マライア・キャリー、2年振りの6th (クリスマス作含む)でR&B・POP1位を記録。3rdまでで堂々たる路線を究め、4thではクリスマス作で一足先に大御所的に女王として、5thでポップフィールドを更に高め、本作では彼女の内にあるインスピレーション、クリエイテゥイヴを重視したような作品。露出も徐々にスタートしたPV、ヒップホップ陣を多数招いたり、音だけでなくマライアのファルセットに乗せるようなヴォーカルも本作が顕著。今回はマライア来日の余韻に浸ってるであろう状況での更新といたします。1. Honey
1stシングル、R&B2位・POO1位(3週)・Dance1位を記録。Jackson 5 "It's Great to Be Here", World Famous Supreme Team "Hey DJ" サンプリング、音の汲み方、新たなマライアの世界観を刻むにもインパクト
2. Butterfly
一部国でシングルカット。ここから2曲続けてWalter Afanasieff 手腕が光るスロウバラード、今までになかったようなファルセットと高域使いで惹きこまれてしまう。ライヴでは苦しそうだけど、レコーディングは文句なし。当時ECC のCM、対していCeline Dion がイーオンのCMという具合に英会話が台頭・広告塔となっていた時代でしたね
3. My All
2ndシングル、R&B4位・POP1位(1週)・Dance5位を記録。この手のバラードはシングル向きでない気もするけど、うまくフィールドを駆け上がったしんみり系、後半の情熱が素晴らしいな。ライヴでは、Toni Braxton "Un-Breaken My Heart", Deborah Cox "Nobody's Supposed To Be Here" くらいにダンスヴァージョンになるのが定番、コーラスの姉ちゃん達の意気が好きだったりします
4. The Roof
流れが当時のR&Bグループのように、歌の重ねが美しい。アドリブもリードも、マライアじゃないっぽいところに惹き
5. Fourth of July
前曲以上にBGM的要素、まるでダブ状態で進行。こういう曲をWalter Afanasieff がやってのけるのも真骨頂、ファルセットばっかで旧来ファンの賛否は想像に易し
6. Breakdown (ft. Bone Thugs-n-Harmony)
一部国でシングルカット。1曲目に次いでSean "Puffy" Combs, Steve J 参加。セクシーに、女王君臨状態でラップ人とヒップホップサウンドが支える、これまでのマライアとは考えられない展開
7. Babydoll
Missy Elliott 曲参加、流れ的には文句なしなんだけど、しっぽり落ち着いたシリアスR&B。幾分儚い、美しさ探求は良いんだけど、本作はこれまでと全く違うコンセプト作のように捉えられるなぁ
8. Close My Eyes
彼女の技巧として低域とファルセットを組み合わせると天地戦法は、一聴流されてしまうかもしれないけど、かなり秀逸、スロウばっかで浸っちゃうけど挑戦が見事
9. Whenever You Call
前曲に続きWalter Afanasieff 担当、安心と、後半の熱が夥しいバラード。メロディも鉄板過ぎて、どんどんこういう名曲を産む素晴らしさ、敵わない。翌年ベストでBrian McKnight と共演披露するけど、この曲はオリジナルこそ素晴らしいです
10. Fly Away (Butterfly Reprise)
David Morales 担当、シングル"Butterfly" 歌い直しでフル収録ハウスヴァージョンを元に断片的にインタールード風に。こういうダンスは、公にも前作からアルバムに収録して緩急
11. The Beautiful Ones (ft. Dru Hill)
Prince 作、コーラスはドゥルーヒルかな?アレンジもなかなか!メロウに、後半にこの曲調は抜群にアルバムにフィット!
12. Outside
Walter Afanasieff 全面サポート、しっぽりバラードはマライアのアルバムの定番、今聴くとなんか最新作でカヴァーしている"One More Try" のような雰囲気も有り、なんか浸れる、当時は地味に思ったけど(他がインパクトある場合が多いので)、最後まで手抜きなしの実力・才能
<Bonus>
13.Honey (So So Def Radio Mix ft. Da Brat & JD)
リンクはPuff Daddy, The Lox, Mase 出演ヴァージョンのリミックスPVだけど、ここではダブラットにJDという具合に交友関係を集めまくってヒップホップ世代の取り込みにも躍起。CDS買えばどれも聴けるけど、ちょっと手抜きなのか戦術なのか分かりにくい収録
14. Honey (Def Club Mix)
普通にCDSのハウスヴァージョンも収録、通常US盤除けばボートラ収録されてるケース多かったので、国内盤買う意味を持たなかったなぁ…(スリーヴケースのために1000円増しなんて)。これも歌い直しに、新コーラスを加味して完成
本編12曲・57分超、ボートラ2曲追加で67分半。Glitter を聴いた後に聴くと、やっぱ中身が違うなぁと、あからさまに。前作Daydream からは日本でも海外でも売上半減ってのもあって(それでも世界的には大ヒットだけど)、次回作でベストという反則技を出し、日本では盛況、海外では下火になりつつあるのが顕著に…。90年代マライアの代表作に上げる人も多いかな、特に2000年代のマライアが好きな人には、嬉しい要素たんまり。自分は中間層って感じですが。
マライア・キャリー
ソニー・ミュージックレコーズ
1997-09-10
Mariah Carey
Sony
1997-09-18
Mariah Carey
Imports
2011-09-27