テンプテーションズ、モータウンから離れて70年代後期 アトランティックにおいて2作をリリースしていますが、これは2作目。なんとポップチャート入りさえ初めて逃すことになり、彼らとしては R&B46位という低ランクを記録。そんなこともあったのか、これまで未CD化。でもでも、国内ワーナーがやってくれています!アトランティック1000円シリーズにて、何と世界初CD化。自分はこの作品への思い入れはないけど、テンプスは好きなんで、レア感が手伝い、アレサの1000円シリーズに続いて購入してみました。1. Mystic Woman (Love Me Over)
サウンドは軽めながら、キュンキュンを前面にファンクも意識?なんかチグハグというか、これまでのテンプスの重厚感が無いのは、メンバーの状況あってかな。David Ruffin, Denis Edwards も居ない、骨が無い感じ
2. I Just Don't Know How To Let You Go
古臭さ、西部臭さって表現になっちゃうけど、何か乗りきれないなぁ。テンプスって感じがしないんだよね、シンセにしても宙を渦巻いちゃってる感じで、何だか表裏別体
3. That's When You Need Love
堂々としたヴォーカルは味、テンプスお得意のカラフルなヴォーカルでなく、敢えての腹式ベースなので、普通に聴いてられる感じ。無理無いミディアム
4. Bare Back
1stシングル、R&B42位を記録。タイトル曲あって、安心して聴けるポップファンク。コーラスワークとのバランスもなかなか。ただ、軽すぎるかもしれないけど
5. Ever Ready Love
2ndシングル、R&B31位を記録。どこまでもキュンキュン甘酸っぱいヴォーカル、ファルセット。時代錯誤なオールドソウル振り
6. Wake Up To Me
B面、何が起こるか分からないような輝きからスタート。控え目な水平線、太陽、夏を感じながらも程よい心地良さにユッタリ
7. You're So Easy To Love
前曲との流れと繋がり、心地良い眩しさ。スローに、優しく、清く、テンプスならではの低域も新たなサウンドにマッチ
8. I See My Child
ゴスペル的な現れるストリングス、ピアノ。語りも切ない。思いはテンプスルーツとして精神引き継がれてるかなぁ。でも、新しさはないんだよね…
9. Touch Me Again
アグレッシヴ回帰、テンプスってよりも、なんか荒れの最先端。ファンクで、柔らかさもあって、ビートもしっかりしてて、随所楽しめるヒーロー戦隊歌謡
9曲・35分。個人的には、売れないのも納得って感じだったかな。プロデューサーやプロモーションってのもあっただろうけど、70年代後期の失速は相当なモノだったんだろうなぁと。この頃のソウルシンガーはかなり葛藤してたと思うけど、彼らのスコーンと抜けた息吹をここからは感じにくかったかなぁ。裏をつけば、そんな苦悩の音楽を知れたのは嬉しい探訪だったけど。
アーティスト:ザ・テンプテーションズ
出版:ワーナーミュージック・ジャパン
(2013-03-20)