ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイによるデュエットアルバム。特にマーヴィンにおいては、『What's Going On』『Let's Get It On』『Trouble Man』と超ヒットを飛ばしていたころにあって、このアルバムはかなりのクールダウン作になったと思います。ポップではなくニューソウルを追求していたマーヴィンが、ダイアナを迎えてポップ回帰を図るという大胆作、R&B7位・POP26位を記録。ジャケットからはダイアナの笑顔あれど、マーヴィンは冷静?!名曲が詰まった作品ながら、きっと当時のマーヴィンファンには嬉しい作品ではなかったかもしれないですね(でも中ジャケではほんのり笑いのマーヴィン有)。マーヴィンは60年代に5枚ものデュエットアルバムを発売しましたが、6作目の本作を持って最後のデュエットアルバムとなりました。
1.「You Are Everything」
1stシングル、R&B4位・POP12位を記録。The Stylistics のカヴァー、永遠の名曲でしょう。この二人の奏でるバラードは、分かりやすくハモリを入れて、どんどん高揚感を増し、ファルセットのダイアナ・エッジを効かせるマーヴィン。ストリングスもたまりません
2.「Love Twins」
あれ、これはダイアナのソロ?!そんなふうに感じてしまうくらい、マーヴィンの出番はバックグランドヴォーカルのみ。ニューソウルな味のギターが特徴。ストリングスはダイアナに常にフィット
3.「Don't Knock My Love」
2ndシングル、R&B25位・POP46位。テンポ増し…これはこのアルバムだったからこそ、この時期に吹き込まれることになった作品でしょう。二人が昔のハイパーな時代を、何かの刺激を与えあってこそ生み出したというか
4.「You're a Special Part of Me」
即興っぽい「フォー」とか、二人の息がピッタリ。目立つメロディじゃないけど、音遊び・声遊び合戦最前線
5.「Pledging My Love」
Johnny Ace のカヴァー(1955年R&B1位を10週・POP17位)、マーヴィンにはこういうスタンダードはぴったり。ダイアナも負けてないのが惹かれます。バックの総勢ファルセットコーラスが音の力を掻き立てまくり。ソフトながら、ダイアナの伸びやかな声が目立ってて◎
6.「Just Say, Just Say」
ミディアムスロー、かわいい曲。後半徐々に声の迫力で曲の形がしっかりしてきます。ホーンの加味なんかも、良い具合
7.「Stop, Look, Listen (To Your Heart)」
The Stylistics のヒット(1971年R&B6位・POP39位)、本作で2曲目のスタイリスティックス カヴァー。おそらくマーヴィンの歌いやすさに繋がってるのかと。2010年にはCraig David がカヴァーしてて、何気にじわじわはまってました
8.「I'm Falling in Love with You」
ポップスロー、絶対的に歌謡曲にはせずに、エヴァーグリーンな心地よさを生み出すメロディ、アレンジ、声のぶつかり合いには感心
9.「My Mistake (Was to Love You)」
3rdシングル、R&B15位・POP19位を記録。シングルっぽくもないんだけど、音的には脱退直前シュプリームスのような華麗さあり。マーヴィンも何気にフィット。ストリングスはだんだん過剰な気もしてきたけど
10.「Include Me in Your Life」
シンセを前面に押し出しつつもアカペラ状態で進行、この見事な音の組合せが斬新!!中盤からはいつもの彼らの音展開、意気の良さはしっかり感じました
決してポップすぎず、時代の流れを汲んだ好盤でした。2001年のリマスターでは「Alone」「Things I Will Not Miss」「I've Come to Love You So Much」「I'll Keep My Light in My Window」の4曲が追加収録されているそう。いいなぁ、いいなぁ。
アーティスト:Diana Ross
販売元:USMジャパン
発売日:2009-06-24
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アーティスト:Ross/Gaye
販売元:Motown
発売日:2001-01-09
おすすめ度:
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アーティスト:Diana Ross
販売元:Universal
発売日:1990-10-25
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