ::｜　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　| :::::',｀ ゞ‐'　 ｌ　　　　　　　| : : ::|:: ::: |
　　　　　　　　 　 　 　 　 l :: :::',　　　　'　　　　　　　l : : :::|::.::::l|　　　　　　ん？　あぁ、それはだな……
　　　　　　　　　　　　　　 l !: : :ヽ　　　` _ ＿,　　　_ｊl: .:::::ｌ:::::ｊﾉ`
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l !: :.:::::::ヽ､　｀ﾞニ´　　／/!.::::::ll／
　　　　　　　　　　　　　 　 l,l ::::::ｊlﾚ'"´lﾞヽ､＿_∠_ﾆ‐ｌ_／｜
　　　　　　　　　　　　　　　l'l:i／　 　 ｒl l､ﾞｌｌ「~,イ　　　　　'､
　　　　　　　　　　　　　　 _,.'´-―'''"´ ｌ ﾄ}||| ヽ〈 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 __,,..　-‐''´　　　　　　　 ヽ`|||　ｊ/　　　　　　　　ヽ､
.　　　　　　 「~　　　　　　　 ＿＿_　 　 　`7ｌ''´　　　　　　　　　　 ｀丶､


.

　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 |　 　　俺たちは――脱藩してすぐに、危険な思想を 　　　|
　　　　 |　　 　持つ者として、藩から追手が差し向けられた。 　 　|
　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

WWiiﾚ'Www;;;;;::::::き　　:::::::;;;;;......　　::ろ::::　　:::::::wwii;;;;;:　　:::WwwwW::　イ
|lii:: i|/ﾘﾘW-'`"^"　;;;;iiiiiiiiWWww;;;;;::..ゝ:::::;≦:::　:::iiiii:::::::::::::::::wwiii::::::::.......　　;;ゝ
|lii:: i|　　､....　　 `^'-WWlii:ノﾉﾘﾘk'`"^;:ﾐ::::::`Ww､iiii＼`WWWiiii;;;;;;;;::::::::;;;;;;;き´:::y
|lii:: i|　ろ::::::....　　..:::k　|lii: i|;;;;:::::::;;;;;;;:;;iiWwiiiiiiWwili: l :iレWWW;;;;k'^:::::k　Z
|lii:: i| ﾗ:::::::::;;;;;;;;;;;;;;:::;;ゝ|lii: i|;;;;Wiwノノ;;:::ゝ |i: :iiﾚ' .|i: l川|／ﾘﾘ-'`~;;;;:　::Z　ﾐw
|lii:: i| ﾗ:::::::::;;;;;;;;;;;;;;:::;;;;ゞlii: i|;;;;Wiwノノ;;:::ゝ.|i: :ii|　 |i: l川|　wwiiiiw::::::,,ｒ''::::y'ww
|lii:: i|　ﾐ;;;;,,ゝ;;;ﾚ/;;;::::ｋ |lii: i!WﾘﾘWii-''"`" .|i: :ii|　 |i: l川|^'w|川k'w^ii/'"´WWW
|lii:: i|　　`w:!iiii!wWk'ゝ |lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii| 　|i: l川|　　|川　|l:i|　　 　|i:|　　,,iiゞ~
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii|　 |i: l川|　　|川　|l:i|　　 　|i:|　.iヾ"
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii|　 |i: l川|　　|川　|l:i|　　　~^~;;ゞ`
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii|　 |i: l川|　　|川　|l:i|"'　,,ii''"`　　　　　　　　　 ｲ
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　|ﾚ'　　 |i: :ii|　 |!i: l川　 ∠フi ~''",,iiゞ~　　　　　　　　　　,.j'~
|lii:: i|　　　　|i::|　　　　 |lii: i|　.|i:::| ii||／ ,,wiiiiwvw|i: ll川|　 |.:│|,.ヾ"　　　　　　 　　　　,,::ヾ
|lii:: i|　　　　|i::|wiﾞ　　　|lii: i|　WWiii||wW'''''""'''''"wiiWWWiiiwWゞ`　　　　　　　　　　　,,iiゞ
`~~~^wwW""`'''Ww,,.,vWWwjj~^~^　''^~~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ij从'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`w
iiilwVvvwwvWWwjjwvjiiijw,,,,_,,,wiijijyywiijij,,,__,,wyyv'''"~"`w;;Yゞ　　　　　　　　　　~;;,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`jiy　　　　　　　　　　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"'ヾ,,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 藩の体面というものもあったのだろうな。　　 　 　 　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 こちらが辟易するほど、執拗な追跡だったよ。 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,...::::: ￣￣::｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::'::/:::::::/:/::/::::::,:::::､::::ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ｲ::::/::/:::::::/:/,:/::::,:::|:::::::|::|::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　':':::: |:::|::::::/:/ｲ/:::/j:∧:::::|::|::::::|
　　　　　　　　　　　　 　 　 /'|::::::|:::|:::/ｲ- /:::/ /--∨}/::::/|
　　　　　　　　　　　　　　　 /:{:::八:Ⅳ乏ｵ{:::/ /ｨ乏オ:::::,:':::|
　　　　　　　　　　　　　　　 'ｲ从:::{＼｣ 　 j:/!　　 　/:::イ:∧!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::八　 　_'＿　　ﾑｲ,ﾉ/　＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }'|::::::.､　｀こ´　 ,.:::::::/　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿__ 　 从:::::|＼　　／}:::::::{　　　　　　　　 ｜　　　御屋形様に拾われたのは――　 　 |
　　　　　　　　　　　　 ,.ィ´////ヽ＼__}￣￣｀ ´ｰ┤:::从　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　 　 　 　_/≧=彡///// ＼{Yﾉ/||///,{ﾘｲ
　　　 　 　 　 　 　 ｢////////////// ＼/{{/// |._
　 r-- ､　　　 　 ／//////////////////Y＼/ {r,＼_
　{l　　　｀ ー--' ´￣￣｀ヽ､////////r===''//// ||////≧ｭ､__
　 ＼　　　　　　　　　　　　 ∨//////||O///////!!_////////ﾑ
　　　｀ 　､＿＿__,.　　　　 　 ∨/////||//////////￣ヽ///// }
　 　 　 /////　　｀　　　　　　}ﾑ /// ||/////////////}}/////;
　　 　 ,'//／　　 　 　 ､　 l 　 ｀ヽ､//l||/////////////||/////
.　　　 {//{　　　 :.　　　 ＼|　　　　 ヽ ||/////////////jj!// /
.　　 　|//　　 　 |　　　　　ヽ.　　　　 Ⅵ//////////// ////{ 　 　 　 　 　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. 　 　 ∨＿　}　/　　　　　 　 ､　　 　 }||/////////// /////|　　　　　　 　｜　　　傷つき、疲弊している、そんな時だった。　　　|
　　　 / 　　∨ｲ　　　　＼　　　　　　 ,!||////////// ｲ/////}　　 　 　 　 　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　 { ﾄ､ 　 } ｝ 　　　,　　｀ヽ､　　 _ {ll||////////// {///// |
　　　 ＼ｰ'　// 　 　 /　　　 　 　 　 ∨!////////// |///// }
　　　 　 ｀¨´ｲ 　 -､/＼　　　 |　　　　＼//////////{//////|
　　　　　 ∨/}　　　}//{　　　 {T ヽ　 '´　ヽ､/////// !///// {
.　　　　 　 ∨|　　　|//|　　 .._| }//ゝ､　　　 ＼///// |//////|
　　　　　 　 ｀|　　　}¨´ , 　 　 Y/////＞ ､　　 ヽ/// !//////!
　　　 　 　 　 }　 　 |　　'，　　 ∨/////// ＞--'/// |//////|
　　　 　 　 　 |　 　 ,　　　, 　 　 }￣￣￣ ´////////ﾑ///// !
　　　　　　　　 ー ´　　　 }　　　|/////////////////|//// ｛


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　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　｜　　　最初は、傷が癒えたらすぐに出奔するつもりだった。　　　|
　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _、　　　　 　 _ 、　　　　　　　　　_　　　　　　　　　 _＿,, ､､
" ￣　'''' '-　ｧ- ― ''''　￣ "''､‐"~　　"ﾄィ '' "ﾞ　　 '' "'ｰﾞ"''ィ' "￣'　　"―''''""ﾞﾞ￣''ｰ'､　,,　、"､-'"
　"　''　、　/　''　"""　''　""　'、""　''ｒ '"ヾ　'　""　''　"ｒ ´　'　""　''　""　'　"　'　"〟ヾ　　 "ﾞ　"　;
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ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ヽ　;;　　 "ｌ;i!;;lｌ　　 　|lｌ|."''‐-､ ／／／／／／／／／／／／,
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三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "''　　ﾉl!;i!ｌ　　;" |lｌ|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-､ ／／／／／／／,
三| |三三l三三| |三三l「ｭ三| |三三l三三|!; ;; "　ｗ　　;;　　"|lｌ|｢｢｢| l l l l l l l l l l ｌ ｌ "''‐-､ ／／／ . _､ィ'
三| |三三l三三| |三 ｢ｭﾛ品iｉi |三三l三三|!. 　ii　;;　"　ｗ　　 "'‐､ｌ｣ｌ l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ"''‐-､_,ィ ｌ ｌ ｌ
三| |三三l三三| |｢Eﾆ|口器ﾛﾛ三三l三三|!;: 　　ｗ　;　ii　　　,　ｖ "''‐-､l l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l ｌ|ｌ ｌ ｌ ｌ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　脱藩したとはいえ、幕敵である鬼道衆に　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　身を寄せるのは、誇りが許さなかったからな。 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


.

　 |　 　 　 |l／／l| 　 | |::|　　　　　 　 　 　 |::|::|　　　　　 　 　 　 |::| |
　 |　 　 　 |l／／l| 　 | |::|　　　　　　 .,... -----　._　　　　　　 　 .|::| |
　 |　 　 　 |l／／,|＿_|_|└─ . , -''´　　　　　　　　｀ ‐- ､ .──┘|_|＿＿＿
　 |　 　 　 |l／／　　　 ￣　／　　　　　　　　　　　　 　 　｀ヽ.￣￣
　 |＿＿＿|／　　　 　 　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
／　　　　　　 　 　 　 　 ./ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ヾヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 .,'　　　　　　､ 　 　 ヽ　‐､　　　　　　 　 ヽ!
　　　　　　　　　　　　　 l 　 l　 ﾄ,　　 ト､　　　ﾄ､　ヽ　i　　　､　　 l
　　　　　　　　　　　　　 | 　 ヽ ヾヽ＿ヾヽ､　　ヽ｀ヽヽヽ　　 ヽ　ヾヽ
　　　　　　　　　　　　　 | |　　lニ;＝;ﾆ;｀　 ｀`‐-冫ニヽヽ 　　 ',　ミ
　　　　　　　　　　　　　 | l　　l' 上'ヱ`　　　　　 イラ〒,ハヽ l　ヾ`ヽ
　　　　　　　　　　　　　 l .l　 ヽ　 　　　 　 ,　　　´￣ '''　 ,ｲ ヽヽﾍヽ
　　　　　　　　　　　　　 | .l　ヽ ヽ.　　　　　!　　　　　　　∧!　 ∨!　　　　　　　　だが――御屋形様に魅かれてしまってな。
　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　|　　ヽ ヽ　 ､＿..;_　　　　 　 ,ｲノﾍl　 ｀ヾ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 !　 ヽ　　ヾ`ヽ　　－￣　　 , ／ 　　　ﾄ--ヘヽ　　　　　　あの方の理想に共感を覚え、その為に、
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ i ヽト'''|｀ヽ､　　 　 , -'＝|ヽ　　　　ヽ 　 ヽ　　　　　　一身を奉じたいと思ってしまったのだ。
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽﾄ, j. |::::いヽ-r::',ィ::::::::::|__ﾄ､＿_,, -'ヽ￣ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀`|:::://::|l |〈 彡:::::::.l
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , -'''ヽヽﾐ.::ll |::::>７:::::,,j'ヽ
.　　　　　　 　 　 　 __,..-‐'"´:::::::::::::::＼ﾞ::!| |::'´,,-'´:::::::::::｀ -- ....,,,＿
　　 　 　 .＿,, -‐'":::::::::::_, ┐::::::::::::::::::::/''''〈´:::::::::::::::::::::::,_::::::::::::::::::::::｀ ‐-　..＿
　　 .,-‐''´::,..-,::::,, -‐'''´　　|:::::::::::::::::::/　 　 ';:::::::::::::::::::::/　｀ ‐- ､::::::::;;;;:::::::::::::::::ヽ
　　 l::::::::/／／　　　　　　 ,l:::::::::::/::/　　　 　',::::::::::::/:/ 　　　　　｀ヽ､ヾヽ:::::::::::::::|
. 　 |:::::::::lj /　　　　　　,,-' ﾍ::l!:::〃/ 　　　 　 ヽヽ:〃/ 　　　　　　　　 ヽヽ!::::::::::::|

.

　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　 　　　／_ノ　 ヽ､_＼
　　　　　　 　 ／（ ─）／)（─）＼
　　　　　　 ／::::::⌒／／／)⌒::::: ＼　　　　　……ま、分からんでも無いお。
　　　　　　 |　　 ／,.=ﾞ''"／　　　　　 |
　　　　　　 ＼.　i f ,.r='"-‐'つ　　 ／
　　　　　　 ／　ｉ　 　 _,.-‐'~　　　 ＼
　　　　　　　　　i　　　,二ﾆ⊃





　　　　　　　　　　　.　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　.　　　　　 ,'　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　.　　　　　,'/　　　　　,､.|　　　　　　　　 .i　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　l/i'　 ,i l　 i l.i |　　 ,　　i　i　　.l　　　 .l
　　　　　　　　　　　　　　　　`'-､-ii/＿i/ l.|.i,　 l',　_ii='`i-‐'　　　 .l　　　　　 それが、ひと月前の話だ。
　　　　　　　　　　　.　　　　　　 |　i',-､=ﾐ､ヾ|l,､-i,三_'__ |　　　　　 .!
　　　　　　　　　　　.　　　　　　 |　|.',``-´　,　　´ヽ-'-´.!　　　　　 |　　　　　 ディアッカやニコルも、脱藩の時から、
　　　　　　　　　　　.　　　　　　 |　.! ',　　 ./ ::::.　　　　 i'　　　　　 |　　　　　 義理堅く、俺に付き合ってくれている。
　　　　　　　　　　　.　　　　　　 l　.|. ヽ,　 ヽ_　　　　　 .!　 .,　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i, .|　,. ヽ. ヽニ=ｰ　 .,. |　 .|l　.／´　　　　　　ありがたい反面、申し訳なくなる時もあってな……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽi i.i/´ .iヽ、__,._ ,'´-'i　 ,ii／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i/　　 ,i､｀＝､!.i' ,'i　i／-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,.-‐'´::::＼ｿ.i|.| 7ｿ/:::::::::::::｀`-､.._
　　　　　　　　　　　.　　　 __, -:':´:::::::::::::::::::::::::ヽi|.! ／::::::::::::::::::::::::::::::｀`ｰ-､_
　　　　　　　　　　　.　　,.'´:::::::::::::::::::::::::,::::::::::::::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　.　　i::::::::::::::::,-‐ ' ´.',:::::::::::/　　',:::::::::::::::,--- ､_:::::::::::::::::::::::::｀!

.

　　　　　　 　 　 　 　 -―─-　、
　　　　　　 　 　 ／　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　′ 　⌒　 　 ⌒ 　　,
　　　　　 　 　 i　　（ ―）　 （― ）　 ｉ 　 　 　 　……いいんじゃないかお？
　　　　　 　 　 |　　 　 (__人__)　 　　|
　　　　　　　 　 ､　　　　　　　　 　 ノ　　　　　　本当に嫌なら、とっとと離れていくお。
　 　 　 ⊂⌒ヽ　 ＞　　　　　　 ＜_/⌒つ
　　　　 　 ＼　丶′　　　　 　 　 　 　 7
　　　　　　 　＼ ノ　　　　 　 　 　 ﾄ､_/
.　　　 　 　 　 　 ′　　 　 　 　 　 |





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　　ｰ-　､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　i　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 j　　　 　l! 　 |!　l!　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　,!| 　!|　 j |　!|　 !|　　:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | ￣T-､_ﾄ､_|　|__jL -‐￣ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　 戉ァ`ｿ 　rセア|　　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　　|　 ／　 { 　　　:l　 　|　　　　　……そうだといいな。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ　　ﾄ<　　 __l__, 　 /l!　　|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 V_|_l ｢ヽ､　　 _／ﾞl |_l-‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:　l:､｀爪 ,ｨ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐'´￣　 ヾ｢_,!|l_,ﾌ'　　￣｀'ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　 r‐'´￣　　　　 　 　／＼　　　　　　　　￣｀'ｰ-,､
　　　　　　　　　　　　　　 j ヽ　 , -ー'´|　 ／　　　 ＼　 |￣`ー-､　　　/:〈

.

　　 /:::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ
　　,'::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　|::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　 ,　　　　　　　　　　　 !　　　　　!
　　!:::::::::::::::::::::::::i::;: i　　　　!　　　　　　 !,.　　　　|,.　　!.　 !!　　 ／
　　!:::::::::::::::::::::::::||!: !　　　.!.|　　　　　　!|.! !　　　.!!　　| ._,iﾘ
　　!::::::::::::::|::::::::::||!:.!:　　　| |　　　　　 ﾊ!|!|!　　　||,.イ'´|　　　　 ──
　　!::::::::::::::|:::::::::::!|┼----!-!､＿_　　/| !!ﾊ‐,ﾆ==ァ,':::: |
　　|::::::::::::::|::::::::::::::::!　,.==,＝ﾃ〒 ｀`' .! |　 上='┴'!:::　|　　　　　＼
.　　!:::::::::::::|:::::::::::::: !　｀　,ゞ-‐' ´　　　　　　　　　 .!:::::: !
　　 !:!::::::::::|:::::::::::::;.|　　　　　　　　　　 .::::ヽ,　　　 !:,:::: |　　　　　　　……と、すまん。
　　 i:|:;:::::::::!::::::::::::!!|　U　　　　　　　　 ::::　 ,　　 /::|:::: |
　　 |ﾊ!:::::::::::::::::::::||.!、　　　　　　　　　　　_'　　/:::::|!::: | 　 　 　　 　礼を言いに来ただけのはずが、
.　　 ' `ヽ、:::::::::::::||.! ｀ヽ、.　　　　　/'〒テﾗ.／:::::::||:::::|　　　　　　　夜分に長居してしまったな。
.　　　　　 ヽ,::::::::::||.!ヽ　 ｀ヽ、　　　｀ー＝,ｲ´｀ヽ;:::||::::!|
　　　　, イ´ ﾊヽ;::!|.!　 ＼　　｀丶､_　　 ,/- ､__　 ｀'＼!|　　　　　　　お前も疲れているだろうに、申し訳ない。
　,. ＜ ./　　 ∧ ` ||　　　 ｀ヽ、　 /｀￣!.　ヽ,　￣￣￣｀`'' ｰ-.､
´　　　.!.　　　 ∧　｀　　　　　./,∨ﾍ　　|　　 ＼,　　　　　　　　 !
.　　　 |.　　　　　ヽ,　　　　　ｲ:::::::::∧,　 !　　　　＼　　　　　　　|





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒ'　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ⌒　　　　　　　　 ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ●） 　　　⌒ 　　　　..i　　　　気にせんでいいお。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.　　　　　（　●）　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　＼（_入＿ﾉ　　　　　　/　　　　疲れているのは、お互い様だお。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|

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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::|　 |::::::::::::::::::::::::i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::| 　 |::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::| 　 |:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::| 　 |::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::|　 /:::::::::::::::::::::::::::〉　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::| ./::::::::::::::::::::::::::y'　　　　　 ｜　　　……それじゃ、邪魔したな。　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::ﾚ:::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::/　　　--‐''´-‐''´　ｸﾙｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈::::::〈二二二＼:::::／〈
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　ノ　 ヽ､_　　　 ＼　　　　……ちょっとだけ待つお、イザーク。
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 （ ー）　（ー ）. 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ｌ^l^lｎ__人__)　 　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ヽ 　 L⌒ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ゝ 　ﾉ


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 　 　 　 　 　 　 ｀丶、 　 ′／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ノ　　　　　　　 　 、　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　 、　ヽ､　 ヽ.　ヽ　　　　　 ヽﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　 lヽ_ -ミ､　 ヽ　l､ヽヽ　＼　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　 l　 　 ヽ7_;ﾃヽヽｰﾄ jﾊ　ヽ:::::::､ヽ､ l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　 !　　　　＼ ｀　　　 r;ﾃﾐ ､:::::Nヽー ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　　　　　　ヽ､　　ヽ｀ｰ７ヽ::::::ヽ｀
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　|l　l　　　　　ゝ　　 '　　ハ{:ヽ:::::､＼　　　　　ん？　どうかしたか？
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l!::ﾄ､ ヽﾄヽ ／　￣ 丶　/ｲﾄ |ヽ::::::::ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ::| ヽｰ＜ヽ､　　　 ／::ヽヽ::!:::::_;ゝヽl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:::::｀:ｰi ーく:_ﾄ ﾊr -‐ '´
　　　　　　　　　　　 ,.　-― -, ... _j_:.:.:.:.:.:::r'ゝl 〃
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　　　　　　　　/,´ =＝＝=｀ヽ_::l　　 　 　 ヽヽ!l ＼:､::｀､_- 、
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　　　　　 ﾉﾆ -＝- ､ヽ、　　ヽ　　/　　　ヽ:.:.:.:.:l　　　　 ヾ　　　 ヽヽ





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━┷...／##　　　　　　　　　　　　　・ ﾊﾟﾗ##＼ .__,..................,,_　..｀ヾ,....ヾｰ:.:′ .|　 |
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━━...人##　　　・　ﾊﾟﾗ　　　　　　　　　／　　　　　　　　 　 　 　 ＼ 　 .｀ｰ..:.: "´　　　　:..
二二二二二二二二二二二二二二._／　　　 -‐　　　　　　　＼　　 ヽ　.二二二二二二　｀"　....（
二二二二二二二二二二二二二.`三二　／　　　　　　　　　　 ヽ　　 ヽ 二二二二二二 　 　 　 . ）　　　ﾉﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///　　i　 ／/　　　｀￣／／　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ////　ｨ ヽ　､`＿__　U彡 ' 　 　 |　 　 あの時、一緒に戦ってくれて――ありがとな。　　 |
　　　　　 ./￣|＼　　 　 　 　 　 　 /ル'´　　丶 ﾏニﾆ}　 /.　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　 ../　／＼|　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ二..... イ/　　/ ／´／　:　:　:　i　　　　　ヽ ~. .::/vへ＼-/:/＼へ . ､.v,,;
　　　　 .〈∠＿／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　 // ／彡- '´:　:　:　:　:　:i　　 　 　 ヽ . TニTニ>/./,:､:.:.＼;ゞﾐ.:ゞ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,+‐x'XXl.....ヽl　i´ 「:　:　:　:　:　: . :　:　:丶　　 　 　丶..l─「l-|:|.／ <;~~`.::: llニコ;;::／>
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .ヘゝ　ゝXX　.／｀1　}:　:　:　:　:　゛ -: ‐:　:､ヽ　　 　 　 ｌ.~~　~／ <＼＼　　　ゞ;ヾ.<／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..-‐ ' ´＞ヽ>￣￣´'"　　...ヽ ヽ:　:　:　／: .:　:　:　: ｀ヽ　　 　　 l
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　 　 　 　 . -‐ ' ゜　　-‐ ' ´　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨: /:　:　:　:　:　:　:　:　: }　　　　｜.
　　　 ' ´　-‐ ' ´　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _,,...ｊ　{:　:　: _ -_二_￣｀ヽ:∧　　　　|
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　　　　　　　　　　　_　-―――――-　　_　　　　　　　　 ___ｒV　ヽ 〈　 ＝ 7ﾄ）) //　　｜　　 }
　　　　　　　 _　- ´￣￣￣￣｀　 ‐-　_　　 ￣　‐, ､　-- '　{｀ ‐-､　｀ゝ;;;---一 '/　　　｜ ,,-く
　　　　　_ -'´　　　　　　　　　　　　　　｀丶、　　 '､ '-､　　　`ヽ　 ヽ　　 ` －- '´　　　　 Vﾉ　 }
　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣/ヽ､＼ ｀ ー-､_ﾉ::::. ',　　　 ヽ　　　　　　　 ヽ　丶


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　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　 l　　　　　　　 　 　 　 　 　 i　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 i　 　 　 　 　 |　　　　　 　 |　 　 |　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　 | l　　　　　　 | |　　　　＿ jL　-ﾘ 　 　 　 l　　──
　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　|ﾄ＿NVｰブ´ィ〒テiｧ､l　　 !　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾄ|rｰ TォTぅト、　　 '　_ゞｰ'　 ﾘ　　l　 　 !　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀｀l　ﾊ ヽゞ‐/　　　　　　 　 |l　　 l　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 ﾊ　　 '　　　　　　　U ||　　 l　 　 !　　　　　　　はぁっ？　　何のことだ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ヽ　 ｀ _,. _-,..､　 　 /l　 　 |　 _,j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l |　　 ＼　V　 　 ﾉ　　 ,ｲ　 　 lィ´
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 !|　　　　丶､￣　 　 ／//　／　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾄ　　　　　　>ー r´／ｲ／　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 lﾊ l　 　 ／　 ヽ!l ｰｧ ∠,　　 　 ｰ､,.. ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ､ﾄl´　　　　l !l /1／　／　　　　　　　　 _　-‐ ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　-ﾊ!l　　／　　　　　_ 　 　 ／　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 }j ´　　 ,.　-‐ ､ヽ i　／　　　　　　　　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　　-,　 ／/　 ｨ／　　　　 i l |/　　　　　　　　　 l





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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 ⌒ 　 ⌒　 ＼　　　　　……こっちの話だお。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　（●）　（●）　　＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　 　 ⌒（__人__）⌒　 　 ｌ　　　気にしないでくれ。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　 　 ｀⌒´　　 　 ／
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　l::!.::.i:　　::.::|　　　　　　 , 　 .'.:｢
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |.::.:::L::l::. i:.::.::.|　　 ｀ー ､,　 /.::.::l　　　　　……変な奴だな、お前は。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └‐‐ﾄ､l::.::|!::.::.ﾄ､　 　ｰ　 .イ.::.::.::.l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 -‐‐‐‐-　 ｣::::｀ｰL.::.｣＼ ーｧ ´:.::.l::.::.::.::.l
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　　　　　　　　 　 /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::,‐ｧ.::::::::ヽ::/.く、　　　 ｀⌒ヾｌ
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　　 　 　 　 　 ﾉ-―-　 ._.::::::::::::::::／　　　　 ヽ::::::::＼｢!､＼:::ﾄ､:::丶、
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　　 　 /.:::::二　-‐　´　　　 .　 ＜　 　 　 　 　 　 ',:::::::::::::::｀、　 　｢｀i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 +　　: ::.゜｡ ゜･｡゜゜.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　☆
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゜･｡゜゜. . 　　　　　　’γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゜。.　　 　　 　　；　 　 　｜ 　 　 ……おやすみ。　 　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　；　’
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　　　　　　　　　　　　.r"⌒'i
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　　　　　　　　　　　　|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 .|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 .|　　　|　　　　幕間　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 |　　　|　　　　　　　「 イザーク 」　　　.　 　　 　|
　　　　　　　　　　　.|　　　|　　　　　 　　 　　　　　　　　　 　 　　 　 |
　　　　　　　　　　　.|　　　|　　　　　 　　 　 　 　　　　　　了 　 　 　|
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　　　　　　　　　　　|r"⌒'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　ﾞ'ゝ-‐‐---=＝=‐‐‐‐----‐‐‐‐‐‐‐‐-------┘



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以上で、幕間の投下を終了いたします。

次回は月末辺りにでも。それでは、また。

乙

陰編のイザークたちは陽編の銭形のような強い一般人の立ち位置なのか
それとも共に戦う仲間になるのか

原作だとここまで個人のカラーは出ないショッカー戦闘員Aですよ、っと。


乙
公儀の組織である龍閃組は安定してるから普通なら目の届かない
鬼道衆側で事態を調整したほうがいい。理に適った戦略！

・・・しかし陰篇から始めてたらどうなったのかちょっと興味あるなｗ

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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |lIﾙﾞﾞ l|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |!'''ｌ川|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ||モコl|　　　　　　　　　　　　　　東京魔人学園外法帖　やる夫録　　　　　　　..　 　 　 　 |　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |lll仝 ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 || ユ ||　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　　　第十六話 　 　 　 　　 　　 　　　 　 　　　　 　 |　 　 |
　::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 :::::: 　 :::: .|!ｌ{什|〕　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 　 |
:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　::|圭)=||　　　　 　 　　　　　　 　 　 『 浅き夢見し 酔いもせず 』　　　　　　　　　　　　　 　　|　 　 |
　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::..||)l]ll1l|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 |
:::　 :::　 :::。 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　 ::||)l]ll1l|　　　 　 　 　 　　11／2（土）の夜10時半より投下させていただきます。　 　 　　 |　 　 |
　:::　 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　|!エlｒ'||　　　　　　　　　　 　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　 　 　 　　 　 　　 　 　 |　 　 |
:::　 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　 :::　 ::|l!]i广l|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 |
　::　　::　　::　　::　　::　　::　　:: 　 ||'〒.|||─――――――――――――――――――――――─――――――――┘.....　|
　　::　　::　　::　　::　　::　。:: 　 ::　ﾞ'ゞlllＦ'''――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
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　　　::::::::::::::　　　　　　　　 く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　ｙ '⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　 Y⌒　ー-　..＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,. -ｒ'⌒ 　 ::..　　 　 （ ＿
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