51NASLwf47L__SL160_マライア・キャリー、驚異のデビューを果たして1年3ヶ月後にリリースされた2ndでR&B6位・POP4位を記録。アメリカだけでも400万枚、世界で800万枚の売上!1st, 3rd に挟まれた形では地味に感じる人もいると思うけど、リアルタイムに聴いてなかった自分でさえ、3rd以降のPOP性を踏まえると、1st, 2nd のソウルフルな音作り・歌唱の素晴らしさの方がハマるというか。全米1位曲はタイトル曲のみにとどまっている一方で、ヒットオンパレードではない浸れる曲も多いのがツボ。Walter Afanasieff 2,3,7,9曲目に参加、David Cole, Robert Clivilles 1,4,6,8曲目に参加。

1. Emotions
タイトル曲であり、1stシングルでR&B・POP・Dance1位を記録。何と言っても、マライア史上、低域〜高域までの7オクターヴを如何なく発揮したポップ!軽快なのに、獅子のような低域から、ウィスパー超えの超絶ファルセットまで。もう、当時の溌剌さと天性がしっかり融合した独断!


2. And You Don't Remember
丁寧なバラード、デビュー作を彷彿とさせるゴスペル軸。透き通ったヴォーカルに、勇ましい高域にまで。まったく敵がいない状況になってしまう、文句のつけられない程に素晴らしいバラード
3. Can't Let Go
2ndシングル、R&B2位・POP2位を記録。POP1位 6曲連続とはいかなかったけど、イントロの雲がかったような音から(アルバムヴァージョンは特に)、ファルセット続きの美しいヴァース、サビの狂おしい更なる高みのファルセット、そしてラストは驚異的なファルセットと、メロウソウル


4. Make It Happen
3rdシングル、R&B7位・POP5位・Dance16位を記録。しっかり、こういったダンスを取り入れてくるあたり勇ましく。デビュー作"Someday" ほど突き抜けてないけど、ギターカットなどもクールそのもの。2曲目のバラードとは対極だけど、これもゴスペル取り入れてたりして、音楽性が特に良いんだよね


5. If It's Over
Carole King 曲参加、シングルではないものの、直後のUnplugged でも披露されたスロウバラード。拳を握りたくなるような演歌ソウルR&B、でも彼女の若さ故清々しく、美しく
6. You're So Cold
出だしから重たいような、でも堂々たる、曲としては当時のダンストラックって感じなんだけど、ヴォーカルと支える布陣の気迫でパワフル仕上げに
7. So Blessed
心が洗われるような、切にメロディに惑わされずに、しっかり歌う曲という感じで好印象。60年代ぽさもあるんだけど、サウンドのキラキラさが現代風ソウル化
8. To Be Around You
本作を初めて買った高校くらいのときには、自分はこの曲が最も好きだったんですよね。当時さもあり、ゴスペルさもあり、あんまり人気ないのかもしれないけど、メロディとのバランスやコーラスの入れ方なんて素晴らしい、ヴォーカルの安定さも抜群だし。ラストの終わり方もちょっとの気になる感じで〇
9. Till the End of Time
震え立つような勇ましさと、注目は弱さを秘めているようで、その葛藤みたいなのが曲に上手く表現されていると思います。ゆえに、ポップな流れからしたら敬遠されるかもしれないけど、歌いっぷり含めて奇抜で面白いなぁと
10. The Wind
Russell Freeman 作参加、まさかのジャズだったとは。妖艶すぎる、1930-40年代みたいな世界、ブラックとは異なるBarbra Streisand みたいな世界を、ヴォーカル的には狂おしくもブラックなんだけど、どっちつかずな魅力燦然

10曲・47分、ウォルター・アファナシェフ、そしてロベルト・クリビリス+デビット・コールとの担当による選曲バランスが絶妙な作品。実験的な曲も多く、流れ的にはデビュー作程にはスムーズでは無かったのが、本作の評価なのかなぁと改めて。ただ、本作でしか聴けないような曲も今となっては多いので、再訪するに素晴らしい経験。シングルの印象強い作品だけど、アルバム曲にこそ魅力を改めて感じています。

マライア・キャリー
ソニー・ミュージックレコーズ
1991-10-04

Mariah Carey
Sbme Special Mkts.
2008-02-01

Mariah Carey
Sony
1991-09-17

マライア・キャリー
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2002-11-27

Mariah Carey
Columbia
1991-01-01