デビュー15年目にして発売されたベストっぽいアルバム。半分が既存曲、半分がオリジナルというような展開ながら、リメイクやニューエディットの曲があったりと、面白く曲がごちゃ混ぜ収録。初期のファンからしたら物足りないかもしれないけど、ちょっぴり後ろを振り返りつつ、彼女の今を感じるべくナイス選曲な18曲。2006年あたりは、アメリカにおいてもまだベスト盤が普通に売れる時代でもあったせいか、R&B2位・POP9位と好成績を記録。そういえば、この頃からアメリカ盤においては、CDのプラスチックケースがちょっと形が変わってきたのも印象的でしたが。1.「Reflections (I Remember)」
このアルバムのタイトル曲のような、メアリーのR&B総括的バラード。そつなく感じつつも、メッセージ性を強じる全体はメアリーの芯あってこそかな。ヒップホップソウル進化系が、実験的に繰り広げられます
2.「We Ride (I See the Future)」
ベストからの実質1stシングル、R&B38位・POP118位を記録。PVも創られてます。シングルぽくないんだけど、「Be Without You」なんかにも言える見事なメロディの流れ方はしっかり含有。ただね、インパクトは薄く、大人になって清楚になった部分が多々聴けてしまうかな
3.「You Know」
これはたまに聴くと気持ちがハイになります。四つ打ちと思いきや、単純に変則ダンサブル。「All That I Can Say」的な煌めき音が加わり、パーティ度抜群。ヴォーカルは控えめながら、バックヴォーカルのリリックの詰め込みはかなりのハイ要素
4.「King & Queen (with John Legend)」
大御所気質の高いメアリーとジョン・レジェンドが、今の時代の王様デュエット。しなやかな部分が両者共に強くて、更にジョンのアレンジでネオソウル寄りになっていて、メアリー曲としては薄口・でも新鮮
5.「No More Drama (Radio Edit)」
前4曲がオリジナルでしたが、ここからはちょいちょい既存曲も。ただし、これは今までに無いエディットの仕方なのがポイント(出だしの部分の入り方が、シングルやアルバムヴァージョンとも異なるのです)。彼女の訴求力激しすぎるR&B切っての名曲と断言します!!!!!!
6.「Family Affair」
7.「Real Love」
8.「No One Will Do」
9.「Be Without You」
10.「I'm Going Down」
11.「911 (Wyclef Jean ft. Mary J. Blige)」
ワイクリフ2000年のアルバム『The Ecleftic: 2 Sides II a Book』からのシングルでR&B6位・POP38位を記録。メアリーのアルバムには初収録。完全に客演と思ってたけど、メアリーもベストなぞに収録するとなると思い入れはあるんだろうね。メアリーの出番は多すぎはしないけど、メッセージ性の強さは流れ的に文句なし
12.「Not Gon' Cry」
1996年のサントラ『Waiting To Exhale』からのシングルで、R&B1位・POP2位を記録。「Family Affair」に次ぐ高成績を収めたことを考えると、ここへの収録は文句なしといったところ。メアリーがしなやかにバラードを歌い、荒げていないのに、新たな魅力ってのが育まれてて、うっとりするクラシックR&Bタイプ
13.「My Life '06」
歌い直しヴァージョン、アレンジも風味が違っていて楽しめるオールドソウル風。聴けば聴くほどに良さが出るかな
14.「Be Happy」
15.「I'll Be There for You / You're All I Need to Get By (Razor Sharp Mix) (Method Man ft. Mary J. Blige)」
R&B・POP共に1位を記録、グラミー賞 Best Rap Performance も受賞した名ヒップホップ。サブタイトルからもクラシックソウル Marvin Gaye & Tammie Terrel を大胆サンプリング。そのサビをメアリーが被せる感じだけど、インパクトは強かったね。メアリーのアルバム初収録
16.「As (with George Michael)」
ジョージ主体の曲だったせいか、当時は見過ごされてたのかも。微妙なR&B57位…。ただ、Stevie Wonder カヴァーとあって、メアリーの楽しげなフレイヴァーはしっかり出てて聴いてて気持ちよいです。メアリーのアルバム初収録
17.「One (Solo Version)」
時代的に、こういう平和的な曲は聴き捨てならぬ。前作『The Breakthrough』ではボノと共演してたけど、ここではソロに挑戦。ソロでもしっかり強みや味が出てて、曲の素晴らしさもメアリーの力強さも感じます
18.「MJB da MVP (ft. 50 Cent)」
『The Breakthrough』にも収録されましたが、このベスト用に再編集。ここでは後奏でブギーさを増してて軽く尺が長くなってます。歴代シングル曲名をリリックに突っ込みまくったってのもあって、このアルバムにこそ相応しく面白いエンディングになった印象
グレー色の曲名はオリジナルヴァージョンまんまの収録だったのでレビューしませんでしたが、ありきたりのベストでなく、趣向を凝らした作品で王道ベストってのは今後もスルースルゾ、ってなメアリーの心意気が気持ちよくてなりません。世には広まるべくアルバムだと思うけど、位置づけが難しかったのかあんまヒットしなかった感あり。曲の粒としては、アルバム初収録系はどれもプッシュって言って問題なしかと。是非是非、手にとってもらいたい1枚です。
アーティスト:メアリー・J.ブライジ
ユニバーサル インターナショナル(2006-12-13)
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アーティスト:Mary J Blige
Geffen Records(2006-12-12)
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