以下の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirou/archives/2017-06.htmlより取得しました。


20170605沖縄と繋がる喜び































琉球新報社提供

琉球新報 2017年6月5日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「沖縄と繋がる喜び」

(↑こちらをクイックすると琉球新報styleのページから読めます)

 初めまして、もしくはご無沙汰しています。伊是名夏子です。琉球新報の連載「おはなしありんくりんパート2」から2年。「100cmの視界から あまはいくまはい」です。初めての読者の方もいらっしゃるので、自己紹介からさせていただきます。
 
 私は沖縄生まれの35歳。18歳まで沖縄で生活していましたが、その後、県外、国外とあちこちへ行き、再び戻った沖縄では小学校の英語の先生もしていました。今はパートナーの転勤で神奈川県に住んでいます。骨の折れやすい障害があり、身長100センチ、体重20キロとコンパクトサイズ。電動車いすを使っています。

 もうすぐ4歳の息子と2歳の娘がいて、楽しく、時にはわじわじーしながら、子どもに振り回される毎日です。息子は既に私の身長を超しましたが、ママっ子で、かなりの甘えん坊。写真の通り、私の車いすに子ども2人が乗るので、私のスペースがほぼありません。時には育児に疲れ果て「ママはパンダになりたい! 一日中、笹を食べて、ゴロゴロして過ごしたい」と言うと、泣き出す息子。「ママと一緒にいられなくなるからやめて。パンダママじゃなく、なっちゃんママがいい!」。まだまだかわいいです。

 自宅には毎日約10時間ヘルパーが来て、買い物、調理、掃除、洗濯、子どもの着替え、入浴、公園遊びなどを一緒にしてくれます。合計約10人のヘルパーがいて、ヘルパー以外の本業がある方も多く、料理研究家や、パティシエ、マッサージ師、学生など、さまざまなスペシャリストが我が家に来てくれます。その日のヘルパー次第で、過ごし方や、家の雰囲気が少しずつ変わってきますが、それが我が家の当たり前です。子どもたちも「今日は○○さんだから、折り紙をして遊ぼう、お料理をしよう」など楽しみがあるようです。

 車いすでの子育ては大変なことももちろんありますが、ベビーカー、子ども連れで行きやすい所はバリアフリーな所が多く、車いすの私も使いやすく、それなりの楽しみがあります。

 自然と方言が出て、沖縄なまりが抜けない私。「ガチマヤーだね」「もう! ウーマクしないよ」「だぁ、見せてごらん」などなど。子育てでは、自分が子どもの時にまわりから言われたこと、やってもらったことと、同じことをしてしまうようで、新たな自分の一面に気付かされます。沖縄とつながっていけるのがうれしく、思いをはせながらこの連載を書かせていただきます。よろしくお願いします。

写真:子どもたちも車いすに乗るのが大好き。3人乗るとぎゅうぎゅうです

20170529違う生き方、応援



































2017年5月29日
違う生き方、応援 100cmの視界から―あまはいくまはい― 伊是名夏子さんに聞く

(↑こちらをクイックすると琉球新報styleのページから読めます)
琉球新報社提供

 骨の折れやすい障がいがあるため電動車いすで生活しながら、育児に奮闘している伊是名夏子さん(34)によるエッセー連載「100cmの視界から あまはいくまはい」が、6月5日から始まる。琉球新報で連載を執筆するのは2015年3月まで掲載した「おはなしありんくりん・パート2」以来2年ぶり、3度目。この2年間で、第2子の出産という大きな出来事もあった。日々の暮らしや、身長100センチの視界から見える社会についてつづってもらう今回の連載。伊是名さんに意気込みなどを聞いた。

「若い人とつながりたい」

―琉球新報で2年ぶりに連載を執筆する。

 「沖縄に帰ってくるたびに『読んでます』と声を掛けられることが多くありました。将来は沖縄で暮らしたいと思っていて、子どもにも沖縄のことを伝えていきたいと思っています。連載を書くことで沖縄とつながっていられるのでうれしいです。


―自身のブログもこまめに更新しているが、ブログで書くのと新聞で書くのとは気持ちが違う?

 「全然違います。知り合いのつながりが主なブログと違って新聞はいろんな人が読むので影響力が大きく、分かりやすい表現や丁寧な説明を心掛けます。新宿のデパートで知らない男性2人から『新聞で読んでいます』と声を掛けられて驚いたこともあります」


―反響が多くなる分、厳しい意見も受けるのでは。

 「いま県外の新聞でも連載を持っており、厳しい意見を頂くことはあります。例えば『そういう考えはうぬぼれている』と言われたり、電車の問題を取り上げると『駅員さんだって大変なんだから』と言われたり。ブログに誹謗(ひぼう)中傷のコメントが書き込まれたこともありました。もちろん気持ちよくはないですが、物を書いていく上では、ある意味仕方のないことだと考えています。伝えたいことが伝わっておらず悔しいと思うこともありますが、私だって同じように文章を読むときに書き手の意図をくみ取っていないことがあると思うので」


―2人の育児に奮闘する日々で変化は。

 「2人とも同じ保育園に通わせています。保育園の子どもたちは『お洋服何センチなの』とか何でもストレートに聞いてきます。変わったなと感じるのは大人の方です。入園当初は先生方も他の保護者も恐る恐るといった対応でしたが、今は私を凝視しなくなったし親の一人として接してくれるようになりました」


―6月からの連載ではどんなことを意識したい?

 「これからの将来を築く土台となる若い人たちとつながりたいという思いが強いです。中学生や高校生でも分かりやすく、興味関心を持つような話題を提供したい。若い人たちは、年上の人からいろんなことを言われて自信を無くしたり『あれ? ちょっと違うのにな』と感じたりすることもあると思います。それぞれに違う考え方や生き方を応援していきたいです」

 「ただの障がい者の話ではなく、『自分も似たようなことがあるな』『自分は今後こうしたいな』と、読んだ人の次のステップにつながり、私とその人がつながれるものを書けたらいいなと思っています」

写真:家族4人、毎日てんやわんやしながら、あまはいくまはいです(フォトグラファー佐藤健介撮影)








20170521特別だけど自然に




















東京新聞・中日新聞
2017年5月21日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「特別」だけど自然に

憧れの男子に当たるかドキドキ、はにかみながら踊るフォークダンス。車椅子でも踊れるのを知っていますか?車椅子ユーザーの私は普通高校に進学し、できないことも、やりやすい方法に変えたり、まわりに助けてもらったりしながら挑戦していきました。

その一つが運動会のフォークダンス。スキップの代わりにペアの相手とお互いの手をたたいたり、手をつなぐ代わりに車椅子を押してもらったり。他の人たちと動作は異なっても、リズムと楽しさは同じ!

障害があると「特別な配慮はいいこと」と思われ、前もってペアの人を決められがちです。ただ、それによって、みんなが味わうドキドキ感が奪われたり、わざとらしかったり、ペアの人が不在だと、何もできなくなることがあります。

でも私と同じグループの男子は練習時に全員、私が相手の時の踊りと普通の踊りの二つを覚えたので、私は誰とでもペアになれました。当たり前のことのようですが、なかなか体験できなかったこと。とてもうれしかったです。

また運動会の練習は、毎回、校舎から二?ほど離れたグラウンドであり、私も友だちと歩いて移動していました。ある日、私の担任は、他の先生から「夏子さんを車で送迎しなくていいの?」聞かれ、初めて、私が車椅子を使っていることを意識したそうです。あまりにも私はクラスに溶け込んでいて、まわりの友だちが手を貸すのが当たり前だったようです。

もちろん障害への配慮が必要な時はあります。でも、できないことをまわりが助けることは、特別なことではなく必要なこと、当たり前のことなのです。私も友だちに勉強を教えたり、相談に乗ったりと自然に手を差し伸べることができ、お互いに助け合うことが当然の高校生活でした。

写真:高校の体育祭で踊ったフォークダンス

いぜな・なつこ 骨の折れやすい障害で電動車椅子を使いながら、神奈川県内で子育てに奮闘中。

20180507性を大事にしたい





















東京新聞・中日新聞
2017年5月7日
障害者は四つ葉のクローバー
「性」を大事にしたい

先日、一人、映画館を訪れた時のこと。長い階段があり、車椅子の私は劇場に入れません。入口の男性スタッフに「私を抱っこして、階段を移動していただけませんか?」とお願いすると、彼は「私でもいいでしょうか?女性にしましょうか?」と聞いてくれました。

その一言にとてもうれしくなった私。だって障害のある私を女性扱いする人は、ほとんどいないからです。そんな心遣いのできる男性になら安心して身を預けられます!内心ルンルンしていることに気づかれないように、抱っこで運んでもらいました。

障害があると、いろいろな場面で「性」が無視されがちです。私が幼少期に受けてきた治療や手術では、男性医師に裸の体を見られることばかりでしたが、恥ずかしい、とも、嫌とも言えませんでした。その場を乗り切るため、気にしないようにするしかありませんでした。日常生活で抱っこをされる時も「力があるから安全」という理由で、男性に抱っこしてもらうことも多いのです。

そんな毎日だと「私は性については考えていけない」と、私自身思い込んでしまい「子どもを生みたい」という夢を語るのをためらうこともありました。でも障害のある人と性について語ったこと、いい医師に出会えたこと、そして安心できるパートナーがいたことで、自分の性を大切にできるようになりました。

性を大切にされなかった、できなかった私だからこそ、いろいろな性のあり方を大事にしていきたいです。本日まで、東京・代々木公園で、多様な性と生き方が尊重される社会を目指す催し「東京レインボープライド」が開催中です。いろいろな性に囲まれながら、あなたも自分も性について、考えてみませんか?

写真:先日のファッションショーにて。好きな格好をすることも性では大切です。

image































昨年10月の私が出たファッションショー・バリコレ2016
テレビで再放送されます。
私、後編に、インタビューされながら出てます!
良ければご覧ください。

●「バリバラ〜バリコレ(前編)」
放送 2017年6月11日(日)19:00〜19:30  Eテレ
再放送 2017年6月16日(金) 0:00〜 0:30 Eテレ ※木曜深夜

●「バリバラ〜バリコレ(後編)」
放送 2017年6月18日(日)19:00〜19:30 Eテレ
再放送 2017年6月23日(金) 0:00〜 0:30 Eテレ ※木曜深夜

バリバラHP

写真:鈴木智哉



以上の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirou/archives/2017-06.htmlより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14