以下の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirou/archives/2018-02.htmlより取得しました。


20171120みんなと一緒がいい!


































琉球新報 2017年11月20日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「『みんなと一緒』がいい!」
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 先日、私が子どもの時に通っていた習字教室の先生がお亡くなりになりました。養護学校(現特別支援学校)に通っていた私にとって、習い事は地域の友だちとふれあえる大切な場所でした。悲しみとともに、感謝の気持ちでいっぱいになり、ご冥福をお祈りします。

 その習い事の送迎は、私の親だけでなく、祖父母や姉、友だち、近所の方々など、たくさんの人に助けてもらっていました。もちろん骨折して、しばらくお休みすることもよくありましたが、元気になったらまた通えばいいだけで、体の弱い私の居場所はあちらこちらにありました。

 最近は障害のある子どものために、特別支援教室や、療育、デイケアなどさまざまな制度が整ってきました。居場所があるのはありがたいのですが、でもそれは「分けることが当たり前」にもつながっているのではないでしょうか。「障害があるのだから、特別なサポート受けることがいい」と思っていませんか? もちろん専門的なサポートが必要な時もあります。でも誰だって分けられるのは嫌なのです。みんなと一緒がいいのです。障害があっても、道を歩いて登校し、帰りは友だちと寄り道が楽しいのです。

 車や送迎バスで送ってもらうのは、安全で早いかもしれませんが、楽しみがないのです。さらに送迎バスだけを利用することで、バスが通らないところには行くことができなくなってしまいます。普通の子どものように、道を歩きながら蚊に刺され、季節の花を見つけ、時には遅刻して怒られる。そんな当たり前のことを障害のある子どももしていきたいのです。

 どうしても子どもたちを分けないといけない時、大人は「本当は一緒がいいよね。方法がわからなくてごめんね」と障害のある子にも、ない子にも、謝ってもらいたいです。分けることはみんなにとって良くないからです。

 ピアノや習字、そろばんなどの教室、学習塾を開いている方、ぜひ障害のある子どもを受け入れてみませんか? 階段があるから、トイレが使いにくいから、何か問題が起きたら困るから、など躊躇(ちゅうちょ)することもあるかもしれません。でも少しの調整や心掛けで解決できることもたくさんあります。誰にとっても使いやすい完璧な場所など、世界中のどこを探したってありません。お互いができる範囲で、工夫、改善し、子どもの居場所を築いていきませんか。いろいろな子どもに囲まれ、あなたの毎日もより楽しく、豊かになりますよ。

写真:姉、友だちと一緒に砂遊び。左手はけがをしていましたが、楽しかったです(左が筆者)

20171016政治や選挙を語ろう




































琉球新報社提供

琉球新報 2017年10月16日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「政治や選挙を語ろう!」
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政治の話、選挙の話って、なんだか周りに話しにくいこと、ありませんか? 

 私が小学2年生の時、故大田昌秀元県知事が、初めて県知事選に出馬しました。私の両親は大田さんと同じ久米島出身で、私の周りの大人たちは大田さんを応援していました。家ではよく大田さんの話題になり、祖父母は支援する会合に参加していました。私にとって、大田さんは身近な存在で、詳しいことは分からないけど、楽しいことが起きそう、当選してほしい、と思っていました。

 そんなある日、学校の給食時間に私が「お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんもみんな大田さんに入れるんだよ」と話すと、先生から「そういう話は周りにはしない方がいい」と言われました。私にとってはおいしかった食べ物や、遊びに行った楽しいところの話をするのと同じ感覚で、投票のことを話したのですが、気まずい雰囲気になり、自分が悪いことをしたと感じて「これからは選挙の話は人にはしてはいけない」と思いました。大田さんが当選を果たした時は、家族みんなで喜び、私もうれしかったのですが、周りには言わないようにしていました。

 それからも何となく、友だちと政治の話や選挙の話はしづらく、楽しいおしゃべりの話題には合わない気がしていました。でも、政治の話が身近に感じることはたくさんあり、消費税が導入されて買い物のたびに細かな値段が追加され、消費税もどんどん上がっていきました。大人になってからも、子ども手当ができたり、ヘルパー利用の制度が変わったり、変化を肌で感じることはたくさんありました。そして、これからの流れ次第では大きな変化があり、自由に思うことを表現することが難しくなったり、テロ対策という名の下で緊張した雰囲気が作られたりするかもしれません。私たちの毎日は、政治を基に成り立っているのです。

この夏、私が訪れたデンマークでは投票率が80%以上。政治の話、選挙の話はいつでもホットトピック。夕飯でも、カフェタイムでも、話題に上がります。

 衆議院選挙の投票まであと6日。家族や友だちと、政治について、選挙について話してみませんか? 普段は話しづらいし、分からないこともたくさんですが、疑問に思うことはインターネットや新聞で調べたり、周りにどんどん聞いたりしましょう! そして自分のやりたいことを公約に掲げている候補者、信頼できる候補者に一票を投じませんか?


写真:子どもがいまも未来も、幸せに暮らしていける一票を投じたいです!





20171117男女にとらわれず




















東京新聞・中日新聞
2017年11月19日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「『男』『女』にとらわれず」


「ママのこと、守ってあげる」4歳の息子が私に言ったのです。突然でびっくりしたのと同時に、ついに来たか、とも思いました。男性が女性のことを守るという固定観念、あるんですよね。私は「ママは守ってもらいたいと思ってないよ。一緒にしよう、の方がうれしいな。ちなみにパパはママのこと、全然守ってないよ」と伝えました。

男だからこうしなきゃいけない、女だからこうしたほうがいい、をなるべくなくしていきたい私。その考えが偏見や差別につながることがよくあるからです。男女の性差による役割分担が少ないと言われるデンマークでは、女性だって大きな荷物を持つし、男性だって家事育児をこなします。性別や見た目にとらわれず、息子自身も好きなことをやってほしいし、相手のことを受けいれられる人になってほしいです。

私たちの身の回りには性的役割に捉われたが表現の多いこと!例えば教科書の挿絵では、医師など「職業人」のイラストは男性が描かれることが多いです。テレビ番組でも、男性と女性のペアでは男性が発言し、女性は聞き役という設定をよく見かけます。男女機会均等法ができて30年以上たちますが、性差のある考え、表現が多いことにはがっかりです。

また障害のある私を「大変そう」「助けてあげないと」と思う人も多いでしょう。でも、私は不便なことはありますが、毎日がなかなか楽しいです。助けてほしいと思うときもありますが、誰かを助けたい、といつも思っています。

男、女、大人、子ども、障害者、○○出身、などでひとくくりにしがちですが、人は一人一人違います。誰だって自由な考えを持っていいし、やりたいことにチャレンジしていいのです。また誰を好きになっても、もしくは好きな人がいなくてもいいのです。いろいろな生き方、好きの形を大切にしていきませんか。

写真:ピンクのゴムで髪を結ぶのが好きな4歳の息子

20171022平等だけど理不尽




















東京新聞・中日新聞
2017年10月22日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「平等だけど理不尽」


「みんな平等」って本当に難しい。

先日、新横浜−名古屋駅間の新幹線チケットをJR東日本の「みどりの窓口」で買いました。車椅子座席の予約はインターネットではできないので、窓口か電話でします。平日にもかかわらず込み合い、列に並ぶこと
20分、やっと窓口です。そして予約の手続きに30分かかりました。

しかし予約確定には
JR東海からの電話連絡が必要で、さらに30分ほどかかります。私は一度みどりの窓口から出て、携帯電話への連絡を待つことに。私が「受け取りは直接窓口に来てもいいですか?」と聞くと、「他のお客さまもお並びいただいているので、再度列にお並びください」とのことでした。

私は既にここで
50分過ごし、さらに30分連絡を待つのです。それからまた長蛇の列に並ばないといけないだなんて!他のお客さんとの平等性をいうのであれば、一回列に並んだ私が、発券の時は並ばないのが平等だと思うのですが。さらにネット予約できない車椅子席は、窓口で優先的に案内することが平等では。結局、チケットを受け取るまでに合計2時間弱かかりました。
 
車椅子ユーザーも疲れるし、駅員さんだって手間のかかるこのシステム。3年後の東京五輪・パラリンピックには、新幹線を使う車椅子ユーザーが増えることは間違いありません。大丈夫なのでしょうか。
 
「みんな平等」というルールや制度は、実は不平等になりがちです。人は一人一人違うので、多様性を前提に、さまざまな選択肢のあるシステムをつくる必要があります。そして選択肢をそろえても合わない人は出てくるので、個別に変更調整をしていくことが大切です。今日は衆院選の投開票日。多様性を認め、本当の平等を築く一票を投じたいです。


写真:車椅子でお出かけ親子

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1月24日版

とっても、とーーーーっても嬉しいことに
二週連続、ハフポストLINEアプリトップ、
そして特集ページに載せていただきました。



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 1月31日版

憧れのハフポスト!!
頑張って書き続けたいです!

そしていつか英語で書いたら、
本場アメリカバージョンに載れないか、
と妄想しております。

ブログのように、なにも飾らず
ただ書いているのを読んでいただけるのは
本当に嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


 



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