マライア・キャリー、Rainbow から2年振りとなる新作は古巣Sony を離れて唯一Virgin からのリリースとなり、本人が初主演する映画のOST(もうこの時点でどっちつかずなんだけど)、R&B6位・POP7位を記録(オリコンは1位)。80年代ってのがまだブームになる前、マライアがやってのけるにはまだ付いていけない時代だったなぁと。最近Mary J. Blige も全曲本人が歌うOSTでこけましたが、本作は彼女の良さを削いでしまってるし(黒歴史になった感じ、当時アメリカ同時多発テロの影響もあり、プロモーションが本当に厳しくなり、こんなキラキラした作品は聴いてる感じじゃなかったんだろうね。今週から始まる日本スタートのワールドツアー、行けることになりましたので、本作の黒歴史も思い起こしながら、、、でも今聴くと結構楽しかったりもするんです。1. Loverboy (Remix ft. Da Brat, Ludacris, Shawnna, Twenty II & Cameo)
1stシングルからスタートするアルバムは多かったもののリミックスでスタートするのも、80年代くねった流れというか。更にはラスト12曲目にも同オリジナルを収録している当り、物足りなさってのがあったかな、というのはオリジナルとマライアの歌自体は変わらずだし(彼女はリミックスだとラップ寄りに歌い直しすることもあっただけに)。面々は豪華だけど、初っ端から肩透かし感じた人も多かったかも
2. Lead The Way
Walter Afanasieff 共作・pro、映画の雰囲気にも馴染む、繊細なバラード。声のハスキー具合が目立ち始めたかな。高域が苦しそうだけど、90年代初期のメロディなんかにも近くて、まったりします。極上の展開も、若干新しさが薄かったかも
3. If We (ft. Ja Rule & Nate Dogg)
今は亡きネイト・ドッグ参加、アルバムButterfly なんかに収録されてても違和感なさそうなヒップホップ寄り。でも、マライアのヴォーカルが裏方っぽい
4. Didn't Mean To Turn You On
1984年Cherrelle カヴァー、Jam & Lewis がオリジナル同様にpro.、当時感まんまの音遣いで大胆!だからこそ、賛否だったろうなぁ。マライアの個性ってよりも、音に流されそうで
5. Don't Stop (Funkin' 4 Jamaica) (ft. Mystikal)
3rdシングル、R&B42位を記録。DJ Clue pro.、PV含め可愛らしさと男気バックアップで、なかなか聴き応えのある纏まりな気がします。インパクトは薄いんだけど、更にヴォーカルも控えめにとどまってて、正にOSTにフィットする感じで、やっぱオリジナルアルバムって感触が薄め
6. All My Life
Rick James 作・共pro.、書き下ろしかな。この3年後に亡くなっているので、後期の良きシゴトって気がするな。特に、80年代と2000年代をうまくぶつけてて、マライアの難しそうなヴォーカルこそが魅力
7. Reflections(Care Enough)
日本のみシングルカット。Jam & Lewis pro.、淡く美しきバラード。これも初期のマライアにフィットしそう、ただパンチが無いのでどこかモヤがかっているかな
8. Last Night A DJ Saved My Life (ft. Busta Rhymes, Fabolous & DJ Clue)
5曲目に続きDJ Clue pro.、1982年Indeep カヴァー、選曲は良いんだけど、こなしている感は強いかな、OST寄りな創りで好きなんだけど、マライア単独作としてはどうにも消化不良になってしまう…
9. Want You (ft. Eric Benet)
Jam & Lewis 作・pro.、James "Big Jim" Wright 曲参加、組み合わせ含め、挑戦している曲だなぁと思うけど、地味に後半に収録されているのが惜しい。エリックとの相性なかなか興味深い
10. Never Too Far
2ndシングル、チャート圏外…。アルバムのハイライト、じっくり聴かせる壮大さ、これぞマライアの十八番状態なんだけど、時代的には暗い曲だなぁと。この少し後に、911追悼で"Never Too Far / Hero (Medley)" という新録曲出すも、R&B66位・・POP81位止り(前者は入れない方が良かったなぁ、後者はキーが低くなって悲しかったな)
11. Twister
Jam & Lewis 作・pro.、James "Big Jim" Wright 曲参加、マライアのアルバムラストを飾ることが多かった暗めで深いスロウ、地味でもこういう曲にこそ旨みは詰まってる
12. Loverboy (ft. Cameo)
1stシングル、R&B1位・POP2位・Dance15位を記録。元レーベルの吹っかけにより、新作からの先行がPOP1位を逃すというアメリカにおいても業界の圧力と世代交代を感じさせられたとうか(Destiny's Child "Bootylicious" に軍配)、この曲はキャメオの魅力もしっかり反映されて、良かったとは思うんだけどアプローチと音ジャンルが当時染め上げれなかった感じかな
<Bonus>
13. Loverboy (MJ Cole Main Remix Radio Edit)
当時流行っていた2ステップをいち早く取り上げたミックス、国内盤のみ。抑揚は良いけど、名ミックスって感じで語られてる印象は無し
12曲・52分弱、国内ボートラ付けて57分ほど。13曲中"Loverboy" 3曲ってのも重たかったけど…、また彼女の歌を楽しむというよりも映画イメージに直結する80年代サウンドに、マライアがほんのり歌う+バラードではしっかり、でも声も抑え気味になってきたのは顕著で、リスナーはこのへんをじんわり感じ始めてたのも降下理由だったのかも。
<過去レビュー※クリスマス関連除く>
1990年 Mariah Carey
1992年 Make It Happen (Remixes)
1994年 Endless Love with Luther vandross
1995年 Daydream
2005年 We Belong Together (Remixes)
2008年 Remixes : Chapter 2
2008年 E=MC2
2009年 Memoirs of an Imperfect Angel
2010年 Angels Advocate (Jump Smokers Remixes)
2012年 Triumphant (Get 'Em) ft. Rick Ross & Meek Mill
2014年 Me. I Am Mariah... The Elusive Chanteuse
マライア・キャリー
ソニーレコード
2001-08-18
マライア・キャリー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2005-09-28
Virgin Records Us
2001-09-11