キルケゴール





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─ あれかこれか ─









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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{二二ニﾆニ二二}



　　　　　　＜_　 -‐　　　　　 　 　 ヽ　　　　ｰ=彡
　　-‐　　¨　　　　　 　 　 ﾊ　　　　 }i　ヽ　　　＼
　　 _＞　 ／´　/　　　　/_」　}ｉ　　ハ　　　　　、 ＼
　 ／｀¨∠　　 /　　　 ｘｧ'"7　ﾊ　/ 　 ,､　}　　 }i ー一
／　　　 /　　,′　 ／/ 　 j /　j/ 　 ん}Ⅵ 　 八
￣　ﾌノ7　　 {　　 　 ,　ｘf斧ミ､　　　 vｿ ﾙ ／＿＼
　　　 ./　　 ∧　 |l　i〃{ {:::::い 　 　 ‘ ｰ'∨　 ＞　 ｀
　　　厶=‐ァ , 　 八 {{　∨r_ツ　　 　 　　 }トヽ
　　　　　 /イハ/こ_`ゞ 　　　　　　-=ｫ　 八　　　　　　　　　かーさーん、父さんっていつ帰ってくるっけ？
　　　　 　 厶≧‐‐ｧ-　_ 　 　 　 （_　ノ , ｲ⌒｀
　　　　　　 厶ﾆﾆ└-　_｀'　　 ｧt-＿イ　‘､
　　　　　／　　　　 `マニヽ __ 人ﾆニ|　　ﾉ
　　 　 〃　　　　　　　 ﾏﾆﾆ∨⌒｀Y_ﾘ ｀ﾏ
　　／,′　　　　　　　 ､Yﾆニﾊ　　ﾉ厶=ﾐ}
.　/ﾆｱ{　　　　　　　　　＼ｰt=ｷ／⌒ヽt　}
　{ﾆ/ﾆﾚ　　　　　　　　　　＼У＾ヽi　　}／
　|/ニ/ 　 　 　 　 　 ／⌒｀/　rf　_）／

　　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 ,__　　ﾘ） )　　　　　　　23日よ。
　　　　　　） ) ）、 　　 ||　∠ﾊ（
　　　　　（,（.(　' ﾍ＿_._||_l_　）:::））　　　　　 前に言ったでしょうが。
　　　　 /￣｀＼,,,|______||_ヽl/ .ヽ
　　 　 .′　 .ゝ- |　。 .|| _| 　　 ヽ
　　　r{　　､ / 　 ミ　。||　|　ヽ　　〉
　　　{ﾍ､　 /　　ノ　。　。.| 　.|　　{



　　　　 -―=ﾆ　　　　　⌒ヽ　ｰ--‐ ヘ⌒ヽ
　　　 -=ﾆ¨　　/ ﾊ、　　　　 ＼　　 ／ ヽ　 ヽ
　／　　　　 ／ ／＼　　　　　　＼　 〃/ﾍ(⌒
彡　　 -‐ '-‐ ´/{ 　 ｀ｰ-　　　｀≧=ｰ-＼,ﾊ
　｀¨7 ７¨´　　/八　　　|､＿¨　‐-一=ﾆ´ ＼
　　 { /　　 　 厶'"＼　 |　　_二ﾆ＼　┬―ｫヽ
.　 　Y　　 ,／,.x=ミ、 ヽ{　〃んヌ｀ヾｧ }彡'ﾘ
　　　|　 イ〃 らハ　　　　　 廴ツ　j}∨うY
　　　|/　>､ヾ ∨ツ　　 　 　 ｀¨¨　 　 ケリ
　　　　　Ⅳﾊ　　¨´　　､　　　　　　　厶イ　　　　　　　　あー……23日のいつ？
　　　 　 j人込　　　　　　　 　 　 　 ハ　{
　　　　　　　　丶、　 　 r‐-，　　 ｲ 　 ヽ!
　　　　　　　　　　＞ｘ､　￣　. 　 N
　　　　　　　　　　⌒}ハ ｀¨´　　｜_＿__
　　　 　 　 　 　 　 ∠ﾆ}　　　　　V７ﾆﾆ≧=‐-
　　　　　　　　　∠ﾆニ{　　　　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　　 x≦ﾆﾆﾆニ|￣｀　´￣/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/



　　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　　ﾘ::::::::(（ ●）　(●:::（　　　　　　　　　　夜だって。
　　　　　　ﾊ::::::ﾊ　,,　r‐ｧ　ﾘ） )
　　　　　　）::):小　　 ￣_ノくﾊ（　　　/)　　　　　真っ直ぐこっちに来るんじゃなくて、
　　 　 　 （,（.::(::ヽ 　　いﾉ:::））　 「ﾚ/　　　　　　東京のできる夫伯父さんのとこ寄ってくみたい。
　　　　　 ノ::/）`）) ＼ ｀iヽ（(、　〈　 ）
　　　　　　 　 ,' (:（⌒ヽヽi　｀､i　/ ./
　　　 　 　 　 | /（(　　　 　 　 Y　/
　　　 　 　 　 l ヽ　　.....　　..　ﾉ　/
　　　 　 　 　 」 ｀ﾄ　.::::::.　.::〈´ｰ'
　　　　　 　 ノ　　 ! 　　　　 ヽ



　　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　　ﾘ::::::(　（ ⌒）　(⌒::（
　　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 r‐ｧ　ﾘ） )　　　　　　　ほら、従姉妹のルカちゃん、留学から帰ってきたから
　　　　　　） ) ）、 　 ￣ノくﾊ（
　　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　　　挨拶してくって言ってたわよ。
　　　　　ノ/）`　'ﾍ／⌒)^ヽヽ
　　　　　　　|　 Y /　 ∠ 　 }' !
　　　 　 　　.|.　 V　 r＜　 〈　|
　　　　　　　 ',　　 /:::.　..ヽ　 ヽ
　　　　　　　　ゝｰ'　　　　　＼ノ

　　　　　　　　　　ヾ. . . :　: :Y　⌒ヽ: : :._　 ',　　 ∨彡
　　　　　　　　　 ,Y´　 　}　 ::　　　　 :.　 ¨亥ﾆ=- }　 ,'
　　　　　　ー=彡:　　 　/!　i ::.　　　　　: . 　 ＼　,'::ノ
　　　　　　　　,'　　　　/,'　Ａ　::.　　 　 ヘ: .　 　＼: : , '
　　　 　 　 　 j/　 　 // ./- ＼　　　　　';::｀7 ーj-ﾐx､ :
　 　 　 　 　 　'. 　 /气ノﾔ示≧ヾ　　 　 ';::」,.rt/／: : : :
　　　　　　　　 从｛ 弋}!　 ﾏ:i｡}　 }ヽ　i∧. Ⅶ1', ∨: : : :
　　　　　　 　 　 　 　 Ｙ.　　`ﾞ　ノ　 ∨〃ヽ} <::::>∨: : :
　　　　　　　 　 　 　 く　　　　　　 　 :{ {　　　 >／. : :／
　　　　　　　　　 　　　 ヽ　 　 　 　 　 ヽゝ - 彳　　 {　　　　　　　　　そっか、ルカ姉戻ってきてんだ…
　　　　　　 　 　 　 　 　 `r-　　　　　　"　　　∧　{ヽ〉
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ 　 ,..イ 　 　 　 i　 ＼!
　　　　　　　　 　 　 　 〈 i　ﾌ }ヽ.r=j　　　　　ト --､
　　　　 　 　 　 　 　 　{´ 〈フ¨ヽ} '"　　 ,. ＜:￣:::::::}
　　　　　　　 　 　 　 〈 ＼〉,≧　 ! ,. ::':::::::::::＝= ､::::l
　　　　　 　 　 　 ,彳:::Ｌヽ 〉{ ,. ＜::::::::≠ ´￣｀ヾ∨:':,
　　 　 　 　 　 　 {ゞ=＝＝彡:::::::::彳r´ 　　　　　', V:::':,
　　　　　　　　 　 〉::::::≧´:::::彳´　/　　　　　　　 ':, V::::',
　　　　　　　 　 /:;;.r／≦´ 　　. :/　　　　　　　　　', V:::.',
　　　　　　　　/:/{!/／ /　　　: :,{　　　　　　　　　　}',.V:::.',
　　　　　　　/｛⌒ヾ イ.　　　 ／　　　　　　　　　. :/:::', V:::i
　　　　　　/:::: ゝ‐": :　　　　 〉ｰ::::ｭ､　　　　　　: :i: .:.::}:i i:::|



　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ ー）　(●::（
.　　　　ﾊ::::ﾊ 　,,　 r‐ｧ　ﾘ）)〉　　　　　　それがどうかした？
　　　　　） ) ）、 　　ｎｌ^l^l （
　　　　（,（.(　' ﾍ　 「　　 ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　 ヾ　ヽ　く ､
　　　　 ,' 　 ﾉ　 　 Ｙ ヽ　 ＼
　　　　 l:　（　......　　 　.ヽ､＿）
　　　　 .ヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ



　　　　　　　　　　　＼: : : : .　　　 ＞ミ 彡 ⌒ヽ　 イ ､
　　　　　　　　　　　,'./＼: : : : . ´　"i ‘，.　　　　＼　　　＞
　　　　　　　　　　 ,斗≦´　　 　 ／ l　 }　. : : . . 　 ヽ!l´
　　　　　　ー=彡　　　　..: : ::_Ｚ,_　　|! ,'　>、: : : : :. .　 ＼
　　　　　 　 ` ＜ ＿: : : ＞´＿__ `　ﾚ　"_,≧ｭﾐ : : : : : :.　＼
　　　　　　　　　 〈　∧　|ィ て::ﾊﾐ　　 　 ｲっﾊ }!｀!¨7 ｧ-‐ｫ¨`
　　　 　 　 !＾i r 、V .∧ | ヽ{:::::::j　　　　 乂:::ﾉ　 | / ,'77/
　　　　 | 〉.|´| | .!　 V ∧!　 ｀¨　　　 , 　 　 　 　 !,'-ゝｰ′　　　　　んー別に。
　　　　 |亅|´| |´|　　ゝイ ﾍ　　　 ＿　＿ 　　 　ﾙ
　　 　 i＾i !j　リ　i　　　　＼ヘ　 ‘､,　　_ノ　　／　　　　　　　　　　　じゃ、俺まだ読むものあるから。
　　　/j´l ) 　" 　!　　　　　 ＼≧つ 　 　 .ｨ ∨
　　 ,' :{ ノ　 　 　 i__／ 〉　　　/　　 ｀¨´ ,′
　　｛　{　　ヽ〃　 　 ／／￣＼　　　　　{‐-｡
　　 |ヽ＼.　　　　 ／》:::::::::::::::::::ヽ　　　　ﾐ､:::::＼
　　 |:::::＼＼ｰ 7:::://＼ヾ､::::::::::::::’,´￣｀ヽ}::::::::::＼
　　 |::::::::::::ヽ＞==彳　 ≧ｭ､ヾ､:::::::::．　　 ,':::::::::,.彳＼

　　　 　 　 ,. ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ ,
　　　　　　i::::::::. ﾞｉ,r'⌒ Ｙ　⌒ ^ﾍ, ,r':::::::::j
　　　　　　i:::::::::::'(ッ. .:: ::::..::::....::::.. ）j:::::::::(
.　　　　 　 ﾘ:::::::y(, :: : : : ,.ﾍ...:::..:::::..::ヾ:::::ﾙ
　　　　　　　iﾘﾙ （::::::: ノ　　ヽ　ゝ,:...::. NY
　　　　　　　　　 ）::( ー)　（ ー）　)::::::ﾘ　　　　　　 　　あんたねー…
　 　 　 　 　 　 ( （i 　　ｒ‐ｧ　　　ﾊ::::ﾊ
　　　　　　_／⌒）ﾊゝ.　￣　　ノ,.（ ( （ ヽ_　　　　　　　お父さんに義理立てすることないのよ？
　　　　／　　　,（（:::( ヘ　 　い'　).）,） __　ヽ
――（　 　￣ ヽ､ )::）に　｀´￣ （::(　　　　　）―――
　　　　｀ - ､　　　ヽ　　 ｀ー ‐ - ､_　_ ＿ ノ
　　　　　 　　｀ヽ,　｀¨｀ヽ、
　　　　　　　　　　} i | iヽ]
　　　　　　　　　　ゝゝゝ｀



　',　　／／　　　　 ／}}　　 　 }､　　　 　 ＼ __ ＞
ー=彡 '　　　　´￣｀メ | 　 　 /　＼ｰ=ﾆ　＿≧=-
＼／　　 ｘ≦一　´　　|　　　′ ⌒ヽ　ヾ　 ヽ
∠-‐≪ /┌笊テ¨ミメ、 ／　　　　j∧　 }ｉ 　 :.
γ⌒ﾒ〃　{{ {i::::`1} 　 j/　　　ｘそ¨ヽ､',　|　　 |
　/ う｝　　　弋ｚシ　　　　　　{i:::`１ j/∧ l　　 |
　ゝ （_　 "'〃/｀7`〟 　 　 　 辷"　 /うﾍト .　{
ヘ　‐-{　　　　　　　　　　　　 〉"〃厶ｲ　　 　 `
　ﾚ}` 込　　　　　　_＿ 　　　　　　′ `　　　　　　　　　　　　ね、母さんって英語苦手？
__,/／ﾚく＼ 　 　(`ｰ- 　 ¨ア　　 ﾉ
ﾆﾆﾆﾆニ＼丶、　｀ 　　　´　　／
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ‘， 丶
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニハ　　 ＞=＜
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／二≧x
.ﾆﾆﾆﾆﾆ／∠ア⌒≫x、
ﾆﾆニ／∠ア　／￣ ¨¨ヽ
.ニ／∠ア　／　　　　 　 ‘，
／∠ア　／　　　　　 　 　 ‘,




　　, ⌒ﾊ 　　　　　　　　　 ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(（ ＞） 　(＜)::（　　　　　　　　な、何よいきなり。
.　　　　ﾊ::::ﾊ //　r‐ｧ //ﾘ） )
　　　　　） ) ）、 　￣　ノくﾊ（　　　　　　　苦手だけど…
　　　　（,（.(　' ﾍ　　 い ﾉ:::））　　　　　　　あんたの成績が悪い理由にはならないからね！
　　　(⌒)）` 　 ヾ　ｿ￣（(⌒）
　　　/　i　ﾉ　 　 Ｙ　　　　ヽ　ヽ
.　　 ｌ___ﾉ（　......　　　 　..... 　＼_│
　　　　　 ヾ. .. ::::::::　　::::: .ノ



　　　　　　／ ` ｰ―=ﾆ¨　／　i　　　　　　　　＼ ___
　　　ｰ=彡/　　　　　　 〃　　∧　 ﾄ､　　、 　 　ﾊ⌒＼
　　　　　 /　　 　-‐　´/　　'ﾌ￣｢¨ハ＼　＼　 　:}ｉ 　i}`
　　　 　 　 ／´/⌒　 /　 ／　 　ﾚ　　､ ｀丁¨`　 从 八
　　　　　|/イ　i　 　 厶　゜　　x=＝ミ、‘,　　 ＼//}
　　 　 　 　 Ⅵ{ x==ミ　　　　　　 ,, ,,　　} /､　〃Ｘ
　　　　　　厶f＾Y""　〈　　　　　　　　　 ﾚ'⌒ヽ ｧ‐-ヽ
　　　　　　　　Ⅵ　　　　　　　　　　　　　 仄｝ }′　　　　　　　　母さんは日本語がないと生きていけないって
　　　　　　　 　 {　　　-一_＿¨_ヽ 　　　r‐彡く
　　　　　 　 　 八　 　｀ヽ _＿__ノ　　　ｲ Τ=‐-ヽ　　　　　　　　父さん馬鹿にしてましたよー。
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　_, 　　{∨_＿
　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 _　-=ﾆ　　／::／⌒>'⌒｀
　　　　　　　 _＿__ ＿__｀￣∨　　／::／　　/
　　　-=7⌒/:://::/⌒＞xY´j　／::／　　　/
　/　　 ,′〈:://::/　＾)：　　`／::／　　　　/

　 |
　 |　 　　　　　┌───┬───┐
　 |　 　　　　　│::::;::::::;;;;;::| ;; ;::::: :::::::j　　　　　　　　|＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/　 /
　 |　 　　　　　│:: ::;:: ::::: :|:::: :::;; ::::::::j　　　　　　 ＿|　 ＼/＼/　　 ＼／＼/　|∧／　/／/
　 |　 　　　　　 '~'~'~~~~~'~'~~~~~~'~~'　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/
　 |　　　 ,＿__＿＿＿_＿,＿_.　　　　　　　　　　 ∠　　 　何それどういうこと！？ 　　 ＞
　 |　　／　／　　　　　／　／i　　　　　|￣￣￣ ／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ ＼
　 |＿,| 三 |二二二二| 三 |;;;;|＿＿ /⌒'⌒´⌒´￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　￣
／　::::| ◎ |li≡≡ilWl | ◎ | /　　　/　　ノ　　ヽ　::　/／　　　|/　　 　 ＼/　　　　＼|
　　　 ￣￣'￣￣￣￣'￣￣　　　./　　ヾヽ　　　（　　 /:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　 /:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l⌒'⌒´⌒'⌒´⌒'⌒´l,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |,,||￣￣￣￣￣￣'|,,||





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　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / /　　　　　　　　　　 　 　　 　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 / /　　　　　　　　　　　　　　　＜　　 本人に聞いてくださーい。　　|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / / 　 　　 　 ____　　 　　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
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￣￣￣|＼ヽﾆヽﾆヽヽﾆ/ / 　 　　　/　　　　 　/ 　 　 　 /　　 　　i、/　　　　　./￣￣
　　　 　＼ ＼ヽﾆヽﾆﾞ;/ /　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　 　 ＼ ＼ヽﾆ / /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
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、　　　_,,|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─　│.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο.　　 │.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο　　　 　 |　,i´
　 'ヽ,／ || | ┣━┷┷━╋━┷┷━╋━┷┷━　,lﾞ /i､｀,!　　　　　 _,,-'彡'"｀　　　,lﾞ /i､｀,!　　　　　 _,,-'彡'"｀　　　　　|丿
.／″'　..|| | ┃|　　　　　 ┃　　　 　　|┃|　　　 　　/ /　｀"　　 ,―''''ﾞン'"｀　　　　　/ /　｀"　　 ,―''''ﾞン'"｀　　　　　 　 _ﾚﾞ
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　　　　 ／￣￣jl ━━━┻━━━━┻━━━ ｀｀　　　　　　　　　　　　　　　 　｀｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀"｀
　　　／　　　 /i＿__,,;;;;;:|　;;;　　　　　　　　　　;;;;;;＼
. ,.∠＿＿＿/ ´x　 /,,,,;||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
´ ||￣￣￣||ー―‐',, ,,,,:.||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　 ＼





／　ヽ 　　 . : : :＞ー＜ . : : ' 　 ／
　　./: :ヽ,＿ ／　 :　｀ヽ`ｰ-<ﾊ´
　 /　　　.:　 　{ 　 :..　 　 ＼ ヽ!
　 i: . 　 ,'　 　∧ _ノ :､　　,'/＼:l
　 |: : _/＿,/7￣´､{｀ヾヽ,'/ .,'/ }
ﾆ7: : /￣7ゞ¨テミxｬ　 　｀,ｧｭ､ |
./: : /!　/ {　 {ﾟｉ:::::}　　　 〃::7｀}
　／| | ﾊ :| :. 乂ソ　　.:.　{:::/ﾘ/
11ﾙ| |/ ﾞ,.|　 ｀¨　　..::::､ ¨´ﾊ〈
＿ノ ﾉ.　 ﾘ　　 　 　 　 ｨ〈`ー　､　　　　　　　　　…………
＞ｰヾ.＞ .　　　～～　／￣ヽ　＼
　　 ', '＝ﾆ≧ｭ｡.__,. イ＿, /i ￣ ヾ ヽ
＜::::j　　　　　{!ヽ:≧､＞〈_　　　.ゝ　!
::::::ｧ‐-≧ｭ､ 　 ヽ,＼::::ヽ Lァ　ノ　　i＝ｭ､
:::/／ ￣ ミ ､≧＜／＼::＼ﾐ==＝＝≠彡}
,'/　　. : : : .　:ヽ:::::＞ｭ､ ＼:::ヽ::::::::::::::::::::/
:::li　　: : : : : : : . ＼:::::::::':.,　ヾ::}::::::::::::::::〈　　　　　　　　　,,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,,,,、
:::|',　　　　　　 　 　 丶::::::＼ }!|:::::::::::::/:::',　　　　　　　　,! .,i´:iｰ匸ｌ　 ┬-、　　　　 　　　,! .,i´:iｰ匸ｌ　 ┬-、　　　　　　　　　 /｀ ,lﾞ
:::| ゝ　　　 　 　 　 　 　 丶::::ヾ｀):::::::::::::::::',　　　　　　　│.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο.　　 │.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο　　　 　 |　,i´
:::|: .ろ　　　　　　　　　 　 　 丶¨｀ヽヾ:::::::::',　　　　　　 ,lﾞ /i､｀,!　　　　　 _,,-'彡'"｀　　　,lﾞ /i､｀,!　　　　　 _,,-'彡'"｀　　　　　|丿
:::|: .　て　 ⌒＞ .　　　　 　 　 　 丶}　∨::::',　　　　　/ /　｀"　　 ,―''''ﾞン'"｀　　　　　/ /　｀"　　 ,―''''ﾞン'"｀　　　　　 　 _ﾚﾞ
:::|: :. :　 ら　　　　 ＞ .　　　　　　　 　 zｰ:::　　　　　lﾞ丿　　　　　｀'-‐" 　 　 　 　 　 lﾞ丿　　　　　｀'-‐" 　 　 　 　　　　 ,i´丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀｀　　　　　　　　　　　　　　　 　｀｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀"｀

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　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　ほっとけ。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l　　　　　　ヘーゲルに対する反発を見ていこう。
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,,,,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,! .,i´:iｰ匸ｌ　 ┬-、　　　　 　　　,! .,i´:iｰ匸ｌ　 ┬-、　　　　　　　　　 /｀ ,lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο.　　 │.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο　　　 　 |　,i´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,lﾞ /i､｀,!　　　　　 _,,-'彡'"｀　　　,lﾞ /i､｀,!　　　　　 _,,-'彡'"｀　　　　　|丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ /　｀"　　 ,―''''ﾞン'"｀　　　　　/ /　｀"　　 ,―''''ﾞン'"｀　　　　　 　 _ﾚﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾞ丿　　　　　｀'-‐" 　 　 　 　 　 lﾞ丿　　　　　｀'-‐" 　 　 　 　　　　 ,i´丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀｀　　　　　　　　　　　　　　　 　｀｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀"｀
　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { _ノ｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　でも…
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,,,,、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο.　　 │.l＿ ﾞ‐'ﾟ″　 .|,,,ﾉ　　.,,,ο　　　 　 |　,i´
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　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　| 　 |　　（__人__）　 |　　　　　次はデンマークの哲学者の話だ。
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

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　　　　　　　　　 /＝=|/　＿ノヘヾ廴: : /7: .､}ハ
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　　　　　　　　{　. :i: :l l　/l/l/l　‘ 　 /l/l/l/l Y: 刈!
　 　 　 　 　 　 . :∧ l |　　　 rv=====vｫ　　 | ! 从
　　　　　　　　 ∨　〉圦　　　{////////,} 　 从: :ﾊ≧=-　　　　　　集中できません！
　　　　　　　 ー=彡ｧ: {{＼ 　ﾚ(（´　 ｀）)ﾉ　イ: :/ : .＼
　　　　　　　　　 ／ . : {{＿rミ辷ﾆﾆﾆﾆ彡 厶ィ ＝x‐-≧
　　　　　　　　／-‐　_ァz二才}　￣￣　{`x __＼‐- ヽ
　　　　　　　　　　 γ＼＼::::::ﾊ　　　　　}:::::::::::::/ 7ヽ
　　　　　　　　　　！　　ヽヽ::::ﾊﾆ=--=ﾆ':::::::::, ' /　　i
　　　 　 　 　 　 　 |　　　 ∨ﾊ:ハ　 　 /:::::／／　 　 |
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ミヾソヾソミヾソヾソヾミヾソヾヾソミヾソヾソヾソヾ ⌒ミヾミソヾ⌒ヾミ
ミヾソミヾソミヾソミヾソミヾミヾソヾソミヾソミヾミヾミヾソヾヾミヾソヾミ⌒ヾﾐ⌒ンミヾ､
ヾミヾソミヾソミヾソミヾソミヾソミヾミヾヾソミヾソミヾソミヾソヾソヾﾝ⌒ヾミミヾ⌒ヾミヾミヾﾐ
i::::::l l:::l l::l::l":::l l::::l::i:::::::::l:i::::l:::::i::::i::終:::::l:::i::::::l::i::::l::i:ミヾソミヾミヾソミヾミヾソヾソミヾミヾミ
l::::::l |::l l::l:: ＿r'ﾆVニXﾆV^V＾Vヽr冖､_i::::l::::::l !::::l::i:::::::::l:i::::l:::::!:::::::i::::::::!:::::!:::::l:::l::::!::: i : : :
秋::l |:| |;　(>'´: : : : : : : : -‐兀 ￣￣｀¨¨: : :ﾆゝ　... -: ‐: ‐: … -. ‐ ‐.‐ ‐ .‐ ‐ - :　.　.
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　 　 　 ＿rｸ′: : ;:r＜＞'´　/ ヽ>､ : : : : : ∧ﾑr　‐┴' :　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:
_.　 --　∠ : : : ／ﾉ了 /　,'　ｌl ｢ヽ>､ : : ﾉ: :ヽ]　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　: :
: : : : : : 　！: //l /l l　|　 |　ｌ|｜ｌ | |　l!｀ﾏ: : : :_:_〉　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　: .
.　　　　 　 ∨ﾉ川 { | ｨ￢ﾊ l | | r廾　ｌ|　l }） /　- .._: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
.　　　　　 ／, ' |l | l | ,ｨfた j l ｌ,ｨf心 ﾘ|　/ Ｖ＼　　　　￣｀''ー -- .:_:_:_:_: : : : .
.　　 　 　 〉〈　 ヽｿハ V:丿　,　 V::ﾉ八V　/ / 〈　　　　　　　　　　　　　　 ￣´
　　 　 　 ヽY＾ヽ､＞彡　　　 .　　 く二＞彳　∨
　　 　 　 く_≧ミゝ｀てニ＞r - ィ升≦ ＜ミン´　　　　やっと開けてくれたの～。
　　　　　　{{⌒ソフ´: : : :>‐､ _rベ : ｀ヽ/乃ﾉ
　　　　 　 　 　 〈: : :r-v′　l 　 ,⊥ ┐:＼
　　　　　 　 　 ／: :,' ￣｀ヽ/〉'´ : : : : l: : /
　　 　 　 　 　 ∨ /: : : : : く: : : : : : : : ｌ :冫
.　　 　 　 　 　 /:/: : : : : : ハ: : : : : : : :Ｖ|
　　　　　　　　,':/: : : : : : /;:介､ : : : : : : ！
　　　　　　 　 l : : : : : : ／l | | |ヽ: : : : : : :|
　　　 　 　 　 | : : : : ／: :.| | :|∥ ＼: : : :.:|
　　　 　 　 　 ヽ､_／ |l| : | |　| l|: :|l|:ヽ:_:_ﾉ
.　　　　 　 　 　 }: : : |ｌ| : | l　 | l|: :|ｌ| : : : |
　　 　 　 　 　 /: : : :|ｌ| : |_l 　 |　〉:|ｌ|: : : :｀､
.　 　 　 　 　 /: : : :.:|ｌ| : |　　　Vﾍ: Ｖ!: : : : :ヽ
　　　　　 　 /: : : : /l/ : |　　　　　〉: V!: : : : : ＼

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　　　　　 ／|
　　　　　(　丶　.＿＿__
　　　　　 ＼ |／　　　　＼
　　　　　∧-ﾚｲﾆz＜￣￣
　　　　 /　￣＼ ＼ 　＼
　　　／ /＼// .＼ ヽ 　 ヽ
　　 /ｨ /丶　　へ//＼丶　|
. p　 Fｲ○ 　 ○　~Ｔ F|　 {　　　　　　あ、あれ？
(::::)　F|＠ 厂丶＠.｜ L| ..人
(７＼ﾚﾊ＼L＿|＿.,/／从,__,,ゝ　　　　 やらない夫の人形だよね…
|/　 >ー<_Ｖ∠_スﾌ´
`￣￣￣７/| ＼=(/:＼
　　　　 / .ﾚ|_／ /＼::::＼
　　　　 7ニニニ<＼ﾚ<ﾆﾌ
　　　　 L:::::::∧::::::＼>
　　　　 ﾄ==ｲ　Y==ｲ
　　　　/ ：　|　 | ： ヽ
　　　 (~丶ノ　 (⌒ ノ
　　　　￣　　　 ￣



　　　　 ／￣￣＼
　　　／u_ノ 　ヽ､_＼
　　　| ((●）) (（●）)|
.　　　|　 （__人__)　　|　　　　　　この野郎やる夫の手先になりやがって！
　　　 |ヽ　|!il|!|!|　/ .|
.　　　 |　　|ｪｪｪ|　 　}
.　　　 ヽu　　　　　 }
　　　　 ヽ　　　　 ノ
　　　　　/　　　 く
　　　　　|　　　　 ＼
　　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､




　　　　　　rｘｘｘｘｘｘｘy、　　　　 ,rｘｘｘｘｘｘｘｘy
　　　　　　ヽ　　　　 　｀ヽrｪｪr'´　　　　 　 〈
　　　　　 　 l　　　　 二ニl 　 |　　　　　　 　l
　　　　 　 __|ｘｘｘｘ×'´ ,ｨ个‐个ｘｘｘｘｘｘｘｘｘ个ｘ､
　　　　 ィ´　ﾐヽ　　　 ｲノ ヽィ´｀ヽ､　　 　,ｲ　彡'
　　　　 ｀ヽ､　｀ヽ_,ィ´　 //　　　ヽ｀ヽミＸ　,ｲﾊ
　　　 　 　 ｌヽ ,r'´　l 　 l l　　　　 l　|　l ゞ'　 ハ
　　　　　／´　l　| _,ｨ´l｀l ｌ　　 　 ィ´l｀ヽl　l ,　ハ
　　　 ／ 　 　 l　l　ヽrlｪlｭヽ从ｲノlノｭ､/ｲ/／ 　ヽ
　　 /　　 　 　 ヽミ､ﾒｲ心 　　　　ｲ心乍l　ヽ=ﾆﾆミヽ
.　　{三ニ=‐-r=∠',　,廴ﾉ　　,　　,廴ﾉﾉ, lゝ､ r‐=ﾆ二}
　　 ヽ＿二ﾆヽ‐-=ｲ､ ''' 　 r―ｒ　 '''' {三ニ=ﾉ -=二/　　　　　　ヒナはアリスなの。
　　　 ゝ=二ニヽミヽ ヽｒ､　 ｀‐´　　ｲヽ,.r‐=ﾉ _ﾆ二/
　 　 　 ヽ_,=ﾆ彡ヽミ三| lｲ）‐-‐ l´｀ヽミ三彡ｲヽ,ノ
　　　　　　　　／´/｀ヽﾊ / ）　　 >､__,ｨ二｀ヽ
　　　　　　 ／　 /_ 　 ,ﾍﾊ/=エ===ゝ　 　 　 ﾍ
.　　　　　 〈　　./　　　　 ﾊﾊｲ 》　　》　　　　　ﾊ
　　　　　　 ヽ /　　　　　　ﾊﾊ ﾍ＿/ 　　　　ノ ,〉
.　　　　 　 ,r'/　　　　　　　ﾊﾊ　| フｲ　　　　／
　　　　 　 {,/　　　　　 　　 ／/||〈　 　 　 　 l
　　　　 　 | 　 　 　 　 , イ´// .||. 〉　 　 　,__l
　　　　　　ヽ＿＿, イ´　.|,//　 ||/　　　　/




　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　『ヒナ』じゃねーのかよ。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　 　 ﾋﾞｼｯ
　　　/　　　 く＿＿,-ｭ__ 　 て
　　　|　　　　＿＿＿ 三） 　（
　 　 |　　　　|　 　 　 ￣　　 ´

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　　　　　　　　　　　 　 ( ⌒ヽ、
　　　　　　　　　　　　（　　　ノ
　　　( ⌒ ､　　　　　　　| |´
　　（　　　ﾉ
　　　￣＼ヽ　　　 /:｀＼　 　 ／:｀l
　　　　　　　 ＿＿|:.:.:.:.:.:｀ -:´:.:.:.:_|‐┐
　　　　　　　ヽ､:.:.:.:.／/､＿ｌｌ ＿,ハ:.:<　　　 ,-‐ ､
　　　　　　　　L_／　 ─　　　―　 V ＼　/ヽ、 ﾉ
　　　　　　　／/　　　　ヽ ／ )　　　 l　 >':.:.: .:l´　　　　　　　アリスなのー！
　　　 __ 　 . > l　　　　　 | ＜.　 　 　 |　 >:. :.:.:.|
　　/´　|＼　> l 　 　 　 人＿）　　　ﾉ＿):.:.:.:. :.|　　　　　　　 真鍮の鏡を通ってきたのー！
　　l　 /:.:.:.:.:.(＿ヽ､　　　　　　　　／:. :. :.:.:.: .::.:l
　　｀7:.:.: .:.:.:.:.: .:.:..:. ｀ ー - ―.. ´:. :.:.:.: .:.┌‐ ´
　　 /:.:.:. :. :.:.: .:.:.: .:. 「￣￣ｴ￣￣| :.┌‐´
　　 ￣￣￣ ￣￣l.:. l＿／| |＼＿l :.:.l
　　.　　　 　 　 　 |:.:.:.l　　 | |　　 l:.: .:.|
　　　　　　　　　　|:.:.:.l　　 |｜ 　 l:.:.:.:.|



　　　　　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＼　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　､‐　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　　　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　, - ､　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////
　　　　　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ i　　 |　　 -=／::／:: ／' /./　　　　　　　　　真鍮の…あの鏡！？
　　　　　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '
　　　　　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　　　　　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
　　　　/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
　　　 /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
　　 /;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /
　 /;;;;;;;;;;／　,ヽr ､;;;/　　 丶　_　　￣/;;;-;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
. /;;;;;;;;/　／　.. -! l;;'　　　　　　 ￣,､/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／/
/;;;;／;;!　　　'　 . !/　　　　　 --　' /;;;;;;;;;;;;;;;;::-;;';;;;::/
;／;;;;;;;;ヽ　　　´ iﾉ　　　　　　＼　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/




　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　　てめー用件は何だ用件は。
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　　　　　　さっさと言ってさっさと帰れ。
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ryryry､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉￣￣｀メ､rx　　 ryryryrx
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Tｰf´￣￣￣｀ヾ
　　　　　　　　　 　 　 ryryryr〈:.:.:.:.:.:. :. ;ィ彡ｲ-代､::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
　　　　　　 　 　 　 　 ＞--=ァヘ_,ィT彡イ彡ﾍrヽﾐ､ミＸ:.:.:.:.:./:.Yﾒy
　　　　　　　　　 　 (´ヽ )イ }/ｲ:.:.>i少个|i　　 i　i 个ﾇﾄ､｀>ｲ─一ﾊ｀ヽ
　　　　　　　　　　　 )ノｲ　 ./ 个个!ﾉ　| |l　!|　|　| ﾘ | ヽ又:.ﾄ､.　/　}　 )
　　　　　 　 　 　 　 f⌒iヽｲ /{从ﾉﾑ⌒ﾄ､i　!|　「｀メ､'!　ﾉY「　i} /／Y´(
　　　　　　　　 　 　 i　 {　)!（ 乂(　,zf以八从jﾉr=ト､jy　 jﾉ ノ/ '　,ｲ ∧)
　　　　(⌒ー- 　 ._ノ　　Ｙ(:.:乙从 {{iしﾊi 　 　 〈fしﾊY　ノメf´　 ム=　-─'⌒)　　　　　　白いお饅頭から、
　　　　　ー─- ,　 　 　 从Y:乂从 `ﾟ'' ﾞ 　 '　　 `ﾟ'' ﾞ从グ.:.f| 　 　 , -‐── ﾞ
　 　 　 　／￣￣　　 　 {三}.:.:厶ﾍゝ　 　|￣/　 　 人(_:.:.iヲ 　 　 ﾑ-── ､　　　　　　　リンにお届け物なの！
　　　　 〈＿／￣)　　 　 }ヌ!:.:.{乙{.:.::｀>　 ｰ　 ,. ＜:.:ﾉ＜:.|{　　　　r─ - ､＿)
　　　　　　 　 ／　,.　　ノﾅﾒ.:.:.:.( フ仁二>三二ムヘ(⌒´}ﾄ,　　r､　｀ヽ
　　　　　 　 /　／/　/彡ｲ.:.:.:／:.{::{_／ｲ/ｰ+-'＼_}::}:.:.:.:.:{ﾐ∧　ヽ＼　 〉
　　　　　　 ゝ-'　 { ノ￣｀ー､:.:.:.:.::￣:.:.:.{:{:.:. }:}:.::.:.￣:.:.,一ﾍﾐ∧＿)　￣





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　　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　 　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l　　　　　　　　　　　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l
　　 　 |.i::|　　　私を飲んで　　　　| |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　 　 私も飲んで　　 　 .| |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　.',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i　　　　　　　 　 　 　 ',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i
　　　　.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /　　　　　　　　　　　　ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /
　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´　　　　　　　　　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´
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　　　　';::: :　｀ ''ヽ, ,.,.z'' ~　 : :::/
　 　　 .ヽ、　　　　i_j'´　　　 ,/
　　　 ,.- '' ' --‐''~　' -- ‐''-　=、
　　／/　,z '´.::　 .,　 ヽ 、　 ヽ.ヽ.ヽ
　 / ,' ／　 |:/　 /i　　// ヽ 、 ヽ i ヽ
　.i .i /　　 .l,'　 / ヽ、i i　//::: '':::', |'; ':,
　l _|_l　:　 .|　x'　 　 '' ―-, r　l i.|-l.　 ';
　||.:ii.| .::.　 l./　｀ヽ'、　　 ' ヾヽ　!:: .|ヽ i
　l.l ll!l .::.　 ';　　　i~i　　 i~i 　 ﾞi /::::.l　ヾ
　.|'-:;!, ::i　 .',.　　 ﾞ'ﾞ　 　 ~　　 l':::::::::|ヽ、　　　　　　ま、饅頭？
　/l .i::!ヽ:ヽ　',XX　　　__　　X>!::::::::;'ヽ:;ゝ
./ /ヽ| ,~ヽ:,'i, 'i_　　　´　_,, r/l::/;:::::;' ーﾞ-
　'-='　ヽiﾞヽ;:ヽ'i｀" '''' "　ヽﾞ .'ﾞ　!::/
　　　　　　　.ヾ　　　　　　　　　 ヾ



　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´　　 ｀Y´｀ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　 　 ﾘ　 　 ﾊ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　 /　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　ｨﾁ ┴─‐ r＜　i　i　|
　　　　　　　　　　　,.　´´フ´ 〉＿／　　　｀　 ､つ'´／｀ヽ
　　　　　　　 ,　　 ´　　／　/ /　 　 ,／　　/　 ＼/　　 　 〉
　　　　,. 　 ´　　　　／　　 ｌ　i　　 //　　 /　　　　ヽ　 ／
　　 ／　 　 　 　 ／　　 　 |　| l　〃i　　/l　　　　　 ∨
　 /　　　　 　 ／　　　　 　l　| トLL_',　 !_l | 　　　　　lﾍ{
　 ∨　　　 ／　_ =＝＝ Y彡ﾉ 斗Tヽヽ|　|∨　　 /　 l　｀
　　　ミﾐｈYて´　 _＿＿_ ミﾐｈ､　ｈソ　　 　 ヽlノ/　 ﾉl
　　　|￣￣＞ ´　　　　 (にニ　　 ｀ 　 　 　 r､/彡´/　　　　　　　でもヒナはアリスだから、
　　　＼-─ヽ　　＿＿___ノ＜´　 　 　 　 , /ｿ '´　　　　　　　　　　白いお饅頭より白ウサギに会いたいの。
　　　 　｀ ─=-＝＝ｨノノヘ.　　 　 　 c　　 ∧)
　　　　　　　　　　/ /´　 　　ヽヽ　 __　　＜辷)　　　　　　　　　　　白ウサギはどこなのー？
　　 　 　 　 　 　/ /　　　　　　 ）　　　ミ辷≧ｿ
　　　　　　 　 ／　｀　､　　　　< ｌｌ＼､
　　　　　 　 /　　　　/　　　　　 〉=〃
　　　　　　 ',　　　　（_　　　　　〈　l!



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　白ウサギならシルクハットから出た後
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　原子の位置を調べてる。
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　　用が済んだなら帰れ。
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　　　ちゃんと戸締りしとけよ。
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|

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　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣＼　　　　　　　　　 |┃┃
　　 　 　 　 　 　 ／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　|┃┃
　　 　 　 　 　 　 | 　 　 （ ●）（●）　　 　 　 　 |┃┃
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　|┃┃
　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　 三|┃┃　ﾋﾟｼｬｯ!
　　　　　　　　　　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　 |┃┃て
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 } 　 　 　 　 三|┃┃ て
　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　ノ　　 　 　 　 三|┃┃(
　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 く　　　　　　 γ⌒)|┃┃
　　　　　　　　　　　 | 　 　 　 ＼＿＿＿_ノ ' ノ |┃┃
　　　　　　　　 　 　 |　 　　　ヽ　 ＿＿＿,,、 　 |┃┃



＝＝==‐|| || ニニニニニニ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
'￣￣￣||| | ┏━┯┯━┳━┯┯━┳━┯┯━┳━┯┯━┓
　　　　　|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼士─┃
　　　　　|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼|＼,￣■]＼,
　　　　　|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼||＼＼　　　 ＼
、　　　_,,|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼||＼l＼|￣￣￣|
　 'ヽ,／ || | ┣━┷┷━╋━┷┷━╋━┷┷━╋━┷||＼l＼||　　　　|
.／″'　..|| | ┃|　　　　　 ┃　　　 　　|┃|　　　 　　┃　 　 ||＼l＼||　　　　|
　　　　　|| | ┃|　　 　　　┃　　　 　　|┃|　　　 　　┃　 　 ||＼＼.||　　　　|
　　　　 ／￣￣jl ━━━┻━━━━┻━━━━┻━━ヽ、| ｡}||　　　　|
　　　／　　　 /i＿__,,;;;;;:|　;;;　　　　　　　　　　;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;::.　＼|　 ||　　　　|
. ,.∠＿＿＿/ ´x　 /,,,,;||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼;;;;;;;;;;;;;.　 ＼ ||　　　　|
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.　　　　　　　　 /　　　 /　　　　 /　　／　＼　　　 　 i　　　 ヽ
　　　　　　　　.′　　 /　　　　　′／　　　　ヾ　　　/ヽ　 // ハ
　　　　　　　 .;　　　 /　　　　　｛／ _＿_　　 　 ＼ ノ　　}〃 　 ハ
　　　　　　　 |　　　 |　　　.　　 |　´　　 ｀ヽ　　　☆　　 ☆　　　　|
　　　　　　　 |　　　 {　　　i　　 |　　　　　　__..ィ´　　　___i}.　　　　|
　　　　　　　 {　　　 |　　　{ｉ　　|ィf'7弍z､´　　　　　 ´　 ☆＝==/
.　　　　　　　 V　　 ﾊ　　八 　 |{:::{:::::::::ij｀ヽ　　 　 ..zrf'７|　　　/}
　　　　　　　　∨　//　 {　ハ　从:ﾄ--ｸj　 ′　　　/:::}/ /　　/j/
　　　　　　　　__}　{〈{　ハ　八　{ 弋::::ノ　　　　　　廴j//　　.′
　　　　　..ｚf彡☆　　Ｖ{　}　　{∨　xxx　　　　　,　　　 /　　/　　　　　　　　ねぇねぇねぇあの鏡、
　　　 ／／　　 ☆｀ヽi{ヽト､　|:..　　 　 __　　..　　 xx 厶イ/
.　　　{.〃　 　 //　　 ＼}　|　|::::.. 　　 {　　　 ｱ 　.. '　　 |　　　　　　　　　　レンのとこに通じてるのかな！
.　　　| ii　　　//Z=z___ノ　 ﾄ､|　 　 ､.　　　　　..ィ ハ　　i}
.　　　i}　　　//: : : : : : : : ヽ　}　　　 } ≧ーく,,‐､}/　i}　 /
　　　八_＿/ム＝===z＿___＼　　　{｀ヽ: : :ﾉ　　ﾄ、 j／
.　　　 〈: ::/ : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ　　 r'} /j　　 ＿_ゝ､
　　　　 ∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼___j/ 　 ／: : : : : ｀ヽ
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　　　　　|　　　 　　（__人）　　　　　　さーね。
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　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ　　　　　　　　それよりこれ。
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ
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　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、
　　　　 .| 　 　 ij　,ﾉ




　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_　　　　　　　　　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣　　　　　　　 　 　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´　　　　　 　 　 　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　ﾉﾉ　 　.........................　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　 ﾉﾉ　 　.........................　 　 ヽ
.　　 　 //, .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:゛:.、',　　　　　　　 　 　 　 //, .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:゛:.、',
　　 　 i i.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-‐.:.:..:.:.:.:.:.:´..: i　　　　　　　　　　　 i i.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-‐.:.:..:.:.:.:.:.:´..: i
　　 　 i i |`　‐-　:.:._.:.:.:.:.:_:.:　-‐　´| i　　　　　　　　　　　 i i |`　‐-　:.:._.:.:.:.:.:_:.:　-‐　´| i
　　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　 　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l　　　　　　　　　　　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l
　　 　 |.i::|　　　私を飲んで　　　　| |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　 　 私も飲んで　　 　 .| |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　.',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i　　　　　　　 　 　 　 ',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i
　　　　.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /　　　　　　　　　　　　ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /
　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´　　　　　　　　　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´
　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀¨　 …―…　 ¨”´




　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 ｉ＝={''"´__　　　__,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨ﾞ｀!　j／ー＜｀　　　　　　飲んで…大丈夫かな。
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞.､｀ ..イー-≧ｰ　　　　　　　　　毒だったりしない？
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/

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　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　中身が何であっても害はない。
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　 全部やる夫の頭の浮かんだものだから、
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　『ジュースのつもりのジュース』ってとこだろ。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣



　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　ﾉﾉ　 　.........................　 　 ヽ
.　　 　 //, .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:゛:.、',
　　 　 i i.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-‐.:.:..:.:.:.:.:.:´..: i
　　 　 i i |`　‐-　:.:._.:.:.:.:.:_:.:　-‐　´| i
　　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l
　　 　 |.i::|　　　私を飲んで　　　　| |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　.',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i
　　　　.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /
　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´
　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´



　　　　　　　　　　　　　　ゝ.＿＞-- ､く／
　　　　　　　　,､　　　 _,_／　 /　　　,　｀ヽ､
　　　　　　　 /　~ヽ. // ,ﾊ＜ヽ‐-=ﾆ=-‐､　 :.　　 　 ｺﾞ
　　　 　 　 ∧　　 ｀i 'く 　 〉　 ヾ/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.　　　ｷ
　　　　　_//∧　　ヽ_二フ　ｌ´　 　 　 }　|´i!i!i| _｀≧
　　　　 ////∧／´　ﾄ.　 ｀´ヽ　　　　|　ゝ--!: ＼
　　　 .//////∧　 ﾉ/ヽ　　　　　　　 i/!: : : : i｀ ｰ`　　ｺﾞ　　　　　　　おーしよく分かんないけど飲んじゃる！
　　　（//////,〈｀ヽ∠, ｀ゝ.　　　　　//　　 :: : .　!　 　 ｷ
　　　 ヽ/////∧/　 /::::::i｀ﾌ‐ - ‐イ/＼:: { ＼:　i　　　ｭ
　　　 　∨////》　 /i!::::::i⌒ヽ.／::::::::::::::ヾ!　　ヾi
　　 　 　 ∨/// ／　i::::::i∮／／:::::＞-‐⌒`
　　　　　　 `ｰ"　　　∨::i／／::::::／/　　　　　＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ||_/ｨ=≠／　/　　　　　０２ ＼
　　　　 　 　 　 　 　 ∧ﾉ＼=ﾌ.　 〈　　 ⌒/‐　､　　　ヽ-､
　　　　　　　　　　　/　 !　　ヽ　　. : : :. : /　　　＝＝===}}
　　　　　　　　　　　l　　!　　 l　　　 ∨ /　　　　∨/////

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｀'-、　　　　　　 ＼　　　　 ヽ　　　　..ｌ　　　ｌ　　　　　　　|　　　　　　　/　　　　　　　 /　　　　　 ／　 　 　 　 　 ,／
　　 ＼ 　　　　　　.＼　　　　ヽ.　　　 ..ｌ.　　..ｌ　　　　　　│　　　　　　ｌ　　　　　　 . / 　　　　 ,／　　　　　　. ／
　　　　 ﾞ'-､　　　　　 .＼　　　 .ヽ　　　 .ｌ,　　 !　　　　　　!　　　　　　l　　　　　　 ./　　　　 ／　　　　　 . ／
　　　　　　 ｀'-、　　　　 ＼.　　　ヽ,　　 ...ｌ　　 !　　　　　 !　　　　　 ｌ　　　　　　/ 　　　 .／　　　　 . ,／゛
｀'‐､、　　　　　 ﾞ'-､　　　　 ＼　　 .＼　　 ヽ　 .ｌ,　　　　 .|　　　　　ｌ　　　　　 / 　　　.／　　　　 ,, '"　　　　　　_..-''
　　 .｀''-..、　　　　 ｀'-、　　　.＼　　 ヽ,　　.ヽ　 ｌ.　　　　:!　　　　./　　　　 /　　　 ／　　　 . ／　　　　　 _..-'″
　　　　　 .｀''-､、　　　 ｀'-､　　　｀-.　　ヽ　　ヽ　.ｌ.　　　 :!　　　　!　　　　/ 　　 ／ 　　 . ／ 　　　　.,..-'"
- ..,_　　　　　　 ﾞﾞ'-､、　　 .｀'-､　　 ＼　 ｀!、　ヽ　ｌ.　　　,!　　　/　　　 ./ 　 .／　　 _／゛　　　._..-'″
　　 .｀'''ｰ ,,_　　　　　｀''-..、　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ._..-'"　　　　　　　　　 　_,,
　　　　　　　｀''ｰ　,,　　　　｀'-､、　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ　　　　　　. _..-'″　　　　　　 . _,,.. -''''"゛
　　　　　 　 　 　 　 ｀''ｰ　,,　　 ﾞﾞ　　　 　 　 　 !　　＼ヽ　／／　　　／　　　　　　"　　　　　　 ._,,　-''''"
‘''''―- ..,,,,_,　 　 　 　 　 　 ｀''ｰ .　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´　　　　　　　　　 _,,　-''''"゛　　　　　　　　　　 _,,
　　　　　　　 ｀ﾞﾞ"''―- ....,,,_　　　　　　　　　　　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.　　　　　　　　"゛　　　　 . __,,,.... --ｰ'''''''ﾞﾞ￣゛
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞﾞ"'　　　　　　　 /　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ　　　　　　-ｰ'''''''ﾞﾞﾞ´
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　　　　　　　　 ＿,,,,....　-―''''''^ﾞ　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　うおっ！？
..... --ｰ￢''^ﾞ￣　　　　　　_,,.. -‐'　　　 　 /⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞　　　　　　　 　　'―　..,,_,
　　　　　　　　　_,,,　ｰ'''"゛　　　,..　　　　　ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i　　　　　　''ｰ､,, 　 　 　 　 　 ｀ﾞ"''―　..,,,_
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　　　　　　 ._..-'"´　　　　　 . ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''-、　｀''-､、　　　 ｀''ｰ .._
　　 . _..-'"´　　　　　　 . ,／゛　　　 .／　　 ,/　　　　ｌ　　 :!　　　 ｌ　　.ヽ ヽ.　 ＼　　　 ｀'-、　　｀'-..、　　　　 ｀ﾞ''- ．
.. -'" 　 　 　 　 　 　 ／ 　　　　 .／　　　/ 　　　　 !　　　!　　　　ｌ　　 ヽ　ヽ　　＼　　　　｀'-、　　 .｀'-､、
　　 　 　 　 　 　 ／ 　　　　　.／　　　 ./ 　　　　　!　　　.|　　　　..ｌ　　　ヽ　ヽ.　　.＼　　　　 . ＼ 　　　 ｀''-､、
　　　　　　　 ／ 　　　　　　.／　　　　/ 　　　　　 lﾞ　　　│　　　　 ｌ　　　 ヽ　.ヽ　　 .＼.　　　　　 ﾞ'-､　　　　 ｀''-､
　　　　　 ／ 　　　　　　 .／　　　　 ./ 　　　　　　!　　　　,!　　　　　 !　　　 ヽ　 .ヽ.　　　＼　　　　　　 ＼
　　 . ／ 　　　　　　　 ,./ 　　　　　/ 　　　　　　 ,!　　　　 !　　　　　　ｌ　　　　ヽ　　ヽ　　　 ＼　　　　　　 . ＼
　／　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 ./ 　　　　　　 │　　　　│　　　　　　ｌ　　　　 ヽ　　ヽ　　　　＼　　　　　　　 ｀'-、

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＝＝==‐|| || ニニニニニニ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼士─┃
　　　　　|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼|＼,￣■]＼,
　　　　　|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼||＼＼　　　 ＼
、　　　_,,|| | ┠─┼┼─╂─┼┼─╂─┼┼─╂─┼||＼l＼|￣￣￣|
　 'ヽ,／ || | ┣━┷┷━╋━┷┷━╋━┷┷━╋━┷||＼l＼||　　　　|
.／″'　..|| | ┃|　　　　　 ┃　　　 　　|┃|　　　 　　┃　 　 ||＼l＼||　　　　|
　　　　　|| | ┃|　　 　　　┃　　　 　　|┃|　　　 　　┃　 　 ||＼＼.||　　　　|
　　　　 ／￣￣jl ━━━┻━━━━┻━━━━┻━━ヽ、| ｡}||　　　　|
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. ,.∠＿＿＿/ ´x　 /,,,,;||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼;;;;;;;;;;;;;.　 ＼ ||　　　　|
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　　　　　　　　　　　　　.ゝ '　　 |　 /　　/　　{｀｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　　/ 　　ヽ｀V//////三≧
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　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ,＝ニ=.,　　　　 ／　　 {/∧
　　　　　　　　　　 ,＿ ノ}i////∧― - '　　',　　｀ヽ∧
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;;;'ﾐゞ;;ｿゝ:::":;ヾ ゞゞ:;::;　;;;:;ヾ ゞゞ　　　　.　... ..　.　.... ..　　　.:.　　　.. 　..　....　　.. 　..　..
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ﾉｿ:;";;';:;";;;:;ヾ ゞゞ;:;ヾ;ゞゞ;ゞ　ヾ;ゞゞ;ゞ 　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉヽ人从ﾊﾍ ﾉﾐゝ人
;;;;;(;li/::;;;;ゞゞ:;ゞy”:;ゞゞ;ゞi/:;";;ゞゞ:;　ﾐゞ;;ﾐゞ　　　　　　　　　　　　　彡::ｿ:ヽﾐゞヾゞ:;ﾉミヾ::
;;;⌒";ゞゞ;ゞ　ヾ:::::"`";;';"”";;';"”　”";;';"”　　　　　　　　　　　　　 ノﾉｷ;;ゞilﾉﾐ彡个ヽﾐ爻ゞ
;;;;;ヾﾉｿ";;';"”／ :：,;;ヾﾉｿ";;'ﾐゞ;;ｿゝﾐゞ;; 　　' "''' .':'''' " "　'"' "'''. '::: "' "'':::'"''::'':::':'''':::'"''::':'"''
ﾉ：、＼ゞ;ゞ　ヾ;li":;　／ " `;:;";;';:;"”:;　..:i;i;!;!;!i;;..i;i;...;!;i;i;.i;i;,,　..i;ii　,,..'.;'":;. :..''"'"　　　　"'''　'''.'
::';" ;;；";;'//;" ;;:｡,ゞゞ;ゞ　ヾ”:;;　　: .:. 　.: 　　*｡　.: 　.:.:.:.:.';''"'"'i;i;il;l;";!;!i;i;i;;'"'　 "'''."'''　'''.'"'''.
'ﾐゞ＼” ;:; :：, ;；;;(;;;:`;:;ヾ ゞゞ　　:.:.::: :.:.:. ::　:: ::　:::｡:　::　:.:.　:.:.: ::: : : : ';i;i;i;''!;!;i;:' "'''.　　｡.．　,､
.:.:.;;:｡,,;'ヾ;ヽ ;ﾐi!／;';"ｙ””　::::::::::.:.::::. : : : : : :.:.:.:.　:.:. : : : : : : : : : :-:::;!;!;!;!;i;:."'''､::::::'''.'"
.:.:.:.:.:.:.:.::l' ;:;ﾐi!/ );;;)　　 ;;;　　.:.:.::::::::::　～:::::::::::..:.:.::.:.:.:._::::::''"'"' "'''.':'''"'ヽヾ..　'.':,､,､:::．　:::
.:.:.:.:.:.:.:.:,i' ;:;ﾐi| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::: :::::::::: :::::: :::::::;;''"'"' "'''.'''.;'":ｿ''.':,､,､::::::｡.．　::"::::::''"'""::'
,, ;''.'''"':.i' ;;,;ﾐi|、 ,, ;''.'''"'ヽヾiﾂｨ "'''ヽ　,､　':,､,ヾi　,､　　｡.．　,､　':,､,､::::::｡.．　::":::
.:.:.:.::.:.,.,i' ;:,,;,ﾐ'i,, :,ﾐ'i,,'.':,､,､:::．　"::::::''"'"' "'''':,､,､::::::｡.．　::"::::::''
::::'''.''.:wijﾍ;;vkWゞ::::::'''.''.':,､,､:::．　':,､,､::::::｡.．　::"::::::''
"::::::''､:::．'.''.''."'''




　　　　 、ー-　　／⌒r
　　　　人　　｀Y,＿, ｲ
　　　/　./7=- ^　　 ハ
　 　 {　//　 「`< _,.ﾑ行
　　　〉 l l　.=ﾑ=、｀f;.j!.}
　 ∠ 「ｮ 〒 {じ'　 _ ¨八　　　　　　あたしだ……
　　　^≦入 ゝ、(_.ﾉｲﾚ'
　　　　 く　ゝ＞rz_フ　　　　　　　　森も池も小屋も、全部あたしだ。
　　　　　(7ﾑｨ=公vろ
　　　　　 ヽ、_(＼_>、
　　　　　　　ゞ_}　 ｀¨

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　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＿　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　＼　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　　 　 　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////
　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ 　'ヽ　　　 -=／::／:: ／' /./　　　　　　　　変なのー！　景色は同じなのに。
　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '
　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /




　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　汎神論か、同一哲学だな。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　　やらない夫、あたしが喋ってるみたい。
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣



　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　ロマン主義の世界観だ。
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　全てをたった一つの大きな『私』と受け止めた。
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }　　　　　　　 ヘーゲルも、全てはたった一つの世界精神だ。
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ
　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

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　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　ﾉﾉ　 　.........................　 　 ヽ
.　　 　 //, .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:゛:.、',
　　 　 i i.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-‐.:.:..:.:.:.:.:.:´..: i
　　 　 i i |`　‐-　:.:._.:.:.:.:.:_:.:　-‐　´| i
　　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l
　　 　 |.i::|　 　 私も飲んで　　 　 .| |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　.',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i
　　　　.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /
　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´
　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´



　　　　, ,_＿　　　　　　　_,,.... -:i
　　　　';::: :　｀ ''ヽ, ,.,.z'' ~　 : :::/
　 　　 .ヽ、　　　　i_j'´　　　 ,/
　　　 ,.- '' ' --‐''~　' -- ‐''-　=、
　　／/　,z '´.::　 .,　 ヽ 、　 ヽ.ヽ.ヽ
　 / ,' ／　 |:/　 /i　　// ヽ 、 ヽ i ヽ
　.i .i /　　 .l,'　 / ヽ、i i　//::: '':::', |'; ':,
　l _|_l　:　 .|　x'　 　 '' ―-, r　l i.|-l.　 ';
　||.:ii.| .::.　 l./　｀ヽ'、　　 ' ヾヽ　!:: .|ヽ i
　l.l ll!l .::.　 ';　　　i~i　　 i~i 　 ﾞi /::::.l　ヾ
　.|'-:;!, ::i　 .',.　　 ﾞ'ﾞ　 　 ~　　 l':::::::::|ヽ、　　　　　　　こっちも飲まなきゃ駄目かなぁ。
　/l .i::!ヽ:ヽ　',XX　　　__　　X>!::::::::;'ヽ:;ゝ
./ /ヽ| ,~ヽ:,'i, 'i_　　　´　_,, r/l::/;:::::;' ーﾞ-
　'-='　ヽiﾞヽ;:ヽ'i｀" '''' "　ヽﾞ .'ﾞ　!::/
　　　　　　　.ヾ　　　　　　　　　 ヾ



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　ラベルにはそう書いてある。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼



　　　　　　　　　　　　　　ゝ.＿＞-- ､く／
　　　　　　　　,､　　　 _,_／　 /　　　,　｀ヽ､
　　　　　　　 /　~ヽ. // ,ﾊ＜ヽ‐-=ﾆ=-‐､　 :.　　 　 ｺﾞ
　　　 　 　 ∧　　 ｀i 'く 　 〉　 ヾ/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.　　　ｷ
　　　　　_//∧　　ヽ_二フ　ｌ´　 　 　 }　|´i!i!i| _｀≧
　　　　 ////∧／´　ﾄ.　 ｀´ヽ　　　　|　ゝ--!: ＼
　　　 .//////∧　 ﾉ/ヽ　　　　　　　 i/!: : : : i｀ ｰ`　　ｺﾞ　　　　　　ええい飲め飲めー！
　　　（//////,〈｀ヽ∠, ｀ゝ.　　　　　//　　 :: : .　!　 　 ｷ
　　　 ヽ/////∧/　 /::::::i｀ﾌ‐ - ‐イ/＼:: { ＼:　i　　　ｭ
　　　 　∨////》　 /i!::::::i⌒ヽ.／::::::::::::::ヾ!　　ヾi
　　 　 　 ∨/// ／　i::::::i∮／／:::::＞-‐⌒`
　　　　　　 `ｰ"　　　∨::i／／::::::／/　　　　　＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ||_/ｨ=≠／　/　　　　　０２ ＼
　　　　 　 　 　 　 　 ∧ﾉ＼=ﾌ.　 〈　　 ⌒/‐　､　　　ヽ-､
　　　　　　　　　　　/　 !　　ヽ　　. : : :. : /　　　＝＝===}}
　　　　　　　　　　　l　　!　　 l　　　 ∨ /　　　　∨/////

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｀'-、　　　　　　 ＼　　　　 ヽ　　　　..ｌ　　　ｌ　　　　　　　|　　　　　　　/　　　　　　　 /　　　　　 ／　 　 　 　 　 ,／
　　 ＼ 　　　　　　.＼　　　　ヽ.　　　 ..ｌ.　　..ｌ　　　　　　│　　　　　　ｌ　　　　　　 . / 　　　　 ,／　　　　　　. ／
　　　　 ﾞ'-､　　　　　 .＼　　　 .ヽ　　　 .ｌ,　　 !　　　　　　!　　　　　　l　　　　　　 ./　　　　 ／　　　　　 . ／
　　　　　　 ｀'-、　　　　 ＼.　　　ヽ,　　 ...ｌ　　 !　　　　　 !　　　　　 ｌ　　　　　　/ 　　　 .／　　　　 . ,／゛
｀'‐､、　　　　　 ﾞ'-､　　　　 ＼　　 .＼　　 ヽ　 .ｌ,　　　　 .|　　　　　ｌ　　　　　 / 　　　.／　　　　 ,, '"　　　　　　_..-''
　　 .｀''-..、　　　　 ｀'-、　　　.＼　　 ヽ,　　.ヽ　 ｌ.　　　　:!　　　　./　　　　 /　　　 ／　　　 . ／　　　　　 _..-'″
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　　　　　　　　　 ／　 ｛ﾉﾐ三三三三三三' /三三三三,ｲ
ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:｀　＼＼　 ｛ﾊ三三三三 ,/_/三三三三ミ;′,:｀;イﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:,｀,:ヾヾﾞ｀,:｀:,:ﾝ｀,:｀:,｀,:｀''ﾞ｀,:'ﾞ｀
'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'　　',;.　 ＼＼　 弋彡"´⌒ヾ三三三三三ﾐ｣　;''ﾟ ;~'',;'　　',;;~,;''ﾟ ;~｀ﾞ'' ;~'',;''ﾟ ;~''　;''ﾟ ;~'',;'',;''ﾟ 　;;~'',;';:;
ｒ';;;:.ﾚ'｀`'.､ﾚ',ｨ!ゞヾゞ 　＼＼｣ﾑ⌒ヽ、.　 ＼三三厶元ﾐ!　ﾞ''､,,　ヽＹソレﾞﾚ`､;;:,ヾヽ";;';Yィイヾヽ/";:.ﾞ`'、ﾚ'､";;':;,'
　从　wwﾘﾞW゛jﾘwj,､,､,､　｀ー―ヽ.　＼　　 ∨三|ﾋ：∴|　从ﾘj.,.,.,~ ;;乂从　ｗﾘﾞ:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:从wＷ从ﾘj
wMwM　从;:　｀:､　ﾞ''､,,　｀`jﾘｗｊ 　丶､ ＼＿｣三入ミﾐﾘ　.:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.　　　ﾘｗjwW::;ﾞ;　.ｨ;;wﾘﾞW゛jﾘwj;;:;.: ;:; ´;;;
从　wwﾘﾞW゛jﾘwjW゛jﾘ 从;;w,:｀:､,从ﾘj　｀ー―"ー=''"　｀:､　;;wﾘﾞW゛jﾘwj　,:｀:、;;ｖｊｒ:;.:".:;.:'"ﾞ:.:仆从Wﾞ,:;、,"'.:.:;,`
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　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
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　　 　 　: ヘﾊ＜__/'⌒/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i¨ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼　　　　　　　すげー…
　　 　 !／〉込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`
　　 ／//∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!　　　　　　　　　一本一本、全部違う草だ。
　巛.　／〉} : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　{＝＝==il/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　∨:::::::::::i、　　./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　 ∨::::::::::〈 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　∨::::::::∧ / 　 /　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
.　　 ∨:::::::::》　　/ｉ´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣
　　　 ∨::::// ／ .| i　: :: : i　　 |　　　　 ゛.
　　　　 `ｰ" ´　　l .|　: : ｨﾆ＝=}　 　 　 　 :.

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　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
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　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
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　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
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　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣





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　　　　　 　 　 　　　　　　　　　_＿｝　　　　　　　､
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　　　　　 　 　 ＿／　　　一　　─┴x　─┴　:.:::.＼
　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　.::.:.:　　　　　　　:.:::.:: :.:::.:
　　　　　 　 〃　,r'＼＿＿／.::.:.:　　　　　　　　　　:.::. ヽ
.　　　　　 　 　 /　:.::.:.::.:.::..::.:.:　　　　　 　　　　　　 　 　 ’|
　　　　　　　　 ′ .:.　　　　　　　　　　　　　　　:.::.　　:::ハ：
.　　　　　　 　 　 .:/　:.::.　　　　　　　　　　　　　　　:::　 　: ::i ＼　　　　　　　　いや、この草がね、
.　　　　　　 　 { .:/ 　:.::.　　 ::.　　　　　　　　　　　　 　::::　‘: :: ::ゝ
　　　　 　 　 ノ∨.:　　:.::.:.::.:.::.　　::.　　　　　　　　:.::. 　 {::.∨!､ ゞ 　　　　　　　世界に一本しかない草なんだなぁって。
.　 　 　 　 ー=ｲ .:　　:.::.:.::.　　　 |:.:.　　　:.:.::.　 :.::. 　 |:{　:.::.:. ﾄミヾ
　　　 　 　 　 / .:/}　:.::.　　:.::.:.::.:.::|:.:.:.:.::.　　　:/|:.:.　　i　 ト :.::.　{ﾞｉ:. ﾞｉ 　､
　　 　 　 　 ノ:／ :| .:　/ :|:.:.:.　 |:.: 　　／/ :|:.:.:.　 |:.: { 　:. |: ＼:!､
　 　 　 　 　 　 　 }／　 : :|＼:.:. ト､:.::./ : :|＼:.:. ト､:. ､　＼{
　　　　　　　　　　 　　＼:{　 ヽ |　:.::.　{＼:{　 ヽ |　 ＼ゝ　　　＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　02　　 ｉ }}　 ＼＝＝＝＝≠人｝
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　￣　　 |ﾉ　　　 ￣￣￣￣｢´　 ｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　　　 　 |　 　 　 　 　 　 　 ｉ

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　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 'i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 自分のことはどう感じる？ 　 ＞
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　　　　　　　　　　　　　　　　/ _
　　　　　　　　　　　　　　　＞'＿　＿　_/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ' 　 　 　 　 　 ｀
　 　 　 　 　 　 　 　 　 / ム,　 　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 _|/　=ミ、　 　 i!　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　f　　 !j 　 }　 　 }{＿
　　　　　　　　　 　 　 ', .__　　　|　　 ,'　　}　　 （　　　　　　自分？
　　　　　　　　　　　　　.ゝ '　　 |　 /　　/　　{｀｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ-　　 ' ./ ｀t¨{　 ,　|　　　　　　　 あたし…あたしは、鏡音リン。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ}/＿ _.i{ ゝ ヾ｀
　　　　　　　　　　　　　　r＝ニ//////≧=:、
　　　　　　　　　　　　　/ 　　ヽ｀V//////三≧
　　　　　　　　　　　　　,　　　　'., ∨//¨ゞ￣} |
　　　　 　 　 　 　 　 　 }　　　 V'　V/　　 ｀ '', !
　　　　　 　 　 　 　 　 /}　　　　　　　　　　　 ゞ- .
　　　　　　　　　　 　 ,　 !　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ



　　　　　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＼　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　､‐　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　　　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　, - ､　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////　　　　　　　　　あたしは鏡音リン！
　　　　　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ i　　 |　　 -=／::／:: ／' /./
　　　　　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '　　　　　　　　　　　このあたしは、今ここにしか
　　　　　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　　　　　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
　　　　/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
　　　 /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
　　 /;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /
　 /;;;;;;;;;;／　,ヽr ､;;;/　　 丶　_　　￣/;;;-;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
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　　　　 、ー-　　／⌒r
　　　　人　　｀Y,＿, ｲ
　　　/　./7=- ^　　 ハ
　 　 {　//　 「`< _,.ﾑ行
　　　〉 l l　.=ﾑ=、｀f;.j!.}
　 ∠ 「ｮ 〒 {じ'　 _ ¨八　　　 ‐-､　　　　　　　いないん…
　　　^≦入 ゝ、(_.ﾉｲﾚ'　　__＿,ノ-､
　　　　 く　ゝ＞rz_フ　　　　 __＿,ノ
　　　　　(7ﾑｨ=公vろ
　　　　　 ヽ、_(＼_>、
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　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　やらない夫が珍獣みたい！
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　　　　　　　　j　.}ﾝ／／　ヽ
　　　　 　　　ﾉ　'"´ ￣〉　　|
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　　 　 　　　 ヽ　､＿_,,ﾉ　.　|




　　　　　　　　　　　　／　 　 |　　 　 .　 -‐　　う
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　　 　 　 　 　 　 / 　 ∧　　　　　、 マ ﾍ　　　　　　　ﾉﾘ
　　　　　　　　　〃 ==|　､　ﾄ､/Ｚ _/７ ∨ﾊ　　 ゞ==彡
.　　　　　　 　 / ;　＿｣⌒ ､{　＼_/ /＼ Vﾊ　、_乂_　　 ﾉ}
　　　 　 　 　 ′|　￣i|　-‐＼　 x=ミ刈 ≧=-　 ､ｰ-=彡
　　　　　　　 {　 | ﾄ､,仏=ミ　 　 ″ ""|ｉ 了f{｣|　　｀¨¨ア
　　　 　 　 　 　 { i {い""　 _'　_ノv）　| 爪__ン、‐-‐ ´　　　　　　　だぁって、世界中探しても
　　　　　　　 　 .乂'ゝ込、　`ー　´　.イ 从､_＿ ＞　　　　　　　　　やらない夫と同じ人なんていないもん。
　　　　　　　､__ノ厶仆ゞっ≧=r≦〔､厶仆ｿ≧_,
　　　　　　　　_ ／￣＜√／⌒＞'´／⌒ヽア　　　　　　　　　　　　天然記念物並みに貴重だよ。
　　　　　　　 ハ　　 不ぅ ′／　 ／〃　　 }
　 　 　 　 ∠-ハ7´ 八　{_/　 ／}　 {　i　　′
.　 　 　∠_／>ハ. 〃⌒(う≦‐-く 　 Ⅵ 　;
　　　 .仁<∠ﾆﾆﾊ/　⌒){　（ヽ 　 ヽ 　 }__{、
　　 ｛ﾆﾆﾆﾆﾆﾆｱ/　 ／ ‘，　 ｝　　｝ 　{ニ{
　　　ﾏﾆﾆニア 厶イ　　 　 ､　　　/　　 ﾏﾊ
　　 　 辷ア´　 　 └┬…‐-＼_ノ-‐…マハ
　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 ヾ.}
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 、 　 　 　 　 　 へ
　　　 　 　 　 　 　 　 {＿＿ j＿＿＿＿／ヽ>へ
　　　　　　　　　　 　 ｢￣〔{￣}〕￣］[￣　_∠ﾆﾆﾆヽ




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　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　やっぱりなぁ。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　 二本目のジュースは個人主義だ。
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
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:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
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　　 　 　 　 |　!　　 ,.-,　　　　 |　　　　　　　　|　　　　　　　　セーレン・キルケゴールのリアクションだ。
　　　　　　_ﾉ ┴、/ ,/　　　　 .ヽ　　 　 　 　 r
　　　　　. r　`二ヽ ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　 ﾄ
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　　　　　 　| 　 ）　ﾉ ::::::::;;;;;;;/::;;;;|　 ／＼　　/::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ
.　　　　　 ﾉ‐-､　,/::;;;|:::;;;;;;;;;＞::;;|／(::::ﾉ ＼/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　 　√..:::;;; ヽ､〉;;;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く 　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
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　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ 　　　　ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　巨大なヘーゲル体系の前に、
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　 　 セーレンという名の
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　 一人の痩せた男が立ちはだかった。
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l



　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ＞　　　 ＜ 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
　　　　　　　从 l||　 ﾌヾ;::|⌒/:::;l||l人.∧
　 　　　 　　( ⌒ ) 〈　　ヾ∨::;/　 ( ⌒ )

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禅みたいな世界だ

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　　　　＿＿
　　 ／ノ　ヽ＼
　／.（○）（○）＼
　|. u.　（__人__）　|
.　|　　　　　　　　|　　　　　　　リンちゃん聞いてるー？
　 |　　　　　　 　|
.　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　 ヽ　　　 　/
　　　/　　　　ヽ
　　　|　　　　　|
　 　 |　 　 . 　 |



　 r'　　　　　　　く__:::::::::/ヽ__{__　　　　j　 　 ヽ
　 |　　　　　　　,,.　　__ノ /:::::-､｀ー--z　　　　 ＼
　 | .::::::::::::::...__＿..＿__／: : : : : : ヽ.: : :廴　　　　::l
　 } ::// :::/==z､/　ヽ::::::: //: : : : : :＼: : ::｀ヽ　　::|
　 ∨/::::/: : : ::/　　　＼//: : : : : : :// ヽ: : : :＼ ::l
　　 /:::/＝==z{,..-‐-､　 ｀ヽ.. : : : ://‐-､＼: : :lj/
　　 l::::ハ: : : :.´　　　　　　　 ｀　 ､.. __: : : : :j/:::l
　　 |:/　 }: : : :.|　　 __　　　　　　　__ 　 }｀¨: : :.:l
　　 j′　〉: :.:.:.| ..ィ'⌒ヽ.　　　　ィ'⌒ヽ |: : : : :::l
　　　　 / ＼:::::ﾄ{　　　　　　　　　　　　ｲ　:::i| ﾊ
.　　 　/／/个v⊂⊃　　　 '　　　　⊂⊃ :::::} |{i　　　　　　　　　ダメー、やらない夫が喋るだけで
.　　／′/ i }､　:::ﾄ､　　ヽ. __ ノ　　 イ:::| :::/:::|ﾊ
　　　　 ムイjﾊ　::|::/ ＞､　__ .. ィ7::::::::::|::/: :.:|　　　　　　　　　　おかしくって！
　　　 　 　 j/　}ヽ{/::::::<j　　 　 i>¨ヽ.__j/: : :.:|
　　　　　 / ∨ j／:::::::::::i 　 __　 i:::::::::::::::::∧ :|
.　　　　 /___ ∨:::::::::::::::::l／　 ＼}::::::::::::::/　ヽ|



　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　じゃあ最初の一口飲んで、ほら。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣



　　　　　　　　　　　　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　　　　　　　　　　　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉﾉ　 　.........................　 　 ヽ
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　　　　　　　　　　　　　 　 i i.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-‐.:.:..:.:.:.:.:.:´..: i
　　　　　　　　　　　　　 　 i i |`　‐-　:.:._.:.:.:.:.:_:.:　-‐　´| i
　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　私を飲んで　　　　| |
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　　　.',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i
　　　　　　　　　　　　　　　.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´

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　　　　　　　　　　　　　　ゝ.＿＞-- ､く／
　　　　　　　　,､　　　 _,_／　 /　　　,　｀ヽ､
　　　　　　　 /　~ヽ. // ,ﾊ＜ヽ‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　　 　 　 ∧　　 ｀i 'く 　 〉　 ヾ/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
　　　　　_//∧　　ヽ_二フ　ｌ´　 　 　 }　|´i!i!i| _｀≧
　　　　 ////∧／´　ﾄ.　 ｀´ヽ　　　　|　ゝ--!: ＼
　　　 .//////∧　 ﾉ/ヽ　　　　　　　 i/!: : : : i｀ ｰ`　　ｺ
　　　（//////,〈｀ヽ∠, ｀ゝ.　　　　　//　　 :: : .　!　 　 ｸ
　　　 ヽ/////∧/　 /::::::i｀ﾌ‐ - ‐イ/＼:: { ＼:　i　　　ｯ
　　　 　∨////》　 /i!::::::i⌒ヽ.／::::::::::::::ヾ!　　ヾi
　　 　 　 ∨/// ／　i::::::i∮／／:::::＞-‐⌒`
　　　　　　 `ｰ"　　　∨::i／／::::::／/　　　　　＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ||_/ｨ=≠／　/　　　　　０２ ＼
　　　　 　 　 　 　 　 ∧ﾉ＼=ﾌ.　 〈　　 ⌒/‐　､　　　ヽ-､
　　　　　　　　　　　/　 !　　ヽ　　. : : :. : /　　　＝＝===}}
　　　　　　　　　　　l　　!　　 l　　　 ∨ /　　　　∨/////



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　どう？
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
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　　ヽ　　　　 　＼　　 　 ／
　　　‘，　　　　　 ヽ　／　　　　　　　 r　´
　　　　i　　　　　　 f{/　/::.:... 　 　 　 ,′
　　　　､　　　 ｰ=' {{　　｀ ⌒　　　　/ ヽ
　　　 　 ヽ　　　 ／⌒ヽ､＿＿＿,ノ　 　ヽ
　　　　　 /｀¨¨´　　　　　＼　　　 　　 　 ‘.
.　　　 　 ′　 ﾄ､ ＼　　 /７｀ /7　　　　　　:.
　　　 　 i　＿_|__｀ー｀‐ '-'- 〈/、 ＞ ⌒　　 i
　　　 　 |└―!　｀　　　　ィ斧ﾐ ｉ　　ト､　 　 |
　　　 　 |{ r―|yf心.　 　 弋:う' |　　| )}　 　}|
.　 　 　 八i￣从弋ﾘ　　,　　　　|　　ﾚ′　 八　　　　　　　　…うん、だいたい元に戻ったと思う。
　　　 　 　 ヽ 　≧　　、　 ノ 　 |: / |　　 /
　　　　　　 ノイ　个　　 　 　 イ}/　:|　 , '
　　　　　　　　|{ 　トミ ｀¨¨i´　 /ゝｧi}／
.　　　　　　　 八ト ゝ　)ﾉ ﾉ　　　////≧ｘ
　　　　 　 　 　 　 　 ,.イ/ '⌒ｰ/////////ヽ
　　　　　　　　　　　/ /,{　　　/////／／//ﾊ
　　　　　　　　　 　 { {/,{　 ／/＞≠‐　´￣　 i




　　　　　　　　　 ､──　　 、
　　　　　　　　　　＼　　　　 ￣￣ ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ､　　　　　　　｛＿
　　　　　 　 　 　 　 　 ＞　　 　 ⌒─〉￣＞──　､
　　　　　　 　 　 　 ／　　 ｀ ┬──┴x　ー一　　　＼＿
　　　 　 　 　 　 ／ ／　＼／|　:.　　　　＼　　　　　　／
　　　　　　 　 〃　/　 .:.:∠　 |:=|＝　 　 　 ＼＿＿／ヽ
.　　　　　　 　 　 /　＼/ 　 ｀ l: j|:.:.. 　 |　 　 　 　 　 　 ’
　　　　　　　　　 ′ .:.:ｨぅｘ　　l:八:.:.- ､|　:! 　 }　　　　　：
.　　　　　　　 　 　 .:///:(　 　 {　ﾊ.:.:.　|ヽ} 　 ′　　 　 ｛
.　　　　　　　 　 { .:/ ' ﾋﾉ　　　 ´アぅｘ､∨　 /.:　　　　　‘
　　　　　 　 　 ノ∨.:{""' 　 　 　 /:(　 Yﾊ　/.:.:　　　 　 {:.i
.　　 　 　 　 ー=ｲ .:∧　　　　 ゝﾋ ノ　八∨.:.:.::.　 　 　 |:.{　　　　　　　　　にしても、
　　　　 　 　 　 / .:/}∧ '　　 　 """／ ／｀):/|:.:.　　i　 ト ､
　　　 　 　 　 ノ:／ :| .:个ト ,ｘ=￢く　イ__／/ :|:.:.:.　 |:.: {　＼
　　 　 　 　 　 　 　 }／}/〃　　 　 Yノ/.:. / : :|＼:.:. ト､:. ､
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　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣　　　　　　　 　 　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´　　　　　 　 　 　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
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　　 　 |.i::|　　　私を飲んで　　　　| |　　　　　　　　 　 　 |.i::|　 　 私も飲んで　　 　 .| |
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　　　 ヽ　　　　　''''''ヾ>¨'|''"　　　　　 ,,ノ: : :＼
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　　　　　　ヽ,,_,＞- '¨; : : : : : : : : : : : : ＼　 ヽ: : :.ヽ
　　　　　　　|: : : : : :ハ: : : : : : : : : : : : : : ヽ　 ヽ: : :.}
　　　　　　　|: : : : : :|　＼: : : : : : : : : : : : : :ヽ=--}: :.|
　　　　　　　|: : : : : :|　　 ＼_: : : -‐‐‐-　＼ヽ"　|: :.|
　　　　　　　|: : : : : :|'¨¨`　　¨'‐＜‐=‐-,,.　 ＼ _. | ∧
　　　　　　　ヽ:|: : : :.}/'{::ﾊ 　 　　l¨Z::::::ﾐ -i-i-''' |:} : :ヽ、
　　　　　　　　ﾘ,: : : :∧Z:::::l　　　　{:::::::::}|: :.ﾄ,,ヘ_j:ﾄ ＿,＞
　　　　　　　,,／ヽ: : :ヽ弋;ﾀ　,　　　'''''''' l: /: : ￣: |　　　　　　　　　どっちが正しいのかなぁ。
　　　　　　 　 ￣¨{: : : ヽ_　　┌ヘ　 _／ﾚ': : ∧:.:.:|
　　　　　　　　　 ＞-''ﾘ"ヽ` t- -- '¨L. ＼:.:./　＼|
　　　　　　　　　 |ヽヽ;.:.:.:.:.:.:.ﾍ`_　　- /:.:.:.＼
　 　 　 　 　 　　|　 ヽヽ、:.:.:.:ﾍ　¨¨'／:.:.:.:.:.:.:＼
　 　 　 　 　 　　|.　　|/''-=_- ﾍ .／＿,, -‐‐'''"l:l
　　　　　　　　　|　　 |.. --‐‐''i'''>,,_''''''"/　　　/:ﾍ
　　　　　　　　＜~¨¨: : : : : : :.ノl>: :"'i /　　　/:.:.:ﾍ
　　　　　　　　　|＼: : : : : : ／　l: : : :|/　　　/:.:.:.:.:ﾍ

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　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼
　　　　　. （　（● ） .　　　|
　　　　　. （人__）　　　　　|　　　　　　どっちも。
　　　　　r‐-､　　 　.　　　|
　　　　 （三））　　　.　　　|　　　 　 　 ロマン主義者が間違ってたとは言えない。
　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /　　　　　　 ちょっと一面的だとは思うけど。
　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /
　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）
　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　.　|　 ＼_／...|



　　　　　　　　 ／　＼　　　ヽ､　　　ヽ　ヽ.＼
　 　 　 　 　 /＼　ヽ　　　　　,.へ　ヽ､　　＼ヽ
　　　　　　 /､　 ヽ.　 ＼ 　 ／／ ｀丶､ 　　 .', i
　　　　　 ./＼ヽ､　,＼　.／／ヽ　　　　ｸ ＜ .l |
　　　　　/､ヽﾞ'―/　　ヽ／　ヽ､　　 // 　　 ｀| l
　　　　 / lヽ｀ニ!｀ﾞ' ー-｀丶､　　　//　丶､　 l |
　　　　 i .|　　　.|z＝s､　　　　｀,z＝s､　....＿//!
　　　　 |. l　　 ヾ !:ｲllしi　　　　 i:ｲlし:!ヾ! l　 / 7|
　　　　 l .|､　　 |　ー '　　　　　ﾞー ' 'ﾞ　!　/ /　l
　 　 　 ヽ lヽ　　l　､ ､　　　　　　 ､ ､　/ ./ /　 |　　　　　　　　二本目のジュースは？
　　 ＿＿＼ ＼ .|＼　　‐介‐　　　 , / /｀ 'l　　l
　　 ヽ ＿ ／,　ヽ　へ､ / l　　,. ＜ヽ'　ヽ |　　ヽ､
　　　 ／!lー― '´;;;;;;/ / ﾉへ´　　|;;ヽ､　＼ ､　‐-ゝ
　　　/　 ヾ.､;;;;;;;;;;;;;;;;;|/　 ,. へ.　ノ;;;;;;;;;｀丶､iヽ
　　　l　　　＼､;;;;;;;;;;;;;l　 ´ ,／ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ヽ
　　 /　　　　 ヾ､;;;;;;;;|　　　 l-';;;;;;;;;;;;;;;;;／'　　 i



　　　　　　　　　　　　　　　　_-==ニニ二二二ニニ==-_
　　　　　　　　　　　　　 　 __ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣
.　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀こ三三三三三三三三ラ´
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉﾉ　 　.........................　 　 ヽ
.　　　　　　　　　　　　　 　 //, .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:゛:.、',
　　　　　　　　　　　　　 　 i i.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-‐.:.:..:.:.:.:.:.:´..: i
　　　　　　　　　　　　　 　 i i |`　‐-　:.:._.:.:.:.:.:_:.:　-‐　´| i
　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | l
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　 　 私も飲んで　　 　 .| |
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　 　 |.i::|　　　　　　　　　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　　　.',',`.:.:‐-　　_　　 　_　　-‐.:´. i
　　　　　　　　　　　　　　　.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.: /
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀tー-　.:._＿___ .::-一ァ''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨　 …―…　 ¨”´



　　　　　　　 　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　 　　／　 _ノ　ヽ､.＼
　　　　　　　　 　|　　（●）（●） |
　　　　　　　　　 |　　 （__人／,〉.|　　　　 　 キルケゴールは、これをがぶ飲みしたんだろう。
　　　　　　　　　 {　　　´フ´ ./._ }
　　　　　 　　　　ヽ　 .／,二ニソ}　　　　　　彼は個人の意味に鋭い目を持っていた。
　　　　　　　　　　_ヽ/　 ,-― ､}ﾉ
　　　　　　　　 ／:;:{'　　 ノｰﾍJ:;:;ヽ
　　　　　 　 ／:;:;:;:;:;|　 _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
　　　　 　 {:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
　　　　　　ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
　 　 　 　 　 ￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
　　 　 　 　 　 　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／

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　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐
　　　　　　　　　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜
　　　　　　　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /　　　　　　君はさっき、すごーく重要なことを言った。
　　　　　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／
　　　　　　　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',　　　　　　　　『この私』は今ここにしかいない、と。
　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|



　　　　　　 .へ　　　　　　　　　　　　　　　,
　/i　　　 　|　 ｀丶､　　　　,　-－―--- '/
　| |　　　　 l　　! 　|　　 ／ 　　　　　 　./_
　 l !､＿　, ､＼ ヽ_jr-＜＿　／　　　　/　 ｀ヽ
　　＼＿/　　｀丶､　＿　　　　　,.　 ＜/　,　 　＼
　　　 /　　　　　　　　　　￣￣― 　＜.＿l＿　 . ヽ
　　　.!　 i ! ヽ　＼　　　 // ri　　　　＿.....　ノ　 .l､ ＼
　　　|　 |　ヽ ＼　 ヽ　//　.|.l 　　 　ー--ｧ|　　　|　｀
　　　l　　l　 |ヽ　ヽ　 //　　l.|　＼ ￣| ´　　l　､ 　!
　　　.!　　|ヽ.! ＼　ヽ!/　＿|.l　　 ヽ　.l__　　 ヽ.丶､＼
　　　 ヽ　 l　zrx　｀　 '´Zﾂ"ヾ!　　　 .|　ヽ |　i ヽ､!　｀
　　　 //　.ヽ |ｲli　　 　.l:::::l||l::|　 i　　 l　/　l .|＼　＼
　　　' .l　.　r.|ヾｼ 　　　 ヾ::::::ﾉ ./　 i i ヾ　.i.ヾ　 ヽ､-丶- '　　　　　　うん、なんか自分のこと新鮮に感じたの。
.　　　　| l　|　!､'' 　　　　' '' _,! /　.ノl､ ヽ ｀　 ! ヽ､.....＞
　　　　 ' ヽ＼　ヽ ､，　 　i´　　´　.イ i　.＼_　＼　　　　　　　　　　　 やらない夫のことも、その辺の草もそう。
　　　　　　 ｀　ヽ　　｀ヽ- |　 　 ／　 〉-r--＜ ｀
　　　　　　　　　冫　　　〉.l　 　 |　　,ト/!　　　＼
　　　　　　　 　 /　　　//:| 　　 l／/| l |　　　　/i
　　　　　　　　./　 　 l　l/l　　　| / / .| l　　　 /::|
　　　　　　　 /　　　 | /ﾐ/　　　l-/　 l |　　　/::::l
　　　　　　r/　　　　l/:::/　　　　| -ﾋ_|_l　 　./::::::|
　　　　 ／/　　　　 ﾄ!::/　　　　 l　　　　　 /::::::::::l
　　 　 !_,. l　　　　　! l:i　　　　　 |､　　　　/:::::::::::::|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　　　虫だってそうだ。蟻とかね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,.|　　　　　 　　|　　　　　　 　 『蟻』という生き物はたくさんいるけど、
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　　　　　　 『この蟻』は世界に一匹しかいない。
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、 ／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　 ＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

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≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
【殺虫】
　　　　　　∴∴∴∴
　　　　　∴∴∴∴∴∴　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　|￣P∴∴∴∴∴∴∴∴　　　　　　　　　　　　　| 　 一匹一匹がこの世に生を受け、 　|
／　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　精一杯生きて、死んでいく。　　　　|
|￣￣￣|　 　 　<Y7　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|ﾌﾏｷﾗｰ|. 　　 　 | |　　 /i　 iヽ　　　　〆o
|　(,,´・ω)　　　,-| |-､ （（＿_）） 　　 　　　o
|　（ﾉ 　 |　 V.(　´・ω) (・ω・｀) )""Θヽ　 O
|　 　 　 |(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀　) 　Ο 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
|＿＿＿|∈　Ｕ(　　´・) (・｀_　_)(V)　(V)○　　　　　　　　　|　　そしてその命は、二度と戻ってこない。 　 |
　U"U　　　u-ｕ'∈∋　) ( ヾ Yｿ`ｕ-ｕ　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　 (〓)u' 　｀ｕＶu
　　　　　　　　　　Y´
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 ｉ＝={''"´__　　　__,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨ﾞ｀!　j／ー＜｀　　　　　　ヘーゲルは、そういうことに
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞.､｀ ..イー-≧ｰ　　　　　　　　　 あんまり関心がなかったんだよね。
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　_,ｨ彡ミﾐ彡ミﾐｘx
　　　　　　　　　　　　ｿ彡彡彡彡彡彡ミﾐﾐｘ 、
　　　　　　　　　　　 彡彡彡彡彡彡彡彡彡ﾊヾ
　　　　　　　　　　,ｨ彡彡彡彡彡彡彡/´く｀
　　　　　　　　　　}彡彡彡彡-=彡彡"　ヾ :
　　　　　　　　　　Ⅵ彡彡彡{ ﾌ　Ⅵ{ 　 rt〈
　　　　　　　 　 　 .Ⅵ彡彡彡､`　 ”　　　;　ヽ　　　　　　だって個人は社会の中に生まれてくるんだから、
　　　　　　　　　/￣￣｀ヾ彡"　}　　　　＿rｰ'
　　 　 　 　 ＿/　　　　 　 ￣¨　…　、弋　　　　　　　　 社会の方が大事だと思うなぁ！
　　　 　 ／　　　｀ヾ　　　　　　　　/ o 1(
. ｰ=≠彳　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 /
　　　　　　 . イ´　￣｀ヽ　　＼ 　 l| : /
　　　 　 ／　　　　　　　L..　- ＼ }::/
　　 　 /　　　　　　　　　　　　 　 ヽ}
　 　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　 /　　　/　　　　　　　　　　　　i　ヾ　 、
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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.　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　 . ／　ノ　　＼ ＼／｀i
　　　　　|　 （●）（●）./　　ﾘ
　　　　.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　キルケゴールがカチンときたのは、そこなんだ。
　　　　　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
　　　　.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　ロマン主義の汎神論も、ヘーゲルの国家観も、
　　　＿＿ ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀ｌ 　　　個人から『その人』の人生を送る責任を取り上げてしまった。
　 ／ :　　: :介〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖヽ
　 | : : : : ::〈　｢｀ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//:|
　 | : : : : : /: |　{::::}　ﾌ-､｀ｰ┴‐- │
　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|



　　|: : .　　 　 ＼　 　 　 ／　　　　　　　　　}
　　|: : : : .　　 　 ヽ　　./　. : : :　　 　 　 　 ,'
　　'.: : : : . . . 　 　 >ｰ,' . : : :　　　　　　　 /
　 　ヽ: : : : : : : :...｛　 { ／　　　　　　　 ／
　　　　｀＞:-‐=￢ゝ-"` ー-=、 -‐、 ´　ﾍ
　　　　/　 ::　　　　｀>､　　　　 ヽ.　 ':.　　ハ
　　　 ,'＼ ﾐ;. 　　　//　　 ､　　　ﾊ　　',　 　 '
　　　,＼ ヾ/＼　 //　　　//ﾐ ｰ‐‐', 　 .　　 i
　 　 ! ヾ =ﾊ ⌒ヽ〈　　　// 　 　 　 }　 i　　 |
　　　i/i　 :ﾑ〃ミ､　`　ー＿　-―彡i＞ ＾ヽ !
　　　　{　 :: :'.ﾏ::::｝　　　"{.::::::ヾ!　　 l〃¨ ´|∧
　　　　 '.　i : :i ｀´　　　　乂:::ィ'|　　,'､_l 11 !　 '　,　　　　　　　　ヘーゲルもロマン主義者も、
　　　　　ヽ! : :'､　 〈 　 　 　 　 ′./ー ＜´i!: .　＿ ≧
　　　 　 　 ! ./.へヽ　 フ　　　,'　/: :　;､:: .　{￣　　　　　　　　　　同じ穴の狢ってことか。
　　　 　 　 ﾚ　ゞつヽ、_ ．＜/イ| ',　/　＼　',
　　　　　　　　 ｧ‐-＜:::|,...:＜:::::::::::∨　　　＼〉
　　　　　　　　 | 　 ...:":::::::::ｨ=≠=ｭ､{
　　　　　　　／...:"::::=≠::::　-― - ､ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　　　　　　じゃあ中身を詳しく…見る前に、
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　　　　　　キルケゴール自身のことにも
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,　　　　　　 軽く触れておこう。
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　_　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,＿,ｉ　　　　　y,ｿﾄ,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/r-'"j　　／ ／　ｉｉ,　`ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 ,,／'/__.L、　　　　／ヾ、"ｉ　　　`ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／　 /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ"　ヽ、 ｉ　　　　 `、'ｉ　　 ｉヽ、
　　　　　　　　　_,） ヽ　"　　　ﾈﾒ、_ｉｉ"~　　　　　　　　＿Yrｉ　　　ｌ, ヽ、
　　　　　　　 _,,,>t 、ヾ、　　　　ゞ;;/　　　　　　　　　／　 ,￢　　　 V⌒ｌ
　　　　　　 ,y`;,,__　　 ,ｉ　　　　 /ｉｉ'　　　　　　　　　／　r-／|　　　　ｌ　ｌ
　　　　_／^,,,　　ヘ　　ｌ　　　 /ｉｉｌ　　　　　　　　／　 ｌ"v'　ｙ　　　　 }　 ｌ
　v=4⌒ヽ、　j　　--,,,ｉf　　　/ｉｉｉ|　　　　　　　,,　　〈-ﾍ_,、 <、　　　 /　 ｉ|

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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.....、　　＿
　　　　　　　　　　 　　 ／￣￣　∠ヽ´~;:;:;:;:´ﾞー‐ ､
　　　　　　　　　　　 ／ （（ ( / ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀~i
　　　　　　　　　　　( (ヽヽi　´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、
　　　　　　　　 ,..-‐─ヽ　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ、
　　　　　　　／／ ／;:;:;:;　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾌ　 　 　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　 / / ／;:;:;:;:;:;:;:　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_ 　 　 　 　 |　　セーレン・キルケゴール(1813年-1855)は 　 |
　　　＼＿_i i　ハ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　　　 　 |　　コペンハーゲンに生まれ、　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　ーi i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/i 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ゝ　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　__ノ ノi;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　＿／　 i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　i
　　　　　　　　　i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　　＼＼;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／　　　　　　　　|　　父親からとても厳しい教育を受けた。.　|
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i　　　　　　　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐




　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　また父親の憂鬱な信仰観も受け継ぎ、
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l　　　　　　自分は34歳までしか生きられないと思っていた。
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼

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　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　は？
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　彼の父親は神を呪ったことがある。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　 その罪のために、イエスが磔にされた34歳までしか
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　生きられないと思っていた。
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　へ？
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　　　　　 　　　　＿＿＿
　　　　　　 　　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　 ｉ,-'´}　　　　　　 ヽ
　　　　　 .,-' ,‐ｉ" _ノ 　ヽ､_　　　i
　　　　 ./　//''l （ー）　（ー）　　 i
　　　　 .l　 '- ' ,l　（__人___） 　 　i　　　　　　　　まず父親がそう思い込んでいたんだ。
　　　　 l　　　,〈,|　　｀⌒´　 　　 i
　　　　 l　　　ｉ　ｉ　　　　　　　　 ,i　　　　　　　　あとね、彼は七人兄弟の末っ子なんだけど、
　　　 /　　 /　ｉヽ,　　　　　　　/　　　　 　 　 　 内五人が、実際34歳になるまでに亡くなっている。
　 .,､ ｉ　　 .' ／,‐'.l＼　　　　／l )),
　 .l　＼　 .ｉ､ ム｀‐､_｀￣￣´ -‐'´ .ヽ
　 .l　　 ｀‐-'ｉ _.-ヽ .,-､ｉ　　ｉ,‐､　. /　 .｀‐､_
　 .l　　　　 .ｉ　　 l　l　 l　　l　 l　/　　　　　｀‐､_
　 .l　　　　 .l　　 .l/　 ヽ　,'　 .l/　　　　　,　 ,　｀‐､_
　 /l　　　　 .l　　　　　 /‐-l　　.　　　　 .,.'　.,'　　,-‐｀ｉ
. ｉ.,'　　　　 .l ､　　　 　l;;;;;;;;l　　'　　　 , '　 ,.'　 .,.'　　 .ｉ
. /　　　　　.l　 ､　　　 l;;;;;;;;l　　　　, .'　　 ｉ　 ,.'　　　 ｉ

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　　　　　　　　　　 ／＼　　　　　 ／⌒＼
　　　　　　　　　／　　　＼　　 ／　　　　 ＼
　　　　　　　 ／　　　　　　}― {　　　　 　 　 ＼
　　　　　　／　　　 　「￣　＼〈　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　 ／ 　 　 　 ／ iヾ、 　 >､ミ __ 　　__彡'　 　＼
　　　／　　＿_ ノ/　 _」Lメ､〃　≫､、￣　　ﾐﾒ､　　　＼
　　/／￣ 　 　 / /＝ﾒ=､ ＼` ｰx=x __　　い ヽ`　ー-　ヽ
　　 　 　 　 　 / / 　/んﾊ 　 　 んハ丁　T寸　',
　　　　　　＿/ ,:'＝/ 辷ﾂ .;_:..　 辷ツ l　}i　从　≧=-
　　　 　 　 ｀ﾌ j{　　|'''' 　 _＿___　　'''''ﾘ　八　ヽ く　　　　　　　　　　えええぇぇぇ！？
　　　　　　 /　八　 ト　 ( _｀￣´__） ,.:厶ｲ:ヽ＼{￣`
　 　 　 　 /／ﾉｲ＼{ /＞　..__,.　＜}:::::::〃＾i､》:｀:ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 { {:::::::::|　 　 /:::::〃,′ﾄ､ ヽ::::j　　 __
　　　　　　　　　　 　 `t≪:::|￣｀/:::::〃/`=ｲ}ぃ }::::|,x'¨《∧
　　　　　　　 ,r=‐‐―ｧFiヾ::|　 /≫"´/::::::::|　　ﾘ::7:::::::::》ハ
　　 　 　 　 //:::::::／::::}::{УYく　　　/::::::::::{≧x'7¨:::;'⌒＼_j
　　　　　　//:::::::::::::::::::::::Ｙ　|　 ー-く::::::::::::::::::::::＼/
　 　 　 　 { l::::::::::::::::::::::::::|　i{　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::≫



　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 ／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　 　 ｜　 　　( ●) (●）
　　　　　　　　　　　｜ 　　　 （___人__）　　　　　　　現代より、早死にする確率が
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__　　　　　　　ずっと高かった時代だからな。
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　 　 　 　　 　　 　　 人､ 　　'-／____ ヽ　 |　　　　　ま、だから自分もそうだろうと確信していたんだ。
　 　 　　 　 　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈 、 ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼　 ヽ,､.ﾞ,/ヽ┤　　　|
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:;､ヽ､ ∧､〈ヽi::ﾍ　　　 〈j)、
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／::::::＼　 |　||＼::ゞニﾆ彡〉,
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼:::::::::＼ .|　| |::〈:::::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|　||::::〈:::::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::: '.,　|:::∧:::::::::::::::::::∧|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丿;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::＼::V::/-∧:::::::::::::::::::::v
;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::ﾞ''ﾚ::::::::::∧::::::::::::::::::::ﾉ




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　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ
　　　　　　 　　,」--‐-<、
　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ
　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l　　　　　　　　どうせ俺なんて…
　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l
　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ　　　　　　　 神に呪われた存在なんだ…
　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／
　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l
　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l
　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l
　　　　/:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;;l
　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l
　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l
　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　　 　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
　　　　　　 l:.:.:.:.l （;;;;ヽ:.:／
　　　　　　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
　　　　　　>;;;;;;｀i　　ヽ-ゝ
　　　　 　 ｀---｀
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
　　　　　　　〉､_＿＿__{_,〉､_＿___ ｲ
　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==jー-‐'　　 ''‐-一ｭ l! |
　 　 　 　 ∧　iK ヒﾗﾞ 　 " ヒﾗ刈 ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦''"""　'　"""''〃/ : :、　　　　　　な、何歳で死んだの？
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: ..　 - 　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}:｀¨´:{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
　　　　　　{　 ｀7｀'＝=∨=＝''彳　　}
.　 　 　 　 | 　 Ｙ　／/只､｀ヽ=Ｙ　　|



　　　 　　　　　 ／￣￣＼
　　　　 　　　／　_ノ　 ヽ､.＼
　 　 　 　 　 | 　（●）（●）　.|
　　　　　　 　!　　（__人__）　 |　　　　　　　４２歳。
　 　 　 　 　 , っ　 ｀⌒´　　 |
　　　　　　 /　ミ）　　 　　　/
　　　　 　./　ノゝ　　　　　/
　　　　 　i　ﾚ'´　　　 　　ヽ
　　　 　　|　|／|　　　　 |　|



　 　　　　 <´￣｀ヽ=／_￣/
　　　　　　/ヽ､._ヽLi/＿ノ:ヽ
　　　　　 ,':〃:::ヽ:/!､::/::＼:::::l
　　　　　 l:::{l|:ヽ:/　　ヽ､:/ヽ:::|
　　　　　.!::瓜イ ＝ 　＝l｀l:::ﾉ　　　　　　なぁんだ。
　　　 　/ ｿﾍ.{､''　 ワ''ノ!ﾉイ
　　　　　 　 　／}｀不´}




　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　 　 （●）（● ）　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 （__人___）　　 　 |　　　　　　　　それでも早死にではあるけどね。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '､　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 ｜　　　　　　 ｜　　　　　　　　とにかく、自分の生に否定的だった彼は
　　　　　　　　　　　　　　　|　, 　　　 ／_.{　　　　　　　　　かなり自堕落な生活をしていた。
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　 ／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　 　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　 ／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

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／　ヽ 　　 . : : :＞ー＜ . : : ' 　 ／
　　./: :ヽ,＿ ／　 :　｀ヽ`ｰ-<ﾊ´
　 /　　　.:　 　{ 　 :..　 　 ＼ ヽ!
　 i: . 　 ,'　 　∧ _ノ :､　　,'/＼:l
　 |: : _/＿,/7￣´､{｀ヾヽ,'/ .,'/ }
ﾆ7: : /￣7ゞ¨テミxｬ　 　｀,ｧｭ､ |
./: : /!　/ {　 {ﾟｉ:::::}　　　 〃::7｀}
　／| | ﾊ :| :. 乂ソ　　.:.　{:::/ﾘ/
11ﾙ| |/ ﾞ,.|　 ｀¨　　..::::､ ¨´ﾊ〈
＿ノ ﾉ.　 ﾘ　　 　 　 　 ｨ　ﾘ＼〉　　　　　　　　なんか暗そう…
＞ｰヾ.＞ .　　　～～　／ ＿__`ア
　　 ', '＝ﾆ≧ｭ｡.__,. イ＿｀≧
＜::::j　　　　　{!ヽ:≧､＞
::::::ｧ‐-≧ｭ､ 　 ヽ,＼::::ヽ
:::/／ ￣ ミ ､≧＜／＼::＼
,'/　　. : : : .　:ヽ:::::＞ｭ､ ＼:::ヽ
:::li　　: : : : : : : . ＼:::::::::':.,　ヾ::}
:::|',　　　　　　 　 　 丶::::::＼ }!| ＼
:::| ゝ　　　 　 　 　 　 　 丶::::ヾ｀)　＼
:::|: .ろ　　　　　　　　　 　 　 丶¨｀ヽ　＼
:::|: .　て　 ⌒＞ .　　　　 　 　 　 丶}. 　 ＼
:::|: :. :　 ら　　　　 ＞ .　　　　　　　 　 zｰ:::



　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　ヽ､_ 　　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 (一 ) (一 ) 　 _,-|、
　　　　　　　　　　　 　 　（__人___）　　r' l ｜lヽ　　　　　　　　　うん、はっきり言って暗い。
　　　　　　　 　 　 　 　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　 　　 j　|,｜l ﾉ__　_　　　　　　　『キルケゴール』って名前も暗い。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ　　　　『キルケ』は英語でchurch、『ゴール』はgarden、
　　 　　　　 　　__ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',　　 　 『教会の庭』となる。
　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　教会の庭が何で暗いの？
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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　　　　　　　　　　　 ＿＿　────ー､､_
　　　　　　　　　　,-　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 ､ー´　　　　　　　　　　　: :　　　　　 ヾ
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　: : 　　　　　　: : ヽ
　　　 ／　　　　　　　　　　　　　: : 　　　　　　　　: : ヽ
　　　/　　　　　　　　　　　　　: : 　　　　　　　　　　: : ヽ
　　 /　　　　　　　　　　　　　, : : : :　　　　　　　　　 　 :ヽ
　　/　　　　　　 川　　　　　, : : : ゝ:ヾ＿＿__ 　　　　　　ヾ
　 /　　　　　　 ﾉ彡　　　　: : : : : : : ｀￣￣￣"ｰ ､,,　　　 ヾ
　 川　　　　　 ﾉ彡´　　　　　　 : : : : :　　ノ≡二ゝ　ヾ､　　ヾ
　 '|,　 ＿_ｨ=ｲ彡´　　　　　　　: : : :.∥ ∥彡三三ミ､｀lil　　 ヾ
　　l'　 ￣　　,-=ゝ､_　ゞi､　　　　: : :ll　 ｌ/ソ　〟｀ﾞ川　lil　　　ヾ
　 .l'　∥　 ｿﾉ´三三ミ､ ｀ll　　 : : :'　ll､　'l;;ヽ〝　,ﾉ;ｿ　,ll　　　,,;;い
.　　l,　||　 i::i ;;;/　〟ヾ;ﾐ　ll　 : : : : 　ヾ､　ヾ三ﾆ;ソ' : il' 　　　　　ii
.　　li,　||　 ﾘ ;;;ヽ 〝 ﾉｿ　ll　　　　: :　　ヾ,　: : : : : : :　　: : :　　　 ::ii
.　　l|　 ヾi　 ヾ三二ｿ" ; ;ﾞ　　　　: :　　　　　　' ' ' :　　　　　　　　 : |
　　 ﾘ　　　''　　　　　　　　　　　　ii: :　　　　　　　　　　　　　　　　: :l　　　　　　　　　　　『墓地』のことだから。
　　 ｿ　　　　　　　 : : 　　　　　　 ll: :　　　　　　　　　), 　　　　　: :│
　 　ﾘ　　　　　:ll　　 　 　 　 　　　ll: :　　　　　　　　ノ''　　　　　　: :ｌ
　　川　　　　　:ヽ､　　　　　　　　 lil　　　　　　　,ソ　　　　　　　　 ﾘl
　　ii,　　　　　　:｀ヽ､,　　　　　　 ノ＼,, -── ｸ´　　　　　　　　　 |
　　ヽ 　　　　　　　;;ヾー､=＝二'''''￣ ￣￣mﾘ´　　　　　　　　　 ,ﾘ
　　　ヽ, 　　　　　　　ヽ;;ヾ￣´;; ,　''; ､　　,/,ﾜ::　　　　　　　　　　ｿ
　　　　ヾ 　　　　　　　ヽ;;ヾl　 ,,＿ ＿ ,_/,ﾜ´　　　　　　　　. . : ﾉ
　　　　　ヾ 　　　　　　　 ｀　ミ三三三彡"";;　; 　　　　　　. : : /
　　　　　 'ﾘ　　　　　　　　　'' : : : : :'　: : :　　　　　　　　　　　: l
　　　　　　ｿ　　　　　　　　　　: : : :　: :　　　　　　　　　　　: : ｌ´
　　　　　　,ﾘ　　　　　　　　　　　: : : :　　　　　　　　　　　　: :ｌ
　　　　　　,ﾘ　　　　　　　　　　　: : : :　　　　　　　　　　　　: :ｌ
　　　　 　 ヾ,.　　　　　　　　　　; ; , ´ 　　 　　　　　　　　　; ;l
　　　　 　　ヾ,.　　　　　　　　　　; ; , ´ 　　 　　　　　　　　 ; /
　　　　　　　ヾ;;;;〟　　　　　　　 ,　; ; :　　　　　　　　　　; ;ソ
　　　　　　　　ヽ;;,,.. ,,　　　　　　　　　　　　　　 　　; ;　,;;;彡
　　　　　　　　　ﾞヾ､､;〟,,　　　　　　　´　　　　　　　ソ彡
　　　　　　　　　　　　｀ﾞ''''''　 　　　　　　　　　　　　””





　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ○　　　 ○ 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　Ｏｈ ．．．
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|

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　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　⌒ 　⌒　　　＼
　　　　　　　 　 　 　　　（⌒）（⌒ ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　 （__人＿）　　 　 |　　　　　　　　　　　まぁデンマークの人には
　　　　　　　　　 　 　　　'､`-ｰ-′ 　 　 | 　 　 　 . -,
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　``　　 　 　 |　　　　/　/　　　　　墓地はそんな不吉な場所じゃないらしいけど。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 ｨ { r 、　/　/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｭ`ｰ─ｰ ´_ノﾄ}　}／,`〈
　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ ,. - ／ :./ﾘ ,/ ／ヽ{
　　　　　　　　 　 _,. -:::／:/:::ﾊ　／ : :/ :.ﾉ　)(_／ ヽヽ、
　　　　　　　　／/ : ／ : /:::l　y : : : / : : }　　 >-<　} : :i
　　　　　　　 j : : : : :> :./:::::l ./ : : : :i : : :Λ　/　　 / : :∧
　　　　　　　i : r : : 〈 : i::::::::ﾚ : : : : : : : : : :〉､_　　 〈ﾘV. :Λ
　　 　 　 　 ｉ : | : : : :', :i::::::/ : : : : : : : : : :.乂｀ﾆﾆ彡´:.V. : ',



　　　　　 　 　 __　　　　　 　 ヘ
　　　　　　 ノ´r　｀ヽ　　／⌒ヽ ＼
.　　　　r　　__ﾉ　 　 厂ｽ 　 　 } 　 }-ミ
　 　 　 {_／⌒ヽ　　ゝ _ﾉ､　 　{　　ト､　ヽ
　 　 　 　 　 　 /｀¨´　 ､　｀¨´ヽ__ﾉマﾍ
　　　　　 　 　 '　　i＼//　‐-「L_、　 ﾏﾍ_　',
　　　 　 　 　 ｉ　==|　 ` ‐-,ノ{｣＿}　　 V ｝ li
　　　 　 　 　 |　==| ‐-　_ 　-弋ﾌ|　 　 }_｣:八　　　　　　　　何だよもーおどかしてー。
　　　 　 　 　 |i 　 i{ -弋ﾌ　 　 　 |　 ;　厂　　＼
.　 　 　 　 　 八　 i:ぃ　　　 __,(　人| i　|i　 | r--一
.　　　 　 　 　 厶ＮV个ｰ--ｧr　　　j∧八_人ト
　　　　　　　　　 j人Ｎrf {ﾆﾚ⌒ヽ／ﾆア/⌒ヾ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　　　としても、キルケゴールの陰気っぷりはガチ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,.|　　　　　 　　|　　　　　　　　恋人との婚約を解消するくらいに。
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、 ／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　 ＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

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　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　　暗いせいで婚約解消？
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼
　　　　　. （　（● ） .　　　|
　　　　　. （人__）　　　　　|　　　　　　彼は若い頃、恋人のレギーネ・オルセンとの婚約を
　　　　　r‐-､　　 　.　　　|　　　　　　 一方的に破棄したんだ。
　　　　 （三））　　　.　　　|
　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /　　　　　　 その本当の理由は本人にしか分からないけど…
　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /
　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）
　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　.　|　 ＼_／...|



　　　　　　　　　　　　 　 　 　／￣￣ ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　__ノ　｀⌒　　 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 （__人___）　　　　|　　　　　　　　　　　うららかな乙女であるレギーネを
　　　　　　　　　　　 　　　, =二ニﾆヽ､　　 |　　　　　　　　　　　 自分の憂愁に巻き込んではいけない、
　　　　　　　　　　　　　/　　二 ヽ､`,┘ 　 ﾄ、_____
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　 ｲ// : : : .｀' ｰ- 、　　　 と考えたんじゃないかと言われている。
　　　　　　　 　 　 　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　 　,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
　　　　　 　 ,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
　　　　　　/ : : : : : : :./ :/　V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|



　　　　　 ／|
　　　　　(　丶　.＿＿__
　　　　　 ＼ |／　　　　＼
　　　　　∧-ﾚｲﾆz＜￣￣
　　　　 /　￣＼ ＼ 　＼
　　　／ /＼// .＼ ヽ 　 ヽ
　　 /ｨ /丶　　へ//＼丶　|
. p　 Fｲ○ 　 ○　~Ｔ F|　 {
(::::)　F|＠ 厂丶＠.｜ L| ..人　　　　　　く、暗い…
(７＼ﾚﾊ＼L＿|＿.,/／从,__,,ゝ
|/　 >ー<_Ｖ∠_スﾌ´
`￣￣￣７/| ＼=(/:＼
　　　　 / .ﾚ|_／ /＼::::＼
　　　　 7ニニニ<＼ﾚ<ﾆﾌ
　　　　 L:::::::∧::::::＼>
　　　　 ﾄ==ｲ　Y==ｲ
　　　　/ ：　|　 | ： ヽ
　　　 (~丶ノ　 (⌒ ノ
　　　　￣　　　 ￣

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　　　　　　　　　　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 .／ 　　　 _ノ ⊂_ ‐-' ＜
　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　　（ ―）　 λ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ__|　　　 　　（__人）　　ヽ　　',　　　　　　で、この婚約破棄のせいで
　　　　　　　　　　 __,/　　　｀ ＜　 　　⌒ﾉ　　. ｒ'-‐￢　　　　　　周囲から白い目で見られてしまった。
　　　　　　　　 ／---‐――--.､ゝ＼　 ノ　　　」-‐＞ヽ
　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒ヽ´_ノ　　　/　 ´　　 l　　　　　 ごく若いうちからのけ者にされ
　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／´ ｀ヽ　　　　 ヽ.　　,　, !　　　　　馬鹿にされるようになった。
　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　　　 ヽ　　　　 l｀ / / /!
　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　 ./　　　　＿ __ヽ-､　　 !/. ,'　l　!
　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　＿十''''''''""　　　　　＼ ＜　　　'　l




≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヾ　　　ヽ　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　 　 　 　/.7　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ::/
　　　　 　 ,‐´,´,--- 、_／｀─--------.、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ
　　　　 　 l＼`-、_, ／ ..::::/　..::::::::_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/
　　　　 　 ＼ ,＼｀/_ ::::∧　.:::/´ﾞ／ ....::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l
　　　 　 ／ヽヽ ,-に..:ﾉ-l__:::::l_　/　.::／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/
　 　 <｀ _, -フ_//´￣｀ヽl ｿ:ﾉ　｀ｌ...::l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_
　　　 ｀ヽ、_,..-、l　　 　 l｀-´ ,-,-ｌ-,）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、
　　　　　　｀　 ヽ、ヽ-‐´._／´　l　´　/;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_　,、/ ;;;;;;;;; ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　｀-‐´　　　　 l/ /;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;;;　　　　／/´｀丶ヽ、|　　そしてキルケゴール自身も、　　　 　 |
　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　l ./;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 　　 　／_ｌ/ﾞﾞ´ 　／　　_, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_|　　周囲に対して　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ-´ _, -´　　　／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　|　　激しく噛み付く人になっていった。　　|
　　　　　　　　　　　　　　 　,..- ´／　　　 ／　/　/ §、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　 　 ｌ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　／　 　 /　　　　/　／;;;;;;;l　§　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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　　　　　 　 ／￣￣＼
.　　 　 　 _ノ,､ ＼_　　 ＼
　　　 　 ( ●）（ ●）　 　 |
　　　　　（__人__）　　　　 |　　　　　　最初の標的は、ロマン主義者だ。
　　　　　(｀⌒ ´　　　　　|
　　　 　　{　　　　　　　 |
　　　　　　{ 　 　 　 　 /
　　　　　　 ヾ　 　 　 /
　　　　　　 ｿｇﾍ二ﾆ=7⌒￣"⌒￣〆"⌒ﾆつ
　　　　　 ∧ii/　oィ/"　　〃　　（乙ﾉ≠＾ｿﾉ
　　　　　/ .|/／＝ ゝー─～ﾞ─‐ﾞ～'´
　　　 　 l 　|｡　　 　 ｀~/
　　　　 /　|｡　　 　 　/
　　　 /ｿ　|｡ 　 　 　 （
　 　 / ﾘ∠＼＿＿__ﾆゝ



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　 ,..-‐─ヽ　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ、
　　　　　　　／／ ／;:;:;:;　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾌ
　　　　　　 / / ／;:;:;:;:;:;:;:　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_
　　　＼＿_i i　ハ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　　　　ーi i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/i 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ゝ
　　　　　__ノ ノi;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　＿／　 i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　i
　　　　　　　　　i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　　＼＼;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i　　　　　　　　　　　　　奴らのしていることは、
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/　　　　　　　　　　　　　 幻想相手の無責任な戯れだ。
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　　 、ー-　　／⌒r
　　　　人　　｀Y,＿, ｲ
　　　/　./7=- ^　　 ハ
　 　 {　//　 「`< _,.ﾑ行
　　　〉 l l　.=ﾑ=、｀f;.j!.}
　 ∠ 「ｮ 〒 {じ'　 _ ¨八　　　　　　イロニーのことかな。
　　　^≦入 ゝ、(_.ﾉｲﾚ'
　　　　 く　ゝ＞rz_フ
　　　　　(7ﾑｨ=公vろ
　　　　　 ヽ、_(＼_>、
　　　　　　　ゞ_}　 ｀¨

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　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／ ヽ､.　_ノ　＼
　　　　　　　|　 （●）（●）　|
　　　　　　　|　　（__人__）　｜　　　　　　そう。ロマン主義的イロニーに
　 　 　 　 　 |　　 ｀ ⌒´　　|
　　　　　　　 |　　　　　　 　}　　　　　　　 ソクラテスのアイロニーをぶつけたんだ。
　　　　　　　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　　　人＿__＿_ノ"⌒ヽ
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　/ 　　　　　　　　　　 へ　　＼
　　　　 （　　ヽγ⌒)　　　　　| 　＼ 　 ＼
　￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 'i
　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　|_ ＿ _.ィ '!
　　　　　　　　　　　　　　{　　 ／　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　/ _
　　　　　　　　　　　　　　　＞'＿　＿　_/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ' 　 　 　 　 　 ｀
　 　 　 　 　 　 　 　 　 / ム,　 　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 _|/　=ミ、　 　 i!　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　f　　 !j 　 }　 　 }{＿
　　　　　　　　　 　 　 ', .__　　　|　　 ,'　　}　　 （
　　　　　　　　　　　　　.ゝ '　　 |　 /　　/　　{｀｀ヽ　　　　　　アイロニー？　ソクラテスの？
　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ-　　 ' ./ ｀t¨{　 ,　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ}/＿ _.i{ ゝ ヾ｀
　　　　　　　　　　　　　　r＝ニ//////≧=:、
　　　　　　　　　　　　　/ 　　ヽ｀V//////三≧
　　　　　　　　　　　　　,　　　　'., ∨//¨ゞ￣} |



.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 -､　　　　　　／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　/　 /　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　 　 |　 ,　　　　　　（__人__）　　　　 |　　　　　　　イロニーもアイロニーも同じ、『皮肉』のこと。
　　　　　　　 　 l　 |　　　　　　（｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　┌―}　 l　　.　　　　 { 　 　 　 　 　 |　　　　　　　 ソクラテスがアテナイ市民と対話するときのやり方を
　 　 　 ┌‐|　lノ 　 〉　　　　　　{　　　　　 　 ﾉ　　　　　　　　『ソクラテス的アイロニー』という。
　　　　｢1（￣ ｀ヽ /　　　　　　　 ヽ　　　 　ノ―┐
　　　 └イ￣ﾌ　 ｛ 　 　 　　　　 小　　´ 　 /　　l
　　　　　 ｌ　〈　　 ﾉー- 、 　 　 /」､＿＿ム |　　└i
　　　　　　ゝ ＿ノ　　　/＼　／ /　　 r┐!　l　　　 ＼
　　 　 　 　 |　 　 　 ／　　|'　　//⌒Vｰ'｜　厂＼　　＼
　　　　　　　＼　 r'´　　 　 　 ,//　　 l　 /　/　　　＼　　＼
　 　 　 　 　 　 ｀ ＜. ＿＿／//　　 /　/　/　　　 ／　　　/



　　　　　　　　　　　ヽ＿,!　　　　　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　ヾ　〉_　．　-―　´
＼　　　　　　　 　 ＞＾ｰ'"≧ｭ、　　 ｀ヽ.
.　 ヽ,　　　　　,.ィ,　　,i　　 　 　 > 、　　.ﾍ
　　　 /¨ 7'´/／　　,ﾍﾐ　　 　 //　　, 7彡',
　 　 ,'　 ,'　,′　　 /　 ＼　　//　　//　 　:.
　　 .　　i　,≡＝=ｭ-―x､｀ ｰ-=　 -＝彡　i!
　　 i 　 |　!＝= ｭ　 　　　　　　　 ｧ≡x il　 |
　　 | 　 i　|.　　 ;　　,x＝ミ. 　 　 {::::ﾊ ﾘl!　 !
.　　 ', ＿i_.|　　 iﾍ〃:::::ﾊ　 　 　 ヾシ　 !　 |
　　　〈―‐ | 　 i|　'K::::::ｼ　　　　,　　 　 |　 }　　　　　　　　　あーあったあった！
.　　　 VA　|/i　| 　 ',　　　　　 　 　 　 ﾉ!　′
　　　　}VAﾏﾉ! iﾄ､　 ',　　　 r 　 ﾌ　／: :!/:.　＼　　　　　　　『自分が知らない』というたった一つのことを知っている、
　　 ,　′￣　 ! !　＼ﾊ≧ｭ。,.¨´ ／: :ヾ.　　',ｰ-`　　　　　　　だよね。
　／　　 ＿,'　ﾍ!　　　ヽヾ=つ　|≦=‐-ヽ＼ﾘ
￣￣￣　 / . :／}　, '￣::¨≧ｭ｡,!=ｭ― ‐ ┐
　　　　　/ ／　/／::ｧ-=＝=ｭ､::::::::丶、　 |
　　　　 ／　　 ′ |,'/::≧―‐-　ミ:::::::::::::丶ｭ、
　　 　 　 　 　 　 //´　　　　｀ヽ　<}j ¨　＜::::::ヾ

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　　　　　　　 　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　 　　／　 _ノ　ヽ､.＼
　　　　　　　　 　|　　（●）（●） |
　　　　　　　　　 |　　 （__人／,〉.|　　　　　　　ソクラテスの目的は、
　　　　　　　　　 {　　　´フ´ ./._ }　　　　　　　人々の無知を暴くこと。
　　　　　 　　　　ヽ　 .／,二ニソ}
　　　　　　　　　　_ヽ/　 ,-― ､}ﾉ　　　　　　　そして自分の頭で考えるように仕向けることだ。
　　　　　　　　 ／:;:{'　　 ノｰﾍJ:;:;ヽ
　　　　　 　 ／:;:;:;:;:;|　 _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
　　　　 　 {:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
　　　　　　ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
　 　 　 　 　 ￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
　　 　 　 　 　 　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／



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　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　 　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　＿|＿__
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　::＼:::::::／::＼
　　　　／　 　 <●>::::::<●> ＼　　　　　　　頭を働かせて、
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　　　　　 よりよい生き方を模索するべきだ！
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´: : : : : : : : 丶
　　　　　　　　 　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 r': : : : : : : : : : 丶､: : : : 丶､
　　　　　　　　　　　　　　 /ゝ､: : : : : : : : :: : : :丶: : : : :ﾉ!
　　　　　　　　　　　　　　ゝヽ: : : : : : : 丶､: : : : : : : : : :彡.
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: : : 丶: : : : : : : :丶､: : : : : : : : :|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: : : : : : ､: : : : r､: : : :丶: : : : :丶!
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :r､: : : :＼j: ､:丶丶:､丶: : :/⌒}:ﾐ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶:､_＼: :ゝt､===-ヽ::|　丶/､_ﾉ}: : }
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀!ｾテ､:}　 ,ｾﾃﾌ- |:!　　ゝ- '|:ﾉ:|､　　　　　　　　　　　　　ソクラテスは、哲学的な思索と
　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧　　 |!　丶　 　 '　　　 !　／:ﾉﾆヽ≫- ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 /==､　,j t丶.　　　　　　 /彡イ三三|三三ﾆ≫ ､　　　　　 自分の在りようを結び付けて考えた。
　　　　　　　　　　　 　 　 /三７丶ゝ-'　　　　　　 /　 |三三三||三三三三 ≫ ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /三|Ⅳ.　 ､ｰﾆ=ｧ　　　／　　|三三三||二=r==ｧ三三ﾆ≫､
　　 　 　 　 　 　 　 　 ノ三ﾆ7　　　 ｀､‐‐　　.ｲ　　 　 !三三三!!三 ゝ='､ﾆヽ三三 ≫､
　　　　　　　　　　　 　 |三７　 ∧}ヽg､ ─‐´｀丶､___g'|三三三||三三三ﾆ丶─三三≫､
　　　　　　　　　　　　　|三ﾚ¨￣(ﾌ}/｀ー...._____=--'¨　|三三三||三三三≫'三三三三 ≫､
　 　 　 　 　 　 　 　 　 !}/ ／¨￣(フ}j三三三|ﾆ||　　ゝ､三三ﾆ|三三三三三三三三三 ≫､
　　　　　　　　 　 　 　 ,'r'──=ﾆﾆ､ |三三三ラ､､　　　＼三ﾆ||三､ 三三三三三三三三≫､
　　　　　　　　　 　 　 ,' }　 r──､　}|三三／三ﾊ､　　　|{､三::||三､ヽ三三三三三三三三ﾆ≫､
　　　　　　　　　　　 ,'三j　 r─=='､ﾄ､´ゝ/三三三{､､　　!!､三 ﾘ三ﾆ､､三三三三三三三三三ﾆ
　　　　　　 　 　 　 /三ﾆゝ‐-､___　ﾉ .､ /三三三三＼､　|ﾊ､三三三ﾆ､＼三三三三三三三三=
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　　ロマン主義者はそういうことは一切しない。
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_　　　　　　　幻想と遊び惚けてないで、
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､　　　　 もっと真面目に生きたらどうだ？
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 ﾝ;;;|
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　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
　　　　　　　〉､_＿＿__{_,〉､_＿___ ｲ
　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==j〃⌒'' 　 ''⌒ヽ jｌ ｌ! |
　 　 　 　 ∧　iK‐ﾋﾗﾞ　　"ｔｯ- 刈 ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦'''　 　 '　 　 '''〃/ : :、　　　　　　はははなんという正論。
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: . 　冖　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}.｀¨´.{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
　　　　　　{　 ｀7｀'＝=∨=＝''彳　　}
.　 　 　 　 | 　 Ｙ　／/只､｀ヽ=Ｙ　　|



　　　 　 　 　 　 　 　 ,　'⌒ヽ、　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 /　 　 ,. -ヽ　　.／　ノ　　＼ ＼
　　 　 ＿＿　　　　 |　､　　　　ﾉ__　.|　 （●）（●）　|　　　　　ソクラテスの『よりよい生き方』への信念が
　／´　　　　｀ヽ.＿/ 　 `ｰ／´　　ヽ.|_　　（__人__） .|
/　　　　　　　 　 　 ＼　 / 　 　 　 /　｀ヽ　｀ ⌒´　|　　　　　 キルケゴールの原点だ、と言っていい。
{　　　　　　　 ,.　　　　 y′　　 　 /　　　/ヽ　　　 ﾉ
丶. _ ..　-‐　ﾍ　　　 ／　　 　 　 /　 　 / 　 }　　/
　　　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 　 　 /　 　 /　　 l　　ヽ
　　　　 　 　 　 ｀ ｰ､　　　　　 　 　 　 　 　.ﾉ　..　|
　　　　　　　　　　　 ヽ.＿_　　　　　　 　 ／　 ...　|
　　　　　　　　　　　　　　　丶--―‐--'´

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　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}　　　　　　　　　さー次の矛先はヘーゲルだ。
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ　　　　 婚約を解消してから、1841年、キルケゴールは
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／　　　　　　ベルリン大学に行く。
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ



　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＿　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　＼　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　　 　 　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////
　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ 　'ヽ　　　 -=／::／:: ／' /./　　　　　　　　ヘーゲルには会った？
　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '
　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　いや、ヘーゲルはもう十年前に亡くなってた。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　 でもヘーゲル主義は、
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　相変わらずヨーロッパの主流だった。
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 i＝={''⌒ヽ　 　 __,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨｀ !　j／ー＜｀
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀　　　　　　　それに噛み付いたのか。
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞､｀´..イー-≧ｰ
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/

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　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _＿　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｨ≦三≧ｭ.
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .ｨ:::::::::::::≧x　　　　　　　　　　　　 ,ｨ＃＃＃＃＃ハ
　　　　　　　　　　　 _＿＿/.::::::::::::::::::::::心　　　　　　 　 　 ,.イ＃＃＃＃＃＃} |
　　　　 　 　 　 .ｨ≦圭圭/.::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 ／ /＃＃＃＃＃＃://
　　　　 　 　 　 iI圭圭圭::::/ヾ::::::才"⌒Yハー=≠z=＜　　{{＃＃＃＃＃＃//
　　　　 　 　 　 |才"⌒ヾ::::ﾊ　 Y 　 ゞｧ人 (_/_/‐'-'¨￣`ゞ弋＃＃＃＃＃才
　　　　　　　.ｨ´.::::::: :: : 　 ｀ヽ　　 　 ;　{ｰ '　'ｰ'　　　　　　　　`ｰ=≠≡彳"
　　　 　 　 /..:::::::::::: :: :　⌒ヾﾊ r‐ ､ｰ ’
　　　 　 ／,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:: : . 　 ＼ゞ彳
　　　 /´,;;;;;;圭圭圭圭圭:: : : .　 `ｰ=≠一　　　 　 ｰ‐──┬-　　 -－──ｧ
　　／,,;;;;;圭圭圭圭圭圭圭:: : : .　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　　才"ﾉ
,.イ,,;;;;;圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭≧x:: : : . . 　 　 　 　 . . : : ::|_|　⌒ｰ ''
,,;,;;;;圭圭圭圭圭圭圭圭圭才"￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
圭圭圭圭圭圭圭圭圭Ⅳ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　ヘーゲルの体系は、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
圭圭圭圭圭圭圭圭ilIⅣ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　.全ての問いを解くマスターキーのように扱われた。　　|
圭圭圭圭圭圭圭圭才　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
圭圭圭圭圭圭才".:!
圭圭圭圭圭才".::::::|
圭圭圭圭才.::::::::::::::|
圭圭圭才 .::::::::/ゞ::ﾉ
圭圭才..:.:::::::::::{
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　　　　　 ／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　　　|　 （●）（●）/;;／
　　　　|　　（__人__）l;;,´|　　　　　　　ヘーゲル哲学で世界の真理に到達できるってな。
　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ
　　　　| .l　_ニｿ　　　 }　　　　　　　　それに対し、キルケゴールはこう言った。
　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /
　 　 __/　　/　　　 ノ__
　　/ /　　/　　　　　　 ｀ヽ.
　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
　 ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　 ヽ
　　 ｜　　　　　 　　　｜/　 /

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　 　 　 　 ／／ l :;:;:;:;:;:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ:::::::::::::::::::::::
　 　 　 　/./:;:;:/ ,、:;:;:;:;:;:;:; ｀ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;／:::::::::::::::::::::
　　　　　 l.l:;:;:;:;l:;/l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽヽ:::::::::::::::::::
　　　　　 V:;:;:;:;l/ .ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、:;:;:;ヽ:::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 ヽ:;:;:;l　　　 ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:;:;:;:ヽ::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 　 ヽ;;l_,、_　　　 ヽ 、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l:;:;:;:;:ヽ::::::::::::::::::::;:;:;
　　　　　　　　ヽZニヽ、　　 ｀ ＞_ 、:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ--｀、::::;:;:;:;:;:;:;:;:
　 　 　 　 　 　 l k-t-、ヽ　　 ｀───｀ 丶、:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　 　 　 　 j ｀ヽﾆﾉ /　　　<￣(´＞ 　　｀ヽ-、:;:;:;:;:／ヾ/
　 　 　 　 　 　 l.　 　　/ 　 　 　｀￣´　　　　　　　　ヽ/ );;;;/ｿ:;
　　　　　　　 　 l 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　/ υ｀/:;:;:　　　　　　　　　真理は主観的なものだ。
　　　　　　 　 　',　　/ 　 　 ヽ、　　　　　　　　　 　 ´/ソ ´:;:;:;;
　　　　　　 　 　 ',　 ｀- _ '　‐ 　　　　　　　　　　　　/ ./:;:;:;:;::l_
　　　　　　　　 　 ',　　_. 　_　　　　　　　　　　　 　 /　/:;: ヽ、:;:
　　　　　　　　　　丶丶ー--- ,- 　 　　　　　　 　/　/ヽ:;lヽ ヽ
　　　　　　 　 　 　 丶 ｀￣ 　 　 　　　　　　　_ ノ　 / ｿヽヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ.￣｀ 丶 　　　　 _, -´　 　／ﾉ;;;;;;;;;;ヽ、
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ、＿＿＿ , - .'　 　 　 /;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 ／｀i　　　　　　　　／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　 　 　 　　 　 ／;;;;;;__l　　　　　　 ／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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　　　　　　　　　 | ｀ - ,, _　　　 　　 ,, - ´ ￣￣~7
　　　　　　　　　 | 　 　 　 ｀ ヽ _ ／　　　 　　　 /
　　　　　　　　 　 ',　　　　''';;＼V::::'／　　　　 ノ
　　　　　　　　　　 ヽ ＿＿__,,,,,O,,,＿＿,,, - ´:.＼
　　　　　　　　　　　 ／i　 ''::::::'＼::::::＼ ＼　:　 : ヽ
　　　　　　　　　 　 /-,,,＼　　 /　｀ ｰ, ゝ ＼: : : :　',
　　　　 　 　 　 　 /-,,,_/＿｀ - ,,＿_/＿_ゝ, ',　　　 i
　　　　　　　　 　 i | 　 |　　｀　　　　　　 |'~}_》´| 　 |
　　　　　 　 　 　 | | 　 ﾄ ｲ゜｀ﾄ　 　 ｲ゜｀:|　| | i||　| |
　　　　　　　　　　V',　 { 代::ﾉ　　　弋:::ﾉ　ﾉ」／　| ヽ　　　　　　　　　ちょい待ち。
　　　　　　　　　　　 ＼|. |　　　　　 　 /／　/　　| 　 ＼
　　　　　　　　　　　　丿. |ト ,,　─- ,／ |::　 ﾍ.　 ト ,,＿_＞　　　　　　それヘーゲルが言ったことじゃん？
　　　　　　　　　　 　 / イヽ/i_｀ -t:´::''　i:: ::::/＼ ',
　　　　　　　　　　 　 ´ /／/-'／'|::'' ／:| :: /｀:i
　　　　　　　　　　　　　　／ヽ⌒＞:´::::::::∨:::::::|
　　　　　　　　　　　 　 イ||:::::}／::::::_＝≡≡≡ﾐ
　　　　　　　　　　 　 　 | ヾ∠,,彡'´　 |　 |　　|:::',
　　　　　　　　　　　　　／7´i｀＼　　　', /i.02 i::::',
　　　　　　　　　　　 ／　::::::|:::　 ＼.　　ヽ|　　|::::::',
　　　　　　　　　 　 /　　 :　|::::　 　 ',.　　 |　　|::::::::',

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　　言った。でも意味が違う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,.|　　　　　 　　|　　　　　　　ヘーゲルの場合は、
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　 　 　 　 神のような世界精神の主観だ。
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、 ／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　 ＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼




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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　どこにでもいる世界精神の主観による真理…
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_　　　　　　つまり『客観的な真理』だ。
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
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　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　　キルケゴールの主観は？
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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　　　　　　　　 ,..-‐─ヽ　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ、
　　　　　　　／／ ／;:;:;:;　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾌ
　　　　　　 / / ／;:;:;:;:;:;:;:　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_
　　　＼＿_i i　ハ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　　　　ーi i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/i 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ゝ
　　　　　__ノ ノi;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　＿／　 i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　i
　　　　　　　　　i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　　＼＼;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'　　　　　　　　　　　今ここにこの身体をもって存在する
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼　　　　　　　　　　『この俺』だ。
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;／.:.:.:.:i　　　　 ii　 　 　 　 //　　 　 /.;.;.;.;.;.;.;~｀ﾞ.;ヽ― '.;.;.;.;.;.;.;.;.;
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　　　　 　 　 　 ト------､　,.-――――イ
　　　　　　　　　＼　　 ≧｢｣≦　　　　　／
　　　 　 　 　 　 　 >―＜´ヽー――t彳!
.　　　 　 　 　 　 ,仆､ /＼　　＼.　　 | | |
　　　　　　　　　/,.仆､rーマヽrｰ㍉__＞｜
　　　　　　　　 /'　|　i| rｎx.　 ｯｎx┬r┴ﾄ､
　　　　　　　　　　 ヽl:| {.ﾋﾘ　　 ﾋり.|├}i |　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 }jﾊ　　_' _, 　 ,州ｉ‐┘<⌒　　　　　さっきのジュース飲んだときのやつだね。
　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ ｨ个　 __　ｨ'　|_,rｰx,__＞
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌ ｢::::|ﾉ /:::::|　 ト､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　l:::::｢ ７::::/ｔョ.|:::ヽ、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　|ﾄ､∀／}| 　 |⌒´｀
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ　|l_ｨ介､_｣| 　 l､
　　　　　　　　　　　 　 　 l　|:::ﾉ∥　 | 　 |::〉

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　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ
　　　　　　 　　,」--‐-<、
　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ
　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l　　　　　　　　もう普遍の真理も世界精神も
　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l　　　 　 　 　 意味ないんだよ。
　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ
　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／　　　　　　　　『この俺』にとっての真理の方が重要だ。
　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l
　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l
　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l
　　　　/:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;;l
　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l
　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l
　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　　 　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
　　　　　　 l:.:.:.:.l （;;;;ヽ:.:／
　　　　　　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
　　　　　　>;;;;;;｀i　　ヽ-ゝ
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　　　　l:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l　　　　＼　＼:､､:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　ﾍ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　yﾆ≡-ヽ.　＼＼:;:;:;ヽ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i､l
　　　　　ﾞヽ:;:;:;:;,r‐､:;:;:;:;:;l　　￣, ‐--===-, ＼＼:;ヽ=ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l !
　　　　　　 ヽ:;:;i '⌒ﾍ:;:;:;:;i　　 ' _　　　 `　 '　ヽy＼i ''ヽ:;:;:;:;:;:;i:;:;:!
　　　　　　　.i:;:ヽ 'f !',　,'ヾ　　　 ｀ ─ ´ ,,　　　l ‐-i-‐'i:;:;:;:;:;:;i i,'
　　　　　　　 l:;:;:;ヽ 'ゝヾ　 ヾ　　　　　　　　　　 !　　'　 l:;:;:;:;:;,' '
　　　　　　　,':;:;:;:;:;'i　.! ヽ　.!　　　　　　　　　　　　　　 ,!丿iﾉ
　　　　　　 ∥:;:;:;:;:;l　 !　　　　　　　　　　 _　　 ,　　　' /　　　　　　　　　　　ヘーゲルもただ一人の人間なのに、
　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　　　　　　　　　　´ ｀　´　　　/
　　　　 ./:;/i:;:;:;〃:;i　　　　､　　　　　　______ ﾆ__　　 /　　　　　　　　　　　　 奴はそのことを忘れていた。
　　　　　i/ i:;:;〃__,'　　　　　＼　　　　　　_____　　 /:ヽ
　　　　　 ! l !iﾆ´'"l:l､.､　　　　 ＼　　　　　　　　 /､:;ヾ､
　　　　 __..r‐､´ ﾞ ､ヽ＼ __　　　　 `　､_________ ノi 〉iヽ!
______...-'､ヽ ヽヽ　 ヾ ＼ﾞ,ﾍ　　　　　　　 , ' /　,rヾ､､‐‐‐､____________
　　　　　ヽ　 ヽヽ　ヽﾞ､, ＼ヘ　　　　　　　　　 i'l l__l l　　', ',　　　　　｀ヽ
　　　　　　ヽ　　 ヽ　', ＼__ﾍ､ﾞ:,､　　　　　 __,,''"!r l ; i　　',.',　　　　　　　ヽ
　　　　　''　 ',.',.　　',　 ', r'"__ﾞ,ノ＼≡≡-=　__ r!j :l　!　　 ', ',　　　　　　　 ＼
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　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼
　　　　　. （　（● ） .　　　|
　　　　　. （人__）　　　　　|　　　　　　ヘーゲルは客観的な真理に没頭して、
　　　　　r‐-､　　 　.　　　|
　　　　 （三））　　　.　　　|　　　　　　 『我』を忘れたんだな、文字通り。
　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /
　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /
　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）
　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　.　|　 ＼_／...|

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　　　/ヾ　　　ヽ　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ /
-----、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ　　　　　　　　ヘーゲル学派の教授たちもな。
_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/
　 ...::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l　　　　　　　　　　あらゆる謎を解明しながら、
　.／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　 自分の名前を忘れ、
..l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_　　 　　　 　 　 自分が人間であるということを忘れている。
-）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、
´ /;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_ 　,、/;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ、　　＿＿_
;;;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;　　　　 ／/´｀丶ヽ、;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ｌ´/｀─‐｀
;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;;;;;;;　　 l　ｌ / ／´￣
ﾞﾞ´ 　 ／　　, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_　　　　l　ｌ／
_, -´　 　 ／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　l｀ヽ、　l ﾉ
／　　 ／　/　/　§、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　　　ｌ　　 ｀丶
　　　/　／;;;;;;;l　 §　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ
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　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　　　　人間とは、頭からひねり出した文章に
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ　　　　　　　　　　 手足の生えたものじゃない、と
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ　　　　　　 ヘーゲル主義をからかったんだ。
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′

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　　　　　　　　 ／　＼　　　ヽ､　　　ヽ　ヽ.＼
　 　 　 　 　 /＼　ヽ　　　　　,.へ　ヽ､　　＼ヽ
　　　　　　 /､　 ヽ.　 ＼ 　 ／／ ｀丶､ 　　 .', i
　　　　　 ./＼ヽ､　,＼　.／／ヽ　　　　ｸ ＜ .l |
　　　　　/､ヽﾞ'―/　　ヽ／　ヽ､　　 // 　　 ｀| l
　　　　 / lヽ｀ニ!｀ﾞ' ー-｀丶､　　　//　丶､　 l |
　　　　 i .|　　　.|z＝s､　　　　｀,z＝s､　....＿//!
　　　　 |. l　　 ヾ !:ｲllしi　　　　 i:ｲlし:!ヾ! l　 / 7|
　　　　 l .|､　　 |　ー '　　　　　ﾞー ' 'ﾞ　!　/ /　l　　　　　　　じゃあキルケゴールは、
　 　 　 ヽ lヽ　　l　､ ､　　　　　　 ､ ､　/ ./ /　 |
　　 ＿＿＼ ＼ .|＼　　‐介‐　　　 , / /｀ 'l　　l　　　　　　　 人間はどういうものだと考えた？
　　 ヽ ＿ ／,　ヽ　へ､ / l　　,. ＜ヽ'　ヽ |　　ヽ､
　　　 ／!lー― '´;;;;;;/ / ﾉへ´　　|;;ヽ､　＼ ､　‐-ゝ
　　　/　 ヾ.､;;;;;;;;;;;;;;;;;|/　 ,. へ.　ノ;;;;;;;;;｀丶､iヽ
　　　l　　　＼､;;;;;;;;;;;;;l　 ´ ,／ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ヽ
　　 /　　　　 ヾ､;;;;;;;;|　　　 l-';;;;;;;;;;;;;;;;;／'　　 i



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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ　　　　　　　　　　そんなことはどうでもいい。
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 ﾝ;;;|
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　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { _ノ｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　えぇー？
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|

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　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　 ＼
　 　 　 　 　 　 （●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|　　　　　　　人間の本性とか本質だとかを
　　　　　 　 　 　 '､　　　　　　 │　　　　　　 一般的な言葉で定義することなんて、
　 　 　 　 　 　 　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　　　　キルケゴールにとっては意味ないんだ。
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　 　「r'、　　　　 ／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　 Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　 ＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|



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　　　　　　　　　　　〃/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :≧ﾆ==彡ﾍ
　　　　　　　　　　　, // : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :三三ﾝ}
　　　　　　　　　　　Y{| : : : : : :ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : ミ､ : : : : : : : : : : :| 丿
　　　　　　　　　　　乂 : : : : : :|　＼ : : : : : : : : : : : : 丶､＼ :ﾐ､: : : : :!7ﾊ
　　　　　　　　　　　〃∨: : : : j　　 ヽヽ: : : : : : ､＼ゝ: : : : :ヾ､:: : : ::ﾄ|:: :}
　　　　　 ,　,　　　　{!　 ∨:: ∧　　＿ ＼丶: : : : ､＞彡'¨¨ﾐ丶､∨!:リ!: :ﾍ
　　　　　/r--...._　　ゝ　 ∨:トﾍ '´:::::::::≧ﾐ､ヽ､:r'ヽrｾうｱ｀　　 ゝ|!:ﾚミ､: :|
　　　 〈:ﾍ ゝ--､ ＞＜｀丶∨ﾐ.ﾍ 　 r'ｾうｽ　!　|　 '｀¨¨´ 　 　 　 |!::｀｀ヽ: :.　　　　　　　大切なのは、一人ひとりの個人が
　　　 /: ::ﾍ::／´　,..........__　｀≧==--､¨¨　　 :　:　　　　　　　　　　|: : : :ﾐ乂}　　　　　 　 　 ．　 　 ．
　　__／､:- ゝ__ノ／´　_...──￣　　ﾍ　　　､.:　:　､　　　　　　　 .'!≧ﾐ､:: リ　　　　 　　事実どう存在するか、だ。
　　ヽ─/￣､ヽ(＿ノ(＿__====ﾍ彡　 ﾍ　　{､ﾍ 　}-ﾝ　　　　　　　|へヽヽ ﾄ
　 　 丶∨〉〈} .〉＞__){ﾖ＜::::::::〉〉｀{　　　ヽ　 ¨｀ ´＿__　,　　　 /　|{g}､ヽ}: ﾊ
　　　　　､､_// ／|　彡}::::::::::::/: : :|　　　　＼ｰ≦ﾆﾆﾌｿ　　　/　　!g'{　ノ/个ｰ==､
　　　　　　へ::::＼j f7::::::::::::::7: :: : |　　　　,　｀ヽゝ― '　　　,ｲ　 xg'{j 彡/　　　/　　＞--.....__
　　　 　 　 　 ＼:::| /::::::::::::::/､　　ゝ　　／　　　ﾍ 　　　 ノ　　xg'}{j､__ノ　　 ／´　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　 　 rKjﾘ＞--､〈｀¨¨―==､　　　　　　丶￣　　　Xg'f7 ゝ彡 　/:'　　　　, '　　　　　 .:..
　　　　　　　　　＼()　　　　'　　　　 ／へ　　　　　　＼ xXg'/f/　 乂 　 / :　　　　,'　　　　　　,:　’．
　　　　　　　　　　　　　　　　 _.ｨ≠'　 /-...ヽ.　　　　　　＼ /f/　　/　　/　 ､　　　 ;　　　　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　,　'　　 /　　|　　　 ､　　　　　　　丶､　 /　　/　　 }　　　ﾉ　　　　　,　　　.'
　　　　　　 　 　 　 　 ／　　 　 ,　　f｀　　　　ﾍ　　　　　　　　 ＼　　 |　　　ﾘ　 '　　　　　　　　　 /!
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　//　{!　　　　　{fﾍ　　　　　　　　　 丶 .∨/ /´　　　　　　　　　　 ,　|
　　　　　　　　　 　 !　　　　　//　 {!　　　　　 }f{ﾍ　　　　　　　　　　　丶､'　　´　　　　　ヽ　　 / 　|
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　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＼　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　､‐　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　 　 　　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////　　　　　　　　 そっか…そうだよね。
　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ 　'ヽ　 　 -=／::／:: ／' /./
,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '　　　　　　　　　 　 『人間とは』なんて定義されなくたって
;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ　　　　　　　　　　　　あたしはここにいるんだもんね。
;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /
　,ヽr ､;;;/　　 丶　_　　￣/;;;-;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
／　.. -! l;;'　　　　　　 ￣,､/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／/
　'　 . !/　　　　　 --　' /;;;;;;;;;;;;;;;;::-;;';;;;::/



　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐
　　　　　　　　　　　 .（ ⌒）（ ⌒）　　..|　／　｜
　　　　　　　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /　　　　　　　その言葉、よく覚えといて。
　　　　　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／
　　　　　　　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',　　　　　　　　　それは20世紀実存主義のキーワードだ。
　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　　　実存主義…聞いたことあるような…
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 -､　　　　　　／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　/　 /　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　 　 |　 ,　　　　　　（__人__）　　　　 |　　　　　　実存主義は、キルケゴールから出発した。
　　　　　　　 　 l　 |　　　　　　（｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　┌―}　 l　　.　　　　 { 　 　 　 　 　 |　　　　 　　…けど、ずーっと前に、一人ひとりの存在について
　 　 　 ┌‐|　lノ 　 〉　　　　　　{　　　　　 　 ﾉ　　　　　　　同じように考えた人がいる。
　　　　｢1（￣ ｀ヽ /　　　　　　　 ヽ　　　 　ノ―┐
　　　 └イ￣ﾌ　 ｛ 　 　 　　　　 小　　´ 　 /　　l
　　　　　 ｌ　〈　　 ﾉー- 、 　 　 /」､＿＿ム |　　└i
　　　　　　ゝ ＿ノ　　　/＼　／ /　　 r┐!　l　　　 ＼
　　 　 　 　 |　 　 　 ／　　|'　　//⌒Vｰ'｜　厂＼　　＼
　　　　　　　＼　 r'´　　 　 　 ,//　　 l　 /　/　　　＼　　＼
　 　 　 　 　 　 ｀ ＜. ＿＿／//　　 /　/　/　　　 ／　　　/



　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 i＝={''⌒ヽ　 　 __,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨｀ !　j／ー＜｀
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀　　　　　　　ほうほう。
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞､｀´..イー-≧ｰ
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/



　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　／_ノ　 ｀⌒　＼
　　　　　 　 　 　 　 _　　　 　 　 　 　| （● ) （⌒ ）　.|
　　　　　　 　 　 　 |　!　　　　　　　　|　（__人___）　 　|　　　　　　　　仏陀だ。
　　　　 　 　 　 　 ｜ !　　　　　　　　|　 ｀ ⌒ ´　　　.|
　　　　　　 　 　 　 |　!　　 ,.-,　　　　|　　　　　　　　 |　　　　　　　　 仏陀の毒矢の例えは、
　　　　　　 　 　 _,ﾉ ┴、/ ,/ 　 　 　 ヽ　　　　　　　r　　　　　　　　　キルケゴールの考えをよく表している。
　　　　　　　　　 r　`二ヽ ） i　　　　　　ヽ _ ､___, 　 ﾄ
　　　　　　 　 　 |　 ー、〉 /　　　　 _,,,,ﾉr　 `　　 ／i＼,,,,_
　　　 　 　 　 　 |　　r_,j　j__,,.. r''''"/::;|　＼`'／ 　 ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
　　　 　 　 　 　 | 　 ）　ﾉ ::::::::;;;;;;;/::;;;;|　 ／＼　　/::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ
　　　　　　　 　 ﾉﾆ-､　,/::;;|:::;;;;;;;;;＞::;;|／(::::ﾉ ＼/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
　　　　　　　√..:::;;; ヽ､〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;|　 "::く 　/:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
　 　 　 　 /..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;|　|:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　昔ある坊さんが、仏陀に食ってかかった。 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.／|
　　　　　　　　　　　　 　　|^＼　　　　　　　 ／　 |
　　　　　　　　　　　　 　　|　　.＼＿＿＿／ . / ;:|
　　　　　　　　　　　　 　　|　／　　　　　　　　く::..|
　　　　　　　　　　　　　　.ヾ/ 　　　　　　　　　　ゞ'
　　　　　　　　　　　　　　　ii　●　　　　　●　　..I　　　　　　　ねぇねぇ、世界とは何かとか、人間とは何かとか、
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ト-:イ　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　`,.　　 ヽ_;;ﾉ　　,,,／　　　　　　　　そいうのは教えてくれないの？
　　　　　　　　　　　　　　　　 _＞―- 　　　 〈___,,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　　　　　　　 　 　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　／　;::／|
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　　ooooo
　　　　　　　　　　　　oooooooooo
　　 　 　 　 　 　 oooooooooooooooo
　　　　 　 　 　 oooooooooooooooooo
　　　 　 　 　 ooooooo　　　　　　　　　o
　　　　　　　 ooooooo　　　　　°　　　 i
　　　　　　　 ooooo　　￣￣　　 ￣￣　i
　　　　　　　 oooo 　　━┳　　　━┳ 7　　　　　　　あのね、毒矢で傷付いた人は
　　　　　　　7 -､o　 　 ‐‐‐　 ::::: ｌ ‐‐‐ l.)
　　　　　　　| λ 　 　 　 　 　 ::::: 〉　　 |,l　　　　　　　矢は何でできてるかとか、
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 __　　 　i |　　　　　　　どんな毒が塗られてるかとか、
　　　　　　　　i　　　 　 　 　 ＜二>　　i l　 　 　 　 　 どっちの方角から飛んできたかとか…
　　　　　　　　 i　　i､　 　 　 　 --　　 ｲ"
　　　　　　　　　'-"l　｀ﾞ''-､,_　　 　 ノ l
　　　　　　 　 　 　 ﾔ　　　　 ￣￣　　|
　　 　 　 　 　 　 　 ﾔ　　　　　　　　 └,､＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　／ｌ　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　 , -'"　 l　　　　　　　/　　　　　　　　　　　＿_＼
　　　　　, -'"　　　　｀ﾞ''-､,__,,..-‐''　　　　　　　　, -'/ /　　　 ＼



/￣￣￣＼
　　 ￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　 　　＼
　　　/￣￣￣￣￣ ＼|
　　　|　　　　　　　　　〈　
　　/　 　　　-‐=ﾅ　ﾟ　ｙ
ﾊ_/　　　-‐=≦　　　　|
　　　　　　 　 　 　 -=ﾃ
　　　　　　　　　　.|　　|　　　　　　　そういう冷めた関心の持ち方はしないと思うんだよね。
　| 　 　 　 　 　 ´/　 ﾉ
　|.　　　　 ー - ﾟ､　ｲ
　|＼　　　　 　 　 / |
_ﾉ　 ｀>　　 　 ＿亅 |
　　　　 　 　 　 .八_ﾉ
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　　　　　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＼　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　､‐　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　　　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　, - ､　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////　　　　　　　そんなことより、
　　　　　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ i　　 |　　 -=／::／:: ／' /./
　　　　　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '　　　　　　　　　早く傷の手当てしなきゃ！
　　　　　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　　　　　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
　　　　/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
　　　 /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
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　 /;;;;;;;;;;／　,ヽr ､;;;/　　 丶　_　　￣/;;;-;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
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　　　　/＼　　　|
　　⌒,　　 ｀≧' ｝
/　ｲ´|　　　 ｀ﾐ く　　　　　　　そうだよね。
　　|_/　　　　　　 ＼
　　|　　　　　　　　ノ　　　　　 それが、その人の存在に関わる重大事なんだ。
　　|　　　　　　 ﾍゝ
ヽ_ﾉ　　　　　 /
　　　　　　　 ｀>
　　　 ＼　＿亅
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　 　 　 　 　 　 　 ,　'⌒ヽ、　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 /　 　 ,. -ヽ　　.／　ノ　　＼ ＼
　　 　 ＿＿　　　　 |　､　　　　ﾉ__　.|　 （●）（●）　|
　／´　　　　｀ヽ.＿/ 　 `ｰ／´　　ヽ.|_　　（__人__） .|　　　　　　キルケゴールも仏陀も、
/　　　　　　　 　 　 ＼　 / 　 　 　 /　｀ヽ　｀ ⌒´　|
{　　　　　　　 ,.　　　　 y′　　 　 /　　　/ヽ　　　 ﾉ　　　　　　 人間にはほんの僅かな時間しかない、と
丶. _ ..　-‐　ﾍ　　　 ／　　 　 　 /　 　 / 　 }　　/　　　　　　　 ヒリヒリと感じていたんだ。
　　　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 　 　 /　 　 /　　 l　　ヽ
　　　　 　 　 　 ｀ ｰ､　　　　　 　 　 　 　 　.ﾉ　..　|
　　　　　　　　　　　 ヽ.＿_　　　　　　 　 ／　 ...　|
　　　　　　　　　　　　　　　丶--―‐--'´

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　　　　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　ヾ ＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾ
　　　　l:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l　　　　＼　＼:､､:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　ﾍ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　yﾆ≡-ヽ.　＼＼:;:;:;ヽ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i､l
　　　　　ﾞヽ:;:;:;:;,r‐､:;:;:;:;:;l　　￣, ‐--===-, ＼＼:;ヽ=ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l !
　　　　　　 ヽ:;:;i '⌒ﾍ:;:;:;:;i　　 ' _　　　 `　 '　ヽy＼i ''ヽ:;:;:;:;:;:;i:;:;:!
　　　　　　　.i:;:ヽ 'f !',　,'ヾ　　　 ｀ ─ ´ ,,　　　l ‐-i-‐'i:;:;:;:;:;:;i i,'
　　　　　　　 l:;:;:;ヽ 'ゝヾ　 ヾ　　　　　　　　　　 !　　'　 l:;:;:;:;:;,' '
　　　　　　　,':;:;:;:;:;'i　.! ヽ　.!　　　　　　　　　　　　　　 ,!丿iﾉ　　　　　　　だとしたら、書斎にこもって
　　　　　　 ∥:;:;:;:;:;l　 !　　　　　　　　　　 _　　 ,　　　' /
　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　　　　　　　　　　´ ｀　´　　　/　　　　　　　　　　 世界精神について空想にふけっている暇などない。
　　　　 ./:;/i:;:;:;〃:;i　　　　､　　　　　　______ ﾆ__　　 /
　　　　　i/ i:;:;〃__,'　　　　　＼　　　　　　_____　　 /:ヽ
　　　　　 ! l !iﾆ´'"l:l､.､　　　　 ＼　　　　　　　　 /､:;ヾ､
　　　　 __..r‐､´ ﾞ ､ヽ＼ __　　　　 `　､_________ ノi 〉iヽ!
______...-'､ヽ ヽヽ　 ヾ ＼ﾞ,ﾍ　　　　　　　 , ' /　,rヾ､､‐‐‐､____________
　　　　　ヽ　 ヽヽ　ヽﾞ､, ＼ヘ　　　　　　　　　 i'l l__l l　　', ',　　　　　｀ヽ
　　　　　　ヽ　　 ヽ　', ＼__ﾍ､ﾞ:,､　　　　　 __,,''"!r l ; i　　',.',　　　　　　　ヽ
　　　　　''　 ',.',.　　',　 ', r'"__ﾞ,ノ＼≡≡-=　__ r!j :l　!　　 ', ',　　　　　　　 ＼
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　 　 行動して初めて直面する
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　『この私』に深く関わる重大な選択、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,.|　　　　　 　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　　　　　　 それが主観的な真理ってことだ。
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、 ／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　 ＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼

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　　　　　　　　.r-､　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／て )　　　 　／　　 _ノ　　＼
　　　 　 　 （ _ﾉ　 ﾌ.　　 　 |　　　（ ●）（●）
　　　　　　　ゝ、 〈　　　　　|　　　　（__人__）　　　　　　さーどんどん行こう。
　　　　　　 / ハ　ヽ.　　 　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ
　　　　 　 /〃　ﾍ　 ＼ . 　 | 　 　 　 　 　 }　　　　　　 お次の批判相手は教会だ。
　　　　　 ｉ ！　　 ＼　 ｀ ーヽ　　　　　　 }
　　　　　 丶丶　　　_ ＞　　　ヽ　　　　ノ､
　　　　　　　 　 ゝ'´- ､_ 　y-､　　　　　　　＼
　　　　　　　　〈　　　　 ￣　 う 　 　 　 /､　　ヽ
　 　 　 　 　 　 `ー― ￢､__ノ　　　　　| 　>　 /
　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 　 r'＾ヽ'´ _／
　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　 　 `く__ノ´



　　　　, ,_＿　　　　　　　_,,.... -:i
　　　　';::: :　｀ ''ヽ, ,.,.z'' ~　 : :::/
　 　　 .ヽ、　　　　i_j'´　　　 ,/
　　　 ,.- '' ' --‐''~　' -- ‐''-　=、
　　／/　,z '´.::　 .,　 ヽ 、　 ヽ.ヽ.ヽ
　 / ,' ／　 |:/　 /i　　// ヽ 、 ヽ i ヽ
　.i .i /　　 .l,'　 / ヽ、i i　//::: '':::', |'; ':,
　l _|_l　:　 .|　x'　 　 '' ―-, r　l i.|-l.　 ';
　||.:ii.| .::.　 l./　｀ヽ'、　　 ' ヾヽ　!:: .|ヽ i
　l.l ll!l .::.　 ';　　　i~i　　 i~i 　 ﾞi /::::.l　ヾ
　.|'-:;!, ::i　 .',.　　 ﾞ'ﾞ　 　 ~　　 l':::::::::|ヽ、　　　　　　　出たなキリスト教！
　/l .i::!ヽ:ヽ　',XX　　　__　　X>!::::::::;'ヽ:;ゝ
./ /ヽ| ,~ヽ:,'i, 'i_　　　´　_,, r/l::/;:::::;' ーﾞ-
　'-='　ヽiﾞヽ;:ヽ'i｀" '''' "　ヽﾞ .'ﾞ　!::/
　　　　　　　.ヾ　　　　　　　　　 ヾ



　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ 　 ヽ　　　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （__人＿）　　 　 |　　　　　　　　　　　　初めに言っとくと、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　'､｀⌒´　　　 　 |　　　 　 . -,
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 　 　 |　　　　/　/　　　　　　キルケゴールは熱烈なキリスト教徒だった。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 ｨ { r 、　/　/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｭ`ｰ─ｰ ´_ノﾄ}　}／,`〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ ,. - ／ :./ﾘ ,/ ／ヽ{
　　　　　　　　　　　　　 　 _,. -:::／:/:::ﾊ　／ : :/ :.ﾉ　)(_／ ヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　／/ : ／ : /:::l　y : : : / : : }　　 >-<　} : :i
　　　　　　　　　　　　 j : : : : :> :./:::::l ./ : : : :i : : :Λ　/　　 / : :∧
　　　　　　　　　　　　i : r : : 〈 : i::::::::ﾚ : : : : : : : : : :〉､_　　 〈ﾘV. :Λ
　　　　　　　 　 　 　 ｉ : | : : : :', :i::::::/ : : : : : : : : : :.乂｀ﾆﾆ彡´:.V. : ',
　 　 　 　 　 　 　 　 | : | : : : : ', :i::/ : : : : : : : : : : : Λ : : : : : : : :V. :.i



　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　　おやぁ？
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|

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　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　　キルケゴールが批判したのは、
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　デンマーク教会の信仰に対する適当な態度だ。
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"



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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　　礼拝のある日にしか教会に行かないのは何だ、
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_　　　　　　　『日曜キリスト教』か？
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 ﾝ;;;|
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　　　　　　　 　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　 　　／　 _ノ　ヽ､.＼
　　　　　　　　 　|　　（●）（●） |
　　　　　　　　　 |　　 （__人／,〉.|　　　　　　　　彼にとって、キリスト教は圧倒的に重要だ。
　　　　　　　　　 {　　　´フ´ ./._ }
　　　　　 　　　　ヽ　 .／,二ニソ}　　　　　　　　『あまり』信じないとか、『そこそこ』信じるなんて有り得ない。
　　　　　　　　　　_ヽ/　 ,-― ､}ﾉ
　　　　　　　　 ／:;:{'　　 ノｰﾍJ:;:;ヽ　　　　　　　これはもう、あれかこれか、
　　　　　 　 ／:;:;:;:;:;|　 _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}　　 　 　 　 信じるか信じないかのどちらかしかない。
　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
　　　　 　 {:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
　　　　　　ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
　 　 　 　 　 ￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
　　 　 　 　 　 　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／

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　　　/ヾ　　　ヽ　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ /
-----、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ　　　　　　　　これは俺の全人生の問題だ。
_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/
　 ...::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l　　　　　　　　　　信じるならば、自分の存在をかけて
　.／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　 全身全霊で信じるしかない。
..l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_
-）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、
´ /;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_ 　,、/;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ、　　＿＿_
;;;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;　　　　 ／/´｀丶ヽ、;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ｌ´/｀─‐｀
;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;;;;;;;　　 l　ｌ / ／´￣
ﾞﾞ´ 　 ／　　, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_　　　　l　ｌ／
_, -´　 　 ／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　l｀ヽ、　l ﾉ
／　　 ／　/　/　§、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　　　ｌ　　 ｀丶
　　　/　／;;;;;;;l　 §　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐




　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＿　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　＼　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　　 　 　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////
　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ 　'ヽ　　　 -=／::／:: ／' /./　　　　　　　　　なるほど、熱烈だ。
　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '
　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /

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　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　　　 _ノ　＼
　　　　|　　 　（ ●）（●）
　　　 ｜　　　　 （__人__）　　　　　　　そしてあれかこれかを決めるのは
　　 　 |　　　　 　 ｀⌒´ﾉ　　　　　　　 『この私』以外有り得ない。
　 　　 |　 　　　　　　　}
　　 ,..-'ヽ　　　　　　　}　　　　　　　　　キリスト教の国にいるから信じる、なんてのは
　 ./::"::::`ヽ､.,＿＿_ノ ﾞ　　　　　　　　　本当の信仰じゃない。
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　 、　　　 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　 ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　 ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ



　　　　　　　　 ／　＼　　　ヽ､　　　ヽ　ヽ.＼
　 　 　 　 　 /＼　ヽ　　　　　,.へ　ヽ､　　＼ヽ
　　　　　　 /､　 ヽ.　 ＼ 　 ／／ ｀丶､ 　　 .', i
　　　　　 ./＼ヽ､　,＼　.／／ヽ　　　　ｸ ＜ .l |
　　　　　/､ヽﾞ'―/　　ヽ／　ヽ､　　 // 　　 ｀| l
　　　　 / lヽ｀ニ!｀ﾞ' ー-｀丶､　　　//　丶､　 l |
　　　　 i .|　　　.|z＝s､　　　　｀,z＝s､　....＿//!
　　　　 |. l　　 ヾ !:ｲllしi　　　　 i:ｲlし:!ヾ! l　 / 7|
　　　　 l .|､　　 |　ー '　　　　　ﾞー ' 'ﾞ　!　/ /　l　　　　　　　それ、もうちょっと説明して。
　 　 　 ヽ lヽ　　l　､ ､　　　　　　 ､ ､　/ ./ /　 |
　　 ＿＿＼ ＼ .|＼　　‐介‐　　　 , / /｀ 'l　　l
　　 ヽ ＿ ／,　ヽ　へ､ / l　　,. ＜ヽ'　ヽ |　　ヽ､
　　　 ／!lー― '´;;;;;;/ / ﾉへ´　　|;;ヽ､　＼ ､　‐-ゝ
　　　/　 ヾ.､;;;;;;;;;;;;;;;;;|/　 ,. へ.　ノ;;;;;;;;;｀丶､iヽ
　　　l　　　＼､;;;;;;;;;;;;;l　 ´ ,／ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ヽ
　　 /　　　　 ヾ､;;;;;;;;|　　　 l-';;;;;;;;;;;;;;;;;／'　　 i



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　例えば君に恋人がいたとして…
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　 ／　　 _,.ノ　 ヽ､_　　　て
　　　　　　　　　 　 ｜　 　 ( ○) (○）　　　（
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__　　　　　　　あ、『いたとして』とかゴメン。
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　 　 　 　　 　　 　　 人､ 　　'-／____ ヽ　 |
　 　 　　 　 　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈 、 ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　 ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}

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　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
　　　　　　　〉､_＿＿__{_,〉､_＿___ ｲ
　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==j〃⌒'' 　 ''⌒ヽ jｌ ｌ! |
　 　 　 　 ∧　iK‐ﾋﾗﾞ　　"ｔｯ- 刈 ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦'''　 　 '　 　 '''〃/ : :、　　　　　　　いやいないから。いないから。
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: . 　冖　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}.｀¨´.{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
　　　　　　{　 ｀7｀'＝=∨=＝''彳　　}
.　 　 　 　 | 　 Ｙ　／/只､｀ヽ=Ｙ　　|



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒)
.　|　　u　 （__人__)　　　　　　　うんまぁいたとして。
　 |　　　　　 |r┬|}
　 |　　　　　 |　| |}　　　　　　　どうして自分を愛するのか、と聞いて
.　 ヽ　　　　　｀ﾆ}　　　　　　　 こんな答えが返ってきたらどう思う？
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く　　＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l｀ヽ　　　　 　 ／　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 ＞-―／ /　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ／　 　 　 　 ' ｀ヽ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 　 　 　 　 　 ｀l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　L　　 　 　 , - ､　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::} 　 　　〈:::::::」 　 　 |　　　　　　みんながいい人だって言うから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 ＿_　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　 V:::丿　　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ -ｧ　＿　　 -＜_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 　＼
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　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　 ､　　　,　-‐―
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 し 〉‐／ _,,..　-―
　　 　 　 　 　 　 　 ,.x≦≧x<＾j}_ （こ
　　　　　　　　　　〃x＜´￣ ¨へ≧x
　　　　　　　　 ／ 　 　 ／{i　　　 ヽ ゝ=＜´
.　　　　　　　 /　　ヽ／　 ！　　　　┛┗:.:.
.　　 　 　 　 /　ヽ／　 i　　Ⅵ／ 　 ┓┏:.:.:.
. 　 　 　 　 /イ　i:.:}气｜　　 ヽ／　 　 Vﾊ:.:.
　　　 　 　 　 jｲ |: { fr}l|　　　 　 ㍉　　 }! }::.
　　　　　 　 ｢i::Ⅵ ゞ='　 ﾃ=ﾆﾃ云丁 刈jリ:.:.
　　　　　 　 }:i::杁　　 、　　 ､込夕! ハ}可:.:.　　　　　　　殴るかな。
　　　　　 　 jﾊ:i::::::.　r=-　..,,_｀¨¨´|/（呂/:.:.:
　　　　　　 / ∧､:込 ヽ __｀^ﾌ　　ノゝ=イ　/
　　　　　 .:くＹ ∧､::::〉` ｰ=ァﾆ爪 （｀ヽ 从{
.　　　　/::::::::、　jヾ/∠:::::::::::::::::::::::::＼　＼
.　　　r＝=x::::.r〈ィソ￣￣￣／7:::〈｀ ー- ､ヽ
.　　　∨冖∧::r＝==＝x.／.:':/（⌒ヽ¨（＼ ＼

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　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　これじゃあ本当に愛していることにはならない。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l　　　　　信仰の問題も同じことだ。
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼



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　　　　　　　 ,-ソ ´ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ヽ、:::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 　 　 ／／ l :;:;:;:;:;:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ:::::::::::::::::::::::
　 　 　 　/./:;:;:/ ,、:;:;:;:;:;:;:; ｀ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;／:::::::::::::::::::::
　　　　　 l.l:;:;:;:;l:;/l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽヽ:::::::::::::::::::
　　　　　 V:;:;:;:;l/ .ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、:;:;:;ヽ:::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 ヽ:;:;:;l　　　 ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:;:;:;:ヽ::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 　 ヽ;;l_,、_　　　 ヽ 、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l:;:;:;:;:ヽ::::::::::::::::::::;:;:;
　　　　　　　　ヽZニヽ、　　 ｀ ＞_ 、:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ--｀、::::;:;:;:;:;:;:;:;:
　 　 　 　 　 　 l k-t-、ヽ　　 ｀───｀ 丶、:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　 　 　 　 j ｀ヽﾆﾉ /　　　<￣(´＞ 　　｀ヽ-、:;:;:;:;:／ヾ/　　　　　　　　　周りが信じるから信じるのではない。
　 　 　 　 　 　 l.　 　　/ 　 　 　｀￣´　　　　　　　　ヽ/ );;;;/ｿ:;
　　　　　　　 　 l 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　/ υ｀/:;:;:　　　　　　　　　『この俺』が信じると決めたから信じるんだ。
　　　　　　 　 　',　　/ 　 　 ヽ、　　　　　　　　　 　 ´/ソ ´:;:;:;;
　　　　　　 　 　 ',　 ｀- _ '　‐ 　　　　　　　　　　　　/ ./:;:;:;:;::l_
　　　　　　　　 　 ',　　_. 　_　　　　　　　　　　　 　 /　/:;: ヽ、:;:
　　　　　　　　　　丶丶ー--- ,- 　 　　　　　　 　/　/ヽ:;lヽ ヽ
　　　　　　 　 　 　 丶 ｀￣ 　 　 　　　　　　　_ ノ　 / ｿヽヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ.￣｀ 丶 　　　　 _, -´　 　／ﾉ;;;;;;;;;;ヽ、
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ、＿＿＿ , - .'　 　 　 /;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 ／｀i　　　　　　　　／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　 　 　 　　 　 ／;;;;;;__l　　　　　　 ／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　ヽ　　　　 　＼　　 　 ／
　　　‘，　　　　　 ヽ　／　　　　　　　 r　´
　　　　i　　　　　　 f{/　/::.:... 　 　 　 ,′
　　　　､　　　 ｰ=' {{　　｀ ⌒　　　　/ ヽ
　　　 　 ヽ　　　 ／⌒ヽ､＿＿＿,ノ　 　ヽ
　　　　　 /｀¨¨´　　　　　＼　　　 　　 　 ‘.
.　　　 　 ′　 ﾄ､ ＼　　 /７｀ /7　　　　　　:.
　　　 　 i　＿_|__｀ー｀‐ '-'- 〈/、 ＞ ⌒　　 i
　　　 　 |└―!　｀　　　　ィ斧ﾐ ｉ　　ト､　 　 |
　　　 　 |{ r―|yf心.　 　 弋:う' |　　| )}　 　}|
.　 　 　 八i￣从弋ﾘ　　,　　　　|　　ﾚ′　 八　　　　　キルケゴールの『主観的な真理』ってわけなんだね。
　　　 　 　 ヽ 　≧　　、　 ノ 　 |: / |　　 /
　　　　　　 ノイ　个　　 　 　 イ}/　:|　 , '
　　　　　　　　|{ 　トミ ｀¨¨i´　 /ゝｧi}／
.　　　　　　　 八ト ゝ　)ﾉ ﾉ　　　////≧ｘ
　　　　 　 　 　 　 　 ,.イ/ '⌒ｰ/////////ヽ
　　　　　　　　　　　/ /,{　　　/////／／//ﾊ
　　　　　　　　　 　 { {/,{　 ／/＞≠‐　´￣　 i

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.　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　 . ／　ノ　　＼ ＼／｀i
　　　　　|　 （●）（●）./　　ﾘ
　　　　.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　　その通り。
　　　　　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
　　　　.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　　だから信仰は、知識とも相容れない。
　　　＿＿ ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　 ／ :　　: :介〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖヽ
　 | : : : : ::〈　｢｀ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//:|
　 | : : : : : /: |　{::::}　ﾌ-､｀ｰ┴‐- │
　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　 | ＿＼　_　　　　＿／ ＿.|
　 | | 　＞　￣￣￣　＜　　||
　 | レ´　　　　　　　 　 ＼ ｣|
　　∨●　　　 　 ―‐ 　 　∨　　　　　　君の魅力を定義で表して、
　　 |　 　 ト―┐　　　　　　}　　　　　　 付き合った場合のメリットを説明してくれないと
　　　､　　 ヽ_ノ　　　　　 ／
　　　　＞-　　　　　 ―'''‐- 、　　　　　　君を好きにはなれないな。
　　∠_　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　 <⌒＞''￣⌒7　　　/
　　　　 ￣　＿ ―''⌒　 　/|
　　　　―￣　￣''''―‐一'　|
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　 r'　　　　　　　く__:::::::::/ヽ__{__　　　　j　 　 ヽ
　 |　　　　　　　,,.　　__ノ /:::::-､｀ー--z　　　　 ＼
　 | .::::::::::::::...__＿..＿__／: : : : : : ヽ.: : :廴　　　　::l
　 } ::// :::/==z､/　ヽ::::::: //: : : : : :＼: : ::｀ヽ　　::|
　 ∨/::::/: : : ::/　　　＼//: : : : : : :// ヽ: : : :＼ ::l
　　 /:::/＝==z{,..-‐-､　 ｀ヽ.. : : : ://‐-､＼: : :lj/
　　 l::::ハ: : : :.´　　　　　　　 ｀　 ､.. __: : : : :j/:::l
　　 |:/　 }: : : :.|　　 __　　　　　　　__ 　 }｀¨: : :.:l
　　 j′　〉: :.:.:.| ..ィ'⌒ヽ.　　　　ィ'⌒ヽ |: : : : :::l
　　　　 / ＼:::::ﾄ{　　　　　　　　　　　　ｲ　:::i| ﾊ
.　　 　/／/个v⊂⊃　　　 '　　　　⊂⊃ :::::} |{i　　　　　　　　うん、やっぱり殴る！
.　　／′/ i }､　:::ﾄ､　　ヽ. __ ノ　　 イ:::| :::/:::|ﾊ
　　　　 ムイjﾊ　::|::/ ＞､　__ .. ィ7::::::::::|::/: :.:|
　　　 　 　 j/　}ヽ{/::::::<j　　 　 i>¨ヽ.__j/: : :.:|
　　　　　 / ∨ j／:::::::::::i 　 __　 i:::::::::::::::::∧ :|
.　　　　 /___ ∨:::::::::::::::::l／　 ＼}::::::::::::::/　ヽ|

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　　　　　 ／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　　　|　 （●）（●）/;;／
　　　　|　　（__人__）l;;,´|　　　　　　こんな態度は、恋愛においては邪道だ。
　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ
　　　　| .l　_ニｿ　　　 }　　　　　　 そして信仰においても邪道だ。
　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /
　 　 __/　　/　　　 ノ__
　　/ /　　/　　　　　　 ｀ヽ.
　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
　 ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　 ヽ
　　 ｜　　　　　 　　　｜/　 /



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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　神は存在するか、という問いに
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ　　　　　　　　たとえ理性や知識で答えが出たとしても、
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､　　　そんなことはどうでもいい。
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 ﾝ;;;|
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼　　　　　　　信仰と知識は別物ってやつ？
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!　　　　　　　　 確かカントも言ってたっけ。
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　|　　 　（ ●）（●）
.　　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　　　　　　　うん、そういう問いは
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　 　 　 　 　 　 個人の信仰に任せるべき、と考えた。
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　　　　}
.　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　(　　　　でもカントは、どっちかと言うと『知識側』から見ている。
　　　　　　　　　　　 　 　_ヽ　　　　　ノ｀ヽ､_　　　　 ）
　 　 　 　 　 　 　 　 _/｜＼ `　､,__ ､小　L　￣ ヽ （
　　　　　 　 　 　 _, ハ　 ＼　｀ ァ､　/ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
　 　 　 　 ,　-‐ ´　　 ,ゝ 　 ＼/ _ 又／　 　 ,ヽ＼丁
　　　　　/　　 ヾ. 　 　＼ 　 　, ｲ{｀<　　 ＿ ,ィ 〉〉〉|
　 　 　 /　　｀ﾞヾ＼　　　 ヽ／　ヽ＼｀く´　/ ｀ｰ(/　|
　 　 　 !　　 ´⌒｀ ヽ　　／　　 　 ｀ーヲ｀〈　 　 i 　 !



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.　　 ,　-‐- ､
　　　　　　　　　　　　　／///////////＼
　　　　　　　　　　　　////////////////ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 {////{//{/////////,∧
　　　　　　　　　　　　＼/ミヾ_ヽ-≦ー,/////!
　　　　　　　　　　　　　 ∨=}　　=＝'　|/////l
　　　　　　　　 　 　 　 　 ;.　!　　 　 　 !/////l　　　　　　　　神が存在するかどうかは、
　　　　　　　　　　　　　　 !. ヽ　　　　　|/////|　　　　　　　　頭の中の理屈の守備範囲を超えとる。
　　　　　　　　　　　　　　 i∧´こ`　 ／|/////|
　　　　　　　　　　　　　　 i/∧___ ／　ｲ////从　　　　　　　　だから証明できる問題ではない。
　　　　　　　　　　　　 　 ////∧　／　}////从､
　　　　　　　　　　　　 ∠ﾙ///　>′　从ﾙﾘ }　　　 丶 ､
　　　　　 　 　 　 ,.　 ´　 /从／!:;:;:>､　∧ ／ 　 　 　 　 ＞ ､
　　　　　　　　　/!　　　　>' ! 　 〉i′∨　 ー ,　　　　 ／　　　＼
　　 　 　 　 　 / l　　　ｉ´　 i　 /:;:}　　!　　　/　　　　/　　　　　　!
　　　　　　　　|　|　　　|　　|　 |:;:;:| 　 |　 　/　　　　/　　　　　　 }
　　　　　　　　|　|　 　 |　　| 　|:;:;:| 　 |　　/　　　　/　　　　　　 /
　　　　　　　　|　l　 　 |　　| 　|:;:;:| 　 |　 /　　　　/　　　　　　 /
　　　　　　　 /　 !　　 |　　|　 |:;:;:| 　 |　/　　　　/　　　　　　 /
　　　　　　　 } 　 l　　 | 　 | 　|:;:;:| 　 | /　　　　/／　　　　　/
　 　 　 　 　 {　　 !　　| 　 | 　|:;:;:| 　 !/　　　 ／　　　　　　/
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　| 　 |　　（__人__）　 |　　　　　　証明自体どうでもいい、というのが
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }　　　　　　 キルケゴールの立場だ。
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ

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／　ヽ 　　 . : : :＞ー＜ . : : ' 　 ／
　　./: :ヽ,＿ ／　 :　｀ヽ`ｰ-<ﾊ´
　 /　　　.:　 　{ 　 :..　 　 ＼ ヽ!
　 i: . 　 ,'　 　∧ _ノ :､　　,'/＼:l
　 |: : _/＿,/7￣´､{｀ヾヽ,'/ .,'/ }
ﾆ7: : /￣7ゞ¨テミxｬ　 　｀,ｧｭ､ |
./: : /!　/ {　 {ﾟｉ:::::}　　　 〃::7｀}
　／| | ﾊ :| :. 乂ソ　　.:.　{:::/ﾘ/
11ﾙ| |/ ﾞ,.|　 ｀¨　　..::::､ ¨´ﾊ〈　　　　　　　　そんなに違いがあること？
＿ノ ﾉ.　 ﾘ　　 　 　 　 ｨ〈`ー　､
＞ｰヾ.＞ .　　　～～　／￣ヽ　＼
　　 ', '＝ﾆ≧ｭ｡.__,. イ＿, /i ￣ ヾ ヽ
＜::::j　　　　　{!ヽ:≧､＞〈_　　　.ゝ　!
::::::ｧ‐-≧ｭ､ 　 ヽ,＼::::ヽ Lァ　ノ　　i＝ｭ､
:::/／ ￣ ミ ､≧＜／＼::＼ﾐ==＝＝≠彡}
,'/　　. : : : .　:ヽ:::::＞ｭ､ ＼:::ヽ::::::::::::::::::::/
:::li　　: : : : : : : . ＼:::::::::':.,　ヾ::}::::::::::::::::〈
:::|',　　　　　　 　 　 丶::::::＼ }!|:::::::::::::/:::',
:::| ゝ　　　 　 　 　 　 　 丶::::ヾ｀):::::::::::::::::',



　　　　　　　　　　　　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　 　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　　　　　８＋４＝１２だ。これは間違いない。
　　　　　　　　 　 　 |　 　　└ー '´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　これが、デカルト以来の真理の例だ。
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　 　　　　　, ｧァ┐
　　　　　　　　 　 　 i ヽ　　　　　　|　　 　 　 　 ┌､　　///./ ７　　　カントも、俺たちの知について
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /　　　　かっちりした形式で定義した。
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　 ／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「 ／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　 　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼　　　　　　　　形式…外せないサングラス、だったっけ。
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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　　　　　　　 　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　 　　／　 _ノ　ヽ､.＼
　　　　　　　　 　|　　（●）（●） |
　　　　　　　　　 |　　 （__人／,〉.|　　　　　　そして神の存在については、
　　　　　　　　　 {　　　´フ´ ./._ }　　　　　　俺たちの理性でも経験でも定義できない。
　　　　　 　　　　ヽ　 .／,二ニソ}
　　　　　　　　　　_ヽ/　 ,-― ､}ﾉ　　　 　 　 知の限界の向こう側にあるんだ。
　　　　　　　　 ／:;:{'　　 ノｰﾍJ:;:;ヽ
　　　　　 　 ／:;:;:;:;:;|　 _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
　　　　 　 {:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
　　　　　　ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
　 　 　 　 　 ￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
　　 　 　 　 　 　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／



　　　　　　　　 ／　＼　　　ヽ､　　　ヽ　ヽ.＼
　 　 　 　 　 /＼　ヽ　　　　　,.へ　ヽ､　　＼ヽ
　　　　　　 /､　 ヽ.　 ＼ 　 ／／ ｀丶､ 　　 .', i
　　　　　 ./＼ヽ､　,＼　.／／ヽ　　　　ｸ ＜ .l |
　　　　　/､ヽﾞ'―/　　ヽ／　ヽ､　　 // 　　 ｀| l
　　　　 / lヽ｀ニ!｀ﾞ' ー-｀丶､　　　//　丶､　 l |
　　　　 i .|　　　.|z＝s､　　　　｀,z＝s､　....＿//!
　　　　 |. l　　 ヾ !:ｲllしi　　　　 i:ｲlし:!ヾ! l　 / 7|
　　　　 l .|､　　 |　ー '　　　　　ﾞー ' 'ﾞ　!　/ /　l
　 　 　 ヽ lヽ　　l　､ ､　　　　　　 ､ ､　/ ./ /　 |　　　　　　　んー、定義できるものなら、してたのかなぁ。
　　 ＿＿＼ ＼ .|＼　　‐介‐　　　 , / /｀ 'l　　l
　　 ヽ ＿ ／,　ヽ　へ､ / l　　,. ＜ヽ'　ヽ |　　ヽ､
　　　 ／!lー― '´;;;;;;/ / ﾉへ´　　|;;ヽ､　＼ ､　‐-ゝ
　　　/　 ヾ.､;;;;;;;;;;;;;;;;;|/　 ,. へ.　ノ;;;;;;;;;｀丶､iヽ
　　　l　　　＼､;;;;;;;;;;;;;l　 ´ ,／ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ヽ
　　 /　　　　 ヾ､;;;;;;;;|　　　 l-';;;;;;;;;;;;;;;;;／'　　 i



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　　　　　 　 キルケゴールは、神を定義しようなんて
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　　　　　　　初めから思ってないんだよ。
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,　　　　 　 　 それまでの哲学者が語ってきた真理なんて
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　_　　　ヽ、　　 ;ｉ,　　　　　　 彼にはたいした意味を持たない。
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,＿,ｉ　　　　　y,ｿﾄ,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/r-'"j　　／ ／　ｉｉ,　`ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 ,,／'/__.L、　　　　／ヾ、"ｉ　　　`ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／　 /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ"　ヽ、 ｉ　　　　 `、'ｉ　　 ｉヽ、
　　　　　　　　　_,） ヽ　"　　　ﾈﾒ、_ｉｉ"~　　　　　　　　＿Yrｉ　　　ｌ, ヽ、
　　　　　　　 _,,,>t 、ヾ、　　　　ゞ;;/　　　　　　　　　／　 ,￢　　　 V⌒ｌ
　　　　　　 ,y`;,,__　　 ,ｉ　　　　 /ｉｉ'　　　　　　　　　／　r-／|　　　　ｌ　ｌ
　　　　_／^,,,　　ヘ　　ｌ　　　 /ｉｉｌ　　　　　　　　／　 ｌ"v'　ｙ　　　　 }　 ｌ
　v=4⌒ヽ、　j　　--,,,ｉf　　　/ｉｉｉ|　　　　　　　,,　　〈-ﾍ_,、 <、　　　 /　 ｉ|

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　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　５＋７＝１２なのは正しいが…
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_　　　　　　それが何だ？
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i




　　　　　　　／／ ／;:;:;:;　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾌ
　　　　　　 / / ／;:;:;:;:;:;:;:　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_
　　　＼＿_i i　ハ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　　　　ーi i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/i 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ゝ
　　　　　__ノ ノi;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　＿／　 i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　i
　　　　　　　　　i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　　＼＼;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i　　　　　　　　　　真理だからって、そんなことを
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'　　　　　　　　　　神への祈りに折り込むか？
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼　　　　　　　　　そんなことで臨終に頭を悩ませるか？
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
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　　　　　_
　　　　　| ) /.y )_　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　| |/./ / )　　　 　 ／_,ノ　ヽ､,_ ＼
. 　　　　 ,j /./,/ / 　 　 　 | （●） （● ）　|
　 　　　 y ´,/　r ).　 　 　 |　（__人___）　　|　　　　　　信仰とは、議論のための議論のテーマじゃない。
　　　　　', 　　　}/ 　 　 　 |　　　　　　　　|
　　　　　.j　　　 j.　　 　 　 |　　 　　　 　 |　　　　　　　『臨終に頭を悩ませる』ような、
　　　　jく、　　r.　　　　　 　|　　 　 　 　 |　　　　　　　 切羽詰まったものなんだ。
　　　 ∧;､｀ヽ≧　　　　　　,ｨヽ　 _,__　 ｲﾄ、
　　　/∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`‐-.,___ ,.." 八､_
　　 / ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　ハ　　ﾊ////７ァｧｭ、
. 　/::::j/////:::::::};////////∧ ∧::∧,///////////ﾊ
　/::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
. ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼///ｲ
. ∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'///|
　∨//////∨ｧ'/////////////////////////////|
　　｀¨¨´￣｀´ ∨////////////////////////////|
　　　　　　　　　∨///////////////////////////|



　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 ｉ＝={''"´__　　　__,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨ﾞ｀!　j／ー＜｀　　　　　　切羽詰まったものが、信仰？
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞.､｀ ..イー-≧ｰ
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/



　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　　　 もし何かやらかしてしまったら、
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |　　　　　　　人がそれを許してくれるか、君には分からない。
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､　　　　　 誰かが君を好きかどうか、君には分からない。
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"



.　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　 . ／　ノ　　＼ ＼／｀i
　　　　　|　 （●）（●）./　　ﾘ
　　　　.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　　君にはただ、そう『信じる』しか出来ない。
　　　　　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
　　　　.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　　だからこそ、君にとって重要な問題なんだ。
　　　＿＿ ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　 ／ :　　: :介〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖヽ
　 | : : : : ::〈　｢｀ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//:|
　 | : : : : : /: |　{::::}　ﾌ-､｀ｰ┴‐- │
　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　　三角形の内角の和は180度だ、なんて
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　議論の余地のない事実より、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,.|　　　　　 　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　　　　　こういう問題のほうが切実だろ。
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、 ／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　 ＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼



　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　ファーストキスの真っ最中に
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　　　因果関係とか、カントの直観形式なんて考えないもんだ。
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



　　　　, ,_＿　　　　　　　_,,.... -:i
　　　　';::: :　｀ ''ヽ, ,.,.z'' ~　 : :::/
　 　　 .ヽ、　　　　i_j'´　　　 ,/
　　　 ,.- '' ' --‐''~　' -- ‐''-　=、
　　／/　,z '´.::　 .,　 ヽ 、　 ヽ.ヽ.ヽ
　 / ,' ／　 |:/　 /i　　// ヽ 、 ヽ i ヽ
　.i .i /　　 .l,'　 / ヽ、i i　//::: '':::', |'; ':,
　l _|_l　:　 .|　x'　 　 '' ―-, r　l i.|-l.　 ';
　||.:ii.| .::.　 l./　｀ヽ'、　　 ' ヾヽ　!:: .|ヽ i
　l.l ll!l .::.　 ';　　　i~i　　 i~i 　 ﾞi /::::.l　ヾ
　.|'-:;!, ::i　 .',.　　 ﾞ'ﾞ　 　 ~　　 l':::::::::|ヽ、　　　　　　そんなこと考えたら変態じゃないですかー！
　/l .i::!ヽ:ヽ　',XX　　　__　　X>!::::::::;'ヽ:;ゝ
./ /ヽ| ,~ヽ:,'i, 'i_　　　´　_,, r/l::/;:::::;' ーﾞ-
　'-='　ヽiﾞヽ;:ヽ'i｀" '''' "　ヽﾞ .'ﾞ　!::/
　　　　　　　.ヾ　　　　　　　　　 ヾ



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　そういう客観的な正しさにこだわるのは、
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l　　　　　彼に言わせると冷めた関心の持ち方だ。
.　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　/　　　　　ヽ　＼

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　　　　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　ヾ ＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾ
　　　　l:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l　　　　＼　＼:､､:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　ﾍ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　yﾆ≡-ヽ.　＼＼:;:;:;ヽ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i､l
　　　　　ﾞヽ:;:;:;:;,r‐､:;:;:;:;:;l　　￣, ‐--===-, ＼＼:;ヽ=ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l !
　　　　　　 ヽ:;:;i '⌒ﾍ:;:;:;:;i　　 ' _　　　 `　 '　ヽy＼i ''ヽ:;:;:;:;:;:;i:;:;:!
　　　　　　　.i:;:ヽ 'f !',　,'ヾ　　　 ｀ ─ ´ ,,　　　l ‐-i-‐'i:;:;:;:;:;:;i i,'
　　　　　　　 l:;:;:;ヽ 'ゝヾ　 ヾ　　　　　　　　　　 !　　'　 l:;:;:;:;:;,' '
　　　　　　　,':;:;:;:;:;'i　.! ヽ　.!　　　　　　　　　　　　　　 ,!丿iﾉ　　　　　　　　神を客観的に捉えられるなら、
　　　　　　 ∥:;:;:;:;:;l　 !　　　　　　　　　　 _　　 ,　　　' /　　　　　　　　　　 信じることもない。
　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　　　　　　　　　　´ ｀　´　　　/
　　　　 ./:;/i:;:;:;〃:;i　　　　､　　　　　　______ ﾆ__　　 /　　　　　　　　　　　　そして客観的に捉えられないからこそ、
　　　　　i/ i:;:;〃__,'　　　　　＼　　　　　　_____　　 /:ヽ　　　　　　　　　　　　神は信じなければならない。
　　　　　 ! l !iﾆ´'"l:l､.､　　　　 ＼　　　　　　　　 /､:;ヾ､
　　　　 __..r‐､´ ﾞ ､ヽ＼ __　　　　 `　､_________ ノi 〉iヽ!
______...-'､ヽ ヽヽ　 ヾ ＼ﾞ,ﾍ　　　　　　　 , ' /　,rヾ､､‐‐‐､____________
　　　　　ヽ　 ヽヽ　ヽﾞ､, ＼ヘ　　　　　　　　　 i'l l__l l　　', ',　　　　　｀ヽ
　　　　　　ヽ　　 ヽ　', ＼__ﾍ､ﾞ:,､　　　　　 __,,''"!r l ; i　　',.',　　　　　　　ヽ
　　　　　''　 ',.',.　　',　 ', r'"__ﾞ,ノ＼≡≡-=　__ r!j :l　!　　 ', ',　　　　　　　 ＼
　　　　　　　 ', ',　　' ,　　//,',' ﾞ､_ﾍ　　　　　　　l lTl　　',　　 ', ',　　　　　　　 ＼
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　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
　　　　　　　〉､_＿＿__{_,〉､_＿___ ｲ
　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==jー-‐'　　 ''‐-一ｭ l! |
　 　 　 　 ∧　i!ニ二゛ 　 "二ニﾘ ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦''"""　'　"""''〃/ : :、　　　　　　どういうことっすか？
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: ..　 - 　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}:｀¨´:{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
　　　　　　{　 ｀7｀'＝=∨=＝''彳　　}
.　 　 　 　 | 　 Ｙ　／/只､｀ヽ=Ｙ　　|



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　ほら、神の存在を証明してくれないと信じない、
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　って言う人がいるだろ。
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　これは『君の魅力を定義で表してくれないと好きになれない』
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　 　 というのと同じことだ。
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

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　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐
　　　　　　　　　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜　　　　　こういう人は信仰には向かない。
　　　　　　　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /
　　　　　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／　　　 　 　 どれだけ魅力を並べられても嫌いなものは嫌いだし、
　　　　　　　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',　　　　　　　 何百回証明されても神を信じない人は信じない。
　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|



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　　　/ヾ　　　ヽ　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ /
-----、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ　　　　　　　　　そして神の証明や論証で満足するなら、
_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/　　　　　　　　　　 そいつは信仰への情熱を失っている。
　 ...::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l
　.／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/　　　　　　　 　 　 　 キリスト教が真理かどうかは、どうでもいい。
..l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_　　　　　　　　　　『この俺』にとって真実かどうかだ。
-）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、
´ /;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_ 　,、/;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ、　　＿＿_
;;;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;　　　　 ／/´｀丶ヽ、;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ｌ´/｀─‐｀
;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;;;;;;;　　 l　ｌ / ／´￣
ﾞﾞ´ 　 ／　　, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_　　　　l　ｌ／
_, -´　 　 ／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　l｀ヽ、　l ﾉ
／　　 ／　/　/　§、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　　　ｌ　　 ｀丶
　　　/　／;;;;;;;l　 §　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ
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　　　　 　 　 　 ト------､　,.-――――イ
　　　　　　　　　＼　　 ≧｢｣≦　　　　　／
　　　 　 　 　 　 　 >―＜´ヽー――t彳!
.　　　 　 　 　 　 ,仆､ /＼　　＼.　　 | | |
　　　　　　　　　/,.仆､rーマヽrｰ㍉__＞｜
　　　　　　　　 /'　|　i| rｎx.　 ｯｎx┬r┴ﾄ､
　　　　　　　　　　 ヽl:| {.ﾋﾘ　　 ﾋり.|├}i |　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 }jﾊ　　_' _, 　 ,州ｉ‐┘<⌒　　　　　　なるほど、『この私』に繋がるわけか。
　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ ｨ个　 __　ｨ'　|_,rｰx,__＞
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌ ｢::::|ﾉ /:::::|　 ト､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　l:::::｢ ７::::/ｔョ.|:::ヽ、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　|ﾄ､∀／}| 　 |⌒´｀
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ　|l_ｨ介､_｣| 　 l､
　　　　　　　　　　　 　 　 l　|:::ﾉ∥　 | 　 |::〉

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　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　　客観的に考えると、
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　キリスト教は理性に反するものだ。
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }　　　　　　　その上で信仰を守ろうとするなら、
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ
　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))



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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.....、　　＿
　　　　　　　　　　 　　 ／￣￣　∠ヽ´~;:;:;:;:´ﾞー‐ ､
　　　　　　　　　　　 ／ （（ ( / ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀~i
　　　　　　　　　　　( (ヽヽi　´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、
　　　　　　　　 ,..-‐─ヽ　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ、
　　　　　　　／／ ／;:;:;:;　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾌ
　　　　　　 / / ／;:;:;:;:;:;:;:　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_
　　　＼＿_i i　ハ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　　　　ーi i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/i 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ゝ
　　　　　__ノ ノi;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　＿／　 i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　i
　　　　　　　　　i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　　＼＼;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i　　　　　　　　　客観的な不確かさの『水深二万尋』にいても
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'　　　　　　　　　『この俺』は信じる。
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼　　　　　　　　 自分にそう言い聞かせることだ。
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;／.:.:.:.:i　　　　 ii　 　 　 　 //　　 　 /.;.;.;.;.;.;.;~｀ﾞ.;ヽ― '.;.;.;.;.;.;.;.;.;
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　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼
　　　　　. （　（● ） .　　　|
　　　　　. （人__）　　　　　|　　　　　　中世にはこれと同じことが、
　　　　　r‐-､　　 　.　　　|
　　　　 （三））　　　.　　　|　　　　　　 『クレード・クイア・アプスルドゥム』と言い表された。
　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /
　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /
　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）
　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　.　|　 ＼_／...|



　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { _ノ｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　日本語でー。
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　 ヽ
　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　 ./　　　　　 i
　　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼ 　　 /　　　 ...........i
　　　　　|　 （●）（●）　|　　/　　 ..:::::::::::::::|
　　　　　|　　（__人__）　 | 　/　　..::::::::::::::::::l　　　　　　　不条理ゆえに我信ず。
　　　　　.|　　 ｀ ⌒´　　.} ./　　..::::::::::::::::::::!
　　　　　 |　　　　　　 　 }/　　.::::::::::::::::::::/　　　　　　　　頭で考えてデタラメなことだから、
　　　　　 ヽ　　　　　　 ./　　 .:::::::::::::::::::/　　　　　　　　　これはもう信じるしかない。
　　　　　　.ヽ　　　　. .／　　.:::::::::::::::::::/
　　 ,. ‐'"´　 `'‐,r''"~　　　.:::::::::::::::::／
..:.／,. -‐‐- ､　l′　　 　 ..:::::::::::::／|
:,'　　　　　　／　　　　 　 !.:::::::／:i..:..l
r　　　､　 / 　 　 　 　　　 !:::::::::::　i..:..i
l　　.......`:i　　　 i 　 　 　 　 !::::::::::　ﾞ､:.i
!　 ::::::::::/　　　　i　　　　　　 i::::::::::　ヽ:i
.!　::::::::/　　　　　i　　　　　 .....i:::::::::::　ヽ
.ヽ ::::::|　　`､　　 `､　 .....::::::::::::l:::::::::::: 　`,
/ ＼:::l.　　 `､　　　ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: 　/'''ー─----､
　　　`ヽ　　 `､　　.::::＼:::::::::::::::|:::::::::　/,,　　　,. ‐;''



　　　　　　　　 ／　＼　　　ヽ､　　　ヽ　ヽ.＼
　 　 　 　 　 /＼　ヽ　　　　　,.へ　ヽ､　　＼ヽ
　　　　　　 /､　 ヽ.　 ＼ 　 ／／ ｀丶､ 　　 .', i
　　　　　 ./＼ヽ､　,＼　.／／ヽ　　　　ｸ ＜ .l |
　　　　　/､ヽﾞ'―/　　ヽ／　ヽ､　　 // 　　 ｀| l
　　　　 / lヽ｀ニ!｀ﾞ' ー-｀丶､　　　//　丶､　 l |
　　　　 i .|　　　.|z＝s､　　　　｀,z＝s､　....＿//!
　　　　 |. l　　 ヾ !:ｲllしi　　　　 i:ｲlし:!ヾ! l　 / 7|　　　　　　　そっか、それがキルケゴールの
　　　　 l .|､　　 |　ー '　　　　　ﾞー ' 'ﾞ　!　/ /　l
　 　 　 ヽ lヽ　　l　､ ､　　　　　　 ､ ､　/ ./ /　 |　　　　　　　 『知識と信仰は別物』なんだね。
　　 ＿＿＼ ＼ .|＼　　‐介‐　　　 , / /｀ 'l　　l
　　 ヽ ＿ ／,　ヽ　へ､ / l　　,. ＜ヽ'　ヽ |　　ヽ､
　　　 ／!lー― '´;;;;;;/ / ﾉへ´　　|;;ヽ､　＼ ､　‐-ゝ
　　　/　 ヾ.､;;;;;;;;;;;;;;;;;|/　 ,. へ.　ノ;;;;;;;;;｀丶､iヽ
　　　l　　　＼､;;;;;;;;;;;;;l　 ´ ,／ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ヽ
　　 /　　　　 ヾ､;;;;;;;;|　　　 l-';;;;;;;;;;;;;;;;;／'　　 i

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.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 -､　　　　　　／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　/　 /　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　 　 |　 ,　　　　　　（__人__）　　　　 |　　　　　　はい、ここまでで、『実存』、『主体的な真理』、『信仰』、
　　　　　　　 　 l　 |　　　　　　（｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　┌―}　 l　　.　　　　 { 　 　 　 　 　 |　　　　　　 って言葉で、キルケゴールが何を考えたか見てきたね。
　 　 　 ┌‐|　lノ 　 〉　　　　　　{　　　　　 　 ﾉ
　　　　｢1（￣ ｀ヽ /　　　　　　　 ヽ　　　 　ノ―┐
　　　 └イ￣ﾌ　 ｛ 　 　 　　　　 小　　´ 　 /　　l
　　　　　 ｌ　〈　　 ﾉー- 、 　 　 /」､＿＿ム |　　└i
　　　　　　ゝ ＿ノ　　　/＼　／ /　　 r┐!　l　　　 ＼
　　 　 　 　 |　 　 　 ／　　|'　　//⌒Vｰ'｜　厂＼　　＼
　　　　　　　＼　 r'´　　 　 　 ,//　　 l　 /　/　　　＼　　＼
　 　 　 　 　 　 ｀ ＜. ＿＿／//　　 /　/　/　　　 ／　　　/



　　　　　 ／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　　　|　 （●）（●）/;;／
　　　　|　　（__人__）l;;,´|　　　　　 　 これらはみんな、哲学の伝統への批判だ。
　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ　　　　　　　中でも、特にヘーゲルへの。
　　　　| .l　_ニｿ　　　 }
　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /　　　　　　　　同時に痛烈な社会批判も込められている。
　 　 __/　　/　　　 ノ__
　　/ /　　/　　　　　　 ｀ヽ.
　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
　 ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　 ヽ
　　 ｜　　　　　 　　　｜/　 /



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ
　　　　　　 　　,」--‐-<、
　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ　　　　　　　大衆、そしてマスコミ…
　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l
　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l　　　　　　　俺の最大の敵だ。
　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ
　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／
　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l
　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l
　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l
　　　　/:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;;l
　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l
　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l
　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　　 　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
　　　　　　 l:.:.:.:.l （;;;;ヽ:.:／
　　　　　　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
　　　　　　>;;;;;;｀i　　ヽ-ゝ
　　　　 　 ｀---｀
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　　 、ー-　　／⌒r
　　　　人　　｀Y,＿, ｲ
　　　/　./7=- ^　　 ハ
　 　 {　//　 「`< _,.ﾑ行
　　　〉 l l　.=ﾑ=、｀f;.j!.}
　 ∠ 「ｮ 〒 {じ'　 _ ¨八　　　　　　　マスコミ？
　　　^≦入 ゝ、(_.ﾉｲﾚ'
　　　　 く　ゝ＞rz_フ
　　　　　(7ﾑｨ=公vろ
　　　　　 ヽ、_(＼_>、
　　　　　　　ゞ_}　 ｀¨

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　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　 ＼
　 　 　 　 　 　 （●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|　　　　　　　キルケゴールの時代は、イエロー・ジャーナリズムの黎明期だった。
　　　　　 　 　 　 '､　　　　　　 │　　　　　　 特に『言論の自由』が知識人の関心の的だったんだ。
　 　 　 　 　 　 　 }　　　　　　　{
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　　　　そのジャーナリズムのもたらした風潮に、
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ　　 　 　 彼は烈しく噛み付いた。
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　 　「r'、　　　　 ／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　 Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　 ＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|




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　　　/ヾ　　　ヽ　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ /
-----、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ　　　　　　　　　　　ヨーロッパは破産への道を辿っている。
_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/
　 ...::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l　　　　　　　　　　　　　この時代には情熱も真面目さもない。
　.／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/
..l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_　　　　　 　　　 　 　 新聞のばら撒く餌に喜んで食い付き、
-）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、　　　　　　　　　自らを無責任な『大衆』にしている。
´ /;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_ 　,、/;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ、　　＿＿_
;;;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;　　　　 ／/´｀丶ヽ、;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ｌ´/｀─‐｀
;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;;;;;;;　　 l　ｌ / ／´￣
ﾞﾞ´ 　 ／　　, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_　　　　l　ｌ／
_, -´　 　 ／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　l｀ヽ、　l ﾉ
／　　 ／　/　/　§、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　　　ｌ　　 ｀丶
　　　/　／;;;;;;;l　 §　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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.　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　 . ／　ノ　　＼ ＼／｀i
　　　　　|　 （●）（●）./　　ﾘ
　　　　.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　　　キルケゴールは、『大衆』の一番の特徴は
　　　　　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
　　　　.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　　　無責任なお喋りだ、と考えた。
　　　＿＿ ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　 ／ :　　: :介〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖヽ
　 | : : : : ::〈　｢｀ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//:|
　 | : : : : : /: |　{::::}　ﾌ-､｀ｰ┴‐- │
　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|



　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　 ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　 |　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　 |　　　　 （__人__）　　　　　　　 付和雷同って言うだろ。
　 　　　 　 　 |　 　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　|　　　　　　 　 }　　　　　　　　さして深い思い入れもないのに、
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾍミ|　　　　　　　　 みんなが同じことを『そう思う』だの、『そう信じる』だの。
　　　　　　　　／,`　、` -`,--` ,
　　＿＿,---/;;;;;`　　`-,-/ニﾆ |
　/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･　,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::|　　|`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/'　 `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く　　　';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/



／　ヽ 　　 . : : :＞ー＜ . : : ' 　 ／
　　./: :ヽ,＿ ／　 :　｀ヽ`ｰ-<ﾊ´
　 /　　　.:　 　{ 　 :..　 　 ＼ ヽ!
　 i: . 　 ,'　 　∧ _ノ :､　　,'/＼:l
　 |: : _/＿,/7￣´､{｀ヾヽ,'/ .,'/ }
ﾆ7: : /￣7ゞ¨テミxｬ　 　｀,ｧｭ､ |
./: : /!　/ {　 {ﾟｉ:::::}　　　 〃::7｀}
　／| | ﾊ :| :. 乂ソ　　.:.　{:::/ﾘ/
11ﾙ| |/ ﾞ,.|　 ｀¨　　..::::､ ¨´ﾊ〈
＿ノ ﾉ.　 ﾘ　　 　 　 　 ｨ〈`ー　､　　　　　　　　　　あ、あるある…
＞ｰヾ.＞ .　　　～～　／￣ヽ　＼
　　 ', '＝ﾆ≧ｭ｡.__,. イ＿, /i ￣ ヾ ヽ
＜::::j　　　　　{!ヽ:≧､＞〈_　　　.ゝ　!
::::::ｧ‐-≧ｭ､ 　 ヽ,＼::::ヽ Lァ　ノ　　i＝ｭ､
:::/／ ￣ ミ ､≧＜／＼::＼ﾐ==＝＝≠彡}
,'/　　. : : : .　:ヽ:::::＞ｭ､ ＼:::ヽ::::::::::::::::::::/
:::li　　: : : : : : : . ＼:::::::::':.,　ヾ::}::::::::::::::::〈
:::|',　　　　　　 　 　 丶::::::＼ }!|:::::::::::::/:::',
:::| ゝ　　　 　 　 　 　 　 丶::::ヾ｀):::::::::::::::::',
:::|: .ろ　　　　　　　　　 　 　 丶¨｀ヽヾ:::::::::',
:::|: .　て　 ⌒＞ .　　　　 　 　 　 丶}　∨::::',
:::|: :. :　 ら　　　　 ＞ .　　　　　　　 　 zｰ:::

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　　　　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　ヾ ＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾ
　　　　l:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l　　　　＼　＼:､､:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　ﾍ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　yﾆ≡-ヽ.　＼＼:;:;:;ヽ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i､l
　　　　　ﾞヽ:;:;:;:;,r‐､:;:;:;:;:;l　　￣, ‐--===-, ＼＼:;ヽ=ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l !
　　　　　　 ヽ:;:;i '⌒ﾍ:;:;:;:;i　　 ' _　　　 `　 '　ヽy＼i ''ヽ:;:;:;:;:;:;i:;:;:!
　　　　　　　.i:;:ヽ 'f !',　,'ヾ　　　 ｀ ─ ´ ,,　　　l ‐-i-‐'i:;:;:;:;:;:;i i,'
　　　　　　　 l:;:;:;ヽ 'ゝヾ　 ヾ　　　　　　　　　　 !　　'　 l:;:;:;:;:;,' '
　　　　　　　,':;:;:;:;:;'i　.! ヽ　.!　　　　　　　　　　　　　　 ,!丿iﾉ
　　　　　　 ∥:;:;:;:;:;l　 !　　　　　　　　　　 _　　 ,　　　' /　　　　　　　　　　　　マスコミは世論の名のもとに
　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　　　　　　　　　　´ ｀　´　　　/　　　　　　　　　　　　　『個人』を単なる『大衆』にし、
　　　　 ./:;/i:;:;:;〃:;i　　　　､　　　　　　______ ﾆ__　　 /
　　　　　i/ i:;:;〃__,'　　　　　＼　　　　　　_____　　 /:ヽ　　　　　　　　　　　　 　自分では一切の責任を負おうとしない。
　　　　　 ! l !iﾆ´'"l:l､.､　　　　 ＼　　　　　　　　 /､:;ヾ､
　　　　 __..r‐､´ ﾞ ､ヽ＼ __　　　　 `　､_________ ノi 〉iヽ!
______...-'､ヽ ヽヽ　 ヾ ＼ﾞ,ﾍ　　　　　　　 , ' /　,rヾ､､‐‐‐､____________
　　　　　ヽ　 ヽヽ　ヽﾞ､, ＼ヘ　　　　　　　　　 i'l l__l l　　', ',　　　　　｀ヽ
　　　　　　ヽ　　 ヽ　', ＼__ﾍ､ﾞ:,､　　　　　 __,,''"!r l ; i　　',.',　　　　　　　ヽ
　　　　　''　 ',.',.　　',　 ', r'"__ﾞ,ノ＼≡≡-=　__ r!j :l　!　　 ', ',　　　　　　　 ＼
　　　　　　　 ', ',　　' ,　　//,',' ﾞ､_ﾍ　　　　　　　l lTl　　',　　 ', ',　　　　　　　 ＼




　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ
　　　　　　 　　,」--‐-<、
　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ
　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l　　　　　　　　そして『個人』も『大衆』の中に埋もれて、
　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l
　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ　　　　　　　 自分から『名無し』になっていく。
　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／
　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l
　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l
　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l
　　　　/:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;;l
　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l
　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l
　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　　 　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
　　　　　　 l:.:.:.:.l （;;;;ヽ:.:／
　　　　　　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
　　　　　　>;;;;;;｀i　　ヽ-ゝ
　　　　 　 ｀---｀
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　　　　, ,_＿　　　　　　　_,,.... -:i
　　　　';::: :　｀ ''ヽ, ,.,.z'' ~　 : :::/
　 　　 .ヽ、　　　　i_j'´　　　 ,/
　　　 ,.- '' ' --‐''~　' -- ‐''-　=、
　　／/　,z '´.::　 .,　 ヽ 、　 ヽ.ヽ.ヽ
　 / ,' ／　 |:/　 /i　　// ヽ 、 ヽ i ヽ
　.i .i /　　 .l,'　 / ヽ、i i　//::: '':::', |'; ':,
　l _|_l　:　 .|　x'　 　 '' ―-, r　l i.|-l.　 ';
　||.:ii.| .::.　 l./　｀ヽ'、　　 ' ヾヽ　!:: .|ヽ i
　l.l ll!l .::.　 ';　　　i~i　　 i~i 　 ﾞi /::::.l　ヾ
　.|'-:;!, ::i　 .',.　　 ﾞ'ﾞ　 　 ~　　 l':::::::::|ヽ、　　　　　　　『名無し』の無責任なお喋り…すか。
　/l .i::!ヽ:ヽ　',XX　　　__　　X>!::::::::;'ヽ:;ゝ
./ /ヽ| ,~ヽ:,'i, 'i_　　　´　_,, r/l::/;:::::;' ーﾞ-
　'-='　ヽiﾞヽ;:ヽ'i｀" '''' "　ヽﾞ .'ﾞ　!::/
　　　　　　　.ヾ　　　　　　　　　 ヾ



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　　　　　　　　 ,..-‐─ヽ　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ、
　　　　　　　／／ ／;:;:;:;　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾌ
　　　　　　 / / ／;:;:;:;:;:;:;:　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_
　　　＼＿_i i　ハ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　　　　ーi i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/i 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ゝ
　　　　　__ノ ノi;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　＿／　 i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　＼＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　i
　　　　　　　　　i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i i i　　＼＼;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i　　　　　　　　　　　名無しになることがどれほど大きな損失か。
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/　　　　　　　　 　 　 自分でも気付かないうちに
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼　　　　　　　　　　『自分』という最も大切なものを失う。
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;／.:.:.:.:i　　　　 ii　 　 　 　 //　　 　 /.;.;.;.;.;.;.;~｀ﾞ.;ヽ― '.;.;.;.;.;.;.;.;.;
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　キルケゴールはこんなふうに、
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　大衆を容赦なく批判した。
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　そして人の生き方を三段階に分け…
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣




≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　/ヾ　　　ヽ　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ /
-----、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ　　　　　　　　　　　待てまだ言い足りない。
_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/
　 ...::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l　　　　　　　　　　　　　名無し共は規格化されきっている。
　.／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/
..l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_　　　　　 　　　 　 　 マスコミの提供する話題に乗っかることで
-）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、　　　　　　　　　自分が偉くなった気になって満足するんだ。
´ /;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_ 　,、/;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ、　　＿＿_
;;;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;　　　　 ／/´｀丶ヽ、;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ｌ´/｀─‐｀
;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;;;;;;;　　 l　ｌ / ／´￣
ﾞﾞ´ 　 ／　　, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_　　　　l　ｌ／
_, -´　 　 ／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　l｀ヽ、　l ﾉ
／　　 ／　/　/　§、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　　　ｌ　　 ｀丶
　　　/　／;;;;;;;l　 §　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ



　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　　　　　　そしてそのことの責任など考えない。
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_　　　　　　 　 　 　 自分の生活が脅かされるのは御免だとばかりに、
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､　　　　　　　　抜け目なく『名無し』の中に隠れる。
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 ﾝ;;;|
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　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { ⌒｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ○　　　 ○ 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　大衆とマスコミ大嫌いってことが、よく伝わりました。
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　　　　　　　　　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　 .／ 　　　 _ノ ⊂_ ‐-' ＜
　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　　（ ―）　 λ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ__|　　　 　　（__人）　　ヽ　　',　　　　　　　それにも理由があってね…
　　　　　　　　　　 __,/　　　｀ ＜　 　　⌒ﾉ　　. ｒ'-‐￢
　　　　　　　　 ／---‐――--.､ゝ＼　 ノ　　　」-‐＞ヽ　　　　　　 婚約解消の件、あれの顛末を
　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／⌒ヽ´_ノ　　　/　 ´　　 l　　　　　　 マスコミにすっぱ抜かれたんだ。
　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／´ ｀ヽ　　　　 ヽ.　　,　, .!
　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　　　 ヽ　　　　 l｀ / / /!
　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　 ./　　　　＿ __ヽ-､　　 !/. ,'　l　!
　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　＿十''''''''""　　　　　＼ ＜　　　'　l



　　　　　　　　　　　　 ／￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　'ヽ､_
　　　　　　　　　　　|　　　( ●) (●）
.　　　　　　　　　 　 | 　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東スポ並みのゴシップ誌に、ご丁寧に風刺画付きで。
　　　　　　　　 　 　 |　 　　└ー '´ﾉ
　　　　　　　　　　　 |　　　　　⌒　|　　　　　　 　　　　　, ｧァ┐　　　　 周囲もその中傷記事に乗っかって
　　　　　　　　 　 　 i ヽ　　　　　　|　　 　 　 　 ┌､　　///./ ７　　　　 キルケゴールを非難した。
　　　　　　　　　　　 }､ `＞ ｰ-´-くヽ- 、___、　_ |　l ／//./' /
　　　　　　　　　　 _ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ ﾉ　/　ヽ_/' /
　　　　　　　　__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／　 ／　丿
　　　　　,.-< : : : : :i /::::「 ／ :< : : : : : : : : / : |　　/　　／
　　　　r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ　 {　　ｲ
　　 　 } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ ＿_厶┐
　　　 f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ ー一一'|
　　　/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
　　/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |



　　　　　 ／|
　　　　　(　丶　.＿＿__
　　　　　 ＼ |／　　　　＼
　　　　　∧-ﾚｲﾆz＜￣￣
　　　　 /　￣＼ ＼ 　＼
　　　／ /＼// .＼ ヽ 　 ヽ
　　 /ｨ /丶　　へ//＼丶　|
. p　 Fｲ○ 　 ○　~Ｔ F|　 {
(::::)　F|＠ 厂丶＠.｜ L| ..人　　　　　　　うひゃあ…
(７＼ﾚﾊ＼L＿|＿.,/／从,__,,ゝ
|/　 >ー<_Ｖ∠_スﾌ´
`￣￣￣７/| ＼=(/:＼
　　　　 / .ﾚ|_／ /＼::::＼
　　　　 7ニニニ<＼ﾚ<ﾆﾌ
　　　　 L:::::::∧::::::＼>
　　　　 ﾄ==ｲ　Y==ｲ
　　　　/ ：　|　 | ： ヽ
　　　 (~丶ノ　 (⌒ ノ
　　　　￣　　　 ￣

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　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 ｉ＝={''"´__　　　__,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨ﾞ｀!　j／ー＜｀　　　　　　実感のこもった批判なんだね。
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞.､｀ ..イー-≧ｰ　　　　　　　　　でもなんか…今のこと言われてるみたい。
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ 一）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　現代は情報化社会と言われて久しい。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃　　　　　キルケゴールの批判したことは、
　　／ 　 　 .／　＿ノ　　　　　　彼の時代よりずっと深刻かもしれないな。
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /



　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼
　|　 （●）（●）　|
.　|　　（__人__）　 |　　　　　　　はい、じゃあ次に進もう。
　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　彼は人の生き方を、三つの段階に分けた。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼




≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　 　 　 　/./:;:;:/ ,、:;:;:;:;:;:;:; ｀ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;／:::::::::::::::::::::
　　　　　 l.l:;:;:;:;l:;/l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽヽ:::::::::::::::::::
　　　　　 V:;:;:;:;l/ .ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、:;:;:;ヽ:::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 ヽ:;:;:;l　　　 ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:;:;:;:ヽ::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 　 ヽ;;l_,、_　　　 ヽ 、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l:;:;:;:;:ヽ::::::::::::::::::::;:;:;
　　　　　　　　ヽZニヽ、　　 ｀ ＞_ 、:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ--｀、::::;:;:;:;:;:;:;:;:
　 　 　 　 　 　 l k-t-、ヽ　　 ｀───｀ 丶、:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　 　 　 　 j ｀ヽﾆﾉ /　　　<￣(´＞ 　　｀ヽ-、:;:;:;:;:／ヾ/　　　　　　　　　まずは『美的実存』。
　 　 　 　 　 　 l.　 　　/ 　 　 　｀￣´　　　　　　　　ヽ/ );;;;/ｿ:;
　　　　　　　 　 l 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　/ υ｀/:;:;:　　　　　　　　　美しいものや楽しいものを追い求め、
　　　　　　 　 　',　　/ 　 　 ヽ、　　　　　　　　　 　 ´/ソ ´:;:;:;;　　　　　　　　　毎日を刹那的に、気晴らしに過ごす。
　　　　　　 　 　 ',　 ｀- _ '　‐ 　　　　　　　　　　　　/ ./:;:;:;:;::l_
　　　　　　　　 　 ',　　_. 　_　　　　　　　　　　　 　 /　/:;: ヽ、:;:
　　　　　　　　　　丶丶ー--- ,- 　 　　　　　　 　/　/ヽ:;lヽ ヽ
　　　　　　 　 　 　 丶 ｀￣ 　 　 　　　　　　　_ ノ　 / ｿヽヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ.￣｀ 丶 　　　　 _, -´　 　／ﾉ;;;;;;;;;;ヽ、
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ、＿＿＿ , - .'　 　 　 /;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 ／｀i　　　　　　　　／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　 　 　 　　 　 ／;;;;;;__l　　　　　　 ／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
　　　　　　　〉､_＿＿__{_,〉､_＿___ ｲ
　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==j〃⌒'' 　 ''⌒ヽ jｌ ｌ! |
　 　 　 　 ∧　iK‐ﾋﾗﾞ　　"ｔｯ- 刈 ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦'''　 　 '　 　 '''〃/ : :、　　　　　　　…大衆批判まだ続いてます？
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: . 　冖　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}.｀¨´.{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
　　　　　　{　 ｀7｀'＝=∨=＝''彳　　}
.　 　 　 　 | 　 Ｙ　／/只､｀ヽ=Ｙ　　|



　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　 /　ヽ､_ 　　.＼
　　　　　. （　（⌒ ） .　　　|
　　　　　. （人__）　　　　　|　　　　　少なくとも、無関係じゃないね。
　　　　　r‐-､　　 　.　　　|
　　　　 （三））　　　.　　　|　　 　 　 これまで出てきた中で例を挙げるなら、
　　　　　>　ﾉ　　　　　　 /　　　　　 ロマン主義者がこのタイプだ。
　　　　/ 　/ ヽ、　.　　 /
　　 　/ 　/ ⌒ヾ　　　.〈
　 　 （＿__ゝ､ 　＼／.　）
　　　　　　.　|＼　　 　,.1
　　　　　　.　|　 ＼_／...|



　　　　　　　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　 , ´　_ノ　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 | 　（ ● ●）
　　　　　　　　　 　 　 |　　（__人_） 　 　 　　　　　　現実に対して、
　　　　　　　　　 　 　 |　　 　 　 |　　　　　　　　　　あるいは自分が関わっている芸術や哲学に対して
　　　　　　　　_　　　　! 　　　　ノ　　　　　　　 　 　 面白半分の態度を取る人は、
　　　　　　　 l　!　_,.ィ'{＼:二/`ー─‐ -､
　　　　　 　_,.|　!´:::/:::ｌ　./ﾍ. |::::＼::::::::::::ｌ　　　　　　みんな美的実存の段階にいる。
　　　　　/´_ﾉ ┴､__:::::ヽ/}:〈.〉::::::´::::::::::::::〉
　　　 　/ :::|　`二ｌ. ）:::::::∨:ﾚ':::::::::::::::::/:/
　　　　ゝ､:::|　 r'_,｢l::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::｀7
　　 　冫〉::::| 　 ）ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::::: l
　　／.:::::::::rL -┴i.::::::::::::::o::::::::::::{ﾍ:::::::::: ｉ



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　／:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　, -┤:::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!　　　　　　　　　　自分の直面している苦悩に対して、
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ　　　　　　　　　　どこか『鑑賞的』な態度を取りやがる。
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､　　　　　 虚栄心にまみれた審美家のような生き方だ。
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
　 　 　 　 |　ﾍミ{;;`ｰ-､;;;|Ｗ;;;;;;;;;;;i;;;;;;/;;;;;;;;;;;!
　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　i　　　 ￣￣￣￣￣ ｀ン;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　 !＿＿＿＿ , -‐,,'￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;Ｌ''┴──┬─┬
　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 ﾝ;;;|
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　　|: : .　　 　 ＼　 　 　 ／　　　　　　　　　}
　　|: : : : .　　 　 ヽ　　./　. : : :　　 　 　 　 ,'
　　'.: : : : . . . 　 　 >ｰ,' . : : :　　　　　　　 /
　 　ヽ: : : : : : : :...｛　 { ／　　　　　　　 ／
　　　　｀＞:-‐=￢ゝ-"` ー-=、 -‐、 ´　ﾍ
　　　　/　 ::　　　　｀>､　　　　 ヽ.　 ':.　　ハ
　　　 ,'＼ ﾐ;. 　　　//　　 ､　　　ﾊ　　',　 　 '
　　　,＼ ヾ/＼　 //　　　//ﾐ ｰ‐‐', 　 .　　 i
　 　 ! ヾ =ﾊ ⌒ヽ〈　　　// 　 　 　 }　 i　　 |
　　　i/i　 :ﾑ〃ミ､　`　ー＿　-―彡i＞ ＾ヽ !
　　　　{　 :: :'.ﾏ::::｝　　　"{.::::::ヾ!　　 l〃¨ ´|∧
　　　　 '.　i : :i ｀´　　　　乂:::ィ'|　　,'､_l 11 !　 '　,　　　　　　　　やる夫もこのタイプじゃない？
　　　　　ヽ! : :'､　 〈 　 　 　 　 ′./ー ＜´i!: .　＿ ≧
　　　 　 　 ! ./.へヽ　 フ　　　,'　/: :　;､:: .　{￣
　　　 　 　 ﾚ　ゞつヽ、_ ．＜/イ| ',　/　＼　',
　　　　　　　　 ｧ‐-＜:::|,...:＜:::::::::::∨　　　＼〉
　　　　　　　　 | 　 ...:":::::::::ｨ=≠=ｭ､{
　　　　　　　／...:"::::=≠::::　-― - ､ヽ



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く
　　　|　　　　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)

　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　| ﾉ（ 　（ ー）（ー）　　　　　　　あーそうだな。
.　　　　　　　　　　　　　|⌒　　　（__人__）
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　これもただの安っぽい
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　ｎｌ^l^l　　　　　　ロマン主義的イロニーだけどな。
.　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 |　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　ヽ　く
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　ヽ　＼



　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐
　　　　　　　　　　　 .（ ●）（ ●）　　..|　／　｜
　　　　　　　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /　　　　　　うがいでもしてきなさい。
　　　　　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､　　|/　 ／
　　　　　　　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',　　　　　　　　口が汚れただろ。
　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|

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／　ヽ 　　 . : : :＞ー＜ . : : ' 　 ／
　　./: :ヽ,＿ ／　 :　｀ヽ`ｰ-<ﾊ´
　 /　　　.:　 　{ 　 :..　 　 ＼ ヽ!
　 i: . 　 ,'　 　∧ _ノ :､　　,'/＼:l
　 |: : _/＿,/7￣´､{｀ヾヽ,'/ .,'/ }
ﾆ7: : /￣7ゞ¨テミxｬ　 　｀,ｧｭ､ |
./: : /!　/ {　 {ﾟｉ:::::}　　　 〃::7｀}
　／| | ﾊ :| :. 乂ソ　　.:.　{:::/ﾘ/
11ﾙ| |/ ﾞ,.|　 ｀¨　　..::::､ ¨´ﾊ〈　　　　　　　　　な、なんか怒ってる？
＿ノ ﾉ.　 ﾘ　　 　 　 　 ｨ〈`ー　､
＞ｰヾ.＞ .　　　～～　／￣ヽ　＼
　　 ', '＝ﾆ≧ｭ｡.__,. イ＿, /i ￣ ヾ ヽ
＜::::j　　　　　{!ヽ:≧､＞〈_　　　.ゝ　!
::::::ｧ‐-≧ｭ､ 　 ヽ,＼::::ヽ Lァ　ノ　　i＝ｭ､
:::/／ ￣ ミ ､≧＜／＼::＼ﾐ==＝＝≠彡}
,'/　　. : : : .　:ヽ:::::＞ｭ､ ＼:::ヽ::::::::::::::::::::/
:::li　　: : : : : : : . ＼:::::::::':.,　ヾ::}::::::::::::::::〈
:::|',　　　　　　 　 　 丶::::::＼ }!|:::::::::::::/:::',
:::| ゝ　　　 　 　 　 　 　 丶::::ヾ｀):::::::::::::::::',



　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　 　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　 （＝）（＝ ）／　´／ /)
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （__人＿） {　 　 , ' ´,/　　　　　　…いやいいんだ。
　　　　　　　　　　 　 　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　〈´／::::Λ　　　　　　　君のせいじゃない。
　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　 　 　 ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　 　 　 　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　 　 　　 　 ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　 　 　 　 　 　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/



　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　 　　／　ノ　　 　 ヽ
　　　　　　　　 　　　| 　（●）（●） |
　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） ｜　　　　　　話を続けよう。
　　　　　　　　　　 　|　　 ｀ ⌒´ 　 |
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　美的実存の段階にいる人は、
　　　　　　 　　　__,, -ヽ　　　　　ノ　-､　　　　　 不安や虚しさの感情に陥りやすい。
　　　　　 　 　/⌒ヽ　 |　＼＞<ﾍl　ヽ　＼ .
　　　　 　 　 {:::　　 l　 ＼　ヽ };;{ | 　 | i　 }
　　　　　　　 {:::::..　〈;;,, 　ヽ　V;;;}ﾉ　　l彡 ヽ
　　　_,,.-‐''" |::::::::　 ヽ--､ ＼ >--'⌒ヽ::.　 }
　　　||　|_,,.ィ'|::::.....　　 }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し'::　　）_,
　　　||　|　||　!::　　　/　　　 　 .::ﾉ::::::::::.　　ノ
　　　||　|　|| _ヽ,,　.;:::　　 _,,.-‐''"ー''--''￣
　　 _,,. -‐''"　　｀ｰ---''"

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≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´: : : : : : : : 丶
　　　　　　　　 　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 r': : : : : : : : : : 丶､: : : : 丶､
　　　　　　　　　　　　　　 /ゝ､: : : : : : : : :: : : :丶: : : : :ﾉ!
　　　　　　　　　　　　　　ゝヽ: : : : : : : 丶､: : : : : : : : : :彡.
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: : : 丶: : : : : : : :丶､: : : : : : : : :|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: : : : : : ､: : : : r､: : : :丶: : : : :丶!
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :r､: : : :＼j: ､:丶丶:､丶: : :/⌒}:ﾐ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶:､_＼: :ゝt､===-ヽ::|　丶/､_ﾉ}: : }　　　　　　　　　　　　　だがそれはいい傾向だ。
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀!ｾテ､:}　 ,ｾﾃﾌ- |:!　　ゝ- '|:ﾉ:|､
　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧　　 |!　丶　 　 '　　　 !　／:ﾉﾆヽ≫- ､　 　 　 　 　 　自分の生き方に絶望しても、
　　　　　　　　　　 　 　 　 /==､　,j t丶.　　　　　　 /彡イ三三|三三ﾆ≫ ､　　　　　まだ可能性が残されている。
　　　　　　　　　　　 　 　 /三７丶ゝ-'　　　　　　 /　 |三三三||三三三三 ≫ ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /三|Ⅳ.　 ､ｰﾆ=ｧ　　　／　　|三三三||二=r==ｧ三三ﾆ≫､
　　 　 　 　 　 　 　 　 ノ三ﾆ7　　　 ｀､‐‐　　.ｲ　　 　 !三三三!!三 ゝ='､ﾆヽ三三 ≫､
　　　　　　　　　　　 　 |三７　 ∧}ヽg､ ─‐´｀丶､___g'|三三三||三三三ﾆ丶─三三≫､
　　　　　　　　　　　　　|三ﾚ¨￣(ﾌ}/｀ー...._____=--'¨　|三三三||三三三≫'三三三三 ≫､
　 　 　 　 　 　 　 　 　 !}/ ／¨￣(フ}j三三三|ﾆ||　　ゝ､三三ﾆ|三三三三三三三三三 ≫､
　　　　　　　　 　 　 　 ,'r'──=ﾆﾆ､ |三三三ラ､､　　　＼三ﾆ||三､ 三三三三三三三三≫､
　　　　　　　　　 　 　 ,' }　 r──､　}|三三／三ﾊ､　　　|{､三::||三､ヽ三三三三三三三三ﾆ≫､
　　　　　　　　　　　 ,'三j　 r─=='､ﾄ､´ゝ/三三三{､､　　!!､三 ﾘ三ﾆ､､三三三三三三三三三ﾆ
　　　　　　 　 　 　 /三ﾆゝ‐-､___　ﾉ .､ /三三三三＼､　|ﾊ､三三三ﾆ､＼三三三三三三三三=
　　　　　　　　　　　}三三三ﾆ}丶　　 　､三三三三三ﾆ､j|三Ⅵ三三三三､､三三三三三三三ﾆ
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐




　　　　　　　 　 　 　 　 　 , -─-、
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ',
　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　 i
　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　 ﾉ_______　/　　　　　　　　　キルケゴールは『不安』を肯定的に捉えた。
　　　　　　　　　　　_,.ィ':::::::::::::::::`ー─‐ ､
.　　　　 r､　　　-‐'´..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀　　　　 個人が、自分は『実存的な状況』にあると
　　　　 .} } /´...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }　　　　気付いた証だからだ。
.　 　 √} }/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ｲ
　　　{　　,ゝ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::y:::::::::::/:::}
　　　i＿ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::: /
　　 「／.::::::ﾄヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::: /
　　ﾉ.:::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::: /
　/.::::::::::::::::／　 | ::::::::::::::::::::::y ::::::::::.. /|
　i::::::::::::::::/　　　| :::::::::::::::::::::{ ::::::::::::: ｉ::|
　｀ヽ-─´　　　 | ::::::::::::.:.::.::.入:::::::::::: ｉ:|

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　　　　　　　　 ／　＼　　　ヽ､　　　ヽ　ヽ.＼
　 　 　 　 　 /＼　ヽ　　　　　,.へ　ヽ､　　＼ヽ
　　　　　　 /､　 ヽ.　 ＼ 　 ／／ ｀丶､ 　　 .', i
　　　　　 ./＼ヽ､　,＼　.／／ヽ　　　　ｸ ＜ .l |
　　　　　/､ヽﾞ'―/　　ヽ／　ヽ､　　 // 　　 ｀| l
　　　　 / lヽ｀ニ!｀ﾞ' ー-｀丶､　　　//　丶､　 l |
　　　　 i .|　　　.|z＝s､　　　　｀,z＝s､　....＿//!
　　　　 |. l　　 ヾ !:ｲllしi　　　　 i:ｲlし:!ヾ! l　 / 7|
　　　　 l .|､　　 |　ー '　　　　　ﾞー ' 'ﾞ　!　/ /　l
　 　 　 ヽ lヽ　　l　､ ､　　　　　　 ､ ､　/ ./ /　 |　　　　　　　すると…次の段階に進むのかな？
　　 ＿＿＼ ＼ .|＼　　‐介‐　　　 , / /｀ 'l　　l
　　 ヽ ＿ ／,　ヽ　へ､ / l　　,. ＜ヽ'　ヽ |　　ヽ､
　　　 ／!lー― '´;;;;;;/ / ﾉへ´　　|;;ヽ､　＼ ､　‐-ゝ
　　　/　 ヾ.､;;;;;;;;;;;;;;;;;|/　 ,. へ.　ノ;;;;;;;;;｀丶､iヽ
　　　l　　　＼､;;;;;;;;;;;;;l　 ´ ,／ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ヽ
　　 /　　　　 ヾ､;;;;;;;;|　　　 l-';;;;;;;;;;;;;;;;;／'　　 i



　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r ´二ニ フ、
　　　　　　　　　　　　　　　 _ 　　/　 '´,. 二ノ⌒
　　　　　　　　　 ＿＿_.-‐'´ `-i/　　γ_)⌒）（⌒)
　　　　_,.＜￣￣　　 : : : : : : : : l　　 r/´（___人__）　　　　　　 その通り。
　 _,.＜　　　　 : : : : : : : : : : : : :l l__ノ 　　 ｀ ⌒´ﾉ
　l,,　　　　 : : : : : : : : : : : : : : :ﾉﾉ　|　　　　　　　|　　　　　　　より高い段階へ跳躍するかどうか、
　l; : : : : : : : : : : :-─＜二二´　　 ﾄ　　　　　　 |　　　　　　　 自分で決めるんだ。
　 ＼ : : :￣`'''''´ノ : : : :l`-, : :`-＜ヽヽ,　-ｰｰr´
　　　＼ : : : : :'´ : : : : : l : :l :＼`-‐ヽ　 ゝ--< lヽ、
　　　　　＼ : : : : : : : : : : : l : : :＜ : : :∨∧::〈ヽ: :､>＞、
　　　　　　　`‐,_ : : : : : : : :l : : : : :ヽ : : ∨ |:Λ | : :ヽ : : :ト-､
　　　　　　　　　 `-, : : : : :l : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::| l : : :/ : : : : : ,
　　　　　　　　　　　＼ : :ノ: : : : : : : : : ＼ : .､:::|,| : / : : : :l.: : {
　　　　　　　　　　　　 V: : : : : : : : : : : : : :ヽ: ',::ｌl: / : : : : :l : ∧
　　　　　　　　　　　　　V: : : : : : : : : : : : : : :ヽ:V : : : : : : :l : :.∧



.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 -､　　　　　　／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　/　 /　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　 　 |　 ,　　　　　　（__人__）　　　　 |　　　　　　　次は『倫理的実存』。
　　　　　　　 　 l　 |　　　　　　（｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　┌―}　 l　　.　　　　 { 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　真面目に、道徳を堅く守って生きる。
　 　 　 ┌‐|　lノ 　 〉　　　　　　{　　　　　 　 ﾉ
　　　　｢1（￣ ｀ヽ /　　　　　　　 ヽ　　　 　ノ―┐
　　　 └イ￣ﾌ　 ｛ 　 　 　　　　 小　　´ 　 /　　l
　　　　　 ｌ　〈　　 ﾉー- 、 　 　 /」､＿＿ム |　　└i
　　　　　　ゝ ＿ノ　　　/＼　／ /　　 r┐!　l　　　 ＼
　　 　 　 　 |　 　 　 ／　　|'　　//⌒Vｰ'｜　厂＼　　＼
　　　　　　　＼　 r'´　　 　 　 ,//　　 l　 /　/　　　＼　　＼
　 　 　 　 　 　 ｀ ＜. ＿＿／//　　 /　/　/　　　 ／　　　/

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　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/ﾞー/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ィ　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　　　道徳律に従って？
　　 　 ′∨∧　 ｰ‐　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　　　うん、カントの義務の倫理学に通じるね。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.　　￣　　￣　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／//////////////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 //////////////////∧
　　　　　　　　　 　 　 　 ////////////////////ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 　 ,'///////////}/////////,i　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　{////{///////}///////彡/!　　　　　　　　　 |　　カントは人間の心構えに注目した。　|
　　　　　　　　　　　　　|//从≧ト＜,ｲ从ﾉ斗七f彡/,|　　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　|///i　､＿_,ヽ　 ´ ､＿_,　!//,i
　　　　　　　　　　　　　|///ﾊ ´￣｀ ::　　 ´￣｀ ,'///!
　　　　　　　　　　　　　|,//,ハ　　　 .:　　　　　 ,'///,|
　　　　　　　　　　　　 /,///,∧　 　 ､_ ,　　　 .////,ﾊ
　　　　　　　　　　 　 //////,∧ 　 -─-　　 //////ﾊ　　　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　 　 　 　 　 ///////,'　'.　　￣　　 ,ｲ//////∧　　　　　　　　 　 　 |　　キルケゴールも同じように、　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 ////////i　　＼＿＿／　}//////,∧　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　 ,.　　从//////,{　　　 ＼／　　 }////////}`　　､.　 　 　 　 　 |　　正しいこと、間違ったことに対して　　　　　|
　　 __　　‐　　　　 {,//////,∧　　 ／;;｀丶　从///////}　　　 `　-　　　　　|　　どう関わろうと決断するかを重視した。 　 |
　 /　　 ＼　　　 　 ヾ//////∧,／ i;;;;;;;;;/＼彡//////ﾉ　　　　／　　｀ヽ 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　{ 　 　 　 ヽ　　　　　ヾﾙﾘ从;:;:;:,　　〉‐〈　/彡从ﾙ从ﾘ　 　 　 /　　　　　}
　|　 　 　 　 '.　　　／　　 　 i:;:;:;:;:, ./;;;;;;;∨:;:|　　　＼　　　　 /　 　 　 　 !
　|　　　　　　 　 　 ＼　　　　i:;:;:;:;:;､!;;;;;;;;/:;:;:;|　　　 　 >　　 /　　　　　　 i
　|　　　　　　　　　　　ヽ　　　!:;:;:;:;:;:ヽ／:;:;:;:;:!　　　　/　　　　　　　　　　 |
　|　　　　　　　 |　　 　 ヽ　　 !:;:;:;:;:／:;:;:;:;:;:;:;! 　 　 /＝＝ |　　　　　　　 |
　|　　　　　　　 |　　　　　　　 i:;:;:;:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:i　　　/　　　　|　　　　　　　 |
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

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　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　これに対し美的実存の段階に生きる人は、
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　　　 　 何が楽しくて何が退屈か、ってことにしか
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　 目が向かない。
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 ｉ＝={''"´__　　　__,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨ﾞ｀!　j／ー＜｀
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀　　　　　　でもそんな生き方、クソマジメすぎるんじゃない？
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞.､｀ ..イー-≧ｰ
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　そうだね、四六時中いい子でいようとするから
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　そのうちウンザリしちまう。
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　自分の至らなさを感じて絶望もする。
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l



　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼　　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　　_,ノ　ヽ､__ 　 ＼　　　　　r~
　　　　　　　　　　　　　　　　(一 ) (一 )　　_,-|、　　　;'
　　　　　　　　　　　　　　 　 （__人___）　　r' l　|.lヽ 　 r'
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '､　　 　　　 l　i　| lニﾆ;:　　　　　　　　そこで『美的実存』に戻っちゃう人もいるけど…
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　 　　 l　l, | l ﾉ__　_
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　/　 　　/ｨ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _　＜/ヽ__､_r'´　　　／/　　 /　　ヽ
　　　　 　　　　 __ ,.　＜　　/ ／}　人　　　r y　　　　　　　 ',
　　　　　　　r´　　　　　 　 j∧∧　/〈'--:´　Λ　　　　　　　l
　　　　　　/　　　　　　　　　 ヽ:ヽ__〉ﾊ　　　 / ∨　　　　　　l
　　　　／　　　　Y　　　　　　　｀√:V ﾑ___＜　　＼　　　 ＼ !
　　／　 　 ＼ 　i　　　　　　　　 〉::::| ∧　　　　 　 ∨　　　　 〉
／　　　　　　 ＼i　　　　　　　　 i::::::|　∧　　　　　　ﾊ　　　　|

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≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　　　　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　ヾ ＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾ
　　　　l:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l　　　　＼　＼:､､:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　ﾍ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　yﾆ≡-ヽ.　＼＼:;:;:;ヽ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i､l
　　　　　ﾞヽ:;:;:;:;,r‐､:;:;:;:;:;l　　￣, ‐--===-, ＼＼:;ヽ=ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l !
　　　　　　 ヽ:;:;i '⌒ﾍ:;:;:;:;i　　 ' _　　　 `　 '　ヽy＼i ''ヽ:;:;:;:;:;:;i:;:;:!
　　　　　　　.i:;:ヽ 'f !',　,'ヾ　　　 ｀ ─ ´ ,,　　　l ‐-i-‐'i:;:;:;:;:;:;i i,'
　　　　　　　 l:;:;:;ヽ 'ゝヾ　 ヾ　　　　　　　　　　 !　　'　 l:;:;:;:;:;,' '
　　　　　　　,':;:;:;:;:;'i　.! ヽ　.!　　　　　　　　　　　　　　 ,!丿iﾉ
　　　　　　 ∥:;:;:;:;:;l　 !　　　　　　　　　　 _　　 ,　　　' /　　　　　　　　　　最終的な段階、
　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　　　　　　　　　　´ ｀　´　　　/
　　　　 ./:;/i:;:;:;〃:;i　　　　､　　　　　　______ ﾆ__　　 /　　　　　　　　　　　『宗教的実存』に跳躍する選択肢もある。
　　　　　i/ i:;:;〃__,'　　　　　＼　　　　　　_____　　 /:ヽ
　　　　　 ! l !iﾆ´'"l:l､.､　　　　 ＼　　　　　　　　 /､:;ヾ､
　　　　 __..r‐､´ ﾞ ､ヽ＼ __　　　　 `　､_________ ノi 〉iヽ!
______...-'､ヽ ヽヽ　 ヾ ＼ﾞ,ﾍ　　　　　　　 , ' /　,rヾ､､‐‐‐､____________
　　　　　ヽ　 ヽヽ　ヽﾞ､, ＼ヘ　　　　　　　　　 i'l l__l l　　', ',　　　　　｀ヽ
　　　　　　ヽ　　 ヽ　', ＼__ﾍ､ﾞ:,､　　　　　 __,,''"!r l ; i　　',.',　　　　　　　ヽ
　　　　　''　 ',.',.　　',　 ', r'"__ﾞ,ノ＼≡≡-=　__ r!j :l　!　　 ', ',　　　　　　　 ＼
　　　　　　　 ', ',　　' ,　　//,',' ﾞ､_ﾍ　　　　　　　l lTl　　',　　 ', ',　　　　　　　 ＼
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐




　　　　, ,_＿　　　　　　　_,,.... -:i
　　　　';::: :　｀ ''ヽ, ,.,.z'' ~　 : :::/
　 　　 .ヽ、　　　　i_j'´　　　 ,/
　　　 ,.- '' ' --‐''~　' -- ‐''-　=、
　　／/　,z '´.::　 .,　 ヽ 、　 ヽ.ヽ.ヽ
　 / ,' ／　 |:/　 /i　　// ヽ 、 ヽ i ヽ
　.i .i /　　 .l,'　 / ヽ、i i　//::: '':::', |'; ':,
　l _|_l　:　 .|　x'　 　 '' ―-, r　l i.|-l.　 ';
　||.:ii.| .::.　 l./　｀ヽ'、　　 ' ヾヽ　!:: .|ヽ i
　l.l ll!l .::.　 ';　　　i~i　　 i~i 　 ﾞi /::::.l　ヾ
　.|'-:;!, ::i　 .',.　　 ﾞ'ﾞ　 　 ~　　 l':::::::::|ヽ、　　　　　　　ちょっと待て嫌な予感がする。
　/l .i::!ヽ:ヽ　',XX　　　__　　X>!::::::::;'ヽ:;ゝ
./ /ヽ| ,~ヽ:,'i, 'i_　　　´　_,, r/l::/;:::::;' ーﾞ-
　'-='　ヽiﾞヽ;:ヽ'i｀" '''' "　ヽﾞ .'ﾞ　!::/
　　　　　　　.ヾ　　　　　　　　　 ヾ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,ノ 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　( ●) （●)
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 　　 （___人__）　　　　　　この段階で人は、信仰生活に励み
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　ﾉ　　　　　　神との関係を回復させる。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _,.|　　　　　 　　|
　　　　　　　 , --、―― ＜ / |ヽ　　　　　　丿　　　　　　人間はそうして初めて救済される。
　　　　　　/ : : : : :ヽ : : : : :/ : :|　＼ __ _ ／
　　　　　/. : : : : : : :| : : : く: : : :|、 ／=|´| :| .＼
　　　　/ : : : : : : : : : : : : : :＞ : | ｀'|::::/|/:,┘ : . ヽ
　　　ノ : : : : : : : : :/ : : : : ヽ : : |　 |:::| / : :> : : : : :丶
　　/.: : : : : : : : : ;' : : : : : : :∧: :| /::::|/: :/ : : : :/ : : : |
　/ : : : : :-、 : :/. : : : : : : : : :Λ:|'::::::ﾉ: :/_ : : : / : : : .丶
/ : : : : : : : :`::、 : : : : : : : : : : : ',:|:::/／. : :￣;/ : : : : : : . ＼
＼ : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : /‐' : : : : : /ヽ､: : : : : : : : .ヽ
　 ＼ : : : : : : : : : ＼.:./ : : : : : : : : : : : : : :;'　　＼ : : : : : : : : . ＼



　　　　　　　　 .|｀ ｰ ､　　　　 . ・ ´￣￣ﾌ
　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
　　　　　　　　　ヽ..＿＿乂＿＿,,, ・´
　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { _ノ｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ＝　　　 ＝ 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　やっぱりそうきたか。
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
.　　　　　 　　ヾ、　 ﾌヾ;::|⌒/:::;ﾊ__,∧
　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|



　　　　　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＼　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　､‐　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀
　　　　　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　, - ､　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////　　　　　　　　　それだと、人間は結局
　　　　　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ i　　 |　　 -=／::／:: ／' /./
　　　　　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '　　　　　　　　　　　宗教に逃避しちゃうってこと？
　　　　　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　　　　　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
　　　　/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
　　　 /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
　　 /;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /

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　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(
　　　|　　　 （ ─）（─　　) ;;;;)
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／　　　　逃避と言い切るのはちょっと表面的だな。
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'　　　　　　キルケゴールの信仰に対する姿勢を
　　／　　　　／ ＿ノ´　　　　　　　　見てきたじゃないか。
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /



　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
　　　　　　　〉､_＿＿__{_,〉､_＿___ ｲ
　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==jー-‐'　　 ''‐-一ｭ l! |
　 　 　 　 ∧　iK ヒﾗﾞ 　 " ヒﾗ刈 ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦''"""　'　"""''〃/ : :、　　　　　　熱烈でしたね。
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: ..　 - 　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}:｀¨´:{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
　　　　　　{　 ｀7｀'＝=∨=＝''彳　　}
.　 　 　 　 | 　 Ｙ　／/只､｀ヽ=Ｙ　　|



　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::...
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　 　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)　　　　　キリスト教は理性に反するって言っただろ。
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　 　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.
　　　　　.　 ヽ＿＿__　 　 }　　..... ......: :::: （( ￣　　　　　　　キルケゴールは、理性を無視することも
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.　　　　　　　　 出来なかったんだよ。
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　 　 　 　 　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　 　 ／,ｨつ
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　 ）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/,／/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ト　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　　でも、キリスト教を信じてたんでしょ？
　　 　 ′∨∧ 　 っ　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
　　　　　　　 /　　/　ゝｇ　}　　 !　　　 !=彳／
　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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　　　　　　　 ／´￣￣ ￣￣｀＼.
　　　　　　／: : : :　　　　　 　 　 ＼
　　　　　/: : : : :　　　　　　　　　　　'.,
　　　　　|: : : :　　 　 　 　 　 　 　 　 :|
　　　　　| : : : : : : : : .,　　 　 　 　 　 :|
　　　　　|:: : : :＿ ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_　　:|
　　　　　|::::;;;（　 ●） ﾉヽ （　● ） ;;:::|　　　　　　　　　　その前に絶望した。
　　　　　|: : : ´"''", 　 　 　 　"''"´　:l
　　　　　 ',: : . . （　　　 j　　　 ） 　 ./　　　　　　 　 　 　信仰が自分に残された最後の可能性なのに、
　　 ＿／二Ｌ___:.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ 　./ハｰ､＿　　　　　　近代的な合理性から抜け出せない。
　／: : r':|　r'￣二ﾕ　　　　　　　 　/ : ',: :: :: :＼＿_
　: : : : | .|　|　/ 　) ｀)　　 　　　　 /| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
　: : : : |.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　　 　／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: :: :＼　　　　　　　　 ヽ- ´ 　 .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: : l: ｀ー┬-､　 　 　 ト､.　　/: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : : ┐|: :: :: :: :＼）　 ７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: : イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiii〈 　 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ : : / /: :: :＼＿ ￣＼ii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ――-､　　　　人生はどこまで行っても絶望だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　 .:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　＿＿ 　 　 .::|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ 　 　 ヽ ....:::/　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _,.､／:∠＿
　　＿＿_, - ､　　　　　　　　　　　　 __,. -――＜二二二＞≦――-,､　　　　　　　　　　　,. ‐'´::::ヽ:.:.:.:.:二ﾆヽ
　ﾞーｧ:.:.:|::::::::｀` ―- ､、　　　　_r:'Ti::､:::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::/:ﾊ、　　　　　　　,. ‐'´:::::::::::::::::|‐--―一'
　／:_,:.:.,|::::::::::::::::::::::::::::｀`ｰ-‐'´:::::::ヾ', '、::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::://:ｨ::｀＞―‐-- ‐'´::::::::::::::::::,. - '
　'-´一'´`ー- ､、:::::::::::::::::::::::::::::::｀丶:ヾ}｝:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::/:'ｼ':／::::::::::::::::::::::::::::::::,. ‐ '´
　　　　　　　　　 ｀` ‐- ､_::::::::::_,. -‐`｀^ヾ::::::::::::::::::::〈:::::::::::::::::::::::::fr‐ '＜-_::::::::::::::::::::_,. ‐'´
　　　　　　　　　　　　　　 ｀￣　　　　　 /:::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::〈　　　　 `'-一''"´



　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　ヽｰ-　.　　　　　 　 　 ／ 　 !
　　　‘，　　 ｀'　､-‐＝／ 　 　 j
　　 　 ∨　　 ＼:::〉-<::／ 　 ／ﾍ
　　　　 ヽ、__＿__ゞ='ー--＜ヽ. ハ
　　　　　 〃　 　 /7ｰ---ｚｭ ヽ＼ :.
　　　　　 {＝=i`ｰ　-=ニ77三彡也ｭ 、
　　　　　 ｉ＝={''"´__　　　__,._,}　}11j　＼
　　　　　ハ　小,rｾﾗ｀　 ´'¨ﾞ｀!　j／ー＜｀
　　　　　　_〉、:圦　　 '　　　厶ｲ:_:_:_≦¨｀　　　　　　それで…どうしたの？
　　　 　 ´￣以{Ⅵ＞.､｀ ..イー-≧ｰ
.　　　　　 　 　 ,.x≦::《　 　 》:::...、
　　　　　 　 <ヾ:::_::::::∧⌒/:::::::::::>>、
　　　　　　 {　 ｀7｀ﾞ＝=∨==＝彳 　 ;
.　　　 　 　 ｌ　 Ｙ　/ｒｆYﾍヽ､＼=Ｙ　 /
　　 　 　 　 |　 {　ｉ {==＝≠}　}/02/

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　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／ 　　　 _ノ　ヽ
　　　　　|　 　　　（ ●） |
　　　　　|　　　 　　（__人）　　　　　　そんなとき、理性は役に立たない。
　　　　　|　 　 　　　 ⌒ﾉ　　 　 　 　 誰も助けてくれない。
　　　　　ﾝ　　　 　 　 ノ 　 　 　 　 　 マニュアルもない。
　　 　／⌒ヽ､　 　 _ノ
　　 / 　 ﾉ ＼__ィ ´　　　　　　　　　　 どうする？
　 /　 /　　　　'|.
　（　　y　 　 　 |.
　　 ＼　＼　　　 |
　　　　＼ｨﾝ､＿＿)、
　　　　 .| 　 　 ij　,ﾉ



≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐
　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ
　　　　　　 　　,」--‐-<、
　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ　　　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l　　　　　　　　　|　　自分は信仰へは至り得ない。 　|
　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l　　　　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ
　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／
　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l
　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l　　　　　　　　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l　　　　　　　　　 　 　 |　　それでもなお、神の前にたった一人で立とう、と　 　|
　　　　/:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;;l　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l　 　 　 　 　 　 　 　 |　　『深淵への跳躍』を決行した。　　　　　　　　　　　　　|
　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l　　　　　　　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　　 　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
　　　　　　 l:.:.:.:.l （;;;;ヽ:.:／
　　　　　　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
　　　　　　>;;;;;;｀i　　ヽ-ゝ
　　　　 　 ｀---｀
≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, - 　 ／ ／
　　　　 　 ／￣￣＼　　　　　 /　ﾉ／ ／
　　　　 ／ノ,､＼_　　＼　　　 /　/　／｀ヽ
　　 　 ( ●）（ ●）　 　 |　　　{　　　　（__／}
　　　　（__人__）　　　　 |　　　{　　　　（__／}　　　　　　　 跳躍するかしないか、どちらかだ。
　　　　 (｀⌒ ´　　　　　|　　　/　　　　 （__.ノ
　　　　　 {　　　　　　　 |　　　/　 　,;-ｰ'´　　　　　　　　　跳躍するつもりだった、とか、
　　　　　　{ 　 　 　 　 /　　. /　 . ノ　　　　　　　　　　　　もうちょっとで跳躍するところだった、なんて
　　　　　　 ヾ　 　 　 /　　／　.／
　　　　　　 ｿｇﾍ二ﾆ=7.／　 ／　　　　　　　　　　　　　　 本当に跳躍しなければ何にもならない。
　　　　　 ∧ii/　oィ/厂　 ／
　　　　　/ .|/／＝≠.　r'´
　　　　　l 　|｡　　 　 ｀~/
　　　　 /　 |｡　　 　 　/

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 i 　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　誰も代わりに跳躍なんてしてくれない。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 、__,ィ、　　　　　 ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 V　 ﾍ _ノ-､　　　　　　＼　　　　　　　　　　一人で決断して、一人で跳ぶしかない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ゝ 、___ノ　　　　}　　　＞、＿　　　__
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '､丿_ ,.　　 　 /}　 ／/ : :/. : 二ﾆ{　｀ﾏ:ヽ　,.- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ヽ 、　　/;:' ,.ｲ / : : :i : : : :.｛¨V　 ＼:Y　 /
　　　　　　__　　　　　　　　　　 　 　 　　　 `-ｭ＜ｨ＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧　＼　 ∧　{
　　　　　 (　｀､　　　　　　　　　　　　　　 _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i {　' ､　　ヽ　 ｀ﾄ､
　 r-、　　ヽ ∧､　　　　　　　　　　　　　{ : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、　ヽ　　　　',ﾊ
　 } r-、　　〉、　ヽ　　　　　　　　　　　　｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:(　＼　_ヽノ　　}:ﾊ
　 } }　 {_／　{　　 {、　　　　　　　　　　　}λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ　 . : : : :　　r）､:
　 } }　 {r-､　,'⌒　　',　　　　　　　　　　/:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._// : :
　 ヽ}､ .i　 { r-､　　 人ｭ､　　　　　　　 /:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'､: : : : 〉二ﾆ／ : : :
　　　⌒}､└i　'ト ィ　ﾉﾉ:.｀ヽ､　　　　 /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{-´ : : : : : :
　　 　 　 ⌒--へ　 // : : : : ＼　　 r'´｀.i : : Y : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : V : : : : : : :
　　　　　　　　 ',ヽﾆノ : : : : : : : :ヽ人ミヾ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : } : : : : : : :




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　　　l ヾl　　　　ｌヽ　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　ｌ　｀、　　　ヽ.ヽ　　　 ヾ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐ
　　　 l　 ﾄヽ　ヽ　 丶ヽ　ヽ　ヽ　 lヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾐ
　　　 l , .ﾐ ｀, 　 ｀ヽ、ヽ 、 ヽヽｌ 丿 ヽ_　_;;;;;;;;;;;;;;/ l
　　　　ヽ ｀、 ,ｚﾆニヽ、ﾞ｀ ヽ l ﾄ l,=＝ｿl ヽ;;;;;;;;;;;ﾐ l
　　　　　ヽヽ_　 ｯ-ｔｯ-、 、 i:::. 　,rt‐,ｯ　　i;;;∧ﾐ /
-----、 　 ｌヽ、 ｀─ ´ﾉ 　 i:::::::　｀~　 :::::::::::::::ｌノ
_::ﾌ　.....｀丶_!_　 ｀　　　/ 　 i::::::::::::::..........::::::::::/
　 ...::::::::......　 ｀丶、　 　,　　i:::::::、:::::　　 :::::::::l　　　　　　　　　　　あれかこれか、どちらか一つだ！
　.／ヽ、:::::::::::......　｀丶-、_ .i:: _　:::::::::::::::::::::/
..l‐, _,-‐）ヽ:::::::::::::: ....:::.　_ヽ　::::::::::::::::::::::::::/;;＼_
-）　7;;;;/ ヽ｀ヽ::::::::::::::／;;;;;;;;＼ _,ヽ::::::::::::/;;;;;;;;;;;ﾉヽ、
´ /;;;/::::::::::::::::::/::::::／;;;;;;　 ::::::::＼_ 　,、/;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ、　　＿＿_
;;;;;;;;/｀──´＞´ヽ/;;;;;;;;;;;　　　　 ／/´｀丶ヽ、;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ｌ´/｀─‐｀
;;;;;/　 　 ／´ /　/;;;;;;;;;;;;,,,　　　　 ＞、｀ヽ´´ /;;;;;;;;　　 l　ｌ / ／´￣
ﾞﾞ´ 　 ／　　, l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　　 /-‐ 、｀7´ ヽ_　　　　l　ｌ／
_, -´　 　 ／ l　ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,/ヾ 、 ゝ´　　　l｀ヽ、　l ﾉ
／　　 ／　/　/　§、;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　｀/　　　　ｌ　　 ｀丶
　　　/　／;;;;;;;l　 §　 ヽ、;;;;/　　　　/　　　　/　　　　　 ｀ヽ
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　　　　　　　　/ /　 /　　　/　 |. l　　 i ,,,z=- ' ヽ　　 |　　',
　　　　　　　 / /　｀'ヽ,,　./､　　! l＊''"!　　　　　 ',　 .l.　　 l
　　　　　　　,'/,'　/　　 ＊　＿　':,!ヽ　 ',　　　 ,,,- l　/.　　　|
　　　　　　　l　l　l:::::　/ r＝z.､ ヽ､ヽ＼ ヽ ,／　　　|/　　　　l
　　　　　　　|　| .|:::: / l !/ノ:::::ヾ　　'　 ＊　＼　'::´/　　　　 i.l
　　　　　　　　i.l l::::/　|　!:::::::::/　　　　-＝=.､ :::::/　　　　　,'ヽ
　　　　　　　....| !|:/　i, l　｀　´　 　 　 .,'ノ:::::::::!ヽ/:::::　　/　/　 ＼
　　　　 ,／-／!' ' !.; |!ヾ '' ''　　 ,　 　ヽ::::::::ノ '´':::::::　 /　/　　　 ｀　　　　　客観的な不確かさの中でも
　　　 /　　/　|　.::/ l ヽ　 　　 　 　　　,,,｀,, ／:::::::　 ////
　　　　　　l| .::l .:/,､::|,.- ＼ 　'ヽ　　　 -=／::／:: ／' /./　　　　　　　　　　　『この私』は信じる、だっけ…
　　 ,,,-;'';;;;;;! ::|:/!;;;';;;: -/　 ｀ー--r-‐.／::／::;:　'／/ '
　 r;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ!;;l;;;;;/　 '　　　　　/;;;ヽ ／::- '//:i ヽ
　/;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;/｀ ヽ､　　　　/　i;;;;|/ .:／/'::　|::: i
/;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒'ー ､　　 ..　-/;／／>':/!::; /!:: ,'
;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;/ ＼　 　 ⌒' ヽ,_ /;';;;´/-;;';//／ !:/
;;;;;;;;;;::::;;;;;;;ヽ;;;;/＼　 ヽ　＿　　 /;;;;;;／;;;;;;;;'';;´', /



　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　 　 　 ＼ 　 l 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　＞─､) 　 　 　 　 　 ＼/　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : ＼＿＿＿＿_ 　 ﾄ､　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 / : : : : : : : ／.／: : : : : : : ＼|　l　　　　l
　　　　　　　　　 　 　 /: : : : :/: ／.／: ,: : : : : : : : : ﾉ＼l＿＿ノ
　　　　 　 　 　 　 　 .: : :/ : / /　/: :イ: ,: ´: : : : : : : : : :ﾉ､丶＼
　　　　　　　　　　／ :／ : : |:/　/ l: : |:/: : : : : : : : : : : : /: : :|＼＼
.　　　　 　 　 　 /: ,イ:| : : : :|＿/: :l: : |_:_:_, -:‐:: : : : : : : : : : :| : :ヽ ヽ
.　　　　　　 　 /: / /: | : : : :|二＼:l: : |─┸─ ､三＿＿┓/:| : : :ト､|
.　　　 　 　 　 | / /: : | : : : :|呂ヽ }＼|　二_‐-　 　 　 　 |:冫|: : N
　　 　 　 　 　 ､∨ : : | : : : :|且ノﾉ ',: トTlしゝ、　　　 , ､7: : :|ノﾘ
　　　　　　　　　 ┬- :＼:: : |: :￣: : :N　 ｀¨´ 　 　 イﾅ/:ノ:/!
　 　 　 　 　 　 　 ＼: : : ＼ ∨: |从ﾄヽ、　　　　._, 　 /: : : N　　　　　　　　　自分の存在をかけて
　　　　 　 　 　 　 　 )'＼ﾄﾉ＼∨　丶　　　　__,　　／ : i メ　　　　　　　　　　全身全霊で信じるって、
　　　　　　　　　　　　　 从乂_＼　　 　 ＼　　 ／: : /ノ'
　　　　　　　　　　　　　 /￣￣ ヽ　　　　 / ￣|: : ／(　　　　　　　　　　　　　信仰が切羽詰まったものだって、
　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　 ＼‐-､ |　　 レ'
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　 ＼/＞＜＼　　　　＿　　　　　　　　　　 ちょっと分かったかも。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼///,＞､_　／: : :＼
　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　/ 　 　 　 ヽ‐─┬'く: : : : : : :＼
　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　 /'丶　　　　 | ',　./: : :Y : : : : : :､l
　　　　　　　 　 　 　 |　　　 　 / 　 i　　 　 / ,'／: : : : :＼: : : : : :＼
　　　　　　　 　 　 　 |　 　 　 /　　　　　／, '/ : : : : : : : : ＼── ､:.
　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　　/,＼　　 ／, '　.|: : : : : : : : : : : :ト: : : : : l
　　　　　　　　　　　/　　　 /､　' ,＼/ ,'　 　 |: : : : : : :､: :l : /: :＼: : /
　　　　 　 　 　 　 /　　　 /.　＼　'　'　　　　 ヽ : : : : : ∨ /: : : : :／

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　　　　　 ／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　　　|　 （●）（●）/;;／
　　　　|　　（__人__）l;;,´|　　　　　　こういうことは、神抜きでも言える。
　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ
　　　　| .l　_ニｿ　　　 }　　　　　　 知が役に立たない、あれかこれかを迫られる状況は
　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /　　 　 　 　 宗教以外の場面でも起こるだろ。
　 　 __/　　/　　　 ノ__
　　/ /　　/　　　　　　 ｀ヽ.
　 /´　　./　　　　　　　,.　 ヽ.
　 ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　 ヽ
　　 ｜　　　　　 　　　｜/　 /



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　-‐　￣ ‐=ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　_,　-‐　￣‐=ﾆ二ﾆ=-　_,　-‐　￣
　　　　　　　　　　　　 / 　　　　 　　 ヽ 　　　　　　　,～'_,　-‐　￣`ｰ-----― '
　　　　　　　　　　　　/　　　 　　　　　丶　　　　_,～'_ｯ'-
　　　　　　　　　　　　|　　　　　_ノ　 （ ●）　　.厂
　　　　　　　　　　　　i　　　　　（ ●）　　!　　.⊃
　　　　　　　　　　　　 |　　 　　　　（__人_） /〉　　　　　　　　そんなときは、信じて跳躍するしかないんだ。
　　　　　　　　　　 ／∧ 　　　 ,.<))／´二//⊃
　　　　　　　　　／ : |　ヽ　　/ ／　 '‐､二ﾆ⊃`
　　　　　, -‐'´: : : : :l　　 丶ｌ　　　　´ヽ〉: : : : ＼
　　　 ／: : : : : : : : :|　　／_/　　　 __人〉｜: : : : :|
　　 ｢ヾ: : : : : : : : : :l_／:_/ヽ. 　 /´　　 　 | : : : : :|
　　〈＼ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ｰ'〉　|＿|　｜: : : : :|
　　　!: : :ミヽ: : :／ `ｙ′.: ',ゝ､_/　　　　　l: : : : : :|
　　　! ⌒ヽ: : : :.ヾ／: :／/: : : :|　　　　　 l: : : : : :|



　　　　　　 .へ　　　　　　　　　　　　　　　,
　/i　　　 　|　 ｀丶､　　　　,　-－―--- '/
　| |　　　　 l　　! 　|　　 ／ 　　　　　 　./_
　 l !､＿　, ､＼ ヽ_jr-＜＿　／　　　　/　 ｀ヽ
　　＼＿/　　｀丶､　＿　　　　　,.　 ＜/　,　 　＼
　　　 /　　　　　　　　　　￣￣― 　＜.＿l＿　 . ヽ
　　　.!　 i ! ヽ　＼　　　 // ri　　　　＿.....　ノ　 .l､ ＼
　　　|　 |　ヽ ＼　 ヽ　//　.|.l 　　 　ー--ｧ|　　　|　｀
　　　l　　l　 |ヽ　ヽ　 //　　l.|　＼ ￣| ´　　l　､ 　!
　　　.!　　|ヽ.! ＼　ヽ!/　＿|.l　　 ヽ　.l__　　 ヽ.丶､＼
　　　 ヽ　 l　zrx　｀　 '´Zﾂ"ヾ!　　　 .|　ヽ |　i ヽ､!　｀
　　　 //　.ヽ |ｲli　　 　.l:::::l||l::|　 i　　 l　/　l .|＼　＼　　　　　　　　　はー……なんかすごーく
　　　' .l　.　r.|ヾｼ 　　　 ヾ::::::ﾉ ./　 i i ヾ　.i.ヾ　 ヽ､-丶- '
.　　　　| l　|　!､'' 　　　　' '' _,! /　.ノl､ ヽ ｀　 ! ヽ､.....＞　　　　　　　　 生きることについて真面目に考えたんだね。
　　　　 ' ヽ＼　ヽ ､，　 　i´　　´　.イ i　.＼_　＼
　　　　　　 ｀　ヽ　　｀ヽ- |　 　 ／　 〉-r--＜ ｀
　　　　　　　　　冫　　　〉.l　 　 |　　,ト/!　　　＼
　　　　　　　 　 /　　　//:| 　　 l／/| l |　　　　/i
　　　　　　　　./　 　 l　l/l　　　| / / .| l　　　 /::|
　　　　　　　 /　　　 | /ﾐ/　　　l-/　 l |　　　/::::l
　　　　　　r/　　　　l/:::/　　　　| -ﾋ_|_l　 　./::::::|
　　　　 ／/　　　　 ﾄ!::/　　　　 l　　　　　 /::::::::::l
　　 　 !_,. l　　　　　! l:i　　　　　 |､　　　　/:::::::::::::|

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　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(
　　　|　　　 （ ⌒）（⌒)　　) ;;;;)
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´　　　　　　　じゃあ、最後に一つ付け足して終わりにしよう。
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'
　　／　　　　／ ＿ノ´
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /



　　ヽ　　　　 　＼　　 　 ／
　　　‘，　　　　　 ヽ　／　　　　　　　 r　´
　　　　i　　　　　　 f{/　/::.:... 　 　 　 ,′
　　　　､　　　 ｰ=' {{　　｀ ⌒　　　　/ ヽ
　　　 　 ヽ　　　 ／⌒ヽ､＿＿＿,ノ　 　ヽ
　　　　　 /｀¨¨´　　　　　＼　　　 　　 　 ‘.
.　　　 　 ′　 ﾄ､ ＼　　 /７｀ /7　　　　　　:.
　　　 　 i　＿_|__｀ー｀‐ '-'- 〈/、 ＞ ⌒　　 i
　　　 　 |└―!　｀　　　　ィ斧ﾐ ｉ　　ト､　 　 |
　　　 　 |{ r―|yf心.　 　 弋:う' |　　| )}　 　}|
.　 　 　 八i￣从弋ﾘ　　,　　　　|　　ﾚ′　 八　　　　　　　　はい。
　　　 　 　 ヽ 　≧　　、　 ノ 　 |: / |　　 /
　　　　　　 ノイ　个　　 　 　 イ}/　:|　 , '
　　　　　　　　|{ 　トミ ｀¨¨i´　 /ゝｧi}／
.　　　　　　　 八ト ゝ　)ﾉ ﾉ　　　////≧ｘ
　　　　 　 　 　 　 　 ,.イ/ '⌒ｰ/////////ヽ
　　　　　　　　　　　/ /,{　　　/////／／//ﾊ
　　　　　　　　　 　 { {/,{　 ／/＞≠‐　´￣　 i



　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　|　　 　（ ●）（●）
.　　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　セーレン・キルケゴールは、野垂れ死にをした。
.　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　　　　}
.　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　(
　　　　　　　　　　　 　 　_ヽ　　　　　ノ｀ヽ､_　　　　 ）
　 　 　 　 　 　 　 　 _/｜＼ `　､,__ ､小　L　￣ ヽ （
　　　　　 　 　 　 _, ハ　 ＼　｀ ァ､　/ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
　 　 　 　 ,　-‐ ´　　 ,ゝ 　 ＼/ _ 又／　 　 ,ヽ＼丁
　　　　　/　　 ヾ. 　 　＼ 　 　, ｲ{｀<　　 ＿ ,ィ 〉〉〉|
　 　 　 /　　｀ﾞヾ＼　　　 ヽ／　ヽ＼｀く´　/ ｀ｰ(/　|
　 　 　 !　　 ´⌒｀ ヽ　　／　　 　 ｀ーヲ｀〈　 　 i 　 !



　　　　　　　　　　 ／＼　　　　　 ／⌒＼
　　　　　　　　　／　　　＼　　 ／　　　　 ＼
　　　　　　　 ／　　　　　　}― {　　　　 　 　 ＼
　　　　　　／　　　 　「￣　＼〈　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　 ／ 　 　 　 ／ iヾ、 　 >､ミ __ 　　__彡'　 　＼
　　　／　　＿_ ノ/　 _」Lメ､〃　≫､、￣　　ﾐﾒ､　　　＼
　　/／￣ 　 　 / /＝ﾒ=､ ＼` ｰx=x __　　い ヽ`　ー-　ヽ
　　 　 　 　 　 / / 　/んﾊ 　 　 んハ丁　T寸　',
　　　　　　＿/ ,:'＝/ 辷ﾂ .;_:..　 辷ツ l　}i　从　≧=-
　　　 　 　 ｀ﾌ j{　　|'''' 　 _＿___　　'''''ﾘ　八　ヽ く　　　　　　　　　　　はい！？
　　　　　　 /　八　 ト　 ( _｀￣´__） ,.:厶ｲ:ヽ＼{￣`
　 　 　 　 /／ﾉｲ＼{ /＞　..__,.　＜}:::::::〃＾i､》:｀:ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 { {:::::::::|　 　 /:::::〃,′ﾄ､ ヽ::::j　　 __
　　　　　　　　　　 　 `t≪:::|￣｀/:::::〃/`=ｲ}ぃ }::::|,x'¨《∧
　　　　　　　 ,r=‐‐―ｧFiヾ::|　 /≫"´/::::::::|　　ﾘ::7:::::::::》ハ
　　 　 　 　 //:::::::／::::}::{УYく　　　/::::::::::{≧x'7¨:::;'⌒＼_j
　　　　　　//:::::::::::::::::::::::Ｙ　|　 ー-く::::::::::::::::::::::＼/
　 　 　 　 { l::::::::::::::::::::::::::|　i{　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::≫

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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣ ＼　　　　　　　　ﾉノ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　　_,ノ　ヽ､__ 　 ＼　　　　　r~
　　　　　　　　　　　　　　　　(一 ) (一 )　　_,-|、　　　;'
　　　　　　　　　　　　　　 　 （__人___）　　r' l　|.lヽ 　 r'　　　　　　　　そういう危険な生き方をしてたの。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '､　　 　　　 l　i　| lニﾆ;:
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　 　　 l　l, | l ﾉ__　_　　　　 　 　 　 新聞や教会との論争の果てに路上で倒れ、
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　/　 　　/ｨ　　　ヽ　　　　　　　そのまま二度と目を覚まさなかった。
　　　　　　　　　　　　　 _　＜/ヽ__､_r'´　　　／/　　 /　　ヽ
　　　　 　　　　 __ ,.　＜　　/ ／}　人　　　r y　　　　　　　 ',　　　　　 そのとき、彼は無一文だった。
　　　　　　　r´　　　　　 　 j∧∧　/〈'--:´　Λ　　　　　　　l
　　　　　　/　　　　　　　　　 ヽ:ヽ__〉ﾊ　　　 / ∨　　　　　　l
　　　　／　　　　Y　　　　　　　｀√:V ﾑ___＜　　＼　　　 ＼ !
　　／　 　 ＼ 　i　　　　　　　　 〉::::| ∧　　　　 　 ∨　　　　 〉
／　　　　　　 ＼i　　　　　　　　 i::::::|　∧　　　　　　ﾊ　　　　|



　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　r―――‐‐ ‐　7
　　　　　　　　　　 ,　　´　　　 ｀ 　､　/※×※×※ｘ/
　　　　　　　　 ／　　／　　 ヽ　　　 ヽ×※×※x／
　　　　　　　 /　 ＼く 　、　　Ｘ＼　　　Y×※X／
　　 　 　 　 /／ 　 ハ 　＼ //　Ｘ､　＼}※ｘ／'⌒ヽ
　　　　 　 ／　＼/　　＼　|`ｰ-//_|　　 ＼※⌒ヽヾ}
　　　　　　 x　　 {｀'ｰ--‐ヽ{‐--‐''"}　 }　　＼x＼ Ⅵ
　　　　/／|　　　l ≧=ミ、　　,x=≦l　/ j ＼ｰ-≧=-
　　　 ,'　 八　　 ､ゞ=-　 ..::::::.. 　 ムｲ ∧ ﾄ､ヽ ※∧　　　　　　　　無一文て…
.　　　{　　　 ＼　､＼　 　_ ' __ 　 厶イミ}/　ヽ}`ｰ‐‐ヽ
　　　　　　　 　/ヽ{ー≧=‐-‐=≦　　|×※、　　　　　　　　　　　　 どんな生活してたらそーなんの？
　　　　　　　 ノ´ ／＾ヽ　/ G ）　　r,.へ／　ヽ
　　　　　　　 }'"（ 〃　 ヽ</ /　　〃｀ヽ ） ／
　　　　　　　/　 〉＼　丿｀Y ] !　（ 　 ／{__ヽ
　　　　　　/¨「 {　　／※X| [ |　　ヽー"/　｀}
　 　 　 　 {　 {　ー'"〉`ｰ‐‐==‐一´ ＼"　　/
　　　　　　ゝ, 二 ／　　　　　　　　　 /７￣刃
　　　　　　{※／ ＼＼　　　j　　　∠ -―≧７
　　　　　　 У ※×`ｰﾆ二{iニﾆi}―‐-= >_/ 7



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　　　　　　父親の遺産で、
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　　　　　　悠々自適なニート生活。
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　_　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,＿,ｉ　　　　　y,ｿﾄ,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/r-'"j　　／ ／　ｉｉ,　`ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 ,,／'/__.L、　　　　／ヾ、"ｉ　　　`ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／　 /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ"　ヽ、 ｉ　　　　 `、'ｉ　　 ｉヽ、
　　　　　　　　　_,） ヽ　"　　　ﾈﾒ、_ｉｉ"~　　　　　　　　＿Yrｉ　　　ｌ, ヽ、
　　　　　　　 _,,,>t 、ヾ、　　　　ゞ;;/　　　　　　　　　／　 ,￢　　　 V⌒ｌ
　　　　　　 ,y`;,,__　　 ,ｉ　　　　 /ｉｉ'　　　　　　　　　／　r-／|　　　　ｌ　ｌ
　　　　_／^,,,　　ヘ　　ｌ　　　 /ｉｉｌ　　　　　　　　／　 ｌ"v'　ｙ　　　　 }　 ｌ
　v=4⌒ヽ、　j　　--,,,ｉf　　　/ｉｉｉ|　　　　　　　,,　　〈-ﾍ_,、 <、　　　 /　 ｉ|

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　　　　　 ／|
　　　　　(　丶　.＿＿__
　　　　　 ＼ |／　　　　＼
　　　　　∧-ﾚｲﾆz＜￣￣
　　　　 /　￣＼ ＼ 　＼
　　　／ /＼// .＼ ヽ 　 ヽ
　　 /ｨ /丶　　へ//＼丶　|
. p　 Fｲ○ 　 ○　~Ｔ F|　 {
(::::)　F|＠ 厂丶＠.｜ L| ..人　　　　　　ちょｗｗｗｗｗｗ
(７＼ﾚﾊ＼L＿|＿.,/／从,__,,ゝ
|/　 >ー<_Ｖ∠_スﾌ´　　　　　　　　　 よりよい生き方への信念(笑)
`￣￣￣７/| ＼=(/:＼
　　　　 / .ﾚ|_／ /＼::::＼
　　　　 7ニニニ<＼ﾚ<ﾆﾌ
　　　　 L:::::::∧::::::＼>
　　　　 ﾄ==ｲ　Y==ｲ
　　　　/ ：　|　 | ： ヽ
　　　 (~丶ノ　 (⌒ ノ
　　　　￣　　　 ￣



　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　⌒´ ヽ､,＿　 ＼
　 　 　 　 　 　 （●)（●.)　　　 |
　　　　　　　　　（_人___）　　　　|　　　　　　　矛盾してると思う？
　　　　　 　 　 　 '､　　　　　　 │
　 　 　 　 　 　 　 }　　　　　　　{　　　　　　　 彼が批判したヘーゲルは、
　　　　　　　　　　!､______　.ィ-ｰﾄ、　　　 　 　 矛盾は発展への過程だと考えたね。
　　　　　　　　　　　　V／_:_ｭ:-:-: ヽ
　　　　　　　　　　　 {ｬ＜ : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　／ｰ-、: : : : : : : : : :'.,
　 　「r'、　　　　 ／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'.,
　　　} r'、　ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
　　　{　い､{　 Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : |
　　　＼　　ヽ　{|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :|
　　　　 ＼　　ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|




　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　､ 　　　　　 .ｲ ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ__　 ---ｰ ´ ＞´　>、 _　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'V 　_ ＞´　　／. : :/ : : : : : : : .｀ヽ　　　　　　　　セーレン・キルケゴールは、
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 「У...ヽ　　 ／ : : : : : : : : : :/: : : : .｀､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／{::::::::∧　/ : rｰ､ : : : : : : : :_: : : : : . ',　　　　　　　一人でいくつもの矛盾を抱えていた。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 __,∠ : :.}⌒〈　У : Λ　V : : : r':/　{ : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : /:::::::ｉ　/r⌒、ﾊ,　∨ : ,' :}　 } : : : : : :、'.,
　　　　　　　　　　　　　,' : : r._:_:_:_:.{:::::::::ｉ/: (＼　＼:､　＼」.ﾉ　 { :／: : : : .ヽ_
　　　　　　　　　　　　 Λ:／　 __＿ノ::::::,' : :(＼＼　'＼ 　 ¨　　 Y: : : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　/／__∠Z　）ｉ::::::::,': : : :＼＼＼ ヽ、　　　　}.:.:__ : : : : : .',
　　　　　　　　 　 　 ﾉ{ /" _____ ｀} ｉ::::::::ｌ : : : : : .＼ヽ､_　　　　 　 トﾏ、`＜__: : !
　　　　　　　　　　 / ::!　 ¨_￣ Ｙ. :ｉ:::::::ｌ: : : : : : : : :＼ 　 　 　 ヽ　 :} } : : : ヽ＼'.,
　　 　 　 　 　 　 /: : :!　　　 ｀､_j : ｉ::::::ｌ: : : : : : : : : : : :＞.、　　　　ﾉ.ﾉ. : : : : : : : }
　　　　　　　　　/ : : : :} 　　 r　｝ : :.',::::ｌ : : : : : : : : : : : : : : .｀ヽ､_／／. : : : : : : : ,'
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≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐＝≡二三二≡＝‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　ヘーゲル的論理でヘーゲルを批判し、　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 反キリスト者という名の　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 熱烈なキリスト信仰者であり、 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　,」--‐-<、　　　 　 　 　 |　 スキャンダルを売り物にするように 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ　　　　　　　|　　ジャーナリズムを批判し、　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l　　　　　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　.　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
　 　 |　 　生涯愛し続けた人との婚約を　　 |　　 　 l:.:.:.:.l （;;;;ヽ:.:／
　 　 |　 　一方的に破棄し､　　　　　　　　 　 |　　 　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／　　 　 >;;;;;;｀i　　ヽ-ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀---｀
　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　|　　親の金で売春宿に通うような男なのに　　|
　　　　　　　　　|　　高潔な思想の持ち主で、　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　滑稽であり崇高だ。 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

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　　　　　 　 　 　 ／￣ 丶
　　　　　 　 　 　 l　　　　 l
　　　　　 　 　 　 j　　(_ﾉ､)__
　　　　 r.:.:'..:::::."/ﾍ　　　∧::::::....、　　　 　 　でもヘーゲルの言うような『発展』なんてどこにもない。
　　　　ハ:::::::::::::::'　｀ -ｭ'´:::::::.::::.: j　　　　　　あるのは『絶望』だけだ。
　　　　|::::',::::::::::::::::V∧Υ} ::..:::::.:.:{
　　 　　}>‐'､::::::::::::.V r　! i,::::::::::::::}　　　　 　 だからこそ彼は、ただ一人の人間として
　　　　 }, :::::::::::::::::::∧i　ﾚ :::::::::::::::i　　　　　　自分の存在をかけて生きた。
　　　　 i :::::::i::::::::::::::::∧/:r-へ::::::::!
　　　　 }, -‐'-、__,. - '´ 'V/(三ヽ::.i　　　　　　生きることそのものが哲学だったから。
　　　　 Y ´::::::::::::::::::::::::＞ｲ/｀tミ_ｿ}
.　　 　└/⌒`ヽ､::::＜ヽ`ｰ'´∧,.　-'-‐　､
　　　　 /　　　　ヾﾘﾄ从ﾝ'´￣　　　　　　 ',
　　　　,{　　　.:.:./ﾊ人／_,,.. -―_ｯi:..　　 .:,!
￣￣￣|　 ..:.:.//｀""""´￣￣ ´::;;;;|:.:.　 .:.:{￣￣￣j
￣￣￣|!　.:.://〉￣￣￣￣￣￣￣〈 :.:. /:ｉ￣￣￣
　 .. ..::;;;|l　.:// !　　　　　.. ::;; ;;:::: ....}! :. 　 :|;;::. :: .:.
　　　　 ||　/ / !　.....:: ::: ;;;; ;; ::..::::::::;|'、　　 |:: ..: ::　... .



　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼／｀i
　|　 （●）（●）./　　ﾘ
.　|　　（__人__）..|　　/　　　　　　　　はい、じゃあ今日はここまで。
　 |　　 ｀ ⌒´　ﾘ　 ﾋ
.　 ヽ　　　　 ／/　　,｀弋ヽ　　　　　 次回については、また連絡しよう。
　　 ヽ　　- ′.Ｙ´　 ,　｀ヽ｀.ｌ
　　　/〈　　`ｰ〈::....ノ　　　Ｖ
　　　|　ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/　//
　 　 |　 　　ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃
　　　　　　　　　`ー‐一′



　　　　　　　　　　　,.．-‐　≦´/
　　ー-　．_　　 ／ ,　　 　 　 /
　　 ヽ.　　　 ヾ〈／　　　　　ノ:ヽ.
　　　　ゝ.＿ ＞>ー- - ､‐く　 　ﾍ
　　　　/　,　;､　　｀　‐-=ﾆ=-‐､　 :.
　　 　 　: ヘﾊ＜__/ﾞー/二ﾆ=‐_ﾏ_ ヽ.
.　　 　i :i＞ィ　　　,ｨ弌ﾐｧ}: 　|´ i!i!|: :_｀≧
.　　　 | :!　:i7ヽ　　　{;;; } |::.　!ゝ--!: :＼
　　 　 !∧ :込::} ､　　¨´ i/!::/ :i､ : : i｀ ｰ`　　　　　　……ん。
　　 　 ′∨∧　 ｰ‐　　 .:;'/7ｰ!-､ヾ!
　　　　 　 } : :ゞ≧__ .. イ:/ ,=＝＝ｭ､＞、
　　　　 　 !/ i/　7¨',斗-l /　　　　 ヾ:::::::＼
　 　 　 　 ′′./　 ｉ!∮ｉ/{ ０２ i´　 ∧:::::ヾ＼
　　 　 　 　 　 / 　 ∧V//i　　 :l＼/　}::::::::≫::＞
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　　　　　　 ./　　/i´／ﾉ＼| 　 :|　　　 ヽ￣

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　　　　　　　　　　　i:::::ﾊ:::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　|::/ ヽヽ､:::::::::::::j
　　　　　　　　　　　.ii　＝　＝゛ yﾉ
　　　　　　　　　　　　}　└　 　/:!
　　　　　　　　　　　/;;;ﾄ､.三__/!ヽ　　　　　　　　　哲学なんてやるもんじゃないぞ。
　　　　　　　ｨ─;;Ｔ;;;;;;;;>　　　 |;;;;;ヽ､_
　　　　　　/ |;;;;;;;;;レ´;;;!ヽ　ノ ト､;;;;;;/;;｀ヽ､
　　　　　　|　|;;;;;;;;;;/;;;;;;;|　　　 ﾝ;;|｀´;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 |　ム-/;;;;;;;;;;;;i　　 /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
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　　　 　 　|　`ミ_ヽ;;;;;;;;;;｀v＿;;;;;;;;j;;;;/;;;;;;;;;;;;;i
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　　　　　　 .i;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　ヽ;;;;;i
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　　　　　　　　　!　　＼ヽ　／／　　　／
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　　 　 　 　 　 　 ／　　ヽ、　 ＼＼＼.
　　　　　　　　　/　 ,ﾍ、　｀･ ､___ヽ ヽ ヽ
　　　　　　　　 〃. { _ノ｀ ｰ ..＿,..　ｊ　|　i
　　　　　　　　 ｒ|　ｌ. ●　　　 ● 　 |　| |
　　　　　　　 　 ヽ,l⊃　､_,､_,　⊂⊃([ii] {　　　　　　　はい？
　 　 　 　　/⌒ヽﾉﾊ=コ ゝ._）　 ﾉﾘ⌒iﾘ.|｀＞
　　　　　　 ヾ;;;;;/ヽZ_`ｰ, 　 -イﾚ;;;;;;/ﾄ､i
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　 　　　 　　　　 ヽ〈　　ヾ∨::;/　'ｰｲ i|

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　　　　　　　　　 i;:i;:;:;:,.;:;:;:ﾊ;:、 i　i i＿＿ヽ ヽ、＼ __＼＼＼_　　i
　　　　　　　　　　＼ヽヽ;:;:ヽ　ヽ∠-─==、ヽ ヽ,ヽ <少　ヽ） ／
　　　　　　　　　　　 ｀iヽ ヽヽヽヽ　-‐ﾆゞ'ヽ ,　 丶 ､ー‐´´ i　　　　　　　　　　　　哲学と処世術は正反対のものだからな。
　　　　　　　　　　　　 i　｀-i ヽヽ　　　　 ／ 　　ヽ　　　 .:.:.:,'
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;:;:i　｀ヽ　　　 ´　,　　 　　、 .:.:.:.:/　　　　　　　　　 　 　 そんなものに関わらなければ
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;:;:;:ヽ　　　　　　/　　 　 ノ　.:.:./＾＼　　　　　　　　　　　軽々しく、無責任に、堂々と生きていける。
　　　　　　　　　　　　　　　i／i＼　　　　　　　　　　__, .:/;.;.;.;.;.;＼
　　　　　　　　　　　　 　／ ヽ;;;;i　＼ 　 　 -､ ー 二ノ.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;:＼　　　　　　　　その方がシアワセな人生じゃないか。
　　　　　　　　　　　　／.;.;.;.;i;;;;;iヽ　　＼ 　 　 ￣　 ..:./i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;~＼
　　　　　　　　 ＿,-┤.;.;.;.;.;i;;;;;;ii　＼　　｀ヽ、_＿,... ノ;;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i｀~ヽi~ヽ
　　　 ,-──´.;.;.;.;/´.;.;.;.;.;.;.;i;;ゝii　 i　　 i ／　　＞//.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　 i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/。.;.;.;.;.;.;.;.;.;i;;フﾄ　　　／　／~／/ く、.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;_,...-─i　ii｀ﾞー───´／　＼＼.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:!.;.;.;.;.;.;.;.;.
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;..;.;;／.:.:.:／~ 　ii　　　　　　 //　　 ＼｀~｀ー‐、.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　i.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;／.:.:.:.:i　　　　 ii　 　 　 　 //　　 　 /.;.;.;.;.;.;.;~｀ﾞ.;ヽ― '.;.;.;.;.;.;.;.;.;
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　　　ヽー‐-　、　　　　　　　　　　．-‐　フ
　　　　＼　　　｀丶､-‐…‐-''"´　　　／
　　　　　 ＼　　ヾ:::_｀ヽ_/.:／ 　 　 /
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　　　　　　〃　 ,ﾍ.　　/7丶、　ヽヾ.:.
　　　　　　!i＝=j　`ｰ//___　//≧ｭ} j
　　　　　　|l ==jー-‐'　　 ''‐-一ｭ l! |
　 　 　 　 ∧　iK ヒﾗﾞ 　 " ヒﾗ刈 ｌ:！
.　　　 　 /:ハ:圦''"""　'　"""''〃/ : :、　　　　　　　でも…
　 　 　 /ｲ. ;ヽﾄ个: ..　 - 　 イ:/ｲ: .＼ﾐﾒ､
　　　　 ノイ ノ-z 乏;}:｀¨´:{从 {:从ｰ--ヽ
　 　 　 　 ″　,.才:::《　 　 》:::不､
　　　　　　 ,<ヾ:::_:::::∧⌒/::::::::::〃>、
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　 　 　 　 　 　 　 ,、
　　　　　　　 　 /;;;;;´ヽ
　　　　　　 　　,」--‐-<、
　　　　　 　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ヽ　　　　　　　哲学を弄ぶ奴は火傷する。
　　　　　 /:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　 l
　　　 　 /:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l..　l　　 　 　 　 それでもその炎で自分を焼きたいと思うなら…
　　　　　l;:;:l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l_〉　ｌ
　　　　 丶:;/:;:;:;:;:ﾊ:;:;:;:;ヽ／　　　　　　　終わりのない絶望という地獄に
　　　　　 ゝ:;:;:;:;:l:::::l:;:;:;:;::;l　　　　　　　　跳躍してみせるんだな。
　　　　　/:;:;:;:;:;:l::::::::l:;:;:;:;:;l
　　　　 //:;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;l
　　　 　 /:;;:;:;:;::::::::::::::;:;:;:;:;;l
　　　　 /:;:;:;:;:;::::::::::::::::;:;:;:;:;:l
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　　 　 /;:;:;:;:;:_;:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;l
　　　　ｌ _, -´｀ヽ--、＿:;:;:;:;:l
　　　　 　 l:.:.:.:.:.:l　 l:.:._nl
　　　　 　 l:.:.:.:.:.l _/_´ゝ:.ヽ
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　　　　　　 l:.:,、:.l ヽ;;;;ヽ!
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　　　　 　 ｀---｀
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　ヽ､　ノ/:::::ヽ.　　{.　 ,.:!
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　　　　　　　 |,ｧ=､|:::::::::::::!　　　　　　　　　　　│　 .もし、やらない夫からの手紙がなかったら、　 │
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:::＼＼ :ｉレ;;;;;;;┼─────────────────────┼＼ :iレWWW;;;;k'^:::::k　Z
＾'`'|川 :i|／ﾘﾘ│　　レンのこともやる夫のことも知らなかったら、 　 │:i|／ﾘﾘ-'`~;;;;:　::Z　ﾐw
　　|川 :i|　ww┼─────────────────────┼　wwiiiiw::::::,,ｒ''::::y'ww
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 当たり前だった。　　　　　　　　　　　　　　　 │
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　　彡''‐- ,,..　::: .: ;;:爻
,-=';;::.　.: :::;..ミ　...::彡三ミ　　　　　　　　　,/ﾍ￣￣￣￣￣ﾍ
　ﾞﾞー,,.从 . :::;.ゞr'´::. :. ...:ミ　　　　　　　　/　 ﾍ三　　　三;;;::ﾍ　　..: :-=:.
; :: .爻　:: ..: .r': :.. .::;;;爻: . li）　　　　　　 /　　　ﾍ三三　　::: :: ﾍ彡　;:.爻ミ;:..
ゞ　. :: :;; ::.:彡-=,, .,: :::; ::彡　　　　　　 ,/　　　　ﾍ　:: : :...　三　ﾍ; :: .从:;': : ...: :ミ
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　　　　　　　　　　　　　│　 でも、知っちゃったんだもん。　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セーレン・キルケゴール　　　　　　矢車想　(仮面ライダーカブト)







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以上です。ありがとうございました。

原作では実存的な選択の例にドストエフスキーの『罪と罰』が挙げられています。
ということで、

できる夫で「罪と罰」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1320324477/
これすごいです。ぞっくぞくすんで。

おつでした
今回は今までと違って「人生哲学」って感じだなあ
グッと来る台詞も多かったし

でもこれって学問になるのかな？