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現代文学のちょっとした裏話(リメイク版) 番外編7


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784 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:19:52 ID:HH4Xee0E0
久々に番外編投下~


785 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:20:37 ID:HH4Xee0E0

::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈
::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ
:::r ' |::!   |::|    U |::| }::ハ
::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|
/   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/
    "モテエ    ,'ェァ /
  J        、   {             ……というわけで、夏目さん、済まない。
         u     ヽ |
i            _ノ /             また書けなくなってしまった。
ヽ     ,  ____  /
 \    ` ー--- ' , '
   ヽ  u    ./
     ヽ __ノ

    【志賀直哉】
                                        |  |            ノ   /
                                        ∨ ヘ、_, --―;―- 、/  /
                                         ヽ //   /    く  /
                                           / l     i′   ` イ
                                         _,レ┴─‐┴- 、_   ,」
                                         //`ー―――一'^ー、´ ヘ
                                        // ・    ・     L_ヘ
          ……まあ、しょうがないですね。          ,l に  ・   ニ    |   ヘ
                                      ∠.人  _人_       ├‐ ''゙´ヘ
                                         > 、_        _人___ノ
                                         〉 /⌒ヽ` ̄二 ̄,ヘ
                                         /_,ヽⅰ.ノイ´   / l
                                         〕 、) ̄_ノ、  /  ヘ
                                         ト--' └i ヽ_ノ     )
                                         |     ` ̄´   r '′
                                         丶、_     _,. - '′
                                           ` ̄ ̄´
                                           【夏目漱石】

……と言う感じで、
以前、志賀直哉が期限までに原稿書けなくて、
夏目漱石に詫びを入れたことを書いたことがあります。
(>>292辺り参照)



    前の記事『現代文学のちょっとした裏話(リメイク版) 第46話 「心象風景」』  
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786 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:21:03 ID:HH4Xee0E0

当然ながら漱石にとっちゃ困りそうな感じですが……



                  ∧,,∧
                   ミ゚д゚,,ミ            実はどうも、爺さんにしてみりゃ、
                 ((φ)) とミ _         そこまで大変じゃなかったようだな。
                  / ̄ ̄/三/ ̄ ̄ /|
               | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |        むしろ都合よかったんじゃねーか?
               |   フ   サ .  |/
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              【夏目房之介】


「漱石の孫」夏目房之介さんによると、
むしろ都合がよかったんじゃないか?という説があるとしています。



787 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:21:25 ID:HH4Xee0E0

  ,、          _
  / l          ヽヽ
 ,′|          ヘ ヽ
 l  l           l ヘ
 |  l           l. l
 | ヘ              l  |
 ヘ  ヽ         /  j
  ヽ  \ , -┬┬、/.  /
   \   7   ヽ ヽ _∨
     ヽ  l   .  二 --`ゝ
      /ゝ' _.. '-'´ >  < ヽヽ           あ~~~~~~~!!!!!
      j-'´ |  =   _人  = l 〉           手紙の引用ってモチーフだから、長くなっちゃいけないのに、
     / ̄ ̄l      `′  ノ´           書きたいこといろいろありすぎて長くなっちゃう!!!!
     / ̄ ̄~|      _.. ィ. ̄)
     ゝ──'>ー<二○'´i ̄
        `ー┐      l

この当時、漱石は、ある小説を書いていました。

連載はちょうどその終盤、手紙の引用のスタイルでつづられたものでした。



788 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:21:39 ID:HH4Xee0E0

                      ヽ、
         ハ             i ヽ
          i i              i  :i
         i ヽ           /  .:i
         i  ヽ、   __    /  .:i
          ヽ  ヽ/  /  ̄/   .:/
           ヽ//  /    ヽ_,,,;ノ
           / /   /      :ヽ
           /__|__|__    _,,;;i
          <_____>ヘ   :ヽ
  < ` ヽ 、   // .::::::::::::.::    ヽ_ノヽ    手紙だから短くないといけないし……
  /`ヽ、  ` ヽ、   :::::::        i   ::ヽ
/    `ヽ、/ i=  ●    ニ     .:i___ノヽ  でも書きたいこといろいろあるから削れないし……
`ヽ、    / i  i、 ー'ー'     ....::::/    ..::>
 ! `ヽ、i    i  i ヽ、,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;/:\  .::/ ……ホント、どーしよ?
 {`ヽ、  i     i  i#`ヽ<⌒ヽ、/ ...:::ノi ヽ/
 |   `ヽi     i  i####>`ゞ_、_,,,;;;/ ::::i
 `ヽ、   i     i/ヽ//:::::::::` ヽ、  ::::i

手紙だから、本来はある程度短い内容でないといけません。
しかし書きたいことがいろいろとあって、どんどんボリュームが増えていきます。
そしてそのどれも、削ることが出来ません。
しかし削らないと約束の分量に収まらない……

漱石は、頭を抱えていたようです。



789 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:21:57 ID:HH4Xee0E0

           ,
           ( 〆ミ三`丶
           ,ゝ≠≡≡≠ヽ
      (`ヾヽ 《 r´ ´ へ `≧|⌒ヘ
.      ゝ≠ (| ○   ○  ヘゝ_,)        やっべー……
       《  |  ──',   ノ/.  /
        ヘ ゝ ゝ_/  ノ´.  /         そーせきセンセとやくそくしてたのに、
         `   ゝ──'   /          なーんもかけねえ!
          |  ´( ).`─ ヾ´
           |   ハ. `´ |
          <  < /    |
        /   ∨    ソ
        \  ∧   /
         / \/ \/ 丶
.        /    / ヽ   ヽ
       /    /   ヽ   ヘ

そんな状況のとき、偶然志賀が、原稿が書けないと詫びを入れに来たようです。



790 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:22:18 ID:HH4Xee0E0

                                        |  |            ノ   /
                                        ∨ ヘ、_, --―;―- 、/  /
                                         ヽ //   /    く  /
                                           / l     i′   ` イ
                                         _,レ┴─‐┴- 、_   ,」
                                         //`ー―――一'^ー、´ ヘ
                                        //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L_ヘ
          ……まあ、しょうがないですね。          ,l に  ・   ニ    |   ヘ
                                      ∠.人  _人_       ├‐ ''゙´ヘ
                                         > 、_        _人___ノ
      (しめしめ……)                              〉 /⌒ヽ` ̄二 ̄,ヘ
      (これで志賀君の埋め合わせを口実に)           /_,ヽⅰ.ノイ´   / l
      (手紙のシーンをもっと書くことができるぞ……)       〕 、) ̄_ノ、  /  ヘ
                                         ト--' └i ヽ_ノ     )
                                         |     ` ̄´   r '′
                                         丶、_     _,. - '′

                                           ` ̄ ̄´
かくして、志賀が依頼された分の埋め合わせを漱石がすることになります。
もともと原稿を削らないといけない、でもどれも削れない状況だった漱石にとって、
これはとんでもなくおいしい状況だったようです。

物語の中核になる手紙の引用シーンを長々と書くことが出来たのですから。



791 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:22:40 ID:HH4Xee0E0

ちなみにその小説とは……

             , -< ´ ̄ ` 丶、                        , ‐──‐ 、
      {\ , '´_   ヽ `丶\  ヽ,                  /       \
       ヽV`ヽ、 `丶、`ヽ \ 、 、                  /   __ノ   ヽ、_ \
       〉、 /丶ミニ、丶 `丶、 `、ハ               l             l
        {//X     `丶ミ、  \ ヽ}    }           |    ( ●)  ( ー) |
.       l// `丶、    _ヽ `ヽ lト--'′    .       !         ,     i
        ヾ! '⌒       、_,_` ミヽ∨               ゝ    、__,_,  /
        〉 ィ':うX     'r'::.うY }'^i                , イ ̄ / \       /、  _
         ハ 〉 <:丿  ,   ゞ:ノ ;`Y            | ヽ、  |  .V`::::::::ー ':::::.;. |  ∧
        //ヽヘ ''   _   ''' ,イ彡|ヽ            「´  `i. /__,厂V::::::::::::::::.:/ィヘ」  /  ヽ
 ̄ ̄ ̄ < {{\_/> 、 _,   '´ム_ノ-勹  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/     | ´     ヘ、::::::::::/.    ,' ,ィニ`ヘ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ 〈ミヽノ 〈「 └t_r┘   / ∨彡ユ. ̄ ̄ ̄ ̄ / ____   |        \_/    r/   ∧ ̄ ̄
  li   / .廴 ) :/i rー 水 ー‐┐{ /‐Y!ヘ     ili .〈ィ´  `ヽ」j       「        {以イ´ ̄`ヽ、
= 0 = \lゞl../Y  ̄/{ }ヽ ̄ Y i   l /  =:::0:: r'       `¨¬-、_   |   r‐‐-ィチ´       〉
  li   r」}‐j/  い / ∨  ',  } ヽ  _Yィ   il. `ゝュ,,__        `¨亠'"´ ̄ ̄ヘ   __,ィ=≦ヽ
     〈小i'  {.  _ {lノ_   /  |└小'      f´ i . . .:`寸=ー----ュ、,___ ,、 , , 〉ャ'´/.: : : i  ',
      / {   \_ 、゚, _,/   /  |」!」.    │ :i . . .: : :} \   /    ,斗ク,々y′ ,.′ : : : :i::. ∧
  li  /  \::, _ 〔 氷 〕_  ::;/!    ヽ    il !  :i . .: : : ::V ソゝ /   T′`^__ソ.: : :/  .: : : :i::. : : :,
 = rt'_/⌒ヾ_>‐ッ'〈小〉/ ̄¨゙'ー-、_ーr ィ ヘ = 〈.: i.: :i . : : : : :} '.:: : /    ト、,f壬イ.: : :,ハ  .: : : ::i:. : ::/
  ,{ ヽ/    \::.    .:/     、 下」 }ハ,   V .:: i . : : : ::iy.: : :ハヽ __ィニ′.,'.: : : : : : j .: : : : i:. : :{
 くl ヽ/  : .   \ 、l.:;' 、 ..::,   \{_ソ :..:_T┐’.:.::i  . : : : l.: : : : :`^´.: : : :,イ/.: : : : : : :l .:,'.: : :i:. : :|
 込、/   ー┘   ヽ:l:|   ´    ::.!__r '__r┘..|.:.:.i  . : : ::|.: : : : : : : : : :.,'/. : : : : : : :i /.: : : i:. : ;'
 /__〈 、      /.:|_._|  、    ハ. |_, -イ \ィ i.:.:.i  . : : ::|.: : : : : : : : .::′. : : : : : : : :l /.: : : : i:. :;'
〈ヘ::. \:.ヽ, -、 \  」: :.ヽ  \  ___ 」 └'  ̄「´ノ-|.:.:.i  . : :::::!ゝ __________/l/.: : : : ::i.::,′
 \ヘ.  Y r-、'ー、_/.: : : .\ /r--ヘ L  / /--|.:.:.j  . :ヽ├―――――――――┤.: : : : : !〈
   辻こLイ └ァ└i __, -‐Y /l   V , ‐'_/  /.:.,'__, . :ュ_.∧             ,ノ.: : :,: :ュ_:∧


「こころ」です。
確かに、あの小説、下巻が全部「先生の遺書」という形で「私」の元に送られてきたものですから、
郵便で送られてくる手紙としては不自然なほど長いものと言えるでしょう。

まあそれくらい書かなければ「先生」の抱えていたものが分からないということだったんでしょうが。



792 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:23:06 ID:HH4Xee0E0

あと「歴史系やる夫避難所」のほうで、ちょっと小林多喜二の話題が出てきました。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1343663383/128


         _ ____
      //: : : : : : : : : >、
     /: : {: : : : : : : : :/: : : :\
     ヽ-  ̄ ̄` ー-:: _: : : : : : :\
     /-―― -.__  ヽ : : : : : : :ヽ
    /.: .: .: .: .: .: .: .: .: ‐  \ : : : : : i
   /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \ \ : : /
 ∠イ.: /.: .: .: .:/.: .: .fィ l.: . N_ヽ、j:/
  ル.: /.: イ.: .:/ .: ./ {i_l |.: .:l iソ !:〈
   |/ l.:/ .: /.: .: .l .: 〉 i.: .:l ` 从::!、
     ソ.: .:l/.: .イ. /i l.: .!  _」 トv‐、‐-、
     /.: .: イ.: / Vリ l  V c┘ | イ { r→、
    ル/l/l/l/::: ‐-ヽ_ /   l ヽ Ll_t }
    l::::::::::::: >    !  ゝ ‐ l
    「 ̄ ̄ ̄ ̄`ー―┴――、 ヘ (  /
   /         /      l/ニニ= 、<
  イ         /       l    ヽ〈
 / l         l        l_   /
. 〔 l_ -―┬―¨ \  こ二ニ‐ニ〕  /
  ヽl      !     \      \/
   i|      l       \      〈
   l     l         \    \

      【小林多喜二】

多喜二の死と特高警察、治安維持法、そもそも当時の司法との関係については、
まだまだ研究する余地はたくさんあるなあ……って気がします。

小林多喜二の文学性にしても、戦前治安維持法の問題にしても、
戦後の研究が共産党主導で行われた傾向が強くて、
共産党に都合のいい部分を取り除かないと、研究として成り立たないんじゃないか、って思っています。



793 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:24:08 ID:HH4Xee0E0

          トv'Z -‐z__ノ!_
        . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
      ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
    rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|:::  ,.、
    、  ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ   ミ ∧!::: .´
      ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf::::  ~
    r_;.   ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
       _  ::\,!ィ'TV =ー-、_メ::::  r、
       ゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ:::  ._´
       ;.   :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.::  ,.
       ~ ,.  ,:ュ. `ヽニj/l |/::
          _  .. ,、 :l !レ'::: ,. "
              `’ `´   ~

小林多喜二が特高警察によって虐殺されたことは疑問の余地がないのですが、
「なぜ」小林多喜二が虐殺されたのかについて、スレ作者は疑問を抱いています。

研究家の間では、「党生活者」の表現が特高の手法を暴くものであり、
そこから特高サイドを怒らせた、とする説が根強いようですが、
理由としては弱いように思います。

それに作家としての影響力云々を言うのなら、
どうして他のプロレタリア作家(中野重治など)には転向の余地を与えて、
なぜ多喜二にはそれなしで虐殺だったのでしょうか?



794 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:24:23 ID:HH4Xee0E0

          _    _ ,,  - ― ─-  ,_ , - ―- 、 _
     r,;^ー'´::,二´             '´        ヽ、 ` ‐ ,,_          __
    ト^;;;;;;;:, '´  j_                     '、ノ_     ̄` ‐- ― ''´    `''ー- _  r - 、
    r';;r''´ l     `ヽ:::.         ',         ´    `ヽ 、_               `f ;:;:, `ー- 、_
   f;;;;;k i _,ゝ     l::::::... ___     '、             rf´j `ヽ-‐-、 _,, -―-────-、  ":;:; ': `fj
   ` ー -- ―─‐ ''´  ̄´     ` ̄ ̄ ` ー--― ''ー──E_fl-  __,ノ´             `ヽ、_ 、;: _ソ
                                      ` ̄

特高の現場レベルの暴走の可能性もありますが、
どうやらこの一件において、特高の上層部が関わっていたという記録もあるようです。

特高の上層部が多喜二虐殺にGOサインを出したということでしょうか?

でもその後逮捕された共産党の大幹部には、そこまでのことはしてないのに?



795 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:24:36 ID:HH4Xee0E0

                            ___
                      /___
                    r‐{{´:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:...、
                      /ヘ/ヘ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                   /イ: ://ヘムイ!,イ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
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さらに小林多喜二と白樺派……特に志賀直哉との関係を考えても疑問があります。

実際にはそこまで反発めいたことは起きませんでしたが、
もしも事件が長引いた場合とか、志賀経由で白樺派全体が反発に回る可能性もあったはずです。
そんな危険を冒してまで特高も虐殺するのかな……という疑問もあります。



796 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:24:54 ID:HH4Xee0E0

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| ¦! i     .
        ⅰ  /          |i     i| _,」⊥|、    i .
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i
        |  │    |i  |i 八   ′Ⅵ刋::}ハ ∨  i| |
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:            しかし……だからといって、
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |             特高と誰かがくっついていた、ってのは、
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |             荒唐無稽よね……
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |             やっぱり特高の単独犯かな?
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; ¦
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡¦ 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |


しかし……別に黒幕がいて、それが特高とグルだった、というのは、
ちょっとありえないのかな、という気もします。
そもそも誰が「黒幕」かといわれると、ちょっと返答に窮してしまう部分がありますし。

まさか、共産党が小林多喜二を見殺しにした、というのはありえないでしょうし。

結局、つじつまが合わない部分は数多くあるかもしれませんが、
多喜二は特高の単独活動で殺されたというのが事実なんでしょう。



797 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:26:52 ID:HH4Xee0E0
以上でございます。

ちょっと多喜二の死については疑問がわくことが多かったので、ちょっとこんな独り言書いてみました。
まあでも、特高の暴走ってのが妥当なんでしょうね。


798 :8月11日に短編祭りだお[sage] 投稿日:2012/08/16(木) 20:35:39 ID:sNCgRVaw
0
実際にあの長さの手紙を便せんでかくと何枚くらいになるんだろう?w


800 :8月11日に短編祭りだお[sage] 投稿日:2012/08/17(金) 14:22:08 ID:w4kmoFq2
0


多喜二は他の党員やプロレタリア作家への「見せしめ」だったのかなぁ
志賀と繋がりのある多喜二だって殺すぞ、くらいの感じで
ただそれだと志賀や白樺派の反発が計算に入ってないな

結局「それ以外のシナリオを描けない、描ける証拠が無い」以上
特高の暴走としか語れませんね
単に拷問での力加減を誤った、とかいうオチだったりして……


801 :名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2012/08/17(金) 22:51:49 ID:5.IBZH9c0

乙でした。
志賀直哉のお話が出て、ふと思い出したのが↓の566からの作品。
ttp://logsoku.com/thread/aa3.2ch.net/mona/1078591418/
モナー板7年前の作品。明治大正昭和擬古スレ
志賀直哉『池の縁』より『ジイドと水戸黄門』
直哉と息子の直吉の日常を描いたものですが妙にじーんとします。


802 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 18:58:11 ID:PgOKV2ig0
>>801
読んでみましたけど、いい話ですねえ……

それでは久々に投下します。
現代文学のちょっとした裏話。今日はちょっと短め。










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