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　　　　　　　　　　　　　　　バーンク・バーン

　　　　　　　　　　　　　　　　「バーン」は太守の意
　　　　　　　　　　　　　　　　バーンク・バーンはハンガリー王妃ゲルートルートを暗殺したことで、歴史に名を残した人物

　　　　　　　　　　　　　　　　その背景にあったのは、ハンザ同盟の経済力を背景にしたドイツ人の東方殖民と
　　　　　　　　　　　　　　　　ハンガリー貴族の利害衝突である

　　　　　　　　　　　　　　　　夫のアンドラーシュ２世がロシア遠征で国を留守にしている間、
　　　　　　　　　　　　　　　　ドイツ出身の王妃がドイツ人優遇政策を独裁的に行った事に対し、
　　　　　　　　　　　　　　　　ハンガリー貴族の代表格であるバーンク・バーンが王妃暗殺を決行した

　　　　　　　　　　　　　　　　ハンガリー貴族は大半がバーンク・バーンを支持した為、
　　　　　　　　　　　　　　　　アンドラーシュ２世はバーンク・バーンを罰する事が出来なかった

386 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:01:32 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　ヾ-'" 　.〉′　　　　　　　さて早速じゃが、ちと昔話をしてみよう
　　　　　　　　ヽヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　　　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l　　　　　　　　　　後でシタラバの現状に繋がってくるので、
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,'
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　　　 /　　　　　　　　　　しばし付き合ってたもれ
　　　　／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　／__.　　l　　　 /
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　　　＿__,. -､
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　（ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　｀''''フく　＿,. -ゝ┴-r-､
　　　　　　ヽ＼｀ｰ-､::::::ヽヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　,.-''"´ ／￣,.／´　ゝ＿'ヲ
　　　　　　　　　｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ　　/　_,. く　／　ゝ_／￣|
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣　　　　 /　にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　.（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　／　￣　　）　　ﾉ__'-ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 /　　　ゝﾆ--‐､‐　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　/‐＜_　　ヽ　　|ヽ

　　　　　　/"'-..,;;;;;;;;;;;;;｀''-..,,_;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;..|
　　　　　ﾄ:::::::::｀''- ..,, ;;;;;;;;;;;;｀'' -...., . .- ''´|
　　　　　 i:::::::::::::::::::三　｀'' - ..,,;;;;;/;;;,,..-'イ;,
　　　　 /ﾆ､::::::::::::::::三　　､;;;;;; ｀"´ ,,,,,　i;;;i
　　　　{ (　_',::::::::::/　　　　　　　　　　""　|/
　　　　', '<i ヾ:::::::i　　､､,,三、　　　,,.-、 i　　　　　　　　　実は、カナメ・チドリのシタラバ伯家への輿入れを画策したのは、
　　　　 ',､ヾヽi:::::i　　　'-ヽソヾ　　 /,'ｯﾌ､i
　　　　　ヽ__.. i::::i　　　　､￣ﾉ　　| ;ﾆノ.i　　　　　　　　　麻呂たち、ハンガリーの古株貴族でおじゃる
　　　　　ﾉ,.-|　i::i　　　　　　　　　 |　　　i
.　　　　　　　i,ｨ''"',　　　　／､_　 ::::　　 /
　　　　　　 /',',',　 ',　　／　　　ヽ_ノ　 /
.　　　　　ｲ',',',',', ', ',　( ,.---::;;;;､_,. } /
　　　　　/ '',',',',',', ', ',- ､　,.__`ｰ´ノノ
　　 ,.-イ　　''',',',.',', ',:',　　　　,ノ／､,,、
　 (　 {´　　　 ',',',',', :',.','---─ '´ﾘ　 ', ヽ
''´´ヽ((''- ..,　　',',',',', .',.',ソ　 ./ /　　　',) }ｰ..,,,

387 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:02:08 ID:kiCgMVeU0

　　,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
　 ,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
　,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡　｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;／;;:;/　　　　　　　　ハンガリーの先々代の王たるベーラ３世は真の英傑での
　',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡'　　　_,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
　彡'|.|（‐'''"　'iﾐﾆニ三彡"´￣　　　　｀ﾞﾞｰ'　　;;;:|　　　　　　　　麻呂たちは心から尊敬していたのでおじゃる
.　彡i､ヾ　('　ヾミﾆ三'　　　　　 __,,､　....ﾉ　 /
　　彡ゝ｀'' "　 |ミﾐﾐ'　　　　　　　 ,;'´　,,　ｧ'
　　 '彳｀ー‐i　 |ﾐﾐﾐ'　　　　　｀ﾞﾆｼ'　　 |､ﾆ'
　--､/ 　　i　 |ミﾐ　　　　　　.,,r‐''"　　　| ﾉ　　　　　　　　　ベーラ３世は、シタラバからスラヴォニアを奪う事に成功したのじゃが、
　く'ﾉ　　　:i 　ミﾐ　　　　　　´　　.,　'　　 |'
　､＼　　 .l　ヾ　　　　　　　.ﾉ（_,,､. 　 |　　　　　　　　　　　当然シタラバ側とて事ある毎に奪還しようと仕掛けてきての
　:＼ヽ,　　ヽ　　　　　　　　　／　　｀t‐一'
　::::ヽヽ　　　｀::.　　　　 ,; ' 　　　　　.:i
　:::::::ﾍヽ　　　｀::. 　　　　''"⌒ﾞ''一ﾉ
　::::::::::ﾍ.ヽ　　　　ヽ､　　　｀ー'ｰﾉ　　　　　　　　　　　　　　　そうした小競り合いが続く中、ベーラ３世は身罷られてしまったのでおじゃる
　::::::::::::::ヽﾍ　　　　　｀ｰ┬‐一;;''""´
　＼､:::::::::ヽヽ　　　　　 /::ﾍ）　｀ﾞ'ｰ､_
　〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼　　　/i:::::::丿　' , ' , '｀ﾞヽ､

　　　　　　　ト､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -‐ '":;:;:;:;:;:;:;_,.ノﾐ'、
　　　　　　　 |:;:;:;:｀`'ー:;:;:;:''"´:;:;:;:;:;:;:_,. -‐='二三ｼﾊ
　　　　　　　ト､＿:;:;:;;l:;:;:;:;:;__,. - '"´ 三三三三彡ﾉ!
　　　　　　　 l:::l　二、― 'r―-,_ 　 _三三三彡彡ﾆヽ　　　　　　スラヴォニアはシタラバでも最も豊かな地方じゃ
　　　　　　ヾi　 `ｰ′:.　`""´　　｀￣'三三彡片ヽl|
　　　　　　　　 '、 , - ､、　　 __,.. .. ,、_,　　'三彡'^> ﾉﾘ
　　　　　　　　　l ｲで>､ヽ　 ':,ｨ'で'＞'"　　三ｼ' f ﾉ /
　　　　　　　　　l ヾ二ﾌ ,!　　ヽ二彡'´　　　}ﾂﾘ ,､_ノ　　　　　　　同時に、当時のシタラバのスラヴォニア領主達は、
　　　　　　　　　'､　　　 l　　 ,.、　　　　　 i 川 ├ミ'、
　　　　　　　　　ヽ　　 ,'　　 '__)ヽ、　　　 /｀`7>、　　　　　　　　伯家に対しても実に態度がでかかったのでおじゃる
　　　　　　　　ヽ　/`ー'i´　　　＼　 /　 ///>、
　　　　　　　　　　　ヽ'､､_,=＝ァ=-､_,｝ / /./////ﾄ､　　　　　国の穀倉地帯を握っておれば、そうもなろうというもの
　　　　　　　　　　　　＼ヾ二"´_,. ‐-.:.:/ /.//////:.:ヽ
　　　　　　　　　　　,. -/ゝ､':､_:' :、_ _:/ / //////:.:.:.:.ヽ‐- 、
　　　　　　　　　／　/:.:.'､ヾ"ﾞ´￣ / / /////'′:.:.:.:.:.ｿﾉ）
　　　　　　,. -―{　､/:.:.:.:.:ヽヽ.　　/ / /////:.:.:_,. - '"　／￣｀`丶、
　_,. -‐ '"´　　　ヽ｀丶､r―--`'-/ / /////''"´　　　／　　　　　　｀丶、
'´　　　　　　　　　丶､＿｀￣￣ / / ////'′　_,. - '′　　　　　　　　　｀丶、

388 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:02:50 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:｝
　　　　　　　　　　ﾄ､;:;:;:丶､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」　　　　　そこで麻呂たちは一計を案じたのでおじゃる
　　　　　　　　　　{::ﾄ､:;:;:;:;:;:｀ '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
　　　　　　　　　　l::l　丶､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r=＝ﾆ二三三 }
　　　　　　　　　　',:i r- ､、` ' ―――― '' "´ ,ｨ彡三三三三三/、
　　　　　　　　　 || ヾ三)　　　　 ,ィ三ﾐｦ　　｀丶三三三三三ん',　　　　スラヴォニアを奪還する事は、
　　　　　　　　　 lj　　　　　　　　ﾞ' ― '′　　　ヾ三三三ﾐ/　）}
　　　　　　　　　　 | , --:.:、:..　　 .:.:.:.:..:.:...　　　　　　三三三ﾂ） /　　　　「シタラバ伯家」にとっては必ずしもプラスにはならない
　　　　　　　　　　 | fr‐t-､ヽ.　 .:.:. '",二ニ､、　　　　三三ｼ,rく /
　　　　　　　　　　 l 丶‐三' ﾉ　　 :ヾイ､弋::ノ`:.:.　　三ｼ r'‐' /
　　　　　　　　　　 ',　ﾞ'ｰ-‐' ｲ: 　 : 丶三-‐'":.:.:..　　三! ,'　 /
　　　　　　　　　　 ',　　　　/.:　　　　　　　　　　　　　ﾐﾂ/ー'′　　　　　シタラバ側にそこを理解してもらった上で、
　　　　　　　　　　　 ', 　 ,ｨ/ :　　　.:'^ヽ、..　　　　　　 jｿ,ト､
　　　　　　　　　　　 ',.:/.:.,{、:　　 .:　,ノ丶:::..　 -､　　 ,ﾊ　 l、　　　　　麻呂たちと妥協点を探ってもらえるよう、
　　　　　　　　　　　　ヽ　.i:, ヽ､__, イ　　　_｀ﾞヾ　ﾉ　 / ,l　 l:ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,.ゝ､ト=､ェｪｪェ=テアヽ }　　　,/　 l　 l:.:(丶、　　　　空位となっていたシタラバ伯妃にカナメ殿を押し込んだのじゃ
　　　　　　　　　　　_r/ /:.｀i ヽヾェェシ／　　ﾞ'　　／　 ,'　,':.:.:｀ヾヽ
　　　　 _,,. -‐ '' " ´l. { ｛:.:.:.:',　`.':==:'." 　　　／　　 /　/:.:.:.:.:.:.}　ト―--　,,＿
一 '' "´　　　　　　 ',ヽ丶:.:.:ヽ、　⌒　　　　,r'"　　　 /　/:.:.:.:.:.:.:ﾉ,ノ |　　　　　｀`丶、
　　　　　　　　　　　ヽ丶丶､:.:.ゝ､＿＿_,. ｲ　　　　 /　/:.:..:.:.:.,ｨｼ′ |
　　　　　　　　　　　　｀丶､｀`"二ﾕ、_,.,＿＿＿＿/__,/;: -‐ '"　　／

　　　 /､;:;:;:;:;:;:;:;:;ｰ-:;､_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　 ./ﾐﾐﾐミミ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｰ-;:;､;:_;:;_:;::-‐'"´i
　　 lﾐﾐミミミミミミミｰ-::､;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　,!ミﾐミミミミミミﾐ　　　＿;`-､;;;!:-‐'''´|ﾐi
　//｀,ヾミミミﾐｼ‐'″　　'ー‐' 　:　 'ﾆﾌ' i;/　　　　年中小競り合いをしているくらいなら、
　l l　,rヾミミﾐ　　　　　_,,,,,　　ﾉ　 _,,_　l
　',ヽヾ､ヾミミ　　　ｨで)ヽ､　 r';ｨび､.ﾉ　　　　　　スラヴォニアの小麦を安く流すくらいは容易いものじゃった
　ヽ､__,, ミミ　　　｀ﾞﾞ'''"ﾌ｀　 | ｀ﾞ'''ﾌ'i
　　〃 i l ミﾐ　　　　　／´　　 | ｀ｰ'´l
　　／ヾ.l ﾐﾐ　　　　　　　/'　　 |　　/
.　/:::::',ヽヽ`　　　　　　 / ｀ `ﾞｰ-'　/　　　　　　　　麻呂たちなりに亡きベーラ３世への義理立てでもあったのでおじゃる
r/::::::::::',ヽヽ　　　　　　　　 i:i　', /
/::::::::::::::ヽヽ＼　　　　'"ｰ=＝=-'/　　　　　　　　　またベーラ３世亡き後、次の王が国を一つに纏めて
ヽ:::::::::::::::::ヾ､　` ､　　　ﾞ'一''ｰ'ﾉ′
､　＼:::::::::::::::ヽ　　｀ｰ‐-t't::i´ﾞｰ-､　　　　　　　　長期間の対外戦争が可能な人物なのかは未知数じゃったしの
.｀-､　｀ｰ-:､::::::ヾ'､　　 //:::l　ヽ　｀ﾞｰ- ､

※ちなみに、前妃テッサの死因はスラヴォニアを奪われた事で、
　スラヴォニアに利権を持っていた人間（＝テッサの与党、オーストリア派）から突き上げを食らったストレスです

　当時のオーストリア派はオーストリアと同盟し、スラヴォニアを奪還する事を強く求めていましたが、
　シュタイアーマルクを併合したオーストリアにそこまでの借りを作る事は、シタラバにとって非常に危険でした

389 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:03:59 ID:kiCgMVeU0

:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.::;':.:.:./　　　　　 i:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.V:.:.:ヽ:.:.:∧
:..::.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.{!:.:.;'　　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:';:.:.:. ﾊ:.:.:.∧
:.:.:.:.:i:.:.:.::.:._:._:.:∧_:.__∧:.{　　　　　　 |:.:.从:.:.:.;':.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:';:.:.:.:.ﾍ
:.:.:.:.:|:.´￣从:.:i￣:.:.:.:|下:!x　　　　　ｨ:/下:.:.ﾒ:.:.:.i:.:.:|:.::.:.:.:.:ト;:.:.:.:.＼
::.:.:.:.|ﾊ:.::.:|＝ﾆニニヽﾊ:|　　　　　,,上ェｭ:.:刈:. /!:.:.|:.:.::i＼!　ゝ　;:.:.＼＿
:.:.:.:.:|!ｰ>ん示ヽ￣`ﾐ　　　　　　ｨん尓癶.イ:. /: |:.:;':.i:.:ﾄ:.:.:＼　　 `ー¨￣　　　　こうしてシタラバにやってきた私は、
:.:.:.:.:|!ｲ {　t:::j Y:i　　　　　　　　 { t_j:Y! 　 ,':./ﾊ::|:/:. |: |:.:.>トー
:.:i:.:.:|!　从辷ソ:ﾉ　　　　　　　　辷zソ　, ,':./:.:.:}:/:.:.:;': 从:.:.! 　　　　　　　　　　小麦の安定した輸入を条件に
:.:l:.:.从　ゞ─''¨¨　　　　　　　　 ¨ー－¨//:..:.//:.:.:/!:./:.:.: :|
:.:ゝ;.:.:.Vﾊ/ﾊ/　　　　　　　　　i　　ﾊ/ﾊjｲ:.／/:.: ///　V:.:.i　　　　　　　　　　　ハンガリーとの和平路線に切り替えたの
:.:.:.:.＼:.＼　　　　　　　　　　　ﾉ　　ｰﾃ":.:.:.: . /／　　ヾ:|
:.:.:.:.:.:.:ﾐ≧=-　　　　　　　　 ´　　　　 //:.:.:.:.／
:::.:＞---｀　　　 -=＝＝=- ｧ　　　ｰﾌ-=イi"
:.::ﾄ､　　　　　　　ヽ　＿ノ　　／:.:.:.:.:.:.:| 　　　　　　　　　　　　　　　　　　もちろん、その分伯爵家の発言力を強めたわよ
:.:.ﾊ＼　　　　　　　｀ー -.　　／:.:.:.:.:.:.:.: . |
:.:.:.:.ヽ. ＼,　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|

※カナメは、結婚と同時に過激なオーストリア派の追放に踏み切ります

　その背景にはハンガリー貴族の後押しだけでなく、
　スラヴォニア領主に対する他地域の領主の嫉妬を煽り、
　巧みに派閥を作り上げたカナメの政治センスがあります

　新派閥であるハンガリー派は、それまで最も発言力の強かったオーストリア派に入れなかった弱小貴族の集まりなので、
　ハンガリーとのコネを持つシタラバ伯家の発言力は大きく伸びました

390 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:04:42 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　,　　': : : ` ｨ／: : : : : : : :, -､: : :.llヘ丶、
　　　　　　　　　　　／: : : : : ⌒'´: : : : : : : : ／: : : `ヽﾘ: : :＼:.丶、
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : :／: :, -‐‐, -ヽ :.:.:.ヽヽ､　`　､
　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : .:.／: :／: .:.:/: .:.:, :､i:.,ヽ:.ﾊ:.ヾ`ー－‐'
.　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : .:.:.／: : .:/: :.:.:./: .:.:./.:.:.Y:.:.ﾊ:.ﾊ:.:.＼
.　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : .:.:／: : : .:/: : :.:.i: : :.:./.:.:.:,､ハ:.:i:.ﾊ:ﾊ:.:.ヽ
.　　　　　　　 /: : : : : : /: : : : .:.:.:/: : : : :.:.i: : .:.:.{: : :.:.:i :.:./　　i:.:l/:.l:.:.ト､:.:ヽ、
.　　　　　　　/: : : : : : /: : : .:.:.:.:/: : : : : :.:l: : :.:.:.l: :.:.:.:.l :.:i　　　l:.l:.:.:ﾄ,:l　 `ー-　　ソウスケがKYなトップダウン、
　　　　　　　i: : : : : : :/: : : .:.:.:.:/: : : : : : :.:l: : :ﾄ､:l _:ﾑ:l:.:.:l　　/'l:.l:.:.l. ﾘ
.　　　　　　 l: : : : : :.:i: : : :／`Y: : : : : : : :.:ヽ斗キﾄ:{-l:ﾄ､l　 /}'l/l:.:.l　　　　　　　つまり中世には珍しいわがままな独裁者でいられる背景には、
　　　　　　 l: : : : : :.:i.: : :〈 '弌i: :.i: : : : ,: :.:.:lゝ,lィ'0¨`　ヽヽ lｿﾉ;i:.:.ﾘ
　　　　　　/: : : : :.:./: : : ﾍ　トl: :.l:. : : :l:. : :.l｀'{ ひﾉ　　　　 l　l'ﾉ:./　　　　　　　こうした事情があるの
　　　　　 /: : : : .:.:/: : : :.:.:＼ヾ: :.ﾄ､: : ヽ:. :ﾍ `ー‐ '　　　　 V,' ´
　　　　　/: : : : :.:./: : : .:.:.:.:.:.:iｰl､:.l:ヽ: : : ＼:ﾍ、　　　　　　ノ
　　　　 /: : : .:.:.:./: : .:.:.:.:.:.:.:/　.lヽ:.､:.＼:. :ﾍ`ー　　　　 _,イ
.　　　 /: : : .:.:.:./: :.:.:.:.:.:.:.:／＼ .l: ＼:.:.:.l`ー`-　　 `ニ／:l
　　　/: : : .:.:.:./ .:.:.:.:.:.:,　ﾍ.　　 `l: : : :.:.:.l、　　　　　　/:.:.:.:l
　　 /: : :.:.:.:／:.:,　- '　　　ヽ　　 i: : : :.:.:.l/lﾍヽー-- ':.:.:.:.:.l
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.　/: : : : : : : : : : : : : : : : :.／: : : : : : : : : |: : : ::ヾﾄ､: :ヽ
../: : : : : : : : : : : : : : :.:.／: : : : : : : : : :.: :川: : :ハ　ヽ: !
,: : : : : : : : : : : : : :.:.／: : : : : : : : : : : : :/ .}: : : : :ﾊ　　ﾉ
: : : : : : : : : : :.:.:.:／:/: : : : : : : /!: :/: :/　 |: : :}: : : !　　　　　　　でも、問題もあってね
: : : : : i: : : :/: ::/:.:./: : : : : |: :/|: :/ｲ:/　,,i |:: ﾉ!: :ﾊ|
: : : : :.l!: : /: : /: :/: : : : : : |: { ﾊ:{-≠≦ｲ |/: 川　　　　　　　　　派閥のパワーバランスでそうなっているだけで、
: : : : :,': :/: : /=}::{!: : : : :.:.:.ﾚ::{　.＿＿,, 　 |:ソ
: : : :/: /: : :{ { .|: |: : : : : : :.ﾄ: !　￣￣　　ヽ　　　　　　　　　　　制度化されている訳じゃないのよ
: : :/: /: :.:从 i　ﾊ: : : : : : :|ﾊi､　"""　　　　r'
: :/: ,.': : : : : ゝ､＞ﾊ: : : : ﾄハ　　　　　　 |
: : ./: : : : : : : ∧>ー}: : : :| 　　　　　_ -―'　　　　　　　r"⌒y
: : : : : : : : : :/ 　　 .l:.:.:.:.:ﾄ､　　　　{＿ ,ｿ　　　　三　（　　ﾉ　　）
: : : : : : : : :/　＼　　l: : : :ヽ:::::......　　￣ |　　　　　　　　ヽん_ ノ
: : : : : : :／＼　　＼ l: : : : : Y―――="|
: : : : :／　　　＼　　＼: : : : ::Vハ: :i: : :|:|
: :.:／　　　　　.＼　　＼: : : :V　＼: : |:|
イ　￣ `ミ､　　　　＼＜.ヽ: : : V　/!: :i |
＼＼　　　ハ　　　／::::::::::::}: : : :V /:.:..!.|
ハ＼＼　　 .ﾊ　　＼::::::::::::i: : : : !:::{:.:.:. |
　　　ヾ }　　　',　　　 }:::::::::: l: : : :|::::!: 川
　　　　i!　　　　i　　　廴:::::: |: : : :!:/./: /

391 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:05:13 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　＞'´ノノ―‐-､_r‐､　 ||　 _ノ
　　　　　　　　　　　　　／　　 / _;;;;-''´;;;;;;;;;;;ヽ7 !彡'
　-―--　､　＿＿＿,∠　　ノ'´;;;;;;;/;;;;;/;;;;_,;;ﾚ'/ヽ;;;;ミヽ
　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;/!;;;;ｲ;;／ヘﾍ|;;;;;ヽ;;;;ヾヽ
　　　　　　　　　　＿＿_,ノ;;;;;;;;;;;,/!|｣_/|/ /　　ﾘ|;;;;;;;;;i;;;;;ﾊ
　ヽ　　　　_　＜　　/;;;;;ｲ;;;;;;;|;;/　　￣　　､/ |;;;;;;;;;|;;ヾ､ﾊ
.　　ヽー ´　　　　 /;;;;;.{ !;;;;;;;|;;|　´"'ー｀　 _　ソノ;;;;;|;;;;;|　｀ヽ　　　　　それで、これ以上ハンガリー派を優遇したくないから、
　　　 |＼　　　　 /;;;;;;;;;｀ヽ;;;|ヾ､　　　　　 !ヽ､/;;ﾉ;;;;;;l;;;;|
　　　 /　 |´＼　 ,/;;;;;;;;;;;|;;;;;;;l＼　　　 _ 　 ´　､i;;/;;,/;;ﾘ;;リ　　　　　オーストリア派と和解しようという話に繋がってくるの
　　 /　　|　　 ∨;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;|ヽ　　　 -｀　ノ_;;イ;;/　ﾉ
､　 /　　 /　　　i￣ヽ_／|;;;;;;;;|　＼　　　　＜´|　/
レ'　　　/､　 i　　i　　ﾊ　|;;;;;;;;;|　　 >- ´;;;;|;;;;;;;l|
＼＿／　　　!　　　　|ﾍﾑ;;;;;;;;;ﾄ､ /;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;l|
　 |　ヽ　　　 i　　i 　 |〈　i|;;;;;;;|´ヽjヽ,;;;;＿|;;;;;;;;|
　ヽ､　ヽ　　　　　　　|　＼!;;;;;;;ヽ　〉て´　ﾊ;;;;;;;;|
　　 ,ハ　　　 i　　　 |／´ |;;;;;;;;;;| i__ﾉヾ　　|;;;;;;;|
　 /;;;;;;;∨　　　　　　ん､　ヾ;;;;;;;| | |､　　 !;;;;;;;|
. /;;;;;;;;;;;;;∨　　　い/　　 | 　 |;;;;;;;| |　| ＼__/ﾉ;;;;;;|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､　　∨　　　｀ヽ |;;ﾉり |　∨　　/|;;;;;;;ﾘ

※当初は弱小貴族の集まりだったハンガリー派も、
　追放されたオーストリア派の利権を奪う事で力を付けています

　スラヴォニア領主といってもスラヴォニア以外にも領地を持っていたりしたので、
　そういった利権がハンガリー派に移っています

392 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:05:54 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　,,.. -rー-- .,
　　　　　　　／　 / ,r ''ー　_｀ヽ
　　　　　　　　／　_,.. ｣ --- ..,_´ ｀ヽ.＼
　　　　　　　 /　／,. -―‐ ''' ｰ-｀`_- 、ヽ
　　　　　　　l　/／　　　　　 ,. -　　｀ヽヽ. ',　　　　　　　　私は「司教」という、
　　　　　　　i l/ 　　　　 /r= ､　　　　ヽ_j
　　　　　　　/　　r'"７/´ｰ'´　　＼　　　　',　　　　　　　カトリック教会の枠組みでの中で制度化された身分に付いている
　　　　　 !　ィ　 ! l　　　　　　　ヽ、　　 ',
　　　　　　 l　 /l　　｀ヽ　　　　_,__-‐ !'　　　 !
　　　　　　 l　 l l‐┬--､　 , ィ--‐'　 l'´l.　　 l
　　　　　　 |　ゝ',´ ￣　　　　　　　　|ﾘi　　　|　　　　　　他の登場人物とは、この点で一線を画している
　　　　　　 |　!ヽﾍ　　　 _ ,.　　　　 /.7i |　　l
　　　　　　 ',l l　l`ｰヽ　　､｀__,.　　 /|´ 〃 i　l　　　　　ギンガナムの私に対する風当たりの強さも、故無き事ではないのだ
　　　　　　ヽヽヽ　 |ヽ　 ''　　／　!ィ'　/ ノ
　　　　＿＿,,ゝヽ_ｰ'r､ `,ｰ-‐_,. -,'- 1ノ- '´ヽ
　　　　ヽ　　　　　　｀|｀ヽl r,ﾆ ‐'"　　l .ﾉ　　／
　　　　ヽ　　　　　r.| 　 l ||　　　　／　／!
r 7ー―‐ ヽ＿_　　|ｨl､　 | !!　_,. -.7　／/　｀' - .,_
ﾚ' - ..,,_　　　!ﾚ'　　l r､`ﾆ_'_'ﾆ,- ,.ｲｰ'　/　　　　　｀` ｰ-､, -､
　　　　｀ヽ lヽ　　.!.ﾄヽ=‐ '´／ﾉ　／ , -------―‐／　／i

　　　　/: : : : : : ,,: ,: :|: : ,, ,, : : : : :にヽ, _,___: : : : : : : : : : : : : ヽ, : : : : : : : :
　　　　フ: : : : : : : : : !､＿, : : : : : : :冫 i　／ : : : : : : :' :',',': : : : : : : : : : : : :
　　／　＼_λ: : : : : : : :/ : : :/￣ ´　 |　＼: : : : :,,,,,' ' ': : : : : : : : : : : : : : :
.　 /　　　　　⊃ : :,, :: ,, :｀ﾄz､::)　ヽ　 |　　丶､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　　「シタラバの騎士を纏める立場」では、
　/　　　　／^ヽ､ノ⌒): :<.l lilヽ､　 !　 !　, - ‐ヽ, _,-, ''''' : : : : : : : : : : : : : :
　|　　　 /　　　　　 (,:; ; ; >゛‐-ﾟヽ､ ,=＝__　　　／: ,,,: : : : : : ,, : : : : : : :　　　　　　格好悪いのである
　|　　　　|　　　　　　　 ,　|　,　_　冫　゛弋‐ ﾟ-='_丶＼ｿ : : : : : : : :,,, : : : : :
　|　　　　|　　　　　 / ハ　　　/　　　　'ヽ､　　　　 ,ゝ､_ ､ : , : :" : : : : : :
　|　　　　|　　　　　 |/　 ',　　/ _　　　　　｀丶、　/　　'ゝ_ : : : : : : : : : :
　|　　　　 l 　　　　 .|　　 ',　､丶-　　　　　　　／　　　テ ,, : : : ,,"___ :　　　　　　小生にも厨二ネームを寄越すのである
　| 　　　 l　　　　　　 |　　 ',　 |>￣==ｯ)) 　,'　/'/　　　　＼ : :,,,,,/ "｀、
　 l 　　　ヽ　　　　　ト　　 ', ｀‐-､＿-'　　／ / 　　　／￣--"　　　｀
　_.|　　　　　ヽ　　　　　| ヽ､. 　!　'‐- ,,　　／　／　　　／
./´ ',　　　　　ヽ　　　　 |　　　｀, ｀ ‐--- '　／　　　／　　　　　　　　　／
〃ヽ>、　　　　　ヽ　　　|　　/　丶　　　 '＿_　　＿／　　　　　　　　　／／

※ちなみに、某作家は「騎士を纏める立場＝侍大将」と翻訳していました

393 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:06:29 ID:kiCgMVeU0

　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿;:;」
　├r―――┴――一 ''' ""三￣´::::::ヾ
　/::{　ｨ'三)　　　(三ヽ　　　,ｯミ::::::::::::::::ヽ
　{:::ｼ　~´　　　　　　　　　　｀ヾ､:::::::::::::::::l
　l:::l　,. ニ､ :.　 .:　,r ニ、　　　ﾐ:::::::::::::ム、　　　　　　　　　ちなみにハンガリーでは、「副王」という役職できちんと制度化されておる
　l:::! 'イでiﾝ､ :　:.　,ｲでiﾝゞ:.:.　　ﾐ::::::::::/^い
.　l::l　:.｀^"´ﾉ.:　 :. ヽ｀~´ノ:.:.:.　　ﾐ:::::::ｲ　ﾘl　　　　　　　　別に王族でなくても付ける役職でおじゃる
.　ヾ!　｀ " ´ /　　::. ｀　´　　　　ﾐ:::::/ﾑ_ノ/
　　'i,　　　 ,'　　'^ヽ　　　　　　　ﾐ::::l 'ｰ' /
　　 'i　　　ヾ'ｰ ''"く、　　　　　　j::::ｸーf′
　　　l　　　　　　　　｀ヽ　　　　　{:::ﾘlﾐ:::ヽ、
　　　ヽヽ　,ィﾆﾆ丶､_　ﾞ:　　　　 "´fミ≧ゞ
　　　ヽ　^ヾ二´ノ´ _,ｨ ,.ｯ　／/ｲぅ-､
　　　　丶｀"　　 "´　 ,/ ,.ィ" , -‐'",ノヽ
　　　　　｀ト､＿＿_,, ィ"彡,r'´ , -'":.:.:.:.ヽ
　　　　　　 l　　　　=ﾆ彡,ｧ'",-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L..､、
　　　　　　ﾊヾ　　　／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,, -''"　　）
　　　　 , ィ'l　l ヽ　／／:.:.:.:.:,, - '"´　　, - ''"丶、

::: ﾉ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- '　i ヽ- i　lヽ、、'　ヽ-
／:::::::::::::::::::::(:: ﾚ'"´oヾ:､　l!, ___l :::::::::ヽヽl丶､　　　　　　「副王」…
:::::::::::::::::::::: r '｀ヽ´　￣　l､iヽ.oヽ´7ヽ::::::::::::::::
:::::::::::: :::::::::: !　　 , -　 `'´ ｨi　　ヾl::::: ）::::::::::::　　　　　　何というドスの効いた響き
:::::::::,.ﾍｰ ,-':､_／､,..　--- ､　　､　 !::（:::::::::::〃
:::::::'::::::ヽ_:;::: i　ﾄ-‐　―- .,｀ヽ, i　/::::::::::::::::ヽ　　　　　　シタラバでも是非導入するのであーる
::::::::::::::::::(:l::　!　l　__　　　　｀/　 /:::::::::::::::::::::::
:::::::;;::::::; l:::l::　　 !´　｀ｰ ''ヽ/ //::::::::::::::::::::::::::
:::ム ''７´::::ヽ. 　ヽ､_　　　,/　/:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::l　{:::|:::::::ヽ.　｀ー￣イ　/::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ､r- '::::l::::::::::ヽ.　　￣ ´　 ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　｀ヽ､:::!::::::::::::｀ｰ..　__　,.ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　＼:::::::::::::::::::::::ｰ'´/-- ､:::::::::::::::::::::::::::::
＼　　　　＼:::::::::::　　 /　　　｀ヽ::::::::::::::::::::::

394 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:06:55 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐ ､ヽ V7　／
　　　　　　　　　　　　　　　 r‐ '_フ､〉v/／
　　　　　　　　　　　　　　 j fヽ　∠:/､ヽ __ ､ヽ＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　ヾニ :.＜__ヽ._´_ {:i＿_ //　 } i}　　　　　　　 }
　　　　　　　　 ∠ : ´: : : :／,.ｨ:{: :ｲY:ﾍ: ヾ/　　　　　　　　 ′　　　　「伯爵家」に「副王」なんて役職、
　　　　　　　　 ,. :_´＞ｧ : :／ :/ :/ ﾊﾚ: :} |:l: :l:丿し．._,/　　　　　 /
　　　　　／／　／ :／.,:.:./ :/:/ｰｰ┤|:l: :ｌ '⌒.:.　 /　　　　　 /　　　　　　作れる訳ないでしょうがぁぁぁ
.　　　　　／　／: イ.:/:/.:/ :∧:|　　　j 从:∧:l : : ∨＿＿　　′
.　　　　　 , '　　/.:./ /.:/: l: :≧トミj　　/ ﾑr≦ﾊ : /＝＝＝ﾐ＼′
　　　　　.:　　ｌ :/ /.:/l : | : iY f ﾊ` ' 　 ´f ﾊ Y' r仁三三ミメ. ヾ＼
　　　 / 　　ﾚ' ∧:i八从: ﾄ　ゞ '　,　　　ﾟｰ' /:∧　　ヽ　　＼＼/
. 　　 /　　　 ///　／∧ :人 "" ,＿＿_, ."彡ｲ:/}　:.　　　　し'
　　 /　　＿//厶イ/:/: /:ヽ込　{vｰ　 ‐v} 7: :/ :i　 : . 　　 i　〈
. 　 /　　｀¨777 /, /:/: ｲ.:/.:./ : > .￣￣｀ﾆ//: {　　　　　 i _ノ
　 /　　　///　辷彡 :7/ :/: :/: : :i`ｰf´ ./ {: : ﾄ､　　ﾉ　　 /
　　　　 /// 　 /:/rｰ// :/､: '.: : :λ /　 {: :ｉ: : |､｀¨´　　 ∧
.　　　 /// 　 /:// i//.:.ﾑ-‐`‐ ´＿.}＞ｧ!.:.l: 从　ヽ.　　 /: ∧
　　　 //, l　　{ :i/　l: i!: :ﾄ､,　／　ー‐'‐マ:Ⅳ ∧　　Y　}:＼ :ﾍ
.　　 // , :|　　r〈 ___! il : | ／　　　　　ｰ- V:.＼: ＼　!　ｉ : : ＼:＼
　　/ , : l :|　 ,ﾉ＞=!∧ :|　　､　　　　 z-､V:.ヽ＼: `:‐┴─ｧ.:.＼
.　/: :ｌ : ｌ :|　 У三ミ／ヾ:.　 γ`　､ _　 v-､ヽ,:.､_)　T ７:¨´､: : : : :
　l: : :| : | :| ノ斗ｧ ´ 　＿,` ´{　　＼ﾍ　∨,ﾍ. 〉　　.:j /: : : : :＼ : :
　l: : :|､.:ト { {:/　　　　 | /　　 :.　　　ヽ､j //,　　〈勹、: : : : : ＼:
. 」＼j　｀　∨　　　 /l {　　　ヽ　　　 ∨//　　　,ﾑ |　＼ : : : : : :
　　　　　 j　　　 /.: / 　　　 .:｀　ｰ　V　　　／/　j　　　Y : : : :
.　　　　　（＿_　,./　人　　　 ′　　　 ∧○ 　 /　/ :　　 |: : : : :
.　　　　　　　　 /　 |:i:i:i`:ｰ:r'　　　　　 {{: l　　 .:　　　　 /: : : : :
　　　　　　　　 / : 　|:i:i:i:i:i:i∧　　　　ヾ:|　　　　　　　　∧: : : : :
.　　　　　　　 / .: 　 |:i:i:i:i:i:i:i:∧　　　　　　ヽ'/　　　　　 /　 ',: : : :

395 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:07:13 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′　　　　　　何やら楽しそうでおじゃるが、
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　ヾ-'" 　.〉′
　　　　　　　　ヽヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'　　　　　　　　麻呂からすると不可解というか、
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　　　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l′
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,'　　　　　　　　　あまり面白くない話題が出ておるの
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　　　 /
　　　　／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　／__.　　l　　　 /
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　｀ﾞ'ｰ-､、
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　　　　｀ヽ、
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　　　　　＼
　　　　　　ヽ＼｀ｰ-､::::::ヽヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣

　　　　　　　　 ,l､::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　,ﾊ::｀丶､:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
　　　　　　　　{;;;;ヽ､:::::｀丶､:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}　　　　　　　シタラバをハンガリー側へと誘導する為の輿入れであった筈が、
　　　　　　　　,l;;;;;;;;;ｼ丶､:::::::｀:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
　　　　　　　fうl;;;ミミ、　｀`丶､::::::::,: - ''"´　ﾘ;;;;;;f-､　　　　　　オーストリア派と手を組むという…
　　　　　　　{ l l;;;;;ｯ=`　　 (三> ｀^´ (三ｼ　　ム;;;;;;ｿl}
　　　　　　　t　!;;;ﾘ　　 _,,...,,_　　　　　_,,..,,_　　 l;;;//　　　　　　そのまま見過ごせる話ではおじゃらん
　　　　　　　ﾞl ヾ;l 　:'ｨﾃﾍ9ﾝﾐ　　 ,: ',ｼﾋ9ﾝ､　　l;//
　　　　　　　　`ｰll!　　｀''==ヲ'　　l:.:^''==彡'"　,!ﾘﾉ
　　　　　　　　 ll　　　` '' "　　　l:.:.:` '' "　　,i;;l´
　　　　　　　　　　li,　　　　　,r　.:　:.ヽ､　　　 ,:,り
　　　　　　　　　　 t、　　　/ ﾞｰ､　,r 'ﾞヽ　　/,K′
　　　　　　　　　　　ゝ、　,:'　　　:~:　　 }　// /ヽ、
　　　　　　　　　　　/{lヽ ,ィ＝=ﾆﾆ=＝,ﾉ,ノ7 /:.:.:.:ヾﾆヽ
　　　　　　　　 , ィ/:.:いヽ｀` ー一 ''"／,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ｿ }- ､、
　　　　　　　 /　/:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"／／:.:.:.:.:.:.:／ /　　｀丶､
　　　　　,, - {　ヾ:.:.:.:.ヽ丶　　　　　／／:.:.:.:.:, -'" ,／　　　　　　｀丶､
　 ,, - ''"　　丶､｀` ーゝ､ヽ.,＿,,ｨ"ェくユ- ''"　, ｨ"

396 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:07:37 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　ト､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -‐ '":;:;:;:;:;:;:;_,.ノﾐ'、
　　　　　　　 |:;:;:;:｀`'ー:;:;:;:''"´:;:;:;:;:;:;:_,. -‐='二三ｼﾊ
　　　　　　　ト､＿:;:;:;;l:;:;:;:;:;__,. - '"´ 三三三三彡ﾉ!
　　　　　　　 l:::l　二、― 'r―-,_ 　 _三三三彡彡ﾆヽ　　　　　　　そうかと思えば、
　　　　　　ヾi　 `ｰ′:.　`""´　　｀￣'三三彡片ヽl|
　　　　　　　　 '、 , - ､、　　 __,.. .. ,、_,　　'三彡'^> ﾉﾘ　　　　　　　オーストリア派の中心人物と思われた水銀燈の亭主は、
　　　　　　　　　l ｲで>､ヽ　 ':,ｨ'で'＞'"　　三ｼ' f ﾉ /
　　　　　　　　　l ヾ二ﾌ ,!　　ヽ二彡'´　　　}ﾂﾘ ,､_ノ　　　　　　　　近隣のハンガリー領主と甚く友好的と聞く
　　　　　　　　　'､　　　 l　　 ,.、　　　　　 i 川 ├ミ'、
　　　　　　　　　ヽ　　 ,'　　 '__)ヽ、　　　 /｀`7>、
　　　　　　　　ヽ　/`ー'i´　　　＼　 /　 ///>、
　　　　　　　　　　　ヽ'､､_,=＝ァ=-､_,｝ / /./////ﾄ､
　　　　　　　　　　　　＼ヾ二"´_,. ‐-.:.:/ /.//////:.:ヽ
　　　　　　　　　　　,. -/ゝ､':､_:' :、_ _:/ / //////:.:.:.:.ヽ‐- 、
　　　　　　　　　／　/:.:.'､ヾ"ﾞ´￣ / / /////'′:.:.:.:.:.ｿﾉ）
　　　　　　,. -―{　､/:.:.:.:.:ヽヽ.　　/ / /////:.:.:_,. - '"　／￣｀`丶、
　_,. -‐ '"´　　　ヽ｀丶､r―--`'-/ / /////''"´　　　／　　　　　　｀丶、
'´　　　　　　　　　丶､＿｀￣￣ / / ////'′　_,. - '′　　　　　　　　　｀丶、

　　　　　　　　　　　　　　/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　 l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　 ,!;:;:;:;:;:;:;:;:＿＿;l＿_;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　ﾑ;:''"´￣＿＿;:;|;:;＿~｀丶､!
　　　　　　　　　　　 ,{__, ィ''"´ r‐っ￣ r-､丶､;:;l
　　　　　　　　　　　,'ミﾐ:::::ゝ , . ￣:.　　｀`′,}:`i!　　　　　　　正直、麻呂にはどうなっておるのか、
　　　　　　　　　　　,'ミﾐ:::/　,. -‐- ､:.　　 , - ､ヾ:::l
　　　　　　　　　　　lミ:::::' ,:' ,ｨ戓ﾆ>,:'　: ｨ戓ゝ、ﾞi::l　　　　　　　さっぱり分からぬのじゃが、放置も出来ぬでの
　　　　　　　　　　〃ﾍ:::j　:.　　‐ '" ,.　ヽ` ﾆ　　 !:l
　　　　　　　　　　{に}ﾊ::, :.:.:.:..　　 (r:､ ,､〉　　　 l:ﾊ　　　　　さてどうしたものやら…
　　　　　　　　　　ヽいjl::',　:ヽ　　　　,' ;　ヽ　　ﾉlﾉ}
　　　　　　　　　　丶-ltﾂ .:.: l:.:　 ,r'ﾆ=ﾆ､ﾞi, 　 i_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　l　､:.:.l:.:　｀ ''―''" 、　/
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､、ヽ丶、:.:..　　　ノ:／
　　　　　　　　　　　　,(ﾆヽﾐミ=､、::.::.::.::''"／
　　　　　　　　　　／:.:.:.｀ヽヽ、:.:.:　￣　 ,!
　　　＿＿＿,,r―'‐-- ､、:.:＼＼:.:.:.　　　l、
/"´⌒丶:::::::｀ヽ､｀`ヽ､::::::｀ミﾆゝ丶、　　八
:::::,r―-､:ヽ::::::::::｀丶、｀丶､::::::::::::｀`7＝く、L,＿

397 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:08:14 ID:kiCgMVeU0

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫の中世騎士物語

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398 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:08:24 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　／　　 / 　 //　　　　／ / /ヽ　ヽヽ
　　　　　　　　 //　　 / 　 // ./ 　　／　 / /　 l　　 l　ヽ
　　　　　　　　　　/ｉ|　　　ｲ　 // ｲ !　　 ./ 　／ .// 　|　　｜　ｌ
　　　　　　　　ｌ.l | .|　 l |　.| l| | !.|　　/ .／　／/　 /　/ /　　ｌ
　　　　　　　 !.! .! ｌ　 |∧.｣ |ｌＨ |　/ /｣ ,∠! / ／／ / │　 |
　　　　　　　　ｌ |　ヽ＼!' ＿Ｎヽ､∨ !/ ／-/／/／/ ,イ　│　│
　　　　　　　 l |　 .!ヽ|/´,rこ心、 ∨´ 　ｧ＝='-､'／/ 　｜　 !
.　　　　　　　｜!　│ .ｌ｀ .ヽ､_ﾞﾝ　　　　 ´ {ﾞｰｲ､） >/　　│ 　｜
　　　　　　　 | |.　 !　 ! 　￣´ 　 /　　　＝'"　,/　　　|　　 !
　　　　　　　　　/│　ｌ　.!　　　　　〈　　　　　　　　/! 　　 |　|　｜
　　　　　　　　 / ∧　ヽ.　l＼　　　 ,＿　　　　　 /│　　 .|　.!　｜
.　　　　　　　 / /　 ' 　ヽ '､_l>､　と"｀ヽ､　　／./｜　　｜　!　 |
　　　　　　　/ / 　 ∧　　ヽヽ￣＼　￣_ヾ<´/　/ ./!　　 |　 |　 |
　　　　　 /// ／ _/＼　ヽヽ:￣::｀:＜ _　｀ﾐ､/／ .|　　 |__｜__| __
.　　　　　 // ／￣　￣＼　ヽヽ_:::::::::::::: ｀丶、｀ミ三二三"；元ラ'ニﾆヽ-<｀ヽ
　　　　　// /　　　　　　＼ヽヽ:￣::｀丶、:::::｀:77:::入:_｀ｰ∩ヽ'.;:ﾟ:；；｝; : :}~:`;
　　　　 //./　　　　　　　＼ヽヽ:::::::::::::: ￣::77:::7| 　 T''|｜ |ヽﾆ∠_; ベ: ;
　　　 | | ｌ　　　　　　　　ヽヽヽｰ- ､_ :: //イ　| 　 :|./ 　/|ﾞT''くﾆ二 ; :
　　　 | | ｌ　　　　　　　　　　＼ヽ＼　￣|::::|.　|　　 {　　{｜| 　＞→'´

イスラム圏の知識人階級であるC.C.との接触は、VIP村に新たな技術をもたらしていた

もちろん複雑な技術は前提となる基礎技術がなければ、知識だけがあっても役に立たない

C.C.が持ち込んだのは単純な技術ではあったが、中世ヨーロッパにおいては画期的な技術であった

399 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:08:44 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　 /　　　　　/::::::::　　 ::::::i:::.　　　:::::::::.　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 ,′　i　　　i::::::::::i:. 　　::::|::::..　　ヽ::::::::::...　　　　　　:　i　　　　 i
　　　　　 ,′　.:|　　 |::::::::::|::.　､:::::ﾊ::::.　　　;::::::::::::..　　　　 i 　 |　　ｌ　　|
　　　　 ,′　.:::|　　 i:::::: : ﾄ､:. ﾄ､::::::ヽ::..　　ヽ::::::::::::.　　　 ,′　l　　,　 i |
　　　　 ,′　　::|　　　ヽ:::::::|ハ |　ヽ::::;＼::.　 }ﾊ:::::::::::..　　,ｲ::::　,′./　　,′
...　　　　,′　　 :|:::.　　　＼ム　ヽ　ヽ::ﾄ-ヽ::ﾘ　∨::::::::　 /,j:::: /　./　/ /
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　　　 //　　　..:::∧::::.　　　 |　,ｨ=≡≡≡ﾐ　　　　｝.／_∠／/..イ／ﾚ'
.　　 //　　　.::::/: ∧:::::.　　 |　　　　　　　`　　　　　　,ｨ=≡ミ /:::　　 ,′
　　//　　　.::::/:::/::∧::::...　ヽ　　'' '' ''　　　　　　　　　,, ,, ,,. /::::.　　 ;
.　//　　　.::::/:::/∠::∧::::::..　 ', 　　　　　　　 |.　　　 /!::::::　　 i
. ,′　　　／￣￣￣｀ヽ::::...　 .;　　　　　､　　　　/　　　　/:::!::::　　　|
//　　　, '　　　　　　　∧::::::::.　ト､　　　　｀ー- -／孑三ﾐ￣｀＞------=z､_＿
/　　　/　　　　　　　　 .∧::: : : |､__＼　　　　￣　>､: : : : r===≧==彡--'"::::::::::::r:-ヽ
　　..::,′　　　　　　　　　∧:::::. |ﾊ　` ｀ヽ､　_ ..ｨ::::　＼_:_:ヾﾐ=≧ﾄ.､ｲ､:::::::::::::_ヽ:/:r＞'ヽ
　..:::::i　　　　　　　　　 ∧::: .　i　　 /::::::::::::::::　　ヽ､ヽヽ/:::::::::::::_:_:ヽ__ノ::::::／　　 /
..:::::::::!　　　　　　　　　 |::::: : |　　 {:::::::_,　''´　　　'ﾊ　　 Y-:::::/::::::::::Y::::／　　　,.'
:::::::::::!　　　　　　　　　 |::::: : ト､　　　´　　　　　　　）　　i::::::::::､:::::: ﾉ／　　　 ,′

その１つがアラビア数字であり、もう１つが養鳩であった

アラビア数字は、１２０２年に既に『算盤の書』（レオナルド＝フィボナッチ）によってヨーロッパに紹介されていたが、

まだ一部の人間にしかその有用性は知られていなかった

しかし、アラビア数字の導入によって整理された予算表は、VIP村の経営がけして順調ではない事を如実に示したのであった

400 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:09:09 ID:kiCgMVeU0

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ ●）（●）　　　　　　　羊毛の仕入れ価格に対して、毛織物の卸価格が低すぎる
.　|　u.　　（__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　ボッタ値で商人を呼び込んだせいもあるが、
.　 |　　　　　　　 }
.　ヽ　　　　　　 } 　　　　　御用商人を定めて小売への卸元を一元化できていないせいで、小売商人に買い叩かれちまってる
　　ヽ　　　　　ノ
　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　／　⌒　　　⌒　＼　　　　　　　　　商売の経験のない村人に、ギルドを作って値段を吊り上げろ、
　　　／ u （＝）　（＝）　　＼
　　　|　　　　　__´___　　　　　|　　　　　というのは、さすがに無理な注文でしょうね…
　　　　＼　　　`ー'´ 　　　／

※水銀燈は育児で政務を休業中、代わりにできる夫が参加しています
　また、C.C.はギンガナム家に潜入してカテジナさんの情報を探っています

401 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:09:40 ID:kiCgMVeU0

　　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　　／　―　　＼　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　＼　・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
.　｜　　（__ノ￣　　　 /　　　　　　　　それで、やる夫にどうしろというんだお？
.　｜　　　　　　 /
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　　 (,＿＼.＼
.　　　|　　/　　　　　＼＿ﾉ

　　／￣￣＼
　／　　 ⌒　　＼
　|　　ﾐｨ赱､i .i_r赱　　　　　　　　VIP村には御用商人が必要だと思うなぁ
.　|　::::::⌒ （__人__）
.　|　　　　ﾄｴｴｴｲ　　　　　　美人で金髪でツンデレな御用商人が（ﾁﾗ
.　ヽ　　　　｀""´}
　　ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　く

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　⌒　　 ⌒　＼　　　　　　美人が増えるのは良い事です
　　　／　（⌒）　（⌒）　＼
　　　|　　　　___´___　　　　|　　　　僕に危害が及ばない限り、全面的に賛成ですよ（ﾁﾗ
　　　　ヽ、　　 `ー '´　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　＼

402 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:10:01 ID:kiCgMVeU0

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　＼
　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　　　　　要するに、カテジナさんを取り戻したいということかお？
　／ -=・=- 　　-=・=-　＼
　 |　　　（__人__）　　U 　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　　　／

.　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.
　　　　　　　　　 ,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
　　　　　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　　　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　　　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　　　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　　　　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ　　　　　　いや、それなら他の御用商人を探せば良いだけでは？
　　　　　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'　　　　　　　　　オプーナ殿に頼めば、良い商人を紹介してもらえると思うが…
　　　　　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/
　　　　　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
　　　　_　-　‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
,── : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 卅 | | : : : : : : : | |: :丱: : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣｀ヽ
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', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'
.ヽ: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
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　ヽ: : : : : ヽ: : : ,＿＿＿＿＿＿__,l |: : : : : : : : :| !＿＿＿＿＿＿＿: : : : : : /: : : :./
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403 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:10:21 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　ノし. u:_ノ｀ ,,＼.
　　　　　　　　/⌒`　（ ◯）（Ｏ):
　　　　　　　　.:| 　　j（　　（__人__）　　　　　　　　　嫁のいる奴は黙っていろ
　　　　　　　　　:|　　＾　　､｀ ⌒´ﾉ:
　　　　　　　　　　|　　u; 　　　ﾞ⌒}:
　　　　　　　　　　ヽ　　　ﾟ　　" }:
　　　　　　　　　　ヽ　:j　　　ノ:　ｉ |ｉ　|
　　　　　　　　　／⌒　　　ヽ　 | ||　|　　|
　　　　　:: ／￣￣ヽ :: 　　　＼　|| 　　 |i
　　　　:: （｢　　　｀rﾉ ::　　　　　　＼　　　||i　　＼
　　　　　:: ヽ　　　ノ ::　　　　　　　＼　　　　　＼
ガタッ！　　|　　 | r 　　　　｢＼　　＼　　　　　＼
　　　　　　　|　　 | | 　　　　　ﾉ　　＼　　＼＿＿　　　＼
　　　　　ヽ＿ノ　　　　 /||| l　　＼_, 　　　｀ヽ　　＼
　　　　 || ｉ　　/　　　　　　 | ||| |　　　　(＿つ￣と_ノ)　　　＼
　　　　 || ||　 |　　　　　　　 | ||| |　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　, (⌒　　　　　　⌒)
　　　　　(⌒　　(　　　　　　)　　⌒)
　　　　（　　　　　　　　　　　　　)　　)
　　　　　　（＿ヽ＿ﾊ从人＿ﾉ＿ノ
　　　　　　　　　　　 | || | |
　　　　　　　　　ﾉＬ,l ,|| |､l、
　　　　　　　　　⌒::::＼:::::､ノ＼
　　　　　　　　／:::（○）三（○）＼
　　　　　　／）し　　　__'＿　　　＼　　　　　　　　　持てる者の意見など聞いていません
　　　　　 |　⌒　　　|:　:::|　　ノ（　|
　　　　　　＼　　　 l;;;　;l　　⌒／l!| !
　　　　　　／　　　　　`ｰ '　　＼ |i
　　　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　　（　　丶- 、　　　　　　しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　　　`ー､＿ﾉ　　　 ∑　l､Ｅﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ

404 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:10:38 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　　　いや、C.C.は経歴が経歴だから、
　　　　　　　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　　　ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|　　　　　　　　正式な結婚とか無理だから…
　　　　　　　 |, .:.:| .:.l./――|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
　　　　　　　　ﾉ|l.:∧ .:l ≡≡ {:/　　≡≡V.:.:∧ ヽ　　　　　　　嫁とかじゃないから…
　　　　　　　 |l.:.｀ヽ.:.',　　　　 {.　　７.:.:./
　　　　　　　 |ｲ/.:.::ド､. U 　　′ 　, ′:/
　　　　　　　　　　从/ﾄ'､　>　　ィ　イ:.:／
　　　　　　　／　　ヽ辷 ≧-＜リﾊ{

　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　＼
　　　.　　　　　／　＿,ﾉ　　⌒　＼　　　　　　　　　　つまり、嫁同然には思っていると…
　　　　　　ｌ^l^lｎ　（●）　（●）　＼
　　　　　　ヽ　 L　　､　｀　　　　　|　　　　　　　　Gilty or not gilty？
　　　　　　　ゝ　ﾉ　　￣￣　　　／
　　　　　　／　 /　　　　　　　　　＼
　　　　／　　 /　　　　　　　　　　　＼
　　　. /　　　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　　人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　 ._ _ _
..(ヽl_l_ll_l,l
　ヽ　　ｒ
　　│　|
　　 |／￣￣＼
　／　　　　＼　ノ
　|　　　（ ●）（●）　　　　　　　　Giltyに決まっているだろ
　.|　ノ（　　（__人__）
　 |　⌒　　｀ ⌒´ﾉ
　 .|　　　　　　　 }
　 .ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　　l/　　　く
　　　|　　　　|
　　 |　　　　|

405 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:10:58 ID:kiCgMVeU0

　　　／￣￣￣＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　カテジナさんの件をこのまま放置はしておけないし、
　/　　　 ─　　　─　ヽ
　|　　　（●）　（●）　|　　　　　　　オウギやタマキに金勘定が任せられるとも思えないお
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼

　　　　　　　 ∩⌒ヾ
　　　　　　　い　　　）
　　　　　　　　、 .　ﾉ
　　　　　　　　　|　　|　／￣￣＼
　　　　　　　　　|　　|./　　　_ノ　＼
　　　　　　　　　|　　|　　　（＼）　　l
　　　　　　　　　|　　|　　　(⌒　（＼）　　　　　　さすが、やる夫
　　　　　　　　　|　　|　　　/￣(__丿
　　　　　　　　　ト　　　　/ｰ､／　　　　　　　　　話が分かるだろ
　　　　　　　　　|　　　　＼ノ
　　　　　　　　　|　　　　　　)
　　　　　　　　　|　　　　　 /ヽ
　　　　　　　　　|　　　　 /三)
　　　　　　　　ﾉ　　　　〈￣
　　　　　　／　　　＿　⌒ヽ
　　　　／　　　／　　|　　　|
　　　／　　　／　　　 |　　　|

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　⌒　　 ⌒　＼　　　　　　　　　あ、僕は美人の商人なら、
　　　／　（⌒）　（⌒）　＼
　　　|　　　　___´___　　　　|　　　　　　　別にカテジナさんでなくても構いませんよ
　　　　ヽ、　　 `ー '´　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　＼

406 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:11:18 ID:kiCgMVeU0

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　　／　　 ⌒　　 ⌒＼　　　　　　　…という訳で、カテジナさん奪還作戦は吝かではないけど、
　／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　l　　　 ⌒（__人__）⌒　|　　　　　具体的にはどうするつもりだお？
　＼　　　　　｀ ⌒´ 　／
　／　　　　　　　　ヽ

　　／￣￣＼
　／　　 ⌒　　＼　　　　　　　　　もちろんギンガナム家に殴りこんで、スザクとかいう間男野郎を叩きのめし、
　|　　ﾐｨ赱､i .i_r赱
.　|　::::::⌒ （__人__）　　　　　　　俺の熱いキスでカテジナさんは全てを思い出す
.　|　　　　ﾄｴｴｴｲ
.　ヽ　　　　｀""´}　　　　　　　正に王道展開だろ
　　ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　く

407 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:11:38 ID:kiCgMVeU0

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　　　　　　＼　　　　　　　　つまり、無策ってことかお
／　　　　　　　　　　＼
|　　　　＼　　 ,＿　　 |　　　　　　　さすがに、そんな杜撰な計画には乗れないお
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　 /:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　/:.:.:.:.:.: :.:.:. :.:.:./:. :.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　 /:.:.:.:.:.:　:.:. :.:.:./:　.:. :.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:..',
　　　　/:.:.:.|:.:.　.: .:.:.:./　:.:. :.:.:／ .:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:../ .:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:|　　　　　　　　ギンガナム家にはC.C.が潜入している
　　　 /:/.:.:.|:.:. :.:.:.:.:/.　.:.:.:.／: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:.: ::.:.:.:./ :./:.: .|:.:　.:.:.|:.:.|
　　　ﾉ/l.:.:.:.|:.: :.:.:.:/:. :.:.:／/: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:. .: ..:.:.:/ :/: |.: .|:.: .:.:.:.|:.:.|　　　　　　いずれ何かしらの報告があるはずだから、
　／´　|.:.:.:.|:.: .:./: :.:／／:.:／:.／/:.:.:.　: :　.:.:./ :./|:. |:.: |.: .:.:.:..|:.:.|
　　　　　|:.:.:r|.: .:.l／／:.:.／:／/:./:.:.:.::. .:.: .:／ :./:.:.|:. |:. |:. :.:.:.:.|:.:.|　　　　　　それまでは待て
　　　　　l:.:.:{ |:.:.:.|／:.:／‐ ´　/:./:.:.:.:.: .:.:.イ: .:./:.／|:. |:. |: .:.:..|:.|:.:{
　　　　　}:.:.:| |:.:.:.|:／ム＼＼/:./:.:.:.: .:.／,/ :./イ彡|:./ ./:.:.|:.:.|ﾘ`‐｀-
　　　　 /:.:/ヽ|:.:.:|＼ゝz.イヽ,'､/:.:.:.:.／彡/∠イ孑ﾌ/:.:/:.:./:.:/|
　　　 /:.,イ:.:.,:|ヽ:.ヽ　｀￣´///:.:.／（＼/ゝ匕ンイ:.::./:／ﾍ./|:l
　　　/´/:.／ }:.:.lヽ､＼　 /' /／　 { ｀./＼￣／-/＾i:/_〉　〉_|l
　　　　/´　 /／|/＼｀丶／　　　　!　＼　＼／:{　|: /　/｀ :l￣￣/ ヽ
　　　　　／／{ ｀: { {＼　　　　__ 冫　　｀ヽ　ヽ : l　/　 /: : : : : : :/: : : : ＼
.　　　　／: : : | : : ヽヽ＼　´¨　_￣｀　 ∠: ヽ　｀∨　　{ : : : : : :/: : : : : : : l
　　　／: : : : : :,-､ヶ :＼rヽ｀r‐ｰ─‐＜´-----ﾔ　　　　〉 : : : : ,' : : : : : : ∨
　／ : : : : : : : :r‐､）,-､ | |: :r｀──-── ､__ 　　　〉 / : : : : : |: : : : : : ∨
／ : : : : : : : : : く卅>⌒: | |: : ｀＞─┬ 、　　　　　 / / : : : : : : |: : : : : ∨
: : : : : : : : : : : : :孖ゝ: : : | | : : : : : : : |l: :i　　　　　 / /: : : : : : : :l: : : : ∨

408 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:12:00 ID:kiCgMVeU0

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（○）（O）　　　　　　　　　　　　でも、でも、その前にスザクとかいう野郎が何かしでかしたら、
.　|.　　　.||　（__人__）
　 |　　ﾉi　　! 　 | }　　　　　　　　　　　取り返しがつかないだろ
.　 |　　し'　｀ ⌒´ﾉ
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　く
　　　|　　　　＼
　　 |　　　　|ヽ、二⌒)

　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |　　　　　　ええい、いつまでも女々しい
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l　　　　　自分とカテジナさんの絆を信じられないのか
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､　　　　　いい加減に腹を括れ
　　　　　　 }/　ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ　　i{　　ノ′ 　　　 /. :/.ィ:!　｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　ﾉ!　　　　　／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼　､＿＿＿_.ノイ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿

409 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:12:32 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　／´￣￣￣￣｀＼
　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　/　　　　　　　　　　　 '.,
　　　　　|　　___ノ'′　　ﾞヽ､___　　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　…俺とカテジナさんの絆を信じる！
　　　　　|　;;;（　● ）ﾉヽ（ ●　）　 |
　　　　　|　　.´"''",.　　　　 "''"´　　 |
　　　　　|..　　　（　　　 j　　　）　　.l
　　　　　|　　　｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′　　！
　　　　ヽ　　　　　｀ ⌒ ´　　　　 /!
　　　　　 !.ヽ　　　　　　　　　　　 / |へ、
　　　／ ! 　ヽ　　　　　　　　　/　.| ﾍ｀ゝ
.　　 / 　 | 　　ゝ　　＿ _　　ノ　　.|、/　　ヽ
　　/　　.ﾉ　　　　　　　　　　　　　ゞ　i:　 }:

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　 |　　ゝ､　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　 _,,　-'　　　|　　　　i'´|
　　　　　　　　 |　　　 __`＞､::::::::::::::::::::::i!::::,ｨ::::::::::::::::::,,ィ二＿　　　　 |　　　　|　|_;. -‐''´i
　　　　　　　　|　　　/　　 , -＼_,,_,,ｨ'"ヽ'´⌒ヽ>‐,／ ,-‐　､　｀ヽ　　　.|　　_,ノ　　　　　 |
　　　　　　　　 |　　 i　　 |:::::･::::|ヽi!::::::::::::::::::::::､,/ 　 |::::･:::::|　　/ 　　.l　i´ _ ..　i ´|　　 |
　　　　　　　　 i　　　ヽ､　.`ー‐'　ﾉ,'::::::::::::::::::::::ヽヽ　`ー‐' _,／　　　 .|　　7´ |　|　|　　 |
　　　　　　 i　　　　 `ー‐‐ '::./　　　　　　　　ヽ　￣￣　　　　　|　　　　|　|　|　　 |　　　._　_ 　 __
　　　　　　　　　',　　　　　　　　 /　　　　　l　　　　',　　　　　　　　 i　　　 .││ |.　 _」.　　　|_| |_| / /
　　　　　　　　　 i　　　　　　 ! 　　　人　　　　 !　　　　　　 i　　　 | _」　' ´　　　　　　　　/ /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　i_/

410 ：7月30日 6:00-18:00　サーバー移転作業　2nd板を避難所に使って下さい：2013/07/28(日) 21:12:53 ID:gbYySfaI0
さすがのやらない夫も、カテジナさんが絡むとダメダメだなあｗ
だがそこがいい

411 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:13:12 ID:kiCgMVeU0

　　　　 <>､　　　　　　 ,ｨｼ'
　　　　 `'ﾞ<>-､_,-vｨ'ｼ
　　　　　　　｀ﾞ'ｺ=し'ヽ
　　　　　　 l,;:i´　l_,l,.-‐､
　　　　　　 ,.-ﾞ'"i´　 ,...､:;:ヽ- ､
　　　　　　　 l,ﾞi;;:;;:;;!　〈;,.　ﾞﾄｰ--ﾞ- .,_
　　　　　　／ﾞ!i;;;;.-'"　 `ｰ'　　　（;;;;:`-ﾞ'''- ､
　　　　　　 |;／:;;;;;!　　　　　　　　　ﾞ'''--､;丶.ﾞヽ､
　　　　　　/;';';;;;;ﾂ　　　　　　　　i ー､　､`;;;j　　＼
　　　　 /i;;;;;;;;;|　　　　　　　iヽ l,.ヽ,. `ﾞ〈,,,,,,,,,,,...__　＼
　　　　 ./　ﾞ'''i;;;;!　　　ﾞ';, ﾉ;,.;;l;ﾉ;,,ヾ,,,.ブ;;' ,,.r.:,==､-､.　ヽ
　　　　/　　　j;;;!　　　i;,,.;;;;;;;;;;人;;;;;:.　l; ;: ,;l.:.:.{　* .}　）;,　ヽ
　　　 /　　　l;;;;;!　 ,.;;-'ﾆニヾ;;､:;ヽ;;　ヽ, ﾞヽ,:.:`--'.,..//ﾞ　　ﾞ､
　　　.!　　　ﾞi;;;>'",..--､　ﾞi;, l;;ﾞ;::i:;)　　ヽ`'ヽ｀ﾞ"ﾞヽ;::ﾞi,　　 l,
　　　|　　　　 / /.:.{　*　} ,./,. l;; :;《;.　　　　ﾞ､　:;:;;;;,. ヾ;;;ﾞi,.　　ﾞi,　　　　　　　　　　　　『２人の愛の絆』
　　　|　　　　i　|::.:::.:`--'シノ,;'ﾞ　:;l;;::,.　　　ヽﾞ'';;;;;;,.. ﾞi;;;:!.　　l
　　　|　　　　l ;;:ﾞ`-==' ,ｨ"　'ﾞ　　:;ﾞ､;;;:;:,.,　　　ﾞ;,｀ヽﾞ';;;;;;, l;;:ﾞi,　ﾞ!
　　　.!　　　　｀ﾞﾞ''''i;;;;:::|　　　　　　:!;;:'ﾞ;;:;,.　　　;: ,ｿﾞﾞ''';;;;;;,.じ'ﾞ.;:　|
　　　 |　　　　　　　ﾞi;;;::|　　　　　,;ri;;:,,,;;;;;;;:;:;:;:;;;/;;ﾞ　,.-､;;;; :;:;:;:;:　.!
　　　 .!:,:,: ;;;;:;,..　　　i;;;::|　　　 .,/　ヾ:(⌒`-‐'" _,.-'",,._ ヽ,ヽ;:ﾞ:.　|
　　　　l;';';';:;;;;;;:;:..　　 |;;:l,. ,. ,. ,:;/　　_,,,..--‐''"´　_,..,へヾ-〉;!:,:,:.:.!
　　　　ﾞ!;;;;::;;;;;;;;;:;:;::;;:;:l;;;:!;;:;:;:;:;/　 /　,,;____,,...-''i"　 l_,.-‐!　||;:;:;:;,'
　　　　ﾞ､;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;:l;;:!;;;:::;/　 / ,,;/｀i　　l　　ﾞ!,..-'ﾞ'iYﾞi,　ﾞ!;;;;;/
　　　　ﾞ､;;;,. ﾞ'';;;;;;;;,. ﾞ､;;ﾞ!;: l　 ,'　;ﾉ､_ﾉｰ‐'^`''"　 ,..ｨ' l`'l　.!;;/
　　　　　ヽ:,:,:,:;;;;;;;;;,.　l;;;ﾞi |i_/∠iﾞi'"ﾞi‐┬‐┬'''i"_,ﾉ"／ .//
　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;,,`'";ヽ｀ヽ, ｀ヽlヽ～-^ｰ'^,.-'"　.／/
　　　　　　　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,　ﾞ''ｰ-‐''"　　　／／
　　　　　　　　ﾞヽ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､＿＿,...-‐'",.／
　　　　　　　　　　　　　ﾞ''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,...-'"
　　　　　　　　　　　　　　　 `ﾞ'''ｰ------‐‐'''"´

412 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:13:25 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　/ _ノ;jijii;丶_ !
　　　　　 ,ク(゜_)）ij（_゜)）!`i　　　　　　　　　　　信じられる訳ないだろ、常識的に考えて！
　　　　　　　| ﾋlli（__人__）.ｿ /
　　　　　　　l ＼ .,ｷ呪ｶ'/ /
　　　　　　　 .＼ヾ狂ﾘ |　{
　　　　　　　　/ヽ　|ｰ-ｲ!_ﾉ`､
　　　　　　　/::::/i_ﾉ|_／:;l:::::::|
　　　　　　　|::/:::;:/;;:::::::::;|:::::::i
　　　　　　　|/:::;:/;;:::::::::::;i;;::::ﾉ
　　　　　　　|:::::;;:|;;:::::::::::::::r
　　　　　　　＼;;/;;::::::::::::::::!
　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::/
　　　　　　　　 |:::::::::.::::::/
　　　　　　　　 |:::::::::::::ｲ

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―）　（―）＼　　　　　　　　　　　クロトワのおっさんがスザクとかいう奴の邪魔してくれる事を祈るんだお
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　　　　　　　　　|
　＼　　　　　　　　／

413 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:13:59 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　 , ｨ-───-- ､
　　　　　　 , ｨ'"　　　　!　　　　ヽヽ､
　　　　　／　　ｌ　　 , 　 |　　　　ヽ　ヽヽ
　　　 /　　 |　|　　 l　 , |　　　　 |　 ,　ｌヽ
　　 /　　　 |. l　　　ヽ ,ﾍ､　　　 .|　l 〃ヽ
　　 l　　　　 | l　　　 k､ ',ヾ､､　　l /, ﾙ'　｀,
　　 |　　　　 ',l　　　 lヾヽ-ヾ､　/ﾙ〃|　　　i
　　 |　　　　　ヾ　　_l＿｀_　｀ ´ _＿ﾄ l 　 l
　　 |　　　　　 |ヾ　　￣￣｀　　　´￣｀ l､　　ヽ
　　 |　　　　　 | ﾍ　　　ｌ　　　　　____　｀,ヽ　ヾ
　　 |　　　　　 | ∧　　 l､, ---ﾍ'､；ﾟ｀ﾞ-<-､_ヽ_>_=-､
　　 |　　　　　,ﾘ-'ﾍ　　 |　　__,,--彡=＝/　　　￣　｀,ヽ
　　 |　　　　 .＼ｯﾊ　　|ﾝ'"　ｨ-≠二ﾆｿ　　　　 , ｨ-' ﾞﾞ入
.　　|　　　　　／= ﾊ　 l　　　¨/__ 　く　　, ィ'"　ヾ　　＼
　　| 　　　Y´　　　.!　}　　 _, ｨ'"￣`ｰz'"　　　　　ヽ　　　＼
.　 |　　　　ﾘ,--　　__| /- ' ":.:.:.:.:.:.:_,ィ'"　　　　　　　　 l　　　 i
　/　　　 /｀￣￣"´ l/:.:.:.:.:.:.:.:_,ィ'"　ヽ　　　　　　　　 }　　　　l
.ﾉ　　, ｨ' 〉ﾞｰ---､--､一 ' "´　　　　ィ-､.＿__,､　　　 |　　　　 }
_=ﾆ二ｧ/=___　　　i　 ,|　　　　　　　 /,ｨ'.:,ｨ'　 /ハl　　 /　　ｨ/｀>
== ｧ''　　ノ.:.:./〉-､__,|　　　　　　〃.:/ ,ｒ' //　ヽ,　 }　,　 /.:.:/ ｀-,　　 ,,＿
　≧-- ''´.:.:／./:.:.:/__|　　　　　　 {/:..ｌ //, ./　　 }l /／　 /.::/　,　ﾄ-''´　 /
　　｀ﾞ￣￣ﾞﾞﾞﾞﾞﾞヽ.:.:ヽ　`ｰ､,_　　　 /.:.:l〈　 | ゝ-=__ﾉ,|´　　 /.:.:/　　 |　　 _/
　　　　　　　　　　　　　　　｀¨--ﾆ.:::ﾉ-ﾐ__ヽ ┌‐ｧ ,ﾉｰ＜ﾆ.:../_〆ﾉ l, ｨち

C.C.のもたらしたもうひとつの技術である養鳩は、未だに軌道に乗っていなかった

湿地の多いVIP村周辺は、鳩にとって住みやすい環境とは言えなかったからである

そもそも、なぜ鳩を育てるのか、それには中世ヨーロッパならではの事情があった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

414 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:14:40 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__
　　　　　　　　　　 ,.　‐'"´　　　　　　｀`　､
　　　　　　　　,　'´　　　　　　‐ 、　　　　　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鳩はメソポタミアやエジプトで
　　　　　　／ ,　　　　　､＼　丶、　　　　＼
　　　　 // /　!.i　i i ､　｀､ヽ　　ﾄ､　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　農業の開始と同時期に家畜化されたと考えられている
　　　　/./　'　1∥∥!.ヽ. 　ヽ｀､　｀､ヽ　　＼　ヽ
　　　　 i ｲ　 !　ｌｉ |、 i ﾄ　ヽ　ヽ.　､　､丶　ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　ただし、メソポタミアとエジプトでは家畜化の目的が違った
　　　　','i　ｲ!　| i |ヽヽ丶ヽ丶ヽＮﾄ　　､　＼　丶　丶ヽ
　　　i!!| ∥i!　ト」! 丶.ヽンと"ｰ=　ﾐ､　　､　　丶_ヽ　　ヽ三二二ﾆ＝=
　　　!! ﾚ'| i.|　ﾃェﾐ　｀` ,ィ元j''ラヽﾄ　　ト､　　　｀ヾ、　　ヽ、＿＿　ュ
　　　　　　　ﾄi　i.ﾋ'」　　　└┴　　i５､ヽ　｀､丶､　　　｀` ‐-､._｀丶　　｀`　　　　　　メソポタミアでは鳩の糞を一箇所に集めて
　　　　　　　 i!ヽ丶 ' 　＿, 　　,.ｲﾍ　ヽヽ　ヽ　丶　　　　　　｀` ‐ ､二
　　　　　　　 ! ﾍ. ｀丶` ‐ ´,.　' 　 iﾍヽ. i ヽ　ﾄミュ二､　　　　　　　　｀`　　　　　　肥料にするのが目的だった
　　　　　　　　 ',　',ヽヽ｀Ｔ´ ! 　　　ヽヽ＼ヽ＼ヽ｀` ‐-三三ﾆュ-､_
　　　　　　　ヽ.ヽ冫ルｿ'´! ,　　,.ィ入ヽ.＼!　ヽﾄ≡─‐-　二三三｀`ﾐ
　　　　　　　　　　冫７ ./｀` 　' フ´ ,／　｀ヽ`ﾐミ､　ヽ丶二三三ヽ‐三ミ
　　　　　　　　/ ./　/　　　　/　/ 　　　 } ､丶ヽ、｀`丶二ミ､　｀` 三　　　　　　一方、エジプトでは食用や伝書鳩として利用されてきた
　　　　　　　 _ /　/ ,/　　＿_,/　/,ｨ　　　 ,ﾍヘ､　丶`丶、　｀`　､ﾐ　　ヽ
　　　　　　,ｨﾒﾍ∠广￣＿__ 　,y'　　　　/　　ヽ丶　　丶ミ‐-､　　　　｀`‐､
　　　　　戊　　,㌧　‐' ´　　｀ﾝ　　　　∧　　　丶ヽ　　　ヽ　　｀`丶
　　　　 ,ﾚ'`'"´　　　　,.:ｭ_　　/　　　　,ヘ丶　　　　｀丶ヽ　　ヽ　　　ヽ｀`　　　　　　養鳩はヨーロッパではローマ時代に一度導入されたが、
　　　/　　　　　_,. '´｀` ─/　　　ｲヾ　丶ヽ　　　　　　｀丶、　ヽ　　　ﾐ
. 　　/　　　,　'丶、　　　　　　　,ｲﾊヽ丶＼丶　　　　　　　｀`　‐-　　　　　　　ゲルマン民族の侵入で失われた技術だ
　　丶 -‐'"1　　　｀` ‐- ､＿_,,ｲ　ヽﾄ　ヽヽ丶＼丶、　　　　　　　　　｀`
　　　　　ﾘ　　　　　　　　　　〔ﾄ　丶i、ヽ!　丶丶-｀丶、＿
　　　　　　 i|　　　　　　　　　　i ヽ　　ヽ　ヽ　　｀ト､　｀`‐-　｀ﾆュ_

　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　,.､
　　　　　　　　　,ﾍ,　'´￣　　　　丶　/ !│
　　　　　　／´　　　ヽ　　丶　　∨　∨
　　　　　　 / / / ﾄ　|　　ヽ　 !　／　 /
.　　　　　/ /,　! ﾄ　ヾ　　ｌ! ∨　　/i
　　　　　/　!1　|│ｌ　__,.ｨ─┤ ｌﾍ,　/　|　　　　　　　　　　　　　伝書鳩はともかく、それ以外は鶏がいれば、
　　　　i　 |.|!r七ト´　 rャ:ヤ　∨./|　ｌ
　　　　ﾚ'´ || ヽﾍ.ﾌ　　　｀´ ｌ　ｌｲ　! 　!　　　　　　　　　　　　特に必要ないような気がするのですが…
.　　　　　　 ||　ﾄ　 ' 　　　　!i　l 　ｌ　ｌ
　　　　　　 !!i　|! ト　ヾ⌒ ィ'||　| 　ｌ　 |
　　　　　　ｌ|j　l! || 　|i7t/／!!　! 　 |　ｌ
　　　　　　 || !　!∥　」 /ヾ　||　ｌ＼」　!
　　　　　　 || ｌ　| !／/ｲ　∧｣|　|　　＞-､
　　　　　　 ||,」　ﾚ　　/⌒!　∥ .!　 / //　｀ヽ
　　　　　　　　/ ﾍ. ﾄ､　j　　|　 |!　ｌ　/ / !　　　ｉ
　　　　　 /　 ∧! 　 | 　 |　 jﾚ'　/ /　|　　　/

415 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:15:21 ID:kiCgMVeU0

　　　 ,,″,′ ,7　i　　i !　ｌｌ　 i|　　 i!　! i　　ヽ　　　ヽ　 i 、　 ∥
　　　,″〃　 i|　|!　　!ｉ　 ! | 　ｌ !　　 !　ト　　ト､　　　ﾏ∥! 　 ∥
　　,' 　,'|!　ｌ ! ∥　 ||!　ｌ l 　 ! ｌ　　'　ヽヽ　ヾヽ　　ｉﾘ |　　∥ i　　　　　　　　　　ところがそうでもない
　　,' 　,'∥　||ｉ　i|! 　|!i| 　 !|ｉ　ｌ. ヽ　 '､　ヾ、 '、ヽ　　|!.!, 　 |ﾄ　!
　　| 　! ∥　ｉ ! |∥　 !||　　ｌﾄ　　!　ヽ　ヽ.　ム、ヽ‐-､　'!| 　 ∥|! ｌ　　　　　　　　　なぜなら、鳩はほとんど餌を与える必要がないからだ
　　ヽi　 |　ｌｌ | ||　ト|!、　ｌｌヽ　i　ヾ､ヾ´　丶＼ヽ　ヽ」| 　 ∥ｉ|! !
　　　　ヽ､!　!､||!､」ｬｷ-ﾐ､ !　ヾヽ '´ ヽ＞　ュ─r＝ッ'||! 　 ∥||!ﾄ,ｌ
　　　　　　　　ｉ`!　| ヽ ∨ヾ　　　　／　し′　 j} ／　 !i. 　 ∥||!ｉ !ｉ
　　　　　　　　　|　,ィ!　i､ム_」　　　　　　- ゝにノ'´　　,′ 　.∥||!川　　　　　　　雑食で食べられるものが多い上に、
　　　　　　　　　|ﾚ‐ﾔ　|!ﾄ　　 /　　　　　､─────'───'─‐-
　　　＿,　-─ 7　　}　||!ﾋ‐､ `　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　飛翔能力があるので広範囲を移動して勝手に餌を食べ、
　　　　丶、　　ｌ　　 !　||! !　丶、ヽ　￢ﾆｦ＼
　　　　　　丶、,′　,'|　||! |i　　　ヽ　　　 ′ 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　夜になると勝手に巣に帰ってくる
　　　　　 _ 　 / 　 .,' |　||! |Ｌ　　　　＞　、_,　 ´　ヘ
　　　　／　｀丶　 /　!　!!'´　）　　　/　　　　　　∧∨ヽ

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　 ,.. -''"´ 　　　｀丶､
　　　　　　　 ,.-'"´　　　　　　　　　　　　｀ヽ、　　　　　　　　　　　　巣さえ用意してやれば、ほとんど手間もコストも掛からず、
　　　　　／ｨ,ィ　r　 ,　,　　　　　､　　　　　ヽ
　　　　／,'´/　, '　 / ,/　ｌ i　､､　丶　　　　 i!　　　　　　　　　新鮮な肉と卵を供給してくれる
　　　 , ',ｲ /　 /,'　/　ｲ　ｌ | i　 !. `､　 i!　　　　　i
　　 /.//,.ｸ　.// ,ｸ / ! 　 ! i!ｌ　 |　ｌi!　 i!　　　　　ｌ!
　　 !/ｲ/ ｌ　//./ ｌ / ｌ　　i ｌ! ｌ　 |　 l!　 |!　　　　ｌ
　　　　!　ｹ/ｲメ､i ,'　|　 ,i! ﾊi!　 i!　ｌ!　 |　　　　　　ｌ!　　　　　　そして、豚や羊などの大型の家畜と違い、
　　　　ｌ l ﾄ`i.､ﾒ　ｌ　ﾊｌ　ｌ!　|ｌ　ｌ.　,'ｌ!　 i　　　　ｌ
　　　　 ! l ｌヽ!_;〉　｀`　「｀卞,ﾄ| jｌ　j ﾊ　ﾍ　　　　ｌ! 　　　　　保存するほど肉の量がないので、塩も味付けに使うだけで、
　　　　　| ｌ! !　　 ,　　　‐‐iﾃｭ､ `! ./ Ｌ.i! 　ヽ　　　ｌ!
　　　　　ｌi ｌ! ヽ　､_　　　ヽﾆ' '´/./　! ﾉﾄ､　ヽ　　　ｌ!　　　　　　　非常に経済的な家禽なのじゃ
　　　　ｌ! ｌｌ　ｌ!丶　`ｰ-　　　,..j!/　 ,'´ｌ　ヽ　　＼　　ｌ!
　　　　 !　ｌｌ　l! ｌ.丶 --┬''"´ /'´　 i!　ｌ.　　＼　　丶　ﾄ､
　　　　ｌ!　ｌ! ﾊｌｌ　＼ヽ〕!　／　　ノ.ｌ　　i!　　　＼　　丶、ヽ
　　　　!　i´ !| ∥　　/ /／,,. ‐'"´　 !　　ヽ　　　丶、　ヽ＼
　　　　ｌ r〈　i!.!」Ｌ ,イ/ﾌ／二三　　 |　　　丶　　　　丶　　ヽヽ
　　　　广､ヽ`´ ｨ'///// '´r‐　　ヽ　ｌ　　　　丶　　　　丶、　丶､丶､
　　　〈丶ヽ i /'´rﾍ/ ,' //　　　　　i!　ｌ　　　　ヽ　　　　 `丶、　丶､丶､
　　　/ヽ_ヽ.」'´　/　i　ｌﾊ. |　　　　　ｌﾄ　ｌ　　ヽ　　ヽ　　　　　　丶、　丶､`丶､
　　 /　　｀i　　 / 　ｌ　 ! ｌ/　　　　/ j　ヽヽ　　＼　　＼　　　　　丶ヽ、　丶､　｀丶､
　 ,.'　　　 |　　/　ｌｌ　ｌｌi!　　　　/／　ｌヽヽ.　　　＼　　ヽ、　　　　　ヽ丶、　丶､　ヽ
　i!　　　,j!　ｨ'　　ｌｌ　∨ 　　　/´　　/`i　〉ヽ　　　ヽ　　ヽ、　　　　　ヽ　丶、　ヽ　ヽ

※ちなみに、現代の日本の都市部に住む鳩は、
　「空飛ぶドブネズミ」と言われるくらい不潔な鳥なので、
　捕まえたり触れたりしてはいけません

416 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:16:02 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　__ ＿＿
　　　　　　　　　,,.-‐'''"´　´　　　　｀､丶､
　　　　　　　,-'´, 　ｨ　,i 　i .i　ヽ　ヾ､丶､ヽ､
　　　　.／　/　,ｲ　 i!　||i ｌｌ　ヽ　ヽ丶.ヽ　丶
　　　　 / ﾉ ,/　/!　 ∥　|.ｌｌヽ　ｌi.　ｌi　　,i.　　ｌ　　　　　　　　　　　　中世ヨーロッパの畜産業で、
　　　　/ ,ｲ!　ｌ　ｌ .ｌ　,ﾊ.　ｌヽヽヽ　ｌi　ｌi 　ｌ i　　ｌ
　　　 | .ｌ .i　ｌｌ i.　ｌ　ｌ_ ｌ､　ｌゝヾヽ」‐､ｌ!　 ! .!　　ｌi　　　　　　　　常にボトルネックとなってきたのは、冬場の飼料の確保だ
　　　　‐'　ｌ　.ｌ! ｌ'´!＿'　 ´｀　｀ｪ＿　ｌ　ｌ!　ｌ.　ｌ.ｌ
　　　　　ｌ　.K´,-ァﾃﾅ　　　'"ﾔ'ﾆｿヽｌ　.ｌｌヽ .i ｌ.ｌ　　　　　　　　　　この問題の解決には、ノーフォーク農法の登場を待たねばならない
　　　　　ｌ　ｌ､!｀｀'''´　　　　　　ｌ　ｌﾉ.i　ｌ　ｌ.ｌｌ
　　　　　　ｌ　ｌ.ｌヾ､　　　_　　　　丿　ﾊ　ｌ.　ｌ .ｌ.ｌ.ﾄ､　　 ⌒)
　　　　　　ｌ　ｌｌ　ｌ丶､　 !､｀丶　, イ!/　/ｌｌ.　ｌ　ｌ　ｌ.ｌ.ｌ丶､　　）
　　　　 iｌ! .ｌｌ　ｌｌ　ｌｌ丶--´ '´ .」ﾌ'　/ｌ.ｌ .ｌ. 丶ｌ　ｌ.ｌ.ｌ　､＿ノ　　　この為、中世ヨーロッパでは冬前になると、
　　　　i|.ｌ! ｌ. ｌ　ｌ,ｌ　ｌｌ ,iゝ､,-''"´ ./　/ ｌ.ｌ　.ｌ　丶ｌ. ｌ.ｌ.ｌ
　　　　,i.ｌ.ｌ! ｌ　ｌ .ｌ! .ｌｌﾉ!,r'´＼　 ./　/ ＼､. ヽ､丶ｌ. ｌ.ｌ.ｌ　　　　　　　家畜は最低限の数を残して屠殺され、保存食に加工された
　　　　i.ｌｌ! ｌ　ｌ .ｌ／ィ´//ｌ､ヽ〉ｿ　/ 　/ ヽ､丶　ヽ､.ｌ.ｌ
　　　　i.ｌ　ｌ! ｌ　ｌィ､くィ´/ｌｌｌ､ヽ/ 　/　./ 　　ヽ,　　ヽ､ｌ.ｌ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　´￣￣￣｀`丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. , '´, ／,　　/ i ,.　　､　＼丶
　　　　　　　　　　　　　　　／, ' ／/ 〃　/ ,ｲ∥│ |　ｌ. ヽ　＼　　　　　　　　　　冬でも自分で餌を集める鳩は、この問題とは無縁だった
　　　　　　　　　　　　　／〃／〃 '/　,/ / i ｉ|　|　ｌ　|ｉ　 ! 　 iﾍ
　　　　　　　　　　　　　　 /´ / /　// ∠.../! ,'　| ｌ|　ﾄ　!　!!　|! 　 ! ',　　　　　　この為、養鳩は中世になって再びヨーロッパに導入された
　　　　　　　　　　　′〈 /i　/ ヒル」' Li　ｌ」 ! 」」」_ ||　!! 　 |　i
　　　　　　　　　　　　　　　　'７,ｉr　}, -rュミ､　　　＼!ヾｉ｀|ト.|| 　│ ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　,',' !!　i| ` ヒツ　　　　　テ‐､`ヽ,!　　ｌ　|i
　　　　　　　　　　　　　　　　,',' ∥ .||　　　　,　　　　ﾏ,._/ ヽ||　　|!　!!　　　　　　　　羊毛用の羊は、当然冬越しをさせねばならないから、
　　　r‐-､　　　　　　　　　 ,','　 !　ｌ !　　　　　　　　　　　　/||　　|!　||
　　　＼　丶　　　　　 ,',' 　ｌ　 | iﾄ､　　 '､ヽ　　　　 ∠_」! 　 |!　||　　　　　　　　仮にVIP村が自前での羊毛生産にこだわっていた場合、
　　　　　ヽ　ヽ　, ┐　　　 ',' 　,i 　 !∥!|丶　　　　　_, .ィi|　ｉ ||　　|!　||
　　　　　,ム　Y　 !　　　 ',' 　 i| 　 !∥!|　|!`ー‐ ' ´!. ｉ l∥ | !!　　|!　||　　　　　　　　早期にこの問題にぶつかっていた筈だ
　　　／､　＼j　ｌ　　 ,','　　:ｉ!　 .|∥i !_」!　　　　 { 」 | !!　!ｌ|　　|!i　|ｉ
　　ﾉ､　＼__」　 ,.　　','　　∥　 !」 '´　ｉ　　　　　ｱヽ.||　ｉ|! 　 |!.|　!ｉ
　　ヾ、丶__,〉　　}　 ,','　　　ﾑ　│ 　　|　　　／　　＼|l　　 !!.|　||
　　　ヾ _丿　　　 ,' 　ｉ ' 　r'´ ! 　ｉ　　　│　／　　　　／!　　 || !　||　　　　　　　 VIP村の牧草地は山だから、雪が降る時期も早いしの
　　　　丶　　　　ヽ　| ! /　　|　　ﾄ　　　ヽ／　　　　／　 | 　　|| |!　!!

417 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:16:46 ID:kiCgMVeU0

　　　　　／／　／／　／　 '. '. '. '. 　'.　　　 .|　 l
　　　 , ', ' 　 ./　/　 /　!ﾍ　 '. '. '. '. 　'.　　　 |　 l　　　　　　　　　一方で、鳩は伝書鳩としても利用されたが、イマイチ信用が出来なかった
.　　 / /　　./　/　 /ｌ　 !'. '.　 '. '. '. '.　 '.　　 .|　 l
　　 / /　　./　/ l　 l l.l　ｌ. '. '.　 '. '. '. '.　 '.　　|　 l'.
　　,' /! 　 /l　 l il　 l l l　l.　'. '.　 '. '. '. '.　 '.　 |　 l '.
　 ,'./ l.　 ,' il　 l_il　 l ｌ l　l.　 '. '.　 '._'._'. '.　 '.　!　 !　'.　　　　　　　何故かというと、当時の貴族の間では鷹狩が人気だったが、
　,'/　l__ ,'　il　 l｀l　「ト､_.!　　'.」／ﾍ!´ヽ!__l_! .ｌ　ト､
　　　　　　 il⌒lヽ⌒　　　　　　　　　ｌ .ｌ　lﾝ }　　　　　　　鳩は鷹狩の格好の獲物での
　　　　　ｉl　 l iﾄ.ヽ,_,,ン　　　 'ミ;_　 ,;ｬ、! l.　 ! /
　　　　　ｉl　 l iL'　｀´　　,　　　　 `'''ﾞ´　 .ｌ l　 .l/
　　　　　ｉl　 l il　iﾄ､　　　＿＿　　// 　 ,. ｌ.ｌ　 .l '.
　　　　　ｉl　 l il　il'. ＼.　ヽ(　ヽ　 . ／　!l　　l　'.　　　　　　　密書を伝書鳩で飛ばしたら、
　　　　　ｉl　 l il　il '. ,-r=＝、　´　,ィ´　　 ll 　 .l'.
　　　　　ｉl　 l il　il　// ヽヽヽ｀¨´ヽ　　　 !　　.l '.　　　　　　　鷹狩で仕留められて密書まで奪われる、
　　　　　ｉl　ｌＴ¨¨ｌトl,L.__ ヽヽヽヽ''"i 　　 .l　　 l::7_
　　　　　ｉl　l !三l.|ﾄ,,ﾏﾄl　ヽ／::::::/　　　 .l　　 l/　　　　　　これでは本末転倒だからの
　　　　　ｉl／´>`l.|ｼｭ-ｽ| ／:::::::::/　　　／l　　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

418 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:17:15 ID:kiCgMVeU0

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　養鳩が軌道に乗るのは、おそらく湿地の干拓が進んでからだお
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　軌道に乗って実用性が証明できたら、
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　技術輸出と引き換えに、こっちも新しい技術を輸入したいところだお
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　／￣￣＼　（ ;;;;(
　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼) ;;;;)
　　　　|　（●）（●）/;;／　　　　　　羊皮紙の技術なんか欲しいな
　　　　|　　（__人__）l;;,´|
　　　　|　./´ニﾄ━・'　.ｌ　　　　　　　　政務の書類化で紙の消費量も増えてるし、
　　　　| .l　_ニｿ　　　 }
　　　　 /ヽ､_ノ　　　 /　　　　　　　　他所に売るにしても毛皮をそのまま売るより利鞘も大きい
　　 __/　　/　　　ノ__
　　/ /　　/　　　　　　｀ヽ.
　 /´　　./　　　　　　　,.　ヽ.
　ﾄ､＿,/.　　　　　　　｜､　ヽ
　　｜　　　　　　　　｜/　 /

419 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:17:46 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐:.:.´￣:.:.:｀:.丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.,
　　　　　　　　　　　／/:.:./: .:./:.:.:. /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　／:.:/:.:./: .:./ :.:./ .:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|::..:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　　　／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./　 :.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　　　　　取らぬ狸の皮算用は、そのくらいにしておけ
　　　　　　　／ / :.//:/　:.:./ :.:/ .:.:../:|　＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　,／　 / :.//:/　:.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l　　　　　今、問題にすべき事は他にある筈だ
　　　　 ´　　 / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´ 　　　.l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|
　　　　　　　,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //　__,　／ //.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
　　　　　　　|:,'　/ l :.:./_＿,|:.l／,イ/ 　=＝'　 //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!
　　　　　　　|{　 l　|:./l 　r-|{ ／ノ　　　　　　//:./:.:.:.／./ /　/.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
　　　　　　　ヽ､　　ヽ |　|　r:.:./＼　　　　　//:./:.:.／:.:ｲ ,.　 /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{
　　　　　　　　　　／ﾞ }　|　|∠＿_＼_＿　//イ:／/／／　 //　||:.:|:.:,'||　`ｰ
　　　　　　　　　　　 /　/　{-------ヽ　　／´　´‐ ´　　/´　　|l:.:|l:' l|
　　　　　　　　　　 /　　　く￣￣￣／￣))_.. イ　　　　　　　　　 |ヽ||　｀
　　　　　　　　　 /　　　　　`イ￣　／＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
　　　　　　　　／　　　　　　　　／　　　{￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　/　　　　　　　　／　　　　　l : : : | |,-､〈〉 ,- ､: : : : : : :l
　　　　　　/　　　　　　 _ ' ´　　　　　　　|: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
　　　　　　|　　　　 |￣　　　＿＿＿＿／|: : : | |: : :》||《: : : -─＝￣ヽ
　　　　　　|　　　　 |､　　r´/: : : : : : : : ｛｛: : : ｛｛-‐≫-‐￣: : : : : : : : : ﾍ
　　　　　 /|__-‐￣￣l＞: :/ : : : : : : : : //: : : // : : /: : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　　　 |　　　　／／:|: :| : : : : : : : : //: : : // : : / : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　　　／|　　／／: : : |: :| : : : : : : : //: : : // : : /: : : : ／￣￣￣￣￣ヽ |
　　／　 _ イ／: : : : : |: l: :r──‐´/: : : // : : /: : : ／: : : : : : : : : : : : : :l |
　　ヽ￣　,　': : : : : : : : |: |:.// ￣￣: : : : //＿ / : ／: : : : : : : : : : : : : : : : l|
　　　',￣: : : : : : : : : : : | }//: : : : : : : : : .'──/／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
　　　ヽ: : : : : : : : : : : : :|//: : : : : : : : : : : （_）//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
　　　　＼: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |

420 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:18:06 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　 , --────-- ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　問題にすべき事？
　　　　　／　　　　　　　　　　 l　　　　＼
　　　／　　　　　　　　　　　　ノ::::::::::::::::::::::.＼　　　　　　　　もし、それが街道建設の事なら、既に結論は出ているだろ
.　　 / 　　　　　　　　　　　 _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;::::::　＼
　　｜　　　　　　　　　／／￣＼＼:;;;;;;:／／￣＼＼
　　.｜　　　　　　　　｜　|.　○　.|　 ,|:;;;;:|　|.　○　.| ｜
　　　|　　　　　　　　　＼＼＿／／::;;;;::＼＼＿／／
　　　.|　　　　　　　　　　　　　,／　　　:::|::　　　＼
　　　 |　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　｜
　　　 |　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=二=二￣
　　　 .|　　　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／|　　　　　　　　　 ,. ,._　 ,.-,.､　　　　　　-=二＿ニニ
　　　　|.　　　　　　　　　　　　　トエエエエエイ　 |　　　　　　　　 //　j / /　ﾉ　　　　　-=ニ_￣
　　　　.|　　　　　　　　　　　　 '.{ 　　:l　　 }/　/　　　　　＿＿ﾉ｀-/ﾉ　`ﾂ　　　　　＿＿ﾆ＿二＝
　　　　 |　　　　　　　　　　　　 .{　　:l　　 }/ ）　　　　　//　 //　_,_{￣/￣￣￣￣/^/;;'´￣￣
　　　丶　　　　　　　　　 .{　　　　}　 l　　　　　ヾ､＿/　　/＿i＿＿＿＿__i_ヾ:;'
　　　　　＼　　　　　　　　　､`ｰ一一 '　)　　　　　　　/　-=j"　 ,_/
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　 u　　　/ ,.--､　　　　/ 　　/　　./
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　／　}ヽ　＼　ノ　　 _}　　/ ＼

　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　＼
　　　.　　　　　／　＿,ﾉ　　⌒　＼　　　　　　　　ええ、全くです
　　　　　　ｌ^l^lｎ　（●）　（●）　＼
　　　　　　ヽ　 L　　､　｀　　　　　|　　　　　　　試しに村の独身男性に聞いて御覧なさい
　　　　　　　ゝ　ﾉ　　￣￣　　　／
　　　　　　／　 /　　　　　　　　　＼　　　　　　誰に聞いても同じ答えが返ってきますよ
　　　　／　　 /　　　　　　　　　　　＼
　　　. /　　　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　　人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

421 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:18:39 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {　　　　　　　　　VIP村の財政は芳しくないという話があったばかりだろう
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!　　　　　　誰の案が妥当かなど、考えるまでもない
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ　　i{　　ノ′ 　　　 /. :/.ィ:!　｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　ﾉ!　　　　　／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼　､＿＿＿_.ノイ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／ノ　　＼＼　　　　　　　　　　　３人とも落ち着くお
　　　　　／　（●）　(●）＼
　　　　／　∪　（__人__）　　＼　　　　　　　　　　（とても、やる夫の考えは別だなんて言える雰囲気じゃないお）
　　　　|　　　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　＼　/⌒)⌒)⌒)　　／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　／
　　ヽ＿＿　　　／　　 /　　／

422 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:18:54 ID:kiCgMVeU0

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　　　　　＼　　　　　　　みんな、ヒートアップしすぎだお
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '（ー）　（ー）　u|　　　　これじゃあ話し合いにならないから、今日は一度解散して頭を冷やすお
.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/　　　　　　　　決着は明日に持ち越しか
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ　　　　　　　　良かったな
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　　　　恥をかくのが一日延びたぞ
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

423 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:19:44 ID:kiCgMVeU0

　　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　 |　　　（ ―）（―）　　　　　　　　　　　　　,　　､
　 .|　　　　（__人__）　　ふぅーッ　　　 ,´ (　⌒ヽ　）　　　　　　　　その高慢ちきな顔が、明日はどんな吠え面を見せてくれるのか、
　　|　　　　　`-=━・　　　--==≡三三 ( （　　)　））
　　.|　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　ヽ｀ｰ　ノノ　　　　　今から楽しみだろ
　　ヽ　　　 .,ﾉ )／´二⊃　　　　　　　　　ヽ_- ノ
　　　>　　/"／　 '‐､ﾆ⊃　ｷﾝｯ
./⌒ヽ　　ｌ　　　　´ヽ〉〆ヽ
(　　　ヽ/　　　 __人〉ヾ_ノ,ゞ
.＼　　/　　/ 　 {　／

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　あなた方の吠え面になど興味はありませんが、
　　　　　／　　 ⌒　　⌒ ＼
　　　／　　（ー）　（ー）　ヽ　　　　　　　僕がヴェネツィアの淑女とよろしくしているのを
　　　 |　　u　　　___｀___　　　 |
　　　　ヽ、　　　 `ー '´　　／　　　　　　　　　後ろで悔しがるmob役くらいはさせてあげますよ
　⊂⌒ヽ〉　　　　　　　　く　/⌒つ
　　＼　ヽ　 /　　　　　＼　ヽ　/

424 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:20:03 ID:kiCgMVeU0

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　（頭を冷やすどころか、ますますヒートアップしてるお）
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '=・=　　=・=　u|　　　　　　　（みんな、何で今回はそんなに自信満々なんだお？）
　　 /,'才.ﾐ)　（__人__）　／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

425 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:20:22 ID:kiCgMVeU0

　　　　／||ミ
　　／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿
　|:::::::::::::::||　　　　　 || ｶﾞﾁｬ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　|:::::::::::::::||￣￣＼　||
　|:::::::::::::::|| ノ　ヽ_＼
　|:::::::::::::::||●)　(●) ＼　　　　　　　　…ただいまだお（ｺｿ
　|:::::::::::::::|| (_人_)　　　 |
　|:::::::::::::::||_＿＿　　／
　|::::::::::::::(___＿＿ノ´||
　|::::::::::::::(_ノ／ . . . ||
　|:::::::::::::::||／　　　　||
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　＼ ::::||
　　　　＼||

426 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:20:38 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　 .,-'"~"'ヽ
　　　　　　　　　　　　　／―　　―＼../　　。○）
　　　　　　　　　　　／　━　　　━.ノ　　　　 /
　　　　　　　 , ―|　⊂⊃　(_,､_,.く＿＿＿,ノ
　　　　　ﾉ⌒ー'´　　ヽ　＿＿　　＿ィ’
　　　　（＿＿＿＿＿（＿＿＿）-（＿_)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//￣ヽi ／,.≦√:::::ー＜:::::フ_ ＜::ト､ゝ┐_,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　r_ ﾆﾆﾆj::::::二ﾆﾆﾆﾆyzzﾝ､＿,ﾊー=ミ::::::::ュ＼ヽ　>_}}　,
　　　　　　　　　　　　　　　　 _j::ｰ':〈≠,:／　￣　　　　　　￣乂zz＜::::::::}ヽ:.　<,Y ',
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　　　　　　　　／二二二 {　　 ',　.|　 ',｀:トｭ' :i　|　　　'｜i.　　　 i　ハ:ﾆ::ﾑﾄ､::', ､
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　　　　　 ,'二二二二二二二ﾆ=ﾑ}　ﾘ　　 ` ＝zヾ　}' !　 /￣}'￢, 　　 ,'　　:|,ﾑ }:::}二二二二ニ |
.　　　　　_{二二ム二ﾆﾆ{二二二(j | ,ハ　　　　　　 ′}／　､/　　', 　 } '　　ﾘV ):７ﾆ/二二二ﾆﾆト .,
　　　,ｘく二二二ニﾑﾆニ',ニニニ/ j |　ﾄ､　　　　　　　　 ` ＝=zY 　　／　 Y:二/二二ﾆ／二二ﾆ＼
　／二ニニニニ二ﾑニﾆ,二二厶ｲ |　,ﾊ　　　　　　　　　　､　　　ﾉ　　　ノ　ノ二{ﾊ ,r┐￣＞=＜￣ヽ、
。゜=, '´￣￣｀　-(: ; ＼＿_',二二(_, ､l /　ﾍ、　-､｀ '　_　=ミ＞=ﾆ_r'__ーv't=-二ﾆ}ｰ'　_,.='´ヽ￣￣｀　、
二/　ー── r─'ニ＝──(::===彡'　フY< ＞-　'´　　　ヽ＼｀ー-y　｀ー=ミ、　￣｀　､　〉　 - ､_
ニ!　　､_　　,'　　　　　　　 f´_　　--　j￢ ´　　　　　　､　ヽ　ヽ,＼（__　 __　　　 r'　　　　　乂
／ー-　　==_┐　　　　　「´　　　ー７､{:..　　　　　　 ,　 ‘,　 ‘,　 ‘,ﾉ　 )　　｀　、Ｌ,　＿＿＿　　[,　￣｀
ﾄ､　弋￢ｒ== '　ー── :j　　＿_　 i{:...　　　　　　 ,.ｨﾒ､　':,　〉／---j＿,.　 ---- ミ　　　　　｀　j
.　＼　｀ y::､　　　　　〃　､_　rﾁ ,､::二＝─　´∠__　／:イ　ゝ_　　 ...:Y　　　　(__　　　　　,ハ___ユ／
　　ヽ /ﾊ-(｀＜　 __{{　　　ﾉ　 ,==z_／　　　　　　　　　　　　∠＿＿,. '　ヽ＿,､_　ヽ　／
　　　　　　　￣￣￣￣ヽ_＞'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　／　　ゝ─　´

427 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:20:56 ID:kiCgMVeU0

.　　　　　　　　　　 //} /　/////　/ 　 / ／　／ ' ／　／　 /　 // //l　　　ヽ
　　　　　　　　　　 / ':;' '　/ｲ.'//　/ ／/ ' 　イ／／_．‐'　イ　/ 　 '/ // ,'　　|　 i
.　　　　　　　　　 i/://　':::///　/ /:/　／／'．- ¨　／／ /　 / '　'/ / 　 /|　 l
　　　　　　　　　　l'://' /::///　/ /:/'∠／ ´　　　／／／'　 ' /　/.ｲ| 　 '!｜　!
　　　　　　　　　 |,'/:! ':::,'//　/ /::∠／　 _ ．‐／／, <／／／!　'// |　/ |｜ /
.　　　　　　　　　i' i::l l::::l /　/ ,≦∠__-＜ヽ／／／／／＜　 l　l ,'!l | ,'l　!/,ｲ
.　　　　　　　　 j j::! !:::!,'　ｲん'/_,＞、　／／／／／=‐ ､＼!　!i |l |/l　// j
　　　　　　　　　//::l l::::!l　':'　|゛￣¨ ‐-'／／／イ'／__- ．__ ＼|　!' |l　 l //,ｲ
　　　　　　　 //::::! l::,'l　i:i　ﾉ　　　　　／´　 ´　 7ﾌ￣ﾉ,＞､l　l　ll　,ｲ//ｲ
.　　　　　　　/ i:::::l　!:!l　l:l ｲ:::　　　　　　　, / 　　￣¨ ‐く_ ﾉ〉｜ |ﾚ l|｜,ｲ　　　　　　　　　　　おかえりなさいませ
.　　　　　 /　l:::::|l !:!!　l:l l:l:::　　　　　　 / '　　　　　　　　｀ '::l |　|! /! l/::l
　　　　　　 / / |:::::!|l:li　 !l l::ﾄ:: 　　　　　 V　　　　　　　　　　 ,.ｲ〉、lﾚ i! l::::::l　　　　　　　　　　　やる夫様
　　　　 / / l !:::::〉!!　 l:l l::l::ヽ　　　　＿　　　　　　　／ _／l l!:::|l　!:::::!
.　　　　 / /' ,',':::::i i:|　 l:l l:::!::/ヽ　　　ヽ｀　＞　　　　／¨´!:::ll:::l ll:::|:l　l:::::l
　　　　 / /,'　!l::::::| l:|　 |:l l::|/.:.:.:.＼　　　￣　　　　 , イ::/::: /::::ll::::! ll::!:l　l::::::',
.　　　 / //　,'j:::::::! !:!　 !:! !:l.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　　 _ ．イ/::/::/::: /::::::ﾘ:::l　!l|:::!　',::::::',
　　ｲ //　/!l:::::::! l::|　 |'| l::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ー　¨.:.:.:.:, ｲ::/::/::: //::::/:::::|　!:!:::l、　、:::i
. 　/ ,ノ/　/::!l:::::::| l:::!　 !:l l::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　＼::'::::://::::/::,_-l　l::l::ハ　i:::::l
　/ /::/　/:::ﾉ' -‐| l:::|　 l.:l l::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　　ヽ｀ー-- '-､｀!　!:!'l‐,l　 l:::::l
./ ´,.ｲ　/´ 　　 ,| l:::l　 l.:l l:::!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／｀!/　　　　　＼.:.:. ｀ヽ｀|　!:!:|/:l　 l:::::|

水銀鐙はやる夫の身の回りの世話を全て自分でこなし、使用人は置いていなかったが、
赤ん坊の誕生を機にヴィレッタを侍女として雇っていた

428 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:21:24 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　　水銀鐙の側に、他の男がいるのは面白くないから、
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '（●）　（●）　 |　　　　　　　　下男とか必要ないお
.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　-―-　　_
　　　　　　　　　　　　　／r辷}厂:::::::::{弐込ﾘ.
　　　　　　　　　　　／rア.::::::::::芸云芸=ミx:::.ヽ_
　　　　　　　　　　　 '　f7.::::_j厂　　　　　　　艾::::V{
　　　　　　　　　　 .′ｆ7.::_j{.,　// /　　　　ハ艾:ﾊ
　　　　　　　　　　{{二}/_j{ / // / 　' /// /,　 } iハ:}　　　　　　　　　やる夫の身の回りの世話を、他の女がするなんて我慢できないわぁ
　　　　　　　　 ;ffく{i{〉.:{:{芹ミﾒ､/ /// //　/|｜ :}!
　　　　　　　　　/イﾊ{≫ iﾊ.r=ミ心/// /厶斗ﾘ/ !介　　　　　　　家事は全部するから、侍女は【No thank you】よぉ
.　　　　　　　 /　:{i{ハ从|{杙 {r::ﾘ^　 }ｲ云zx才 .从{
　　　　　　 /　　:}i}　 i:八乂 , , ,　　　弋fﾘｲ /ｲ:i:}
. 　　　　 / /　　　 | :八　　　　_　′'' ' 彡ｲ{:ﾘ |乂　. イ
.　　　　　 / / /　 /,　｜{从＼　　　｀　　イ　ハi :i|{　 ': :/才＝ーｧ
　　　ー-=ミ｀ヾﾒ.　从i:乂　}:≧=-＜(/ /, /‐-ﾐ八ノ. : : : : : : : : :｀ー-ミ
　　　才￣. : : : : : :ﾊ　__ハ　辷刈り.:::::jｱ.//.:.:.:.:.:.∨. : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ
　　≧=ー. : : : : : : : /.:.:.:.:ア/八{i{.:.:.:乂 /ｲ.:.:.:.:.:.:.. ∨. : : : : : : : : : : : :｀ヾミ
　　７. : : : : : :-‐. : : }.:.:.:r弌ｘ__ 　_￣乂{{/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ: : : : : : : : : : ｀ヾー-弍
　　⌒7. : :ｨ : : :乂イ.:}:/i　　fr爻ｨ⌒}　.く.:.:.:.:.:_彡.:.:.:.:}乂: : : : : :＼: : :.乂
.　　 /才f. ; 彳( {.:.:.:/.:{　　　　⌒}　, ﾉ }.:ｰ-.:.:.:.:.:._彡'　　＼ : : : : : ＼(
　　　　　}/　 }//.:.:.:{:.:.乂　 _＿__ 　.才゛.:.:.:.xf斗く　　!　i {｀＼(⌒ヾハ
.　　　　　　／＞'"´才ーｧｰf.:.:.:＞‐-ミ.:_//{/{iメ ' i:|　ハ
.　　　　　　/.:.{　　　{{_　.ノ_厂 {f　　　＼-く:ハ八/ :从(
　　　　八:.∧　　 _jj {{　⌒7八　　　　､｀Y7ﾞｲ}i}./

429 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:21:48 ID:kiCgMVeU0

～結論～

　　　　　　　　　　　　　 ―く｀亡7ｱ
　　　　　　　　　　／／　イ￣￣￣`ｰ-､
　　　　　　　　 /　/／　/ / ハ　　　　　＼　　　　人人人人人人人人人人人人
　　　　　　　　 ′ ′＼　/|/　｜　 |　　ヽ＼　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　｜ l｜　 |ｰ≧ﾐ､　|　　|ｌ | ﾄ､　l　＜　　水入らずの邪魔すんな！！＞
　　　　　　　　 |　|｜　 | ┴ '　　| l　八Ｎハ｜　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　 |　|八／)＼　　　 |/　∠|　|｜　　　YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
　　　　　　　｜　／／／）　　　　　　｜ | |　　　　　　　　　　　／）
　　　　　　　 |／,.=ﾞ''"／　　ｎ　　／l|　| |　　　　　　　　　　／／／）
　　／　　　　 i f　,.r='"-‐'つ　　　イ／||　| |　　　　　　　　　／,.=ﾞ''"／
　/　　　　　 /　　　_,.-‐'~_＿＿_〔　 / /||　|｜　　／　　　 i f　,r='"-‐'つ＿＿＿_
　　　／　　,i　　　,二ﾆ⊃≪[}≫::Ｌ/ 厶ｌ|　|､|　/　　　　　 /　　　_,.-‐'~／⌒　　⌒＼
　　 /　　　ﾉ　　　 ilﾞ |　ト-/∧ヽﾉ/ /::::: |　|:::＼　　／　　,i　　　,二ﾆ⊃（ ●)　（●）＼
　　　／,ｲ｢ﾄ､　　,!,!八 | 〈/　ﾚ厶ｲ:::::::::|　|::::::::: /　　　ﾉ　　　 ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　　　　 /　iﾄヾヽ_/ｨ" |￣＞rｆ乞ﾐ-､|}〉:::: |　|:::／::::::〉　,ｲ｢ﾄ､　　,!,!|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　〉:::}::::rﾍ_ト|　 | 　）:::ヾこﾝ:::(|}〉:::: |　|/:::::::::厶 /　iﾄヾヽ_/ｨ"＼　　　`ー'´　　　／

当時の地方領主は、税の一つとして村人に労役を課しており、
領主の身の回りの世話も村人の労役（＝無給の労働）で賄われていました

しかし、より質の高いサービスは無給の家事労働では得られなかった為、
貨幣経済の浸透と共に専門的な奉仕技術を身に付けた使用人が雇われるようになります

430 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:22:28 ID:kiCgMVeU0

　　 ._ _ _
..(ヽl_l_ll_l,l
　ヽ　　ｒ
　　│　|
　　 |／￣￣＼　　　　　　　お前ら、いい加減にしろ
　／　　　　＼　ノ
　|　　　（ ●）（●）
　.|　ノ（　　（__人__）
　 |　⌒　　｀ ⌒´ﾉ　　　村人にお金を落とすのも領主の仕事だし、
　 .|　　　　　　　 }
　 .ヽ　　　　　　 }　　　　　　人に任せられる仕事は人に任せて、
　　ヽ　　　　　ノ
　　　l/　　　く　　　　　　　自分にしか出来ない仕事に時間を回すのは領主の義務だろ
　　　|　　　　|
　　 |　　　　|

　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　, ':.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.: /.:.:.:./:.:.:.|:.l　.:.:.:.:.:.| .:.:.: .:.:.:.:　.:.:.:,
　　}:.:.:. l.:.:|: :.:.:. :./.: .:./:.:.: .l|:.|:. :.:. :.:.:l :. |:.:.| .:.: .:. :.:|　　　　　　　　　　　　下男も侍女もダメ…
　　|. i:. |:.:.l: :.:. :./.　:./.:.　./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ﾄ:.:l
　　l. |:. |:.:.|.　.:./l　:./ :/ /　 ',ヽ:.:　.:. l :.,'.:.,':.:.　:.:.l |:l　　　　　　　　　　　　しかし、使用人は必要…
　　|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./　　　ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:l:.| l:|
　　l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ､　　　　　　　　　　ならば、結論はひとつしかない！
　　,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:./:./）/.l:.|l|
　 /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ　　　｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|:l
　　　',{ヽヽ:ヽ∧' / |　　　　　　　///:/ l:.:.l:|ｿ |i
　　　ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､　_　　　　 /´/　r‐ﾌ)
　　　　　　　ヾ　__.＞-‐､ﾆ‐　　∠／／／{
　　　　　　　　／　　＜ヽ＼イ-‐r／.／／ヽ
　　　　　　　/　　　＼＼´／ﾌ　,'. ／ .／／／>､
　　　　　　/　　　＼＼ﾉ- '　　|彡／／／／: : ｀‐---　､＿
,　-‐ー: : :/　　　＼　ヽﾉ彡　　　|／／／／: : : : : : : : : : : : : :￣
: : : : : : : /　　　　　＼ﾉ（:::）　l|　 l／／／: : : : : : : : : : : : : : : : : :

431 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:22:48 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'　;:　 ; ￣　￣　　　￣｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.　 _rﾞejⅱ,.ヘi^ビ、,,-―､!、　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　' _,{_(Yj､｡ｿ＠ﾉノﾄjヾニヽ,-,-=ﾆヽ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´￣￣￣￣￣￣＼､./'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ◯／.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :`i"ゞヽ_jｿ }　f ／--､　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.::/.:::::::.::::::::/. .:::!::::::::::i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~_,,/~　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､::＼_　　入_　　,ﾉr'"　　　　　　　　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:j:∧　､＼ﾞ (⌒)　 7,-､　,､ｨ|'　,　　　　　　　、　　　　　　　　男の娘、これしかない！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:　ム≠fﾄ､(こ○こ)Oう　ﾞヾ､ .　'　,　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::|::::::::::|ｋl::|:{　}/ ｨ代fiﾂ:::‘ｰﾍ_ﾉ::::‘ｰ’　　', 　 .　ヽ　　　　　､　　　　　　　　ここは不本意ながら、
　　　　　　　　　　　　　　　　　l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁　′ 　￣ |:::/:/ 丿:::::|ﾍヽ::､､_ ', 　　　ヽ　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　爪:l::::ヽ::::丶¨´ } 　　　 |/l/◯:::::::::::ﾄ!|＼_　　', 　　　　　　`　､　　　　　　俺が一肌脱ごう
　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　ヘ.::.ﾄハヽ　｀ _ ＿　ノ/ トヽo:::::::::::ヽ. ''ｰ':: ＼　　　　　　　　`､
　　　　　　　　　　　　　　　´　　　_ノ　＼　 !.::.＞￣｀　イ。０°´￣　､:::::＼:::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メ丿!ﾊﾉｌ　￣ｏ◯　/ 　　　　　 ',::::::::＼:::::::::＼ｏ◯
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-‐ ﾆ二二二ﾌ/´　￣　'　　　　　 ',::::::::::＼:::::::::＼
　　　　　　　　　　,-―､. , イ. ､_／　 .ニ二二二ﾌ　　　　　│　　　　　　 ',::::::::::::::＼:::::::＼　　　　 ,
　　　　　　　　,-=ﾆヽ　 7'"ヽ Г　　_ =======" /￣｀　　',　　　　　　　 ',::::::::::::::::::::＼:::::＼　　,
　　　　　l''"/'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､　 / !=ニニ厂"/, -'ア/　　/￣｀ヽ l　　　　　 / :::::::::::::::::::::　＼:::::＼
　　　ﾆ~ ll `i"ゞヽ_jｿ }　f ／--､ ,′.ﾍ__〃　 "／　／　　.　ヽﾄ､!ヽﾄ､!ヽﾄ､!ヽﾄヽ::::::::::::::::::::　＼::::
　　　 . ヾ_i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~_,,/ニ_　 ,!.ﾄ　　/　　/ 　　　 ./'ヽヽﾄ､!ヽﾄ､!ヽﾄ〉:、＼::::::::::::::::　　＼
　　 ,-､　 l＼_　　入_　　,ﾉr'"r..┤ 　l./(　　/　　/　　　／　 У　　　　　　l ､　　　＼::::::::::::::::::::
　　てOう　~７ﾞｰ'"　 7`i"ﾙ,､ｨ(⌒) 　 /⌒!、　　,l　　　/　　　/ !ヽ　　　　　l　:::::::::＼:::＼:::::::::::::
　　　‘ｰ(⌒),,-､　 |ゝレ(⌒)ﾞ(こ○こ)　　 .|=ニヽ､　　/　　 /　八l　　　　 |＼:::::::::::::＼:::＼::::::
　　　　(こ○こ)う　,-､　こ○ ‘ｰﾍ_ﾉゝ　,ノ　　＼ヽ｜　/ 　　 .|/l　　　　 |　　‐ -　--＼::::＼
　　　　‘ｰﾍ_ﾉ‘ｰ’てOう,-､　ﾍ_ﾉ-(⌒)=二､　　丿丿!　 /　　　/　|　　　　 |´　　　　　　　,''::::
　　　　　／(こ○ ‘ｰてOう　lメ~(こ○こ)､､"'''‐'´イ､_j_,/ 　／　　!　　　｜　　　　　　,'::｀＼
　　　　（　（‘ｰﾍ_ﾉ|　ノ ‘ｰ’ヽ__ノ‘ｰﾍ_ﾉ-＞, イO　　　　`　 ‐ ‐---ト､　　|__　　　　　,'!:::::::::::
　　　　　）　）　巛（　（彡r'|／／⌒ソ!　/　　/｀`'ｰ -　_　　　　　　　　　　｜　￣~'　,'　＼::::::
　　　（／(　　彡）　）巛从彡　　　 !/ 　 /　　｜　　￣｀　ｰ-　　　　　 /　　　　　,'　　　＼
　　　　　）　）　巛（　（´　ミﾐ　　　　　|!　　|　　｜ . Ζ(⌒)ヽ∴　￣　‐-　　　　　　 ,'
　　　　　ソ　　　《　）　）　彡　　　　　|!　｜　　 ,(⌒)(こ○こ)l　 ./~￣"'''‐-､　　 ,/
　　　　　　　　　　/　/　　巛　　　　　|! .__(⌒)￣＠(こ○‘ｰﾍ_ﾉ|∴,ﾉ.￣　　　　＼
　　　　　　　（／(　　《　 _　ゝ'⌒ヽヾ＠(､ l　‘ｰﾍ_ﾉ､_ﾉゝ　　＼
　　　　　　　　　　）　）　　　　　'⌒'@ ∴＠@ .l ＠∴ﾙ∴ノ　"　　　＼
　　　　　　　（　（　　　　@＠　,-､　'@＠@. !|　､ _,,,ﾉ　　　　　　　　＼

432 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:23:05 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　━━┓┃┃
　　／（￣）　（＿）＼　　　　　　　　 ┃　　　━━━━━━━━
　／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　|　　　ゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┛
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　　　　 -ｧ,　　　　　　　　≧=-　。
　　　　ｲﾚ,､　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ
　　　　 ≦｀Vヾ　　　　　　　ヾ　≧
　　　　｡ﾟ　/｡･ｲﾊ､､　　　　｀ミ　｡ﾟ　｡･

　　　　 l　　 | l 　　　 /|　　　　 |　　　 /:::::::/　|:::::| |　＼::＼
　　　　 |ｌ　　 | |　　　 / ｌ|　　　 /:| 　　 :/:::::::/　 :|:::::|＼　　〉::::〉
　　　　 || ．:=| |＝＝≠=ﾘ-　．_/　|　　 /:::::::/　　 |:::::|::::::＼/::::/　　　　　　　　　　他人の趣味にとやかく言うつもりはないけど、
　　　　イ|　　 j |　　 /　 /　　　/　｀ト､　〈::::::::｛　　　|:::::|＼::::::＼{
　　　 | |　　/ |___ /　 /　　／.u　 :|　　＼::::::＼　|:::::|　＼::::::ヽ　　　　　　　　　　我が家の門は立ち入り禁止よぉ…
　　　 / |　 / 厶イ三/≧∠ _　　ｊ|　　　　＼::::::＼l:::::|　｜ `ーく
　　 :/　|　/彡'´￣ / ∠￣`￢ミメ廴　　　　＼::::::＼|　　ｌ　＼＼
　　 /　｜/　　　　〃￣ヽ　　｀刈　/　　　　 / 丁Т　　 l 　　ヽヽ
　　l　　|/　ミミ＿弋　リ丿　イⅥ / 　　　 /　 |:::::|　　　 |　　　 |:l
＼｜　　　　　´三三`ー≦彡　//　/　　　　 / 　 :|:::::|　　　 |　　　 |:|
　　　　ij　　　　　　u￣`　//　/　　　　 /　　 |:::::| 　　　ヽ　　 :|::|
　　　　　　　　　　　　　　　　//　/　　　　 / 　　 :|:::::|　　　　　　＼ :|:::|
u　、　　　　　　　　　〃　/　　　／　　　 |:|:::::|、　　　　　　 :|::::|
　　　　　　　　　　／　 /　　　／　　　　 :|:|:::::| ＼　　　　　　 :|:::::〉
　　　　　　　 u　　　　 /　　.／|　　　　　　/|:|:::::|　　＼　　　　 :|／＼
　　　　　　　　　　　　／　 .／./:/　　　　 / /:|:::::|　　　＼　　　　ノ〉　＼／::
-_ー　､　　　　　　　　／　 ,／.／:/　　　　　 / / |:|::::::〉　　　　＼　／／　　／:::∠
ごﾟ　　　　　　　　　／￣￣ .／　/　　　　 / / /|:|／　 /:|　　　／／＿／::::::::::::::
⌒　　　　　　　　　ij 　　／　　/　　　　　 / / / :|　　／::/　／／／::::::::::／￣＿
　　　　　　　　　　　　　イ　　　/　　　　　 / / /　 | _／:::／／∠ ／::::::::::／／:::::::::
　　　　U　　　　　イ　｜　　/　　　　　 / / /　／:::::／／::::::::::::::::::::::∠ ／:::::::::::::::
　　　　　　　　＜　　|　 :| 　 /　　　　／ / / :／::::::::/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

433 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:23:28 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　-‐. ::￣:¨:.‐- .
　　　　　　　　　　,　 '´　::::: ::::::::: :::::::::::::: ｀丶
　　　　　　　　 ,　'　::::: ::::　 :::::::::::　:::::::::: ::::　::::＼
　　　　　　 /　: :: / ::::::::: :::::::::: ::::::: ::::::　:::　:::　ヽ
　　　　　 .'::: / :/ :: ::/ :::: :::／ :::: ::::/:::'. ::: :: i:::　!
　　　　　　　 l :: |　l: :: :/ ::::/::/:/:,.ｲ :::,':: :::l :: :: :l::　:',　　　　　　　　　　　　　使用人として使える以上、
　　　　　　ﾉ/: l ::|: ::/ ::::/::/:/:/ ,' :::ﾊ::: ::|　|　:| ::: :ヽ
.　　　　　 //.|:::l ::| :/::／//:/:/ / ::/　V:::|: :|: ::}!::::::ﾄ}　　　　　　　　　　　出入りには正門ではなく勝手口を利用させてもらう
　　　　　 //　||::|:::|/∠_//::/:/_/:∠..＿ﾄ､| ::} :/l＼┴､
.　　　　 // ／l|::l ::Vﾁ≧z､::/ /::斗≦升ﾗ:::,'::/::| 　＼ヽ.
　　　　/´_<／|!::ヽ:::ﾏｾｯfﾑ､〃ノ,tfﾋ込ｿ:::/:/:l :| ', 　＼｀ヽ
　　　　 __ﾚ´　.>ヽ:ヽヽ::￣::. }　　　.::::/:::/:/,ｲ.::|　､.　　＼（　　　　　　　　　　　そのくらいの常識は弁えているから安心してくれ
　　　　 }/　／　/ ヽ_:::＞　ヽ　　　∠:ノj:'::{::.l ::{　　ヽ　(｀ヽ
　　　　し'ﾉ.　 /　　ﾘ::::.＞､　'ﾆヽ　∠イ:::|::|:::',:人　r‐､＿）＾
　　　　　　ヽr廴r-ｲjﾉﾘ l::fr＞､_.∠rf＾⌒!:l :lヽ.ゝ-ｨ'ｰ┬´
　　　　　　 , -‐- ､´l ::ﾉ从} ｀i＾Y´://　! :l∧{:: | : :::|:: :::|____
　　　　　／: : : : : :Ｙi:::| :::rゝ､ヽ.} //／／ >､: :|:: :: l:／: : : : ＼
　　　／: : : : : : :::⊥≠≦-ｰr＝ﾁｰ‐< ／: :￣: :￢´: : : : : : : ::＼
　　 / : : : : : : r‐ 'ノ￣／￣ゝ-f'ヽ　　｀丶.: : : : /: : : : : : : : : : : ヽ
.　　{: : : : : : :（￣　／　,' /´ 　 |　:｀、　　 r‐ヽ: : !: : : : : : : : : : : : : 〉
　　 ',: : : : : : :.ゝ／　 (／　　　 l　　ヽ　　｀)r'´: :|: : : : : : : : : : : : /
　　 {: : : : : _: (´　　:::/　　　　 |　　　＼r'ﾚ': : |:.|: : : : : : : : : : :::/
　　　l: : : :_/_ヽ廴 ::::/　　::　　　|　　　　<ﾉヽ.: : |:.|: : : : : : : : : : ∧
　　r<: : :f‐┴､ヽ（_r‐､　::　　　:}　　　　　>　' .::|:.|: : : : : : ／: ∧::ヽ
　　| l ヽr＝　　　|／/　)　r‐､　:|　　　(て　　 V:.|: : r､_ノヽ:ノ ::::＼:＼
　　ｕﾍ　　　　 | .// (__r'廴 ) :し'￢ﾌ |　　　 ∨て: : : : ::∧　::: :: ＼:＼
　　　ヽ　　　 l// /　　　｀Ｔ´　　 |　:l　　＿_ﾑ: : : : : : :∧::ヽ　::　::::＼:ヽ
　　　　　',　　　　 l/ /　　　 :|　　　 |　レ'　ヽ:/|: : : : : ::/::::＼＼ ::: ::: ::＼:＼
　　　　　 ∨ 　　 l ,'　　　　 }　　　 ',　｀(⌒メ.:l: : : : :::∧::::::::::＼:＼　:::　:::＼:＼

434 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:23:52 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　／　;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::';　＼
　　　／　 ;:::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::;　　＼
　　／　　 ;::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::;　　　＼
　│　　/＝≡＝=､､＼::::::::::::::::,,／ ,,=＝≡＝ヽ、　　│　　　　　　　（どこをどう安心できるんだお…）
　│　 //　　　　　　ヾ､ :;:;:;:;:;:;: ﾂ〃　　　　　　ヾ,　　|
　│　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;:;　　　　　　　　　　 │
　│　　``―＝＝''" ":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:゛゛ー＝===＝彳　　|
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　　　　　　　　　　　　　 ___r=y＝ｰ＝冖-ｨrｔ=､
　　　　　　　　　　／___ｆ〆::::::::::::::::::::::::::::::Yごｿ＼
　　　　　　　　／__ｆ〆:::::::::::::::::_ｙ＝ｰ￢冖￢―-＼　　　　　／
　　　　　／　.{f7:::::::::　イ厂　　;′　　　　　　｀＼　　　 / /　　　　　　　　　　　　　　　　　（お前が常識を語るな…）
　　　　 /＿＿{ｆ|:::::／　ｌ　ｌ　　｜　　　　　ヽ　　',　ヽ　 / /
. 　　　 /〈匚／ｲﾄ＼　　 | ｜　　|　　　　　　　',　　ｉ　ヽ∨ / 　／　／／
　　　 /　￣7　|l|___}〉　∥｜　 |　{　　　　　　| 　 | 　　 ∨ ／　 ..／￣￣￣￣＼
. 　　 /　　 //　 |:|￣　 | ||　l　　 | | ﾄ　　　 | ∥u ;　　　 ', Ｙ／.::/
　　 /　　 , / l　 |:|　　 l┼ヽ＼　|｜| ＼　　｜ﾊ　 /｜　| |: l::.::.::./　　　・
　／　　　|:|　|　 |:|',　　　|ヽ　　ヽ　、ヽ　ﾞ,　//　ｌ./　 |　｜|:ﾘ:.: / 　　　・
／　　　　 |:|　|　 |:| ヽ　　|U　　○　　　　　|/○　/ ／ｊ　/ /::.::/.　　　　　・
　　　　　 |:|　|　 |:|　ﾄ　ヽ│││　　　　　　 /´ |::::／::ｲ::.:. ＼.　　　　・
　　　　／　｜　　　|　＼＼ u 　　　　　　/ ／::.::.::.::.:／＿＜._　　　　・
　＼／　　　 ∧　　　|＼　￣　　 ┌┐　'　／´::.::.::.::.::.::.＜二＿/　　　　・
＿__ ＼　　 / ∧　　ﾄU ＼　　　￣　イ　 |::.::.::.＜￣￣￣, -'＼
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::.::.::.::.::.::.｀＜´＼ﾍ.　　∨::/∧:ﾄ＼く＿＿_|　　|￣￣ｰ―::.::.::.::.:ー- ::.::.::.::.
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼ﾞﾍ　　∨/　|:|:::://::.::.::.::.:|　 ∧＿＿ー＜￣

435 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:24:14 ID:kiCgMVeU0

結局は、シチリア王の晩餐を無事に乗り切ったチグサ（ヴィレッタ）を雇う事で落ち着いた

　　　　　　　　/　/　　/　　／　　／　　　／ / 　 /　　　　}
　　　　　 /　/　/ /　　/　　,イ　　　. ィ´　,/ 　 /　　　　　l
　　　　　　　{　/　/ /　　 /　／　, -‐ ´／／/　イ　　　 /　}
　　　　　　　ﾚ'/ / /　　,厶くi　／　　／／／／ /　i　　/　 ′
　　　　　　　}/ /N　　 /７メｊく｀　／／／∠｀ヽ｣　 |　 ,′ ,′
　　　　　　 ′l　l　　 {/／宀ｧ／ーｲ／lイ＿｀ヽl　 !　{ 　 i
　　　　　　 f'　ｌ　ｌ　　 l´ 　　　　　,　　　代ラftﾄ､l　j 　l　　{
　　　　　 /　 |　ｌ　　 l　　　　　 /i　　　　　｀^宀^iV　　l　　|　　　　　　　　　光栄ですわ
.　　　　 //　 l　l 　　l､　　　i/　　　　　　　　ハ　　l　　l
　　　　 //, 　ﾘ l　　 lﾊ　　　､- ､　　　　　　∠ -ﾍ　 l　　l
.　　　///　　l　|　　ﾚヽ　　　二´　　　　.イ　}　　,l 　 l　　l
　　　// ′　 l　|　　　|　　＼　　　_　-‐/　/ / / / ｌ　 :.　　l
.　　// / !　　l　|　　　|　　　　｀￣　　, ﾍ、/ / / /　 !　ﾄ､　 l
　 // / /|　_,｣　|　ｉ　{　　　　　　 /　　｀く / /-‐‐}　ﾚﾊ　 l
. // / /´　　 |　|　ﾄ､ '､　　　　　　/ 　　　　｀´￣ﾞⅥ 　ﾚ} }　　l
{斗ｲ /　　　 |　|　 {　ヽヽ、　　/　　　　　　　　　 |　ﾚ'/　　 |

　　　　　　　　　　　　　　, イ::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::i::::::;::::::::',::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　 j::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::::::',::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　j::::::::::/:::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 7::::::::/:::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　7:::::::7:::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::::::i::::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　 7:i:::::::i:::::::::::::::::::7::7ﾊ::::::::::::::::7:::::i::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　 ,ィi:i.i::::::i:::::::::::::::::7_/i-‐',:i､:::::::7:::::/:::::::::::/⌒',::::::::::::::::iﾔ　　　　　　　　（…チッ）
　　　　　　　　 |:ij::::::i:::::::::::::///./　 __',iA:::7::::/::::::::::/ヽﾉ/::::::::::7:ﾊ.ﾍ
　　　　　　　　 |:i !:::::i',::::::::7 i|　ﾃ弋;;;ｿィ〉:::/:::::::::::/ノ::::/::::::::::::,'.i| ヽ `
　　　　　　　　　　　　ヾ',:::i|ﾍ:::::7　i!　　　￣　/:::/:::::::::::/ ,--'::::::::::::::::i ﾘ
　　　　　　　　　　　ヾ:iヽ .､′　　　　　 /:::/:::::::::／ ./　j:::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ｲ／/／/　　/　7::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　j:ﾊ` ‐-､　　ｲ'"　,　イ　　ﾉ7:::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ﾘi',　　　　, .＜　　　　 _7:/ i:iﾆi::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ- '::::ﾉ!　 __, ...-‐'ニ〃‐'i:iﾍ::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘﾊ----=i i:::::::::::::::::::::::::::ﾍヾ､:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　 __!::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::＞､ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼

436 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:25:11 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　 ___r=y＝ｰ＝冖-ｨrｔ=､
　　　　　　　　　　／___ｆ〆::::::::::::::::::::::::::::::Yごｿ＼
　　　　　　　　／__ｆ〆:::::::::::::::::_ｙ＝ｰ￢冖￢―-＼　　　　　／
　　　　　／　.{f7:::::::::　イ厂　　;′　　　　　　｀＼　　　 / /
　　　　 /＿＿{ｆ|:::::／　ｌ　ｌ　　｜　　　　　ヽ　　',　ヽ　 / /
. 　　　 /〈匚／ｲﾄ＼　　 | ｜　　|　　　　　　　',　　ｉ　ヽ∨ / 　／　／／
　　　 /　￣7　|l|___}〉　∥｜　 |　{　　　　　　| 　 | 　　 ∨ ／　 ..::／　　　　　　　　　旦那にホモ疑惑がかかるよりはマシね…
. 　　 /　　 //　 |:|￣　 | ||　l　　 | | ﾄ　　　 |ヽ　　ノ　　 ', Ｙ／.::∠
　　 /　　 , / l　 |:|　　 l┼ヽ＼　|｜| ＼　　｜ﾊ　 /｜　| |: l::.::.::.:／
　／　　　|:|　|　 |:|',　　　|ヽ　　ヽ　、ヽ　ﾞ,　//　ｌ./　 |　｜|:ﾘ::.:／／
／　　　　 |:|　|　 |:| ヽ　　|U┯━┯　　　　|/┯┯/ ／ｊ　/ /:::::∠ -‐::.::.
　　　　　 |:|　|　 |:|　ﾄ　ヽ. |　　｜　　　　　 .|　/´ |::::／::ｲ::／.::.::.:: -―
　　　　／　｜　　　|　＼＼　｜.　　　　 | / ／::.::.::.::.／＿＿　ｰ―
　＼／　　　 ∧　　　|＼　￣　　 ┌┐　'　／´::.::.::.::.::.::.＜二＿　￣￣
＿__ ＼　　 / ∧　　ﾄ　＼　　　￣　イ　.|::.::.::.＜￣￣￣　　r―一
::.::.::.::＼＼/ /.::.ﾍ　　 ∨＞=＞　　_ ∠::.::.:|　　|::.::.::.::.::.＞　　＿＿￣￣￣
::.::.::.::.::.::.｀＜´＼ﾍ.　　∨::/∧:ﾄ＼く＿＿_|　　|￣￣ｰ―::.::.::.::.:ー- ::.::.::.::.
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼ﾞﾍ　　∨/　|:|:::://::.::.::.::.:|　 ∧＿＿ー＜￣￣￣｀`￣
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽヽ　　V 　|:|::〈〈::.::.::.::.::.|　/　＼::.::.::＼　＼

　　　　　＿＿＿_
　　　　／_ノ '　ヽ_＼
　　　／（≡）　（≡）＼　　　　　　　　　　　　何てけしからんおっぱいだお
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　　　　　　　（今日からよろしくだお）
　＼　　　 `ー'´　　　／

437 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:25:32 ID:kiCgMVeU0

　　/ ｌ〈(７::r‐'ﾉr‐く＞=彡ｲ　 |　|l　 l　 | ｌ　 |　〔(_ﾉハl　l |
　　|ｌ |〔(/:::ﾉ/rﾍ／イl| 　｜ l|　|ｌ　 |i　| |ｌ　l|　　｀二}∨厶、
　　|l |〔(|〈_/rﾍ/イｌ｜|￤ l||ｌｉ|　ｌ|￤|l|l|ｌi||ｌ| l|l　l く<フ小二)〕
　　|l |〔(|（||Ｖノl　i|ｌ| |l | |l |l|l|ｌ | |ｌ|il| ｌ|l|ｌ|l||ｌ| l|ｌ| |ｉ　ヽイ 7Ｙ,ニ、
　　|l |〔(|ﾉ|| |)〕| |ｌ|ｌ|ｉ|| | |l |l|l|ｌ | |ｌ|ll| ||l|ｌ|l||ｌ| l|ｌ|_|l |〈〈__/ 小､_ﾉﾘ
　　|l |〔(|彡=く | |ｌ|||ｌ|| | |l l|ｌ∥| |ｌ|ll| l∥|_」!イ | |l | |ト-1l| |ト-く
　　||／ｲ|く__ﾉ八|ｌ||||ｌ| | |l l|　| | | | | Τ|l j≫≦ミﾒ |ｌ| |:| | |ｌ　| |　　　　　　　　　あら？やる夫は少し道徳のお勉強が必要みたいねぇ
　　||ヾノ小ｰく | |ｌ|||l | ｌ | ⊥ | ｌ | | | 　 |〃ｌ　o　l　 |ｌ|〈ﾉ | |l　| |
　　||／ｲｌ|く__〉〉|l |ｌ|, イ |　|　| ｌｌ | ｌ　　　　､=彡　ｌﾘ | |l|丨 | |　　　　　　　　　そういうのはやっぱり、
　　||ヾノ小ー1丨ﾍ| | ≫＝ミ　　　　　　　　　　 /　| |l|｜ :| |
　　|| | |il |il |ili　|il |l 〃{　 o 　　　　　　　　　　　 | |l| ｜::| |　　　　　　　　　修道院のアベさんにお願いするのが一番かしらぁ？
　　|| | |il |il |ili　|il l::　　ヽ=彡　　　　､　　　　　　　ハｌl|亅::| |
　　|| | |il |il |ili　|il |:∧　/ヽ　　　　　　　　ィ　　　 /| |ｌ＼i:::::| |
　　|| | |il |il |ili　|il |: /∨　ﾉ　　 ┐ ＜ __／　　 / l| |ｌ｜|::: | |
　　|| | |il |il |ili　|il 　|　ｌ　ﾄ　l´　ノ　　　　　　　　ｲ_.∥|ｌ｜|-..| |
　　|| | |il |il |ili　|il |｜ |　 |___|　｛　　＿_　　／／|∥|ｌ｜l:::::::＼
　　|| | |il |i,- ──-ヽ＼＼ヽ　￣　　｀ヽ_／::::::|∥|ｌ｜|:::::::::::::＼
　　|| | |／:::::::::::::::::::::::::＼＼｀　　　　　 |::＼:::::|／|ｌ｜|:::::::::::::::::::＼
　　|l／::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣`ー― ---､〈￣廴ノ⌒７ |ｌ｜|:::::::::::::::::::::::::＼
　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r┴f⌒ト-ｲ⌒Y⌒7　|　| 　 l⌒|ｌ｜|::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　ノ　ヽ＼
　　　　　／　（○）}liil{（○）
　　　／　　　　　（__人__）ヽ　　　　　　　　　調子に乗ってごめんなさいですお
　　　 |　　　　　　　|!!il|l| 　　|
　　　＼　　　　 lｪｪｪl　／　　　　　　　　　けして、水銀燈より大きいなとか考えていないので許してくださいお
　　　 γ　　　　　＿＿＿＿_
　　　　|　l. 　　　 |＿＿＿|＿|
　　　　三三三三|＿＿＿|＿|
　　　　し（　　　　　＿＿　l　 l
　　　　　と＾二,,､,､,､,､,､,､ノノ
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二

438 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:25:49 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　／　　　　　//:::::::::::／／::::::::::::::::,,．::-=＝ '' ¨ ￣
　　　　　　　 /　　　　　　//::::::::／／::::::,,．= '¨
.　　　　　　 /　　　　　《￣ヾヽ/_ /:::::／　　　　 ,,
　　　　　　 / 　　　　》=＝介ミ>メ}}　　 ..:　 /　／::::　/:..,　　i
.　　　　　 /　　/　　　/ムx/　{　ﾒ}_」」}　 /..::.:/:. /::..::.　/::./...:　l:.
　　　　　/　　/　　　/《彡X＜＞¨￣　..:/::.:.:/:: /:.:::/..:/:::/:...:i.: l::..:.
.　　　　/　　/　/　/　ノ公イトﾝﾉ}　　.::/:./:/:.::/ :: / ./ :/ . . :ﾚ:':.:.:.:
　　　 /　　/::::/:. / 〃 //　||r¨.　..　 ./::　:.:/::{　 / ./ ./　 //　 /::..
.　　 /　　/..:: :: :/　}}　.}}.:... || /..::/.:../ .i　 /:ﾊ!_,/,〃 / ./// .／ :::.::
..　 /　　/:.:.: :. /:..　/　　 /..||化/　 i...:.:| ./ｲ＞ニヽ．／／／　.／::.　　　　　　　　　あぁん、まだ言うか
.　/　　/:::.　 ./:::..../　　./:.: ¨//.:ﾊ:::|i　:|/　ﾐ（・）　ヾ　彡ｲ..／/.:. /
../　　/:.:..　 /:::::::/　 . /::: il i::.i: .ﾄ从　/　　 `¨=- "　　 i./　／.:／
..　　/　　 ./.. : ./ .　 /::.　ﾊ.} ,|..::!ハ . {　　　　￣　　　　Vイ..／
　 ..:::...　 ..:... : /　　./　 ./:::i|　l　|:::∧ |　　　　　　　　　_ V´
　/ .::i　 /　.::/..:..イ　 .:/.:.:.:l.:...l　|./　ヽ　　　　　　　r ':.::/
./　　　/.　 /.:./:{　　 /　:::::| :..l　|{　　　　　　　ーrｰ'.:: /
　　　./　 ./:::::::/　　/　　::∧ .|　|=>､　　　　 , イ{ i..:::/
　　　}.:...:/ : : /　　i　　　::i　l.::|　|,,イ} ＞ _ ノ　　ヽﾊ｛
　　　／　 :::{ 　 ..l 　　　:l　 l::|　| // Ⅶ}}

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　：／　_ノ　ヽ＼
.　　　　　　　／　（○）}iiii{（○）
　　　　＿　：／　　　　（__人__）　＼　：
　　　 _|_　|＼|=========|(∴)|====|
　　　/　/~ヽ-i＼　　　　　｀ーlj'　／
　　 /_ /●　　|　/　　　　　　　　|
　／／＼　　　|ヽ=三三三三三=/：
.（. （__／|________|　|　　　　　　 |
　￣　 |　| 　＿| /　　　　＿　　|：　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__　　　　 r''⌒ヽ
　　　　|　|　 |＿（　　　　 /￣|　ヽ　　,.イ~ヽ〃￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヾ====ｧ=)　　＼ｰ=ｭ､
　　　　|　|　|.|　　＼　　 /　￣ |_　）r'　 j　　ﾌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //`ｰ-...＿_,.>　ﾍ
　　　　|　|　| |＿＿）　ノ＿＿_＿|'　〉、　　 /　　　　　　　　　　,.薔}:::⌒ﾞ`ヽ　　　{ {　　　　 |'⌒>ー
　　　　|　|　|. |　　　ゝ＿) ｀　　 | /Y . --‐┐　　　　　　　 /　　　､:::丶　ヽ　ヾﾆｭｭｭ=ィ|卞ニＬ｛
　　　　 7～　 |＿＿＿＿＿＿＿__}-､　｀　|　　　　　　　　/ヽ`ｰ- ヽ::::::i}　　ヽ　　　　　　 |:::::::::::::|
　　　　/　U.　 |　　　　　　　　　　匸_`ｙ一刋|　　　　　　　　ミ､ｰｧ､/ｖ'>::､::i} 　　ヽ　　　　　〃:::::::Y|
　　　 /＿＿＿|＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ　　　:|　　　　　　　　丶ﾉ'ｨT}, ヽﾐ>　　　ヽ、　　　 /:/:::::::／
　　　　　　　　　　　　|　　|　|　　　　　 ,.-''"~l　　　　　　　　　　l 　¨　ｨ∥ 　　　ヽｰ-....._/::ｲ::／∠
　　　　　　　　　　　　|　　|　|　　　　　　ﾞ!::::: ﾞ､　　　　　　　　　ヽｰ　ノ-7ｲ　　　　ヽ::::::/:::::::::::::::::/:::::＝≠――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::::::::ヽ､__　　　,.-''"￣￣ﾞﾞヾﾆﾉ　　〝　　　　＼::::::::::::::::::::＜二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞt ::::::::::::::::` ｰt'::::::::::::::::ヽ、ヽ/　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::≧=--
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ｰ- .:_: : {: :{: : : ―-≦:;:;:/　　　　　　　　　　　　ヽﾉ::::::ヾミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー-､: フ-ｧ:;:;:;:: /　　　/　　　　　ﾊ　　　ﾊヽ＼::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ 7:;:;:;:;:;:/　　　/　　　　　　ﾊ　　ﾉﾉ　　＼

439 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:26:14 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

.　　　　　　　　　　 //} /　/////　/ 　 / ／　／ ' ／　／　 /　 // //l　　　ヽ
　　　　　　　　　　 / ':;' '　/ｲ.'//　/ ／/ ' 　イ／／_．‐'　イ　/ 　 '/ // ,'　　|　 i
.　　　　　　　　　 i/://　':::///　/ /:/　／／'．- ¨　／／ /　 / '　'/ / 　 /|　 l
　　　　　　　　　　l'://' /::///　/ /:/'∠／ ´　　　／／／'　 ' /　/.ｲ| 　 '!｜　!
　　　　　　　　　 |,'/:! ':::,'//　/ /::∠／　 _ ．‐／／, <／／／!　'// |　/ |｜ /
.　　　　　　　　　i' i::l l::::l /　/ ,≦∠__-＜ヽ／／／／／＜　 l　l ,'!l | ,'l　!/,ｲ
.　　　　　　　　 j j::! !:::!,'　ｲん'/_,＞、　／／／／／=‐ ､＼!　!i |l |/l　// j
　　　　　　　　　//::l l::::!l　':'　|゛￣¨ ‐-'／／／イ'／__- ．__ ＼|　!' |l　 l //,ｲ
　　　　　　　 //::::! l::,'l　i:i　ﾉ　　　　　／´　 ´　 7ﾌ￣ﾉ,＞､l　l　ll　,ｲ//ｲ
.　　　　　　　/ i:::::l　!:!l　l:l ｲ:::　　　　　　　, / 　　￣¨ ‐く_ ﾉ〉｜ |ﾚ l|｜,ｲ　　　　　　　　　おかえりなさいませ、やる夫様
.　　　　　 /　l:::::|l !:!!　l:l l:l:::　　　　　　 / '　　　　　　　　｀ '::l |　|! /! l/::l
　　　　　　 / / |:::::!|l:li　 !l l::ﾄ:: 　　　　　 V　　　　　　　　　　 ,.ｲ〉、lﾚ i! l::::::l
　　　　 / / l !:::::〉!!　 l:l l::l::ヽ　　　　＿　　　　　　　／ _／l l!:::|l　!:::::!
.　　　　 / /' ,',':::::i i:|　 l:l l:::!::/ヽ　　　ヽ｀　＞　　　　／¨´!:::ll:::l ll:::|:l　l:::::l
　　　　 / /,'　!l::::::| l:|　 |:l l::|/.:.:.:.＼　　　￣　　　　 , イ::/::: /::::ll::::! ll::!:l　l::::::',
.　　　 / //　,'j:::::::! !:!　 !:! !:l.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　　 _ ．イ/::/::/::: /::::::ﾘ:::l　!l|:::!　',::::::',
　　ｲ //　/!l:::::::! l::|　 |'| l::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ー　¨.:.:.:.:, ｲ::/::/::: //::::/:::::|　!:!:::l、　、:::i
. 　/ ,ノ/　/::!l:::::::| l:::!　 !:l l::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　＼::'::::://::::/::,_-l　l::l::ハ　i:::::l
　/ /::/　/:::ﾉ' -‐| l:::|　 l.:l l::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　　ヽ｀ー-- '-､｀!　!:!'l‐,l　 l:::::l
./ ´,.ｲ　/´ 　　 ,| l:::l　 l.:l l:::!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／｀!/　　　　　＼.:.:. ｀ヽ｀|　!:!:|/:l　 l:::::|

440 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:26:34 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//￣ヽi ／,.≦√:::::ー＜:::::フ_ ＜::ト､ゝ┐_,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　r_ ﾆﾆﾆj::::::二ﾆﾆﾆﾆyzzﾝ､＿,ﾊー=ミ::::::::ュ＼ヽ　>_}}　,
　　　　　　　　　　　　　　　　 _j::ｰ':〈≠,:／　￣　　　　　　￣乂zz＜::::::::}ヽ:.　<,Y ',
　　　　　　　　　　　　／／／/ テ'　　　　　　　　　　　　　 `＝r､:::ヽヾ,´ ﾄ　'
　　　　　　　　　　　　 <／　/::/=ﾁ /　　　　　　　　　　　　　　　　乂_寸ムi=《　 l　　　　　　　　　　　　…ﾋﾟｸ
　　　　　　　　　　　　　　　// ,.:'　'　　　　　　　　　　　　　　　　　 ((_∨ﾑ=))　l
　　　　　　　　　　　　　 {:／'　 i　　　　　　　　　　　　　　　　 ',￣{_V ７＿i__
　　　　　　　　　　　　／　'　　l　　 , .! 　 |　　 .l 　　　 ,'　　　　　 ,　　弋ト==､jﾑ
　　　　　　　　　　 ∠＿__|　　 '　　|,ﾊ　 !, |　,'|　!　　　ﾊ　　　　　｜　 }::ｨﾑ.､]::｛
　　　　　　　　／二二二 {　　 ',　.|　 ',｀:トｭ' :i　|　　　'｜i.　　　 i　ハ:ﾆ::ﾑﾄ､::', ､
　　　　　　 ,.............../二二二ﾆﾆﾑｉ　　}ヽﾄ､　',｜{ |　| /: 　 /　|∧　　　　}　　ﾄ=::::|二Ⅵ二二ミｘ
　　　　　 ,'二二二二二二二ﾆ=ﾑ}　ﾘ　　 ` ＝zヾ　}' !　 /￣}'￢, 　　 ,'　　:|,ﾑ }:::}二二二二ニ |
.　　　　　_{二二ム二ﾆﾆ{二二二(j | ,ハ　　　　　　 ′}／　､/　　', 　 } '　　ﾘV ):７ﾆ/二二二ﾆﾆト .,
　　　,ｘく二二二ニﾑﾆニ',ニニニ/ j |　ﾄ､　　　　　　　　 ` ＝=zY 　　／　 Y:二/二二ﾆ／二二ﾆ＼
　／二ニニニニ二ﾑニﾆ,二二厶ｲ |　,ﾊ　　　　　　　　　　､　　　ﾉ　　　ノ　ノ二{ﾊ ,r┐￣＞=＜￣ヽ、
。゜=, '´￣￣｀　-(: ; ＼＿_',二二(_, ､l /　ﾍ、　-､｀ '　_　=ミ＞=ﾆ_r'__ーv't=-二ﾆ}ｰ'　_,.='´ヽ￣￣｀　、
二/　ー── r─'ニ＝──(::===彡'　フY< ＞-　'´　　　ヽ＼｀ー-y　｀ー=ミ、　￣｀　､　〉　 - ､_
ニ!　　､_　　,'　　　　　　　 f´_　　--　j￢ ´　　　　　　､　ヽ　ヽ,＼（__　 __　　　 r'　　　　　乂
／ー-　　==_┐　　　　　「´　　　ー７､{:..　　　　　　 ,　 ‘,　 ‘,　 ‘,ﾉ　 )　　｀　、Ｌ,　＿＿＿　　[,　￣｀
ﾄ､　弋￢ｒ== '　ー── :j　　＿_　 i{:...　　　　　　 ,.ｨﾒ､　':,　〉／---j＿,.　 ---- ミ　　　　　｀　j
.　＼　｀ y::､　　　　　〃　､_　rﾁ ,､::二＝─　´∠__　／:イ　ゝ_　　 ...:Y　　　　(__　　　　　,ハ___ユ／
　　ヽ /ﾊ-(｀＜　 __{{　　　ﾉ　 ,==z_／　　　　　　　　　　　　∠＿＿,. '　ヽ＿,､_　ヽ　／
　　　　　　　￣￣￣￣ヽ_＞'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　／　　ゝ─　´

441 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:26:49 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　＿＿＿＿
　　　　／　　⌒　　＾＼
　　／　　（ ●）　（●）　　　　　　　　　ただいまだお
　／　　::::::⌒（＿人__）⌒ヽ
　|　　　　　　　|r┬-|　　　|　　　　　　　水銀燈達はもう寝ちゃってるみたいだお
　＼　　　　　`ー'´　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　´　￣￣￣　　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　. ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`､
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　／　　　　　　　　　　　　i ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 .′　　　　 . ﾞ　　　　　／　　　 /　}　ﾊ
　　　　　　　　　　　 .′　 .′　　/　 /　　　 /　　　　/　/ 　 !
　　　　　　　　　　　　　 ′ i　i　　 /　 /　　　〃　　 /　.′　ｲ　 |
　　　　　　　　　　 . 　 !　!　　 { 　/　　／/　　／ /l　 /　l i　 l　　　　　　　　　　つい先程まで、やる太様をあやしておいででしたが、
　　　　　　　　　　　　　 i　　l　ｌ　　 l　/　 ∠｣ / 　／／　} / 　 N　 l
　　　　　　　　　　　　　 l　　l　|　　ﾚ'　 /　-ｲ　／／　 /ｲ＝=ｲ i　 l　　　　　　　　　　どうやらお休みになられてしまったようです
　　　　　　　　　　　　　 l　　l　|　　 |　 /ｧ≠x|/ ／　　 /_ 二,、 |ﾘl　 !
　　　　　　　　　　　　 l　　ｌ　|　　 | ∧{{fxk斗'′　　 /ｲ{fkｖ' i/ﾊ l　 !
　　　　　　　　　　　　 l　　ｌ　|　　リ　　　　　　　　 {　　￣　/　ｊN　|
　　　　　　　　　　　ｌ　　ｌ　|　　l、　　　　　　　　｜　　 /　ﾄﾞﾍ.　!
　　　　　　　　　　　　 .′　ｌ　l｣　 | ヽ　　　　 _　＿ ′　　ｲ　 ;　 l　l
　　　　　　　　　　　 .′　.｣　N　　l　　丶　　｀二´　／　i　　ｌ　 l　l
　　　　　　　　　　　　′　 /l　！　∧ 　　　丶　　　ィ´　　　l　　|　 l　l
　　　　　　　　　 /　　/　!　ﾄ､　ﾊ、　　　｀ /！　　　 l　　ｌ　 l　l
　　　　　　　　　　/　　 /　｣　ｌ　＼　ヽ、　　　ハﾉ　　　ﾉ　　}　 l　l
　　　　　　　 _/　⌒ ＜.　ｌ　 l　　｀"⌒`　　　{　　＼／　　/　 .}　}
　　　　　　 . 　⌒ヽ　　／ヽl　 l　　　　　　　　　＼　　ヽ、／　　/　.′
　　　　　／　　　　＼　　 l　 {＿　　　　　　　　　　　　　｀　ー<　/
.　　　 /　　　　　　　　丶、l　ﾍ、￣￣ヽ、　　, -‐─一　　　　ヽ、_
　　　/　　　　　　　　　　ﾍ　　ヽ. _　　　｀￣　　　　　　　　　　　　Vﾊ
　　 .′　　　　　　　　　　　　ヽ.　　＼｀　ー─　､＿　　　　　　　　　ノ　}
　　 {　　　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ　　 }､　　　　/　　　丁￣｢￣￣　i　ﾘ

442 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:27:20 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//￣ヽi ／,.≦√:::::ー＜:::::フ_ ＜::ト､ゝ┐_,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　r_ ﾆﾆﾆj::::::二ﾆﾆﾆﾆyzzﾝ､＿,ﾊー=ミ::::::::ュ＼ヽ　>_}}　,
　　　　　　　　　　　　　　　　 _j::ｰ':〈≠,:／　￣　　　　　　￣乂zz＜::::::::}ヽ:.　<,Y ',
　　　　　　　　　　　　／／／/ テ'　　　　　　　　　　　　　 `＝r､:::ヽヾ,´ ﾄ　'
　　　　　　　　　　　　 <／　/::/=ﾁ /　　　　　　　　　　　　　　　　乂_寸ムi=《　 l　　　　　　　　　　　　…ﾋﾟｸﾋﾟｸ
　　　　　　　　　　　　　　　// ,.:'　'　　　　　　　　　　　　　　　　　 ((_∨ﾑ=))　l
　　　　　　　　　　　　　 {:／'　 i　　　　　　　　　　　　　　　　 ',￣{_V ７＿i__
　　　　　　　　　　　　／　'　　l　　 , .! 　 |　　 .l 　　　 ,'　　　　　 ,　　弋ト==､jﾑ
　　　　　　　　　　 ∠＿__|　　 '　　|,ﾊ　 !, |　,'|　!　　　ﾊ　　　　　｜　 }::ｨﾑ.､]::｛
　　　　　　　　／二二二 {　　 ',　.|　 ',｀:トｭ' :i　|　　　'｜i.　　　 i　ハ:ﾆ::ﾑﾄ､::', ､
　　　　　　 ,.............../二二二ﾆﾆﾑｉ　　}ヽﾄ､　',｜{ |　| /: 　 /　|∧　　　　}　　ﾄ=::::|二Ⅵ二二ミｘ
　　　　　 ,'二二二二二二二ﾆ=ﾑ}　ﾘ　　 ` ＝zヾ　}' !　 /￣}'￢, 　　 ,'　　:|,ﾑ }:::}二二二二ニ |
.　　　　　_{二二ム二ﾆﾆ{二二二(j | ,ハ　　　　　　 ′}／　､/　　', 　 } '　　ﾘV ):７ﾆ/二二二ﾆﾆト .,
　　　,ｘく二二二ニﾑﾆニ',ニニニ/ j |　ﾄ､　　　　　　　　 ` ＝=zY 　　／　 Y:二/二二ﾆ／二二ﾆ＼
　／二ニニニニ二ﾑニﾆ,二二厶ｲ |　,ﾊ　　　　　　　　　　､　　　ﾉ　　　ノ　ノ二{ﾊ ,r┐￣＞=＜￣ヽ、
。゜=, '´￣￣｀　-(: ; ＼＿_',二二(_, ､l /　ﾍ、　-､｀ '　_　=ミ＞=ﾆ_r'__ーv't=-二ﾆ}ｰ'　_,.='´ヽ￣￣｀　、
二/　ー── r─'ニ＝──(::===彡'　フY< ＞-　'´　　　ヽ＼｀ー-y　｀ー=ミ、　￣｀　､　〉　 - ､_
ニ!　　､_　　,'　　　　　　　 f´_　　--　j￢ ´　　　　　　､　ヽ　ヽ,＼（__　 __　　　 r'　　　　　乂
／ー-　　==_┐　　　　　「´　　　ー７､{:..　　　　　　 ,　 ‘,　 ‘,　 ‘,ﾉ　 )　　｀　、Ｌ,　＿＿＿　　[,　￣｀
ﾄ､　弋￢ｒ== '　ー── :j　　＿_　 i{:...　　　　　　 ,.ｨﾒ､　':,　〉／---j＿,.　 ---- ミ　　　　　｀　j
.　＼　｀ y::､　　　　　〃　､_　rﾁ ,､::二＝─　´∠__　／:イ　ゝ_　　 ...:Y　　　　(__　　　　　,ハ___ユ／
　　ヽ /ﾊ-(｀＜　 __{{　　　ﾉ　 ,==z_／　　　　　　　　　　　　∠＿＿,. '　ヽ＿,､_　ヽ　／
　　　　　　　￣￣￣￣ヽ_＞'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　／　　ゝ─　´

443 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:28:22 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　＼
　　　　／　 ⌒ 　 ⌒　＼　　　　　　　　水銀燈はやる夫がベッドまで運ぶから、
　　　／　　（⌒）　（⌒）　　＼
　　　|　 :::::⌒（__人__）⌒:::::　 |　　　　　　チグサさんは、もう休んでいいお
　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　 / 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　/　　／　r─--⊃、　|
　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　/　/　　/　　／　　／　　　／ / 　 /　　　　}
　　　　　 /　/　/ /　　/　　,イ　　　. ィ´　,/ 　 /　　　　　l
　　　　　　　{　/　/ /　　 /　／　, -‐ ´／／/　イ　　　 /　}
　　　　　　　ﾚ'/ / /　　,厶くi　／　　／／／／ /　i　　/　 ′
　　　　　　　}/ /N　　 /７メｊく｀　／／／∠｀ヽ｣　 |　 ,′ ,′
　　　　　　 ′l　l　　 {/／宀ｧ／ーｲ／lイ＿｀ヽl　 !　{ 　 i
　　　　　　 f'　ｌ　ｌ　　 l´ 　　　　　,　　　代ラftﾄ､l　j 　l　　{
　　　　　 /　 |　ｌ　　 l　　　　　 /i　　　　　｀^宀^iV　　l　　| 　　　　　では、私はやる夫様の夕食をご用意いたしますね
.　　　　 //　 l　l 　　l､　　　i/　　　　　　　　ハ　　l　　l
　　　　 //, 　ﾘ l　　 lﾊ　　　､- ､　　　　　　∠ -ﾍ　 l　　l　　　　　　　（これは酔い潰して、情報を聞き出すチャンスだな）
.　　　///　　l　|　　ﾚヽ　　　二´　　　　.イ　}　　,l 　 l　　l
　　　// ′　 l　|　　　|　　＼　　　_　-‐/　/ / / / ｌ　 :.　　l
.　　// / !　　l　|　　　|　　　　｀￣　　, ﾍ、/ / / /　 !　ﾄ､　 l
　 // / /|　_,｣　|　ｉ　{　　　　　　 /　　｀く / /-‐‐}　ﾚﾊ　 l
. // / /´　　 |　|　ﾄ､ '､　　　　　　/ 　　　　｀´￣ﾞⅥ 　ﾚ} }　　l
{斗ｲ /　　　 |　|　 {　ヽヽ、　　/　　　　　　　　　 |　ﾚ'/　　 |

　＞ふぁぁぁ

444 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:28:43 ID:kiCgMVeU0

＿＿/::::ｲ　　　　 / l　| 　〃　〃　　　　　　｜　ヽ
:::::::::::／｜　　　　| / 人｀|､|　 / 　/　　　　　｜　　 ,
￣￣　 ∧　　　　|／ ,;ﾐx､| ﾄ　|　 /　　　　　|　　　 ′　　　　　　やる夫が休んでいい、って言ってるんだから、
　　　　ｌ　ヽ　　！　″｀ヾ､ｌｉ|　;'　　　　　　　;　　　　|
　　　　l 　＼　　 |　_{　f'示ﾄ'il|　| 　 /　　　　/ /　　　|　　　　　　　　貴女はもう休みなさい
　　　 |　　　＼　l　｀ヽゝツハ｜ / 　　／／　 /　|
　　　　|　　　　　ヽ　　　｀　　　 ∨|　　／／/　　/ / ｊ
　　　ｌ　　　　　､　　　　　　　ｨ≦7/ｲ　/　／ / /
　　　　'、　　　ﾄ　　　　　　　､じ少' ﾍ.厶イ　 / ∧＿　　　　　　　やる夫、ちょっと待ってね、すぐご飯用意するから
＼　　　ヽ　　　　　､＼　　　_, ′゛イ／丁　 |. /| ∧::::::::
:.:.:.:＼　　＼　　　　｀ー　　　／＿丿　 |　　 |∧:ヽ＿￣
.:.:.:／::〉,、　| ＼＿＿＿　　＜二...＿＿ノ　　　　＼::::ﾉ
／::::;ｲ7:ﾄ＼|　＼　　|　イ____|　　　　ﾄ､イ　　／/
::::: /_/::::|:|:ｌ:ト-- ‥┴'＜::::::::|　　　 j::∠　-':::::/
::::/　|::::::|:｢ｌ:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::ﾉ　　 /:::::::: -‐＜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　´　￣￣￣　　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　. ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`､
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　／　　　　　　　　　　　　i ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 .′　　　　 . ﾞ　　　　　／　　　 /　}　ﾊ
　　　　　　　　　　　 .′　 .′　　/　 /　　　 /　　　　/　/ 　 !
　　　　　　　　　　　　　 ′ i　i　　 /　 /　　　〃　　 /　.′　ｲ　 |
　　　　　　　　　　 . 　 !　!　　 { 　/　　／/　　／ /l　 /　l i　 l　　　　　　　　奥様こそ、無理をせずお休みになっていて下さい
　　　　　　　　　　　　　 i　　l　ｌ　　 l　/　 ∠｣ / 　／／　} / 　 N　 l
　　　　　　　　　　　　　 l　　l　|　　ﾚ'　 /　-ｲ　／／　 /ｲ＝=ｲ i　 l　　　　　　　　こういった雑事をする為に、私がいるのですから
　　　　　　　　　　　　　 l　　l　|　　 |　 /ｧ≠x|/ ／　　 /_ 二,、 |ﾘl　 !
　　　　　　　　　　　　 l　　ｌ　|　　 | ∧{{fxk斗'′　　 /ｲ{fkｖ' i/ﾊ l　 !
　　　　　　　　　　　　 l　　ｌ　|　　リ　　　　　　　　 {　　￣　/　ｊN　|
　　　　　　　　　　　ｌ　　ｌ　|　　l、　　　　　　　　｜　　 /　ﾄﾞﾍ.　!
　　　　　　　　　　　　 .′　ｌ　l｣　 | ヽ　　　　 _　＿ ′　　ｲ　 ;　 l　l
　　　　　　　　　　　 .′　.｣　N　　l　　丶　　｀二´　／　i　　ｌ　 l　l
　　　　　　　　　　　　′　 /l　！　∧ 　　　丶　　　ィ´　　　l　　|　 l　l
　　　　　　　　　 /　　/　!　ﾄ､　ﾊ、　　　｀ /！　　　 l　　ｌ　 l　l
　　　　　　　　　　/　　 /　｣　ｌ　＼　ヽ、　　　ハﾉ　　　ﾉ　　}　 l　l
　　　　　　　 _/　⌒ ＜.　ｌ　 l　　｀"⌒`　　　{　　＼／　　/　 .}　}
　　　　　　 . 　⌒ヽ　　／ヽl　 l　　　　　　　　　＼　　ヽ、／　　/　.′
　　　　　／　　　　＼　　 l　 {＿　　　　　　　　　　　　　｀　ー<　/
.　　　 /　　　　　　　　丶、l　ﾍ、￣￣ヽ、　　, -‐─一　　　　ヽ、_
　　　/　　　　　　　　　　ﾍ　　ヽ. _　　　｀￣　　　　　　　　　　　　Vﾊ
　　 .′　　　　　　　　　　　　ヽ.　　＼｀　ー─　､＿　　　　　　　　　ノ　}
　　 {　　　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ　　 }､　　　　/　　　丁￣｢￣￣　i　ﾘ

445 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:29:07 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　／　_r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ┛┗
　　　　　　　　　　　　　　　　　/r＝､ｿィｰ'7´　　　　　　　　┓┏
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ L／ｲ| ヽヽ　　　　 ',　　　ヽ ',　　　　　　　私は下がっていいと言ったのだけど、
　　　　　　　　　　　　　　　　,　ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { ｛　　｜ ',　　ﾊ ',
　　　　　　　　　　　　　　　 //:/　ﾉj ｀´i |ムﾄ､ﾄ､　　　|　｝　ﾘ　ｉ ! 　　　　聞こえなかったのかしらぁ
　　　　　　　　　　　　　　　ハ:{／ｲ: {　乂ｙニﾐ、ヽ　　ﾉメﾉ/ 　} !
　　　　　ヽ.＿ヽｰ､　　 /　/／ |:.　ヽ. { ´￣¨｀　｀}ｲ,ｨﾐｘｲ / ノ/
　　　　　　　￣二ﾆヽヽ/　-ﾍ､:.. l:...　 lト＼｀'　　　　´ ¨/／　./
　ヽ､＿　_-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼　 j:〉..:.l:...　 l! 　　､_ __′"/´ |　/　)
　　_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:..　lﾄ_、　　　　　イ.:　j| /{ ﾉ′
‐ ´/´　／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::::＞ｰ＜l!:.:.|:.　ﾘ‐／/ﾚ
　　　 /′　／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:.　!:/‐'::/
　　　　　／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_
　　　／´ ／イj/ｲ'／.::.::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´
　　　/'　イ/　// ﾉ/:.‐..´...::.......ｰ ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.｢jﾌス::.:.｀:くヽ
　　　／//　　／ｲ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{_j　　　jｧzく::.::..::..｀ヽ、

　　　　　　　　/　/　　/　　／　　／　　　／ / 　 /　　　　}
　　　　　 /　/　/ /　　/　　,イ　　　. ィ´　,/ 　 /　　　　　l
　　　　　　　{　/　/ /　　 /　／　, -‐ ´／／/　イ　　　 /　}
　　　　　　　ﾚ'/ / /　　,厶くi　／　　／／／／ /　i　　/　 ′
　　　　　　　}/ /N　　 /７メｊく｀　／／／∠｀ヽ｣　 |　 ,′ ,′　　　　　　　…失礼しました
　　　　　　 ′l　l　　 {/／宀ｧ／ーｲ／lイ＿｀ヽl　 !　{ 　 i
　　　　　　 f'　ｌ　ｌ　　 l´ 　　　　　,　　　代ラftﾄ､l　j 　l　　{　　　　　　　　それでは、これで休ませていただきます
　　　　　 /　 |　ｌ　　 l　　　　　 /i　　　　　｀^宀^iV　　l　　|
.　　　　 //　 l　l 　　l､　　　i/　　　　　　　　ハ　　l　　l　　　　　　　（チッ、折角の機会が…）
　　　　 //, 　ﾘ l　　 lﾊ　　　､- ､　　　　　　∠ -ﾍ　 l　　l
.　　　///　　l　|　　ﾚヽ　　　二´　　　　.イ　}　　,l 　 l　　l
　　　// ′　 l　|　　　|　　＼　　　_　-‐/　/ / / / ｌ　 :.　　l
.　　// / !　　l　|　　　|　　　　｀￣　　, ﾍ、/ / / /　 !　ﾄ､　 l
　 // / /|　_,｣　|　ｉ　{　　　　　　 /　　｀く / /-‐‐}　ﾚﾊ　 l
. // / /´　　 |　|　ﾄ､ '､　　　　　　/ 　　　　｀´￣ﾞⅥ 　ﾚ} }　　l
{斗ｲ /　　　 |　|　 {　ヽヽ、　　/　　　　　　　　　 |　ﾚ'/　　 |

446 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:29:28 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　 _ノ　ヽへ＼
　　／　　　（ ―）　（―）ヽ　　　　　　　水銀燈、そういう言い方は良くないお
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　＼　　　　　｀ ⌒´ 　／
　　／　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿,、
　　　　　　　　, __-,=＝=＝=〔{〈回ﾍ
　　　　　　.／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
　　　　　./ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣＼:::::＼
　　　　 /　{i7:::::／　 i　　　　　　　＼:::::ヽ　　　　　　　　　　私はチグサさんのことは信用しているけど、
　　　 ;′ {|::::/　　 l i　　　　|　　　　　ヽ:::::
　　　 ,′　{|:/ ｌ　　| |｜　 |　|　　　 |　 |　Ｙ|　　　　　　　あの人のおっぱいの事は信用していないの
　　　.| 　　{||　|　　|｜l十￢　|　　　/｜　|　　|
　　 .|　　　ﾞ|　|　　斤==ミハ ||　　/ﾄ､ｊ　 |　　||　　　　　　　私より大きいらしいから
　　　|　　　|　| 　 |　t ・ﾉ:::::::ﾘ| ／癶〈|　| 　ハ
　　 |　　　｜ | ヽ＼￣ ::::::::::::::::'( ･ﾙ　|　,∧｜
　　 |　　　｜｜　＼＼　　　 ,　｀ /!　|〃ハ_i
　　 .|　　　　ｌ　　　|　￣　ﾄ-ｧ　 ./｜/″
　.厂￣＼　ｌ　　　ｌ＼　　￣　イ｜l/ー、
../ .::.＼　＼　l　　 l:::::::::r‐＜ﾍ　ｌ　〈::.::.::ヽ＼
ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽｌ　　ｌ::::::::ﾄ＼__∧　　Ｙ::.::.:ｌ　＼
ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ　　ｌ:::::/￣＞ﾍ　　ｌ::.::.j＿　'，
.／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ　 ∨ 　　　ﾍ　　ｌ::.l::.::.::〉　〉
_ :.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ　　',＿___　＿jﾍ　 V::.::./　/
｀ト　／::.:: ヘ :::::::∧　 ∨ｰ┴;ヱ、::',　 ';:.:/　/
　|　i く::.:／::.::.::.＼/:::::',　ｉ　匸{〈回}くl|　 |.〈　〈

447 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:29:53 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　 ,　-―ー- 、
　　　　　　　　　　　／ノ　　ヽ､_　　ヽ　て
　　　　　　　　　　　'＝=　　 =＝＝　　､　そ
　　　　　　　　　　'　＝　　　＝＝　　　l
　　　　　　　 { 　〈_,ｨ､＿,ノ　　　　　}　　　　　　　　いい加減、許してくださいお
　　　　　　　　　　､.　　ﾚ'＿,ﾉ　　 ..　ﾉ
　　　　　　　　　　　＞　　　　　　　＜、
　　　　　　　　　　/　ー―- .､　　 r 、　ヽ、
　　　　　　　　 `ー―- ､_ノ　　 l　＼　＼
　　　　　　　 ,'　　　　　　　　l　　　ヽ _,ﾉ
　　　　　　 l　　　　　　　　　　|
　　　　　　　弋　　　　　　　ｲ
　　　　　　　　 |　/ー　―一、　|
　　　　　　　　　し　　　　　　　､_,!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -　―-　､
　　　　　　　　　　　　　＞ ´::::〔薔〕ミ､｀＜　　　　　__＿_
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ）_ ´ 　￣￣｀ヽ:::::::::＼　｀ヽ , ィ´/////7　　　　　そんなに怖がらないでよ
　　　　　　　　　　 f"),´　　　　　　＼:::::::::', 　　∨//////,'
　　　　　　　　　　　 |rっ　　　　　　　　　丶:::::::}　　 ∨/////　　　　　　ちょっと悪ノリしすぎだったかしら…
　　　　　　　　　　 | i´ 　　　　　　　ﾍ,-､　　　∨///!
　　　　　　　　　　　／{　! 　 ,'|/　 /ﾉﾘ ,|　　 /∧',　　　　∨/,|　　　　　　　　ごめんなさいね
　　　　　　　　　 ,, ィ´:::::', ヽ. 八ﾘﾍ,'､___'_　},／ヽ ^ノ　　　　 ∨|
　　　　　_, ニィ:::::::::::::::::::|ｰ' .!ﾞ　,　　弋ナｲ　 ,.ｲ　　　　　　　　＼
　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::l∨,∧ ｀_　　　ノ´ 彡,ｨ　　　　　　　　　＼
　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ｰ' ーヽ._｀_　. ィ /　 / {　　',　　　ﾄ､　　　　＼
　　 .{:::::::::::::::, ィ::::"´￣::::::::::::::_,ｨ´::|､_ ノ/　 ,'___ヽ　　ヽ. 　|　ヽ. 　　　｀ゝ　　　　,イヾ
　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ:::::r'ｿi　,' 　ｌ::::::}｀ヽ　　　　 . 　ﾊ　　ヽ　＼　　／///,｀､　　　　　やる夫が何か相談があるみたいだったから、
　　　　　￣￣　フー＝＞　´ __,ﾚ'{ﾘﾚ|　 |::::/ ＼＼　ヽ!　　 ',,,　　ヽ ,,, イ////////,＼
　　　　　　　　／////r'/ 　　. '´ 　 i!　　l　 |;;/::::, ´::｀:::ヽｰ -― "く __, ィ´/////////////,＼　　チグサさんには席を外してもらったのよ
　　　　　　／/////(´!　　 /　　　{!　ﾊﾘﾉ::::::./::::::::::::::::|ヽ//////////////////////////ハ
　　　ｰ― "7/////´ｰ､　 '　　　　　　i ´ヽ､::/::::::::::::::::::{　｀ー､//////////////////////,ﾊ
　　　　　　///////77ﾄ､"-’てｒ´乙ﾉ｀|:::::::::::｀７::::::::::::::::,ゝ　,' 　｀､/////////////／/////,ﾊ
　　　　　 /,////////ヽ｀＾､iノ,イ ´￣ {:::::::::::::ﾉヽ.:::::::::::::{　/ 　　　　＼////////,／/////////}
　　　　　 ////////////,｀/iヽ` ｰ =＝ﾍ:::::::く:::::::::}:::::::::::::∨　　 ∧　　'.＼,////／///////////
　　　　　{///,///'i//,i,"∨ ﾞ'^´::::ミ::::::::::::::::｀ﾞﾒ､.:::::::',:::::::::::::::',　 /　）ヽ_ゝ＼／///////////,
　　　　　|/// !,/ .|,ｲ　　　 } li:::::::::::::::::::::::::::.{　＞､}:::::::::::::::i.ﾙ′./ノ｀ｿ　.／/////////////
　　　　　|//　ﾚ′ 　　　/'l:::::::::::::::::::::::::::::_r'´ ー ,. {:::::::::::::::l　　　　　　／,/////////////,'
　　　　　ﾚ′　　　　　　,./　|:::::::::::::::::::::::{´ 广ヽ　´　|l::::::::::::::l　　　　　Y´//////////////.´
　　　　　　　　　　　 //　 ,|:::::::::::::::::::::::ｌ､｀Y　) '´　',:::::::::::::::}　　　　　|///////////,∧/{
　　　　　　　　　　　 ,:∧／ |!::::::::::::::::::::::',　）弋｀Y´ .!:::::::::ミ､|　　　　 |///////////,'　V|
　　　　　　　　　　 ,.'/　　<´|:::::::::::::::::::::::ヽ　Y 〕人　|::::::::::::::::ヽ　　　　|/////////// 　 ',!
　　　　　　　 /:/, ^ ､　｀|:::::::::::::::::::::::::::ﾍ）てヽ_人::::::::::::::::::＼　　 !//////// ﾚ′
　　　　　　　　　/:/く.　　 > .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀乙.' ｀ヽ::::::::::::::::::＼ i///////,

448 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:30:14 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　 i⌒',　　　／　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 | 　つ／　u　 ( ○)liiil( ○) ＼
　　　 |　　|　|　　　　（__人__）　　|　　　　　　　　何で分かったんだお？
　　　 |　　|　＼　　　　 |r‐- l　u.／
　　　 |　　￣￣　 ,- 、　｀ー'´ 　＼
　　　＼_＿＿_ 　ヽ　ヽ＿＿_) 　　|
　　　　　　　＼⊂_　　　　　　 /
　　　　　　　　　　＼｀ー─── ' ヽ
　　　　　　　　　　　　) 　　　　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　／´`＼　　　　　＼
　　　　　　　　!　　　　く´　　　　＼　　　　ﾍ
　　　　　　　　＼　　　＼　　　　ヽ　　　　ﾍ
　　　　　　　　 (´____＿___ノ　　　　　ヽ　　　　ヘ
　　　　　　　　　｀￣￣　　　　　　　　 ∨__＿___｀)

　　　　　　　　　　　　　　　_＿
　　　　　　　　　　　　 ―く｀亡7ｱ
　　　　　　　　　／／　イ￣￣￣`ｰ-､
　　　　　　　 /　/／　/ /　i　　　　　＼
　　　　　　　 ′ ′＼　/　/　｜ |　＼ヽ
　　　　　　　｜ l｜　 | / ﾚﾊ|　　|ｌ | ﾄ､　 l |
　　　　　　　 |　|｜　 |x≧ﾐ､|　/ﾅ＋ﾒ,| | | |
　　　　　　　 |　|八　 | ﾋｿ " l/　ｨ==x'|│| |　　　　　　　　何年、やる夫の奥さんをやってると思ってるのよ
　　　　　　 |　|　＼＼~ 　　 ,　　／ | | |
　　　　　　 |　|　｜ |￣　、 __　∠／ |ﾉ |　　　　　　　　それでどうしたの？
　　　　　 |　|　｜ |'ヽ　　　　　. ｲﾉ||　| |
.　　　　　｜｜　|　|ﾉ___≧ｰ≦ i/ /||　|｜
　　　　　　 ,―|　 |　|::≪[=}≫Ｌ/ 厶ｌ|　|､|
.　　　　／::　　|　 |　ト-/∧ヽﾉ/ /:::　|　|:::＼
　　／::::::　ｎ:::|　八 | 〈/ 　ﾚ厶ｲ:::::　|　|:::　::＼
.　　ト、:::　::| |::|　 |￣＞rｆ乞ﾐ-､|}〉:::: |　|:::／::　〉
　　〉:::}::::rﾍ_ト|　 | 　）:::ヾこﾝ:::(|}〉:::: |　|/::::　厶
　　 /::　厂＞'´￣广ー―ﾍー―┴ｧ-┴ヽ:::　　　＼
　　〈::　/:::::|　　　｛　　　　　|　　　　|-r―＜::::::　　　〉

449 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:30:35 ID:kiCgMVeU0

　　　　　 /　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　/　　　　 /..､　　　ヾ　　〃　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　i　　　　ノ{:;:;:;:}　　　ｉｉ　　〃　　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　実は、街道の建設で意見が割れているんだお
　　　　　i　　　ﾞ´ { ゞ'"　　　ﾂ　　　／　　　　　　　　　　　　ｉ
　　　　/｀　　　　ゝ　　　　´　　　／　　　　　　　　　　　　/
　　　　i　　　　　　　ヽ　　　　Ｕ　　／　　　　　　　　　　　/
　　　　i　　　　　　　　}　　　　　　三　　　　　　　　　,..／
　　　＼＿＿＿_ノ　　　　　　　"＿＿＿＿　　　ｲへ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カクカク　|￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　説明中　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿＿＿＿|　シカジカ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　－　-　||
　■　□　■　□　■　□　■　□　　　　 / 　（● ●|　　　　　 □　■　□　■　□　■　□　■
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　（__人）|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　ヽゆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し　　　Ｊ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

450 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:30:50 ID:kiCgMVeU0

　　　／/／ィ　ヽ＠､
　　　{{x}}／/ |　/｀､::.',
　　　i人r ● iｲ／∧::i　　　　　　　　　それで、やる夫はどうしたいの？
　　　i l　ゝ''''　　●//i
　　　|　vﾍ　 - 　ノゝ i
　ミミi〉-+〕{{x}}〔¨」V　i彡
　゛ﾐr:::::::r⌒⌒j::::Y i　i
　　 l:::::::r⌒⌒j::::::l i ﾊ
　　　|::::::::ﾄ,＠イ:::::| iﾉ
　　ヽ:::::::::::::::::::√ノ
　　　　l:::::::::::::::::::l

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　やる夫は、誰とも違う意見だお
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '（●）　（●）　 |　　　　　　　　やる夫はハンガリー方面の街道から作って、
.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　＼　　　　　　　　まずは羊毛の輸入ルートを整備したいんだお
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

451 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:31:08 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　／;;;;r'￣´　　　　　　｀￣ゝ､;;;;;;;;;;ﾊヽ
　　　　　　　　　　／ソ´　　　　　　　　　　　　　 (ﾍ;;;;;;;ﾊ）ﾊ
　　　　　　　　　 /／´　　　　　 /　　　　　　　 (ﾍ;;;;;;;|）ﾊ
　　　　　　　ﾚ'　　　　　 /|　　　ヽヽ　ヽ　　　（ﾍ;;;;|）　ﾊ　　　　　　　　　　　　だったら悩む事はないわぁ
　　　　　　　 /　　　 / 　 /│　　　 |＿＼|__|＿_　(ﾍ;|））　ﾊ
　　　　　　　 l　　　　/ 　l　|　|　　　r'|　　　|　ﾊ　　｀ ((!!)) 　 |　　　　　　　　　　　汝の為したいように為すが良い
　　　　　　　 |　　　 |　| 」-ﾄ､ﾄ､　　|　　　_x===|　　 }（（ﾄ､ヽ |
　　　　　　　 |　　　　レ|´|　|　| ヽ　|　ｒテ´　　 | /　ハヽ__」〉|　　　　　　　　　　　確か、神様もそんなことを言っていたはずよぉ
　　　　　　＿| |　　　 | |　|_==ヾ､ ∨　　　　　 |/　/　{{￣￣||
　　　　　　〈l￣〉ﾊﾊ＼＼xﾞ　　　　 , 　　　　　　 /／/ / llヾ〉　|||
　　　　　　　ヾ_'-'∧. ヽ＼＼　　　 _　ノ　　 jﾉ ,ｲ /|　ll |ヾ_　|　　　 /
　　　　　　　 /||ゞ´∧　＼_＼ゝ　　　　　　　　　／//　|　{{|　 |　|　　 /;;;
　　　　　 /／´||　〉〉､_ ヽ￣ヽ､　　　　　　　　／ｲ‐,,/　ﾞ|　 |　|∧／;;;;;;
　　　　　　//　　ﾞ　|_|　/＼＼＿|｀　- -､-　＜￣;;;;;/l　　 } /｀│＿;;;;;;;;;;;
　　　　 /＼ー─-､　/　 /￣/| 　 || 　 |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//|　　 |＿／;;;;;;;;| ;;;;;;;
　　___＿/＿__〉;;;;;;;;;;;;>'　 /　 /l l/　||　　|;;;;;∧;;;;;;;;;/_ |　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
　__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//　/|　/-ﾄ─--'￣＼/　|ヽ;;;/　 | /ﾚ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
　＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ　/;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》／　　　＼　《ﾚ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
　＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;|　|;;;;;;;;;十､／ヽ-へへへ／￣《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;＜´| ;;;;;;
　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　|;;;;;;;／|´　《ミＹ≡》）　　　《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈￣￣
　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|;;;;;;;;;;;;ﾚ/;;／;;;/　　ゞ===ﾞ´　　　《/;;;;;ﾚ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
　;;;;;;;／|／　 |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/）　　　　　　　　　《/;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
　／/　　／ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》　　 |/ 　／　《/;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　 |　　 /　　 /　ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ　　| 　 /　　《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　＼
　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　　　　　それは絶対、教会にいる神様とは別人だお…
　／ -=・=- 　　-=・=-　＼
　 |　　　（__人__）　　U 　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　　　／

452 ：7月30日 6:00-18:00　サーバー移転作業　2nd板を避難所に使って下さい：2013/07/28(日) 21:31:33 ID:gbYySfaI0
子供に夢中になって旦那との仲を疎かにしてしまう状況だったら、付け入る隙もあっただろうけど
鉄壁の銀ちゃんでしたｗ

453 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:31:36 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　,. -─＝ﾆ_ー- ､　　　　　　　　　　/!　　　　　 _,. - ｧ　　 ,ｨ
　　　　　　　　／　ヽ　ヽ. 　 _≧､マ>_　　　　　　　 /ﾘ　　　　／／/　 _／/
　　　　　／　　l ! l !　}ヽ（(._ｨ个､_)）.　　　　／/　,ｲ　／／ル'^ '´-‐ニ７　　　　　　　　　　真面目に答えると、
　　　　 / /　　 j l j L.j　 !　　 i |　ヽ　ヽ　　／　/　/ ﾚ'　／／　 -─-ニ-'
　　　　　/i　!　　 /ィ´ |/,.ｨ |　　〃|　l ヽ　ヽ./ ／レ'／　　　　_,. --─‐‐‐一'ニ=-　　　　　　私はやる夫の奥さんだもの
　　　 / | い　 / ﾉ,ィ(ぅﾉ　!　 / ヽ! j　 }　 / /　　　　　　　--──‐‐‐z...　二ﾆｰ-　､_
　　　　i | l　ﾄト､i{　　ｰ'′/　,1　　 /　/!ノ　／　　　　　　　　　　　　ニ＿二ニ==---｀ヽ　　　やる夫がやりたいなら応援するわ
　　　 l ﾊヽく,.ｨr,､　　 ∠ '´ j　　/1/i l /／　　　　　　　　　　　　　　　　＼_
　　　　＼ヽヽヽヾ　／　　 / 　 /-ﾄ/ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,.=- ニー- ､_
　　　　　　ﾒ T ヽ、 ´　　　/　 ∠-┴ ､　　　　＿,..ニ二._ｰ-=.z─-=ニ￣｀`ｰ　　　￣￣
　　　　　　{　 | 　 /l＞､._/　,.ｲ二=--　＼-r-─弋´　＼`ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それにやる夫のアイデアは、
　　　　　　l ﾊ.|　/　il　　/ ／／　　　　　ヾ　　　ヽ　　＼
　　　　　　ヽ弋 i　　l_メ,ｨ´ ／　ィﾆT ｰ､　　〉　　　ヽ　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　今までの政策の延長でしょう
　　　　　　　　| |iﾄ　'て乂! ヽ　〈〈_,ﾉ「!> 〉　./　ヽ　　　ヽ　　ヽ＼
　　　　　　　　| iﾊヽ／　　＼ヽ/1-く !ヽヽ,イヽ　ヽ　　　ヽ　　ヽ. ヽ
　　　　　　　　| |!,.ｲ! ／　　　ヽi { 　 l |　i | l　ヽ　　ヽ　　ﾄ､　　ヽ　ヽ.
　　　　　　　　l ハ /　　　　　　｀i 　ゝ　i | l ﾄ､ !　　 i　　 l ヽ　　　ヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　多少のデメリットがあっても、
　　　　　　　　ヽ,ハヽ　　　　　　 !　　　　 l ヽ､い　　 l　　　l　 ',　　　ﾄ､い
　　　　　　　　｛ヽ,ｸい　　　　　　 l　　　　 ',＼ﾊﾄi　　l　　 l 　 ! 　　 iヽい　　　　　　　　　　　今まで積み重ねてきたものは
　　　　　　　　　` Tl1 !　　　 __r--〉〉　　　 ',　ヽi　i　　l　　 l　　l　　　 l　い
　　　　　　　　 |{/い,ィ二-→∠ィﾆヽ､　〉　　ｌ　　l　　j　トi 　　 l 　 ! }　　　　　　　　　　　大事にするべきよぉ
　　　　　　　　　　《!　i　 /　７￢1ﾄヽ「` ｀弋　　ヽｌ　　l　 /　ﾄ! li　　　j　　i l
　　　　　　　　　　》､/ /　　／ /!i 〉.〉　　＼ !　　ｉ|　 j　/　 !ﾘ }}　　 /　　,ﾘ
　　　　　　　　　　{i>'／　 r' -y /YT　　　　　l　　ｌ　/,ｲ!　 |!　 l 　 /　　〃
　　　　　　　　　 / /　,　／　└ﾄ-! !　　　　　ヽ　　! /ハj　/ ヽ/ ／　／
　　　　　　　＿/__,.／／　 __　　　| !　　　　　　＼// l　/ /　ﾒr'
　　　　　／-─　　 ,ｨ7´｀┘ Lr ､ | !　　　　　　　＼l./.ｲ!　　i |
　　　／／　　／　　　　　　 └| !　　　　　　　　　｀ヽ!ｌ..＿i |

　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　でも、今回はみんな自信満々で、
　／　　　ノ　ヽ､_　　　＼
　|　　（ ●）　（● ）. 　　 |　　　　　　独断で押し切るのは、何だか悪いお
　＼ｌ^l^lｎ__人__)　　　／
　／ヽ　 L⌒ ´
　　　ゝ　ﾉ

454 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:32:42 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , - ' ´孑ヌ -｀ : ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／j⌒__{ 辷杉'r'￣ヽ-ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:'イ ,::　　r--t____, ､　 t::.. ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/i　,　_r'￣　　　　ゝ'´Y　`Y
　　　　　　　　　　　　　　　_,.--}〃/　 '　　 /!'　　 }| 　 !廴ヾ｝
　　　　　　　　　　 Y::>'´ィ:::}|　|　{　i　/ }|.| ., /}| /ｲ }　　}:ヽ　　　　　　　　　　　それでも決断するのがトップの仕事
　　　　　　　　　　 _　 zV/:/:::/.{　i　===x.　j |/ｲ.x===/　　ﾘ::::ﾊ
　　　　　　　　 r≦´＜.／`/:::/ 八　Vi {ﾟ::ﾘヽ　　'´{ﾟ:::ﾘ〃 .／::_:::/　　　　　　　　　　臣下の意見が割れるのは、トップがはっきりしないからよ
　　　　　　　彳　／　 /´ ! 　| ＼ﾍ｀¨　　 , 　｀¨厶イ/{:{ヾ.',
　　　　　　　 , '　　 ≠/　{　 {',　　ヽ　　 ,　、　 / { i:| |:| 　 ,
　　　　　　　 /　　　／'　ハ　ヾ､　　{:＞　.　　. ＜:{∧{ i | |　 ∧
　　　　　　　　/　　／／　/　 ∧　V＼ V:ﾉヽ孑 'ﾊ_,､!:::ﾍ-:| | ',､　}',　　　　　　　　意見が割れているなら、尚更きちんと決断すべきね
　　　　　 /　／／　　/　〈　ヽ ∨ ＼　／ j}､ヽi}⌒ｲ　:り!∧V} ',
　　　　　 ./／／ ,:'　 ./　　 {_, : ´ ＼　Y{　ヾ:/>＜ﾆﾆﾆ≦　}　',}.ﾄ, ',　　　　　　もちろん、それでへそを曲げてしまう人もいるけど、
　　　　　 /,'／ィ'　　./　　／　　　　　　r ∨{r===t_j⌒ー'´ヽ＞ﾘ Vﾊ
　　　　　 .{,'＜　/　/./　　〈　　 , -- ､_:. ::{　７､　　ヽ　〈薔〉　　 }｛ﾍ! }　　　　　　　そこを気にして大局を曲げていては、大事は為せないわ
　　　　 | 　 ./　/./　　　　ヽ　　　r==x　i　　Y__,.､　　　V 7 /_ノﾘ　}7
　　　　　　 ./　/ ,′　, ｲ　／ﾌY　　　 T　　　　　ー─-vィ　／／∧
　　　　　　　7　,'　{ 　 ,:'./　, '〈:/ }::',　　　 |ﾍ　-:::::::::::::' r≦::::ヽ: } 　 i　.∧
　　　　　　　|　'　｜　' /　/　ﾉ／}/　　　 ! j:ヽ　　　ヾ≠i∨',::i 　 |　　 }
　　　　　　　|,′　.!/　i　/ r彳　//!　　　|//Y　　　　 r/　};i ',:ヾ:/! 　 .'
　　　　　　　|　　 |　 j /　　　ヾ'　! 　　 |　{_j　　　　　　　　　　ヽ//　 /

　　　　　　　　　　　　　 ,　-―ー- 、
　　　　　　　　　　　／ノ　　ヽ､_　　ヽ　て
　　　　　　　　　　　'＝=　　 =＝＝　　､　そ
　　　　　　　　　　'　＝　　　＝＝　　　l　　　　　　　　　　　正論だけどキツイお
　　　　　　　 { 　〈_,ｨ､＿,ノ　　　　　}
　　　　　　　　　　､.　　ﾚ'＿,ﾉ　　 ..　ﾉ
　　　　　　　　　　　＞　　　　　　　＜、
　　　　　　　　　　/　ー―- .､　　 r 、　ヽ、
　　　　　　　　 `ー―- ､_ノ　　 l　＼　＼
　　　　　　　 ,'　　　　　　　　l　　　ヽ _,ﾉ
　　　　　　 l　　　　　　　　　　|
　　　　　　　弋　　　　　　　ｲ
　　　　　　　　 |　/ー　―一、　|
　　　　　　　　　し　　　　　　　､_,!

455 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:32:59 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　,zﾀｲ　　　 i　´`ｰ､_ヽ　　　　　　　　　 ,j
　　　　　　　　　, -,r'´　 / /　　　　l　 i　　ｌド l_ ,　-､　　　　　　　　/:l
　　　　　　　　水// 　 i /l　　　,/ _/＿/l /　ヽ‐z‐'- ､_　　　　　/:./
　　　　　　　　　　／ /ｲ l 　 lﾍﾊ,_　／l／ﾚ'ｲ__ﾚ,i　　ﾄｲ　　　　　 /:.:,'　/　, -‐　　　　　　やる夫は心配しすぎなの
、　　　　　　　　l　! l　 lj　'´ゝ 'ﾞ　　 ―…' /　 ,　ｌi ＼　　　　　,.':.:.:.i /:.'´:.:.:.:.:
:.:.:. 、　　　ﾄ、　　　　Vﾍ　! __,. -'　 ,　　　 ∠. イ　 l '、　　　 ,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.':..､ト丶:.:､　　　　　| ヽﾄ,　　　　 _, - ｧ　　　l　　l 丶　　,/:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :
:.:.:.: : : : :.:.:.:.:丶:.:.:.ヽ　／ヽ　ﾄ､　　￣‐　　　/|　　l　ヽ　/:.:.:.: : : .: : : : : : : : :　　　　　　今まで一緒に政策を考えてきたんだから、
: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／　　＼l　ゝ、　　　　　.／ ,l　　l　　 /:.:.:. : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : :.:.:.:/　　,　／　　/　＞‐-ｚ::ﾆｼﾍ./　 //　　;:-‐'´:. :ヽ: : : : : : : : : :　　　　　ちゃんと気持ちを伝えれば、
: : : : : : : : : : : : : : //　 / /:＼　 / l　〈二f:.ハ:. :. / , ／　／:. :. :. :. :. :. :.＼: : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : lｲ　 l /, -‐-ｽ、,'　／:. :/　 ',:./'´>xｬ‐:.':. :. :. :. :. :. :. :. : . :.>､:＿: :　　　　　　意見が違っても納得してくれるわよぉ
:.:.:.:.:. : : : : : : : : :　|:l　 l/:. :. :. :. :. :.ﾔく:. :./-　‐|:.／´〈l:. :. :. :. :. :. :. :. :, -:. ´:. :. :. :./:
:. : : : : : :.:.:.:. : _, -‐'ヽ　!:. :. :. :. :. :.kj 　 ´__　＿　　/ﾄ､:. :. :. :. :. :.／:. :. :. :. :. :. :/:.:.:
, -,:.'´‐ｧ'´: : : l:. :. :. :.､ヾ:. :., -､:. :. ｿイ´_,_.j 　 iｰ､/　_l　丶、:.,､:. :. :. :. :. :. :. :／:.:.:.:.
　　≦:.-‐: : : ',:. :. :. :. ／,父.__ Y´ i　 fﾍﾊｿ　, -‐ '´　{, -,､＿ｿ丶、:. :. :. ／:.:.:., -=
　　ゝ-‐/-‐'´ゝ:. :. /ｰｲ　　 ´`'ｰ､ゞ='"/,　　　　ノ‐-　ん-､_ ` ｰｬﾍ丶:.:.{
　　　／　　 r‐-,ｚ:/　,ノ　　　　､＼／/　　　　 {＿__ 　ﾉ　__`　 L.´`ｰ-､＼
　／　　r‐_-/´,/ ノ{, -‐ ､　､　＼.と.／/　.ｨ　, -‐'´ /＿　 }＿＿　 r'ー-　ヽ:.
, ' 　＿＿／j -' ﾉ　　う　　ヽ. ヾ'i ､ヽ（／／/ /_　　　　l　　　　 |　　'-ｔ‐ 　　 |:.
-':.´:. :. ,-'　f　　',　イ'､　　　　＼ヾｬx'ｰ'¨´ f/ノ:.r' 　　 /----　 f―--　/-‐　　/:.
:. :. :. :./　 -{ 　　ｰｿ　| 　　　/:ト':.:.:.ヽ,f:.´:. :. :.!　　 f´'ー-　　}ー-　 /　´　 /:. :.

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―）　（―）＼　　　　　　　　　確かに、そこから逃げていたら、ずっと解決しないままだお
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　　　　　　　　　|
　＼　　　　　　　　／

　＞おぎゃぁ、おぎゃぁ

456 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:33:26 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､i;:;:;l: : :.l l: : : : : : : : : : : : : : : :.r'／: :./;:;:;
　　　　　,. -‐―　　》　　　　　　　　　 . 　　　　　ヽ;:;l: : //: : : : : : : : : : : : : : : :.l |: : :/;:;:;:;
　　　/　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､:.//-､: : : : : : : : : : : : : : //: : /:;:;:;:/　...　　　　あらあら、
　　　 ',　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿　　',/　　　￣~　　　　~￣//: : /:;:;／: :
.　　　 ∨　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　i　　　　　　　　　　　　i i: : /／: : : :　　　　　やる夫とばかりお話してたから、
　　　 ∨　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 .《　　　　　　　　　　 l l:／: : : : : : :
　　　　∨l　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　l　',: : ‐-. . . . . . . . . . . .l l: : : : : : : : : :　　　　　スネちゃったのかしら
　　　　　 iﾊ　　　　　　|　　　　　 ´￣｀　　　　　´￣｀　l ∧::::::::.... : :.:.:.::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :
　　　　　 l　∨　　　　 |　　　　,_　　　 _　　　　､,,__.､ lﾊ　｀ヽ、::::::::::::::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :　.
　　　　　∧　ヽ、_　　　|　　　　　｀¨¨´　　　　　　　　　',､　　ヽ::::::::::::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :
　　　　/　∨　　　￣｀ ' ー- ､　 ⊂つ　　　　　　　 ⊂つハ　　　ヽ: : : ::::::::::::::l l: : : : : : : : :/:
　　　 / , '´:∨　　　　　　　　　｀ヽ　　　　（__人__）／´｀ヽ　　　　ﾄ､: : : : : : :.l l: : : : : : : /: :　..
.　　 //: : :／ヽ、　　　　　　　　　 ',　　／´｀ヽ、　 ,.ゝ'," 　 i^ti　　　　｀ー- ､: :l l: : : : : :./: : :　..
.　　《: : : /　/: : ヽ、　　　　　　　'＞i_,.....,_　ﾄ,´o_,<.ﾄ'"ﾉ､ /　　　　　　　　｀ ^' ヽ、::/: : : :
　　　＼/　 i:.:.: : : /｀ヽ、　　　　　　　ゝ　　　｀ﾞ'ー--　 --y' 　　　　　　　　　　 /　　｀ﾞ
　　　　＼ i::::::::::::i　　　/｀ー- ､　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 r-'´¨
　　　　　　　ー-､:i 　　.l　　　　　｀　'ー--　.,,__　　　　./　　　　　　　　　　　　/: : ｀ヽ、

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／_,r'　 ' !､＼
　　　　／（≡）　（≡）＼
　ｎ／ ::::⌒（__人__）⌒::::::＼　　　　　　　　　やる夫にも抱っこさせてくれお
　ｙ |　　　　　|r┬-|　　　　　|⌒)
　ｌ　＼＿　　　`ー'ｫ　　　／/ 　　　　　今晩は、父ちゃんと一緒に寝るんだお
　＼　　　・　　　　・￣／
　　　＼　　　　　　　　　/
　　　　　＞　　　　　　<
　　　〃　　　(::)っ　　ヽ
　　　ヽ　　<　　`‐'　>　　）
　　　　と＿_）　　　(＿＿)

457 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:33:48 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　-―-　　_
　　　　　　　　　　　　　／r辷}厂:::::::::{弐込ﾘ.
　　　　　　　　　　　／rア.::::::::::芸云芸=ミx:::.ヽ_
　　　　　　　　　　　 '　f7.::::_j厂　　　　　　　艾::::V{
　　　　　　　　　　 .′ｆ7.::_j{.,　// /　　　　ハ艾:ﾊ
　　　　　　　　　　{{二}/_j{ / // / 　' /// /,　 } iハ:}　　　　　　　　　　　　そんなのずるいわぁ
　　　　　　　　 ;ffく{i{〉.:{:{芹ミﾒ､/ /// //　/|｜ :}!
　　　　　　　　　/イﾊ{≫ iﾊ.r=ミ心/// /厶斗ﾘ/ !介　　　　　　　　　　　私だって一緒に寝たいもの
.　　　　　　　 /　:{i{ハ从|{杙 {r::ﾘ^　 }ｲ云zx才 .从{
　　　　　　 /　　:}i}　 i:八乂 , , ,　　　弋fﾘｲ /ｲ:i:}
. 　　　　 / /　　　 | :八　　　　_　′'' ' 彡ｲ{:ﾘ |乂　. イ
.　　　　　 / / /　 /,　｜{从＼　　　｀　　イ　ハi :i|{　 ': :/才＝ーｧ
　　　ー-=ミ｀ヾﾒ.　从i:乂　}:≧=-＜(/ /, /‐-ﾐ八ノ. : : : : : : : : :｀ー-ミ
　　　才￣. : : : : : :ﾊ　__ハ　辷刈り.:::::jｱ.//.:.:.:.:.:.∨. : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ
　　≧=ー. : : : : : : : /.:.:.:.:ア/八{i{.:.:.:乂 /ｲ.:.:.:.:.:.:.. ∨. : : : : : : : : : : : :｀ヾミ
　　７. : : : : : :-‐. : : }.:.:.:r弌ｘ__ 　_￣乂{{/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ: : : : : : : : : : ｀ヾー-弍
　　⌒7. : :ｨ : : :乂イ.:}:/i　　fr爻ｨ⌒}　.く.:.:.:.:.:_彡.:.:.:.:}乂: : : : : :＼: : :.乂
.　　 /才f. ; 彳( {.:.:.:/.:{　　　　⌒}　, ﾉ }.:ｰ-.:.:.:.:.:._彡'　　＼ : : : : : ＼(
　　　　　}/　 }//.:.:.:{:.:.乂　 _＿__ 　.才゛.:.:.:.xf斗く　　!　i {｀＼(⌒ヾハ
.　　　　　　／＞'"´才ーｧｰf.:.:.:＞‐-ミ.:_//{/{iメ ' i:|　ハ
.　　　　　　/.:.{　　　{{_　.ノ_厂 {f　　　＼-く:ハ八/ :从(
　　　　八:.∧　　 _jj {{　⌒7八　　　　､｀Y7ﾞｲ}i}./

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ､
　　　　　　　,.．-‐　'' ''　¨ ﾞﾞ　￣ﾞ ¨'' - ．　　ヽ、ﾞヽ
　　　 ,．＜　　　　　　,　　,ｨ　　　　　　　 .ヽ　　　ヽ　 .ヽ、
　　／　　　ｰ-一''"´ ,ｨ彡f,ィ"´: : .　　　　　ヽ　　.｝　　ヽ、　　　　　　３人一緒に寝るんだお
　/　　　　　　　　　,ｨ彡彡fﾞ. : : : : : :　　　　　ﾞ;　　,'　　　　 }
.,'　　.　i　　　　　　㍉彡".‘ : : : : :　　　　　　　 } ,/　　　　　.}
{　　　 ,l　　　　　　　¨ﾞ''=､　　　　　　　　　　　 ,!'　　　　　　,'
{　　　/　　,,　　　　　　 ,ｨ’、　　　　　　　　　/　　　　　　　'
',　 ,ノ　 ,ｨ彡x!　　　r‐'"ゝ' ＼　　　　　　／
.',　　. ,ｨ彡彡"､　 ,ｲ､ゝ"　　　＼
. ',　彡彡''"´　｀¨ヽ<　　　　　　ﾞi
　',　　". : : : : :　　　 .＼　　　　　ﾉ
　 ',　　: : : : :　　　　　　ﾞｰ-‐''"
　　'、　: : :
　　ヽ
　　　＼　　　　　　　／
　　　　　｀＝=-=＝ｨ'
r- ．_　　　　　_．＜
ﾞヽ、　¨''‐-‐''"
　　｀　．_　　　　　　　_　．
　　　　　｀ ‐-　''　¨

458 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:34:07 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _（_｀Y´ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　|r┬｀| ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　`ー'´ 　＼　　､´｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -‐ゞ"‐､､　　　　　　　　ヽ　⊂´rｨ_;ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ/!lヽノﾚ!l ヾ;ヽ＿/;;: 　｀　　　｀⌒￣￣｀　　>
　　　　　　　　　　　「｀ｨ､-　-‐〃ｨ -‐ 　 ‐- ﾞ!i 天|　￣｀,.￣　　　,ｲ　 , -─ ´
　　　　　　　　　　､'ゝ_ /,__rｍｲﾔ 'こﾌ　 ∠　ｌ | l　　γ⌒ヽ　　ヽ´
.　　　　　　　　　 ≦三辷７1ｌ{_　　　　ムイノ　l| ,rn.乂　ノ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　≦〈:::/:::::〃{薔} 〃::∠ｲ_/＞へァ　.Ｙ　　　　　､
　　　　　　　　　　　　_"／::::::::::ﾞ＝＝"::::::::::::'￣::ヽ／三.(｀'´) 　　　　ヽ
　　　　　　　　√::￣:::::::::::::::::／!:::::::::::::::: ,ｲｰ一 '´ ゝ／｛＿｝＼　　　｀ヽ
　　　　　　　厶:::::::::::::::::::::／×|:::::::弋_¨´ヾヽﾞ｀　⊂⊃ 　　　⊂⊃　　　ヽ
　　　　　　／::::::::／!::::::／＞＜|::::::::::::＼　/　　　 | ＿＿:::.. ｀　　|　　　　丶
　　　@__/／l;／～|;／～～～レ､::::::::::::ヽ′.（￣￣'　　　　　￣｀´⌒￣￣）丶
　　∠´__ヽ:::::./　　　　　　　冫:::::＼i＼lヾ!　　'―─ ヽ　　　　　　ヽ-―' 　　ヽ　　　 ,.-､
　｛. ＿＿儿ﾉ　　　　　　 /´::::::::／ｲ　　　／　　　/　　　　　　丶＼　　　　｀ｰ ⌒ヾゝ
　　｀￣￣ ¨´　　　　　　〈=r､,-〈￣　　　,'　　　　ｆヽ　　/￣￣ヽ　　/ ヽ　　　　　　Ｙﾗ
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ＼ @　　　　ｉ　　　　　.ゝ＿_ノ　　　　　ゝ＿_ノゝ　　　　　　　ノﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_ｿ‐　^─´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

459 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:34:31 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　みんなには悪いけど、
　　　　／　　＼,　　　 ,／　　＼
　　／　　／´　｀ヽ　　　/´　｀ヽ　　＼　　　　　やる夫はハンガリー方面の街道の整備と農地化を進めたいんだお
　／　　（　　　● l 　　l ●　　　）　　＼
　|　　　　ヽ_　　_ノ　　　ヽ_　　_ノ　　　　　|
　|　　　 ''"⌒'（　　　　i　　　　）'⌒"'　　　|
　＼　　　　｀┌,─'＾ー,,-┤　　　　　／　　　　　VIP村の立地条件とやる夫の知識や経験を考えれば、
　　　＼　　　　　｀ー -- -一'　　　　　／
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 VIP村は商業で発展する方向を選びたいんだお
　　／￣￣ヽ;　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　（｢　　　｀rﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　ヽ　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　i　　　|
　　i´￣￣｀i　　　　　　　　　　　　l　　　|

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（一）（●）　　　　　　　　　それならどこかの商人を優遇するより、
　|　　　　（__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　　　全方向の街道を整備する方が良くないか？
　 |　　　,.<))／´二⊃
　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃ 　　　　　　　誰にでも平等に商売の機会があるってのは、それだけで新規商人を呼ぶことが出来るぞ
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　,-/　　　 __人〉
　 / ./. 　 /　　＼
　 | / 　 /　　　i　＼
　 |"　 / 　　　 | >　 )
　ヽ／　　　　　とヽ /
　　|　　　　　　そﾉ

460 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:35:01 ID:kiCgMVeU0

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　組織力抜群のヴェネツィア商人と零細ベンチャー商人を平等に扱うのが、
　　　／　─　　 ─　＼
　／ -=・=- 　　-=・=-　＼　　　　　　本当に商売の機会を平等に与える事になるのかお？
　 |　　　（__人__）　　U 　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　　　／

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ ●）（●）　　　　　　　確かに、あの連中を野放しにするのは時期尚早か…
.　|　u.　　（__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　 }
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

※ヴェネツィアは中世ヨーロッパでは珍しく、非常に組織的で結束力の強い国家体制を作る事に成功しています
　その目的はひとえに「商売繁盛、笹持って来い」に尽きます

　その為、ヴェネツィア商人は規律重視で、国からの許可がなければ私掠海賊行為などは行いませんでした
　（逆に、国から命令が出ると、一丸になってコンスタンティノープルを攻め落としています）

　これと対照的だったのが、超個人主義のジェノヴァ商人です
　後のコロンブスに代表されるように、彼らはその冒険心と独立心で多くの新航路を開拓した反面、
　ジェノヴァ船を見たら海賊と思え、と言われるくらいの荒くれ者でもありなした

461 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:36:09 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　 /:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　/:.:.:.:.:.: :.:.:. :.:.:./:. :.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　 /:.:.:.:.:.:　:.:. :.:.:./:　.:. :.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:..',
　　　　/:.:.:.|:.:.　.: .:.:.:./　:.:. :.:.:／ .:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:../ .:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:|
　　　 /:/.:.:.|:.:. :.:.:.:.:/.　.:.:.:.／: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:.: ::.:.:.:./ :./:.: .|:.:　.:.:.|:.:.|
　　　ﾉ/l.:.:.:.|:.: :.:.:.:/:. :.:.:／/: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:. .: ..:.:.:/ :/: |.: .|:.: .:.:.:.|:.:.|
　／´　|.:.:.:.|:.: .:./: :.:／／:.:／:.／/:.:.:.　: :　.:.:./ :./|:. |:.: |.: .:.:.:..|:.:.|　　　　　　　ヴェネツィア商人はそれでいいとして、
　　　　　|:.:.:r|.: .:.l／／:.:.／:／/:./:.:.:.::. .:.: .:／ :./:.:.|:. |:. |:. :.:.:.:.|:.:.|
　　　　　l:.:.:{ |:.:.:.|／:.:／‐ ´　/:./:.:.:.:.: .:.:.イ: .:./:.／|:. |:. |: .:.:..|:.|:.:{　　　　　　　　　食料や塩の仕入れが滞っては、元も子もないぞ
　　　　　}:.:.:| |:.:.:.|:／ム＼＼/:./:.:.:.: .:.／,/ :./イ彡|:./ ./:.:.|:.:.|ﾘ`‐｀-
　　　　 /:.:/ヽ|:.:.:|＼ゝz.イヽ,'､/:.:.:.:.／彡/∠イ孑ﾌ/:.:/:.:./:.:/|
　　　 /:.,イ:.:.,:|ヽ:.ヽ　｀￣´///:.:.／（＼/ゝ匕ンイ:.::./:／ﾍ./|:l
　　　/´/:.／ }:.:.lヽ､＼　 /' /／　 { ｀./＼￣／-/＾i:/_〉　〉_|l
　　　　/´　 /／|/＼｀丶／　　　　!　＼　＼／:{　|: /　/｀ :l￣￣/ ヽ
　　　　　／／{ ｀: { {＼　　　　__ 冫　　｀ヽ　ヽ : l　/　 /: : : : : : :/: : : : ＼
.　　　　／: : : | : : ヽヽ＼　´¨　_￣｀　 ∠: ヽ　｀∨　　{ : : : : : :/: : : : : : : l
　　　／: : : : : :,-､ヶ :＼rヽ｀r‐ｰ─‐＜´-----ﾔ　　　　〉 : : : : ,' : : : : : : ∨
　／ : : : : : : : :r‐､）,-､ | |: :r｀──-── ､__ 　　　〉 / : : : : : |: : : : : : ∨
／ : : : : : : : : : く卅>⌒: | |: : ｀＞─┬ 、　　　　　 / / : : : : : : |: : : : : ∨
: : : : : : : : : : : : :孖ゝ: : : | | : : : : : : : |l: :i　　　　　 / /: : : : : : : :l: : : : ∨

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／_ノ '　ヽ＼　　　　　　　　　　　　そういった不安う払拭する為にも、
　　　　／（ ≡）　（≡）＼
　　　／:::::::⌒ __´___ ⌒:::::::＼　　　　　　　　　ヴェネツィアの娼館でお酒を飲みましょう
.　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　＼　　　 `ー'´ 　　.,／

462 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:36:28 ID:kiCgMVeU0

　　　　／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　（ ●）（●
　　　|　　　　（__人__）　　　　　　　　　そっちはあまり心配ないだろう
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　　　 ∩ ノ ⊃　　　　　　　　　ヴェネツィアにしろワゴンにしろ、商人ってのは利で動くものだ
　　／　　 .／　＿ノ
　 (.　＼／　.／_ノ │　　　　　　　　　採算が取れるなら、値上げの心配はあっても逃げ出す心配はない
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　＼／＿＿＿ /

　　　／￣￣￣＼
　　／　　　　　　　＼　　　　　　　食料については干拓した土地を農地化するから、
　/　　　 ─　　　─　ヽ
　|　　　（●）　（●）　|　　　　　多少は効果があるはずだお
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼

463 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:36:49 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　, ':.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.: /.:.:.:./:.:.:.|:.l　.:.:.:.:.:.| .:.:.: .:.:.:.:　.:.:.:,
　　}:.:.:. l.:.:|: :.:.:. :./.: .:./:.:.: .l|:.|:. :.:. :.:.:l :. |:.:.| .:.: .:. :.:|　　　　　　　　なら、まずは塩だな
　　|. i:. |:.:.l: :.:. :./.　:./.:.　./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ﾄ:.:l
　　l. |:. |:.:.|.　.:./l　:./ :/ /　 ',ヽ:.:　.:. l :.,'.:.,':.:.　:.:.l |:l　　　　　　　塩の仕入先を増やせれば、いかにヴェネツィアとはいえ無茶は言えなくなる
　　|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./　　　ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:l:.| l:|
　　l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ､　　　　　塩がヴェネツィア商人の独占状態というのは、非常に不味い
　　,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:./:./）/.l:.|l|
　 /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ　　　｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|:l
　　　',{ヽヽ:ヽ∧' / |　　　　　　　///:/ l:.:.l:|ｿ |i
　　　ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､　_　　　　 /´/　r‐ﾌ)
　　　　　　　ヾ　__.＞-‐､ﾆ‐　　∠／／／{
　　　　　　　　／　　＜ヽ＼イ-‐r／.／／ヽ
　　　　　　　/　　　＼＼´／ﾌ　,'. ／ .／／／>､
　　　　　　/　　　＼＼ﾉ- '　　|彡／／／／: : ｀‐---　､＿
,　-‐ー: : :/　　　＼　ヽﾉ彡　　　|／／／／: : : : : : : : : : : : : :￣
: : : : : : : /　　　　　＼ﾉ（:::）　l|　 l／／／: : : : : : : : : : : : : : : : : :

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（一）（●）　　　　　　　この辺りで他に有名な塩の産地というと。、
　|　　　　（__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　ザルツブルグ（塩の城）司教区の岩塩か
　 |　　　,.<))／´二⊃
　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　,-/　　　 __人〉　　　　　　　アルプスを越えねばならない上に、
　 / ./. 　 /　　＼
　 | / 　 /　　　i　＼　　　　教会の息がかかっている
　 |"　 / 　　　 | >　 )
　ヽ／　　　　　とヽ /　　　　　あまり良い取引先とは言えないだろ
　　|　　　　　　そﾉ

464 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:37:23 ID:kiCgMVeU0

::::::... ..丶
:::::::....　...＼
:::.' ──-.. ＼　　　　　　　　　　　だからこそ、毛織物が必要なんだお
:::::::... ⌒__丶　＼
:::::::::.... .'::. ）.ヽ　 .ヽ　　　　　　　　商売でこっちの発言力を強くするには、強力な特産品が一番なんだお
:::::::::::.... __ ..丿　　　ヽ
:::::::::::...　　　　ヽ　　　.ヽ
:::::.._ ﾉヽ.___＿丿　　　.丶
::::::::::::::....　..::ﾉ　　　　　　.）
:::::::::::.. 　 ../　　　　　　 .ﾉ
:::::::::.⌒ "　　　　　　　..ﾉ
:::::::::::::::::.... 　　 ....::::::../
:::::::::::::::::::::..　......::::.／

　　　　　／￣￣ヽ
　　　／　　　　　　ヽ
　　　/　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　結局はそこに落ち着くか
　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|
　　　.|　　　（ー）ヽヽ　　　　　　　わかった、俺も頭を切り替える
　　 .ﾉ| U 　　（___人_＼＼__
　／　 | 　　　｀⌒（⌒_　　＼
　{　　 .ヽ.　　　　し「、　　　＼
　{　　ﾄ　｀ヽ.　___´ノ　　ヽ、　　 i
　.|　　 |　　　　　　　|　　／　　 /

　　／::;;;;;;;,´::::: :::::::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :::: ::: :: ::|
　 /::/:: ::::::::| ::::　:::::::::;; ;; ;; ;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;:::: : :: :: :|
／/|:/;;:: :: ;;|:: :: :::::: :::|;; ;; ;; 　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;:: :: :::::::|
／ﾊｿ;;;;;:::::;;.|:: :: :: :: :::|;; ;; ;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;.::: ::|:: ::.|
　 i/ハ::;;;, ､.|:: :: :: :: ::|;;;;;;;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;:::: :|:: :::|
　　　ﾉ;;;;/　V |::::i::::::::|;;;;;;;;　;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ﾊ;; ;; ;;:::;;;|i:::|::|
　　／::::;:ヽ　i::|::::|:: ;;;:|;;;;;;;; ;; ;; ;; ;; _,／;; ;/;; ;; ;; ;;/;; ;; ;; ;; ;/;; ./　|;; ;; ;; ;;||;;:|ヾ､　　　　　やる夫が決断した以上、
　　ﾉ／;;;;;;;i. .|::|::::|::::;;;ヾ;;;;;.;;_x -''´／／//;; ;; ／/;;/;; ;; ;/;; ;/''´ |;; ;; ;; ;;|ヾ|ﾊゝ
　 ´/::;;;;ﾊ::;;ヽヽi::;;;:::;;;;;｀､／_＞＜<＿//;;;;;／ /;;://;;;;;;//;/ ｨｔ /;;;;;;;;;;;;;;| ﾚ´　　　　　俺達の役目はやる夫案の補完だ
　 /;;;;;/ /;::;;;;;;;li;;i;;;i:::;;;;;;;;|;;|弋及-､|｀//;;;/=､/;;//;;;;;///,xｨ勿ﾄ /;;;;;;;;;;i;;;;|
／|;;;/　 |;;i;;;;;;;;|ヽ｀ヾ;;;;;;;;|､;i廴::...::ン｀''ｘ､　／;//;;;;;//ｨ冬z刻/;;;;;;;;;;ﾊ;; /　　　　　　　　その上で、ひとつ提案がある
　 |/　　 |;;|i;;;;;i､ヽ｀､ヾ;;;;ヽ｀､｀￣ ´ /　　　　/ |;;/　　　　 /;;;;;;;;;/ |;;;|
　　　　　ヾヽ;|＼＼　＼;;;;ヽ､.　　　　　　　　　/　|　　　　/;;;;;;;;;/､_|/＿
　　　　　　　i l＼.＼　　､＼;;;;＼　　　　　　　　´　 i　　／;;;;;;;;;/　 /　　｀i
　　　　　　　 v　＼.＼　.＼｀''-､　　　　　　　　　/　／／i;;;;;;/　　　　　　|
　　　　　　　　　　　ゝ｀''- ､＼　　　_　　_ ＿　 ,　／ﾊ;;//;;／　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　 / /ヽ_｀｀＼　　￣￣ー.´／／　　　　　　　　　　　ｲ､
　　　　　　　　　　　 ./ /　　　￣　｀> ､　　／　　　　　　　　　　　　　　ﾉi
　　　　　　　　　　　/ /　　　　　　　// ｀ -´　　　　　　　　　　／　　　／-､_
　　　　　　　　　　　｀'',/　　　　　　( (　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

465 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:37:47 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　l. :.:.:.:./:.:.:./: :.// :/:.:. :.:.:./:.///l:.:.:.:.| :.:.: .:.:.:.l
　　　　　　　　　': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
　　　　　　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　　　　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
.　　　　　　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
　　　　　　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ　　　　　　　　　新しく干拓した農地は、
　　　　　　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|
　　　　　　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl　　　　　　　　　　当面はソバを植えてもらえないか？
　　　　　　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀
　　　　　　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ
　　　　　　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀
　　　　　　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
　　　　　　　　　　　　　　__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |
　　　　　　＿　-─＝￣. : : 孑劜.| |: : : : | |（卅)＼
　＿-─´: : : : : : : : : : : : : : :卞: : :| |: : : : | |: 干: : : ￣: :｀:丶、

　　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　　／　―　　＼　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　＼　・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|　　　　　　　　干拓したばかりの農地は、どうせ栄養にも乏しいし、
.　｜　　（__ノ￣　　　 /
.　｜　　　　　　 /　　　　　　　　　ソバは痩せた土地でも育つから、元々植えるつもりだったけど、
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　　 (,＿＼.＼　　　　　　土地に栄養が蓄えられてからも続けるのは、何でだお？
.　　　|　　/　　　　　＼＿ﾉ

466 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:38:10 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐:.:.´￣:.:.:｀:.丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､　　　　　　　　遠回りにはなるが、結果として安全保障になる
　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.,
　　　　　　　　　　　／/:.:./: .:./:.:.:. /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　／:.:/:.:./: .:./ :.:./ .:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|::..:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',　　　　　ハンガリー方面に街道を作る一番のデメリットは、
　　　　　　　　／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./　 :.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　／ / :.//:/　:.:./ :.:/ .:.:../:|　＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　ハンガリーで飢饉が起こった時に
　　　　　,／　 / :.//:/　:.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
　　　　 ´　　 / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´l_.=≠才l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|　　　　　　作った街道からハンガリー軍が攻めてくることだ
　　　　　　　,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //ノ¨|ﾌ:}／//.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
　　　　　　　|:,'　/ l :.:./_＿,|:.l／,イ/´　／´　//:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!
　　　　　　　|{　 l　|:./l 　r-|{ ／ノ　　　　　　//:./:.:.:.／./ /　/.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
　　　　　　　ヽ､　　ヽ |　|　r:.:./＼　　　　　//:./:.:.／:.:ｲ ,.　 /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{　　　　　　ハンガリーで飢饉が起こるならば、
　　　　　　　　　　／ﾞ }　|　|∠＿_＼_＿　//イ:／/／／　 //　||:.:|:.:,'||　`ｰ
　　　　　　　　　　　 /　/　{-------ヽ　　／´　´‐ ´　　/´　　|l:.:|l:' l|　　　　　　　　同じパンノニア平原にあるスラヴォニアでも
　　　　　　　　　　 /　　　く￣￣￣／￣))_.. イ　　　　　　　　　 |ヽ||　｀
　　　　　　　　　 /　　　　　`イ￣　／＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ　　　　　　　　飢饉になる可能性が高い
　　　　　　　　／　　　　　　　　／　　　{￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　/　　　　　　　　／　　　　　l : : : | |,-､〈〉 ,- ､: : : : : : :l
　　　　　　/　　　　　　 _ ' ´　　　　　　　|: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
　　　　　　|　　　　 |￣　　　＿＿＿＿／|: : : | |: : :》||《: : : -─＝￣ヽ　　　　　　　その場合、ワゴン領からの小麦も滞ると考えるべきだろう
　　　　　　|　　　　 |､　　r´/: : : : : : : : ｛｛: : : ｛｛-‐≫-‐￣: : : : : : : : : ﾍ
　　　　　/|__-‐￣￣l＞: :/ : : : : : : : : //: : : // : : /: : : : : : : : : : : : : : : ',　　　　　　ハンガリー軍の来襲と兵糧の不足は
　　　　　|　　　　／／:|: :| : : : : : : : : //: : : // : : / : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　　　／|　　／／: : : |: :| : : : : : : : //: : : // : : /: : : : ／￣￣￣￣￣ヽ |　　　　　同時に起きるということだ
　　／　 _ イ／: : : : : |: l: :r──‐´/: : : // : : /: : : ／: : : : : : : : : : : : : :l |
　　ヽ￣　,　': : : : : : : : |: |:.// ￣￣: : : : //＿ / : ／: : : : : : : : : : : : : : : : l|
　　　',￣: : : : : : : : : : : | }//: : : : : : : : : .'──/／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
　　　ヽ: : : : : : : : : : : : :|//: : : : : : : : : : : （_）//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
　　　　＼: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |

467 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:38:42 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ------- ､
　　　　　　　　　　　　　 -‐ '￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀
　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.／:.:./:.:.:.:.:./:.:./ ',:.:|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　　　ならば、初めから凶作に強いソバを育てて、
　　　　　　　　　／:.:.:.:.:／/:.:./:.:.:.:.:.:/:.:./_-‐l:.|:.:.:.:|:.:.:.l:.:.:.:.:.:ﾍ
　　　　　　　　／／/:.:/:.:/:.:./:.:.:.:.／_∠-‐‐ヽヽ:|:..|:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.ﾍ　　　　　　　飢饉の際にはこちらからハンガリーに売るつもりでいた方が良い
　　　　　　　イ'´　/:.:/:.:/:.:./|:.:.イ-／厶zr≠升/:./:.:.:/:.:./:.:.|:.:.l|
.　　　　　　　　　 /:.ノ:.:/:.:./ｿ|:/ ／ノノ　トz'ｲ´/:./:.:./:.:./ﾄ:.:.l:.:.:l
　　　　　　　　　/:./:.ノl:.:.:l ｲ孑７　　 ´￣　　/:./:.:./:.:./ ｝|:.:ヽ:.{
　　　　　　　　/‐´/ {:.:|:.∧ゞｿﾉ　　　　　　　/´/／:.／///:.:ヽヽ',　　　　　　金を出せば食料が手に入るのなら、
　　　　　　　　　　　ヽヽ:.∧　ヽ　　　　　　　 /／ｼ´ r ' ´:|:.ﾍヽ＼
　　　　　　　　　　　　＼＼ヽ　 r≠-ｰ　　／　　/　}:.:.|:.:.|:.トﾍ　　　　　　　補給の不安な状態で戦争を仕掛けてくる者は多くないだろう
　　　　　　　　　　　　　　ﾊヽ:.＼　￣　　　　　／　/ノ|:.|.lヽ`､ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　）ノ|:.:.＼　　　　,イ　　／´|:..|:.|:.l　`ｰ｀‐
　　　　　　　　　　　　　　 ´ 　 }∠}/ヽ-イ　yr=.＝＝≠|!`ｰヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／ r／ヽ＝レ＜||: : : : : : :|ゝ　　　　　　　　　　ソバは成長が早いから二毛作も可能だ
　　　　　　　　　　　　　　／-‐´ イ≦=彡｀: :{{,-､:〈〉.,-|
　　　　　　　　　　　　, イ　　　^　‐---- 、: : :||＾)）.{}（(:|　　　　　　　　　　　小麦よりも作付面積あたりの収穫量は期待できる
　　　　　＿＿,-─´　　　　　　＾ヽ‐--r　>: : ||: :<〈〉>: `､
　　　　r': : : :/　　　　　　　　　　　＼:/ /: : : }}: : :))((: : : :＼
　　　　|,---´--､＿/ー────‐ ､ ∨ : : : ||: : :〈〉: : : : : : ＼
　　　　|l＿＿＿＿＿l : : : : : : : : : //＼＼＿ {{: : : : : : : : : : : : :｀丶､_＿
rﾆニニ二二ニニニニ} : : : : : : ｛｛: : : : ｀ｰ─'｛｛: : : : : : : : : : : : : : : : : : :￣＝‐､
} : : : : : : : : : : : : : : : / __＿＿_ﾉﾉ: : : : : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
|: : : : : : : : : : : : : : :/: /r──‐‐´: : : : : : : : ｷニニニニニーヽ : : /: : : : : : : : : : : /
|: : : : : : : : : : : : : /: ://γヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣//: :/: : : : : : : : : : : /
|: : : : : : : : : : : ::/: : | |: : し': : : : : : : : : : : : : : : : : : : :γ´｀l //: :/: : : : : : : : : : : /
|:: : : : : : : : : : :/: : : | | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゝ- '//: :/: : : : : : : : : : : /
|: : : : : : : : : ∨ : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : //: :/: : : : : : : : : : ／
|: : : : : : : : ∨|: : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : //: :/: : : : : : : : : : /
|: : : : : : : :∨｛: : : : | l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : //: :/: : : : : : : : : : /

468 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:39:42 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　,.､
　　　　　　　　　,ﾍ,　'´￣　　　　丶　/ !│
　　　　　　／´　　　ヽ　　丶　　∨　∨
　　　　　　 / / / ﾄ　|　　ヽ　 !　／　 /
.　　　　　/ /,　! ﾄ　ヾ　　ｌ! ∨　　/i
　　　　　/　!1　|│ｌ　__,.ｨ─┤ ｌﾍ,　/　|
　　　　i　 |.|!r七ト´　 rャ:ヤ　∨./|　ｌ　　　　　　　　　中世ヨーロッパでソバですか？
　　　　ﾚ'´ || ヽﾍ.ﾌ　　　｀´ ｌ　ｌｲ　! 　!
.　　　　　　 ||　ﾄ　 ' 　　　　!i　l 　ｌ　ｌ
　　　　　　 !!i　|! ト　ヾ⌒ ィ'||　| 　ｌ　 |
　　　　　　ｌ|j　l! || 　|i7t/／!!　! 　 |　ｌ
　　　　　　 || !　!∥　」 /ヾ　||　ｌ＼」　!
　　　　　　 || ｌ　| !／/ｲ　∧｣|　|　　＞-､
　　　　　　 ||,」　ﾚ　　/⌒!　∥ .!　 / //　｀ヽ
　　　　　　　　/ ﾍ. ﾄ､　j　　|　 |!　ｌ　/ / !　　　ｉ
　　　　　 /　 ∧! 　 | 　 |　 jﾚ'　/ /　|　　　/

　　　 ,,″,′ ,7　i　　i !　ｌｌ　 i|　　 i!　! i　　ヽ　　　ヽ　 i 、　 ∥
　　　,″〃　 i|　|!　　!ｉ　 ! | 　ｌ !　　 !　ト　　ト､　　　ﾏ∥! 　 ∥
　　,' 　,'|!　ｌ ! ∥　 ||!　ｌ l 　 ! ｌ　　'　ヽヽ　ヾヽ　　ｉﾘ |　　∥ i
　　,' 　,'∥　||ｉ　i|! 　|!i| 　 !|ｉ　ｌ. ヽ　 '､　ヾ、 '、ヽ　　|!.!, 　 |ﾄ　!　　　　　　意外に思うかもしれんが、
　　| 　! ∥　ｉ ! |∥　 !||　　ｌﾄ　　!　ヽ　ヽ.　ム、ヽ‐-､　'!| 　 ∥|! ｌ
　　ヽi　 |　ｌｌ | ||　ト|!、　ｌｌヽ　i　ヾ､ヾ´　丶＼ヽ　ヽ」| 　 ∥ｉ|! !　　　　　スロベニアは現代でも一人当たりのソバの消費量は世界一だ
　　　　ヽ､!　!､||!､」ｬｷ-ﾐ､ !　ヾヽ '´ ヽ＞　ュ─r＝ッ'||! 　 ∥||!ﾄ,ｌ
　　　　　　　　ｉ`!　| ヽ ∨ヾ　　　　／　し′　 j} ／　 !i. 　 ∥||!ｉ !ｉ
　　　　　　　　　|　,ィ!　i､ム_」　　　　　　- ゝにノ'´　　,′ 　.∥||!川
　　　　　　　　　|ﾚ‐ﾔ　|!ﾄ　　 /　　　　　､─────'───'─‐-　　　　元々スラヴ民族の主食は黒パンとカーシャ（※）で、
　　　＿,　-─ 7　　}　||!ﾋ‐､ `　　　　　＼
　　　　丶、　　ｌ　　 !　||! !　丶、ヽ　￢ﾆｦ＼　　　　　　　　　　　　　　　　ソバのカーシャは特に人気がある
　　　　　　丶、,′　,'|　||! |i　　　ヽ　　　 ′ 　＼
　　　　　 _ 　 / 　 .,' |　||! |Ｌ　　　　＞　、_,　 ´　ヘ　　　　　　　　　　　　　スロベニアではオーブンで焼いておじやとして食べるようじゃ
　　　　／　｀丶　 /　!　!!'´　）　　　/　　　　　　∧∨ヽ

※カーシャ…雑穀・豆類などをスープや牛乳で煮たスラヴ民族伝統のお粥料理

469 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:40:16 ID:kiCgMVeU0

　　　　　／／　／／　／　 '. '. '. '. 　'.　　　 .|　 l
　　　 , ', ' 　 ./　/　 /　!ﾍ　 '. '. '. '. 　'.　　　 |　 l　　　　　　日本では縄文時代からソバを食べていたと考えられているが、
.　　 / /　　./　/　 /ｌ　 !'. '.　 '. '. '. '.　 '.　　 .|　 l
　　 / /　　./　/ l　 l l.l　ｌ. '. '.　 '. '. '. '.　 '.　　|　 l'.　　　　　麺の形になったのは江戸時代に入ってからだ
　　,' /! 　 /l　 l il　 l l l　l.　'. '.　 '. '. '. '.　 '.　 |　 l '.
　 ,'./ l.　 ,' il　 l_il　 l ｌ l　l.　 '. '.　 '._'._'. '.　 '.　!　 !　'.
　,'/　l__ ,'　il　 l｀l　「ト､_.!　　'.」／ﾍ!´ヽ!__l_! .ｌ　ト､
　　　　　　 il⌒lヽ⌒　　　　　　　　　ｌ .ｌ　lﾝ }　　　　一方イタリアではローマ時代には麺状のパスタが食べられており、
　　　　　ｉl　 l iﾄ.ヽ,_,,ン　　　 'ミ;_　 ,;ｬ、! l.　 ! /
　　　　　ｉl　 l iL'　｀´　　,　　　　 `'''ﾞ´　 .ｌ l　 .l/　　　　　１３世紀頃には現代と同じような食べ方がされていた
　　　　　ｉl　 l il　iﾄ､　　　＿＿　　// 　 ,. ｌ.ｌ　 .l '.
　　　　　ｉl　 l il　il'. ＼.　ヽ(　ヽ　 . ／　!l　　l　'.
　　　　　ｉl　 l il　il '. ,-r=＝、　´　,ィ´　　 ll 　 .l'.
　　　　　ｉl　 l il　il　// ヽヽヽ｀¨´ヽ　　　 !　　.l '.　　　　　イタリアには小麦粉とソバ粉を混ぜたパスタもあるから、
　　　　　ｉl　ｌＴ¨¨ｌトl,L.__ ヽヽヽヽ''"i 　　 .l　　 l::7_
　　　　　ｉl　l !三l.|ﾄ,,ﾏﾄl　ヽ／::::::/　　　 .l　　 l/　　　　　案外日本よりもずっと早く、ソバを麺として食べていたのかもしれんの
　　　　　ｉl／´>`l.|ｼｭ-ｽ| ／:::::::::/　　　／l　　 l

　　　　　　　　　　　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　　　　　　r／　／" ｀ヽヽ　　＼ ,r ┐
　　　　　　　　　//, '///|! !∥ ヽﾊ　､　〉　/
　　　　　　　　〃 {_{」」」Ｌ|lトヽﾘｌ　|/　/　　　　　日本人がまだ竪穴式住居にすんでいた頃、
　　　　　　　　ﾚ!小ｌ○　　　 ○ 从　|　.1
　　　　　　　　ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|/│　　　　　　　ローマ人はパスタを食べていたのですか…
　　　　 /⌒ヽ__|ﾍ　　ゝ._）　　j /⌒i !
　　　　　　＼ /:::::|　l＞,､ __,　イァ/　 /│
.　　　　　　 /:::::/|　|　ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
　　　　　　　｀ヽ< |　|　　ヾ∨:::/ヾ:::彡'　|

470 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:40:46 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　＿　＿
.　　　　　　　　　 ´　　:}　　｀
　　　　　　　　／／　,.:　　　､　　＼
　　　　　　 ,　　　／　　　　　＼　　 :.　　　　　　　　　　なお、ソバの収穫量が小麦より多いというのは、
.　　　　　 ′　 /　　　　　　　　 :.　i　:
　　　　　　　ｉ　i　i|　|　i|:.i　 |:..|.:i|　 |: |　i　　　　　　　　　中世当時の話じゃ
　　　　　　　|　i　i|_土=トi:.__|斗土Ｌ|: |　|
　　　　　　　 |　i　i:{弌り　　弋りﾒｦ}:￤ |　　　　　　　　現代では、「緑の革命」の影響で逆転している
　　　　　　　￤ :, :iゝ、　　'　　　ﾉ/　.:　!
.　　　　　　 ,:　:|　:V|i:.､｀　´　イ:/　:/: ￤
　　　　　　 ′ :!:.、:V :/≧≦∨/　:/: :　:.
.　　　　　 /　.;　i ::}　:V{　,∧,　};′.:':.､: :　:,　　　　　　　　緑の革命というのは、２０世紀になってから行われた農業革命で、
　　　　　/　:/ ／ヽ':、.:V/介∨{　 :i:i/ ＼: ′
.　　　　/　:/ /ヽ　　:i .::} /ﾊヽ:i:l　.::|{ 　ハ:.　:､　　　　　戦後の人口増加を支えるべく、科学的な近代農法に対応し
　　　′.:' /　　、:｝:ﾉ〈/､|_|ｉ:ｉ＼::ﾘ　　　 ,:.　: :.
.　　,　　.:　.r―‐ ､.ノ´:i:i:i:i:i:i〈:i:i:i:i:i:ヽ.:/　　:i: :. :　:,　　　　収穫量を増やした新品種の開発を目的としたものだ
　　′ ,:　｛´　　　 `＜ｉ:i:i:i:ｉ:ｉ＞'ﾞ￣｀} 　 ,.: ∨:. 　′
. /　 :/　.:/ー一' 、.,＿,.＞'ﾞ´　　 ,.､{＿/.:　 ∨:.　 :.
/　 :/　.: ｀ｰ{　　 ´　　　　　 ,.　 'ﾞ￣｀　｀T':´:.　:.　:'.
　 :/　.: /.: : :、　　　 ,.　＜i:i:i:i:..、　　　　 :i : ; : :. :.　:,　　　大量の肥料を投入すると、従来の作物は育ちすぎて自重で倒壊してしまう
　 ′.: ,: : : : : ｀T７´:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/:i:i:＞:.--- '′:' : : :.:. :.i
　;　.: :′: : : : :,:'/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:ｉ∨ : : : ,: : : :. :|　　この問題を解決し、施肥量に応じた収穫量の増加を目指していた
　:　: : : : : : : : i〈i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨: : : ': : : :.￤

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

471 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:41:29 ID:kiCgMVeU0

　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼　　　.＿＿＿　　　　　　ソバを植えるのに反対する訳じゃないが、
　　|　　　（ー）（●）　 (　⊂⊃　)
.　　|　　　　（__人__）ﾎﾜｯ￣￣　　　　　　　それだけだと安全保障としては不十分だな
　　 |　　　　　 ( ( ﾉ
　　.ｌ^l^lｎ　　　 ⌒ }
.　　ヽ　 L　　　　}　　∩ ノ)━・
　　　ゝ　ﾉ　　　ノ　／＿ノ´　　　　　　　　飢饉の時に村人が食べる分を確保した上でハンガリーに売れる量なんか、
　　／　/　　　＼/　 |
　／　 /　　　　　'　　|　　　　　　　　　たかがしれてるだろ
. /　　/　　　　　　|ヽ__ノ
　ヽ＿＿ﾉ

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／_ノ　｀⌒　＼
　　　　_　　　　 .| （● ) （⌒ ）　.|　　　　　　…という訳で、北イタリアの諸都市との交易を提案するぞ
　　　 |　!　　　　|　（__人___）　　|
　　｜ !　　　　|　｀ ⌒ ´　　 .| 　　　　あの辺りは、麦ともソバとも違う別な穀物を育てている
　　　 |　!　　 ,.-,|　　　　　　　 |
　　._,ﾉ ┴、/ ,/ .|　　　　　　　 /
　　.r　`二ヽ） i　ヽ　　　　 /
　　.|　ー、〉 /　　〉　　　 <　　　　　　　　麦が不作でも、他のルートから食料を確保できるようにしておくべきだろう
　　.|　　r_,j　j　/￣　　 ''￣　 ⌒ヽ
　　.| 　）　ﾉ／ {　　　　　　　ｨ,　 }　　　　全てをVIP村だけで賄う必要は全くない
　ﾉ　　　,/　　 |　　　　　　 |{　 |

472 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:42:18 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼　　　　　　　　　　ついでに、北イタリアからデリヘルを呼ぶのですね
　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼
　　　　／　 ///　__´__ /// ＼　　　　　　　それはそれでありですよ
　　　 |　　　　　 |r┬ |　　　　|
　　　＼　　　ﾞー' 　　　,／
　　　　 /⌒ヽ　　　　　　ｨヽ
　　　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　 |´　|

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ ●）（●）　　　　　そういう側面もないとは言えないな…
.　|　u.　　（__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　商魂たくましい人種だから、金になると分かれば、まぁな…
.　 |　　　　　　　 }
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

※中世の軍隊の行軍の後には、軍隊相手に商売をする商人や売春婦の列が続きました

473 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:42:45 ID:kiCgMVeU0

　　　　／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(
　　　|　　　（ ─）（─　　) ;;;;)　　　　　だが、問題もある
　　　|　　　　（__人__）　/;;／
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´　　　　　　北イタリア商人相手には、毛織物は切り札にならないだろ
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'
　　／　　　　／＿ノ´　　　　　　　　　フィレンツェの縄張りだから競合するし、技術者を譲ってくれた道義にも反する
　 (.　＼／　.／　 │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　＼／＿＿＿ /

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　／_ノ　　　ヽ､_　＼　　　　　　　前提条件が崩れるなら、すぐにどうこうはできないお
　　　　　　／　（●）　（●）　　＼
　　　　　　 | 　　（__人__）　　 u 　 |
r､　　　　r､＼　　｀ ⌒´　　　 ,／
ヽヾ　三　|:l1　>　　ー‐　　　ヘ
　＼>ヽ/ |｀｝　　　　　　　　　　ヽ
　　ﾍ　lノ `'ｿ　ｲ　　　　　　 | 　|
　　　 /´　 / ./ |　　　　　　　　　| 　|
　　　＼. ｨ_ノ　.|　　　　　　　　　|　 |
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　| 　|

474 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:43:10 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,..イ　　　 |
　　　　　　　l　　　　　　　　　　_,,,...イ´ 　 |　　　　　|　　　　　　さっきも言った筈だ
　　　　　　　ヽ、ヽ＿_,,..-t''"´:::::::::::|　　 l　　　　　|
　　　　　　　　　　　　|　　ヽ:::::::::::::ノ　　 /　　　　 .|　　　　　　　VIP村だけで全てを賄う必要は全くない
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　￣　　　／　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　.:::::...｀` ‐┴----_以ヘ‐-､　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　 VIP村はドイツとイタリアを繋ぐ交通の要衝だ
:::::::::::::::::::::::::::::::::;/ｲ　´..:::::::::.ヽ、　　　　　　　　 .|
::::i;_;:_:::;_:::;, ィ'¨´::::::i:::;ｿ　　:::::::..＼　　　　　　　　 |　　　　　　　 VIP村経由で手に入るドイツ方面の物産が、
,r'-‐‐::'::::::::::::::::::::::::;ｙ'　　 .::::...　　｀¨`' ､.　　　 |
　　:::::::::::::::::::::::;:／　　..::::::::::::::￣｀ヾ､_ 　　｀'ｰ- .|　　　　　　　北イタリア商人の需要を満たせば、それでいいだろ
.　..:::::::::::::::::::;ィ'´　　 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::...`丶、　.＼_`マ
.:::::::　;:__;斗＞'´　 ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾ
≧´　.....::::::::::::::::::::::::_;;;､ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　i:::::::::::::::::::::;ィ¨´:_:_:i'::::::｀ゝ‐---ｭ､;::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ
　　　　 i!､　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　具体的には、木材だな
　　　 |! ＼　　　i!　　　　　　　　　　　|
　　　　 ! ､＿ヽ　人､__,x≦_　　　　　|　　　　　　　　ギリシアやイタリアってのは、古代から文明が発展していた分、
　　　　 ,:　￣ﾐﾍ !,彳¨弋_ソ )　　　　 |
　　　　 |　　　 i　｀¨ ゛ '';:.:': .　　　　 ! 　　　　　自然破壊も進んでいて禿山が多い
　　　　ハ (　　 !　　　　､　: :;　　　　　,
　　　ｒ‐ ﾍー　ゝ　＿__.ﾉ, ゛ 7　　　ﾘ　!
　　人　　｀　､- ､｀　　 i!　 l　　 .ｲ/
　　　　ハ　　　｀ -.､　　 | 　 } ／ / 　{　　　　_　　　　一方で、経済が発達しているから、大量の通貨が必要で、
　　　 l　　　　　　　￣　　 |´　/　 ≠´ ￣~　|
　　　　}　　　　　　　　　　　　i!　ﾑイ　　　　　　/　　　金や銀の鉱石の精錬に大量の木材を必要とする
.　　　 {　　　　　　　　　　　ｊ ´　　　　　　　 /
　　　）　　　　　　　　　 /　　　　 _　-―-｀ 7　　アルプスやドイツ内陸部の森林資源は、彼らにはさぞ魅力的だろうよ
　　　　ヽ_　　　　　　　 /　　　　〃　　　　　 {
　　　　｀ヽ　　　　　 /　　　　´　　　　　　＼
　　　　 ,､　｀l _　--　_　i!　　／　　　　　　　｀ヽ
.　　　 /　｀ ¨´　　　　　｀ｰ≠
　　　　　　　　　　　　　 i!

475 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:44:07 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　__ ＿＿
　　　　　　　　　,,.-‐'''"´　´　　　　｀､丶､
　　　　　　　,-'´, 　ｨ　,i 　i .i　ヽ　ヾ､丶､ヽ､
　　　　.／　/　,ｲ　 i!　||i ｌｌ　ヽ　ヽ丶.ヽ　丶
　　　　 / ﾉ ,/　/!　 ∥　|.ｌｌヽ　ｌi.　ｌi　　,i.　　ｌ　　　　　　　　　　　　VIP村は山に囲まれておるから、
　　　　/ ,ｲ!　ｌ　ｌ .ｌ　,ﾊ.　ｌヽヽヽ　ｌi　ｌi 　ｌ i　　ｌ
　　　 | .ｌ .i　ｌｌ i.　ｌ　ｌ_ ｌ､　ｌゝヾヽ」‐､ｌ!　 ! .!　　ｌi　　　　　　　　　その気になれば木材なら自力調達が可能だ
　　　　‐'　ｌ　.ｌ! ｌ'´!＿'　 ´｀　｀ｪ＿　ｌ　ｌ!　ｌ.　ｌ.ｌ
　　　　　ｌ　.K´,-ァﾃﾅ　　　'"ﾔ'ﾆｿヽｌ　.ｌｌヽ .i ｌ.ｌ
　　　　　ｌ　ｌ､!｀｀'''´　　　　　　ｌ　ｌﾉ.i　ｌ　ｌ.ｌｌ
　　　　　　ｌ　ｌ.ｌヾ､　　　_　　　　丿　ﾊ　ｌ.　ｌ .ｌ.ｌ.ﾄ､　　 ⌒)　　　やらない夫は、その上で敢えて余所から輸入しようとしている
　　　　　　ｌ　ｌｌ　ｌ丶､　 !､｀丶　, イ!/　/ｌｌ.　ｌ　ｌ　ｌ.ｌ.ｌ丶､　　）
　　　　 iｌ! .ｌｌ　ｌｌ　ｌｌ丶--´ '´ .」ﾌ'　/ｌ.ｌ .ｌ. 丶ｌ　ｌ.ｌ.ｌ　､＿ノ　　　　なんとも食えない男だが、その辺りを解説しておこう
　　　　i|.ｌ! ｌ. ｌ　ｌ,ｌ　ｌｌ ,iゝ､,-''"´ ./　/ ｌ.ｌ　.ｌ　丶ｌ. ｌ.ｌ.ｌ
　　　　,i.ｌ.ｌ! ｌ　ｌ .ｌ! .ｌｌﾉ!,r'´＼　 ./　/ ＼､. ヽ､丶ｌ. ｌ.ｌ.ｌ
　　　　i.ｌｌ! ｌ　ｌ .ｌ／ィ´//ｌ､ヽ〉ｿ　/ 　/ ヽ､丶　ヽ､.ｌ.ｌ
　　　　i.ｌ　ｌ! ｌ　ｌィ､くィ´/ｌｌｌ､ヽ/ 　/　./ 　　ヽ,　　ヽ､ｌ.ｌ

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　 ,.. -''"´ 　　　｀丶､
　　　　　　　 ,.-'"´　　　　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　／ｨ,ィ　r　 ,　,　　　　　､　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　単に木材といっているが、
　　　　／,'´/　, '　 / ,/　ｌ i　､､　丶　　　　 i!
　　　 , ',ｲ /　 /,'　/　ｲ　ｌ | i　 !. `､　 i!　　　　　i　　　　　　　　　　精錬用なのだから燃え易い針葉樹の方が良い
　　 /.//,.ｸ　.// ,ｸ / ! 　 ! i!ｌ　 |　ｌi!　 i!　　　　　ｌ!
　　 !/ｲ/ ｌ　//./ ｌ / ｌ　　i ｌ! ｌ　 |　 l!　 |!　　　　ｌ　　　　　　　　　松ヤニというのは脂だからの
　　　　!　ｹ/ｲメ､i ,'　|　 ,i! ﾊi!　 i!　ｌ!　 |　　　　　　ｌ!
　　　　ｌ l ﾄ`i.､ﾒ　ｌ　ﾊｌ　ｌ!　|ｌ　ｌ.　,'ｌ!　 i　　　　ｌ
　　　　 ! l ｌヽ!_;〉　｀`　「｀卞,ﾄ| jｌ　j ﾊ　ﾍ　　　　ｌ!
　　　　　| ｌ! !　　 ,　　　‐‐iﾃｭ､ `! ./ Ｌ.i! 　ヽ　　　ｌ!　　　　　　　　 VIP村の針葉樹林帯は高地の羊の放牧地に
　　　　　ｌi ｌ! ヽ　､_　　　ヽﾆ' '´/./　! ﾉﾄ､　ヽ　　　ｌ!
　　　　ｌ! ｌｌ　ｌ!丶　`ｰ-　　　,..j!/　 ,'´ｌ　ヽ　　＼　　ｌ! 　　　　　肉食動物が侵入しないようにする為の防柵の代わりになっている
　　　　 !　ｌｌ　l! ｌ.丶 --┬''"´ /'´　 i!　ｌ.　　＼　　丶　ﾄ､
　　　　ｌ!　ｌ! ﾊｌｌ　＼ヽ〕!　／　　ノ.ｌ　　i!　　　＼　　丶、ヽ　　　　故に、簡単に伐採することはできんのだ
　　　　!　i´ !| ∥　　/ /／,,. ‐'"´　 !　　ヽ　　　丶、　ヽ＼
　　　　ｌ r〈　i!.!」Ｌ ,イ/ﾌ／二三　　 |　　　丶　　　　丶　　ヽヽ
　　　　广､ヽ`´ ｨ'///// '´r‐　　ヽ　ｌ　　　　丶　　　　丶、　丶､丶､
　　　〈丶ヽ i /'´rﾍ/ ,' //　　　　　i!　ｌ　　　　ヽ　　　　 `丶、　丶､丶､
　　　/ヽ_ヽ.」'´　/　i　ｌﾊ. |　　　　　ｌﾄ　ｌ　　ヽ　　ヽ　　　　　　丶、　丶､`丶､
　　 /　　｀i　　 / 　ｌ　 ! ｌ/　　　　/ j　ヽヽ　　＼　　＼　　　　　丶ヽ、　丶､　｀丶､
　 ,.'　　　 |　　/　ｌｌ　ｌｌi!　　　　/／　ｌヽヽ.　　　＼　　ヽ、　　　　　ヽ丶、　丶､　ヽ
　i!　　　,j!　ｨ'　　ｌｌ　∨ 　　　/´　　/`i　〉ヽ　　　ヽ　　ヽ、　　　　　ヽ　丶、　ヽ　ヽ

476 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:44:43 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　´￣￣￣｀`丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. , '´, ／,　　/ i ,.　　､　＼丶
　　　　　　　　　　　　　　　／, ' ／/ 〃　/ ,ｲ∥│ |　ｌ. ヽ　＼　　　　　　　　　ついでに広葉樹林帯の方も大きな役割を持っている
　　　　　　　　　　　　　／〃／〃 '/　,/ / i ｉ|　|　ｌ　|ｉ　 ! 　 iﾍ
　　　　　　　　　　　　　　 /´ / /　// ∠.../! ,'　| ｌ|　ﾄ　!　!!　|! 　 ! ',　　　　　　　　リュブリャナは、ヨーロッパで最も湿度の高い都市だ
　　　　　　　　　　　′〈 /i　/ ヒル」' Li　ｌ」 ! 」」」_ ||　!! 　 |　i
　　　　　　　　　　　　　　　　'７,ｉr　}, -rュミ､　　　＼!ヾｉ｀|ト.|| 　│ ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　,',' !!　i| ` ヒツ　　　　　テ‐､`ヽ,!　　ｌ　|i
　　　　　　　　　　　　　　　　,',' ∥ .||　　　　,　　　　ﾏ,._/ ヽ||　　|!　!!　　　　　　　下手に広葉樹林を伐採すれば、
　　　r‐-､　　　　　　　　　 ,','　 !　ｌ !　　　　　　　　　　　　/||　　|!　||
　　　＼　丶　　　　　 ,',' 　ｌ　 | iﾄ､　　 '､ヽ　　　　 ∠_」! 　 |!　||　　　　　　たちまち土砂崩れが起こるだろうの
　　　　　ヽ　ヽ　, ┐　　　 ',' 　,i 　 !∥!|丶　　　　　_, .ィi|　ｉ ||　　|!　||
　　　　　,ム　Y　 !　　　 ',' 　 i| 　 !∥!|　|!`ー‐ ' ´!. ｉ l∥ | !!　　|!　||
　　　／､　＼j　ｌ　　 ,','　　:ｉ!　 .|∥i !_」!　　　　 { 」 | !!　!ｌ|　　|!i　|ｉ
　　ﾉ､　＼__」　 ,.　　','　　∥　 !」 '´　ｉ　　　　　ｱヽ.||　ｉ|! 　 |!.|　!ｉ　　　　　　氷河から溶け出した水を森林が蓄え、
　　ヾ、丶__,〉　　}　 ,','　　　ﾑ　│ 　　|　　　／　　＼|l　　 !!.|　||
　　　ヾ _丿　　　 ,' 　ｉ ' 　r'´ ! 　ｉ　　　│　／　　　　／!　　 || !　||　　　　　　やがて湿地を形成するという訳じゃ
　　　　丶　　　　ヽ　| ! /　　|　　ﾄ　　　ヽ／　　　　／　 | 　　|| |!　!!

　　　　　／／　／／　／　 '. '. '. '. 　'.　　　 .|　 l
　　　 , ', ' 　 ./　/　 /　!ﾍ　 '. '. '. '. 　'.　　　 |　 l　　　　　　　スロベニアからクロアチアにかけての山地は、ほぼ石灰岩の塊だ
.　　 / /　　./　/　 /ｌ　 !'. '.　 '. '. '. '.　 '.　　 .|　 l
　　 / /　　./　/ l　 l l.l　ｌ. '. '.　 '. '. '. '.　 '.　　|　 l'.　　　　　　　一部の例外を除けば、けして植物の生育し易い環境とはいえない
　　,' /! 　 /l　 l il　 l l l　l.　'. '.　 '. '. '. '.　 '.　 |　 l '.
　 ,'./ l.　 ,' il　 l_il　 l ｌ l　l.　 '. '.　 '._'._'. '.　 '.　!　 !　'.
　,'/　l__ ,'　il　 l｀l　「ト､_.!　　'.」／ﾍ!´ヽ!__l_! .ｌ　ト､
　　　　　　 il⌒lヽ⌒　　　　　　　　　ｌ .ｌ　lﾝ }　　　　　　石灰質の上に薄く積もった黒土、つまり古代以来の落ち葉の成れの果てが、
　　　　　ｉl　 l iﾄ.ヽ,_,,ン　　　 'ミ;_　 ,;ｬ、! l.　 ! /
　　　　　ｉl　 l iL'　｀´　　,　　　　 `'''ﾞ´　 .ｌ l　 .l/　　　　　　この地域の森林を支えている
　　　　　ｉl　 l il　iﾄ､　　　＿＿　　// 　 ,. ｌ.ｌ　 .l '.
　　　　　ｉl　 l il　il'. ＼.　ヽ(　ヽ　 . ／　!l　　l　'.
　　　　　ｉl　 l il　il '. ,-r=＝、　´　,ィ´　　 ll 　 .l'.
　　　　　ｉl　 l il　il　// ヽヽヽ｀¨´ヽ　　　 !　　.l '.　　　　　　一度でも土砂崩れがあればこれらの黒土は流されてしまうから、
　　　　　ｉl　ｌＴ¨¨ｌトl,L.__ ヽヽヽヽ''"i 　　 .l　　 l::7_
　　　　　ｉl　l !三l.|ﾄ,,ﾏﾄl　ヽ／::::::/　　　 .l　　 l/　　　　　　　森林の自然再生はほぼ期待できない
　　　　　ｉl／´>`l.|ｼｭ-ｽ| ／:::::::::/　　　／l　　 l

477 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:45:38 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.. -―‐--――- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,.. -　　　　　-- 、＼
　　　　　　　　　　　　　／／　,. -　　　　 - ､　＼＼　　　　　　　無論、そこまでの知識がやる夫達にある訳ではないが、
　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　／　　　　　　　　ヽ　ヽ :.
　　　　　　　　　　　　　 /　/　/　 /　 ,　　:.　　　　 ':,　 '，　　　　　森林の自然再生の難しさについては、
　　　　　　　　　　　 '　 '　/　 / 　 | |　 |　 |　 :.　 !　 ! !
　　　　　　　　　　 |　l|　|/　'　:l　| |　 |　 l　 |l|　|　 | |　　　　古くからこの土地に住んでいる者の間では知られている
　　　　　　　　　　 |　i|　|--|､ i|　| |　 | _ム斗|　|　 | |
　　　　　　　　　　 |　:|　{_!ｨ芹ミ､ﾘl从 ,ィﾁ=､l_｣|　 | |
　　　　　　　　　　 |　:|　|:|､ﾋ::i:ｿ　　　ﾋ:i::ｿ ' }/}　 | !
　　　　　　　　　　 |　:|　 jﾑ　　　　 ,　　　　从'　八　　　　　ヨーロッパでは自然を征服するものと考え、
　　　　　　　　　　　 ,　八　l| l　、　ｰ一　　ｲ /　/　 |
　　　　　　　　　　　　　 / :l　:::.　}:|　＞　　　ィ　 /　/　　l|　　　　　アジアでは自然を利用するものと考える、という言葉があるが、
　　　　　　　　　　　　　,　　 |　, Ⅵ　Yｰ､｀´,-‐､　,　 , 　　 :.
　　　　　　　　　　　　 /　　 /　 }　|イ:|　 /r=､　 /,　　{　　　　 ,　　　　これは近代以降の考え方だ
　　　　　　　　　 /　　 /　,ィ|　|:::::::､/ｨ介､∨::{　　|::ヽ|　　　:.
　　　　　　　　　　　/　　 /,イ Ⅵ　!::::::::/ / }! ヽ::::|　　|::/　｀ヽ､　'，
　　　　　　　　 /　　 // ＼　|　|::::::/ /}　Ⅵ }:::|　　|:,　　 /　}　 :.
　　　　　　　　　 /　　 ,　,　　｀ |　|:::〈_/::||､ /}=':: ＼ l|:{　 /　　|　　 ,　　　　　　　　古代・中世においては、
　　　　　　 ,'　　 /r-- ､　　 ,　!::::::::::/'::∨||::::::::::::ヽ|　'　　　 .　　ヽ
　　　　　　　　/　　 ,'　7≧-｀ヽ､}/:::::::::::{::::::::､l｣::::::::::::::::Y!　　　　}　　　　,　　　　ヨーロッパでも自然の力を利用しようとする考えはあった
　　　　　 /　　 / と_,. -ｧ　　｀丶､::::::::::::::}:＞ ´￣｀ヽ}　　　　ヽ　　　 :.
　　　　　　 ,　　　/　/　ｨ´イ' ,.--､　　｀＞ ´　　　　　_　/　　　　　}　　　　,　　　　代表例は水車や風車だな
　　　　 /　　 /　　ーr-/ノ￣＞　￣　　　　 ,　´ ｀'ー-- ､＿__|　 :　　|

　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!　　　　　　　水車や風車は、ちょうどこの時代に発展し広まっている
　　　　　 |;;;|　　　　　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､　　,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ　　　　　　　ウチのシトー会が積極的に広めようとしている新技術のひとつだ
　　　　 !ﾍl;|　'_＿__` 　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ　　　　　　つまり、何が言いたいかというと…
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　　　 ^'='^ 　　　ﾑ'′
　　　　　　 ,rﾄ､　　ｰ_ ‐-‐ｧ'　　/|
　　　　_..／ i| ＼　　　二" 　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　／　　i|　ﾞ､＼　　; 　／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::
　　　　`ヽ、　ﾞ､　　　　　./　　.|　 ,-､、

478 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:46:15 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　 ,..-''":::::::::::::::::::::"''‐.､
.　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.　　　　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.,
　　　　　　　　　l::::::!ﾞ`''～^～ｧrr--''＾`"´ !::::i
　　　　　　　　 |:::::|　　　　ﾉﾘ　　　　 .|::::|　　　　　　　　我がシトー会の技術力は世界一ぃぃぃぃ
　　　　　　　　　|:::::|　　　　　　　　　　　　 |::::|
.　　　　　　 /|::::|ミ≡=..,,_　　_,,...=≡彡.|:::lヽ
　　　　　　　　 l .|:::|　'"旬ﾞ` ﾉll ﾚ '"旬ﾞ`　.l::lh|
.　　　　　　 ', ヾl　｀￣´　｀ ´　｀￣´　 |ﾘ./
.　　　　　　　ヽ_|.　　　　 ,;l　　　　　　 l_/
　　　　　　　　　　　',　　 ,､＿`_^__,.-､　 ,'|
　　　　　　　　　 i.､　.{,.-‐―‐‐-.､} . / |
　　　　　　　　　 __|　＼`ー――一'／ . |､
.　　　　　　　／ _.|..　　＼＿＿_／　　 |. ＼
　　　　_,,..-‐／　 //　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ‐-..,,_
,,..-''"´　　 /　　.l　　　ヽ　　　　　 / 　　 |　　∧　　｀"''-..,,
.　　　　 / 　　 |‐-..,,＿＼　　　／_,,..-―|　　∧
　　　　　/　　　 |　　　　｀ヽ、　,..'´　　　　.| 　　∧
　　　 /　　　　 |　　　　　　　Y　　　　　 |　　　 ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

479 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:46:34 ID:kiCgMVeU0

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（一）（●）　　　　　　森林というのは各地の貴族の個人資産扱いで、
　|　　　　（__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　無計画な伐採からは保護されている
　 |　　　,.<))／´二⊃
　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　,-/　　　 __人〉　　　　　　ただし、十字軍に参加した貴族連中はイスラム圏の贅沢に慣れて、
　 / ./. 　 /　　＼
　 | / 　 /　　　i　＼　　　　　自領に戻ってからも同様の生活レベルを求めて、イスラム圏の贅沢品を買い求めている
　 |"　 / 　　　 | >　 )
　ヽ／　　　　　とヽ /
　　|　　　　　　そﾉ

　　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　　／　―　　＼　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　＼　・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|　　　　　　　　　つまり、イタリア商人は木材が欲しくて、
.　｜　　（__ノ￣　　　 /
.　｜　　　　　　 /　　　　　　　　　木材を持っているドイツの貴族は、イタリア商人がイスラム圏から仕入れてくる贅沢品が欲しい、
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　　 (,＿＼.＼　　　　　　ということかお？
.　　　|　　/　　　　　＼＿ﾉ

※特に人気があったのは、塩漬けにして大分臭うようになってきた肉を調理する為の香辛料でした
　また、着心地の良い毛織物も需要の高い商品でした

480 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:47:13 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　 , --────-- ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　利害の一致する両者が仲良く出来るように、
　　　　　／　　　　　　　　　　 l　　　　＼
　　　／　　　　　　　　　　　　ノ::::::::::::::::::::::.＼　　　　　　　仲介の労と【友達料】をとってやるのが、
.　　 / 　　　　　　　　　　　 _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;::::::　＼
　　｜　　　　　　　　　／／￣＼＼:;;;;;;:／／￣＼＼　　　　ひいては全員の幸せに繋がるというものものだろ
　　.｜　　　　　　　　｜　|.　○　.|　 ,|:;;;;:|　|.　○　.| ｜
　　　|　　　　　　　　　＼＼＿／／::;;;;::＼＼＿／／
　　　.|　　　　　　　　　　　　　,／　　　:::|::　　　＼
　　　 |　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　｜
　　　 |　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=二=二￣
　　　 .|　　　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／|　　　　　　　　　 ,. ,._　 ,.-,.､　　　　　　-=二＿ニニ
　　　　|.　　　　　　　　　　　　　トエエエエエイ　 |　　　　　　　　 //　j / /　ﾉ　　　　　-=ニ_￣
　　　　.|　　　　　　　　　　　　 '.{ 　　:l　　 }/　/　　　　　＿＿ﾉ｀-/ﾉ　`ﾂ　　　　　＿＿ﾆ＿二＝
　　　　 |　　　　　　　　　　　　 .{　　:l　　 }/ ）　　　　　//　 //　_,_{￣/￣￣￣￣/^/;;'´￣￣
　　　丶　　　　　　　　　 .{　　　　}　 l　　　　　ヾ､＿/　　/＿i＿＿＿＿__i_ヾ:;'
　　　　　＼　　　　　　　　　､`ｰ一一 '　)　　　　　　　/　-=j"　 ,_/
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　 u　　　/ ,.--､　　　　/ 　　/　　./
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　／　}ヽ　＼　ノ　　 _}　　/ ＼

　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　, ':.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.: /.:.:.:./:.:.:.|:.l　.:.:.:.:.:.| .:.:.: .:.:.:.:　.:.:.:,
　　}:.:.:. l.:.:|: :.:.:. :./.: .:./:.:.: .l|:.|:. :.:. :.:.:l :. |:.:.| .:.: .:. :.:|　　　　　なるほど、そうして蓄えた【友達料】で
　　|. i:. |:.:.l: :.:. :./.　:./.:.　./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ﾄ:.:l
　　l. |:. |:.:.|.　.:./l　:./ :/ /　 ',ヽ:.:　.:. l :.,'.:.,':.:.　:.:.l |:l　　　　　いざという時は、北イタリアから食料を輸入して、
　　|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./　　　ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:l:.| l:|
　　l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ､　　　ハンガリーに流すのか
　　,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:./:./）/.l:.|l|
　 /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ　　　｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|:l
　　　',{ヽヽ:ヽ∧' / |　　　　　　　///:/ l:.:.l:|ｿ |i
　　　ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､　_　　　　 /´/　r‐ﾌ)
　　　　　　　ヾ　__.＞-‐､ﾆ‐　　∠／／／{
　　　　　　　　／　　＜ヽ＼イ-‐r／.／／ヽ
　　　　　　　/　　　＼＼´／ﾌ　,'. ／ .／／／>､
　　　　　　/　　　＼＼ﾉ- '　　|彡／／／／: : ｀‐---　､＿
,　-‐ー: : :/　　　＼　ヽﾉ彡　　　|／／／／: : : : : : : : : : : : : :￣
: : : : : : : /　　　　　＼ﾉ（:::）　l|　 l／／／: : : : : : : : : : : : : : : : : :

481 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:47:41 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　／　＼　　　／　＼　　　　　　　　それで、具体的には誰がイタリアとドイツに営業をかけるのですか？
　　　／　（●）　（●）　　＼
　　　|　　　　　__´___　　　　　|　　　　　　　あ、デリヘルの選定なら僕に任せてください
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　｀⌒
　　　　　　　　　　 |　　　（● ）（●）　　　　　　　ﾉ'　　　　　そこでまた御用商人の話になるんだよなぁ（ﾁﾗ
　　　　　　　　　　　 |　　　　（___人__）　 rﾆi　　,i'
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　.|　ﾚ..;::.
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　|_,-‐、l／／
　　　　　　　　　　　　人､　　　　厂丶,丶, v´j
　　　　　　　　　　　　_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ　　　 __ノ
　　　　　_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::(　　　　<"ﾆ‐-、
　　　　/:::::::::::::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r　／⌒ヽ;;:::::: )
　　　丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣　',;;:::|
　　　i ;;::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;〈　;;;;:::::::::::... ',;;i
　　/ ;;;;:::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼::::;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ　::;;;;;;;;::::::::. ',

482 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:48:02 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　 /:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　/:.:.:.:.:.: :.:.:. :.:.:./:. :.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　 /:.:.:.:.:.:　:.:. :.:.:./:　.:. :.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:..',
　　　　/:.:.:.|:.:.　.: .:.:.:./　:.:. :.:.:／ .:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:../ .:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:|
　　　 /:/.:.:.|:.:. :.:.:.:.:/.　.:.:.:.／: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:.: ::.:.:.:./ :./:.: .|:.:　.:.:.|:.:.|
　　　ﾉ/l.:.:.:.|:.: :.:.:.:/:. :.:.:／/: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:. .: ..:.:.:/ :/: |.: .|:.: .:.:.:.|:.:.|
　／´　|.:.:.:.|:.: .:./: :.:／／:.:／:.／/:.:.:.　: :　.:.:./ :./|:. |:.: |.: .:.:.:..|:.:.|　　　　　　　やはり、ワゴン家に頭を下げて商人を紹介してもらうべきだな
　　　　　|:.:.:r|.: .:.l／／:.:.／:／/:./:.:.:.::. .:.: .:／ :./:.:.|:. |:. |:. :.:.:.:.|:.:.|
　　　　　l:.:.:{ |:.:.:.|／:.:／‐ ´　/:./:.:.:.:.: .:.:.イ: .:./:.／|:. |:. |: .:.:..|:.|:.:{
　　　　　}:.:.:| |:.:.:.|:／ム＼＼/:./:.:.:.: .:.／,/ :./イ彡|:./ ./:.:.|:.:.|ﾘ`‐｀-
　　　　 /:.:/ヽ|:.:.:|＼ゝz.イヽ,'､/:.:.:.:.／彡/∠イ孑ﾌ/:.:/:.:./:.:/|
　　　 /:.,イ:.:.,:|ヽ:.ヽ　｀￣´///:.:.／（＼/ゝ匕ンイ:.::./:／ﾍ./|:l
　　　/´/:.／ }:.:.lヽ､＼　 /' /／　 { ｀./＼￣／-/＾i:/_〉　〉_|l
　　　　/´　 /／|/＼｀丶／　　　　!　＼　＼／:{　|: /　/｀ :l￣￣/ ヽ
　　　　　／／{ ｀: { {＼　　　　__ 冫　　｀ヽ　ヽ : l　/　 /: : : : : : :/: : : : ＼
.　　　　／: : : | : : ヽヽ＼　´¨　_￣｀　 ∠: ヽ　｀∨　　{ : : : : : :/: : : : : : : l
　　　／: : : : : :,-､ヶ :＼rヽ｀r‐ｰ─‐＜´-----ﾔ　　　　〉 : : : : ,' : : : : : : ∨
　／ : : : : : : : :r‐､）,-､ | |: :r｀──-── ､__ 　　　〉 / : : : : : |: : : : : : ∨
／ : : : : : : : : : く卅>⌒: | |: : ｀＞─┬ 、　　　　　 / / : : : : : : |: : : : : ∨
: : : : : : : : : : : : :孖ゝ: : : | | : : : : : : : |l: :i　　　　　 / /: : : : : : : :l: : : : ∨

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　ノし. u:_ノ｀ ,,＼.
　　　　　　　　/⌒`　（ ◯）（Ｏ):
　　　　　　　　.:| 　　j（　　（__人__）　　　　　　　　　　なんでだよ！！！
　　　　　　　　　:|　　＾　　､｀ ⌒´ﾉ:
　　　　　　　　　　|　　u; 　　　ﾞ⌒}:　　　　　　　　　　ここはどう考えても、みんなでカテジナさんを取り戻そう、って流れだろ！
　　　　　　　　　　ヽ　　　ﾟ　　" }:
　　　　　　　　　　ヽ　:j　　　ノ:　ｉ |ｉ　|
　　　　　　　　　／⌒　　　ヽ　 | ||　|　　|
　　　　　:: ／￣￣ヽ :: 　　　＼　|| 　　 |i
　　　　:: （｢　　　｀rﾉ ::　　　　　　＼　　　||i　　＼
　　　　　:: ヽ　　　ノ ::　　　　　　　＼　　　　　＼
ガタッ！　　|　　 | r 　　　　｢＼　　＼　　　　　＼
　　　　　　　|　　 | | 　　　　　ﾉ　　＼　　＼＿＿　　　＼
　　　　　ヽ＿ノ　　　　 /||| l　　＼_, 　　　｀ヽ　　＼
　　　　 || ｉ　　/　　　　　　 | ||| |　　　　(＿つ￣と_ノ)　　　＼
　　　　 || ||　 |　　　　　　　 | ||| |　　　　　　　　　　　　　　＼

483 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:48:19 ID:kiCgMVeU0

　＞現実問題としてイタリアとドイツだけで２人は必要だ

　＞俺とカテジナさんで問題ないだろ！

　＞いやいや、お前は騎士で商売には関われないだろうが…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　一方、VIP村内で利用する木材については、思わぬところから更なるアイデアが出された

　　　　　　　,　 '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
　　　　　　 {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
.　　　　　　 }: : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : ｀}
　　　　　　/: : : : :, _ - ‐ -｀、::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::::: : : :く
　　　　　　ｌー ´　　　　　　　｀ー ''- ‐- '´ー、:::::::::::::::: : : ｿ　　　　　　VIP村では、俺の友人…亡くなった前村長のアイデアで、
　　　　　l＿＿　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、 , /´: : :,'
　　　　　　ｌ: : : /,,￣￣　ー　-、- ー、＿　　　　/: : : , '　　　　　　燃料用の木材については面白い方法で調達していました
　　　　　 /,: : ´/,-‐＝＝＝ = 、ゞ: : : :, '二｀ーＶ、: : ´
　　　　　 { ',ゝ::/　　　,= ＝ヾ　　ﾞ-- ´r - 、㍉/）｀´
　　　　　｀、i: :ヽ,　　、ｆ´ﾋｿ｀　　　 i　　ｆ心ｿ　/,'ｹ
　　　　　　　ヾi: : ゞ. 　　　´　　　l　　｀ﾞ　´ ./} /
　　　　　　　ヽ:',　　　　　　　　　,,. |:　　　　 /ン
　　　　　 ,一´、:',　　　　　　　　、 /::　　　 /
　　　,　'　　/　ｌ::ヽ　　、　　　　　　　,.' 、
　,　'.　　 /　 ,!, ,' ヽ　｀ー ――――' , ' 、＼
/.　　　　ｲ／/　 '.　　ヽ　　　　ﾞﾞﾞﾞ　　, 'ﾄ　　l　　' ,
　　　　　ｌ　　　　 !　　　ヽ　　　　　, '　ｌ　＼ｌ　　',
.　　　　 |.　　　　 ',　　　　ヽ＿ _, '　 /　　　 | 　　',｀‐
　　　　 |　　　　　ｌ　　　　　　　　　　|　　　ｌ　　　 ' ,　＼
　　　　 |　　　　 |　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　＼.　＼

484 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:48:57 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , , , , , - - - - - , , , ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝ, , , , ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺ, ,　　　　　　　　　　まずは適当な木を切り倒して…
　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉ, ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙﾇﾙﾎﾟｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷ, ,
　　　　　　　　　　　　,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺ,
　　　　　　　　　 ,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉ, ,
　　　　　　,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷ
　　　　,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙ
　 ,ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅ,
　ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅ;;、＼ｺﾉ;;|　　／ｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷﾆﾅﾙｺﾉｷﾅﾝﾉｷｷﾆﾅﾙｷ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ,＼/　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　　|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　 Ψ　 ;=ニΞニ=; Ψ　　　　　　　　切り株にします
　　`＝ｊ;l !|l;｀_ゝ´|{=''
　　　,ﾉ!l | ;! !l : :!:; .L、　　　　　　　　これをしばらく放置すると…
　　　~''ﾍべ宀~`´~

485 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:49:21 ID:kiCgMVeU0

　　　　　 .＿
　　　　　＼ヽ,　,、
　　　　　　　`''|/ﾉ
　　　　　　　　.|
　　　　＿　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　切り株から新しい芽がたくさん出てきます
　　　　＼｀ヽ、|
　　　　　＼, V
　　　　　　 `L,,_
　　　　　　　 |ヽ､)　 ,､
　　　　　　　 /　　　　ヽYﾉ
　　　　　　 /　　　　r''ヽ、.|
　　　　　　|　　　　　`ｰ-ヽ|ヮ
　　　　　　|　　　　　　　`|
　　　　　　|.　　　　　　　 |
　　　　　　ヽ、　　　　　　|
　　　　　　　ヽ　　　　　ﾉ
　　　　 Ψ　 ;=ニΞニ=; Ψ
　　　　　`＝ｊ;l !|l;｀_ゝ´|{=''
　　　　　　,ﾉ!l | ;! !l : :!:; .L、
　　　　　　~''ﾍべ宀~`´~

　　　　　　　,　 '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
　　　　　　 {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
.　　　　　　 }: : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : ｀}
　　　　　　/: : : : :, _ - ‐ -｀、::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::::: : : :く
　　　　　　ｌー ´　　　　　　　｀ー ''- ‐- '´ー、:::::::::::::::: : : ｿ　　　　　この芽をしばらく育ててから剪定する事で、
　　　　　l＿＿　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、 , /´: : :,'
　　　　　　ｌ: : : /,,￣￣　ー　-、- ー、＿　　　　/: : : , '　　　　必要以上に森林を伐採しなくても、細い木材が大量に確保できます
　　　　　 /,: : ´/,-‐＝＝＝ = 、ゞ: : : :, '二｀ーＶ、: : ´
　　　　　 { ',ゝ::/　　　,= ＝ヾ　　ﾞ-- ´r - 、㍉/）｀´　　　　　　　　燃料用なら量さえあれば、細くても全然問題ないので
　　　　　｀、i: :ヽ,　　、ｆ´ﾋｿ｀　　　 i　　ｆ心ｿ　/,'ｹ
　　　　　　　ヾi: : ゞ. 　　　´　　　l　　｀ﾞ　´ ./} /
　　　　　　　ヽ:',　　　　　　　　　,,. |:　　　　 /ン
　　　　　 ,一´、:',　　　　　　　　、 /::　　　 /
　　　,　'　　/　ｌ::ヽ　　、　　　　　　　,.' 、
　,　'.　　 /　 ,!, ,' ヽ　｀ー ――――' , ' 、＼
/.　　　　ｲ／/　 '.　　ヽ　　　　ﾞﾞﾞﾞ　　, 'ﾄ　　l　　' ,
　　　　　ｌ　　　　 !　　　ヽ　　　　　, '　ｌ　＼ｌ　　',
.　　　　 |.　　　　 ',　　　　ヽ＿ _, '　 /　　　 | 　　',｀‐
　　　　 |　　　　　ｌ　　　　　　　　　　|　　　ｌ　　　 ' ,　＼
　　　　 |　　　　 |　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　＼.　＼

486 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:49:54 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__
　　　　　　　　　　 ,.　‐'"´　　　　　　｀`　､
　　　　　　　　,　'´　　　　　　‐ 、　　　　　丶　　　　　　　　　　　これは実際に中世のイングランドで行われていた育林法で、
　　　　　　／ ,　　　　　､＼　丶、　　　　＼
　　　　 // /　!.i　i i ､　｀､ヽ　　ﾄ､　　　　ヽ　　　　　　　　中世ヨーロッパ人が自然を上手く利用していた一例になる
　　　　/./　'　1∥∥!.ヽ. 　ヽ｀､　｀､ヽ　　＼　ヽ
　　　　 i ｲ　 !　ｌｉ |、 i ﾄ　ヽ　ヽ.　､　､丶　ヽ　　ヽ
　　　　','i　ｲ!　| i |ヽヽ丶ヽ丶ヽＮﾄ　　､　＼　丶　丶ヽ
　　　i!!| ∥i!　ト」! 丶.ヽンと"ｰ=　ﾐ､　　､　　丶_ヽ　　ヽ三二二ﾆ＝=　　　　　　　　VIP村の前村長は、
　　　!! ﾚ'| i.|　ﾃェﾐ　｀` ,ィ元j''ラヽﾄ　　ト､　　　｀ヾ、　　ヽ、＿＿　ュ
　　　　　　　ﾄi　i.ﾋ'」　　　└┴　　i５､ヽ　｀､丶､　　　｀` ‐-､._｀丶　　｀`　　　　　　　モットアンドベイリーといい
　　　　　　　 i!ヽ丶 ' 　＿, 　　,.ｲﾍ　ヽヽ　ヽ　丶　　　　　　｀` ‐ ､二
　　　　　　　 ! ﾍ. ｀丶` ‐ ´,.　' 　 iﾍヽ. i ヽ　ﾄミュ二､　　　　　　　　｀`　　　　　イングランド方面の知識があったようだな
　　　　　　　　 ',　',ヽヽ｀Ｔ´ ! 　　　ヽヽ＼ヽ＼ヽ｀` ‐-三三ﾆュ-､_
　　　　　　　ヽ.ヽ冫ルｿ'´! ,　　,.ィ入ヽ.＼!　ヽﾄ≡─‐-　二三三｀`ﾐ
　　　　　　　　　　冫７ ./｀` 　' フ´ ,／　｀ヽ`ﾐミ､　ヽ丶二三三ヽ‐三ミ
　　　　　　　　/ ./　/　　　　/　/ 　　　 } ､丶ヽ、｀`丶二ミ､　｀` 三
　　　　　　　 _ /　/ ,/　　＿_,/　/,ｨ　　　 ,ﾍヘ､　丶`丶、　｀`　､ﾐ　　ヽ
　　　　　　,ｨﾒﾍ∠广￣＿__ 　,y'　　　　/　　ヽ丶　　丶ミ‐-､　　　　｀`‐､
　　　　　戊　　,㌧　‐' ´　　｀ﾝ　　　　∧　　　丶ヽ　　　ヽ　　｀`丶
　　　　 ,ﾚ'`'"´　　　　,.:ｭ_　　/　　　　,ヘ丶　　　　｀丶ヽ　　ヽ　　　ヽ｀`
　　　/　　　　　_,. '´｀` ─/　　　ｲヾ　丶ヽ　　　　　　｀丶、　ヽ　　　ﾐ
. 　　/　　　,　'丶、　　　　　　　,ｲﾊヽ丶＼丶　　　　　　　｀`　‐-
　　丶 -‐'"1　　　｀` ‐- ､＿_,,ｲ　ヽﾄ　ヽヽ丶＼丶、　　　　　　　　　｀`
　　　　　ﾘ　　　　　　　　　　〔ﾄ　丶i、ヽ!　丶丶-｀丶、＿
　　　　　　 i|　　　　　　　　　　i ヽ　　ヽ　ヽ　　｀ト､　｀`‐-　｀ﾆュ_

487 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:50:14 ID:kiCgMVeU0

　　　 ,,″,′ ,7　i　　i !　ｌｌ　 i|　　 i!　! i　　ヽ　　　ヽ　 i 、　 ∥
　　　,″〃　 i|　|!　　!ｉ　 ! | 　ｌ !　　 !　ト　　ト､　　　ﾏ∥! 　 ∥
　　,' 　,'|!　ｌ ! ∥　 ||!　ｌ l 　 ! ｌ　　'　ヽヽ　ヾヽ　　ｉﾘ |　　∥ i　　　　　　　こうした樹木の若芽は
　　,' 　,'∥　||ｉ　i|! 　|!i| 　 !|ｉ　ｌ. ヽ　 '､　ヾ、 '、ヽ　　|!.!, 　 |ﾄ　!
　　| 　! ∥　ｉ ! |∥　 !||　　ｌﾄ　　!　ヽ　ヽ.　ム、ヽ‐-､　'!| 　 ∥|! ｌ　　　　　　鹿や山羊などにとっては絶好のご馳走となるから、
　　ヽi　 |　ｌｌ | ||　ト|!、　ｌｌヽ　i　ヾ､ヾ´　丶＼ヽ　ヽ」| 　 ∥ｉ|! !
　　　　ヽ､!　!､||!､」ｬｷ-ﾐ､ !　ヾヽ '´ ヽ＞　ュ─r＝ッ'||! 　 ∥||!ﾄ,ｌ　　　　　この育林法を用いる場合、防策などが必要になるぞ
　　　　　　　　ｉ`!　| ヽ ∨ヾ　　　　／　し′　 j} ／　 !i. 　 ∥||!ｉ !ｉ
　　　　　　　　　|　,ィ!　i､ム_」　　　　　　- ゝにノ'´　　,′ 　.∥||!川
　　　　　　　　　|ﾚ‐ﾔ　|!ﾄ　　 /　　　　　､─────'───'─‐-
　　　＿,　-─ 7　　}　||!ﾋ‐､ `　　　　　＼
　　　　丶、　　ｌ　　 !　||! !　丶、ヽ　￢ﾆｦ＼
　　　　　　丶、,′　,'|　||! |i　　　ヽ　　　 ′ 　＼
　　　　　 _ 　 / 　 .,' |　||! |Ｌ　　　　＞　、_,　 ´　ヘ
　　　　／　｀丶　 /　!　!!'´　）　　　/　　　　　　∧∨ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

488 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:50:33 ID:kiCgMVeU0

～before～

　　　　　　　: :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: 　　　　　　: :.::.::.::.:
　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　　　::.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　こうして始まった街道整備計画は
;;;⌒ヽ　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　: : : :
　;; :. .);)　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　: : : : :　　　　　結果が出るのに数年を要したものの…
ヾ);ヾ; :. .)　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
ヽ;;;;))ノ;;)　;　　　,.;；:｡,.;i；';.,,　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : 　.;'":;. :.. ;'"'":;　　　　　　　　　　;:,.;i；';.,,,:'':'`::
;;;　　;⌒ヽ;;;　　,.i,i,i,i,';.,,;:i;i;i;.;i；';.li：､;,.;；:｡;:；;:：､;　　　,.;i：、;:;":;";`;:;";`：、;:;":;";`;:;"　　　;:;..:,.;lili｡;:；; (;;:'`)　::;;:
..;;liヾ; :.　 .)　.;,,,,,,；li,i,；,.;lilii,:；;:：､;｡;:；;lililili.;'":;. :.. ;'"'":;ii:..　ii　：、;:i;"：、;:;ii`;:;"ii":;"　,.;；:｡lili,ｉ,：､;',: (;;:';;:　) :;`：:
;;;;(;;;)　))⌒) '"' "'''.'::::''"'"' "'''.':''"'""'''""'"'"' "'''.'''"'"' "'''.''"'"' "'''.':::''"'"' "'''.':::::::::''"'"' "'''.:: (;':(;':i:;:',,, )::
ﾉｿゝヾ⌒:::⌒.))　.:i;i;!;!;!i;;..i;i;...;!;!;!;!i;i;:;;.:.i;i;,,　..i;ii.i.　　,,..'.;'":;. :..''"'"　　　　"'''　　　'''.'　(⌒' ) (;;(;'::(ii;;/;;,,,,ヾ
;;;;;(;li/:;⌒) ⌒;)　;';';';';'~::;';';';'::;';';';';':~::;';';';';';'~:::::~'.',"'`',i;i;i;!;!;!"'''.':::.;'":''"　　　　　'.'" (;;:'(;;;:' )(;;:'((;(;;:'(;;:;:,,,,, )
;;;⌒,.:;:`:::::::"`"';)　　;:':':':':':'::::::':':':':':::::':':'::::::::::::::-::::::::::::::::::::';''"'"'i;i;il;l;";!;!i;i;i;;'"'　 "'''.'(;;:'(;;i:;:;...):'ヽ;:'(i;;ヾ' );:' ):
;;;;;ヾﾉｿ:;⌒) :;⌒)　)　:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.: ::: : : : ';i;i;i;''"'"' "'''.(;;:(;;:i';:' )::..)'(;;:';:' )';;;;ヾヾ)
ﾉ：、li":;　／ " `;:;");)　.:.:.::::::::::::::::::::::::::::-:::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : :-:::;!;!;!;!;i;:;(;;:';(;;;:ii' /....):::|iii:::::::::::::::
::　li⌒) ⌒;)　;;(;;;　:⌒;;)　::::::::::::::::::～:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : ::''"'"(;;:''.';:' );:' ).. ):::|iii' "'''.':::::
ﾉｿゝiliヽﾉ;/;;;;;　:;;(;;;　:ノ　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::-::::::::::.::::::::.～ : : : : : : : : : : : : : : : :::''"'"' "'''.'::|!ii::::::-:::''|!i|' "::::::::::
;;;ヾilili; ;;));ノ;;;;　　.:.:.::::::::::　～::::::::::::::::～::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._::::::''"'"' "'''.':　　　.....:|i!i:: ' "'''.~~':::::::　　::::
: :|liｌｉ;!|;ヾ);;;);;;;;)　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-:::::::''"'"' .;'":;.;'ヾiﾂｨヾiﾂｨ:,,,....､........ﾂｨ''"'"' |!ii::.':::::::::::ヾiﾂｨ　　::
:.:.|ｌｉｉ;ｉ|;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::-:::::::::::::''"'"' "'''.'''.;'":ｿ''.':,､,､::::::｡.．　:::ヽｼｿ　　　::::::''"'"' "'''.':::ヽｼｿヽｼｿ　　　　　ﾉﾉ
'.''|liliｌｉ|ｉ;''.'''"'ヽヾiﾂｨ "'''ヽヾiﾂｨ:::ヽヾiﾂｨ　,､　　｡.．　,､　　　　．.．　:ヾiﾂｨヾiﾂｨ''.'''"'"' "'''.ヽﾉｼｿ　ﾉﾉﾉ　:::::::

489 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:52:20 ID:kiCgMVeU0

_,,.--ｰ''''''"ﾞﾞ￣~ﾞ"'ｰ-､
..'"ﾞ~ﾞ'ｰ､、 : : : : 　: 　｀'~ﾞ"'ｰ-､
　　: : .: ｀ﾞヽ.,_、: 　　 : : : : 　　　￣ﾞﾞ"'''''―-､
: : : : : : : : : : ｀'i､　　　　　　　　　　　　　　: : ｀､,、　　　　,.ｨ''''"'"~''ﾞ''ｰ-
: : : : : : : : : : : ｀ヽ: 　　　　　: : : : : 　　: : : : : : : : : ｀ﾞ''‐'"゛: : : : : : : :　　　 :~ﾞ"'ｰ-'i,　　:　　　　　　VIP村に、新たな街道と農地、
: .｀"　: : : : : : : : ﾞ､:ﾞlヽ、、: : : .: : : : : : : : 　　　｀''''',,,,,、　: : 　: : : : : : :,,,,-‐'゛｀ﾞ''ｰ-
　　　.｀｀'ヽ‐.i､　_､,,.:｀ﾞ""￣ﾞ'--､..ー―---､､,__: : ｀ﾞ''､　　 : : : : : ､、､,、::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,　　　　　　　　そして用水路と貯水池をもたらしたのである
　.,Ｙ、: へ,､'｀｀"　:": : 、,`'｀: : : : : : ｀ﾞ＾'--､､---"'ﾞ‐'"　　　: : : : 丶　　　　　`': :~ﾞ"'ｰ
､.ｰ'"′｀｀ﾞﾝ　、丶､.,,;": 、ヽ､、: : : : : : : .ﾞ: : : ::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.
"、　: 、｀.､'､｀`" ﾞ:: : 、｀'':,､､:,,,ｖ,、: : ::.`-ｰ'''--,,、: : : : : : : 　　 : : : :
.‐｀｀'',;'',;'',;'',;'',;'',;'',;'',　　　　｀　｀｀｀　　'',;'',;'',;'',;'',;'',;'',;'',ﾞﾞﾞﾞ''''''''''''"'"~''': ｀''ｰ- ｀: :｀ﾞ＾'--
　　　　　　　　　　 ∧_∧　　　∧_∧　　　　　　　　 ∧∧　　　　 ∧,,
　　　　　　　　　 (｀　　,,)　　(∀・ ,,) 　　　　　　　 (ｰﾟ* )　　　ﾐ∀･
　　　　　　　　　　( [二],)　 ⊂(　とﾛ .　　　　　　　と　 lﾆ］　　　ﾐll　((,ﾐ
　　　''"""'''''".""'' し'ヽ）''"""'''ＵＵ ''"""'''''"""''"" (/ヽ）''"""''''' (/＾ヽ）''"""'''''"""''""''''""'
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　　　　￣　　－　　;;;;;;;;;;;;;－　　;;;;;;;;;;　－　￣　　－　;;;;;;;;;　　三－　;;;;;;;;;　－　二　　　二　　　￣
　　　　　　　　三－:::;;;;;;;;;;;:　　￣;;;;;;;;;;;　－　　　　　三 ;;;;;;　　￣　　－;;;;;;;　　　二　　　￣　　－　￣
　　　￣　　－　　￣　　　￣　　－　￣　　－　　　　　　　￣　　　　　　－　　￣
　　　　　　　　三－　　￣　　－　　　　　－　　￣　　－　三－　　￣　　－　　　二　　　￣
　－　　￣　　－　－　　￣－　　三－　　￣

490 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:52:58 ID:kiCgMVeU0

　　　　　／￣￣ヽ
　　　／　　　　　　ヽ
　　　/　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　この用水路の上に石で蓋をして街道にするわけだが、
　　　| 　　　_,.ノ '(ゞ､_|
　　　.|　　　（ー）ヽヽ　　　　　　　　　ここでまた意見が割れたんだ…
　　 .ﾉ| U 　　（___人_＼＼__
　／　 | 　　　｀⌒（⌒_　　＼
　{　　 .ヽ.　　　　し「、　　　＼
　{　　ﾄ　｀ヽ.　___´ノ　　ヽ、　　 i
　.|　　 |　　　　　　　|　　／　　 /

　　　　　　　　＿＿＿_
+ 　　　　 .／＼　　／＼　ｷﾘｯ　　　　　　　街道は太く真っすぐに作るお
　　　　　／　（●）　（●）＼
　　　　／　　 ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒　＼　　　　　　　商売繁盛には、それが一番だお
　　　　|　　　　｀-=ﾆ=-　　　 |
　　　　＼　　　　 `ー'´ 　　／ +

　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l　　　　　　　　　それでは攻めてきてくれといっている様なものだ
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {　　　　　　街道は細く曲がりくねらせる
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!　　　　　　　　防衛の常識だ
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ　　i{　　ノ′ 　　　 /. :/.ィ:!　｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　ﾉ!　　　　　／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼　､＿＿＿_.ノイ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿

491 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:53:22 ID:kiCgMVeU0

　　　　　／￣￣＼
　　　　　／　ヽ､_　　＼
　　　　（―）（― ）　　　| 　　　　　用水路の上に蓋をして道にしているんだから、
　　　　（__人__）　　　　 |
　　　（｀⌒ ´　　　　　|　　　　　　　通行量が増えたら蓋をする場所を変えて街道の形を変えればいいだろ
　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　　 |
　　　.ヽ　 L　　　　ﾉ　　　　　　　　最初から通行量をMAXに設定する必要はないだろ、常識的に考えて
　　　　ゝ　ﾉ　　　ノ
　　　／　 /　　　ヽ
　／　　 /　　　　　 |

　│　　　　 │　 │　　　　 │　 │　　　　 │
　┷━━━━┷━╋────╋━┷━━━━┷
　　　街道　　　 ┃　用水路 ┃
　┯━━━━┓　 ┠────┨　 ┏━━━━┯
　│　　　　 ┃　 ┃　　　　 ┃街┃　　　　 │　　　　　　畑に張り巡らされた用水路は、
　│ 　畑　　 ┃　 ┃ 　畑　　 ┃道┃ 　畑　　 │
　│　　　　 ┃　 ┃　　　　 ┃　 ┃　　　　 │　　　　　　敵の騎士の突撃を防ぎ、
　└────┨　 ┗━━━━┛　 ┠────┘
　　用水路　┃　　　　　　　　 ┃　用水路　　　　　　　曲がりくねり分岐する街道は大軍を自然と分断させる迷路となる
　┌────┨　 ┏━━━━┯━╋────┐
　│　　　　 ┃　 ┃　　　　 │用│　　　　 │
　│ 　畑　　 ┃　 ┃ 　畑　　 │水│ 　畑　　 │
　│　　　　 ┃　 ┃　　　　 │路│　　　　 │　　　　　　更に、この迷路はやらない夫の言うように、
　└────┨　 ┗━━━━┷━╋────┘
　　用水路　┃　　　　　　　　 ┃　用水路　　　　　　　後からルートの変更が出来るものだった
　┌────╋━┯━━━━┓　 ┠────┐
　│　　　　 │　 │　　　　 ┃　 ┃　　　　 │

492 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:54:08 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　. -一　　￣￣￣`ヽ　／
ー――r '´　　　＿＿＿/´￣￣¨7
　　　　 l　　／　 _　ノ､-イ｡￣厂|l
　　　 /　　{＿／-'´ ・ﾉ/⌒ヾ＝┴――- 、　　　　　こんな面倒くさい道、誰が利用するのよ…
ー‐r '　-､　 l l　ゝ=彡へ　ヽ｀　　　　　　／
　　 V　　 |　ゝ二二{　＿　　　　 .　-‐ '´　　　　　　　　攻め込むにしても、こんなところを通るなら別方面から迂回するし…
　　　＼__ﾉ　　＼　└'　｀丁T´　!／
　　　　└-､＿＿_〉　　　／　￣｜
　　　――┼―≠―一'　　＿＿〉
　　　　　　 |＼/ ＼　　　　/　　 l |
　　　　　／}　＼/ﾉ＼ l　 |＼＿ｌ」
　　　 ∠　ゝ＿_l.∠　廴__ー'　 |
　　 /　　＼　|　/　 0/　| ＼＿/

…あまりにも不評で誰も利用しなかった為、迷路は大分簡略化されたとさ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

493 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:54:43 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.. -―‐--――- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,.. -　　　　　-- 、＼
　　　　　　　　　　　　　／／　,. -　　　　 - ､　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　／　　　　　　　　ヽ　ヽ :.
　　　　　　　　　　　　　 /　/　/　 /　 ,　　:.　　　　 ':,　 '，　　　　　　　　貯水池にはブラウントラウトが放流された
　　　　　　　　　　　 '　 '　/　 / 　 | |　 |　 |　 :.　 !　 ! !
　　　　　　　　　　 |　l|　|/　'　:l　| |　 |　 l　 |l|　|　 | |　　　　　　ヨーロッパでは、鱒といえばブラウントラウトのことだ
　　　　　　　　　　 |　i|　|--|､ i|　| |　 | _ム斗|　|　 | |
　　　　　　　　　　 |　:|　{_!ｨ芹ミ､ﾘl从 ,ィﾁ=､l_｣|　 | |
　　　　　　　　　　 |　:|　|:|､ﾋ::i:ｿ　　　ﾋ:i::ｿ ' }/}　 | !
　　　　　　　　　　 |　:|　 jﾑ　　　　 ,　　　　从'　八　　　　　　ブラウントラウトは、ブラックバス、ニジマス、鯉と並び、
　　　　　　　　　　　 ,　八　l| l　、　ｰ一　　ｲ /　/　 |
　　　　　　　　　　　　　 / :l　:::.　}:|　＞　　　ィ　 /　/　　l|　　　　　　世界の侵略的外来生物ワースト１００の淡水魚部門の代表だ
　　　　　　　　　　　　　,　　 |　, Ⅵ　Yｰ､｀´,-‐､　,　 , 　　 :.
　　　　　　　　　　　　 /　　 /　 }　|イ:|　 /r=､　 /,　　{　　　　 , 　　　　この場合は原産地だから、外来生物とはいえぬか
　　　　　　　　　 /　　 /　,ィ|　|:::::::､/ｨ介､∨::{　　|::ヽ|　　　:.
　　　　　　　　　　　/　　 /,イ Ⅵ　!::::::::/ / }! ヽ::::|　　|::/　｀ヽ､　'，
　　　　　　　　 /　　 // ＼　|　|::::::/ /}　Ⅵ }:::|　　|:,　　 /　}　 :.
　　　　　　　　　 /　　 ,　,　　｀ |　|:::〈_/::||､ /}=':: ＼ l|:{　 /　　|　　 ,
　　　　　　 ,'　　 /r-- ､　　 ,　!::::::::::/'::∨||::::::::::::ヽ|　'　　　 .　　ヽ
　　　　　　　　/　　 ,'　7≧-｀ヽ､}/:::::::::::{::::::::､l｣::::::::::::::::Y!　　　　}　　　　,
　　　　　 /　　 / と_,. -ｧ　　｀丶､::::::::::::::}:＞ ´￣｀ヽ}　　　　ヽ　　　 :.
　　　　　　 ,　　　/　/　ｨ´イ' ,.--､　　｀＞ ´　　　　　_　/　　　　　}　　　　,
　　　　 /　　 /　　ーr-/ノ￣＞　￣　　　　 ,　´ ｀'ー-- ､＿__|　 :　　|

　　　　　／／　／／　／　 '. '. '. '. 　'.　　　 .|　 l
　　　 , ', ' 　 ./　/　 /　!ﾍ　 '. '. '. '. 　'.　　　 |　 l
.　　 / /　　./　/　 /ｌ　 !'. '.　 '. '. '. '.　 '.　　 .|　 l　　　　　　　　強い魚食性と繁殖力でたちまち淡水生態系の頂点に君臨してしまう為、
　　 / /　　./　/ l　 l l.l　ｌ. '. '.　 '. '. '. '.　 '.　　|　 l'.
　　,' /! 　 /l　 l il　 l l l　l.　'. '.　 '. '. '. '.　 '.　 |　 l '.　　　　　　　外来種として移入されると競合する在来魚を駆逐してしまう
　 ,'./ l.　 ,' il　 l_il　 l ｌ l　l.　 '. '.　 '._'._'. '.　 '.　!　 !　'.
　,'/　l__ ,'　il　 l｀l　「ト､_.!　　'.」／ﾍ!´ヽ!__l_! .ｌ　ト､
　　　　　　 il⌒lヽ⌒　　　　　　　　　ｌ .ｌ　lﾝ }
　　　　　ｉl　 l iﾄ.ヽ,_,,ン　　　 'ミ;_　 ,;ｬ、! l.　 ! /　　　　　　　そして淡水魚にもかかわらず５０ｃｍを超える大きさまで成長する為、
　　　　　ｉl　 l iL'　｀´　　,　　　　 `'''ﾞ´　 .ｌ l　 .l/
　　　　　ｉl　 l il　iﾄ､　　　＿＿　　// 　 ,. ｌ.ｌ　 .l '.　　　　　　成長してしまうと実質的に天敵がいなくなる
　　　　　ｉl　 l il　il'. ＼.　ヽ(　ヽ　 . ／　!l　　l　'.
　　　　　ｉl　 l il　il '. ,-r=＝、　´　,ィ´　　 ll 　 .l'.
　　　　　ｉl　 l il　il　// ヽヽヽ｀¨´ヽ　　　 !　　.l '.
　　　　　ｉl　ｌＴ¨¨ｌトl,L.__ ヽヽヽヽ''"i 　　 .l　　 l::7_　　　　　　今回は原産地なので問題ないが、
　　　　　ｉl　l !三l.|ﾄ,,ﾏﾄl　ヽ／::::::/　　　 .l　　 l/
　　　　　ｉl／´>`l.|ｼｭ-ｽ| ／:::::::::/　　　／l　　 l　　　　　　　　北海道ではイワナやアメマスの生態系が脅かされ問題になっておる

494 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:55:26 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　´￣￣￣｀`丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. , '´, ／,　　/ i ,.　　､　＼丶
　　　　　　　　　　　　　　　／, ' ／/ 〃　/ ,ｲ∥│ |　ｌ. ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　／〃／〃 '/　,/ / i ｉ|　|　ｌ　|ｉ　 ! 　 iﾍ　　　　　　　ブラウントラウトは元々VIP村周辺で漁獲されていたが、
　　　　　　　　　　　　　　 /´ / /　// ∠.../! ,'　| ｌ|　ﾄ　!　!!　|! 　 ! ',
　　　　　　　　　　　′〈 /i　/ ヒル」' Li　ｌ」 ! 」」」_ ||　!! 　 |　i　　　　　　貯水池という河川より広い生活環境を与えられた事で
　　　　　　　　　　　　　　　　'７,ｉr　}, -rュミ､　　　＼!ヾｉ｀|ト.|| 　│ ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　,',' !!　i| ` ヒツ　　　　　テ‐､`ヽ,!　　ｌ　|i　　　　　　　従来よりも大型のものが獲れるようになった
　　　　　　　　　　　　　　　　,',' ∥ .||　　　　,　　　　ﾏ,._/ ヽ||　　|!　!!
　　　r‐-､　　　　　　　　　 ,','　 !　ｌ !　　　　　　　　　　　　/||　　|!　||
　　　＼　丶　　　　　 ,',' 　ｌ　 | iﾄ､　　 '､ヽ　　　　 ∠_」! 　 |!　||
　　　　　ヽ　ヽ　, ┐　　　 ',' 　,i 　 !∥!|丶　　　　　_, .ィi|　ｉ ||　　|!　||　　　　　　もちろん、村人のタンパク源として活用された事は、
　　　　　,ム　Y　 !　　　 ',' 　 i| 　 !∥!|　|!`ー‐ ' ´!. ｉ l∥ | !!　　|!　||
　　　／､　＼j　ｌ　　 ,','　　:ｉ!　 .|∥i !_」!　　　　 { 」 | !!　!ｌ|　　|!i　|ｉ　　　　　言うまでもない
　　ﾉ､　＼__」　 ,.　　','　　∥　 !」 '´　ｉ　　　　　ｱヽ.||　ｉ|! 　 |!.|　!ｉ
　　ヾ、丶__,〉　　}　 ,','　　　ﾑ　│ 　　|　　　／　　＼|l　　 !!.|　||
　　　ヾ _丿　　　 ,' 　ｉ ' 　r'´ ! 　ｉ　　　│　／　　　　／!　　 || !　||
　　　　丶　　　　ヽ　| ! /　　|　　ﾄ　　　ヽ／　　　　／　 | 　　|| |!　!!

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　 ,.. -''"´ 　　　｀丶､
　　　　　　　 ,.-'"´　　　　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　／ｨ,ィ　r　 ,　,　　　　　､　　　　　ヽ
　　　　／,'´/　, '　 / ,/　ｌ i　､､　丶　　　　 i!
　　　 , ',ｲ /　 /,'　/　ｲ　ｌ | i　 !. `､　 i!　　　　　i　　　　　　実はこうした縄張りを持つ魚は、
　　 /.//,.ｸ　.// ,ｸ / ! 　 ! i!ｌ　 |　ｌi!　 i!　　　　　ｌ!
　　 !/ｲ/ ｌ　//./ ｌ / ｌ　　i ｌ! ｌ　 |　 l!　 |!　　　　ｌ　　　　　　　大きなものから釣れるという法則がある
　　　　!　ｹ/ｲメ､i ,'　|　 ,i! ﾊi!　 i!　ｌ!　 |　　　　　　ｌ!
　　　　ｌ l ﾄ`i.､ﾒ　ｌ　ﾊｌ　ｌ!　|ｌ　ｌ.　,'ｌ!　 i　　　　ｌ　　　　　なぜなら、大きい魚ほど広い縄張りを持つからだ
　　　　 ! l ｌヽ!_;〉　｀`　「｀卞,ﾄ| jｌ　j ﾊ　ﾍ　　　　ｌ!
　　　　　| ｌ! !　　 ,　　　‐‐iﾃｭ､ `! ./ Ｌ.i! 　ヽ　　　ｌ!
　　　　　ｌi ｌ! ヽ　､_　　　ヽﾆ' '´/./　! ﾉﾄ､　ヽ　　　ｌ!
　　　　ｌ! ｌｌ　ｌ!丶　`ｰ-　　　,..j!/　 ,'´ｌ　ヽ　　＼　　ｌ!　　　　なので、釣り人の多い釣り場では、大きな魚はほとんどいなくなるぞ
　　　　 !　ｌｌ　l! ｌ.丶 --┬''"´ /'´　 i!　ｌ.　　＼　　丶　ﾄ､
　　　　ｌ!　ｌ! ﾊｌｌ　＼ヽ〕!　／　　ノ.ｌ　　i!　　　＼　　丶、ヽ
　　　　!　i´ !| ∥　　/ /／,,. ‐'"´　 !　　ヽ　　　丶、　ヽ＼
　　　　ｌ r〈　i!.!」Ｌ ,イ/ﾌ／二三　　 |　　　丶　　　　丶　　ヽヽ
　　　　广､ヽ`´ ｨ'///// '´r‐　　ヽ　ｌ　　　　丶　　　　丶、　丶､丶､
　　　〈丶ヽ i /'´rﾍ/ ,' //　　　　　i!　ｌ　　　　ヽ　　　　 `丶、　丶､丶､
　　　/ヽ_ヽ.」'´　/　i　ｌﾊ. |　　　　　ｌﾄ　ｌ　　ヽ　　ヽ　　　　　　丶、　丶､`丶､
　　 /　　｀i　　 / 　ｌ　 ! ｌ/　　　　/ j　ヽヽ　　＼　　＼　　　　　丶ヽ、　丶､　｀丶､
　 ,.'　　　 |　　/　ｌｌ　ｌｌi!　　　　/／　ｌヽヽ.　　　＼　　ヽ、　　　　　ヽ丶、　丶､　ヽ
　i!　　　,j!　ｨ'　　ｌｌ　∨ 　　　/´　　/`i　〉ヽ　　　ヽ　　ヽ、　　　　　ヽ　丶、　ヽ　ヽ

495 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:56:00 ID:kiCgMVeU0

　　　 ,,″,′ ,7　i　　i !　ｌｌ　 i|　　 i!　! i　　ヽ　　　ヽ　 i 、　 ∥
　　　,″〃　 i|　|!　　!ｉ　 ! | 　ｌ !　　 !　ト　　ト､　　　ﾏ∥! 　 ∥
　　,' 　,'|!　ｌ ! ∥　 ||!　ｌ l 　 ! ｌ　　'　ヽヽ　ヾヽ　　ｉﾘ |　　∥ i　　　　　　　　なお、日本ではよくブラックバスが、
　　,' 　,'∥　||ｉ　i|! 　|!i| 　 !|ｉ　ｌ. ヽ　 '､　ヾ、 '、ヽ　　|!.!, 　 |ﾄ　!
　　| 　! ∥　ｉ ! |∥　 !||　　ｌﾄ　　!　ヽ　ヽ.　ム、ヽ‐-､　'!| 　 ∥|! ｌ　　　　　　　こうした外来魚の代表のように扱われるが、
　　ヽi　 |　ｌｌ | ||　ト|!、　ｌｌヽ　i　ヾ､ヾ´　丶＼ヽ　ヽ」| 　 ∥ｉ|! !
　　　　ヽ､!　!､||!､」ｬｷ-ﾐ､ !　ヾヽ '´ ヽ＞　ュ─r＝ッ'||! 　 ∥||!ﾄ,ｌ　　　　　　北米では鯉が同じような扱いを受けている
　　　　　　　　ｉ`!　| ヽ ∨ヾ　　　　／　し′　 j} ／　 !i. 　 ∥||!ｉ !ｉ
　　　　　　　　　|　,ィ!　i､ム_」　　　　　　- ゝにノ'´　　,′ 　.∥||!川
　　　　　　　　　|ﾚ‐ﾔ　|!ﾄ　　 /　　　　　､─────'───'─‐-
　　　＿,　-─ 7　　}　||!ﾋ‐､ `　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鯉は雑食で環境汚染にも強く、
　　　　丶、　　ｌ　　 !　||! !　丶、ヽ　￢ﾆｦ＼
　　　　　　丶、,′　,'|　||! |i　　　ヽ　　　 ′ 　＼　　　　　　　　　　　　　　　体長は１ｍにもなる上、寿命も極めて長い
　　　　　 _ 　 / 　 .,' |　||! |Ｌ　　　　＞　、_,　 ´　ヘ
　　　　／　｀丶　 /　!　!!'´　）　　　/　　　　　　∧∨ヽ

　　　　　　　　　　　　　＿　＿
.　　　　　　　　　 ´　　:}　　｀
　　　　　　　　／／　,.:　　　､　　＼
　　　　　　 ,　　　／　　　　　＼　　 :.
.　　　　　 ′　 /　　　　　　　　 :.　i　:
　　　　　　　ｉ　i　i|　|　i|:.i　 |:..|.:i|　 |: |　i　　　　　　　　　　五大湖に侵入されると流域河川全てが汚染される為
　　　　　　　|　i　i|_土=トi:.__|斗土Ｌ|: |　|
　　　　　　　 |　i　i:{弌り　　弋りﾒｦ}:￤ |　　　　　　　　　　水際阻止の為ミシシッピ側水系と五大湖水系の分離が議論されているが、
　　　　　　　￤ :, :iゝ、　　'　　　ﾉ/　.:　!
.　　　　　　 ,:　:|　:V|i:.､｀　´　イ:/　:/: ￤　　　　　　　　あまり芳しくない様だの
　　　　　　 ′ :!:.、:V :/≧≦∨/　:/: :　:.
.　　　　　 /　.;　i ::}　:V{　,∧,　};′.:':.､: :　:,
　　　　　/　:/ ／ヽ':、.:V/介∨{　 :i:i/ ＼: ′
.　　　　/　:/ /ヽ　　:i .::} /ﾊヽ:i:l　.::|{ 　ハ:.　:､
　　　′.:' /　　、:｝:ﾉ〈/､|_|ｉ:ｉ＼::ﾘ　　　 ,:.　: :.
.　　,　　.:　.r―‐ ､.ノ´:i:i:i:i:i:i〈:i:i:i:i:i:ヽ.:/　　:i: :. :　:,
　　′ ,:　｛´　　　 `＜ｉ:i:i:i:ｉ:ｉ＞'ﾞ￣｀} 　 ,.: ∨:. 　′
. /　 :/　.:/ー一' 、.,＿,.＞'ﾞ´　　 ,.､{＿/.:　 ∨:.　 :.
/　 :/　.: ｀ｰ{　　 ´　　　　　 ,.　 'ﾞ￣｀　｀T':´:.　:.　:'.
　 :/　.: /.: : :、　　　 ,.　＜i:i:i:i:..、　　　　 :i : ; : :. :.　:,
　 ′.: ,: : : : : ｀T７´:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/:i:i:＞:.--- '′:' : : :.:. :.i
　;　.: :′: : : : :,:'/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:ｉ∨ : : : ,: : : :. :|
　:　: : : : : : : : i〈i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨: : : ': : : :.￤

496 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:56:20 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼　　　　　　　　この辺のお話は数年後の未来のことで、
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　　　　　現在はまだ計画を立てた段階なんだお
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -ｰ' 二二二ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　　／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
　　　　　　　　　　　　／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　 //´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 /ﾞ::::::::::／￣￣＼　ヽ＼　ヽ＼::::::::ﾊ__　　　　　　　　　　不用意に未来情報を明かしてしまうのは、
　　　　　　　　　　　　 !:::::::／　ｉ　　　　　ヽ　',　ヽ　＼ヽ>,仁》
　　　　　　　　　　　＿ |::::ハ　　', 　　　　　ｉ　｝　!　!　 ',<ノ||＼　　　　　　　　　作者としては落第ね
　　　　　　　　　　《ﾆﾊ_ゞ、＼　＼　　　　!　||　 |　|__ ||　l | ＼>
　　　　　　　　　　　ｿ|| ＼＼　＼　＼　　 | .从,ｨ匕Lィ||　| |　〈´　　　　　　上手く纏められなくて、ごめんなさいね
　　　　　　　　　 | '､　＼＼,＞≧ゝ,　|/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i　| ｌ　|
　　　　　　　　　ハ＼　 `卞代ﾂﾐヾ′　　　'''　/ // 　ﾄ､　　　　 ,　--─.::´
　　　　　　 .｀ヽ、　〈/|:} ヽ,＼　＼`¨´　　、　　　 / // /　ｌ　ヽ　／::::／:::￣
　　　　　／:::;:ｨ:::::＼　//|　 |＼＼, __＞　　-　´　ｲ!// / 　　! 　 ∨:::::::::':──-:::､
　　　 . .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉　｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ　l　　 |l 　/::::__::::＼:::￣｀ヽ
　　 . .. .:. ::::／／__;／:::::|　 |::::::::::ﾍ　 !:::::::l　|::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ　　ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
　　　　. ::／;::/／/::::::::::: !　/ :::::::::::::}　|::::::::l　!/ 　∨ ｝/::::/ /　ﾊ｀ゞ､::::＼＼:::::ヾ
　　　　　　 ∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::|　|::::ノ|　ト-ｰく /_｣:::/ /　/::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ＼
　　　　　　／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::|　|::_〉 }　 ─ｰ､ヾ才／}　/:::::::::::＼:＼＼〉＼
　　　　 ,／／／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! 　￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼　 `
　　　 ./／／／人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_　　ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　/´／／／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__　￣Z_r､_｢|　ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　 /／／　// ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔　ゝ,＞､　 _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
　　　.{′ /　　//　 / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､　 Y　　厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ　）

497 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:56:43 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　＼
　　　　／　─　　 ─　＼　　　　　　当面は、村人だけで足りない分の労働力をどうするとか、
　　　／　（●）　（●）　＼
　　　|　　　（__人__）　　　 |　　　　村の外から人手を集めるなら賃金や食料はどうするとか、
　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　その辺をクリアすると今度は野郎ばっかり増えて、また嫁さん不足が深刻化するなとか、
　　 / 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　/　　／　r─--⊃、　|　　　　色々グダグダやってる予定だお
　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐,コf7{{辷ｆﾘﾉﾍ,
　　　　　　　　　　　　　　　／　　__{仏:'／:｀¨:^三≧,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:７://:::::::_:_彡'^¨⌒丶
　　　　　　　　　　 /　　　　}:厶:/::∠}厂　　　＼　＼
　　　　　　　　　　　　 /　 _＿__｣水くﾌノ^´　　.′　　丶　 . 、
　　　　　　　　　 /　 /::/ ７::/∧:} 　 /, //! . 　　 .　｝　 l i　　　　　　その前にカテジナさんの事もどうにかしてあげないとね
　　　　　　　　　　　 /　　＼Ｖ介{:し:ﾉ　｜十-Li 　　 j/ }　ﾊ|
　　　　　　　　 /　　　　//　|:トｆ′　 |ｉ_｣土z,＼　ァｨ/　/　}　　　　　御用商人は本当に必要だし、
　　　　　　　　　　 /／　　 //　ｉ |:| 丶　个i､炒`　 '仞/}}j/
　　‐= _　　　　　／　　　〈/ 　 l |:| 　 `ﾄ . 　＼　　〉ｉ{ {{　　　　　　　　　やらない夫もこのままじゃあ可愛そうだわぁ
　　　　￣≧=-く、　　　　八ｌ｣　　l八　｀¨⌒、_ ,ｲ八}｝=-‐
　_＿＿,≧ニニニ≧ｘ　）＼ // ﾍ　　个ﾍL,_　　／厶'′
二ニニニニニニニニニﾆ≧ｘ彡'ﾍ　｢¨::7了f千{≦=―-
　　　_厶三ニニニニニ＞=≦ﾍ乙1　 |:::/r介ﾊi| トく,⌒´
_ -=ニ=‐ｧ=ニニニﾆ／::::::::::::::::::＼) 　l⌒レｆじﾍ |i:::::ﾏ⌒ｰｧ
ﾆ=-_厂/ニニニﾆ／ ::::::::::::::::::::::::::::ヽ, |　　〈∧〉}八:::::＼＾´
/／ _,厶イ/ﾆ＞'::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾊ八／丁｢/f刈〉::::::::〉
′_彡 7／八ｌﾄ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾍ, 〉/　/`辷八::::::/
〃　　／　ｊ八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉:::＼　{　　{　 }｝:::{
　　/　　　　介ｘ:::::::::::::::::::::::::::::::;／:::::::::::::ﾏﾊ_　}　{じく＼
　 :　　　　／/　 'ヘ:::__:::::::::::;厂:::::::::::::::::::::::＼廴} ﾉ乂)）　:.
　 i/　　　/　八/／〃介ｔｘ:/^､:::::::::::::::::::::::::::::::::⌒iﾘ:::｢´　 li
　 | 　　 :　　{　}/　,:::{乂_）ﾘﾊハｘ::::::::::::::::::::::::::::／仆i:ト　八,
　 |＼　ﾄ .　{ /　/::////:/　　 }ﾊ〉:::::::::::::::::::::く乂ﾉﾘ八ﾊ/ 　＼
　 |　丶 |　＼!　/::〈/〈/:/　　　 ,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::{:{:::::::〉、　　｝

498 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:57:30 ID:kiCgMVeU0

　　　　／￣￣￣＼　ﾎｼﾞﾎｼﾞ
　　　／　―　　　―　＼
　／　（●）　（●）　　＼　　　　　　　やらない夫には悪いけど、今回は村から一歩も出ない話だったから
　 |　　　　（__人__）　　　 |
　＼　　ｍj |⌒´ 　　　／　　　　　　　カテジナさんとはかすりもしなかったんだお
　　　　〈＿_ﾉ
　　　　ノ　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,.ｨ(rﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／７::::::メ⌒￢､、
　　　　 / 　　　　　　　　　　　／　　{:::イ /',　 ', 　ヽ
　　　〃　　　　　　　　　 /　/ 「rﾌ〉ム､ﾄ、 } 　 } }　　　　　カテジナさんと接点を持つには、
　　　 { 、　　　　　　　　/／ノi｣ﾍΛ弋ﾁﾄ､}ﾑイ,' }
.　　　　ヽ｀　 .,＿　 ,.．-一 ´ ／　 |:|:|ﾍ._ゝ　ｨﾇｲ　ﾉ　　　　　シタラバ中央と接触しないとダメなのよねぇ
　　　　｀ｰ-　.,_　__　ミ圭圭ミｭ､」:ﾄ|､}　　　´＜ｲ{
　　　　　　／一 ´ ／ィ圭圭圭У::::::. 丶>ｰ＜'i　ハ＼　　　　…はぁ、気が重くなるわ
　　　　　　 {　　　≦彡圭圭圭ﾐ/:::::::::::::::::.VｆL j }/　 }　 )
　　　　　　　　　 / ／　豸彡癶ｆ::::::::::::::::::::::iｲ77、　/／
　　　　　　／ /　 , ｲ　/　人:::::::へ::::::ィ~`{(ｿ／´
　　＿　　　　　 / 彡圭{　i ／　ﾊ:::|::::::::|:::..ヽ、ﾉ〉
.　　　ヽ、____／∠圭ﾐ八 {´ 　 /　}::|::::::::|:::::::::::ノ、
　　　　　`一-´／　 /　　)'　　　　 i::|::::::::|::::::::/ヽ＼
　　　　　　／　／|　　　　 {:::＞::|::::::::|:::::::{ 　　＼＼
　　　　　 / 　／　　＼　　　／..::::/:::::::∧:::::::...、　　)ノ

　＞やる夫は、結構楽しみにしているんだお

　＞あらぁ、何を企んでいるのかしらぁ？

　＞フフフ、まだ内緒なんだお

499 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:58:02 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 │　　 ┌─────────┐ 　　│
　　　　　　　 └──┼─────────┼──┘
　　　　　　　　　　 │　 ┌─────┐　 │
　　　　　　　　　　 └─┼─────┼─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　□

　　　　　　　やる夫と水銀燈は２人揃ってこそ真価を発揮する、とはルルーシュの言葉である

　　　　　　　初めて意見の異なった２人を待ち受けるのは、いかなる運命なのか

500 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:59:01 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘
　　　　　　　　　　　　 ┌─────┐
　　　　　　　　　　 ┌─┼─────┼─┐
　　　　　　　　　　 │　 └─────┘　 │
　　　　　　　 ┌──┼─────────┼──┐
　　　　　　　 │　　 └─────────┘　　 │
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 └───────────────┘

501 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:59:16 ID:kiCgMVeU0

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―）　（―）＼　　　　　　ここまで焦ったり気負ったりといった描写がほとんど無かったやる夫だけど、
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　　　　　　　　　|　　　　世の中に悩みの無い人間なんかいるわけ無いんだお
　＼　　　　　　　　／

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　　　　　＼
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '（●）　（●）　 |　　　　　　当然、やる夫にだって気になっている事くらいあるんだお
.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

502 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 21:59:37 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　部屋住みの次男坊で終わるはずだったやる夫は、
　　／　　　　　　　＼
　／　　　ノ　ヽ､_　　　＼　　　　　今の立場に全く不満はないし、身に余る光栄だと思っているお
　|　　（ ●）　（● ）. 　　 |
　＼ｌ^l^lｎ__人__)　　　／　　　　　引き上げてくれた伯爵様や、やる夫の事を気に掛けてくれるカナメ様には感謝しているお
　／ヽ　 L⌒ ´
　　　ゝ　ﾉ

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　　　　　　＼　　　　　　　…でも、この時代は女性でも爵位や領地は継承できるんだお
／　　　　　　　　　　＼
|　　　　＼　　 ,＿　　 |　　　　　　数は少なくても女性の伯爵様もいるんだお
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　　　水銀燈はやる夫と結婚する為に、その可能性を捨てなければならなかったんだお…
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

※有名な爵位持ちの女性では、プランタジネット朝のイングランド王妃アリエノール・ダキテーヌがいます
　フランス全土の３分の１を相続した彼女がフランス王と離婚し、
　イングランド王ヘンリー２世（フランス貴族としてはノルマンディー公）と結婚した事で、
　イングランド王家がフランスの約半分を所有する事となりました

503 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:00:39 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ､
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　あの時水銀燈は、爵位よりも素敵なものをくれればいい、
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　, -‐､　　　　　　　　　　　 ', 　　　そう言ったんだお
　　　　　l　　／　　　｀'　＼＿＿＿　　 .l
　　　　　l　　ヾ＝=ﾂ　　　 (　乂ｿﾉ　　　 l　　　　やる夫は、それに答える事が出来たのか…
　　　　　.',　　　　,　　　　　ヽ　lilil　　　./
　　　　＼　　 l　　人＿,/l 　　　　／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､｀ｰ´ 二二ノ　　　‐'　　　　',.
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ!　　　|!　　　　|　　 ―――――――― ､　　 i|　　　　!i| 　　!ｌｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ!　　　l:　　　／::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :＼　　　　　　i| 　　!ｌｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ!　　　|　　　／:::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : :　:＼　　　 l 　　!ｌｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ! 　　　／::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :　:　:　:　: ＼　　　　　　!ｌｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |ｉ　　　 /:::::::.:.:.:.:.:. : : : : : : :　:　:　:　　　　　　　ヽ　　　　 lｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|　　　　だからやる夫は、
|ｌ!ｉ│iｌ　 |!:　　　 /::.:.:.:.: : : : :　:　:　　　　　　　　　　　　　　　 :.　　　　ｉ|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　　 |.:.: : :　:　:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　 :!|　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|　　　　やる太に爵位をプレゼントしてやりたいんだお
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　　 |:.　:　　　¨二ﾆ=ミ＿ノ　廴_ 幺=ﾆ二¨　　　 |　　　　　 |　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　　 |:　　 ≫ ´　 __　　Ⅵ :ｉ|ｉ:ｉ|ｉ: Ⅳ　　__　｀ ≪　　 |　　　　　 |　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　 |　　　 |　　 i{　　 ( ・ )　川　li|il　从　( ・ ) 　　}ｉ　　|　　　　　 |　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il　　　　 |　　　 ≧=― ‐=彡　　　　　ミ=‐ ―=≦'ﾞ　　 |　　　　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ　　　　　 :.　　　　　　／　　　　　　＼　　　　 : /　　　　　　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│ｉ!　　　　　　ヽ　　　　　/　　　　　　　　　ヽ　:　:　: / 　　　　　 l|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il 　　　　／＼.　　　{　　　　　　　　 :　: } :　: : ／＼　　　　　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ.　　　／　　　　　ヽ　　　　人:　:　:　:　ノ: : : : : :.:.:.:.:.＼　　　　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il:　　／　　　　　　 ≧=‐≦ ＿ ≧‐=≦: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::＼　　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ: 　 /　　　　　　　 :　:　:　:　:　: : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::ヽ　　ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|

504 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:00:57 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐　　　ヽ⌒ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　 ,　´　　　　　　　ヽ　ヽ~）
　　　　　　　　　　　　　　　　,　´　　　　　　　　 Y　 Yヽ
　　　　　　　　　　　　 /.　　　　 i 　　　　　 } 　||　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 ′ 　ｉ　　　|　　　 ,'.i　 ,'　|　..||　ハ
　　　　　　　　　　　　　　,′ .! 　!､　　　　/ ./ .| ./　 |〃ｲ､(　}　　　　　はぁい、やる太ぁ
　　　　　　　　　 ,.‐=-､　l　　.|＿| ＼　､/」厶斗仏　《//∧》 |
　　　　　　〈.///∧ ',　　{＼|二_'ヽ/　＿_　 /　ﾑ､/　i　|　　　　　お散歩に行きましょうねぇ
　　　　　　　　　 V///∧ヽ　ﾍ　-=、｀　 ´ 　｀ノ　　/ /　 !　|
　　　　　　　　 V///∧　 Tﾊ. 　　､　　 ∠　　/ /　　i　 !
　　　　　　　　　　　V　　 .〉　 !　ゝ､_ 　､__,　　/　　／￣￣＼|
　　　　　　　　　　　　ｰ､ﾍ　　|　　 __≧==＜‐‐|／─　　─ ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _〉ｰ､ヽ　＞;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　● 　　● 　i
　　　　　　　　　　　　〈| {__r‐‐､＜_;;_;;_;;;;;;;;;;/　⊂⊃（_,､_） ⊂⊃
　　　　　　　　　　　　　 (r'ﾉ￣!　V__／;;;;;;;;;ﾍ r' ´ヽ､ '､ノ　　 /
　　　　　　　　　　　　｀ー‐-､／_;;;_／;;;／{　　｀￣￣￣ヽ'
　　　　　　　　　　　　　　　　 (:::::Y´}/;;;／/_;;_ヽ＿__/⌒ｰ‐┴ｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::（　/￣:r‐､＿＿/ﾉ､　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　（:::ノ_/:_:::::::>'⌒ ─〈　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　／　r‐'´　　,__　　|　　　　　 ./
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　丶--く:::::::::＼{　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　／-､　　　　 ' ::::::::::::::::|＞---イ､
　　　　　　　　　　　　／　　⌒)＿_ト､_,ﾍ:::::::::::::′／／　　＼
　　　　　　　　　　 _>ー､＿　　_r‐､　　　'::::::::;′／　　　／ヽ
　　　　　　　　 ∠　　　　￣　　　⌒ーﾍ:::/／＿＿＿／／＿_＼
　　　　　　　　　／｀ｰ/_ 　　　　　　 _ヽ. >＿＿＿　＿＿＿＿__ ヽ
　　　　　　　,　 ´　／:::::::｀┬'⌒┬‐⌒ー'::｀7　　　　／／　　　　　　　　　ヽ
　　　　　／　　　 /::::::::::::::::〈､_,-‐'::::::::::::::::::/　　／／　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　／　　　　./:::::::::::＿/ /＿:::::::::::::::::::/　　／／　　　　　　　　　　　　　　　＼
.　､／　　　　＼::::::└,　,:─┘::::::::::::::/　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　ヽ＿　　　　　　ヽ:::::/ /:::::::::::::::::::::::::/／／　　　　　　　　 _　r‐‐､＿,＞'　´
　　　 ⌒ヽ　　　　　ヽ｀:::::::::::::::::＿:::_:/　　　　　＿__　　　　＿r'＿,､／
　　　　　　ー──､＿ヽ_:::＜´ ＿_　　　　　　／ﾊ:::ー--一'／
　　　　　　　　　　　　　　￣¨{::::::::｀┬─一'´￣￣}:::::::::::{

505 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:01:17 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ .. _-‐ _‐__､
　　　　　　　　　　　　　　　.，´r_'7-'`´::::::｢Lｦrt､
　　　　　　　　　　　　　,　´rァ'::::::::::::::::::::::::ゞ__フ::＼
　　　　　　　　　　　　/　_ｨｹ::::::::::: __r__t__ァ､_z-_､:::ヽ
　　　　　　　　　 / 　l/::::::__/ノ｀´　　　　　　　　ゞ.|
　　　　　　　　　　 /r＝ｱr≦/　/ 　　 /　　　　ヽ　ヽヽ
　　　　　　　　/ |l_〆::|ヽヽ　i::: 　 | | 　　　　|!　 |　!
　　　　　　　　.ｲ ..ゞｲ :::|| //　|::::　 | |::|:::　　　ﾊ　 l　|
　　　　　　　　/ ,.::::::i:|| 　|ﾄ∧　∧:::l..| |::|::::. 　　/:::l:::/ /|
　　　　　 . '　:::::::/:;.　||lj::　ﾊﾘ廾丁ゞiハ;::　メ|:::/:/::/lﾘ
　　　　 / .::::::::::/::/　从::::　ﾊゝﾞ＝l‐　　 l､/_/ﾚ::/ノ　　　　　　　あらあら、寝ちゃったのかしら
　　　　　/　:::::::::::i::/　　|iハ:: ∨　　　　 ´ ﾌｲ|ノ
　　　,. ´.:::::::::::::: |:|::::　 |ノ^ヽ.:| ＼　ヽ_ｧ ′⌒ヽ|　　　　　　　　　やる太はどんな夢を見ているのかなぁ？
　　 / .::::::: ,.．─|:|:::: 　|::::::丶｀ヽr_ ｰく //´ﾘ　:i|
　　/ .::::::::;;//:::::::Ⅳ::::　ヽri :::r､_:::ヾ＼// |/ _j _
　7 ::::::::::::::| i::::::::::::::ヽ::.:....| | ///／ヽ／￣￣￣＼
. ハ::::::::::::::| ::::::::::::_;:::::＼::| `l l ﾚ'ﾉ／〓　　〓　＼　　　　　　　 Zzzzz…
/ :::::::::::::::ﾉ _,二 - :::::ヽ :::ﾊ　　　|　⊃　(_,､_,)　⊂⊃ |
　|::::::::::.//:::::::::::::::::::::::ヽ＼ﾊ　　　Vゝ　　　　　　　　く
..:|!:::::::::f ::::::::::::::::::::::::::::::入|_.〉　　ﾉ　ヽ　　　＿,,,,,,イﾉ
:∧::::::::ゝ_;::::::::::::::::::::::／ ::: ﾊ　　ｲ　＿'''／　　　　ｲ
:|　ヽ.::::∧ ＞-i::::::::::::| ::::::ｲハ /ﾉ　　　　　　　　/ :j
:|　　∨　|/ | /:::::::::::::|.,イ∧_ノ|:::　　　　　　　　ノ:::r'ﾊ

506 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:01:35 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,、　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｔ匕ア::-‐＜￣　‐-
　　　　　　　　　　　　　イ.:〆.::〆　　　　　｀　、　　＼
　　　　　　　　　　　　／I7.:〃.::/」　　　　　　＼＼　＼
　　　　　　　　　　　 /　I7.:〃.::/｣　　＼　　　　　l　ヽ　ヽ
　　　　　　　　 /　 {{l:::|l|::::ｌ}}　　 l |　＼　　　　 i　　 l　ﾊ　　 _,,.　　　　　　　　実家で、「喪女と病死の好きな方を選ばせてあげる」
　　　　　　　　　 ′　{{|:::|l|::::|}}　|　 | ﾄ､／｀　､　 |　　|　　|　／ｲ
　　　　　　　　　　|　　 {{|:::|l|::::|}}　|　 |　X＼　'､＼人 _|_　　|/i|ｌ|ｌ|　　　　　　　　　…なんて言われてた頃には、想像も出来なかった幸せね
　　　　　　　　　　|　　 {{|:::|l|::::|}}　、 ∨ヽ _,,;;;;;彡,,　　　　i　 |i|ｌ|ｌ|l|
　　　　　　　　 ,　/　 {{|:::|l|::::|}}　　＼ヽ　´´￣　　　　 ! lli　|l|ｌ|ｌ|lﾚ{
　　　　　　 / / ,　小:.ぃ::.ﾏ} ＿　＼＼,"""　　　- ´i　|ｌ|ｌ |ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|l
　　　　　　　　/ / /　/ ｌ　＞=rｆ<⌒ヾ　　＼　　　　　 ;　|l|l| |ｌ|ｌ|ｌ|ｌl′
　　　　　 / / /　　 | {:{___ﾉハﾄ =='＼ー一　　　 . イ l|l|ｌ|!|ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|
　　　＼､　/ / /　/ 　 | `￢1|　 |:|＼＼＼　ー　〔_　　|　|ｌ|l|||ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|
　　　　〉三≧x. / 　丿　ﾉ:|　 |:|　ヽ　＼＼ -r=く}＼ﾑイ￣￣ヽ
　　 _,,.≧ﾆ三三≧==三≧ト．,,_ ｀′　 }　 } ＼＼_ﾉハ、`￢-､::::::::::::::＼
≧ﾆ三三三三三三三三三三三≧ｭｘ..ﾉ__厶 ―- ＼::::冫　　　＼:::::::::::::::＼
三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ7.:::::::::::::::::.＼´　　＿,rv＼::::::::::::::::i
三三三三三三三三三三三三三三ニ７.::::::::::::::::::::::::::.＼‐く＼ﾉj｛迄}＼::::::::::ト
三三三三三三三三三三三三三二ﾆ７.::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＜⌒ーく　ヽ::::丿＼
ニ三三三三三三三三三三三三三シ.::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::::::.＼＼ﾉ　＼　トr＜　ヽ
一ニ二三三三三三三三三三三 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::.＼＼、｝ |:::::::::|　ヽ　'.
-ニ三三三三三三三三二アﾍﾆ ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::. ＼ヽ＼ﾉ.:::::::::|、　ｌ　i

507 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:01:55 ID:kiCgMVeU0

　　　　 /　　　　/ 　 |　　 |　　　　　　　　|　｜ | |　　 |　| | 〈:::〈　　　　|::::|
.　　　 /　　　　/　　｜　 |　l　　　　　　 |　 |　| |　　 |　| |　l＼＼____丿ﾉ
　　　/　　　　 ′　　|　　 |　|　　　　　　 |　 |　| |　　 l　ｌ｜ |　ヽニニイ
.　　 ′ｌ　　　　　　　|　｜|　|　　　　 / |　ﾉ厶|－/　十| ┼-　、//　|
　　　l　l|　　 l　　　 |　 |｜｜　　　　 /　.|イ´　/　/ ― トL｜　　//　 l|
　　 | ｌ |　　ｌ |　　　 |　 |｜｜　　　 l ′ ﾉ/　 /／＿＿_l/l　|　　l:::| 　ｌ|　　　　　　やる太は、そんな思いはしなくて良いのよぉ
　　 | | |　　| |　　　 |　 |｜＞、　　| | ／　　彡＝＝＝キ≦　|:::|　 '｜
　　 | | |　　| |　　　 |　 |／　へ＼　| l　　　　　　　　　　 |ｌ｜　 |:::| /　|　　　　　　やる太には、ママをそこから救い出してくれた
　　 | l∧　 |｜　 |　 |､/| l／　＿_　　　　　　　　　　　　 ||｜　＼〉　 |
　　　ヽ　＼|｜　 |　 | ヽ〈　彡'"￣　　　　　　　　　　　　ｌ|｜　　/| 　 |　　　　　　パパがいるんですからねぇ
　　　|::::|＼|::l├ﾍ、、ｌ　＼〃　　　　　　　　　　　　　　｜|　　'　|
　　　|::::|　レ＼ | ＼＼　 ∧　　　　　ヽ　　　　　　　　　ｌ | 　 |　|　/
　　　|::::|　　　|　|l ｜｀＼トﾍ　　　　　 _　 - ｱ　　ノ人　 |　|./
　　　|::::|　　　|　| ｌ｜　｜ｌ|　＼　　　　　ヽ､ _ . ´　　　　ｲヽ|　|′
　　 └┘　　 |　|∧l　　｜||　　ト　　　　　　 `　　　　　,. ' 　／ |
　　　　　　八 |　ヽ　　｜|ｌ　　 |　　|＞　　.　　　　 _　 ´ ／／..::.:|
　　　　　　　　＼　＼｜ﾘ　　 |　　|　　　　　｀Ｔ爪＿／／..::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　　＼　　　　|　　|　　　　　　|＞〔]‐＜ ::.::.::.::.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　| 　　　／イ/＾ｌト､＼::.::./

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

508 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:02:13 ID:kiCgMVeU0

～しかし、運命の女神は他人の幸せにはやたらと嫉妬深いものである

　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　〃´ 　 . 7ヽ,
　　　　　　　　　　　　　 /　　　 / 　 .}
　　　　　　　　　　 /　　　 / 　 . /
　　　　　　　　　　　　/　　　 / 　 . /
　　　　　　　　 /　,ｒｨ天ヽ　　./
　　　　　　　　　　 /　 .〈7<ﾗ<） . /
　　　　　　　 /　　　 ''‐ｒ ''　/
　　　　　　　　　/　　　 / 　 . /
　　　　　　 /　　　 / 　 . /
　　　　　 ./　　　 / 　 . /
　　　　　　 / ._ .＿_/ 　 . /
　　　　　　〃ｨ7三ミヾ　 ./
　　　　　　{l「（{{句j刈}｝./
　　　　　　ヾ弋沁少ｨjﾘ
　　　　　　　ヾ＝一"'

　　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　　／　―　　＼　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　＼　・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|　　　　　　　　　　　なんだお、これ？
.　｜　　（__ノ￣　　　 /
.　｜　　　　　　 /
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　　 (,＿＼.＼
.　　　|　　/　　　　　＼＿ﾉ

　　　／/／ィ　ヽ＠､
　　　{{x}}／/ |　/｀､::.',
　　　i人r ● iｲ／∧::i　　　　　　　　　　　お父様からの手紙みたいね
　　　i l　ゝ''''　　●//i
　　　|　vﾍ　 - 　ノゝ i　　　　　　　　　　　何かあったのかしら？
　ミミi〉-+〕{{x}}〔¨」V　i彡
　゛ﾐr:::::::r⌒⌒j::::Y i　i
　　 l:::::::r⌒⌒j::::::l i ﾊ
　　　|::::::::ﾄ,＠イ:::::| iﾉ
　　ヽ:::::::::::::::::::√ノ
　　　　l:::::::::::::::::::l

509 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:02:32 ID:kiCgMVeU0

* 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+* 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+* 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+

　　　　　　　　　　　　　/| ,／/
　　　　　　　　　　|ヽ､/:::::::::　￣￣フ､＿
　　　　　　　　＼-ゝ／::::::::::＾~|::::::::::::::::＜、
　　　　　　 ∠￣::／　　　　　　 7::::::::::::::::＜
　　　　　　／::／:::::::::::::::::::::::::::::/,　　　　　ヽ、　　　　　　　カツヒコに子供が生まれてな、これで俺もお爺ちゃんだ♪
　　　　　　フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽD_:::::::......::ヽ
　　　　　〃/::::::::::::::::::/l〃::::/|斗＜ |::,､::::::::::::ﾐ　　　　　　　国を挙げて祝うから、お前達も顔を出せ
　　　 / /::::::::::::::-テ=t|　/γ⌒ヽ/l/ヽへ、::|
　　　　　〃|::::::::::/ｲ⌒` ﾚl　　　　〃　 ||> } |r　　　　　　　可愛い姪っ子を抱っこさせてやるぞ
　　　　 /　/|:「|「l〃　　ヽ　　　_ 　　　　/ !|
　　　　　　　l∧ い　　　　　　´ 　| 　　 lｲ/
　　　　　　　　　　ヽ、く　　　　 /　メr=＝-､
　　　　　　　　　 ,- ､ヽ、丶 __ ／　冫::::/　/i
　　　　　　　　　/:::ヽ￣ヽ、　　, イ |:::<　　＼
　　　　　　　　 /:::::/:::::::::::|｀─ ´/ ソ:::::::ヽ　／────､
　　　　　　　 /:::::::ヽ::::, へ──＜＾＼＿∨￣￣／　　　ヽ、
　　　　,──/／_￣イ　　　　　/__　　ヽ　ヽ、 l　　　　　　　ヽ
　　　/─､　　イ　　　　　　　　　 r.....:::/　　　＞＜　　　　　　 |
　┌┘::　イ　　　　　　　　　　　::::|::::::::|ヽ、／.......　　　　　　 |

* 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+* 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+* 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+ ゜ ☆ ﾟ * 。+

510 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:02:48 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　 -r=y=y=y､､
　　　　　　　　　／z〆..::::::::::{f勾::::::..ヽ
　　　　　　　／x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 /.f７.:::::刈ｰ'^ｰ'^ｰ'^ｰ'ﾍｰマ}:::ヽ
.　　　　　　 / xﾘ::xFﾉ l　　 l .l　　.ｌ.　　l 　ﾏﾍ　　　　　　　こっちの事情なんて考えもしない辺りは、相変わらずねぇ
　　　　　　 / ｛{l::/ﾉ .ｉ .|　 ll | l|　|! |　 ! | l| 　ﾊ
.　　　　　 /　｛{:/ﾉ　ｌ .l l　ｌ l ||　|ｌ |　 | | ｌ|　! llﾊ
　　　　　 /　ｨﾘ{　l| 十 t .⊥ｌ l| ハ.}　, ｨ千 l l| .|
.　　　　 /, .//|:}ﾄヽｌﾍlr=tzぅﾐヽﾘ　ﾘj 斗 T７/ハ l､
　 .、　 .// 〈〈_}小ﾉハヾ弋ン`　　　　ゞ ' 〃ｲ　ﾘﾍヽ
　 l:ﾄ:.　// 〈.{　/ﾊ､}.〉＼__　　　　 '　　u ｲ / l .l::|//
、ﾍ!:V./ 　ゞｲ 1トム‐ｲ　＼　､-.. _,　　／/ /　l.l:}.1 　 .＿
i;＼ヽ;i〉./　_〃∠ﾉ1 / }| ﾉ1 ヽ　－　イ　/ / /千1!|Yﾁi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y//　//⊥ｰ |｜|_ﾉ´　 }　ﾍ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/　〈〃::::::ヽゝン⌒　　　,､ Y｀ｰt:::/イ〃/::::＼ﾄi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/　　ノ:::::::::::::::≧ x _, -､く　＼ヽ }|´__ //:::::::::::::＼i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/ 　 /::::::::::::::::::::::::〈　＼｢ヽ _　く.　l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i/＿､|＿_::::::::::::::::::::::ヽ__,. -＜　ヽｰ"'　||:::::::::::::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
　l:t- 水ｰ::l:}::::::::::::::::::::ヽ　＼｀＿>--ﾊ才1::::::::::::::/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
　|:|／ｨ|ﾄヽ:l:l::::::::::::::::::::::::＼へ__>　ヽ　　　|::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;

　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　∠三三ﾆ=　　　＼
　　　　　 ∠三ﾆ=　　　　　　　　＼
　　　　 .∠三ﾆ　　　　　　　　　　　　＼
　　　.∠三ﾆ　　　　　　三乂　　　＼　　　　　　でも、この浮かれよう…これはチャンスだお
　 .∠三三　　　　　　　ノ三三 ≧=-　　|
　 |三三三　　　　ー-=≦z 三三 {::ﾉ　）　 |　　　　　　今やる太を連れて行けば、間違いなく継承権を下賜してくれるお
　 |三三三　　　（乂::ノ　 }三三 ¨¨´ヽ　 |
　 |三三三　　　｀¨¨¨¨　　　 }　　　 }　 |　　　　　　それに姪っ子ということは、向こうは女の子だお…
　 |三三三　　　　　（＿＿＿ﾉｰr―'　／
.　＼三三ﾆ=　　　　　　＼＿ﾉ　／
　　　＼三三三ﾆ=　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　＞三三三三ﾆ=-――
　　　 ∠三三三三ﾆ=
　　∠三三三ﾆ=

511 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:03:08 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　 _ ＿
　　　　　　 ,....'´::::::::{＠}::ｰ､
　　　　　　　イ:::／ ´　~￣~ ｀＼
　　　　　　 //::〃 i　,ハ　　 /ヽ､ﾍ
　　　　　　 |∞:i ｌｌﾚ＼　ヽノ／} !｀ｌｺ
.　　　　〔人 }　ぃ● 　　　●小iVヽ　ミ　　　　　　　　ﾋﾟｺｯ
　　　　　 |!　i､⊂⊃　､_,､_, ⊂lｉ|ノ　ミ　／＼　　,☆＿＿__
　　　　　＿| 　l　ヽ､　　　　　ﾉi|　　　　＼　＼／　　　　＼
　　　／:: ;;| 　ｌ　 x＞､ __,　イｌ　|＿r―-､／＼／　─　　 ─　＼
　　　 ⌒⌒|　ｌ( ⌒ ):::{ 薔 }::ﾉl　l::::/ ´)　} 　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（__人__）　　　 |　ｲﾃｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼

　　　 / /:::: |/　　 /ﾑﾅ-'ﾞ´　/ /::/　／::::..　　:::|:::
　　// /:::　ﾑ- ﾆ/7ﾞ/:::::...　/／ /／::::..　＿ __:::|:::
　 ///_,ｨﾆ/ｰ '／ﾒ./二´二´￣/::::￣　｀:ヾ、/.:/::/
　 /─'　 / .／彡/'´::::/,::-､ヽ　　　　　::::::／.:/ /
　　　　 /／ﾞ´　　　　弋､;;ノﾉ　　　　　ﾞ　 .:/ /
　　　　　,. -ｰﾐ､｀::ｰ--　､ｰ'ﾞ＿＿／ﾐ＝'..:/ /
　　　ｰ-､　　　　::::::::::::::::::::::ｰ＝彡'ﾞ　　 .::/ //.:.
　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::　　　　　:／ //:::　::::　　　　　　　　何を企んでいるのかしら、何を！
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512 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:04:00 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　,．　――-　．
　　　　　　　　／≫宀宀宀亥宀ｘ＼
　　　　　　　/ r》′≫宀ｩ宀ｩ宀≪ 》,
　　　　　　/ r》　,《 : :/ /: :/ : : : : :｢V》,
　　　　　　|《》x《》 : :│:| : :| | :|: :| :|: :| |　　　　　　　まったく飛んだ甲斐性無しね
　　　　　　|>个く:| ﾆ⊥｣_: :| | :|: :| :|: :| |
　　　　　　| : |: : :|:l::::::::::::::::乂⊥_| :|: :| |　　　　　　　これじゃあ、やらない夫の事をどうこう言えないわねぇ
　　　　　　| : |: : 从;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;川: :j/
　　　　　　| : | : 从　　　　 └ｸｌﾉﾉ:从
　　　　从ﾘ : | :| >､_｀ｰ_, イ| | | | |
　　　　　　　 i:. ::: :|　 ,r‐┴く:_ｉ⌒!::|ｲヽ ,-―､
　　　　　　/: ::: ∨ /､　　　｝￣￣￣ヽ.　　|
　　　　　／: : :./:/ / 　`､____丿ノ　　ヽ､_`､_丿. r ⌒j
　　　　/: : : : /:./　　　/ 　　（ ○）}liil{（○）＼ / 　 /
　　　/: : : : :/: :ヽ____ノ|　　　　（__人__）　　/ 　 / 　　／　）
　　 / : : : :./: : :/ |:::::::::＼　　　|i|||||||i| 　　,/　　/　／　／
　　/: : : : / : : /　|:::::::::ノ　　　　|ｪｪｪｪ|　　/　　'` ´ 　／
　　　　　　　　　　　　r´　　(⌒'ー―- イ′　　　　　´廴
　　　　　　　　　　　/　　　＞、　　　　　ヽ　　　　 _　￣￣￣)
　　　　　　　　　　/　　　　　　 -､　　　　 } 　　　　(　￣¨´
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ._　　　　　　　__　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　--‐'´　｀ﾞ' 、_.)

　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿,、
　　　　　　　　, __-,=＝=＝=〔{〈回ﾍ
　　　　　　.／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
　　　　　./ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣＼:::::＼
　　　　 /　{i7:::::／　 i　　　　　　　＼:::::ヽ
　　　 ;′ {|::::/　　 l i　　　　|　　　　　ヽ:::::
　　　 ,′　{|:/ ｌ　　| |｜　 |　|　　　 |　 |　Ｙ|
　　　.| 　　{||　|　　|｜l十￢　|　　　/｜　|　　|　　　　　いいこと？
　　 .|　　　ﾞ|　|　　斤==ミハ ||　　/ﾄ､ｊ　 |　　||
　　　|　　　|　| 　 |　t ・ﾉ:::::::ﾘ| ／癶〈|　| 　ハ　　　よぉく覚えておきなさい
　　 |　　　｜ | ヽ＼￣ ::::::::::::::::'( ･ﾙ　|　,∧｜
　　 |　　　｜｜　＼＼　　　 ,　｀ /!　|〃ハ_i
　　 .|　　　　ｌ　　　|　￣　ﾄ-ｧ　 ./｜/″
　.厂￣＼　ｌ　　　ｌ＼　　￣　イ｜l/ー、
../ .::.＼　＼　l　　 l:::::::::r‐＜ﾍ　ｌ　〈::.::.::ヽ＼
ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽｌ　　ｌ::::::::ﾄ＼__∧　　Ｙ::.::.:ｌ　＼
ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ　　ｌ:::::/￣＞ﾍ　　ｌ::.::.j＿　'，
.／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ　 ∨ 　　　ﾍ　　ｌ::.l::.::.::〉　〉
_ :.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ　　',＿___　＿jﾍ　 V::.::./　/
｀ト　／::.:: ヘ :::::::∧　 ∨ｰ┴;ヱ、::',　 ';:.:/　/
　|　i く::.:／::.::.::.＼/:::::',　ｉ　匸{〈回}くl|　 |.〈　〈

513 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:04:17 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_ｒ一'　　　　　⌒ゝ__｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ｒ┘ // 　　　 i　　i　　｀ヽ::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ　/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／　　/ i i 　　　 i　i 　 i .　　|　ゝﾍ＿,,,,,,,,,,　　　　　　　　　 / |/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'7 /　　 i ,１i{　　　　i /!__/}_i___/}　i　 i{ヽニ､〉〉　　　　　　　　　,ｲ/ ./ ,
　　　　　　　　　　　　　　　　,∨/ ,　　 i ハ! 、　 // ｊ //ｲ.／｀}ノ}　 `ゝ〉、｀ﾞ＝＝_､　　　　 ,//　/ィ　　／
　　　　　　　　　　　　　 /ｲ/{　{　　 i{　／＼/´ ノ´ ｚ＝＝ﾑ /　　　 i､＼　　　　　　　　//　　 /　／
＼　､　　　　　　 i ､　　　　　/　i　ﾊ　ヽ!　　　.ィ　　　　　　 /　　/　　､＼＼　　　　　 //　　　,／
　ヽi ＼､　　　　、、　　　　ヽi{ ヽヽ＝ '′ 　、　　　　　/　ィ　　　|丶ヽ/　 ,　,/ //　　　　　　　　　私はとっくに
　-　､　　　丶､　i ､＼　　　　　､　＼､　　　　　 _ 　イ　　ﾑ／ﾊ　　　 |　ヽ　　 /ﾚ///
　　　　　　　　　｀丶.＼＼､　　／丶　ヽ.、　　　｀　....´　　　　 /　! 　　 |　　＼/　,//　　　　　　　　　　　爵位なんかよりもずっと素敵なものを
　　　　　　　　　　　　　　　＼/　　　ヽi､､＼　　　　　　　　　／､ i　　　,　　　 /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　／｀`　｀　‐　...＿_　　'´ {_　７　　 /　　 /　, ---　、　　　　　　　やる夫から貰っているのよぉ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　＿}-‐;;´￣￣∨　 //　　　/／: : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　 //　　,　/＼　　 /　　{く7: :/ヽ : : : , '　, '.人　 ,　'´: : : : : : : : : : :丶､
　　　　　　　　　　　　　　 i/i　　　 '"⌒丶､ /　　　フ: :/　ヽ: :/ ／}ｒ7一'´: : : : : : : : : : : : : : : : : ｀:‐- ､_
　　　　　　　　　　　　　　 i从　 ! i: : : : : : :｀ー1爻: : /､　ｒ‐}/イｒｆ‐」{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〉　そこのベッドを見て御覧なさぁい
　／　　　　　　.　イ　　　_'」ﾍ　 i !: : : : : : : : ://‐∧/　　　ｲ／｀` ゝ|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
　　　／ -‐　_ ／ｒ'"￣: : : : :＼､i: : : : : : : :/ｲ　,､ｒ‐ ｖ― '､　　ゝイ‐-　_: : : : : : ／: : : : : : : : : : : ／
　_ ∠　-‐∠.　　　ﾍ: : : : : : : : : :｀`∠ヽ､: : K_ｒ'´ {」 ,､」_　 └―く　_ゝ　　丶､_∠: : : : : : : : : : : ／　　二ﾆ
　　　　　／／.　　ﾍ: : : : : : : .ｨ⌒K＿く:「　i !　ｒ「V ）〉　,　-‐　´　L.._　　　　ヽ}｀丶､: : : : : ∠ニニﾕ二ﾆ
　　　 ∠ ／／イ　 .人: : : : ／｛／　　　｀¨ ‐- ､　ゝﾆフ／　　　　　　　ヽ‐- ._　L.＿　`‐ ＜､＼　､ﾉﾉ＿
　　　　∠イ　∠　 ´　＼:/　／_}　　　　　　　丶、／　　　　　　　　　ﾉ＿　　　 }　￣　くへヽミー- ､- ニ
　　　　／　　　　に二フ　／{_,,、　　、＼＼｀／／　　　　　　_..　'´L　　￣　「￣　　　　」　　｀`丶,ゝ-
　　／　　　ｒ＝彳 .／}／　 L.__ヽ､　　i＼　＼＼ﾌ　／ ,ｒ 7　ｒ '´　　　　ii――-　ゝ､―-　{ 二ﾆ　　　}: :
　　/　　　＿＿／}／　「　　　／i } . ＼丶 {ヽ､＼.ィ　／_,/ ./L.　　　　　'ii　　　　　　 i}　　 ⌒ii　　　 |: :
.　/_ -‐: ´: :,ｒ‐' ｒ‐'　　 !　／　八{.　　ヽ､＼べー '￣　{:/ ノ: :､|　　　　 _」i＿＿＿　_ﾉ　　　　」!-― 　 l: :
　´: : : : : : /　　」　　　　ヽ/}　　}　ｊ　　　､/｀"　ﾚヽｒ'⌒`´: : : {　　　　 /}　　　　　 i{　￣￣　/{-―　／: :

514 ： ◆NiVO3Ffeio：2013/07/28(日) 22:04:35 ID:kiCgMVeU0

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／―　　―＼　　ほのかに香る蜜柑の甘酸っぱい匂いが格別だお。
　　　　　　 .／ ●　　　● 　＼ . ＿＿
　　　　　／.|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|　　.／＼
　　　／　/.＞　　　　　　　ィ’　／　／
　　／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
　　　 | 　　　みかん　　　　｜　／
　　　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／

　＞これだけ引っ張って読者の不安を煽って、このオチかお

　＞ウチはほのぼの夫婦路線で行くんだから、山あり谷ありはやらない夫とカテジナさんに任せておきなさぁい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい

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