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コピペ ある時、黒田官兵衛は手塚という男に下屋敷普請の奉行に命じた。

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     ある時、黒田官兵衛は手塚という男に下屋敷普請の奉行に命じた


         /\___/ヽ
       / ''''''   ''''''  \
       .|::::(●),   、(●)|                    ,. ‐- .. _
       .|::::   ,,ノ(、_, )ヽ、,, |                  ./  __  `` ー- 、
       .|::::   `-=ニ=- '  |                , ィ/   ゝヽ ̄ヽ ー- '
       \    `ニニ´  /              _ / { {ヽ、_   ヽ' ノ_,.〉
         /!    _ /_/_ -ァー- 、_ ... -‐ '    ヽヽ、 `>、..ノ=┘
       /j >-‐ ' ´/ /   /    /   _ノ      \ `ー '!
   , -‐ 7´/{⌒|  / _/   j                  >‐'
  / / //| 〉‐f/ \'    !                ,  ' ´
  / ,' > .|/ レ   ゚ノ    |           ,.. -‐ '"
/  {  ヽ |  〉  /__  t     ,. -‐ ' ´
   |   ヽ| / /  '   `  ヽ、  /
   |   `!//           /


               ____
             /      \
           / ─    ─ \        この手塚という男、心根は正直で真面目なのだが
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)     |      ある欠点があり中々出世に恵まれなかった
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \


       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
       |                    |
       |                    |
       /    ̄ ̄ ̄ ̄      /
       /                   /     それを知っていた官兵衛が
     /      任  命      /
     /              /      不憫に思い大事の奉行に起用したのである
    /   ____      /
   /             /
 /             /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

738 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:23:53 ID:hKgMWAbA


     そんなある日、広間で官兵衛が近臣と碁を打っていると手塚がやってきた

     |┃
     |┃
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \
     |┃三    / ─    ─ \
     |┃     /  (●)  (●)  \
     |┃     |    (__人__)     |
     |┃三   \    ` ⌒´    /
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \


                /  ̄ ̄ \
               /ノ  ヽ__   \      何事か言うつもりが
             /(○)  (○ )   \
             |.  (_人_)   u |     「……ぁ…………」
                  \   `⌒ ´     ,/
              /         ヽ      実は手塚は生まれつき「どもリ」で
             ./ l   ,/  /   i、
             (_)   (__ ノ     l      しかも極度のあがり症であった
             /  /   ___ ,ノ
             !、___!、_____つ


           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ     その為初手から殆ど声が出ず
       |         ::::::::::::::  ヽ
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)     顔を赤らめあたふたするばかり
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\

739 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:24:20 ID:hKgMWAbA

      __     ━┓
    / ~\   ┏┛
  / ノ  (●)\ ・
. | (./)   ⌒)\
. |   (__ノ ̄   \        そんな様を見ていた小姓や近臣は
  \          |
    \       /        なにがなにやらと首をかしげていると
.      \  ⊂ヽ∩
      /´    (,_ \.
       /       \. \
      ./   /       |. \ソ
    (  y'      .|


       /\___/ヽ
      /:::::::       \
     |:::.   ''''''   ''''''  |
     |::::.,(一),   、(一)|   碁盤を見ていた官兵衛が振り向きもせず
     |::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
       \:::::.ヽ`-=ニ=- ' /   「材木が足りないなら、金に糸目はつけない
     /   `一`ニニ´-,ー´
     /  | |    / |       必要なだけ買うがいい」
    /   | |  / | |
    /   l | /  | |
    /    | ⊥_ーー | ⊥_
   |  `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.}
  (、`ーー、ィ   } ̄`   ノ
    `ー、、___/`"''-‐"

740 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:24:47 ID:hKgMWAbA



            / ⌒`"⌒`ヽ、
           /,, / ̄ ̄ ̄ ̄\
          /,//::         \        すると、手塚は安心した様子で一礼をし
         ;/⌒'":::..            |⌒ヽ
       /  /、:::::...           /ヽ_ \   広間を去っていった
     __( ⌒ー-ィ⌒ヽ、   /⌒`ー'⌒  )
    ━━━`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─"


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●
   |      (__人__)
.   |        ノ      周りの者に今のやり取りの事を問われた官兵衛が答えるに
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /


                _
             _/ ∧
           _// /./∧_     普請用の材木が足りないので、材木屋で買おうか
          /// ̄∨/ /∧
            // ̄∨ ̄∨/ /    山から伐らせるかを尋ねに来たのだそうだ
        / ̄∨ ̄∨ ̄∨
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

741 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:25:11 ID:hKgMWAbA



          それに対しての答えが「いくらでも買え」だとの事


                                  /\___/ヽ
    (.`ヽ(`> 、                        /''''''   ''''''::::::\
     `'<`ゝr'フ\                   +  |(●),   、(●)、.:| +
  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)                    |  ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´                  + |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
       \_  、__,.イ\           +     \   `ニニ´  .:::/    +
        (T__ノ   Tヽ        , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、   ./|
         ヽ¬.   / ノ`ー-、ヘ<ー1´|  ヽ | :::::::::::::ト、 \ (  ./ヽ
          \l__,./       i l.ヽ! |   .| ::::::::::::::l ヽ   `7ー.、‐'´ |\-、
            レ|        ヽ | { l   l ::::::::::::::::l ヽ  ,ヘ,',',',ヽ  l:::::::::
            ヽl    /   \ ヽ、  / ::::::::::::::::::ヽ ∨ .〉‐〈 ヽノ|::::::::
             ヽニ二..__   `ー=ゝソ :::::::::::::::::::::::ヽ.   l,',',','l   l::::::::


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)
     |     (__人__)         なぜ言いたいことが分かったのか?
     |     ` ⌒´ノ
       |         } \        なぜああいう不便な者をお使いになる?
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )      と近臣が問うと
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)

742 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:25:37 ID:hKgMWAbA



    /\___/\
   /''''''     ''''''::\
   |(●),    、(●)、.|
   |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|      「根気良く付き合っていたら、言いたい事
   |   `-=ニ=- '  .:::::|
   \  `ニニ´ ._/       やりたい事は大体解るようになった」
   (`ー‐--‐‐―/  ).|´
    |       |  ヽ|
    ゝ ノ     ヽ  ノ


            ,ヘ           ,:ヘ.
          /: : \       /::  !
        /::::.....  \--―‐'.:.:::...  !
        /::::::                 ',
        ,'::::                    i
       .i::::      '''''''        '''''''   !         「確かに聞き取りにくいかもしれんが
       !:::.      (● ),    、(● )、 !  +
      |::::..         . ,,ノ(、_, )ヽ、,,    l         仕事は長年真面目に務めてくれている」
       i;::::..         ノ     、 ゝ   !
       ':;::::...       ー‐ ==イ    /.  +
        .\:::::.....       ヽ--‐'   /     +
         `ゝ:::::........      ....../
          ,レ─── 、    /
         _j_ ̄ ̄\\ \ /
        l   ̄ -- 、_ー 、 >
        /       \ ヽ、 \

743 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:26:00 ID:hKgMWAbA


        /\  , 'ヽ
.      /   ゝ、__ヽ
    /          ̄¨'''_‐-_、
    , '             =≡=ヽ _
  /               ,',r:ミ〟  /
 /              ,-‐{ {::::j i  {
...′                ヾニン __`ヽ
..i                    j、_,, ノ       「だったら言いたい事を理解するよう努めるのは
. i         ヽ、      -rイ_ , ‐ゞ,
 i.          i       | `‐‐-く         上に居るわしの領分さ」
. 〉─-        i       `_,,`ニ>'
..,,}─- 、   ',    `          ヽ
.i::::::::`::::::`ミ、ヽ`ー‐- 、  ヽ、_     j
l:::::::::::::::::::::::::::`丶`丶 、       ,r‐''"
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 ` 、 _ ィ´
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、 `ー'r-、
゙;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、   i  ヽ
.゙;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 i、_,,〉
  ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::¨ く ヽ


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. | u.   (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }       碁の相手は感嘆せざるをえなかったと言う
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l

744 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:26:18 ID:hKgMWAbA

元ネタ

159 :人間七七四年:2011/01/08(土) 16:34:03 ID:1keFmAl2

ある時、黒田官兵衛は手塚という男に下屋敷普請の奉行に命じた。
この手塚という男、心根は正直で真面目なのだが、ある欠点があり中々出世に恵まれなかった。
それを知っていた官兵衛が、不憫に思い大事の奉行に起用したのである。

そんなある日、広間で官兵衛が近臣と碁を打っていると手塚がやってきた。何事か言うつもりが、
「……ぁ…………」
実は手塚は生まれつき「どもリ」で、しかも極度のあがり症であった。
その為初手から殆ど声が出ず、顔を赤らめあたふたするばかり。
そんな様を見ていた小姓や近臣はなにがなにやらと首をかしげていると、
碁盤を見ていた官兵衛が振り向きもせず
「材木が足りないなら、金に糸目はつけない。必要なだけ買うがいい」
すると、手塚は安心した様子で一礼をし、広間を去っていった。

周りの者に今のやり取りの事を問われた官兵衛が答えるに、
普請用の材木が足りないので、材木屋で買おうか山から伐らせるかを尋ねに来たのだそうだ。
それに対しての答えが「いくらでも買え」だとの事。

なぜ言いたいことが分かったのか?なぜああいう不便な者をお使いになる?と近臣が問うと、
「根気良く付き合っていたら、言いたい事、やりたい事は大体解るようになった。
確かに聞き取りにくいかもしれんが、仕事は長年真面目に務めてくれている。
だったら言いたい事を理解するよう努めるのは、上に居るわしの領分さ」
碁の相手は感嘆せざるをえなかったと言う。

 
-745 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:31:18 ID:wnnHbm0g

すげえ・・・さすが戦国一の策士


746 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:32:58 ID:j3KIlICU
昨今の、コミュニケーション力過重要視社会に、ぜひとも聞かせたいコピペだわな



747 普通の名無しさん 2011/01/16(日) 01:35:40 ID:.qPZTKYs
ああ、こんな上司のためなら、命いらねぇって気持ちで働けるぜ

元スレ
やる夫でコピペ 74スレ目




6511 『コピペ ある時、黒田官兵衛は手塚という男に下屋敷普請の奉行に命じた。』の前後エントリー2013年10月24日 23:59

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