ナタリー・コール、前クリスマス作から1年振り、オリジナルとしてはTake A Look から2年半振りとなる通算16作目でR&B11位・POP20位を記録。前作・前々作はゴールド止まりでしたが、今回は選曲の良さなどもあるのかプラチナムを獲得。Ungorgettable... With Love に次いでジャズ名盤何を聴けば…となったら、とっつきやすさでは本作かなぁと思います。曲数が相変わらず多くレビュー泣かせですが、昨年末に亡くなられてしまい、彼女への哀悼を込めて、聴いていきたいと思います。1. There's A Lull In My LIfe
涼やか、そして上質な爽やかさでスタート。そーっと紡ぐように、音もナットに通ずるジャズばっかな感じではなく、豊かに曲を吹き込んでいるようで、心が清らかに
2. Stardust
タイトル曲、今から90年も前の曲、丁寧に。ストリングスも華麗に、ミュージカルを堪能しているが如く、しっとりと
3. Let's Face The Music And Dance
前2曲の落ち着きとは急転、ビッグバンド風に。最初こそ吹き抜けるような歌唱も、どんどん力が増して彼女の素敵な部分がバシバシと飛び交い
4. Teach Me Tonight
ジャズ定番、最近だとアレサもカヴァーしてました。ナタリーは出だし語りなんかも愉快に、リラックスした雰囲気で歌われ、最高な心地
5. When I Fall In Love (with Nat King Cole)
1stシングル。定番になってきた父との疑似デュエット。優しい雰囲気に二人の相性も抜群に、時代を経てると思えないくらいにフィット。サックスが質を高め、技術の素晴らしさまで感じるなぁ、全体で
6. What A Difference A Day Made
結構アレンジは変化球、真っすぐなジャズというよりも、声の飛びを感じながら、ミディアムスローにだいぶアレンジしながらの進行
7. Love Letters
自由に泳ぐナタリーのヴォーカル、のどかに広がりはとどまらず。高域が特に鮮烈。ハーモニカなども入って情景も広がりを魅せてくれる
8. He Was Too Good To Me
スタンダードを極める、感情も技術もたっぷり取り入れ、緊張感をもって聴く、まさにオーケストレーションのライヴという感じかな
9. Dindi (Portuguese)
息遣い、ブレス、吐きだし、そして時間が止まったように滑らかに奏でられる演奏に惹き込まれるなぁ。これはポルトガル語かな、この頃から、色々と活躍の場を広げだしてたんだなぁと
10. Two For The Blues
おどけたサウンド再来、でも落ち着き感は程よく。ブルースの概念とは異なり、煌びやかさ、そしてナタリーのツーンと弾けるヴォーカル独断場
11. If Love Ain't There
音に張り付きながら、実に憂いをもって、まどろみも、平和・日常な感じでスローリーに進行。時間を噛み締める感じかなぁ
12. To Whom It May Concern
流れるままに、雰囲気を前曲から保ちながら上質な世界観。主張無き、じっくり、空気のように
13. Where Can I Go Without You
レビュー泣かせくらいに、しっとりしっとり、じっくりじっくり流れ行く。。曲毎の特徴というよりも、全体の流れ重視
14. Ahmad's Blues
おどけつつも意思をもって、艶めくナタリーのヴォーカルは更なる磨きを。コーラスの堂々たる様相に、スキャットに
15. Pick Yourself Up
音はおどけてる一方、ナタリーはトーンを抑えてもしっかり個性が連なる。彼女の起爆はどこまでも、でもリリックは少な目かな
16. If You Could See Me Now
スローに、味わいある吹き付け。ファルセットの伸び、そーっと歌われる全体、BGMにしてはナタリーの声は響くかな
17. Like A Lover
ほんとキレイな声だなぁと、優しく劇中歌のような進行。歌を大切に、しっかりなりきって歌ってるなぁ
18. This Morning It Was Summer
ラストは、しめくくりって感じでもないかな。これまでの調子でじっくり歌われる感じ。まどろみ、包容たっぷりに
19. When I Fall In Love (Spanish) (with Nat King Cole)
スパニッシュにて、ナット有りヴァージョンですがナットは英語。言葉が混じる、、、改めて味わいのある曲だなぁとは実感
19曲・79分近く、当時CDめいっぱいに録音された、まさにスタンダードカヴァー集といったところでしょうか。国内盤は、スパニッシュよりも分かり良い曲とて19曲目を"Say As Sweet As You Are" に差し替えてリリース。ナタリーのジャズシンガーとしての決意、そして堂々たる披露。全体を通して、彼女の実力をひしひしと感じさせてくれる作品です。
<過去レビュー>
1975年 Inseparable
1977年 Unpredictable
1977年 Unpredictable ※2回目
1978年 Natalie Cole...Live
1979年 We're The Best of Friends with Peabo Bryson
1979年 I Love You So
1980年 Don't Look Back
1981年 Happy Love
1985年 Dangerous
1989年 Good To Be Back
1991年 Unforgettable... with Love
1994年 Holly & Ivy
1996年 Celebration of Christmas with Jose Carreras Placido Domingo
1999年 Snowfall on the Sahara
1999年 The Magic of Christmas with London Symphony Orchestra
2000年 Livin' For Love
2006年 Leavin'
2008年 Still Unforgettable
2010年 Most Wonderful Time of the Year
Natalie Cole(ナタリー・コール)
Warner Music
2010-02-27
ナタリー・コール
ダブリューイーエー・ジャパン
1996-10-10
ナタリー・コール
ワーナーミュージック・ジャパン
2010-08-04