ブルースの女王、デニス・ラサールが2018年1月8日78歳で逝去されました。1966年、27歳でシングルデビュー。その後1971年"Trapped By A Thing Called Love" がR&B1位ヒットを記録し、以降はブルース色が強くも、R&B・Danceとクロスオーヴァーに作品をリリース。2000年以降も精力的に活動、晩年は闘病されていたそうですが、今回は数ある作品の中でもR&BアルバムチャートでR&B23位と高ランクを記録した1983年のアルバムを追悼レビューします。1. Lady In The Street
タイトル曲且つ1stシングル、うきうきワクワク、音は結構洗練されててダンクラを少し落とした感じだけど、ゆったり厚みのあるヴォーカルはChaka Khan ぽくも、心地よく中域が馴染む
2. This Bell Was Made For Ringing
スカしてる音だけが耳障りなんだけど、それを除けばディスコダンクラ一直線なノリで、ヴォーカルも音と張り付いて楽しい、粛々とした進行は否めないけど
3. Don't Mess With My Man
前2曲と異なるブルージー、出だしの語りから彼女の真骨頂を示してくれる!余裕の語り歌いっぷり、ジャズクラブで生拝聴している気分、ピアノやホーンの颯爽とした感じも好き
4. Lay Me Down
2ndシングル。ざらついたヴォーカル、うっとりしちゃうスロウメロウ、ブルースなんだけど、どこかカントリーぽさというか、コーラスはゴスペルぽいし、色々な魅力に濃縮
5. Down Home Blues (X Rated)
3rdシングル、堂々たるブルースの女王健在ぶり発揮。喉の鳴らし方、当時まだ44歳とかな筈なんだけど、相当にいぶし銀というか、味が凄い
6. I Was Not The Best Woman
1stシングルB面、淡々としてるけど、女性コーラスやストリングス(風シンセ?)で色味、なんか古臭い全体感だけどヴォーカルの圧で黙らせてくれる感じなのが良い
7. Come To Bed
4thシングル。涼しげに風を切りたくなるような、美しい景色が見えるような平和なサウンド、デニスもゆったり流れるように歌われ新鮮、アルバムの中の佳曲じゃないかな
8. I Was Tellin' Him About You
2ndシングルB面、ラストは、ソウルの匂いを残しつつ、ゆったりマイルドに。語りを入れながらの独自ヴォーカル、結構中高域に伸びやかだったり、腹式溌剌
8曲・35分、出だしこそ時代を意識しているように感じたけど、基本はどっしりブルース。7曲目のような上質さと巡り会えたのは嬉しいなぁと。それにしても存在感あるシンガーだったなぁと再認識。大御所の訃報があっての今回のレビューでしたが、大ヒットの70年代初期だったり、ディスコ全盛だったり、まだまだ聴いてみたいなぁと思いました。
Denise Lasalle
Malaco Records
1995-08-18
デニス・ラサール
SOLID/MALACO
2014-11-19