メアリーJブライジ、R&B界にヒップホップ・ソウルの波を起こした衝撃のデビューから2年半振り、2ndはR&B1位・POP7位を記録。リミックス作もリリースしたり、彼女のシーンへの登場は大きかった。そして、今回は同じ攻めではなく、モノクロ風ジャケに、重たさを増して挑むという。でも先行シングルは"Be Happy" と、裏腹な仕掛け。Sean "Puffy" Combs が総合に立ち、Chucky Thompson もほぼ全曲に携わりつつ、新たな実験を重ねまくった作品。Rolling Stone マガジンの500 Greatest Albums of All Time 269位にランクインしたり、彼女にとっても17年後My Life II... The Journey Continues (Act 1) をリリースするに至ったり、相当各種影響を及ぼしている作品。1. Intro
なんか、音的にはゾクゾクするイントロ1分。大きな仕掛けが待っている予感、かなり考えられえた、仕組まれたワクワク想起
2. Mary Jane (All Night Long)
2ndシングル、R&B37位・POP39位を記録。Mary Jane Girls "All Night Long" を敷き詰め、Teddy Pendergrass "Close The Door" をサンプリング。前作と大幅に流れは変わってスムース、かなり大人に飛躍したようなミディアム
3. You Bring Me Joy
4thシングル、R&B29位・POP57位を記録。Barry White "It's Ecstasy When You Lay Down Next to Me" サンプリング。"Real Love" 風な音なんだけど、かなりアナログ寄りにも、シンプルに涼やかさが増して心地よく
4. Marvin Interlude
40秒程、メアリーの声が風にかき消されていくようなスモーキーさ
5. I'm The Only Woman
Curtis Mayfield "Give Me Your Love" サンプリング。しっとりした感触、ソウルフィーリングを大事にしながらも、確実に更に新しくなったヒップホップソウルを提言しているようで壮大
6. K. Murray Interlude
The Notorious B.I.G. "Who Shot Ya?" まんまに、David Porter "I'm Afraid the Masquerade is Over" 使いの20秒ほどのインタールード
7. My Life
タイトル曲、Roy Ayers "Everybody Loves The Sunshine" サンプリング。まだまだ曇りがかったような、心の闇を徐々に解き放っていくような曲というか。音はやはり進化を止めずクール
8. You Gotta Believe
揺らめきのスローバラード。男性コーラスも新鮮、熱烈に刻み続けるメアリーのヴォーカルは、ヒップホップソウルの正に原点
9. I Never Wanna Live Without You
アルバム中最長6分超のディープソウルバラード、恋愛ソングでありつつ、葛藤や苦悩が優先されてしまうのは、彼女の生き方そのものか。セールフコーラスにしても悲しさが相当帯びてて重い
10. I'm Goin' Down
3rdシングル、R&B13位・POP22位を記録。出だしから敢えての60年代風ソウルの意識。歌いっぷりも敢えて、メロディも。60‐70年代の色々なサンプリングあれど、オリジナルで表現しきったのは秀逸だったなぁと
11. My Life Interlude
またも、彼女の内にある叫びを入れ込んでいるような、でも潜めているようで、1分超のインタールード
12. Be With You
デビュー作にも近いような、ヒップホップ前面な曲。敢えて、そこまでクールさよりも、地を這うソウルに徹した感触
13. Mary's Joint
スムースな仕上がり、前へ向かうんだけど、抑えた感触が絶妙。ゆったり聴けて、メッセージも感情の振れ幅と共に自然に届くようで
14. Don't Go
Guy "Goodbye Love", DeBarge "Stay With Me" サンプリング。まったり聴かせる感じが強いかな、この辺りからは1曲1曲が濃密
15. I Love You
4thシングル両A面曲。Isaac Hayes "Ike's Mood" サンプリング。音の美しさに惹かれながら、彼女の独特なコーラスの層を厚めにしながら全体で押し上げていくような流れ
16. No One Else
Al Green "Free at Last", Slick Rick & Doug E. Fresh "La Di Da Di" サンプリング。敢えてのオールディーズ感がたまらない魅力。そこに新しさもマッチして、絶妙なワクワク
17. Be Happy
1stシングル、R&B6位・POP29位を記録。Marvin Gaye "I Want You" サンプリング。ソウルフィーリングありつつ、躍動だったり、新たな進化も見えて最高!これがアルバムラストってのは斬新かな
17曲・65分、インターナショナル盤は少し遅れてシングルリリースされたAretha Franklin "(You Make Me Feel Like) A Natural Woman" カヴァーを収録し、68分のボリュームに(これにて、新旧女王アレサとホイットニーという流れに殴り込みをかけてきたようにも感じます)。とにかく、クオリティは最後までずば抜けてました。メアリーの癖も薄めに、聴き手を更に広げてくれるような印象。全体では明るくはないんだけど、R&Bの可能性を更に広げてくれた名盤。
<過去レビュー>
1992年 Real Love
1992年 Real Love (Remixes)
1992年 Reminisce
1992年 What's The 411?
1993年 What's The 411 Remix
1995年 (You Make Me Feel Like A) Natural Woman
1995年 I'll Be There For You / You're All I Need To Get By with Method Man
1999年 As with George Michael
1999年 Mary
2000年 Give Me You
2001年 No More Drama
2001年 No More Drama (Remixes)
2002年 No More Drama (Special Tour Edition)
2002年 Dance For Me
2005年 My Collection of Love Songs - Live
2006年 Reflections: A Retrospective
2006年 Mary J. Blige & Friends
2007年 Growing Pains
2009年 Stronger With Each Tear
2010年 Stronger With Each Tear (Int'l ver.)
2011年 Music Saved My Life Tour (@ Tokyo JCB Hall)
2011年 My Life II...the Journey Continues (Act 1)
2013年 A Mary Christmas
2014年 Think Like A Man Too (OST)
2014年 The London Session
※企画物 Streetwize Does Mary J. Blige Streetwize Allstars
Mary J. Blige
Mca
1994-11-29
メアリー・J.ブライジ
MCAビクター
1994-12-16
メアリー・J.ブライジ
ユニバーサル ミュージック
2015-11-11
メアリー・J.ブライジ
ユニバーサル インターナショナル
2006-08-16