temptatinモータウンでのアルバム3作目は、同年に発売された前作『The Temptations Sing Smokey』の大成功(18週R&B1位)を受けて発表された作品で、彼らの作品のアルバムの中でもTOP3に並べられるヒットに位置づけられている作品です(R&B1位14週)。あんまりジャケットがぱっとしませんが、当時モータウンが送り込む男性グループの勢いが、そのまんまに詰まっている作品だと思います。

1.「Since I Lost My Baby」David Ruffin
先行シングル、POP17位・R&B4位。オーヴァプロデュースしてしまうと、ただでさえ叫んでいってしまうそうなラフィンが、ここでは実にしなやかに歌っているのが心地よいんです。1982年に、Luther Vandross もカヴァーしてましたが、そこで聴けるのは完全に彼の解釈によるアダコン的なアレンジ。テンプスのルーツとはだいぶ異なってしまうのですが、原曲でのこのしっとりした感覚は、エヴァーグリーンですよ
2.「Girl's Alright with Me」Eddie Kendricks
エディ自身も楽曲制作に携わり、実に軽快にファルセットで突き進んでいきます。ほのぼの系
3.「Just Another Lonely Night」Paul Williams
少々の荒っぽさはありますが、ここでもしっとりソング
4.「My Baby」David Ruffin
2ndシングル、POP13位・R&B4位。中間のピアノがアクセント、ストリングスもコーラスも王道な組み込み方。リリックが可憐に響く歌い方に共感
5.「You've Got to Earn It」Eddie Kendricks
1曲目「Since I Lost My Baby」のB面ながら、POP123位・R&B22位(先行シングルのB面)。ちょっと古っぽいんですが、ビブラート聴かせて歌ったり、あっけらかんとしたコーラスなんかは、これまたほのぼの
6.「Everybody Needs Love」Eddie Kendricks & Melvin Franklin
リズムはどこまでも淡々してますが、ウィスパーヴォーカルが健在!
7.「Girl (Why You Wanna Make Me Blue)」Eddie Kendricks
1964年にR&B11位・POP26位を記録した楽曲が、改めて収録されることに…。ツーンと高らかなファルセット歌唱、楽しげなポップフィーリング
8.「Don't Look Back」Paul Williams
3曲目「My Baby」のB面ながら、POP83位・R&B15位(2ndシングルのB面)。エディ続きだったので、なんかほっとできる地声ヴォイス。ライヴでは派手に決めることもありましたが、シルキーに歌ってくれています
9.「I Gotta Know Now」Eddie Kendricks
中間のホーン隊がご機嫌取り、ファルセットは常に快調
10.「Born to Love You」David Ruffin & Eddie Kendricks
最強な組み合わせのヴォーカル、力強さとファルセットのごちゃ混ぜブギーなバラード
11.「I'll Be in Trouble」Eddie Kendricks & Melvin Franklin
ゴスペルの余韻が残っているような、日曜の朝系正統派ソング
12.「You're the One I Need」Eddie Kendricks (サビ:David Ruffin & Paul Williams)
最後の最後まで、ミディアムにブギーな展開。しっとり、しっぽり、王道な流れに参ります

1999年にリマスター発売されて以来、何度かリイシューされてきましたが、24bit とだいぶ音もよくなって聴きやすくなっていると思います(モノラル派には難色を示されてしまうかもしれないけど、僕にはあまり違和感はありませんでした)。アルバムとしては、エディのパートが目立つなぁというのが正直な感想ですが、ここまで甘く攻めるのも、前作でのスモーキー寄りヒットに触発されたからでしょうか。似たテンポの曲が多いので退屈感は否めませんが、ソウルを発信させるべく、原石がかなり渦巻いている内容と感じています。若干33分程ですが、内容吟味ってことで、ソウルフリークの登竜門的アルバムとして聴いていただきたいですね。


アーティスト:The Temptations
販売元:Motown
発売日:1998-10-20
おすすめ度:5.0
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