テンプス史上最大、ソウル史においてもずば抜けた成績を記録したR&B1位をなんと18週(POP35位止まりというのもこの時代ならでは)を記録した大名盤。スモーキー自身、当時まだ25歳。そんな彼が既にヴォーカリストとしても他シンガーへの曲提供者やプロデューサーとしても認知されていたことは脱帽なんですが、やはりソウルとスモーキーの相性が良いんですよね。モータウン出世ってのもあるけど、ポップすぎずソウルすぎず、当時の黒人パワーを押し上げるには最適な曲を書く素晴らしい才能の持ち主と言わざるを得ないです。テンプス自体も凄いんですが、やはりこのアルバムにおいてはスモーキーの凄さに、ただただ感動してしまってます。1.「Way You Do the Things You Do」Eddie Kendricks
1964年、R&B11位を記録したテンプス初出シングル。スモーキーと、同じくThe Miracles のメンバーBobby Rogers で共作したナンバー。エディの柔らかいヴォーカルは今となればオールディーズ感たっぷり
2.「Baby, Baby I Need You」Eddie Kendricks, Paul Williams
1963年、「Girl」のB面としてシングル済。エディとポールの他、テンプス全員がアンサンブルとして参加し、緩いサザンソウル的な味わいあり
3.「My Girl」David Ruffin
1965年、R&B1位(6週)・POP1位(1週)を記録したテンプス初出の2ndシングル。これは、ソウルにおける永遠の名曲。率直に、聴けば分かるさの世界。Otis Redding, Michael Jackson, Al Green などもカヴァーしたことでも有名
4.「What Love Has Joined Together」Eddie Kendricks
最初は1963年にMary Wells が吹き込み、スモーキー作品っていうことで本作にてテンプスがカヴァー。1曲目に続き、線の細いファルセット。これもテンプスの魅力
5.「You'll Lose a Precious Love」David Ruffin, Melvin Franklin
カントリーかと思えるほど、ギターの音が気になる作品。ゆったり感を大事に進行
6.「It's Growing」David Ruffin
アルバムにおいては3rdシングルという扱いで(テンプス初出)、R&B3位・POP18位を記録(もともとこの時代はシングルを乱発してましたが、アルバムに収録しないシングルも色々あったようで…)。曲調やギターの鳴りやリードがラフィンってのもあって、「My Girl」の続編という印象そのもの
7.「Who's Lovin' You」David Ruffin
1960年、The Miracles R&B19位・POP66位のカヴァー。3・6曲目と異なり、波止場系・癒し系ソングって感じ。The Jacksons, En Vogue, Terence Trent D'Arby なんかにもカヴァーされてるので、今はそういうところでこの曲は知れ渡っている気がします
8.「What's So Good About Goodbye?」Eddie Kendricks
1962年、The Miracles R&B16位・POP35位のカヴァー。エディのほわーっとした感触は変わらず、ここではアンサンブルのほうに注目。色々な味が展開するところに旨味があるような
9.「You Beat Me to the Punch」Paul Williams
1962年、Mary Wells R&B1位・POP9位のカヴァー(もちろんスモーキー作)。2曲目でもポールはリードを担当してたけど、ここでの楽しげに歌うヴォーカルは聴いてるこっちまでワクワクしてきます
10.「Way Over There」Eddie Kendricks
1960年、The Miracles POP94位のカヴァー。エディはここでは颯爽と歌っているのがポイント。何気に色々な歌い方ができるんだーと感じさせてくれる1曲。Supremes, Brenda Holloway なんかも後にカヴァーしてます
11.「You've Really Got a Hold on Me」Eddie Kendricks, David Ruffin, Paul Williams
1962年、The Miracles R&B1位・POP8位のカヴァー。まるでスモーキーのように歌う(カヴァーする)エディがなんとも楽しい。デヴィッドやポールも加わりますが、はもり担当っぽいです。おそらく世界的にはThe Beatles が1963年にカヴァーしたってことのほうが大きく伝わっている気がします
12.「(You Can) Depend on Me」Eddie Kendricks, Otis Williams
1959年、The Miracles のカヴァー。最後まで甘茶系というか、湿っぽい曲が並んでましたが、こういったファルセットをブラックアーティストが確固たるものにしたってのは素敵な事実だと思います
良い曲三昧をテンプスが歌うってのは当時の画期的作戦。大成功だったわけです。音楽の楽しみ方が増えるキッカケになったので。日本ではここまでのオールディーズ感満載なアルバムは受け入れられずらいと思いますが、エルヴィスやビートルズを聴くような感覚で是非色々な方に知ってもらいたいところです。ただし、これだけ当時は評価が高かったのに、あんまりリイシューがしっかり進んでいないのが微妙。定期的にリイシュー、リマスタリング、ボートラ追加など各種レーベル(この版権を持てるレコード会社)には魅力的な販促を行ってもらいたい限りです。
アーティスト:The Temptations
販売元:Motown
発売日:1991-07-01
おすすめ度:
クチコミを見る
アーティスト:The Temptations
販売元:Motown
発売日:1998-10-20
おすすめ度:
クチコミを見る
アーティスト:The Temptations
販売元:Universal International
発売日:2000-12-19
クチコミを見る