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1:マーゲイ(東京都) [sage]:2013/03/17(日) 02:00:07.91 ID:S83SqK240●?PLT(12001) ポイント特典
 今年1月、10代の頃からインターネット業界で天才プログラマーとして知られたアーロン・スワーツ氏がニューヨーク市内の自宅アパートで死亡しているのがみつかった。
享年26歳。首つりジ殺とみられる。開かれたネット社会を目指して行ったハッキング行為が犯罪として司法の場で裁かれている最中の出来事に、
ネット業界では彼の死を“殉職”とみる意見も出ている。「ネットの天才」の死が社会に投げかけた課題とは何だったのか。

■MITのネットから論文を大量ダウンロード

 問題視されたスワーツ氏の行動は、2010年にマサチューセッツ工科大学(MIT)のネットに不正アクセスして、学術論文のデータベースから大量の記事や論文をダウンロードした1件だ。
起訴されたのは通信詐欺など約10の罪状で、今春から公判が始まる予定だった。

 米メディアの報道によると最長35年の禁錮刑が下る可能性もあり、家族や友人らは、普段から鬱病に悩まされていたスワーツ氏がこうした司法の圧力に精神的に追い詰められた末にジ殺したとみる。

 葬儀で息子について語った父親、ロバート・スワーツ氏は「息子は政府に殺された」と怒りをあらわにした。

 全米各地で行われた追悼集会には、スワーツ氏が10歳代半ばのころから交流を持ってきた「クリエイティブ・コモンズ(著作権を保持しつつ転載や再利用を許諾、
作品の流通や他者との共同作業を促進する考え方)」の推奨者である米スタンフォード大学ローレンス・レッシグ教授や、
「ウェブの生みの親」と呼ばれる英国人ティム・バーナーズ=リー氏などが顔を連ねた。

■10歳代から「神童」として頭角

 また、かねてスワーツ氏が唱えていた「情報への自由なアクセスこそ理想」という意見に賛同する若者も多く詰めかけた。

 スワーツ氏はシカゴ市出身。父親がソフトウエア会社を経営していたため、幼い頃からパソコンやインターネットに触れて育つ。
13歳で優秀なサイト制作者に送られる有名奨学金を獲得、ネット業界の専門家の間で「神童」として知られるようになる。

http://www.nikkei.com/content/pic/20130316/96958A90889DE7E0E5E3E4E7E0E2E3E0E2E1E0E2E3E1E2E2E2E2E2E2-DSXBZO5271663012032013000000-PN1-22.jpg
nl

続く
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO52716520S3A310C1000000/?n_cid=DSTPCS003

3:マーゲイ(東京都) [sage]:2013/03/17(日) 02:01:05.87 ID:S83SqK240?PLT(12001)
 その後、14歳でサイトの更新情報などを簡単にまとめて配信する「RSS」技術の開発に参加、
19歳で創業した企業はニュース収集サイトの先駆け的存在「Reddit(レディット)」と合併する。

■「開かれたネット社会」の実現に情熱

 スタンフォード大学を約1年で中退した20代のスワーツ氏は「開かれたネット社会」の実現に情熱を傾けるようになる。
22歳の時に書き上げた「ゲリラオープンアクセス宣言」では、「情報を独占しようとする人こそ強欲」と述べ、より多くの人に知識の“私有化”に反対する活動に参加するように呼びかけている。

 今回のスワーツ氏の事件が社会に投げかけた問題点が3つある。

 第1に、学術論文は誰のものかという疑問である。

 スワーツ氏の友人である大学研究員が米雑誌のインタビューで語ったところによると、「6ページの論文に20ドルってひどすぎる」という議論をスワーツ氏と交わしたことがあるという。

 ゲリラオープンアクセス宣言のなかでも、同氏は「研究者が同僚の学術論文を読むのに多額の料金を払うのはおかしくないか?
先進国の名門大学が科学論文を独占して、途上国の子供たちから隠しているのはおかしくないか?」と述べ、高額の論文閲覧料を問題視している。

■ネット上の知識・情報は誰のもの

 同氏は研究成果はどんどん公開されることで、さらに新たな発展が生まれると信じていた。目先の少額の利益に縛られるべきではない、と訴えていたのである。
また、最近では研究者の間でも、政府の助成金などの公的資金で行われた研究論文を有料で公開するのはおかしいとの意見が出始めている。
スワーツ氏の死後、論文を管理するデータベース企業や大学の間で、論文公開の1部無料化を検討する動きなどが出ている。

 2点目は、米国では著作権侵害が被害者の訴えが必要のない「非親告罪」となっていることだ。

 スワーツ氏はハーバード大学研究員の肩書を持っており、ダウンロード先の論文データベースのアクセス権を持っていた。「盗んだ」わけではない。また、
ダウンロードした記事や論文を一般公開したわけでもないので、実害もない。そのため、同データベースはスワーツ氏に対する訴えを11年に取り下げていたのである。

4:マーゲイ(東京都) [sage]:2013/03/17(日) 02:01:45.79 ID:S83SqK240?PLT(12001)
 スワーツ氏の死去を受けて、論文データベースを運営する非営利団体は「スワーツ氏は才能豊かな若者だった。ダウンロードした情報はすべて返還されており、
スワーツ氏との間にわだかまりはない。こんな結果は望んでいなかった」との文章をサイトに載せた。

 専門家の間では、今後は実害のあったケースや強い悪意に基づくケースと、スワーツ氏のような「実験的な行動」は分けて考えられるべきだ、との意見も出ている。

 また、環太平洋経済連携協定(TPP)に著作権侵害の非親告罪化が含まれるとの観測もあり、今回のスワーツ氏のようなケースが今後日本でも発生する可能性が出ている。

■社会はハッカー文化と調和できるか

 第3に若者のハッカー精神とどう対峙すべきかという問題だ。

 大人世代には後ろ暗いイメージのある「ハッカー」というと言葉だが、ネットに精通した若年層では必ずしも否定的な意味合いはない。
むしろ「開かれたネット社会の立役者」「限界に挑戦する人」といったニュアンスが強い。

 世界最大の交流サービス(SNS)「フェイスブック」を創ったマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)も「ハック」「ハッカー」という言葉を好んで使う。“ハッカー”出身のネット起業家は少なくない。

 政府がハッカーに対して、サイバーテロや機密情報の流出の可能性を本気で懸念しなくてはいけない現代社会。一方で、「知識を共有するのは罪じゃない。企業に独占させるな」と訴えて学術論文を手にいれたスワーツ氏。
性質の全く異なる2つのハッカーをどう法律で裁いていくのか。国家は難しい課題に直面している。

6:ウンピョウ(京都府) []:2013/03/17(日) 02:03:43.74 ID:aO4BYZN+0
既得権に殺されたんだろうな

8:オシキャット(WiMAX) []:2013/03/17(日) 02:04:34.88 ID:UCBZZV8WP
それが世界の選択か

9:エジプシャン・マウ(大阪府) [sage]:2013/03/17(日) 02:04:50.40ID:rTLYm7Rw0
結局の所、ITは人を壊すことしかしない
さすが軍事兵器として開発されただけの事はある

10:ハバナブラウン(新疆ウイグル自治区) []:2013/03/17(日) 02:04:54.88ID:bmgnahjyT
ジ殺じゃない、社会システムに殺されたんだよ

13:ギコ(茨城県) []:2013/03/17(日) 02:05:57.49 ID:pDm45m8M0
このゆうちゃん凄いな

16:スノーシュー(愛知県) [sage]:2013/03/17(日) 02:11:22.44 ID:jferZ/VY0
実害出てない、ハッキングされた側も訴え取り下げ、
なのに国が追い詰めて能力ある奴を死なせたのか。
損失だけ。制度が絶対間違ってるな。

19:ソマリ(東日本) [sage]:2013/03/17(日) 02:14:23.84 ID:RbIUIyKW0
プログラミングの天才って実際どういうことができてたの?

37:キジ白(福島県) [sage]:2013/03/17(日) 02:46:15.41 ID:kJcfKA860
>>19
「RSS」を開発


21:ラグドール(兵庫県) []:2013/03/17(日) 02:14:54.68 ID:XphSsD1T0
情報は上が独占するもの
それは古来から変わってない

28:パンパスネコ(新疆ウイグル自治区) []:2013/03/17(日) 02:25:10.12ID:8NSdmrAe0
>>4
> ダウンロードした情報はすべて返還されており、

情報の返還ってどうやるの?


63:ヨーロッパヤマネコ(WiMAX) [sage]:2013/03/17(日) 07:12:07.37ID:eshJFYH30
>>28
ダウンロードしたという事を踏まえれば、ダウンロードしたファイルを消したんだろ。


31:ジャングルキャット(大阪府) []:2013/03/17(日) 02:32:31.32 ID:vXZSVBSL0
この記事面白いな
間違いなく誰かに消されたわ

36:バーマン(やわらか銀行) [sage]:2013/03/17(日) 02:41:20.68 ID:S4PTRCZB0
アメリカは訴訟社会すぎて自由なさそうだな

40:ベンガルヤマネコ(やわらか銀行) [sage]:2013/03/17(日) 02:49:59.05ID:Xx+Xqpd10
こっちの記事の方が多少わかりやすいと思う。
どう取り繕うが常識が欠落してるんだよコイツ。マジ紙一重。

「すべてを公開せよ」と宣言した若きネット活動家の最期
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130123/242693/
そして、この知識を誰でも利用できるようにすることは、ばかばかしいほど簡単だった。
スワーツ氏は図書館のネットワークへのアクセス権を既に有していたため、システムに
不正に侵入する必要などなかった。
自分のパソコン上で「keepgrabbing.py」というプログラムを普通に走らせ、JSTORから
480万本の論文を恐ろしいほどの速度で“解放”した。
 MITはこの流出を食い止めようとしたが、スワーツ氏はその都度対策の裏をかいた。
ついにはMITの配線室でネットワークに直接ノートパソコンをつなぐという手段に出たのだった。
 スワーツ氏は、これ以外でも同じことをしている。それも何度もだ。2006年には
連邦議会図書館の蔵書目録(この閲覧には法外に高い利用料が必要だった)を手に入れ、
「オープン・ライブラリー」*4に投稿して誰でも無料で閲覧できるようにした。

89:アンデスネコ(東京都) [sage]:2013/03/17(日) 17:36:55.64 ID:YB55kIv90
>>40
取り繕う?

こいつは自分の信念に従って行動しただけじゃないか
結果はジ殺という
司法に負けたみたいだが


94:ラ・パーマ(愛知県) [sage]:2013/03/17(日) 18:07:03.47 ID:IzQG3ZPM0
>>40
記憶があいまいだけど
当時の記事だと税金で運営されてる連邦議会図書館がぼったくり料金をうんたらかんたらみたいな話だった気がする
日本人的な感覚から言ったら違法行為乙で終わるのは確か
NHKはみんながお金を出し合って運営してるんだから、ウェブアーカイブぐらいただで利用させろ的な感覚自体は非常に同意できる


44:ペルシャ(茨城県) []:2013/03/17(日) 03:05:30.69 ID:5Mj1MIBS0
これは思うなー
論文のPDFは無料で公開しろや
情報系だと質の良い論文ほど無料公開されてるけど

54:コーニッシュレック(関西地方) []:2013/03/17(日) 04:02:46.77 ID:6RziUFN/0
税金で研究してるのに、論文をtwitterでシェアして広めることさえできないなんておかしいだろ

60:バーミーズ(関東・甲信越) []:2013/03/17(日) 05:35:39.90 ID:FP7gH7fSO
全てをオープンに、は行き過ぎかもしれないが
公共の情報は無料公開すべきだわな。

64:ヨーロッパヤマネコ(WiMAX) [sage]:2013/03/17(日) 07:19:21.58ID:eshJFYH30
そもそもハッカーという言葉に悪い印象を持たせたのはマスゴミだろ。
犯罪行為にはクラッカーという呼び名があって、散々説明のメールも送ったのに、ずーっと無視し続けて。
何年かしてようやく一つの番組が「クラッカーと言うそうですが」と紹介しただけだったし。

67:ジャングルキャット(兵庫県) []:2013/03/17(日) 07:57:33.08 ID:4ZA2nHz10
天才の理想に凡人はついていけないのだよアーロン君

72:アジアゴールデンキャット(中部地方) []:2013/03/17(日) 08:04:21.72ID:y0Kt6tDk0
個人情報や機密情報ならともかく、学術論文なんか
全世界に公開してもいいだろ

73:イリオモテヤマネコ(福島県) []:2013/03/17(日) 08:07:14.37 ID:qeNZd8LG0?PLT(13098)
>先進国の名門大学が科学論文を独占して、途上国の子供たちから隠しているのはおかしくないか?
> 政府の助成金などの公的資金で行われた研究論文を有料で公開するのはおかしい

これは正しすぎるわw

80:ピューマ(大阪府) []:2013/03/17(日) 12:22:06.78 ID:KCjYicGW0
ゆうちゃんレベルで騒いでる日本とはスケールが違うな

82:ギコ(神奈川県) []:2013/03/17(日) 15:31:49.21 ID:YDmei5YV0
これは賛同
購読契約を結んでいる大学だけが学術研究を独占するのは良くないわ
論文が無料公開されて誰でも最先端の研究に触れられるならアマチュア学者でもそれなりの成果が出る分野はあるだろうし

90:カナダオオヤマネコ(チベット自治区) []:2013/03/17(日) 17:39:34.76ID:PjpUR/G00
論文は確かに公開されてしかるべき情報だわな
どこまで進んでいるのか分からず結局他人の後追ってるだけってこともあり得る


http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1363453207/