シュプリームスのデビューアルバム。アメリカではまったくヒットしませんでしたが、UKでは8位を記録。イギリスで火がつくのはアイズレーなんかも同じでしたが、世の中的には次作『Where Did Our Love Go』からが人気作となるんでしょう。僕も、このアルバムはあんまり知識がなかったんですが…それでも、今年になってHip-O Select から豪華2枚組CDがリリースされて、ちょっと興味深々に。1枚目にはオリジナルのモノミックス11曲と、同曲のステレオミックス11曲を収録。こういう異なる収録って、今の時代だからかよっぽど熱狂的でない限り、愛聴しにくいっていうか(年々コンビニエントな聴き方になっているから良くないんだけど)。実際、最近ライノハンドメイドから出た、アレサの4ch仕様のDVDなんかも1回再生したっきり。熱狂的ファンなのにですよ、嗚呼切ない・・。まっ、まずは今回、この11曲のリスニングと、23曲目から更にボートラとして収録されていた4曲をレビュー。
Disc.1
1〜11tr. Mono, 12〜22tr. Stereo
1.「Your Heart Belongs To Me」
1962年、1枚目のシングル。初のチャートイン!POP95位を記録。Smokey Robinson 作、既にスモーキー節というか、モータウンの片鱗いたるところに。なんかアロハな心地、まったりまったり、ただただ地味に進行。ダイアナのヴォーカルがリードなのかな、地味
2.「Who's Lovin' You」
シングル「Buttered Popcorn」のB面。ドゥーワップ女性版というか、波止場系のディープなソウル風味。でも、ツーンと張り裂ける高音が聴けるのが嬉しかったかな、彼女たちがプロデュースに抑えられつつも、ちゃんと秘めた力は感じ取れたので
3.「Baby Don't Go」
サザエさんのエンディングのような野太いヴォーカル、これはMary Wilson?女性ヴォーカルにしては、アイドルに仕立てられるべく彼女たちには意外なリード・歌いっぷりと取れたのでしょう
4.「Buttered Popcorn」
1961年、2枚目のシングル。完全に女性グループならではのうきうきポップス。バターポップコーンの歌です
5.「I Want A Guy」
記念すべき1961年、シュプリームス名義のデビューシングル。ダイアナの不安定なヴォーカルは貴重。曲に力がないので売れないのはいささか納得。渋い展開、ただ声質には冴えるものは感じるなぁ
6.「Let Me Go The Right Way」
1962年、2枚目のシングル。だいぶシュプリームスらしさというか、ヒットに近い形にまとまってきました。ポップさもコーラスワークも。ただダイアナがリードじゃないのが色々聴けるのが、面白い時期です
7.「You Bring Back Memories」
このアルバムには未収録の1963年のシングル「My Heart Can't Take It No More」のB面にも収録。。いろいろなコーラスワーク、組み合わせが楽しめるミディアムポップ
8.「Time Changes Things」
このアルバムには未収録の1962年のシングル「Let Me Go the Right Way」のB面にも収録。リリックを丁寧に味わえるミディアムポップ
9.「Play A Sad Song」
アカペラでスタート、あとはミディアムスローで突き抜けるダイアナのヴォーカルが魅力ではあるけど、緩いスタンダード的ナンバー
10.「Never Again」
シングル「I Want A Guy」のB面。決して彼女たちの魅力が映えにくいディープスロー。もっさりしてて聴き疲れ感。歌いっぷりは丁寧だけどね
11.「(He's) Seventeen」
シングル「Your Heart Belongs To Me」のB面。ラストは、アイドル路線を行くのか?って思える軽やかなポップソング。ホーンも登場したり、大人に歌わされてる感満載
23〜26tr. Live at THe Apollo 1962
23.「Your Heart Belongs To Me」
24.「I Want A Guy」
25.「Time Changes Things」
26.「Let Me Go The Right Way」
少々マスターがブチブチ言ってますが、それは普通に聴き逃します。なにせ発掘しただけでも偉いですよ。当時初ヒットした23曲目、デビューシングルの24曲目、このアルバム未収録で当時リリース済シングルのB面の25曲目、そして前曲のA面(アルバム未収録)でチャート上昇中の26曲目。歓声は薄いけど、ダイアナはラウダー!13分きっちりまとめあげられたステージングでした。最後は、なんかプロモCMみたいな後乗せテイクが加わり終了ー
総じて、オリジナルアルバム用に録音された曲は3曲で、後にうち2曲もシングルに収録されたりと、ちょっと寄せ集め感が否めないデビュー作でした。商業的にシングルのために曲作りをするっていうスタンスに近かったというか、丁寧な扱いでは無かったという気もします。ステレオミックスはよーく聴くときっと無理があるはず(まだ未聴だけど)…ライヴ音源では、頑張ってるけど、単に初々しさが突出した感じが、なんか酸っぱいです。
アーティスト:Diana Ross & The Supremes
Motown(1992-02-10)
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アーティスト:Supremes
Hip-O Select(2010-05-18)
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