ダイアナ・ロス、1971~1972年に録音されていながらもお蔵入りになってしまった作品、すべて収録する予定ではなかったと思いますが(収録するなら2枚組?)、34年経って2006年に蔵出しされR&B71位・POP146位を記録。元々1972年OST Lady Sings the Blues がR&B2位・POP1位と1970年代のダイアナのチャート最高記録だったので、これがもし当時リリースされていたのであれば、どんなアクションだったかは妄想。ただ、彼女はよりポップを求めていく中で頓挫となってしまったのでしょうか。自分としては摩訶不思議ながらもレアに買いましたが、ゆったり聴いてみます。1. What A Difference A Day Makes
王道Dinah Washington カヴァー、しっとり聴かせるアレンジ。ダイアナのヴォーカルは実に滑らかで、全体とのバランス感フィットしまくり、寝たくなる
2. No More
ダイアナはこうも落ち着いたか、というくらいにピアノと小さな編成をバックに、優しくしっとり。まどろみ、ソフトさ、演奏美しいなぁ
3. Let's Do It
当時からして40年以上も前のCole Porter 名曲、調子は変わらず安定的にしっとり。ほんと、その言葉が合う。個性も何も、平々と
4. I Loves You Porgy
オペラPorgy and Bess より、調子を上げて幾分楽しそうな印象。ピアノもドラムも引きながらも楽しげ。アルバム唯一の5分超え
5. Smile
Nat King Cole 1936年初出ながら、個人的には1995年にMichael Jakcson がカヴァーしてたことでも印象深い曲。それをダイアナもカヴァーしており、秋の夜長状態で美しく華麗さをもってカヴァー、とにかく品が良い
6. But Beautiful
ストリングスを大胆に、美しさ攻め。でも、割りと小さくまとまっている感じかな、これは雰囲気圧し、巧み
7. Had You Been Around
音が若干楽しいかな、ビッグバンドか?と思えてきそうなところまで。それ以外は、ちょっと調子を上げているくらいでインパクト並
8. Little Girl Blue
メランコリーなギターから始まり印象的、セリフ有り、情緒あふれて、色味も深くて、聴き心地なかなか
9. I Can't Get Started
Bunny Berigan, Billie Holiday あたりが有名、しっとり聴かせて、清々しいけど。当たり障りもない状態が再スタート?
10. Love Is Here To Stay
この曲はアルバムに嬉しい流れ、ポップにはじけてて、ジャズのワクワクを想起。流れるようなヴォーカルも惹き、なのに2分チョイで終了、惜しい
11. You've Changed
上質にとろける作品、でも音は遊んでてフルート入ったり、単純なジャズに留めたくない意図はチラホラ
12. My Man (Mon Homme)
慎重に進める、緊張感とシリアスに縛られたような曲。ジャズコンセプトだと賛否だろうけど、自分は興味深く聴きいっちゃいましたね
13. Easy Living
おどけて放って、色々な技法とジャズの楽しさを魅せるダイアナの若き力感じました、ただ流れる展開なので無難にも聴こえちゃうけど
14. Solitude
高域は一発録音みたいな乱れが個人的に生身あって好きかな、でもあっという間、2分で終了
15. He's Funny That Way
まだまだ淡々と、ダイアナの美しさはじっくり堪能。安定してて、もっと弾けても良いのに、落ち着きすぎ感
16. T'ain't Nobody's Bizness If I Do
またの名を"Ain't Nobody's Business" らしいです、ラストは王道にもホーンも多用し、でもビートはモッサリ。ただ途中からリズム変えてくるあたり、当時の勢いは感じてきたり
16曲・50分強、正直流しではおもしろいと思いましたが、1曲1曲レビューするブログにはなかなか向かないかも。ただモッサリしている中にも、ダイアナの妖艶さよりも、上品さ・美しさが際立って、ホロホロしちゃうファンも多かったはず。ここまでしっかりした形でCDが出たのは素晴らしいかな。ただ、これが全部ダウンロードだったら寂しいから、まだ嬉しいと思っておこう!
Diana Ross
Motown
2006-06-22
ダイアナ・ロス
ユニバーサル ミュージック クラシック
2006-09-20