昨年発売のメアリーのアルバムには、各国発売ヴァージョンともにボーナストラックが収録されておらず(そもそもボートラが前提の世の中になっちゃってるのも気色良くないんですが)、いきなり廉価盤だしおかしーなー、と思ってたところ、、、出ちゃいました。やっぱ出ちゃいました。ボートラというよりも、メアリーにとってはお得意の拡張盤CD。『Mary』のときは2枚組ヴァージョンあったし、『No More Drama』のときはCD2枚組の新装版があったし、『Love & Life』のときは後からDVD豪華版出ちゃうし、『Growing Pains』ではまぁ許せる範囲だったけど(国内初回盤がボートラ三昧だったので)、、、なんか旬のアーティストばりに、こういう売り方の手法をしまくってる割に、なんか憎めなかったけど、本作での拡張盤の話を聞いたときに“メアリー自身が、拡張盤ってのにノリノリなんじゃん…”って思ったのがちょっと寂しかった(苦笑)。実際、レコード会社の言いなりになってるだけかと思ったら、メアリーがロックを取り入れて、ギターをぶら下げて、アルバムの核として笑顔だし。その一方で、今回のCDジャケットは、オリジナル盤以上に、悲しい印象。う〜ん。元々が70年代テイストのアルバムに仕上がってただけに、今回のロック手法での曲の追加や入れ替えには、個人的な賛否両論あり。
1.「Whole Lotta Love」
曲自体ははっちゃけてて好き。一見メアリーぽくないし、力強さ、激しさは、本当の意味でアルバムタイトルに相応しいクールさ。個人的には、懐かしのロクセット的な洗練されたロックっていう感想ですが。デジロック好きには、気に入られると思います。これで、オリジナルで感じたアルバムコンセプトが大幅に狂いました…
2.「Tonight」
3.「The One」
4.「I Can't Wait (ft. Will I Am)」
「Said And Done」と入れ替わって収録されたのは、ウィルの今の手腕が光るハウストラック。またも元気な曲を交えてきた頃にヒットを狙ってるとしか、あはは
5.「Good Love」
6.「I Feel Good」
7.「I Am」
8.「Each Tear (ft. Jay Sean)」
アメリカにおいて今ブレイク中のジェイ・ショーンを迎えての、本来のタイトルナンバー。ん〜、別にデュエットにしなくても良かったのでは??インパクトなし
9.「I Love U (Yes I Du)」
10.「City On Fire」
「We Got Hood Love (ft. Trey Songz)」 と差し替えられたけど(なぜ?)、全然バランス取ったってことになってないような…不思議な空気感、ヒップホップテイストありつつ、実験的トラックとして後半部の差し替えにはナイスフィット
11.「Stronger」
アルバム発売当初から、この曲が用意されていたにも関わらず、タイトル曲として収録していなかったところに、アルバムが100%でなかったと捉えざるをえないです。結局収録してるし…曲自体は哀愁あるエモーショナル楽曲、情熱が激しくて好きなんだけど
12.「In The Morning」
13.「Color from The Motion Picture Precious: Based On The Novel "Push" By Sapphire」
14.「Stairway To Heaven (ft. Travis Barker, Randy Jackson, Steve Vai & Orianthi)」
名曲“天国への階段”のカヴァー、8分半に及びます。これは何気に面白い選曲・アレンジになってるかな。正統派な感想だとは思うけど、一番アルバムに追加されて違和感のなかった深いアコースティックロックバラード
15.「I Am (Dave Aude Remix)」
爽やかなシンセ使いのハウスリミックス、なにげにフルヴァージョン。トランスにもなりかねないアレンジャーだけど、爽快な仕上がりなのは今のハウス事情なんでしょうか
今回の拡張盤で、よりメアリーの音楽的表現は伝わりましたが、アルバムの原点がゴチャゴチャになってしまい減点。もちろんボリュームあって満足度は高いんですが、多くの人がオリジナル盤を購入したわけで、その人たちは差し替えられた楽曲をどう理解してあげればいいんだろう、、、と考えてしました。こういう音楽手法は、ベストアルバムの新曲追加などだけで濁していただきたいものです。。。(ベスト乱発もイヤだけど、メアリーはしないだろうけど)
オリジナル盤のレビューはコチラ
アーティスト:Mary J. Blige
販売元:Geffen
発売日:2010-03-22
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