R&B4位のヒットを記録した前作『To Be Continued...』から1年振りとなる作品(R&B12位・POP112位を記録)。ただし、本作からAli Ollie Woodson が脱退し、2度目の返り咲きとなるDennis Edwards がリードシンガーとして復活。やはりというか、ソロシンガーでやっていくよりも、テンプスを経た人物はテンプスは年々魅力的な場所になってるのかもしれないです。プロデューサーはPeter Bunetta & Rick Chudacoff 、ハリウッド録音。1.「Look What You Started」Dennis Edwards
2ndシングル、R&B8位を記録。前作とは味は違うけど、音の作り込みは感じる1曲目。さすがの80年代中盤の古臭さは否めないんだけど、それをものともしないパワーに溢れてるし、無駄なコーラスワーク無しで、リードでしっかり突き進むベテラン技に感心してしまうミドルとアップの中間R&B
2.「I Wonder Who She's Seeing Now (ft. Stevie Wonder on Harmonica)」Dennis Edwards
1stシングル、R&B3位を記録。邦題、涙のおもかげ。PVにBilly Dee Williams, Fred Berry が出演したことでも話題になったそう。完全脱ソウル、だけどうっとりソウルフルなバラード。甘くも切なくも、5人の伸びやかな融合には酔えること間違いなし
3.「10 X 10」All
当時の音にしては生音に注力しているせいか、こういったリズムナンバーでも古臭さは薄れてます。重厚なヴォーカルが迫ってきて、かなり奇麗さっぱり心地よいです
4.「Do You Wanna Go with Me」Dennis Edwards
3rdシングル、R&B53位を記録。昔の激しさは今のテンプスにはなくて、当時のアダコン的な味がすべて。その線をテンプスもやってくれているという感じ。夕映え、都会の洗練された美しさなどを勝手に喚起。今聴いてもこれは名曲だなぁと思えてしまう。無理やり(?)にでもシングルカットした理由がよくわかります
5.「Little Things」Dennis Edwards, Ron Tyson, Richard Street, Melvin Franklin
これは60年代ソウルが好きな方にはお薦め、昔のサウンドアレンジに基軸があって、そこにシンセが加わった程度なので、かなり当時を思い出せると思います。昔にはなかった、まとまった感覚や力強さはより激しく、風格めっこり
6.「I Got Your Number」Dennis Edwards
ギターサウンドが涼しげなダンスナンバー、どんどん力強さを増すデニス。そこにしっかりまとまりを入れてくるコーラスワーク、完璧じゃん
7.「Every Time I Close My Eyes」Richard Street
邦題、瞳をとじるたびに。ここに来て、最近のメンバーの甘いヴォーカルを採用してきたところは、ヒットに敏感な彼らならでは。デニスの激しさ続きが悪いわけではないんだけど、彼らの新しさ追求ってのは昔から行われていることで、この哀愁度も抜群に良いなぁと個人的に
8.「Lucky」Ron Tyson
またも、ヴォーカルが変わりますが、前曲同様に甘いです。完全に甘茶のソウルポップな世界観。細すぎず、メロディに忠実な甘さってのは、聴いてて安心できるものバラード攻めではなく、ポップなナンバーでこれを実現しているというのが、彼らのルーツにおいて嬉しくなる1曲
9.「Put Your Foot Down」Dennis Edwards
デニスのヴォーカルに、常にひねりのある最新の音を組み込んでくる辺りはたくましいです。激しさ、荒さ、それらがかなり気持ちよいテンプスとしての大黒柱
バラード逃げの少ない、進行形を表すナンバーが続いたことが評価できます。アルバムとしてのトータルさも考えられていて、ソウルファンも、新たに開拓したファンも獲得するに至ってるような気がしました。全然リイシューが進んでいないようですが、ヒットシングル3曲を含む、なにげにパワフルなアルバムだと感じています。
アーティスト:テンプテーションズ
販売元:株式会社BMG JAPAN
発売日:1987-12-25
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アーティスト:The Temptations
販売元:Motown
発売日:1992-02-10
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