51eyQaSAjHL__SL160_前作『Jermaine Jackson』は本格デビュー前のWhitney Houston を迎えた作品であると同時に、何よりMichael Jackson との(アルバムでしか聴けない)デュエット曲を収録しているだけあって大ヒット(R&B1位・POP19位)!ただし、2年後のこのアルバムにおいてもArista の首長Clive Davis は売る気満々!!ただ、残念なのはマイコーがアルバムから居なくなっただけで、かなりの成績落ちっていうのは否めないのでしょう(R&B25位・POP46位)。ただし、やはり曲の善し悪しをしっかり捉えたいのが音楽ファンの心理。話題的には、大ブレイク後のホイットニーと再び(アルバムでしか聴けない)デュエット曲を収録している点ですかね。あとは、今回のリマスターにおいてボートラが収録されている点、これは嬉しいです。

1.「Do You Remember Me
2ndシングル、R&B40位・POP71位。今聴いても当時の古さは薄め、リマスターされた音の良さってのが分かります。ちょっぴり意味深な感じでポップ受けはしないであろうリズム。中域に設定されたヴォーカルはなかなか。ミディアムテンポで、全体的に洗練されてて悪くはないんだけど…多分聴きこめばじわじわ来そうな印象
2.「Lonely Won't Leave Me Alone
アダコン一直線。王道的バラード。サビでの艶やかな伸びこそが彼のヴォーカルの味を示しています
3.「Give a Little Love
邦題、愛すこしだけ。Smokey Robinson のソフトさと、Lionel Richie のエモーショナルを混ぜたようなヴォーカル。ポップ度が高いながらメロディながらアレンジが決め手!ピアノやコーラスの華麗さがいい感じ。ちょっと古いシンセは仕方ないけど、聴きどころ結構有り
4.「Precious Moments
タイトル曲はバラード。徹底された美しい世界、コンテンポラリーな世界が演出されてます。声を武器に、サビまで多重楽器のようにソフトにねっとりたまりません。サックスがアーバンさをアップ
5.「I Think It's Love
1stシングル、R&B14位・POP16位。1980年『Let's Get Serious』で招いて成功したStevie Wonder を再度起用。ここでは共作のみにとどまってるけど、いっそプロデュースも任せたら再度成功したのかも…と思えました。ポップ度が増してるんですが、なんかそれ止まりの印象。安定感のあるヴォーカルは良いにせよ、アレンジが可もなく不可もなく〜
6.「Our Love Story
ミディアムテンポで流行りの音だけで固めてないのが良いです。ポップ寄りな展開ではなく地味目なんですが、吸いつかれるようなクールなヴォーカルが惹かれます。かなり実験的ですが、何気に骨太なヴォーカル部分も拾えたりと、ジャーメインのヴォーカリストとしての強さを感じました
7.「I Hear Heartbeat
邦題、胸騒ぎのハートビート。…凄いですよね、邦題。。。さてさて、相変わらずの80年代後半っていう時代が反映された音展開。古さは仕方ないですが、リリックを詰め込んで、堂々と展開する様子は勇ましいですかね。インパクトは無いですが
8.「If You Say My Eyes Are Beautiful (with Whitney Houston)」
邦題、恋するまなざし。コテコテのアダコン共演曲。彼らのデュエットは、やはりツボがいっぱいあって素敵です。当時まだ若いホイットニーだけど、ジャーメインでつき通してきたアルバムに颯爽とした空気を運んできてくれたかのよう。延々ファルセット状態のヴォーカルに酔えます。さすがのハイパーデビュー期のホイットニーって感じかな。ジャーメインはアダコンばっかで攻める気はなかっただろうけど(もちろんクライヴ・デイヴィスも)、アダコンでの魅力は発揮されてます。アダコンだけのアルバム作りなんかも良いのに、今後オリジナルを発売することがあるならジャーメインには正統派大人アルバムを期待したくなっちゃいました
9.「Voices in the Dark
アップテンポで、ジャーメインお得意の呟き攻撃で仕掛けます。音のインパクトってよりも、爽やかにハスキーに仕上げるヴォーカル重ね技にこそ、彼ならではの魅力を見出せます。インパクトは並
10.「Words Into Action
3rdシングル、R&B90位。バラードとして悪くないんですけどね。最初の2枚のシングルがアップテンポだった分、バラードをしっかりシングルカットしてきたのは好印象ですが、遅かったのでしょうか。。。マイコーにも似た低音部、生音の奏でるビート、官能的にツンツンと響くヴォーカルが何より酔わせてくれますよ

<Bonus>
11.「(Closest Things To) Perfect
邦題、パーフェクト。映画“パーフェクト”の主題歌でR&B63位・POP67位を記録、サントラとシングルで聴けた曲がジャーメインのアルバムで聴けるようになったのは嬉しいですね。個人的にはこの映画は知らないのですが(爆)、当時よくあったアップテンポのナンバーで、白人マターな印象も強いのですが(グーニーズとかフットルースとかトップガンとか)。ジャーメインならではの味って感じにくいけど、あくまでも彼のお仕事をナイスパッケージってことで

ちょっと悩み入ってるアルバムだなぁと思ったのが総合的な感想。バラードで逃げず、アップテンポの楽曲が多かったけど、そうは言ってもホイットニーとの曲やタイトル曲やラストの曲(3rdシングル)やら、バラードでの彼がスムースで自然と楽しめるんですよね。アップテンポを得意とすればそれなりに違った評価も得られるんでしょうが、彼は二番煎じって感じで見られてしまう不運にいたのではないかと予想。マイコーとの対比もこのへんからは無くなってしまってると思うので、今となればもっと自然体を望みたいものなんですが、やっぱり時代ってのとメジャーレーベル配給ってのは、時にアルバムのコンセプトも売れ線を目指す…これ大事。あー、難しいね。ただ、またジャーメインの新作とか出たら、ほんと聴きたいんですけど、既にアルバムを出さなくなって19年…そろそろ出してよ、ほんと。




アーティスト:ジャーメイン・ジャクソン
販売元:BMG JAPAN Inc.
発売日:2009-11-04
おすすめ度:3.0
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