更なる巻き返し(?)を図るべく本作では、どう攻めてくるかなぁと思ったら…結構意外な感じがして、個人的には好きになりそう。おそらく、聴衆は『Emancipation of Mimi』のような作品を期待していると思うんです。でも、マライア本人にとっては起爆剤、ヒットシーンに戻るべく手段でしかなかったのかもしれないです。彼女にとって、正統派のイメージを壊した『Butterfly』『Rainbow』のような甘いR&B路線は、前作『E=MC2』以上に強くにじみ出ている上、その前作よりもなにげに自然体で音楽と向き合っているのが凄く伝わります(なんか前作は、あの甘い路線ながらヒットを狙いすぎてて、ちょっと裏目に出たのでは?!)通常盤でさえ17曲のボリューム、インタールードなどを含むと歌自体は13曲。それでも国内盤含むインターナショナル盤には4曲のリミックス音源を含んだり、エルブックなる写真集をつけたり(ちょっとCDだけで勝負できてない状態…)、それでもデラックス盤やダウンロードだけに客を取られないようにうまく販売手法は考えられているなぁと。
1.「Betcha Gon' Know (the prologue)」
1曲目のこの大人しい感じは、こけた「Through The Rain」とも違う。サブタイトル通り、まさにプロローグ。こんな始まり、なにげに面白いかも。低音をきかせた歌唱は、今の彼女の武器でもあると思うので、なにげにセンス良いです
2.「Obsessed」
Eminem に反撃をしかけたとも言われるPVが話題。ただね、観てる分には面白いけど、後世に残る曲ではないかなぁと。リスペクトに値しないゴシップソングというのは、やはり廃れが早いので、これもそんな短絡的な匂いがプンプン(微妙にオートチューンだし)。聞けば聞くほど、なかなか今はつかんだミドルテンポですが、はて?!
3.「H.A.T.E.U.」
ほんと、『Raibow』の頃のような展開になってます。ファルセットの多様も、そんな印象。無理に高音を出さないので、それが聞き苦しさを与えずに済んでるのかな
4.「Candy Bling」
Ahmad「Back in the Day」サンプリング、素敵なスローピロウソングなんだけど、ハスキーさが彼女ならではの曲に仕上がっている印象
5.「Ribbon」
強めのアタックがありつつ、高音が聴きやすく仕上がってて、さらにうまくファルセットも吹き込まれてる。ヒップホップ要素もあるので、クラブ向けアプローチはあるんじゃないかな
6.「Inseparable」
Cyndi Lauper「Time After Time」の一節を使っているようだけど、分からんでした。早口リリックなので、ライヴでは聞きづらそう(というか歌わないか…)
7.「Standing O」
ストリート寄り、リミックスなども作りまくったらなにげに、こういう曲は人気が出そう。面白みはないけど、客演で彩られそうな予感
8.「It's A Wrap」
6曲目に続き、ここではBarry White の一節が使われているそう。へー。前々作の匂いもしつつ、なんかオールド&ニュー的な味があるなぁ
9.「Up Out My Face」
10.「Up Out My Face (the reprise)」
こういった、おどけたR&Bを採用するも彼女のユーモアな部分。続くリプライズは、ライヴ映えしそうなビッグパンド風(鼓笛隊?)
11.「More Than Just Friends」
The Notorious B.I.G.「One More Chance」というビッグネタを採用、音は激しくないけど、メロディはなかなか聞き応え有る流れに
12.「The Impossible」
13.「The Impossible (the reprise)」
ここでは静かめの曲が続きます。リプライズでも、まるでpart.2状態で、地味に静かなアレンジで展開
14.「Angel (the prelude)」
15.「Angels Cry」
リプライズに続いて、インタールード的な流れなので、歌というより、音と声と言う楽器で駆使されている流れ。そしてエモーショナルで力強いバラード
16.「Languishing (the interlude)」
17.「I Want To Know What Love Is」
インタールードと言いつつも、「Petals」のような小さな楽曲。そして今チャート上昇中の注目曲で Foreigner 1985年のカヴァー…展開がマライアらしいなぁと思える熱烈なアレンジに仕上がってます。ライヴ映像ではクワイアを参加させたりと、「Fly Like A Bird」part.2的な推し方かもしれないです
※Bonus
1.「Obsessed Remixes (Cahill Radio Mix)」
2.「Obsessed Remixes (Seamus Haji & Paul Emanuel Radio Edit)」
3.「Obsessed Remixes (Jump Smokers Radio Edit)」
4.「Obsessed Remixes (Friscia and Lamboy Radio Mix)」
国内盤には18曲目から、海外ではディスク2にリミックスを収録。後者はEnhanced仕様で、最新シングルのシングルヴァージョンとリミックスヴァージョンのPVを収録。でも、うまくヒットすればDVD付きなんかも出るので、国内盤でも十分かもしれないですね。僕はダウンロード購入しました。あはは。
アーティスト:Mariah Carey
販売元:Island
発売日:2009-09-29
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アーティスト:マライア・キャリー
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2009-10-03
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