東京新聞 2017年1月15日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「エスパー並みに予測」
不思議なことに真正面から歩いてくる人は、私によくぶつかります。急いでいたり、他のことに夢中だったりすると、高さ1mの私は視界に入りにくいようです。エレベーターや電車でも奥に詰めてスペースを空けてほしいのに、音楽を聴いている人やスマートフォンを見ていてる人は、車椅子の私に気づきません。大きな声で「すみません」と言ったり、その人の手や腰をたたいたりして、やっと気づいてもらえるのです。
周りの人が私に駆け寄って声を掛けてくれたら、もっと自分のペースで動けるのでしょう。でもなかなか気づいてもらえないので、常に私は人の動きに敏感です。ドアを開けてもらわないと入店できない時は、前を歩く人に急いで近づき、開けてもらう。スーパーの商品に手が届かない時、余裕がありそうな人を見つけて取ってもらう。エスパーになったように瞬時に相手の行動を予想し、親切そうな人を探すのが私の特技になってしまいました。
「we are シンセキ!」を合言葉にDJなどで活躍する山本シュウさんは「他人を親戚だと思って接すると、相手を気に掛けるし、迷惑なことをされても『仕方ないね』と接することができる」と言っています。確かに!エレべーターに友だちが乗ってくると思うと、ドアを開けておくでしょう。
知り合いに会うかもしれない、目の前の人は他人だけど本当は友だちかもー。そんな妄想をしながら電車に乗ると、スマートフォンよりも、周りを見ることにワクワクするかもしれませんね。ただ、笑いながら見られることを不快に感じる人もいるので、誤解されないように気を付けないといけませんが。誰とでもほほ笑みを交わし、おっトリ、ゆトリを持って、さりげない気遣いができる2017年にしたいです。
障害者は四つ葉のクローバー
「エスパー並みに予測」
不思議なことに真正面から歩いてくる人は、私によくぶつかります。急いでいたり、他のことに夢中だったりすると、高さ1mの私は視界に入りにくいようです。エレベーターや電車でも奥に詰めてスペースを空けてほしいのに、音楽を聴いている人やスマートフォンを見ていてる人は、車椅子の私に気づきません。大きな声で「すみません」と言ったり、その人の手や腰をたたいたりして、やっと気づいてもらえるのです。
周りの人が私に駆け寄って声を掛けてくれたら、もっと自分のペースで動けるのでしょう。でもなかなか気づいてもらえないので、常に私は人の動きに敏感です。ドアを開けてもらわないと入店できない時は、前を歩く人に急いで近づき、開けてもらう。スーパーの商品に手が届かない時、余裕がありそうな人を見つけて取ってもらう。エスパーになったように瞬時に相手の行動を予想し、親切そうな人を探すのが私の特技になってしまいました。
「we are シンセキ!」を合言葉にDJなどで活躍する山本シュウさんは「他人を親戚だと思って接すると、相手を気に掛けるし、迷惑なことをされても『仕方ないね』と接することができる」と言っています。確かに!エレべーターに友だちが乗ってくると思うと、ドアを開けておくでしょう。
知り合いに会うかもしれない、目の前の人は他人だけど本当は友だちかもー。そんな妄想をしながら電車に乗ると、スマートフォンよりも、周りを見ることにワクワクするかもしれませんね。ただ、笑いながら見られることを不快に感じる人もいるので、誤解されないように気を付けないといけませんが。誰とでもほほ笑みを交わし、おっトリ、ゆトリを持って、さりげない気遣いができる2017年にしたいです。