ハンニバル・やる夫・バルカスがローマに喧嘩を売るようです 【第七章】 | |||||
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765 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:41:40.02 ID:LqMvGqMo <とざい とーざい !ヽ, __ ,/{ 此処で会ったが七度目にござりんす !,ゞ´ ヾ 囲んで挟んで追い落として 勝ちも勝ったりイタリアで ! !l iリノハリリ 無敵の進撃阻むのは 老練手練の独裁官 ノ リ |゚ ワ゚ノ!| いかなる策を弄するか やる夫はいかに対するか~ (´( と「_l y l_」つ= __ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |賢| / 旦 \ .|狼| │二二二二二二二二二二 │ .|ホ| │■ ■ ■ ■ ■ ■ │ .|ロ| │■ ■ ■ ■ ■ ■ │ ┬ ====================== === 767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 21:43:24.99 ID:ANIvOLoo ぱちぱちぱちぱち 770 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:44:07.22 ID:LqMvGqMo 【これまでのあらすじ】 気が付いたら アルプス越えて侵入 迎え撃つけど 返り討ちに遭う あきらめずに 挟み撃ちして追撃するけど 待ち伏せされて全滅 国家動員かければ 楽に5~6万は集まるけど 何回戦っても 何回戦っても ハンニバルが倒せないよ あの象隊何回やっても止めれない 後ろに回って石を投げても 騎兵に襲われ混乱 剣先揃えて突撃したけど ガリア兵しか倒せない だから次は絶対勝つために 僕はファビウスだけは最後まで取っておく 772 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:45:18.82 ID:LqMvGqMo [第七章]のろまのファビウス 紀元前218年秋 スペイン カルタゴノヴァ / .:.:.:y'´ /. : : :,. '"´ , . : .:.: :.:.`ヽ、:\ ./ .:.:.:./ /. : :/ ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.ヽ:\ l .:.:/ |: :./ ,.ィ.:.:.,:::ハ::::、ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::.:.ヽ:ヽ ローマ軍が? ,,r'" `ヾ |:./ ,.イ::::|:::ノ:ノハ::ト、ト、:::::::.:.:.:.:.:.',:::::::l:::| ミ ミ l/ /.:.:l.:.:テナナ-|::|ゝヽ\:z:士l:::i:::::::l:::! ゞ==''゙ 〈 /.:.:.:.|::::kヾ:〒テl/ ,rゥzV::::|:::::/:::! 1 /.:.l.:.:.:|:::::V弋辷ソ 込シ !:::|::/ l/ V.:.:.:l:.:.:.:ヽ::::ト、 ′ ,ハ::|'′ ',:::::l.:.:.:.::::::::ト:! r'⌒) /::|',:| ',::::ト、::::::::::::l `ー ' ,. イ:::::| '′ V `Vハ:::l > --く::::∧::::| Vヾ| _∠ ̄``ーrry='‐ュ、 _,.〃⌒只厂`ヽヽ ,fj(.:.:.:.:.:.:.ヽ ノfj:く,.ィイ介:ト、 _ノ:ノ ,fj(::::::::::.:.:.:.:.', /.)fj`ー//i:| `¨´ ,fj(: :::::::::::::.:.:.:.ト、 ____ / \ / \ はい / \ / \ エブロ河北岸に兄上が残した守備隊を破り | (●) (●) | このスペインを狙っているようです \ ´ / / ⌒ \ 774 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:46:59.00 ID:LqMvGqMo ∨三三三三三三三三三三ニ/ __ lニ>‐ '´ ̄ ̄ ̄` ー<三三/ 〈三三二ニ―‐- 、 ___ `ヽ| ∨三三三三三三三三三三三三二二ニ¬ ヽ三三二ニニニニニ二二三三三三三/ 後背地であるスペインを脅かして Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/ やる夫に対する補給を妨害 . ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T そしてやる夫自身の動揺を誘おうとしているんだね |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:| {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::| !::.::.::.:| ゞ-'′ \ 辷シ '/:/::./ |::.::.::.:ゝ , 厶ノ::.;′ ヽ.::.::l|ヽ、 r-、 /::.::/ \:ト、:j> 、 _,.ィ:´::;:l:: / ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/ __,. '´_>v< `ヽ、′ ┌イ //了,ハ\\ヽ `┬ァ /7 | { く/ノ/引ヽヽノノ | }-、 . /:.:.:.:{ | `ー'´//l弓| |`ー′ | } :.:l /:.:.:.:.:.{ | // ]弓ト、ヽ |「 :.:.| ____ /⌒ ー、\ そのようです /( ●) (●)\ ですが兄上もそこはお見通しですよ /:::::: __´ _ ::::::: \. その為に私が残されたのです cー、 |  ̄ |⌒,一っ 川向こうの守備隊がこうもたやすく破られたのは意外でしたが ,へ λ \ / 入 へ、 <<</ヽ /\>>> 775 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:48:18.45 ID:LqMvGqMo ____ / \ いずれにしてもこのままにしておくわけにはいきません / _,ノ ⌒ \ 私も軍を率いて奴等を蹴散らしに向かいます / (●) (●) \ 義姉上は安心してカルタゴノヴァでお待ち下さい | 、 ´ | \  ̄ ̄ / ____ /⌒ ー、\ 気は進みませんが本国にも報告は入れておきますよ /( ●) (●)\ 何せ彼らはスペインの銀山収入が何より気になるようですので /:::::: __´___ ::::::: \. cー、 | |r┬-/ ' |⌒,一っ ,へ λ \ `ー‐' / 入 へ、 <<</ヽ /\>>> _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ , -'´:. :. :. :. :. :. ___」 /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____| ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \ ,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ', うん… \/ |-!|ー\、 \ ト、! i それはいいけど余り慌てた報告をしないでね l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l 向こうが過剰反応してやる夫に向けるはずの支援を l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!| こっちに振り分けたりしたら困るよ… ';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: ! '、:ヽ:| ヽ| _ ノ l ヽ lト、 / / l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´ /: i_lil__|:i i: : :l:::::ヒj::l」 /ーイ::::::i::::l| 776 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:49:44.62 ID:LqMvGqMo ____ / \ / ⌒ ⌒ \ 承知しております / (⌒) (⌒) \ それでは | __´___ . | \ `ー'´ / 〉 <三三三三三三三三三三三三三三〉〉 , <三三三三三三三三三三三三三三三7/´ 〈 〈三三三三≧.イ"´ ̄ ヽ. 、 i`Y/ \、三三>7 i 、 '. } ハ ヽ./ i ハ \ 、 ヽ ' ! .ハ / / i/ /i ハ. ヽ \、 ヽ . i i i うん ′ i′' j ' \ ヽ丶、\ ┼f ┼ :! :i i ご武運をお祈りします i i / /_/_/__ ヽ \ >x≧f斗} i i i l |i / イノ∠_云ミ、 \、 イ_ぃハ 癶 / l i { ハノ´ 小 {_゚} 弋__ノ イ i l l V i \ ヽ 弋ノ /i ! | ! i i ハ\_ ' ハ i li .′ i l l ヽ '- ’ ィ .ハi // l ト、 ハヽ > _ _. イ/j/川 / ′ |l } ./ ヽ>ヽハ`¨´ _⊥` 、 l′ i/ , v⌒ -‐' {_. ´ `丶、 _ ,孑'"´ /_ノ7ー 、 __>'´j、! /) / // ハ 「ヽ } /fゝイ丁! ハ 777 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:50:50.54 ID:LqMvGqMo ,. - ──── - 、 / \ | 〉 | / | _ _ - ──-、/ _ _[二二 _ _ , -───‐- 、 (´ ̄ \ \ , ィ´  ̄ ̄ ̄ ̄``ー-.. 、 _ _/ (予想はしてた対応だけど流石に速いね… `y'´ / /.ハ、.: .:.、 . :.:.::::ヽ::ヽ::::< にしても本国はやる気あるのかなぁ? / / /:/;ハト,ヽ:、\ . :.:.:::::::|::::|::::::| 一応開戦前に出来るだけの援助はするって i ! /.:// \ト、ト、:.\:.:.:.::::!::::|::::::! 方針決定してる筈なんだけど…) | l/::// __, ヾ! ‐ゝ-ト、:_:_|::::|::::::| | / .,:ィ厂_ _ `二ニ!::::!::::::! ト、 ̄.::/:!ヾテ。::.フ ヽ辷フ 7:::,'::::/ l/|.:.:::/:::| /::/:::/ |.::/.:.:::ト、 /::/:::/ l/ヽ.::::l/ト 、 (⌒ヽ , ..イ::/l::/ -3 \N `コ ー-‐<l:::/l/ |/ _ _/  ̄`フ杯ト、 _ _「ハ_ ,イ j1ト、 \ ト、 l/.:.:.:.::::)ト、 // //j。jト、//.:.:! /.:.:::::::::::::Yト、l ト、 // j。 i|V/.::::::| 778 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:52:47.03 ID:LqMvGqMo カルタゴ本国とて何もしていないわけではなかった 艦隊をもってシチリア島に攻撃を仕掛けはしたのだが ローマ艦隊に敢えなく敗れてしまっていたのだ ⌒ヽ ( ( ) ,(⌒ ノ ヽ _____ _ _ _ _ _ _ _ _ (__ _______ ―- ‐ ‐- ,. -ー- ,. _ - ∧,,_∧ (´・ω・`) ヤラーレチャッタ クヤシイナー♪ と と、 ゙i (三三三三三三(@) ‐- ,. -ー- - ‐‐==- - 779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 21:53:48.28 ID:hYiun5Ao >>778 うわぁ… 海運国家かたなしじゃん… 780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 21:53:49.85 ID:FGDum9.0 ええー!? なんとふがいない… 781 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:53:58.80 ID:LqMvGqMo ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
,i':r" `ミ;;, 彡 ミ;;;i だから言ったでしょう 彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;! 我が国の戦力でローマと渡り合おうなんて無謀なんです ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, 客観的に見て海軍力だって昔日のものではないんです ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r' フフン `,| / "ii" ヽ |ノ _.. ‐ァ=r‐''⌒゙二ニ二つ 't ←―→ )/イ _. -‐ '"´ l l r} } }l ヽ、 _,/ λ、 __ . -‐ ' "´ l ヽ 、 ヽ_ノノ _,,ノ|、  ̄//// \、´-‐ ' "´/`゙ ーァ'‐'"´ ヽ、`ーテヽJ _.. -‐''フ|フヽr-‐ ''''フ. ̄「´ / / __.. -'-'" ‐ '7 く/|」-rへ. / l l / . -‐ '"´ ↑ ※注:客観的に見て海軍弱体化の元凶 、 l , -(-@∀@) - ' l ` /''⌒\ ,,..' -‐==''"フ / __ (n´・ω・)η おまえがいうな~!!!  ̄ "  ̄( ノ. \ 、_ " "" (_)_)""" " ,ヽ ユ~ナ~/~~\ ⊂⊃ "", ,,, ,, , ,, ,,,"_wノ| ユ~ナ~/ .\ """" v,,, _,_,,, ,,/l ::::... | .....,,,,傘傘傘::::::::傘傘傘............... ,.-r '"l\,,j / |/ L,,/:: i 森 , ,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /::./森 _V\ ,,/\,| i,:::Y: :: :i/:: | 森
, (⌒ ⌒) (⌒ ( ) ⌒) ( ) ) (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ | || | | ノ L,l ,|| |、l、 ⌒:::\:::::/::\ おまいがいうなだお! / <ー>::::<●>\ そもそも前の戦役の真っ最中に / (__人__) \ おまいが海軍を解体するとかいう斜め上の事をしなきゃ | |::::::| | 海軍力だって弱体化せずに済んだんだお! \ l;;;;;;l /l!| / `ー' \ |i 大体あれさえなければ父上への支援も / ヽ !l ヽi 出来たかもしれないんだお! ( 丶- 、 しE | `ー、_ノ ∑ l、E ノ > レY^V^ヽ やる夫の言葉通りハンノは第一次ポエニ戦役の最中に海軍を一度解体している 戦争中に軍を解体するとか本当に何を考えていたのか… 国内が不一致では戦争は戦えないという好例ではある 789 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:57:50.12 ID:LqMvGqMo ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_ ,i':r" `ミ;;, 彡 ミ;;;i 彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;; ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r + `,| / "ii" ヽ |ノ 't ←―→ )/イ + ヽ、 _,/ λ、 + /ヽ、 ノ゙\_ .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| _(,,) 知ってるが (,,)_ .. /. |. お前の一族が | \ / .| 気にくわないフフン | \ .|_________| というわけで国内世論は統一出来ず その上制海権もローマに奪われている今の状態では やる夫への支援は困難な状況であった 791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 21:59:22.30 ID:cBQIjO6o >>789 これは腹たつなww 792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 21:59:22.36 ID:FGDum9.0 まさか、戦争で商船が不足したから海軍解体したの? カルタゴだとなんか商売優先しそうな気がする。 >>792 はっきりした理由は不明です ただハンノは基本戦争したくない派ですので…w タイミングとしてはローマの艦隊が嵐で全滅したあとくらいなのかも知れません 793 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 21:59:27.55 ID:LqMvGqMo ____ / \ / _ノ ヽ__\ とはいえ基本方針は南イタリアを / (─) (─ )\ 目指す方向で変わりはないお | (__人__) | あっちはカルタゴとは距離も近いし良港も多いお / ∩ノ ⊃ / 制海権を握られていても支援を受けられる可能性は ( \ / _ノ | | 低くはないお .\ “ /__| | \ /___ / という考えのもとやる夫は南を目指す ローマ連合解体という主目的のためにも ローマの同盟都市の多い中南部で戦うことは必要だった 実際に南下の最中にカルタゴ本国に向けて送った使いは 無事にカルタゴに到着し戦果を報告出来ている 795 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:01:44.36 ID:LqMvGqMo 【やる夫南下進路】 _ |~ /´ `ヽ, |, ,-~´~ ~´) `\, / ) ・ ・ ・ `~| アドリア海 `) ο ・ ・ ・`| ~\ トラシメヌス湖 ○|,ピケヌム く,,_ ・\ ティレニア海 `\ ◎ローマ ・`"-,_,,-ーっ \ ・ ・ ・ ・/ `ヽ,-,_ ○カプア ・`ヽ,, ヽ,_,  ̄`ヽ,,_ `っ ,,-○_ ~ヽ, `ヽ, _ / ターラント ) ~ |, (_, し´ ) `ヽ, `),, _| ,-´ ( _) ノ´ (__ノ トラシメヌス湖畔でローマ軍を壊滅させたやる夫はそのままアドリア海側に抜け 途中のピケヌム(現アスコリ・ピチェーノ)で戦争捕虜となっていたセノネス族を解放し 自軍に引き入れ歩兵5万・騎兵1万にまで増強する またローマ軍から奪った武器を自軍の兵士に装備させて訓練を施した しかるのちにアドリア海岸を通っての南下を再開した 無論 道々の町や村を襲撃し略奪しながらの行軍である そして7月後半には南イタリアに入る 796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:02:09.65 ID:zq9Pp.2o 軍部が力を持ちすぎると、それはそれで亡国の一因(どっかの島国とか) にもなるから、そのために軍部の力を割くとかそんな感じだったのかなあ。 800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:04:20.47 ID:7rLiu7Mo >>796 海軍=貿易派だから、ハンノら農業派と対立してたってだけのことだと思われ。 海軍解体したら、身を守ることもできなくなるんだが、やっぱ世界一の国は考えることが違う・・・ 804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:07:09.18 ID:K4W81TE0 名目はおそらく 「ローマ海軍は嵐で大打撃を受けたし、維持費もばかにならないから解体しようぜ」 とかなんだろうな。 799 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:03:23.27 ID:LqMvGqMo / , ', 、 \ / / / ', ', ヽ ヽ ヽ / / i.l / l .| .l l ', ',. ', ノ / / l.l { ィ | l } l l ', ー=-イ / / i ', .∧ l ! ! ハ ハ ,' ! l ヽ、_ { i l l l ト、 l l | ', ハ / .l / l / / j ,ゝ´ 好き放題だな… l l l l ハ | ヽ! ヾ ヽ./ |:/ |' _j/l / /./ } .ハ ,l ヽ |ヘlニ;--,.._ ' ` 、',.-;‐;二__ l / /./ ノ'" l.ヘ. ト、! '弋赱!~ , ' 'T心!_ イ j l′ |rヘ lヽ ´ ` l / ノ ヽヘ l i l /'´ `l | ',、j | j / jハ. ヘ ヽ! /! /ヽ !ヘ ハ、 ,__,...、 /|/` ‐ヽ i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从' , ィ' ヽ \ / ノ ヽ、 / / `ヽ ヽ- '´ r' ', ヽ / l /iーヘ rニ' ヘ l ゙ヽ , -イ l /`ヽOヘ / /-''ヘ. l ヽ‐、 これに対して独裁官に任ぜられたファビウスは新規の2個軍団に 残ったゲミヌス指揮下の執政官軍団を併せた4個軍団でやる夫の後を追った 801 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:04:54.54 ID:LqMvGqMo /:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l つっても戦って勝てるかっつーと… l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l 勝てねぇだろうな |:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:| j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:! /小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ! ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/  ̄`ヽー- 、 __ /了|´ | /ノ ヽV:イ:./ j′ .ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | l / { ノ´ :..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l l く`{ i′ :..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ハ `ソ_ } ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ / 二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ / ::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV ::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉 .::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉 第一次ポエニ戦役から軍歴を始め ガリア人相手の戦闘で幾度も勝利を収めているファビウスだったが 自分ならやる夫に勝てるなどとは全く考えていなかった 現在の手持ちの兵は合計5万そこそこでやる夫軍より少ない 例えやる夫より多くの兵を持っていたとしても自分が勝てるとは思っていなかった 彼は慎重で 何より冷静であった 803 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:06:37.97 ID:LqMvGqMo / / ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ`ヽ i / .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l ! ! ! l .:::::::/l/__l/ // l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l 気は進まないが… l /l/l .::::::/ __ `ヽ、 l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::! 会戦は避けて決定的な負けだけはしない V く l .:::/ ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l でもって相手の消耗を待つ ∨ー!::/ `¨ /fr芹、:::/l/.:/ これが一番現実的だな j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/ . l::∧ { ::::::::::::::/.:/ . __/V ::ヽ /..::::::::::/.:/ /i/ ! ::::::ヽ _ .:::::/ j/ .三l :: l :::::::ヽ、 __‐-..::::/ .三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/ 三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\ 4個軍団を持ち やる夫の後を追いながらファビウスは会戦に応じようとはしなかった ___ / \ / \ ,_\ なんか面倒そうな奴が出てきやがったお… / (ー)゛ (●) \ やる夫的にはバーンと派手に勝って | ∪ (__人__) | このあたりの都市に見せつけたいんだお / ∩ノ ⊃ / ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ / やる夫にとって初めて出会う自分の意のままにならない武将 それが彼の倍の人生経験を持つファビウスだった 806 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:09:15.58 ID:LqMvGqMo ∩_ 〈〈〈 ヽ ____ 〈⊃ } /⌒ ⌒\ | | ま 応じてこねーのはしょうがないから /( ー) (●)\ ! ! とりあえず略奪しながら行軍を続けるお! / :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l | |r┬-| | / \ ` ー'´ // / __ / (___) / (::;;:::) _ ノ フ (:::::) }I i{ ─::―。 /::/ (:::( |:| │/ :.Lヘ /::/ )::) |::! ノ::::::: /ノ:::/::/ (:( |^^^^| {‐ } / / く ::: 八. :|lf⌒i ヘヘヘ | :::|. | :l | ::: ::/ l|::::::::|| Y_.::ヽ. ,||| .l:l | l l:l ├-┤ j,.. :! \/ l| .l:| | l';':'父乂父、'; |fr|l;:三 :! !. ニ.:l tj| | ::| | ::! .l ニ. ! !;:三:;l| l|, ニ;l;王;lエエl;王;l;|:||f⌒i l | r‐i:| f .` i|^^^^^| _| :::|_.l ..;:| ┌ヘ::,l|__l | ||_.l: l|, ニ;l;王;lエエl;王;:l;|.||| .l:l | l l:l| ,l ,}I!I:{| :::| i 「  ̄,r;';';,、― ―i―i―i―i―i―l.-l--l--l--l--l--l.-l―i―i―i―i―i―i fバヾ';;:゛ヾ;,ヾ l.「 f;';'';ゞ';ヾ;:ヾ.,i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄l.~| ̄l ̄l ̄l ̄l ̄l~.i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i,ノヾ';ゝ;'::;;ゞ';:;ゞ r'ゞ;;ヾ;';;ソ;ィ;';ゞ'::┴:人.;┴;┴;┴:┴‐;;:┴;┴:┴;┴;┴:': :┴;┴;┴:┴:┴‐':.ヾ''ゞ:;ヾ;:/ やる夫軍の通るところ略奪の嵐が吹き荒れた しかし略奪対象は巧妙に絞られ ローマ植民都市やラテン植民都市などの 比較的新しい都市が狙われ 古くからある土着の民の都市は狙われていない これらの都市を味方にしてローマ連合から離脱させようという やる夫の戦略は一貫していた 808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:12:39.03 ID:zq9Pp.2o 略奪やってんだよねえハンニバル。 ただ、兵士たちの手綱はしっかり握って離さなかったのかね。 807 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:12:12.42 ID:LqMvGqMo _,, --‐''` ‐ - 、 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ l'.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ !::.................................:::::::::..............................`! 済まん… ,i:::::::::::::::::::::::::::i:::::∧i...........、.....................:::ヘ しかし耐えてもらわんと i:::::::::::::::::::::::::/|:::::! i!!::::::::!i:::::k::::::l::::::::::iヘ '!:::::::::::::::::i!:/ !::l ゙ !::::/ |::/r 、::l:::i:::|:l !:i^l:l:::::!i.レ..,__ヘ! l::/ !(ヽ、`\i'リ !k i!',:::::! _  ̄_゙゙´ ゙' -‐‐'\ \ \ !ヽ`!::::| `゙'''''' ‐-‐' \ \ \_ ヾ、j::| l r--‐-<;:>、 `ヽ _,/`i;:ト u |:. `` ‐-,、 `` i _, r´:/ : :|゙' !、 ,'.:. /-、\ `、 _, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.:| ヾ、 r‐--っ /!:.:ヽ :`ヽ ヽ _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| \ヽ、` ̄ / |::.:.:ヽ: : ヘ i _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| >-、ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : :!、 ___!=、 /゙: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:./i! /ヘ i. / 入 |\.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐, 持久戦術を選んだファビウスとて内心は忸怩たるものがあったに違いない しかしここで決定的な敗戦を喫すればローマ連合は確実に崩壊する それを防ぐために選んだこの戦術を変える気は彼にはなかった 略奪に夢中になる余りやる夫軍本隊からはぐれた小部隊は確実に潰す こうすることで戦力補充の厳しいやる夫軍を削っていくことは出来ているのだ 809 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:13:16.59 ID:LqMvGqMo しかし… ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ (;´Д`) (;´Д`) (;´Д`) (;´Д`) (;´Д`) 嗚呼… ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 漏れらの街が… | | | | | | | | | | | | | | | (__)_) (__)_) (__)_) (__)_) (__)_) 軍団兵たちの心は大きく揺らぐ 同盟国や植民都市から派遣されている兵士たちにとって 略奪を受けているのは自分たちの故郷である ローマ市民兵にしても大切な同盟者たちが攻撃され略奪されているのを ただ見守るだけというのはとても耐えられるものではなかった 812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:15:14.42 ID:uyddIhMo まともな補給線がないから、略奪するのは当然だな 813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:16:01.11 ID:zq9Pp.2o というか略奪したにしても、敵地でまともな補給もなしに 軍隊維持し続けるだけで凄いよね。 811 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:14:31.70 ID:LqMvGqMo , __,,::-:..、__ ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、 /:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{ 〈:::::/'!i゙ |::|. |:ト;::::::::〉 何故やる夫に攻撃を加えないのです? /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{ 略奪されるのを指をくわえて見ているだけでは ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈 いずれローマは見捨てられますぞ! .iヘ  ̄ ,! !゙ビi.〉 .{.「i ヽ!. _,,/ `'ヽ. iラー''^ヽ / ヽ、 '-‐‐'''゙ /| .iヽ、__ ,,/./ヽ、 __ ,,.、 ,.-| __,,r‐゙‐''''i~`i. |. l,,,___ /,f〈 | / ー{. l | l l;;r‐-゙、 、_ ,,.::-///゙'ヾ、ノ/ r┴ ノ .ノ ノ./゙ ,,ィ''゙:::::::゙i、 -‐''゙:::::ヽ::/';:-y-;;/゙ .~''ラ`''`''゙~ ,,::''::::::::::::::::l::{ ::::::::/;;r''::::::i¨ !゙ ' ,,x''゙:::::::::::::::::::::l::::l、 ;;;='''~..::::::::::::|. l '''' ,,:::--‐7'´::::::::::::::::::::::::::j:::::::}ヽ ::::::::::::::::::::::::.ヽ.oヽ、_x''゙:::::::∠.:::::::::::::::::::::::::::::/::;:;::: :!:.ヽ :::::::::::::::::::::::::::::ヽ''゙ .ソ:::::;;イ::::::゙゙''''ー-::;;_::::::::i゙;:;:;::::::::::::::..\ :::::::::::::::::::O::/::ヾ-{゙:::::/::l::::::,、_,r、:::::::::l::::;:;l;:;::::::::;:;:;::::::::::..\ ::::::::O::::::/..::::::::/l::::/::::|:::::/'^ii゙`i|::::::|::::;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::..\ ::::::::::/..:::::::::/i .l:::/:::::l::::/'::::|l::::||:::::l::;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::::..\ ファビウスの副官ミヌキウスはことあるごとに積極戦法を主張して上官と対立していた 彼の言葉にも真実はある 実際のところファビウスの持久戦略はある意味焦土作戦ともいうべきもので 犠牲があまりにも大きすぎた 814 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:16:19.99 ID:LqMvGqMo 好きにやられすぎじゃね? ∧,,∧ ∧,,∧ このままじゃイタリア全体が焦土になっちまうよ… ∧ ( ´Д`) (´Д` ) ∧∧ ( ´Д) U) ( つと ノ(Д` ) やる気あるのかねあの爺さん | U ( ´) (` ) と ノ u-u (l ) ( ノu-u `u-u'. `u-u' おいらの村は焼き討ちに遭ったよ… ミヌキウスほど直接的には言わなかったが 軍団兵や市民たちの間にもファビウスの戦略に対して 疑問の声が上がっていた ファビウスは影で「クンクタトール」という綽名がつけられた その意味するところは「のろま」「ぐず」といったネガティブなものである 815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:17:44.90 ID:K4W81TE0 名誉ある綽名を最も誇りにしたローマ人にとって、「ぐず男」なんて綽名は死よりも辛いだろうなぁ…… それを耐える胆力は最早異常としか言い様がないけど 817 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:18:17.60 ID:LqMvGqMo そして正面切った会戦もないまま秋も深まる
/ ̄ ̄ ̄ \ ホジホジ / ― ― \ / (ー) (●) \ まーそろそろ略奪も頃合いだお | (__人__) | ローマを更に叩けなかったのは不満だけど \ mj |⌒´ / とりあえず冬営地を決めないといけないお 〈__ノ ノ ノ _ |~ /´ `ヽ, |, ,-~´~ ~´) `\, / ) `~| `) `| ~\ |, く,,_ \ `\ ◎ローマ `"-,_,,-ーっ \ / `ヽ,-,_:;:;:;:;:;:;:;:;:; `ヽ,, プーリア地方 カンパーニア地方 ヽ,_,:;:;:;:;:;:;:;:;:;i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ヽ,,_ `っ:;:;:;:;:; i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ヽ, `ヽ, _ / `i!i!i!i!) ~ |, (_, し´ ) `ヽ, `),, _| ,-´ ( _) ノ´ (__ノ カプアを中心とする豊かなカンパーニア地方を略奪して回ったやる夫軍は 冬営を温暖でローマからも離れたプーリア地方で行う事に決める
だがティレニア海側のカンパーニア地方からアドリア海側のプーリア地方に向かうには イタリア中央を縦断するアペニン山脈を越える必要があった ./!''^゙'┐ ,/.'l. .゙'┐ ,、....,/⌒′ ′ .\r -‐'^゙^'''ーv、..._,,、、.._ __ ,/ .ノ′ ,、 .)、 ,,rーv.,,,___,,,,,,,,_ ‐''^′  ̄ ̄^'''''ト _ノ 'v.,_ _,、、、、、ノ''^^^'″ .⌒ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/ } /¨「 .リhz:;r--,,,,ノ、,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;¬ノ、.「゙「|'ー、 `゙'<;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;゙=、rミ, .ノi, ¨'‐;:::::::::::::::::::::丿 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::: ,|.i7″ .゙'''‐z,/′ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|>゙ \_ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ─ー¬冖¬ー--、、- v、........,.,、、v--'''^ ̄ -、、- v、... v--'''′ この地方でアペニン山脈を越えるには主なルートが3つあり いずれも谷間の道だった 821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:22:13.36 ID:zq9Pp.2o 襲撃うけたら大惨事ですな 823 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:22:40.14 ID:LqMvGqMo / / ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ`ヽ i / .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l ! ! ! l .:::::::/l/__l/ // l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l l /l/l .::::::/ __ `ヽ、 l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::! V く l .:::/ ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l ∨ー!::/ `¨ /fr芹、:::/l/.:/ まあ 削れるだけ削っておきたいしな j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/ . l::∧ { ::::::::::::::/.:/ . __/V ::ヽ /..::::::::::/.:/ /i/ ! ::::::ヽ _ .:::::/ j/ .三l :: l :::::::ヽ、 __‐-..::::/ .三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/ 三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\ このやる夫の動きに対してファビウスは一計を案じる 軍を三分し3つの谷間のルート総てに伏せておき 谷間を通るやる夫軍を谷の上から攻撃してその戦力を削ごうというのだ 824 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:24:22.89 ID:LqMvGqMo / ,,,, -‐ '''' " ̄""''‐-,,_ \
/ /´,,-‐'' """""'''' ‐- 、. \ \ ,l 〆Θ='''' """ ン フ''ミ=oァ `\ヽ l …と言うことのようです 〈 (;;''" _,, -‐'",,=,,゙"'‐、 ヽ::::\ ヽヽ | 〉' _ェ、'ゝ;"´l `i ' l:::::::::::\`i|ン' /´-イ,"-,l ` ,ゝ・‐´,, ,, i:::::::::, 'ニ、ヽ, `´ l l ・' "゙'' ゙''..:::':::`::}..l...:::..... i´ ヽ、テ ,; '; ::,:: -――‐- 、.. . :::... l ` _.. -‐- 、 /;;;;;;;''''',, '':::::::::::`:ヾヽ、 ::: `、 , ',´‐ '"´´ /;;;;;;''''' ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,\\ .::. `、. '´ .l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.、 .: :. ゝ .::::|,/: : : : /`'';;;;> 、"''''''';;;;;;,,,;;;;;/ ..: ..::,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;> \;;ヽ ,/ ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ノ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''" ,,,,,,,,,, / ..::: . .:: ;;;;;;;;;;lリ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;'''''' ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; /:: ::. .:::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|: : :/;;;;''' c ,,;;;;;;;;'';;;;;;;; ; ; ; ; ; ; /::::....::l‐- 、_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l: :ノ;;'' , ',' ';;;''',, ,;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ',,,,,,,,,,,,,,l |;;;;;;;;;,-、;;''´‐'´;'' c , '',,'';;'',,;;'' ,;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /;;;;;;;;;;;;;;;;;| l;;;;;;;;;ヽ';;;;;;;;r'´, -‐''//;',;;;'' /;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; しかしやる夫の情報収集に抜かりはなかった ファビウスの作戦も兵の伏せてある谷間も諜報活動によってやる夫の知るところとなっていた ____ / \ / ⌒ ⌒ \ あの引きこもり爺さんの考えそうなこったお / ( ―) (―) \ とりあえずこのままプーリアに向かうお | ::::::⌒(__人__)⌒:::::| / ∩ノ ⊃ / …マゴーネ 荷車を牽いてる牛に余裕はあるかお? ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ /
. __
,,_,, "'-‐''''.´ ̄  ̄'''ー=x /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、 i|/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| …は? ヘ::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i そうですね 結構な量の荷車がありますので ノ゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ 荷を移し替えたり馬に牽かせたりすれば ::=:}''ッ〔c_゙::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{ 二千頭前後は浮くと思いますが… ::::Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__ それを肴に大宴会でもされるおつもりですか? シ.{.iヽY (_ _ノ〉 K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、 でしたら薪も大量に用意した方がよろしいですかね? キ::ヾ,`| | ゙ー ,lイ /;;:;:ヾ、::.\ -,w'゙Yl rV'〉 .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー ::ミ, .}ミi、 ` ' /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::.. :::ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::. ::::::ミi, l:;:;ゞiミx、_ _,,,イミジ 彡゙://::/./:::::::::::: `ゝ、:ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_:: ____ / \ / ─ ─\ つまんねーボケはいらねーお / (ー) (●) \ とりあえずその二千頭と薪を確保しておけお | (__人__) | \ ` ⌒´ / どうも自分はユーモアに欠けとりまして…> ノ \ 承知致しました /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
そして行軍を続けるやる夫たちは谷間の道への入口に到達する 既に日は傾きかけていた :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::____----------:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::; ; , ; ;: : ::; .:, :, ; .; ; ;; .; ,,,、i':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::............ ''''''''''''''......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ___, ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::................ ....... _,、‐" ̄ ̄;;;;; :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.......................あの辺.. ....... ,,,-'`"´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; __ ↓ ____,,,,、----‐‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ~`'''-,,..._ ,,r'´;;;`'''‐-、、__ ,,,,、--'''´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;"=,,,,_ __,,、-‐'''′;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'ー--、-'´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;``''‐-,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r'´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"''--、,, ,,_、-‐" ∧,∧ `--、_r'' ∧,,_∧ あの辺にローマ兵がいるんでしょ? らしいな… (,,゚Д゚) // (・ω・`) / | 'i, `':::-、、,,,,( ∪) .:: ;;..,,;; . , ..;..~( ) ., ,::'i :::: :::し―-J、___ ;.,,.:;: ..,.,wiレノvv;,... .,, ;::,,:;' ,,;; ;.. ., .;;. ;,;;. . .. , ,.:;;: :';;'' ;;. 'i :::`´:::::: ^ ^ ''''ー-、_ . .;'' ' . ' ; :' . . やる夫の兵士たちには谷間の上の高地にローマ兵が伏せていることは周知されていた 836 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:31:13.41 ID:LqMvGqMo その谷間を見下ろす高台では /!''^゙'┐ ,/.'l. ;;;;. ゙'┐ __r‐-、 __ __,、/⌒′...., ′ .\_, '´.,;:.__r‐く´'''';;;`ヽ__ __ / ;;;::;\ / .ノ′ ,、 ;;;::;: .)、l;;.;:,;;/ ヽ ;;;::;:ヽr‐、`゙'''‐/;;; :: \-.、__〈 ;::;;l ト;;;::;,;.;, _ノ |:`'v.,/:;,;.;, ;;;;Y ヘ 〈 ;_/;;」 ....... ヽ;; _ノ  ̄ };;;::;,;.;, /¨「 /,;,; リ;;;::;,;.;, .:;,/~”''゙~""' `-、_/,--v--ぐ^ヽ、 .......\;;;::;,;.;, ........:::::::/~~”''゙~""''”¨``''´゙"” ....... /`´ /`ヽ ヽr<ヽ ~~”''゙~""''”¨``''´゙"” ....... ""''”¨``''´゙"”""''” ....... ,. -ーー、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,、,、,,, ((`("))ミ < 同盟諸都市の怨みを今こそ晴らすのだ! ,,、,、,,, (゚д゚ b" \________________ ,,、,、,,, ⊂ 9m ,,、,、,,, ,,、,、,,, ,,、,、,,, / \ ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/ し '⌒\_) ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ( ) ( ) ( ) ) ,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( ) .( O ) O .( O ) O .( O ) O .( O ) │ │ │ | │ │ │ | │ │ │ | │ │ │ .(__) __) __) (__) __) __) (__) __) __) (__) __) これまで植民都市を好き放題に略奪されていたローマ軍団が 復讐に燃えて待ちかまえていた 837 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:32:35.18 ID:LqMvGqMo しかしやる夫はその高台が見下ろす谷間の道を指し示して 自軍の兵士たちに高らかに宣言した ___ / \ 諸君も知っての通りあの谷間の道の上では / \ , , /\ ローマ兵が手ぐすね引いて待ちかまえているお! / (ー) (●) \ だが…やる夫は今夜あの道を通るお! | (__人__) | \ ` ⌒ ´ ,/ . /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) (どうするつもりなんだ?) . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 839 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:34:43.63 ID:LqMvGqMo ―――その夜半 やる夫軍の宿営地から伝令が走る
∧_,,∧ ゼイゼイ (´・ω・) 将軍からの伝令です (∪ ) 「指示の通りに」との事です し―-J r'';ツ `" =ニ;;;ヽ /ジ ミッ ヾ;;ミ 三.. __ '´,ィ ./:| |;ノ ミ, ミ'' _,,ミ-‐''''.´ ̄  ̄'''ー=x /::l iへ、 |:::{. n .i::i ,イヾ /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、 }:::{_ n、ヽ;:l lノ .ト, V./ヾ、.i|/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| ご苦労 ー-`- ヽ} ヽl j:{_レ' /ヘ Yヘ::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i こちらも準備は出来てるよ ト、 ヾ=、__/.iヘ {.゚ ノノ ,,ノ゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ ヾ_ ゙ヽ> リ^ヽ:::{ VF彡/:::=:}''ッ〔c_゙::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{ (. ゚,>,~ヾ::、. `:} ヾ;:ヽ {::::::Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__ ;;ゝイ::ヽ `i:l ∨ Xシ.{.iヽY (_ _ノ〉 K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、 ゞニ''⌒ゝ l| キ::ヾ,`| | ゙ー ,lイ /;;:;:ヾ、::.\ ::::,,,, '/ i iY ナ-,w'゙Yl rV'〉 .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー "二ニに (ヽ、,,,__,,,ノノノ:::::ミ, .}ミi、 ` ' /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::.. ミ,,_-=''i才, `ー--彳:::ヽ、:::ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::. ::.../,/ '^メx-キ、''⌒ヾ ∴ }::::::ミi, l:;:;ゞiミx、_ _,,,イミジ 彡゙://::/./:::::::::::: ;:;::.∠_,,,ノ:::::::::::\ ∴ ..(`ゝ、:ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_:: =‐''':.:.;〃.:::::::::::::::::::{ヽ ‥ /:゙ヽ,. \=,,r.、゙''ー、,;:;:;:;:;:;ノ ,,ノジ /:;;イ/::;r''./::::
マゴーネの背後には荷車から解放された牛 約二千頭が角に薪を結わえられた状態でのんびり草をはんでいた ________∩_∩ / ノ ヽ ( ノ⊂ ̄))) ̄⊃ /|ヽ (_ノ ._ ̄ 0'ヽ 0' / |ノ .) (_) ヽ i ( むしゃむしゃしていた。 ∋ノ | /――、__ ./(∩∩) 草なら何でもよかった。 / /| ヽ__ノ | / ./ 今は反芻している。 | ( | ( ’’’ | ( / あと薪は脳内補完して下さい。 |__ヽ.L_ヽ Lヽ_ヽ ''" ""''"" "'''''" ""''"" ''" ""''"" ''" ""''"" ''" ""''"" "'''. r‐-―-ュ じゃあ予定通りいこうか -=ニ=゚===i (゚∀゚`,,9;; __ ,〈ヾ、;;ン''"';、´ ̄ _`フ;;;;,、 / /`゙"y''゙" iゝ`ー'''マ/`'ム_ノ / / 允 / ゙゙v"" ,, `、 '; ; ヽ 〈 ./ /i 彡 ャi_,l riッ'' =ミ ; ; i `i ,/=.| 彡、_X__ノ =ミ ; ; | | .i:::::| '',, !l`! l' ,,'' ,;;' | | !:::::| l´リ''リ`' ,,,;;;''i | ! /:::::::| | ''' Y 、''. ,l | ハ./::::::::::| ハ'';;, iヾ'l ,,;;''ゞ | '、_/__::::::|_`! '' l l ' 〃 | ヽ彡、|三| |_ | .|_ |.'i' ,j r‐' ,、l、-'j i´i' ,j .i´i' ,j  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ 指示を受けて薪に次々と火がつけられる 843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:38:17.68 ID:zq9Pp.2o 新城マゴーネは本当に別働隊が似合うなあ。 844 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:39:05.55 ID:LqMvGqMo 頭上に火をつけられた牛は驚いてあらかじめ設営されていた誘導路に沿って走り出す 二千頭にも及ぶ牛は群れをなしてローマ軍の伏せている丘とは反対側の丘に登っていった ''';;';';;'';;;,., ザッ ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; vymyvwymyvymyvy ザッ ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、 ∩_∩^-^∩_∩^-^∩_∩^- ザッ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ (\_ /)__(\ /)__(\ _/) (\_ /) ザッ (\___/) (\___/)(\___/) (\___/) ( ̄l▼  ̄)( ̄l▼  ̄)▼  ̄)▼  ̄) / ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● | | l ___\l | l ___\ l ___\l l ___\l l▲ ( 。--。 ) l▲ ( 。--。 )`\ .。--。 )`\ 。--。 )`\ /■___ (( ̄)) /■___ (( ̄))´> )(( ̄))´> ) (( ̄))´> ) (___)  ̄ / (___)  ̄ / (_/  ̄/ (_/) . ̄/ (_/ 「>>1はAA改変だけで力尽きたウシー!」「薪と火は脳内補完するウシー!」 851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:42:13.56 ID:GVkUp9oo >>844 お疲れ様です! 845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:39:39.26 ID:zq9Pp.2o ウシー! ワロスwwwwwwww 849 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:41:29.25 ID:LqMvGqMo 向かいの丘の稜線を駆け上がるたいまつの群れは
当然ローマ兵の目にも入る / ,/=''-''''--=、 _,,/" ヘ/l /=='-、_ ll //、//"'-'l .lヽ=- l あの丘に軍勢が! l" /r,,,=ヽ l/. ll .,、-l 奇襲でしょうか? /、{ '"'' / '-,,< /-/ ヽ.{ __.l ^"'' /_ /' _,,_ __.{ ./'''''^', /@/ ''" "'''=-'" .ヽ'''=、/_,,=-'''''" l 、\ヽ''''"/ 、 ヽ . ヽ l ヽ/-< /、< \___,,_\ } ヽ<l l-"、"''< __,,,..."' ヽ、 ヽ、ヽ} > ヽ、 _,=. ヽ, ヾ 、 { .l lヽ -='" ヽ, .} l } l--|-''' 、 l }l }l N.l "、 ヽ l' }l__,,l 、 ヽ ヽl } l l ヽ
これに対してファビウスは静観する方針とする __ ... -‐ 、 , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、 /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ. イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ, まあこっちに向かってきてる訳じゃないしな /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l 夜間にわざわざ仕掛けてもどんな罠があるかわからん /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l 丘のひとつくらいはくれてやったらいいんだ / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/ 持ち場を離れずにいるように .|::l , 'テ''z、 l:::リ::::::i ただし向こうの丘の敵の動向には注意しておけよ .|/| / r.Kヽf''i/'lノリ ハ ` | .| l .| |ノ ,小. - 、 .| .l/././、 _,,ィ'´.H. ゙.. ,, -'" ,/  ゙̄'ー、 ''´ / { ' `''r'´ / / ヽ / ヽ、 ,ィl イ / / ヽ ./ .,ィ^i }_/_/l |/ , i '.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / | 853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:43:52.19 ID:zq9Pp.2o 基本静観な人なのねファビウス。 そのあたり、「ひきこもりジジイ」とか言われちゃうわけか。 855 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:44:49.77 ID:LqMvGqMo ___ / \ 計 画 通 り だお / _ノ ヽ、_ \ 敵は牛の群れに気を取られて動かないお / ‐= =- ‐=・=- \ 今のうちに出来るだけ静かに谷間の道を抜けるお |::::::::::::::::::(__人__):::::::::::::| \::::::::::::::トェェェイ`::::::::/ . /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | こうしてまんまとやる夫軍は一兵も失わずにアペニン山脈を越えることに成功する ,ィュ-‐-、_ /: : : : : : : : : :`ヽ /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ イ : : : : ,ィ ./リ| ト、: : : : : ゝ やられたか… !: :/: :,AZ__ |/' >r.、: :N !'ヽ: :! ―- ニ| .! .!ノ _人_l、u. i .(ヾ| .! iヽ _,..-'´/:::::| ヽ ~ ,.ネ、 ト、 r'´:::::::::::::く:::::::| ノ` =く. .|::ヤ .|:::`゙ー、 /:!::::::::::::::::::/::::::.レ'^YニY/レ!:::ヽz='=i::::::::ヽ /::::::!::::::::::::::::ヽ:::::::| .〉-〈 /::::::〈:::::::::::::|:::::::::::! 朝になり やる夫の陣営地が空になっている事に気付いたファビウスは 慌てて追撃したが追いつけるはずもなかった 860 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:49:52.22 ID:LqMvGqMo やる夫を取り逃がしたこの失態に 今まで耐えてきたローマ市民の怒りが噴出した ファビウスは首都ローマで行われる祭儀に出席するという理由で召還される /∧ /∧ / / λ / / λ / / λ / / λ / / /λ / / /λ / / / //λ / / //λ /  ̄ ̄ ̄ \ / / ̄ ) ( ̄ヽ λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / /●/ \● /λ < おまwww ちょ来いや / // ∧ ∧ \ /λ \__________ | λ ` ー― ´/ / /| * * | λV V V V/ / //| + |\ |\ |\ + | λ| |/ / / //| |_λ|__λ|__λ|\ | λAA/ / ///// + | /λ /λ /λ-λ | λ/ / / ////| ノ| | /λ /λ /λ /λ \ / / ///// /\| ノ /λ /λ /λ / | \ / / //////// | /| /////////| ―/ / / / / / // // ////////////― | / | ///////////| …という名目だったが 実際は市民たちの前で申し開きをさせられるということである .l゙| |゙| .|゙'| .l゙.゙l .,, ,ri、 l゙゙i、 | | .|''"゙'''".゙'゙l.| | .,l゙,l゙ .i、\ .| | ,,,,,,,irr!'''゙l ./.,l~ .| | `゙l|.l,,,,| l゙|r"゙l=i、 .,r=`lirr=lヽ`i、 .| | l''''~~`,, ,,r!''" .,‐./ ,| ゙l .,r'''i、 .l ,iiii、| '!i、.l!i、| |,,,,,,,,,rrrllll'=,l゙ .| | ゙l=''''゙|~,'" ,l゙./` .l''~, .,レ",r, | .l ''''".| .| | | | ." .|゙'| .| | ` | | l゙/ ,/.," !!'゙| .",i´ l゙.| .l l''''! | | .| |.| ,iiiiiiii! liiiii| liiiiiii、 .| | | | .l゙ | / ./ .| | .|~`゙~~ ゙~|.| | | | |,,,,,,,, ,,,,,,,, ,,,,,,,,| | | | | ゙l,ヽ ,i´ | .|.| .゙| || ||.||゙二,| | | | | .| | .| | ,r、 | | ヽ.ヽ .l゙.,l| | | | .r, | レl゙|.~.l゙l゙.|゙ | | .| | | | .| l゙ .,r`,! ゙l.゙i、 ヽ.ヽ ././.| | .| |.,l゙./ | lll,,,,lll二,!_,l゙.| .,,i´l゙ | | │゙'rr!'".,i´ .ヽ.゙''''!i、 .゙l ゙i、 ゙r" | | ゙l,.~.,/ / ,/ ´ , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l i ...l l r/ .l ゙ '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l i .l l .l.! 々' Vヽー--l/'‐、l /l i /ll l /'''' ヽ '..,,,___、l/./ ノ'l/ l' l ./ ! '' /'/' ,/)ノ l / / / ,// / 丿 亅 ./ /r' / ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶 ____ ./ / / ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃ //r'\ 863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:52:16.57 ID:FGDum9.0 大量の牛を準備してたことも移動させたことも気づかないなんて、 偵察って難しいね…… 865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:53:24.38 ID:zq9Pp.2o しかも自分たちのホームグラウンドのイタリア半島だしね…… ハンニバルの地形把握能力とか、偵察部隊の錬度とか、 そこらへん凄かったんだろうね。 864 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:53:23.87 ID:LqMvGqMo ::::::::::::::/ |::::::::::::::::∧:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::!::::::::::::|::| ',::::::::::;′|:ハ:::::::::/ '.:::::::::/ V:::::::::::::::::::|:::::|::::::|::| というわけで… ∨::::l. |! |::::::/ '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::Ⅳ 俺は一旦ローマに帰らにゃらならんが . ∨:| |:::/ }; '_..-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::| くれぐれも変な気を起こして戦を仕掛けるなよ? ∨ |/ _..-'´ ',:::::::::/:::::ハ|::::::| ,.. '_______ ' ::::/::::/::::|::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: '´ ∪ `' |::/:::::/|::::l::::′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ー‐---一' |/::::/ }:∧:| ,′:/ /リ ` ハ ,:::::/ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∪/:::/ ′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . | /V/ l| 厂7 . ! /∧| /:/ /.::、:;::::::::::::::::::::::::;:;::.ヽ ,!:::;/゙l:/゙l:i''`'゙ヽ;:f'ヘ;;:::::〉 〈::ミl. |L,_|:l _}!__.lミ::{ }_;{. l|__.|!ヽ '゙,|!_ l;:::} わかってるって! { ゙i| ' ・` ' ・ ` |!'゙! まかせとけって! ヽ,|  ̄ 、l,  ̄ i,,ノ l、゙ |ー==.=-イ`.,! ,ゝ レ.⌒⌒.リ ,/ __,,, -‐'''7~:.i ヽ.゙ー==‐'゙.∧`、ー- ,,,,__ /゙: : : : : : :./: : :| ,ィヾー‐イ゙ |: :ヽ、: : : : : ヽ. /: : ヽ: : : :./: : : .l /iヘ;}_ ,,/;;゙、 l : : ;ゝ: : : :/: : ヽ { : : : :`、 : : \/|!. ゙'、{;;;;}ィ゙ ヘ}\/ : : : :/: : : : i ! : : : : :ヽl: /.: : l l::::|. l : : :\: i/: : : : : l l : : : : : :ヾ:.}: : : : | |:::::| .|: : : : :/: l: : : : : :.| 元より積極的な戦法を唱えていた騎兵長官ミヌキウスは 最初からそんな命令を守るつもりはなかった 867 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:55:41.61 ID:LqMvGqMo ,, '' r‐{!─--...、 /:::::ヘ::::::,::'::::::\ さあ 誇り高きローマ兵士たちよ 〉ヾr-rik ,:::::/::::〈 踏みにじられた誇りを取り戻す時が来たのだ! 〈::::/ メ、| `「∧:::::::} 今こそ反撃だ! }┤ェァヽ ノ'"`}:::/ ,. ‐- .. _ ヽ| j ⌒/ } ./ __ `` ー- 、 ! r===ァ /ノ , ィ/ ゝヽ ̄ヽ ー- ' ヘ. | /ノ _ / { {ヽ、_ ヽ' ノ_,.〉 j |ーノ゙-_ -ァー- 、_ ... -‐ ' ヽヽ、 `>、..ノ=┘ /j >-‐ ' ´/ / / / _ノ \ `ー '! , -‐ 7´/{⌒| / _/ j >‐' / / //| 〉‐f/ \' ! , ' ´ / ,' > .|/ レ ゚ノ | ,.. -‐ '" / { ヽ | 〉 /__ t ,. -‐ ' ´ | ヽ| / / ' ` ヽ、 / | `!// / ファビウスがローマに帰った直後よりミヌキウスは早速やる夫に対して反攻に出る _∧_∧ / ̄ ( #・∀・)⌒\ だあああああらっしゃああぁぁぁぁぁぁ! __ / _| | | ヽヽ / / \ | | ,,,,,,,iiiiillllll!!!!!!!lllllliiiii,,,,,,, \\| |____| .| | .,llll゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙lllll, \/ \ | | .|!!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!!| | ヽ_「\ | |、 | ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ .| | \ \――、. | | ヽ .| .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ | | / \ "-、, `| | ヽ | | _/ / "-, "' (_ ヽ ヽ .| | / __ノ "'m__`\ヽ_,,,, ヽ | | `ー― ̄ ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliii| | \゙゙゙゙゙゙゙!!!!!lllllllliiiii| | \ ヽ | | ヽ \ | | | \.| | `ヽ、,,_ノ| | ゙゙!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!゙゙ ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ /.// ・l|∵ ヽ\ 怒りと屈辱に耐えてきたローマ軍はやる夫軍に連勝し少なくない戦果を挙げる 868 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:57:32.81 ID:LqMvGqMo 【市民集会審議中】 ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ もうミヌキウスでいんじゃね? ∧,,∧ ∧,,∧( ´∀`) (´∀` ) (´∀` ) ∧,,∧ ( ´∀)(∀` ) l U) ( つと ノ U U ( ´∀`) ∧,,∧ | U | と ノ`u-u' `u∧,,∧ ∧,,∧(U )(∀` ) あののろまの爺さんはどうする ( ´∀) u-u ( ´∀)( )(` )`u-u' | とノ (l ) (l )( )( ノ .∧,,∧ u-u `u-u' `u-u' `u-u' `u-u' ( ) ∧,,∧ ∧,,∧ ( ) もういいだろJK ∧ ( ´∀`) (´∀` ) ∧∧ `u-u' ( ´∀) U) ( つと ノ(∀` ) とはいえローマの柱石だからなぁ… | U ( ´) (∀` ) と ノ u-u ( ) ( ノu-u `u-u'. `u-u' この報せを受けたローマ市民は沸き立ち異例の決定をする ミヌキウスをファビウスと並んで独裁官として軍の指揮を共に執ることとしたのだ _,, --‐''` ‐ - 、 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ l'.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ !::.................................:::::::::..............................`! ――ってそりゃ何だ? ,i:::::::::::::::::::::::::::i:::::∧i...........、.....................:::ヘ i:::::::::::::::::::::::::/|:::::! i!!::::::::!i:::::k::::::l::::::::::iヘ '!:::::::::::::::::i!:/ !::l ゙ !::::/ |::/r 、::l:::i:::|:l !:i^l:l:::::!i.レ..,__ヘ! l::/ !(ヽ、`\i'リ !k i!',:::::! _  ̄_゙゙´ ゙' -‐‐'\ \ \ !ヽ`!::::| `゙'''''' ‐-‐' \ \ \_ ヾ、j::| l r--‐-<;:>、 `ヽ _,/`i;:ト u |:. `` ‐-,、 `` i _, r´:/ : :|゙' !、 ,'.:. /-、\ `、 _, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.:| ヾ、 r‐--っ /!:.:ヽ :`ヽ ヽ _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| \ヽ、` ̄ / |::.:.:ヽ: : ヘ i _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| >-、ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : :!、 ___!=、 /゙: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:./i! /ヘ i. / 入 |\.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐, 1名が定員の独裁官が2名では危機管理の意味がないと言っても良い ローマとしても前代未聞の事態にどう対処してよいのか見失っていたのだろうか 870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 22:59:01.73 ID:GVkUp9oo 負けないのは重要ですよ~ それよりも恐ろしいのはこれだけボコボコにしても立ち続けるローマのタフさでしょうね。 元老院もですが市民による軍隊も層が厚い。 一方ハンニバルも孤立無援で軍を食わせ続けてるし、兵からの信望が篤い。 最大の国家vs最強の軍隊といったところでしょうね。 871 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 22:59:52.42 ID:LqMvGqMo それでもローマから戦場に復帰したファビウスは市民集会の無茶な決定に従った __ ... -‐ 、 , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、 /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ. イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ, つーことで俺とお前で軍を指揮しろだと /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l どうする? /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l 執政官軍団と一緒で一日ごとに指揮を交替するか? / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/ それとも軍を二分して別々に指揮するか? .|::l , 'テ''z、 l:::リ::::::i .|/| / r.Kヽf''i/'lノリ ハ ` | .| l .| |ノ ,小. - 、 .| .l/././、 _,,ィ'´.H. ゙.. ,, -'" ,/  ゙̄'ー、 ''´ / { ' `''r'´ / / ヽ / ヽ、 ,ィl イ / / ヽ ./ .,ィ^i }_/_/l |/ , i '.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / | ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::} (一日交替だと思い切った戦法が採れないからな) ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈 軍を二分しよう ::::::、-'// ,':/ `""ヾ∨:ヘ 私の積極戦法とあなたの持久戦略 :::r ' |::! |::| |::| }::ハ どちらが正しいかすぐにわかる ::> 」::|_ i!::! _!」 !ハ}:| まぁ もう結果は出ているようなものだが / レ' ¨"≠レゝ / リ/ j/ "モテエ ,'ェァ / 、 { ヽ | i _ノ / , ‐、 ヽ , ____ / __r‐< ! \ ` ー--- ' , ' / `ヽ \{ ヽ / / ̄ \ `ヽ ヽ __ノ ,ト--、 ` | / `ヽ { | 872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:01:18.81 ID:zq9Pp.2o 谷口むかつくww しかし彼も戦果あげてるし、普通に有能な騎兵長官なんだな。 ……相手が悪すぎるだけで。 885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:07:53.78 ID:K4W81TE0 持久戦は数ある戦法の中でもっとも人気がないからな。 派手さも無ければ吉報も少なく、武将も兵士も功績を挙げる機会がない。 それでいて一番負担がかかるのが民衆で兵士や将軍にバッシングの嵐という…… 894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:14:38.54 ID:FGDum9.0 >>885 長平の戦いも老将の持久策に首脳部がしびれ切らして指揮官変えて大敗。 40万生埋め…… この問題は洋の東西を問わないですね。 873 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:01:30.68 ID:LqMvGqMo そしてローマ軍は2つの集団に分かれて別々に布陣することになる そんなある日 ‐=≡ ∧ ∧ ハァハァ ‐=≡ ( ´Д`) ミヌキウス様 やる夫軍が向こうの丘に ‐=≡_____/ /_ 布陣しているようです! ‐=≡ / .__ ゛ \ .∩ どうやらファビウス隊の方を ‐=≡ / / / /\ \// 警戒しているようで ‐=≡ ⊂_/ / / .\_/ 我々に対しては無警戒です! ‐=≡ / / ‐=≡ | _|__ ‐=≡ \__ \ つ ‐=≡ / / / ``) ‐=≡ // / `)⌒`) ‐=≡ / | / ;;;⌒`) ‐=≡ / /レ ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (  ̄) /.::、:;::::::::::::::::::::::::;:;::.ヽ ,!:::;/゙l:/゙l:i''`'゙ヽ;:f'ヘ;;:::::〉 〈::ミl. |L,_|:l _}!__.lミ::{ おう!それは好機 }_;{. l|__.|!ヽ '゙,|!_ l;:::} 全軍前進せよ! { ゙i| ' ・` ' ・ ` |!'゙! ヽ,|  ̄ 、l,  ̄ i,,ノ l、゙ |ー==.=-イ`.,! ,ゝ レ.⌒⌒.リ ,/ __,,, -‐'''7~:.i ヽ.゙ー==‐'゙.∧`、ー- ,,,,__ /゙: : : : : : :./: : :| ,ィヾー‐イ゙ |: :ヽ、: : : : : ヽ. /: : ヽ: : : :./: : : .l /iヘ;}_ ,,/;;゙、 l : : ;ゝ: : : :/: : ヽ { : : : :`、 : : \/|!. ゙'、{;;;;}ィ゙ ヘ}\/ : : : :/: : : : i ! : : : : :ヽl: /.: : l l::::|. l : : :\: i/: : : : : l l : : : : : :ヾ:.}: : : : | |:::::| .|: : : : :/: l: : : : : :.| 874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:02:04.14 ID:47WivAYo 嫌なフラグが・・・ 876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:02:56.38 ID:hYiun5Ao ダメな匂いがプンプンww 877 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:03:24.27 ID:LqMvGqMo /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、 ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;! やる夫を再起不能にしてやれ! l:.:,r:'´Y/ l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:', (そして俺は凱旋将軍として )k/:./l;'.__ l:! リ ._リ';.`Y 白馬に牽かせた戦車に乗って 〉-;.:'l l _`ヾ、 _, 、, r'´_/. !r-! フォールムを行進だ! l 'Y';.l ´ 赱〕`` '近l ` リ< ! のろまのファビウスなどに任せておけるか!) ヽ.ヽヽ. l ,'-,ノ `';Y', l, ,' ´ ,.rハ'´`丶、__ _ , ' __ /: ヽ \ ヽー /〉′.〉 /:ヽ: : ヽ l .!- ィ' 〉′ /ヽ、 /: : : : ヽ: : :,ツ__ ...'`-'.、' /ヽ: : :`:、.、 ,. :':´:-: 、: : : : :ヽ:〈 !ヽ .l:_: : :>: : : !:.', f'´: : : : : : : :\: : :',:ノ ` ̄ ̄ `ヽ,' li: :`丶、: : :l: :l i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '、 ー----、ノ,イ l: : : : l: : :!: :.l !: : : : : : ; :-:-: : : `/:.!l ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l: : :! !: : : :./: : : : : : : /: : ',ヽ、ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: : : i 緒戦の勝利に意気上がるミヌキウス軍は丘の上のやる夫軍目指して殺到する 880 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:05:53.38 ID:LqMvGqMo ____ / \ / ─ ─\ / (ー) (●) \ | (__人__) | 今そこのアホ \ ` ⌒´ / ____ / \ / ─ ─ \ / (ー) (●) \ | (__人__) | 本気でやる夫に勝てると思ってたのかお? \ ` ⌒´ / ,. -─────────‐- .、 // ̄ ̄\ / ̄ ̄\\ / \ / :::::::::::::::::::::::::::::::: \ / / / ̄\\::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::// ̄\\ \ / | | | | ::::;;;;;;;;;;;;;::::| |. ┃ .| | \ / \ \_// :::::::::::::::::: \\_// \ / ../ ̄ ̄\ / ::|:: \ / ̄ ̄\.. \ / ::::: | | | ::::: ヽ. | | | | |. | \__/\__/ | | | | | | |r─‐┬──、| | ヽ |/ | | / \ \ / / \  ̄ ̄ ̄ ̄ / 886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/10/14(火) 23:08:18.66 ID:YbfYXaA0 >>880 怖ぇww 隻眼だから余計怖ぇww 887 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:08:18.82 ID:LqMvGqMo ∧ ∧ (・ω・´) ( ) v v ぼいんっ 川 ( ( ) ) /.::、:;::::::::::::::::::::::::;:;::.ヽ ,!:::;/゙l:/゙l:i''`'゙ヽ;:f'ヘ;;:::::〉 〈::ミl. |L,_|:l _}!__.lミ::{ …え? }_;{. l|__.|!ヽ '゙,|!_ l;:::} { ゙i| ' ` ' ` |!'゙! ヽ,|  ̄ 、l,  ̄ i,,ノ l、゙ |ー==.=-イ`.,! ,ゝ レ.⌒⌒.リ ,/ __,,, -‐'''7~:.i ヽ.゙ー==‐'゙.∧`、ー- ,,,,__ /゙: : : : : : :./: : :| ,ィヾー‐イ゙ |: :ヽ、: : : : : ヽ. ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ (・ω・´) (・ω・´) (・ω・´) (・ω・´) ( ) ( ) ( ) ( ) v v v v v v v v ぼいんっ ぼいんっ ぼいんっ ぼいんっ 川 川 川 川 ( ( ) ) ( ( ) ) ( ( ) ) ( ( ) ) 丘の麓の谷間にミヌキウス軍が降りた瞬間 隠れていたやる夫軍の伏兵が現れ ミヌキウスたちを取り囲む 完全に袋のネズミとなってしまったローマ兵は大混乱に陥った 888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:09:02.10 ID:hYiun5Ao 案の定… (ノ∀`) アチャー 891 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:10:43.16 ID:LqMvGqMo _, -‐--....、 /..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ / .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ /..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i l/i::l:::N`|メ、_|ム|/.,j/レ|::|::ト! f^i:::l ''ZTー ィ'Zト.|::|::レ'^ヽ、 アホが危ない! ,...-',,⌒ゞミ、l::|. l l::!Y::::::::::::::.ヽ、 救出に向かうぞ! /::/..::::::::::::..ヽl_ 〉 /v':::::::::::ノ::_;;:::::j,ト、 /:::::::::::::::::::..`ー-、:l、 f===r ,ヘ:::::;::::::/ ̄ ゙''ヘュ_ノ /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:、L_,,リ /:>:l/:::/ ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..`''ヾ、ー_-イ, 〉<.|/ _ノ⌒ ー - ,,,__ _ }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙ヾ!、!;::|:|,r‐'゙ // ヽ 「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l ../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ニ,-'" \___ / /:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ l \X=-、,,__/ :::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ノ ` 、 ヽ ,ヘ./ :::::::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` 、 ノ ヾ| :::::::::::::::::::::::::::..`ヽ;::::::::::::::::::::| | | 、 `'rイ ,ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::.::..\∩:::::::::| l\ `=、..__,ノ  ̄ :::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i\∩:/ | ヽ、_ ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| \:!`ー、 ,,=''::::`、'‐-'゙ :::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l l ヽ_;;ァ'~ヽ;::::::::::.ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| | i ヽ;::::::::::..\ ファビウスはその事態に素早く対処する やる夫軍の包囲網を深入りしないよう巧みに破り ミヌキウスと彼の軍勢を救い出すことに成功する 892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/10/14(火) 23:11:55.18 ID:9fIU42.o もし自分がこの当時のローマ市民だったとしたら、と考えてみる。 やっぱり、周りの空気に逆らえずに、ハンニバルに決戦を挑もうとするんだろうな・・・・・・ 895 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:14:49.09 ID:LqMvGqMo ____
/ \ / _ノ ヽ__\ あわよくばファビウスの兵たちも囲んでやりたかったけど / (─) (─ )\ それは無理そうだお | (__人__) | 爺さんなかなかやるお… / ∩ノ ⊃ / ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ / 深入りしてこないファビウスの見事な用兵を見てやる夫もそれ以上の追撃は諦める ミヌキウスたちは窮地を救われた :::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::} ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈 ::::::、-'// ,':/ `""ヾ∨:ヘ :::r ' |::! |::| U |::| }::ハ 度重なる命令違反 申し訳の次第もございません ::> 」::|_ i!::! _!」 !ハ}:| 今日私の命を救って下さったあなたは / レ' ¨"≠レゝ / リ/ j/ 私に命を与えた父にも等しい存在 "モテエ ,'ェァ / 今後は総てあなたの指示に従います J 、 { u ヽ | i _ノ / ヽ , ____ / \ ` ー--- ' , ' ヽ u / ヽ __ノ こうして分裂していたローマの指揮系統は再び統一されたが その後は大きな戦いもないままその年は終わった
/ /_, - ヘ ,' \ / __ i! ´ / , -‐ ハ/ ハ / ヽj ,' , '´ - /i\__  ̄ ̄ ̄ ̄ヘ / レ~ヽ | !, ィ , '´ , ' /| j 〃 ! ヘ | { ヽ j / / / /゛"' ,, /ィ´/ ヘ レ ―‐、 / |! | / _x-< / "- 、r' ヘ {ィニニニz`, -'´ ∨ i! / イ´ ¨レ' \ / / / ヘ ̄ ̄ ∨  ̄ヽ } r―'∨ , ー<´ /ィ千旡ぇヽ| __.. イ ,イ ,ィ´ ,' j ハ / |´ | ィ ,'! ヾ た::j テ ∠七ニヘ/ /! } ハ } / i | 〃 / | Lzン zェァyム-' ∧ / ノ jノ { } ! ノ 彡イ ∧ た::j 乃 / ∧ -‐'¨ | /\ノ |イ, - ' ヘ ヾ ヘ ' ゝz= ' / イ _ -―― `ー |\ \___ ヽ \ \ \ `ー -=ニ二 ィ ´, ' , -‐' ¨ |_ヽ-' / \ \ ヾ. \ , イ / やられてばかりじゃないのよ♪ ヽ__/ \ {二ィ>-ト -=` ー―===< / \ {´/!ク >─―----― '/¨ ヽ‐---ィ _, -―――-、/ \ |/ / 一方この年のスペイン戦線では できる夫がグネウス・コルネリウス・スキピオをエブロ河で押し返している隙に 海路上陸した弟プブリウス・コルネリウス・スキピオがサグントゥム奪回に成功する ___ / \ /ノ \ u. \ くっ! / (●) (●) \ 二手に分かれてくるとは! | __´___ u. | \ u. `ー'´ / ノ \ /´ ヽ 901 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:19:04.77 ID:LqMvGqMo 【その年末の市民集会】 ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧( ´∀`) (´∀` ) (´∀` ) ∧,,∧ ( ´∀)(∀` ) l U) ( つと ノ U U ( ´∀`) ∧,,∧ | U | と ノ`u-u' `u∧,,∧ ∧,,∧(U )(∀` ) ( ´∀) u-u ( ´∀) ( )(` )`u-u' | とノ (l ) (l )( )( ノ .∧,,∧ u-u `u-u' `u-u' `u-u' `u-u' ( ) ∧,,∧ ∧,,∧ ( ) ∧ ( ´∀`) (´∀` ) ∧∧ `u-u' ( ´∀) U) ( つと ノ(∀` ) | U ( ´) (∀` ) と ノ u-u ( ) ( ノu-u `u-u'. `u-u' スペイン戦線での好調に加え やはりファビウスの消極的な戦略に飽き飽きしていた市民集会の雰囲気は 積極戦略一色になっていた その結果 積極的にやる夫と戦うことを訴えた執政官候補者が一位で当選する事になる 905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:21:52.02 ID:DAxveWYo >>901 よせ、それは負けフラグだ 907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:23:42.18 ID:K4W81TE0 持久戦の欠点の一つ 「成果が一切目に見えない」 がモロに出てるな…… 903 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:21:20.85 ID:LqMvGqMo _,..----、_ / ,r ̄\!!;へ 諸君!私は宣言する /〃/ 、 , ;i 共和国の全力を持ってやる夫を駆逐し i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙) この戦役を終わらせて見せよう lk i.l /',!゙i\ i 無論 わがローマの勝利によってだ! ゙iヾ,. ,..-ニ_ / Y ト、 ト-:=┘i ファビウスのごとき消極的な戦術では l ! \__j'.l 戦争は終わらせることは不可能なのだ! 」-ゝr―‐==;十i _,r--――、 .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐< _,.r<"「 l_____ ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \ ∧ ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~ ゙i / \\(_.人 ヽ._ ヽ レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / / ヽ-ゝ. \ / レ'// .l l ! ! i/./ ./ / / / ,( \ ノハ レ'/ .! ! i ゙'!  ̄ ∠, / ヽ._ ,ター '",〈 ! /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./ ー==' .l.ト、. -‐'"/!.ト, / .ト- ゙ー―┘!└‐'='-‐" ヽ._/ 、 トミ、 ̄ ̄._ノノli\ 【ガイウス・テレンティウス・ウァロ】 平民出身で民衆に人気があり やる夫に対する積極的な姿勢が評価され 一位で紀元前216年の執政官に選出される 執政官の経験はないが法務官として国政に関わった経歴を持つ 908 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:24:10.67 ID:LqMvGqMo 対してファビウスを支持する派閥も全く力を失ったわけではなく
彼と考えを共にするルキウス・エミリウス・パウルスを いまひとりの執政官として当選させることに成功する _ _ - ´: : : : : : : :` ー 、 , ‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`. 、 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、:.:.\ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : ヽ:.:.:.:\ /: : : : : : : /: : : : : : : : : : : :: : :i: : : |: : :.ヘ:.:.:.:.:.ヽ //: : : : :: : :.:,': : : : : : : .イ: : :. :. : /: : : !: .: : :i:.:.:.:.:.:.:ヽ / ,': : : : : : : : :!: : : : : : :/ !: :.: .:.:../: :.: :..!.:.:.::. .:!.:.:.:.:.:.:.:ヘ /: :!: : : : : : : : :|: : : : : _/_ |: .:.:.:.:イ: ィ:.__.イ.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.i.:.:.i.! あたしでいいんですか? ,': : :!: : : : :l: : : :|X'"゙´:./`゙ ! .:.:.:/ !:.ハ:,r.'バ`ー、.,'l.:.:.:.:.:!.:.:.l.| 頑張ります! !: : : !: : : : :!:/.:! !.:.:i.:/ i.:./ i/ ',:./ !.|:.:/`i、:.:.:.:i.:.:.:!:! |: : :.ヘ: : : .ヘ.:.: :.! ヽ:ト' 〆 / レ !|/|.:/!.ヽ./.:.:./:! |: : : :.ヽ: : : ',ヽ: |斗Xミミ、 彡≠ミ|/イ:.:./.:.:.:.:イ l: : : : :.ヽ、:.:..ヽト,〈:::゚,::::::::}` そ::::::::ハト !:/.:.:.:/|/| |: : : : : :.Xミ、:.ヾ ゙'つ_.. ソ ぅ...ノシ '"f'/ヽ/.:.:.:.:! !: : : : : ト, ( ヘ`ト `ー- ′ 'ー--′//ソ.ノ.:.:.:.:.:| !: : : : : :.:.`t、_ヾ, xxxx ` xxx //,イ.:.:.:.:.:.:.:.! |: : : : :.:.:.:.! Tト、 「 ̄ ̄、! イ/ !|.:.:.:.:.:.:.:.:! |: : : : :.:ト.:.l V. \ ヽ _ノ /. ,'ィ.:.:.:.:.:.:.::.! |: :.: :.:.:..ハ.:l !` ー _ __ - ´ //|.:.:|.:.:.:.:.:.! |: .:.:.:.:./ ヾ、 } | /´ .!.:.ト.:.:.:.:.:| l: :.:.:.:.:.,' ` ,-/ ヽ-、- 、 ',.:!|.:.:.:.:.:! !: .:.l.:./ / K、 _ 、 _ / \_ `ヘ:.:.:.::| ! .:.:!.,' /、 \ <´ / 'ー 、 ヘ.:.:l ただし 国内の空気は決戦一辺倒であった
,、 // ///) /,.=゙''"/ _,r'三 ̄`ヽ、 i f ,.r='"-‐'つ /ヘ/" ゙̄\,ミ\ 征くのだ 諸君! / _,.-‐'゙~ ,! 、!r r。-r ミ i 明日の勝利を目指して邁進せよ! ,i ,二ニー; ドツ ヽ ̄ fハ, il 我と我が戦線に加われ!! ノ il゙ ̄ ̄ l ー-_゙ ,、/ / 立てよ国民! ,イ「ト、 ,!,! ゙! )二」゙ ,!i Y / iトヾヽ_/ィ"___. ヽ.t _/,! i r; !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,トf-≦-=、_,L ∧l \゙7'゙ .j!/ / /\jr=ニ:ー-゙┴、 ゙ミ三ヽi]l「/l _____ ./ i ! \.// /./ ./ \ ┌‐ヽミ≦‐十'"! r",.-、, \ / i゙i /  ̄ ̄ ̄ i .l ッー-、\_ミ「彡゙'ー=‐ (_.人 ヽ._ ヽ ノ ヾ、 / i! ! \_ ̄i i l r‐へ.__ ゝ. \ / / ゙''y' l .i 、 l !.j .l l 「,> ( \ 人 ローマは空前の動員体制を敷き 歩騎併せて8万を超える大軍勢を編成 南部イタリアはプーリア地方で冬営しているやる夫を一気に叩く体制を整える 915 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:27:53.24 ID:LqMvGqMo 一方やる夫の軍勢は5万程度である ____ / \ / ─ ─\ ファビウスじじいに結構削られたお… / (ー) (●) \ ただまぁ損害はほとんどガリア人だお | (__人__) | やる夫の精鋭はほとんど無傷だし \ ` ⌒´ / 騎兵も充実しているお ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ / \ . / \ とりあえず来年に備えて冬眠に入るお… / ─ ─ \ | (―) (―) | \ (__人__) ,/ zzzzZZZZ乙乙 ノ `u⌒´ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) 917 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:29:07.17 ID:LqMvGqMo / ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ 寝てる暇なんかねぇだろ! | ⌒(( ●)(●) .| (__人__) /⌒l | ` ⌒´ノ |`'''| / ⌒ヽ } | | ____ / へ \ }__/ / /─ ―\ そうでしたお! / / | ノ ノ /ー)) ((●\ . ’, ・ _ ノ | \´ _ / (__人__)’,∴\ , ’ | \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ/ > て .| __ ノ / ( ヽ _,, -‐ ''" ̄ヽ、 ̄ `ー'´ / r'" ̄ \ , '´ / .| \ ( / | \ \ / | ___ / \ / \ , , /\ 南イタリア諸都市に使いを出すお! / (ー) (●) \ 今は静観を決め込んでいても | (__人__) | 今度の戦い次第ではこちらに寝返る都市も出るかも知れないお \ ` ⌒ ´ ,/ . /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | こうしてやる夫は冬営地でも休みなく動き続け 紀元前216年を迎えることになる [第七章]のろまのファビウス[完] 921 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:30:45.63 ID:LqMvGqMo ―――次回予告――― __ __ / ◎ \ / ◎ \ .O―~, ヽニニニノ ヽニニニノ . || 鬱':| |(●) (●) /(ー) (●)\ ||―~' /ノ| (__人__) | /^):::⌒(__人__)⌒:: ヽ /^/ .| `⌒´ | / / | `⌒´ | ( ' ̄ ヽ _/ヽ ( ' ̄\ _/  ̄ ̄| = V // | |  ̄ ̄| = ̄ // | | | // | | | // | | 本日も戦に負けました ,,、r''''" ゙゙̄`''ー .、 ,rニ,_ ミ| ヽ./~~`ヽヽ. ,;" `-、,/ ゙!,゙'i, ,:i' _ ----、`i, ゙i, 圧倒的じゃないか…我が軍は! ,l 'l 、 | ,r-ッ---r゙i, ゙i, l, i' 、_,,,.-ッ'フ,)tr'"===='" ゙i ,ト.、 ゙t,'i `'フ",:"!, ` |' i l r' i, ''" : ! _ ゙ir'r l, |ヾi ゙' i;:. ヽ ゙'| ,! ゙i, ! ! ~;; ___, ,、ノ ゙i, ,,; -''"~,、 ,/ | `" ト、 " ` / | | 'ヽ. .| / .| | ゙i,ヽ._ l __,,./ .| ! _,,,二゙~r-:'::::::::::::::::┴┐ ,r゙‐'"---i | |~~.........---r ゙i | | r''''''''i i,゙l | ,,! ''''''''7i_,,,! | | ゙l'" __゙ヽj | ー' '''''''7 `ニ' ゙i,_、___ ├i゙t'",,r'' , i ,....,'''''ソ,,.-''"''"t'r'"__,r'" ̄''7 ,,,,r:、ヽ、ヽ-''"l !ヽ,,,、-'""_,、-'''' ゙'ヽ、r" 次回[第八章]カンネー(前編) 922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:31:15.07 ID:47WivAYo 鬱ってwwwwwwwwww 920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:30:45.08 ID:zq9Pp.2o 今日も一気呵成に読めました。乙です! 幕間にすぐ行くのかな? 924 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:31:56.01 ID:LqMvGqMo というわけで第八章は勝手ながら前後編に分割させて頂きます 前後編の間の幕間は予定しておりませんのでご了承下さい では間髪入れず幕間投下致しますw 925 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:32:26.19 ID:LqMvGqMo 【幕間】 _ ,> - ‐‐ - 、 /ヽ _, ⌒7 : : : : : : : : : : :\ /∧:}_ /イ}. /: : : : _: : : :_ト、: : : : ', ,ィ : ^^: : : :^ヾV |:l: :爪.: : : : :|`ヽ : : : ! { { /: : : : : : : : : : :ハ<賢狼さんと Nハi ' \ト、リ 八j : :j !: : :/: /{:ノリ^j ノl: | ト,i -- ー─‐,リ: : ,' |: : :|: :| ○ ○? 蒼い子の>Nk " ゥ "_jノリV |: : :|: :|ー>‐'ー1イ:| `フ777^ヘ j: :.人_に{^)_,ノ)j/ r「茶|ん~,〉__ i{`ーz‐ヘ: : :{´ _(入j:厂 {{()tっ「`´ ((V )) `<__Y( ̄ `ヽ フ7¨¬く{  ̄ 〉 `⌒`ー‐'´ ̄ 〈__〈 ー‐人___/ ,.-─────-、 _人人人人人人人人人人人人人人人人人_ / .:.:.:.::::::::::::::| > ゆっくりしていってくりゃれ!アワー!!< / .:.:.:.:.::::::::::::::::::::| > いくといいよ!! < ./ .:.:.:.:.::::::::::::::::::::::」_  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 〈 , -一'"´ _ __ _ ``) ムヽ、 ムヽ ル ´', ヽ/.:.::::::: :., .:.:.::::::::::::::::::::::.:.ヽ 〈 .ノ ヘ ゛  ̄ ノハ ', ハ , ' フ _ノ´.:.::::::::.:/.:::l::::.ヽ.、:.:.::::::::.ヽ:.:ヽト、 'r ´ l ヽ / ´ ハ 、i < .:.:.:.:.::::, .イ .:.:.:j.::lト、トト、.:、:.:.::::::`,:::j::| ,'==─- -─==', V /レ´ V i \_, イ .:.::i.:.::::/:/__,. ` ー=ュ、l:::|/ i イ iゝ、ハハハ/_ルヽ i. | 1 `i1.:.:.:::|;:ィイ/(ヒ_] ヒ_ン l::〈i リイi (ヒ_] ヒ_ン ) | i | i |ト、.:.::|.::::| '" ,___, "' !::/ レV!!"" ,___, "" .| i | ノ |l.::ヽ.:!.::::l ヽ _ン ノ/ i.',. ヽ _ン .ノ -=| | ,ノ ト、.::.ミ.:.:::::、 /l ル ハ、 ,イ| ルノ ',─ ー ´ `ヘ.:.>,、 _____, ,.イ:::/ レ ν` ー--─ ´ルノνレハ 927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/14(火) 23:33:04.71 ID:47WivAYo パチパチパチ 929 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:33:10.46 ID:LqMvGqMo /゙}i // }} , -z _/ :/ >'‐ァ―-、_// }} /:'´//: : 〃: : : : : `く. }/ /: : :./ : : /: j|: :./ : ,'|: : : :∨ ,': : : /: : : :|: :八: |: :/ |!: | : :ハ | : : ,': : : : :|ィテ=k从| リ:_| : :|:| /} さてさて l : :│: : : : |^Vヒソ ィ圷リ /リ / / 当面の目標である南イタリアには |: : :.| : : : :│ :Vソ/|^/// .,' たどり着けたようじゃの |: : : ! : : : :│ t‐_、´ /: | / / { ただ今回の相手は今までとはちと . |: : : |:l: : : : :ト 、 イ.: :l,' ∧ 毛色が異なるようじゃな |: :_:人l : : : :| /`ー 个:|: :/ い /⌒ヘ::::∧: : : :| {\:_:│:レ:′ ∧ / \∧: : :.|ヘ_\::_]:∧/{/i/レヘ ,' '. │ |:∧: : :!:::|≒|::|:| : : : /)')、∨ ; │ ∨:::∧.: :l:::ト、∧N : / , /: ヘ } ∧ i/::::/::∧:│ト《こ》|:/ //: : : :ヽ八 /: :.ト、 |::::::::/::::l: :|:::::| ゙̄/ ,.イ : : : : : : : :.'、 l: :./| l::::::::::::: l: :|:::::レv'′ /: : : : : : : : : : : iヘ |: :l: | }:::::::-=:j/ ̄ | / : : : : : : : : : : : :`(\ |: :l: | ,ゝ-―ヘ | -イ: : : : : : : : : : : : : : : :(∨ l: ∧| 〃 │ ヽ_/: : : : : : : : : : : : : : : : :|_〉 930 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:34:26.88 ID:LqMvGqMo \ / | || ト \ ',
Y | / /l ヽ | \ \ | ′ ,′ / / ! |\ 、 \ ,. -‐ i\―-| | | 確かに今までの挑発に乗ってくる | / /_/__', 、 \\ へ、 | ヽ | | | 指揮官たちとはちょっと違ったね | _, / イ/ /― \ヽ \\ ィ>=ミ=ハ | / | やる夫の強さが認められたんだろうけど… | / //イ ̄卞ミ \ 〃i _ィ:::y } ∧| / | 正直持久戦はあまり嬉しくはないだろうね ! //rセ {_ イ:::}」} \ ヾ ノ,. / / | やる夫の持ち味はやっぱり会戦で i / \ ` 丈_ノ ヽ  ̄` / / ′ 一気に事を決するところにあるからね / \ \" ̄ i〉 / | ,′ '. \ \ / / / '. ` ー一 _ イ / / ヽ \ ´ / // / \ \ \ / /' / /′ \ \ > ,._ ,. ' |ノ ヽ / / \ ┌:/lヽ/ `ヽー / Уく _\/ノ'" / } / / \ ∧_/\ { / \__f⌒ヽ / r‐' ( >' ,二.rく ―‐、 <⌒ヽ丿 └┐ | / Y´ イ /トく ̄\\ ___) /n_厂{
、 /,、
|iヽ.-‐!Lハ、 , /^: : : : : 、: :ヽ そうじゃの l { |: :i: トト、: :_j l:. :l しかし次回はうってかわって決戦のようじゃ ^ト{○ ○ | |:.. | それでは今回は決戦前にやる夫の戦術の |:ト.7^,ニ{ィ| :!:..:| 一つの特徴を成している騎兵について Vト|...ヽハ:.j∧:l:| ちょいと紹介してみようかの? `7T´ `|:′.V| /..:ト===1:......ヽ {.....:| |::........} \辷zzzj:........ノ ヒ! ビ厂 / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ N______И . rヘ 二二二二/`ヽ、 / /, 、 ヽ それはいいね ,′/ / ,′l | ト、 ! j ローマに対して連戦連勝できている ! ′/ /7メ | レ仁| /| 要因のひとつでもあるからね | l| { l/-=ミヘ. |/:::「レ' / ∨丶 〈::.::.::} ヽlヾツ厶イ `、 ト、ヾ゙゙´ _ , ,イ / ヽj \>r-r<}// _ _/: : |介ヘ: : ̄厂「rヘレ‐-、 >、: : :.:L_ニ_〉_:_厶┴し'/¨7 } . rく /7¬^X ハ 〉 ≠ ー'/ 〈 \>'´/:`ヽ/ lレ': :∨ /∨ ̄  ̄ V_:_:_:_ノ_:_:_:/ / / . / ̄7 「 「 / / 厶__/ l |/ / |=≠ Y弍/ └′ `┘
|\ |\ l lヽ`-‐ '´ ̄ ̄ヾゝヽ シ~ /" `ヽ ヽ ` `、l ふむ //, '///|! !∥ ヽハ 、_V ではまず騎兵の利点を考えてみようかの 〃 {_{'´|」」 L|`ヽリ| l | i| レ!小l● ● 从 |、i| ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ /⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i ! \ /\| l>,、 __, イァ/ /│ ___ /\/| | ヽヾ、 / {ヘ、__∧ |! , ',´;.;.,r´ `ヽ< | | l丶× / ∥∥' |,、,. '";.;.;.;.ソ _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ , -'´:. :. :. :. :. :. ___」 /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____| ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \ ,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ', う~ん \/ |-!|ー\、 \ ト、! i まず機動力が断然違うよね l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l だから偵察や伝令なんかには使えるよね l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!| あとはその速さを利用して ';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: ! 突撃や戦線展開なんかにも使えそうだね '、:ヽ:| ヽ| _ ノ l ヽ lト、 / / l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´ /: i_lil__|:i i: : :l:::::ヒj::l」 /ーイ::::::i::::l| 937 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:38:16.14 ID:LqMvGqMo |\ |\
l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ そうじゃの シ~ /" `ヽ ヽ `、l じゃが古代ギリシア・ローマでは //, '///|! !∥ ヽハ 、_ヽ 騎兵の戦闘力というのは余り大したものと 〃 {_{ノ 」」 L|lトl_ リ l │ |ヽ 考えられてはおらなんだのじゃ レ!小lノ `ヽ 从 |、i| l ヽ|l ● ● | |ノハ ' |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j | !ヽ | /⌒l,、 __, イァト | //ハ ___ . | / /ヾ、 / ,/ ヽ/ハ ! , ',´;.;.,r´ |lTTTl l丶× / ヒ....;彡, ∨,、,. '";.;.;.;.ソ l ,. '"´ _⊥. - ──┐ /,. '"´ | // _ _」 // ,. '"´ `ヽ // ,.'´ .: .:. :. .:\ _」/ / l ハ ト、ヽ .: .:.:.l .: . :.:ヽ どうして? /.:.:. :. :. | lィ⌒ ヽ\.:.:.l .:/.::ハ:! \. /.:.:::: .: .:. :. | .:/ r云 ハl:/.:./ ヽ /:::::::::::::. :. :. :.. V, イ (じ l/Kイ V.::::::::::::::::::.:.:. :. :l :l ´ ̄ ゝ:.:! ヽ:::::::::::::l .:. :. :.l.:.l ' ' ' ノ.:| ヽ::::::::::::::::::::::.l.:.! (_ノ /.:.::| ヽ::::::::::::::::.:.l.:.l /.:.:ハ:| `ヽ.从.:仆:::l r‐一イ::.:./ ,rく ニヽ一'´ヽl ヽl ̄`介く`ー<ニL_ (^7.:.:.:.:.:.い、 // l ト、`ヽ `い:.ヽ
|\ |\ l lヽ`-‐ '´ ̄ ̄ヾゝヽ この時代には鐙(あぶみ)というものがありんせん シ~ /" `ヽ ヽ ` `、l そうなると馬上で踏ん張ることが出来ないので、馬の身体を //, '///|! !∥ ヽハ 、_V 両足で挟み込んで自分の身体を安定させねばならぬのじゃ 〃 {_{ノ 」」 L|`ヽリ| l | i| その技術を身につけるには騎乗に日頃から慣れて レ!小l● ● 从 |、i| おらねばならぬ、自然 富裕階級の装備になるわけじゃな ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ 市民兵を中心としていたギリシア・ローマでは /⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i ! 主戦力たり得ないのじゃ \ /\| l>,、 __, イァ/ /│ ___ /\/| | ヽヾ、 / {ヘ、__∧ |! , ',´;.;.,r´ `ヽ< | | l丶× / ∥∥' |,、,. '";.;.;.;.ソ /.:::.:.:. _ _ __ / /.:::::::.:.:. ,. '"´.:.:::::::::::::::.:.:.:.:.く \.:::::.:.:.,..'´.:.:.:.:.:::::::::::::::::.、::::::::.:.:.:.:.ヽ なるほどねぇ… ハ ,.ィ:.:.:.;.:.:.:.:ハ:::::::、、:::::::::.\:::::l.:l:::.:.:', でも待って? | V.:.:.:/_:_:/:ハ:::::トト、::::::::::::_ヽl.:|::.::.:.l ギリシア出身のくせに騎兵を駆使した人がいたよね? ,rr┴-、 l.:.:/.:::./ナナト、:.\`ヽ<.::T:l::|::::::/ ノノ ̄`ヽムレ':::.K.r=ミヽ \:::,.ィ云〒::l/.::/! l7´o `い::::::i:iヽ辷ソ 辷ソ7.::::/::! / い::::l::', .; /;:イ::/ ./ o り::::l:::| _ _. ノ.:::::::/ / ム:::::l:::| > ,. イl:::::::/ _/ o /^7い:::::! \`二フ`` リ:::/.、  ̄``ヽ /.;' .::} _ト、:! ,.ィイ只ト.、 l:::ハ:.ヽ \_/.;' .:::〉 _」 ///.i,。{i:ト、:\l/!.〈::::.:.\::.、 /.:;′.:::::〉 _」く V/7::|。{i::| V:/ i 〈::::::::.:. \`ヽ、 947 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:42:17.20 ID:LqMvGqMo イレ'^!
x< ; / _ ,/: : : 〉/;:ハ/ ̄ `丶、 ___ /, :´ : : : /;:;:;;;':/: : : : : : : : ヽ : : : : :く二ニZ . /: : : : : : /'"´:  ̄: : : : : : : : : : : :\;;-‐;;:'"/ . /: : : : : : / : : : :/:/: : : : : : : : : : : : : : :マ;;'/ ,′: : : : :/: : : : : /:: : l: /: : : : : : : :ヽ: : :丶: :〈 . : : : : : : :/: : : : : /::: :{ |│: :/: : │: : |:: l:: :|:: : :', その通り! i: : : : : :/ : : : /:/:l::::八! |: : {:: : : j:: : :|:: |:: :|:: l: :| かのアレクサンドロス大王がその人じゃ . l: : : : .:,':: : : : l: |l::|::::|:::j/|: :,'!:: : /l:: ::,':: j: : |:: j: :| 騎兵の持つ突撃力・展開力を十二分に活かした j: : : : .:l :: : : : l: |レ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.イ:: /::/: ,′用兵の天才でありんすな ,' : : /.::,'!::: : : : l: L二._?_V`ヽヽ{ 匕? レイ::/} // { ̄ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹 ̄` 弋歹^ア/:イ l:::::::├<.::/:::,'|::: : : : l: | ¨¨^ `¨ ,':: : | l:::::::∧::::::::`ヽ:|::: : : : l: | 〉 :::: : :| '::::::::::::}::::::::::::: `l: : : : l: ト、 、 _, イ::: : : :! :::::::::::,' ::::::::::::::: |: : : : l: | 丶、  ̄ . 个:!::: : : :| ::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : l: | /ヽ、_, ィ升=、| :l:::: : :│ ヽ/::::::::::::::::::::∧: : : :l: | ハ/ ∨ヽ }:l::::.: : :|
>>935
|\ |\ l lヽ`-‐ '´ ̄ ̄ヾゝヽ シ~ /" `ヽ ヽ ` `、l じゃが天才は真似の出来ないところが //, '///|! !∥ ヽハ 、_V 天才たる所以とも言えんす 〃 {_{ノ 」」 L|lヽリ| l │ i| アレクサンドロスの死後 レ!小l== == 从 |、i| 同じように騎兵を使いこなせる指揮官は ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ 少なくとも西方世界では出ておらぬのじゃ /⌒ヽ_ |ヘ ゝ._) j /⌒i ! \ /\| l>,、 __, イァ/ /│ ___ /\/| | ヽヾ、 / {ヘ、__∧ |! , ',´;.;.,r´ `ヽ< | | l丶× / ∥∥' |,、,. '";.;.;.;.ソ r '´ ̄ ̄ ̄ ̄`¨i |_, -――― - L. r'´ / そこでやる夫の登場ですよ! ヽ._, -――――‐ -'、 / / \\ \ \ ', イ / > ヽ `<ヽ\l l イ| 、_ | トレ'´{ー、_./ ̄l |l> 、\__) ィ/} _」 | ||_フノ と.」_|{ {_」}_} | }ー' ̄´ \ヽ.」._ノ_/ / ̄l凶/ \- 、 _ ハ -z. __ .ノ} ヽ / ヽzく.厶_/ \_.ノ \ }  ̄' ┘ 954 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:45:09.74 ID:LqMvGqMo イ /| ll / | | | | / | | | || ll / | | | | その通り / | |.‐| | || | | ll / | | | | | やる夫はまず騎兵の質と量を / レ ||ヽ, ト.||_| | | | ll / .| .|| | || | 高めることを目指したようじゃの / _,.=-‐-=.,_レ || |.|ヽ.|| | | | | | /| | | | /'´ | /::::::::;;`丶 ∥ || ||| .| |.| | || /_| / | / つまり地中海世界の騎馬民族を / | | ~;;;; ○ ` ∥|| |.| _.||-レノノ | / / | / 味方につけることにしたのじゃ / 、弋_ ノ ∥,. ',.-‐=メ、 | /| /l / .| / | ` ‐-- /~;::: / / >|/////l/ | / 騎馬民族ならば生まれた時から | 弋_,.シ / ソ ソ ソ 〃 馬に親しんでおるので | l ` ‐ / | 〃 先に述べた馬を御する技術も持っておる |丶 | / | 〃 . | 丶 丶 .,_ -‐' イ | | 丶 _  ̄ ,. ' | | 丶 ,. ' | | | ‐ ´ | | 956 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:46:10.41 ID:LqMvGqMo | ┌‐‐┴- 、 | ``丶、 .:.:.:::::::::::: __」 .:::.ヽ .:.:::::::::::::/ , .:´:.:.::::.:.:.: ̄``::.:.、 .:.:::.\ .:.:.::/ この時代の地中海世界の騎馬民族といえば… .′i::l:::l::| .::|.:.:::i:::i::::.:.`ヽ、 .:.:::.\/ .l |.:|.:l.:::l.:| .::|.:.::l::::|:::|.:.:::|:::ト、 .:.:::::.\ まずは北アフリカのヌミディア | |.:|.:|.:::ト|、.:|.:.:l:::::|:::|.:.:::|:::|::::ト、:.:.::::/ 次にガリア人が挙げられるね `V.{.:l.::lrr㍉l:::/l.::ナナ:::::l:::l:::l::::::::Y´ V .:N じソl/ l/rr=ミ.:::!:::!::::::,′ どちらもやる夫の軍に所属しているね `11' ' ', 」いシ.l/::l:/.::::/ |.:ト、 ' ' '/:::.:,.::,:::/ |.:!::::>、` _ノ;.:::/:/ノ l::::/l:/´ 丁二l:::::.:/´ ̄ユ、 l:/ ',rチ7´ 」 |:::/ノ´~~ヽ」 ' r='7::::フ fシ' l/ ヽ 〃 /.:::/ fシ′ ', ヽ V/::::/_fシ′ ', \ ノ / , ,′ ヽ .::.\ _,フ´ / / .:ヽ .:.::::.\ (⌒ヽ. / / ,r'⌒ヽ \ .:.:::/ ヽ.:.:/ヽ ′ ,′ / ト、 .::/ V.:.:.:.:K7ァー--イ ´  ̄`` !::.\__/ ``⌒7 三三ノニニ ー- 、 厂 ̄ ノ三三/ /l 958 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:47:30.19 ID:LqMvGqMo _ / ̄\ ゝ
__ | └┐ / ∨ \ _____| ┌へノ' ヽ `丶 └┐ ノ `\ | | ∩ \ \ ``| |__~ ̄へ___| | ,,」~`` |´ | ~\ `\ | _,~`く く | |_| ``| ..ゝ`| | | ̄` |_ __ノ _____ ⊂ ̄|し´ L_ノ | レ~´ _、~´ :;:;:;:;:;: | `´  ̄`~~~~~ノ |ヽ――´~ :;:;:;:;:;:;: | ⊂⊃ ノ /´ :;:;:;:;:; く__, ノ ヌミディア王国 `丶_ / ̄`ヽ~ヽ_ _ ノ `し´ `´ `~´ ヌミディアとはカルタゴの西側に位置する王国 ヌミディアの語源はギリシア語の「ノマデス」(遊牧民 英語で言えばNomad)である 要は「遊牧人の王国」という意味なのだ ____ _,.`;:ニ='"::::::::::::::::::::::`ヽ、 /ァ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ //;::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::'、 /l::::::::l;::ト、::::::l\::::、::::::::::::::::::ヾ', l:::;::::!ヾ__';:';;l `_;::','、:::;::::::::ト! ';l゙lヾ!‐ェァ``゙ ´ rェメ、ヾ';:::;' f''ヽ `ヽl` .:: /ノ′ { ', ', :::; //-、 ', _f{スアコ´ゝ''7ー 一 /l'7 ヽ -- 、 ,.--ァf=- r-/ /`ヽ__,、 ´/,イ ',、_ `ヽf{/(,イfュ)} )ハ } _ノフfヘ、 / //ハ ヽ`丶、 rf"ニヾ`fヾf= イノ//´-、`Y´ Yコノノ//rェ==┘ `''‐ァ、 丶、_f又t"_ィYフ´  ̄ヾ{ _ }、_,. -''Klllイ l `丶、 / ヽ _ こ=r-ァ{ ⌒ } ヽY 、 ノ´ l llll||/ ヾ, > / } 7フ´,.ィフ,.-‐ヘ ー 、 f‐ク´ ! l`7、ィ / | | / l "´ `ヽ,、_,.-ァ、ニ-'´ ヽ∨ ; / ヾ l,/ ,l 民族の名が遊牧民というだけあって 彼らは地中海一の騎馬民族である やる夫の軍にもマハルバルをはじめとしてヌミディア騎兵が数多く参加している
! ニ二三三三三三三三三ニ l ', ニ三三三 '"´ ̄ ̄ ̄ ̄| ',ニ '"´ ,. -────┴──┐ V ,. ニ三三三三三三三三二ニ 〉 ノニ二三三三三三三三三三二二/ / ニ三三 ,. ..:"´.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::.:.:.V く ニ三三 ,ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ガリア人もこの前の幕間で説明したような騎馬民族 ヽニ,.ィ´.:.:.:.:/.:/ /.::/l.:.:.:.ト、.:ヽ.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:! V.:/.:.:.:.:V::/ /.:./ /:ハ::| \.:\.:.:l.:.::l.:.:| つまりやる夫は現在地中海の主要な騎兵勢力を /:/.:/.:.:.:.V /.:ノ`メ、ヽl/ \⊥:l.::/.:. ! 手中にしている訳だね |.:l.::ハ.:.',.:.:Vノ ィ行ミヽ 仁ミ V:/.:.:.:.| |.:|.:トぃ.:',.:.:', ゝ廴ソノ 1りノ/.:.:./ |.:|.:l.`ト、:ヽ.:.、 , , , , .:、 , , イ;.イ N/l.:.l:.:.\:.::.\ 、_ _, ,.イ::l/ |人..:::ト、:l\|ヽ ,. イ.:/.:.l \l _ハ `丁 `ヽl/.:./ , ィ´ L_ _/ , |/ ノ( V/ `Y´ / ,rく⌒L_ /l.:.:.:) リ /`7介ヽ ′ / /.:.:.:.:V 963 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:50:46.27 ID:LqMvGqMo |\ |\ l lヽ`-‐ '´ ̄ ̄ヾゝヽ シ~ /" `ヽ ヽ ` `、l そういうことになりんすな //, '///|! !∥ ヽハ 、_V その優勢な騎兵戦力をもって戦闘をいかに有利にするか 〃 {_{ノ 」」 L|lヽリ| l │ i| ここがやる夫の戦術の肝とも言えるのう レ!小l== == 从 |、i| ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ /⌒ヽ_ |ヘ ゝ._) j /⌒i ! \ /\| l>,、 __, イァ/ /│ ___ /\/| | ヽヾ、 / {ヘ、__∧ |! , ',´;.;.,r´ )) `ヽ< | | l丶× / ∥∥' |,、,. '";.;.;.;.ソ _ ,> - ‐‐ - 、 ⌒7 : : : : : : : : : : :\ . /: : : : _: : : :_ト、: : : : ', まあ実際 |:l: :爪.: : : : :|`ヽ : : : ! トレビアの戦いではそれで見事に Nハi ' \ト、リ 八j : :j ローマ軍を包囲した訳だしね ト,i -- ー─‐,リ: : ,' Nk " ゥ "_jノリV 騎兵を用いての威力偵察もよく使ってるよね `フ777^ヘ r「茶|ん~,〉__ {{()tっ「`´ ((V )) フ7¨¬く{  ̄ 〉 〈__〈 ー‐人___/ 965 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:51:52.90 ID:LqMvGqMo ヽ 三_,. - " 三三三三__三三_三_三三三ヽ ,V´三三三,. -─' ´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.ヽ 三 ノ |_三三 ,. イ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:\:.:.:.:Y l _三:: ':.:.:.:/:.:.:.:.:.:l!:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ:.::.゙ ゝ三 |:.::./:.:.:./.:.:.ハ:.:l!:.:.: i -.- .、::ヽ:.:.:.:.!:.:.:| 元々アレクサンドロスの戦術を ヽll !:.イ::.!: ,. -,‐‐l:.i! :.: | ヽ.:.:.::.:ハ:.:.:|:.:.:| 熱心に研究していたしね Y:.|!:.:.|:.:|:./_ !:|!、:.:.| ,._=ー,、:.:ヾl:.:.:l l:.イ!:.:.l.:.レ =_.、ゝ ゝ! ォ::::リ !:.:.:..|:.,リ ああ…でもこんなことも言ってたね ∨ V:.:イ! フ..ノ  ̄"イ:.:.:レ _ゞ.:.:ゝ" 、 イ:.:/ イ ハ:.:ハ!-、 ー ' ∠:l:/ /: :.l r'{ レ l ´`ー-、 __ イ l!' `ーr⌒ヽ , : : : :フ! ゝ. _ \ / ヒ ハ |: : : : ゝゝ _> ノr===,、 iト、〈: : ヽ 人: : : : : \r‐'/´  ̄ `<.li! |:! !|_ノ : : :.1 /: : : : : : : :「ヽ./ o ヽヾ_ ノj ノ`! } : : : :| (: : : : : : : : : :: ン' /!| ̄ r'__,-_、フ: : : : :.| ヽ: : : : : : : : ::L7 / !| r ´. .! : : :!` ! : : : | \: : : : : :イ /. !| |ゝー!`:‐::!: :| : : : :! 967 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:53:06.84 ID:LqMvGqMo ____ / \ / ─ ─ \ イッソスの再現? / (●) (●) \ 無理だお無理無理 | (__人__) | \ ` ⌒´ ,/ r、 r、/ ヘ ヽヾ 三 |:l1 ヽ \>ヽ/ |` } | | ヘ lノ `'ソ | | /´ / |. | \. ィ | | | | | _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ , -'´:. :. :. :. :. :. ___」 /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____| ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \ あれはどういう意味なのかなぁ…? ,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ', \/ |-!|ー\、 \ ト、! i l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!| ';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: ! '、:ヽ:| ヽ| _ ノ l ヽ lト、 / / l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´ /: i_lil__|:i i: : :l:::::ヒj::l」 968 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:54:09.56 ID:LqMvGqMo |\ |\ l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ あの戦いの趨勢を決めた騎兵隊は シ~ /" `ヽ ヽ `、l アレクサンドロス自らが率いていたのじゃ //, '///|! !∥ ヽハ 、_ヽ 敵陣を切り裂いてその後方に回るという 〃 {_{ノ 」」 L|lトl_ リ l │ |ヽ 下手すると自分が孤立して包囲されてしまう危険な役じゃ レ!小lノ `ヽ 从 |、i| l ヽ|l ● ● | |ノハ ' 確かにアレクサンドロスが率いていたからこそ |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j | !ヽ あれだけ見事に敵の後方を取れたのじゃが… | /⌒l,、 __, イァト | //ハ ___ . | / /ヾ、 / ,/ ヽ/ハ ! , ',´;.;.,r´ |lTTTl l丶× / ヒ....;彡, ∨,、,. '";.;.;.;.ソ / /.::; .:; .:.:::;::/i .:.:.:.:.:::::::::::::::::.:.:.``ヽ、 / /.:::;′,.::/.:.::://.::l::i .:.:.:.:::::::::::i:::i .:.:.:::::::.:.`ヽ __/ ,' /.:.:;′/:/.:.:::/:/!::::|::ト、 .:.:.:.:::::::|::|::i .:.::::::::::::::.:「 l/.:.::;'.:.:/./.:::ノ::/ |:::::|::ト、ヽ.:.::::::|:::|::|::| .:.:U.:::::::::::| 全軍の指揮も執らなきゃいけない |:l:::::l::::|:::レ':ナナヽ|:::::l::l\ヽ.:‐:十:|十!、.::::::::::::::/ 総司令官にはなかなか出来ない仕事だよね lハ::l::::|:::レ'´ ‐- |:::/l/ \::::::|:::|::|::| .:.::::.:::|:./ DQN入ってるアレクサンドロスだから ',l::::|:::| _ |/ `` ``7!.:.:::::.:::|/ やっちゃった…って事なんだろうかね? ト、ト::ト、´ ̄`ヽ ‐==ミ、 ./:!:.:.::::::::| ヽ:|:::|::! /./.:.:::::::::;′ `l:::|::ト、 u _`_ /::/.:::::::/l/ |:::!.l.:::>、 ` ,..イ::/::::::::/ |.::::::/:::/ニ>.--‐ <ニ7⌒:::::/ _ _ ,r‐r‐- 、|::::/´l/ L_ / |::/ ̄`ヽ `」 ノ:いぃ ̄|:/ヽ `ーrrrt7′ l/ V ̄`` レ'⌒.:いハ`ヽi ノノ只〕ト、 i ‐1⌒ /.:.:.:.:.:.:H.::〉ヽl 〈:::(ノ八ヽ)::〉 l ‐|.:.:.: ※あくまで私の個人的な見解ですがw 971 :1 ◆LG07qCBrq2[saga]:2008/10/14(火) 23:56:59.27 ID:LqMvGqMo ____
,. - ´ ` ‐- _ / .: .: .: .: .: .: .: .: .. .` 、 そういうことじゃな / .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:丶 つまりやる夫はアレクサンドロスから / .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ', 学んだとはいえまた別のやり方で騎兵戦術を / .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .l 成熟させる必要がありんすな ,' .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:| その集大成というべき戦いが | .. .. .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:| これから繰り広げられることになるのじゃ | .: .: .: .: .. .: .: .: .: .; .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .| | . : .: .: .: .: .: .: .: .: .: '; .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:| さてさて その結末は? ', : :: .: .: .: .: .: .: .: .: _;,.= ':, .: .: .: .: .: .: .: .:.: | 皆々様 続く物語をどうかお楽しみあれ~ | : :: .: .: .:,.:,, -ァく/フミミ×v'丶.: .: .: .: .: .: .: .:| | : :: ,. -.ァ'/ヽ'、/ /、ヽ、ヽv__,.=-‐'ム.: .; .: .: .: .: .: ', | ,.不〈 、' /、丶,.> '- '  ̄ _ノ | ヽ ト、、.: .: .: .: ヽ l~| .ト-、,.> ' ´ ォァィ'" | Vヽヽ .: .: .: .: \ |_|__レ'、、__,.ッ | |` ー‐ヵ.: .: .: .: .\ レ'´|| """" | | | /.: .: .: .: ,.=ァ,)  ̄.||| \ '、 , || ト .| /.: .: .: .:/='" || | _ --‐_'" || .| ', レl.: .: .:/ 弋ヽ  ̄ ‐- ,. イ|| ト、 Y__| .: :/ ` ‐- _ || | | イ.ノ、、 | /
>>1おつかれさまでした( `・∀・´)ノ
②それとは別にこのスレは物語としての脈絡・辻褄合わせに>>1の妄想が炸裂している箇所が ③参考としている書物は以下のものがメインです ④【重要】ネタバレについて 現時点での登場人物紹介(とAA元ネタ) 国ごとの登場順になっています 【カルタゴ(スペイン)】 ハンニバル・バルカス(やる夫):カルタゴの将軍 行動基本原理は予想斜め上 シチリアのシレノス(やらない夫):やる夫の家庭教師のギリシア人 軍中では示しをつけるために敬語を使っています イミリケ(蒼星石):スペイン原住民の有力者の娘でやる夫の妻 出番?なにそれおいしいの ハシュドゥルバル・バルカス①(アナゴさん):やる夫の姉婿 故人 カルタゴの将軍だったが暗殺される ハミルカル・バルカス(スラダン仙道):やる夫の父 故人 カルタゴの将軍 ハシュドゥルバル・バルカス②(できる夫):やる夫の次兄 やる夫遠征中のスペイン防衛を任されている マゴーネ・バルカス(いく夫):やる夫の末弟 やる夫の遠征軍に従軍中 マゴーネ(皇国の守護者 新城直衛):やる夫麾下の武将 AAのせいでチート武将になりますた マハルバル(鋼の錬金術師 ロイ・マスタング):やる夫麾下の騎兵隊長 そんなに無能じゃないんですよ? 【ローマ】 ガイウス・ルタティウス・カトゥルス(スラダン流川):第一次ポエニ戦役時のローマの執政官のひとり クイントゥス・ファビウス・マクシムス(キョン):ローマの名門貴族ファビウス家の頭領にして元老院の重鎮 普通は偉大だっぜ ティベリウス・センプローニウス・ロングス(ガルマ・ザビ):紀元前218年のローマの執政官 平民階級出身 プブリウス・コルネリウス・スキピオ(朝倉涼子):名門コルネリウス家出身の貴族で紀元前218年のローマの執政官 グネウス・コルネリウス・スキピオ(喜緑江美里):プブリウスの兄 喜緑さんに出番なんて言葉似合いませんよ プブリウス・コルネリウス・スキピオ(涼宮ハルヒ):↑↑の息子 大スキピオの方が通りが良いです マルクス・クラウディウス・マルケルス(古泉一樹):平民出身 猛将タイプの元執政官 のちほど大活躍 ルキウス・エミリウス・パウルス(橘京子):名門貴族出身の元老院議員 執政官も経験済み ガイウス・フラミニウス・ネポス(ドズル・ザビ):大金持ちの平民出身の執政官 ビグザム量産は出来なかったようです マルクス・ミヌキウス・ルフス(谷口):平民出身 独裁官となったファビウスの副官に指名される アホ ガイウス・テレンティウス・ウァロ(ギレン・ザビ):平民出身で紀元前216年の執政官 個人名については諸説あるようです 【カルタゴ本国】 ハンノ(フフン):カルタゴ本国を牛耳る国内重視派の重鎮 ハンノ は ようすをうかがっている。 【その他】 ホロ(ホロ):解説役の賢い狼さん 廓言葉がおかしいのは総て私の責任ですはい ピュロス(Theビッグオー ロジャー・スミス):やる夫からさかのぼること50年ほど前のエピロス王 キアネス(Theビッグオー R・ドロシー・ウエインライト):ピュロス王の側近 【モブキャラ】 原則としてですが人種や所属陣営などで可能な限り以下のように分けています カルタゴ・リビア・北アフリカ系:ショボーン系 スペイン・ガリア人:ギコ系 ローマ及びその友邦:モナー系 6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/15(水) 00:21:49.09 ID:QcsCZ3Io ※wiki見て転載(ダメ人間) トラシメヌス湖畔の戦いの後始末: 戦死した執政官ドズル(フラミニウス)の遺体を探し出し、 パウルスを丁重に葬り、戦いに敗れたマルケルスの位牌を ローマの遺族のもとに送ったとか。 まあwikiですが。略奪は必要上仕方ないとはいえ、 充分こういう所でも戦場のプロとしてわきまえていたようで。 >>6 まぁ 執政官の遺体を探し出すという行為は 印章である指輪を入手して偽の命令書を出したいという狙いもあるのですがねw 敵に対しての敬意を忘れることはなかったようですね 8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/10/15(水) 01:11:07.03 ID:XcZtc1oo フラミニウス・ネポスのネポスって、元々孫だか甥という意味だったっか。 後にネポス帝なんか出てくるけど、こういうネーミングは日本人からすると理解しづらい部分があるかも。 >>8 名前に対するこだわりの無さは古代の人々に共通するところですねw ポエニ戦役中に象を捕獲したら家族名が「象」になっちゃった家系もあるようですしw 今と比べて狭い世の中ですのでそれでもいいやという感じだったのでしょうか あるいは名前に附属する威厳や権威は後から自分たちで作り上げるものだという矜恃があったのでしょうか
オクタウィアヌス・カエサルを日本語にしたら小八郎象さんになると読んで噴いたのを思い出した。
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