以下の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirou/archives/2018-03.htmlより取得しました。


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1月に載せていただいた、週刊女性の記事。
なんと、東洋経済オンラインニュースで
3月の月間アクセス一位なのです。
よければもっと、アクセスしてください!笑

20171217車椅子乗れないの?




















東京新聞・中日新聞

2017年12月17日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「車椅子 乗れないの?」

 「入院のため」なら新幹線に乗ってもいいですよー。あなたがそう言われたら、どう思いますか?

 先日、筋ジストロフィー患者で寝台型の車椅子を使う詩人の岩崎航さん=仙台市在住=が、仙台から北海道まで新幹線を利用しようとした際、乗車を一度は断られた出来事が報じられました。車椅子がJR東日本の規定より大きかったのが原因でしたが、交渉の末、入院が理由だったために許可されました。でも、私は納得がいきませんでした。

そもそも新幹線に乗るには特別な理由が必要なのでしょうか?普通の人は紅葉を楽しんだり、おいしい海産物を食べたりするためにだって、新幹線に乗ります。しかし、車椅子ユーザーには、それが許されないのでしょうか。

 もちろん大きい車椅子は通路をふさいだり、他のお客さんの迷惑になったりすることもあるでしょう。でも、例えば東海道新幹線のように一日何百本も走る中で、
1時間に1本だけでも大きな車椅子が乗れるスペースがあってもいいのではないでしょうか?

若い人、高齢者、小さい人、大きい人、歩ける人、歩けない人、聞こえる人、聞こえない人。いろいろな人が生きています。しかし商品、サービスはマジョリティのために提供、開発され、平均からずれてしまうと利用できないものが多いのです。

 いま話題の幼児教育・保育の無償化でも、三〜五歳の幼児教育・保育を無料にするより、一時保育や夜間保育、障害のある子の保育など、現状では非常に少ない子どもの居場所を増やしてほしいのです。

当事者が声を上げ続けるのは疲れるし、批判されることもあります。だからこそ「みんなが便利で、幸せ」のため、みんなで声を上げていきましょう!


写真:車椅子、自転車、ベビーカーが何台も乗れるデンマークの電車

20171203ルールを超える一声を




















東京新聞・中日新聞
2017年12月3日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「ルールを超える一声を」

先日、車椅子の私、夫、息子(四つ)と、娘(二つ)で東京メトロを利用しました。エレベーターがなかったので、私は階段に取り付けられた車椅子対応の昇降機を使いました。娘はベビーカーで寝ていたので、駅員さんに「ベビーカーを夫と一緒に持っていただけますか?」とお願いすると、「お子さんが乗ったままだと駅員は持てない決まりです。お子さんが乗っていないベビーカーだけならお手伝いします」と言われました。

階段しかない状況があるのに、そんな決まりがあるだなんて!昼寝中の娘を起こすのは気が引けたので、仕方なく、夫が一人でベビーカーを持ちながら階段を降りました。周りにたくさん人もいたのですが、「手伝いましょうか?」と声を掛けてくれる人は一人もいませんでした。


「子どももベビーカーではなく、車椅子に乗った方が便利じゃないかしら!?」と思いましたが、助け合いが乏しい現状に悲しくなりました。昨年、いわゆる「障害者差別解消法」が施行されましたが、「育児差別解消法」も必要かもしれません。親が一人でベビーカーを持って階段を降りることは、事故につながる可能性が高いのですから。

また車椅子の私がヘルパーと一緒に移動をしていると「人が一緒だから手を貸さなくても大丈夫」と手助けするのをやめてしまう人も多いようです。同じように、泣いている子どもや、ベビーカーを持っている人がいても、「親が一緒だから大丈夫」とみなしてしまうのでしょう。

でも周りの人がドアを開けてくれたり、子どもに声を掛けてくれたり、荷物を持ってくれたりすると助かります。知らない人への声掛けを、ちゅうちょすることもあるでしょう。でもその一声が、ルールを超える優しさにつながるのです。目の前の人へ「何か手伝いましょうか?」の一言、掛けてみませんか?


写真:車椅子を押して手伝っているように見える息子(左)時々ぶら下がって遊んでいます(笑)













20180108ルール順守に柔軟さを



































琉球新報社提供

琉球新報 2018年1月8日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
ルール順守に柔軟さを

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 明けましておめでとうございます。みなさんの今年の目標は何でしょうか? 私は本を出版したり、トークイベントを開いたり、ステップアップできる年にしたいです。呼んでくださる方がいらっしゃれば、沖縄にももっと帰りたいです!

 今年36歳を迎える私は、年女でもあり、厄年でもあります。元旦にはあまり行くことのなかった初詣も張り切りました。その後、夫が子どもを連れて実家に帰ってくれたので、私は一人初売りを楽しむことに。なんと抽選会で2等が当たり、銀座のレストランのディナー券が当たりました! ツイている年なのか、今年の運を使い果たしたのかは定かではないですが、すばらしい年明けです。

 しかし初売りで混むデパートのエレベーターに乗れずに大変。車椅子優先エレベーターですら、乗れません。何回か待ちましたが、全く乗れないので、自ら「車椅子優先エレベーターなのですが、何回待っても乗れません。譲っていただけませんか?」とお願いすることに。混みあったエレベーターのドアが開くのと同時に、冷たい視線に向け、大きな声でお願いするのは嫌なのですが、仕方ありません。一気に人が降りてくれ、私も買い物を楽しみました

 ルールを守るのが得意の日本人。並んでエレベーターに乗ることには忠実なのですが、ルールに縛られ過ぎて、臨機応変に動くのが難しいようです。必要な人がいれば、並ぶ順番などに関係なく「どうぞ」と譲ってもらえるとありがたいです。

 ところで、2歳の娘、夏帆は保育園で怒られてばかりのようです。入ってはダメな部屋に入ったり、おもちゃを片付けなかったり、わざと牛乳をこぼすようで、ルールを守らないそうです。おちゃめで、陽気で、いつも笑いをくれるので、家ではさほど困っていないのですが、集団行動には合わないご様子。でも、友だちが泣くとすぐに駆け寄ってトントンし、おもちゃを取られてもそこまで怒らない。しまいにはその取られたおもちゃを返してもらうと「ありがとう」と言うまでに。ルールではなく、その場に応じて動ける夏帆を私は尊敬するし、おおらかな性格がうらやましくもあります。もちろん危険なことや、人を傷つけないためのルールは守ってほしいのですが、自分のやりたいことへの行動力と、人を大切にする気持ちは大切にしてほしいです。

 ルールを守ることも大事ですが、そのルールに合わない人もいます。話し合い、その場に応じた変更は大切です。変えていくことを恐れずにいたいですね。今年も「あまはいくまはい」をよろしくお願いします。


写真:七五三も兼ね、琉装でおめかし












20171225低いって不便?便利?




































琉球新報社提供

琉球新報 2017年12月25日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
低いって不便?便利?

(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

 
 メリークリスマス! みなさんの家にサンタクロースは来ましたか? 私が一番うれしかったのは6歳の時にもらった三輪車でした。当時私は、両足の手術のため1カ月入院し、クリスマス直前に退院しました。全く動けなく、座るのもやっとの時に、サンタクロースから三輪車! 早く乗りたくて、乗りたくて、リハビリを頑張りました。


 親になった今は、イブの夜は毎年ヒヤヒヤです。なぜかというと、4歳の息子は既に私より身長が高く、私が手の届くところは、子どもも届いてしまい、プレゼントの置き場に困るからです。毎年、私も届かない高さの棚の奥に入れるのが恒例です。イブの夜、夫に取ってもらわないといけないのですが、彼は子どもと一緒に布団に入ったら、子どもより先に寝てしまう。彼が起きたとしても、肝心の私にお願いされたことを忘れてしまう。私は子どもを寝かしつけ、夫を起こし、プレゼントをセッティングする手順にハラハラの夜です。

 プレゼントの保管場所に困るように、身長100センチの私の生活では、普通の人よりも工夫をしたり、考えたりしないといけないことがあります。例えば家具や家電選び。最近の冷蔵庫は、下の段は引き出しタイプで冷凍庫と野菜室、上の段が扉の冷蔵室が主流です。私にとってはよく使う冷蔵室が高くて届かないし、引き出しから物を取り出すのが難しく、使いにくいのです。なので旧式の下が冷蔵庫、上が冷凍庫のタイプを使っています。今ではほとんど販売されていなので、見つけたら即決です。何色がいいかな? 鮮度をより保つ機能があったほうがいいかな? などと悩む選択肢はありません。

 洗濯機は縦型だと中身が取り出しにくくて大変です。傘やハンガーなどの棒で、洗濯物をひっかけて取り出していました。靴下などの小さいものはひっかけにくくて、時間がかかっていました。今はドラム式なので、身長が低くても使いやすいです。電気のスイッチも私にとっては高いところにあるので、人感センサーで自動に点灯するものを使っています。低い高さでの生活は大変なこともありますが、工夫しながら乗り切ります。子どもも使いやすい高さなので、子どもが冷蔵庫を開けたり、洗濯物を入れたりと、お手伝いをしてくれ、いいことも! まぁ、触ってほしくない危ない物の置き場には困るのですが。

 今年も「あまはいくまはい」を読んでいただきありがとうございました! 来年もいろいろなことを皆さんとシェアできるとうれしいです。良い年をお迎えください。


写真:サンタクロースからもらった三輪車に乗る6歳の私




1月に載せていただいた週刊女性
「人間ドキュメント」が
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身長100cm、体重20kg
二児の母が力説
「障害者にこそ子育てをすすたい」

琉球新報 2017年11月6日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「カテゴリー分けせず自由に」
(↑こちらをクリックすると琉球新報styleのページから読めます)

ママのこと、守ってあげる」4歳の息子が私に言いました。急に言われたのでびっくりしたのと同時に、ついに来たか、とも思いました。男性が女性のことを守るという固定観念、あるんですよね。私は「ママは守ってもらいたいと思ってないよ。一緒にしよう、の方が嬉(うれ)しいな。ちなみにパパはママのこと、全然守ってないよ」と伝えました。息子にとっては、期待外れのママの反応に、がっかりだったかもしれませんが、笑。

 男だからこうしなきゃいけない、女だからこうしたほうがいい、をなるべく無くしていきたい私。その考えが偏見や差別につながることがよくあるからです。男女の性差が少ないといわれているデンマークでは、女性だって大きな荷物を持つし、男性だって家事や育児をこなします。性別や見た目にとらわれず、息子自身も好きなことをしてほしいし、相手を受けいれることができる人になってほしいです。

息子の好きな色はピンク。今、はまっているのはカンプー(髪を結ぶこと)で、ピンクのゴムでのカンプーが定番です。ありがたいことに保育園の先生の理解があり、髪の結び直しまでしてくれるので、安心して彼の好きなことをサポートできます。「男の子なのにピンク!?」という人もいますが、まずは自分が大事にされる経験を積み、相手を尊重できるようになってほしいです。

 私たちの身の回りには性的役割にとらわれた表現の多いこと! 例えば高校の教科書の挿絵では、医師などの「職業人」として描かれたイラストは男性ばかり。男性と女性のペアのイラストでは、男性が発言し、女性は聞き役の沈黙というのがほとんどです。男女雇用機会均等法ができてすでに30年余りたちますが、まだまだ性差のある考え、表現が多いことにがっかりです。

 また、障害のある私を「大変そう」「助けてあげないといけない」と思う人も多いでしょう。でも、私は不便なことはありますが、毎日が楽しいです。助けてほしいと思うときもありますが、誰かを助けたい、といつも思っています。

 障害者、子ども、大人、男性、女性、〇〇出身、などのカテゴリー分けは、時には生き方や、考え方を決めつけてしまうことがあります。でも人は一人一人違うので、それに合わないこともたくさんあります。誰だって自由な考えを持っていいし、やりたいことにチャレンジしていいのです。そして誰を好きになってもいいし、好きな人がいなくてもいいのです。お互いを認め合うことが幸せ、それを大切にしていきませんか?

写真:カンプー大好きな息子と




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