402 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:12:07.17 ID:L6whCCQo
349.
~第8話『スパダ家の財宝』~
150冊の本を暗記し、5ヶ国語以上を理解できると言うチートスキルの持ち主、ファリア司祭。
しかし生徒のダンテスも驚くべき記憶力と素晴らしい理解力を持っており、6ヵ月後にはスペイン語、
英語、ドイツ語を話し始めた(すでにイタリア語、そして現代ギリシア語を少し知っていた)。
一年後には、勉強の成果は素晴らしいものになっていた。
だが、ファリア司祭の心は少しずつ暗くなっていた。
403 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:12:18.77 ID:L6whCCQo
350.
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ノ \. \ ああ、番兵さえいなければ!
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ. ……いなくさせることもできるでしょう。
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
404 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:12:37.04 ID:L6whCCQo
351.
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \ 前にも言ったはずだぞ、わしは人殺しはしたくない。
/ノ :::: \::::: u \
/ <●>::::<●> \
| (__人__) u. |
\ u.` ⌒´ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●
| (__人__) それも、自己保存、自己防衛の気持ちからなされることです。
. | ノ 司祭様は脱獄をお考えなのでしょう?
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
./ ̄::\
| : : : ::|
\_:;;;;/
| どちらにしろわしには人殺しはできん。
/  ̄ ̄ ̄\
/; . . : : : :\ そのとおり、脱獄のことを考えておる。だがその方法が見つからん。
/ ∪ . . : : : : : : \
| . : : : : : : : :| 目の見えない、※唖の番兵でも立たせておいてくれたらなあ。
\_ . : :〃 : : : :,/
/⌒` . . : : : : : : :`ヽ.
/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :\
※唖……しゃべれないこと。それにしても無茶なことを言う司祭様である。
405 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:13:37.82 ID:L6whCCQo
352.
, --────-- 、
/ \
/ \
/ l \
./ ノ::::::::::::::::::::::.\
/ _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;:::::: \
| / / ̄\\:;;;;;;:// ̄\\
.| | |. ○ .| ,|:;;;;::| |. ○ .||
| \ \_/ /::;;;;::\\_//
.| ,/ :::|:: \ 盲にすることも、唖にすることもできるでしょう。
| | | | 常識的に考えて……
| | | |
.| \__/\__/| ,. ,._ ,.-,.、
|. トエエエエエイ | // j / / ノ
.| '.{ :l }/ / / `-/ノ `ツ
| .{ :l }/ ) / _,_{ /
丶 .{ } l / / /i
\ 、`ー一一 ' ) / -=j" ,_/
.\ u / ,.--、 / / /
ヽ / }ヽ \ ノ _} / \
/ ̄\
: | u |
\_/ :
__|___
:/ u \
/ノ:::::::::\:::: \ : いかん、いかん!そんなことをしては!
: /<●>::::::<●>. \ :
| (__人__) . u. |
:\u .` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ :
406 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:13:49.61 ID:L6whCCQo
353.
-3ヵ月後-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \
/ .<●>::::::<●> \ あなたには、力があるか?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ;;;;;;;;;;ヽ
/ ;;;;;;;;;;;;;、
| ノ \ ;;;;;;;;;;|
|( ●) (●) ;;;;;;;;;l
| (__人__) ;;;;;;;;il
| ` ⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ
! ;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、 (のみをねじ曲げ、また直してみせる)
\ ;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ、_
/)  ̄ ̄;l; ;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-、
_ / :/ |;;;; /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、
ノヾ `‐-" l , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;/;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ,
ノヽ | / .ヽ!;;:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ、 \l/_,-‐ 、:;| :;\,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ、i \i;;;;;:));| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、;;;;;;;;;;/
\ \´);;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;
407 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:14:06.03 ID:L6whCCQo
354.
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ いよいよ最後という時まで、番兵を殺さないと約束できるか?
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) | >誓って(ダンテス)
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ よし、では脱獄計画を始めよう。少なくとも一年かかるかな。
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
わしの掘ったトンネルの途中から横穴を掘る。
この横穴で外回りの廊下の真下まで行き、そこに大きな穴を掘る。
そして、床の敷石をはずす。哨兵がその上を通ると、重みに耐えられずに床が抜ける。
哨兵が驚き戸惑っているところを、ダンテス君が縛り上げて猿ぐつわをかませる。
そして廊下の窓から抜け出し、なわはしごで城壁を伝って逃げるのさ。
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \
( へ)( へ) |
.(__人__) |
l` ⌒´ .| すばらしい!さっそく始めましょう。
{ .|
{ _ |
(ヽ、ヽ / )|
| ``ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
408 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:14:56.42 ID:L6whCCQo
355.
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \
( ●)( ●) |
(__人__) | ../}
_ ヽ`⌒ ´ | / / __
(^ヽ{ ヽ { ./ / . / .ノ
( ̄ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ /
.(二 ヽ i i |,r‐i ノ. ヽ / / ・,‥¨
ヽ / ノ / r一'´ ー 、  ̄ ̄ ̄) ¨・:‘ .
i { イ―イ / .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
ヽ. `ー '/ / /\ \ ・; ∵ ..
`ー '  ̄ ̄! | ヽノ
掘った土は注意深く、ダンテスか司祭の部屋の窓から捨てられた。
二人が丹念に細かく砕いた土は、夜風が吹き払ってくれた。
/ ̄\
| |
\_/
| /)
/  ̄  ̄ \ ( i )))
/ ::\:::/:: \ / /
/ <●>::::::<●> \ノ /
| (__人__) | .,/
\ ` ⌒´ /
/__ /´
(___) /
その一方、司祭はダンテスへの教育も続けていた。
司祭は上流社会の人でもあったので、ダンテスは優雅な礼節や貴族的な身のこなしも学び取った。
409 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:15:09.44 ID:L6whCCQo
356.
穴は十五ヵ月後に完成した。
(ヽ三/) ))
( i)))
/ ̄ ̄\ \
/ _ノ \ )
| ( >)(<)
. | ///(__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !l ノ ノ |
⊂cノ´| |
< ̄ ̄ ̄>
 ̄>/
/ /
/ <___/|
|______/
|
/  ̄  ̄ \
/ \ / \ よし、月のない夜に決行しよう。
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
だが……不意に悲劇が二人を襲った。
410 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:15:20.32 ID:L6whCCQo
357.
/ ̄\
| |
/≡) \_/ /ミ ヽ
. /_ノ ___|___ ヽ_ \ い、いかん、発作だ!
/ / /::\::::::/::\ \ \
( く ./< >>:::::<<>u\ .> )
\ / u (__人__). \'./
ヽ| `⌒´ u |/
\ /
―― [] ] / ̄三\
| l ̄ | | / \三/\
|_| 匚. | 三 ( ○) ( ○)
| | 三 u (__人__)
|_| ≡ ` ⌒´ノ
二 }
[] [] ,- r⌒ヽrヽ, } どうなさいました!?
//三 i/ | __ ノヽ
匚/ 三 三 / )≡
三 三 / //≡
三三 ./ / ̄、⌒)
≡、__./ / ⌒ヽ ̄
411 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:15:33.85 ID:L6whCCQo
358.
/ ̄\
| |
\_/
| /) たぶん命取りの病の発作なのだ!牢に入る一年前にもやられた……
/  ̄  ̄ \ ( i )))
/ ::\:::/:: \ / / わしのベッドを持ち上げると、脚の中に赤い液の入った瓶がある。
/ < >>:::::<<>u \ノ /
| u (__人__) | .,/
\ ` ⌒´ u / いや、その前にわしの部屋に行くのを手伝ってくれ。
/__ /´
(___) /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | u (__人__)
| ` ⌒´ノ は、はい。
. | u }
. ヽ u }
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄
412 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:16:05.30 ID:L6whCCQo
359.
/ ̄\
| |
/≡) \_/ /ミ ヽ
. /_ノ ___|___ ヽ_ \
/ / //::\::::::/::\\ \ \ わしはおそらく口から泡を吹き、体は硬直し、わめき声を出すだろう。
( く.//< >>:::::<<>u\\ .> ) その声を押さえて欲しい。聞きつけられたら部屋を変えられるだろうから。
\ / u (__人__). \'./
| | `⌒´ u |/ 死んだように動かなくなったなら、歯をこじ開けて、わしの口に
\\ // 赤い液体の薬を8滴か10滴ほど落としてくれ。そうすればおそらく生き返る。
/ ̄/ ̄\\
| | | |
\\_/_/
_|_| ____
//  ̄ \\ たのむぞ、わしは……っ!!
//--.--:::: :::: -─\\
//::::(○ ○) ((○(○):::: \
.| |.| ( . ((_人_人__) |
\\ ⌒ ` /,/ | |
ノ \\| | | |
413 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:16:19.74 ID:L6whCCQo
360.
-2時間後-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \
/ .<○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | u (__人__)
| ` ⌒´ノ ふー……ようやく発作がおさまっただろ……
. | u }
. ヽ u } そろそろいいかな……よし、歯の間に小刀を入れて口をこじ開けて……んっ、せっと。
ヽ ノ mm この薬を10滴垂らして……
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄
414 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:16:33.63 ID:L6whCCQo
361.
-さらに1時間-
/ ̄ ̄\
/ u ノ \
| .u ( ●) |
. | (__人_) 手遅れだったんじゃないだろうな……
| ` ⌒ノ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ \
/´ ヽ
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ ……う。
/ .<○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)
. | u (__人__) たすかった……!
| |r┬|}
| | | |} (おっと、獄丁の来る時間だろ!)またあとで……!
. ヽ `ニ}
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
415 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:16:49.10 ID:L6whCCQo
362.
―― [] ] / ̄三\
| l ̄ | | / \三/\
|_| 匚. | 三 ( ○) ( ○)
| | 三 u (__人__)
|_| ≡ ` ⌒´ノ
二 }
[] [] ,- r⌒ヽrヽ, } よし、獄丁が行った!食事どころじゃないだろ常識的に!
//三 i/ | __ ノヽ
匚/ 三 三 / )≡
三 三 / //≡
三三 ./ / ̄、⌒)
≡、__./ / ⌒ヽ ̄
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \ おお……もう会えんだろうと思っていた。
/ ノ \. \
/ <●>::::::<●> \ 準備はできていたからな。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
416 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:17:36.48 ID:L6whCCQo
363.
._ _ _
(ヽl_l_ll_l,l
ヽ r
│ |
|/ ̄ ̄\
/ \ ノ
| ( ●)(●) あなたを置いて逃げるわけないでしょう!JK……
. | ノ( (__人__)
| ⌒ ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
l/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒).、
/ ̄\
| |
\_/ ああ……わしの思い違いだった。
|
/  ̄  ̄ \
/ ノ \. \ だが、わしはもう動けん。
/ ⌒ :::::: ⌒ \ 前回の発作は30分ほどで終わり、わしは一人で起き上がれた。
| (__人__) | しかし今回は、この有様だ。もう回復することはない。
\ ` ⌒´ / これは一族代々の病気なのさ。父も祖父も三度目の発作で死んだ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ さっきの薬を作ってくれた名医のカバニスも、同じことを予言したよ。
417 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:17:52.53 ID:L6whCCQo
364.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| (○) (O)
. |. .|| (__人__)
| ノi ! | } そんな……なら私も残ります!
. | し' ` ⌒´ノ
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)
/ ̄\
| |
\_/ ……ありがとう。
|
/  ̄  ̄ \
/ ノ \. \ ひとまず廊下の下の穴を塞いでおいてくれ。
/ ⌒ :::::: ⌒ \ 響きの違いで気づかれてしまうかもしれない。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / それと、明日の朝、獄丁が言ってしまったら来てくれ。大切なことを伝えたい。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
418 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:18:11.58 ID:L6whCCQo
365.
-翌朝-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ. ……あの?
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
|. `| | l l. |
/ ̄\ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ,' / ノ ̄ ̄|
| |. | ヽ_j / // |
\_/ | 購入権利書ヽ_ハ/′ │
| | |
/  ̄  ̄ \ | オ プ ー ナ |
/ \ / \.. | ・・・ ・・・ ・・・ |
/ ⌒ ⌒ \ | ・ ・ ・・ ・・・ | 見たまえ、これが
| (__人__) |/| | わしの宝※なのだ。
\ ` ⌒´ /l|.| :::::::::::::::::::::::: | そして今日から
ヽ、--ー、__,-‐´イ l リ :::::::::::::::::::::::: | 君の宝でもある!
>'´/ / _,.ノ|/ l.| :::::::::::::::::::::::: .|
,r7′_,.レァ‐‐'′、 l i l| __ |
/,厶イ_:.:/ ヽヽ. :l .| 〃. `ヾ |
/7 /:.:「 ゝL/| ::::..... |l 光 ||.. |
/〈 /:.:.:.:', / // | :::: |l 栄 l|.. |
∧',. ヘ /:.:.:.:.:.:', / 〃 | ヾー-‐シ |
/ ヽヽ V:.:.:.:.:.:;.イヘ トr'′ .!  ̄´ |
l `ヽ >、フ:.:.:.:/:.:./ l └─────────────┘
※もちろん実際には購入権利書ではなく、半分こげた紙です。
419 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:18:47.14 ID:L6whCCQo
366.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○) (司祭様はこれまで、おれに『宝』の話はしなかっただろ……
. | U (__人__) おれもそのことには触れないことにしてただろ。しかし……)
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
,r-――-、
/ ヽ_
/ 〉l^l^)
l //ノ ソl
ハ_ノ ヽ_ / /
/(●) (●)l lヽ (なんてこった、こんな時に司祭様の病気が
/ ヘ(__人__) ム イ `ー―-、 再発してしまったのか!?)
/ / \⌒´<´ | .l / ∨
/ / ヘ l | ,' l
. / ,' ∧ | | ノ ハ
/ .l / ヽ | レ' ノ l
/ l ノ ヽ | / }
∧ / ,〆 ヘ l / l
ヽ、_,ノ'´ ∨l / ノ
', | / ,'
ト、 ノ ノ
`ー'
420 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:19:01.29 ID:L6whCCQo
367.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○) そういう話は明日にしましょう……ね?
. | U (__人__) 今日は看病しますから……
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
/ ̄\
| |
\_/
ノ L__|__
⌒:::\:::::/::\
/ <●>::::<●>\
/ (__人__) \ これが証拠なのさ、ほら、見たまえ!
| |::::::| |
\ l;;;;;;l /l!|
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |
`ー、_ノ ∑ l、E ノ
レY^V^ヽ ワゴンッ
421 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:19:29.11 ID:L6whCCQo
368.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
. | (__人__) 『この宝はその価格にしておよそ……』
| ` ⌒´ノ 『離れたところにローマの貨幣として……』
.l^l^ln } 『第二の扉の……』
. ヽ L }
ゝ ノ ノ 紙が燃えて途切れ途切れになっているので何がなんだか。
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \
/ ─ ─ \ うむ、わしは解読したのだ。まずそのいわれから……
/ <●> <●> \
| :::::: (__人__) :::::: |
\. `ー'´ /ヽ >あ、足音です……戻ります!(ダンテス)
(ヽ、 / ̄) |
| ``ー――‐''| ヽ、. |
ゝ ノ ヽ ノ |
422 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:19:46.02 ID:L6whCCQo
369.
|┃三 ∩___∩
|┃ | ノ ヽ
|┃ ≡ / ● ● | 獄丁から話を聞いたクマ。司祭さん、調子が悪いクマ?
____.|ミ\___| ( _●_) ミ
|┃=___ |∪| \
|┃ ≡ ) ヽノ 人 \ ガラッ
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \
/ ─ ─ \ 何、たいしたことじゃないさ。
/ <●> <●> \
| :::::: (__人__) :::::: | (気遣われて、他の牢に移されたら大変だからな)
\. `ー'´ /ヽ
(ヽ、 / ̄) |
| ``ー――‐''| ヽ、. |
ゝ ノ ヽ ノ |
423 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:20:20.45 ID:L6whCCQo
370.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
.| (__人__)
/ ` ⌒´ノ
/ ヽ ⊂二二 ̄\
/ \ ⊂、' ヽ んー……
/ \_, `7 / あの聡明な司祭様が、どーしてあんなうさんくさい
/ へ \ !/ / 宝とやらにこだわるんだろう……
| \ Υ /
| \ /\
| / \__/.,,_r ヽ、
/ _,,__|'"´ レi }
| `'"´ `¨ー、 /ノノ
| }ィ ´/
/\___,,.._7 /::/ , '
/::::::::::::::/::::::::::::::::{ /::/ /:
|:::::::::::::::|::::::::::::::::::! /:::/ f::::::
|:::::::::::::::|::::::::::::::::/ /:::( ヽ、
|:::::::::::::/::::::::::::::/ {,_:::::::`ヽ、__,,ゝ ごそごそ。
/:::::::::::::|:::::::::::::(_ `¨つ:::::::::::::::
|::::::::::::::::\:::::::::::::::::`¨ー-'"::::::::
::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::
/ ̄\
! !
\_/
|
_ ./ ̄ ̄ ̄\ /
__ `ソ/ ::\:::/:::::\/ ̄/
\/゚ <●>::::::<●> \/ rへ,ノ
__>-へ| i (__人__) |ノ :.\_ たーかーらのぉー……けーんーりをぉー……
.:/从へ、.゚` ⌒´o.ノ从rーヘ_
_::ノ :ノ`⌒Y⌒´:: \
.::┘ :│ ゚
424 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:20:36.00 ID:L6whCCQo
371.
..:...::./:..:..:..::\.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..::..:..:..::::...:.....
.::./.:..:.._ノ::::..:..\.:..:...::.:..:..::::....:::..:..::::..:.:..:....
:..|:::.... ( ○)(○).::..:..:..:..::::..:..::.:..:...::...::::..:.:..:....
.: |:::.... u (__人__).::..:..:..:………。む、無茶しないでください(助け起こす)
::. |::u:. (.::..:..:..::::..:...:..::::::::..:..::.:...:..::::..:..::.::..:....
.::. |:::.....u ` ⌒´ノ.::..:...:..::::..:..::.:...:..::::..:...:....
::..:.ヽ:::..... }.::..:..:..:..::::..:..::..::::..:..::.:..:...::..:....
.::..:...ヽ::..... ノ \
::..:..:..:/::.. く \ \
.::..:..: |::... \ \ \
::..:..:..:|:::..... |ヽ、二⌒)、 \
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ :::\::::::/\ 執念深くあなたを追い回しているわけだ。
/ < ●>:::::<●>\ あなたはわしの素晴らしい宝の話から逃げおおせた気でいた。
/ (__人__) u \ ところがだめだ。まあ、聞いてもらおう。
| u. ` ⌒´ |
\,, :| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
/⌒ヽ(^う 権 利 書 (,,)
`ァー─イ .|
/ |_____________|
/ /
/ ⌒ヽ
___/ / ̄ ̄`) ノ
(__r___ノ (.__つ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
. | u (__人__) ……はい。
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
425 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:21:34.74 ID:L6whCCQo
372.
わしは、枢機員のスパダという貴族の最後の代の人の秘書であり、身内であり、友人だった。
「スパダのような金持ち」といわれるスパダ家だったが、その人は貧しかった※。
わしはその人の甥っ子たちを教えていたのだが先立たれてしまい、あの人だけが残った。
閣下が古い書物や記録をあさっておられるのを見て、わしはある日声をかけた。
※まあ、『貴族としては』貧しい、ってレベルでしょうが。
/ ̄\
| |
\_/
| /)
/  ̄  ̄ \ ( i )))
/ ::\:::/:: \ / / そんなものを探してどうするのです?お体に障りませんか?
/ <●>::::::<●> \ノ /
| (__人__) | .,/
\ ` ⌒´ /
/__ /´
(___) /
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ ノ ヽ \
| ・ .. ・ |
| ー |
(^ヽ____/^)、
|__ノ , |、)|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
スパダ伯爵:スパダ家最後の当主
すると閣下は、一冊の本を示された。それはローマ市の歴史書であった。
426 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:25:48.56 ID:L6whCCQo
373.
かのセザール(チェーザレ)・ボルジアがロマーニュの大戦を終えた頃の話だ。
,,、r''''" ゙゙̄`''ー .、
,rニ,_ ミ| ヽ./~~`ヽヽ.
,;" `-、,/ ゙!,゙'i,
,:i' _ ----、`i, ゙i,
,l 'l 、 | ,r-ッ---r゙i, ゙i,
l, i' 、_,,,.-ッ'フ,)tr'"===='" ゙i ,ト.、 父上、
゙t,'i `'フ",:"!, ` |' i l イタリー全土を買い取るための金が必要です。
r' i, ''" : ! _ ゙ir'r l,
|ヾi ゙' i;:. ヽ ゙'| ,!
゙i, ! ! ~;; ___, ,、ノ
゙i, ,,; -''"~,、 ,/ |
`" ト、 " ` / |
| 'ヽ. .| / .|
| ゙i,ヽ._ l __,,./ .|
! _,,,二゙~r-:'::::::::::::::::┴┐
,r゙‐'"---i | |~~.........---r ゙i |
| r''''''''i i,゙l | ,,! ''''''''7i_,,,! |
| ゙l'" __゙ヽj | ー' '''''''7 `ニ' ゙i,_、___
セザール(チェーザレ)・ボルジア:権謀術数に長けたルネサンス期イタリアの政治家
,.r‐'" ̄ ̄ ̄`゙ ヽ、
./ ,, \
./ ,:f :ヽ
./ ニ十'ニ:-――、_ i.
/ _ ゙ナ'" ゙ー‐-、 :i!
」__≧、,r-‐====‐-ゝ ,r-┤
/i、_,_トート <゙;ニlユニーt゙!、 ,i.ノー、ト-、_
! l`゙ー;`ナ' .ハ、=:゙ー==‐'/ ̄ヽ リ Lr‐ 「゙ー-ヽ、_ ワシも、フランス国王ルイ12世と
ヽ!ーニ;/ ;イ ニー---'" ノ ,r'"i! l ヽ.ヽ 手打ちをするために金が要る。
七'"リ‐-ィー―゙\ / T.ノ ./i .,! ノ!
l_l゙ーi \ i" 、_ノ l // .! しかしこの疲弊したイタリーで金は……
./,ィ! -=ニニニニ=、_, i i レ'./ .! そうだ、枢機員を二席設けよう。
.r',f ____ __ i __,r'ー‐'"r'" l
法皇アレクサンドル6世:セザール・ボルジアの父
二人はジャン・ロスピリオーシとセザール・スパダという二人の大富豪に枢機員職を高く売りつけ、
そして彼らの持っていた顕職栄官を売りに出すことにした。
その結果、二人と、二人の持っていた官職を欲しがった八人から
あわせて80万エキュ(100~200億円くらい?)を手に入れた。
427 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:26:34.52 ID:L6whCCQo
374.
彼らは、さらに金を手に入れるための手段を考えた。
, -─‐- 、
. / , /⌒ヾヘ
! ,' 〉 _,、i,」 鍵を渡してタンス※1を開けさせましょう。
. `、l^'' `゜´_{゚j それとも、獅子頭の指輪※2で握手しますか?
. !ハ、 ー /
F=≧‐t'
、─、__,..,..,ノ`^_ミ杉L..,..,__,─ァ
∧ニゝ'-'-'ー'-'┐ |┌'ー'-'-'-ヲ、
※1:タンスにはトゲがついていて、開きにくい鍵を開けようとする時にそれで傷つく → 翌日死ぬ
※2:握手すると、指輪の獅子頭が相手の手の皮を噛む → 24時間後には致命傷になる
どちらも暗殺の手段
,.r‐'" ̄ ̄ ̄`゙ ヽ、
./ ,, \
./ ,:f :ヽ
./ ニ十'ニ:-――、_ i.
/ _ ゙ナ'" ゙ー‐-、 :i!
」__≧、,r-‐====‐-ゝ ,r-┤
/i、_,_トート <゙;ニlユニーt゙!、 ,i.ノー、ト-、_
! l`゙ー;`ナ' .ハ、=:゙ー==‐'/ ̄ヽ リ Lr‐ 「゙ー-ヽ、_ いや、あの二人なら昼食に招こう。
ヽ!ーニ;/ ;イ ニー---'" ノ ,r'"i! l ヽ.ヽ それくらいの元は取れそうだから。
七'"リ‐-ィー―゙\ / T.ノ ./i .,! ノ!
l_l゙ーi \ i" 、_ノ l // .! それに、不消化の結果はすぐに出るからな。
./,ィ! -=ニニニニ=、_, i i レ'./ .!
.r',f ____ __ i __,r'ー‐'"r'" l
.l ト、 ,: ゙ー"_,.---┴=-‐'"゙i └r' !__
.ト-、_ヽ_j _,..-="_,二二 ̄ ._ノ ,.r‐' _/
,( ト-、 ヽヽヾ/,r'"r‐'"‐‐ゴ" ゙ー‐' _,..-‐"
こうして、ロスピリオーシとスパダは昼食に招かれることになった。
428 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:27:00.29 ID:L6whCCQo
375.
会食は法皇の館の葡萄園で行われることになった。
ロスピリオーシのほうは枢機員になったばかりということもあり、ウキウキとした気分で出かけていった。
しかし、セザール・スパダのほうは……
/ ,イi、ヽ、 `ヽ、
/ /,ィ' ゞ、_゙i. \
/ / i`ゝ!!'"´ ,!. \
/ / ゝゞk,イレ′`丶 \
,! イ _,、、ゞ、,ィー- 、, \ \
\ i,ィニ,、ー一 ''''' ー-、 `丶、 \ \
,フ'´ ` ー-、ヽ、 ヾ ,!
゙ーt=r====r===t=-r''p, ', /
,リ´゙,tテtァゞ`゙r゙'エiッ-、'"´ } ヾ!'"´ 法皇様とセザール・ボルジアはワシを暗殺する気だな……
,l,〉 '´,! ゙i`ヽ 、 / ,イヾ!
{ ヽ r' , ,! ,イレリ 『法皇が貴下に御陪食を仰せ付けられました』
,! `゙,イ´`ヾ '"´`ヽ、.,, ,ィ ; / とは、ローマにキリスト教が入って以来暗殺の合図なのだ。
l ,;'、、-‐'-‐-、,,,._,ヾ }イ
゙、 `゙ /,!
,k ´""` , イ_」、
,イゞ、 _ , ィ'゙i ,!
,!ゝ' `i゙"'''ー ''i゙i゙i", .:.;:;:;:;,! ,{三i
_,、-‐'"`ヽ、 l:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,| `"|、_
´ ̄ `ヽj:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,! ,イ、_  ̄`ー- 、_
セザール・スパダ
彼は愛する甥のために遺言状を書き、葡萄園のあたりで待っているように使いに伝えた。
ところが、使いは甥に会いそこなったらしい。
429 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:27:29.15 ID:L6whCCQo
376.
-法皇の葡萄園-
,.r‐'" ̄ ̄ ̄`゙ ヽ、
./ ,, \
./ ,:f :ヽ
./ ニ十'ニ:-――、_ i.
/ _ ゙ナ'" ゙ー‐-、 :i!
」__≧、,r-‐====‐-ゝ ,r-┤
/i、_,_トート <゙;ニlユニーt゙!、 ,i.ノー、ト-、_
! l`゙ー;`ナ' .ハ、=:゙ー==‐'/ ̄ヽ リ Lr‐ 「゙ー-ヽ、_ よく来た。
ヽ!ーニ;/ ;イ ニー---'" ノ ,r'"i! l ヽ.ヽ 君の甥御さんは、そこでもてなしを
七'"リ‐-ィー―゙\ / T.ノ ./i .,! ノ! 受けておるよ。
l_l゙ーi \ i" 、_ノ l // .!
./,ィ! -=ニニニニ=、_, i i レ'./ .!
.r',f ____ __ i __,r'ー‐'"r'" l
.l ト、 ,: ゙ー"_,.---┴=-‐'"゙i └r' !__
.ト-、_ヽ_j _,..-="_,二二 ̄ ._ノ ,.r‐' _/
,( ト-、 ヽヽヾ/,r'"r‐'"‐‐ゴ" ゙ー‐' _,..-‐"
__,.-‐'´ ̄ ̄`ー‐-、
,.-'´ .____ 、 __ . `ー-、
./冫/ `ー^ヽ〉 `^'`ー-、. `、
/ / `、 l
| | l |
.l .| .| |
| | __ / ___ | |
l_ !. _〆 ̄ \ 〈_∠____ゝ‐、 ノ |
i´ l .|  ̄(`・‐テ7i ; lヾ^・::テ .| l^i ……!
| 〉| | `三ヲ/: l `≡ヲ .j |イ.|
ヽ'^i ヽ l l .; i´ |//
`l `i ,.-┴-、,..-┴-、 ノ |'´
| .V ヽ/ |
.| ´'''''""´` ̄´`゙゙゙゙゙``` j
|`ヽ´,  ̄ ̄ 、` ./|
-―'´|。、 \__,.、,.、__ __,.、,.、,.-' ト-、
!、゚、ヨ | l^l^l | E三|  ̄
.`ー―┘― ト|-|― └―'"´
- .| .| |
430 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:27:45.34 ID:L6whCCQo
377.
__
r' "  ̄ ̄´::::::::`' 、
_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`' 、
/:::::,.. 、::::;,:: -‐ '丶、:::::::::::::::::::',
i::::/´ノ ハ ヽ:::::::::::::::::::::',
/::/_,,_ 、,,-='"`丶 }:::::::::::::::::::::ヽ
ヽ! ≡,' ' 三ミ ;:::::::::::::::::::::::::::i
/:: ,/ :::::::: ,':::::;、-、::::::::::::/ いやー、どうもどうも。
! ヽ ζ::i r' |:::::::::::l
! ヽ――i i';;;::::ノ フ /:::::::::/
. ! !:::::::::ノ `-' ´, ':::::::::r"
!. ´ ,./ ゞ;;;::::::::::!
!、 , -.' ´l ヾ:::::::r' ´
` ̄y '´ / レ' ´
」 ___ ,,ト,、
i::i、'T 'ニニ!.:.:.:::::::::::::::::l
セザール・スパダの甥
...........................,..:--――‐--.、_
::::::::::::::::::,.:r'"/ ゙ヽ、_
:::::::::::::/ iill / \
::::::::::/,∧ N / " _,.r―ヽ、 ‐:、 \
::::::::,i!" i! il゙ _,.;r'" ヽ ミ、 ゙i.
::::::,i V;/ i! ヾ、 !
:::::i " ヽ ,ゝ ヾi l
::::ノ 、 i ノ ゙、 ヾ、 i゙ .!
:(、_ .ソ " __ 〕 .,r‐、 ! おや、スパダ殿。
::::l ゙ヽ-ツーヽ=<___。>‐' \r",:タ.! /
::::l .:! \_ l レへ !./
::::ヽ .::j ::. ゙ー:. l レ'/// (そなたの察しの通り、罠の準備はできておるぞ)
::::::゙:. Y__..._. ::. ,り//Y
:::::::::゙:. ヽ‐" ト、ノ i l!
::::::::::::゙:. ヽ二ニ=’ / i .l
:::::::::::::::i! ゞ::: ノ i! l
:::::::::::::::::i! / _/〃 ;! .l.
::::::::::::::::r゙、___,.∠/.:/ __,.-‐ト、
:::::::::::::::l.「 , ┌-===―‐‐tTr-―‐ニ┐!
:::::::::::::::l゙ーj ト-- ゙l l l l 「 ̄ .」 l
431 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:28:05.61 ID:L6whCCQo
378.
__,.-‐'´ ̄ ̄`ー‐-、
,.-'´ .____ 、 __ . `ー-、
./冫/ `ー^ヽ〉 `^'`ー-、. `、
/ / `、 l
| | l |
.l .| .| |
| | __ / ___ | |
l_ !. _〆 ̄ \ 〈_∠____ゝ‐、 ノ |
i´ l .|  ̄(`・‐テ7i ; lヾ^・::テ .| l^i ワシの伝言は受け取らなかったのか?(ひそひそ)
| 〉| | `三ヲ/: l `≡ヲ .j |イ.|
ヽ'^i ヽ l l .; i´ |//
`l `i ,.-┴-、,..-┴-、 ノ |'´
| .V ヽ/ |
.| ´'''''""´` ̄´`゙゙゙゙゙``` j
|`ヽ´,  ̄ ̄ 、` ./|
-―'´|。、 \__,.、,.、__ __,.、,.、,.-' ト-、
!、゚、ヨ | l^l^l | E三|  ̄
.`ー―┘― ト|-|― └―'"´
- .| .| |
,. -一'´ `ヽ、_
/ `\
r'´ ヽ
ノ ,.ヘ、 ,. ‐'^ヽ、 l
(. / /'l,ィi ´ ゝ | いいえ……
ノ ,' |l |l \、 ヽ ヽ あ、まさか……
( | l' ヽ、 `'ー _( }
ヽ. |´`==。、 ー=='。、 } ,r‐、 ノ
)|. } { {,r‐.| 〈
. ヽ| ノ u } } ;,リ ノ
. | !._ ル'_ノ <´
l. `__ |_,r'´
ヽ ー / |
ヽ. _, ‐'´ _|、
「l`T 「 ̄ ̄ ̄ |
|.|| ̄| │
甥も気づいたが、既に手遅れであった。彼は既に毒酒を飲まされていた。
432 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:28:53.62 ID:L6whCCQo
379.
,========、
|i:.¨ ̄  ̄¨.:i|
|i: :i|
|i: :i| さあ、あなたもどうぞ。
|i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i|
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
\:;;;;;;;;;;;;;;;;;/
>、;:,;r''ヘ
/ // )入〉
/ /´/)_ノ
/ / /|ノ
/ /| |
/ ノノ:入
__,.-‐'´ ̄ ̄`ー‐-、
,.-'´ .____ 、 __ . `ー-、
./冫/ `ー^ヽ〉 `^'`ー-、. `、
/ / `、 l
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.l .| .| |
| | __ / ___ | |
l_ !. _〆 ̄ \ 〈_∠____ゝ‐、 ノ |
i´ l .|  ̄(`・‐テ7i ; lヾ^・::テ .| l^i ……
| 〉| | `三ヲ/: l `≡ヲ .j |イ.|
ヽ'^i ヽ l l .; i´ |//
`l `i ,.-┴-、,..-┴-、 ノ |'´
| .V ヽ/ |
.| ´'''''""´` ̄´`゙゙゙゙゙``` j
|`ヽ´,  ̄ ̄ 、` ./|
-―'´|。、 \__,.、,.、__ __,.、,.、,.-' ト-、
!、゚、ヨ | l^l^l | E三|  ̄
.`ー―┘― ト|-|― └―'"´
- .| .| |
433 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:29:36.80 ID:L6whCCQo
380.
一時間後、二人は編笠茸の毒にやられた。
スパダは葡萄園の前で死んでいた。
甥は家の戸口までたどり着き、妻の前で事切れた。
法皇とセザールは『書類を捜す』のを名目に遺産の差し押さえにかかった。
しかし、ロスピリオーシは無警戒だったので遺産が根こそぎ手に入ったが、スパダのほうはほとんど見つからなかった。
セザール・スパダの遺言状にはこう記してあった。
/⌒ソ/⌒ヽ、
. / // ..\ ._,
/ // .`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 /i
/ // \,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // | 『愛する甥に手筐類、書籍類を贈る。
/ // | その中には隅々に黄金を施した
. / // .| 祈祷書がある。亡き伯父の思い出と
/ // . | して保存しなさい』
/ // .|
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾシ⌒ヽ、 |
.ヾニジ \ ._,.イ⌒ヽ |
`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 . |
.\,. _., 、 . .リ
⌒´ \._,ノ
見事な祈祷書と書庫・実験室の中の学問上の富。わずかな貴金属に館と二つの建物、葡萄園。
見つかったスパダの遺産はそれだけだった。
当時、不動産は大した価値がなかったので法皇とセザール・ボルジアはこれを放置した。
434 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:30:49.61 ID:L6whCCQo
381.
しかし、甥の妻は夫の最期の言葉を聞いていた。
. ,.ゞ'´ \
/ \
. / 〃_ _ヾ. ヽ
i ノ、!i' `´ `jj、 i
. | ./ `` ' ヽ、i l
! ./ ,..-‐- -‐ l i. ノ
ヽ i l.i -τ .τ' j l / 夫は最期にこう言い残しました。
i .「`il "´ ! .i / 『伯父さんの書類を捜してみろ、本当の遺言があるはずだ』
l !.b! .ノ ! 〈 ,
. |. `-、 j. ,.-ァ ./ ソ
`、 _ .`7  ̄´,. ノ .__フ
ヽ `フ ‐-..イ__,.-'
`T^'‐-、__,.;‐'`i
,.! .| ̄li「~´l. l
-―'"´ .`ー'^ー |:| ‐L.-'ー‐---
遺族の人々は熱心に本物の遺言を探したが、徒労に終わった。
数年後、法皇は過失により毒死を遂げられた。(※現在はマラリアによる病死説が有力)
セザール・ボルジアは死なずにすんだが失脚し、ローマから追われて戦いで命を落とした。
スパダの遺産は一向に見つからなかった。『二人の枢機員の遺産はセザール・ボルジアが法皇から巻き上げた』とも噂された。
月日は流れ、やがてわしの仕えていたスパダ伯爵の代になった。
435 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:31:25.97 ID:L6whCCQo
382.
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ \
/ ::::\:::/:::: \
| < ●>::::::< ●> |
\ (__人__) / ))
リ ` ⌒´/ ̄/ ̄/
(| / / と)
と| / / /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
わしも、今まで多くの人間が探したようにセザール・スパダの遺産を探してみることにした。
しかし、書類の束をあさってもそれらしいものは見つからなかった。
わしはボルジア家の歴史をしらべ、詳しい記録を作ってみた。スパダの遺産によってボルジア家の資産が
増えていないか確かめるためだ。だが、不運なロスピリオーシ枢機員の遺産が入ったことしか見つからなかった。
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ :::\::::::/\ やがてスパダ伯爵は亡くなった。
/ < ●>:::::<●>\ わしは五千冊の蔵書と例の祈祷書、1000エキュを遺贈された。
/ (__人__) u \
| u. ` ⌒´ | 条件として、伯爵家の系図と歴史書を書くこと、
\,, :| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 毎年ミサを欠かさないことを求められた。
/⌒ヽ(^う 権 利 書 (,,) わしは約束を果たした……
`ァー─イ .|
/ |_____________| 安心されるがよい、そろそろ話も終わりに近い。
/ /
/ ⌒ヽ
___/ / ̄ ̄`) ノ
(__r___ノ (.__つ
436 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:31:56.77 ID:L6whCCQo
383.
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \ 伯爵がなくなられてから15日後の昼のことだ。
/ ⌒ ⌒ \ わしは何度となく読んだそれらの書類を読みながら、眠り込んでしまった。
/ <ー> <ー> /^ヽ
| (__人__)( / 〉|
\ ` ⌒´ 〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \ 起きたときには暗くなっていた。
/ ⌒ ⌒ \ ベルで人を呼んだのだが誰も来ない。そこで炉の中の消えかけた炎を、
/ <●>::<●> /^ヽ ろうそくに移そうとしたのだ。マッチがなかったんでな。
| (__人__)( / 〉|
\ ` ⌒´ 〈 / ⌒^ヽ いらない紙はないか……と考えたところ、ふと思いついた。
―――――――― \ _ _ _
437 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:32:14.43 ID:L6whCCQo
384.
. ∧
. / :|
. ____/ |
\ | ____ 例の祈祷書の間にしおりのように紙が挟まっていた。
. /. ̄ ̄ ̄ \ .| / \
. / 、 | ./ \ それは長年そのままにされていた古びた紙片だった。
.  ̄ ̄\ | |/ / ̄ ̄\
/ ̄ ̄ ̄ ̄. \ | ./ //三三三{
.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\. \ .| / ///三三三Z
/ ̄ ̄ ̄ ̄ . \ \ |./ //// \
7´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\ V !/ //// \
./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\\ V.//// |
}:三三三三三三三.×\\l.///×三三三三三三三:{
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ー――'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./ ̄::\
| : : : ::|
\_:;;;;/
|
/  ̄ ̄ ̄\
/; . . : : : :\ ところがそれに火をつけてしばらくすると、文字が浮かび上がってきた!
/ ∪ . . : : : : : : \ 慌てて火を消すと、3分の1ほどは燃えてしまっていたが文章は読めた。
| . : : : : : : : :|
\_ . : :〃 : : : :,/
/⌒` . . : : : : : : :`ヽ.
/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :\
438 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:32:27.15 ID:L6whCCQo
385.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●
| (__人__)
. | ノ それがあの紙片ですか……
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \ その通り。もう一枚紙片があるのだ。あわせて読んでみたまえ。
ヽ `_/ / ./ \ / \
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \
ゝ、 r'ヽi| (__人__) |
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ /
439 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:33:19.36 ID:L6whCCQo
386.
『1498年4月25日。法皇アレクサンドル6世猊下より昼食に招待されるが、
私に官職を売るだけに飽き足らず、クラパラ、ペンデヴォリオ両枢機員のように
毒殺して財産を奪おうとお考えなのかもしれない。そこで私の甥にこれを書き残す。
すなわち、彼が私と行ってよく知っているモンテ・クリスト島の洞窟に
地金、金貨、宝石類を埋めた。これはローマ金貨にして総額200万エキュにのぼる。
東の小湾から数えて20番目の岩の下。洞窟には二つの入り口があり、宝は第二の洞窟の奥にある。
彼を相続人として、遺産は全て彼に残す。
セザール・スパダ』
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | U (__人__)
| |r┬-| これが、みんなの探していたセザール・スパダの遺言なのですか?
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \
/ ─ ─ \ その通り。わしはすぐ出発しようとした。
/ <●> <●> \ ところが当時のイタリアの警察は、ナポレオンが子を持ってから
| :::::: (__人__) :::::: | 考えたのとは逆に、イタリアを分裂させることを考え、わしを
\. `ー'´ /ヽ 危険視していた。で、捕まってしまったのさ。
(ヽ、 / ̄) |
| ``ー――‐''| ヽ、. | もしここを出られたら半分はあなたにあげよう。
ゝ ノ ヽ ノ | もし私が死んでしまったら、すべてあなたのものだ。
440 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:33:35.06 ID:L6whCCQo
387.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) でも、他に正当な相続人がいるのではないでしょうか?
| ` ⌒´ノ.
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
/ ̄\
| |
\_/
| /) 心配なさるな。スパダ家はすっかり死に絶えたのだ。
/  ̄  ̄ \ ( i ))) そしてスパダ伯爵の遺産はわしが相続した。
/ ::\:::/:: \ / /
/ ⌒ ⌒ \ノ / 200万エキュといえば、我らの金で1300万フランになるだろう。
| (__人__) | .,/ (400~600億円くらい?)
\ ` ⌒´ /
/__ /´
(___) /
441 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:33:51.32 ID:L6whCCQo
388.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ い、いけません!
. | } その宝はあなただけのものでしょう、常識的に……
. ヽ }
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ノ \. \ あなたはわしの息子なのだ!
/ <●>::::::<●> \ 主はあなたをわしにつかわし、父になれない男、自由になれない囚人
| /// (__人__) /// | この二人を同時に慰めてやろうとお考えになったのだ。
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
442 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:34:31.70 ID:L6whCCQo
389.
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| (○) (O)
. |. .|| (__人__)
| ノi ! | } ……
. | し' ` ⌒´ノ
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \
ヽ `_/ / ./ \ / \ (手を差しのべる)
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \
ゝ、 r'ヽi| (__人__) |
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ /
/ ̄\
| | / ̄ ̄\
\_/ .ノ \,_ \
\ (>)(< ) |
/ ̄(__人__) |
/ _ノ ::.ヾ⌒ ´ |
/ ⌒ ::::{ . /
| (__人\ .カ
\ ` ⌒´ン .ノノ (第8話『スパダ家の財宝』了)
/  ̄ ./ . .. し}
.(⌒二_⊿ニ⌒) .i
443 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/19(金) 19:36:48.71 ID:ucbpgIUo
乙、苦しいときの親切な人は本当にありがたいよね。
444 1 ◆z.bGNjD0C. 2009/06/19(金) 19:38:35.88 ID:L6whCCQo
|
|
|-‐ ̄ ̄`' ‐-,,
|: /´ ゛ヽ::::::::::\
|/ ヽ::: i:::ヽ
| -ー l::: }::::: l 今回で1巻分が終わったにょろ!
|● ヽレルi:::: | 次回はたぶん月曜ぐらいでおねがいするにょろ
|⊃ ●゛i(⌒\
| ,__, ⊂ヘ iy ゙i 不定期で申し訳ないっさ
h `´ _、ゝ,、ス\ )
ミ}ーT゛ i ::::l| \>'
|):゙i三|::ッ'l ::::l|t,,/
|i:::∨ッ l ::::l|::|
447 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/19(金) 20:06:18.52 ID:ICMBNDgo
乙です
神父さんいい人だ
448 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/19(金) 20:17:00.13 ID:W2ge0Gc0
乙、解説が親切で読みやすいっす
449 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/19(金) 21:17:36.62 ID:mgya09I0
乙
やる夫はアニメでルルーシュだったアの人っぽい?
450 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/19(金) 21:46:11.91 ID:XzlXfago
やる夫は○○○ー○か○○○ッ○あたりだろうか。
やらない夫とよく絡むという意味では○○○ッ○○の可能性も?
451 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/20(土) 01:28:48.52 ID:ilH0iBIo
乙です
人生の最後に慰めを うぉおおお 粋だなァ 神様とその僕
452 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/20(土) 14:19:04.95 ID:2krDJxko
登場人物の多い作品なので、>>1がどんな配役をするのか楽しみだな
453 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/06/20(土) 15:50:45.23 ID:89dc0/go
乙
こういった場所での親愛はロマンがあるよね・・・・実際の父の方は切ないが……
やらない夫は巌窟王のようです 第8話
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