1976年のアルバム『Natalie』の後にリリースされた本作。1作目と大きく異なるのは、1曲2〜3分のソウル的作りから、4分程度の曲が多くを占めること。曲自体が以前よりもドスが利いていて、落ち着いたその曲調からはアダルトコンテポラリー路線さえ感じるほど。

1曲目「This Heart (Is Your Heart)」は“Disco”と掛けているんじゃないかと思うくらいに、ディスコサウンドがだいぶ迫ってきている。テンポもBPM130に達するんじゃないだろうか。ナタリー自身が奏でるコーラスも、非常に気持ち良いサウンドとなっている。2曲目「Still In Love (With You Boy)」では、一転してアコースティックギターが印象的なバラード。3曲目「Party Lights」は、1曲目以上にディスコ。R&Bチャートでも最高9位と健闘している。4曲目は「I've Got Love On My Mind」はナタリーにとって4曲目のR&B1位となった曲(POPでは5位)。こちらは嫌味なく官能的表現も取り入れている。こういった曲でのナタリーの歌い回しは、ジャズシンガーとしての才能を大いに感じさせてくれる。5曲目「Unpredictable You」はアルバムのテーマ曲。余裕さえ感じられるミドルテンポの曲調で、ナタリーのシャウト、静かな技巧などを織り交ぜ、自由自在にヴォーカルが泳ぐ。
B面となる6曲目以降も、同じようにバラードとアップテンポの曲がバランスよく配置され、聴く者を飽きさせない。アルバム自体はR&B1位・そしてPOP部門、では1991年を代表するナット・キング・コールとの親子疑似共演ジャズアルバム『Unforgettable』(全米1位)に次ぐ8位を記録した。

現在、このアルバムは2in1CD『Inseparable / Unpredictable』でのみ入手可能なので、11曲目から20曲目にてアルバムを堪能できます。これだけ佳曲が詰まった名盤ながら、常に市場に出回っていないCDなのが残念。このオーストラリア盤も、いつ入手困難になるか分からないのでお早めの購入をお薦めします!