225 ： ◆O27xb/033o：2015/11/15(日) 23:43:00 ID:YVn.RTbU






　　　　　　　　　　　　　　　もとい、魔導砲兵サブカルなのはEC　なんだかとってもディストピア！　完結編








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　　　　　　　　　　　　　　　　 !:.:.:.:.ﾚ//　',.:.:! ヽ.:ﾙ{　 ○　 　 　 　 ○ 　 !:.:/:.:/}／　＼　　　＼　 ﾘ:.:.:.:.;
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 レ'　}ｰ- 　 }.:.:/／__ノ/:.:/=ｫ.　 r ´　　　　　／'"´
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ､　　　　　　 　 八
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼


232 ： ◆O27xb/033o：2015/11/15(日) 23:46:03 ID:YVn.RTbU





　　　　　　びっくりするほどディストピア！　びっくりするほどディストピア！

　　　　　　と叫んだりしつつ、異世界からの就活攻勢を受けた青年であるのだが……

　　　　　　やっぱり管理局汚い、まだ地球連邦統合政府のがマシだ、と軽く叫びたくなるが

　　　　　　身内を使うところまでやってきた







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　´￣￣￣￣ ｀　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ‐､_,-､. 　 　 ／　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r.ｲ .　　　 ﾄ.、.,.:′　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　/ /　、　　　　,　　　　、　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　 ノ　,′　￣￣￣ 　 　 　 ｀￣￣￣　　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,′ 　 ,′ .l　弋●￣ ﾉ　　　　 弋●￣　ﾌ 　 |　　　　　この年で異世界に転居せいと言われても
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 　 .;'　　:|.　　ヽ― '　　　　　　 ヽー―′　 .!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　 　 i　　 .l　　　　 　 ,　　　　　　 ,　　　　　 .,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　 　 　 |　_..,∧　　　　　ゝ-r‐^ｰ‐r‐'　　　　__./ 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ　　　　.}ト,Y.:.:.:丶　　　 　 └―‐┘　 　 ／.:::／￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　./｜ 　 .:　 ||::}:l::::::::::::::}≧. 　＿＿＿＿_　／.:::／ { 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　l::　 〉ｌ|:|:::::::::::.＼::::.＼　　 　 　 ／.:::／_.:::∧_　　　　,!
　　　　　　　　　　　　　　　　}､　 　 ﾉ:　/::ﾘｊ'::::::::::::::::..＼::::.ヽ.＿＿.;:〉-イ´ /　イ:.. 　 　 ｲ=ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾘ∧　　　.ｲ/:/.::::::::::;::::::::::::::r＞ﾐ三三'/＼　＼／ヽ.｀ ー＝彡ﾍ_〉
　　　　　　　　　　　　　　　 |}l八＿,.ｲノ.::,.:.;.:.:_;/.::::::r=彡'::::::}互{'./.　　＼/　　〈＿ミ三ﾆ彡ﾍ_〉


236 ： ◆O27xb/033o：2015/11/15(日) 23:49:57 ID:YVn.RTbU






　　　　　　　管理局の白い悪鬼だの一人宇宙帝国艦隊だの人型イゼルローン要塞だのと色々言われていても

　　　　　　　まだ年齢一桁の童女である。あれ？　終わった頃には誕生日迎えてたっけ？　まぁいいや

　　　　　　　親しい人が身近でサポートしてくれるかも、と言われれば心が弾むのは言うまでも無い

　　　　　　　というより、軍人教育でも受けてんの？　という生活スタイルの正しさで誤解しがちだが、まだ子供なのだ

　　　　　　　ぶっちゃけ、大好きなおにーちゃんに甘えていたい、という心理はまだある

　　　　　　　クソ生意気になり始める年代であるが、この頃はもうちょっとだけ世間はおおらかだったのだ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣⌒ヽ: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ー=＝ニ二ヽ}: /　 ＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　 イ￣: : : : : : : ミ: : : ´: : : : : : : :` .
　　　　　　　　　　　　　　 /／.／￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 /_.／: : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　 ／.:/: : : : :／: : : /: :／!: i: : i: : : :ヽ: : : : : : :ﾊ
　 　 　 　 　 　 　 　 /: : ;i: : /: :/: : :i⌒i: :/　 |: i: : |´｀ヽ: :':,: : : : :ｬテｪｰ ､
　　　　　　　　　 　 /: : /.| : i: : :!: i:.;ﾊ:/!:/ 　 .!: iヽ:':,: : : : ', ',: : ーi_i__{:_: : ヽ
　　　　　　　 　 　 .i: : /　|: :ﾊ: :ﾊ:〃⌒｀i{　　 |/　⌒`V､ : i:ﾘ: : -‐7　i　ヽ: : ヽ　　　　　　　　←ちょっとした期待の目
　　　　　　　 　 　 .|: /!　 V　.V从 んハ 　 　 　 ん,ハVヾﾉi: : :／:￣i¨´　＼: ',
　　　 　 　 　 　 　 !/: !　　　　/: :!戈zノ　　　　 {-vv-i 〉:}! |: : : : : : /　　　　'; :i
　　　　　　 　 　 　 |: : ',　　　 il: :{　"" 　　　　　夊zン/: : : |⌒ヽ:／　　　　 /: ;
　　　　　　　　　　　ヽ : ＼ 　.i!|: :ﾄ　　　　＿__　　 "".′ ｲ:i: : :) }　　　　 ／: /
　　　　　　　　　　　　 ヾー` 　Ⅴ　 ＼　 V::::::ﾉ 　 　 .!: /_,ﾘｰ‐ '　 ､ｰ=: : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≧ーｪｪｧ　≦-i:/:::/　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ri!¨}__::::::::::::::::/／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲ | i!_.!=ヾ＞＜　　／ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , .i .|／ﾃ＼ヾ　　 ／ ⌒ i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _i　|　 7i! i!´ {:::::/　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i　 |--' | i.| |　 /　　　 /i
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　 ￣T' .l !二/ 　 　 /l´



242 ： ◆O27xb/033o：2015/11/15(日) 23:54:32 ID:YVn.RTbU



　　　　　　　ハヤカワ新装祭りやってたりEP7発表されてるのに時代設定まちまち止めろ？　これはそういう都合の良い次元だ

　　　　　　　小学生は今時の女子大生みたいなファッションしないし、スターウォーズEP7がルーカスが直々に指揮取ってたり

　　　　　　　MTGでは神河ブロックでファッキン十手と言われていた時代、そういうことだと思え。オーケー？

　　　　　　　とまれ、身内のちみっこ二人を使ったじみーな誘いはされたのだが、とはいえどごめんなさい案件が二桁では足りなく
　　　　　　　　なってきた青年は青年で、人生設計というものはあるし……



　 　 　 　 　 　 　 　 |ヽｰ=ﾐ　　　　　　　　　 　 　 　 ／|
　 　 　 　 　 　 　 　 |: : ) ＼＼　　　　　　　　　 　 /: : :|
　　　　　_＿　　　　_ﾑィ⌒ヽ)　))_＿___　　　　　　/∧: :|
　　　　 ⌒＼￣￣⌒　　　 　 ´￣　 ￣¨ '　､　　 |/: : :/
　　　　　　　 ＞'´　　／⌒　　　　／⌒ヽ、　＼　|l: : /⌒＼
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　　　　 〃⌒／(/7ｰi‐ ii- ∧ -‐ ii‐iｉ‐ｉｉvﾍ　 V´ 《////,　｀､ ｀､
　 　 　 {{ 　 '　ｌ　 |l　レr‐」　| 厂儿ﾌ7ﾒ　 l}　 〔ノ〈∧///, 　 　 :.
　 　 　 {レｲ　 |　 |l　ｊ ｨ沂ｊ　ｊﾉ孑ﾃ弌ⅵ　ｌ|　 ルjﾉｉ: Ｖ//,　　　 :!
　　　　 {{　|l　 |　小(〈爪_j}　 　 代_ﾉ}　》 从fれﾉ〈:ｉ: : Ｖ/,'　　　 ｌ
　　　　　　从j介　ﾄ､　)Vﾂ　 　 乂ﾆｨ　ｊﾚﾞ　 「 ﾘ∧:i: : :|/,　　　　ｌ
　　　　　　　ﾄ､ レヘ)价⊃ ､　　　⊂⊃ |l　　レ/|へ: : :|/,　　　　|
　　　　　　　|ｉ　iｉ　 ( |八　　 っ　　　　　|l　　ﾚﾞ　ｌ　ii＼|/,　　　　|
　　　　　　　|ｉ　ii　　 |l: : ＼　　　　　　_ |l　　| 　 |　iｉ'///'　 　 　|
　　　　　　　|ｉ　ii　　 |ﾄ､: :l| `ｰ=ﾆ千‐‐Hｌ　　|　　|　ｉｉ//,'　　　　 |
　　　　　　　ﾘ〉 ｉ　　 ﾘ　.:ムイ~Ｖ///// |l 　ｌト､_ |　ｉｉ/,　　 　 　 |
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　　 (　　,ｲ'　│ 　 |l　 　 〈 　　lﾆｌ　ｌﾆl乂_乂y'　_　　|　 |l,　＼,　|
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　　,ｲ'　　　　 |　　 |i 　 '⌒寸ﾆニ|　|ﾆニｱ´　　　　　|　 |l　 　 　 )
　 (　 　 　 ／ｌ　　│ 　 　 xへ￣ 　 ￣/　　　　　　,ｲ　 |ｌ　 　 イ
　 |ｌ 　　／　│　　ヽ　,ィ////ヘ`ー ,ィｉへ 　 　 ／　 　 !! 　(　 |
　 |l　／　　　ｊ　　 ／V////ｱ´⌒ｰく////∧ ／ ヽ　　　|ｌ　　＼|
　八(　　　／　　/　　 V/ｱ､　 　 　 }＼////〉　　 ｀､ 　 ｌl　 　 ￤､
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243 ： ◆O27xb/033o：2015/11/15(日) 23:55:24 ID:YVn.RTbU
ぶっちゃけJJエイブラムスには不安しか感じない……(Revolution二期の惨状を見つめながら)


249 ： ◆O27xb/033o：2015/11/15(日) 23:58:14 ID:YVn.RTbU





　　　　　リアルに聞かせたら　重っ　と退かれそうな来歴の自分を育ててくれた祖母への大恩がある

　　　　　のこのこ帰ってきたら、物理的に蒸発させられそうな畜生のことはさておくとして

　　　　　彼には家を護らねば、という意識と、働けるようになったんだから祖母に報いねば、との願いもあった

　　　　　金を稼ぎ、いい加減手狭な上に老朽化も激しい家から、立派なバリアフリーのマンションに移住したり

　　　　　ちょっとした手助け程度でいいのでヘルパーを雇って祖母を楽にしてやりたくもある





　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
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　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
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　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　 ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　 ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　 ヽ､: : : 　　　　 ｉ､
　　　/': : : : : : : 　 ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　 ／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　 ﾍ: : : : : :　　　 ﾊ


254 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:02:44 ID:JLDVz1QQ
>>250
　魔法生物扱いなので無かった筈
　動物保護法みたいな、最低限のあれこれを認めるのはあったと思うけど



253 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:02:11 ID:JLDVz1QQ





　　　　　　当人に聞かせたら、そこまでしてもらわんでも自分の幕は自分で引ける程度には元気だ、と叱られそうだが……

　　　　　　親の心子知ずというのは、何も悪い方面にだけ働くのではないのだ

　　　　　　気負わないでいいと言われても、孝行したいのが孫心なのである

　　　　　　まぁ、管理局のどの程度から絶許、と思われている案件を抱えている孫の祖母だからかしらないが

　　　　　　彼女は彼女で戦前戦中戦後を見事に生き延びた上、老骨で孫を育て治し、葉隠を嗜む御仁なので気にしても仕方なさそうだが

　　　　　　どうして子供がああも歪んだのか……都会の一人暮らしとは、げに恐ろしきものである



.⌒>／　_＿__ ／.:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ／　 ｉ| | :. ｌヽ＼
／７ :／　　　 Ｖ⌒ｉ:ｉ:ｉ／: .:| 　i| | :. | ｉ|＼)
　' | :′　　　　 Ｖﾑイ:　:|: :lvイ| ﾄ:ｉ│i|
/　|￤　　　　　 ‘《ﾍ|:.　:|´jｨ圷Ｖ :| ﾚﾞ
/ 小|:.　　 　 　 　 ﾞi:i》,　L〈{ kj 乂ﾚﾄ　　　　　　　　　　←武士の兵法とかにも手を出してしまった人
　/　|:. 　　　　　　　ﾞi:i》　ﾄ､　　 '´
: :ﾞ 　|:. 　　　　　　　 i:i》:∧ 　ｰ' ＼
/　　 :.:/,　　　　　　 iﾚﾍ:.∧__/　　 ＼
　 　 l///,　 　 　 　 i|__∧:∧　 　 　 /´￣¨　‐-　.._
　 　 ∨//,　　 　 　 i|ﾆ}　Ｖ∧　　　/　　 　 　 　 　 ｀7
　　　 |》///,　　　　 i|⌒＼V∧　　' 　 　 　 　 　 　 /
　　　 |ｉｉ》//,　　　　 i|　　　≫ｭ〉/　　　 　 　 　 　 /
　　　 |ｉｉ　Ｖ/,　　 　 i|　,ｨｆ／⌒ヽ　　　　 　 　 　 /
　　　 |ｉｉ　 v/,'　　　 i|ｨｆ /　'´ 　 ‘,　 　 　 　/＾L}ヽ
　　　 |ｌL　 l/,'　　　 i|f //　　 　 __〉　　 　 _｣ 　 　 〉
.　　　 ￣lヽ|/,　　　 ｉ|ﾚ/　　　　_＿〉⌒ヽｨﾆﾆヽ ／
　　 　 　 |l弍/,　 　 ｉ| 　 　 　 　 ⌒ｰ=彡ﾍﾆﾆﾆ〉
　　　　　 ＼ｊ|/,'　　 ｉ| 　 ﾄ､　　　　　　　　 |ﾆ／
　 　 　 　 　 |/,'　　 ｉ|ﾆニﾍ＼　 　 j〉　ノ　ﾚﾞ



258 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:06:42 ID:JLDVz1QQ







　　　　　色々考えた結果、まぁ普通に異世界移住は無い、という判断に落ち着いた訳である

　　　　　そもそも戸籍とか税金どうすんねん、という問題がある

　　　　　未練というよりも、この世界で生まれて特に不満も無いのだし、態々出て行く必要も無い

　　　　　魔法と聞いて、喜び勇んでかっとんで行くほど精神が中学二年生というわけでもないのだし

　　　　　粛々と、真面目であったが故に一連の事件で酷い目に遭った母子に断りの連絡を入れようとした青年だが……




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　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 　 　 ',　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 l
　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 　 　 ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 　 _　---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
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　　　　　　　　　　　　　　.　　　/　　　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　　 　 、　 く ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　!.　 　 　 ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　　　　　　　　　　　　　　. 　 ｜　　　　/　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　　　　　　　　..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
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261 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:10:03 ID:JLDVz1QQ




　　　　　　　　折り悪く、祖母危篤との報せを大学のゼミ室で、妹のようなポジションに収まった少女から受ける事となる

　　　　　　　　普段物静かで書を愛し、滅多なことでは声を荒げたり失敗しない彼が

　　　　　　　　驚きの余り携帯電話とコーヒーカップを取り落とし、鞄を持つことすら忘れて家へ走るほど焦っていたとゼミ生は語る

　　　　　　　　それほど、彼の中で祖母が占める比重は大きかったのだ



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　 : :u: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｼｬｰﾝ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 　 　 ｀ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　 .,-￣　 -..,,｀ヽ-‐'　 　 　　 ∧＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀''‐..,,_　　　　　/　　　　__　ヽ_j　　　　　　　 ∧　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣⌒ヽ_j


266 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:13:05 ID:JLDVz1QQ




　　　　　　ここで良いニュースと悪いニュースの二つがあるけど、どっちから聞きたい？

　　　　　　オーケーオーケー、真面目にやらう

　　　　　　一つ目、これは悪いニュース

　　　　　　卒中、所謂脳卒中と言われる症状で彼の祖母は倒れた

　　　　　　まぁ、もともと高齢だったのもあるのだが……新しい小さな孫が出来てテンションあがってたのが悪かった

　　　　　　ここしばらく、孫につきあって、あまり老人に適した食生活を送っていなかったのだ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／（ ○）}liil{（○）＼　　　　　　←そういう事やってる場合じゃないとガチ切れしている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 （__人__）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　く


271 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:16:22 ID:JLDVz1QQ




　　　　　いや、より正確に言うなら……孫につきあってというよりも、元より甘い物やら味が濃いめなのが好きな人だったのだ

　　　　　青年が体に気を遣って五月蠅いのだが、どうしても食べたいものは食べたい

　　　　　なので、彼女は荷物持ちとして一人ジェダイオーダーと近所のフレスコやらライフに買い物へ行くたび

　　　　　甘味処でお汁粉食べたり、回転焼きやら鯛焼きを買って一緒に食べていたのだ

　　　　　勿論、甘味処に行った時は塩昆布も堪能した……まぁ、体にいいわけないよねって




　　　　　　　　　　＼／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　＼
　　　 　 　 　 　 ／/　 /　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　 ＼
　　　 　 　 　 ／ :/i　V　:/　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ　　　　　 ＼
　|: 　 　 　 ／　 :,' |: V　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ハ } 　 ヽ
　|: 　 　 ／　　　;　ﾄ ,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ}　　ハ
　|: 　 ／　　 　./ﾄﾐ､　,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ハ
　|: ／　　 斗＜ .;　 l , 　 　 ,　 　 　 　 〃 　 　 ./ヽ　　　　 l:　　 ﾊ　　　}　　　　　　　　　　　　「ええかい？　内緒やよ？」
..／斗＜　　　　∧..:| l　　　{　　　 l　　 |　　li　 /　 }　l |　　 | ｌ　　 |　 　 }　　 　:}
. / ￣￣￣￣￣ ﾊ |.:|　　从　　 斗孑十─ト､ ﾊ　 ;: 从i斗十ミ.　 |　 　,'　　 　 :}＼　　　　　　　はーい、おばあちゃん！
/　　 　 　 　 　 　 У|　 　 人イ　:|l　 人　 |人{　.ノｲ　/li　人l　　ﾉ　　/　 　 　 l
　　　　　　　　　　/l　|　ｌ　　 l z斗孑示三下　`　　 | ム示云ミノ　　 / ハ　 　 |
　　　 　 　 　 　 /:∧:|:八　　 弐 ﾄ_ﾉc//て　　　 　 ｲ ﾄ_ﾉc// )) l 　 / /　ﾊ
.　　 　 　 　 　 /　　ハ　入　　ﾏ.乂以zラ　　 　 　 　 以/ラ ｲ /|　/ / 　:| .',　/
　　　 　 　 　 /　　/　ﾊ　　＼　ﾏ　 ￣ ¨ 　 　 　 　 　 ￣ ¨　 ,' :lノ|/　　::| ﾉノ
　　　 /　 　 /　　/l　　 ',.　　介 ､ﾏ　xxxxxx 　 　 ﾉ　　xxxxxﾉ　　 l八 　::|
.　　 /　 　 /　　/ :|　 　:} ｌ　　|　＞　　　　　 f _ｱ　　　　　イ:　　　|　|lヽ |
　　/　 　 /　　/　 |　 　:| |　　|イ ｲ//＞　　　¨　　　イ　　 |::　　　|　|l　 ＼
.　/　 　 /　　/　.:ム斗 :| |　　|　　ﾏ/////≧ ≦7　￣　 = |::　　　|　|lﾊ. ＼＼
../　 　 /　　/x≦.＼　　| |　　|　　　ﾏ'"　　　　　ﾊ　　　　　|::　　　|､:|l ﾊ　　＼＼　　　　　　　←甘い豆に抵抗を覚えなかったらしい
　　　 /　　／　＼＼＼ | | 　 |　　　　ﾏ彡ニﾆミﾊ　　 　 　 |::　　　|　＼ﾊ　　　＼
.　　 /　　 {　　 ヽ.＼＼ | | 　 |　　　　　ﾏ　　　/ 　 　 　 　 |::　　　| /　} ﾊ
　　/　　　.|　 　　 ＼＼.| | 　 |　　　 イニﾏ　 /ニミﾒ.　　　 |::　　　|　　|　ﾊ


277 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:21:17 ID:JLDVz1QQ




　　　　　で、これが悪いニュースで、良いニュースは……

　　　　　一人ジェダイオーダーの給金を積み立てて、こっちの世界での学費云々にするという
　　　　　　手続きやらの書類を持ってきていた我らが良心、色っぽい妖精アラフォー……アラサーだっけ？

　　　　　どっちでもいいか。兎角、魔法使ったら妖精羽が生えてくるおばちゃんが居たのだ

　　　　　彼女と(一応)管理局の名誉のために言っておくと、別に管理局が何かしたわけではない

　　　　　むしろ、こんなバレバレのタイミングで何かするほど彼らも間抜けでは……おっと





　　　　　　　　　　　＿　　　 _　　_
　　　　　　　　　￣　＼: :＼/ヽ/: :ヽ
　　　　　　　　　／￣: :ヽ/ x≦≧=ヽ、
　　　　　　　　 〃: : : : /=‐‐／: : : : ヽヽ
　　　　　　　　 { /: :/ / ― i: : : : : : : : i }
　　　　　　　　 |!: :// i: : ／l: : : : : : : : :.l　　　　　　　　　　おばあさま！？
　　　　　　　　　ﾘ / /',: : : :l: : : : : : : : : l
　　　　　　　　　 /: :ﾄ ヽ: : l: : : : : : : : :.:.l
　　　　　　 　 　 i: : i　l ｉヽl: : : : : : : : : : l
　　　　　　　　　 ヽ/　l l /: : : : : : : : : : : !
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　　　　　　　　　〃:.:.:.:/: : : : : : : : : : : : : ∧:.:.:.ヽ
　　　　　　　 r/:.:.:.:.:.:/: : : : : : : : : : : : : : :.∧:.:.:.iヽ
　　　　　　　{ l:.:.:.:.:.:/: : : : : : : : : : : : : : : : :∧:.:.',_ﾉ
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.　　　　　　　 l:.:.:./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧:.:i
.　　　　　　　 l:.:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:∧:l
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283 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:25:11 ID:JLDVz1QQ




　　　　　あと、良いニュースのプラスワンだが、祖母の卒中は血管が詰まるタイプの、一過性脳虚血発作　と呼ばれる……

　　　　　一時的の脳の血管に血栓がつまるタイプのもので、処置さえすれば直るものだ

　　　　　とはいえ、その治るのも一過性で、別のよりフェイタルな脳卒中に繋がるので軽くも何ともないのだが……

　　　　　頼れる存在、と思ってついついミッドの病院に搬送してしまった妖精とジェダイオーダーのせいで

　　　　　慌てて帰ってみれば、家に誰も居ない上に連絡も取れなかった青年の心境や如何に

　　　　　書き置きとほうれん草って大事やね




.　　　　　 　 　 ,,..-|''|"|´|￣ .｀ヽ、
　　　　　　　／　　| | .|　　　　 　 ＼　　て__
　　　　　 ／　 u 　　 　__ ＼　 　 　 ヽ　　(´
　　　　 /　 　 　 　.γ´　｀ヽ.｀　　 _,,.- ',　ζ　　　　　　　　　　　　ばーちゃん！
　　 　./　　　　u. 　　ヽ,.-''"　　　　./⌒l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾊﾟｧﾝ
　　　 .l　 　 　 　 　 　 l　　　 　 ,　　｀ヽ|　　　　　　　　　　　　　　　って、誰もいねぇ！？
　　 　 ',　　　 u　　 　 /ヽ--‐''"＼　　丿
　　　　 ',　　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::/"´ .|　　　　　　,-,.-,-,
　　　　 / ,,..-‐--..,,_ l ::::::::::::::::::::::/　　 /　　　　lヽ/ / / /ヽ
　 　 ／　　　　　　　｀"''-.,, 　 .''´,,..-''´　　 　 ./ 　 　 　 ／
　.／　　　　　　 　 　 　 　 ＼￣　　　　　　　/ 　 　 　 /
../　　　　　　　　　　　　　　 　＼ 　 　 _,,.-''´　　 　 ／
/　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀''-''"　 　 　 　.／
　　　　　　　　　￣｀''-,,_　　　　　　　　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　 ｀''-,,　　　　　　　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　/ ｀ﾞ''‐---‐''"´


289 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:29:00 ID:JLDVz1QQ



　　　　　　処置が終わった後で、　あ、やっべ　と思い出した子持ちの提督が青年をミッドに連れて行った頃には

　　　　　　祖母は一応の安静を取り戻していた。やっぱふんわりした魔法のある世界の医療はパネーっすわ

　　　　　　クラナガン市の病院で、青年は使い魔と共に憔悴した表情で目元や鼻をまっ赤にした妹分に合流

　　　　　　それから、何か妙にわけーなという感想が出てくる医者からの説明を受けることと相成った




　　　　　　　 |＼　　　　　　　　　　＿
　　　　　　＿!_　|　　＿＿　　　／　/
　　　　 ,, ´=‐- `_､´　　　　` ､/, -､'
　　　 /　_/.:.:／,.:.:.:.:.:,､.:.:` ､.:.:ヽ￣ ＼
　　　 ￣/, / / .斗‐/　i,.ｲｰ|-､ |､ｰ--‐`
　　　_／/　|/|'/,k示　 　示ﾄ,_/ |　 | |
　　　　　||/!' .ﾚc弋ﾉ 　 弋ﾉっ| ﾉ　 |　　。
＿＿＿_.|` `。||. !　　__　 　.ﾉ |'|　。|　　　　°
　　　　　|°　.||个 .　__ ._イ|　||　　i|° ﾟ
　　　　°.:ﾟ.:.:.:|ﾉ|´::::::V::::`､i　!|.:.:.:ﾟ..:.|
　　　　　| 。 ﾟ/ /:::::::::::::::::::::}　l|　 　i |　　 ＿＿_
　 -―‐ |　　 ||　!::::::::::::::::::::::|　!|　 　 |⌒i´ 　　　 `
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||　　ヽ /　　 | i　　|:::::::::::::::| 　 ||　 　 |　 |
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/ 　 / 　　/　 i::!　 |_/　 Y　　/､i　 　 |　 >
　　/　　 /　/　 i　 |　 　 |　 / | |.　　 |　ヽ
.／　 　 / 　|_ /ｨ､'`´i ｒ'/`,'`ｒ、}l　　　|_ノ
　　 　 /―‐ヾ`､ｊ-'-‐'i`ｰ'-'_/ﾉ .|　 / |―――
　　 ／　　三 /　　　　　　　　ヽ |／　!
　／　　　　三|　　　　 ,|　　　　|〈　／
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￣￣￣￣￣ .|　　 　 | |　　　　|　　＼､￣￣


296 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:34:03 ID:JLDVz1QQ




　　　　　医者が若いのは、我々からしたら狂気を感じる若年労働が普通だから……というのはさておき

　　　　　医者はあっけらかんと、かつタンパクに　よゆーっすよよゆー　ってな具合に簡単に治り予防も出来ると宣った

　　　　　ちゃんと医者らしくかしこまった口調ではったのだが、言葉にすると、本当にそれくらい軽かったのだ

　　　　　まー全身義体化やらクローニングやら余裕でしたな科学と魔法のキメラが蠢く世界だ

　　　　　地球でも何とか出来なくもない病気でてんやわんやする筈もなかろうて

　　　　　再発しても何とか出来るよと太鼓判を押して貰えた。凄いことにカテーテルさえねじ込まずにだ




　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　.|　　　　r==,、　　　∥∥_/_/_/_/_/_/　./
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　 .|　　　　｀＝´　　　∥∥_/_/_/_/_/_/ ./
　　　　　　　──────‐ヽ──────‐.|──────‐∥──────/───
　　　　　　　＼　　　　　　　　　ヽ　　 ＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿＿.∥＿＿＿＿＿__/＿__
　　　　　　　　 ＼＿＿＿＿＿__ヽr'´￣￣￣￣''T￣￣￣￣￣'''∥￣￣￣￣￣'７￣￣｀ヾヽ
　　　　　　　￣//二二二二二二｀li─────|─────‐∥─────/───ｎi⌒l
　　　　　　　　ヾヽ ヽ￣￣￣￣｀ヽ il　　　　　　　|　　　　　　　φ　　　　　　　/　　　　n「i .|　 i
　　　　　　　──ヾ-ヽ────‐ヽil────‐|────‐∥────‐/──nl^| i!.| .|　.|
　　　　　　　、＿＿_ヽ ヽ＿＿＿＿.',i!＿＿＿＿_|＿＿＿＿.∥＿＿＿＿/＿＿__.|.| .| | | .|　.|
　　　　　　　ヽ,　　　 l^l^h、,,,,,,,,,,,,,,,,,,i^h　　　　　 .|　　　　　 ∥　　　　　 /,,,,,,,,,,,,_／|.| .| |.| .|　.|
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　　　　　　　三三ﾆij　l .|iﾆl:::l　　l:::i　 .|三三三三三三三三三三三三l::|i::::::::::::::::l　|i　.| |i .|　 |
　　　　　　　三三ﾆij　l .|ﾆl:::i　　.l:::l　. |三三三三三三三三三三三三l::|l::::::::::::::::i ..|l　.| |l　i　.|
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300 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:36:54 ID:JLDVz1QQ






　　　　　　端から見たら単なるディストピアなれど、その技術は本物である

　　　　　　ぶっ倒れた原因が、突き詰めたら当人にあったり、祖母自身があっけらかんとしていたこともあり

　　　　　　青年が拉致だとか何だとかで拗れることはなかった

　　　　　　されど、これは連れて行った相手が子連れ提督だったから、というのもあるのだろうが

　　　　　　菓子折を押しつけ合ったり、ひたすらに頭を下げ合った仲だ

　　　　　　これでいて割と、それもきちんとした信頼関係は構築できているのであった




　　　 　 　 　 　 　 　　|
　 　 　 　 ,､-'l｀l`l`l 　 |
　 　,,､-'´ -''´l ,ｌ ｌ l　　|
-'´ ,､-'´　　　l ,l ｌ ｌ　　|
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　　 | | 　 　 　l,ノ ｝　　| ＿＿＿＿_＿＿_
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　　 | | 　　 　 l l l l　　,|,､-‐ｰ‐─-─--ｰ-ﾄ　　　　　.|￣￣￣￣|, (ﾆニ)
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l_,ノ　　 ,/
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306 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:42:28 ID:JLDVz1QQ





　　　　　ここで管理局は　おっ、棚ぼたじゃーん　と思う

　　　　　確かに確保したい人手ではあるが、ウェットワークに手を染めるほどか？　と聞かれれば否な人材

　　　　　しかし、手元に置いておけば、将来(今もだが)確実に有用に戦う戦力を更に強くつなぎ止められる彼が……

　　　　　ちょーど良い具合に恩を売って、こっちに移住させられそうな案件が発生したのである

　　　　　そりゃもう棚ぼた過ぎて、後年　あれってもしかして　と成長したジェダイオーダーに裏を取られたりするくらい
　　　　　　都合の良い出来事が起こったのだ

　　　　　一体どうして勧誘攻勢を掛けないはずがあろうか




　　　　　　　　　　　　 　[,､､､ニニニニニニニニニニニニニニニニ ,､､､] 　　 　|
　　　　　　　 　 　　　 　 l l l,ｌ　 |lニlニlニlニlニl,| |､|　 ,__;ﾉ,__;ﾉ,__:ﾉ,__l,l l ｌ 　　　　|
　　　　　 　 　　 　 　　　ｌ l l,l　 |lニlニlニlニlニl,| |､|　.i'ｰ! !ｰｌ i'ｰ! !ｰll,l,l l 　　　　|
　　　　　　　 　 　　　　　l l ll. 　|lニlニlニlニlニl,| |､|　.|　| |　| |　| |　|ll l l 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　l l l!─────,､ lﾆ d |､|　,|　| |　| |　| |　|,l!l ｌ 　　　　|
　　　　　　　　　 　 　 　 [｀`! 田　田　田 | .|ニｌ,| |､| |￣￣￣￣￣￣l"´],　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　l ｀l, 田　田　田 |｀|ニｌ,| |､| |lニl lニl lニl lニl'´ l 　　　　|
　　　　　　　　　　　　 　 l l,ll,─lﾆl─────────────‐ll l ,ｌ　　　　|
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313 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:47:55 ID:JLDVz1QQ




　　　　どうする？　うち来たら医療完璧でヘルパーもつく家紹介してあげるよ？　医療費も局員特典で割り引き効くよ？

　　　　あ、お給料こんくらい出して、ごにょごにょすれば向こうの書類上も完璧にできるけど

　　　　何だったら半分くらい日本円にしておく？　書類上もペーパーカンパニー作ってきちんと納税させとくしさぁ

　　　　美味しくない？　ねぇ、超美味しくない？

　　　　と、真面目に聞けば詐欺ちゃうんかこれ、とか、人事きれい事言い過ぎぃと2chでネタにするような案件だが……

　　　　一人で通常編成の部隊何個分仕事するんだろう、と思う人外を確保するのに、実際彼らは糸目を付けなかった

　　　　まぁ、別の世界線で謎の独立性高すぎてクッソ怖い部署にあり得ない巨費を投入したりするくらいだから多少はね？




　　 　　　　　　　　　　 ＿　　　　| | | | | | | | |
　　　　　　　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、| | | | | | |
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　 　/　　∪　 　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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　　!　　　　　　　　　　＞一　､:::::::::::::::::::::: !　　　　　　　う、く……うぬ……
　　 !　　 　　∪　 　／__≦二_ ＼::::::::::::::::!
　　 ＼　　　_ 斗≦ ´　--　　_`ｰヽ::::::::::/
　　　 　＞ ´　　　　　　　　　　　　 ｀ミ丶､
　　／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　i　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 |　　　　ヽ-―　　 ¨¨¨¨¨¨ 丁　丁¨¨　 ‐-ヽﾊ
　 |　　　　　丶　i　　　　　　　 |　　|　　　　　　} i|


327 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:56:19 ID:JLDVz1QQ



　　　　　結果、悩みに悩み、最終的には祖母に縋ったりしたが、いつも通り

　　　　　「したいようにし。ええか、結局最後は墓穴に入るんが人生なんやから」

　　　　　という、妙に刹那主義的な言葉を受けて青年も腹を括った

　　　　　なら、したいようにするさ。孝行が俺のしたいことなんだ悪いか　と開き直りつつ

　　　　　貰えるものは貰うし、使わせて貰えるものは使うけどね、という図太さも発揮しながらだが



　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .,　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ^ _
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ´ ,
　　　　 　 　 　 　 　 　 , ':　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´_
　　　　 　 　 　 　 　 , ': :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',
　　　　　　 　 　 　 ,' : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.
　 　 　 　 　 　 　 ,' : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　 　 　 .,':: : : : :.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '.
　　　 　 　 　 　 ;: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　……お受けします
　　　　 　 　 　 .;: : : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i
　 　 　 　 　 　 .j: : : : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　 　 　 ;: : : : : : : : . .　　　　　　　＿＿,,....,,___　__　　　　　　　　　　　　 　 }
.　　　　　　　 　 Ⅳ : : : : : : : :_,. -.='彡三ー―-- ミ､ ｀ヽ､`ヽ､　　　　　　　　　　　,′
　　　　　　 　 　 .ｷ　 _ - ￣,=-'"￣　　　　　　　　　　 ｀＼｀ヽ､｀`ヽ、　　 　 　 　 ,′
　　　　　 　 　 　 .,Ｘ´ ,／´　　　　　　　　　＿＿___ _....　　 ＼　｀　　｀`ヽ､..,,__ 　/
　　　　　 　 　 r''",／´　　 _,.-=＝ニ二￣ 　 ＿__　三二ニ=キ-‐ｰ''""''ー‐ｦｷ≠ー--‐ー‐‐- ､
　　 　 　 　 　 ㍉、　 ,､‐'´　　 　 , -ー''"￣　　 _,,､-‐''"”　　　......　　　　／／::::::::::::::::::::::: ／｀　｀ヽﾐミ=
　　　　　　　　 　 Ⅳ　 ＿__,､-''"　　　,,､=-‐''"”　　　 　 　 ....:::::::::::::::::::::/ / :::::::;;:'''　 '''''／　　　　　　......｀ヽ、
　　　　　　　 ..ト‐''"￣　 " l、　　　　 .....:::::::::;　　　　.....:::::::::::::;;::''''　　'''/ /　　 　 　 　／..　...........　　:::::::::::..　i、
　　....__,.,.=-=ｷ-ー　　　　　|　　　　　　　　　　　　::::::::::;;::'''　　　　 ..../ /:.::::::::::::.　　 /:::::::::::::::::::::::;　　''':::::::::::::'i.
　　　 ｉl　　　　　　　　　　 /　　　　　 ......:::::.....　　　　....　　 　 　 ::::::/ /:::::::::::::::::;　 /::::::::::::;;;;:::::::::::::::; ＼　'':::::::::i


331 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 00:59:19 ID:JLDVz1QQ




　　　　　　将来的なデカイ厄ネタ一個潰れた　ﾔｯﾀｰ！

　　　　　　となったと考えるようでは二流

　　　　　　一流はここで人事で揉める。何？　返って三流だろう？　知らんな







　　　　　　　　　__
　　　　 _ ｢|　_　| ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　　 _　　　 　 　 i|　　　|L三i　　　 　 i|_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　 ｢iiiii||　＿i|_　_ｉ|=.　　|iｉ|_| |　　 　 ｢=|Tl
　　　　ｌｌl:|ｌ|　___::::::::::::: __i__　 　 ＿__　　　 :|iiiiii|| :|iii|匚| |L| |　:::|iｉ| | |　　 　 |:=|:l:|　　 　 　 　 |i_
　　　 ' -=　/iiii||　　　｢i| L|　　 |iii|｣ |　　　:|iiiiii||_:|iii|｜| |L|_|┌ｉ|iｉ|_| |　　 　 |:=|:l:|　　　　　　｢｢冂
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　　 |iii|T.|┌┬ｉ|iiiiii|| :|iii|｜| |L| |｜ｌ|iｉ| | |_　　　 |:=|:l:|: _ _　　 　 |ｔｔ|=|
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　＿|iii|T:|｜｜|lTｌli|| :|iii|｜| |L| |｜ｌ|iｉ| |｢ll|| __ lTTlil:l:| |ii|_|　　　 | _|-|
　　　　　　 |ii〕-〔 _　 .|:i| | |::| ｌl |ii｢三冂｜|──il -｢||三|iｉｌ |l ｢i＼_｢｢|L|　|l:|　|i|┐|ii|_|　 ┌::| _|-|_ ┌､
　　　　　　 |i| __:l|=l┐|:i| | |::| ｌl |..|:三|i |｜|三三|l|=|:||三|｢|￣|-tii i|:|:|iii|　||t　|i|┝|ii|_|＿├l:| _|-|┐|ii||
　　　　　　 |i｢ii 丁:l｜Π--t| ｌl |lll｢|￣|｢￣|三｢ｌl|l|-|:||三||:|　 |==|i |:|:|iii|　|| l| |i|┤冂i|三|ｌ-l:| _|-|ii|┝||
　　　　　　_|i|:ll　|liTl|「l liiiiil|:| ｌl |lll|:|┐||:＿|三|i__ｌ|-|:||三||:|　｢ﾆ ｢|￣|￣|il|冂 |i|┤|=|l|三|l‐┐_|-|ii|三｢| 　┌┬､
　liiﾖl｢T‐-｢ii｢l┐|三i!|￣lＴl|:| |｢ﾆil:ﾆﾆfl 三|_≧!= 冖≦　]Tli ｢==::|iiiiｉ|三|il||=| |i|┤|「|ｌｉ||iL==_l|i|-|i｢ ｢　|　　|iiii|７|
　| ｢L_|iiiｉ||iiｉ|E:|ｉｉ￣T|llllｌ|fﾆﾆﾆ{!≧＝¨≦二＿＿＿＿ ≧-Ｌ! |ｉｉi||iiiiｉ|＿|il|Π_|i|｜|=||ｉ||iL＿」|i|-|i| l|　l|　　|iiii|/l|
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　| |「三||Ei|ｉ| |ﾖ|_｣ﾛ≧¨_へ､|[[il､　 i|i　_/ 　 /　　 /　| | |Π‐┐__　_¨≧=-_iｉ|三|i|┌┐::|三|=|三|Π|　冂¨l三l￣l
　ｌ l:!:≡!!Ｌ. ≧‐¨　l､|l､l|| ＼＼　　i|i-ﾆﾆﾆﾆ─--＜-! | |冂ﾄiｌ|L_||=｀┴ ¨´　＜＝≧-::_|三|-|三|i冂 ｢|￣|l三L_ L
　 ＼≦￢─---- ．＿＿＿＼＼　｢｢｢l冖l二￣￣￣¨¨　､ｉ|Π＞ ¨-пΠ┐_ 冂､￢-､ ≧-_|三|i|_l| |,,-''"::::::::::::::::
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337 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:03:20 ID:JLDVz1QQ




　　　　ここは人魔蠢くクラナガンなのだ

　　　　結構な頻度でテロが起こり、市街地の近くに完全放棄された市街群があったり

　　　　後方職員でも結構戦死したり……最終的には本局の一部がポンポン吹っ飛ぶ人外魔境

　　　　何で世界の平和を体面上は守ってる組織なのに、お前ら旧帝国陸海軍ばりに仲悪いんだよ

　　　　と言いたくなる管理局の三軍が揉めないはずないだろ、いい加減にしろ！




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=ｭiｉｌ|llllllll|lll|jｌ|三三|lｌ|_.._.ｭ-k=liｭliiik:=|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|￣￣￣|ll| j|llllllll|: |llllllｌ|llll|三|lｌ|:三三:|;; |:│||||||||||:=|ｌl===|llll|
ililii;;:==ｭ㌍::lｉ|三三|lｌ|;;:lliΠｭ=＿＿;;;:|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|ll|┌lllllll|; |llllllｌ|ll |￣￣|￣l|:: ||三|┐:;||||||| ￣| ==|llll|
三三|;;;:ｭllilil┌┐ｪｪｪｪ ll;::l;l;;::|三三|ii|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|=:┐ lllll|i;;l;ｭ;;:;il: |====|　 l|_.._.ｭ-k=liｭli┌─┬─┐
三三|;;:::==- | =|=|===|ll _;;ｉｌｭ|三三|ii|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|ｭ;;l|;;;kｭ==kikiiｭｭ|====|　 l|--lli=ｭiilk=;; |ﾖﾖﾖｉ| :;..lﾖ|


346 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:07:31 ID:JLDVz1QQ





　　　　　一人イゼルローンのやばさは全員が知るところである。火力、面制圧力、そして威圧力

　　　　　緩やかにしか移動できないが、彼女が一人でぇーんと立っているだけで、１方面に無視できない圧力が掛かるのだ

　　　　　ほんと小学生かよ、と言いたくなる希少な高魔力戦力……

　　　　　に、珍しく首輪を付けられる存在。欲しくないわけがない




　 　 　 ､
　　　 　 ＼`ｰ--‐''"￣": :丶　　　　 　_
　　　∧ 　 ＼: : : : : : : : : : : : :ヽ¨￣: : : : : :¨: :‥:. .　　∧　∧
　_____Ｖ, 　 ／: : : : :.:.∠: : : : : : : : : : :.:.ヽ: : : : : : : : :｀ヽＶ∨ /　　　　　　　　　　　　　←おばあちゃんが無事だったのは良いが、自分が
　＼＿Ｖ／: : : : : :／: : : : :.／|: :Μ: : l: :∧: : : : : : :.ヽ: :.:.Ｖ / ＿＿＿　　　　　　　　　　　関与しないまま青年の将来が決まったので少し不満顔
, '二三/: : _: : -‐/: : :.:.:.:Ｘ　　Иi　l: :.Ⅳ／ＶＶ Ⅳ:..:.:.ﾄ: : :回三 : : : : : :.¨::ヽ
:γ￣/:／: : ／: : :.:/|:./ ,仍i} 　 i! .乂{　 ,仍i} ⅵ l: : ├: : : :.l￣￣￣｀ヽ:. : : :＼
/ 　 /.': : ／: :/: . / il/　{ltｯl} 　 　　　　 {ltｯｌ}　ﾘ l: : :.ﾚ: : : : .l 　 　 　 　 ヽ:.. : : ヽ
　 　 /／: : :./: :Ⅳ　|! 　ゞ='　　　　　　　ゞ='　　 jl: : :.! : : : :l l　　　　　　　 }:. : : : }
　　 /' /: : :ｲ: :Ⅳ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l: :..:lヽ: : :.l l　　　　 　 　 }:. : : : }
.　　　/／|: :l: :/{　/l／l/　　　　∧ 　 　 　 /l／И: :l.l } } : :}:}　　 　 　 　 /:. : : :/
.　　 /' 　i|: :!V从　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾘ: : ﾘ//彡'/ 　 　 　 　 /:. : : :/
　　 　 　 乂|　 　ゝ　　　　　　　　　　　　 　 　 /: : /'~.:/彡'.　　　　 　 /:. : : :/


350 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:11:13 ID:JLDVz1QQ





　　　　　そして、もう一方は　TASかな……？　と言いたくなる超回避をしてくるブレーダーだ

　　　　　高熱の防ぐことが難しいエネルギー剣と、フォースを自称する謎の技術による超回避

　　　　　乱戦にぶち込んだら一人で制圧して帰ってきた　とかいう訳分からん存在だ

　　　　　それこそ要人警護や奇襲攻撃には最適のコマ。こっちはこっちで欲しい

　　　　　やっぱりその首輪を握っているのだから、欲しいのは当然である


　　　　　　　　　 ::＼ｰ-=ﾐ
　　　　　　　 ::_≧=ミヽﾊﾊ＼　　　　 　 　 _＿::
　　　　　　　´　　　　｀ヽ ｰ'"´ ￣ ｀　､__/厶二}＿__::
　　 　 ::⌒＞　´ 　 /｀ヽ　　　　 ,へ、　寸´.::::::.＞く::
　　 　 ::〃　／ 　 /／　　　　　　 　 ＼　∨爪　　ハ::
　 　 ::ノ-‐ｧ　　／/　　 ィﾍ　　 　 ｀ヽ　 Ｖﾊ:::ハ　　｜:
　　　　　.:' 　 /　/　/　{　 ﾊﾊ　ハハﾍ　 ﾚ'}:::::::|　　 |::
　　　 　 ::| .イ'　 { -{‐从 　 } }ｧ‐-}ｭ } ﾊ ﾙ'ﾊ:::::{　　｜::
　　 　 　 （　′ ﾊＶｘぅ示　ﾉﾉ テぅミ从ﾉ{_/,人::{　　｜:
　　　　　　 ::{　 ト 从 Vﾂ　　　Ｖﾋツ个　|　) 　｀ヽ　｜::
　　　 　 　 ::八八{ iﾊ ,,　′　　｀ ﾟ^　|　 爪{　　　 　 |::
　　　　　　 　 ｃ ::| i i^ト　　､ ，　~ﾞ ィ　/ |ハ　　　　 | :
　　　　　　　　　 :|ｲ い:::/｀ ー=≦=,' /i　|　ｊ　　　　｜:
　　 　 　 　 　 ::_/⌒ヽ:人　}::厂￣//⌒＞く/　　 　 |::
　　　　　　 ::∠/　　 ｒｧ〉　.ィ77h.//:::／:::::::::＼　 　 |::
　　　　 　::/::::┴‐一'.:厶:;'　　　 }/.:::{＞=＝ニ::> 　 |::
　　 　 　 ::}:::::::::::::::::::/::::::{　　　.ｲ}:::/:.:::::::::::::::::/　　｜:
　　　　　.:ﾊ::::::::::::::::/,==∧__／.:::ﾚ'.:::::::::::::::::::/　　　l::
　　　　　｛::::::::::::::::/《__//∧::::::::::{:::::::::::::::::::;ｲ　　　 l::
　　 　 　::V:::::::::::/|:::::/ {:'::::::::::::::ハ:::::::::::／｜　 　 l::
　　　　 　::ヽ:::::ｲ:::|::::ｊ_八:::::::::::::::::::j:::::.ｲ{　　ｌ 　 　 l::
　　　 　 　 ::｀~ |::::|::::::::::::＼:::::::::::::::／ 八　 l 　 　 l::
　 　 　 　 　 　 |::::|::::::::::::::::::＼::;／{　/ ハ　ｌ　∧i ｌ::
　　　　　 　 　 ::〉::|::::::::::::::::::::::::l:::::::∨/　ﾉ　| / ハ|::
　　　　 　 　 .::/::｀ﾄ､:::::::::::::::::::::l::::::::::｀ヽ. 　ﾉ'　　 ﾉ::
　　　　 　 .::／:::::/.::::::::ー=ﾆ二ｌ::::::::::::::::::∨::
　　 　 　 ::〈:::::／}:::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::＼::


351 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:12:34 ID:JLDVz1QQ
>>349
　犯罪者A「おい、あっちの包囲薄いぞ、一人しかいねぇ！」
　B「マジでか！」
　C「おい馬鹿よせ！　原子崩壊させられるぞ！　正直他に突っ込んだ方がまだ目があるわ！」

　一人イゼルローン「こっちこなさ過ぎて暇なの……」


355 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:15:00 ID:JLDVz1QQ




　　　　なんせ　「ねぇ、海って感じ悪くない？」

　　　　と当人が言えば。「え、そうかな？　じゃあ転属しちゃおっかなー」

　　　　という事態が起こりかねない人員である。そりゃー欲しいに決まってるよねって

　　　　当人は普通だが、呼んでくるのが強いのだ……コンボクリーチャーにしても性質亜悪い。ちあみんかな？




　　　　　　　　　,.------ ､
　　　　　　　／:.:.:.,.----､:.:ヽ'´ ￣￣￣ `ヽ､ ／￣￣＼
　　　　　　/:.:.:.／　　　　/ >く:L:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　|:.:./　　　 　 /く/!_」:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ￣￣ヽ＼|
　　　　　　|:.:|　　 　 　 i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:../:.:.:.:.//:,小＼:.:.:.:＼!
　　　　　　|:.:|　　　　　 |:.:.:.:.:.:.::.:.:.:|:.:./:/斗=ミ/ |: : |: ヽ: : :i!
　　　　　　 Vヽ　　 　 八:.:.:.:.:.:.〃^V|/:,ｨ爪_∧/j :N: : :|: : :|
　　　　　　　＼_＞　　　 ヽ:.:.:.:八　}!:.:|　 以　 {/:/ハ: :ﾄ､: :!
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:／｀!:.:!　 　 　 〉//: / /　j/
　　　　　　　　　　　　　　r‐‐＜　､_|:.:|　 ー ,.ｲj/j／j/
　　　　　　　　　　　　　_」　 ＿ ,＞ ヽ!--＜j/
　　　　　　　　　　　　/　　　／ ／￣￣ヽ
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　　　　　　　 　 ／ 　 　 //　/　　　 　 /
　　　　　　　 ∠二二二 /　/　　　 　 /
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.　　　　レ┤　／ ､ 　　　 ／　　〈
　 　 　 |:.:.:|／::.:.:.:. ＼ ／　 　 　 ヽ
　 　 　 レへ:.:.:.:.:.:.: ／　　　　　　 　＼
　　　 rく　 　 ＼ ／　　　　　　　　 　　＼


360 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:19:09 ID:JLDVz1QQ




　　　　　　　やっぱ続唱ってクソやわ、というのも頷ける

　　　　　　　１／１人間クリーチャーが出てきたと思えば１０／１０破壊不能トランプルと１０／２二段攻撃持ちが振ってきたで御座る

　　　　　　　バランスこわれちゃーう　という話ではない。またマローが社長室にダッシュで呼び出される事案だ

　　　　　　　まぁ、それはさておき、当人は当人で

　　　　　　　あー、ミッド語覚えねーとなー……翻訳機あっても色々困るだろうしなー

　　　　　　　と将来を考えながら、特別新入職員オリエンテーション(参加者一名)を受けていると…………



　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 　 　 .　'"　　 U　　　 ｀丶、
　　 　 　 　 　 　 ／　 ＼　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 　 /　　　　 ｀¨″　 `'ｰ'"￣｀
　 　 　 　 　 　 {　　三三　　 　 　 三三　　　}
　　　　　　　　　'.　　　　 　 　 　 　 　 　 Ｊ　/
　　 　 　 　 　 　 ＼ ｕ　　ﾞ'ー'^'ー'ﾞ 　 　 ／
　　 　 　 　 　 　 　 ｀¨７　　 ￣ 　 　 　 ‘,
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　‘,


368 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:24:49 ID:JLDVz1QQ




　　　　　　　ゆうこうてきな　しらこのハヤテリックがあらわれた

　　　　　　　なんてこった、管理局の本局は狂王の試練場だったのか





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ― 、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : :､:ヽ:ヽ: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:´: : : : : : /: : : : : : : :V∨:ﾄ,:ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .': : /: :/: --|､:|: : :|,:|--|: |: :V : |:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : ':|: :|,ｨ≠ﾐ从: : |ｨ≠ﾐ: |: : ﾄ: :{:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|: {:|: :|!{:::::(_　 ＼}{:::::(_ V}: |∧|:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|: l八:{ Vzり　　　 Vzり/:ﾊ:|: |ﾘ:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|: |: : ＼　　　　, 　 　 /ｲ: :ﾘ:/: :|　　　　　　　　　…………あれ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:|:|: 人　　　　_　　　　人/ｲ : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V|从: 个　 　‘ ’ 　 イ-く :/:イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨ ＼} ⌒ } ｀ ´　{ .'　/⌒}...ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｢⌒∨{::/　　　/|　/　 /......∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..∧　 l∧{-､　r/::| .'　 /＼./.....〉
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376 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:29:55 ID:JLDVz1QQ






　　　　　　ランダムエンカウントでラスボスが出るとか聞いてないですよ！　魔王「さよか」

　　　　　　冗談はさておき、ここクラナガン本局、陸が管理するセクションにおいては……

　　　　　　最強最悪の魔導書と知られた闇の書と一体化し、闇の書そのものと化した白子のハヤテリックが
　　　　　　　F.O.Eとしてポップするらしい

　　　　　　まぁ、彼女は政治的な折衝の結果、某心労中将の預かりとなったのでさもありなん

　　　　　　最近は移動の自由が緩和されたこともあって、色々な所にポップしているのだ。別ゲーだとラスボス的な何かが平然と



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,. : :――-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. : ´: : : : : : : : : : : :｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : :＼: : : : ＼: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 / : /: : : : : : ヽ: :V: ＼- ､:∧: : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　/: : :|: :|:|: : |: : :| l:_∨: :∨ 〉:∧: : : .
　　　　　　　　　　　　　　　 .': :|:|:|: :|:{: : |: : :|´}:/＼: :∨∧_!: : : ::.
　　　　　　　　　　　　　　　 |: :l|:|:|:_:l_|!: :}:,: ,ｲ笊雫｀Y∧: : :|: : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　 {: ,:|:{ Ⅵ_|∨: :/}　Vﾉり　Ⅵl: : :|: : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　 |: :从,ｨ斧雫V　　　｀¨　　}:|,: : :, : : |: |　　　　　　　　図書館のおにーさん……？
　　　　　　　　　　　　　　　 |: :l : :从ﾏソ　,　　　　　 /ｲ: : /: : |:|'ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　 |: :∨ : ﾑ　　　 _　　　　　ム:/: /:/ﾘ　　　　　　　　　「そういう君は……」
　　　　　　　　　　　　　　　 |: / : : : 込、　 　｀　　　ｲ/:/: /}/ '
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨从:∧: : {≧=r--　´　|:/}:/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒∨{⌒＼.._　　　ﾑ〉7⌒ヽ､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　∧　　　　＼　∧ ｀　´/:/´l　　/　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∧.... ､　＼　 ∨　}＼:Y:/　/ ／　　／ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　/⌒＼ ＼　　　| ∨　 }:::{　 {/　　／ ／...∧
　　　　　　　　　　　　　　 ,:　　　 ∨∧　　| ∧__/::::|／| 　 ´ ／.＼/　|
　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　 　 ＼∧ /V　 /:::::/　 {　　∧.､.／ 　∧
　　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　∨＼.V 　 {::::/ 　 / ／イV　　　/　}
　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　 {........Ⅵ 　 ∨　　 {/...／...} 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　 ∧.........|　　 | |　　 |／ .... 八　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 ∨　 　 　 / ∧ ... |　　 | |　　 |........../　　　 　 /


380 ： ◆O27xb/033o：2015/11/16(月) 01:33:23 ID:JLDVz1QQ




　　　　　そのハヤテリックとポップすると、大抵の場合はお菓子を貰えるそうなのだが……

　　　　　見知った顔をありえない所で見かけた彼女は、逆ナンをしかけるのであった






　　　　　　　　　　　　 ,. :´: : : : :': : : : : : : : : : ＼: 、
　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : -- ､: : : : |ﾄ､＼
　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : 、: : ＼ﾆ_||ﾆ:､: ヽ
　　　　　　　　　': :,: : : : : : : : : : :＼: : :＼/／＼||: : ヽ: : .
　　　　　　 　 /: :/: : : /: :|: : : : 、: :ヽ､__|_＼／⌒､ : : Ⅵ:l
　　　　　　　 .': : ': : l: :|: : |: : |: : :＼: ´: ﾊ: ｀ヽ:.､: :∨、: Ⅵ
　　　　　　　 |: : |: : |: :|: :ムイ {: : : :ヽ: :| |: :|从:l＼: :,:＼: :'，
　　　　　　　 |: : |: : l: :ｨ': :|: : |∧: : : : Yﾃ震≧､|: ∧:∨:ヽ: :.
　　　　　　　 |: : |: : : : |: :,ィ≦雫＼}､: | 比::刈ﾉ}: :|∧:| : ∧:|
　　　　　　　 |: : ∨:|: : V{ 比::刈 　　V　ﾋこソ/ｲ:.|_ﾉ:ﾘ: :,:| ﾘ
　　　　　　　　,: : :Ⅵ: : 从 マzソ　　 ,　 　 　 　 |: |:|: |: :/:|
　　　　　　　　 ,: : :∧:、: :.:＞　 　 　 　 _ 　 　 ム:|:|: |:ｲ从　　　　　　　　　あー……何でここおるんかは兎も角……
　　　　　　　　 ∨: |: :＼:,ｨｧ、　　 　V 　ﾉ　　ｲ : l/:|: ﾘ /
　　　　　　　　　 ､:.| : ／ ﾉ:个 　 　 ＿___／　|:/'-く:/　　　　　　　　　　　　折角やし茶でもしばかん？
　　　　　　　　　　:,:∨ /: : : |: : :|:_ : | 　 　 　 |'　　 ｀ー- ､
　　　　　　　 　 　 ∨ ハァ从/´　/ {　　　 　 |｀Y　　　　　}
　 　 　 　 　 　 　 /{　'⌒-Y {　 ｲ::: |_　　 　_/::∧　　　　/⌒ヽ、
　　　　　　　　　　{〈　 ´　⌒} 　∧:: ＼｀ｰ' /:::/::!∨　　 ,　　／..ﾊ
　　 　 　 　 　 /⌒∧　　イノ　/:| ＼:::}　 /:／ |:|　}　　/ ／､......|..|
　　　　　　　　{...../..∧　　｢ l　{|::|　　V⌒V　 _,|:|_∧　'／..|....|__,.ｨ
　　　　　　 　 ｀¨Tヽ_..}　　V∨ｨ∧ー...〉-〈...´./∧...}／..|_...!イ/　|
　　　　　　　　　 　 　 |　　八｢　 ∧.....{:::::::}...//　 Ⅵ...V....{.../ 　 ;
　　　　　　　　　　|　　|　　{....|　　 ∧...|::::::|.//　　 }..∨......V　　 :
　　　　　　　　　 　 　 ,　　 ....|　　 ﾏ:∨::::::∨　　　|../............:.　　|
　　　　　　　 　 　 |　,′ 　 l..|　　　Ⅵ::::::::: |　　　 |'............... |
　　　　　　　 　 　 |　　　 　 ..|　　　　|:::::::::::|　　　/..................| 　 {
　　　　 　 　 　 　 Ⅳ　　 　 l.|:. 　　　|::::_／|　 　 {.................. |　　:.
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　　　　　　　　　　八　　　 /..|'　 ＼　 |　　　 　 /|....................ヽ 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　流石に遅いので此処まで