51XQfOrYIcL__SL160_キース・スウェット、1987年のデビューから8枚のソロアルバムをリリースし、本作が初のライヴ盤でR&B34位・POP86位を記録。企画物の位置づけなのか、チャート的には奮ってませんが、その後も彼はオリジナルではヒットを継続。2004年にはベストリリースで総決算、という時期。更に2007年にはもう1枚ライヴ盤を発表してますが、本作においてはキースが切々とライヴを展開する地を這うR&Bライヴ作品、2003年ワシントンでのライヴをパッケージ。

1. Something Just Ain't Right
初期のヒット曲から、コーラスはオートチューンぽく進化。泥臭くも、王道感・安定感あるスタート
2. Don't Stop Your Love
初期の曲が続く、会場にはヒストリー的に曲披露するのはアメリカのR&Bライヴの定番って気がする、にんまり
3. Freak Me (Interlude ft. Lil' G)
Silk 時代の曲、なんとリルGも登場し、懐かしのメロウに。でもインタールードなのであっという間の2分、泣けるほどに震え立つR&B No.1 バラード
4. Make It Last Forever (ft. Calandra Glenn)
前曲を凌ぐ、バラードにて。この曲はR&B鉄板すぎるよなぁ。音を聴いて鳥肌。女性コーラスも躍動感を持ってヴォーカル披露、聴き応えアリ
5. Right And Wrong Way
荒い鈴木雅之、マーチンって感じかな。エモーショナル熱烈にも、彼はほんとトランシーに歌に込めて行く印象
6. How Deep Is Your Love
メロディアスにも憂いな展開、とろけるどころか熱がほとばしる。オートチューン使いまくりの裏方、ブームだったんだろうね彼の中で
7. Merry Go Round
ねっとりしまくり、畳みかけるような歌唱。歌いっぷりにほんと満足感。連呼、執拗、最高にメロウ


8. I Want Her
フック良く会場を盛り上げ、最高なボルテージ。安定感あるグルーヴ、音は古め、敢えてのクラシカル感
9. Show Me The Way (Revival)
ライヴ後半、しっとりと聴かせるパート。純朴に、外野の声なんかも躍動を高めつつ、安らぎのクールダウンへと
10. I'll Give All My Love To You
粛々と歌いつつも、ライヴでも用意のセルフコーラスをしっかり敷きつめ、安定感ある野太さに。黄色い声援激しく


11. Interlude
2分程、ムーディな音を馴染ませながらキースの語り
12. My Body (ft. Gerald Levert & Johnny Gill)
熱烈に歌いあげて行く豪華な曲。ジェラルドにジョニーも参加、相当にパワーアップミュージック。もう個性がゴチャゴチャしすぎてて嬉しくなりまくり、聴いてこそ分かる重きR&B
13. Nobody (ft. Athena Cage)
うねうねしてる展開、7分近いネットリ感。共演も流石の艶、この曲は本当にハイライトになる、凄く心が浄化される部分もあるし不思議


14. Twisted
楽しく歌いあげる感じで、中域で絶えず進行。幸せな高揚、キースは荒さも合うけど、こういうすーっと進行する感じもフィット
15. There You Go Tellin' Me No Again
ラストまで、完全に会場を眠りにつかせるが如く、しっとりと、ほんと夜モード。暖かに、そして安心の魔術

15曲・60分半、80-90年代のR&Bが好きな人には非常に嬉しい作品。昔はもっとライヴ盤ってあったと思うけど、アーティスト側がしっかり作り込んで、そしてその場の雰囲気をパッケージしてリリースしてヒットをさせるってのはだんだん減っていってしまい、しまいにはライヴはコンビニエンスな印象にもなっており、この場にかけるライヴ空間の記録ってのは意味をもたなくなってしまっているのか。でもCDでしっかり堪能するライヴの良さってやっぱあるよなぁと実感。手抜きで聴けない、ほんとしっかり聴いて味わえる作品。

Keith Sweat
Elektra / Wea
2003-02-10

キース・スウェット
ワーナーミュージック・ジャパン
2003-02-26