51eS9hY3QSL__SL160_ナタリー・コール、デビュー3年・アルバム4作発表後、初となるライヴアルバムでR&B9位・POP31位を記録。当時、彼女はアレサ・フランクリンの9年連続R&Bグラミーを阻止し、自身が2年連続獲得するなど、R&Bとしての立ち位置ではぶっ飛んでました。ただ、デビュー作でR&B1位・POP18位の『Inseparable』、2ndでR&B3位・POP13位の『Natalie』、3rdでR&B1位・POP8位『Unpredictable』、4thでR&B5位・POP16位の『Thankful』に至るまでは順調、そんでもって本ライヴアルバム…実際、これ以降14年、1991年の『Unfoorgettable』に至るまでデビューから4作のチャートを超えることは無し。彼女の絶頂は正に、ココ!ポップ、R&B、ソウルとしてのすごみは、70年代後期にこそ円熟!

<Disc.1>
1. Sophisticated Lady (She's A Different Lady)
出だしの高音でビビって、その後はポプファンクの中をPatti Labelle のような破壊力で突進するナタリー、70年代ならではの猛進。サポートも応えるべく凄み、何よりナタリー爆発
2. Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)
2曲目で一気にブルージー、この辺の策略は流石。いきなり大御所風。演奏パーツも多いけど、たまらん高音試しが溢れてて気合の8分
3. Lovers
うきうきブギブギ。ただ、スキャットばりの余裕、凄く安心感。そして豪勢に押されるヴォーカル、演奏、コーラスたまらん
4. I'm Catching Hell (Living Here Alone)
8分近く、でも語り含め、結構優しく進行するんだけど。。。6分過ぎから、これでもかっていうくらいに、振り絞って驚きの高音。もう、何かにとりつかれたような感覚


5. Mr. Melody
ポップに聴けるヒット曲、ライヴでの歓声、更に躍動感も素敵。これは、そんなに叫ぶってよりは、曲に忠実で、ちょっとクールダウンできたかな。でも、やっぱ乗りまくってる
6. This Will Be (An Everlasting Love)
続くヒット、これは予期してたけど高音凄い。アルバムよりの迫力ってのは、彼女が持つスピリチュアルあってこそかな
7. Party Lights
高速ディスコ仕様、歯切れよくしっかり聴けるリリック滑らか。その一方で、どんどん荒々しくなって、なのに高音はしっかり届く異様。後半は獅子模様、ゴスペルで言ったら完全に勝者。アレサをも凌ぐドス、高音、たまげた
8. I've Got Love On My Mind
ディスク1最後は、2部制のよう。前半はしっとり、これは意外にまでもしっとり。ただ後半が、ある種いつも通りの爆発スタイル。8分ある曲のうち、ほとんど叫んでいるような印象。聴く方も体力


<Disc.2>
1. Lucy In The Sky with Diamonds
8分に及ぶけど、幾分高音に疲れ?荒げてるけど、だいぶテンションは低くなってます、ただそれが一方で聴きやすい。最後は、もうMavis Staples のようにガラガラシャウト連発
2. Inseparable
叫ぶってよりも、バラードのラインに沿って丁寧に謳われるので上質。ライブ始まって初の上質かも。これでも満足、若きナタリーの丁寧空間
3. Cry Baby
曲名聞いてビックリ、そりゃ叫ぶだろうね。Janis Joplin カヴァー、やばいくらい獅子がまた降りてきた。ゴスペル・ソウル調、艶はあるヴォーカルだけど至って激しいまま
4. Can We Get Together Again
さっくり進行、ただ高音混ざって、元気はつらつ。ジャズ調も混ざるけど、分数短いだけに何とか乗り越える感じ
5. I Can't Say No
ゴスペル意識、それをさらりと演出、そのあたりが彼女の憎めなさ、巧みさ。
6. Something's Got A Hold On Me
強烈ゴスペル、高音マラソン。なんだろ、このムチャクチャにも張り裂ける様なアドリブは、5分ほどの曲なのに異常に長く感じる。後半はウキウキゴスペルに変化、楽しそうだけど、なんか癖は満点
7. Be Thankful
だいぶゆったり、ラストも近い中、相当クールダウンで安心感。叫ぶところもあるけど、後半は観客との一体が大事だったり、その臨場感ににんまり
8. Introduction / Our Love
ラストは刹那にバラード、ただ最後まで叫ぶこと止めませんでした。。。もうパティもビックリ、こんな時代があったんだね、これはR&Bの評価としても価値若干変わりました

16曲・90分、ゆえにCDにおいても2枚組。とにかく濃かった、この演出なら、今で言うBeyonce なんかにも通ずると思う。凄い溌剌度、ジャズのイメージが強いとこれは度肝。70年代の彼女の作品はCD希少プレス過ぎて入手しにくかったけど、今はだいぶ緩和し出してます、これもそんな1枚。再評価はもちろん、でも濃すぎます。

<過去レビュー>
1975年 Inseparable
1977年 Unpredictable
1979年 We're The Best of Friends with Peabo Bryson
1979年 I Love You So
1980年 Don't Look Back
1985年 Dangerous
1989年 Good To Be Back
1994年 Holly & Ivy
1999年 The Magic of Christmas with London Symphony Orchestra
2000年 Livin' For Love
2008年 Still Unforgettable


アーティスト:Natalie Cole
出版:One Way Records Inc
(1996-10-01)


アーティスト:Natalie Cole
出版:Soulmusic.Com
(2011-02-22)