デトロイトのThe Roostertail's Upper Deck にて1966年10月録音されたライヴ盤。このアルバムは数あるソウルのライヴ盤の中でも、最高峰に挙げられる作品。当時の勢いや、この上ない選曲(ヒットの並びやBPM高低の流れ)もだけど、ヴォーカルの交替劇だったり、メドレーでの疾走感だったり、観客との一体感が分かりやすかったり、聴きどころはかなりあります。47分16曲(メドレーを入れると20曲)、かなり凝縮されまくっています!1.「Introduction」
ラジオショーのようなスピーチ1分
2.「Medley : Girl (Why You Wanna Make Me Blue) / The Girl's Alright with Me / I'll Be in Trouble / I Want a Love I Can See)」Eddie Kendricks ※最後のみDavid Ruffin & Paul Williams
まず、この最初のメドレーがぶっ飛んでます。4曲を約5分に詰め込んでますが、エディのファルセットで快調に飛ばして、最後はデヴィッド・ラフィンとポール・ウィリアムスが迫力の喉で盛り上げます。すごいすごい!!
3.「What Love Has Joined Together」Eddie Kendricks
Smokey Robinson 楽曲がここから2曲。ふんわりしたソウル、甘いです
4.「My Girl」David Ruffin & Paul Williams
1965年、R&B・POPともに1位。これぞテンプスっていうメロに観客の興奮も最高!
5.「Yesterday / What Now My Love」David Ruffin & Melvin Franklin
The Beatles, Frank Sinatra の楽曲のメドレー。彼らならではの解釈で、力強くも穏やかさもあり、染みいる流れがサイコーです。特にメルヴィンのカヴァーヴァージョンは、とってもスローですごく素敵な完成度
6.「Beauty Is Only Skin Deep」David Ruffin
1966年、R&B1位・POP3位。ホーンが力みすぎな印象も受けますが…ラフィンの荒々しいヴォーカルはさすがです
7.「Group Introduction」
テンプス自身の語り1分弱、高低あるヴォーカル分配がここでも発揮されてます
8.「I Wish You Love」Eddie Kendricks
2分にも満たないけど、これはアカペラ部分のハーモニーに尽きます。伸びやかでグッときますよ
9.「Ain't Too Proud to Beg」David Ruffin
1966年、R&B1位・POP13位。リズムがはっちゃけてるし、ロックテイストも少々感じるくらいにノリがバッチシ
10.「Ol' Man River」Melvin Franklin
クラシックナンバー、しっとりしっとり聴かせる1曲
11.「Get Ready」Eddie Kendricks
1966年、R&B1位・POP29位。ここからラストまで、Smokey Robinson ナンバー。ハイパーなBPMながら、ファルセットで飛ばします。裏のテンプスのコーラスもご機嫌すぎ。
12.「Fading Away」Eddie Kendricks
ちょっと塩辛い歌われ方に、ドキュン。地声とファルセットの両方を楽しめます
13.「My Baby」David Ruffin
飽きさすことない展開は、上手いなぁとただただ実感。息つく間もなく、次々と声があふれ出てて、客はまだまだガッツさん
14.「You'll Lose a Precious Love」David Ruffin
しょっぱいスローナンバー。モータウン的な趣はなく、ただただいぶし銀に包まれてるご様子。あり得んところで客が絶叫するのも、ライヴ盤ならではの妄想
15.「Baby, Baby I Need You」Eddie Kendricks & Paul Williams
リード替われど、塩辛さは続きます。このまっすぐさがいいねー
16.「Don't Look Back」Paul Williams
ラストの7分は完全に壊れます。どんどんテンポを増して、疾走感で包まれます
<Bonus>
17.「Way You Do the Things You Do」Paul Williams
この曲はCDではうまく繋がってますが、当時収録されることのなかったボートラ3分半。ブギブギに、モータウンポップスという感じ
ボートラを入れると50分超のヴォリュームですが、結構ちょうどよい長さに編集されてると思います。癖がなく、ヴォーカルそれぞれの味を存分に生かされている名盤といった感じですかね。特に、1966年10月といえば、モータウンに移籍してからの怒涛のブレイク真っ最中!その、汗の迸る感じが、かなり生々しく収録されています。これを聴けば、当時のごっついソウルの断片がきっと見えてくること間違いなし!
アーティスト:The Temptations
販売元:Motown
発売日:1999-05-18
おすすめ度:
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